女性自身がお届けする新着記事一覧 (71/893)
12月26日、「文春オンライン」で“性加害疑惑”が報じられたダウンタウン・松本人志(60)。記事によれば、2015年に東京・六本木の超高級ホテルのスイートルームで飲み会を開催。後輩芸人に女性を集めさせ、“ゲーム”と称して性的な行為を迫っていたという。報道を受けて松本が所属する吉本興業は、公式サイトを通じて《当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するものです》と否定。《当社としては、本件記事について、新幹線内で執拗に質問・撮影を継続するといった取材態様を含め厳重に抗議し、今後、法的措置を検討していく予定です》と、松本のスキャンダルを報じた「週刊文春」と争う姿勢を見せている。そのいっぽうで、別の人気芸人にも余波が及んでいるようだ。「27日発売の『週刊文春』では、飲み会に参加した女性の告発を元に詳報しています。時期は8年前の’15年冬だそうで、お笑いコンビ・スピードワゴンの小沢一敬さん(50)が女性を誘って飲み会をセッティングしていたそうです。しかし小沢さんが所属するホリプロコムは、各メディアの取材に『私どもからお話しすることはありません』とコメントしています。当の小沢さんは、27日放送の『ナイツザ・ラジオショー』(ニッポン放送)に出演。報道に関する具体的な言及はありませんでしたが、『コロナ禍以降、久しぶりに今日マスクしてきた』とマスコミを警戒している模様でした」(週刊誌記者)そんななかSNSでは、お笑い芸人・ケンドーコバヤシ(51、以下ケンコバ)が報道直前にしていた“ある警告”に注目が集まっている。12月20日放送の『アッパレやってまーす!水曜日』(MBSラジオ)では、ケンコバ、お笑いコンビのアンガールズ、AKB48の村山彩希(26)、タレントの沢口愛華(20)が出演。番組序盤では、それぞれの所属事務所の話題に及んだ。ホリプロに所属する沢口が「同じ事務所の人と全然会わない」としつつも、思い出したように「あ、スピードワゴン小沢さんにお会いしました」とコメント。沢口は今年9月、前事務所からホリプロに移籍したと発表していた。小沢からは、「うち(ホリプロ)なの?そうなんだ、よろしくね〜」と声をかけてもらったという。過去にスピードワゴンの2人と共演した経験があるという沢口は、「結構3年前とかなんですけど、覚えていてくださってて、それでなんか『あ、お願いしまーす』みたいな感じがあって、普通にしゃべれました」と小沢とのエピソードを披露。ケンコバが「まぁ確かに井戸田潤は、壁作らへんからね」とコメントすると、アンガールズ田中卓志(47)が沢口に「小沢さんの誕生日会に呼ばれたらどうする?」と投げかけた。沢口が「えぇ?!早く帰れる予定を組み込むかもしれない(笑)」と述べると、ケンコバはこうアドバイスしたのだった。「小沢もすげーいい人で、人と壁作らへんし、ピュアな奴やけど、誕生日会だけは行かん方がいいよ。なんか、芸能界の闇みたいな感じやから」「なんか売れてないモデルとかアイドルとか200人ぐらい参加する」田中が「『(小沢が)みんな来なよ〜』って言っちゃうから」と相槌を打つと、ケンコバも「うん、『おいでよ〜』って」と同意していた。沢口が「港区でやるみたいな感じですかね?」と問うと、ケンコバは「そうそうそうそう」とコメント。続けて「誕生日以外は小沢いい奴やねんけど、誕生日の時だけ『あれ、こいつ闇くさいな』って思う」と述べ、「気ぃつけてくださいね」と注意を促していた。Xでは暴露系インフルエンサーもケンコバのラジオでの発言を取り上げ、すでに1000万以上のインプレッションを集めている。現時点で小沢が松本のスキャンダルに関わっていたかどうかは定かではないが、タイムリーなケンコバの“警告”に驚きの声が広がっている。《ケンコバすげ〜》《タイムリー過ぎますね》《この回聴いた!こんな事になるとは全く思わなかった、そしてやんわり行かない方がいいよっていうコバさん優しいな。。。》
2023年12月28日体長5mm前後ので褐色の“小さな吸血鬼”の被害がジワジワと増えている。「トコジラミの駆除依頼の件数は、20年ほど前は年2件ほどでしたが、今年は、多い月で100件を超えています」と語るのは、2千件以上のトコジラミの駆除を行ってきた大洋防疫研究所代表取締役の向井秀彦さん。「実は、駆除依頼の多くは個人宅です。海外に行ったり、国内の宿泊施設には行ったりしていない家も少なくありません。普通の日常生活を送っているなかで、電車やバスのシートに付着したトコジラミを自宅に持ち込んでしまうケースも多いようです」(向井さん、以下同)トコジラミの寿命は気温20℃では9カ月から1年半ほど。1匹のメスは500個ほどの卵を産み、5日ほどで羽化するため繁殖力はかなり強い。本来、暖かい季節に活発になるトコジラミだが、暖房で快適な温度に保たれている現代は冬でも注意が必要だ。万が一、自宅でトコジラミを発見してしまった場合はどうすればいいのだろうか?有効な対処法を向井さんに聞いた。【1】有機リン酸系 or カーバメイト系(トコジラミ用)殺虫剤殺虫剤が効かない“スーパートコジラミ”が来日しているともいわれるが……。「一般的な殺虫剤(ピレスロイド系の薬剤)に耐性のあるトコジラミをスーパートコジラミと呼んでいるようですが、有機リン系やカーバメイト系の殺虫剤であれば駆除できます。今のところ何度も作業をすることはなく、一度での根絶も難しくありません」一般的な薬局でもトコジラミ(南京虫)用といえば購入できる。【2】両面テープで捕獲Xでは、ダイソーなどの100円均ショップで売られているハエ取り紙が駆除に効果的との情報が溢れているが、市販の両面テープで代用できるのだとか。「トコジラミは、基本的に寝具の近くにいます。そこから夜間にどのような行動をするか予測して、ハエ取り紙を貼り付ければ捕獲することはできます。ただ、ハエ取り紙よりも市販の両面テープのほうが使い勝手がいいでしょうね」【3】弱点の“熱”で撃退するトコジラミは熱に弱くおよそ60℃で10分、100℃だと数秒で死滅する。「シーツ・衣類などはお湯(80℃以上)に5分以上浸けるか、通常の洗濯後に熱乾燥機で乾かしましょう。畳などの大きなものは、駆除業者による熱乾燥車で確実に駆除できます」とはいえ、自己流の対処法には限界がある。「トコジラミは、さまざまなところに潜んでいるので、薬剤を使わないと根絶することは難しいでしょう」とのことなので、できるだけ早く専門の駆除業者に相談するのがよさそうだ。そもそも、トコジラミは南京虫と呼ばれ、もともと日本にいた虫だった。昭和40年代には根絶されたが、外国人観光客の荷物に付着してついたものが国内に持ち込まれるなど、インバウンドの増加とともに相談件数も急増しているのだとか。「トコジラミはカメムシの仲間で、ベッドのすき間や裏、カーペット、ソファのすき間、家具のすき間などに潜んでみ、人が寝眠っている間に刺して吸血します。暗い時間帯に動き出すため見つけにくい、非常にやっかいな害虫です」トコジラミに刺されると、赤く腫れて、強いかゆみが1週間ほど続く。トコジラミを媒介とする感染症はないようだが、何度も刺されると皮膚炎になり受診が必要に。さらに、かゆみが続き睡眠の質も大きく低下する。「トコジラミは、肌が露出している手や足、顔や首などを複数回刺してきます。就寝中に何日も強いかゆみが続く場合には、トコジラミがいる可能性があります」ちなみに駆除にかかる費用は、業者や部屋のタイプによって異なるが、ワンルームで数万円?数十万円だとか。できるだけ家にトコジラミを持ち込まないよう、気をつけたい。
2023年12月28日2020年3月、韓国を震撼させたn番部屋事件。メッセージアプリ「テレグラム」内で、未成年者を含む女性に対する暴行や性搾取シーンを撮影した動画が流布・販売されていたおぞましい事件として記憶されている。そのオンライン上の性犯罪の実態を暴いたのは、2人の女子大学生「追跡団火花」による潜入取材だった。「プル」と「タン」からなる追跡団火花が、彼女らが事件を暴くまで、そしてその後の韓国社会の変化ついて綴った書籍『n番部屋を燃やし尽くせ』(光文社)から、現代社会で横行しているデジタル性犯罪の実態について、一部抜粋、再構成してお届けする。■合成写真でセクハラを楽しみ人たち10月になると、彼ら〔テレグラム内で流通する性的搾取物を閲覧する加害者たち〕にとってn番部屋は「過去の存在」になっていた。彼らはまた新しいものを求めて、「知人凌辱」に熱中し始めた。誰かが知人の写真をアップする。次に「能力者」と呼ばれる者たちがその写真を他人のヌード写真と合成してばらまくのだ。そしてルームの加害者たちは、これを見ながらセクハラにふけった。被害者を対象にして侮辱的な小説を書き、はしゃぎ回った。このような知人凌辱ルームが数十個も作られた。先生部屋、軍人部屋、警察部屋、おばさん部屋、中高生部屋など、私たちが入室した知人凌辱部屋だけでも10個以上になる。当初は、合成写真だから性的搾取動画よりはましだと思った。しかし、すぐにそれは錯覚に過ぎないと気付いた。彼らは自分の恋人、友人、家族、先生を侮辱して楽しんでいたのだ。このルームにいる人たちは、一体誰なのだろう。知り合いだったらどうしよう。それでも人間を信じて生きていけるだろうか。数日後、学校の後輩の写真が個人情報とともにアップされた。後輩にこの事実を知らせるべきかどうか悩み、学校でその後輩と会うたびに罪の意識に苦しんだが、とてもそんな事実を伝えることはできなかった。犯人を捕らえるには、あまりに情報が足りなかった。1年たったいまも、その後輩を見ると申し訳ない気持ちになる。被害者が増え続けるのを黙認することはできなかった。可能な限り防がなくては。そこで、まずSNSのハッシュタグ機能を利用し、特定の職種を検索した。知人凌辱ルームにアップされた写真とハッシュタグ機能で探した写真を一つひとつ照らし合わせて、特に被害がひどい人たちを探し出した。被害者を探しあてても、事実を伝えるのは容易ではない。それでも、SNSのメッセンジャー機能を通じて私たちの活動を紹介し、被害事実を伝えていった。あなたの写真が数千人のユーザーがいるルームでセクハラの対象になっているということを伝えなければならないのだが、なかなか話を切り出せなかった。それでも知らせる必要があった。思い当たる人物がいるかを尋ね、警察に通報することを勧めた。しかし、勇気を出して各地方警察署に通報した被害者たちは、こう口をそろえた。「警察に言ったら、テレグラム内での犯罪行為は令状の発付もできないんだそうです。加害者を捕まえることはできないと……」■知人の中から犯人を特定する方法――加害者を捕まえられないなら、むしろ知らない方がいいのではないか。いたずらに知らせて、被害者を苦しめるだけなら、いっそやめた方がいいのかも。そう悩みながらも、取材の過程で知ったある被害者のケースがずっと心にひっかかっていた。被害者Aの写真はひっきりなしにアップされ、数百枚にも達した。Aは、700人を超える参加者が見物するチャットルームに無防備なまま放り込まれた犠牲者だった。運営者は自らを被害者Aの友人と名乗り、Aの写真と個人情報を流布していた。――加害者が被害者の近しい知人なら、逮捕できるのではないか。私たちはそう考え、この事実を被害者に告げることを決めた。被害者のSNSは非公開だったので、連絡先を探すのは難しかったが、代わりに職場が公開されていた。Aの職場に友人だと言って連絡し、返信してもらうよう頼んだ。職場で変な噂が立つかもしれないし、犯人が同僚である可能性もあるので、身元を隠したのだ。やっとAと連絡がつき、状況を説明した。そして知人凌辱ルームでキャプチャーした合成写真の一部を送り、原本写真をどこにアップしたのか尋ねた。Aは首をかしげた。原本は自分のインスタグラムにアップしたものだが、アカウントは非公開なので少数の知人しか見られないというのだ。知人をセクハラの対象にするルームにあった写真なので、加害者は当然知人のはずだが、Aは知人の中に加害者がいるかもしれないという事実に反射的に抵抗感を覚えたようだった。ネット犯罪の特性上、インターネットに出回ったAの写真を見て、誰か知らない人が「フォロー」申請をし、それを承認した可能性もあるのでは、と聞いてみた。しかしAは絶対にそれはないと言い切った。自分の写真は知人だけが見られるよう徹底していたので、この数年間ネット上に自分の写真が載っているのを見たことはないというのだ。だとすれば、犯人は知人に間違いない。最寄りの警察署に通報することを勧めると、Aはすぐ警察に通報した。案の定、テレグラムの運営者側が捜査に協力しないので令状は発付できないという回答が返ってきた。しかし、Aはここで終わらなかった。Aは特定のフォロワーにだけ写真を公開する機能を利用して、被疑者の範囲を狭めながら追跡することにした。知人凌辱ルームにはAが10年前に撮った写真までアップされていたので、同級生か、または同級生を通じて知り合った男性に容疑者を絞っていった。まず写真の公開範囲を再び調整し、数人だけが見られるようにした。その写真をアップしてわずか2時間後に、知人凌辱ルームに流布された。さらにフォロワーのグループを分けたあと、特定のグループにだけ新しい写真を公開した。最終的にAは公開範囲を1人ずつに設定し、1枚の写真をアップした。また知人凌辱ルームに、Aが上げたばかりの写真がアップされた。犯人はお前だったのか!次は警察に通報する番だった。Aは地元の警察署を信頼していなかった。犯人を特定する前、こうした犯罪が起きたと通報したとき、警察に事件を受理してもらえず、差し戻されたためだ。そこで、私たちは江原地方警察庁サイバー捜査隊に通報するよう勧め、Aも私たちを信じてその通りにしてくれた。事件の概要を把握したサイバー捜査隊の回答は、「近隣の警察署に通報するのが原則ではあるが、オンライン上で発生した事件なので、被害者が望めば管轄に関係なく受け付けます」というものだった。警察が確認した結果、Aと私たちが目星を付けていた人物がやはり犯人だった。なんと、彼はAの中学時代の同級生だった。警察は彼の携帯電話からAの合成写真とその他の写真数千枚を確保し、2020年1月、情報通信網利用促進と情報保護等に関する法律に違反(名誉毀損と猥褻物の流布)した疑いで送検した。彼は警察の取り調べに、「昔からAが好きだったが、その気持ちを誤って表現してしまった」と明かした。男の子が同じクラスの女の子にいじわるをしたとき、「あなたのことが好きだからだよ」と言う大人がいるが、それは間違っている。いじわるは決して愛情表現ではない。誤った愛情表現だって?いや、明白な性犯罪だ。【PROFILE】追跡団火花(ついせきだんひばな)プルとタンからなる匿名の大学生2人で構成された取材チーム。「n番部屋事件」の最初の報道者。記者志望の一環として参加した「真相究明ルポ」コンクールの応募準備のなかで「n番部屋」の存在に気づき、潜入取材を開始。韓国市場最大規模のデジタル性犯罪としてその実態を暴いた。YouTubeやInstagramをはじめとしたSNSでデジタル性犯罪の実態を伝える活動をしている。
2023年12月28日今年11月、お笑い芸人のハライチ岩井(37)がタレントの奥森皐月(19)と、18歳の年の差婚を電撃発表したことは、まだ記憶に新しい。おめでたい発表のはずなのに、成人しているとはいえ相手が10代であったこと、交際は2023年に入ってからだが出会いが13歳ということに、SNSには祝福よりも《気持ち悪い」など批判の声が多数あがってしまう事態に……。そこで本誌は、「15歳以上の年の差婚をした芸能人カップルのなかで、最初は驚いたけど『いい夫婦だな』と思うカップル」について男女300人にアンケートを行った(~12月◎日)。第3位に選ばれたのは、16歳差カップルのHIRO(54)&上戸彩(38)夫妻。2012に結婚した当時は43歳と27歳だった。HIROとの出会いは上戸が14歳のときで、それから約10年後に交際に発展。結婚から10年以上経つが、朝食担当のHIROに感謝をするエピソードを上戸が披露するなど、夫婦関係は良好のよう。2人の間には15年に長女、19年に長男、23年に次男が誕生している。《HIROさんも上戸彩さんもお二人ともご活躍だから》(40代男性/公務員)《幸せそうなので》(40代女性/会社勤務)《結婚した時はビックリしましたが、今は良縁と思うようになった》(60歳男性/無職)と、男女ともに好感度が高かった。第2位は、17歳差カップルのよゐこ濱口優(51)&南明奈(34)夫妻。2018年に約5年の交際を経て結婚した当時は46歳と29歳。《年の差を感じさせず、お互いいたわりたっていることがわかるから》(60歳女性/パート・アルバイト)と、「もともと違和感がなかった」という意見や、《色んな苦難があったのに、それを感じさせない2人の明るさがお互いを支え合ってるんだろうなと感じる》(30代女性/アルバイト)と、妊活と流産を経て、2022年に待望の第1子が誕生したことを祝福する声も。そして第1位は、45歳差カップルの加藤茶(80)&綾菜(35)夫妻。2011年に結婚した当時は68歳と23歳だった。結婚報道が出た直後は45歳差という年齢差に「遺産目当て」「保険金狙い」などとひどいバッシングを受けたが、《年齢差が気にならない位、奥さんの努力があることを知っているから》(40代男性/会社勤務)《あまりにも年が離れていて想像の範囲外で、「何を考えているんだ!」と思っていたけど、だんだん違和感がなくなって、仲がいい夫婦と思えてきた》(60代男性/会社勤務)と、結婚12年を経て、綾菜の努力と献身的な支えが男性回答者からも好意的に見られているようだ。ほかにも、《何だかんだと周りは騒いでたけど、カトちゃんを見ている限りとても幸せそうで、綾菜さんがカトちゃんが幸せに生活できるよう頑張ってるのがよくわかるから。綾菜さんも幸せそう》(40代女性/派遣社員)など、長文の熱い回答が目立った。結婚直後には理解を得られなくても、しっかり愛を貫けば、周囲の見方も変わるはず!
2023年12月28日年末年始は子や孫の帰省や親戚の集まりなどで、食費や交通費、レジャー代と何かと出費がかさむ。さらに“正月料金”で割高に。SNS上では《行きつけのカラオケ屋がすでにお高い正月料金…》《ホテルと交通費は正月料金で予約大変》という声も。お得感が少ない時期に唯一、割引が適応される可能性を秘めるのが「シニア割」だ。最近では50代から使えるサービスも出ている。「シニア割という名前でも、実は50代から使えるなど対象を拡大することで、リピーターを増やしたいという店側の思惑があるのでしょう。家族利用できるサービスもありお得度が高いので、年末年始は積極的に利用すべきです」そう教えてくれるのは、節約アドバイザーの和田由貴さんだ。「冬休みの旅行は、初売りセールだけでなくシニア割もチェックしてみて。旅行予約サイト『じゃらんnet』には特別サイト『50歳からのじゃらん』があり、50歳以上限定のお得なプランが揃っています。『楽天トラベル』や『ゆこゆこ』にも50代からの割引プランを集めているページがあります。割高な年末年始の温泉宿をラッキーな価格で泊まれる可能性が」50代以上は家族が集まると外食費を負担することが増える年代でもある。「それも見越して、シニア割は同伴者も割引になるパターンも多いです。ファミレス『ガスト』などで使えるすかいらーくグループの60歳からのプラチナパスポートは、無料で作れて、同伴者6名まで5%割引に。年末年始も利用できます」(以下、和田さん)その他、回転ずしチェーン「スシロー」にも60歳以上対象のポイントカードがある。スタンプ2個たまると50円割引、15個たまると100円割引などお得になり、5名まで特典が適応される。全国の交通機関にはシニア割適用が多い。街乗りバスやタクシー、高速タクシーなども割引を設けていることが。さらに、JR6社共通の「ジパング倶楽部」は、女性60歳から年会費3,840円で全国のJR線の切符が年間20回まで最大30%割引に。JRグループのホテルも優待料金で利用できる。「年会費はかかりますが、旅費によっては1回の旅行で元が取れる計算に。早めに予約しないと割高になる飛行機も『スカイマーク』の場合60歳以上から、『JAL』と『ANA』は65歳から当日予約でも運賃が割り引かれます。ただし、交通機関の場合、年末年始は利用不可なことが多いため注意して」学び直しや趣味を広げたいと考えている人もお得になる。「インターネット大学の『八洲学園大学』にもシニア割引があり、50歳以上で授業料が割引されます。司書資格取得の場合、約12万5千円の割引になるなど、とても安くなるんです」通信講座などもある「朝日カルチャーセンター」は65歳以上で入会金が0円。オンライン証券「auカブコム証券」では、50歳以上で現物株式の売買手数料が2~4%オフに。また、「エプソン」のパソコンを電話またはインターネットで注文すると、60歳以上から「パソコンシニア割」特典が利用でき、送料が無料に。ただ、シニア割を使うときは、注意が必要なこともあるという。「身近なスーパーや薬局、映画やカラオケなどの商業施設にもシニア対象の割引はあります。例えば大手スーパーの『イオン』は55歳から毎月15日は5%オフ、靴専門店の『チヨダ』も毎月14~17日は10%オフ。スギ薬局は60歳以上を対象に毎月15日~17日は5%オフに。ただし、多くは年金支給日にあたる毎月15日か前後が対象日です。気が大きくなって買い過ぎる恐れがあるため、“安くなるなら覗いてみよう”といった使い方はNG。必要なモノをあらかじめリスト化し、買い物リストを作ったうえで、割引日にまとめ買いするのがおすすめです」よく使う店やサービスのシニア割をチェックして、2024年はお得に利用しよう!
2023年12月28日1997年から約10年間放送された伝説のテレビ番組『伊東家の食卓』(日本テレビ系)が大みそかに一夜限りで復活する。伊東四朗をはじめ、RIKACO、布施博、三宅健、山口美沙の伊東家メンバーが大集結。人気のお茶の間バラエティだっただけに、SNSでは復活を喜ぶ声が多く寄せられた。一方で、長寿番組『世界ふしぎ発見!』(TBS系)が来年3月をもってレギュラー放送終了するというニュースも。37年半という長い歴史に幕を閉じることとなる。近年は、若者のテレビ離れや番組のマンネリ化などにより、長年続いた長寿番組の終了が増えている。そこで本誌は40代~60代の女性300人を対象に、もう終わったほうがいい「25年以上続く長寿バラエティ番組」についてアンケートを実施した。3位は『徹子の部屋(1976年〜)』(テレビ朝日系)。毎週月曜日から金曜日の昼に放送されているトーク番組。今年9月12日の加山雄三がゲストの回で「同一司会者によるトーク番組のギネス新記録12,100回」を達成した。黒柳節がさく裂する当番組は芸能界でもファンが多く、バラエティ番組でパロディされることもしばしば。《流石にもういいんじゃないかと自然に思う》(60代女性・専業主婦)《徹子さんが同じ質問を繰り返すことが多くなってきた》(60代・専業主婦)《黒柳徹子さんももうお年だし、滑舌が悪くて聞き取りにくい。》(60代・専業主婦)《次の世代に番組を譲った方がいいと思う》(40代・無職)と、番組自体の内容というより、黒柳の体調を気遣う声が多く挙がった。2位は『新婚さんいらっしゃい!(1971年〜)』(テレビ朝日系)。毎週日曜日の昼に放送、2015年には「同一司会者(6代目桂文枝)によるトーク番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定された。文枝は2022年3月の放送分をもって勇退、現在は藤井隆と井上咲楽を新たなMCとしてリニューアルしている。新婚さんのハチャメチャな言動が売りの番組だが、それをよく思わない人も増えてきた。《新婚さんの発言が下品なので見ようとは思わない》(60代・専業主婦)《進展姓がなくワンパターンで、面白くない》(50代女性)《マンネリ化して、内容が段々無くなるせいか、似たような事ばかりや、他の番組の真似ばかりになりがちなので、無理に続けることは無いと思います》(40代・派遣社員)《司会も代わり、内容もつまらない》(50代・パートアルバイト)という声も。MCが変わったことで、昔からのファンが離れてしまっているようだ。1位は『アッコにおまかせ!(1985年〜)』(TBS系)。毎週日曜日の昼に生放送しており、和田アキ子(73)の歯に衣着せぬ発言が度々話題になる長寿ニュースバラエティだ。和田の発言に不快感を覚えるという意見が多く挙がった。最近は攻めた企画やロケが減り、情報番組寄りになってしまったことも、視聴者離れの原因のようだ。《ニュースに対して言ってることがずれてることが多い》(60代女性・会社員)《芸能界の古株が他人のごとに口出しするのが嫌い》(60代・無職)《マンネリ化している。ワイドショーは日曜日まで見たいと思わない》(60代・専業主婦)《和田アキ子の横暴な態度が不愉快だし、他のタレントが整列して媚びている空気も嫌い。ただ、かつての生中継コーナー「みんな見て来い来い来い(1985~1991年)」はずっと忘れられなくて、今でもたまに思い返してじわじわ笑っている。面白いときもあった》(50代・パートアルバイト)その他にも、黒柳同様、和田の体調を心配する声も。《アッコさんの体調が最近悪そうなので、他の出演者も大変に思える》(50代女性・専業主婦)《アッコさんの元気、辛口トークがなくなってきた》(50代・専業主婦)長寿番組が避けては通れない、MCの高齢化問題。冠番組だけに、リニューアルすることもできずにいるのだろう。今後ますますテレビ離れが加速するであろう世の中で、視聴者を楽しませるためにマンネリ打破はできるのかーー。【もう終わったほうがいい「長寿バラエティ番組」ランキング】1位:アッコにおまかせ!(1985年〜)153票2位:新婚さんいらっしゃい!(1971年〜)104票3位:徹子の部屋(1976年〜)72票4位:笑点(1966年〜)69票5位:ぐるぐるナインティナイン(1994年〜)61票6位:ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!(1989年~)、踊る!さんま御殿!!(1997年〜)ともに55票8位:ザ!鉄腕!DASH!!(1995年〜)54票9位:ビートたけしのTVタックル(1989年〜)51票10位:よしもと新喜劇(1962年〜)、開運!なんでも鑑定団(1994年〜)ともに41票【調査概要】調査対象:40代~60代の女性300人調査方法:WEBでのアンケート『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)
2023年12月28日2023年の漢字『税』が物語るように、今年は生活に直結する値上げラッシュと税の話題で締めくくられた。今年の10月には4500品目以上の食品や飲料で過去最高の値上げ、年末年始はさらに食材の価格が高騰と、多くの家計にとって苦しい状況となっている。そこで、年末年始の節約で実際に「やってよかったこと」を、節約アドバイザー・ののこさんに教えてもらった。【1】光熱費の節約はチリツモが基本「冬は特に暖房やお風呂などで、ガスや電気などの光熱費がかさみますよね。少しでも削減できるところをチェックして、毎日続けてみましょう。お風呂は、できるだけ家族が入る間隔を短くして、追い炊きを減らすこと。お湯の温度が下がると自動的に追い焚きをして、温度を一定に保つ“自動運転”がありますが、1時間以上湯舟に入る人がいない場合には、自動運転機能をオフにしておく方が光熱費は抑えられます。エアコンの暖房は20度設定することで、節電になるといわれています。また、湿度を保つことで体感温度も違ってきます。湿度は40~60%に保つと良いそうですが、これは風邪予防のみでなく、エアコンの節電にもつながっています。寒く感じたら、上着を1枚羽織ったり、温かいものを飲むなど、ちょっとしたことでも積み重ねが節電につながるので、家族みんなで日頃から心がけましょう」【2】大掃除グッズはプチプラをあれこれ買わず、最小限に「年末の大掃除は、プチプラのお掃除グッズに頼りがち。でも、用途にあわせてあれもこれもと種類を揃えるのはやめましょう。例えば、重曹がひとつあれば、キッチン、お風呂、トイレなどの掃除に活用できます。プチプラだと、ついいろんなアイテムを購入してしまいますが、できるだけ少ないアイテム数で必要なものだけを購入しましょう」【3】ボーナスは特別費の予算として振り分けておく「我が家では、毎月の固定費以外の大きな支出(税金や保険料など)を、特別費としてボーナスから確保しています。また、貯蓄はガマンしすぎるとうまくいかないので、家族旅行の予算もボーナスから確保。特別費は項目ごとに、銀行の目的別口座に振り分けて管理しています。私は住信SBIネット銀行を使っていますが、代表口座とは別に最大10個まで口座をもつことができ、特別費に関しても項目別に管理しやすいので、活用しています」【4】食費は週に9,000円。作り置きと下味冷凍で外食を減らす「数年前からずっと、週に1度の作り置きをしています。面倒ですが、食材が高くなった今こそ、作り置きと下味冷凍(下味をつけてから小分けにして冷凍)は節約のうえで欠かせません。私はいつも、お肉はスーパーでお得な大量パックを購入し、下味冷凍しています。下味冷凍をすることで、お肉が柔らかくなり味も染みるので、楽に使い切ることができます。作り置きのおかずも、余裕があるときに多めに作って“冷凍貯金”しておくと、献立をもう一品……というときに助かります。年末は特に野菜の価格が高騰しますが、お雑煮やおせちに使う食材は買わないわけにもいきません。早めに買って“冷凍貯金”をしておくのがおすすめです。白菜やキャベツといったお鍋に使う野菜は丸ごと1個購入したほうがお買い得。こちらも使い切れない分は冷凍しておくことで、ロスも防げますし、値上がりしたときのストックにもなります。また、年末年始は何かと忙しくて、つい外食しがち。でも、家に作り置きや下味冷凍があれば、外食を減らすことができます。私は作り置きと下味冷凍のおかげで、1年で5万円以上節約できました!」【5】新年からの「小銭貯金」で20万円達成!「オリジナルシートに貯めた分だけ色をつけていくのが『小銭貯金』。パズルのように楽しみながら、チリツモで20万円貯まりました。まずマス目に1~365までの数字を入れた表を作ります。例えば70円貯金するとしたら、30と40の数字を塗りつぶし、70になるように数字を塗っていきます。貯金する金額に合わせて色が塗られていないマス目を埋めていきます。面白いので、ぜひ試してみてください!入金は当初、ゆうちょ銀行に小銭貯金用の口座を作っていたのですが、ATMだと手数料がかかるようになったので(窓口なら50枚まで無料)三井住友銀行に変えました。小銭を貯めてから窓口に行こうとすると、つい使ってしまったり、貯金するのがおっくうに感じてしまったりするので、買い物などの通り道にある金融機関に小銭貯金用口座をつくると良いでしょう」年末年始はちょっと贅沢気分を味わうのも良いけれど、節約ワザは知っておいて損はなし。賢い選択で支出を抑えれば、後悔やストレスのない年末年始を過ごせることだろう。
2023年12月28日《酷い“妄想”とか、“想像”や“嘘だけ”で記事になっててびっくりします すごいですね訴訟して勝ってもなにも良いことないのでしませんが》《すみません、自分(羽生結弦)の言葉です!》12月26日、Xにこう投稿したのは、羽生結弦(29)。Instagramでも同日、《10代の頃からずっと、嘘や妄想や、出会ったことすらない関係者さんの話で記事が出ますが…面白いですね》と“メディア批判”を展開した。プロ転向表明後の昨年9月に開設したSNSでは、これまでファンへの感謝や出演するアイスショーへの意気込みなどポジティブな投稿ばかりだった羽生が、珍しく憤りをあらわにしたのだ。羽生は今年8月4日に結婚を発表するも11月17日に突如離婚を発表。その理由について、コメントの中で、自身や元妻のAさんおよび親族に《誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています》とした上で、《私が未熟であるがゆえに、現状のままお相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難いものでした》と説明した。離婚の一因にメディアの取材を挙げた羽生。コメント発表直後は応援する声が多数を占めたが、11月19日放送の『アッコにおまかせ』(TBS系)で和田アキ子が「わかってて結婚したんじゃないの?」と疑問を呈するなど時間とともに疑問の声が増えていくことに。さらに11月下旬には、羽生の祖母と叔母がそれぞれメディアの取材に応じ、双方ともに羽生から結婚の報告がなかったとした上で、そうした対応に苦言を呈していた。結婚発表コメントで羽生は、お相手の詳細について年齢はおろか性別まで明かさないなど、徹底して情報を秘匿。しかし、そうした対応が身内からも批判を招くこととなり、かつてない逆風にさらされることに。羽生がSNSに投稿をした26日の少し前、元妻のAさんについての“スクープ”が2つ報じられていた。「デイリー新潮」が元妻・Aさんに直撃取材し、肉声を初めて公開。そして「文春オンライン」は、元妻・Aさんの後見人である化粧品関連会社の社長を務める80代男性の“実名告発”を紹介したのだ。羽生との結婚前は著名なプロのバイオリニストとして活動していたAさん。記事によると、後見人男性は羽生の離婚コメントについて、「あれは、羽生側が勝手に出したもの。羽生は有名人だから、向こうの言い分ばかりが報じられる。『相手を守った』って、それは全部、嘘ですよ」と真っ向から反論。そして、「人間としてあまりに未成熟」と断罪していたのだ。冒頭の羽生の“メディア批判”について、具体的にどの記事を指しているのかは明らかにされていない。だが、今回の「文春オンライン」では後見人が実名で告発している。その反論に対しては具体的に触れず、このタイミングであくまで不明瞭な“メディア批判”を展開した羽生の姿勢に“違和感”を感じる人も少なくないようだ。《会ったことない関係者、ってあるけど、元奥様の後見人は実名も出してインタビュー答えてる。羽生くんは会ったことなくても元奥様には会ったことあるんじゃないかな…。 ざっくり何のことか言わずに「明日出る記事は嘘ですよ」って言いたいんだよね。でもどこが嘘かは言わず、10代の頃から〜と濁してる。こんなタイミングでコメント出すなら、どこが間違ってるのかちゃんと言えばいいのに》《今回の件で言えば羽生さんのコメントが物凄く嘘っぽく、記事の方が遥かに信憑性を感じられた》
2023年12月28日新宿区では、ハトをひき殺した容疑でタクシー運転手の男性(50)が逮捕された。「逮捕は12月5日、容疑は鳥獣保護法違反です。“ハトの群れに突っ込んだのは許せない”という意見があるいっぽうで、“警察が捜査して逮捕するほどの犯罪か”といった意見もあります。事件の背景には、東京都のハトが適正数を超えており、さらに人間をあまり怖がらなくなったこともあるといわれています」(全国紙・社会部記者)東京都環境局のポスターによればハトにエサをあげることで、《数が増える人を怖れなくなる人間に依存して生きるようになる被害を与えて嫌われる》といった影響があり、最終的には《人とハトとのあつれきが生じ、共存が難しくなります》という。だが、世の中には“ハトにエサを与えることをやめない人”がいるのも事実だ。東京都内の、ある川沿いの歩道はハトのフンで汚れている。《ハトにエサを与えないで!!》と、注意を喚起しているポスターも、フンまみれになっているほどだ。周囲のマンションには、ベランダにハト除けのためのCD(もしくはDVD)を吊るしている部屋もあった。禁止されていることを意識しているのか、ハトたちのほうを見ずに、ポケットからエサを落としつつ歩いている女性もいる。そのいっぽうで、ポスターのすぐそばで、盛大にエサをばらまいている女性もいる。エサをあげている最中の女性を取材すると――。――《エサを与えないで!!》というポスターも、そこに貼ってありますが、なぜエサをあげているのですか?「だって、かわいいじゃない」――道もフンだらけですし、ハト除けのCDを吊るしているお宅もありますが?「他の人だってエサをあげているし、ハトたちも喜んでいるのだからいいじゃない」女性はエサをあげる手を止めようとはしなかった。そこで禁止ポスターを管轄している東京都環境局の担当者に話を聞いた。――東京都でハトが増えているのは、人間のエサやりが原因なのでしょうか?「東京都内の公園などにも木の実がなっており、ハトたちはそれを食べて生きていくことができます。私どもは、ドバトの繁殖数の調査をしておりませんので、はっきりとは申し上げられませんが、一般的にいえば、人間によるエサやりが、適正な数を上回らせている原因の1つと考えられます」――禁止ポスターも貼ってありますが、罰則はないのでしょうか?「東京都の条例には罰則はありません。ただ、世田谷区、大田区、荒川区などでは区の条例でエサやりを禁止しており、一部の区では罰則を規定しています」確かに大田区が配布しているポスターには《ハト・カラスへのエサやりによる被害を公共の場所に発生させることを禁止→過料5,000円の対象となる場合があります》といった一文も。「しかし罰則がある地域でも、エサやりによる被害は証明が困難なためもあるのか、実際に罰金を科せられたという事例はあまりないようです」(前出・社会部記者)ひき殺し事件で逮捕された運転手は、「道路は人間のものだ。よけるのはハトの方だ」と発言したという。事件は、人とハトが共存できなくなっている一例でもあるのか。
2023年12月28日大掃除をしていると、あっちにもこっちにも「処分したい!」ものがいっぱい。だが、処分=捨てるというのは早計だ。「私は、壊れたプリンターを売ったことがあります。メルカリなどでは、売るもの1つに対して、欲しい人が1人いれば売買成立。メルカリの月間利用者数は2100万人以上もいるので、1人くらい興味を持つ人がいるでしょう。“捨てる前にまずは出品”をお勧めします」そう話すのはメルカリ達人の川崎さちえさん。壊れた電化製品が売れるとは驚きだが、メルカリで売りやすいものや人気の高い商品を教えてもらった。【1】メルカリ初心者は、本やDVDから「本やDVDなどは、バーコードを読み込めばタイトルなどが自動で記載される『バーコード出品』ができるので簡単です。しかも売れやすいジャンルなので、最初は本やDVDを出品するといいでしょう」(川崎さん、以下同)【2】「昭和レトロブーム」にのって“昭和の逸品”を出品昭和世代には懐かしい花柄プリントの電気ポットや炊飯器、お皿やグラス、ホーロー鍋などが、Z世代には「1周回っておしゃれ」だそう。ブリキのインテリア小物やこけし、サケをくわえる木彫りの熊など“昭和”なインテリア小物も、ぜひ出品を。「古いものですから、多少の傷があっても大丈夫。商品の説明欄にキズの位置や程度を正直に記載しましょう。取引き後のトラブルを防ぐために、キズがよく見える写真も掲載してください」【3】壊れた電化製品「ジャンク品」も売れます画面の割れたスマホ、動かないプリンター、不具合のあるパソコンやデジカメなどは「修理して販売する人や、部品が欲しい人が買ってくれます。捨てるよりエコですし、お小遣いが増えますよ。また、ラジカセやVHSのビデオデッキなどは探している人がいます。処分する前に、ダメもとで出品してみては」【4】コレクター商品もねらい目コレクターがねらうものは、びっくり価格で取引されることも。「駅弁の包み紙や日本酒のラベル、高級ワインの空き瓶などが実際に売れています。以前、超高級ワイン『ロマネコンティ』の空き瓶が8万円で売れていました」【5】洋服なら季節ものを。安価なものはまとめ売りで「いまならダウンなどの冬物アウターがよく売れています。意外とユニクロ商品も人気があって、インナー3枚組や子ども服トップス5着セットなどまとめ売りがおすすめです」メルカリの調査では、日本の家庭に眠る“かくれ資産”は1人あたり平均約53万2千円だという。不用品を捨てる前に、メルカリチャレンジでお小遣いをゲットしよう!
2023年12月28日12月15日、大手脱毛サロン「銀座カラー」を展開するエム・シーネットワークスジャパンが約58億円の負債を抱え破産した。今年はエステ脱毛を中心とする「脱毛サロン」の倒産が相次いでおり、帝国データバンクによれば1~9月だけで9件で、年間過去最多件数を更新したという。そんななか、また新たに突然の休業情報が――。全身医療脱毛専門の「ジェニークリニック」が12月1日から全店舗で突如「臨時休業」となり、SNSで不安の声があがっているのだ。今日現在までクリニックのホームページには休業中の案内すらないまま、電話も一切繋がらない状態が続く。同クリニックの経営元は横浜市にある医療法人「光芒会」。理事長は女性のU氏だ。しかし、元従業員によると実質的な運営を担っていたのは渋谷区にある別の会社だという。「光芒会はクリニックを開業するために設立された医療法人で、理事長のUさんは名前貸しみたいなもので実際は横浜院の院長をしていただけ。実質的な運営はストリートライトという会社がしていました。クリニックには施術を行う医師・看護師と、営業を行うカウンセラーがいるのですが、カウンセラーは全員ストリートライトに雇用されていたんです」(元従業員の女性)ストリートライトの法人登記簿を見ると、事業内容は医療品の販売、医療のコンサルタント業務などとある。そこに、意外な人物の名前があった。同社の代表取締役を共同で今年1月まで務めていたのが谷口和弘氏。国民的アーティストMr.Childrenが所属する芸能プロダクション「エンジン」の社長も務める人物だったのだ。ストリートライト設立時の本店所在地は、エンジンの本店所在地と一致していた。「1997年に上京した谷口氏は、ミスチルの機材運びのアルバイトを始めます。そこからボーカルの桜井和寿さん(53)とサッカーという共通の趣味を通じて親交を深め、ミスチルのマネージャーに転身。14年にはミスチルとともに独立し、芸能プロダクション・エンジンを興しました。メンバーとは20年以上の付き合いで、ミスチルがもっとも信頼を寄せる人物と言っていいでしょう」(音楽業界関係者)谷口氏は今年8月、「週刊文春」で騒動が報じられている。上場企業A社をめぐる金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)に関する事件で、22年末にエンジン社が証券取引等監視委員会から家宅捜索を受けていたと報じられたのだ。「事件を巡っては東京地検特捜部がA社前社長ら3人を逮捕・起訴、谷口氏も11月に在宅起訴されています」(全国紙社会部記者)前出のクリニック元従業員は谷口氏についてこう語る。「谷口さんは脱毛のため、たびたびクリニックにやってきていました。ある時は知り合いの女性を連れてきて、“タダでやってあげてよ”と頼まれたこともありました。エンジン所属の歌手が施術に訪れたこともありましたね」そんな谷口氏だったが、今年1月に突如として代表取締役を退任している。元従業員が続ける。「私たちには一切知らされていませんでしたが、クリニックは22年の夏ごろから赤字経営になり、今春には限界を迎えていたそうです。不可解だったのが、休業するちょっと前にカウンセラー全員がストリートライトから光芒会に移籍させられたのです。ストリートライトからクリニックの経営を完全に切り離されたということです」女性自身WEBは「エンジン」に、谷口氏とジェニークリニックの関係について問い合わせたが、期日までに回答は得られなかった。結局、谷口氏がいなくなってから1年経たずにクリニックは全店休業となった。残された契約者や従業員は今、何を思うのか――。
2023年12月28日12月26日、歌手の中森明菜(58)の肉声インタビューが来年1月2日放送の『中森明菜女神の熱唱~新たな歌声&独占メッセージ~』(BS-TBS)で公開されることが発表された。今回明菜は6年ぶりのレコーディングとなった、作曲家・林哲司氏のトリビュートアルバム『サウダージ』に参加した際の胸中を明かすという。今月24日、Xに《いつも応援してくださるファンのみなさまへ。クリスマスプレゼント…とは言えないかもしれませんが…レコーディングの様子をお届けしますね。みなさまにとってステキなクリスマスとなりますように…!》と投稿し、公式YouTubeチャンネルの開設に合わせて「北ウイング-CLASSIC-」のMVを公開したと報告した明菜。動画内での笑顔が反響を呼ぶなか、右手の薬指に指輪を嵌めていたことも注目を集めた。‘22年8月に、《ゆっくりになってしまうと思いますが、歩き出していきたいと思います》と再始動への思いを綴った明菜。その宣言から1年以上が経ち、ようやく本格的な活動再開の兆しが見えてきた。しかし、これまでの道のりは平坦ではなかった。明菜は、’22年8月まで個人事務所『ファイス』に所属していたが、再始動宣言と共に、新たな個人事務所『HZ VILLAGE』を立ち上げ、移籍したことを報告している。「『ファイス』の代表で、明菜さんのマネージャーを務めていたA氏は明菜さんの恋人ともいわれていた人物でした。明菜さんとしては’22年には、デビュー40周年を迎えることもあり、歌手活動をしたいと考えていたそうです。しかし、Aさんが協力的な姿勢ではなかったことから、明菜さんは新たに個人事務所を立ち上げることに。この移籍を機に二人の間では、破局説や、トラブルも報じられるようになりました」(芸能関係者)A氏から離れて、新たな道を模索しようとした明菜。しかし、明菜とA氏の関係に異変がーー。今年1月ごろ、新事務所の監査役にA氏の姉であるB氏が就任したのだ。「もともと明菜さんは’17年末にディナーショーを開いて以来、5年以上も活動休止状態にあり、芸能界と距離を置いてきました。かつて所属していたレコード会社からも『もう明菜とは関係ない』と突き放され、頼れる人や後ろ盾もないそうです。そこで前事務所の役員で、旧知の仲でもあるB氏を頼るしかないという状況となってしまったよう。しかし、B氏を頼るということはA氏との交流が復活する可能性が……。それでも明菜さんはファンを思い、苦渋の選択をしたのでしょう」(音楽関係者)また明菜は、体調面でも困難を抱えていた。「明菜さんは’10年に帯状疱疹を患ってから思うように体調が回復しませんでした。さらに病気のため精神的な不調にも見舞われ、人前で歌うどころか会う人すら選ぶ状況だったそうで、自宅からほとんど出ない生活が続いていたそうです。しかしその間も、歌への情熱を絶やすことはなく“いつか自分が歌うために……”との思いで、歌詞をノートに書きためているといいます。20代のころ、作詞家の先生のもとで本格的に学んだこともある明菜さんは、’00年以降は『Miran:Miran』というペンネームで作詞を担当することも。常に『諦めない』という意志があるのです」(前出・音楽関係者)公式YouTubeチャンネルの登録者数は開設から3日で30万人を超え、投稿された「北ウイング-CLASSIC-」の動画は255万回という驚異的な再生数に。この数字は明菜の再始動を応援するものになるだろう。不屈の歌姫、中森明菜。その想いは多くの人に届いているようだ。
2023年12月28日12月15日、大手脱毛サロン「銀座カラー」を展開するエム・シーネットワークスジャパンが約58億円の負債を抱え破産した。突然の倒産で、SNS上では契約者たちが阿鼻叫喚の様相を呈している。元テレビ東京アナウンサーの森香澄(28)も利用者の一人で、24日に『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演した際、「私も通っていて回数券とかも残っているので、それはもう戻って来ないかなという感じ」と被害を告白した。銀座カラーに限らず、今年はエステ脱毛を中心とする「脱毛サロン」の倒産が相次いでいる。帝国データバンクによれば1~9月だけで9件と、年間過去最多件数を更新したという。そんななか、人気タレントのゆうちゃみ(22)がイメージモデルを務める医療脱毛クリニック「ジェニークリニック」が突如休業となり、利用者たちから不安の声があがっているのだ。《ジェニークリニック電話繋がらないし休業なのか倒産なのか知らないけど一切連絡無いし一応スタッフの方にLINEしてみたけど辞めたって都合良すぎ消費者センターにも電話したけどお金戻って来ないかも悲しい》《ジェニークリニックあと一回残ってたのに~12月初旬に電話したとき「12月は予約でうまってます」って言ってたけど嘘だったんだろうな笑あの価格でやってたらそうなるよね~》同クリニックは19年1月に横浜で開業。「リーズナブルに医療脱毛を行える」という触れ込みで新宿、渋谷、池袋のほか、埼玉や大阪など続々と店舗数を増やしていった。利用者によると11月30日まで通常営業していたが、12月1日より全店臨時休業になったという。そこで、女性自身WEBはジェニークリニックの従業員女性に取材。突然の休業の真相などについて話を聞いた。――クリニックの休業を知らされたのはいつですか?「私も寝耳に水で、11月30日に出勤した際に『明日からはしばらく自宅待機でお願いします』と上から指示がありました。給料が毎月末日払いだったのですが、その日は振込がなく、今も未払いのままです」――今後について会社から説明は?「12月頭に各店舗の責任者だけが集まる会議があり、本部長から『破産準備に入っている』と告げられ、経営不振に陥った経緯や未払いの給料の保証について説明されたそうです。会議の場に社長は来ず、直接の説明や謝罪も一切なかったとか。その後、会社から解雇通知があり、退職証明書や債権調査票が届きました」――経営不振の経緯というのは?「22年の夏ごろから赤字経営になり、資金調達に苦労していたようです。社長の車や腕時計まで売って資金に充てていると聞きました。外国人のオーナーにクリニックを売却するという話も出たようなのですが、土壇場で白紙になったそうです」――実際にクリニックで働いていて、経営が厳しそうだと感じたことはありましたか?「脱毛業界では夏前が繁忙期なのですが、昨年夏ごろから明らかに新規のお客さまの数が減りました。今まで脱毛しかしてこなかったのに、その頃から脱毛以外の美容医療のメニューをいろいろと取り入れ始めたんです。現場は営業ノルマがきつくなり、新しく覚えることも増えたのに給料は減っていって……。不満を溜めている従業員も多かったですね」――ほかにも兆候はありましたか?「今年に入ってからは、新宿東口院が工事を理由にずっと閉まっていました。友人を紹介していただいたお客さまへの特典が、2万円の商品券から急に5万円の現金に変わったなんてことも。さらにこれまでは内金だけ支払って代金を延滞していたお客さまを放置していたのですが、11月中旬から急に回収を始めるように通達がありました。自転車操業に陥っていたのだと思います」――施術内容にも変化が?「これまで全身脱毛は約2時間をかけて施術をしていましたが、半分の1時間で終わらせるようになりました。お客さまには『照射レベルを上げているので、時間が短くなっても効果は同じだ』と説明するよう指示がありました。ホームページのメニューにある点滴療法については発注する量が少なくなってしまったため、取引先から販売してもらえなくなったそうで……。その結果、在庫がなくなり、希望するお客さまがいても何か理由をつけて断っていました」――最後に、利用者への返金や補償について会社から説明はありましたか?「『おそらく返金はできないだろう』と言っていたそうです。私はお客さまと同じタイミングまで休業について何も知らされていなかったので、11月30日までは通常通り仕事をしていました。ジェニークリニックの脱毛は3回から10回コースまであり、契約の時点で総額を一括でお支払いする方もいます。実際、休業の前日にご案内して契約していただいたお客さまもいます。そういう方々には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです……」従業員の告発でずさんな経営体制が明らかになったジェニークリニック。利用者への措置を何も発表しないまま、逃げ切ることは許されない。
2023年12月28日10月に中国で一般公開されたシャンシャン(6歳)。雅安碧峰狭基地には連日、ファンが押し寄せ、「誰がお婿さんになるか」と熱い議論が交わされている。12月25日発売の『シャンシャン自身』でも「勝手にお婿さん候補」という特集が組まれ、日本のファンの間でも「いったい誰がシャンシャンを射止めるのか」は注目の的だ。というのも上野動物園から「シャンシャンが発情した」と発表があったのは2023年1月。2024年も1月ごろにまた発情があるなら、お婿さん候補とのお見合いが行われるかもしれない……。そこで現在、候補に挙がっている雄パンダ3頭を編集部で検証してみた。まずは、シャンシャンの住む雅安碧峰狭基地の看板娘・乔伊(チャオイー)の弟、乔良(チャオリャン)。7歳で年齢的にもちょうどいいうえ、明るくて優しそうでいい感じ。シャンシャンのお見合い相手として一番大切なのは、血統が近くないこと。また、野生あるいは野生に近いパンダが理想的なんだそう。そういう意味で、チャオリャンは両親が野生なので、DNA的にも最適なパンダといえる。そして8歳ですでに数頭子供がいる、超スターパンダの青青(チンチン)。2歳年上なだけなのに、余裕や貫禄さえ感じられる。初めてお見合いに挑むシャンシャンは緊張してしまうだろうから、チンチンのように経験豊富な雄パンダにさりげなくリードされるのがいいのかもしれない。3頭めは、11月にYouTubeで「シャンシャンの恋人候補!」として公開され、お婿さん候補に急浮上した5歳のガンバンアーくん。基地のスタッフによると「おそらく、シャンシャンが碧峰狭基地に来て最初にできたお友達」とのこと。シャンシャンがまだ検疫エリアにいた頃、明るくて活発でおしゃべりなガンバンアーくんを隣に移し、人見知りなシャンシャンが早く中国での生活に慣れるようにしたというのだ。ガンバンアーくんは、昔からよく窓際で立ち上がって、隣のエリアのパンダに熱心に話しかけていたそうなので、「きっとシャンシャンにも同じようにして、慰めてあげていたのでは」と言う。一般公開後もシャンシャンと同じ銚子山エリアの別の舎に移って、シャンシャンの近くで公開されている。お友達から恋人へ、というのは良くあること。特に初めての、知らない人ばかりの地で、優しくされたら……などと妄想は止まらないが、基地のスタッフによると、「繁殖計画はまだ決まってない」とのことだ。ぜひシャンシャンには相性が抜群の素敵な雄パンダと幸せになって欲しい、と切に願うばかりだ。
2023年12月28日12月24日に行われた「M-1グランプリ2023」を見事制し、結成5年目という歴代2位の若さで令和ロマンが19代目王者に輝いた。「M-1」を始めとする賞レースやバラエティ番組での活躍を機に、毎年いくつかの芸人がブレイクを果たしている。しかしその裏でブレイクの筆頭だった“ジャンル”が絶滅の危機に瀕している。それは、「一発屋芸人」だ。キャッチーなフレーズの一発ギャグやネタに火がつき、メディアや営業にひっぱりだこになる「一発屋芸人」。テツandトモ、小島よしお、エド・はるみ、スギちゃんらのように「新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞するなど、社会現象になった芸人も少なくない。その名の通りブームが過ぎるとオファーがいきなり減ってしまうが常の「一発屋」だが、ここ数年は「一発屋」そのものがいないのだ。ひょっこりはんやブルゾンちえみといった数々のブレイク芸人を輩出した『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の元日恒例「おもしろ荘へいらっしゃい!」。今年は「ちょんってすなよ」のフレーズでおなじみのちゃんぴおんずが優勝し、ネット上では盛り上がりを見せたものの、ブルゾンなどのように毎日のようにメディアに出演する“大ブレイク”にはいたっていない。芸人の中でもその実感はあるようだ。12月17日に放送された「M-1ラジオ」(ABCラジオ)の中で、パーソナリティを務めるマヂカルラブリーの野田クリスタルは「今、一発屋芸人がいない」「俺、多分そのせいで今お笑いの何の時代かわかんない」とコメント。ゲストであり“一発屋”でもあるジョイマンの高木晋哉は「生まれない。もう生まれないのよ」と、相方の池谷和志も「吉本に見当たらないもん」と語っていた。今年の「M-1グランプリ」のエントリー数は歴代最多の8540組となり、お笑い界がますます盛り上がっているなか、なぜ「一発屋芸人」は消えたのか。お笑い評論家のラリー遠田氏は、「一発屋が出てきても、その一発がそんなに大きくならない感じがしている」とした上で、初めに“テレビの影響力低下”を指摘する。「一発屋芸人と呼ばれる人がもっとも多く出てきた2000年代後半は、『エンタの神様』(日本テレビ系)や『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)が流行っていて、最盛期には視聴率20%以上を記録していました。YouTubeやSNSも今ほど一般化していない時代だったので、子供や若者を含む幅広い層の人々がそれらの番組を見ていました。そのため、印象的なフレーズやキャラクターを持つ芸人が瞬間的に人気者になるという現象がありました。ほかに選択肢が少なかったからこそ、みんなが同じものを見ていたのです。ただ、今ではYouTube、TikTok、Instagramなどが広まっていて、若者がそれほど積極的にテレビを見ていません。テレビは数ある選択肢の一つに過ぎないのです。昔は大学生の一人暮らしでテレビを持ってない人は珍しがられていましたが、今ではテレビを持っている人の方が珍しいですよね」(以下、カッコ内はすべてラリー氏)近年では、一発屋芸人誕生に大きく貢献した『エンタ』や『レッドカーペット』のようなネタ番組も減ってきている。「最近のお笑い番組はトークが主体になっていて、『エンタ』や『レッドカーペット』のようなネタ番組がほとんどありません。ネタをそのまま見せられる番組は少ないので、ロケ番組やドッキリ番組などに向いているようなキャラクターを持っている芸人が、テレビには使われやすいです」次に、多くの若者が熱中するSNSでは、テレビとは別の生存戦略が求められるとラリー氏は言う。「テレビには基本的に限られた数の芸能人しか出られませんが、SNS上ではみんなが横並びになって比べられることになります。YouTubeやTikTokで一般人が踊っている動画も、プロの芸人がギャグをやる動画も並列になっている。その中では、芸人だからといって特別に注目されるということはない。たとえ一時的にバズったとしても、それだけで一発屋芸人と呼ばれるほどの一般的な知名度を獲得するようにはなりません」SNS上での“賞味期限”のすさまじい早さも大きいという。「TikTokなどのSNSには瞬間的にバズる仕組みが組み込まれているので、一つの動画が流行ったとしても、廃れるのも早い。また、今の義務教育ではダンスが必修科目になったこともあって、SNSでも求められるレベルが高くなっています。昔の一発屋芸人は“ヘタウマ”でも面白がられるようなところがありましたが、今では芸人が歌ネタや音楽ネタをやる場合にも、その音楽やダンスのクオリティがそれなりに高くないと流行らない感じがします」新しい「一発屋芸人」はほとんど誕生しなくなったものの、とにかく明るい安村やジョイマンなどのように、往年の一発屋が再ブレイクする流れは続いているがーー。「今の30~40代が『こんな人いた!』と懐かしがって面白がる“リバイバル”的な需要が大きいと思います。最近、芸能人がカラオケを歌う番組が増えています。それは、今のテレビのターゲットになっている30~40代の人が若い頃にはカラオケがブームだったので、当時の流行歌が流れると懐かしいと思ってもらえるからです。それと同じで、ダンディ坂野さんなどがCMに起用されるのも”お笑いの懐メロ”なんですよね」「一発屋芸人」にとっては“冬の芸人”といえる令和。数々の高いハードルを乗り越えて、大ブームを巻き起こす芸人は再び現れるのか。
2023年12月28日今年も大掃除の時期がやってきました!毎年、定番のやり方でお掃除していると思いますが本当にその方法で大丈夫でしょうか?なんでもきれいに落ちるから、この洗剤でつけ置き洗いする、きちんと洗っているのになんだか臭う、何をやってもうまくいかない……と諦めている人も多いはず。今回は、薬剤師でハウスクリーニングアドバイザーの資格も持っているりんごさん(@ririri031)に教えてもらいました。■年末大掃除定番・換気扇のつけ置き洗いは中性洗剤が◎換気扇の掃除の定番つけ置きといえば、オキシクリーンをはじめとするアルカリ性洗剤の漬け置き。このつけ置きで何でもきれいになる!と信じて、何でもかんでもつけ置きしていませんか?「実は、基本的に換気扇のつけ置きにこの方法はおすすめしないんです。塗装が禿げてしまう可能性があるんです」と、りんごさん。「オキシクリーンなどのアルカリ性洗剤は、油汚れを落とすには最適ですが、コーティングを剥がしてしまう可能性があるので、塗装やワックスを塗ってあるものは要注意です。中性洗剤ならば手軽にできて、油汚れもしっかり落ちます」■水回りの掃除といえば「クエン酸」ではなく、「アルカリ電解水」を!お掃除で大事なポイントは、汚れの性質と洗剤の液性の組み合わせ。「洗剤に、酸性・アルカリ性があることを知っている人は多いのですが、実は、汚れにもおおまかに酸性・中性・アルカリ性があるんです。水垢はアルカリ性なので、酸性のクエン酸が効果的。でも、キッチン周りに多い油汚れやお風呂周りの手垢・皮脂汚れは酸性なので、アルカリ性のアルカリ電解水を吹きかけることで、こびりついた油汚れも取れやすくなるんです」液性で汚れの解除方法を考えておくと、汚れをどう落とすか困った時にも役立ちますね!ちなみに、アルカリ電解水は、汚れを落とすだけでなく、生ゴミなどの臭いの軽減や除菌効果も期待できるそう。100均でも手軽に購入できるので、1本常備しておくことをおすすめします!■炊飯器の臭いは台所洗剤だけでは落ちない!内蓋まで取ってしっかり洗っているのに、なかなか臭いが取れない、炊飯器の臭い。それもそのはず。「炊飯器の汚れの原因は、ご飯を炊く時に発生するお米のでんぷん質。高温の水蒸気と混ざって、通気口を通り、炊飯器の外側にも付着します。しばらくして、乾燥すると一見気にならなくなるものの、蒸気が通過した部分に汚れは付着したまま。その汚れから雑菌が繁殖し、臭いやカビの原因になるんです」そんな炊飯器の臭いには、水回り掃除でストックしている「クエン酸」が大活躍!りんごさんによると、クエン酸を入れて炊飯するだけで、付着した汚れがとれて臭いもスッキリするとのこと。炊飯器の中にクエン酸を20g入れ、そこに水を目盛の線ギリギリまで注ぎ、「白米」メニューを選んで、炊飯ボタンを押すだけ。炊き終わった後は冷めるまで待ち、いつものように台所用洗剤で洗って終了です(ただし、土鍋タイプではこの掃除方法は使えないので要注意!)。意外と知らなかった目からうろこの洗剤選びと掃除方法!今年は手軽にできるこの方法で汚れも臭いもすっきりシャットアウト!短時間に手軽にできるので早速、試してみてください。そして清々しい空間で気持ちのよい新年を迎えてくださいね!(取材:高橋 史/atrio)
2023年12月28日「古くても、壊れていても、買ってくれる人がいるかもしれません。捨てる前にメルカリ出品をお勧めします」そう話すのは、ヤフオク歴20年、メルカリ歴9年のメルカリ達人、川崎さちえさん。メルカリ初心者が知っておきたい早く高く売るためのテクニックを教えてもらった。「不用品を処分したいと思ったら、まずは、メルカリで類似品を検索してください。それらがいくらで売られているか、相場をつかみましょう」こうした相場が値付けの基準となるが、注意すべきポイントは送料だという。「メルカリでは原則、出品者が送料を負担します。出品価格は送料を考慮して決めてください」せっかく売れても送料を払ったら赤字では、メルカリで売る意味がない。相場が安くて売っても損が出そうな場合は、リサイクルショップに持ち込むなどメルカリ以外の手段を考えよう。出品価格が決まったら、次は写真撮影だ。「1枚目の写真が特に重要です。商品が何なのか、ひと目でわかる写真にしましょう」たとえば洋服なら、たたんだ写真では半袖か長袖かすらわからない。広げて撮ろう。「写真は20枚まで掲載できますが、私は10枚程度が多いです。ポイントは表や前からだけでなく裏や後ろからも撮ること。特に靴は、写真が多くなります。全体がわかる写真に加えて、真上から、横から、つま先やかかとのアップ、できれば靴底や靴の内側などもあると安心でしょう。つまり、自分が店で中古品を買うときにチェックするところを写真で撮ればOKです。もちろんキズがあるものは、キズがわかる写真も必要です」ネガティブポイントがわかると買ってもらえないのではと心配になるが、すべて明示して納得して買ってもらわないと、商品到着後トラブルに発展することも。「商品説明も、自分が買うとき知りたいことを盛り込みましょう。いつ買ったか、何回使ったか、汚れやキズは。洋服などはサイズが重要ですし、クリーニング済みかどうかも書くといいでしょう」商品の写真と説明ができたら、いざ出品だが、その前に忘れてはいけないのが出品者のプロフィールだという。「メルカリは個人間取引ですから、どんな人が売っているのか気になるでしょう。とはいえ、『関東在住、50代女性です』などの個人情報は不要です。初心者なら『メルカリ初心者です。中古品を中心に出品します』などと書くのが一般的です。そのうえで、自分のスタンスもひと言添えるといいと思います。たとえば、『コメントのお返事は夜になります』や『発送は土日しかできません』なども書いておけば、相手もそのつもりで待ってくれます」メルカリは自分のペースを守って、無理せず長く付き合うものだと川崎さんは言う。年末の大掃除とお得、メルカリをうまく使えばダブルでゲットできるかも!?
2023年12月28日何となくネットをやっていたら目にすることがある“在日特権”という言葉。「あの評論家が言っているから」「国会議員も言っているから」と、素朴に信じている人もいるのでは?実際のところを、長年、この問題を取材してきた識者に聞いた。これまでも、SNSやブログで差別的な発言を繰り返してきた杉田水脈衆議院議員(56)。杉田氏は2016年、自身が国連の女性差別撤廃委員会に参加したことを記すブログ記事の中で、〈チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場〉〈存在だけで日本国の恥さらし〉などと、在日コリアン女性を侮辱するような記述を行っていた。この件をめぐって今年11月、大阪法務局が“人権侵犯”と認定したことは記憶に新しい。にもかかわらず杉田議員は、その後も自身のYouTubeで〈逆差別、エセ、そしてそれに伴う利権差別を利用して日本を貶める人たちがいます〉〈差別がなくなっては困る人たちと戦ってきました〉などと言及。SNSでも、ネットの保守系言論人の動画を引用しつつ〈差別にかかわる特権は存在する〉と繰り返しているのだ。“在日特権”とは、日本人以上に優遇された権利を有する外国人(ここでは在日韓国・朝鮮人)という意味だ。■「ネッシーやツチノコと同じ“都市伝説”」差別問題について取材を続けているノンフィクションライターの安田浩一さんは、開口一番、こう一蹴する。「ネット上で流布されている“在日特権”と呼ばれるものに関して、私はこれまで散々取材してきました。しかし、どれもネッシーやツチノコなどと同様に、すべて“都市伝説”レベル。デマにすぎません。にもかかわらず国会議員である杉田氏が、こうしたデマをSNSなどで発信し続けていることに驚きを隠せません」そもそも、“在日特権”の中身は、具体的にどんなものなのかーー。安田さんは、こう続ける。「よく言われているもののひとつに、〈生活保護を受けやすい〉という言説があります。私は何度も、厚生労働省や社会保険事務所、ケースワーカーなどに取材しましたが、どこに聞いても“在日コリアン”であることが支給開始の条件ではないと否定されました。受給資格を満たしているかどうかが大事なのであって、国籍うんぬんではないのです。実際に調べればすぐにわかることですが、生活保護を受給している9割以上が日本国籍です」加えて、〈在日朝鮮人だけに“通名”が認められている〉という言説もある。「“通名”は、在日コリアンだけでなく、すべての外国人に認められています。ただ、在日コリアンののなかで“通名”を使っている人が多いのは事実です。その背景には“差別”や“偏見”が蔓延している日本社会において、民族名を名乗ることを躊躇させている、という側面があることを忘れてはならないでしょう」■差別を放置し続ける自民党は罪深いこのほか、〈年金を支払っていなくても受給している〉という言説も……。「前提として、在日コリアンが国民年金に加入できたのは1982年から。この時点で60歳を超えていた人は救済の対象になりませんでした。こうした経緯もあって、無年金でかつ生活基盤の脆弱な高齢の在日コリアンに対して各自治体が福祉給付金を支給していたということはあります。しかし、そもそも年金に加入できなかった時期が長いのですから、こうした措置は当然ではないでしょうか」安田さんは、「常識で考えれば、日本に住む日本国籍の日本人以上に優越的な権利を持った外国人などいないことはわかるはず」としたうえで、「あえて特権を持っている外国人を挙げるなら、それはむしろ多額の思いやり予算(在日米軍駐留経費負担)などによって優越的権利を持っている“在日米軍”では」と指摘する。このような、ありもしない“在日特権”というレッテル張りを行った差別は、いつ頃から始まったのか。「私は“今世紀型”の差別だと思っています。“逆差別”とか“利権”などというレッテルをマイノリティの人たちに貼ることで当事者を非難し、その声や存在を封じ込めるやり方です。〈マイノリティが差別を主張することで不当な利権を得ている〉とありもしないことを訴えてマジョリティの不安を煽る。これは、今の日本社会における差別先導の典型例だと感じています」大きな問題は、こうしたデマを拡散して社会を先導しているひとりが、国会議員の杉田水脈氏であるという点だろう。「これは杉田議員自身というよりも、自民党の問題だと思います。差別をしたい人々、あるいは差別を正当化したい人々のマーケットを確保するための道具として、自民党は杉田議員を利用してきたのではないでしょうか。だからこそ、さまざまな差別発言を繰り返しながらも要職に付けてきたのです。杉田さんは、“自民党らしさ”を象徴している存在だと感じています」“在日特権”などというデマに煽られている間に、本来、目を向けるべき問題の本質から目を逸らされている可能性もあるのだ。
2023年12月28日〈アイヌ民族衣装の着用を蔑んだり、揶揄する投稿に大きな怒りを覚えると同時に、同胞の失望と悲しみを思うとき胸が張り裂ける思いです。こうした発言は、アイヌの尊厳を著しく傷つけられるものであり、強く批判の意を表します〉北海道アイヌ協会の大川勝理事は12月20日、協会のホームページで繰り返しアイヌ民族への差別的発言を行ってきた自民党の杉田水脈衆議院議員(56)に対して、上記のような怒りと悲しみを表明した。杉田氏は落選中の2016年、自身が参加した国連の女性差別撤廃委員会について記したブログ記事で、〈チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場〉〈存在だけで日本国の恥さらし〉などと、在日コリアンやアイヌ民族を侮辱するような記述を行っていた。この件をめぐっては今年9月、札幌法務局が“人権侵犯”と認定したことは記憶に新しい。しかし杉田議員は、反省するどころか自身のX(旧ツイッター)で、〈人権侵犯の対象となったブログはアイヌ民族について書いたものでない。女子差別撤廃委員会に参加していた左派の活動家について書いたもの〉とまで言及。その後も、政府のアイヌ文化関連事業の関係者に対し、〈公金チューチュー〉と侮辱的な発言をしたり、〈(アイヌの)踊りを海外で踊るだけでお金が出る〉などと揶揄するネット言論人のYouTube番組を、自身のXで投稿。さらに、自身のYouTube動画でも、〈逆差別、エセ、そしてそれに伴う利権差別を利用して日本を貶める人たちがいます〉〈差別がなくなっては困る人たちと戦ってきました〉などと投稿を続けている。「〈アイヌ民族のコスプレ〉なる表現は、アイヌ民族を辱めるものであって、たんなる誹謗中傷よりも、かなり雑な“差別・偏見”だと思います」そう指摘するのは、差別問題について取材を続けているノンフィクションライターの安田浩一さんだ。「〈アイヌを名乗ればさまざまな優遇政策がある〉〈アイヌ民族なんてそもそも存在しない〉などという認識を持った人たちが一部にいますが、“アイヌ民族”が歴史的に存在していることは日本政府が認めているわけです。さらに遡れば、先住民としてアイヌ民族が差別・搾取されてきた歴史があり、それを踏まえて成立したアイヌ施策推進法などを根拠に、さまざまな支援策が実施されるのは当然のこと。にもかかわらず、アイヌ民族の存在まで否定するのは差別や偏見以外の何ものでもありません」■差別を正当化するために“特権”を生み出した杉田氏は、アイヌ協会が助成事業を不正に使用しているとして、〈公金チューチュー〉などと発言しているが、内閣府は「過去に一部、不適切な事業執行があった」とは認めたうえで、「再発防止策を講じた。現在、不正はない」と見解を示している。「そもそも、不正の問題と民族の問題は分けて語られるべきです」(安田さん、以下同)歴史的に虐げられてきたアイヌ民族への福祉政策として、生活困窮者への学費や生活に関する支援制度は存在する。しかし、それらはアイヌ民族というだけで支給されるものではなく、あくまでも困窮者への支援だ。「アイヌであるだけで、さも何か優越的な権利が自動的に発生するなんてことは存在しません。ありもしないデマを流布させることによって、アイヌに対する差別を正当化させているにすぎません。いかにして、差別を差別でないと言い張ることができるのか。そのために、“アイヌの特権”あるいは“在日コリアンの特権”というものが生まれてきた、僕はそのように思っています」大きな問題は、こうしたデマを振りまいて社会を先導しているひとりが、国会議員の杉田水脈氏であるという点だ。なぜ、議員でありながら、差別を助長する発言を続けるのか。「一定の“お客さん”がつくからでしょう。つまり、それが票に結びつくと思っている議員もいるのです。むしろ自民党が、杉田さんのような議員を利用してきたことが問題です」加えて日本では、こうした差別発言に関してなんら罰則がないことも問題だという。「2016年にヘイトスピーチ解消法が成立しました。同法ではヘイトスピーチをなくすための努力義務が設けられていますが、罰則規定はありません。罰則がないから何を言ってもいいと考えている人は議員の中にも少なからずいると感じます」マイノリティの権利を“逆差別”“特権”などと言って迫害する社会が助長されれば、やがてそれは自身の身にも降りかかってくるのだ。
2023年12月28日「かつての紅白歌合戦は、どの世代の人でも知っている歌がうたわれていました。コタツを囲んでミカンを食べながら、三世代がそろって同じ歌を口ずさむ──。1年の最後の日は、その年を変わりなく過ごせたことを感謝しあう日。そんな大みそかに行われる紅白には、どんな世代が観ても楽しめる安定感がありました」そう語るのは「NHK紅白歌合戦」で第46回(’95年)から第51回(’00年)まで総合司会をつとめた宮本隆治・元NHKアナウンサー。定年まではラジオ中継などを支える紅白チームのアナウンサー監督として紅白歌合戦を支えた。そんな宮本さんが、今の紅白歌合戦をこう思っているという。「紅白歌合戦は、家族揃って見て頂き、そこで、絆を確認し合ってもらう番組でもありました。出場する歌手で若い人たちが出てきたときに、おじいちゃんが『これ、どういうグループなんだ?』と孫に聞いて、そこで会話が生まれてくる。歌を通して、新しい情報をおじいちゃん、おばあちゃんが孫から聞く、あるいは逆に、孫たちが祖父母から情報を教えてもらう、そんな世代を超えた絆が生まれていました」ところが、近年の紅白は、視聴者の歌の好みが個別化しているため、どの世代が観ても紅白歌合戦ではじめて観る歌手がいるという状態になっているという。「たしかに、今の紅白歌合戦は、その年の音楽の動きが全部わかるような番組になっていますが、僕としては、日本語が少ないグループ名が多くて覚えるのが大変。おじいちゃん、おばあちゃんたちも孫に聞いても『……?』という状況でしょう。家族全員で『紅白』を観ることはなかなか難しいかもしれませんね」そして、こう続ける。「僕個人としては、やっぱり大トリは北島三郎さん。紙吹雪が舞うなかで、口や鼻に紙吹雪が入ってきても歌をうたい続ける。そんな北島さんを最後に聞いて“今年もよく頑張った、来年がんばろう”という気分になりますね」現在フリーアナウンサーとして活躍する宮本さんに、今年の「第74回NHK紅白歌合戦」の見どころを語ってもらった。「今年で6回目の出場となる純烈は、第69回(’18年)に初出場を果たす前から『どうしたら紅白に出られますか?』と相談を受けていました。初出場が決まったときには、神奈川の温泉センターのステージで歌っていた純烈のメンバーに紅白まんじゅうを持っていって一緒にお祝いしたこともありました。“夢は紅白! 親孝行!”をキャッチフレーズにしている純烈は、メンバーこそ変わりましたが、初心を忘れずに『実ほど頭を垂れる』で頑張っています。どれだけ成長したステージを見せてくれるのか、楽しみですね。あとは伊藤蘭さん。キャンディーズ時代のランちゃんの輝きをいまでも失っていない彼女が、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみですね」また“紅白”の伝説のアナウンサーとして、こんな楽しみ方も教えてくれた。「じつは僕は、紅白をじっくり観たことがないんです。総合司会をしていたときは、歌手の方々を送り出したら、次の準備をしなければいけないから、ゆっくりステージを楽しんでいる余裕はありません。また総合司会を務めて以降は、テレビで紅白を観ると、現場の緊張が手に取るようにわかってドキドキして体に悪いから、毎年ラジオで聞いています。第1回(’51年)から脈々と続いている紅白歌合戦の成功のために、スタッフは動き回っています。ラジオの実況もそう。歌手の方が登場してから歌い始めるまでのわずかな時間に、衣裳の形、色などの実況描写をします。しかも、アナウンサーですから、確かな日本語を話すわけです。もちろん、歌手の皆さんの1年の集大成、歌ももちろん聞いて欲しいが、ぜひ、ラジオで伝えるアナウンサーの奮闘にも注目してください」(取材・文:山内太)【PROFILE】宮本隆治(みやもと・りゅうじ)1950年、福岡県北九州市生まれ。慶大文学部卒業後の1973年にNHK入局。「NHK歌謡コンサート」「NHKのど自慢」などの看板番組を担当。「紅白歌合戦」では、1995年から6年間連続総合司会を務める。2007年、エグゼクティブアナウンサー職で退職し、フリーに。2009年11月には「天皇陛下御在位二十年記念式典、並びに国民祭典」の司会、2019年4月には「天皇陛下御即位三十年奉祝感謝の集い」の司会を務めた。
2023年12月28日半世紀以上にわたり、“朝の習慣”として日本のお茶の間を楽しませてきたNHK連続テレビ小説。’20年4月に「NHKプラス」がスタートし、朝ドラも見逃し配信で楽しめる時代となった。年内放送も終盤に差しかかり、現在放送中の『ブギウギ』は折り返し地点に近づいている。今年は前期に『らんまん』が放送され、BSプレミアム/BS4Kでは『あまちゃん』(’13年前期)や『まんぷく』(’18年後期)も再放送。懐かしい作品に心を躍らせた朝ドラファンもいたようで、SNSでは歓喜の声が上がっていた。数ある朝ドラのなかでも、視聴者の心を掴んだのはどの作品だろうか?そこで本誌は過去10年(’13年以降)に放送された作品で、「面白かった/つまらなかった」と感じた作品について調査した。対象は20歳以上の男女500人とし、クロス・マーケティングの「QiQUMO」を利用。本記事では、「面白かった」ランキングの結果を紹介する。なお『ブギウギ』は放送中のため、除外した。まず第3位は、『ちむどんどん』(’22年前期)。4位の『カムカムエヴリバディ』(’21年後期)を1票差で抑え、ランクインした。本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、黒島結菜(26)扮するヒロイン・比嘉暢子が料理に夢をかける姿を描いたストーリー。明るく天真爛漫な暢子を中心に、長女(川口春奈)、長男(竜星涼)、三女(上白石萌歌)ら兄妹もクローズアップされた。比嘉家は借金を抱える貧しい家庭だったが、長男の“ニーニー”が「ビッグビジネス」で家族を振り回すといったドタバタ劇も。SNSでは“反省会”のハッシュタグが盛り上がるなど批判が相次ぎ、「つまらなかったランキング」では1位に選ばれてしまったが、コミカルな展開にハマった人もいたようだ。《元気な勢い》《登場人物みんなのキャラクターが面白かった》《沖縄ののんびりした風土感がいっぱいでていたから》《明るい気持ちになる》第2位に選ばれたのは、『らんまん』(’23年前期)。「日本の植物学の父」と呼ばれる故・牧野富太郎氏をモデルに、ひたむきに草花を愛する主人公・槙野万太郎を神木隆之介(30)が演じた。生涯を植物研究に捧げた万太郎だが、そんな彼を献身的に支えた妻・寿恵子(浜辺美波)も高い人気を得ていた。最終週では万太郎が植物図鑑発刊に奔走するなか、寿恵子が病に。そんななか新種のササを発見した万太郎は、図鑑の最後のページに「スエコザサ」と妻の名前を刻む。年老いた万太郎が「寿恵ちゃん、愛しちゅう」と、妻を抱きしめるシーンは視聴者の涙を誘った。夫妻の絆を丁寧に描いた物語は、多くの朝ドラファンに支持されたようだ。《神木隆之介さんと浜辺美波さんの演技が良かった》《本で言う読後感が素晴らしかった》《実在の植物学者の生き様を楽しく描いていた》《土佐弁やロケ現場がわかりやすく面白かった》そして第1位は宮藤官九郎(53)が脚本を手がけ、のん(30、当時は能年玲奈)がヒロイン・天野アキを演じた『あまちゃん』(’13年前期)。「つまらなかった」ランキングでは3位となったが、他の作品を大きく引き離し180票を獲得した。東日本大震災前後の岩手県を舞台に、“アイドルの町おこし”をテーマとした人情喜劇。引っ込み思案な高校生2年生のアキが海女を目指すうちに、町を盛り上げる地元アイドルとして成長する姿は多くの視聴者を惹きつけた。本作はギャラクシー賞や橋田賞など数々の賞に輝き、「じぇじぇじぇ」というセリフは流行語大賞に。放送終了後には喪失感を訴える視聴者が続出し、「あまロス」が巻き起こったほど。今年は再放送もあり、“あまちゃん熱”が再燃したようだ。《主人公を演じた女優が可愛かったし、脚本が面白くて放送されるのが楽しみだった》《東北大震災に絡んでいたが、演出が悲壮過ぎず、現代の若者が夢を一生懸命追いかける姿が、楽しく見られた》《脚本がとても面白く人間味があふれていました。感動的な場面も多々ありました》《個性の有る主人公たちが織りなす人生模様がとても面白かった。主題歌も良かった》来年は『虎に翼』『おむすび』が放送を控えている。語り継がれるような名作は、出てくるだろうか。
2023年12月28日「紅白の司会は、あくまで“額縁”。“絵”である歌手の皆さんを引き立たせる役目。目立ってはいけませんが、ちゃんと存在していなければならないのです」と語るのは元NHKアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーの宮本隆治さん。NHKの入局試験を受けたのは『紅白歌合戦』の司会をやりたいから。45歳のときの、’95年から6年連続で総合司会をつとめた。その後も、’07年に定年で退職するまで、紅白チームとしてラジオアナウンサーの監督をしていた宮本さんは、まさに“ミスター紅白”。そんな宮本さんの心に残っている「‘90年代の紅白歌合戦の名シーン」は?■「一式7,500円」の鳥羽一郎の衣装に、「平常心で行く」覚悟を見た!「初めて紅白歌合戦の総合司会をしたのは95年の第46回。子供の頃から、歌手のモノ真似が得意で、紅白の司会が夢でしたが、実際にその年の10月に司会の内示があってからは重圧に押しつぶされそうに。先輩アナの山川静夫さんからは『紅白だからと、いつもと違うことはやってはいけない』とアドバイスを受けていましたが、かなり浮き足だったまま本番に臨んだのです。そんな舞い上がっていた僕に平常心を取り戻させてくれたのが鳥羽一郎さんでした。紅白歌合戦という舞台は非日常の世界。豪華絢爛な衣裳の歌手の方々が多いなか、鳥羽さんは、ねじり鉢巻きにTシャツ、ジーンズ、長靴という、いつも見慣れている姿であらわれました。漁村にいるオジサンそのものの衣裳一式で7,500円。鳥羽さんの『オレは海の男だ。海の男の正装で行くんだ』という気概。その男っぷりに惚れましたね。舞い上がっていた僕の気持ちを『平常心で行くんだ』と気づかせてくれ、冷静さを取り戻せてくれました」■思わず「バイアグラ」と……。故・中村勘三郎さんでさえ感じていた司会のプレッシャー!‘99年の第50回。白組の司会は、この年、大河ドラマ『元禄繚乱』で主演をつとめた故・中村勘九郎さん(のちの中村勘三郎)。総合司会として、一緒にステージを作り上げた宮本さんが語る。「勘九郎さんは、紅白の舞台であるNHKホールをあたかも歌舞伎座のように使いこなして、独特な雰囲気に飲まれることなく振る舞われていました。そんな勘九郎さんでもかなり緊張していたのでしょう。故・西城秀樹さんの『バイラモス』という曲で出場していたのですが、それについて相談されたのです。真顔で『宮本ちゃん、“バイアグラ”と言ったらどうしよう』と、聞いてくるんですよ」1986年の第37回で、白組司会の加山雄三が、初出場の少年隊の『仮面舞踏会』を、うっかり「仮面ライダー」と紹介してしまったことがある。それが勘九郎さんの脳裏にあったのかもしれない。「実は、加山さんに罪はないんです。スタッフが本番前の加山さんの緊張を和らげようとして『加山さん、いいですか“仮面ライダー”と言ってはいけませんよ』というふうに、インプットしてしまったのです。それが頭に入っていたものだから、加山さんは“仮面ライダー”と言ってしまったわけです。勘九郎さんに『“バイ”でひと呼吸おいてみましょう』と。勘九郎さんは、リハーサルではそのとおりにしましたが、さすがですね、本番では、絶妙の間で、『バーーーーイ、ラモス』と間違えずにおっしゃっていました。舞台袖に帰ってから、勘九郎さんからハグしてくれたことを覚えています。あの勘九郎さんでさえ、かなりのプレッシャーがかかっていたのでしょうね」その後、勘九郎さんから送られた直筆のお礼の手紙は、今でも宮本さんの家宝になっている。■“世田谷の家1軒分”小林幸子vs.“瞬間移動だけで600万円”美川憲一「究極の衣裳」対決!紅白を語る上で欠かせないのが、小林幸子と美川憲一の衣裳対決。’94年、’95年と“直接対決”(前後で両者が歌う)もありヒートアップ。宮本さんが印象に残っているのは、’97年の第48回の衣裳対決だったという。「この年、小林幸子さんご自身は衣裳とおしゃっていましたが、我々、スタッフはセット。もはや機械仕掛けの舞台装置となっていた“衣裳”で登場しました。衣装代は歌手の皆さんの自前です。小林幸子さんに『いくらくらい衣装代かかっているの?』と聞きました。さすがに金額までは誤魔化していましたが『うーん、世田谷に家が一軒できるくらいかな』と答えていました。もうウン千万円の世界ですよ。対する美川さんは、この年、プリンセス・テンコーさん監修のイリュージョンを持ち出した。これも美川さんに金額を聞いたんですよ。歌っている最中に、美川さんが瞬間移動するというイリュージョンの権利だけで600万円かかったそうです。それを、たった1日のためだけにお支払いになったわけです。司会ですからどんなときでもミスは許せませんが、本番前にお二方の紅白にかける一曲にかける“覚悟”とそれにかかる金額を聞いてしまったら、とても平常心ではいられません。私の進行のちょっとしたミスで小林さんの機械仕掛けに狂いが生じたり、美川さんのイリュージョンが失敗におわったりするかもしれない。あのときの衣裳対決は、今思い出しても、冷や汗が出るほどです」(取材・文:山内太)【PROFILE】宮本隆治(みやもと・りゅうじ)1950年、福岡県北九州市生まれ。慶大文学部卒業後の1973年にNHK入局。「NHK歌謡コンサート」「NHKのど自慢」などの看板番組を担当。「紅白歌合戦」では、1995年から6年間連続総合司会を務める。2007年、エグゼクティブアナウンサー職で退職し、フリーに。2009年11月には「天皇陛下御在位二十年記念式典、並びに国民祭典」の司会、2019年4月には「天皇陛下御即位三十年奉祝感謝の集い」の司会を務めた。
2023年12月28日「年末年始のスーパーでの買い物は要注意!年末が近くなると野菜をはじめ、食材がめちゃくちゃ値上がりします」そう注意喚起するのは、スーパーの青果売場で10年働いた経験を持ち、毎週X(旧Twitter)で野菜に関する情報を発信している“青髪のテツ”さん。イベントが目白押しの年末年始は、年間で最も出費が増える悩ましい時期でもある。総務省統計局の家計調査によると、2人以上の世帯で’22年12月の平均消費支出は、前月比で約4万2千円の増額。その内訳を見ると、最も増えるのが食費で約2万円も増加傾向に。クリスマスや年末年始などの買い出しで、通常より購入する食材が増えるのに加え、ケーキやおせち料理など特別な出費も多い。「それに加えて、スーパーの野菜や果物の価格はクリスマス前の20日ごろからどんどん高騰します。年末29日ごろに市場が閉まるため、店側は食材が欠品状態になるリスクを減らそうと安売りを避け、さらに需要が増えるので価格を上げるのです。ほうれん草や小松菜などの葉物野菜は通常価格より2~3倍と大幅に上がります。お雑煮や鍋に欠かせない、三つ葉やせりはとくに激しく、3~4倍値上がりすることも」(青髪のテツさん、以下同)さらに、特別品や贅沢品が置かれたり、金時にんじんや赤芽里芋などグレードアップした野菜に入れ替わるため、通常の比較的安価な野菜が手に入りにくくなる。「安く手に入るクリスマス前、できれば23日より前にまとめ買いをし、冷凍や長持ちする方法で保存しておくことをおすすめします。反対に、年始はまとめ買いをしないこと。1月5日ごろまで市場が閉まるため、年始にスーパーに並んでいる野菜や果物は年末に仕入れたもので、日持ちしない可能性があるんです。いちばんもったいないのは、買った食材を捨ててしまうことですから、年始は1~2日で食べきる分だけを買いましょう」年始には狙い目もあるという。「市場が開く前に在庫分を売り切ろうと、3日ごろから安くなった野菜が出てくることがあります。食材によっては、半額などに下げて売りつくしてしまうことも」半額以下まで下がる可能性も。よく使うスーパーで注意して見てみよう。野菜を、通常価格のうちにまとめ買いした場合、大事なのは保存方法だ。野菜を冷凍保存するときのコツはあるのだろうか?「食材を細かくカットしたほうが食感の悪さが気になりません。野菜は水洗いをして、水気をしっかり拭き取ります。水分が残っていると、氷の結晶となり食感の悪さの一因に。カットした野菜を保存袋に入れ、薄く平らにして密閉します。熱伝導率のいいアルミバットを下に敷いた状態で冷凍庫に入れると、凍るまでの時間が短くなり、おいしく冷凍できます」にんじんや大根、里芋などの根菜類も冷凍は可能。煮物用など調理法によっては冷凍しておいてもよさそうだ。保存方法も見直しを。「カットした白菜やにんじん、大根、三つ葉、りんごなどは、野菜室より冷蔵室がベスト。ひと玉で買った白菜やかぼちゃ、玉ねぎ、里芋、さつまいもなどは、常温で保管すると長持ちします」節約アドバイザーの丸山晴美さんも、年末年始のスーパーの使い方は注意が必要と指摘する。「年末向けに高騰し、高級仕様化するのは、肉や魚、加工品も同じです。お高いお肉ばかり並んで、ふだんの食材が手に入りづらいことも。クリスマス前に“節約肉”の鶏むね肉・豚こま肉・ひき肉を冷凍しておきましょう。もし、買いそびれたら“肉の日”である29日にセールをする店を狙って。お正月食材で利用する賞味期限の長いのりや昆布、餅などの加工品も“ポイントアップデー”などがある日に、買っておきましょう」(丸山さん、以下同)年末はできるだけスーパーを使わない工夫が必要だという。「ボーナスが入って気が大きくなりがちですし、セールや大にぎわいのスーパーで気分が高まり買いすぎる傾向にあります。どうしても年末に行くときは、買い物リストを作って必要なものだけを購入し、一人で出向くことが大切。また、大きいスーパーであればあるほど、必要以外の商品が目に入り購入金額も大きくなるため、買い足すのであれば、価格が一定で必要なものだけを買いやすいコンビニを利用するのも一案です。手ごろなPB商品もありますし、卵やカット野菜も手に入ります」今年は加工品が大きく値上がりした。出費が大きくなりがちなおせち料理は、コンビニの活用を検討してみては。「『ローソンストア100』は、食べきりサイズのおせち食材を税込み108円から売り出しています。私自身も昨年は3千円ほどで2人分には十分なおせちができました」計画的にスーパーを活用し、節約しながら楽しい年末年始を!
2023年12月28日今年3月28日にこの世を去った坂本龍一さん(享年71歳)。YMOの音楽活動のほか、俳優として出演した映画『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞作曲賞を受賞するなど世界で活躍した。坂本さんとは’80年代に発表したアルバムでコラボレーションするなど、音楽を通して親交があり、近年は非戦、非原発をともに願った仲でもある加藤登紀子(79)が、坂本さんへの想いを語った。■「彼の思いを胸に、歌い続けたい。」心に響く伝説になったーー。亡くなってもう9ヶ月も経ったけれど、龍一さんの存在は私たちの心の中に響き続けている。ジョンが亡くなった時、「イマジン」が世界中の人を一つに結ぶ力を持ったように、坂本龍一の音楽が今、私たちを世界の人と繫いでくれている!それは不思議な安堵感であり、未来を見つめる光のように私たちを勇気づける!1970年代、大胆なテクノミュージックで世界の若者に新風を巻き起こし、最後には、ピアノのソロ演奏で、今、ここにいる瞬間のすべてが音楽だと、静かに語りかけて逝った。音楽だけではなくて、彼は言葉と行動でも「坂本龍一的世界」を表現した。非戦へのメッセージ、反原発の行動、そして神宮の森を守って下さい、という祈りは、実存の底から溢れる彼の音楽と共に、美しき生きる意味を伝えてくれている。彼と一緒に音楽を生み出せた幸せな一人として、彼の思いを胸に、歌い続けたい。加藤登紀子
2023年12月28日まもなく12月が終わり、早くも折り返しに差しかかっているNHK連続テレビ小説『ブギウギ』。前作『らんまん』と同じく実在する人物をモデルにした作品で、昭和のスター歌手・笠置シヅ子を題材にヒロインの半生を描いている。近年は『おかえりモネ』(’21年前期)から『舞いあがれ!』(’22年後期)まで、オリジナル作品が続いていた。いっぽうオリジナル作品をめぐっては、SNSで“反省会ハッシュタグ”が盛り上がった『ちむどんどん』(’22年前期)のように批判を浴びた作品も。数ある作品の中でも、視聴者の期待に応えることのできなかった朝ドラはどれか?そこで本誌は過去10年(’13年以降)に放送された作品で、「面白かった/つまらなかった」と感じた作品について調査した。対象は20歳以上の男女500人とし、クロス・マーケティングの「QiQUMO」を利用。本記事では、「つまらなかった」ランキングの結果を紹介する。なお『ブギウギ』は放送中のため、除外した。まず第3位は、『あまちゃん』(’13年前期)。のん(30、当時は能年玲奈)演じるヒロイン・天野アキが海女を目指すうちに、挫折と奮闘を経験しながらアイドルを目指す成長ストーリー。「じぇじぇじぇ」のセリフが流行語大賞に選ばれるなど、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ本作。しかし人によっては、好き嫌いが分かれるようだ。《じぇじぇじぇが強烈だった》《あんまり面白くなかった》《流行り過ぎてたけどあまりひびかなかった》ただ、「面白かったランキング」では1位に選ばれており、好き嫌いがはっきりわかれるほど、視聴していた人が多かったということなのかもしれない。続いて第2位に選ばれたのは、『らんまん』(’23年前期)。「面白かった」ランキングでも2位となったが、こちらも視聴者の好みが分かれるようだ。「日本の植物学の父」と呼ばれる故・牧野富太郎氏をモデルに、神木隆之介(30)演じる主人公・槙野万太郎が大好きな植物の研究に生涯を捧げるストーリー。しかし植物研究という専門的な分野が題材だったこともあり、一部の視聴者には刺さらなかったようだ。《ストーリーがおもしろくない》《あまり面白くなくて続けて見ることはなかった》《あまり興味がわかないから》そして第1位は、『ちむどんどん』(’22年前期)。黒島結菜(26)演じる天真爛漫な主人公・比嘉暢子が料理に夢をかけたストーリーで、長女(川口春奈)、長男(竜星涼)、三女(上白石萌歌)の兄妹たちの人生模様も描かれた。しかし本作のストーリー展開にはSNSで批判が相次ぎ、元農林水産副大臣の礒崎陽輔氏(66)までもが《NHKは猛省する必要があります》と苦言。近年稀にみる不評ぶりだった。本作ではヒロインの突拍子もない言動や、「まさかやー!」「あきさみよー!」といった方言の連発も目立った。そのため、“ヒロインに共感できない”との声が多数寄せられた。《ヒロインのありえないほど幼い言動と突拍子もないシナリオ》《毎日ヒロインに対してイライラするドラマだった》《主人公の空気読まない感じが嫌いだった》またヒロインが困難に遭遇しても、都合よく解決する展開もしばしば。そうした脚本や演出に不満を抱いた人もいたようで、《展開に無理があると思った》《ぶっ飛んだ設定が多くてついていけなかった》《現実離れしていたように思う》との声が上がっていた。今回実施したアンケートでは同じ作品が「面白い/つまらなかった」の上位にランクインしてしまったが、多くの視聴者の間では近年放送された作品が記憶に残っているようだ。
2023年12月28日12月27日、クリスマスケーキの一部が崩れた状態で購入者に届いた問題で、高島屋が記者会見を実施した。販売した2879個のうち、崩れていたことが判明したのは26日夜時点で北海道から沖縄までの807個にのぼったという。しかし、商品の製造委託先と配送委託先にそれぞれ確認を行ったものの、いずれも問題はなかったとして、「原因の特定は不可能」との見解を示した。高島屋は昨年も全く同様のケーキを販売したが問題は確認されなかったと説明。昨年との変更点は、イチゴの入荷が遅れたことでケーキの凍結時間を昨年の2週間から、20~25時間と大幅に短縮したことだという。しかし、製造委託先からは、事前の凍結試験や保管期間中のサンプル検査などでは問題は確認されなかったという報告を受けたとコメントした。また、配送委託先の調査についても、製造工場への集荷から客への配送までの全工程において規定の温度で管理されていたとの報告を受けたという。そうした調査報告を受けて、「総合的に確認した結果、原因の特定をすることは不可能という苦渋の判断に至った」と説明した。■やわらかい状態で崩れていた事例も…固まって崩れていた事例も…破損の状況については、本来凍った状態で届くべきところ、“柔らかい状態で崩れていた”事例も、“崩れた状態で固まっている”事例もあったという。ピンポイントでの原因の特定は無理でも、可能性は上げられないのかとの記者からの質問に対しては「特定をするだけの明確な根拠を見出すことが不可能」と断じ、「一連のプロセスのどこかのポイントで何らかの問題があったと捉えている」と実質無回答に。「当時と全く同じ環境を再現することは現実的には不可能」であるため「原因の特定は不可能」との結論を繰り返した。「今回委託先の会社からの調査報告を聞き取っただけで、高島屋が主体となった立ち入り調査なども行なっていません。正直、原因の究明をする強い意思が感じられず、とにかく再発防止さえできればいいというような印象を受けました。再発防止案として管理体制の強化を上げていますが、原因の可能性すら示せないのであれば、再発防止もできるのかと消費者が不安になるのは当然です。協力企業を守りたいという思いがあったのかもしれませんが、それでももう少し違った発表の仕方があったのではないでしょうか」(経済部記者)たった数日の調査による「原因不明」との発表に、SNS上では髙島屋への不信感を募らせる声が続出している。《高島屋の2日だけ業者任せの調査して、原因特定不可能ってのはよろしくない気がする》《高島屋…記者会見してたけど…何の為に出てきたの?これじゃ、来年どころか、高島屋のケーキは製造から駄目なのかもしれないので…買わないよね》《この段階で原因不明って発表したのはまずったよなぁ。ぜんぜん調査していない、あるいはまずい事が判ったってことがバレてしまったような・・・》《「原因不明」これじゃ何のための会見だかわからない。むしろ会見することにより不信感招かないかな》《髙島屋のケーキ、原因特定出来なかったってやばくない??本気で調べたんか…?》購入者への真摯な対応には老舗の誠実さを感じるだけに、もったいなさの残る会見だった。
2023年12月27日12月26日、「デイリー新潮」が、羽生結弦(29)と“105日離婚“したバイオリニスト元妻・Aさんの近況を報じた。8月4日に結婚を発表するも、11月17日に離婚を発表した羽生。離婚の理由として、羽生は《誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道》があるとし、《お相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難い》とコメントしていた。「デイリー新潮」の直撃取材に対し元妻は、「ちゃんと離婚をしましたので。今は、それぞれ別の未来に進んでいますから」と気丈にコメント。今後の音楽活動については「今、それもいろいろと考えつつ……あの、考えています。ハイっ」と含みを持たせた。わずか105日間という短すぎる結婚生活を送った元妻だが、取材に誠実に対応し、前向きに歩もうとする様子にSNS上では応援の声が続出している。《言いたい事も色々あるだろうけどお相手の方の活動に迷惑かからないように配慮してるのが好感持てますね。外野がとやかく言うことではないのでこれからの音楽活動を頑張って下さい》《感じの良い方ですね。好感をもってしまいます。右か左かの分かれ道の進む方向がきっと違ってたんですね。神さまが教えてくれたんだと思います。きっとなあなたのバイオリンは誰にも真似できない音を奏でてくれるでしょう。聴きたいです。応援します。》《前向きに頑張ろうって言葉を重ねる事からして、しっかり自分の行く道を行こうとされてるのだと思います。色々と言われて、沈黙を保って我が道を行かれる羽生さんより、大人の対応だと思います。頑張って欲しいと思います》離婚後も変わらずアイスショーなどスケーターとしての活動に励んでいる羽生だが、結婚から離婚までの流れによって、かつてない逆風にさらされている。「Aさんを守るためだったのかもしれませんが、羽生さんサイドは結婚から離婚に至るまでお相手の素性を一切公表しませんでした。しかし、Aさんがプロのバイオリニストとして活躍していたこともあり、Aさんの実名を報じた地方新聞社が『結婚相手を隠し通そうなんて女性蔑視もいいところ』と反論するなど、この対応には疑問が浮上することに。また、ほとんどの親族にも結婚のことを報告していなかったようで、離婚後に祖母や叔母がメディアの取材に応じましたが、あまりにも徹底した秘密主義に苦言を呈していました」(スポーツ紙記者)特に祖母は、11月23日の「現代ビジネス」のインタビューに《ゆづには、『ふつう結婚する場合は、お互いの家族に紹介し、それぞれの家庭を行ったり来たりして互いを何となく知り、それから結婚を決めるもんだよ』って伝えました。やっぱりゆづは子供だったんですよ》とピシャリ。厳しい視線を送るのは親族だけではなく、世間からの風当たりも強まっている。「羽生さんは29歳の誕生日である12月7日に写真集の発売を発表しました。しかし離婚発表から間もない時期だったこともあり、SNS上では《離婚発表からまだ日がないのに写真集を出すこのメンタルは凄いです》といった批判的な声も少なくありませんでした。羽生さん自身は結婚自体がなかったかのように淡々と仕事に取り組んでいるようですが……」(前出・スポーツ紙記者)26日に「文春オンライン」が配信した記事では、Aさんの後見人が実名で告発し、羽生への怒りをぶちまけている。狭まる包囲網を羽生はどう切り抜けるのか――。
2023年12月27日21日、女優の川口春奈が美容雑誌『美的』(小学館)が主催する「美的 ベストビューティ」授賞式に、フェンディのブラックドレスを身にまとい登壇。自身のインスタグラムに大胆に背中が露出したドレス姿を披露した。背中がざっくりと開き、膝あたりまでスリットが入ったセクシーなドレスに、SNSでは《タイトドレス姿めっちゃ素敵~》《スタイルよすぎ♡》《シルエットがめちゃくちゃキレイです》と称賛の声が相次いだ。そこで本誌はセクシーな姿が話題になった、2023年会見での女優の“肌見せドレス”を対決形式でお送りする。ジャッジするのは、30代向け女性誌で活躍する30代女性スタイリストAさん。【1】菜々緒vs.三吉彩花「大胆背中開きドレス」対決ともに10月の東京国際映画祭のレッドカーペットを歩く菜々緒(35)と三吉彩花(27)。川口に負けないくらい背中を露出している大胆なブラックドレスだ。「ふたりとも背中ががっつり開いているけれど、三吉さんはあくまでドレスを主役に、ジュエリーは派手すぎないものを選んでいますね。大胆な露出だけれど、品がよく見えました。背中だけでなく、裾のチュールにもポイントを置くことで、ナチュラルな肌見せ姿になっています」(スタイリストA、以下同)「菜々緒さんはドレス、小物、ジュエリーすべての主張が激しいですね。腰まで露出している上に、胸元もがっつり開いているのは上品さが欠けてしまいます」→品よく見える三吉彩花の勝利!【2】浜辺美波vs.新木優子「シースルードレス」対決東京国際映画祭のレッドカーペットに登場した浜辺美波(23)。公開中の映画『ゴジラ-1.0』では、NHKの連続テレビ小説『らんまん』で夫婦役を演じた神木隆之介(30)と再び共演し、話題に。ファッション誌『non-no』の専属モデルを経て、’20年からはDIORのジャパンアンバサダーを務めている新木優子(30)。女優のみならずファッションアイコンとしても人気を集めている。「浜辺さんはデザインがクラシカルなので、着る人を選ぶ難易度の高いドレスを選んでいますが、浜辺さんの骨格に合う形なのでハマっていますね」「新木さんは、腕のレース、スカートのインナーの丈感、チュールスカートの丈感すべてが中途半端な印象。野暮ったく見えてしまいもったいないです」→高難易度のドレスを着こなした浜辺美波の勝利!【3】前田敦子vs.吉岡里帆「ノースリーブドレス」対決ともに出演映画のイベントに登場した前田敦子(32)と吉岡里帆(30)。「吉岡さんのドレススタイルは、キラキラやチュールなど今のトレンドを自然に入れているのがお上手です。形はシンプルなIラインドレスだけれど、ちょっとしたデザインが入るだけで、すごく華やかに見えます」「前田さんも素敵ですが、足元をパンプスにして足首を見せた方が、バランスがよさそう。お顔がはっきりしているから、シンプルなドレスの方が大人っぽく着こなせそうです」→自然に今っぽいトレンドを取り入れた吉岡里帆の勝利!【4】仲里依紗vs.みちょぱ「ド派手ギャルドレス」対決個性的なファッションセンスが光る、仲里依紗(34)とみちょぱ(25)。ともに、芸能界でも唯一無二のキャラクターが好評だ。「仲さんにしか着こなせない派手な服、しっかりと着こなしているのはさすがです。ジュエリーは一見がちゃがちゃして見えますが、シルバーで統一されていたりと、盛り盛りですが統一感があります。ヘアスタイルもマッチしていて世界観が素敵」「みちょぱさんは、胸もお腹も脚も全部出していて、セクシー路線なのか、ヘルシー路線なのかどっちつかずな印象に。体が華奢なので、露出が多いならば、もう少しアクセサリーを華やかにしてもよかったかもしれません」→唯一無二の世界観を作った仲里依紗の勝利!■ドレス登壇の常連がいちばん輝いていたのはパープルスリットドレス10月~12月にかけて行われた映画「怪物の木こり」会見では、毎度セクシーなドレス姿を披露した菜々緒。「パープルのスリットドレスには彼女らしさが出ています。これだけスリットが深いドレスを着こなせるのは彼女の美脚があってこそ、さすがです。また、デザインがウエストに集中しているので、ウエストの細さやすらっとしたスタイルがより際立つコーディネートだと感じました。脚以外は隠れているので、いやらしさがないのもGOOD。赤のドレスはブーツで脚が隠れてしまっているのがもったいない。シースルードレスはちょっと古臭い感じが……。透け×ベロアのドッキングは昔っぽい印象になってしまい、今っぽさに欠けますね」今年はイベントも多く、あらゆるシーンで華やかな姿を見せてくれた女優たち。’24年も彼女たちの活躍に期待したい!
2023年12月27日体よく押し付けられた仕事、やっぱり断ればよかった。周囲を気にして断れなかった。一度断っても何度もお願いされると結局、引き受けてしまう。断ろうとしてもなんだか言いくるめられる――。「断る」ことにストレスを感じ、断れない人は少なくないだろう。そんなとき、「論破王」としても知られるひろゆきならどうするのか?「人間関係にカドを立てずに断る方法」について、新刊『ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に 負けない話し方を教えてください』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。■その場にいない第三者にパスを投げるその場にいない第三者にパスを出す方法があります。これは、セールス的な誘いを受け、その場で決断を迫られるような時に使えます。要は、本当は自分に権限があったとしても、相手には「上司に聞かないと判断できません」「家族が不在でわかりません」と言い続けて、まるで自分では決められないかのように振る舞うんですね。仕事上のことなら上司、部長、取締役、株主など、家に来たセールスだったら親とか夫とか妻など、おうかがいを立てなければならない人がいることにして、ひとまずその場での決断を避けます。たとえ営業であっても、断ると「相手が気分を悪くするんじゃないか」と気になる人もいるかもしれませんが、「決定権が自分にはない」と言えば、不可抗力みたいなものですから、相手も気分を害したりはしにくいはずです。■キャラクターを作る最も簡単なのは「あいつは断るのが当たり前」というキャラ作りをすることです。「いくら押しても、こいつは無理だな」と相手に思わせるキャラを、先にきちんと作っておく。たとえば上司から「転勤をお願いしたい」と言われても、「いや、無理っす、無理っす。全然、無理っす、無理っす」しか言わずに、逃げてしまうような感じですね。「無理っす」しか言わないキャラだと、相手はどうやって説得すればいいか、よくわかりません。「考えてみます」だと、相手は「押せばなんとかなるな」と思ってしまうので、「押してもなんともならない」ようなキャラ作りを前もってしておくのがいいでしょう。ただ、これを入社5~6年目からいきなり実践するのは難しいでしょうから、出会ってまもない頃に使えるやり方ですね。■理由を言わずに断る理由を言って断ろうとすると、その理由をうまく返されてしまった時に、断れなくなります。理由を明確にしないで断るほうが、実は相手は説得しづらいんですよね。たとえば「無理です」「参加できません。ごめんなさい」とだけ言って終わりにしてしまう。会社の飲み会なんかは、これが一番断りやすいと思います。へたに「今日残業があるんで」などと言うと、「だったら残業が終わってから来てよ」と返されたりして、さらに断りづらい状況を作ってしまうからです。具体例をビフォーアフターで考えてみましょう。【Before:ここがダメ】B:ねえ、今日飲みに行こうよ。A:あ、今日はこの仕事を片付けなくてはいけないので……。(※理由を言うと相手から代案を出されたりして断りづらくなる)B:課長が言ってたやつでしょ。まだ納期は先って言ってたじゃない。大丈夫、行こうよ。A:いえ、私仕事が遅いので……。B:そんなことないよ。自分も仕事たまってるけど、一緒に頑張ろうよ。A:あ、それに明日のごはんの買い物も行かなくちゃいけないし。B:大丈夫、この近くに、24時間営業しているスーパーもあるから、教えてあげるよ!A:(行きたくないの、察してほしいんだけど……)【After:こう変わった!】B:ねえ、今日飲みに行こうよ。A:ごめんなさい。今日は行けません。(※理由は言わずに断る)B:あ、忙しいの?A:すみません。ちょっと、今日は無理なんです。(※何か聞かれても理由は言わない)B:あ、そう。■「付き合いの悪い奴」と思われるのは悪いことではない一方、「理由も告げずに断るのは気が引ける」というケースもありそうです。だったら、急用を入れちゃえばいいのでは?「最近、親の体調が悪くて、今日は病院につきそわなければいけないんです」とか、適当な理由をつければいいんです。そもそも飲み会って、なんとなく来てほしいだけで、参加必須の人など、ほぼいないんですよね。なので、それっぽい理由が1つあれば、「しょうがねえな」ってなるだけです。会社内の飲み会に行かないことでクビになります、みたいな話はないので。それに、社内で普通にコミュニケーションがとれてさえいれば、飲みの付き合いが悪いと思われても、なんの問題もないと思います。「本当は飲み会に行きたいから、付き合いが悪い奴と思われたくない」という人ならまだしも、「付き合いが悪い人」と思われることについて、心配する必要はないんじゃないでしょうか。【PROFILE】ひろゆき(本名:西村博之)1976年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。1996年、中央大学に進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「相手の人格を否定すること」を禁じた新たなSNSサービス「ペンギン村」をリリース。2021年、自身のYouTubeチャンネル(登録者数160万人。2023年10月25日現在)での生配信を元にした「切り抜き動画」が話題になり、1か月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、『論破力』(朝日新書)、『1%の努力』(ダイヤモンド社)、『自分は自分、バカはバカ。』(SBクリエイティブ)、『日本人でいるリスク』(マガジンハウス)などがある。
2023年12月27日2020年3月、韓国を震撼させたn番部屋事件。メッセージアプリ「テレグラム」内で、未成年者を含む女性に対する暴行や性搾取シーンを撮影した動画が流布・販売されていたおぞましい事件として記憶されている。そのオンライン上の性犯罪の実態を暴いたのは、2人の女子大学生「追跡団火花」による潜入取材だった。「プル」と「タン」からなる追跡団火花が、彼女らが事件を暴くまで、そしてその後の韓国社会の変化ついて綴った書籍『n番部屋を燃やし尽くせ』(光文社)から、性犯罪における被害者の責任について、一部抜粋、再構成してお届けする。■被害者としての「完璧な資格」?中学生のころ、男性器が女性器に触れるだけで妊娠すると思っていた。子どものうちに正しい性教育を受けられなかったせいだ。韓国で「性」は「表立って口にしてはいけないこと」と思われてきた。特に女性が性欲を表すこと自体が許されない社会なので、陰で何か問題が起こって当然だ。一部の者は性的自己決定権を持てないまま、SNSで性欲を表現する道を選んだ。これは彼女らの過ちだろうか。これを果たして悪いことだと言えるだろうか。青少年期に自我を表現して他人の関心を求めるのは自然な現象だ。そんな青少年の心理を利用して金儲けをする行為こそ過ちだ。ところが、いまだに多くの人が「逸脱アカウント」をやっていたとか、「援助交際」をしていたとか言って、そういう子どもたちが犯罪のきっかけを提供したのではと、厳しい物差しで被害者を責めている。ここで1つ質問をしよう。バイクに乗った人物にバッグを引ったくられたとする。どう対処すればいいだろうか。「警察に通報する」が一般的な答えだろう。躊躇なく警察に行き、「バッグを盗まれました!」と告げるに違いない。そこで警察官が、盗難の被害者であるあなたに「バッグをしっかり持っていなかったからだ」などと責任転嫁することがあるだろうか。あり得ないだろう。盗んだ方が悪いに決まっているのだから。なのに、性犯罪被害に限って言えば、社会の認識は被害者に対して厳しい。警察に行っても「自分が先に写真をアップしたんでしょう?」「それも犯罪だと知ってますよね?」などと、原因を提供したと言って被害者の責任を問うことに余念がない。ある弁護士によると、逸脱アカウント〔性別を問わずに主に10代~20代前半の利用者がSNS上で性的欲望を表出しているアカウントのこと〕をしていた青少年が児童青少年法(児童・青少年の性保護に関する法律)や情報通信法(情報通信網利用促進および情報保護等に関する法律)に基づいて処罰される可能性もあるとのことだ。しかし、これを根拠に、被害者が犯罪のきっかけを提供したのだから被害に遭って当然と主張するのは、果たして正しいことなのか。法は何のためにあるのだろうか。被害者の行動が常識に合うか合わないかが重要なのではない。被害が発生したという事実が、より重要なのだ。性犯罪に限っては、「被害者として完璧な資格を備えた人」だけを保護してやるという考え方は間違っている。被害者の言葉、文章、行動を評価し、基準に満たなければ非難し、疑うのだ。被害者にも過ちがあるという認識のせいで、性犯罪被害者はなかなか世に訴えられずにいるのだ。遭うべくして被害に遭う被害者はいない。いくら説明してもこのことを理解できない人がいる。理解できないなら(たとえ嫌でも)ただ暗記してほしい。■遭うべくして被害に遭う被害者はいない重要なのは、認識の転換と持続的な関心だ。n番部屋事件がメディアでしきりに取り上げられていた2019年3月の2週間で、n番部屋関連記事は1万2000件に達した。しかし、それから3カ月後の6月には、1000件を少し超える程度だった。それもほとんどが「n番部屋の主犯格が逮捕された」という程度の記事だった。国民の関心が低下するに従い、記事の本数も減っていく。関心の低下を感じるたび、先日被害者に会ったときにした約束を守れないかもしれないと思うと不安になった。4月に会った被害者の言葉から、一部をここで共有する。博士が捕まったと聞いて、うれしくてたまりませんでした。本当にこれで終わったんだと思ったんです。これからは何の心配もなくご飯を食べ、眠り、友達にも会えるんだ。あいつが捕まったから、画像も全部削除されるはずだ、そう思いました。しかし、それは違いました。これから1、2カ月は静かでしょう。でも、長くて3カ月、もう少し経ったら、また部屋が開設されて、むしろさらにひどくなるでしょう。きっと隠れてやると思います。これから半年後、1年後、2年後がとても怖いです。世間の関心が薄れると、その途端に本当にもっと多く……もっと広がりそうで。#MeTooやスクールMeToo、バーニングサン事件などの性犯罪関連の出来事が、社会の記憶の中からあまりに簡単に忘れられているようだ。関心を持ち続けないと、加害者たちの犯罪行為を予防し、然るべき処罰を与えることも難しい。【PROFILE】追跡団火花(ついせきだんひばな)プルとタンからなる匿名の大学生2人で構成された取材チーム。「n番部屋事件」の最初の報道者。記者志望の一環として参加した「真相究明ルポ」コンクールの応募準備のなかで「n番部屋」の存在に気づき、潜入取材を開始。韓国市場最大規模のデジタル性犯罪としてその実態を暴いた。YouTubeやInstagramをはじめとしたSNSでデジタル性犯罪の実態を伝える活動をしている。
2023年12月27日