切ない物語が浮かび上がる…繊細な絵柄にうっとり 少女マンガ×タロット
砂羽さん:へぇ!面白い!
鏡先生:それが、最初のコンピュータ星占いだったと思います。ホロスコープを、きっちり作ってくれるんです。高校時代に行きました。
※ポケコン:「ゲームポケコン」をはじめとする携帯型電子ゲーム機。この連載の第5回(https://cocoloni.jp/culture/1392168/)で、鏡先生が、「1980年に、パルコでタロット展が開かれたりして、そこから消費文化と強く結びついていった」と言っていたように、80年代はタロットや星占いが、“みんなのもの”として広がっていった時代なんですね。
■いつの時代も産業や文化の波に乗るタロット
そう言えば、もともと貴族のための高級品だったタロットが、カードゲームとして一般的に広がったきっかけとは何だったのでしょう? 実は、当時の産業や文化の変遷と切っても切れない関係があったのです。もう一度時代をさかのぼって、鏡先生のお話しを聞いてみましょう。
第2回(https://cocoloni.jp/culture/1388175/)でご紹介した「ヴィスコンティ・スフォルツァ」のタロットは、当時(15世紀末)は、1枚1枚、職人の手で描かれていたということでしたが…。