人道支援を止めるな!地中海からのSOS!をテーマに『船上の助産師・小島毬奈さん』の出前授業を小学校・中学校を中心に全国展開スタート
と言われる地中海を渡るのです。
Q なぜリビアが出発地なのですか?どんな状態で出発するのですか?
救助船に助けを求める遭難者たち
リビアはカダフィ政権崩壊後、内戦に陥り国境警備が甘くなり組織化された密航業者が存在するまでになっています。リビアに行けばヨーロッパに渡れると希望を持って来ても、現実は留置所やコンテイナーに閉じ込められたり、食べ物もろくに与えられずに暴力を受けることもあります。過酷な状況の中、それでも密航業者に大金を払うことができた人のみが、ちっちゃなボートに乗せられ生死の保証もないままイタリアを目指します。
リビアからイタリアのシチリア島までは約400km。小さなエンジンがついているだけの今にも沈みそうなゴムや木製、鉄製の粗末なボートでは、地中海という大海を渡り切れるはずがないのに。
Q 現状では、生死の保証もないままイタリアを目指す人が後を絶たないのですね。
助かるとわかっていても慌てて海に飛び込む
このルートでは、いまだに年間2,000人ほどが死亡または行方不明となっています。一度に百人以上が乗った船が海に沈むこともあります。だから救助船は必要なのですが、自国への移民流入を止めたいという政治的背景もあり、救助船は年々逆境にさらされています。