「デート中の推し活でトラブル…」22歳女性を救った男性の「最高すぎる言葉」
絶対映える。ウキウキだ。意外にも竜崎くんはそれを楽しそうに見ている。と、そのとき。
「あっ、汚〜い」
こちらに向かって、すぐ隣のテーブルの女性が大きな声を出した。目がつり上がって怖い顔。驚いて固まっていると、こう言った。
「あなた、不衛生じゃない?洗濯もできない汚れたぬいぐるみを食べ物のそばに置いて。
隣の席にいる私達のことも考えてよ。子どもじゃあるまいし。非常識よ」
店にいるみんなが、こちらを見ている。不意打ちすぎて、言葉が出ず、ぬいをテーブル下に隠してうつむいてしまう。
涙がこぼれそう。
(やっぱ、常識はずれかあ。竜崎くん、きっと、こんなうちといるのは嫌だろうな)
「そんなふうに指摘してくるほうがずっと非常識です。僕たちは、予約のとき、お店の方に人形と写真を撮っていいかの確認を取ってますよ」
(え…?)
竜崎くんの言葉に顔を上げる。
すると、説教女は「うるさいわね!気分悪いわ。ここで食べるの嫌になったわ」と言ってレジへと立ち去っていった。
(竜崎くん、そんなことまで確認しておいてくれたんだ)
「さ、撮って!いつも楽しそうに推し活してる間宮さんのこと、いいなと思ってたんだよ。