「都合のいい女」を作る男性の手口とは?心理テクニックの危険な落とし穴
という心理傾向があることがわかりました。これが「好意の返報性」になります。
ただ、円滑な人間関係を築く上でよく活用される「好意の返報性」は、次に紹介する心理テクニックと合わせると非常に危険なものになるのです。
■ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
アリゾナ州立大学のRobert Cialdini(ロバート・チャルディーニ)教授は、実験を通して「door‐in‐the‐face technique(ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック)」を提唱しました。
どのような実験かというと、大学生に対して「非行少年の相談役として、無償で毎週2時間、2年間にわたってボランティア活動をしてほしい」と頼むのです。当然、多くの人が断りますが、その後で「では、1回だけ1日1時間できないか」とお願いします。
その結果、最初から「1日1時間を1回」とお願いするより、こういった段階を踏んでお願いするほうが、承諾率が50%近くもハネ上がったのです。このことから、最初に過大な依頼をした後で本命のお願いをすると、ストレートにお願いするより実現性が高くなる、ということが判明しました。
■断りにくい心理への導き
例えば、自分に対して優しくしてくれた男性に「10万円貸して」