映画『旅するローマ教皇』が、2023年10月6日(金)に公開される。監督は、ドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージ。ドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージ監督作品ドキュメンタリー映画『旅するローマ教皇』は、『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』『国境の夜想曲』など、国際的評価の高い傑作を生みだしてきたドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージ監督による作品だ。『旅するローマ教皇』の制作にあたり、ベースとなったのは、ジャンフランコ・ロージがローマ教皇の旅に同行した撮りおろし映像も含め、地球一周分、約800時間にわたる膨大なアーカイブ映像。圧倒的映像美により、愛に溢れたローマ教皇の真の姿に迫るドキュメンタリーに仕上げている。ローマ教皇フランシスコとはローマ教皇フランシスコは、2013年3月に行われた教皇選出のための選挙コンクラーベにて、第266代教皇に選ばれフランシスコと名乗るように。大のサッカー好きとしても知られ、明るく飾らない人柄が魅力だ。そのため、“庶民派教皇”や“ロックスター教皇”と呼ばれることもあり、多くの人々に親しまれている。ローマ教皇と共に53か国を旅する観客は、ローマ教皇と共に旅をする。映画『旅するローマ教皇』では、2013年のイタリア・ランペドゥーサ島を訪れる姿から始まり、2022年にマルタ共和国を訪問するまでを描く。ローマ教皇は、2013年から2021年にかけて37回、実に53か国を訪問。難民問題や紛争に苦しむ中東やアフリカ、アメリカでは平和について語り、イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦、そして被爆地である日本を訪れる姿に加え、カトリック教会で起きた性的虐待について謝罪する姿を収めている。作中には、雨の中大勢の人の前で演説をしたり、教皇専用車“パパモビル”に乗って街をパレードしたりする姿などをも登場。「旅とは知的で精神的な修行だ」と語る教皇は、世界に蔓延る様々な問題に耳を傾け、人々と出会い、語る。教皇らしい姿だけでなく、明るく飾らない人間性も垣間見ることができるだろう。【作品詳細】映画『旅するローマ教皇』公開時期:2023年10月6日(金)監督・脚本:ジャンフランコ・ロージ配給:ビターズ・エンド原題:In Viaggio
2023年03月18日昨年8月に第2子を妊娠中であることを公表したロージー・ハンティントン=ホワイトリーが、2月2日に第2子女児を出産したことをインスタグラムで報告した。イザベラ・ジェームズ・ステイサムと名付けたという。パパは長年のパートナーのジェイソン・ステイサム。2017年6月に誕生した第1子のジャック・オスカーくんは、お兄ちゃんとなった。ロージーはイザベラちゃんの顔はお披露目していないが、イザベラちゃんの小さな手が写っている写真を投稿。モデル仲間のリリー・オルドリッジ、マーサ・ハント、デイジー・ロウや、スタイリストのレイチェル・ゾー、ケイト・ボスワース、リタ・オラら著名人から祝福メッセージが寄せられている。ロージーは昨年12月にヘイリー・ビーバーのYouTubeチャンネルに出演し、いつか夫のジャスティン・ビーバーと子どもをもうけたいというヘイリーから「母親になるためのアドバイス」を求められた。「専業主婦のママであっても、働いているママであっても、自分を甘やかせてあげて。だって、いつだって(母親は)手一杯だしこなすことがいっぱいなのだから」「自分の直感には従った方がいい。ほかの人が言うことに耳を傾けすぎないで」とアドバイスを送った。イザベラちゃんが生まれた2022年2月2日には、カイリー・ジェンナー&トラヴィス・スコットの第2子も誕生した。(Hiromi Kaku)
2022年02月09日ジャンフランコ・ロージ監督最新作・ドキュメンタリー映画『国境の夜想曲』が、2022年2月11日(金・祝)より、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー。ジャンフランコ・ロージ最新作映画『国境の夜想曲』は、第77回ヴェネチア国際映画祭で3冠に輝いた作品。『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』と『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』で、ベルリン・ヴェネチアを“ドキュメンタリー映画で初めて”制覇し、アカデミー賞ノミネートも果たした名匠ジャンフランコ・ロージの最新作だ。3年以上の歳月を費やし、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影を行った。紛争が多発する国境エリアの人々を映すこの地域は、2001年の9.11米同時多発テロ、2010年のアラブの春、2021年のアメリカのアフガニスタンからの撤退など、侵略・圧政・テロリズムにより、多くの人々が犠牲になっているエリア。いくつもの痛みに満ちたこの場所を、ジャンフランコ・ロージ監督は通訳を伴わずにひとりで旅し、そこに残された母親や子供、若者の声に耳を傾け続けた。母親たちの死を悼む哀悼歌、癒えることのない痛みを抱えた子供たち、精神病院の患者たちによる政治の無意味さについての演劇...。夜の暗闇から、一条の希望を見出し生きようとする者達の姿を映し出す。予告編は、オレンジ色の囚人服を着た男たちが、刑務所を徘徊するシーンからスタート。アメリカ国旗を掲げた装甲車が並ぶ場面を差し込みつつ、亡き息子を想う母親、心に深い傷を負った子供たちなど、戦争や侵略に翻弄され辛い状況に置かれた人々の苦境と共に、「空が綺麗だ」と笑い合う普遍的な恋人たちの姿も映し出す。どんな状況にあっても生きることを諦めない人々の力強さと希望を感じさせる内容だ。【詳細】映画『国境の夜想曲』公開日:2022年2月11日(金・祝)より、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー監督・撮影・音響:ジャンフランコ・ロージ配給:ビターズ・エンドイタリア・フランス・ドイツ/2020年/104分/アメリカンビスタ(1:185)/アラビア語・クルド語/原題:NOTTURNO
2021年12月08日アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされた前作『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島』から5年、ジャンフランコ・ロージ監督の最新作『Notturno(原題)』が邦題『国境の夜想曲』として、2022年2月より公開されることが決定。併せて、監督コメントも解禁された。『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』で、2013年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』では2016年度ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、2017年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされるなど、ドキュメンタリー映画で初めてベルリン、ヴェネチアを制し、アカデミー賞ノミネートも果たした名匠ジャンフランコ・ロージ監督。最新作『国境の夜想曲』は3年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影された。この地域は2001年の9.11米同時多発テロ、2010年のアラブの春に端を発し、直近ではアメリカのアフガニスタンからの撤退と、現在と地続きで、侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。そんな幾多の痛みに満ちた場所をロージ監督は通訳を伴わずにひとりで旅をし、そこに残された母親や子ども、若者の声に耳を傾け続けてきた。母親たちの死を悼む哀悼歌、癒えることのない痛みを抱えた子どもたち、精神病院の患者たちによる政治の無意味さについての演劇。そこには夜の暗闇から、一条の希望を見出し生きようとする者達の姿があり、痛みとその先にある希望が照らし出されている。また今回届いたコメントで、ジャンフランコ・ロージ監督は「『国境の夜想曲』は光の映画であり、暗闇の映画ではありません、人々の驚くべき、生きる力を物語っています。この映画は戦争の闇に陥った人間への頌歌です。ショパンの“夜想曲”のように、ここでも暗闇は口実であり、生きている者を響かせる機会を与えるものです」と話している。『国境の夜想曲』は2022年2月よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:国境の夜想曲 2022年2月よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開©︎ 21 UNO FILM / STEMAL ENTERTAINMENT / LES FILMS D’ICI / ARTE FRANCE CINÉMA / Notturno NATION FILMS GмвH / MIZZI STOCK ENTERTAINMENT GвR
2021年09月06日スーパーモデルのロージー・ハンティントン=ホワイトリーが、長年のパートナーのジェイソン・ステイサムとの第2子を妊娠中であることを発表した。インスタグラムに、お腹のふくらみに手を当てているニットワンピース姿の写真を掲載し、「ジャジャーン!」というキャプションと赤ちゃんの絵文字を添えた。リリー・オルドリッジ、ポピー・デルヴィーニュ、エルサ・ホスク、ジョーダン・ダン、マーサ・ハントらモデル仲間やセレブ、ファンから「おめでとう!」と祝福メッセージが寄せられている。ジェイソンの方はインスタグラムでロージーが第2子を妊娠したことに触れていないが、最新投稿(最新主演作の予告編)に、「第2子おめでとう」「素敵なニュースにおめでとう!」といち早く情報を聞きつけたファンがコメントしている。ロージーとジェイソンは、2010年から交際を始め、2016年に婚約。2017年6月に第1子長男ジャック・オスカーくんが誕生している。2019年11月、ロージーは「People」誌に「(ジャックは)世界一かわいいと思うし、屋根の上からそう叫びたいくらいです」と話し、ジャックくんへの愛を全開に。昨年4月には、同誌に「もっと子どもがほしい」とも話していた。(Hiromi Kaku)
2021年08月20日7月31日(現地時間)に89歳で亡くなったフランスの大女優、ジャンヌ・モロー。エマニュエル・マクロン仏大統領はツイッターで「映画と演劇界の伝説、ジャンヌ・モローは真の自由とともに人生のつむじ風の中を生きた芸術家だった」と、歌手でもあった彼女の代表曲「つむじ風」(主演映画『突然炎のごとく』劇中で歌われる)にかけて追悼を表明した。ミケランジェロ・アントニオーニ、ルイス・ブニュエル、ジョゼフ・ロージー、ルイ・マル、フランソワ・トリュフォー、オーソン・ウェルズ…偉大な監督たちと名作、傑作を残し、恋多き女優としても知られたジャンヌ。自由と愛に生きた大女優は生前数々の名言を残した。愛について、老いについて、仕事について。逝去を受けてフランスの各メディアが紹介した名言の中から、彼女の歩みをふり返ってみよう。■恋愛について恋愛、それはポタージュみたいなもの。最初の数匙は熱すぎて、最後には冷たくなりすぎている。(「Le Monde」ウェブ版)一児をもうけた最初の夫で映画監督のジャン・ルー・リシャール、2年間結婚していたウィリアム・フリードキン監督、代表作の1つ『死刑台のエレベーター』(57)のルイ・マル監督と同作の音楽を手がけたマイルス・デイヴィス、『夜』(61)で共演したイタリアの名優マルチェロ・マストロヤンニ…数多くの浮名を流したジャンヌ。『黒衣の花嫁』の衣装を手がけたピエール・カルダンに恋したときは、「もっと服が見たいから」と口実を作ってアトリエまで足を運んだとか。猛アプローチの末に同性愛者だったカルダンの愛を勝ち取ったが、この恋もやがて冷めてしまった。自由とは、どの男の奴隷になるかを選べることよ。 (「Le Monde」ウェブ版より)2012年に「TeleObs」のインタビューで「多くの男性を誘惑してきたわ。私は常に才能のある男性たちと一緒だった」とふり返ったジャンヌ。恋に落ちるという現象を、こんな風に言い表している。私が愛した男たちの共通点? 私よ! (「Le Monde」ウェブ版より)「誰の奴隷になるか」と言いながらも、結局それを決めるのは自分。選ばれるのではない、という自負が見て取れる。■老いについて年齢は恋愛の危険からは守ってくれない。でも恋愛は、ある程度までは、年齢のもたらす危機から守ってくれる。(「ル・モンド」紙電子版「引用辞典」より)老いに対する恐怖は、年齢そのものよりも人を老いさせるのよ。(「マダム・フィガロ」2008年1月19号より)歳をとると、人は自分の殻に閉じこもって頑固になる、と昔から言われているけれど、私の場合は、時が経つにつれて皮膚がどんどん薄くなっているわ。すべてを感じ取り、すべてが見えるの。(「ル・モンド」紙電子版7月31日付追悼記事中より。80歳になる直前の発言)■仕事について役というのは、脱ぎ捨てられる皮膚みたいなものだけど、(演者の中に)痕跡は残る。だから人間というものを知るためには素晴らしい方法なのよ。(「L’art du theatre」1988年8~10号より)名声には感謝している。女優の仕事がもたらした成功についても。でも、権力と結びつく意味での成功は受け入れないわ。(「L’art du theatre」1988年8~10号より)近年ではフランソワ・オゾン監督の『ぼくを葬る』(05)やマノエル・ド・オリヴェイラ監督の『家族の灯り』(12)に出演、『クロワッサンで朝食を』(12)に主演するなど、歳を重ねても現役で活躍し続けたジャンヌ。老練というより軽やかさ、瑞々しさすら感じさせる演技は、彼女の老いの哲学を具現化している。現在、ジャンヌの1963年の主演作『天使の入江』が「特集上映 ドゥミとヴァルダ、幸せについての5つの物語」の1本として、シアター・イメージフォーラムで上映中。(text:Yuki Tominaga)
2017年08月05日ジョゼフ(Joseph)のカフェ「JOE’SCAFE」が日本初上陸。2017年4月20日(木)銀座の新商業施設「ギンザ シックス(GINZA SIX)」にオープンする。出店エリアは、人気グルメ・ファッションが揃う「ギンザ シックス」の5階。ジョゼフは、インターナショナルなデザイナーブランドのセレクトと、オリジナルブランドを合わせて新しいファッションを発信している。そんなジョゼフ(Joseph)が手掛けるカフェ「JOE’SCAFE」では、紅茶やコーヒーと相性の良いメニューが揃っている。注目は、オープンを記念して限定メニュー「TEA SWEETS SET」。スコーン、パウンドケーキ、マドレーヌなど、香りのよい焼き菓子をセレクトして楽しめる、お得なメニューだ。「JOE’SCAFE」が併設された「ギンザ シックス」の新店は、オリジナルのメンズ・レディス商品のほか、セレクトアイテムやライフスタイル雑貨も充実。店舗規模は国内最大となる。【ショップ詳細】「JOE’SCAFE」オープン日:2017年4月20日(木)住所:東京都中央区銀座6丁目10-1 ギンザ シックス 5F営業時間:10:30~20:30(LO20:00)価格帯:1,000~1,500円席数:20予約:不可■TEA SWEETS SET 1,250円~
2017年04月16日2014年サン・セバスチャン国際映画祭にて「グランプリ」と「監督賞」をダブル受賞し、スペインの名匠ペドロ・アルモドバルや園子温監督などが絶賛の声を贈る映画『マジカル・ガール』。日本のアニメやサブカルに大きな影響を受けたという新鋭監督カルロス・ベルムトが手がけた本作には、文字どおり2人の“マジカル・ガール”が登場し、男たちの運命を狂わせていく。まさに“魔性の女”ともいうべき女たちが登場する映画に注目した。本作は、独創的なストーリー、全編を貫くブラックユーモア、先読みできない巧みな構成、そして想像を絶するラストが絶賛され、サン・セバスチャン国際映画祭で17年ぶりとなる「グランプリ(作品賞)」「監督賞」W受賞の快挙を成し遂げたスペインの新鋭ベルムト監督のデビュー作。白血病で余命わずかな少女・アリシアは、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファン。失業中の父・ルイスは、アリシアの願いをかなえるため、「魔法少女ユキコ」の高額なコスチュームを手に入れることを決意する。だが、この行動が、心に闇を抱える女性バルバラと、訳ありの元教師ダミアンをも巻き込み、悲劇的な結末へと向かうことに――。本作について、ベルムト監督は「脅迫をモチーフにしたフィルム・ノワールを作りたかった」と語る。フィルム・ノワールとは、虚無的・退廃的な志向性を持つ犯罪映画を指した総称で、主に1940年代から50年代にかけてアメリカで作られた犯罪映画のこと。“ノワール”とはフランス語で黒や闇などを意味し、人間心理の暗黒の部分や犯罪の闇をあぶり出していく。そして、多くのフィルム・ノワールには、必ずといってよいほど、男を破滅させる“ファム・ファタール”(運命の女・魔性の女)が登場する。本作におけるファム・ファタールの役割を果たすのは、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」ファンの余命わずかな少女・アリシア。そして、謎の過去を持つ妖艶な女性・バルバラだ。ベルムト監督が「『マジカル・ガール』とは、物語を牽引する2人の女性の存在の象徴である」と語っているように、性質の全く違う2人の「マジカル・ガール」たちは、自らの望みを叶えるため、図らずとも男たちの運命を狂わせ、想像を超える衝撃的なエンディングへと導いていく。特に興味深いのは、本作は単なる金銭目当ての“脅迫”をモチーフにしたフィルム・ノワールではなく、「余命少ない娘が欲するアニメのコスチュームを手に入れる」という、ある父親の純粋かつ奇想天外な願いに端を発しているところだ。天真爛漫な12歳の少女アリシアはもちろん、娘の夢を叶えようとするルイスと関係を持ち、元教師ダミアンに人知れない過去を負わせるほどの“魔性っぷり”を発揮しているバルバラ。設定と構成の面白さ、何と言っても近年稀にみる(?)彼女たちのファム・ファタールっぷりは、新たなるフィルム・ノワールの金字塔が誕生したと言っても過言ではないだろう。◆ファム・ファタールたちが生き生き!見逃せない映画の数々ファム・ファタール(魔性の女)の代表的存在といえば、古くは新約聖書に登場する「サロメ」。舞踏の報償として、「何が欲しい?」と聞かれて「洗礼者ヨハネの斬首!」と答える悪女っぷり。また、文学の世界でも、男を振り回して死にまで導く情熱なジプシー女「カルメン」、“ナオミズム”という言葉も生まれるほど人気を博し、美少女ナオミに溺れる男を描いた谷崎潤一郎の「痴人の愛」など、いつの時代も“魔性の女”は人々を虜にする。映画にも、そんな女性たちが生き生きと存在する作品は数多い。●『エヴァの匂い』(’62/ジョゼフ・ロージー監督)『マジカル・ガール』のバルバラも舌を巻く、魔性の女・エヴァ。寒々としたヴェネチアを舞台に、幾人もの男の身を破滅させてきたジャンヌ・モロー演じるローマの高級娼婦エヴァの姿を描く。原作は、ハドリー・チェイスの「悪女イヴ」。フィルム・ノワールの傑作として知られている。●ロリータ(’62/スタンリー・キューブリック監督)『マジカル・ガール』アリシアといい勝負!?最年少のファム・ファタールといえば、彼女だろう。未亡人シャーロットの娘・ロリータは、夏を過ごそうと田舎町で下宿していた。そこで出会った大学教授ハンバートとシャーロットはしばらくして結婚するが、ハンバートは次第に娘のロリータに心奪われていく。母シャーロットは逆上のあまり事故死。ハンバートはロリータを連れて車で旅に出るが…。衝撃のラストが待つ問題作!●『誘う女』(’96/ガス・ヴァン・サント監督)ニコール・キッドマン主演。女の武器は最大限に使い、どんなことをしてでも夢を叶える、実在したコワい女がモデルの本作。天気番組のキャスターであるスザーンは、“テレビに出て有名になる”ことが人生で最も大切であると信じている。そのためにニュース・キャスターを目指していたが、夫は全く理解を示さない。そんな夫が邪魔になってきたスザーンは、ある高校生を色仕掛けでそそのかし夫を殺害させるが…。●『ゴーン・ガール』(’14/デヴィッド・フィンチャー監督)「こんな魔性の女は嫌だ!」ともいえる、『マジカル・ガール』の女性たちとは違った計算しまくりの本作の悪女は、記憶に新しいところ。幸福だと思われていた、とある夫婦。しかし、妻・エイミーが突然失踪。警察と過激化する報道によって、世間は夫・ニックに疑いの目を向け始める。しかし、実際は、全てエイミーの狂気に満ちた用意周到な計画によるものだった…。ちょっぴりコワいけれど、男たちを虜にしながら、自らの欲望を叶えてきたファム・ファタールたち。スペイン発の本作からも、そんなファム・ファタールの魅力に溺れてみるのもいいかもしれない…。『マジカル・ガール』はヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月15日モデルのロージー・ハンティントン=ホワイトリー(28)が、バーバリーのクリスマスコレクションの新広告でヌード姿を披露している。おなじみのバーバリーチェックに自身のイニシャルが入ったカシミア素材のマフラーのみを身にまとったロージーは、肩を両腕で抱きながらカメラ目線で笑みを浮かべ、そのつややかな髪は躍動感を見せている。この新作クリスマスコレクションについて話をした際にロージーは、21歳の時に自身のキャリアの始まりのきっかけとなったバーバリーのことを称賛。「バーバリーは私の有名にしてくれたの。バーバリーは21歳の誕生日に初めて私を撮って、それからというものずっと本当に私を支持してくれたわ。モデルを始めた当初、究極の仕事だったわ。バーバリーのガールになったら、大丈夫って感じよね」と語った。今年のバーバリーのクリスマスキャンペーンは、ミュージカル映画『リトル・ダンサー』をテーマに構成されており、映画に出演していたジュリー・ウォルターズや、『ビリー・エリオット・ザ・ミュージカル』の音楽を担当したエルトン・ジョンをはじめ、ロメオ・ベッカム、ナオミ・キャンベル、ロージーの弟トビー、ジェームズ・コーデンら豪華な面々が新広告に登場。クリエイティブ・ディレクターのクリストファー・ベイリーは「『リトル・ダンサー』は楽しさとエネルギーいっぱいの傑作であり、この映画の15周年をわれわれのクリスマスキャンペーンを通して祝すことができることは喜びであり、光栄です」とコメントする。(C)BANG Media International
2015年12月03日ヘアケアブランド「モロッカンオイル」は、ブランド初の広告キャンペーン「INSPIRED BY WOMEN」をスタート。アンバサダーとして、モデルのロージー・ハンティントン・ホワイトリーが参加し、ショートフィルムシリーズ『INSPIRED』も公開された。このショートフィルムは、映画監督のブライス・ダラス・ハワードが製作したもの。世界を変えようと活動する5人の女性達の物語を、作曲家のローン・バルフェの音楽と共にドラマティックに描き出している。ボクサーのクリッシー・ベックルスは、プエルトルコの「デッドドッグビーチ」捨てられた犬達を救う「The Sato Project」を設立。闘うことができない存在のために自らリングで闘う。アートセラピーによってホームレスや若者を救う「HALO財団」を設立したのはレベッカ・ウェルシュ。「Fenugreen」の創設者でありCEOのキャヴィタ・シュークラは食物廃棄や飢餓に立ち向かうべく、フルーツや野菜の鮮度を2から4倍の期間保つ包装紙を開発した。再生可能エネルギーを生み出すサッカーボール「SOCCKET」を開発したのは、「Uncharted Play]の共同創設者でありCEOのジェシカ・O・マシューズ。そして、恵まれない少女に無料で服を提供する「Threads For Teens」というトレーラーブティックを14歳の時に設立したアリソン・オールストローム。彼女達の物語は、ロージー・ハンティントン・ホワイトリーの目を通して語られ、人生の価値を模索する作品に仕上げられた。キャンペーンに先駆け、ホワイトリーは「素晴らしい女性達を讃えることが出来てとても光栄です。彼女達のインスピレーションに溢れた物語が女性達を勇気づけて、彼女達の人生、そして多くの人たちに変化をもたらすことが出来るように願っています」とコメントしている。また、モロッカンオイルの共同創設者であるカルメン・タルは、「この作品を通じて、インスピレーションによって自らの価値と美を発見する女性たちに力を与え、美しさの概念を次の段階へと導いていきたいのです。内面に強さを秘め自分らしく堅実に生きているロージーのタイムレスでグローバルな美しさは、モロッカンオイルの美学を体現しています」と語る。
2014年11月14日「シャネル」と「ジョゼフ」が、ファッションサイトの「ドレシピ」が企画したランキング調査でイギリス人女性に最も人気のあるデザイナーズ・ブランドとして選ばれた。同サイトが4万人のイギリス人女性にアンケート調査を行った結果、カール・ラガーフェルド率いるシャネルと、故ジョゼフ・エテッドギー創立の英ブランド、ジョゼフが高級ブランドとして同率トップになった。シャネルもジョゼフも投票数の9パーセントを集め1位に輝いており、デザイナーズ・ブランドとしてはそのほか、「DKNY」が8パーセント、「アレキサンダー・マックイーン」が5パーセントと続いた。一方で今回ランキングの上位を占めたのは、ハイ・ストリート・ブランドだ。「ザラ」が33パーセント、「H&M」が25パーセント、「トップショップ」が21パーセント、「リバー・アイランド」が20パーセントとなっている。ドレシピの共同設立者の一人、ドナ・ケリー氏は同ランキングで名前が挙がったブランドに開きがあることに驚きを見せている。「ハイ・ストリート・ブランドのファスト・ファッションを好む女性が、シャネルやジョゼフのような高級デザイナーズ・ブランドの商品も同じように好むというのは興味深い現象ですね。今回の結果で、賢い買い物客はハイ・ストリート・ブランドで流行のファッションを取り入れ、ここぞというときのためやクラシックなドレスを買いたいときにはデザイナーズ・ブランドで買い物をするということを表していますね」。
2012年12月11日『ダークナイト ライジング』のプロモーションで来週に来日予定のジョゼフ・ゴードン=レヴィットが自身のTumblr(タンブラー)上で、男性誌のアメリカ版「GQ」の記事内容について抗議した。同誌8月号の記事で、一昨年亡くなった兄・ダンの死因について、憶測に基づいた記述がされているとジョゼフは記している。ジョゼフは8月号の表紙を飾り、そのカバーストーリーの記述が問題になっている。「まず、僕を今月号の表紙に載せてくれたGQ誌には感謝します。こうした露出は僕のやりたい仕事の大きな助けになるので、深く感謝しています」と始まる文章は以下のように続く。「僕がこれを書いているのは、兄について書かれた記事が気になったからです。正直言って、非常に気分を害する記事です。引用します、『ゴードン=レヴィットの兄は2010年に亡くなった。ドラッグ過剰摂取が原因と言われている。ジョーは“事故だった”としか語らない』。“言われている”という表現を使えば、記者は何でも好きなことが書けます。記者はいくつかのゴシップサイトから情報を得たのでしょうが、検死官や警察署によれば、それは間違った情報です。兄の死について公に語りたくはありませんが、この無責任な主張については例外です」。「兄の死について長々と書かないでほしいと記者に頼んだとき、僕は兄がどんな人生を送ったか、僕にとってどれだけ大切な存在だったかを話しました。ダンはとてもポジティブで、本当に優しくて、活気あふれる人でした。読者に、そういう兄について知ってほしかった。両親も僕も、記事の焦点が(兄の死という)とてもデリケートな出来事に当てられたことに失望しています」。(text:Yuki Tominaga)© Press Association/AFLO■関連作品:ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC
2012年07月19日ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが、クリストファー・ノーラン監督の『バットマン』シリーズ最新作『The Dark Knight Rises』(原題)で悪役を演じると業界誌「Variety」が報じている。ジョゼフが演じるのは“ホリデー・キラー”と呼ばれる連続殺人鬼のアルベルト・ファルコーニ。1996年にコミックに登場したキャラクターで、祝日のたびに殺人を犯すという設定。また、ノーラン監督によるシリーズの第1作『バットマン ビギンズ』でトム・ウィルキンソンが演じたカーマイン・ファルコーネの息子でもある。ジョゼフが『インセプション』に続いてノーラン監督と組むといううわさは以前から流れており、95年の『バットマン フォーエヴァー』でジム・キャリーが演じたリドラー役を務めるのでは、と言われていた。バットマン/ブルース・ウェイン役はもちろんクリスチャン・ベイルが続投。アン・ハサウェイがキャットウーマン役で新たに加わるほか、『インセプション』のトム・ハーディも出演。ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン、マイケル・ケインといったシリーズ常連のキャストも揃う。5月にクランクインし、2012年7月に公開を予定している。(text:Yuki Tominaga)写真は第68回ゴールデングローブ賞に出席したときのジョゼフ・ゴードン=レヴィット。© Reuters/AFLO■関連作品:インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved■関連記事:全国のビデオショップ店員が選ぶ「ビデオ屋さん大賞」創設1位は『サマーウォーズ』テキサス州で開催のメディア見本市にE・ペイジらが出席。震災への義援金募集も実施大震災に見舞われた日本に、セレブたちが続々とメッセージを送信【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【アカデミー賞】オリジナル脚本賞は『英国王』『インセプション』は受賞ならず
2011年03月22日