「もう、大変な思いをしなくていい」ベビーカーのまま入れる“設置型授乳ブース”が東京駅の地下1階に設置された理由
また私自身、育児をしながらカーテンの授乳室で「他の人に見られてしまう不安」を感じた経験から、鍵をかけられるという安全面に力を入れました。
●中塩屋さん:さらに防犯システムとしてセコムを導入しました。
貧血になってしまったり、妊娠中のママさんなどが体調を崩されてしまった際に、ブース内のボタンひとつでセコムの担当者へ直接連絡することができます。
●中塩屋さん:また、設置場所が多くの人が行き交うことから、授乳ブースに「天井がないのは不安」「背の高い人から覗かれてしまうのでは」と声がありました。
しかし、消防法という高いハードルにぶつかり……。
利用者からの不安な気持ちと消防法のどちらもクリアするために解決策を模索し、『目隠し板の増設』をすることにしました。
火災が起きた時のことを考慮するため、天井に格子状の板を取り付けていましたがそれを外し、スプリンクラーの水が室内に入り込むように工夫。
また従来のBabypekoの高さをさらに高くするため、約40㎝の目隠し板を取り付けました。
全体の高さが約2.5mとなり、天井との隙間を狭くすることで、外部から覗き見されない安全な授乳ブースを実現。