太陽はアポロン、死神はハーデース、恋人は…? ギリシャ神話を描いたタロット
この4種類のマークのことをスートといいます。たとえば、「小アルカナには4つのスートがある」「ワンドのスート」などと言ったりするわけです。
*****************
砂羽さん:へぇ!
鏡先生:例を挙げると、カップは愛のスートだから、愛の神であるアモルと人間のプシュケーが結ばれるまでの恋物語が描かれています。
砂羽さん:アモルって、恋のキューピッドとも呼ばれる神様ですね。
※左から「カップ4」「カップ3」「カップ2」「カップ1」
***ちょっと解説***
アモルとプシュケーの物語
絶世の美女プシュケーに嫉妬した女神アフロディーテの命を受け、プシュケーを殺すために現れたアモル。しかし、誤って恋の矢で自らを傷つけ、プシュケーに恋をしてしまいます。そしてアモルは、己の姿をいっさい見せないままプシュケーと結婚するのですが……
*****************
鏡先生:しかも、ウエイト=スミス版に近い構図でストーリーができているんです。
砂羽さん:タロットの意味も押さえながら、上手に物語にしているということですか。
鏡先生:そうなんです。だから、読みやすいんですよ。
■ギリシャ神話好きにはたまらない絵柄
鏡先生:この『神託のタロット』、絵もなかなか素敵でしょ?
砂羽さん:はい、繊細で素敵な絵柄ですよね。