いくらハイスペックでも…! 勢いで結婚すると「後悔しやすい明確な理由」
「俺、全然友達いないし」と。確かに、休日も彼はいつも家にいる。
「ええ?K大学のすてきな学友は呼ばないのー?」
彩花はしょんぼり。こちらは学友狙いの女子友ゲストがたくさんいるのに、どうしたらいいんだろう。プロポーズ報告をSNSへ投稿したとたん、みんなからのリアクションは最高だった。でも、気持ちよかったのは一瞬だけ。
実際はなんだか満たされない。エッチだって最近、あんまりしてないし。
「新婚早々、レスにはなりたくないよ…」というのが本音。友達には言いたくないから、自分の機嫌は自分で取る。ヘアサロンとまつげサロンとランジェリーショップをはしごして、口角上げて千景の部屋に。
「ただいま〜」
「どうしたの、あやたん。機嫌いいね」
そう笑いかけてはくれたものの、千景はなにも気づいてくれない。
でも「ベッドでなら」と思った彩花は夜、念入りに髪をブローして、ベッドにイン。いい香りのヘア美容液もつけてる。南青山で買った7,000円のやつ。
「ねぇねぇ」と甘えると、千景は「ん?」と覆いかぶさってきてくれた。
「こっちおいで」って、おでこにキス。でもいい香りには気づかない。そして、パジャマのボタンを外す。