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(Photo by The Guardian)突然だが、あなたは一流シェフがつくる「マリファナ料理」を食べてみたいと思うだろうか。 日本人の感覚からすると、「マリファナ」に手を出すだなんてとんでもないことだと思うだろう。 しかし近年、世界ではマリファナは高級食材の一つに変わっているようだ。 「マリファナ」は「食」を彩る、「クリエイティブ要素」(Photo by ENGLISH.JSCHINA.COM.CN)カリフォルニア州の人気レストランで働くクリストファー・セージは、ミシュランガイドの星獲得レストランで腕を磨いた経験のある一流シェフだ。 そんなクリストファーが最近注目している食材は、なんとあの「マリファナ」である。 彼が提供している料理は高級フランス料理にマリファナのスパイスを加えた「マリファナコース」。 繊細な味付けがモノを言うフランス料理にマリファナがほどよい刺激を与え、絶妙なバランスを生み出している。 クリストファーが言うに、「マリファナ料理は他とは比べられない、没入感のある旅へといざなうもの」だそうだ。 彼にとってマリファナは、「食」のクリエイティブを創造する大切な材料の一つ。 決して「薬物」ではない。 それは、マリファナによってただ単に「ハイ」になりたいというよりも、マリファナを一つの食材と捉え、食べることの喜びにより深みを持たせたいということだ。 カリフォルニア州では今のところマリファナは合法化されていない。 そのため、現在彼がマリファナ料理を提供できる人は、法律が許す範囲の医療での使用が認められている人のみだ。 しかし、今年11月にマリファナの合法化をめぐる住民投票が予定されていて、そこでマリファナが解禁となるかもしれない。 クリストファーはこの投票で合法化への道が開かれ、この「高級料理」を多くの人に提供できる日が来ることを期待している。 「ピザ」の隠し味には「マリファナ」を(Photo by エキサイトニュース)こうした欧米でのマリファナへの受け入れは、発展途上国にまで広がりを見せている。 カンボジアの首都、プノンペンはここ数年の経済成長が著しい場所。 多くの海外企業が進出し、現地に住む欧米人の姿も良く見かける。 そんなプノンペンで「外国人」をターゲットに展開しているピザ屋が最近注目を浴びているのだ。 ピザ屋なんてどこにでもあるもの。 イタリアのピザならまだしも、カンボジアのピザとはなんの特別さも感じられない。 しかし、このピザを求めて多くの人が足を運ぶ理由は、味ではなくそのスパイス。 なんと、そこで食べられているのは「マリファナ入りピザ」なのだ。 通称、「ハッピーピザ」と呼ばれるこのピザは、お店に入ると店員が「ハッピーですか?」と声を掛け、それに対して客が「マックスハッピー!」などと答えることによって提供される裏メニュー。 カンボジアではマリファナをビジネスの材料として使用することは違法のため、公にはなっていないメニューなのだ。 しかしながら、レストランが警察官と裏で取引をしている場合がほとんどで、今のところ厳しくは取り締まられていない。 連日、多くの欧米人たちで賑わっている。 「マリファナ」は本当に「悪」なのか(Photo by Boby)今、世界ではマリファナ解禁への動きが急速に進んでいる。 所持量や医療での使用のみ可能という程度の違いはあるものの、アメリカのワシントン州やコロラド州を筆頭に、カナダ、オランダ、ドイツ、オーストラリア、スペインなどが次々に解禁をした。 これらの国がマリファナ合法へ向かった理由は、マリファナはタバコや酒よりも健康被害の少ない嗜好品であると認めたことと、医療での活躍を期待されている部分が大きい。 そもそも、タバコや酒はOKなのにマリファナはNGという風潮にも疑問が残る。 なぜなら、マリファナはきちんと使用用途を守り、質の高いものを使用すれば体への害はタバコや酒よりも低いからだ。 アメリカでは「マリファナを正しく使うためのイベント」が開催されたり、カナダではマリファナを1日中楽しむ「マリファナデー」なるものも存在する。 各国で「マリファナ=悪」という今までの先入観を捨てる取り組みが行われている。 「ダメ、絶対」は、正しかった?(Photo by Hernán Piñera)危険度に関わらず薬物を大きなカテゴリーで括り、そのカテゴリーの中に含まれるマリファナも、体に悪いものとして刷り込まれてきた。 しかし、それはどれほどの理解があって「悪いもの」としているのであろうか。 医療の面で活躍することはもちろんのこと、実際にはタバコや酒よりも健康への被害は少ない。 また、マリファナを解禁した国々では、自殺率、犯罪率、DV率が減ったというデータもある。 世界中でマリファナを解禁する動きが高まってきている。 日本も今までの「タブー」にしっかりと向き合うときが来たのかもしれない。 via. OZY, エキサイトニュース, 好きな時に好きな場所へ旅をするフリーダムノマドMASAのブログ, 1人旅好きの日常ブログ, PRESIDENT Online, 現代ビジネス, AFPBB News, The Herbal Chef, Be inspired!, 業界研究.com, 自由人, Seattle HEMPFEST この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「マリファナ」より100倍も有害な物質「お酒」” 心臓病、ガン、肝臓病、脳卒中…。様々な「病気」を引き起こすアルコール摂取。実は、マリファナを吸うよりも、「114倍」の死亡率が高いことが最近の研究で判明した... ーBe inspired!Texted by Asuka Yoshida
2016年09月21日(Photo by Dagens Nyheter)かわいい子供を見ると、思わず甘やかしたり、かわいがりたくなる。 自分の子供ならその気持ちはさらに高まるかもしれない。 でも、あなたに抱っこをされているときの子供の気持ち、考えたことはあるだろうか。 スウェーデンの現役小学生たちがその気持ちを歌にし、「セクハラ被害」を訴えている。 子供へのスキンシップが与える影響(Photo by flickr)幼少期の親子でのスキンシップは子供の健やかな成長にとても重要だと言われる。 親子の絆を深めたり、将来周りの人と適切な人間関係を築けるようにするために、子供とのふれあいは欠かせない。 弊誌でも以前、父親が娘にするヘアアレンジについての記事で、そのスキンシップが生む父娘の愛情について取り上げた。 しかしこのスキンシップ、特に思春期の子供たちにとっては、いつでもポジティブな効果を生むというわけではないようだ。 いいことばかりでもない「スキンシップ」(Photo by Rädda Barnen)今、世界的に「正しい身体との関わり方」が議論されつつある。 子供の支援専門の国際NGO団体であるセーブ・ザ・チルドレンのスウェーデン支部(Rädda Barnen)では、ホームページ上で「スキンシップ」を大人と子供で考えるためのハンドブックを公開している。 それには次のようなメッセージが書かれている。 ・子供ににハグやキスをさせたり、親戚や友人の膝に乗るように促すのをやめましょう。そのかわり、子供に本当にそれをしたいか尋ねるようにしましょう。 ・「もしだれかが体に何かしてほしいと頼んできて、それをあなたはしたくない時、あなたは断ることができるし、大人にも相談できる」と、子供に説明してあげましょう。 ・「好きな人だったとしても、されて嫌なことにはいやだと言っていいんだ」と教えましょう。 かわいい子供にはついついハグやキスをしたくなってしまうのが人の性なのかもしれない。 だが、それを本当に子供が求めているのかと考える人は少ないだろう。 そんな大人たちも、子供の頃、家族や親せきからの執拗なスキンシップやその強要にうんざりした経験があるのではないだろうか。 小学生が作った“ある動画”※動画が見られない方はこちら昨年の春、スウェーデン北部の町ウメオにある小学校で、当時小学3年生だった子供たちがあるミュージックビデオを作った。 タイトルは「さわらないで!(stopp min kropp)」。 スウェーデンのポップミュージックの替え歌で、歌って踊りながら訴えているのは、「子供たち自身の身体の自由」だ。 歌詞の一部はこうだ。 「子供でも触ってほしくない時がある。そんな時ははっきり言わなくちゃ!だって自分の身体だもん!」 「いやだって言ったら、その気持ちをちゃんと尊重して!」 ビデオの中には「キスはいらないよ、よろしく!」と頬に書いた女の子や、手に「やめて!」と書いた子どもたちの姿が映る。 (Photo by Youtube)(Photo by Youtube)「子供だからって甘く見ないで、自分たちの身体にももっと敬意を払ってほしい」 そんな子供たちの「リアルな主張」が形になったこのビデオ、スウェーデン国内で話題となり、facebook上では10万以上再生されている。 見直される「子供との関わり方」(Photo by Youtube)いくら「触れ合いが大切」と言えども、触れてほしくない時やそっとしてほしい時があるし、触られたくない体の一部分もある。 それは大人に限ったことではない。 子供だって「セクハラの被害者」になりうるのだ。 立場上はっきりと言えずにつらい思いをしている子供もいるだろう。 そんな「子供の声なき声」に、大人が耳を傾けなければならない。 子供を狙った性犯罪の発生件数は、日本でも世界でも上昇傾向にあるようだ。 その中で、子供とどのように触れ合っていくべきかを考えるのは、とても重要だ。 スウェーデンの子供たちが起こしたこの勇気ある行動を理解し、今度は大人が「大切な子供を守るため」に、立ち上がるべきではないだろうか。 via. Dagens Nyheter, Rädda Barnen, 警察白書, データえっせい この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「ゆりかご」から始まる、世界で一番早い「性教育」 小学校高学年になると、保健体育の授業で性教育を扱い始める。デリケートな話題であるため、教師はいつも以上に慎重だ。「男子は校庭に出て遊んでいるように」と、女子... ーBe inspired!
2016年09月21日(Photo by Shambo)ルーフトップ(屋上)と聞いた時、みなさんは何を思い浮かべるだろうか? ビートルズの有名なルーフトップ・コンサート、子供の頃に親が連れてってくれた屋上遊園地、夏のルーフトップ・パーティー…。 心地よい風、開放感、人数が限られているからこその特別感。 想像するだけで、ワクワクしてこないだろうか? 特にここ数年、【ルーフトップ=トレンディ】というイメージが定着し、世界中のクリエイティブな若者が集まるカルチャー発信地でルーフトップイベントが流行っている。 東京やNYCなどの大都市では場所が足りていないというのもあって、スペースの最大限利用という意味でもルーフトップが注目されているのかもしれない。 さて、今回は数あるルーフトップイベントの中でも、【ルーフトップシネマ】についてご紹介したい。 綺麗な夜空の下、開放感の中観る映画は格別だ。 世界のルーフトップシネマNYC(米国)(Photo by FMFU)(Photo by CRAIN’S )メルボルン(オーストラリア)(Photo by Pinterest)マドリッド(スペイン)(Photo by Driftwood Journals)ヨハネスブルグ(南アフリカ)(Photo by EMMAJANENATION)ロンドン(英国)(Photo by TNT)【ロンドンのちょっと変わったルーフトップシネマ】Hot Tub Cinema(Photo by Swimming Pool Scene)Pillow Cinema(Photo by NOW HERE THIS) 東京でもルーフトップシネマ開催!
2016年09月20日(Photo by Madoka)皆さん、こんにちは。 ハッシュタグ・アクティビズムを紹介していく連載が始まりました〜。 ハッシュタグ・アクティビズムとは、前回書いたような、SNS上で「#(ハッシュタグ)」をつけて自分の意見を主張したり人々に議論をするよう呼びかけたりするムーブメント。 これはオンライン上にとどまらず、デモなどの行動に移される場合も多くあるんです。 ではハッシュタグ・アクティビズムをおさらいしたところで、早速ですが、#FreeTheNipple(フリーザニップル)っていうハッシュタグを知っていますか? (Photo by Iceland Monitor)#FreeTheNippleは直訳すると、“乳首(ニップル)を解放せよ”という意味です! ちょっと過激な印象を受けるでしょうか? このハッシュタグ・アクティビズムは、「人々の間にある“男性”と“女性”の体に対する考え方の違い」に立ち向かい、ジェンダーの平等を達成すること目的としたものなのです。 女性がトップレスで歩いているのを見たことがありますか? 外国のヌーディストビーチにでも行ったことがあれば別ですが、日本にいて見かけることはまずないですよね。 でも、男性のトップレスはどうでしょう?見かけても特に珍しいことではありませんよね。 “男性の乳首は見せていいけど、女性の乳首はタブー”。 この“違い”は果たして何なのでしょうか? そこには、「女性の体は性的なもの」という凝り固まった考えがあるようです。 (Photo by DaRuddest Jones)アメリカのNY州は女性のトップレスが合法ですが、警察がそれを知らなくてトップレスの女性を逮捕し続けていたという事実もあって、「女性の乳首はタブー」という考えは残念ながら根強いみたいです。 #FreeTheNippleで言う“乳首の解放”とは、「公共の場で乳首を出す権利」の解放。 権利なので、解放されることで決して女性が「自分の乳首を出して歩かなきゃいけなくなる」のではなく、女性も「出したいときには出してもいい」という選択ができることになります。 ※動画が見られない方はこちら。上記の動画でも言っていますが、大切なのは乳首を出すことが社会的に許されるようになるかどうかよりも、女性の体だけが社会で「性的」に見られることに問題を提起し、性別を問わず人々が平等に扱われるようになることです! 間違えないでくださいね。(Photo by Madoka)インスタグラムを中心として盛り上がったこのムーブメント。 なぜかって、インスタグラムには投稿写真の規約があって“女性の乳首”を投稿すると消されちゃう…。 ここにも「女性の乳首に対する不寛容」が表れていることはお分かりでしょう。 だから今でも、さまざまな形で禁止事項に対抗しようとする人たちがたくさん!(Photo by ACCLAIM)トップレスの写真にハッシュタグをつけて投稿する以外にも、トップレスの女性の乳首に男性の乳首を貼付けたものをアップロードする人、女性の胸部のように見える男性の胸部の写真を投稿してわざと写真を削除させられるように仕向けた男性もいるのです!(Photo by JAMES SHAMSI)町に出て抗議する人たちももちろんいて、最近でも、欧米の各地でトップレスの女性たちがデモをしたり、トップレスで公園で過ごしたりとムーブメントの勢いは止まっていません。 長く続いているハッシュタグ・アクティビズム#FreeTheNipple。 続けているうちに、LAのベニスビーチ市で女性のトップレスが合法となったり、フェイスブックの投稿で授乳の場面なら乳首を写してもいいと規約が変更されたり と世界は少しずつは寛容になってきているみたい。 有名人たちが女性のトップレス写真を禁止事項としているインスタグラムやフェイスブックにあげて抗議していることも、社会への影響力が大きいのでしょう。(Photo by Fashion Scandal)<インスタグラムに載せてもすぐ削除されるとわかっていながら乳首を出した写真を投稿したうちの1人、スーパーモデルのナオミ・キャンベル>(Photo by Willy)(古代の彫刻では女性が乳首を出しているのに)いつから隠されるようになったの?<歌手のウィロウ・スミス> あなたは、「女性のトップレスが社会的に許されていない」ことをどう思いますか? 次回の連載をお楽しみに! via. Dazed, Dazed, THE HUFFINGTON POST, wotopi, FREE THE NIPPLE, HYPEBEAST, CELESY この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“世界を変える「ハッシュタグ・ジェネレーション」” 世界のツイッターの利用者は3億2000万人、フェイスブックは16億5000万人、インスタグラムは5億人を突破した。発展途上国でのSNS利用者数も増加傾向にあり、SNS... ーBe inspired!
2016年09月17日157ヵ国、154,600km、地球一周、五大陸の自転車走行を制覇した男がいる。 この偉業を成し遂げたのは小口良平氏。 2007年に日本一周、台湾一周から始め、その後オーストラリア、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ…と五大陸をひたすら自転車で漕ぎ進めた彼の8年半に及ぶ旅が今、終わろうとしている。 ※動画が見られない方はこちら 反骨精神が原動力だった彼が旅を始めたきっかけ「大学を卒業して、就職して、結婚して…そんなレールに乗った人生に疑問があったんだ。 僕は天邪鬼な性格だから、他の人と同じじゃイヤなんだ。 自分だけにしかできないことがしたい。 それまでにも夢はあったが、初めて具体的に実現させようと思える夢がこの世界一周自転車の旅だったんだ。」 【パタゴニアのアルゼンチンにて】そう語る小口氏は、その夢を実現させるために東京の建築業で4年間のサラリーマン生活を送ったという。 「“地道に働く”、このことは僕にとってとても重要なことだった。 今までなりたいもの、したいことはたくさんあったが、全て自分で捨ててきた。 生まれて初めて“この夢だけは逃げずに成し遂げたい!”と思った。 お金を目標金額まで地道に貯めることは、僕のこれからの夢が本気であるかを試すものでもあった。 そして僕はそのテストに合格した。 1日2食生活、朝昼おにぎりだけを食べる僕は、会社では“おにぎり君”と呼ばれた。 自分でする苦労には価値がある。 人からもらったお金では、夢は簡単に手にすることができてしまう。 自分で苦労したならば、簡単には捨てられない。 お金は苦労を学ぶために必要だ。」 レールに乗った人生は嫌だ、そんな反骨精神を原動力とし地道な努力を続け、4年間で1000万円という資金を貯めた。 自転車で地球一周するという夢は、一気に現実的なものとなった。 そして社会のレールから大きくドロップアウトし、地球一周という果てしなく思われる旅に向けて、力強くペダルを漕ぎ出したのである。 楽しいだけではない、過酷な旅の連続【ブラジルの北部のマカパ付近にて】当然であるが、8年半にわたる地球一周自転車の旅は楽しいことばかりではなかった。 ときには野犬に襲われそうになったり、テント泊中、心無い人にテントをひっくり返されたりもした。 インドネシアではタクシーと正面衝突して前歯を2本折ったり、インドではバイクに跳ね逃げされた。 また中国やインドでは荷物を盗まれたり、イランでは優しく話しかけられメロンをくれたと思ったら顔面パンチされ、貴重品を持っていかれた。 泣きっ面に蜂、翌日にはタクシーに跳ね逃げされ、病院行きになったという。 ヨーロッパでは、−20℃の銀世界で凍る自転車をどうにかこうにか動かして突き進んだ。 【ヨーロッパのウクライナ西部にて】(Photo by PEDALIAN.COM)そんな思いまでしてなぜ旅を続けるのだろう? そんな風に思う人もいるかもしれない。 けれど、彼は情熱を持って夢に向かって突き進んだ。ひたすらペダルを漕ぎ続けた。 旅をやめる気はしなかったと言う。 旅は楽しいだけではない。 楽しくて美しいだけなら、精神の成熟は成し得ない。 旅が人を大きくさせるのは、旅が完全な自由の中にあり、計画通りにいかないことにあり、そして人の助けなしでは続けられないからではないだろうか。 世界一周の旅に自転車という人力で挑んだ小口氏。 その8年半という長い時間を、真剣に旅に挑んだ彼が得たものは「自信」と「度胸」というかけがえのないものだった。 「旅を始める前の自分は、自己嫌悪ばかりで、その上、わがままで負けず嫌いだったんだ。 旅を始めて、たくさんの人に助けられて、それまでの自己嫌悪は、自分と他人を比較していたらからだったと気づいたんだ。 旅を始めて自信がどんどんついてきて、自分と他人を比較しなくなった。 そうすると他人に対して穏やかになれたし、人にももっと優しくできるようになった。 そしていろんなことをくぐり抜けることで、動じない心を得た。」 【パタゴニアのアルゼンチンにて】夢はでっかく、想いは近く、月まで行こう!【ボリビア ウユニ塩湖にて】小口氏の夢は今まさに達成されようとしている。 彼自信が設定したゴールであるニューヨークに今月末頃に到着する。 その後日本まで飛び、東京から長野の実家まで自転車で帰る。 今一番会いたい人を尋ねると、「両親」と即答してくれた彼。 この旅が終わることについて、どう受け止めているのかを聞いてみた。 「8年半も旅をしたので満足感はある。 しかし寂しさもある。 道はどこまでも続いているので、自分で終わらせないと終われないのだ。 しかし今は日本に帰るのが楽しみなんだ。 日本に帰って、夢を追いかける大切さや、夢の持つ力を人に伝えたい。」 そう語る小口氏の夢は三つある。 一つは「世界一周」。 もう一つは「旅で出会った人たちを呼ぶゲストハウスを作る」こと。 そして最後の夢はでっかく「月を自転車で走る」こと! 「夢は言葉にして発することで、言霊となりパワーを持つ。 その言葉に面白がって集まってくる人がいて、知恵をくれる。 そんな人たちがすでに僕の財産なので、夢を話し始めて、もし叶えられなかったとしても、目標設定して話したことで半分くらいは成功していると思っている。」と笑う彼だが、世界一周自転車の旅の偉業を成し遂げた男だ。 月を自転車で走るなんて無理だと誰が言えよう。 【アメリカ合衆国の東部カリフォルニア州のデスバレーにて】 世界中の人に応援してもらって、今たどり着くゴール地球五大陸を自由自在に自転車で駆け抜けた小口氏。 彼の精神力は計り知れない。 【アフリカ エチオピア北部にて】「自転車の旅は自分の好きなように旅ができる。 自転車に乗ってるだけでいろんな人に話しかけられ、助けられる。 自転車の旅は一人ではできないので、いつも誰かの助けが必要なんだ。 自分一人ではできないってことが大切なんだ。」 大変な思いもしたけれど、世界中の人の暖かい手のぬくもりを感じる旅。 世界中でたくさんの人が、一人の日本男子の挑戦を応援し、声を掛け、手を差し伸べた。 彼を助けてくれた人たちも、きっと小口氏のこの洋々とベダルを漕ぐ姿に力づけられたに違いない。 そして今、旅は最終幕を迎えている。 ゴールであるニューヨークは目の前だ。 しかし、希望に溢れた彼の旅は、これで終わってしまうのだろうか。 いやきっと、この旅が終わっても彼はいつも心の中でペダルを漕ぎ続けるに違いない。 これから日本社会に戻った彼が、どうのようにこの旅で吸収したものを放出してゆくのか、今後の彼の活動にも注目だ。 via. 人力チャレンジ応援部, ー 1分39秒 のプレゼントー|地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“【働きながら世界旅行?!】 「お金はあるけど時間がない。だから旅行に行けない・・・。」一度社会に出れば、誰もが悩まされるこの問題。「仕事と旅行」絶対に両立が不可能と思われるこの2つ...ーBe inspired!Texted by バンベニ 桃
2016年09月16日みなさんは“Politically Incorrect”というコンセプトをご存知ですか? この言葉は政治的、宗教的、歴史的、社会的、そして経済的な背景を考慮しないで、他人に不適切な発言をしてしまったり、行動をしてしまったりすることを意味します。 “Politically Incorrect”の詳しい説明はこちら。 詳しい説明が載っているこの過去記事を見てもらうと分かると思いますが、ジャッキー・チェンの画像に、題名は「〜アルヨ」という語尾。 これぞまさに“Politically Incorrect”なのです!!! さて、今回ウィークリーでお届けすることになった【POLITICALLY INCORRECT DICTIONARY】では毎週1つ、今最も熱い“Politically Incorrect”なコンセプトをお届けします!毎週コンセプトが増えてたまっていけば、いつか辞書みたいになるかなという想いを込めて、DICTIONARYとつけました。 毎週の提案が絶対的な事実で、正しいというわけではありません。 あくまでもひとつの見方です。 なので、これをきっかけに今まで知らなかったことを知っていただいたり、考えてみなかったことを考えたり、周りと話し合って、それぞれの答えを見つけていただけたら幸いです。 それでは、記念すべき1ページ目が始まります。 p.1 がい-じん【外人】 1 外国人。日本国外が出身の人。 2 部外者。 もともとは、「外国人」の省略だったのでしょう。 でも、外人=外の人。 外の人を英語に直訳すると、OUTSIDER(アウトサイダー)。 つまり、「よそ者」ってことですよね。 また、ネット右翼の人たちが、「害人」と表記することが多かったりすることもマイナスなイメージの原因かもしれません。 実は、「外人」というコトバは日本外でも、GAIJINとして知られていて、日本人の「外国人嫌い」を象徴していることで有名です。1番理想的なのはもちろん、個人の名前を覚えてあげることでしょう。 意味的にも、誰かを「外人」と描写するって、つまり「日本人じゃない人あの人」って言ってるってことですよね。 服の色や、共通の知り合いなど、他にもいくらでも描写する方法はあるのに。 あまりにも雑ですよね…。 でもどうしても使う必要がある時はおそらく「外国人」の方が良いでしょう。 あなたが思っている以上に日本にいる外国人は、「外人」というコトバを聞いて傷ついています。 みなさん、これはすでに知っていたでしょうか。それとも考えるきっかけになったでしょうか? 次回もお楽しみに! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「無関心」は立派な差別アルヨ。 日本人の両親を持つあなたはイギリス生まれ、イギリス育ちだとしよう。両親は日本から60年代にイギリスに移民したが、イギリスで生まれたあなたの第一言語は英語、受けた... ーBe inspired!
2016年09月16日(Photo by Lily Monster)若き音楽界のレジェンドらが加入している“27クラブ”をご存知だろうか? 欧米では、27歳という若さで故人となった偉大なミュージシャンやアーティストたちを、“27クラブ”のメンバーだと呼んでいるのだ。 そのメンバーたちの人生は、一体どんなものだったのか? 27歳までしか生きられなかった「若き天才たち」あなたは何歳まで生きたいだろうか? 「日本の平均寿命の83歳くらいまで」、それとも「その瞬間が充実していればいい」と先のことは考えていないだろうか? “27クラブ”と言われる、27歳で亡くなったミュージシャンやアーティストたち。 彼らの多くはドラッグやアルコールの過剰摂取により短い生涯を終えている。 その多くは60〜70年代に活躍しているが、彼らは80年代以降に名声を得たミュージシャンより相互生存率が低いという。 これについて、ある研究者は80年代以降の音楽界がそれ以前と比べて「職業化」したことを指摘している。 60〜70年代の才能あるミュージシャンたちが27歳で死んでいったのは、音楽活動を社会への反抗・自己主張のためにして身を削っていったからかもしれない。 ここではそうやって若くして散った27 clubのメンバーのうち何人かを紹介したい。 カート・コバーン(ニルヴァーナ・リードシンガー)1967-1994(Photo by Otros)ニルヴァーナのリードシンガーで“グランジロック”を世に広め、楽曲だけでなくエキセントリックな言動で若者から人気を集めた。 ドラッグを使用しショットガンで頭を打ち抜いて他界し、死因は自殺だと発表されている。 “大衆的成功”がもたらしたと言える彼の死がきっかけで、27歳で亡くなった者たちが注目され“27 club”と呼ばれるようになった。 ジミ・ヘンドリクス(ギタリスト・ソングライター)1942-1970(Photo by Fresh Air with Terry Gross)活動期間はたったの3、4年であるにも関わらず、史上最高のギターリスト、60年代カルチャーを代表する人物と称される。 ロックスターがよくするギターに火をつけるパフォーマンスをはじめたのは彼だという。 死因はアルコールと睡眠薬を併用した中毒と窒息だとされている。 そのほかには、ローリング・ストーンズの元リーダーのブライアン・ジョーンズ、ドアーズのリードシンガーだったジム・モリソン、画家のバスキア、2011年に亡くなったシンガーソングライターのエイミー・ワインハウスなど40人ほどの才能ある若者がこの27クラブのメンバーとなっている。 社会に認められるための、唯一の手段だった「歌」(Photo by Patricia Bay)このクラブのメンバーのなかでも今もなお人々に影響を与え続けているという伝説のシンガーソングライターがいる。 彼女の名はジャニス・ジョプリン(1943-1970)。 ドラッグの過剰摂取により27歳で他界しているが、“ブルースの母”と呼ばれるほどの実力、そして歌に自分らしさを求めて自由奔放に生きようとした姿が人々の心を掴み続けているのだ。 彼女がシンガーソングライターとして生きたのは社会が大きく変動した60年代のアメリカ。(Photo by Boston University)それは若者たちがカウンターカルチャーを牽引し、社会を変えるエネルギーで満ちあふれていた頃。 この時代には、ベトナム戦争に対する反戦運動や、黒人差別の撤廃と基本的人権の保障を訴えた公民権運動、女性の権利の向上を求めたウーマンリブ運動など歴史に残るムーブメントの数々が巻き起こった。 この頃の音楽は「Life fit your values(自分の価値観にあった人生)」を歌い、どれだけ自己表現ができるかにかかっていたという。 「なぜ歌いたいの?」インタビューでそう問いかけられた彼女は、 「なぜって、いろんな感情を経験できるからよ。仲間とお祭り騒ぎの毎日じゃ味わえない感情を知ることができる。想像力を働かせ真実を見出すの」と語っている。 ジャニスは彼女にとって「社会に認められる唯一の方法」だった歌に真っ正面から向き合っていたのだ。 「自由奔放な生き方」や「無邪気さ」の真実(Photo by (c) 2015 by JANIS PRODUCTIONS LLC & THIRTEEN PRODUCTIONS LLC. All rights reserved.)ジャニスの無邪気な人柄や“自由奔放さ”が人々を虜にしてやまないが、実のところジャニスの人生は楽しいことばかりではなかった。 学生時代に容姿や強い個性でいじめを受けた彼女。 「ビートニク(50年代半ばにニューヨークやサンフランシスコなどの都会に現れたボヘミアンな生き方に憧れた若者たち)」に目覚め、個性を隠さなかったことも保守的なアメリカ南部に住んでいた彼女への風当たりを強くした。 高校の同窓会へ報道陣とともに参加してみても、誰も彼女と話そうとしないほど孤独な学生時代を送っていたのだ。 (Photo by (c) 2015 by JANIS PRODUCTIONS LLC & THIRTEEN PRODUCTIONS LLC. All rights reserved.)自分の歌の才能に気づき、歌で成功してからも「自分らしさ」を追求して負った犠牲は大きかった。 「ステージで歌うこと」を愛してやまなかった彼女も、ステージを降りると「気分がどん底」になってしまっていたのだ。 それでも「歌」や「自分自身」に対して妥協せず、自分の心の声を聞いて感じたまま表現し続けたからこそ、彼女にしかすることのできない命を削ったようなパフォーマンスができたのかもしれない。 自由奔放な振る舞いからか、ウーマンリブ運動に参加している女性たちに“女を武器にしてる”と批判されたことがあったジャニス。 これに対しては「初耳だわ、私は彼女たちが理想とする自立した女よ。 何を妥協したかで人の生き方は決まるわ。つまりどこで人生の線引きをしたか。 皿洗いで満足の生き方もあれば妥協せず闘い続けて夢をかなえる人生だってある。 私はひたすら夢を追いかけて成功を手にしたわ。何で批判されなきゃならないのよ」と話している。 誰よりも「自分に素直になろうとした」ジャニスの魅力(Photo by More Vocal !)「自分らしさ」の追求は、彼女の人生とって確実に重荷となっていた。 ドラッグやアルコールを大量に摂取していたことは“ハイになって楽しむ”ためだけではなく、自分のつらさや孤独を紛らわすためでもあったことは確かだろう。 自分に妥協を許さず、その反面苦しんでいた彼女の姿は、ミュージシャンたちの心に刻まれ、大きな影響を与えているのだ。 若きジャニスと演奏していたウォラー・クリーク・ボーイズのメンバーパウエル・セント・ジョンは「妥協を許さない芯の強さが魅力的だった」と言う。 かつてジャニスが参加していたサイケデリック・ロック・バンド「ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー」のメンバーは、「彼女から学んだ教訓は自分に素直になることの大切さと自分を偽ったときの代償だ。コズミック・ブルース・バンド(ジャニスが一時加入していたバンド)では自分がなりたいような自分でなく、みんなの求めるジャニス・ジョプリンを演じるようになった。さぞかしつらかっただろう」と語っている。(Photo by hollyの音楽室)誰よりもステージに立って歌うことを愛し、誰よりも自分らしさ追求した彼女の歌は、彼女の生きた時代の雰囲気を伝えるだけではなく本当の意味で人々を魅了するのだ。 ジャニス・ジョプリンのドキュメンタリー映画が現在公開されている。 コンサートやテレビ映像だけではなく、スタジオでのバンドとの一面やジャニスが家族や恋人に宛てた手紙の数々、彼女を知る人々へのインタビューで彼女の人生を目の当たりにできる盛りだくさんの映画だ。 ビッグスターだったジャニスの「等身大」の姿を探りに、ぜひ劇場へ足を運んでほしい。 ※動画が見られない方はこちら <作品情報> 【監督】エイミー・バーグ『フロム・イーブル~バチカンを震撼させた悪魔の神父~』 【製作】アレックス・ギブニー『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』 【ナレーション】キャット・パワー 【出演】サム・アンドリュー、ピーター・アルビン、デヴィッド・ゲッツ(以上、ビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー)、クリス・クリストファーソン、カントリー・ジョー・マクドナルド、ボブ・ウィアー(グレイトフル・デッド)、デヴィッド・ドルトン(作家)、クライヴ・ディヴィス(コロンビア社長)、ディック・キャヴェット(TVタレント)、ローラ・ジョプリン(妹)、マイケル・ジョプリン(弟)他 【アーカイブ映像】ジャニス・ジョプリン、オーティス・レディング、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、ピンク他 2015年|アメリカ|カラー|DCP|103分 原題:『JANIS:LITTLE GIRL BLUE』 サウンドトラック盤:ソニー・ミュージックインターナショナル提供:キングレコード配給・宣伝:ザジフィルムズ (c) 2015 by JANIS PRODUCTIONS LLC & THIRTEEN PRODUCTIONS LLC. All rights reserved. 公式サイト:月10日(土)より、シアター・イメージフォーラム他全国順次公開。 via. Rolling Stone, Rolling Stone, All About, Ciatr この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“若者を惹きつける、70〜80年代のリアル。” 70〜80年代のファッションや音楽が、近頃リバイバルしている。この「リバイバル」の現象はなぜ起きているのだろうか?ファッション業界が「流行」を決めたかもしれ... ーBe inspired!
2016年09月16日(Photo by FRAMEPOOL)1億2,000万本。 これは東京が1年で消費するワインの数だ。 ワインをよく飲む人なら分かると思うが、空のボトルの処理は場所もとるし結構不便。 毎年1億2,000万本のワインが消費されているのならば、それだけの空のワインボトルの処理も必要ということ。 お水みたいに容器として再利用するわけにもいかないし、綺麗な瓶なのにもったいない。 ではどうしたらいいのか? 実は、世界中にはワインボトルをクリエイティブな形で生き返らせるアイディアがたくさんあった。 「環境に良い」など関係なく普通に欲しいオシャレなワインボトルインテリア。(Photo by CALIFORNIA THROUGH MY LENS)“ワインボトル”という固定概念から離れ、お花を生けるだけには止まらないクリエイティブなインテリア製品たち。(Photo by DesignRulz)(Photo by DesignRulz)(Photo by DesignRulz)(Photo by DesignRulz)(Photo by DesignRulz) 東京ではなんとコルクも再利用。(Photo by Tokyo Cork Project)ワインのボトルだけに止まらず、コルクも素敵なインテリアに生き返らせる人々がいる。東京コルクプロジェクト(Tokyo Cork Project)は捨てられる運命のワインのコルクを再利用して、家具や食器を作っているのだ。 現在東京の750店舗以上のレストランやバーがこのプロジェクトを支援。ヨーロッパ随一と評されるほどの高いハンドメイド技術を持つ、スロバキアのグラスメーカー「RONA社」の職人たちによってデザインされた三越伊勢丹オリジナルグラスのパッケージの製作も行った。過去にはVOGUE JAPANでも取り上げられたりと、従来のリサイクル製品のイメージを覆すクオリティーとセンスの高さが売りだ。実は、コルクは日本では育てられない資源から出来ているのでその再利用には付加価値もつく。(Photo by Tokyo Cork Project)(Photo by Tokyo Cork Project)(Photo by Tokyo Cork Project)(Photo by Tokyo Cork Project)リサイクルから【アップサイクル】の時代に。(Photo by Pinterest)【アップサイクル】とは、新しい製品より高いクオリティの物をリサイクルで作ること。 「環境に良い」を差し引いても物の価値が確立しているようなプロダクトのことだ。 人々が純粋に欲しいような製品を提供するから、みんなが参加してサステイナブルに続けられるアップサイクルプロダクト。 今月25日(日)に開催されるBe inspired主催のゲリラシネマ2では、参加者に『Tokyo Cork Project × Heapsコラボのコルクコースター』をプレゼント! 食料廃棄について描いたドキュメンタリー『Taste the Waste(もったいない!)』の上映会と共に「もったいない」というテーマで様々な活動をしている方のお話を聞いて、地球に優しくクールなライフスタイルを見つけよう! 詳細は下の画像をタッチ! via. Tokyo Cork Project, DesignRulz, Upcycle That この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!Be inspired!が厳選。クールで、ファッショナブルなゴミ4選。 ゴミから作られたファッションアイテムというと、どんなイメージを思い描くだろうか?ダサい、くさい、もろい…などネガティブなものばかり思いつく人もいるだろう。し... ーBe inspired!
2016年09月15日(Photo by Los Angeles Times)以前 、Be inspiredで紹介した「食べる」の秘密を教えてくれる映画3選。「食」は平等に全人類の“生死”に関わるテーマ。だからこそこのトピックについての議論、十分すぎる日は当分こないだろう。さて、今回も本当は見たくない食品業界の裏側を暴く映画3本を厳選。「今までこんな物を口にしていたのか」「こんなシステムに疑問を持たずに加担していたのか」となること間違いなしだが、早いとこ知っておいたほうが残りの人生を安全に、気持ちよく過ごせると思うのでぜひチェックしてもらいたい。 NEW厳選3本。『未来の食卓』Nos Enfans Nous Accuseront(2008)※動画が見られない方はこちら近代が始まって以降 、「初めて親世代よりも子供世代の寿命が短くなる」と懸念されている今日。 食品に含まれる大量の化学品が関係しているようだ。 そんな中、フランスの小さな村の村長が立ち上がった。 南部の自然豊かなバルジャック村の村長の決断。 それは、村の学校の給食を全部オーガニックにするというものだった。 村長の頑張りで、最初は懐疑的だった村人の意識も変わり、村の全てが変わっていく様子を1年間追い続けたドキュメンタリー映画が「未来の食卓」。 パリでオーガニックのキャンペーンが行われたり、食堂をオーガニック化した大学があらわれるなど、この映画はフランスで社会現象を巻き起こした。(Photo by UNIFRANCE)(Photo by UNIFRANCE) 『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』GMO OMG(2013)※動画が見られない方はこちら子供達に危険なものを食べさせたくないーその思いから始まった父親の愛溢れるドキュメンタリー。 アポなしで大手の製薬品会社や、遺伝子組換えの種を育てる農家に突入を試みたりと体を張った作品となっている。 聞いたことはあるけど、いまいち「遺伝子組み換え食品」についてわからないという人も、イラストなどを使った分かりやすい解説を見ることで、理解できるはず。 あくまでも家族愛という視点から、食産業の驚くべき実態を浮かびあがらせていく。(Photo by パピママ)(Photo by UPLINK) 『もったいない!』Taste the Waste (2010)※動画が見られない方はこちら20億トンー世界で生産されるうちの約半分にあたる食品。 毎年、それら全てが食卓に届く前に廃棄されている。 食べられるのに、「ちょっと傷がついているから」「鮮明な色じゃないから」という理由で買わない消費者。売らない店側。 『もったいない!』はそんな食品廃棄についての衝撃的な事実を日本やヨーロッパをはじめとする世界各地で取材した作品。 当たり前となった「賞味期限」の存在の必要性を考えさせられる。(Photo by REUTERS)(Photo by Nicki’ Kitchen) ルーフトップでビールを片手に『もったいない!』を見てみんなで考えよう!「社会」を良くするクリエイティブメソッドを配信する本メディア主催の「ゲリラシネマ2」。前回の様子はこちら。 第2回目となる今回は、話題のNEWoMan新宿 6F ガーデンThe CAMPusで行われる。 「もったいない」をテーマにあらやる分野でクリエイティブに活躍し、社会貢献を目指すゲストスピーカーの方々のトークショーの開催も予定している。 ビールを片手に心地よい初秋の夜風を感じながら、世の中を良くする方法を一緒に考えよう。 詳細は下の画像をタッチ! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「食べる。」の“秘密”を教えてくれる映画、3選。 つい先日、『バックトゥーザフューチャー』の映画で描かれた「未来に日」を迎え、そして、『スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』の予告動画も公開された。巷では、... ーBe inspired!
2016年09月14日(Photo by INHEELS)皆さんは、「アース・オーバーシュート・デイ」という日を知っているだろうか? 今年は先月、8月8日。 アース・オーバーシュート・デイは、人の資源の消費量が地球が1月1日から12月31日までに生産できる資源量を上回った日。 つまり、まだ今年の4分の3も終わっていないのに、私達は1年分の資源を使い切ってしまったことになる。 8月9日からは地球の「原資」つまり未来から借りる形で借金生活に突入したということだ。 つまり月収が20万円なのに何故か家賃30万円の表参道のアパートに住んでいるような状態。 ある程度貯金はあるのでしばらくは生きていけるけれど、貯金はいずれ底をつく。 更に、なんとか月収アップを図れば30万円のアパートに住み続けることはできるかもしれないけれど、画期的なテクノロジーの進展がない限り地球が生産出来る資源量を増やす事はできない。 簡単に信じてはいけない「地球に優しい企業」(Photo by Polska Zielona Sieć)こんな「地球が危ない」トークを聞いて、皆さんはどう思うだろうか? 罪悪感、無力感、もうわかったよという辟易感。 「行動力」と「エネルギー」のある方はよし、ではなんとかしなければ!と思うかもしれないが、正直個人の力は地球規模から見れば小さすぎる。 そこで登場するのが「企業の力」。 企業の取り組みは個人よりもずっと大きなインパクトが出せる上、企業イメージの向上にもつなげられるため近年は盛んに行われている。 かくいうワタシもエシカル(倫理的)やサステナブル(持続可能)をテーマにしたファッションブランド「INHEELS」を経営中。 難しい事を考えずに「企業がいい」と言っているプロジェクトに相乗りすればいい事ができる、しかもインパクトもあると思いたいが、やはり「考えなくていい」わけにはどうも行かないようだ。 というのは、企業のプロジェクトも玉石混合だから。 ●環境負荷を減らそうと思っている企業●売上向上のためのイメージアップ策の色が濃い企業●環境負荷軽減と売上向上がうまくリンクしている企業●一部のいいことを大々的に宣伝する事によって他の事業の良くない点から目をそらそうとする企業 などなど。 様々なレベルの企業の「環境保護」や「社会貢献」が入り交じる中、頼りになるのは自分の知識と価値観。 そこで、迷ったときのお役立ちワードを2つ紹介したいと思う。 「言葉」が、「認識」を作る。 ① エシカルウォッシュ(Photo by Devon Buchanan)グリーンウォッシュという言葉は聞いた事があるだろうか? 「地球に優しい」などとうたい上辺だけの環境対策を行い、消費者に誤解を与えるような訴求を行っている商品や企業の事を言う。 最近は「エシカル」という言葉が環境志向の高い消費者の注目を集めている事もあり、内実がないのにも関わらずこの言葉を掲げることを「エシカルウォッシュ」と呼ぶ。 ② 具体性の罠(Photo by Arthur Mark Palphramand)別名「手段の目的化」「自己目的化」とも呼ばれる。 ある目的があってそれを達成するための具体的な手段があるのだが、どこかで当初の目的を忘れてしまい、具体的な手段自体が目的化してしまうこと。 そうすると不思議と、当初の目的とは相反する結果になってしまうことがある。 少しわかりにくいので例をあげると、ファッションによる環境負荷を減らすため(当初の目的)、従来のコットンではなくオーガニックコットンを使う(具体的な手段)とする。 しかし途中からオーガニックコットンを使うこと自体が目的になってしまい、どれだけたくさんのオーガニックコットンを使ったかが成功の指標になってしまうということだ。 その先には、埋め立て地で朽ちていくたくさんの無駄なオーガニックコットンの服が待っているだけかもしれない。 また、資源消費を減らすためだったはずのエコバッグを無駄に大量生産してしまうのも「具体性の罠」といえる。 (因みにもっと身近な例だと、手段であるはずの結婚がいつのまにか目的化してしまう(!)というのもある。) その商品は、そのプロジェクトは「エシカルウォッシュ」ではないか? 「具体性の罠」にハマっていないか? 企業の宣伝文句を「1から10」まで鵜呑みにする人はいないと思うが、それと同じように環境保護やエシカルアピールにも一瞬立ち止まって考える。 その上で個々人の価値観と照らし合わせ、納得出来たり応援したいと思った企業の商品を購入したりプロジェクトをサポートできれば素晴らしいことではないだろうか。 Written by Yuka Okada INHEELS(インヒールズ)とは?ロンドンと東京に拠点を置くエシカルファッションブランド。 “who said ETHICAL is not SEXY?” をテーマに、セクシーでありながら媚びることのない、スタイリッシュなデザインを追求しています。 服を着た方の毎日が彩り豊かになることを、イメージしながら。それぞれの人生に思いを馳せながら。 INHEELSが考えるエシカルファッションは、フェアトレード、サステイナブル素材、アップサイクル素材、マルチユースデザイン等を積極的に活用し、ファッションによる環境や社会へのダメージをなるべく抑えること。また、服が作られた過程もその魅力のひとつとして紹介すること。 ウェブサイトはこちら。 INHEELSの初店舗が下北沢にオープン! 詳しくはこちら。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「捨てるが正義」をやめるべき理由。|【連載2】INHEELS岡田の「リアル・エシカル」” 「ミニマルな生活を目指して、ゴミ袋20袋分捨てました! 」ものを捨てることへのハードルが下がっている。むしろ奨励されている。いったいいつから、捨てる... ーBe inspired!
2016年09月13日(Photo by Noemi Minami)2016年、9月11日。 雨の中、日曜日の早朝8時にも関わらず、渋谷のヒカリエ8階のCreative Lounge MOVに、52人の人が集まった。 今回、4回目となるBe inspired主催トークセッション『ネオエシカルモーニング』が開催されたのだ。▶︎第1回、第2回、第3回の詳細 地球・環境・社会に優しくあろうとする理念「エシカル」。 ナチュラルでオーガニックなイメージを確立しているエシカルを、もっとエッジーに、ロックに、ラディカルに。 これから考える「ネオなエシカル」は、既存の概念に捉われない自由なアウトプットや、社会・環境との関わり方のこと。 『ネオエシカルモーニング』はそんな『ネオエシカル』な活動を行っているゲストに毎回登壇してもらっている。 「どのように社会を良くしていくか」を軸にあらゆる舞台で活躍しているゲストの方のイノベーティブな活動についてのトークセッション。 今回のゲストは「服」「仕事」「コミュニティ」をテーマに活動しているユニークなお三方。 挑戦するは「大量消費」「劣悪労働環境」「過疎化」。 ゲストスピーカー①木村 昌史(キムラ マサシ)氏(Photo by Noemi Minami)▶︎株式会社オールユアーズ代表。ライフスペック伝道師。大手アパレル小売店でアルバイトとして働き始め、全国各地の店舗で販売や店長業務を積む。その後商品企画の業務に携わり、退社後、大手アパレル卸の会社に商品企画担当として勤務。「LIFE-SPEC的な洋服があったらいいのに!」という思いをから、2015年7月に(株)オールユアーズを立ち上げ、「LIFE-SPEC」のコンセプトをみなさんに伝えるために活動。(ウェブサイトはこちら:) 50億ー日本の1年間で国内流通している衣料品の量。 それを知ったアパレルブランドALL YOURSの創業者木村氏は、「物を作らないで価値を作る」という点に着眼した。 そこで、既に存在している服を原料として捉え、新しい服を作るという「ライフスペック」というコンセプトやその取り組みについて話してくれた。(Photo by Noemi Minami) ゲストスピーカー②高橋 秀成(タカハシ ヒデナリ)氏(Photo by Noemi Minami)▶︎株式会社ディーセントワーク代表取締役。ILO(国際労働機関)が提唱しているディーセントワークの実現を、転職支援やWebメディアによって取り組んでいる。職種や業界で選ぶのではなく「叶えたい事で選ぶ転職」をコンセプトに活動。働く母親の時短転職や、LGBTの就業支援、顧問契約や副業での勤務など、様々な方法で採用スキームの創出と就業支援を行う。キープレイヤーズのパートナー、Bar Olimのオーナーでもある。(ウェブサイトはこちら:) 転職支援という形で「ディーセントワーク」の実現と啓蒙を行っている高橋氏。 「ディーセントワーク」とは人間としての尊厳を尊重し、みんなが幸せになれるような「働き方」。 日本では毎年、東日本大震災の犠牲者と同じくらいの数の人が自ら命を絶っている。 「人の命を救うため」に仕事環境の改革をどのように行っているかお話をしてくれた。(Photo by Noemi Minami)ゲストスピーカー③武田 昌大(タケダ マサヒロ)氏(Photo by Noemi Minami)▶︎1985年秋田県生まれ。 2008年立命館大学卒業後、東京にてデジタルコンテンツ業界に従事。 2011年8月株式会社kedama設立。2016年5月内閣府が運営する地域活性化伝道師に選ばれる。 秋田の農業の未来に危機感を持ち、若手米農家集団トラ男(トラクターに乗る男前たちの略称)を結成。お米のネット販売サイトtorao.jpとtoraofamily.comを運営している。2015年古民家を活用した新ビジネス「シェアビレッジ(sharevillage.jp)」を立ち上げる。NHKクローズアップ現代や日本経済新聞など多数メディアに出演。全国で講演活動をし地域活性化に取り組んでいる。(トラ男ウェブサイトはこちら: ) 日本一の課題先進県、秋田県を守るため、武田氏は古民家を活用した新ビジネス「シェアビレッジ」を立ち上げる。 日本中誰でも「年貢」を払えば「村民」になれ、新しい地元を手に入れることができる。 年貢を村の維持費にすると同時に、孤独な大都会に生きる人々にコミュニティを提供することも狙っているそうだ。(Photo by Noemi Minami) 新しい「アイディア」と「仲間」に出会える。(Photo by Noemi Minami)早朝は最もクリエイティビティが高い時間だと言われている。 だからこそ、クリエイティブ系の朝活は世界中で人気なのだ。 今回のネオエシカルモーニングにも情熱とクリエイティビティで溢れる方々が集まり、ゲストスピーカーとのカジュアル・トークを楽しんでいた。 ネオエシカルモーニングで紹介した異色のファッションブランド「INHEELS」とカラフルなエシカルブランド「Liv:ra」の共同ショップ「channel01」のブースも盛況。 ご来場いただいた皆さんがNOZY COFFEEの美味しいコーヒーを片手に、混じり合って話をしているのが印象的だった。(Photo by Noemi Minami)(Photo by Noemi Minami)(Photo by Noemi Minami)次回は今年の冬を予定している。 ぜひ一人でも多くの人に参加していただき、イノベーティブでクリエイティブに世の中を良くする方法をみんなで考えていきたい。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!【日曜朝8時に70人超え!】Be inspired! × MOV主催イベント『NEO ETHICAL MORNING 3』。 先週の日曜日、渋谷ヒカリエのコアワーキングスペース「Creative Lounge MOV」で、朝イベント「ネオエシカルモーニング」が開催された。(第1回の詳細、第2回の詳... ーBe inspired!
2016年09月12日(Photo by madoka)世界のツイッターの利用者は3億2000万人、フェイスブックは16億5000万人、インスタグラムは5億人を突破した。 発展途上国でのSNS利用者数も増加傾向にあり、SNSは多くの人が使えて自分の考えを発信できる手段として広く使われるようになってきている。 そんななかで、若い世代を中心にインターネット上で「ムーブメント」が作られることがある。 それは一体どんなものなのだろうか? 「丼」じゃないよ、「#」だよ。ハッシュタグ・アクティビズム(Photo by Ognian Mladenov)ウィキペディアにも載っている、“ハッシュタグ・アクティビズム”という言葉。 ツイッターをはじめとするSNS上で「#(ハッシュタグ)」をつけて、意見を主張したり人々に議論をするよう呼びかけたりすることを指している。 ハッシュタグ・アクティビズムはマイノリティの差別問題や権利向上に関するものが特に多いが、政治や社会問題、チャリティのためなどさまざまな分野で行われている。(Photo by Victoria Brownworth)多数起きているハッシュタグ・アクティビズムのなかでも有名なのは、白人警官に武器を持たない黒人少年が銃殺された事件を発端にした#BlackLivesMatterではないだろうか? 「黒人の命も大切だ」という意味で、アメリカで根強いアフリカ系アメリカ人に対する人種差別への抗議活動をリードするものとして役割を果たした。 ここでは今までにBe inspired!で取り上げたハッシュタグ・アクティビズムを、いくつかピックアップして紹介する。 #Ableism(Photo by Ophelia Brown)アンディ・ウォーホルが創刊した雑誌「インタビュー」の表紙に、健常者であるモデルが「車椅子」に座りポーズをとった写真が使われたことに対する抗議で使われ、ツイッターを炎上させたハッシュタグ「#Ableism(エイブリズム)」。 このハッシュタグを使うことで「健常者至上主義」へ疑問を投げかけ「障害者に対する差別」が訴えられた。 そのなかでも、自らを身体障害者アクティビストと称するオフェリア・ブラウン氏のツイートは3万リツイート以上を記録している。 #JustATampon(Photo by Enter Magazine)「これはただのタンポンです」という意味のハッシュタグ、#JustATampon。 これがSNS上で使用された目的は、「世界中の人々に『生理』についての知識を深めてもらうため」と、「『生理』というタブーを破るため」、そして「世界中の女性を支援するため」だった。 生理用品が手に入れられる女性は世界に12%しかおらず、アフリカ諸国の1/10の少女が生理のせいで学校に行けないという事実を人々に伝えるだけではなく、チャリティで集めた資金で生理用品をアフリカに送るという活動も行われた。(Photo by Plan UK) #FairTuesday(Photo by Global Exchange Fair Trade Blog)アメリカのサンクスギビング(感謝祭)の翌日の金曜日(11月の第4金曜)は、ブラックフライデーと呼ばれ大規模なバーゲンが国内中で行われることで知られている。 この日は小売店が混雑するだけでなく、商品の取り合いや客が店員に暴行を加えるなど混乱が相次ぐ日でもあるのだ。 その翌週の月曜日はサイバーマンデーというオンラインショッピングのセール開始日で、多くの人がオンライン上で「爆買い」するという。 どちらも人々の「買い物に対する欲望」が露呈する日だといえるだろう。 そこで始まったのが#FairTuesdayだ。 安い商品を爆買いするのではなく、フェアトレード商品や生産者や環境、健康に配慮した「フェアなもの」を選んで買おうという呼びかけで、人々に新しい価値観を提案している。 #BoycottStarWarsVII(Photo by Antonionnne)肯定的なハッシュタグ・アクティビズムが多いなか、残念ながら否定的なものも実際にはある。 #BoycottStarWarsVIIは、スターウォーズの新作映画の主役がアフリカ系アメリカ人だったことを気に入らなかった白人至上主義者たちが「スターウォーズを見に行くな」と呼びかけたときに使われたハッシュタグだ。 彼らのツイートにはスターウォーズの批判だけでなくアフリカ系アメリカ人に対する差別発言が多数含まれていた。 こういったネガティブなハッシュタグが使われているのは悲しいことだが、ハッシュタグ・アクティビズムを見ていくと世の中のあからさまな「負の部分」をも知ることができるのだ。(Photo by Gary A. K.)このように、多くの人に声を届けられるSNSを使ったハッシュタグ・アクティビズムは大きいものから小さいものまで各地で起きており、これからも増えていくかもしれない。 Be inspired!ではハッシュタグ・アクティビズムを毎週1つ取り上げ、それを使って現代社会を読み解く連載を始める。 第1回目は、今も続く#FreeTheNippleのムーブメントについて紹介する予定だ。 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「校則による差別」にハッシュタグで立ち向かう少女たち” 「カーディガンは学校指定のものを着なさい、スカートを折ってはいけない、男子生徒の長髪は禁止」。 あなたの学校にはどんな校則があっただろうか? “差別的”で納... ーBe inspired!
2016年09月09日(Photo by Flickr)日本人の両親を持つあなたはイギリス生まれ、イギリス育ちだとしよう。 両親は日本から60年代にイギリスに移民したが、イギリスで生まれたあなたの第一言語は英語、受けた教育も英語、友達もみんなイギリス人。 それなのに、日本人の見た目だからという理由で、新しい人に会うたびに「どこから来たの?」と生涯ずっと言われたらどう思うだろうか。 毎回説明するのは面倒だろうし、悲しみや、怒りも感じるかもしれない。 いつまでたっても部外者扱いだからだ。 自国の大多数を占める人種、もしくは力のある人種ではないからといって「どこから来たの?」と他人に聞くのは“Politically incorrect (ポリティカリー・インコレクト)”である。(Photo by Freaks and Geeks Stills)みなさんは、この“Politically Incorrect”というフレーズ、聞いたことがあるだろうか? 西洋ではよく議論のテーマとなるこのコンセプト。 誰かの言動が、“Politically Incorrect”というと、その人が政治的、宗教的、歴史的、社会的、そして経済的な背景を考慮しないで、他人に不適切な発言をしてしまったり、行動をしてしまったりすることを意味する。 実際の例を挙げてみよう。 ここ数年、北米の音楽フェスティバルでは先住民の「羽飾り」が若者の間でファッションとして人気である。 見た目もかわいいし、フェスティバル感が増して、人気な理由も理解できる。(Photo by National Post)しかし、北米には先住民に対する500年の悲惨な虐殺の歴史がある。 勝手にやってきたヨーロッパ人は原住民が元々居た地を侵略し、原住民を虐殺しつづけた。 その数は「何千万人」にも達したという。 完璧に居着いた後も、原住民をまとめて一つの地区に追いやったり、選挙権を与えなかったり、扱いは良くならなかった。 権利も与えられず、苦しい生活に追いやられ、酷い扱いを受け続けてきた先住民。 その後遺症はアルコール中毒や、高い失業率など、今日まで続く。 「羽飾り」は原住民にとって、戦闘における勲章であり、勇敢な戦士である事を意味している。 それを何も考えずファッションとして、着用している若者たち。 しかも、彼らは原住民を苦しみ続けた北米人。 原住民の人が不快に思ったのも簡単に理解できるだろう。(Photo by AnOther)記事の冒頭に出した例を振り返ってみると、イギリスで日本人の見た目の人に「どこから来たの?」と聞くのも、北米の音楽フェスティバルで、「羽飾り」を着けるのも、当人たちに悪気があるとは思えない。 しかし、マイノリティが迫害されてきた歴史を見れば、「無知」や「関心のなさ」は暴力の一貫であり、マイノリティの人々に苦痛を与えてきたという事実は否めない。 また、難しいのは、何が“Politically Incorrect”なのかと考える時、正解は一つではないということだ。 関わっている人々の背景や、力関係によって答えはいくつも存在する。 時代の流れで社会の価値観も常に変わっていく。 もちろん個人レベルでも、何を不愉快とするかが変わってくる。 私たちは常に何が“Politically Incorrect”なのか考え続ける必要があるし、お互いコミュニケーションをとることで答えを出すことがとても大事だ。だから今回、Be inspired!でPOLITICALLY INCORRECT DICTIONARY(これからは言っちゃいけない?コトバ辞典)の作成が決定した! 毎週1つ、“今”私たちが日常で使いがちな、“Politically Incorrect”な言葉やコンセプトを挙げていく。 「賛成」でも、「反対」でも、「?」でも、これをきっかけにみなさんが考えたり、ディスカッションしてくれたら、それだけで平和な世界への第一歩なのだ。 来週からお楽しみに! via. National Post, るいネット この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!日本人が気づかないうちにしている「盗み」のこと パリス・ヒルトンが着ていたネイティヴ・アメリカンのハロウィンコスチューム、セレーナ・ゴメスがつけていたインドのビンディ、ケイティ・ペリーの着物風ステージ衣装。どれも... ーBe inspired!
2016年09月09日(Photo by Koki Sato)みなさんは、Facebook、スターバックス、Twitter、ナイキ、AOL、ハフィントンポスト、ペプシなど世界中で誰もが知っている有名企業の創設者や社長の共通点を知っているだろうか? 大成功を収めている人々に一貫するライフスタイル。 それは、彼らがみんな「朝型」であるということである。 「朝型」はなぜ成功するの?(Photo by FAVIM.COM)「早起きは三文の徳」などと昔から言われているが、実際はどうなのだろうか? 自律神経の専門家、順天堂大学医学部の小林弘幸教授によると、科学的に朝起きてから午前中までは自律神経のバランスが整う時間だそうだ。 脳の働きが一番活発な朝。 この時間帯は集中力が高く、クリエイティブな発想が生まれやすいそう。 起きた直後からの数時間は、”朝のゴールデンタイム”とも言われているほどだ。 また、早起きは精神的に良い効果があると言われている。 朝学校や仕事が始まる前に「自分だけの時間」があることで心に余裕が生まれたり、早起きすることによって「自分をコントールできている」という自信が自尊心に繋がるようだ。 だから、『クリエイティブモーニングス』。(Photo by Conference Fringe)そんな「クリエイティブな朝」を大活用して、世界150ヵ国で行われているNY発のクリエイティブな人のための朝活イベント、「クリエイティブモーニングス」。 毎月、世界中で統一されたテーマにそってゲストスピーカーが招かれ、トークショー&懇談会が行われている。 Photographer – Phebe Schmidt @ Melbourne(Photo by Creative Mornings)過去のスピーカーの中には豪華にもGoogleやNY Timesで活躍している方々も登壇。 入場料無料な上、コーヒーやブレックファーストがなんと無料で提供される。 そして各街で行われた「クリエイティブモーニングス」の様子はウェブページで常時更新される。 こんな太っ腹な無料のイベントにも関わらず赤字を出し続け、会社として成功を収めていのがNY在住、スイス人デザイナーのティナ・ロス・アイゼンバーグ。 Be inspired!は、NYのスタイリッシュなティナさんのオフィスを訪問し、成功の秘訣や、「クリエイティブモーニングス」の意義などについて、直接お話を聞いてみた。 起業のモチベーションが「お金」だったことは一度もない。(Photo by Koki Sato)現在NYを拠点に世界中にビジネスを広げているティナさんは、そもそもNYに住むつもりすらなかったという。 「チューリッヒで仕事もアパートも決まってたから私も両親も絶対スイスに戻ると思っていた。でもニューヨークに到着して20時間も経たないうちに小さなデザイン会社でインターンシップを見つけたの。数週間もすると、正社員としてやらないかって言ってくれたわ。ビザも出してくれるって言うの。『まあ、じゃあ1年ぐらいいよっかな』って感じで。それで1年経ったら、『うーん、もうずっといよっかな』ってなったの(笑)それでもう16年経つわ」 彼女の人生は、人との縁と、チャンスを逃さない行動力や柔軟性で形付けられているようだ。 2006年に第一子が生まれ、それをきっかけに自分のデザイン会社を起業したティナさん。 ニューヨーク近代美術館など一流レベルのクライアントに恵まれ、4年間続けたが2010年に休止。 成功はしていたものの、サービス業が向いていないと気づいたそうだ。 自分の時間が増えた彼女は2008年から社内で社員のために行っていた「クリエイティブモーニングス」に力を入れ始める。 「クリエイティブモーニングの話をよくしていたら、チューリッヒとか世界中の街からも連絡が来るようになった。だから『チューリッヒでもやってくれない?』って連絡してきた会社に言ったの。そんな感じで国際的にも拡大していったわ。世界中のみんなボランティアなの。素敵じゃない!?会場も、朝ごはんを用意してくれるところも無料でやってくれている。スポンサーとのパートナーシップで自分たちの給料は払える。しかも私たちはイベントでも何も売らない。だから『クリエイティブモーニングス』は“金曜日の朝の素敵なプレゼント”みたいってみんな言ってくれるのよ」(Photo by Koki Sato)起業の目的がお金だったことは一度もないと言う彼女。 「快適に暮らせる限り、お金にならなくても、幸せになれるような仕事がしたいの。起業するならそれをはっきりさせておかないといけない。特に『クリエイティブ・モーニングス』なんてビジネス面では意味不明でしょ?世界中で入場料無料、朝ごはんつき、広い会場でやるって…。みんな『あなたは頭おかしいの?』って言ってくるの(笑)」 お金のためではないのなら、なんのために「クリエイティブモーニングス」を続けるのか。 それは純粋にアーティストの輪を作りたいから。 本人がアーティストだからこそわかる、クリエイティブな仕事の苦労を彼女は知っている。 「クリエイティブな人生をおくりたいなら、勇気が必要。クリエイティブなことをするってリスクも大きいのよ。自分の繊細な部分を世界に発信することになる。人はあなたの作品を批判するかもしれないし、笑うかもしれない。だからサポートが必要なの。そんな時コミュニティがあれば助け合える。」 ティナさんに、クリエイティブコミュニティの良いメンバーになるための要素は何かと聞くと、一言だけ、強い意志を感じさせる声で言った。 「他人を思いやる心だけよ」(Photo by Koki Sato)ティナさんの会社は、ティナさんの人間としての魅力、そして「楽しいこと」「人を幸せにすること」を原動力とする素敵な信念に人が惹きつけられ世界中に広がり続けている。 彼女は、仕事を心の底から楽しんでいるのだ。 「仕事を愛しているの。それに私のチームも愛している。これは危険なことでもあるかもしれないけれど、私は『仕事』と『人生』を分けて考えてないわ。オフィスを見れば、家のリビングルームみたいだってわかるでしょ。子供もいつもここに来る。仕事をしていても『仕事』って感じがしないものを見つけると、他のことをしている自分が想像できなくなるの!今まで私たちが実現してきたことを一生誇りに思うわ。世界中の人に幸せと充実感を与えられいる。毎日仕事場まで走っていきたいぐらいだわ!」 ティナさんのお話を聞いて、仕事の在り方について考えさせられた。 特に日本の新卒一括採用や年功序列の文化が、人々が「やりたいこと」を実現するのを難しくしている。 みんなが「仕事をしていても『仕事』と感じない」ような仕事を見つけられるように、私たちも考えていくべきなのかもしれない。 東京でも「クリエイティブコミュニティ」を作ろう! Be Inspired!でも、クリエイティブな人々が交流し、インスピレーションを分かち合う場を作るために、『ネオエシカルモーニング』という「朝活イベント」を去年2015年10月に開始した。 そして、今週の日曜日、4回目の『ネオエシカルモーニング』が開催される。 朝のクリエイティビティを活用して、クリエイティブに成功している人たちから刺激を受け、素敵な日曜日を過ごしてはいかがだろうか。 詳細は画像↓をクリック! ティナ・ロス・アイゼンバーグ ティナ・ロス・アイゼンバーグはスイス生まれのNYを拠点としているグラフィックデザイナー。過去10年で、可愛らしいタトゥースッテカーブランド「Tattly」や「クリエイティブモーニングス」を設立し、運営している。彼女の信念は、寛大な心と優しさを常に持つこと。世界中にビジネスを発展させている。 Creative Mornings: Excite, 自律神経失調症-完璧ガイド この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!都会の生活に疲れた人々が辿り着く「ある村」 東京でのライフスタイルが好きか?満員電車に揺られながらの通勤、逃げても追いかけてくる時間や情報。朝から晩まで終わらないオフィスでの仕事。言葉を交わすこ... ーBe inspired! Interviewed by Jun Hirayama
2016年09月09日(Photo by Flickr)みなさんは「仕事」に対してどんなイメージを持っているだろうか? ジョブカフェが高校生に行った調査によると、約50%の高校生が「仕事」に対し、「つらそう、大変そう」というイメージを持っていた。(Photo by 高校生の就職支援情報ガイド)事実、関西大学名誉教授森岡氏によると、日本では毎年3万人前後の自殺者がおり、その中でも2千数百人が「勤務労働」を原因としている。 毎年2千数百人もの人が「死」を選ばなければならない程、仕事に追い込まれているという事実。 異常としか言いようがない。 本来、「生きるために働いている」はずなのに、「仕事のために死ぬ」とはどういうことなのだろうか? 楽しければ楽しいほど、会社の利益に繋がるという嬉しい事実。(Photo by The New York Times)日本の労働状況といえば、先進国の中では劣悪で有名である。 長時間労働、短い休暇、職場内の障害者差別や性差別、仕事内容とは関係なく求められる上下関係のプレッシャー。 日本の「和」を大切にする風潮や、我慢が美徳という国家的価値観に一部の原因はあるのかもしれない。 しかし、実際どんなに辛い思いをしても結果が出ない。 日本の生産性は先進国の中でも最下位レベルなのだ。 なぜなら、長時間働くことは、生産性に繋がらないから。 ラトヴィアのSNSのDraugiem.lvなどを運営するIT企業Draugiem Groupの調査によると、人間の脳は本来、エネルギーの状態が高い時間は1時間ほどで、そのあとは、低エネルギーが15分から20分ほど続く。 本当に生産的な働きをしたいのなら、1時間程ごとに小さな休みを挟むのが良いそうだ。 また、スウェーデンのFilimundusというアプリ開発会社では、2014年より1日6時間勤務を採用している。 その結果、社員の集中力や意欲がアップし、ストレスも緩和され社内の雰囲気も良くなったという。 米国のニュージャージー州にあるレザーカンパニーという企業でも、2012年に1日6時間勤務を採用したところ、従業員たちの「会社のために働きたい」というモチベーションが向上し、3年で生産性が最大15%アップしたそうだ。 つまり人々が望む、ストレスの少ないワークスタイルは、会社の利益にも繋がるということなのだ。 「人間が人間らしくいるため」の労働条件(Photo by Flickr)1999年、ILO(国際労働機関)は「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」を活動の主目標として掲げた。 英語の「Decent:ディセント」には「ちゃんとした、きちんとした、適切な」などの意味が含まれる。 よって、「ディセント・ワーク」とは、人間の尊厳と健康が損なわれないような「ちゃんとした」労働条件のことを言う。 日本は「働きがいのある人間らしい仕事」と訳し、2014年になって、閣議決定された「日本再生戦略」に「ディセント・ワーク」の実現を盛り込んだ。 具体的には、最低賃金、雇用差別の廃止、結社の自由/団体交渉権、失業保険、十分な雇用などが確保されていることが求められる。 上で述べたように、働き手にストレスが少ない方が会社の利益になるということを考慮すれば、「ディセント・ワーク」は会社側から見ても、働き手から見ても理にかなっている。 あなたの「ディセント・ワーク」を見つけるために。Flickr)日本に、ILOの「ディセント・ワーク」というコンセプトを信念として掲げているリクルーメント会社が存在する。 その名も、株式会社ディーセントワーク。 単なる転職支援に止まらず、個人の希望にそって、起業、副業、フリーランスや在宅ワークなど様々な仕事の形を提供している。 それは、収入だけでなく「働くよろこび」を個人が感じられるような仕事を見つける手伝いをしているということだ。 また、セクシュアル・マイノリティーに対して未だに差別が酷い日本社会の中で、彼らがオープンでいられるような職場を紹介するサービスも行っている。 日本は、非生産的な上に、人を自殺に追い込むような酷い労働環境を人々に課し続けるわけにはいかない。 どこかで、変わらなければ誰も得をしないのだ。 例えば、意味もなく「先輩が帰るまで後輩が帰れない」という文化なら、今日から変えられる。 上の立場の人が「帰っていいよ」と言って、笑顔で帰してあげればいいだけだ。 人のためにも、会社のためにも、今日から変えられることは変えていきたい。 今週の日曜日。「株式会社ディーセントワーク」についてもっと詳しく話しを聞こう!9月11日(日)。渋谷で、今回4回目となるBe inspired!とCreative Lounge MOV コラボのトークイベント、『Neo Ethical Morning(ネオエシカルモーニング)』が行われる。 株式会社ディーセントワークの代表取締役である高橋 秀成氏もゲストスピーカーとして登壇決定! どのようにして「人間が活き活きと働ける環境の実現支援と問題解決」を可能にしているか詳しく、生のお話しが伺える。 ぴったりの仕事を見つけることで、今後のあなたの人生を変えるきっかけになるかもしれない。 詳細は画像↓をクリック! via. ディーセントワーク, 日経ビジネス, Inno PM, 高校生の就職支援情報ガイド, The New York Times, ジョブカフェ この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!ついに日本でも始まる。「タダでお金がもらえる」あの制度。 「高い給料」をもらっている人。仕事を掛け持ちし、複数の収入源がある人。低賃金で働く人。収入がない人。誰でも、毎月、平等に「タダでお金がもらえる」制度... ーBe inspired!
2016年09月08日(Photo by UMassAmherst)図書館は「本を借りるための場所」。 そんな常識が、コペンハーゲンで打ち破られ、世界中に広まっている。 そこで借りられるのは本じゃない。 人だ。 作られた「お涙頂戴ストーリー」を消費し続ける社会
2016年09月07日(Photo by Julien Guertault)東京でのライフスタイルが好きか? 満員電車に揺られながらの通勤、逃げても追いかけてくる時間や情報。 朝から晩まで終わらないオフィスでの仕事。 言葉を交わすこともない大勢の人々とただすれ違う日々。 そんな大都会で経験する“息苦しさ”や“寂しさ”が募って、「田舎」に住みたくはならないだろうか? 人々の共感を生んだ「村人プロジェクト」(Photo by Makuake)手元に3000円があったら、あなたは何に使うだろうか? 洋服代、食事代、飲み代?それとも貯金? 3000円を「年貢(NENGU)」として納めて田舎の“村人”になるという選択肢はどうだろう。 誰でも村人として、好きなときに田舎の村に行って好きな活動をしたり、歴史的な古民家を借りて泊まったりイベントを開いたり、自由に使うことができる仕組みがあるのだ。 あらゆる理由で都市を離れられない人もいるかもしれないが、それでも「村人の生活」を楽しめる。 たとえ「田舎」へ行く時間がなくても、都市部で開催されている村人同士の集まる飲み会「寄合(YORIAI)」へ参加することで村人のコミュニティに気軽に入り込むことができるからだ。 そして、寄合で仲良くなった人たちと「里帰(SATOGAERI)」して村でアクティビティに参加したり新しいことを始めてみたりとより深く村を楽しめるようになるのだという。 そのほかには、敷地内の畑を「開墾(KAIKON)」したり、年に一度のフェス「一揆(IKKI)」で「村歌(SONG)」を歌ったりできるのだ。 このプロジェクトは「シェアビレッジ」と呼ばれている。(Photo by SHARE VILLAGE)達成率はなんと「571%」の大人気プロジェクト(Photo by Nearsoft Inc)プロジェクトの理念に共感した人々から資金を募る仕組みのクラウドファンディングを使って実現した同プロジェクトには、予想を上回るほどの資金が集まった。 なんと目標金額の達成率は571%だった。 この驚異の達成率の背景には一体、何があったのだろうか?(Photo by Makuake)その背景とは、都会で生きる人々の“生きずらさ”や“田舎への憧れ”などさまざまであると考えられる。 大都会で忙しい毎日を送らざるをえないなかで、人々が求めているのは「人とのつながり」や「田舎の温かさ」ではないのだろうか。 シェアビレッジの発案者である武田昌大氏は“最近都会暮らしに疲れていませんか?”と人々に問いかけてプロジェクトの紹介をしたというから、アイデアに共感した人なら誰でも「都会の疲れ」を感じていたはずだ。 彼らのなかには都市出身で「田舎」へ帰ることに憧れている人も少なからずいる。 クラウドファンディングの応援メッセージには、そういった「田舎への憧れ」を綴っている人たちが見受けられた。 自分の別荘のようなものを持ちたくて村民になりたいと考える人たちもいる。 「都会の生きずらさ」が「田舎」を守る(Photo by Nearsoft Inc)本プロジェクトを始めた武田昌大氏は秋田県出身だ。 東京でWEBデザインを学んでいた彼が地元の秋田県について考えてみたとき、解決しなければならない問題が山ほど見つかったという。 問題とは主に人口の減少や少子高齢化で、特に秋田県の人口減少率は日本で1番高く、100年後には人口がゼロになると言われるほどだった。 これらの問題から生じるさらなる問題は、伝統的集落や風景の消滅。 そこでシェアビレッジプロジェクトを通じて村人を増やしていくことは、都会の人々のコミュニティ作りや田舎での創作活動を可能にするにとどまらず、伝統的な集落の保存や過疎地域の活性化にもつながるのだ。 このように、都市の人々と秋田県の人々の両方に一石二鳥以上の効果を生み出している。 事実として、武田氏の運営しているシェアビレッジのある村の人口はかなり増えているそうだ。 武田さんと会える、朝のイベントを今週末開催!今週日曜日にBe inspired!が主催する朝イベント「ネオエシカルモーニング」が行われる。 シェアビレッジプロジェクトの代表者武田昌大氏もゲストスピーカーとしての登壇が決まっており、より詳しい話を聞くことができそうだ。 この機会にぜひ、早起きしてネオエシカルモーニングに参加してみてはいかがだろうか? 詳細はこちら。<武田昌大さんのプロフィール> 1985年秋田県生まれ。 2008年立命館大学卒業後、東京にてデジタルコンテンツ業界に従事。 2011年8月株式会社kedama設立。 2016年5月内閣府が運営する地域活性化伝道師に選ばれる。 秋田の農業の未来に危機感を持ち、若手米農家集団トラ男(トラクターに乗る男前たちの略称)を結成。 お米のネット販売サイトtorao.jpとtoraofamily.comを運営している。 2015年古民家を活用した新ビジネス「シェアビレッジ」を立ち上げる。 NHKクローズアップ現代や日本経済新聞など多数メディアに出演。全国で講演活動をし地域活性化に取り組んでいる。 via. SHARE VILLAGE, Makuake, リビラビ この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“管理職以上閲覧NG!飲み会の「そろそろ帰ります」が使えなくなる日” ただでさえ労働時間が長い日本だが、事実上の労働時間である仕事後の「お付き合い飲み会」もまた多い。そんな厄介な飲み会は「明日もあるので」とうまく抜けるのが1番だが、そ... ーBe inspired!
2016年09月06日(Photo by WOMAN IN THE WORLD)世界中の女の子たちが毎月必ず使うもの。 日本では気軽に買えるが、国によって使用状況に格差がある。 たとえば韓国では、お金がなくて使えない人が続出。 欧米では無料化が叫ばれている。 果たして何のことか、おわかりだろうか。 女子の生活必需品って?(Photo by Vecteezy)女子に毎月やってくる「生理」。 ただ出血するだけでなく、ホルモンバランスが乱れて肌が荒れたり、気分が落ち込んだりと、女子の悩みの種でもある。 さらに、生理中のケアをきちんと行わないと、感染症にかかり、将来子どもを授かれなくなってしまう可能性だってある。 女子のデリケートな部分を清潔に保ち、いろんなリスクから体を守るための「必需品」が、ナプキンやタンポンといった「生理用品」なのだ。 そんな生理用品だが、世界中でその使用状況は異なり、社会問題にも発展している。 「世界の女の子の日事情」をのぞいてみよう。 ①韓国~靴の中敷きがナプキン代わり!?~(Photo by flickr)資源が少なく紙の原料のパルプを輸入に頼る韓国では、ティッシュやトイレットペーパー、メモ用紙などの紙製品の値段がとても高い。 生理用品も例外ではなく、日本では300円で買える20~30個入りのナプキンが1000円するのが一般的だ。 つまり、韓国の女子は日本の約3倍の負担を強いられていることになる。 ナプキンを買えない貧困層の女の子が生理中は学校を休んだり、驚くべきことに、靴のインソールをナプキン代わりにしたりすることもあるんだとか。 ②イギリス~変態仮面が活躍~フェミニズムへの関心が高いヨーロッパでは、「そもそも生理用品にお金がかかること自体、女性差別なんじゃないの?!」という声が上がっている。 そして起こったのが「変態仮面」たちによるデモだ。(Photo by VAGABOMB)2015年、血のような赤いしみのついたパンツを頭にかぶった女性たちがロンドンに集まり、「生理用品の消費税免除」を訴えてデモを行った。 このイギリスでの抗議を受け、EUは加盟国が独自の判断で生理用品への課税を撤廃できるようにする方針を発表した。 ③アメリカ~ついに無料化?~(Photo by Daily News New York)7月、ニューヨーク市は市内の学校や刑務所、ホームレスシェルターなどのトイレに生理用品を常備し、無料で使えるようにする「フリータンポン制度」を採択。 いつでもどこでも、そして誰でも、“タダ”で生理用品を使えるようになったのだ。 「急に生理がはじまった時、気まずくて周りに頼れない」 「刑務所のような“ほしいものを思うように手に入れられない環境”で、使いたくても使えない」 そんな女性たちの「お金以外の悩み」も解消された。 生理用品は「ぜいたく品」?日本に残る「間違った常識」(Photo by 眉屋まゆこ)この生理用品にまつわる問題、日本ではあまり話題に上らない。 日本の生理用品は比較的安いうえ、「クオリティーは世界一」とまで言われている。 そのため、そこまで深刻な問題になっていないというのが現状だ。 しかし、原油や資源の価格の変動で値上がりする可能性は十分にあるし、若者の貧困が問題になっている今、現在の値段でも高いと思う人は間違いなくいるだろう。 さらに、「生活必需品」であるということへの理解も進んでいない。 今年4月に起こった熊本・大分での大地震や5年前の東日本大震災では、「食べ物や水の方が大事。生理用品は“ぜいたく品”なんだから後回しでもいいじゃないか」という考え方をする人がおり、被災した女性が苦労し問題となった。 生理用品がいかに女性にとって不可欠かを紹介したマンガが、ツイッターで話題になったのをご存知の方も多いだろう。 「使わなくても大丈夫だけどお金があるから買う」のではなく、「絶対にないと暮らしていけないから買って使う」んだ、という差し迫った「生理用品事情」。 その理解を広めることが、日本社会の課題だ。 全ての人に「必要なもの」が行き届く世界へ。(Photo by flickr)生理現象は人種や環境、社会的な立場に関係なく、誰にでも、嫌でも起こる。 そこにある命の危険から身を守るものや機会に、格差があってはならない。 生理にまつわる世界の取り組みは、そんな「あたりまえ」に改めて気付かせてくれる。 そして、考えるべきなのは女性だけではない。 「当事者じゃないから」と避けるのではなく、自分のことに置き換えてみることが重要だ。 健康や衛生への「平等意識」は、より多くの人々や社会、そして世界に広まっていくべきだ。 via. XXfactor, Daily Sun, excite.ニュース, KOREAL.NET, about KOREA, togetter, 眉屋まゆこ この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!貧困に苦しむ女性の救世主!生理用品の洗濯道具「Flo」 『たった12%』インドの首都、ニュー・デリー。3億5500万人の女性の中で、生理用ナプキンが使える人の割合だ。驚くべきことに、88%以上の女性が、「不衛生な... ーBe inspired!
2016年09月05日(Photo by Youtube)恋人や家族とレストランに行き、料理がテーブルに並んだ時、ナイフやフォーク、箸よりも先に「スマホ」を手に持つ人は多いのではないか。 その理由は、言わずもがなだが、食事の写真を撮影してSNSに投稿するためだ。 最近では、インスタグラムに「ストーリー機能」が登場し、加工した動画や写真をより気軽に共有可能になり、フォロワー同士で楽しむことが可能なツールとなった。 そんな食事の写真を投稿せずにはいられない現代人。 しかし、スマホなんて存在しない500年前の貴族の食卓でも同じことが起こっていた? 中世ヨーロッパ貴族流「インスタ術」※動画が見られない方はこちら大手家具メーカーのIKEAは、食卓の危機をユーモラスなCMにして伝えた。 登場するのは中世ヨーロッパのとある家族。 みんなで食卓を囲み、夕飯を食べようとしている場面は現代人と何ら変わらない。 お腹を空かせた子どもたちが食事に手をつけようとすると、父親が「ちょっと待て」と制止し、ベルを鳴らした。 そこに現れたのは、お抱えの画家だ。 画家は“今日の夕飯”をキャンバスに描き、素晴らしい作品を完成させた。 しかし、父親の策略はそこで終わらない。 馬車を走らせ、民衆や貴族の家を一軒ずつ訪ねて人々に夕飯の絵を見せる。 父親が欲しかったのは人々の「いいね」だった。 貴族たちの拍手喝采「いいね」の嵐を貰ったところで、ようやくシーンは食卓にうつる。 子どもたちはすっかり眠くなってしまったが、ようやく家族の食事が始まったのだ。 IKEAがこのCMで伝えたかったことは「これは食事、競争じゃない」ということ。 映像の最後には現代人の男性が食卓にスマホをかざしているシーンが登場する。 他者から「いいね」を貰うことばかりに夢中になって、本来の食事の楽しみ方を忘れていませんか?というメッセージ。 あなたも心当たりがあるのではないだろうか? 「だれでも簡単にできる」食事代半額の裏技(Photo by flickr)北京では、「食事中にスマホを触らなかったら飲食代半額」という太っ腹なキャンペーンを行うレストランが登場した。 食事が始まる前に、客はテーブルの上の箱にスマホを入れなければならない。 「触りません」という意思表示だ。 このキャンペーンを行ったことにより、店の回転率は倍以上にアップ!それだけでなく、売り上げも上昇し、店側は損をするどころか利益に繋げることに成功したのである。 このキャンペーンは所得の少ない若い客の人気を呼んだ。 常にスマホを触っている若い世代が、「食事の在り方」を考える貴重な機会になったようである。 スマホが“テーブルウェア”になる日(Photo by flickr)日本でも食事とスマホはセットになりつつある。 スプーン、フォークに並ぶ食事のマストアイテムと化していると言っても過言ではない。 「スマホのない食事なんて考えられない!」と言う人もいるほどだ。 食事の写真を撮り、SNSに投稿して「いいね」を集める。 楽しく・美味しく食べることよりも、食事を自分のステータスとして利用することに必死だ。 せっかくの美味しい料理も、写真を撮って投稿している間に冷めてしまうだろう。 そして何より、同席した人が食事を楽しみたいと思う気持ちを害してしまうに違いない。 「いただきます」絶滅の危機(Photo by flickr)手と手を合わせて行う「いただきます」の挨拶は、食卓の命を「いただく」ことに対する感謝の表明である。 しかし、スマホを片手に持っていたのでは、命に感謝することなどままならないはず。 現在、Wi-Fiや電源が完備され、スマホやiPadを使う環境が完備の飲食店が増えている。 非常に便利ではあるが、本来の食事の「美味しさ」や「楽しさ」「ありがたみ」を忘れてしまうことに対し、危機意識を持つべきではないだろうか。 via. AdGang, FOCUS-ASIA, フレッシャーズ この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「首なしニワトリ」が教えてくれる、【優しいチキン】の食べ方 「いただきます」と手を合わせて食べ始めるフライドチキン。生きている以上、他の生き物の命を奪い、感謝して口にしなくてはならない。幼い子どもでも、食事の前に手を... ーBe inspired!
2016年09月02日(Photo by flickr)現在、世界では1分間に152人が亡くなっている。1日にすれば22万人だ。 寿命を全うして亡くなる人もいれば、病気や事故で命を落とす人、戦争やテロ、殺人事件で亡くなる人もいる。そして、自ら命を絶つ人も。 多くの人は、自分の望むように死を迎えることができないのが現実だ。 しかし、近年【死の自己プロデュース】を行う人々が現れた。 日本で話題になっている「終活」とは少し違う。 彼らは息を引き取る瞬間を自分で決めて、合法的な「自殺旅行」に出かけるのだ。 行きの航空券だけで行ける、最期の海外旅行(Photo by flickr)豊かなアルプスの景観やチーズフォンデュ、世界遺産に指定された古都など、多くの観光客が訪れる国・スイス。 そんな美しい国に、観光以外の目的で訪れる外国人旅行客が増えている。彼らの目的は安楽死。 日本で安楽死を手伝うと殺人罪に問われるが、スイスでは安楽死が法律で認められているのだ。 欧州諸国ではスイス以外でも安楽死を認めている国はあるが、スイスだけは外国から訪れた人々に対しても安楽死を認めている。 そのため、スイスを最期の旅行先に選んでやってくる人が後を絶たないのだ。 もちろん、帰りの航空券は不要だ。 スイスツアー(自殺付き)、70万円。(Photo by flickr)自殺幇助を行うのは、ディグニタス(Dgnitas)という団体。 末期症状や重度の身体・精神疾患を抱える人々に対し医師と看護師のサポートのもと自殺を幇助している。 ただし、健康な人や精神的な問題を抱えている人などは対象外だ。全ての自殺志願者を幇助しているわけではない。 ディグニタスで安楽死をするためには、団体への入会金と諸費用でUSD7,000(日本円にして約70万円)が必要だ。 これが「自殺旅行」の費用として安い値段なのか高い値段なのかは個人の感覚によって異なるだろう。 しかし、現在、世界60ヵ国から5500人以上もの人々が同団体に登録している。 病気で苦しむ人が安らかな最期を迎えられるよう、動物の安楽死にも使用される鎮静麻酔薬が投与され、団体のスタッフに見守られる中で静かに眠りに落ちるように亡くなる。 病気に蝕まれ苦痛と闘いながら迎える最期よりも、自ら死に方を選択し、安らかにこの世とお別れをしたい。 死を迎えようとする人たちの表情は、不思議なことに前向きなのだそうだ。 29歳の女性が投稿した「自殺予告動画」が話題に※動画が見られない方はこちら2014年11月、アメリカにて一人の女性が安楽死を選び亡くなった。 彼女の名前はブリタニー・メイナード、29歳。悪性の脳腫瘍があり、同年の4月には余命半年を宣告されていた。 結婚したばかりの彼女は、子どもを作る計画もしていたそうだ。 故郷でホスピスケアを受けながら死を迎えることも考えたが、投薬に伴う苦痛や、言語・認知能力に障害が生じる可能性があると知り、尊厳死法が認められているオレゴン州へ移り住んだ。 オレゴン州では、成人の末期患者が医師に処方された薬を自分で飲み「自殺」することを認めているのだ。 「私は自殺願望があるわけではありません。でも、私はもうすぐ死にます。だったら、死に方は自分で選びたいのです」 ブリタニーはマスメディアの取材に対してそうコメントした。 ブリタニーは死を迎える前に、YouTubeに動画を投稿した。 それは「自殺予告動画」として話題になり、アップされてわずか5日間で500万回以上が再生された。 自ら死を迎える選択をした彼女の言葉が残されている。世界中の人々が彼女の「自殺」に注目していた。 彼女は予告通り、医師に処方された薬を使用し11日1日、自宅で安らかに息を引き取った。 29歳の女性の「前向きな自殺」は人々の間で大きな波紋を呼んだ。 果たして人は死ぬ権利を持っているのか否か、簡単には答えが出ない議論である。 「死ぬ権利」は誰のもの?(Photo by flickr)現在、日本では安楽死や尊厳死は合法化されていない。 自殺幇助を行うことは、殺人罪に問われる。 医療現場において回復の見込みがない末期の患者に対し、本人の意志に従い、延命措置を行わない「消極的安楽死」が行われることはある。 しかし、それらがニュースで大きく取り上げられ、人々に議論される機会は欧州に比べると少ないようだ。 日本では、末期の患者が「一生懸命に生きている姿」や「命を全うしようとする姿」を美しく描いた映画や書籍、ドキュメンタリーが人々に感動を与えている。 “病気の苦痛を手放すために死を自分で選ぶこと”は、美談ではなくタブーのようだ。 命が終わる瞬間、そして終わり方を選ぶ権利は誰のものなのか。 死ぬ権利を法律で奪うことは、もしかすると最も残酷なことかもしれない。 via. HEALTH PRESS, Stone Washer’s Journal, Huffpost Lifestyle Japan, The Huffington Post この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“自殺志願者”を救う。みんな知らない「本当の命の救い方」 1日100人、世界第1位。この数字が表しているのは、残念ながらハッピーな統計ではない。日本では1日におよそ100人が自ら命を絶って亡くなっている。そ... ーBe inspired!
2016年09月02日(Photo by flickr)イスラム教では、女性が肌を露出することを禁止している。 そのため、ムスリマと呼ばれるイスラム教徒の女性たちは、頭からから足まで全身を覆える服を身にまとう必要がある。 しかし、宗教の決まりがあってもファッションを楽しめるようにと、近年ムスリマ向けのおしゃれなアイテムが世に出始めている。 その中で今、季節的にも社会的にも注目を集めているのが、「ブルキニ」だ。 一体「ブルキニ」ってなに?(Photo by flickr)ブルキニとは、ムスリマが着る全身を覆うタイプの服「ブルカ」と「ビキニ」を合わせた造語で、ムスリマ用の水着のこと。 フードつきの長袖・長ズボンのツーピースタイプの水着で全身を隠すことができ、ゆったりとしていてボディーラインが目立たないのが特徴だ。 ブルキニを着ればムスリマでも“掟”を気にせずに海水浴を楽しめる。 真夏のフランスで起きた「ブルキニ騒動」しかしこの夏、フランスでブルキニがある騒動を巻き起こした。 今年7月以降、フランスのカンヌやニース、コルシカ島などの20以上の自治体が、ムスリマがブルキニを着てビーチを訪れることを禁じたのだ。 フランス政府が示した理由は「宗教的に強制された服装は自由ではなく、女性差別の象徴」だから。 さらには「宗教を表現する服装は治安に影響を及ぼす恐れがある」から。 昨年からイスラム過激派の犯行とされるテロがフランス国内で相次いでいることから、イスラム教徒に倒する偏見や差別にも敏感なのかもしれない。 しかしこの「ブルキニ禁止令」にのっとり警官がブルキニを着たムスリマをビーチで取り締まる様子の写真がSNSで拡散されると、世界的に注目を集める大問題となった。(Photo by CNN)世界中の人権保護団体やフェミニストなどから抗議を受けたフランス政府は8月26日、「信教の自由に反する」とし、この禁止措置を凍結。 「宗教とファッション」という複雑な問題があらわになった今回の騒動だが、当事者であるムスリマたちはどう思っているのだろうか。 イスラム女性にとってポジティブな「ムスリムファッションブーム」(Photo by Fashionsnap.com)近ごろ、多くの高級ファッションブランドやファストファッション業界がムスリマに向けたシリーズを展開している。それには2つの理由がある。 ①“あえて”着て楽しむものへ 一昔前まで、ムスリマにとってのブルカやヒジャブは「男性への隷属」「厳しい信仰の掟」という印象が強かった。 しかし最近、ブルカはムスリマたちにとって「楽しめるファッション」に変わりつつある。 多種多様な色や柄のブルカが増え、それを身にまとうことで、自分の個性を発信できる。 さらに、伝統的な服装をおしゃれに着こなすことで、信仰を一つの「自分らしさ」としても主張できるのだ。 ブルカやヒジャブのファッション性が高まったことで、これまで宗教的な服に全く関心のなかったムスリマたちも”あえて”身に付け、ムスリマとしてのアイデンティティをカジュアルに、楽しみながら主張するようになった。 ②イスラム女性の地位向上の象徴 高級ブランドがこぞってムスリムファッションを展開するのは、それを買うことのできるムスリマがいるからである。 近年、イスラム圏でも女性の社会進出が進み、自立して働き自分のお金でファッションを楽しめる女性が増えてきた。 ムスリムファッションを楽しむムスリマがいる裏側には、経済力や社会的地位の高い女性が増えたというポジティブな理由が隠されているのだ。 フランス自治体の主張は的外れ?ファッションの自由は自分たちで決める!(Photo by flickr)このように、現代のムスリマたちは伝統的な服をひとつのファッションとして好んで着る傾向にあるようだ。 さらに、ブルキニのようなファッション性も兼ね備えた宗教服が話題になり、社会で浸透すれば、特定の宗教への差別や偏見の緩和にもつながるかもしれない。 自分の信仰に対する誇りやリスペクトがあれば、宗教服は歴史背景にとらわれず、自由に楽しめるものになりつつあるのではないだろうか。 フランスでの騒動で自治体に足りなかったのは「信者本人たちの宗教服への想いを考えること」だ。 宗教とファッションの自由は、外側の人間ではなく本人たちが定義すべきものなのかもしれない。 via. naverまとめ, Yahoo!ニュース, ASIAN NOMAD LIFE この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!ユニクロがイスラム教徒を「差別」しない3つの理由 日本が誇るファッションブランド「ユニクロ」が先日2月26日からアメリカの店舗でムスリム(イスラム教徒)の女性のための「モデスト・ファッション(控えめなファッション)」のライ... ーBe inspired!
2016年09月02日(Photo by Flickr)何かを改善しようとするとき、一般的には何かしらの方法を探し出す。 しかし、「何もしない」ということも、一つの方法なのかもしれない。 「お風呂に入らない」ことは、最高の「美容法」(Photo by Flickr)「タモリ式入浴法」というものをご存じだろうか。 これは、あの芸能人のタモリが実践している入浴法で、毎日のお風呂をシャンプーやボディーソープなど石鹸類は一切使わず「ぬるま湯」につかるだけで済ませるというものだ。 清潔を好む私たちにとって、この方法はなんだか「不潔」という印象を受けるが実はその真逆。 石鹸類を使わないことによって、より皮膚が健康的になるというのだ。 この効果は何人かの学者によって実証済。 彼らの話によるとシャンプーやボディーソープは体を守るバクテリアを殺してしまい、皮膚の免疫力を低下させてしまうそう。 研究者たちは、体を洗わないことは自然に生きるようにできている人間の本来の姿であるという。 タモリの他にも福山雅治やローラもこの入浴法の愛好家。 彼らも「肌がモチモチになった」、「保湿効果がアップした」などの感想を述べている。 「40種」の実がなる「木」(Photo by Flickr)この入浴法に見るように、自然界でもあえて手を加えないことが生命力を上げているようだ。 当たり前のことではあるが、1本の木の種類はもちろん1種類。 しかし、この1本の木に40種類もの実や花をつけることに成功した人物がいる。 この木をつくり出したのは、現代美術家で米シラキュース大学の教授のサム・ヴァン・エイケン氏 彼はモモやアンズなど実がなる時期が違う種類の木を1本の木に結合させ、1年を通して木のどこか一部分が色づくという、年間を通して楽しめる木をつくったのだ。 科学的な計算や根拠が必要そうに見えるこの取り組みだが、この木の制作は至って簡単。 1本の木に別の木をテープで留めていっただけ。 それだけで木同士が自然にくっついていった。 この木をつくったサムも、科学に基づいた様々な実験を繰り返したのだが、答えは見つからず。 結局は何もせず自然に任せることが一番いいという結論に至ったそうだ。 「非武装」で立ち向かう「コスタリカ」(Photo by Flickr)「何もしない」選択をしているのは、人間や自然だけに限らない。 日本からはあまりなじみのない国かもしれないが、コスタリカは国を守るためにあえて「何もしない」ことを選んだ国家である。 コスタリカは「非武装こそ最大の防衛力だ」という確信を持ち、警察官でさえも銃を持たないという徹底した平和武装をしている国。 もちろん軍は持たず、日本の自衛隊のようなものもない。 だからといって各国の圧力がないかといえばそうではない。 地政学的に言って、アメリカの強力な政治的、経済的、軍事的影響から逃れられるような甘い場所ではないのだ。 実際に、過去に何度もアメリカはコスタリカに圧力をかけて来た。 アメリカからの経済支援がなければ国を立て直しできない時もあったが、その時も一貫して「NO」を貫いた。 支援をされて仮を作ろうともしなかったし、決して軍を持って対抗しようともしなかった。 もちろん、アメリカの基地設置も拒否したのだ。 軍で対抗することを選ばず、軍を捨てて国を守るコスタリカ。 それでも独自の外交能力を生かし、アメリカを含めた諸外国と友好関係を保っている。 「何もしない」がもたらすこと(Photo by Flickr)人間の体も、自然も、政治も何もせずに自然のままにいることが最大の防御なのかもしれない。 よくするためにあえて何かをすること、それによりかえって問題は複雑化してしまうのであろう。 体を洗わなければ自然と免疫力が上がり、違う種類の木を再生したければ、自然に任せて放っておけば一つの芸術が完成する。 さらに、国を守るためにも、脅威となるものもつくらなければそれが最強の防御となるのだ。 日本では今「軍事予算の増額」と「武器輸出3原則の緩和」が叫ばれており、国家もそれに忠実に答えようとしている。 また、日本の軍事予算も他国に比べて少額ではあるものの、年々増額に向かっている。 しかし、何かを守りたかったら、あえてそのままにしておくという選択肢もある。 そしてそれこそが、自然の原理であるということも忘れてはならない。 via. The Atlantic, Mail Online, The Huffington Post, National Geographic , なんとかしなきゃ!, Harbor Business Online, Harbor Business Online②, ギャザリー, BLOGOSこの記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!丹羽順子に聞く。呼吸で見つける「ホントの平和」。 手に握りしめるプラカードには、“WAR IS OVER”、“PEACE NOT WAR”のメッセージ。そんなメッセージを考えたのは、戦争を強く反対し、平和を切望した... ーBe inspired!
2016年08月31日(Photo by © 2013 NoMoneyFun Films Inc. and A&E Television Networks LLC. All Rights Reserved.)大物ロックスターのアリス・クーパーやピンク・フロイドのマネジメントやプロデュースをしてきたカリスマ、シェップ・ゴードン。 彼がプロデュースしてきたミュージシャン、映画、シェフはみんなスターの道をたどっていったという。 そんな壮大なキャリアの始まりは、ジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリクスとの“偶然の出会い”だった。 (Photo by © 2013 NoMoneyFun Films Inc. and A&E Television Networks LLC. All Rights Reserved.)60年代、それは若者がドラッグと快楽に浮かれていた時代。 そんなエネルギッシュで狂った時代を駆け抜けていった若き日のシェップ・ゴードンは、いつしかスーパーメンチ(超いい人、超偉人)と呼ばれるようになる。 たまたま泊まったロサンゼルスのホテルで、ジャニス・ジョプリンに殴られ、ジミ・ヘンドリクスに「おまえ、ユダヤ人か?ならピンクフロイドのマネージャーになれ」と言われた彼。 そんなことがきっかけでプロデューサーとしてのキャリアは始まり、話題作りのためにわざとライブ会場で警察に偽の通報をするなど突飛な発想で先々の時代を作っていくことになる。 ロン・ウッド(ローリング・ストーンズ ギタリスト)「シェップ・ゴードンとどうやって連絡を取るか知ってる?と誰もが聞いていた時代だ」 ※動画が見られない方はこちら ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリクス、シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、そしてダライ・ラマなど錚々たる顔ぶれの著名人に囲まれて生きてきた彼の半生はどんなものだったのだろうか? いつもハリウッドを代表する美女たちに囲まれていたというけれど、彼は家庭を持っていたのか? そんな疑問に答えてくれるのが、シェップ・ゴードンに世話になってきた大勢のひとり、マイク・マイヤーズ(俳優、コメディアン、脚本家、映画プロデューサー)初監督作品のドキュメンタリー映画「スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-」だ。 (Photo by © 2013 NoMoneyFun Films Inc. and A&E Television Networks LLC. All Rights Reserved.) スティーブン・タイラー(エアロスミス ボーカリスト)「嫌な事があるとダライ・ラマに料理を作る。精神世界でぺ◯スを立てるのさ」 マイケル・ダグラス(『ウォール街』『ブラックレイン』)「持って生まれた才能と思いやりがある。クソ野郎だけどね」「誰にも話していないことをシェップには話している。妻にも内緒だ」 「シャロン・ストーンが家をほめると、シェップは“ありがとう、案内するよ”と言い、そのまま2人はどこかへ消えてしまった」 エンタメ界の大物たちによる数々の証言をもとに、本作は彼の半生を検証していく。 (Photo by © 2013 NoMoneyFun Films Inc. and A&E Television Networks LLC. All Rights Reserved.) <上映情報>『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』9月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開 シェップ・ゴードン本人や彼に育てられてきたスターたちへのインタビュー、彼の提案によるロックスターのぶっ飛んだパフォーマンスなど、過去から現在までの映像をたっぷりと盛り込んだ本作を見にぜひ劇場へ。(Photo by Dogwoof) この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“若者を惹きつける、70〜80年代のリアル。” 70〜80年代のファッションや音楽が、近頃リバイバルしている。この「リバイバル」の現象はなぜ起きているのだろうか?ファッション業界が「流行」を決めたかもしれ... ーBe inspired!
2016年08月31日(Photo by Bodyposipanda)やせ細った女性と健康的な女性が同じポーズをとっているこの写真。 実は、どちらも同一人物だ。 彼女は今日も自身のホームページやInstagramで、「ありのままの美」を発信し続けている。 拒食症を乗り越えた女性(Photo by Bodyposipanda)「Bodyposipanda」というウェブサイトを運営する23歳の少女、Megan Jayne(ミーガン・ジェーン)。 健康的な体で、はじける笑顔のセルフィーを日々投稿している。 しかしミーガンは以前、拒食症に苦しんでいた。 14歳の頃の最低体重は28キロ。 入院し、あと数週間の命と宣告されたこともあった。 その苦しみを乗り越え、彼女は「そのままの自分の美しさ」「自分を愛してあげることの大切さ」に気付いた。 そして自身の経験を伝えようと、「何の嘘もないセルフィー」を発信し始めたのだった。 メディアの「ダイエット文化」に踊らされ、摂食障害に苦しむ若者たち(Photo by flickr)世界には今も、拒食症などの摂食障害に苦しむ若者が多く存在する。 日本でも約100人に1人が摂食障害者だというデータもあるようだ。 彼らが強く影響を受けているのは、メディアの過剰なダイエット文化や虚偽広告だ。 テレビやショーに登場する極端に細いモデルたち。 修正や加工が施され、よりスリムになった女優が写る広告の写真。 そんな媒体が蔓延した世界には、「痩せていれば痩せているほど美しい」「太っていることは醜い」という文化が定着してしまった。 その文化が「やせ願望」を生み、「きれいになりたい」と無理なダイエットを続け、体を壊したり、心の病気になったりする若者が後を絶たない。 日本も例外ではない。 日夜メディアに登場する細すぎるアイドルやモデル、「デブ」と体型をネタにされる、あるいは自らネタにするお笑い芸人。 「スリムになってモテよう」という文句が並ぶ広告。 そんな「人の見かた」が常識になりつつある日本社会で、そのままの自分を愛せずに苦しむ人は多いのではないだろうか。 ありのままの自分で、前向きに。ミーガンが伝える5つのメッセージ(Photo by Bodyposipanda)「体重計なんかで健康や美、自分の価値なんて測れないわ。」 「やせ願望」と闘う若者たちやメディアの過剰なダイエット文化に向けて、ミーガンはボディー・ポジティビティ(Body Positivity)という言葉を掲げて活動している。 「自分の身体に対する前向きさ」という意味を持つこの言葉には、彼女の5つのメッセージが込められている。 ① そのままのあなたで十分ステキなんだ。“You are good enough exactly as you are.” ② 健康な体は取り戻せる。“Recovery is possible!” ③ あなたの価値は体重とは関係ない。“Your worth does not depend on your weight.” ④ 人に見られるために生きているんじゃない。“You do not exist to be looked at by others.” ⑤ 身体より、あなた自身の方がずっと大切なんだ。“You are so much more than your body.” 自分を否定し、痩せることにしか美しさを見出せなかったミーガン。 そんな過去を持つ彼女のメッセージは、温かくも心に突き刺さる。 本当の美と健康のために立ち上がる女性たち(Photo by fluckr)現在、ミーガンのInstagramはフォロワーが27万人を超えており、日々自分の身体に悩みを持つ人やその家族を勇気づけ続けている。 彼女のスタイルはメディアが作り出した「美しいとされる体型」とは異なるが、自信に満ちた彼女の写真には思わず目を奪われる。 そこに「本当の美しさ」があるからだ。 あらゆる身体や容姿に対する先進的・肯定的な考え方である、ボディー・ポジティビティ。 これを掲げるインスタグラマーやフェミニストはミーガンだけでなく世界中に沢山いる。 身体と心の健康を無視した「嘘の美しさ」にNOを掲げること、それは決して間違っていない。 彼女たちのような「ありのままで輝くひと」が注目され、美のステレオタイプにとらわれない生き方を選ぶ人々が増えることを願う。 via.Bodyposipanda, Megan Jayne Crabbe―Instagram, Daily Mail, 摂食障害情報センター この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!『VOGUE』の表紙を飾る「体重100kg越え」の美女たち。 体重127kg、116kg、110kgの女性。彼女たちの職業は何か、想像がつくだろうか。コメディアン?ボディービルダー?彼女たちの職業は「モデル」。... ーBe inspired!
2016年08月30日(Photo by Reo Takahashi)ずっとずっと昔、ヒトは猿のある種類から派生して進化したらしい。 今いる、チンパンジーやゴリラとかと、ヒトの一番の違いは、「直立二足歩行」する事だって、ググってみると出てくる。 そういう事らしい。 でも、僕は良く、「熊」だとか、「サル」だとか、「ゴリラ」みたいだって言われるけど、直立二足歩行している。 僕とチンパンジーとの違いは、洋服を着ているか、着ていないか?の違いで決定的に分かれているんじゃないかな?と思っています。 僕は池尻大橋の小さな、ALL YOURSというお店で、DEEPER’S WEARという洋服を販売している木村 昌史です。(インタビュー記事はこちら) 世界で一番ダサいブランド「ALL YOURS」(Photo by ALL YOURS)ALL YOURSとDEEPER’S WEARは、「LIFE-SPEC」というコンセプトを提案する、世界で一番ダサいブランドです。 ・外装のデザインをしない。・トレンドを追わない。・難しいことはしない。・無駄なモノを作らない。 この事に細心の注意を払ってモノを作っています。 これは多分、他のブランドと大きくベクトルの違う考え方をしていると思います。 それは、僕らが洋服を「ファッション」として捉える事をやめて「洋服」=「道具」として考えているからです。 道具=「ソリューションを提供するモノ」と捉えると、洋服ってストレスばっかり。 「おしゃれは我慢」って言葉ありますよね。 我慢してあつかうモノは、「道具」じゃない。 なにも考えずに使えるから、「iphone」は偉大な製品だし、訓練が必要なガラケーに変わって、日常に無くてはならない、新しい「道具」になったと思うのです。 根源的なストレスや、使いにくさを解決するモノを作りたい!と思っています。 「洋服」は「道具」だ!(Photo by ALL YOURSの作り方)「身に纏う道具=洋服」として考えた時に、洋服が目指すべきモノは「外装デザイン、ディティール」や「流行、トレンド」によって毎年無理やりアップデートされるのではなく、「ストレスのなさ」「動きやすさ」みたいな、その人の活動のモチベーションになるような、そんな要素で自然にアップデートされるべきだと考えるからです。 「あたりまえを、あたりまえにしない」 これが僕らの経営理念であり、鉄則です。 世の中にある既存の常識を壊していく事が、 「パーカーのフードってそもそも、何の為に付いてるの?」 これが、DEEPER’S WEARの水や汚れを弾く「ONE SWING PARKA」を生み出すきっかけでした。 防寒、風除け…色々な要素があります。 それが今、僕らが生きている時代に合わせたら、どんなモノになるんだろう? 通常ならあたりまえすぎる事なので、みんなが見逃す部分を、僕らはあえて考え直しました。 ちょっと前の時代より、僕らは手持ちの荷物が増えました。 財布はもちろん、携帯、それの充電器、場合によってはポケットwifiやタブレットも。 両手(あるいは肩)にたくさん荷物を持って、どんよりとした雲の中を歩く時、雨がフードで避けられれば、僕らはもっと自由になるんじゃないか? 行動する原動力がもっと湧いてくるんじゃないか? そんな風に考えたわけです。 あなたはいつまで「made in Japan」信じるのか?(Photo by ALL YOURSの作り方)世の中、色々な「業界」があります。 例えば、ジーンズの業界ではざっくり言うと、「 綿100%のセルビッチデニムが最高!」「日本製のデニムが最高級」だったりとか、その業界特有の、誰も信じて疑わない鉄の掟があります。 でも、僕らはもっとあなたと同じ目線でいたい。 あなたの生活の可能性を広げる商品が作りたい。 そういう商品が世の中に足りない。 そんな風に考えています。 僕らのモノづくりの出発点は、すべて、自分たちが感じるストレスから、どうやったら解放されるのか?から出発するので、その解決方法が、「業界」的には、かなり風変わりだと思います。 「良い素材」「こだわったモノづくり」 ここから僕らの製品開発は出発しません。 それよりも、それを着て自由になるあなたに、こだわりたいんです。 その為に選ばれ、揉まれ、厳選された素材や製法が「良い素材」であり、「こだわり」であるべきだ。 例え、それが粗悪な素材だったとしても。 僕らはそう信じています。 「ジーンズ」から読み解く「LIFE-SPEC」の本質(Photo by Leo Reynolds)ファッションデザインや製造の常識ではなく、「使うヒト」の常識から考える。 着用していて本当に「イミ」のある商品を作りたいと思っているからです。 ジーンズ=頑丈、分厚い、はきづらい。こんなイメージありますよね? 頑丈な生地をリベットという金属で補強する。 ジーンズの生まれた背景は「絶対に壊れないパンツを作る」という、その時代のLIFE-SPECだと理解しています。 だったら、今のLIFE-SPECは、従来の頑丈さはオーバースペックだし、男性が着ても様になる厚さで圧倒的に動きやすいモノが作りたい。 それが今ジーンズに求められている「ストレスを取り除くスペック」=「LIFE-SPEC」だと考えます。 そして、それを身につけてくれたあなたが色々な事にチャレンジして、自分の「LIFE」に新しい可能性を見出してくれる、生活の一部分で、完全にあなたのために機能する。 それが「LIFE-SPEC WEAR」の目指している事です。 ”僕らが目指しているもの”(Photo by Reo Takahashi)お気に入りの商品が経年でダメになってしまって、同じものが欲しいのにモデルチェンジしてしまって、二度と買えなくなってしまって、がっかりした事はありませんか? モノが飽和していて、トレンドが曖昧で、何を買っていいか分からなくなっているこの時代「LIFE-SPEC WEAR」はあえてトレンドを追いません。 ユーザーさんのフィードバックによって、常により良い状態へとカイゼンを繰り返し毎年、いつでもお気に入りがジャストフィットで買える。 そんな消費サイクルを目指しています。 また、「気にせず着られる価格帯」にこだわります。 着用機会が少なくて、大事に着るものって、汚れるとすっごく気になりますよね? 何度も何度も気にしないで着られる、思いっきり動ける。 無茶できる。 汚れても気にならない、例え破けたってそれがアジになる。 それもまた価値と考えます。 たとえ寿命が来てしまっても、「また気軽に買える」そんな価格帯にこだわります。 そんなものが、オンラインショップや、地元のお店で気軽に買える。 そんな販売を目指しています。 “あなたのための作業服(デイリーウェア)” LIFE-SPEC WEARは、いつだって未完成です。 あなたが着て、初めて完成します。 あなたが行っているアクティビティあなたがやっている趣味あなたの生活 そこに溶け込みフィットしていく事でLIFE-SPEC WEARはあなたに「ちょっとした手助け」をしてくれます。 その先にある、あなたの新しい可能性に対して。 「LIFE-SPEC WEAR」の未来(Photo by ALL YOURS)「あたりまえを、あたりまえにしない」 そんな風に考えると世の中にはまだ存在しないあなたの知らない「必要」がたくさんあります。 僕たちがその「必要」に気づき、とことん追求し「形(かたち)」に変えていきます。 僕らのプロダクトはすべて「あなた」のために作られています。 今後も、あなたが僕たちのプロダクトに触れて、初めて「必要」を感じる。 そしてそれがあなたの新しい「あたりまえ」になっていく。 そんな事業を展開し、多くの人たちに「LIFE-SPEC WEAR」を体感していただく機会を作り、この概念を広げていきたいと思っています。 〜お知らせ〜ALL YOURSのホームページがリニューアルしました。 イベント情報や商品情報にもアクセスしやすく、ECサイトもわかりやすくなりました。ぜひご覧ください。 ALL YOURSのfacebookページALL YOURSのinstagramALL YOURSのtwitter この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「“いい服”は作りたくない」と言い放ち、服作りをする男。” 「“いい服”は作りたくないんだよね」服を作っている人の口からそんな言葉が飛び出してくるなんて、誰が想像するだろうか。しかし、彼のこの「意味深な言葉」には「洋服に... ーBe inspired!
2016年08月30日(Photo by Gorda66)自分の化粧方法を公開するユーチューバーたちが人気の昨今。 自由で型破りな美容法を紹介するユーチューバーのなかでも、自分のメイクアップのビフォーアフターを公開した動画は、見たままを自分で真似すればいいことから人気を集めている。 そんなユーチューバーたちのなかでも、今最も注目すべきユーチューバーは彼女だ。 (Photo by portal gda)自分のチャンネルから動画を発信できて、公序良俗に反しなければ何にもとらわれず自分の価値観を人に伝えられるオープンなプラットホームとして使われているYouTube。 そこに自主制作の動画を投稿する“ユーチューバー”が影響力を持つようになってきて久しい。(Photo by YouTube)ミレニアルズなら誰でも利用するであろうYouTubeは、「美」を民主化する役割を果たしている。 自分のメイクアップ方法を投稿して人に見せることができるからだ。 でもそれだけではない。 人々はメイクアップ方法を簡単に習えるようになっただけではなく、あらゆる「美」の定義に触れることができるようになったのである。(Photo by Gorda66)今回紹介するビューティーユーチューバーは、米・カリフォルニア州に住むマリマー・キロア。 お薦めのベースメイク用化粧品は、Make Up For Everの下地STEP1、YouniqueのファンデーションSATENなど、アメリカで人気になり日本でも話題の商品だ。 彼女は顔が変形してしまうことがある病気嚢胞(のうほう)性ヒグローマを患っており、首に異常があるためチューブで呼吸したり食べたりしなければならず、動画内では手話で話している。 ※動画が見られない方はこちら 残念ながら、一般的に病気を患っている人が雑誌のメイクアップページに登場したりモデリングしたりすることは極めて少ない。 しかし、一体誰が「病気の人はメイクアップの企画に使えない」と決めたのだろうか? 世の中にはそのような視点が欠けているように思える。 “健常者”がすべての規範だという暗黙の了解があるからではないだろうか。実際に、マリマーの動画には「すごく美しい」といった肯定的なコメントが多いものの、否定的なコメントがないわけではなく「猿みたい」だと書き込まれたこともあるそうだ。それでも彼女はうろたえたりせず、自分の「美」に対して絶対的な自信を持っている。(Photo by Gorda66)彼女は「『美』とは自分自身を受け入れ、他人からの否定的な意見を無視すること」だといい、「自分の体をどう見たり思ったりするかはどうでもいい。自分や自分のイメージを受け入れることが大切だ」と話している。 自分の「美しさ」に自信を持っている人こそが、美しいのである。 これこそが「美」の新しい定義なのだ。(Photo by Gorda66)マリマーのYouTubeチャンネルはこちら インスタグラムはこちら via. Teen Vogue, Mirror Online この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“『VOGUE』の表紙を飾る「体重100kg越え」の美女たち。” 体重127kg、116kg、110kgの女性。彼女たちの職業は何か、想像がつくだろうか。コメディアン?ボディービルダー?彼女たちの職業は「モデル」。... ーBe inspired!
2016年08月29日(Photo by Flickr)Googleの創業者のラリー・ペイジは言う。 「アイデアに価値はない」 これは、世の中を変えるポテンシャルのある人全てが感じていることだった。 「些細なきっかけ」は「貴重なきっかけ」(Photo by Flickr)海に大量に捨てられているペットボトルなどのプラスチックのゴミ。 プラスチックは自然へと分解できないため、環境を傷つけるとてもやっかいなものなのだ。 このゴミ問題をなんとかしなくてはと立ち上がったのは、オランダの高校生ボイヤン・スラット。(Photo by Facebook)彼が考え出したシステムは、海に巨大な「浮き」を設置し、プラスチックゴミをかき集めるというものである。 メンテナンス費用は、回収したゴミをリサイクルに回すことによって賄うことが可能。 コスト面の心配もない。 また、その浮きにはもちろんエンジンなども備えられていないため、生態系を傷つけることもないのだ。 大変シンプルなつくりだが、これによって年間725万トンものゴミを回収できるという。 今、多くの企業を巻き込んで行われているこのプロジェクトであるが、ボイヤンがこの問題に取り組もうと思ったのはとても些細な出来事がきっかけである。 (Photo by Facebook)ある日、彼は旅行でギリシャを訪れていた。 ギリシャといえば青々とした澄んだ海が象徴的なのだが、そこで彼が目にしたものは、魚の数よりも多いプラスチックのゴミであったという。 彼は元々自然や科学に興味があったわけではないが、この状況にショックを受け、疑問を持った。 どうやったらこのゴミの回収ができるか。 すぐに実験に取りかかったそうだ。 すぐに行動できないことは「無意味」(Photo by 日本経済新聞)日本にも、思い立って即行動に移した異端児がいる。 『NejiLaw』という会社の社長、道脇裕がその人だ。 現在37歳の道脇氏は米航空宇宙規格の試験にも合格した、「緩まないネジ」を開発した人物である。 これを聞くと道脇氏は英才教育を受けたサラブレッドではないかと想像できるが、実はその真逆。 彼は子どもの頃から勉強は大嫌い。 10歳にして学校の無意味さを感じ、自主的に退学した。 そこからというもの中学、高校にはほとんど行かず、今に至るという。 しかし、彼は研究が好きであった。 何かを生み出すことが大好きで、学校に行かずに来る日も来る日も研究に没頭していたという。 当時を振り返り、彼はこう語る。 「日本の教育システムに疑問を感じたので自分の足で歩む決断をした」 ひらめきが生まれた瞬間に、学校があるせいで研究に取り掛かれないのを無駄に感じたそうだ。 「アイデア」には全く「価値がなかった」(Photo by Africa Telecom & IT)思い立ったらすぐ行動し、それを成功へと導いている彼らたち。 Googleの創業者であるラリー・ペイジがそんな彼らを象徴するかのようなスピーチを母校である「ミシガン大学」の卒業式で行った。 多くの学生が次のステップに進む、まさに晴れの舞台。 そこでラリーは彼ら一人ひとりの目を見ながらこう伝えた。 「素晴らしいことを思い付いたらすぐに行動すること。アイデアに価値はなにもない。実行することが大事だ」 「ものすごく大きく、バカみたいな夢を見ることは成功のキーワード。夢は非現実的であればあるほど素晴らしい」 ラリー自身も、突然夜中に、のちに「Google」となる膨大な検索エンジンができたらいいなと思いついたという。 そして、そのアイデアをすぐに教授に話し、そこから膨大な時間をその制作に費やした。 そして「Google」が完成したのだ。 これから成功に向けて旅立っていく彼らに向けてラリーが語ったことは卒業生の心に響いたに違いない。 「普通」と「天才」の小さな差(Photo by Flickr)多くの人は自分なりの考えがあっても、発言できずにいたり一歩を踏み出せずにいたりしてしまうだろう。 もしかしたらそのアイデアは世界を変えるほどのアイデアかもしれないのに、動き出さなければ何の意味もなさない。 「考える」だけではなにもやっていないことと同じなのだ。 何かを成し遂げる人は皆、思い立ったら先のことを考えることなく行動している。 それが成功しようとも失敗しようとも、まずは「アイデア」を実行してみることが大事なのだ。 多くの発明者が高学歴を持っているわけではない。 むしろ、学歴が通用するのはほんのわずかな部分だけで、それ以上にひらめきをすぐに行動に移せる人のほうが強いようだ。 「普通」の人が「天才」になるかどうかはこの「アイデア」を実行できるかどうかにかかっているのかもしれない。 via. 日本経済新聞, 関東経済産業局電子広報誌, リクナビ, President Online, Youtube①, Youtube②, The Ocean Cleanup, Facebook この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!成功者は知っている。「権威」と「権力」の違い 4月も後半にさしかかり、新しい仕事や職場にも慣れてきて、初日の緊張感も徐々に薄れてきただろう。しかし、同時に仕事や人間関係の悩みが沸々と湧いてくる時期でもある。... ーBe inspired!
2016年08月29日(Photo by ZOË LIGON)近頃、ヨーロッパや北米のフェミニズム・シーンの中で、「女性器を可愛く表現するアート」が流行っている。 女性器って、、、 拒否感がある人もいるかもしれない。 でもBe inspired! がとってもキュートな4つを厳選した!① Alexandra Sophie<処女期>(Photo by Facebook)<思春期>(Photo by Facebook) フランス人のアーティストAlexandra Sophieは、植物や、果物を使い女性の一生を段階的に描く。 自然の創造物と女性の体のコラボレーションが、優しくて温かい印象を与える。※動画が見られない方はこちら② ZOË LIGON(Photo by ZOË LIGON)セックス・トーイ店も経営するアメリカ人アーティストZOË LIGONはポルノの写真などを利用し、美しいコラージュで女性器を表現する。 生々しい写真とポップなイラストレーションがマッチして、独特のキュートでエジーな世界観が生み出される。 ③ “Period Power T-shirt” by AMERICAN APPAREL(Photo by TRENDHUNTER)日本にも3店舗存在するヒップな若者に大人気のブランド「アメリカンアパレル」。 常に、体型の多様性を尊重する「ボディ・ダイバーシティ」の促進を促してきたこのブランド。 カナダ人アーティスト、Petra Collinsがデザインした“Period Power T-shirt”(生理パワーTシャツ)を売り出して、いい意味でも悪い意味でも話題となった。 イラストは、生理中にマスタベーションをしている女の子を描いたそうだ。 ④ VAGINA EMOJI(Photo by Dazed)デザイナーやデベロッパーなどのIT集団『Flirtmoji』が作りだした性器を表す絵文字。 若者のオンラインでのセクシュアルなコミュニケーションが円滑になるよう、配信しているそうだ。 ダウンロードして、使ってみては!?(Photo by 18 Cute Pictures of Peeking Cats)これらのアートに拒否反応を起こす人も少なくないと思う。 日本社会では特に、セックスにまつわるものは「タブー」として皆が教育されてきたのだからしょうがない。 ましてや、「女性器」など、少なくとも日常に存在するアートの中で目にすることはまずないのでドギマギしてしまうのが普通なのかもしれない。 しかし、これらのアートが人を救っているというのも事実。 オーダーメイドで、お客さんの女性器をジュエリーにし、販売しているアーティストVulva Love Lovelyは、毎回感謝の手紙を受け取るという。 「女性器アート」は、ポルノなどによって構築された「性器の理想的な見た目」という社会的な標準に自らのものが満たさないと感じ、セックスに対して不安を覚える女性や、レイプ被害者など「性」に関してトラウマを持つ女性が「女性器」をポジティブに捉えるこを促しているのだ。 以前、弊誌でもFree The Nippleやミラーボックス・プロジェクトなどの「平等な性」を主張する活動を取り上げたが、「性器アート」も同様、「平等」がテーマだからこそ、フェミニストの間で広がっていっているのかもしれない。 via. NowThis, Alexandra Sophie, ZOË LIGON, Flirtmoji, Dazed, The Huffingtonpost, Vice この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!イギリスで老若男女が「タンポン」と“セルフィー”する理由。#JustATampon 世界中で12%の女性しか「生理用品」を使うことができていないそうだ。そしてアフリカ諸国では1/10の少女が、生理のせいで学校に行けていない。そんな事実を知りイギ... ーBe inspired!
2016年08月28日(Photo by Flickr)子どもの力は絶大だ。 それは時に、とてつもなく素晴らしい経験と実力を持つ人の判断よりも、正しい判断を導くことができる。 私たちは、今一度あの頃の気持ちに戻ることが必要なのかもしれない。 「タバコ」を「4歳児」に吸わせたワケ(Photo by Facebook)(Photo by Facebook)ベルギーの女性カメラマン、フリーク・ジャンセンがこの度発表した作品は、なんともヒヤリとするものだ。 彼女がカメラを通して写し出したもの、それは、「タバコ」を吸う子どもたちの姿であったのだ。 子どもたちの年齢は4歳から9歳までと幼い子たちばかり。 もちろんタバコを吸うなど、とんでもない年齢である。 なぜ、彼女はこのようなことをしようと思ったのか。 実はこの写真、喫煙をどう思うか、「子どもを通して考えて欲しい」という想いから作られたものなのだ。 撮影に使われたタバコは本物ではなく、チョークやチーズなど無害なもの。 煙もキャンドルで再現しており、すべてが撮影用のフェイクだから安心して欲しい。 ヨーロッパにおいても、「タバコは悪習である」という風潮が高まっている。 しかし、それでも禁煙は簡単ではなく、喫煙者が多いのも事実だ。 そこでフリークは、あえて子どもにタバコを吸わせ、この姿をどう思うか人々に考えてもらおうと思ったそうだ。 単なる禁煙ポスターよりも、インパクトは絶大だ。 「ライフル協会」の思わぬ失態(Photo by NRA)また、アメリカでは子どもを使って大失敗してしまった例がある。 この事例を作ったのは、アメリカの銃愛好家団体『全米ライフル協会』だ。 彼らはライフルの重要性を説くため、誰もが知っているおとぎ話に出てくる登場人物に、ライフルを持たせた動画を制作したのだ。 彼らが作った動画の中では、あの有名なヘンゼルとグレーテルの二人も、赤ずきんちゃんも皆、ライフルを持って敵を追いやってくというライフルの素晴らしさを称えるものであった。 協会側はこれを制作した意図について、「身近な物語を通じて、家族でライフルの大切さに気が付いて欲しい」と語っている。 しかし、この動画が公開されるや否や、今までライフルに賛成だった人やライフルに対してそこまで興味を持っていなかった人をも巻き込み批判が殺到。 「子どもにこんな姿を見せることはできない」、「大人としての品位が問われる」などと大いに非難された。 「学ぶ」という「悪」の経験(Photo by Flickr)子どもにタバコを吸わせたり、ライフルを持たせたりすることによって、今まで先入観を通して大人たちが見ていたもののフィルターがいったん外れ、物事の本質に迫ることができたようだ。 もしかしたら「子どもの目線」で何かを見ることによって、物事のいい部分、悪い部分がクリアになってくるのかもしれない。 大人になると様々なことを学び、経験してしまうので、多くの先入観に囚われてしまう。 もしかしたらそれによって正しい判断を狂わせていることもあるかもしれない。 時に学ぶことは悪となる。 学んでいくと次第に大人という「普通」の完成形に近づき、先入観やその場の雰囲気を重視して物事を判断してしまうのだ。 もちろん、これらの圧力は社会の安定化を図るために、ある程度必要なものだ。 しかし、大人になるとそれが「押しつけられる」形で自分の中に存在してしまうのではないだろうか。 「子ども」になることのススメ(Photo by Flickr)「子供」を使ったことによって、今まで禁煙に見向きもしなかった人たちがハッとさせられたり、ライフルに大賛成であった人たちが一気に批判的になったりした。 私たちは何かの結論を出す際に、理屈や分析を並べて考えることを優先しがちだ。 しかし、すべてを「子どもの視点で見る」ということも忘れてはならないポイントなのかもしれない。 先入観が入ってしまうと、自分の思い込みによって判断を誤ってしまうということもあり得る。 しかし、子どもは無垢だ。 何かを考えるときに足かせとなるムダとなる知識を子どもは「持っていない」のだ。 先入観を持たないためには、思い込みや決めつけを失くすこと。 できるだけ自分を疑うことが大切である。 特に重要な決断をするときには、先入観が邪魔になることが多い。 しかし、失敗を避ける最大の策は自分は常に「嘘つき」だと疑うことだ。 要するに、無駄な知識や経験に囚われることのない「子ども」のようになるということである。 via. TOXEL.COM, frieke, Gawker, スクルドエンジェル保育園, モンテッソーリのお店, 茨城教育委員会, 岡山県, Blogos, スキルアップ堂 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「校庭」を食べる子供たち。 「アメリカでは、4分に1人、肥満が原因で死亡」「イギリスの子供達は、トマトを見てポテト、ナスを見て梨と回答。」これらの事実を明らかにしたのは、イギリス人シェフで... ーBe inspired!
2016年08月26日(Photo by Youtube)働く人が大きく分けられる枠「ブルーカラー」、「ホワイトカラー」。 あなたはそれぞれにどのようなイメージを持つだろうか。 大抵の場合、ブルーカラーは汗を流して働く人たちを指す。 それには、時にマイナスのイメージが伴ってしまう。 しかし、今、そのイメージが払拭されるかもしれない。 名画でつくる「カッコイイ」姿(Photo by Fabris Photography)(Photo by Fabris Photography)アメリカのアーティスト、フレディ・ファブリスが自動車整備士たちを名画風にパロディした作品を発表した。 この作品はオリジナルの名画の本来の姿を保ちつつ、整備士たちの個性も取り入れた面白い作品になっている。 例えば、本物の肖像画作品の中で男性が手にしているハンカチは、パロディ名画の中では、自動車整備士たちが普段使っている整備道具に変わっている。 また誰もが知っている「最後の晩餐」においては、パロディ作品の中だと、豪華な食事が日ごろ彼らがよく食べるというハンバーガーに変わって机の上に並べられているのだ。 自動車整備士は普段あまりスポットライトが当たらない職業でもある。 しかし、そんな彼らのカッコイイ姿が作品の中では映し出されている。 美しき「農業ガール」たち(Photo by JIJI.COM)(Photo by JIJI.COM)また、ドイツでは農家で働く女性は魅力的であるというコンセプトのもと、毎年農家の女性をモデルにしたカレンダーが発売されている。 実際ドイツでは「農家は古い」という考えが若者を中心に根付き、年々この職業を目指す若者の数は減っているという。 そんな先入観を捨ててもらいたいと制作されたこのカレンダーだが、ここに登場するモデルたちは、私たちがイメージする力仕事をする人の姿とは正反対。 引き締まったボディーを持つ美しい女性たちが並び、なんとも華麗な姿で仕事をしているではないか。 モデルとなっているのはもちろん実際に農家の仕事をしている女性ばかり。 牛の乳も絞れるし、子馬の出産に立ち会うこともものともしない農業ガールたちなのである。 このカレンダーのモデルは実際に農家で働いているということを条件に、公募によって集められたのだが、150人もの応募が寄せられたそうだ。 力仕事に対する「イメージ」(Photo by Flickr)自動車整備士や農業など力仕事を主とした「ブルーカラー」と呼ばれる職業を目指す若者たちは年々減少傾向にある。 それは給料が低いなどというブルーカラーに対するマイナスなイメージを持っている人が多いからだという。 日本で「ホワイトカラー」、「ブルーカラー」という言葉が使われ始めたのは工業化が進んだ1910年代ごろ。 この頃は「ホワイトカラー=高等教育卒業者」と「ブルーカラー=中等教育卒業者、小学校卒業者」とはっきりと区別されてしまっていた。 そのため、ホワイトカラーのほうが高給というイメージがついて回っていたそうだ。 その名残がまだあるのかもしれない。 しかし、現代においては実際は給料も変わらないし、特定の知識が必要なブルーカラー職も多いのだ。 「ブルーカラー」、「ホワイトカラー」は差別?(Photo by Flickr)今でもイギリスの定義では、大学を卒業した技術者は「ホワイトカラー」で、高卒の技術者は「ブルーカラー」と明らかに区別をしているそうだ。 日本でも、未だにブルーカラーに対する負のイメージは少なからず存在していて、多くの若者がスーツを着て働くいわゆるホワイトカラーへの就職を希望し、ブルーカラー職は人材不足を抱えている。 しかし、事実収入もあまり変わらないのにもかかわらず、「ホワイトカラー=高等教育卒業者」、「ブルーカラー=中等教育卒業者、小学校卒業者」というイメージを理由だけに差別をするなんて、時代遅れではないだろうか。 via. Fabris Photography, Colossal, THE HUFFINGTON POST, JIJI.COM, bloglifer.net, 20代ノマドカフェ東京, Business Journal, All About, Wikipedia この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!ホームレスの価値を伝えたくて、ホームレスになった男 東京都心部の緑豊かな公園。平日はサラリーマンの憩いの場、休日はカップルやファミリーで賑わうスポットに、不思議なカフェがある。緑の地を進むと、現れたのはブルー... ーBe inspired!
2016年08月26日