2023年10月27日 09:30
静岡県三島市で初となる市民参加型の現代アート芸術祭「三島満願芸術祭2023」を11月11日(土)より開催
となるとき
三島満願芸術祭は、この街を、アートを介して見つめ直し、街の中にひそむ問いにクリエイティブに応答していくものです。
三島で書かれたという太宰治の『満願』。作者は語り手の「私」といわれています。作中で繰り広げられる三島を舞台とした光景は、読み手に確かな日常を想像させ、生きることのたくましさと矛盾を思い出させてくれるものです。三島にはそんな物語を書かせた文化的背景が残っています。
街がもつ固有の物語とアーティストの視点を交差させ、市民とアーティストの協働でつくりあげる作品は、「今・ここ」という物語を積み重ねていきます。単なる個の物語にとどまらず、多くのひとと共有していく。ひとりひとりの願いをかなえるように、新たなナラティブを創出します。
(アーティスティック・ディレクター 戸塚愛美)
●アーティスト/作品展示
3人のアーティストによる三島のリサーチに基づく現代アートの新作を展示します。
<辻梨絵子>
辻梨絵子
会場:Q鈴木商店(三島市広小路町1-31)
集まった方とともにビーズで編み上げた富士山のカーテン。かつてタバコの看板が残る雑貨屋として市民に愛されていた会場は、富士山モチーフのビーズがきらめく空間に生まれ変わります。