『ウォンテッド』、『つぐない』などで知られる英国の若手実力派のジェームズ・マカヴォイが主演が決まっていた新作映画を降板、しばらくハリウッドと距離を置くと宣言した。マカヴォイは、セス・ローゲンが製作・出演するコメディ・ドラマ『I’m With Cancer』(原題)に主演として150万ドルのギャラの提示を受けたことを明かした上で、出演を断ったことを後悔していないと断言。「あまり先のことまで決めてしまいたくないんだ」と言い、自ら「映画はしばらくやめて、舞台をやろう」と決意したと言う。「ブロックバスター作品のスター街道まっしぐらで行くと、普通の役者に戻れなくなってしまう」という考えもあった。ちなみにマカヴォイの代役を務めるのは『(500)日のサマー』のジョセフ・ゴードン=レヴィット。英国に拠点を置く彼は「ずっとアメリカに滞在し続けるのはいやだ」とも語る。4年前に結婚した妻で女優のアンヌ=マリー・ダフが現在第一子を妊娠中で6月に出産予定を控えているのも一因と思われる。味のある演技をスクリーンで見られなくなるのは寂しいが、今年のアカデミー賞2部門ノミネートを受けた出演作『終着駅-トルストイ最後の旅-』が日本では今秋公開を予定されている。(text:Yuki Tominaga)写真は1月に開催された『終着駅-トルストイ最後の旅-』のベルリン・プレミアに妻のアンヌ=マリー・ダフと共に出席した際のもの。© AFLO■関連作品:終着駅-トルストイ最後の旅- 2010年秋、TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほかにて公開
2010年04月13日