トム・クルーズ主演のシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のファイナル予告が解禁された。本作は、トム扮する主人公イーサン・ハントとIMF最強チームが達成不可能なミッションに挑む『ミッション:インポッシブル』シリーズの第7弾。トムをはじめ、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴィング・レイムスなどお馴染みのメンバーに加え、前作から参加のホワイト・ウィドウ役のヴァネッサ・カービーが出演。またシリーズ1作目以来の登場となるユージーン・キットリッジ役のヘンリー・ツェーニーがカムバックするほか、ヒロイン役でヘイリー・アトウェル、最強のヴィラン役でポム・クレメンティエフとイーサイ・モラレスが初参戦する。今回解禁されたのは、誰かの命を賭す究極の決断をも予感させる待望のファイナル予告映像。山奥の森、不気味な回廊、険しい砂漠と、不穏な空気が充満する中を疾走しつづけるイーサン・ハントに、「過去からは逃れられない。このミッションで君は全てを失うだろう」と告げるのは、シリーズ1作目以来の登場となるIMFを監督するCIAの凄腕エージェント、ユージーン。世界を根本から脅かすほどの重大な危機が近づいていることを窺わせながら、さらに畳みかけるように、刀を抜く金髪ショートの女性と謎の権力者がイーサンの前に立ちはだかり「君は終わりだ」と追い詰めていく。どんな困難なミッションも、最強のIMFチームと共に攻略してきたイーサンは「仲間に手を出したら、お前の命はない。それが”運命”だ!」と鬼気迫る表情で凄むと、誰もが目を疑う断崖絶壁バイクジャンプへと身を投じる。さらにはイタリア・ローマをはじめとする欧州市街地での激しいカーチェイスや、激走する列車の屋根の上での生身の格闘シーンなど期待に違わぬ限界突破のアクションもさることながら、「お前たちの命を守るためだ」「このミッションは俺たちの命より重要だ」と今回のミッションが自らの命との引き換えにしなければ達成不可能であることを予感させる、胸を突く覚悟のセリフも。そして冒頭から鳴り続けるお馴染みのテーマ曲が盛り上げ、緊張感に満ちたシーンが息つく間もなく展開されていく。『ミッション:インポッシブル』最新作ファイナル予告『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』()7月21日(金)(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.
2023年05月17日世界的なゲーム人口が37億人を突破し、ゲーム関連のコンテンツは日進月歩で進化している。そこでここでは、ゲームの世界における今ホットなトピックスをご紹介!eスポーツや巨大クレーンゲームも!最先端ゲーム体験施設。ゲーム好きを魅了する最先端の体験スポットがこちら。4月に完成した東急歌舞伎町タワーにオープンしたのは“アソベル・ノメル・ツナガレル”をコンセプトに、アミューズメントやフード、イベントなどを融合した「namco TOKYO」。東京タワーフットタウンには、日本最大規模のeスポーツパーク「RED° TOKYO TOWER」が。どちらも最新テクノロジーを結集して作られた次世代型テーマパーク。未知なる体験が待っている!namco TOKYOナイトマーケットをイメージしたここだけのマシンが登場!ネオン溢れる空間で、巨大プライズマシンや協力型パーティアクティビティなどが楽しめる。フィギュアに特化したプライズマシンも。東京都新宿区歌舞伎町1‐29‐1東急歌舞伎町タワー3FTEL:03・6302・131111:00~翌1:00休みは施設に準ずるRED° TOKYO TOWER世界最先端のXR技術を堪能できるスタジアムも。ARやVRを活用したアトラクションを中心に、XR技術を搭載したスタジアムでのイベントなど「異次元のエンタメ体験」が楽しめる。東京都港区芝公園4‐2‐8TOKYO TOWERフットタウン内1F、3~5FTEL:0120・210・51910:00~22:00不定休©RED TOKYO TOWER※『anan』2023年5月17日号より。取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2023年05月13日グローバルボーイズオーディション番組「BOYS PLANET」最終回に向け、ファイナル進出が決まった練習生たちを紹介。日本人唯一のデビュー圏内・元YG練習生の佳汰はデビューの夢を叶えられるのか?快進撃を見せる“憑依型アイドル”ユン・ジョンウ、新たな挑戦に期待が集まるイ・フェテクら、練習生たちのパフォーマンスをふり返った。4月20日(木)、デビューメンバー9名が決定する最終回を迎えるにあたり、SNSを中心に連日練習生の名前がトレンド入りし、“推しへの投票の呼びかけ”を促す応援コメントが多数寄せられている現在。そこで、第8話で放送された第3回生存者発表式前に行われた「アーティストバトル」の楽曲チームごとに、デビューへの道を駆け上がる練習生たちを最新順位とともに紹介する。ゲームの世界のような「Switch」ポップな曲調のオリジナル楽曲「Switch」を披露するのは、第6・7話で行われた「デュアルポジションバトル」にて、それぞれのチームで1位を獲得した練習生が4名いた実力派チーム。メンバーは、第3回生存者発表式順位で4位のキム・テレ、6位の佳汰(KEITA)、11位のパク・ハンビン、15位のユン・ジョンウ、ぎりぎりの生存となった18位のナ・カムデン、そして惜しくも脱落してしまったジャン・シュアイボーの6名で構成された。★キム・テレ(4位・デビュー圏内)これまでのミッションで主に高音が伸びやかなボーカルを武器としてきたキム・テレは、練習中に苦手なダンススキルが浮き彫りになり、マスターから「その調子なら踊らなくていい」と一蹴されてしまう場面も…。チームメンバーのパク・ハンビンによる指導を素直に受け入れながら熱心に練習を重ね、本番ではマスターから「テレ、本当に上達してる」など高評価を得た。さらに練習中やビハインド映像では、メンバーの中で最年少であることから“愛されマンネ”として扱われる様子に、SNSでは「マンネかわいい」「猫耳キムテレ最高」など可愛らしいキャラクターへの反響も多く寄せられていた。「Back Door」(Stray Kids)のようなクールな曲から「Man In Love」(INFINITE)のようなバラードまで幅広いコンセプトをこなし、愛されキャラクターも魅力だ。★佳汰(KEITA)(6位)日本人唯一のデビュー圏内順位を維持する実力者の佳汰は、チーム決めの際に人数調整のために別のチームを追い出されたことで自信をなくし、「Switch」のパート決めの際には、得意とするメインラッパーにも志願せず…。全練習生の中で最も長い9年もの練習生歴を持つことから、振り付けを担当したパク・ハンビンからダンスのオリジナルアレンジを求められると、アイディアを出し合いながら軽々と魅力的な動作を加える場面も。第3話では、過去に練習生として所属経験のある大手事務所・YG ENTERTAINMENTの先輩である「BLACKPINK」の「Kill This Love」を披露し、「歴史に残る」との称賛を得た佳汰。また「ZOOM」(Jessi)では逆さマイクパフォーマンスで魅せるなど、周囲を圧倒してきたラップスキルを本番でも余すことなく披露し、チームのパフォーマンスに貢献した。★パク・ハンビン(11位)パク・ハンビンは持ち前の高いリーダーシップを発揮してメンバーたちに熱血指導。振りの細やかな動きや動線を、それぞれのメンバーに合わせて明るい雰囲気で教えながらチームを鼓舞していき、本番のパフォーマンス後にはマスターから「ハンビンがいてよかった」とその存在感を称える場面も。これまでのミッションにおける「Hot Sauce」(NCT DREAM)、「LAW」(Yoonmirae & BIBI)それぞれのチームで、1つ1つの振りで全員の動きを止めて細かくチェックし、メンバー個人にあわせた魅力を最大限発揮しようとする采配力を見せてきたパク・ハンビン。影の努力とステージ上でのパフォーマンス力が徐々に実を結び、第1回生存者発表式では22位、第2回で13位、そして第3回では11位と着々とランクアップする中、最終順位にも期待が集まっている。★ユン・ジョンウ(15位)これまでに、「K VS Gグループバトル」で披露した「Back Door」(Stray Kids)のステージで完璧な表情管理で“新たな実力者”として大きな注目を集め、「デュアルポジションバトル」では「Home」(SEVENTEEN)のステージでバラードでの新たな表情を見せ、楽曲ごとに憑依したようにコンセプトを消化していくユン・ジョンウ。期待を受けながら練習に挑むものの、歌詞や振り付けのミスを繰り返してしまい、「実力が出ていない」と期待外れのコメントを受けることに。しかし練習の末、本番ではこれまでに見せなかったポップな衣装とセットの中で新たな一面を披露。第2回生存者発表式では、第1回の38位から23位も順位を上げ、15位にランクインし、第3回でも同位を維持。快進撃を見せるユン・ジョンウに注目だ。★ナ・カムデン(18位)第3回生存者発表式で、最後の生存者となる18位を獲得したアメリカ出身のナ・カムデン。「Switch」チームのリーダーを務めるも、メンバーたちが自信をなくして沈んだ雰囲気に苦悩する場面も。打開するために、実力者であるパク・ハンビンに素直に意見を求め、再びチームの練習を軌道に乗せる。臨機応変さと安定した実力によるパフォーマンス力で、本番のステージも見事に完遂。第1話で発表された順位では、82位だったナ・カムデン。大幅順位アップの逆転劇に期待が寄せられている。クールなFunk Pop「En Garde」Funk Popをテーマにしたオリジナル楽曲「En Garde」を披露したチームは、最新順位で7位のキム・ギュビン、10位のイ・フェテク(PENTAGON・フイ)、12位のパク・ゴヌク、16位のクム・ジュンヒョン、残念ながら脱落してしまったイ・スンファンと日本人の大翔(HIROTO)の6名で構成。★キム・ギュビン(7位)チームの中で唯一、第3回生存者発表式でデビュー圏内の7位を獲得したキム・ギュビン。第1話のスターレベルテストでは、パフォーマンス披露後にも自ら手を挙げて、異例となる追加でのダンスパフォーマンス披露の場を願い出るなど、熱く燃える情熱も秘めた練習生。第1話で見事5位を獲得し、以降デビュー圏内の上位順位を多く獲得してきた。第6話の「デュアルポジションバトル」で披露した「Love Killa」(MONSTA X)では、赤いスーツをまとった妖艶なパフォーマンスによってチーム内で1位を獲得。さらに、「En Garde」のステージではメインラッパーを務め、クールな表情と圧巻のラップ力でチーム内でも1位を獲得した。上位常連組で人気の高いキム・ギュビンがこのままデビューの切符をつかむのか、期待される。★イ・フェテク(10位)「PENTAGON」としてデビューして実績もある中、本番組への参加が発表され、放送前から大きな話題を呼んでいたイ・フェテク。さまざまなステージを経験してきて培った実力で周囲を圧倒してきたが、「En Garde」の練習ではマスターから厳しい言葉を掛けられ、「練習中ずっと恥ずかしかった」と一練習生として反省。そして、練習でメンバーたちを鼓舞して引っ張り、リーダーとして圧巻のステージを作り上げた。他にもこれまでのミッションで披露した「TOMBOY」((G)-IDLE)では自ら編曲も務め、ロック調のオリジナルアレンジで楽曲の新たな魅力を引き出すなど、リーダーシップとプロデューサーなど多彩な才能に注目。★パク・ゴヌク(12位)第1話で放送された最初のミッションである「スターレベルテスト」で、パワフルなパフォーマンスによって強力な印象を残したパク・ゴヌク。「Kill This Love」(BLACKPINK)や「TOMBOY」((G)-IDLE)にて、クールな曲調と持ち前のパワフルさを合わせたパフォーマンスで魅了してきたものの、今回の「En Garde」の練習ではマスターから「変化が見られない」と一蹴され、「一発殴られたようだった」と猛反省する場面も。再開した練習では、よりダイナミックに見える振り付けを提案するなど前向きに取り組み、本番では持ち前のパワフルさとクールな表情、新たなボーカルの魅力を発揮してやり切った。練習生たちも一目置く“パワフルさ”に注目だ。★クム・ジュンヒョン(16位)明るいキャラクターで、ダンスとボーカルをそつなくこなすオールラウンダーのクム・ジュンヒョン。「En Garde」の練習中には、元々の振り付けをそのまま取り入れたことで、オリジナリティがないことをマスターから指摘されたことも。練習の中でパフォーマンス披露について考え直し、オリジナルの動きなどの意見も出しながら本番を迎えた。曲の中で盛り上がる高音パートを担当し、普段の明るさとはギャップのあるクールな表情を披露し、視聴者を魅了。SNSでは「ギャップの化身」などの声も寄せられた、カメレオン練習生といえる。「BOYS PLANET」は毎週木曜20時50分~ABEMA SPECIAL 2チャンネル(簡易字幕版)、K WORLDチャンネル(通訳版)にて放送中(全12話)。(text:cinemacafe.net)
2023年04月20日『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』の模様が、4月12日(水) に配信されることが決定した。『ファイナルファンタジーX』は、2001年に「ファイナルファンタジー」シリーズの第10弾として発売されたロールプレイングゲーム。大いなる脅威「シン」に立ち向かう少年と少女の切ない物語が、シリーズで初めて採用されたキャラクターボイスや状況に応じて表情が変化するフェイシャルアニメーションの採用により感情豊かに描かれ、その感動的な物語は今なお多くのユーザーに愛され続けている。新作歌舞伎として世界初上演される今回は、主人公のティーダ役を尾上菊之助、ヒロインのユウナ役を中村米吉が担当。そのほかアーロン役で中村獅童、シーモア役で尾上松也、ルールー役で中村梅枝、ルッツ役、23代目オオアカ屋役で中村萬太郎、ワッカ役で中村橋之助、リュック役で上村吉太朗、ユウナレスカ役で中村芝のぶ、キマリ役で坂東彦三郎、ブラスカ役で中村錦之助、ジェクト役で坂東彌十郎、シド役で中村歌六が出演する。映像配信は10月31日(火) までの期間限定となっており、4Kでの配信に加え、配信チケットとのセット販売でのみ購入できる電子プログラムも用意される。また今後世界配信にむけて英語字幕版も準備中で、配信時期など詳細は決まり次第発表される。<配信情報>木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』【配信・販売期間】fullHDステレオ:4月12日(水) 0:00~10月31日(火) 23:594K5.1chサラウンド:4月18日(火) 0:00~10月31日(火) 23:59※視聴期間は購入から10日間※チケット情報など詳細は公式サイトでご確認ください。<公演情報>木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』3月4日(土)~4月12日(水) IHIステージアラウンド東京※休演日:3月8日(水)、15日(水)、22日(水)、29日(水)、4月5日(水)【前編】開場11:30 / 開演12:00 【後編】開場17:00 / 開演17:30『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』CGビジュアル企画:尾上菊之助脚本:八津弘幸演出:金谷かほり尾上菊之助【配役】『ファイナルファンタジーX』相関図尾上菊之助/ティーダ中村獅童/アーロン尾上松也/シーモア中村梅枝/ルールー中村萬太郎/ルッツ、23代目オオアカ屋中村米吉/ユウナ中村橋之助/ワッカ尾上丑之助/ティーダ(幼少期)、祈り子上村吉太朗/リュック中村芝のぶ/ユウナレスカ坂東彦三郎/キマリ中村錦之助/ブラスカ坂東彌十郎/ジェクト中村歌六/シド【チケット情報】(税込 / 全席指定 / 前編・後編通し)・SS席:32,000円※非売品オリジナルCGビジュアルアクリルスタンド付・S席:28,000円※非売品オリジナルCGビジュアル公演ポスター付・A席:24,000円・B席:19,800円※前編または後編のみの各チケットは、SS席:18,000円、S席:16,000円、A席:14,000円、B席:11,000円(全て税込)を予定しております。なお、非売品特典グッズは付きません。【注意事項】※SS席、S席の非売品特典グッズはご観劇日当日、劇場内でのお渡しとなります。※未就学児童は入場できません。※チケットはお一人様一枚必要です。※やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。※車椅子でご来場予定のお客様はチケット(SS席)を購入後、ご観劇日の2営業日前までに下記ステージアラウンド専用ダイヤルまでご連絡ください。付き添いの方がご観劇される場合もSS席チケットが必要になります。車椅子スペースには限りがあり、ご購入のお座席でご観劇いただく場合もございます。チケット購入リンク:関連リンク公式HP:公式YouTube:公式Tiktok:公式Twitter:公式Instagram:
2023年04月11日2023年3月4日(土) より、東京・豊洲のIHI ステージアラウンド東京にて上演中の『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ』。企画・演出・出演の尾上菊之助をはじめ、中村獅童、尾上松也、中村米吉、中村梅枝、中村橋之助、坂東彌十郎、中村歌六ら豪華歌舞伎俳優が集結。旅の始まりから終わりまでを一日で追体験できる話題作のオフィシャルレポートが到着。歌舞伎というエンタメの存在は不思議だ。「歌舞伎」と聞いて、誰もが隈取の化粧や見得をするポーズを思い出すのに、それが何なのかというと「よく分からない」という人は多い。分からないのは、歌舞伎の舞台を観たことがないから。二の足を踏むのは、面白いか面白くないかさえフワッとしているからだろう。「セリフも難しそうだし、高いチケットを買って楽しめなかったら、損した気分になるし……」と思うのは当然かもしれない。そんな、「とても身近なのになんだか遠い歌舞伎」への偏見や思い込みを、3月4日に幕を開けた『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ』(FFⅩ)は、気持ちよく打ち砕いてくれる。原作は、2001年に『ファイナルファンタジー』シリーズの10作目として発売された大ヒットゲーム。世界累計出荷・ダウンロード販売本数は、続編を含めてなんと2110万本以上(2022年3月末時点)という、今も世界中のゲームファンに愛されている名作だ。「ゲーム」の歌舞伎化は、本作が史上初。誰も観たことがない舞台になるのだから、ゲームファンはもとより、歌舞伎ファンも想像がつかなかったのが正直なところ。もともと『FFⅩ』の大ファンで、コロナ禍の自粛中に再びゲームをやり込んだことから改めて感銘を受け、直接スクウェア・エニックスに企画書を送った尾上菊之助(企画と共同演出、主演)とて、大きな挑戦だったに違いない。これまで『風の谷のナウシカ』などの新作歌舞伎を成功に導いてきた菊之助だが、なにしろ「史上初」の舞台なのだ。だが初日を迎えてみると、ネット上には歌舞伎を知らないゲームファンの「歌舞伎って面白い!」という驚きと、「こんなふうに『FFⅩ』を舞台で観られるなんて」との喜びの声が続々と寄せられている。ゲームを知らない歌舞伎ファンも、「歌舞伎の手法をこんなふうに使ってくるとは……!」と新たな視点で楽しみつつ、『FFⅩ』の普遍的なストーリーを満喫している様子だ。左より)シーモア役 尾上松也、ティーダ役 尾上菊之助主人公は、魔物『シン』が人々を脅かす世界「スピラ」に迷い込んだティーダ(菊之助)。彼が召喚士のユウナ(中村米吉)に出会い、彼女を援護する仲間たちと共に『シン』を倒すまでの波乱の旅が、壮大なスケールで描かれる。ブリッツボールの選手ワッカ(中村橋之助)や黒魔導士のルールー(中村梅枝)、ロンゾ族のキマリ(坂東彦三郎)、そしてティーダの父ジェクト(坂東彌十郎)の盟友アーロン(中村獅童)が、ユウナの「ガード」となっていくつもの戦いを乗り越えてゆく。グアド族の族長シーモアが立ちはだかるなか、ティーダたちが知る『シン』の真実とは……。ティーダ役 尾上菊之助、ユウナ役 中村米吉、アーロン役 中村獅童、ワッカ役 中村橋之助、ルールー役 中村梅枝、リュック役 上村吉太朗冒頭、にぎやかな鳴物(歌舞伎で使われる楽器)と共に23代目オオアカ屋に扮した中村萬太郎が登場すると、「口上」(演目の説明)からスタート。「今日初めて歌舞伎を観に来たという方は? 逆に『FFⅩ』をやったことがありませんという人はどれくらい?」と観客に手を挙げさせる。「これだけの人が未知の世界に飛び込んでくれたんですねぇ」と両方のファンに目配りしつつ、「ご安心ください、私が歌舞伎の楽しみ方をお伝えします」と頼もしいひと言。「ツケ打ち」(木の板を打ち付けた音で、役者の足音を表したり、見得をする場面を盛り上げたりする)の解説の後は、『FFⅩ』の物語とその背景も教えてくれ、客席はいつのまにかリラックスした雰囲気に。23代目オオアカ屋役 中村萬太郎続いて『FFⅩ』の美しい旋律(邦楽でのアレンジ)が流れると、正面の巨大スクリーンいっぱいにザナルカンドの廃墟が映し出される。どこからか聞こえてきたのは、ティーダ(菊之助)の声だ。「最後かもしれないだろ? だから、全部話しておきたいんだ」。スクリーンに『新作歌舞伎 FINAL FANTASY Ⅹ』のタイトルが浮かび、ゆっくりと消えてゆく……。ふいに照明が明るく変わると、客席のあちこちに出演者による「町の人々」が登場。その頃には自分もすっかり物語の中に入り込んだような気持ちになっていた。オープニングそして町の人々がブリッツボールの人気選手、ティーダを待ちわびてコールすると、ついに幕が開いてティーダが登場! ワクワクしていた分、「待っていたとはありがてぇ」とのセリフがリアルに響く。実はこれ、歌舞伎の『お祭り』という演目で鳶頭が言う有名なセリフ。客席の「待ってました!」の声(気持ち)に応える、いわばテッパンのやりとりだ。ティーダは続けて七五調での「名乗り」をし、最後は「ティーダたぁ、俺がことッス!」で締めくくる。これも『弁天小僧』のクライマックスのセリフ「弁天小僧菊之助たぁ、俺がことだ」から。これだけで、ティーダが華やかな主役であることが分かるし、『弁天小僧』は音羽屋(菊之助の屋号)の代表的な芸なので、菊之助が率いる本作にもピッタリ。「ティーダ」(ゲーム)と「菊之助」(歌舞伎)、どちらの視点からでも楽しめる仕掛けなのだ。ティーダ役 尾上菊之助そんなふうにして、本作には原作ゲームの魅力のほかに、歌舞伎の表現方法の面白さがたっぷり盛り込まれている。登場人物それぞれの「名乗り」や、軍兵たちが前転宙返りをする「トンボ」を切る立廻りをはじめ、女方たちの美しく見事な「海老反り」、『土蜘』のイメージで糸状のものをシュッと投げる「千筋の糸」、仏像が倒れるように手を使わず直立したまま倒れる「仏倒れ」。さらに一瞬で衣裳の表面が変わり、役自体の隠された内面もあらわになる「ぶっ返り」など、長い年月を経て受け継がれてきたそれらの仕掛けが、物語のあちこちで効果的に使われるのだ。おそらく初めて観るらしい客席の辺りから、「おおー!」というようなどよめきが起こるのも楽しい。シーモアとの闘いその一方で、壮大なスケールで展開する世界観を具現化するため、会場であるIHIステージアラウンド東京の舞台機構も大いに活用。通常、演劇の世界では、大海原も広い空も、ゆったりとした浜辺もにぎやかな街の風景も、具象を抽象化することで表現してきた。だが円形の劇場の内側に360度のステージと、高さ8mの巨大なスクリーンが張り巡らされ、囲まれた客席自体が回る機構を持つ同会場。本作ではゲームのCGビジュアルが巨大スクリーンに映し出され、美しく迫力ある映像が堪能できる。序盤にティーダとユウナたちが海原に船を漕ぎ出すシーンや、クライマックスでの飛空艇が空を飛ぶ場面などは、客席の前方と左右が巨大な映像に囲まれるため、かれらと一緒に乗っているような臨場感が。この点も、これまでの新作歌舞伎にはない魅力だろう。船上の場面飛空艇の場面さらに、「マカラーニャ湖」のシーンも必見。ティーダとユウナのお互いへの恋情が、舞台上のミストスクリーンにまぼろしのように映し出され、演じる菊之助と米吉は言葉にできない気持ちを舞いに込めて踊る。客席からも、あちこちからすすり泣く声が。まるで『FFⅩ』の中に入り込んで、ふたりをじっと見つめているかのような、舞台とも映画とも、またゲームとも異なる新しい感覚だった。左より)ティーダ役 尾上菊之助、ユウナ役 中村米吉クライマックスを盛り上げる「召喚獣」のバトルも、手に汗握る迫力! 召喚獣を擬人化させて、さまざまな「毛振り」でリアリティとスピード感あるバトルが実現。夢中になって見入ってしまった。スピラを彩る魅力的な登場人物たちさて、ここまで演出や仕掛けについて書いてきたが、もちろんそれは演者の力があってこそ。最後にそれぞれの登場人物について触れておこう。まず、ブリッツボールの選手で、語尾が「~ッス」な若者、ティーダを演じる菊之助。歌舞伎作品での品格と、最近ではTVドラマでも落ち着いた男性を演じることが多かったために予想がつかなかったが、実際に観てみるとユウナに合わせた少年らしい拵えでまったく違和感なし。なにより溌剌とした若者らしい発声に驚いた。その瑞々しい声音で感情を爆発させたり、ユウナへの想いをにじませたりするのだから、その芸域の幅広さに改めて脱帽。新しい菊之助の魅力に気づかされたのも嬉しい発見だった。左より)ユウナ役 中村米吉、ティーダ役 尾上菊之助獅童はティーダの父の盟友で、旅に同行するアーロンを好演。頼もしい立ち姿にりゅうとした衣装がピタリとハマり、謎めいてはいるが信頼できる大人の男として魅せる。とある過去からダークサイドに落ちてゆくシーモアを大きさと繊細さとで演じる松也も、堂々たる佇まい。オフは盟友同士の獅童と松也だけに、戦いで斬り合うシーンも息がピッタリだ。なにより“芝居の輪郭”が太いふたりが並ぶと、舞台上の空気がピリッと引き締まる。アーロン役 中村獅童左より)シーモア役 尾上松也、アーロン役 中村獅童ユウナの叔父でティーダたちを導くシド役の中村歌六の誠実さ、ユウナが小さい頃に死んだ父で大召喚士のブラスカ役の中村錦之助の温かさも印象的。シド役 中村歌六ブラスカ役 中村錦之助物語のキーとなるジェクト役の彌十郎は、息子ティーダとの相克を招いてしまう人間くささを、持前の懐の深さで魅力的に表現。子ども時代のティーダ(尾上丑之助)とのやりとりが『FFⅩ』ファンの涙を誘っているのも、彌十郎ジェクトならではだ。ジェクト役 坂東彌十郎その丑之助は、幼少期のティーダと、祈り子の2役。前者では子どもらしい可愛らしさを見せつつも、後者ではこの世の者ならざる表情で、物語の核を示す長台詞を明瞭に聞かせる。客席をグッと引き込む求心力には心から驚かされる。ティーダ役 尾上菊之助、ジェクト役 坂東彌十郎、ティーダ役(幼少期)尾上丑之助ティーダたちと共にユウナのガードを務めるキマリ役の彦三郎は、ロンゾ族という設定柄、顔も全身も青い拵え。無口な青年という役ゆえ台詞は少なめで、その分ユウナを守る気持ちを視線や行動に滲ませる。声の良さに定評のある彦三郎だけに、言葉を発したときの言葉が強く印象に残った。キマリ役 坂東彦三郎ユウナの姉のような存在であるルールー役を務める梅枝は歌舞伎の演目では本格の佇まいを見せて若手女方の中でも図抜けた存在だが、その実力を本作でもいかんなく発揮している。悲しい過去がありながらも仲間たちを優しく見つめ、落ち着いた艶を滲ませる梅枝ルールーは、『FFⅩ』ファンの間でも人気急上昇中なのだとか。ルールー役 中村梅枝ユウナを演じる米吉は、「可愛いすぎる女方」として多方面から注目が集まっている中でのヒロイン役。2022年の『風の谷のナウシカ』タイトルロールや、歌舞伎以外の舞台での主演を経て、女方としての居方にもいっそう陰影が加わった。召喚士としての芯の強さや笑顔の可愛らしさの他に、運命をひとりで受け入れようとする生硬さ、想いを秘めた健気さなど、ふとした横顔に少女の憂いが宿る。ユウナの「異界送り」の動画がネットでバズったのも、米吉のユウナだからこそだろう。ユウナ役 中村米吉異界送りの場面ブリッツボールの選手からユウナのガードとなるワッカ役の橋之助は、自身の大らかな持ち味を活かした役づくり。普段は明るいムードメーカーだが、『シン』によって弟を亡くしたことから、ある民族に対するわだかまりがある。その後は戸惑いつつも先へ進もうとする心情を丁寧に演じた。ワッカ役 中村橋之助23代目オオアカ屋として前編・後編共に口上という大役を担った萬太郎は、シン討伐隊のルッツとの2役。ユウナのいとこで、途中から一行に加わる元気な女の子、リュック役の上村吉太朗と共に、若手実力派として頼もしく舞台を支えている。リュック役 上村吉太朗そして伝説の女性ユウナレスカには、中村芝のぶ。最後まで物語の緊張感が途切れないのは、圧倒的なオーラで終盤のクライマックスを盛り上げる、芝のぶユウナレスカの存在が欠かせないだろう。ユウナレスカ役 中村芝のぶ左より)ユウナレスカ役 中村芝のぶ、アーロン役 中村獅童振り返ってみれば、『シン』に立ち向かう旅やティーダとユウナの恋など主旋律のほかに、常に通奏低音のように聞こえているのが、親子の絆だ。ティーダと父のジェクト、シーモアと父で族長だったジスカル、そしてユウナと父ブラスカ。それぞれの親子の情愛が、哀しい、あるいは愛おしい運命と共に描かれる。それは歌舞伎でもしばしば描かれるテーマであって、本作での陰影も、歌舞伎俳優たる演者の力量あってこそだろう。中でもシーモアとジスカルの過去のエピソードは、今回新たに付け加えられたオリジナル。ゲームでは描かれなかったシーモアの葛藤と、彼が闇に落ちた理由が明らかになって胸に迫る。シーモア役の松也と、ジスカル役の澤村國矢の緊張感あるやりとりが見どころだ。左より)ジェクト役 坂東彌十郎、ティーダ役 尾上菊之助左より)シーモア役 尾上松也、ジスカル役 澤村國矢本作の稽古場では、企画から立ち上げて共同演出と主演を担った菊之助だけでなく、獅童や松也、その他の演者からも活発なディスカッションが交わされたという。そもそも出演者へのオファーは、菊之助自ら1人ひとりに電話をかけて進められたのだとか。そんな熱い現場で練り上げられたクリエイティブに、ジャンルは関係ないだろう。「ゲーム」と「歌舞伎」の幸せな邂逅を実現した本作は、たくさんの観客にとって、新たなマスターピースとなるに違いない。文=藤野さくら木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』チケット情報
2023年03月24日TVアニメ「Dr.STONE」とコラボレーションしたリアル脱出ゲームも 英語でのプレイが可能に!世界中で940万人以上を熱狂させている、リアル脱出ゲームを企画運営する、株式会社SCRAP(所在地:東京都渋谷区、代表者:加藤隆生)は、ゲームイベントの多言語開催と、サービスの提供を強化いたします。★リアル脱出ゲーム英語版公式サイト: 『Escape from the Stone Cave!』『A Mystery At Magic Academy』『An Invitation from the Mystery Man』新型コロナウイルス感染拡大に伴い、入国制限や入国後の行動制限などが継続されてきましたが、2022年10月より入国者数の上限撤廃、個人旅行の解禁など、緩和策が実施されています。こうした状況を鑑みて、SCRAPではゲームイベントの多言語開催や、サービスの提供体制を強化することを発表いたします。この度の発表に伴い、2020年2月に開催し好評を博した、TVアニメ「Dr.STONE」とコラボレーションしたリアル脱出ゲーム『石の洞窟(ストーンケイヴ)からの脱出』の英語版である、『Escape from the Stone Cave!』を2023年3月6日(月)よりリバイバル開催いたします。また、実際に新宿の街を歩きながら謎を解き明かす『A Mystery At Magic Academy』を2年ぶりに再開。さらに、日本語版が好評開催中の『Mystery Manからの招待状』を英語、中国語化した『An Invitation from the Mystery Man』、『来自Mystery Man的邀请函』をリリースいたします。ゲームイベントの開催に加え、“世界一謎がある”テーマパーク「東京ミステリーサーカス」では、館内の誘導サインやパンフレットの多言語化、スタッフの英語対応トレーニングなど、より多くの方にお楽しみいただける施設を目指して、サービスの向上に努めています。SCRAPは訪日外国人向けのゲームイベントの開催およびサービス向上に関する情報を、今後も続々と発表予定です。ぜひご期待ください。+++概要+++■リアル脱出ゲーム英語版公式サイト ★『Escape from the Stone Cave!』情報■公式サイト ■会場、開催日程東京ミステリーサーカス: 2023年3月6日(月)~2023年5月21日(日)※日本語版『石の洞窟(ストーンケイヴ)からの脱出』は2023年3月2日(木)より開催いたします主催/企画制作:SCRAP制作協力:AnotherVision©Kome Studio/Boichi/Shueisha Inc./Dr. Stone Production Committee★『A Mystery At Magic Academy』情報■イベント情報ページ ■会場、開催日程東京ミステリーサーカス:2023年2月14日(火)~主催/企画制作:SCRAP★『An Invitation from the Mystery Man』、『来自Mystery Man的邀请函』情報■イベント情報ページ ■会場、開催日程東京ミステリーサーカス:2023年2月14日(火)~主催/企画制作:SCRAP+++++【以下補足情報】+++++■リアル脱出ゲームとは2004年に発表された「クリムゾンルーム」というネットの無料ゲームを発端に、爆発的に盛り上がった「脱出ゲーム」。そのフォーマットをそのままに現実 世界に移し替えた大胆な遊びが「リアル脱出ゲーム」。マンションの1室や廃校、廃病院、そして東京ドームや六本木ヒルズなど、様々な場所で開催されている。07年に初開催して以降、現在までで940万人以上を動員している。日本のみならず上海、台湾、シンガポールやサンフランシスコなど全世界で参加者を興奮の渦に巻き込み、男女問わずあらゆる世代を取り込む、今大注目の体験型エンターテインメントである。※「リアル脱出ゲーム」は株式会社SCRAPの登録商標です。☆リアル脱出ゲーム公式サイト→ ☆ツイッターアカウント→@realdgameリアル脱出ゲームの様子■SCRAPとは2008年、株式会社SCRAP設立。遊園地やスタジアムを貸し切ってリアル脱出ゲームを作ったり、本やアプリ、TV番組にも謎をしかけ、企業の謎解きプロモーション企画をお手伝いしたりしているうちに、すっかり謎イベントの制作会社として世間に認知されてしまった京都出身のフリーペーパー制作会社(しかもフリーペーパーは絶賛休刊中)。勢いに乗ってファンクラブ「少年探偵SCRAP団」も結成。テレビ局・レコード会社などともコラボレーションを行い、常に新しいエンターテインメントを生み出し続けている。★SCRAP公式サイト ■東京ミステリーサーカスとは施設名:TOKYO MYSTERY CIRCUS(東京ミステリーサーカス)所在地:〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-27-5 APMビル(JR 新宿駅東口 徒歩 7 分 / 西武新宿駅 徒歩 2 分)料金:入場無料※別途コンテンツごとのチケット制公式サイト: ツイッターアカウント:@T_MysteryCircus 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月10日名作ゲーム『ファイナルファンタジーX』が歌舞伎化。『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』として2023年3月4日(土)から4月12日(水)まで東京・豊洲のIHIステージアラウンド東京で上演される。『ファイナルファンタジーX』が歌舞伎化『ファイナルファンタジーX』は、2001年7月19日に「ファイナルファンタジー」シリーズの第10弾として発売された名作ゲーム。続編を含め全世界2,110万本以上(2022年3月時点)を売り上げる、「ファイナルファンタジー」シリーズ屈指の人気作だ。ゲームの中では、大いなる脅威「シン」に立ち向かう少年と少女の切ない物語が、シリーズで初めて採用されたキャラクターボイスやシーンに応じて表情が変化するフェイシャルアニメーションによって描かれている。尾上菊之助、中村獅童、尾上松也、坂東彌十郎らが出演そんな不朽の名作『ファイナルファンタジーX』が、「NINAGAWA十二夜」「マハーバーラタ戦記」「風の谷のナウシカ」など新しい歌舞伎の舞台を創り出してきた尾上菊之助による企画・演出によって初めて歌舞伎化されることに。出演者には、尾上菊之助をはじめ、中村獅童、尾上松也、中村錦之助、坂東彌十郎、中村歌六といった豪華なキャストが名を連ねる。また、『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』では、<ティーダとユウナの物語><白熱のブリッツボール><異界送り><ラストバトル>など見どころ満載かつ、物語のはじまりから終わりまでを描くため、上演時間は前編・後編通しで、休憩を含め、およそ6~7時間となる予定だ。『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』あらすじ<前編>舞台となるのは、1000年前、突如として姿を現し、破壊を繰り返す災厄ともいえる魔物「シン」に恐怖を抱きながら人々が暮らす世界「スピラ」。そんな「スピラ」に少年・ティーダが迷い込み、そこで可憐で気丈な召喚士・ユウナと出会う。ユウナの目的はただ一つ、「シン」を倒すこと。そのための“究極召喚を手に入れること”であった。ユウナの決意に胸をうたれたティーダは、時を同じくして出会った仲間たちと共に旅にでる。弟の命を「シン」に奪われた兄貴肌の「ワッカ」、その弟の恋人であった黒魔道士「ルールー」、謎に包まれたロンゾ族の少年「キマリ」、ティーダの父の盟友「アーロン」。数々の戦いや出会いの中で、一行は「シン」の“真実”に近づくことに。だがそこにグアド族の族長・シーモアが立ちはだかる。ユウナが手に入れようとしている“究極の力”を利用し、「死」こそ世界を救う、というゆがんだ考えから、スピラを死の螺旋へと導こうとする。ティーダたちの闘いの行方は果たして……。<後編>シーモアの策略はティーダたちをますます追い込んでいく。狡猾なシーモアは、ユウナを誘拐し、彼女を利用するために政略結婚を企てる。それに抗った一同は反逆者の汚名を着せられ、旅の中断を余儀なくされる。絶望し泣き崩れるユウナを見て、ティーダはなんとしても彼女を守りぬこうと決心し、出会った頃から互いに惹かれあっていた二人は秘めた恋心に身を委ねるのであった。一同は決意を新たに、再び「シン」を倒す究極召喚を手に入れるために立ち上がる。だがそこに待ち受けていたのは衝撃の出来事。「シンの正体」「ユウナの運命」そして「ティーダを待ち受けている真実」とは……。登場人物・配役尾上菊之助/ティーダ中村獅童/アーロン尾上松也/シーモア中村梅枝/ルールー中村萬太郎/ルッツ、23代目オオアカ屋中村米吉/ユウナ中村橋之助/ワッカ尾上丑之助/ティーダ(幼少期)、祈り子上村吉太朗/リュック中村芝のぶ/ユウナレスカ坂東彦三郎/キマリ中村錦之助/ブラスカ坂東彌十郎/ジェクト中村歌六/シド脚本に『おちょやん』の八津弘幸、共同演出に金谷かほりなお、『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』の脚本を務めるのは、NHKの連続テレビ小説『おちょやん』や、舞台化も果たした人気ドラマ『家政夫のミタゾノ』など多くのヒットドラマを手掛ける八津弘幸。尾上菊之助との共同演出には、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』やB’zのドームツアーなどを手掛けてきた金谷かほりが名を連ねる。IHI ステージアラウンド東京のラストシーズン企画として上演なお、本作品の会場となる客席が360度回転する劇場・IHI ステージアラウンド東京は、2017年のオープンから7年の歴史に終止符を打つことが決定。ラストシーズンを飾る超大型企画としてIHI ステージアラウンド東京で初の歌舞伎『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ』を上演する。公演概要『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』上演期間:2023年3月4日(土)~4月12日(水)休演日:3月8日(水)、15日(水)、22日(水)、29日(水)、4月5日(水)前編:11:30開場、12:00開演後編:17:00開場、17:30開演会場:IHIステージアラウンド東京住所:東京都江東区豊洲6-4-25主な出演者:尾上菊之助、中村獅童、尾上松也、中村梅枝、中村萬太郎、中村米吉、中村橋之助、尾上丑之助、上村吉太朗、中村芝のぶ、坂東彦三郎、中村錦之助、坂東彌十郎、中村歌六、尾上菊五郎(声の出演)※中村歌六、中村錦之助、尾上丑之助は後編のみの出演となる。<チケット情報>■前編・後編通し(全席指定)チケット料金:SS席 32,000円(非売品オリジナルCGビジュアルアクリルスタンド付)、S席 28,000円(非売品オリジナルCGビジュアル公演ポスター付)、A席 24,000円、B席 19,800円■前編/後編(全席指定)SS席 18,000円、S席 16,000円、A席 14,000円、B席 11,000円※非売品特典グッズは付かない。<備考>※SS席、S席の非売品特典グッズは観劇日当日、劇場内で引き渡す。※未就学児童は入場不可。※やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がある。※車椅子での来場予定者はチケット(SS席)を購入後、観劇日の2営業日前までにステージアラウンド専用ダイヤルまで要連絡。付き添い人が観劇する場合もSS席チケットが必要になる。車椅子スペースには限りがあるため、購入した座席で観劇する場合もある。※劇場の構造上、場面によっては入退場できない場合がある。※営利目的によるチケットの転売は禁止。※公演内容・開演時間等が変更となる可能性がある。※申込み完了後、申込み内容の変更はできない。購入したチケットは、公演中止・延期等の場合を除き、払戻の対応はできない。公演が中止になった場合には、公式HPにて払戻方法を告知する。
2023年02月06日『ウルフルズ 30周年ツアー 2022-2023〜楽しいお仕事演奏会〜』が、2023年1月13日、東京・中野サンプラザホールで、ファイナルを迎えた。2022年11月9日に埼玉・三郷市文化会館大ホール(その日のレポは こちら() )から始まった、全14本のこのツアーは、コロナ禍以降で初めてウルフルズが実現できた、本当に久々の、全国規模のツアーだった。また、札幌から福岡まで各地を網羅しつつ、千葉県君津市、静岡県三島市や富山県小矢部市などの、普段なかなか行けない場所にも出向いたツアーでもあった。そして、デビュー30周年を記念して行って来たさまざまなアクションの、最後を飾るのがこのツアーなので、それらを総括する、という意味合いもあった。つまり、過去のレパートリーから10曲ずつ選んでセルフカバーした30周年記念アルバム3作=『ウル盤』『フル盤』『ズ盤』の30曲にも、その次にリリースしたニューアルバム『楽しいお仕事愛好会』(長いので以下『お仕事』)の12曲にも、対応した内容でなければならない、という。そこで、ウルフルズはどうしたのか。では書いていきます。サンコンJr.(Ds)まずセットリストは、本編15曲、アンコール1曲、ダブルアンコール2曲の合計18曲。その中の13曲目は、『お仕事』収録の「続けるズのテーマ」で始まり、過去の代表曲を6曲つなげて、最後に「続けるズのテーマ」に戻って終わるメドレーである。ジョンB(Ba)できる限り多くの曲を演奏したいが、3時間半とかの長尺ライブにするのは、全国のホールを回るツアーでは、物理的に不可能。ならば、ということで、メドレーにした、と推測する。そして、「続けるズのテーマ」以外の『お仕事』収録の11曲はすべて、メドレー以外で、フル尺で演奏された。『ウル盤』『フル盤』『ズ盤』3作の収録曲からは、メドレー外もメドレー内も含めて8曲をプレイ。あと、メドレー内には、その3作には入っていないがウルフルズの歴史上重要な2曲である「大阪ストラット」と「ウルフルズA・A・Pのテーマ」も組み込まれた。最初は「ツーべーコーベー」「アイズ」と、『お仕事』からの2曲でスタート。挨拶のMCをはさんで「歌 V」、そして「よんでコールミー」「サンシャインじゃない?」と、また『お仕事』から2曲、MCを入れてから「きみんちのイヌ」と「笑えれば」……と、前半は、『お仕事』の曲と過去の曲を混ぜていく構成。トータス松本(Vo&Gt)中盤は、「年齢不詳の妙な女 V」を経て「ゾウはネズミ色」「踊れ」「グッゴー!」と『お仕事』の曲を3曲固め撃ちしてから、いったんトータスがステージから去る。そして、4人で「TIGHTEN UP〜しまっていこう〜」(1998年5月にシングル「まかせなさい」のカップリングで出した、1968年にヒットしたR&Bのスタンダード曲のカバー)で、メンバー紹介を兼ねたソロ回しでつなぎ、衣装替えをしたトータスが再登場して、メドレーへ。メドレーの後は、「それが答えだ!」とMCを経て、ニューアルバムのタイトル・チューン「楽しいお仕事愛好会」で、本編を締める。デビューからの30年を総括しつつ、「もっかいやってみる もっかいやってみるのさ 何度でも 何度でも」と未来への意志も表し、最後は「サムライソウル!ヤングソウル!ガッツでバンザイ それが答えだ! すっとばす!暴れだす!ええねんええねん笑えれば!」と過去の曲名を並べたリリックを、メンバー3人で叫ぶように歌うこの曲では、ステージ後方のビジョンに、デビューから現在までの30年間の写真が、次々と写し出された。『お仕事』には、ジョンBをフィーチャーした沖縄民謡風楽曲「黒田の子守唄」と、サンコンJr.が歌うロックンロール「コミコミ」も収められているが、それらはアンコールで活かされた。一度目のアンコールは、沖縄の民族衣装姿のジョンBと、かりゆしウェアのトータスが並んで、三線を弾きながら「黒田の子守唄」。ジョンBお得意の「ありがとうなぁ」が歌詞に織り込まれたこの曲が終わると、メンバー一同が去り、客席が「え、これで終わり!?」みたいな空気になる。で、二度目のアンコールで、ラメのジャケットを着たサンコンが登場、踊り回りながら「コミコミ」を熱唱。トータスはサンコンの代わりにドラムを叩く。左手のスティックの握り方、サンコンと同じレギュラー・グリップなのが、何かいい。という2曲で、一度バラエティ方向に振っておいた上での、本当のラストは「バンザイ〜好きでよかった〜」で、感動的に締めくくられる。というのがこのツアーの終わり方だったのだが、最終日であるこの日は、違った。「バンザイ」を歌い終わり、本当にいい笑顔で客席を見渡したトータス、「千秋楽やし、もう1曲いこか!」と、「ええねん」を追加したのだ。照明も客電も点けっぱなしだったし、レポを書くためにもらったセットリストにも入っていなかったし、ツアー初日の三郷でもやっていなかった。なので、本当に急遽だったのだと思う。以上、ここまで書いてきたように、30周年の締めの活動を、自分たちにとっても、オーディエンスにとっても、いかに楽しくて、いかに充実していて、いかにやり残しのないものにするか、つまり、いかに悔いのないものにするか。それを徹底的に実行したのが、このツアーだった。桜井秀俊(Gt)from 真心ブラザーズそれを13本やり通して来た末にこの日があったわけで、ゆえに、メンバー+サポートメンバーのパフォーマンスも、映像や照明等の演出も含めて、極めて完成度の高い、プロフェッショナルなショウだった。が、それと同時に、毎回一緒では決してない、その瞬間その瞬間の、演者の心の動きが、生々しく表れたステージでもあった。つまり、エンタテインメントでもあり、ドキュメントでもあった、ということだ。特にそれが表れていたのが、この日の5曲目「サンシャインじゃない?」と6曲目「きみんちのイヌ」の間のMCで、トータスが言ったこと。「……最終日の、何この変な空気? もう、ええわ、これで。という気持ちですよ。なんやろ……いや、これで俺らの音楽活動、終わりなわけじゃないんですよ? ますますはりきってやっていくんですよ。でも、なんかひとつ、区切りがつくような、つかへんような。と思ったら、気合いが入るような、入らへんような。なんかもう、何この気分? っていう気分でいるんですよ」こういう、身もフタもなくあけすけなところも、ウルフルズの大きな魅力だなあ、と、観ながら改めて思った。いや、ロックとか、ロック・バンドとかいうものの、大きな魅力なのかもしれない、そもそもは。Text:兵庫慎司Photo:渡邉一生<公演情報>ウルフルズ 30周年ツアー 2022-2023 ~楽しいお仕事演奏会~1月13日(金) 東京・中野サンプラザホールセットリスト01. ツーベーコーベー02. アイズ03. 歌 V04. よんでコールミー05. サンシャインじゃない?06. きみんちのイヌ07. 笑えれば08. 年齢不詳の妙な女 V09. ゾウはネズミ色10. 踊れ11. グッゴー!12. TIGHTEN UP ~しまっていこう~13. 続けるズのテーマガッツだぜ!!タタカエブリバディバカサバイバー大阪ストラットセンチメンタルフィーバー ~あなたが好きだから~ウルフルズ A・A・Pのテーマ続けるズのテーマ14. それが答えだ!15. 楽しいお仕事愛好会アンコール16. 黒田の子守唄17. コミコミ18. バンザイ~好きでよかった~19. ええねん(ツアーファイナル@中野公演のみ)<ライブ情報>『OSAKAウルフルカーニバル ウルフルズがやって来る! ヤッサ2023』(仮)5月20日(土) 大阪・万博記念公園 もみじ川芝生広場ヤッサ2023特設サイト:関連リンク公式サイト::
2023年01月18日織田信長と濃姫、30年の激動の人生を描く、木村拓哉&綾瀬はるか共演映画『レジェンド&バタフライ』の本予告映像とファイナルビジュアルが公開された。今回公開されたのは、激動の30年を圧倒的スケールと感動で包みこむ、心揺さぶられる映像。長年、敵対関係だった尾張と美濃が和議を結び、政略結婚という最低最悪の出会いを果たした信長(木村さん)と濃姫(綾瀬さん)。水と油のような関係の2人だが、国の危機を前に弱音を吐く信長を奮い立たせたのは、濃姫であり、厳しい世界の中で様々な壁を共に乗り越えていくことで、心の距離が次第に近づいていく。しかし、戦国の荒波に飲み込まれ、徐々に人の心を失い、「我人にあらず」という叫ぶ信長や、2人を見守る福富平太郎貞家(伊藤英明)、各務野(中谷美紀)の姿も映し出され、誰も成し遂げたことのない天下統一へと突き進む信長と濃姫が、激動の展開を迎えていくことが想起させられる。またファイナルビジュアルは、信長と濃姫が寄り添い合う一枚。本作では、信長を群雄割拠の戦国時代に生きる一人の人間として、彼に寄り添う濃姫の姿と共に繊細な描写で描いている。まさに2人が、衝突をしながらも、激動の人生を共に支え合ってきたことが伺えるビジュアルとなっている。『レジェンド&バタフライ』は1月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:レジェンド&バタフライ 2023年1月27日より全国にて公開©2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会
2023年01月01日Omoinotakeが2022年12月20日、全国ツアー『Omoinotake ONE MAN TOUR 2022 "DECADE"』のファイナル公演を東京・Spotify O-EASTで行った。島根出身の藤井怜央(Vo / Key)、福島智朗(Ba)、冨田洋之進(Ds)によって結成され、今年10周年のタイミングを迎えた彼ら。今回のツアーでは、路上ライブからはじまり、リスナーひとりひとりとコミュニケーションを結んできた軌跡、そして、ソウル、R&B、ポップスを内包した豊かで親しみやすい音楽性をダイレクトに提示してみせた。開演前のBGMは、J Dilla、FKJなど、フロアを埋めた観客のなかには早くも体を揺らしている人もいて、この時間をゆったりと楽しんでいる。海外アーティストのライブの雰囲気に近いな……などと思っていたら開演時間19時ちょうどに照明が落とされ、メンバーの藤井怜央、福島智朗、冨田洋之進がステージに登場。大きな拍手が巻き起こるなか、オープニングナンバー「One Day」が放たれる。コロナ禍が始まったばかりの2020年5月に配信されたこの曲は、<再会を誓い合いたいtonight繋ぐその先で>というラインが胸に響くポップチューン。音楽を介して繋がれることの喜びが真っ直ぐに伝わり、会場はいきなり心地よい感動で包まれる。さらに柳橋玲奈(Sax)、ぬましょう(Per)が加わり、「みんなで踊って、そして、歌って。最高のツアーファイナルにしましょう!」(藤井)と呼び掛けた後、"109の前で君と待ち合わせだ"からはじまる「fake me」、井の頭線の西口で待っている“君”に会いに行くドキドキを描いた「プリクエル」と、渋谷を舞台にした楽曲を続けて披露。渋谷の路上ライブからはじまったOmoinotakeがキャリア最大規模のツアーファイナルを渋谷で迎える。3人のストーリーが重なる選曲に対し、観客は心のこもったハンドクラップで応えていた。ライブ前半のポイントは「心音」だった。映画『チェリまほ THE MOVIE』主題歌に起用されたこの曲は、大切な人と心を合わせていく過程、“二つの心で一つの未来を選ぼう”という決意を描いたミディアムバラード。しなやかさと力強さを持ち合わせたバンドグルーヴ、美しいファルセットボイスを活かした歌声を含め、Omoinotakeの豊かな音楽性が込められたこの曲は、ライブにおいてもオーディエンスの心と体を心地よく揺さぶっていた。「この曲で出会ってくれた方もいると思います。たくさんの人の前でやれてうれしいです」(藤井)という言葉からも、「心音」に対する確かな手ごたえが伝わってきた。「以前、この近くの居酒屋でバイトしてて。O-EASTもよく見上げてたので、ここでライブができるって、エモいですね」(福島)「結成したときも渋谷の居酒屋で飲んで。あれから10年経ったってことですね」(藤井)というトークの後は、2022年12月21日にリリースされた2nd EP『Dear DECADE,』の収録曲を披露。まずは結成当初から存在していた楽曲をブラッシュアップした「雨と喪失」。80’s的なシンセ、泣きのサックスを取り入れた“Omoinotake流のネオ・シティポップ”と称したくなるサウンドがなんとも気持ちいい。続く「この夜のロマンス」はクリスマスシーズンにぴったりのラブソング。シカゴソウル直系のビート、90年代J-POPを想起させるサビのメロディも組み合わせ方も絶妙で、このバンドのルーツや奥深い音楽性を実感することができた。パーカッシブなビートと憂いを帯びた旋律が絡み合う「空蝉」からは、ディープな世界観を描いた楽曲を連ねていく。70年代ソウルの意匠をまといながら、“変わっていく君”との切ない関係を綴った「mei」(間奏のエレピのソロ、ラスサビ前のドラムのフィルなど、メンバー個々のプレイも光っていた)、都会のなかで、孤独と懈怠に沈んでいく心象風景を映す「東京falling」。そして、報われない恋を叙情的に歌う「モラトリアム」。力強い地声、儚くも美しいファルセットを行き来する藤井のボーカル表現も絶品。このツアーで彼はシンガーとしてのステージをさらに上げたようだ。ライブの後半は、藤井がハンドマイクで歌った「トロイメライ」から。煌びやかでエキゾチックな音像は、まるで80年代のファンカラティーナのようだ。さらにシンセベースとバウンシーなビート、祝祭に溢れたコーラスが共鳴する「By My Side」、爽やかな解放感をたたえた「EVERBLUE」を続け、ナチュラルな高揚感を生み出した。オーディエンスのリアクションも最高。すべての音と言葉を全身で受け止め、手拍子と笑顔を返す観客もまた、この日のライブの主役だった。本編のラストは、EP『Dear DECADE,』収録曲「カエデ」。「自分のためだけだった人生が、大切な人がどんどん増えていって、愛しい人のための人生に変わっていきます」(藤井)という言葉に導かれたこの曲は、Omoinotakeの10年の歩み、そのなかで出会った人々と関係、メンバー自身の音楽観・人生観の変化と重なっていたと思う。アンコールでは「ストリートライブをやっていた時のマインドはずっと持っていたいと思っていて。“少しでも僕らの音楽に触れた人は、2度と離したくない”という気持ちでこれからもやっていきたいと思います」(藤井)という言葉に対し、この日、いちばん大きい拍手が送られた。「Never Let You Go」「トニカ」とアッパーチューンを連発し、フロアのテンションをさらに引き上げた後、最後は3人だけで「彼方」。自らの未来に対するポジティブな意志を打ち鳴らし、ツアーはエンディングを迎えた。2023年の春には、東京・大阪で『Omoinotake SPECIAL LIVE 2023 “SUEHIROGARI”』が決定。大阪公演は3月21日(火・祝) なんばHatch、東京公演はバンド結成日である4月28日(金)(=しぶやの日)にZepp DiverCity(TOKYO) で行われる。通常のライブ編成にブラス隊を加えた“8”人の特別なステージはまさに必見だ。Text=森朋之Photo=Daikichi Motouchi<公演情報>『Omoinotake ONE MAN TOUR 2022 "DECADE"』2022年12月20日(火) Spotify O-EAST【セットリスト】01. One Day02. fake me03. プリクエル04. Ride on05. 産声06. 心音07. 雨と喪失08. この夜のロマンス09. 空蝉10. mei11. 東京falling12. モラトリアム13. トロイメライ14. By My Side15. EVERBLUE16. カエデ17. Never Let You Go18. トニカ19. 彼方<リリース情報>Omoinotake 2nd EP『Dear DECADE,』Now On SaleOmoinotake『Dear DECADE,』ジャケット●初回生産限定盤(CD+BD):3,900円(税込)●通常盤(CD):2,500円(税込)【CD収録内容】1. 雨と喪失2. 彼方3. トロイメライ4. プリクエル5. この夜のロマンス6. カエデ【Blu-ray収録内容】※初回生産限定盤のみ■#NoBuskNoLife Member Selection1. 彼方2. Temptation3. 惑星4. So Far So Good5. Bitter Sweet6. mei7. 夏の幻8. Ride on9. 東京10. Friction11. Never Let You Go12. 心音【封入特典】・メンバー直筆サイン入りスペシャルインビテーションカード(特別ツアーフォトギャラリーアクセス権付)・会場予約特典A賞:Omoinotake ONE MAN TOUR 2022 “DECADE”オリジナルOmoinotakeロゴマスキングテープ(全員対象)B賞:終演後記念撮影+メンバー直筆メッセージ入セットリストプレゼント(抽選で3名様)初回生産限定盤 購入リンク:通常盤 購入リンク:配信リンク:<ライヴ情報>Omoinotake SPECIAL LIVE 2023 “SUEHIROGARI”2023年3月21日(火・祝) 大阪・なんばHatch開場17:00 / 開演18:00お問い合わせ:GREENS(06-6882-1224)2023年4月28日(金) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)開場18:00 / 開演19:00お問い合わせ:クリエイティブマン(03-3499-6669 / 月水金12:00~16:00)【チケット料金】全席指定(一般):5,800円(税込/ドリンク代別)全席指定(学割):4,800円(税込/ドリンク代別)※オフィシャル先行のみ取扱い※未就学児入場不可、小学生以上チケット必要※学割チケットをご購入の方は、入場時に学生証を確認いたします。(特に高校生、大学生、専門学生の方は、学生証を忘れた場合は、一般料金との差額をいただく場合がございます。)※お一人様1公演につき4枚まで申込み可■オフィシャル2次抽選先行受付期間:2023年1月10日(火)23:59まで受付URL:『Club BAGSY 20th Anniversary Party!!! Tour final!!!』2023年1月18日(水) 渋谷milky wayDJ:影正一貴GuestLive:8otto/OmoinotakeFood:ヨネカレー■チケット:3,500円(+1ドリンク代)『HIGH FIVE 2023』2023年2月12日(日) Zepp FukuokaHEADLINER:OmoinotakeSPECIAL GUEST:iri■チケット1Fスタンディング:4,800円2F指定:4,800円※税込、ドリンク代別途必要チケットはこちら: FIVE Official site:関連リンクOfficial web site:::::
2022年12月28日『FF』の愛称で親しまれている人気ゲーム『ファイナルファンタジー』。最新作となる『ファイナルファンタジー XVI』が、2023年6月22日にリリースと発表されるなど、その人気は衰えることがありません。人気作品ということもあり、関連グッズも多数存在する同シリーズ。完成度の高さからユーザーを驚かせる商品もあります。そんな中、2022年12月3日に発売されてから「美しすぎる」と話題のFFグッズ『エルピスの花』を紹介します!価格は税込み4千円とややお高めですが、FFファンの筆者としては見逃すわけにはいきません。そもそも『エルピスの花』とは、プレイヤー数2千700万人を誇るオンラインRPG『ファイナルファンタジー XIV』(以下、FF14)に登場する花のこと。物語の鍵を握る重要な存在としてゲーム内に登場し、はかなげなビジュアルから多くのファンを魅了してきました。そんな『エルピスの花』をフラワータイプのインテリアライトとして再現したアイテムがこちら!実はゲーム中に登場するエルピスの花には『人の想いに呼応して光る』という特性があり、同商品はその時の様子を再現したアイテムとなっているのです。同商品のサイズは、幅180mm、奥行105mm 、高さ240mmほど。ボタン式の単色ライトになっていて、花瓶に挿して飾ることで生け花風のフラワーライトとして活用できます。ボディは全体がキレイに透き通っており、まるで氷の花のようなルックスです。花弁や葉までもが細かく作り込まれていて、とってもキレイ!もちろん、筆者はFF14をプレイしたことがあるのですが、サイズ感や色合いなど、作中に登場した『エルピスの花』がそのままリアルに飛び出てきたようで大満足です。茎と葉の接続部分が繊細な作りになっているのも驚きです。ほんの少しの衝撃で折れそうで、生花と同じくらい丁寧に扱う必要があると感じました。ライトの重心が花冠に集中しているため、倒れやすいという点には注意が必要です。花瓶の中に重りを入れるなど、バランスをとるように工夫したほうがよさそうですね。それでは早速、一輪挿しの花瓶にセットしてライトアップしてみましょう。花冠の下側にあるスイッチを押すと花びらの中央から白い光が…!繊細な見た目とは裏腹に、透き通った花びらに光が反射してかなりの存在感です。光自体は明るすぎない優しい色合いなので、寝室などに置く間接照明にピッタリ。ライトを使わない昼間でも、生け花のように鑑賞して楽しめるのも嬉しいですね。ライトの明かりが弱くなったら電池を交換することで、いつまでも『エルピスの花』の明かりを楽しめます。FF14の世界観を堪能できる『エルピスの花』は、スクウェア・エニックスの公式ウェブサイト『e-STORE』で販売中。繊細な光で幻想的な空間を生み出す同商品を、ぜひチェックしてみてくださいね![文/キジカク・構成/grape編集部]
2022年12月27日10月28日の大阪・NHK大阪ホールを皮切りに始まったミュージシャン・にしなのワンマンツアー『1999』が東京・LINE CUBE SHIBUYAでツアーファイナルを迎えた。アルバム『1999』の収録曲はもちろん、これまで彼女が生み出してきた楽曲を網羅したセットリストは、進化し続ける彼女の「今」を見せつけるのに充分。すばらしい演出とパワフルなサウンド、そして表情豊かな歌が、にしなの現在地を雄弁に物語るライブだった。開演時刻、まずステージにはカッパの着ぐるみが登場して、ラジカセから流れる音楽と共に観客を盛り上げる。そして力強いサウンドとともに幕が上がると、そこにはバンドとともににしなの姿があった。ドラマティックなオープニングに、最初から客席では手拍子が巻き起こる中、1曲目に披露されたのは「スローモーション」だ。にしなの弾くギターが力強くコードを奏でる。「自分らしく楽しんでもらえたら嬉しいです」と挨拶すると、続いてはハンドマイクで「東京マーブル」。そこから「FRIDAY KIDS CHINA TOWN」へとつないでいく。今年春のワンマンライブ「虎虎」以降コンビネーションを高めてきたバンドとの息もぴったりで、序盤から圧倒的なグルーヴが生まれていった。そしてそれを引っ張っているのは間違いなくパワーを増したにしなの歌だ。ステージから放たれる音のすべてが前回のワンマンのときよりも骨太に、そしてヴィヴィッドになっているが、そんな「強い音」の中にあってもにしなの声はまっすぐに届いてくる。「楽しめていますか?」。ファーストアルバム『odds and ends』の楽曲を中心に構成された中盤、「桃源郷」を終えたにしなが客席に問いかける。その表情には柔らかな笑みが浮かび、ツアーファイナルの緊張も徐々にほぐれてきたようだ。バンドメンバーを紹介するとますますリラックスしたのか、その後の「centi」では一層伸びやかな歌声が広がる。そのままリズムをつないで「夜間飛行」へ。体を大きく揺らしたり折り曲げたりしながら全身で歌を表現するにしなの姿からは、彼女自身がこうしてステージで音楽をやることを心から楽しんでいることが伝わってくる。一転、「ワンルーム」ではピアノとにしな自身の弾くギターの音色をメインにしっとりとパーソナルな風景が描き出される。部屋で思いに耽っているかと思えば空を飛んだり宇宙に出かけたりする、そのしなやかな想像力こそにしなの音楽の魅力だが、ライブで聴く彼女の生の歌は、その想像の翼をぐんぐんと広げ、観客の眼前に風景を浮かび上がらせる。その表現力も圧倒的だ。ギターの弾き語りから始まってぐんぐん加速していった「透明な黒と鉄分のある赤」のダイナミックなパフォーマンスを終えると、あっという間にライブも終盤。にしなはライブがもうすぐ終わってしまうことに「もったいないなという気持ちです」と名残惜しそうに語っている。今年は夏フェスにも多く出演し活躍の場を広げた彼女だが、フェスでライブを観ていたときに感じたことをもとに作った曲がある、といって「ケダモノのフレンズ」を歌い始める。「みんなそれぞれ孤独を持ち合わせているんだな、孤独も悪くないな」――そんな気持ちを込めた切なくも愛しいこの曲では、グッズとして発売された「ケダモノのしっぽ」も大活躍。曲のリズムに合わせて客席でもふもふのしっぽが揺れる様がなんとも愛らしい。もちろんにしなもしっぽを手にステージを自由に動き回る。そこから「U+」、そして「ヘビースモーク」を経て「青藍遊泳」へ。この曲に込められた未来への願いのような感情が、ツアーファイナルという特別な空間を青く、みずみずしく彩っていく。そして「最後に、ツアータイトルになっている曲を」という言葉とともに披露されたのはもちろん「1999」だ。さまざまな風景を重ね合わせたようなスケールの大きなサウンドの上で、ときに優しく語りかけるように、ときに力強く宣言するように、にしなの歌声が広がっていく。曲の終わりには大量のスモークがステージを覆い尽くし、やがて客席も包み込んでいく。楽曲に描かれた「最後」をそのまま表現したような圧巻のフィナーレ。気がつくとステージからメンバーはいなくなり、オープニングでカッパが音楽を聴いていたラジカセがスポットライトに照らし出されていた。まるですべてが夢だったかのような余韻を残して、ライブ本編は終わりを迎えた。アンコールで再びステージに戻ってくると、にしなは改めて「1999」について語り始めた。地球滅亡の夜を描いた楽曲だが、もちろん地球の滅亡を願って書いたのではない、ということ。自分にも自分にとって大切な誰かにも必ずやってくる「終わり」、それがあるからこそ毎日「ありがとうとごめんねをちゃんと言えたらいいな、周りの人を大切にして生きられたらいいな」という願いを込めたこと。語り終えると改めて「今日は来てくれてありがとうございました」と客席に感謝を伝えるにしなを、この日一番の拍手が会場を温かく包んだ。そして最新曲「ホットミルク」を披露。この曲だけは撮影OKということで、客席からは無数のスマートフォンがステージに向けられた。「私はひねくれていて臆病者で、ステージの真ん中に立って歌うタイプの人間じゃない。でも自分をありのままでライブを楽しませてくれるお客さんがいて、かっこいいバンドメンバーやスタッフがいて、そのおかげで音楽を自分らしくできているなと思いました」。そんな言葉とともに最後の曲、「アイニコイ」へ。にしなの音楽への愛、メンバーへの愛、そして集まったお客さんへの愛が溢れたライブは、清々しいバンドサウンドとともに幕を下ろしたのだった。文=小川智宏<公演情報>にしなワンマンツアー『1999』2022年11⽉17⽇(木) LINE CUBE SHIBUYA【セットリスト】01. スローモーション02. 東京マーブル03. FRIDAY KIDS CHINA TOWN04. ダーリン05. 真白06. 夜になって07. 桃源郷08. centi09. 夜間飛行10. ワンルーム11. 透明な黒と鉄分のある赤12. ケダモノのフレンズ13.. U+14. ヘビースモーク15. 青藍遊泳16. 1999EN1. ホットミルクEN2. アイニコイセットリストプレイリスト:<配信情報>にしな デジタルシングル「ホットミルク」配信中※ABEMA『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』初回放送ドラマ主題歌配信リンク:にしな「ホットミルク」ジャケット<リリース情報>にしな LP『1999 − Spotify Analog Edition −』12月3日(土) リリース価格:4,500円(税込)【収録曲】■SIDE A01. アイニコイ02. FRIDAY KIDS CHINA TOWN03. debbie04. 東京マーブル05. U+06. 夜になって■SIDE B1. ワンルーム2. モモ3. スローモーション4. 青藍遊泳5. 1999BONUS TRACK:ホットミルク『レコードの日』 オフィシャルサイト:<番組情報>ABEMAオリジナルシリーズ『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』初回放送日程:11月13日(日) 22:00〜放送チャンネル:ABEMA SPECIALチャンネルABEMAオリジナルシリーズ『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』キービジュアル (C)AbemaTV, Inc.第1話放送URL:<ツアー情報>にしな『1999』限定弾き語りツアーにしな『1999』限定弾き語りツアー 告知画像2023年1月11日(水) 鹿児島:キャパルボホール2023年1月13日(金) 名古屋:SPADE BOX2023年1月16日(月) 広島:セカンド・クラッチ2023年1月18日(水) 福岡:BEAT STATION2023年1月20日(金) 高松:DIME2023年1月23日(月) 宮城:Rensa2023年1月27日(金) 高知:X-pt.2023年1月30日(月) 東京:PLEASURE PLEASURE2023年2月3日(金) 石川:金沢AZ2023年2月6日(月) 神奈川:Yokohama mint hall2023年2月10日(金) 岡山:YEBISU YA PRO2023年2月14日(火) 兵庫:神戸 太陽と虎2023年2月16日(木) 大阪:梅田Shangri-La2023年2月20日(月) 埼玉:西川口Hearts2023年2月28日(火) 千葉:柏PALOOZA2023年3月2日(木) 新潟:LOTS2023年3月8日(水) 北海道:SOUND CRUEOPEN17:00 / START18:00(全公演共通 / 19:30までに終演予定)【チケット料金】小学生:550円(税込)※2016年4月1日~2010年4月2日生まれ。中学生:1,100円(税込)※2010年4月1日~2007年4月2日生まれ。高校生:2,200円(税込)※2007年4月1日~2004年4月2日生まれ ※早生まれ、非学生含む。大学生:3,300円(税込)※2004年4月1日~1999年1月1日生まれ ※早生まれ、非学生含む。※1999年生まれまで限定(入場時身分証確認必須)※整理番号付き※来場時プレゼント付き・お一人でのご来場:ステッカー・友達同士でのご来場:缶バッジ・恋人同士でのご来場:ラバーバンド<ライブ情報>COUNTDOWN JAPAN22/23会場:幕張メッセ国際展示場1〜8ホール・イベントホール出演日:12月28日(水)関連リンクオフィシャルHP: Link::(スタッフ)::::
2022年11月18日今も不朽の名作と語り継がれているゲーム『ファイナルファンタジーX』(以下、『FFX』)。その世界に惹かれ、歌舞伎にしようと考えた男がいる。歌舞伎役者・尾上菊之助である。このゲームの大きな魅力である映像美を活かしながら、どう歌舞伎にしていくのか。新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』も成功させた役者は、自信を持ってこの挑戦に臨んでいる。きっかけはコロナ禍、攻略本を読んで気づいた歌舞伎との相性の良さ──『FFX』を新作歌舞伎にしようと思われた経緯から、まずお聞かせください。きっかけはコロナ禍でのステイホームでした。私の場合、2020年3月の国立劇場の公演が無観客での配信になり、そこから7月まで歌舞伎の公演がなくなってしまいました。先行きが見えず気持ちが落ち込んでいたときにステイホームでゲーム需要が高まっていることを知り、小学生の頃によくやっていたゲームをもう一度プレイしようと思いました。そして、ロールプレイングゲームで最も心に残っていた『FFX』をもう一度やり始め、攻略本を読んだときに思ったんですね。これはもしかしたら新作歌舞伎になるのではないかなと。──そう思われたポイントは?『FFX』はとにかく脚本が素晴らしいんです。まず、巨大な脅威「シン」を倒すべく、ヒロインのユウナ(中村米吉)と仲間たちが力を合わせて戦っていくという物語に、いつの時代にも通じる人間の普遍的なテーマがあります。さらに、ヒロインだけでなく、彼女を支える主な6人の人物も、葛藤を抱えて生きていることが細かく描かれている。それぞれのキャラクターがその葛藤をどう乗り越えて成長していくか。感情のターニングポイントがキャラクターごとにあるので、歌舞伎にしたときに各場に見どころができると思いました。なおかつ、ストーリー展開も、途中で逆転劇が起きるという衝撃がある。物語の中に多くの感情ドラマがあり、『FFX』を知らない方がご覧になっても感動できて、楽しんでいただけるのではないかと思いました。『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』オリジナルCGキービジュアル──新作歌舞伎にするにあたっては、連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)などヒットドラマを手がけておられる八津弘幸さんが脚本を担当されることになりましたが、そのもともと見事だったゲームのシナリオに、さらにどんな工夫がなされているのでしょうか。例えば、巨悪であるシーモア(尾上松也)というキャラクターが抱えている父親との葛藤も、ゲームでは回想シーンでしか描かれていませんが、今回はそこを八津さんが深く掘り下げてくださっているので、よくわかっていただけるのではないかと思います。──そして、菊之助さんと一緒に演出を担当されるのが、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』(2016年)やB’zのドームツアーなどを手がけられた金谷かほりさんです。客席が360度回転するIHIステージアラウンド東京で上演にするにあたって、どんな演出にしようとされていますか。今は、美術の堀尾幸男先生が作ってくださった模型を前に、東西南北4つのステージを脚本のどの場面に使うのか、落とし込んでいく作業をしているところです。高さ8メートルのスクリーンに何を映すかということも、金谷さんが一場一場、絵コンテを描いてくださっていて。ゲームやイベントで使われた映像を投影しつつ、観ているお客様も、あたかも自分が『FFX』の世界に入っているかのような感覚になるのではないかと思っています。そこに、もちろん歌舞伎的な手法も取り入れていきます。──その映像などのゲームの世界と歌舞伎との融合は、どのようにやっていこうと考えておられますか。長編歌舞伎なので、これまで培ってきた歌舞伎の演技体が生きる脚本であり演出でありたいと思っています。舞踊や立廻り、歌舞伎独特の台詞回しなどを活かしながら、映像や4面ある舞台をどう効果的に使っていくかが見どころになります。その融合のバランスは場面によって少しずつ変わっていくことになると思うのですが、歌舞伎役者の身体を活かしつつゲームの世界観が堪能できる作品を作り上げたいと思っています。今の人の心に届く新作歌舞伎が未来の古典になる──ビジュアルは、ゲームのキャラクターに近いものになるのでしょうか。先日、メイクとカツラと衣装のフィッティングをしたんですけれども、かなりゲームのキャラクターを想起させる素晴らしいものが出来上がっております。ただ、ゲームそのままというわけではなく、歌舞伎テイストを加えておりまして。松竹衣裳の松本勇さんが歌舞伎で使っている和の素材を入れてより美しく見えるようにしてくださっています。歌舞伎は豪華な衣装も見どころのひとつなので、歌舞伎の古典の知恵とゲームのキャラクターの融合も楽しみのひとつとしてぜひ観ていただきたいなと思います。──新作歌舞伎では、菊之助さんは最近では、『風の谷のナウシカ』(2019年)を手がけられました。その経験も活きていますか。それはありますね。「ナウシカ」を作っていたときに、歌舞伎に寄せてしまうと「ナウシカ」の味が消えてしまい、でも「ナウシカ」に寄せてしまうと歌舞伎の良さが消えてしまうという試行錯誤があったので。バランスを探るにあたっては、「ナウシカ」の経験がとても力になっています。──その『ナウシカ』の他にもこれまでに、『NINAGAWA 十二夜』(2007年)、『マハーバーラタ戦記』(2017年)など、ご自身の企画・構想で新しい歌舞伎の舞台をつくってこられました。その原動力はどこにあるのでしょう。そもそも歌舞伎の古典も、それができた当時は、その時代を生きているお客様に届くものをと歌舞伎役者たちが考えて生まれた新作です。先人たちがしてきたように、今を生きている私たちも今の人に届く新作歌舞伎を作り、それが未来に残って古典になることが、先人へのご恩返しだと思っていますので。その思いが私の大きな原動力になっています。──古典として残っていく作品にするには、何が大切だと思われていますか。名作と言われているものには、やはり普遍的なテーマがあります。登場人物が様々に葛藤を抱えていて──今回も、シーモアがなぜ巨悪になってしまったのかというところを丁寧に描こうと思っているのですが──、そして、人が大事にしなければいけない心情がきちんと描かれている。「里見八犬伝」に“仁義礼智忠信孝悌”という12個の玉がありますが、その中でも私は、仁義礼信は特に普遍的なテーマであると思っています。──この『新作歌舞伎FFX』は、まさしくその要素を持っていると。そう思っています。心に刺さる名台詞が多いので、役者が演じるたびに深みを増していくと思います。何より、お互いに協力し合って困難に立ち向かっていき、どんな壁が立ちはだかってもあきらめずに前へ進んでいく主人公たちの姿勢は、コロナ禍の今にはなおさら響き、これから先も力となる、まさに普遍的なものだと思います。ユウナを演じる中村米吉にシーモア尾上松也ら魅力的なキャスティング──企画・演出のみならず、もちろん出演もされます。ヒロインのユウナを支えるティーダを演じられますが、演じ手としての意気込みも聞かせていただけますか。ティーダは、最初何も知らずにユウナを元気づけているのですが、この可憐な少女が自分が犠牲になる覚悟で戦いの旅に出ていることに途中で気づき、自分の力で世界を変えたいと思うその純粋な心に惹かれていきます。彼もまた、彼女の暮らす世界を変えたいと思うようになります。そんなふたりの人を思いやる素晴らしさを、深く丁寧に演じていきたいですね。──ユウナを演じられる米吉さんは、2019年の『風の谷のナウシカ』でご一緒されていて、その前半部分をもとに皇女クシャナに焦点を当てて今年7月に上演された「上の巻 ―白き魔女の戦記―」では、菊之助さんがクシャナを、米吉さんがナウシカを演じられました。どんな印象をお持ちですか。以前から古典でも素晴らしい役者さんだなと思っていたのですが、最初の『ナウシカ』でケチャ役に向き合われるクリエイティブで真摯な姿勢を拝見して、再演するときのナウシカは米吉さんしかいないと思いました。そして再演のときも新作に対する心構えが素晴らしく、同時進行でこの『FFX』の話も進んでいたので、ユウナは米吉さんにと心から思いお願いしました。他の皆さんも、金谷さんからキャスティングがみんなハマってますねと嬉しいお言葉をいただいたので、久しぶりにご一緒する(中村)獅童さんや、迫力あるシーモアになりそうな(尾上)松也さんなど、歌舞伎役者がゲームのキャラクターになり、演じるのを楽しみにしていただきたいですね。──ちなみに、お話を伺って、『FFX』を知らない人も楽しめる工夫をされていることがよくわかりましたが、何か予習をしてから劇場に行ったほうがいいでしょうか。歌舞伎の古典も、歌舞伎を初めてご覧になる方でも、物語のあらすじをある程度わかっていればお芝居を楽しんでいただけると思いますが、同じくこの『FFX』も、ざっくりとあらすじがわかったうえで観ていただけると、より楽しんでいただけるとは思っています。公式ホームページにあるあらすじを読んで来ていただけければ、必ず楽しめるしつらえになっておりますので。ぜひ劇場にお運びください。取材・文=大内弓子<公演情報>『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』2023年3月4日(土)~4月12日(水) 東京・IHIステージアラウンド東京※休演日:3月8日(水)、15日(水)、22日(水)、29日(水)、4月5日(水)開演時間:前編 12:00 / 後編 17:00(予定)『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』キービジュアル企画:尾上菊之助脚本:八津弘幸演出:金谷かほり尾上菊之助【出演】ティーダ役:尾上菊之助アーロン役:中村獅童シーモア役:尾上松也ルールー役:中村梅枝ルッツ役、23代目オオアカ屋役:中村萬太郎ユウナ役:中村米吉ワッカ役:中村橋之助リュック役:上村吉太朗ユウナレスカ役:中村芝のぶキマリ役:坂東彦三郎ブラスカ役:中村錦之助ジェクト役:坂東彌十郎シド役:中村歌六公式HP:
2022年11月09日アイドルグループ・豆柴の大群のライブ映像「『実力をしっかりとつけるツアー』ツアーファイナル」が、dTVで独占配信を開始した。TBS系のバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』内のアイドルオーディション企画“MONSTER IDOL”から誕生した豆柴の大群。お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃんがプロデューサーを務め、2020年にシングル「AAA」でメジャーデビューを果たした。今回配信されたのは、2020年11月から2021年1月にかけて開催された初の全国ライブハウスツアー「実力をしっかりとつけるツアー」から、東京・渋谷 duo MUSIC EXCHANGEで行われたツアーファイナル公演。ツアー開催当時は発売前だったメジャー1stアルバム『まめジャー!』に収録されている曲のパフォーマンスを初披露したほか、キャッチーでポップなサウンドの「お願いキスミー」や、クロちゃんが作詞を手掛けた楽曲「ろけっとすたーと」、「サマバリ」、アッパーなサウンドの「MOTiON」など、多彩な楽曲が揃う豆柴の大群の魅力を詰め込んだセットリストを展開した。
2022年09月16日「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX」の配役ほか公演詳細が明らかになった。2001年リリースの「ファイナルファンタジーX」が、尾上菊之助、中村獅童、尾上松也、中村錦之助、坂東彌十郎、中村歌六出演で新作歌舞伎として世界初上演。ティーダとユウナの物語、白熱のブリッツボール、異界送り、ラストバトルなど見どころ満載かつ、物語のはじまりから終わりまでを描くため、上演時間は前編・後編通しでおよそ6~7時間(休憩を含む)を予定。菊之助さんがティーダ、獅童さんがアーロン、松也さんがシーモア、錦之助さんがブラスカ、彌十郎さんがジェクト、歌六さんがシドを演じるほか、中村梅枝/ルールー、中村萬太郎/ルッツ・23代目オオアカ屋、中村米吉/ユウナ、中村橋之助/ワッカ、上村吉太朗/リュック、中村芝のぶ/ユウナレスカ、坂東彦三郎/キマリという配役が発表となった。また、RIKKIが歌うバラード「素敵だね」が流れ、ティーダの声を務める森田成一と、本作で同役を務める菊之助さんが共にナレーションを担当した第2弾スポットも完成した。森田さんは「スクウェア・エニックスによる映像が、IHIステージアラウンド東京という最新の劇場で、伝統芸能・歌舞伎と融合する・・・!日本が誇る『伝統と最新』のエンターテインメント。これこそ正に“FANTASY”です!劇場に行くのが今から楽しみでなりません!」と期待のコメントを寄せた。この公演のためだけに、オリジナルCGビジュアルをスクウェア・エニックスのイメージ・スタジオ部が特別に制作。ザナルカンドを背景に主人公ティーダとヒロイン・ユウナが微笑みあうピュアなビジュアルが誕生。さらに、一般発売(11月19日)に先駆けて、9月14日(水)10:00~10月2日(日)23:59まで公演公式サイトにて、オリジナルCGビジュアルアクリルスタンド付SS席限定の超最速先行が決定した。「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX」は2023年3月4日(土)~4月12日(水)IHIステージアラウンド東京(豊洲)にて上演。(cinemacafe.net)
2022年09月14日2023年春、「ファイナルファンタジー」シリーズ35周年を記念してIHIステージアラウンド東京(豊洲)にて『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』が上演されることが決定した。本作は、『NINAGAWA 十二夜』『マハーバーラタ戦記』『風の谷のナウシカ』など自身の企画、構想などから新しい歌舞伎の舞台を創り出してきた尾上菊之助が、更なる高みに挑戦すべく歌舞伎化を熱望した渾身の新作歌舞伎となっている。会場となるIHIステージアラウンド東京は、周囲を取り囲む360度全てに展開されるステージとその中心に巨大な円形の観客席を配置し、観客席自体が回転しながら舞台、映像、音楽などを融合することで生まれる、これまでにない感覚や“没入感”が魅力の舞台。『ファイナルファンタジーX』の世界観はそのままに、IHIステージアラウンド東京ならではの臨場感と迫力でザナルカンドへの旅を再現する。記念すべき初上演の出演者は、歌舞伎の舞台のみならずドラマ『グランメゾン東京』『下町ロケット』などで活躍する尾上菊之助をはじめ、映画やドラマなど出演は多岐にわたり、近年ではバーチャル×歌舞伎という両者の世界観が見事に融合する「超歌舞伎」など新しい形の歌舞伎にも挑戦し続けている中村獅童、歌舞伎界期待の若手俳優でドラマ、ミュージカル、バラエティーなど様々な場でマルチな活躍をみせる尾上松也、そしてNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で小栗旬演じる北条義時の父・北条時政を熱演中の坂東彌十郎と魅力溢れる豪華な顔ぶれとなっている。『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』出演者写真脚本は連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)など心温まる人情ドラマから重厚な人間ドラマまで多くのヒットドラマを手掛けている八津弘幸。共同演出は、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』やB’zのドームツアーなど成功させ、ダイナミックかつ繊細に魅せる演出が注目されている金谷かほりが手掛ける。■企画・演出 尾上菊之助 コメント名作ゲーム『ファイナルファンタジーX』と日本が誇る伝統芸能の歌舞伎が融合し、相互の文化をつなぐ新しい架け橋にしていきたいと思い、『新作歌舞伎 ファイナルファンタジー X』 を企画いたしました。IHIステージアラウンド東京での歌舞伎公演は初めての挑戦になりますが、発売当時にゲームをした時の衝撃的で感動した気持ちを大切に、ゲームを大好きな人にも、歌舞伎を観たことがない方にもぜひ観てもらいたいと思っております。高さ8メートルの巨大スクリーンに映し出される映像が舞台を彩り、あたかも「ファイナルファンタジー」の世界にいるかのような没入感をご堪能いただけると思います! このような時代だからこそ、観て頂きたい心に響くストーリーです。ぜひ劇場にお越しください。■『ファイナルファンタジーX』プロデューサー 北瀬佳範 コメント最初にこの話を頂いた時は“まさか”という半信半疑の気持ちでいっぱいでしたが、尾上菊之助様から直接、熱のこもった思いを伝えていただき大変感動したのを覚えています。大衆娯楽としては最後発のビデオゲームと日本の伝統芸能である歌舞伎とのコラボがどのような感動を生みだすのか。今からワクワクが止まりません。<公演情報>『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』2023年春 上演(予定)会場:IHIステージアラウンド東京(豊洲)『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』ロゴ【出演】尾上菊之助 / 中村獅童 / 尾上松也中村梅枝 / 中村萬太郎 / 中村米吉 / 中村橋之助 / 上村吉太朗 / 中村芝のぶ坂東彦三郎 / 坂東彌十郎 / ほか【物語】大いなる脅威『シン』に人々がおびえて暮らす、死の螺旋にとらわれた世界スピラ。民はエボン寺院に心のよりどころを求め、召喚士たちは「命と引きかえに発動する究極召喚こそ『シン』を倒す唯一の手段」とする寺院の教えを信じ、スピラに平穏をもたらすべく旅に出る。究極召喚でも『シン』は完全には死なず、一定の期間を経て復活するが、それでも『シン』の出現しない時期――ナギ節は、人々の心につかの間の安息を与えていた。ビサイド村の少女ユウナも、ナギ節をもたらそうと決意した召喚士のひとりだった。異世界ザナルカンドからスピラへと迷いこみ彼女と出会った少年ティーダは、見知らぬ世界にとまどいながらも、召喚士を守る「ガード」としてユウナに同行する。『シン』に立ち向かう討伐隊の壊滅、明かされる『シン』の正体、そして寺院の裏切り――旅のなか、衝撃の出来事が幾度となくティーダたちを襲うが、彼らはそれを乗り越え、自分たちの物語をつむごうとする。■『ファイナルファンタジーX』について2001年に「ファイナルファンタジー」シリーズの第10弾として、発売された『ファイナルファンタジーX』。世界累計出荷・DL販売本数は、2080万本以上(2021年9月末時点)のシリーズ屈指の人気作。大いなる脅威『シン』に立ち向かう少年と少女の切ない物語が、シリーズで初めて採用されたキャラクターボイスや状況に応じて表情が変化するフェイシャルアニメーションの採用により感情豊かに描かれ、その感動的な物語は今なお多くのユーザーに愛され続けている。公式HP:『新作歌舞伎 FINAL FANTASYX』 ティザーCM
2022年07月19日2001年7月19日に発売され、ゲーム業界に新たな金字塔を打ち建てたシリーズ第10弾「ファイナルファンタジーX」を“大長編 歌舞伎”で描き出す『新作歌舞伎ファイナルファンタジーX』が2023年春に上演決定。「ファイナルファンタジー」シリーズ35周年記念として、豪華歌舞伎俳優が集結する。企画・演出・出演は尾上菊之助。これまでも「NINAGAWA十二夜」「マハーバーラタ戦記」「風の谷のナウシカ」など自身の企画、構想などから新しい歌舞伎の舞台を創り出してきた。この作品は菊之助さんがさらなる高みに挑戦すべく歌舞伎化を熱望した渾身の新作歌舞伎。不朽の名作ゲーム「ファイナルファンタジーX」の世界観を、アジア初の没入型エンタテインメント劇場、IHIステージアラウンド東京にて世界初上演する。IHIステージアラウンド東京は、周囲を取り囲む360度全てに展開されるステージと、その中心に巨大な円形の観客席を配置し、巨大なお盆に乗った観客席自体が回転しながら、舞台、映像、音楽などと画期的な方法で融合することで、これまでにない感覚や“没入感”を楽しむことができるのも大きな魅力。「ファイナルファンタジーX」の圧倒的な映像世界に没入し、世界観はそのままに、IHIステージアラウンド東京ならではの臨場感と迫力で、ゲームの世界・ザナルカンドへの旅を舞台に昇華させる。初上演の出演者は、歌舞伎の舞台のみならず、ドラマ「グランメゾン東京」「下町ロケット」などで活躍する菊之助さんをはじめ、映画やドラマなど出演は多岐にわたり、近年ではバーチャル×歌舞伎という両者の世界観が見事に融合する「超歌舞伎」など新しい形の歌舞伎にも挑戦し続けている中村獅童、歌舞伎界期待の若手俳優で、ドラマ・ミュージカル・バラエティーなど、様々な場でマルチな活躍をみせる尾上松也、そして、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で小栗旬演じる北条義時の父・北条時政を熱演中の坂東彌十郎と魅力溢れる豪華な顔ぶれが集結。そして、脚本はNHK連続テレビ小説「おちょやん」、「家政夫のミタゾノ」など心温まる人情ドラマから重厚な人間ドラマまで多くの大ヒットドラマを手掛けている八津弘幸。共同演出は、「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」や「B'z」のドームツアーなどを成功させ、ダイナミックかつ繊細に魅せる演出が業界内で注目されている金谷かほりという強力タッグが実現した。■企画・演出尾上菊之助コメント名作ゲーム『ファイナルファンタジーX』と日本が誇る伝統芸能の歌舞伎が融合し、相互の文化をつなぐ新しい架け橋にしていきたいと思い『新作歌舞伎ファイナルファンタジーX』を企画いたしました。IHIステージアラウンド東京での歌舞伎公演は初めての挑戦になりますが、発売当時にゲームをした時の衝撃的で感動した気持ちを大切に、ゲームを大好きな人にも、歌舞伎を見たことがない方にもぜひ見てもらいたいと思っております。高さ8メートルの巨大スクリーンに映し出される映像が舞台を彩り、あたかも「ファイナルファンタジー」の世界にいるかのような没入感をご堪能いただけると思います!このような時代だからこそ、見て頂きたい心に響くストーリーです。ぜひ劇場にお越しください。■ゲーム『ファイナルファンタジーX』プロデューサー北瀬佳範コメント最初にこの話を頂いた時は“まさか”という半信半疑の気持ちでいっぱいでしたが、尾上菊之助様から直接、熱のこもった思いを伝えていただき大変感動したのを覚えています。大衆娯楽としては最後発のビデオゲームと日本の伝統芸能である歌舞伎とのコラボがどのような感動を生みだすのか。今からワクワクが止まりません。『新作歌舞伎ファイナルファンタジーX』は2023年春、IHIステージアラウンド東京(豊洲)にて上演予定。(text:cinemacafe.net)
2022年07月19日Little Glee Monsterが、『Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey』ツアーファイナルとなる7月24日をもって5人での活動を終了することを発表した。休養中の芹奈、manakaそれぞれがLittle Glee Monsterを離れ新たな音楽活動に挑戦する意向を示し、メンバー同士で幾度も話し合いを重ねた結果、芹奈とmanakaの意思を尊重しLittle Glee Monsterを卒業するという結論となった。今回の発表を受け、現在ツアー中のかれん、MAYU、アサヒの3人は結成前からの目標の一つであった「音楽で世界を笑顔にする日本発のヴォーカルグループ」という大きな夢を達成するため、新たな仲間を迎え次なるステージへと進むことを決意。また、その夢の実現に向けてワタナベエンターテインメントとソニーミュージックが共同で「Monster Groove Lab.」を設立し、Little Glee Monsterを筆頭に、「音楽で世界を笑顔にしたい」という志を持つパフォーマー、クリエイターを創出していくことが発表された。第一弾として「M∞NSTER AUDITION」がこの夏スタート。Little Glee Monsterの新たなメンバーを募集するのみならず、グループ・ソロ問わずLittle Glee Monsterの仲間として、世界に向けて発信できる才能を広く募集する。オーディションは7月25日より募集を開始し、Little Glee Monsterのメンバーも審査に参加する。■芹奈 コメントLittle Glee Monsterを応援してくださる全ての皆様へいつも応援し支えてくださって本当に、ありがとうございます。私、芹奈は2022年7月24日をもってLittle Glee Monsterのメンバーとしての活動を卒業することとなりました。突然の発表となり、本当に申し訳ございません。何より、復帰を心待ちにしてくれていたみんなの気持ちに応えられなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当に本当に、ごめんなさい。ですがここまで、ギリギリ走り続ける事が出来たのは間違いなく皆さんの、ガオラーの存在があったからです。みんなの言葉を、ずっと信じていました。それでなんとか続けてこられました。色んな経験をさせてくれて、色んな景色を見させてくれて本当に感謝しています。本当に本当に、ありがとう。そして、良い時も悪い時もいつも支えてくださったスタッフさん、リトグリに携わってくださった関係者の皆様、そして、メンバー。本当にありがとうございました。13歳で上京、16歳でデビューし皆と夢を追いかけこの約9年間リトグリに全て捧げてきました。その中で色んな経験をさせていただき、リトグリとしての夢も叶えることが出来ました。だからこそ…ここ数年は私はどこに向かっているのか、どうなっていくのかという不安、ズレを感じるようになりました。心身共にバランスを崩しお休みをいただく中で、これからは…ありのままの自分。自分を大切に生きていきたい。そう思いました。だからこそ、これからも私は歌うこと、表現していくことは決してやめません。私の事を好きでいてくださる皆様にまた、必ず恩返しがしたい。また見つけてほしい。また会いたいです。皆さんへの感謝の気持ちを決して忘れることなく、自分らしく表現できるように自分を磨いていきます。また温かく見守っていただけたら嬉しいです。私はこれからもリトグリを応援していきます。新しいリトグリがたくさんの人に愛されますように。かれん、MAYU、アサヒ自分の気持ちを大切に、続けてください。リトグリは、私の青春でした。今まで本当にありがとうございました。■manaka コメントいつも応援ありがとうございます。2013年にLittle Glee Monsterとして活動を始めて、9年になります。初めてのレコーディング、初めてしたサイン、初めて自分たちの歌がCDとなりリリースされたときの喜び。どれも昨日のことのように私の中に残っていて、宝物になっています。どの曲も聴くと5人で飛び跳ねて喜んだこと、何度も歌い直してやっと完成した曲を帰り道に聴いて幸せな気持ちになったこと、初めての挑戦で不安に押しつぶされそうになったこと、悔しくて歯を食いしばって頑張ったこと、沢山の記憶と紐づいていろいろな感情が呼び起こされてきます。Little Glee Monsterが大好きです。私にとって10代のすべてです。そして今回、Little Glee Monsterから私は卒業します。休養をいただき立ち止まってみて、改めて自分にとっての音楽を考え続けて、たどり着いた決意です。これからは個人で音楽により深く向き合っていきたいと思っています。突然のお知らせになってしまい、ごめんなさい。私にとって離れていても、特別な存在はいつだってかれん、MAYU、芹奈、アサヒです。最後になりましたが沢山のご心配をおかけしました。現在は早期治療と休養により回復しておりますが、今はまだ無理をせずもう少し時間をかけて皆さんに会える日を目指して頑張ろうと思っています。たくさんの心配や応援本当にありがとうございます。そしてここからまた新たに始まるLittle Glee Monsterをよろしくお願いします。■かれん コメント芹奈・manakaの卒業、そしてオーディションについて発表をさせていただきました。応援してくださっている皆さんを驚かせてしまい、本当に申し訳ありません。私達3人は、2人がいつでも戻ってこられるように活動を続けてきました。2人の決断を聞き、複雑な気持ちはなかなか消化できませんでしたが、今までLittle Glee Monsterとしてデビューして約9年間、どんな時も共に頑張ってきたメンバーとして、2人の選択を素直に応援したいという思いに至りました。ファンの皆さんもすぐには難しいかと思いますが、芹奈・manakaが出した決断をご理解頂けると幸いです。私達は、どんな形であろうとリトグリとして皆さんに歌を届けたいと思っています。今までも、そしてもちろんこれからもずっとその気持ちに変わりはありません。そして、ファンの皆さんに今までのリトグリの歴史を楽しんでもらえるよう、Live Tour 2022 Journey最後の幕張公演を準備しています。一緒に笑顔でファイナルを迎えてくれたら嬉しいです。これからも皆さんとたくさんの時間を共有出来たらいいなと思います。そしてこの先のリトグリが更に進化するように、新しいチームそして仲間とワクワクすることを続けていきたいと思っているので皆さんも一緒に楽しんでくださると嬉しいです。オーディションには、歌を届け続けたい私達3人と志を1つに新たなリトグリの可能性を広げてくれる人がたくさん参加してくれることを楽しみにしています。いつも応援してくださってる皆さん、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。■MAYU コメント5人でまたステージに立つ日が、自分達にとっても望んでいたことだし、みなさんも待ってくれていたと思います。私たちはグループでありますが5人それぞれ1人1人の人生でもあり、そして人生の決断をするのはそれぞれ自分で、お互いの思いを尊重し合い新たな道を選びました。だけど、結成から9年間の数え切れない思い出がある事は事実で、消える事もありません。これまでのみなさんとの思い出も消える事はないし、みなさんにもこれからもずっと大切にしてほしいなと思います。約10年間共に過ごしてきたメンバーそして友達として、芹奈・manakaそれぞれの歩む道を応援したいと思います。そして私達3人は変わらずLittle Glee Monsterとして、新しい道を進んでいきます。Little Glee Monsterとして、みなさんと見たい景色がまだまだ沢山あります。どんな形になってもLittle Glee Monsterとして歌い続けます。幕張公演では、今までのLittle Glee Monsterを応援してくれた皆さんへ感謝を伝えたいと思っています。かれん、アサヒと一緒に、5人を感じていただける集大成のライブとなるように精一杯歌います。そして、オーディションをするのは、私達にとっても挑戦ではありますが、新しいリトグリの幕開けを楽しみにしてくれたら嬉しいです。ファンの皆さん、頭が混乱して受け止めるのに時間がかかってしまわれるかもしれません。ですがどうか、これからもずっとずっと一緒に歩んでほしいです。これまでもたくさんの応援をありがとうございました。これからもよろしくお願いします■アサヒ コメント応援してくれているみなさんには突然のお知らせになってしまってごめんなさい。5人のリトグリを待っていてくれている声を沢山目にしていたので心苦しいです。リトグリが結成されてもうすぐで9年になります。長い月日、この大好きなメンバーと応援してくれる温かいファンのみなさんのおかげで、毎日楽しく活動できています。12,13歳の頃から仲間として色々な課題も大舞台も乗り越えてきたメンバーと違う道に進むのは、正直私も切ないです。10代から20代になって、進みたい道、挑戦したいことも変わっていく日は来てしまうと、頭の片隅では思っていましたが、こんなに早く来るとは思ってもいませんでした。でも、長く一緒に活動してきた大好きなメンバーだから、バラバラの道になってもそれぞれを応援していきたいと思っています。今までの時間に嘘はひとつもなかったし、それはファンのみなさんが1番わかってくれていると思います。5人じゃなくなっても、何人になってもリトグリはリトグリです。manakaも芹奈もリトグリも、見守ってくれたら嬉しいです。今までの私たちの活動を応援してくれて本当にありがとうございました。これからもみなさんの心に寄り添える歌をお届けできるように精一杯がんばります。そして、私の大好きな5人のリトグリのこれまでの歴史を、最後にみなさんに届けられたらと思っています。幕張のライブで一緒に笑顔になってくれたら嬉しいです。このタイミングでオーディションというのは、受け入れ難い気持ちもあるかと思いますが、私たちも今以上に進化していける仲間と一緒に新しい未来を見てけたらいいなと思っています。みなさんのことは絶対置いていかないから、これからも色んな景色を一緒に見ていきたいです。ガオラーのみなさん、ずっと大好きだよ。これからもよろしくね。<ライブ情報>『Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey』※終了分は割愛7月23日(土) 千葉・幕張メッセ イベントホール7月24日(日) 千葉・幕張メッセ イベントホールツアー特設サイト:関連リンクLittle Glee Monster オフィシャルサイト Glee Monster オフィシャルInstagram Glee Monster 公式YouTube Glee Monster サブスクリプション Glee Monster オフィシャルTwitterかれん Twitter Twitterアサヒ Twitter
2022年07月16日日本最大級のゲームの総合展示会、東京ゲームショウが3年ぶりに幕張メッセで開催される。過去2年はオンライン開催だったが、今年は会場に集まり、遊び、最新ゲームを巨大ブースで楽しむことができる。東京ゲームショウは1996年から開催されているゲームファン恒例のイベント。世界にはE3などの巨大なゲームショウが存在するが、日本では本イベントが長年に渡って愛され続けている。2020年と翌21年は新型コロナウィルスの影響でリアル開催がかなわなかったが、今年は9月15日(木)と16日(金)にビジネスデイ(16日は14時から一般入場可)が行われ、17日(土)と18日(日)に一般公開されることが決定。すでに多くのメーカーが出展を予定している。また、昨年に引き続き、オンラインのコンテンツも登場する予定だ。本年度のテーマは“ゲームは、絶対、とまらない。”で、現行のゲームだけでなく、メタバースなど未来のゲームの姿も垣間見える内容になる。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からチケットは日別で販売され、人数が制限される。東京ゲームショウ 2022ビジネスデイ:9月15日(木) 10:00~17:009月16日(金) 10:00~18:00※9月16日(金)は14時から一般来場者も入場一般公開日:9月17日(土) 10:00~18:009月18日(日) 10:00~18:00※14時から入場できる「午後券」も発売※一部の券種のみ入場時間を繰り上げることがあります。※小学生以下は保護者同伴でも入場不可(乳幼児の入場も不可)※おひとりあたり4枚まで購入可幕張メッセ■チケット情報
2022年07月09日ご結婚されている皆さんは、パートナーとどのような形で出会い結婚しましたか?中には驚きの出会いをした方もいますよね。今回は実際に募集した「夫婦の衝撃の出会いエピソード」をご紹介します。ネットゲーム夫との出会いはネットゲームでした。ネットゲームといっても、直接そこで出会ったわけではなく、お互いの友達同士がネットゲームで知り合ったのをきっかけでの紹介でした。あるとき、私の友人がネットゲームで知り合った男性と付き合うことになったとのことで、遠距離だったのでテレビ電話で紹介してもらいました。そのときにその彼の友人も遊びにきていて、一緒にお話ししたのがきっかけです。その後、一緒にゲームをする仲になり、付き合う流れになりました。正直こんなきっかけで付き合うことになるとは思わなかったです。(女性/自営業)さりげないお見合い会社の先輩が会社を辞めてしまいました。先輩から転職先の人との食事会があるから私も参加してほしいと依頼がありました。人数がそろわなかったようで急遽参加しました。今思えば先輩の転職先の男性が彼女を募集していたので彼氏がいない私をその人に会わせたかったらしいです。実際に先輩と私、その会社の男性2人の4人の食事会でした。後日、私の勤務先のお店に男性のひとりが何度も来てデートを申し込まれました。最終的に付き合うことになりましたが、さりげなくお見合いをしていたような感じで出会いました。(女性/会社員)いかがでしたか?これは運命なのでしょうか…!思いもよらない出会い方があるものですね。以上、夫婦の衝撃の出会いでした。次回の「夫婦の衝撃の出会いエピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年07月03日7人組ダンス&ボーカルグループIVVYが6月27日、SHIBUYA CLUB QUATTROにて「IVVY BLUE DAISY TOUR」ファイナル公演を行った。2022年1月に新メンバーのMASAKI、TAICHI、KEYが加わり、新生IVVYとして“第二章”をスタートさせた彼ら。個性と魅力を見せたライブの模様をレポートする。7人の個性が光る新たなIVVYのスタートライン開演時間が過ぎ、会場内の照明が消えるとペンライトの灯りがゆらめく。いよいよライブが始まる……の前に、会場内の中央にあるスクリーンにはメンバーTAIYU?いや、「“MIKE TAIYU”」による公演の注意事項VTRが流れ、空気を和ませる。オープニング映像が流れ、音の振動が直に体に伝わってくる。青を基調としたライティングがステージを彩り、高まっていくBGM。そして、IVVYのメンバー、7人がステージに立つと会場は高揚に包まれた。HIROTOの「東京ファイナル楽しんでいきましょう!」という言葉から始まったのは『AWAKE』。ステージを刺す光の波とダンスが交錯していく。伸びやかなボーカル、さらに厚みを増したラップのサウンドに会場が揺れる。「調子はどうですか!今日は最高の1日にしていきましょう!」とHIROTOが呼びかけ、まずはメンバーそれぞれが自己紹介。「この曲で会場ひとつになっていきましょう!」と『We Like Party』へ。ハンドルを回すようなドライブダンスをメンバーだけではなく、ファンも一緒に。曲中ではHIROTOとMASAKIに持ち上げられたKEYが堂々としたラップを見せる場面もあった。そして、ラップと言えば、もちろんKENTO.iの存在感は抜群。かけていたサングラスを持ち上げ、ステージセンターで重低音を響かせる。一転、『Pain』ではオレンジの照明でどこかムーディに。ハーモニーの厚さで聴かせる。ダンスもセクシーに魅せて、会場の視線はくぎ付けだ。さらに『Mirage』では全員で手を揺らし、ボルテージを上げていく。『Alice』では迫力あるダンスを見せながらも、笑顔と共に「君に魔法かけてあげよう」という歌詞のように本当に魔法をかけられていくような錯覚に陥る。「笑顔に変わる」という歌詞と共にMASAKIがはにかんだ笑顔を見せたり、ダンス中に不意に向かい合ったYU-TAとKEYが笑顔で握手をするなど、ふとしたところで和ませられる。5曲を歌い終えたところで、ステージ上にはHIROTOとYU-TA、MASAKIのボーカル組が残る。「新体制として初の全国ツアー。怪我することなく、1公演も欠けることなく今日を迎えられたことに感謝しています」とYU-TAが言うと、HIROTOも「1年間いろんなことがありました」と続ける。「個人としてもリーダーとしてすごく考える時期があった。それこそYU-TAにもすごく頼ってグループが続くかどうかということもあって。いろんな方に背中を押してもらって、夢を追い続けようということで今がある。ひとつだけ言えるとしたら、IVVYをやっててよかったです」ときっぱり。しかし、「それは自分たちの力だけではなく、会場に足を運んでくださるみなさんのおかげだと思います」と感謝の気持ちを伝えた。これからもステージに立ち続ける理由を歌にそんな「これからもステージに立ち続ける理由を歌にした曲」をメインボーカル3人で『Reason』(未発表曲)を披露。深みのあるバラードに、ファンも真剣に聴き入っているのが空気だけで伝わる。違うタイプのボーカル3人で生み出されるハーモニーは確かに新しい可能性を感じさせるもので、IVVYのこれからを楽しみにさせてくれる。それは7人揃ってのパフォーマンスでも感じられる。『Spiral』、『Freeze』、『Swallowtail』と息の合ったフォーメーションとダンスを見せ、ダイナミックなステージングで客席を魅了していく。後半になっていくにつれてパフォーマンスに力が増していくようにも見え、一瞬たりともステージから目が離せなくなっていく。同時に、メンバーそれぞれが終始楽しそうにしているのも印象的だ。IVVYの可能性という意味ではラップ面も忘れてはならない。KENTO.i、TAIYU、TAICHI、KEYが登場し『TK2』(未発表曲)を披露。先ほどまでのステージとはうってかわって、激しいダンスと重低音のラップが床から会場を揺らす。自然と、客席のノリ方も変わってくるから不思議だ。1曲前とは違うグループを観ているのではないかと思うほど。……と思いきや、続けて“MIKE TAIYU”による新作ムービーの告知映像が流れ、また違う世界観でファンを和ませてくれるから油断できない。衣装を変えたメンバーが登場するとMCでは“MIKE TAIYU”と生電話をつなぐ流れに。MCについてはいつも細かく打ち合わせているわけではないそうで、どの公演でも“生”感があるようだ。電話越しの“MIKE TAIYU”とのコール&レスポンスに会場も拍手で応えながら湧く。“電話”を終えるとホッとしたような表情で登場したTAIYUは「肩の荷が下りた」とポツリ。また、HIROTOとTAIYUのお母さんが来場しているという話題で盛り上がる場面もあり、メンバー同士のアットホームな一面を垣間見せた。そんな和やかなMCを挟み、ライブは後半戦へ。ツアータイトルでもあり、新体制で初のリリースとなる楽曲『BLUE DAISY』について「この曲で世の中、ファンのみなさんにたくさん幸せを運ぼうという想いが詰まった1曲」とHIROTO。「この先もみなさんにたくさん愛していただいて、僕たちも愛を持ってパフォーマンスしていきたい」と思いを込めて楽曲を届けた。これからもみなさんの人生に寄り添っていきたい続く『Brand New Day』では全員でクラップを響かせ、手を振り更に一体感を高めていく。しかし、『BLUE DAISY』のカップリング曲『Let it go』になると、また空気が変わる。楽曲も、ダンスもハード。赤のライティングでクールにステージを見せていく。これまで以上にパワーを増したラップが存在感を発揮し、ダンスパフォーマンスでも、また新しいIVVYの形を垣間見せた。その勢いのまま、『Swing』へ。TAIYUの「ダンスのお時間です!」という言葉に促され、会場にいる全員が一緒に踊って、楽しい!を体感。本編最後の曲となる『A:live』でも全員が体を動かし、一体感を味わった。アンコールでは、Tシャツ姿のメンバーが、15曲を歌い踊り終えたばかりとは思えないパワーで『SHOW-〜昇〜』を披露。そして、ファイナル公演ということで、メンバーが一言ずつファンに想いを伝えた。KEYは「ファイナルをたくさんの方と迎えられて幸せです。最年少ですが新生IVVYをもっと盛り上げていけるようにがんばります」と短い言葉ながらも力強く伝えた。新メンバーながら、高いポテンシャルを見せつけたTAICHIは7人揃って無事に公演を駆け抜けられたことに感謝しつつ、「2日後にもリリースがあるので『BLUE DAISY』をいっぱい聴いて愛してください」と伝えた。MASAKIは「全国を初めて回らせていただいて、たくさんの人と地方でもライブを楽しませていただきました。そこでみんなからもらったパワーをメンバーそれぞれ発揮できたんじゃないかな、と。素敵な空間で一緒に楽しんでいただけて本当に嬉しいです」とかみしめた。TAIYUは「こうして全国ツアーとリリースがかぶるということがなかなかないので本当にこの2カ月、たくさんの思い出をみなさんと作ることができました」と振り返り、改めて感謝を伝えた。KENTO.iは「ファンのみなさんのおかげでめちゃくちゃツアー楽しかったです。ファンのみなさんがいるからこだわるし、きついな、と思うこともあるけどがんばれます。僕らの大きな夢はこれからも続いていくので、必ず大きなステージにみなさんを連れていくのでこれからも期待していてください」と決意を語った。「去年から大きな壁が自分たちの目の前に現れたな、と思ったんですけど、その壁を壊してくれたのは新メンバーと、形が変わっても応援してくれているみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです」と語ったのはYU-TA。「7人となって、更なるステージを目指していろんなことに挑戦していきますし、僕たちのライブを観て、みなさんが少しでも明日また頑張ろうというそんなきっかけになれば嬉しいと思います。これからもみなさんの人生と一緒に寄り添っていく気でがんばりますので応援よろしくお願いします」と思いを伝えた。ラストはHIROTO。「もしあのとき(去年)違った選択をしていたら、いま自分はどうしていたのか、と考えることが怖いぐらい、いまこうして7人でたくさんのみなさんの前でライブができることが本当に幸せです。数あるグループの中でIVVYを好きになってくれて、IVVYを選んでくれて、夢を追いかけてくださってありがとうございます」という感謝とともに、「これからもみんなと一緒に最高の景色を見ていきたいと思います」という決意を伝えた。そしてツアーファイナル、ラストを飾った曲は「ツアーでずっと大切に届けてきた」という『With you』。心を込めて贈られた楽曲に、会場には笑顔があふれた。IVVY結成日の9月1日には7周年ライブをSHIBUYA CLUB QUATTROで行うことも発表。新生IVVYはまだ走り始めたばかり。これからどのようなグループとしての個性を見せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。SET LISTM-1. AWAKEM-2. We Like PartyM-3. PainM-4. MirageM-5. AliceM-6. ReasonM-7. SpiralM-8. FreezeM-9. SwallowtailM-10. TK2M-11. BLUE DAISY《New Release》M-12. Brand New DayM-13. Let it go《New Release》M-14. SwingM-15. A:live【ENCORE】EC-1. SHOW 〜昇〜EC-2. With you取材・文:ふくだりょうこ
2022年06月30日6人組大人アイドルユニットprediaがファイナルライブ『predia Final Live ~Thank you for all my dia~』を6月5日に東京・立川ステージガーデンで開催。そのオフィシャルレポートが到着した。このライブをもって解散するprediaの最後のステージを見届けようと集まったファンで埋め尽くされた会場は、彼女たちの旅立ちを祝う思いと別れを惜しむ感情が入り混じる独特な雰囲気。客席の灯りが落ちると、歴代のMV、ライブ、アーティストフォトがフラッシュする映像がステージのビジョンに映し出され、スターティングSEと共にメンバー6人が登場。チャート最高位を記録したラストシングル「DRESS」でライブがスタートし、同曲で披露したシルバーのスパンコールドレスに身を包み、「Welcome back to your place」「刹那の夜の中で」「BAD HABIT」と立て続けのアップナンバーで会場の空気を跳ね上げる。「可愛いだけじゃ物足りない皆さん、大人の遊び場へようこそ!」お馴染みの挨拶を経て続くファーストセクションでは、「BABY KISS」「Close to you」「Re-Make」とキュートな曲が並び、楽しげな雰囲気が各メンバーから会場全体へ瞬く間に広がっていく。「いままで何回ライブをしてきたんだろう?」沢口の問いかけに「500回くらい?全部来たって人いる?」と桜子が会場に投げかけると、流石に全部はいなかったが、9割参加の猛者や逆に初めてライブに来た!などの手が上がり、メンバーを喜ばせる。和やかな思い出トークの後、「NAKED」「BOROBORO 〜この愛はボロボロになる運命なのか〜」「you slipped away」そして「Dream Of Love」を歌い終え、メンバーは一度ステージからフェードアウト。ビジョンには、全員で会食をするメンバーの映像が登場。「We are predia!」の掛け声を皮切りに11年間の思い出話やエピソードトークを披露。しみじみと懐かしいムードが漂う中、新生prediaの幕開けとなったナンバー「東京マドンナ」で後半戦がスタートし、赤いドレスに衣装チェンジしたメンバーが躍動する。シングル曲以外のカテゴリーでファン投票1位に選ばれた「クレオパトラ」、そして「MUSIC」を挟み、続く「You’re my Hero」では、ビジョンにメンバー手書きの歌詞が映し出され、ファンとの大切な曲に彩りを添えていく。続いてメジャーデビューシングル「壊れた愛の果てに」、メジャーセカンドシングル「美しき孤独たち」を立て続けに披露し、ライブはいよいよクライマックスへ。湊が「なんかもう終わっちゃうんだね。ここまですごい楽しすぎちゃったんだ。」と言うと水野は「だって私まだ泣いてないんだよ。」と語る。限られた最後の時間を惜しむ気持ちを振り切るように、ラストセクションは「Crazy Cat -10th Anniversary Ver.-」「禁断のマスカレード」「SUPER WOMEN」「The Call」をノンストップでたたみ掛け本編を終えた。メンバーが去ったステージのビジョンには、各メンバーからのメッセージと「ありがとう」の言葉が映し出され、アンコールの登場を待つファンに感謝の気持ちを伝える。1人ひとりがファンに語った“最後の言葉”そしてアンコールでは、最新にして最後の衣装となったラベンダーカラーのドレスで登場し、全ての人達への感謝の気持ちを込めたpredia最後の楽曲「Thank you for all my dia」をパフォーマンス。そして「Wake Up」を歌い終えたところで、メンバー1人ひとりがそれぞれの思いを口にした。村上「最後にこんな素敵なライブが出来たのは、6人一緒に頑張れたから。解散しても、prediaの音楽が、みんなに寄り添ってればいいなと思います。」まえだ「ファンが愛し続けてくれたから、prediaはこうして続けてこれました。今日過ごした思い出、みんながくれた愛は、“ちゃん”にとって宝物なので、今日2022年6月5日は忘れられない一日になりました。」水野「終わりかけ、という事を、ステージに立ち実感しました。いろいろ伝えたいことはいっぱいあるんですけど、11年間振り返ったらめちゃくちゃ幸せだった。私をアイドルにしてくれたのは、ファンのみんななので感謝しています。」桜子「先に卒業したメンバーも含めて、みんなと一緒にやってこれて良かった。東京ドームでやるという夢は叶えられなかったけど、人数とか数字で表せない部分で、十分に夢を叶えさせてくれました。だから凄く幸せで、何の悔いもありません。」湊「prediaのメインボーカルとして歌い続けてこれたのは本当に誇りに思います。心から幸せな大人アイドル人生でした。」沢口「predia歴代のメンバーの中では、私が一番の問題児ではなかったのかという自覚があります。そんな私に温かく手を差し伸べてくれて、時には怒ってくれて、私にとってはそういう人たちは初めての存在だったから、すごく出会えたことを嬉しく思っているし、人を信じることは良いことだなと思いました。prediaのメンバーとして頑張っていくうちに、もっともっとこのグループのためになるように頑張りたいと思える様になりました。」涙を交えた最後のMCを終え、prediaの始まりの曲「Dia Love -10th Anniversary Ver.-」、続くダンサブルなスタンダードナンバー「Paradise」で会場の熱は最高潮に達した。「次が本当にラストの曲です。明日からまた新しい一歩を踏み出す、ここにいる全員にLife goes on !!」の掛け声でラストナンバー「カーテンコール」がスタート。噛みしめるように歌い終えると、メンバーがステージのセンターで一列に並び、「以上、prediaでした!ありがとうございました!」とマイクを通さない精一杯の叫びでフィナーレ。全26曲、約2時間半を超えるステージを最高のパフォーマンスで駆け抜け、prediaの活動に終止符を打った。Photo:緒車寿一<公演情報>『predia Final Live ~Thank you for all my dia~』6月5日(日) 東京・立川ステージガーデンセットリスト01. DRESS02. Welcome back to your place03. 刹那の夜の中で04. BAD HABIT05. BABY KISS06. Close to you07. Re-Make08. NAKED09. BOROBORO ~この愛はボロボロになる運命なのか~10. you slipped away11. Dream Of Love12. 東京マドンナ13. クレオパトラ14. MUSIC15. You’re my Hero16. 壊れた愛の果てに17. 美しき孤独たち18. Crazy Cat -10th Anniversary Ver.-19. 禁断のマスカレード20. SUPER WOMEN21. The Call-Encore–22. Thank you for all my dia23. Wake Up24. Dia Love -10th Anniversary Ver.-25. Paradise26. カーテンコール<リリース情報>predia Last Best Album『DIAMOND』Now On Sale●TYPE-A(2CD+DVD+M-CARD):8,000円(税込)predia『DIAMOND』TYPE-Aジャケット●TYPE-B(2CD):3,000円(税込)predia『DIAMOND』TYPE-Bジャケット●完全数量限定生産BOX“DIAMOND”Special Edition(2CD+Blu-ray+M-CARD 1+M-CARD 2+HISTORY BOOK):16,000円(税込)predia『DIAMOND』完全数量限定生産BOX“DIAMOND”Special Edition ジャケット【CD収録内容】※全形態共通■DISC 101. 美しき孤独たち02. 禁断のマスカレード03. カーテンコール04. 壊れた愛の果てに05. Close to you06. NAKED07. DRESS08. 名もなき白い花は消え逝く09. Ms.Frontier10. 刹那の夜の中で■DISC 201. クレオパトラ02. BABY KISS03. The Call04. Paradise05. SUPER WOMEN06. Wake Up07. You’re my Hero08. ギリラブ09. Re-Make10. Thank you for all my dia【TYPE-A DVD収録内容】1. Thank you for all my dia(Music Video)2. Thank you for all my dia(MV Making)【TYPE-A M-CARD】『predia Final Live ~ Thank you for all my dia ~』Live Movie【完全数量限定生産BOX Blu-ray収録内容】■predia Music Video Complete1. 壊れた愛の果てに2. 美しき孤独たち3. 名もなき白い花は消え逝く4. 満たしてアモーレ5. 刹那の夜の中で6. BOROBORO 〜この愛はボロボロになる運命なのか〜7. 禁断のマスカレード8. ヌーベルキュイジーヌ9. Ms.Frontier10. Hotel Sunset11. カーテンコール12. Close to you13. NAKED14. シャララ・ナイアガラ15. 東京マドンナ16. AS ONE17. BAD HABIT18. 硝子のアンブレラ19. DRESS20. Thank you for all my dia【完全数量限定生産BOX M-CARD 1】1. 『predia Final Live ~ Thank you for all my dia ~』Live Movie2. 『predia Final Live ~ Thank you for all my dia ~』Back Stage Document Movie【完全数量限定生産BOX M-CARD 2】1. 『predia Final Live ~ Thank you for all my dia ~』Live Digital Photo Book2. 『predia Final Live ~ Thank you for all my dia ~』Back Stage Digital Photo Book※豪華BOX仕様predia『DIAMOND』全曲ダイジェストトレーラーpredia「Thank you for all my dia」MVpredia「DRESS」MV購入・配信リンク:特設サイト:関連リンクpredia 日本クラウン オフィシャルHP:
2022年06月06日ファイナルに勝ち残ったのは、やはりこの2チームだった。初代チャンピオンを決する戦いは、最後の王座を決めるカードと同じ組み合わせとなった。レギュラーシーズン1位・東京サントリーサンゴリアス×2位・埼玉パナソニックワイルドナイツ。『NTT ジャパンラグビー リーグワン 2022 プレーオフトーナメント』決勝は『ジャパンラグビー トップリーグ 2021 プレーオフトーナメント』決勝の再現となったのだ。1年前、最後に笑ったのはパナソニックだった。2021年5月23日・秩父宮ラグビー場での開始5分、オールブラックスのSOボーデン・バレットのパスをCTBディラン・ライリーがインターセプト。いきなり独走トライを叩き込んだ。14・25分とSO松田力也のふたつのPGで加点すると、30分WTB福岡堅樹がラストゲームで左サイドを駆け抜けてインゴールへ。松田も難しい角度のCGを決めて20-0とした。その後サントリーが意地を見せて猛攻を見せるも、逆転には至らず26-31。パナソニックが4季ぶり5度目の優勝で『トップリーグ』の18年間の歴史は幕を閉じたのだった。『NTTジャパンラグビー リーグワン2022』に戦いの舞台を移して、両軍は激突。2月26日・熊谷スポーツ文化公園 ラグビー場で開催された第7節は、東京SGにとってショッキングな敗戦となった。3分に松田のPGで埼玉WKが先制するも、東京SGは8分モールから連続攻撃を展開、最後はSO田村煕の飛ばしのパスを受けたPR石原慎太郎がトライ。ニュージーランド代表FBダミアン・マッケンジーがCG、5分後にPGも決めて10-3とし、17分にはオーストラリア代表CTBサム・ケレビのパワフルな突破から左へ展開、WTB中野将伍が距離を稼ぎ、最後はサポートに走ったFL下川甲嗣が中央へ回り込んで17-3と主導権を握った。東京SGのトライラッシュの予感が漂ったが、埼玉WKがすぐさまさすがの修正能力を発揮。ブレイクダウン(接点)で素早くプレッシャーをかけ、東京SGのスピーディな球出しを阻止。20分、残り5mでラインアウトモールと見せかけてFLベン・ガンターが回り込んでトライを奪うと、29分のPGを挟んで38分には今度はドライビングモールからHO坂手淳史がトライをマーク。20-17で前半の内に埼玉WKが逆転した。後半に入っても、埼玉WKペースは変わらず。47分松田のPGは成功するが、50分のマッケンジーのPGは失敗。その後も東京SGはラックでペナルティを連発し、59、71分と埼玉WKはPGでスコアを積み重ねて29-17。後半32分にはワラビーズのWTBマリカ・コロインベテの独走からライリーがボールをつないで勝負あり。終わってみれば、34-17のダブルスコアで埼玉WKが快勝を飾った。東京SGはその後、ショッキングな完敗と真摯に向き合った。課題を一つひとつクリアするとともにアグレッシブアタッキングラグビーを実践し、1位でレギュラーシーズンを終え、東京SG戦で自信を深めた埼玉WKはそのまま無敗でレギュラーシーズンを駆け抜けた。両チームの『NTTリーグワン2022 プレーオフ』準決勝の戦いぶりは対照的だった。5月21日・東大阪市花園ラグビー場で東京SGは3週間前の第15節で3-27と完敗を喫した4位東芝ブレイブルーパス東京と対峙、熱戦を繰り広げた。24分自陣深くから東京SGのWTB尾崎晟也がインターセプトして約80mの独走トライを決めれば、27分近場を攻めたBL東京はLOジェイコブ・ピアスが強引にボールをねじ込んだ。勝敗を分けたのはPGだった。7・40分とPGを失敗したが、東京SGはマッケンジーの右足に勝負を託した。BL東京は好位置でペナルティを受けても、あくまでトライ狙い。この日4本中4本キックを成功させたSO中尾隼太の見せ場は少なかった。17-17で折り返した激闘は後半半ばに決着を見る。東京SGは連続攻撃からディフェンスの隙を見つけたCTB中村亮土がピックアンドゴーで逆転トライを決めると、4分後BL東京は22フェーズにもわたる手に汗握る攻防からLOシオネ・ラベマイが追撃トライと思われたが、TMOの結果ノートライに。このまま30-24で東京SGが決勝進出を決めたのだった。試合後、中村主将は「今までの戦い方とはちょっと異なり、負けたらおしまいというラグビーをしなくてはいけない。今週ミーティングを重ねながら、自分たちで考えながらゲームプランを組み立てた。それをみんなが遂行できたのは、メンタル的にたくましく感じた」と一発勝負の戦い方で臨んだことを明かした。PG選択についても、「前半のPGについては風が強かったので、あまり心配しなかった。後半は風上になったので、蹴りやすいポジションでは自信を持ってショットを選択した」とマッケンジーへの全幅の信頼を口にした。またSH流大がゲームプランについて「ハーフウェイまではなるべくフェーズを重ねず、テリトリーを取って、自分たちがアタックしたいエリアでアタックするといった感じ。後半はリードされても敵陣にいけばマッケンジーの3点もあり、モールも非常に有効だったので、しっかりアタックしようと話した」と詳細に語れば、マッケンジーはキックについて「前半、キックを外した部分があったが、風と言うより自分のミス。後半、修正してきちんと決められてよかった」と振り返った。中村主将は来たるべき決勝へ向けて「サントリーはアタッキングラグビーのチーム、ダイナミックなラグビーを決勝で披露すること。修正ポイントはペナルティ。コントロールできるところを修正していきたい。リーグワン初代チャンピオンと口にしてきたが、最後に優勝したい気持ちでやってきたので、このチームの仲間と共に笑顔で終わりたい」と意気込んだ。片や、埼玉WKは準決勝でも完勝した。5月22日・秩父宮ラグビー場で3位クボタスピアーズ船橋・東京ベイに付け入る隙を与えなかった。7分LOエセイ・ハアンガナがゲインラインを突破、大きく距離を稼ぎ、サポートについていたSH小山大輝、SO山沢拓也とつなぎ先制トライを奪うと、37分にはインゴール目前でのS東京ベイの連続アタックからWTB竹山晃暉がインターセプト、約90mを走り切った。14-3で前半を終えた埼玉WKは後半も手綱を緩めない。51分に山沢がPGを決め、65分にはモールを押し、途中出場のHO堀江翔太がインゴールへボールを運んだ。試合終了間際にS東京ベイに一本返されたが、危なげなく24-10、35-14と勝利した最終節に続き連勝をマーク。S東京ベイのデカくて強いFWをもってしても、埼玉WKの堅守は綻びを見せなかったのだ。指揮官とキャプテンは勝因にモール対策を挙げた。ロビー・ディーンズ監督「モールトライを取られるのは、FWにとってとても嫌なこと。この1週間、FWがプライドを持って取り組んでくれた」坂手淳史主将「準備してきた。第16節でも大きな得点源になってしまったので、この1週間でしっかり準備してきた。だいたいいい形でディフェンスできたと思うが、ペナルティを取られたところは反省が必要」山沢はゲームプランについて、竹山はトライシーンについてコメントした。山沢「プレーオフなので、しっかり勝ちを取れたことがよかった。自分としてはプレーするエリア、エリアマネジメントをすごく意識してプレーした。全体的に敵陣でプレーできたことが自分にとってもチームにとってもいい流れに持っていけた」竹山「僕の外にふたりいて、相手の10番(バーナード・フォーリー)がすごくこちら側を見ていたので、幅をキープしながら、しっかり駆け引きして、相手がパスを放るタイミングでインターセプト。自分の強みで理想通りのプレーができてうれしかった」フィニッシャーであり、チームの精神的支柱である堀江はこう決勝へ思いを馳せた。「国立は初めて。ああいう素晴らしいスタジアムでしっかり自分たちのやるべきことをやりたい。決勝戦でも、まだ自分たちが成長できるチャンスはあると思う。どれだけ最後まで成長できるかということにこだわってやっていきたい」48時間前に発表された両軍の試合登録メンバーは以下の通り。【東京SG】1石原慎太郎、2北出卓也、3垣永真之介、4ツイ ヘンドリック、5小林航、6飯野晃司、7小澤直輝、8トム・サンダース、9流大、10田村煕、11テビタ・リー、12中村亮土、13サム・ケレビ、14尾崎晟也、15ダミアン・マッケンジー、16堀越康介、17森川由起乙、18セミセ・タラカイ、19辻雄康、20テビタ・タタフ、21齋藤直人、22中野将伍、23尾崎泰雅【埼玉WK】1稲垣啓太、2坂手淳史、3藤井大喜、4ジャック・コーネルセン、5ジョージ・クルーズ、6ベン・ガンター、7ラクラン・ボーシェー、8布巻峻介、9内田啓介、10山沢拓也、11マリカ・コロインベテ、12ハドレー・パークス、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15野口竜司、16堀江翔太、17平野翔平、18ヴァル アサエリ愛、19長谷川崚太、20谷昌樹、21小山大輝、22ヴィンス・アソ、23セミシ・トゥポウ果たして、初代チャンピオンに輝くのは東京SGか、埼玉WKか。東京SGが無策のまま埼玉WKに3連敗するとは考えにくいが、『トップリーグ』から32試合負けなしの埼玉WKが負ける姿も想像し難い。勝敗は予測不可能だが、これだけは言える。ファイナルにふさわしい好ゲームが展開されるはずだ。『NTTリーグワン プレーオフトーナメント』決勝・東京SG×埼玉WKは5月29日(日)・国立競技場にてキックオフ。チケット発売中。試合の模様は日テレ系にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)NTTジャパンラグビー リーグワン 2022 プレーオフトーナメントのチケット情報リポビタンDチャレンジカップ2022のチケット情報ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年05月28日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!「ゲームへの嫌悪感」私の義両親はゲームに対する嫌悪感があるらしく、旦那も大人になってから開放感でゲームをはじめたそうです。ある日、息子にゲームを買い与えていたら、遊びに来た義父に「ゲームをやるとバカになるからやめさせなさい」と言われ、息子がやっていたゲームを無理やり取り上げようとしました。1日中やっているわけではなく、時間を決めてやっているのに強制終了されて、セーブできなかったと息子が泣いていました。これからは義両親が来る前に隠そうと思います。「動画を見せていたら…」息子は電車が好きで、電車のYouTubeをよく見ています。それを見ると気分も落ち着くのか、泣いたあとなどによく見せています。それを見た義母が「こんなにYouTubeを見ているとまともな大人になれないよ」と勝手にパソコンを閉じてきて…。ちょうど気分が不安定になっていたところで見せていたので、更に号泣してしまいました。動画を見るたびに閉じられるので毎回号泣しています…。見ていてとても可哀想です。(女性/会社員)こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。せめて旦那さんだけは味方でいて欲しいものです…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年05月13日■前回のあらすじ小学四年生の大和へ、義母が勝手にゲーム機を買い与えてしまい、困惑する由里。さっそくゲームに夢中の大和。嫌な予感しかしないのだが、どうなることやら…。 >>1話目を見る それで夫の言うとおり、ゲーム機で時間を制限してやらせることにしたのですが……。次回に続く(全5話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・谷村/イラスト・ ふくみみ
2022年04月29日やましたりなの、初のバンドワンマンツアー「東名阪ワンマン、やりましたな!」。追加公演が、7月29日(金)大阪・心斎橋JANUSにて開催される。ファイナルは“やっぱり、大阪で!” ということで、急遽開催が決定したこのライブは、“ファイナル感謝編”と題してスペシャルにお届け。ぜひご期待ください!やましたりな チケット情報チケットは、3月13日(日)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、3月6日(日)23:59までHP/SNS先行(抽選)を受付中。
2022年02月28日『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第6弾が製作されることが明らかになった。前作『ファイナル・デッドブリッジ』が製作されたのは2011年で、久々の新作となる。「Variety」誌によると、現在大ヒット公開中の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のジョン・ワッツ監督が、妻であり仕事上のパートナーであるダイアン・マグニグルとともに製作を行うという。脚本はワッツ監督の原案を基に、ロリ・エヴァンス・テイラー(「Wicked Wicked Games」)とガイ・ビューシック(新『スクリーム』「キャッスルロック:ミザリー~殺人へのシナリオ」)が執筆する。『ファイナル・デスティネーション』シリーズを手掛けてきたプロデューサーのクレイグ・ペリー、シーラ・ハナハン・テイラーも本作に携わる。ワッツ監督は、「ダイアンも私も、『ファイナル・デスティネーション』の最初から大ファンです。そのため、オリジナル・チームとニューライン・シネマと一緒に新しい物語を作るのは、楽しくワクワクすること間違いなしです」と興奮を語っている。映画ファンは「大好きなホラーシリーズがついに帰ってくる!」「10年以上待っていたよ」と歓喜の声を上げている。『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第6弾は、HBO Maxで配信予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
2022年01月12日年末年始にやりたい「アナログゲーム」や、その他いろいろなゲーム関連コラムをご紹介年末年始、ゆっくりと過ごす時間の多いこの時期はご家族でゲームを楽しんでみてはいかがでしょうか?発達障害のあるお子さんと一緒にやりたい、コミュニケーション能力を伸ばせる「アナログゲーム」やすぐに真似できそうなお手製カードゲームなどを紹介。オンラインプログラミングでのゲームつくり体験や、YouTube配信、休み期間だからこそ親子で考えたい「テレビゲームとの付き合い方」なども。気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてくださいね。「アナログゲーム」でコミュニケーション能力を伸ばす!ゲームを楽しみながらコミュニケーション能力を伸ばせる「アナログゲーム療育」をご紹介。伸ばしたいスキル別、年齢別など分かりやすく分類されているのでお子さんの特性に合わせたゲームを選ぶことができます。質問力が身につく!療育でも使われているカードゲームお子さんが楽しみながら「質問する力」を身につけられるカードゲーム「わたしはだあれ?」。年齢の離れた子ども同士で遊ぶこともできるので、きょうだいや帰省先のいとこたちと一緒に遊ぶのにもオススメです。子どもの「視覚優位」を活かしながら遊べるカードゲームドイツAMIGO社の「虹色のへび」は、美しい色のカードを並べてヘビを完成させるゲームです。そのカラフルさは自閉スペクトラム症のあるお子さんの特徴である視覚優位性を生かし、心を掴むのに最適です。お仕事カードからさまざまな仕事を知り、「なりたい自分」について考える!『7歳からできるみんなのハローワークゲーム』『7歳からできる みんなのハローワークゲーム』は、仕事をテーマにしたカードゲーム。105枚の「お仕事カード」と42枚の「とくちょうカード」、そして1〜3位の「順位カード」を使って行うゲームは、さまざまな職業との出合いと自分の興味に気づくきっかけになるのではないでしょうか。子どもの語彙力を伸ばすために。お手製のカードゲームで楽しくトレーニング2歳7ヶ月のときから1ヶ月に1回ほど言語訓練に通い始めたあーさん。おうちでもトレーニングを!と思いSAKURAさんは絵カードを作成。発達に合わせて絵カードの使い方が変わっていく工夫の様子が素敵です!ゲームについて親の悩みはさまざまで…寺島さん一家は家族そろってゲームが大好き!兄のタケルくんや妹のいっちゃんのゲーム遍歴など、寺島家のゲームとの付き合い方をご紹介いたします。ADHD息子とテレビゲームの付き合い方を考える5歳でテレビゲームデビューした、ADHDと自閉スペクトラム症のあるむっくん。ウチノコさんはむっくんの特性を考えて最初に「ゲームを楽しむためのルールつくり」を始めます。小1、ASDミミくんの初めてのゲームづくり体験!オンラインプログラミング教室で初めてゲームつくりを体験したミミくん。集中できる?楽しめる?ゲームは完成する!?その様子をtaekoさんにレポートして頂きました。発達凸凹きょうだい、なんとyoutuberデビュー!情報を得たり、ケンカトラブルを減らせる一方で、子どもたちが熱中しすぎてほかの活動の妨げになってしまうなど、悩みのタネになる面もある「YouTube」。そんな中、パパの提案で親子でYouTube配信を始めたスガカズさん一家。前半は配信のためのルールつくりや保護者のやるべき環境調整について、後半は配信で得られた変化や成長などを振り返っています。ゲームで家族のコミュニケーションをさまざまなゲーム関連のコラムをお届けしました。年末年始はご家族みんなでゲームなどをして、楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年12月31日The Birthdayの全国ツアー『SUNBURST TOUR 2021』が、12月8日に東京・Zepp Tokyoで開催された追加公演にてファイナルを迎えた。『SUNBURST TOUR 2021』は、7月にリリースされた11枚目のアルバム『サンバースト』を引っ提げたツアーで、9月1日の神奈川・川崎クラブチッタを皮切りに全国25公演が行われた。なお2022年1月1日で営業を終了することが発表されているZepp Tokyoは、バンドにとってこれまで何度も出演してきた思い出深い場所で、本公演がZepp Tokyoでのラストライブとなった。チバユウスケ(Vo/Gt)ヒライハルキ(Ba)ライブはZepp Tokyoの“Thanks & So Long!”月間の1日として行われ、『サンバースト』の1曲目でもある「12月2日」からスタート。この日は1階も全席指定となっているためメンバー、観客とも慣れ親しんだZepp Tokyoとは違う環境ではあるものの、The Birthdayのライブを楽しむという思いで一気にひとつになっていく。その後も『サンバースト』の収録曲や、新曲4曲とツアー序盤のライブ音源4曲を収録してツアー中の11月にリリースされたミニアルバム『CORE 4』からの最新曲を中心にパフォーマンス。中盤では、昨年ツアーが中止になってしまった期間で制作されたシングル曲「ヒマワリ」、そして圧巻の「ハレルヤ」のあとチバユウスケ(Vo/Gt)がハンドマイクに持ち替えて「月光」「ショートカットのあの娘」が披露された。フジイケンジ(Gt)クハラカズユキ(Ds)「Zepp Tokyoにはお世話になったなあ。ずーっと出てたもんな。」と短く語り、さらに「息もできない」「オルゴール」などの新曲そして久しぶりの「JOIN」などを披露。イントロでマラカスを振る「ギムレット」で本編の幕を閉じた。アンコールではミディアムテンポの「ヘッドライト」「ブラックバードカタルシス」を披露し、さらに鳴りやまない拍手に応えて登場した2回目のアンコールで「OH BABY!」を演奏すると「また近いうちに!」と大きく手を振りながらステージを後にした。Photo:Yuki Shimbo(新保勇樹)<公演情報>SUNBURST TOUR 2021 追加公演“Thanks & So Long! Zepp Tokyo”12月8日(水) 東京・Zepp Tokyoセットリスト1. 12月2日2. 晴れた午後3. ある朝4. 夢とバッハとカフェインと5. ラドロックのキャデラックさ6. アンチェイン7. ヒマワリ8. スイセンカ9. ハレルヤ10. 月光11. ショートカットのあの娘12. バタフライ13. レボルバー14. JOIN15. 息もできない16. オルゴール17. ギムレット-encore-1. ヘッドライト2. ブラックバードカタルシス3. OH BABY!<リリース情報>The Birthday EP『CORE4』Now On Sale価格:1,980円(税込)The Birthday EP『CORE4』ジャケット【収録内容】01. ある朝02. ブラックバードカタルシス03. レイトショー04. ヘッドライト■『SUNBURST TOUR 2021』LIVE TAKE05. JOIN06. ヒマワリ07. オルゴール08. OH BABY!The Birthday「ブラックバードカタルシス」MVThe Birthday EP『CORE 4』ダイジェスト映像The Birthday 11thアルバム『サンバースト』Now On Sale●通常盤(CD)定価:3,300円(税込)The Birthday『サンバースト』CDジャケット【CD収録内容】1. 12月2日2. 息もできない3. 月光4. ラドロックのキャデラックさ5. レボルバー6. アンチェイン7. 晴れた午後8. スイセンカ9. ショートカットのあの娘10. ギムレット11. バタフライThe Birthday「月光」MV関連リンクThe Birthday OFFICIAL WEBSITE Birthday UNIVERSAL MUSIC JAPAN Birthday YouTubeチャンネル Birthday OFFICIAL Facebook Birthday OFFICIAL Instagram Birthday STAFF Twitter
2021年12月09日ファイナルファンタジーXIVのグッズが、東京・伊勢丹新宿店に登場。「ファイナルファンタジーXIV×伊勢丹 スペシャルコレクション」の期間限定ショップが、2021年12月8日(水)から12月14日(火)まで伊勢丹新宿店 本館2階にオープンする。「ファイナルファンタジーXIV」のファッション雑貨&スイーツファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)は、「ファイナルファンタジー」シリーズ第14作目となるオンラインRPGゲーム。物語の主人公としてオリジナルキャラクターを作り、オンライン上で冒険を楽しむだけでなく、家を建てたり、釣りをしたり…と思い思いの楽しみ方ができるのが特徴だ。今回、伊勢丹新宿店は「FFXIV」の世界観を落とし込んだ“ファンヨダレものの”アイテムを展開。ファッション、アクセサリー、スイーツなど、各ジャンルのプロが腕によりをかけてFFXIVのオリジナルグッズを作り出した。ファッション目玉となるのは、ゲームに登場する装備品「ローズ・ヴァレンティオンタイツ」をリアルに再現したキワンダ(Kiwanda)のタイツ。レッド&ブラックのストライプ柄とダイヤ模様を一つにドッキングしたタイツは、片足ずつ柄が異なるのがポイントだ。キワンダは同時に、古代アラグ帝国の汎用球形防衛システムをモチーフをラメ糸で表現した、キラキラ輝くソックスも販売する。また、コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)、アンダーカバー(UNDERCOVER)などを経たデザイナー・丹野真人による「TANGTANG」は、“光の戦士”“闇の戦士”のメッセージを刻んだプリントTシャツをデザインした。ビューティー“ネコや星座”モチーフのソープでおなじみの美容石鹸ブランド・9.kyuu(キュウ)からは、「モーグリ族」をモチーフにしたソープが登場。真っ白でフワフワなボディと頭の上の「ポンポン」が特徴のモーグリ族をカラフルなソープで表現している。香りは、ベルガモットやラベンダー、レモンなど、フローラルやハーブを合わせた爽やかな仕上がりだ。フード「FFXIV」の世界観に“どっぷりハマれる”スイーツやフードも、訪れたらぜひチェックして欲しいアイテム。冒険者が採集したクリスタル、シャードなどをスイーツで表現した、ハラペコラボ/こうぶつヲカシの「和菓子」は心躍るハッピーな仕上がりだ。寒天菓子をベースにしているため、外側は“しゃりっ”と中は“しっとり”とした独特の食感を楽しむことができる。イタリアのスイーツブランド・バビ(BABBI)からは、かわいいポーチ付きのウエハースが登場。『FFXIV』のキャラクター・モーグリをあしらったふわふわ素材のポーチは、メイクポーチや小物入れにもぴったりだ。なお販売会場となる「ファイナルファンタジーXIV×伊勢丹 スペシャルコレクション」の期間限定ショップは、空間全体で『FFXIV』の世界観を表現。『FFXIV』のオフィシャルグッズも一部展開予定なので、『FFXIV』ファンはぜひチェックしてみて。【詳細】「ファイナルファンタジーXIV×伊勢丹 スペシャルコレクション」発売期間:2021年12月8日(水)~12月14日(火)※12月1日(水)10:00~三越伊勢丹オンラインストア、オンラインギフトサイト〈ムードマーク バイ イセタン〉にて予約販売。場所:伊勢丹新宿店 本館2階 センターパーク/ザ・ステージ住所:東京都新宿区新宿3-14-1※混雑状況により、入場制限する場合あり。※初日12月8日(水)の入場のみ、デジタルチケットサービス「PassMarket」による入場チケット制<抽選>。応募数によっては当日フリー入場枠を設ける可能性あり。詳細は公式サイトを確認。※イベントの内容は、都合により変更または中止となる場合あり。■アイテム例・ファイナルファンタジーXIV×こうぶつヲカシクリスタルのカケラ 2,916円・ファイナルファンタジーXIV×バビ スペシャルギフト 2,640円・ファイナルファンタジーXIV×キワンダ ローズ・ヴァレンティオンタイツ 6,600円・ファイナルファンタジーXIV×キワンダ アラガンショートソックス 全3種 各2,860円※レディース・ファイナルファンタジーXIV×TANGTANGTシャツ 7,700円・ファイナルファンタジーXIV×キュウ ハコイリモーグリ(Momo&Ki) 3,740円※一部変更となる可能性あり。詳細は公式サイトを確認。<イベント限定のオリジナルノベルティ>期間:2021年12月8日(水)~12月14日(火)本館2階 センターパーク/ザ・ステージ2の期間限定ショップにて、「三越伊勢丹アプリ」をインストール・会員登録、かつ税込5,500円以上購入すると、先着で本イベント限定のオリジナルノベルティ(『FFXIV』のオリジナルボールペン)をプレゼント。※カラーは10色より1本選択。※なくなり次第終了。一人1回まで。※すでに三越伊勢丹アプリに入会している人も対象。※三越伊勢丹オンラインストア、ムードマーク バイ イセタンでのショッピングは対象外。【問い合わせ先】伊勢丹新宿店TEL:03-3352-1111(大代表)特設サイトURL:
2021年12月06日