心的なものでも、一貫したストーリーがある夢ほど近未来の暗示性・予測性があるのでその成行きを憶えておいてください。
■・おぞましさ、残酷さの恐怖(おぞましい風景、残酷な夢)
・・・どこにいるかはわかりません。東南アジアの古い都市にあるような駅前の風景です。辺りはパンパンに膨らんで袋状になった人間の死体や腐った動物の死骸だらけでした。足の踏み場もありません。まるで映画のキリングフィールドのような光景が目の前に広がっていました。これは30代の男性会社員の夢の実例です。その後彼はストレスや残業の多さから勤めていた会社を辞めたそうです。
これは予知夢ではなく、強い心身の疲労を反映する夢です。死体の山、腐乱した死骸などの夢は、基本的に日ごろの不摂生、生理的な違和感を反映します。このような夢を見続ける場合、現在の生活の改善や不摂生の見直しをうながします。
■・夢の中の恐怖の正体
夢の中の恐怖は「もしも酷い目にあったら・・・」「もしも死んだら・・・」といった自身の未来に起こるかもしれない出来事、見たくもないもしもの恐怖です。生理的な原因と心的な原因が重なって起こる夢のイメージです。恐怖の正体は、予測できないこと・先が見えないこと、余裕がなく冷静さを失った心です。