浪曲師・京山幸枝若が重要無形文化財(人間国宝)に認定 独演会を8月10日(土) 東京・木馬亭で開催
浪花節を取り巻く環境は決して安閑とできるものではありません。自己の研鑽は当然のこと、後進の指導、そしてお客様を増やす努力に今後も粉骨砕身してまいります。
二代目京山幸枝若
■二代目京山幸枝若略歴
昭和29年4月1日兵庫県姫路出身。名人、初代京山幸枝若が脇に作った子であった(いわゆる婚外子)が、その事情は伏せられて育った。
学生時代の半ばはフォークソングに熱中して浪曲には見向きもしなかったが、友人が持ってきた実父初代京山幸枝若のレコードを聞き感動してそれから浪曲の道を志した。
その後、初代幸枝若の実子であることを知らされ大きなショックを受けるが、昭和46年に先代京山幸枝若に17歳で入門(あづみパラダイスにて年季明けの披露をしたのが昭和48年)し京山福太郎を命名される。この頃は実母の京山みつゑが曲師を務めており厳しい指導でメキメキ腕を上げ、父譲りの美声も相まって若くして頭角を現す。平成16年ついに二代目京山幸枝若を襲名。
膨大なレパートリーを初代から受け継ぐ。十八番ネタは『会津の小鉄』シリーズ、『左甚五郎』シリーズなど多数。侠客もの、武芸もの等、硬軟両面に冴えを見せる。
声の良さ、啖呵(会話部分)