恐妻家のお客さまがあまりにもかわいそうで…母性本能をくすぐられ不倫に走った30歳アパレル店員が辿った「儚い現実」【前編】
「実は今までダメ男ばかりと付き合ってきました。まるで母親のように世話を焼いたり、彼が支払う費用を代わりに負担したり…。
そうすることで相手に愛されると勘違いしてしまって…結局彼が私に寄りかかる形になり、交際は長続きしないのです。
あの男性を見ていると『私ならもっと心に寄り添えるのに』『ギスギスした夫婦関係から救ってあげたい』という気持ちが湧いてきました」
この段階ではお客さまとの接点が少ないのでアプローチのしようがないと思うのですが…。
「彼はうちの服が気に入った様子だったので『お店のメールマガジンに登録しませんか?』と声をかけました。セールのお知らせが届くと説明し、メールアドレスをゲットしたのです。
そして、その情報を私のスマホにも登録して。その場で『また店にいらしてくださいね』『私が服をコーディネートしますよ』と個人的にメッセージを送信。
毅さんからも返信があって…そのうち彼はひとりで店を訪れるようになりました」
その後、二人はどのように不倫関係に陥ったのでしょうか。
「毅さんはどう考えても妻の尻に敷かれていたので、私は真逆の女性を演じることにしました。とにかく『服のセンスがいい』と彼を褒めちぎったのです。