【監修記事】10代の夏休みは自立を育む絶好のチャンスです
「もう中学生…自立しましょう!させましょう!」 この一文は、息子が通う学校のしおりに書いてあったものです。みなさんも子どもたちが持ち帰るプリントなどで「自立」という言葉を頻繁に目にしているのではないでしょうか。 そこで、最終回のテーマ「自立」について一緒に考えてみましょう。
思春期に目指す自立の姿
みなさんは「自立」と聞くと、どのような状態を想像しますか。
先日、息子の学校保護者会で「子どもたちの自立に向けて、部活に必要な準備物は各自で用意するように指導しています」と説明がありました。 このように、「自立」と聞くと「自主的に身の回りの整理整頓や必要な持ち物の準備ができて、他人から指示される前に自分から率先して行動できる」というイメージはありませんか。
確かに、10代の子どもたちに対して身の回りのことを口出しすると、不機嫌になりやすいものです。子どもが自発的にやってくれると、トラブルを避けられて親も助かるため、ここを自立と結びつけやすいのですが、これはその一部にすぎません。もっと自立の核となる大事な部分は、「自分で自分の興味や目標を見つけ、それに向かって挑戦する姿勢」