いい彼氏になるのはどんな人…? 最高の恋愛ができる男性の「特徴と見分け方」
学びの多い職場だ。
土曜出勤のシフトで、仕事終わりに銀座でゴハンでもしようかと思っていた日。
クリニックを出ると、患者の藤川さんが背後から声をかけてきた。
「あのう、この前、NewJeansが好きって立ち話してるのを聞いたので、よかったらこれ使いませんか。妹が間違えて2つ購入したって…」
手のひらサイズの公式雑貨。
「わあ、かわいい。私、どこでそんなこと言ってました?」
「昼休みに、受付カウンターでナースさんと。僕、診察が長引いたんで、待合ロビーにいたんです」
長く通院してる患者さんの嬉しい気遣い。
快く受け取った。すると藤川さんは名刺を差し出し、早口で言う。
「もしお茶お付き合いくださるなら、いつでもメールください」
いやあ、ないない。頭頂部のヘアがないアラフォー男性。想定外です。と思いながらも失礼にならぬよう名刺はいただいた。名のあるIT会社だ。カルテ見たら37歳。
にしてはツルルン。
ツグミに不運な事件が起きたのはその数日後。マッチングアプリでマッチした男性と初めてのデートの日。そいつが最低ゲス野郎で、食事の後、無理やりツグミとラブホ街を通り、ホテルに連れ込もうとしたのだ。