その後19世紀にフランスのシャルロット・ド・ラトゥールという女性の書いた「Le Langage des Fleurs」(花の言葉)という本がフランスで大ブームとなり、花言葉が定着しました。
元々、フランスの上流階級の世界では人に対する想いや称賛、ときには悪口や批難などを植物にたとえて詩にして、仲間内で回し読みして楽しむという文化もあったことから花言葉を受け入れやすい土壌があったのでしょう。
■日本では明治時代から使われている
日本で初めて西洋の花言葉が伝えられたのは明治時代の1886年「新式泰西礼法」(ルイーズ・ダルク著、上田金城約)という当時の西洋マナーを紹介した本で花言葉が紹介されたのが始まりだといわれています。1910年には花言葉の解説と花を題材にした和歌から構成されている「花」(江南文三、与謝野晶子著)が出版され、花言葉はより身近なものとなりました。
当初は西洋から伝わったままの意味で使われていた花言葉ですが、やがて日本独自の意味をもつ花言葉などもふえていきます、花言葉の文化は当時、園芸産業の販売促進のために利用され園芸文化の充実に役立ったそうです。
■世界中で花言葉の文化がある!同じ花がいくつもの意味を持つことも
世界中それぞれの文化があり、考え方も民族や国で変わってきますよね、それと同じように花言葉もそれぞれの国や民族の言い伝え、伝統、思想、文化、宗教などによって花にこめられる意味も変わるのです。