くらし情報『戦争や震災を逃れた歴史的建造物が全国各地で存亡の危機 新富町で築100年の井筒屋を再生、オープニングイベント開催』

2024年1月31日 10:00

戦争や震災を逃れた歴史的建造物が全国各地で存亡の危機 新富町で築100年の井筒屋を再生、オープニングイベント開催

部屋の内装には全国の古民家から、当時使われていた建具やガラスや照明を用いています。例えば桐箪笥や新しく誂えた家具は、昔から使われている鉄焙染で黒くモダンに。土壁や絹を張った床の間、琉球石灰岩のバーカウンター、伊達冠石の踏み石など、とても魅力的な空間に仕上がっています。見学者からは「歴史ある建物に現代的な表現が調和している、未来に繋がる素晴らしい空間」「街の景色がそこだけタイムスリップしたよう」との声を頂いています。

【都会の空き家問題を可能性に、ギャラリーとして限定公開】
「井筒屋」に暮らし建物を守ってきた90代の家主の女性は、3年前に近くのタワーマンションに引っ越されました。都心にあるため賃料も高く空き家になっていたある日、とうとう落書きされてしまいます。その様子を近くに建築設計事務所を構える板坂氏は危機感をもって見ていました。「このままでは壊されてしまう」と、自ら借り受けリノベーションすることを決意しました。


板坂 諭より「都会の小さな土地に100年建ってきた和洋折衷の銅板貼り店舗兼住宅が、『新富町スタイル』として100年後の未来に残っていってほしい。そのためには使いたくなる魅力的な空間であること、現代のニーズに合っている設備が整っていることが重要だと考えできる限りのことをしました。

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