あのコの恋愛事情ーネイルサロンのないしょ話 #百年の恋も冷める朝 編
その「一瞬」は人それぞれだ。
「ありますね。一瞬で嫌いになる時。ちなみにどんな一瞬がありました?」
「彼ね、すごく条件のいい人だったでしょ?エリートっていうか。いい学校出て、いい会社に入って、ていう典型的な。お家も資産家だったし、本人もその恵まれた環境はわかっていて。でもね、時々“嫌味な男だな”て思う時もあったんだよね。」
「好きな相手だと“なんか嫌味だな”て思っても、“気のせいか(はーと)”て自分に言い聞かせたりしますよね。」
「そうなの(笑)好きだからなのか“そんなわけないない。彼は世界一素敵”てつい自分で言い聞かせちゃうんだよね。」
「嫌味に気付いて嫌いになっちゃったんですか?」
「彼がね・・・あんなに日々“意識高い系発言”を重ねてた彼がね・・・オレンジジュースでうがいしたの!」
一瞬、そんな健康法あったっけ?と目が点になる私。
やはり、意識が高いだけに、うがいはビタミン接種を視野に入れたオレンジジュースうがいなのだろうか?と真剣に考えてしまった。
「違うの違うの(笑)あれだけ“育ちが”とか“家系が”とか言ってたのにね・・・冷蔵庫から・・・ひっひっ・・・オレンジジュースでね・・・ひゃはは。」