2019年1月19日 18:30
演技派女優・安藤サクラを天才に昇華させたバツグンのバランス力~最強女の秘訣【夏目かをるの最強女になる!vol.37】
ところが順風満帆に見える安藤サクラに転機がやってきます。
「『0.5ミリ』、『ジョムニ2013』(フジテレビ)と経験し、すごく体力もついたし大きく一歩踏み出したかなと思ったんです。でもある時、急にお芝居のやり方がわからなくなって。なんていうのか、ヘンな話ですけど、キッパリと気持ちいいくらいに、あ!もうできないな。って」(キネマ旬報2014年11月15日号)
これを安藤サクラは“死である”と称します。
一回死んだ安藤は、「百円の恋」のオーディションを受けて、一子という安藤サクラっぽい役を「とことんやろう、それを超えようと思った」(同)。
ところが「百円の恋」が完成してから、再び“死”が訪れたのです。
「百円の恋」の撮影が終わると、しばらく一子という役が身体から離れず、少し目がおかしくなった時に、しみじみと「安藤サクラ個人としては人生最大のワガママだった」と映画に身も心も捧げたことに対して、「これじゃいかんと思い心から反省し、夫に謝罪して勝手に誓約書も書いて、そして、殺したんです。
これまでの安藤サクラを」(同)
映画「百円の恋」で全てを出し切ってから、子供を産んで家族を愛することが、やるべきだと悟って、2017年に出産。