「趣味優先の彼氏にモヤモヤ…」長続きカップルになるためにすべきこと
リフトを降りたばかりで、先はものすごく長いのにどうやって下まで行こう。
「しょーがねぇなぁ、ゆっくりでいいから」
と笑いながら、最初は手取り足取り優しく教えてくれていたものの、そりゃ教えてばかりじゃつまんないよね。
彼は思いきり滑りたくなったのか、1時間だけ別行動することに。
寒くて、寂しくて、孤独で、一体何のために冬山に来たんだ!?あれ以来、翔子はスノボには同行していない。
一緒に住むまではそれでよかった。翔子は大きな病院で看護師をしていて、ランダムシフト。土日に毎週休めるわけじゃない。土日はアウトドア派の陽平がむしろ都合いいくらいだ。
行動がわかってるので浮気の心配もしなくていいし。その考えは一緒に住み始めて一転した。
「え、今週も行くの?」の繰り返し。
毎週末に出かける陽平。仕事か趣味かで、家のことはまったくやらない。
「わりぃ、また友達と約束してるんだ。エッチはまたね。翔子はどっか行きたいとこがあるんだっけ?」
「んー、特にあるってわけじゃないけど、最近一緒にゆっくりできてないなって」
「そかそか。
じゃあ、やりたいことできたら教えて!」
陽平はまず趣味優先。翔子のことはその次。