2023年10月23日 11:00
日本生命倫理学会『第35回年次大会』を12月8日・10日に明治学院大学白金校舎にて開催 テーマは「「生き延びる」ための生命倫理学」
ここで〈生き延びる〉主体は人類に限らず、動物や自然なども包含されます。本シンポジウムはそうした問題関心から、生命倫理にとっての世代間倫理のインパクトを浮かび上がらせることを目指します。
1. 戸谷洋志(関西外国語大学、倫理学)
「世代間倫理において未来とは何か──ハンス・ヨナスにおける歴史の問題を中心に」
2. 森村進(一橋大学名誉教授、法哲学)
「未来世代への配慮と保守主義」
3. 吉良貴之(愛知大学、法哲学) オーガナイザー
「長期主義と世代間倫理」
●大会特別企画「提供配偶子による生殖医療と子どもの出自を知る権利―配偶子提供を受けて親になった人が抱える課題―」(通訳有)
日本だけではなく世界では、第三者からの提供精子や提供卵子を用いた生殖補助医療で生まれた人たちが、「出自を知る権利」を求める運動を始めています。その権利を認める国が増えつつある中で、日本と台湾は、提供者の匿名性を維持しています。とくに、日本から提供精子・提供卵子を求めて台湾に渡航して生殖補助医療を受ける人がかなりの数にのぼっていますが、提供者は匿名であることが法律で定められているため、生まれた人の「出自を知る権利」