2015年8月30日 22:00
「都合が悪い女のほうが愛される」社会学者の“本命彼女”論とは
「彼の機嫌をうかがって、セックスを受け入れてしまうからダメなんです。“思い通りになる女性”として認定され、本命から、どんどん遠ざかりますから。男は努力なく手に入るものを大事にしません。簡単にやらせなければ、男性にとって、最初は下に見ていた女性の格が上がることもありますよ」
また、男性=リードすべきという考えが、相手にとって大きなプレッシャーとなってしまっていることもあるという。
「以前と比べると不景気のため、男性も給料が減っています。それにもかかわらず彼らの頭の中や社会には、“家庭の経済は男が支えるもの”という考えが根強く残っている。そのせいで、自分の給料では家庭を持つことが難しいと悩んだり、なかなか結婚に踏み切れないという状況があるんですね。
だから女性が経済的に自立をしていたり、お金のことを男性任せにせずサポートしてあげるなど理解を示してあげるだけで、男性は相当救われると思います。
そういう、意識も経済事情もきちんと自立している女性こそが、現代の男性に求められているのではないでしょうか」
◇たなか・としゆき武蔵大学社会学部助教。男性学・キャリア教育論を担当。著書に『〈40男〉はなぜ嫌われるか』(イースト・プレス)