スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた『ジュラシック・ワールド』シリーズ3部作が、日本テレビ系「金曜ロードショー」にて放送が決定した。映画という枠組みを超え、世界中で大人気のアトラクション施設ともなっている「ジュラシック」シリーズ。2022年には『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が劇場公開され、堂々完結となった。今回、「金曜ロードショー」では、クリス・プラットが主人公のオーウェンを演じる『ジュラシック・ワールド』、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を放送。「ジュラシック・パーク」の惨劇から22年後、新たな巨大テーマパーク「ジュラシック・ワールド」を舞台に、遺伝子操作によって生み出された新種の恐竜が脱走してしまう『ジュラシック・ワールド』。注目ポイントは、“登場する恐竜たちの賢さ”。脱走する大型恐竜インドミナス・レックスは、罠を張ったり、身を隠したり、その賢さで人間たちを脅かす。また、人間と心を通わす恐竜(ブルー)まで登場。育ての親のオーウェンはブルーと信頼関係を築く、人間と恐竜の新たな共同生活の時代の幕開けだ。『ジュラシック・ワールド』続いて、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、「ジュラシック・ワールド」が破壊されてから3年、島に残った恐竜たちはジャングルの中でも自力で生き延びていた。しかし、島の火山が活発な活動を始め、恐竜たちは絶滅の危機に。そんな中、保護団体が恐竜たちを利用するために暗躍、コレクションとしてバイヤーに売りさばかれ、さらには軍事利用しようとする企みも…という内容。注目は、リアルな恐竜の表現。前作に比べ、より多くの恐竜のロボット(アニマトロニクス)が使われている。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』そしてラストは、火山噴火の危機から救出された恐竜たちが、アメリカ本土から世界中へと解き放たれてしまってから4年。地球上の各地に恐竜たちが棲みつくようになり、地球は人類と恐竜が混在する新しい世界となった『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。オーウェンは、かつて心を通わせた恐竜ブルーとその子どもに再会するも、何者かによって子どもが誘拐されてしまい、救出へ向かう。注目シーンは、街中で繰り広げられる恐竜チェイス。バイクに乗ったオーウェンが、軍事利用された恐竜たちに追われるシーンは迫力満点だ。『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』なお吹き替えには、オーウェンを玉木宏が担当しているほか、木村佳乃、松岡茉優、満島真之介らが参加している。金曜ロードショー『ジュラシック・ワールド』は5月17日(金)21時~、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は5月24日(金)21時~、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は5月31日(金)21時~日本テレビ系にて放送。『ジュラシック・ワールド』© 2015 Universal Studios and Amblin Entertainment, LLC. All Rights Reserved.『ジュラシック・ワールド/炎の王国』Jurassic World Fallen Kingdom: TM & © 2018 Universal City Studios Productions LLLP and Amblin Entertainment, Inc. All Rights Reserved.『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』© 2022 Universal Studios, Amblin Entertainment, Inc. and Perfect Universe Investment Inc. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジュラシック・ワールド 2015年8月5日より全国にて公開© 2015 Universal Pictures.ジュラシック・ワールド/炎の王国 2018年7月13日より全国にて公開© Universal Picturesジュラシック・ワールド/新たなる支配者 2022年7月29日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
2024年04月26日株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区、社長:飯窪成幸)は、米国を代表する作家、スティーヴン・キングの小説『ビリー・サマーズ 上・下』の刊行を4月8日に予定しています。凄腕の殺し屋ビリーが受けた「最後の仕事」。なんと標的を待つために小説家を装うことに!?――今年、作家デビュー50周年を迎えた巨匠による、企みに満ちたクライム・ノベルです。同作の刊行に先立ち、本日より、電子書籍『デビュー50周年!たっぷり試し読み 「ビリー・サマーズ」ガイドブック』を無料配信いたします。*訳者・白石朗氏と担当編集者による読みどころ解説*本編2章ぶんの試し読み*文藝春秋より刊行しているスティーヴン・キングの作品紹介以上の内容を収録した、大作『ビリー・サマーズ』への、格好の入門コンテンツとなっています。76歳にして衰えを知らない「モダン・ホラーの帝王」スティーヴン・キングの創作活動。『ビリー・サマーズ』は、1月刊の文庫版『アウトサイダー 上・下』に続き、今年2作目の邦訳作品刊行となりますが、今後も、夏……文庫オリジナル長篇『レイター(仮)』秋……新作+レア作品の日本独自中篇集『エレヴェイション/コロラド・キッド/ライディング・ザ・ブレット(仮)』冬……全米100万部、コロナ禍でキングがもっとも書きたかったファンタジー超大作『フェアリーテイル(仮)』の3作を続々刊行予定です。50周年を飾るにふさわしいラインナップに、どうぞご期待ください。■書誌情報書名:『S・キング50周年たっぷり試し読み 「ビリー・サマーズ」ガイドブック』編者:文藝春秋電子書籍編集部価格:無料配信開始日:3月25日(月)(※『ビリー・サマーズ 上・下』紙書籍版ならびに電子書籍版は、4月8日発売予定です。)配信電子書店:Kindleストア、Apple Books、楽天Kobo、ReaderStore、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto他、電子書籍を配信している主要書店商品URL: ■スティーヴン・キングについて1947年、米国メイン州ポートランド生まれ。英語教師のかたわら小説の執筆を続け、1974年『キャリー』で作家デビュー。専業小説家となってベストセラーを連発し、「モダン・ホラー」の旗手となる。以来50冊以上の本を出版し、ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞、エドガー賞、米国ナショナル・ブック・ファウンデーション・メダルなど多数の賞を受賞する。『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』『IT』ほか映像化されて大ヒットを記録した作品も多く、世界で最も成功した作家のひとりといわれる。■関連URL文藝春秋 スティーヴン・キング作家50周年特設サイト 文藝春秋 電子書籍編集部公式X 文藝春秋 翻訳出版部公式X 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月25日「スティーヴン・キング大全」が河出書房新社より2月27日に発売された。1974年、「キャリー」で衝撃的なデビューを飾ったホラーの帝王スティーヴン・キング。その後も作家生活50年の間、数々の驚異的な世界的ベストセラー作品を生み出し続けている。本書「スティーヴン・キング大全」は、2022年9月21日のスティーヴン・キング生誕75周年に合わせクアルト社から刊行された「The Stephen King Ultimate Companion: A Complete Exploration of His Work, Life, and Influences」の日本語翻訳版。キングのデビューから時系列に沿って、キング自身と、作品ごとの執筆の背景、周囲の影響などの解説を豊富な図版とともに掲載した、決定版コンプリートガイドだ。キング自身のコレクションから、個人的および仕事上の書簡、手書き原稿、本の表紙、映画のスチール写真、未公開の詩の抜粋などをたっぷりと掲載。数十年にわたるキングのインタビューも随所に引用されている。キングの小説や映画がどのように生まれたかの裏話や、小説の着想のきっかけ、全作品のレビューも収録。巻末には、キングの全著作、中短編、映像化作品の一覧もついている。◎「キャリー」「シャイニング」「クージョ」「ペット・セマタリー」「IT」「ミザリー」…。数々の名作が誕生したきっかけとは?◎キングが「クリスティーン」を「シャイニング」以来の真正ホラーとみなしている理由とは?◎なぜキングはアイデアノートをつけないのか?◎「IT」でペニーワイズが登場するあの名場面を思いついた瞬間とは?◎映画「スタンド・バイ・ミー」の公開時、原作者のキングの名が伏せられた理由とは?◎「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」「スタンド・バイ・ミー」……、あの名作映画の原作はどのように書かれたのか?など、キングに関する数々の疑問に対する答えも。著者はキングとの共著も刊行しているベヴ・ヴィンセント。翻訳は「スティーヴン・キング論集成」や「ホラー小説大全」などの著書があり、日本推理作家協会賞を受賞している風間賢二が務める。「スティーヴン・キング大全」は河出書房新社より発売中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月03日スティーヴン・スピルバーグ、オプラ・ウィンフリー、クインシー・ジョーンズを製作に迎えたミュージカル映画『カラーパープル』。この度、ブロードウェイ版から愛され続ける名曲を主人公セリー役のファンテイジア・バリーノが歌い上げる本編映像が解禁された。新鋭ブリッツ・バザウーレ監督が、“希望”と“自己肯定感”を求める女性たちの姿をとらえ、キャストたちの圧巻の歌声が観る者の心を奮い立たせる力強いミュージカルとなっている本作。「パワフルな歌声と虐げられることに反発する女性たちの強い思いの乗った物語」「歌の力、愛の力、物語の力、映像の力、全部が重なって最高に濃厚な作品」「この映画から、生きるパワーをいただきました!」など、日本初上映となるプレミア試写会後、SNSに絶賛と感動の声があふれている。主人公セリーは、父や夫に虐げられて自由のない生活を送り、唯一の心の支えである最愛の妹とも引き離されてしまう。しかし、自立したパワフルな女性ソフィア(ダニエル・ブルックス)や、人々を魅了する自由奔放な歌姫シュグ(タラジ・P・ヘンソン)との出会いをきっかけに、少しずつ自分を愛し未来を変えていこうとする。今回解禁された本編映像は、映画のクライマックスとなる圧巻の歌唱シーン。セリーが全身を震わせながら魂の叫びを熱唱する場面だ。“私の中にはあると信じてる豊かな人生を送るためのすべてが私の中に愛が息づいてる限り最も高い木ほど高くそびえよう。日々与えられるすべてに感謝を、苦もあれば楽もあるけど、私は生きてる。でも何より感謝してるのは、ありのままの自分を愛せたこと。私は美しい。そうよ。私は美しい。そして私はこうして生きてる!そうよ 生きてる。”父や夫、社会の制約に縛られていたセリーが、未来を切り開く一歩を踏み出し、高らかに内なる思いを歌い上げる内容だ。この曲「I’m Here」は、自分が生まれ育った場所で、ありのままの自分を貫き、自由に表現する喜びを発見したひとりの女性が、全身に輝きを取り戻す奇跡の瞬間をとらえた心震わせる名場面となっている。グラミー賞受賞歴のあるファンテイジアが歌う「I’m Here」は、ブロードウェイミュージカル版でも愛された、まさに『カラーパープル』を象徴する1曲。2007年にブロードウェイで演じたセリーを再びスクリーンで体現することになったファンテイジアは本作の撮影時も生歌にこだわり、録音された演奏のプレイバックに合わせるのではなく、ピアニストの生の演奏をイヤホンで聴きながら圧巻のパフォーマンスを披露している。彼女のエモーショナルな演技をナチュラルに撮影することで、よりダイナミックで心に響くミュージカルシーンに仕上がった。『カラーパープル』は2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:カラーパープル(2023) 2024年2月9日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年02月04日予測不可能な衝撃的ラストが待ち受ける傑作SFスリラー『スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック』が、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催される「未体験ゾーンの映画たち2024」にて2月2日(金)より公開。予告編と日本版ポスタービジュアルが解禁となった。本作は、町の子どもたちが殺人鬼へと変貌する恐怖を描いたSFスリラー。アメリカ・ネブラスカ州の町、ライルストーン。かつてはトウモロコシの栽培で栄えたが、いまはすっかり寂れている。農業関連企業に勧められた除草剤と遺伝子組み換え栽培が原因だった。トウモロコシ畑のそばには孤児院があり、イーデンをはじめとする子どもたちが暮らしていた。イーデンはトウモロコシ畑に棲むという異形の存在を信奉していた。ある日、ボイドという少年が職員を次々と惨殺する。保安官と農夫たちはボイドを制圧しようと家畜用の麻酔ガスを送り込むが、イーデン以外の子どもたちが巻き添えになり命を落としてしまう。それは、血で血を洗う暴力と惨劇の幕開けだった――。監督は『リベリオン』『ウルトラヴァイオレット』のカート・ウィマー。製作は全米No.1のタイムループ・ホラー『ハッピー・デス・デイ』シリーズのジョン・バルデッチ。スティーヴン・キング原作「Children of the Corn」を大幅アレンジした本作は、キングから「小説版よりも良く出来ている」と絶賛されている。前代未聞の設定と予測不可能な展開、そして衝撃のラストが待ち受ける。『スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック』は2月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて開催「未体験ゾーンの映画たち」にて公開。シネ・リーブル梅田でも近日公開予定。動画配信サービス「U-NEXT」にて2月9日(金)~3月8日(金)の期間、オンライン上映も実施。(シネマカフェ編集部)
2024年02月01日1月24日、劇団四季が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のミュージカルを来年4月に上演することを発表した。同作はスティーヴン・スピルバーグ監督の同名映画を基に創作されたミュージカルで、20年にイギリスで開幕し、23年からはアメリカのブロードウェイでも上演されている。公開まで1年以上あるが、Xでは早くも期待する声が多くあがっていた。《ミュージカルでバック・トゥ・ザ・フューチャーやるんだ!デロリアンと時空移動の演出どうなるんだろ見てみたいな》《今朝、うちのダンナ殿が興奮気味に「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』劇団四季でミュージカルだって!」と私に教えてくれた。私達が、付き合って初めて観に行った映画が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。こちらも2人で観にいきたいな》映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は繰り返し地上波で再放送されており、今も根強い人気を誇っている。「公開から40年近く経ちますが、人気は衰えていません。昨年8月、“ドク”ことエメット・ブラウン博士を演じたクリストファー・ロイド(85)がXでマーティ役やビフ役のキャストたちとの集合写真を公開した際には、日本でも大きな話題となりました。Xでも『ドクはとても80歳を超えているように見えません!』『一人だけ歳をとってない(笑)』など、彼の若々しさに注目が集まっていたのが印象的です」(映画関係者)日本のファンも多いクリストファー・ロイドだが、実は度々来日している。90年には『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』のプロモーションで山田邦子(63)や田原俊彦(62)と共演したこともあった。さらに、22年、23年には2年連続で「東京コミックコンベンション」に招待されている。「『東京コミコン』は日米の映画やコミック、アニメなどのポップカルチャーを扱うイベントで、16年から年に1回開催されています。過去にもオーランド・ブルームやユアン・マクレガーなどのハリウッド俳優が招待されていますが、クリストファー・ロイドが登壇した際の歓声はひときわ大きかったと聞きました。85歳になりましたが、185cmと長身でスタイルは抜群。そんな“イケおじ”な姿と、映画でのコミカルな印象とのギャップに驚く人も多かったそうです」(前出・映画関係者)現在Xでは、今回のミュージカル化にあたって彼の再来日を望む声があがっている。《ドク役のクリストファー・ロイドさん。コミコンでまた日本に戻ってくるって言って下さってたから、観劇されたりしないかしら》《ブロードウェイのミュージカル バック・トゥ・ザ・フューチャーが始まった時はマイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドが舞台に来るサプライズがあったけど日本でもあったりせんか…頼む…》日本の公演に合わせて、サプライズでデロリアンから登場してくる彼の姿をぜひ見たいものだ。
2024年01月25日スティーブン・スピルバーグ製作の『カラーパープル』より特別映像が解禁された。スティーブン・スピルバーグの名作を38年の時を経て、ミュージカル映画として蘇らせた本作。プロデューサーはスピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが務め、新鋭ブリッツ・バザウーレ監督が、《希望》と《自己肯定感》を求める女性たちの姿をエモーショナルにとらえ、圧巻の歌声が観る者の心を奮い立たせる力強いミュージカルとなっている。この度到着した映像の冒頭は、監督に大抜擢された俊英ブリッツ・バザウーレの「COLOR PURPLE Let’s GO!!」という言葉で始まる。「監督の打診が来たとき、ハードルが高すぎて自分には無理だと思った。ピューリッツァー賞を受賞し、スピルバーグが映画化し、舞台はトニー賞を受賞」と、原作、オリジナル版、ブロードウェイ版と輝かしい歴史を重ねてきた作品をリスペクトし、新たな作品への挑戦に重責を感じたと明かす。続けて、躍動的でゴージャスな本編のミュージカルシーンや撮影風景の映像に続いて、『イン・ザ・ハイツ』(20)出演の実力派コーリー・ホーキンズが登場、「ブリッツの映画は細部へのこだわりが完璧なんだ」と監督の細心の気配りに感心したと語る。そして、バザウーレ監督の『コジョーの埋葬』(18)、ビヨンセと共同監督でグラミー賞最優秀ミュージック・フィルム部門にノミネートされた『ブラック・イズ・キング』(20)の映像が紹介される。製作のスコット・サンダースは「ビヨンセの映像作品でブリッツに監督を依頼した時、音楽もできると知った」という証言に、ミュージシャンとしても活躍し世界ツアーの経験もあるバザウーレのミュージック・ビデオが重ねられる。アカデミー賞10部門にノミネートされたオリジナル版の監督で、新作のプロデューサーでもあるスティーブン・スピルバーグは、音楽、映像に精通しているバザウーレを「彼以上の適任はいない」とお墨付きのコメントで讃える。第81回ゴールデングローブ賞ノミネートのファンテイジア・バリーノ、ダニエル・ブルックス、そしてベテラン俳優コールマン・ドミンゴら実力派キャストとの撮影を見事な手腕で進めていった。「クレイジーな構想を受け入れてくれた」と、監督のアイディアを受け入れることで新たな『カラーパープル』を生み出そうとした製作陣に感謝を述べている。映像のラストには、オリジナル版でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、ブロードウェイで大ヒットしたミュージカルの映画化を進めた立役者であるオプラ・ウィンフリーが登場し「ビジョンに刺激を受け魅了されるはず」と断言。そして、タラジ・P・ヘンソン、ハリー・ベイリー、ダニエル・ブルックスらが力強く歌い踊る本編&メイキング映像に、監督が「これは魔法だ。楽しんでくれ」と締めくくる内容となっている。『カラーパープル』は2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:カラーパープル(2023) 2024年2月9日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年01月19日スティーヴン・スピルバーグ監督が手がけた名作が大胆なアレンジによってミュージカル映画としてスクリーンに蘇る『カラーパープル』。先日の第81回ゴールデン・グローブ賞にて映画初主演にして主演女優賞にノミネートされる快挙となったファンテイジア・バリーノに、いま世界中から注目が集まっている。20世紀初めの米国南部を舞台に、14歳の少女セリーが最愛の妹との別れ、望まぬ結婚など不遇の日々を送る中で、型破りな女性たちとの出会いによって変わっていく姿を40年に渡って描いたヒューマンドラマ『カラーパープル』。本作の主人公であるセリーは38年前公開のオリジナル版で初主演にしてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた、ウーピー・ゴールドバーグが演じた役柄。今回、ミュージカル映画となった本作で、セリー役を託されたのがR&Bシンガーで俳優のファンテイジア・バリーノだ。音楽一家に育ったファンテイジアは2004年、オーディション番組「アメリカン・アイドル」3rdシーズンに出場。磨き上げられた抜群の歌唱力で、見事優勝をおさめ、デビューシングル「I Believe」はBillboard Hot 100で全米1位獲得の快挙を達成。グラミー賞をはじめ、数多くのアワードでノミネートや受賞を果たし、スターへの階段を駆け上がった。2006年には自身の半生を綴った自伝小説「Life is not a fairytail」がドラマ化され、自ら主演&女優デビューを飾り高視聴率を叩き出した。そして2007年、ファンテイジアは当時ブロードウェイで公演されていたミュージカル「カラーパープル」でセリー役を引き継ぐ。ヘビーな役柄だけに彼女の中で演技への挑戦は精神的に辛いものだったという。当時を振り返ったインタビューでは「ブロードウェイでセリーを演じたときには、舞台を降りるたびに少し悲しい気持ちになり、へこんでいました」と語っている。複雑な思いを抱えながら演じていたファンテイジアだが、その歌声と演技は多くの人の心を掴み、当初2007年10月までと6か月限定の出演予定が翌年の1月までに延長。ミュージカルの大ヒットを受け、ファンテイジアは同年のシアター・ワールド賞とベスト・リプレイスメント・スター・ブロードウェイ・ドットコム賞を受賞している。ブロードウェイの歴史に残る俳優となったファンテイジアが、今度はスクリーンでその輝きを放つ。本作のオファーを受けた当初は出演を断ることも考えたそうだが、ブリッツ・バザウーレ監督から主人公セリーの持つ想像力の表現や新たに加わった楽曲を聴き、即答でオファーを受けた。オリジナル版の映画や舞台版では沈黙の多かったセリーが、豊かな想像力を表現し、自分たちの強さに気づいていく。ミュージカル映画として生まれ変わった『カラーパープル』だからこそ描ける囚われの身から解放される姿に心奪われたのだ。ファンテイジアの起用についてバザウーレ監督は、「登場人物のエッセンスを体現できる人たちを探していました。彼女は生まれながらのファイターで、優れたアーティストで、彼女が生きる世界で真の巨匠になった人なのです。彼女の演技に、きっと誰もが圧倒されると私は確信しています」と賞賛している。舞台版への出演から16年の時を経て再びセリーを演じることになったファンテイジアは、「ミュージカル出演から、私はずっと年をとって、賢くなって、結婚して、子どもも増えたから、セリーに対して異なる視点で臨むことができた」と自身の成長が新たなセリー像を生んだと明かす。『カラーパープル』の魅力について、「私たちはオリジナル版を変えたい訳ではありません。あの映画のスピリットが素晴らしいからです。ただ、若い世代と繋がりたいと私たちは思っています。歌やダンス、衣装やストーリーにところどころひねりを加えて完成した映画は、今の世代にフィットする作品になっています」と、原作から映画、舞台へと受け継がれたスピリットを継承し、さらなる高みを目指したと力強く語る。エモーショナルな演技と圧巻の歌唱力、ファンテイジアの心震わせる熱演は全米で大ヒットを巻き起こしている。『カラーパープル』は2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:カラーパープル(2023) 2024年2月9日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年01月13日スティーヴン・スピルバーグ監督の名作をミュージカルとしてよみがえらせた『カラーパープル』よりメイン予告映像が解禁された。昨年末12月25日に全米で公開され、北米で18,151,050ドル(※Box office mojo調べ)の興収を上げ好調なスタートを切った本作。シネマスコア(CinemaScore)で「A」の評価を、またRotten Tomatoesでも95%という非常に高い観客スコアを獲得している。このたび解禁となったメイン予告は、グラミー賞受賞歌手のファンテイジア・バリーノが力強く歌い上げる「I’m Here」のナンバーに乗った映像。この映像から、セリーとその周囲にいる自由で型破りな女性たちとの絆が見て取れる。自身の人生に自信を持てず、控えめで従順だったセリーは、たった一人の理解者でもあった妹のネティと引き裂かれ、絶望に暮れる毎日を過ごす。そんな中、周囲の女性たちから勇気づけられ、いまいる場所から出て自分の人生を生きることを決意する。「きっと見つけてみせる。私が輝く場所を」と力強く笑顔で前を向くセリーの姿に魂を揺さぶられること間違いなしだ。己の運命に抗い、自らの未来を切り開いていく主人公たちの希望に溢れた物語を予感させる予告編となっている。『カラーパープル』は2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年01月11日マーベルの『Thunderbolts(原題)』から、出演予定だったスティーヴン・ユァンが降板したことが分かった。本人が「Variety」誌に認めた。スティーヴンが演じる予定だったのは、セントリーというキャラクター。いまも「マーベル映画に出たい」というスティーヴンは、「辞退せざるを得なくなったことをどれほど残念に思っているかを伝えるのに、メールを何度も書き直しました」と製作側に詫びたことを明かしている。将来的に、どんなマーベル映画に出演したいかと尋ねられると「それを言うにはちょっと早すぎるかなと思います。きっとたくさんの人をがっかりさせたことでしょうし。だから、いま言えるのは『私を起用してくれてありがとう』ということですね」と語った。出てみたい作品はあるが、「よく、言ってしまうと叶わなくなると言われるので、心の中にしまっておきます」とも。降板を決めるきっかけとなったのは、昨年WGA(全米脚本家組合)とSAG-AFTRA(全米映画俳優組合)のダブルストライキにより同作の撮影が中断され、スケジュール調整がつかなくなったことのようだ。「私が思うに、時が過ぎ、物事が変わっていく中で、なんだか身を引くことになったという感じです」と話している。「でも(監督の)ジェイク(・シュライアー)は素晴らしい作品を作ってくれると思いますよ」とシュライアー監督にエールを送った。(賀来比呂美)
2024年01月05日スティーヴン・ユァンがマーベルの『Thunderbolts』を降板した。昨年の脚本家組合、映画俳優組合のダブルストライキのせいで製作スケジュールが大幅に押したことが原因のようだ。ストライキ前、この映画の公開予定日は2024年7月だったが、新たに設定された公開日は2025年7月。撮影はまだ始まっておらず、ユァンのスケジュールが合わなくなったようである。『Thunderbolts』はマーベルのアンチヒーローを集めた映画で、デビッド・ハーバー、フローレンス・ピュー、セバスチャン・スタン、ワイアット・ラッセルらが出演する。監督はジェイク・シュライアー。シュライアーとユァンはNetflixのシリーズ『BEEF/ビーフ〜逆上〜』でも組んでいる。ユァンの次回作は、ポン・ジュノ監督の『Mickey 17』。共演はロバート・パティンソン。文=猿渡由紀
2024年01月04日スティーヴン・スピルバーグの名作をミュージカルとして映画化した『カラーパープル』より、日本版ポスターが解禁された。本作は、スピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらがプロデューサーを務め、新鋭ブリッツ・バザウーレ監督が、《希望》と《自己肯定感》を求める女性たちの姿をエモーショナルにとらえ、圧巻の歌声が観る者の心を奮い立たせる力強いミュージカル。オリジナル版でソフィアを演じ、今回製作を担当したオプラ・ウィンフリーが、スピルバーグに再映画化を持ち掛けると、彼は快諾したという。「女性たちが声をあげる機運の盛り上がりを象徴するMeToo運動が起きている今が、そのときだ、とスティーブンは悟ったんです」。こうして、スピルバーグも製作に加わり、オリジナル作品からブロードウェイでの大ヒットを受けて、新たな『カラーパープル』の企画は進められた。この度初披露されたのは、完成したばかりの日本版ポスター。「最愛の妹と、自由を奪われたセリー。運命の出会いが今、彼女を立ち上がらせる」のキャッチに、第81回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)にノミネートされたファンテイジア・バリーノ演じる主人公セリー(右上)と、タラジ・P・ヘンソンが演じる、彼女の運命を変える歌姫のシュグ(左)、そして、ゴールデングローブ賞助演女優賞ノミネートのダニエル・ブルックスが演じる支配的な男性にも屈しないソフィア(中央下部)、3人のヒロインたちが配され、未来に向かって瞳を輝かせている姿が印象的だ。父と夫に支配され、最愛の妹と生き別れた主人公セリーが、不遇な日々を送る中でもユーモアと希望を失わず、不屈の精神で人生を変えていく物語。型破りな女性たちと出会いを通して自分の価値に気づき、自らが輝く場所を見つけていく本作に期待が高まる。『カラーパープル』は2024年2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年01月01日ミュージカル映画『カラーパープル』が、2024年2月9日(金)に公開される。スティーヴン・スピルバーグらが製作総指揮を務める。スピルバーグによる“衝撃の名作”がミュージカルでカムバックスティーヴン・スピルバーグによる“衝撃の名作”『カラーパープル』が、ミュージカル映画となってカムバック。1985年に公開されたオリジナル版は、黒人の世界をきちんと描いていないという声、賞狙いで撮影したという声があがり、無冠に終わったものの、作品自体のあまりの素晴らしさにアカデミー賞10部門11ノミネートされた“衝撃の名作”として、映画史に刻み込まれている。そんな『カラーパープル』のリメイクが実現。ミュージカル映画『カラーパープル』では、父に虐待され10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ不遇な日々を送る中でも、不屈の精神で人生を変えていく姿を描いている。“オリジナル版初主演女優”オプラ・ウィンフリーらが製作総指揮スピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、またマイケル・ジャクソンなどをプロデュースし、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが製作総指揮を担当。彼らのもと、スピルバーグが抜擢したブリッツ・バザウレが監督を務め、新作ミュージカルとして現代に蘇る。バザウレは、原作、オリジナル版、ブロードウェイ版と輝かしい歴史を重ねてきた作品をリスペクトし、新たな作品への挑戦に重責を感じたという。そんな彼に対して、スピルバーグは「彼以上の適任はいない」と語る。豪華製作陣が贈る、観る者の心を奮い立たせる力強い物語は必見だ。主人公・セリー…ファンテイジア・バリーノ優しい母を亡くし横暴な父の言いなりに。父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送る。さらに、最愛の妹とっも生き別れてしまう。しかし、自由で型破りな女性たちと出会ったことでしがらみを解き放ち、自ら未来を切り開いていく。ネティ(若き日の姿)…ハリー・ベイリーセリーの心の拠り所である妹。シュグ…タラジ・P・ヘンソンセリーの運命を変える女性。自由奔放で天真爛漫な性格の歌手。劇中にはゴージャスなドレスに羽のヘッドドレスをまとい、酒場で歌を披露する場面も。ソフィア…ダニエル・ブルックスセリーの心を動かすキーパーソン。自らを軽視する男性にも怯むことなく立ち向かう強い女性。高圧的な男に対して、啖呵を切る姿も見ることができる。ミスター…コールマン・ドミンゴセリーの夫。ハーポ…コーリー・ホーキンズミスターの連れ子で、ソフィアの夫となる人物。スクイーク…H.E.R.ハーポの恋人。グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノやハリー・ベイリーが出演作品の魅力は、魂を揺さぶるような熱い歌声。グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノが主人公のセリーを演じ、『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリーがセリーの妹の若き日の姿を演じる。彼女たちの力強い歌声に加えて、未来を信じて何度でも立ち上がる女性たちの姿や華やかなミュージカルシーンなどにも注目だ。第96回アカデミー賞助演女優賞ノミネート第96回アカデミー賞では、ダニエル・ブルックスが助演女優賞にノミネート。ブルックスは、ブロードウェイ版でも今作と同じくソフィア役を演じ、トニー賞にノミネート、グラミー賞を受賞している。なおアカデミー賞の発表は、3月10日(日)を予定している。ミュージカル映画『カラーパープル』あらすじ父に虐待され、10代にして望まぬ結婚を強いられた主人公セリー。最愛の妹と生き別れ、不遇の日々を送るセリーだったが、型破りな生き方の女性たちとの出会いと絆によって、自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。【作品詳細】映画『カラーパープル』製作総指揮:オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ監督:ブリッツ・バザウレ原作:アリス・ウォーカー出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリー配給:ワーナー・ブラザース映画原題:Color Purple
2023年12月04日『フェイブルマンズ』をはじめ、アカデミー賞の常連のスティーヴン・スピルバーグ監督が初めてシリアスな作品に挑戦した『カラーパープル』が、ミュージカルとして映画化。公開日が2024年2月9日(金)に決定し、予告編映像とともに場面写真も解禁となった。製作総指揮に、スピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズを迎え、新鋭ブリッツ・バザウレが監督を務めた本作。スティーヴン・スピルバーグ原作はピュリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説で、受賞40周年にリメイクが実現した。オプラ・ウィンフリーこの度解禁された予告編は、姉妹が「離れ離れになっても、姉妹の心はひとつ」と誓い合うシーンから始まる。妹役は、『リトル・マーメイド』でも見事な歌声を披露していたハリー・ベイリー。そして、グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノ演じる大人になった姉セリーの魂を振りしぼるような歌声が響く。続く映像では、アカデミー賞とグラミー賞受賞のH.E.R.をはじめ、未来を信じて何度でも立ち上がる女性たちの姿が映し出される。その合間に挿入される力強いミュージカルシーンと、華やかな夢のシーンは、女性たちの不屈の魂とどんな逆境にも負けない強さを感じさせ、魂を揺さぶる映像に仕上がっている。本作は、父から性的虐待を受け10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ、不遇な日々を送る中でも不屈の精神で人生を変えていく物語。型にははまらない生き方をする女性たちとの出会いと絆によって、女性たちは自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。逆境にあっても未来を信じる彼女たちの姿、その絆と歌声が魂を揺さぶるミュージカル映画に注目だ。『カラーパープル』は2024年2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月01日スティーブン・スピルバーグ監督の名作『カラーパープル』がミュージカル映画としてリメイクされ、2024年2月9日(金)に公開されることが決定。これに併せて、予告編と場面写真が解禁された。本作は、父に虐待され10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ、不遇な日々を送る中でも不屈の精神で人生を変えていく物語。型破りな生き方の女性たちとの出会いと絆によって、自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。オリジナル版はアカデミー賞10部門11ノミネートされるも、黒人の世界をきちんと描いていないという声や、賞狙いで撮影したという声があがり、無冠に終わった。しかし、映画の完成度は前述のアカデミー賞候補にあがったことからもわかるように非常に高い。今回のリメイク版では、スピルバーグのほか、オリジナル版にも出演するオプラ・ウィンフリー、マイケル・ジャクソンなどをプロデュースしオリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが製作総指揮を務め、新鋭ブリッツ・バザウレが監督を務める。この度解禁された予告編は、『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリー演じる妹と姉が「離れ離れになっても、姉妹の心はひとつ」と誓い合うシーンから始まる。そして、グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノ演じる大人になった姉セリーの魂を振りしぼるような歌声が響く。続く映像では、アカデミー賞とグラミー賞受賞のH.E.R.をはじめ、未来を信じて何度でも立ち上がる女性たちの姿が映し出される。その合間に挿入される力強いミュージカルシーンと、華やかな夢のシーンは、女性たちの不屈の魂と、どんな逆境にも負けない強さを感じさせる予告映像に仕上がっている。『カラーパープル』予告編『カラーパープル』2024年2月9日(金)公開製作総指揮:オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ監督:ブリッツ・バザウレ原作:アリス・ウォーカー出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリー他(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2023年12月01日「モダン・ホラー」の帝王として君臨する巨匠、スティーヴン・キング。1974年のデビューから『呪われた町』『シャイニング』『IT』といったホラー小説を次々に執筆してきたスティーヴン・キングが、間もなく作家生活50周年を迎えます。本日発売の『異能機関』は、超能力少年少女と謎の組織〈研究所〉の対決を描く、SFエンターテインメント作品。電子書籍編集部では本作の発売を記念し、電子書籍の主要ストアにて既刊作品がお得に購入できる〈スティーヴン・キングの世界フェア〉を開催します。さらに、〈スティーヴン・キングの世界フェア〉の告知ツイートをフォロー&リツイートしていただいた方の中から抽選で50名様に、「キング50周年記念ステッカー」をプレゼントします!■ 1)電子書籍フェア「スティーヴン・キングの世界フェア」開催!『シャイニング』や『ミザリー』などスティーヴン・キングの名作が、期間中30%ポイントバックでご購入いただけます。【開催概要】概要:対象作品30%ポイントバック(一部ストアでは、クーポンでの実施となります)期間:2023年6月26日(月)から7月9日(日)まで対象作品:『シャイニング』『ミザリー』『アウトサイダー』『ペット・セマタリー』など、キングの既刊作品50コンテンツ以上【実施電子書店】Kindleストア、楽天Kobo、honto、Reader Store、BOOK☆WALKER、DMMブックス、紀伊國屋書店Kinoppy、COCORO BOOKS、yodobashi.com※詳細は、各電子書店のページをご確認ください。■ 2)フォロー&リツイートで、オリジナルステッカープレゼント作家生活50周年の日本第1作『異能機関』の発売を記念して、文藝春秋電子書籍編集部ツイッター @bun_den をフォローして、当該ツイートをリツイートしていただいた方の中から抽選で50名様に、キングの似顔絵入り50周年特製ステッカーをプレゼントいたします。応募期間:2023年6月26日(月)12:00~7月9日(日)12:00賞品:キング50周年オリジナルステッカー当選人数:50名詳細は、スティーヴン・キング特設サイト( )をご覧ください。書名:『異能機関』上・下著者:スティーヴン・キング 白石朗[訳]価格:2,800円(税込) ※電子書店によって異なる場合があります配信開始日:2023年6月26日(月)主要販売電子書店:Kindleストア、楽天Kobo、Apple Books、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、ブックライブ、honto他、電子書籍を販売している主要書店商品URL:『異能機関』上巻 『異能機関』下巻 ■スティーヴン・キングについて1947年、米国メイン州ポートランド生まれ。英語教師のかたわら小説の執筆を続け、1974年『キャリー』で作家デビュー。専業小説家となってベストセラーを連発し、「モダン・ホラー」の旗手となる。以来50冊以上の本を出版し、ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞、エドガー賞、米国ナショナル・ブック・ファウンデーション・メダルなど多数の賞を受賞する。『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』『IT』ほか映像化されて大ヒットを記録した作品も多く、世界で最も成功した作家のひとりといわれる。■関連URL文藝春秋電子書籍編集部公式Twitter 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月26日スティーヴン・キングの原作を人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」製作陣が映画化した『ブギーマン』が、8月18日(金)より全国公開されることが決定した。母の突然の死から立ち直れずにいる高校生の姉セイディと幼い妹ソーヤー。セラピストである父親もまた、妻を失った悲しみに打ちひしがれ、娘たちと向き合うことができずにいた。そんな心に闇を抱えたバラバラの家族を得体の知れない“ナニか”が狙う。暗闇からしのび寄る、恐ろしいものの正体とは…?“ブギーマン”とは欧米で古くから根付く昔話に出てくる、特定の姿形を持たない恐怖の存在で、その言い伝えを基に書き上げたスティーヴン・キングの短編小説を映画化した本作。6月2日に公開されたアメリカでは並み居る超大作と肩を並べる全米3位のスマッシュヒットを記録している。(※Box Office Mojo 6月2日~4日ランキングより)スティーヴン・キング Photo by Scott Eisen/Getty Images for Warner Bros.姉セイディにはディズニープラスで独占配信中の「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」で改造ギャングドラッシュを演じたソフィー・サッチャー、妹ソーヤーには同じくディズニープラスで独占配信中の「オビ=ワン・ケノービ」で若きレイアを演じ、ユアン・マクレガーをはじめスタッフ・キャストから惜しみない賛辞を受ける天才子役ヴィヴィアン・ライラ・ブレア。そして、父親ウィルは『AIR/エア』、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』などに出演したクリス・メッシーナ、謎の患者レスターは『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のデヴィッド・ダストマルチャンが演じる。監督は、ロックダウン中の物語を描いたホラー映画『ズーム/見えない参加者』でブレイクし、次世代のホラー映画界を担うと期待されるロブ・サヴェッジが務める。解禁された予告編では、得体のしれない“恐怖”に怯える妹ソーヤーと、その言葉に不信感を募らせる姉セイディに、少しずつその“恐怖”が忍び寄る様子が描かれる。怪しく点滅する赤いライトを見つめていると、部屋の隅に存在しない“ナニか”を目撃してしまうソーヤー。ソーヤーは“ナニか”の存在を訴えるも、セイディは一向に取り合おうとしなかった。一方、セラピストである父親ウィルは、彼の元を訪れた男レスターから怪しげなメモを渡され「闇にまぎれてヤツは来る」と聞かされる。2人の娘の異変に気づいたウィルは娘たちを救うべく動き出すが、そんな彼の元にも“ナニか”が迫っていた。「ただの妄想だ、モンスターなんていない!」とソーヤーの必死の訴えを否定するセイディに、そして「心配ない」と娘たちを守ろうとするウィルに襲い掛かる“ナニか”の正体とは?さらに、併せて解禁されたポスターは、消えかけたいくつものロウソクが置かれた部屋の奥に光る2つの目を背景に“恐怖”を見つめる「妹ソーヤー版」と、同じく光る2つの目を背景に暗闇を照らすジッポライターを手に“恐怖”の正体を見定めようと「姉セイディ版」の2種類が用意された。<暗い顔してると、来るよ。>というコピー通り、心の闇に棲みつく“ナニか”が迫りくる恐怖を感じるビジュアルとなっている。『ブギーマン』は8月18日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年06月14日株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区、社長:中部嘉人)は、米国を代表する作家、スティーヴン・キングの小説『異能機関 上・下』の刊行を6月26日に予定しています。超能力少年少女を拉致する謎の〈研究所〉。天才少年ルークはこの秘密機関から逃れられるのか――? “恐怖の帝王”キング、王道のSFホラー巨弾です。来年にはデビュー50年を迎えるスティーヴン・キング。そこで、新作刊行と50周年を記念し、無料の電子書籍『デビュー50周年記念! スティーヴン・キングを50倍愉しむ本』を、本日6月2日より配信いたします。同書に収録されるのは、まず、短編「ローリー」。本邦初訳となる、ここでしか読めない作品です。短編とはいえ単行本換算で40ページ超と、読み応えは十分。また、『異能機関』の試し読み版として、1章「夜まわり番(ナイトノッカー)」の抜粋もたっぷり収録しています。『異能機関』の翻訳者、白石朗さんも登場。同書の担当編集者を相手に、新作の魅力を通して「いま」のキングの楽しみ方を語っていただきました。そして「キング代表作マトリックス」。縦軸に「リアル―幻想と怪奇」、横軸に「怖い―エモい」を取り、キングの代表作をそれぞれ位置づけ、解説を付しました。キングを読んでみたいが、その膨大な作品群からどれを選べば……と悩んでいる人にとって、格好のガイドになっています。キングファン、ホラーファン、そしてキング初心者、いずれの方々にもご満足いただける無料電子書籍です。■『デビュー50周年記念! スティーヴン・キングを50倍愉しむ本』目次より◎訳者×担当編集者対談 作家生活五十年、キングの「いま」を楽しめ!◎完全オリジナル短編「ローリー」◎新作長編試し読み(『異能機関』1章抜粋)「夜まわり番(ナイトノッカー)」◎初心者にも安心! 一目でわかる、キング代表作マトリックス◎文藝春秋のスティーヴン・キングの本■書誌情報書名:『デビュー50周年記念! スティーヴン・キングを50倍愉しむ本 』編者:文藝春秋電子書籍編集部価格:無料配信開始日:6月2日(金)より配信電子書店:Kindleストア、Apple Books、楽天Kobo、ReaderStore、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto他、電子書籍を配信している主要書店商品URL: ■スティーヴン・キングについて1947年、米国メイン州ポートランド生まれ。英語教師のかたわら小説の執筆を続け、1974年『キャリー』で作家デビュー。専業小説家となってベストセラーを連発し、「モダン・ホラー」の旗手となる。以来50冊以上の本を出版し、ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞、エドガー賞、米国ナショナル・ブック・ファウンデーション・メダルなど多数の賞を受賞する。『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』『IT』ほか映像化されて大ヒットを記録した作品も多く、世界で最も成功した作家のひとりといわれる。■関連URL文藝春秋電子書籍編集部公式Twitter 文藝春秋翻訳出版部公式Twitter 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月02日スティーブン・スピルバーグの娘デストリー・アリン・スピルバーグが長編監督デビューすることになった。スリラー映画で、タイトルは『Please Don’t Feed the Children』。主演には『ダウントン・アビー』のミシェル・ドッカリーが決まった。ウィルスが街を襲って大人の人口が激減し、南に向かった子供たちが不気味な女性に出会うという心理スリラーらしい。撮影は来月、ニューメキシコ州で始まる。デストリー・アリンは、昨年、シティ・オブ・エンジェルズ・女性映画祭に短編映画を出品し、ベストスリラー賞を受賞している。文=猿渡由紀
2023年03月23日2013年にシーズン2で終了を迎えるも、いまだカルト的人気を誇るミュージカルドラマ「SMASH」。舞台化企画が順調に進んでおり、2024-2025シーズンにブロードウェイでの上演を目指しているという。演出は、『オクラホマ!』や『プロデューサーズ』を手掛け、複数のトニー賞受賞に導いた演出家・振付師のスーザン・ストローマン。製作にはドラマに製作総指揮として参加していたスティーヴン・スピルバーグが参加する。音楽もオリジナル版のドラマより引き続き作曲家のマーク・シャイマン、作詞はシャイマンとスコット・ウィットマンが担当する。スピルバーグは「『SMASH』は私にとって親しみがある大切な作品です。ドラマからインスパイアされたミュージカルが、いつか舞台で上演できればいいなとずっと願っていました。そして、素晴らしいクリエイティブ・チームがそろいました。10年以上前に製作パートナーたちと一緒に始めた『SMASH』の旅を完成させるのが楽しみです」とコメント。ドラマ版のコアなファンたちはツイッターで「ヤッター!『SMASH』がついにブロードウェイにやってくる!」「絶対に実現をお願いします!」「ドラマを観て復習しておこう」と大喜び。ドラマ版のメインキャストの一人、メーガン・ヒルティを舞台版にも起用してという声もたくさん見られる。(賀来比呂美)
2023年03月23日スティーヴン・スピルバーグが“映画監督”になる夢を叶えた自身の原体験を描いた『フェイブルマンズ』。本作で、スピルバーグ監督の母リア・アドラーをモデルにした自由奔放で芸術家気質の主人公の母・ミッツィを好演、計5度目のアカデミー賞ノミネートを果たしたミシェル・ウィリアムズに注目した。本作で映画制作に没頭し、映画監督になる夢を追いかける主人公サミー・フェイブルマン(ガブリエル・ラベル)の母・ミッツィを演じるのは、本年度のノミネーションを含め、計5回もアカデミー賞ノミネートを果たしているミシェル・ウィリアムズ。今回ミシェルが演じるミッツィはスピルバーグの母リア・アドラーがモデルとなり、芸術を愛する洗練された音楽家でありながら、家庭を築くためにコンサートピアニストへの道を諦めた女性。サミーの映画制作をあくまで趣味の一環として捉えている夫・バート(ポール・ダノ)とは対照的に、息子の映画への興味を賞賛し常に応援し続けている。ミッツィはサミーを含む4人の子どもたちとバートのことを心から愛していたが、舞台となった1950年代~60年代に多くの女性がそうであったように、社会の期待や規範に合わせて母や妻として家庭を守るために自身が築き上げてきたピアニストとしてのキャリアを諦め、野心や欲求を何とか昇華させていた。しかし、彼女の生まれ持った大胆な性格と荒ぶる魂は伝統を重んじる当時のアメリカ生活の中では抑圧されていく――。そんな生活を送る中で、もっと生き生きと自分自身であることを存分に感じたいという彼女の切望は、劇中で子どもたちを車に乗せ、ニュージャージーの街を襲う竜巻を追いかける鮮烈で強烈なシーンで表現されている。スピルバーグ監督はこのシーンについて「比喩的にいうと、母は私に、生涯をかけて数え切れないほどの竜巻を追いかけることを許してくれた」と話し、自身の母リアと彼女の世界観に捧げる特別なものだと語っている。また、ミッツィのモデルとなったのはリアだけではない。スピルバーグとともに脚本を手掛けたトニー・クシュナーも自身の母で、プロミュージシャンであるシルビア・クシュナーの姿を重ねていたという。トニーが2歳の時に、一家はニューヨークからクシュナーの父の故郷ルイジアナ州へ移り、それを機に著名なファゴット奏者だったシルビアはトニーと妹を育てるために音楽業界から引退している。彼女たちのように自分の夢を犠牲にし、折り合いをつけようと苦しんだ当時の大勢の女性たちを体現しているのがミッツィだと、クシュナーは言う。「彼女たちは、モダン・フェミニズムとみなされる第一世代ではない女性たちだ。大きな変化が訪れることを知ってはいたが、実際にはそれはまだ起こってもいなかった。彼女たちは、プレ・フェミニズムの期待に、囚われていたようなものだ」とクシュナーは語っている。さらに今回は、フェイブルマン一家のディナーシーンを収めた本編映像があわせて到着。2010年に『ブルーバレンタイン』での演技を観て以来、ずっとミシェルと仕事がしたかったというスピルバーグ監督は「彼女にはとても親しみを感じる何かがあった。それは単に、母がいつもしていたピーターパンカットのヘアースタイルを彼女が好んでいるからではない。彼女にはどこか懐かしさを感じる。それしか言えない。完全な直感だった。“彼女が脚本を気に入ってくれるといいな”と思っていた」と語っており、彼の頭には常にミシェルの存在があったことを明かした。そんなスピルバーグとの仕事についてミシェルは、「私たちは、まるで遊び場にいる子どものような気分だった。何でもできるような気がした。毎日が楽しくて仕方なかった。こんなに早く仕事場に行ったことはこれまで一度もなかった」とまで語り、巨匠との待望のコラボレーションだったことが伺える。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年03月05日スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』が、本日3月3日(金) に全国公開された。『フェイブルマンズ』は、スピルバーグの子ども時代に由来した成長譚であり、映画製作に人生を捧げた彼の原点に迫る物語。「私の作品のほとんどが、成長期に私自身に起こったことを反映したものだ。たとえ他人の脚本であろうと、映画制作者が入れ込むものはすべて、否応なく、自分の人生がフィルム上に零れ落ちてしまう。これはどうしようもない。しかし『フェイブルマンズ』で描いているのは、比喩ではなく、記憶なんだ」とスピルバーグが語るように、今まで彼が手がけてきた映画とは一線を画す、とりわけ特別な思いが詰まった作品となっている。「これこそ自分がずっと考えてきた映画だ」とスピルバーグは言うが、このプロジェクトを真剣に検討し始めたのは、本作で共同脚本兼プロデューサーを務めているトニー・クシュナーと深い関係を築くようになってからのことだったという。ふたりは16年以上にわたる断続的なインタビュー、濃密な会話、スピルバーグが冗談半分で“セラピー”に例えた執筆セッションを経て、スピルバーグの子ども時代の決定的な体験を『フェイブルマンズ』というフィクションに昇華させた。事実を寓話に変えていくにあたり、登場人物である自分をサミー、母をミッツィ、父をバート、3人の妹をレジー、ナタリー、リサと名づけたのだが、“fabelman”という言葉を思いついたのはスピルバーグではなくクシュナーだった。“スピルバーグ”の英訳“play mountain”と、スピルバーグと題材との関係を考慮しつつ、劇作家や演出家が戯曲をよりよく理解してもらうために、その解釈を強調して書いた戯曲の要約を表す“fabel”という演劇用語に行きついたのだという。本作の撮影はスピルバーグにとって予期せぬ感情をもたらすこととなる。「自分と被写体の間に距離をおこうと思った。だがそれは難しかった。物語は絶えず私を現実の記憶に強く引き戻すからね。実際に自分の身に起こったことを再現し、それを目の前で見ることは、耐えがたく奇妙な体験だった。今まで経験したことのないようなことだった」とスピルバーグは50年のキャリアをもってしても初めて味わう貴重な経験を回顧している。さらに、「スティーヴンは、撮影中のシーンにのめり込むあまり、“カット”と叫ぶのを忘れてしまうことがあったわ。彼は自分のために時間を割く必要があった」とプロデューサーのクリスティ・マコスコ・クリーガーが語るように、スピルバーグは撮影に相当没入していたようで、献身的な周囲のスタッフたちはすぐにこの特殊な状況に適応し、巨匠の集大成となる本作に一丸となって向き合った。また、スピルバーグは撮影が終了した際「この作品に別れを告げるのは、これまでで一番辛かった。『ウエスト・サイド・ストーリー』もそうだったし、『E.T.』もそうだった。でもこれは、本当に辛かった。この物語を語らずにキャリアを終えるなんて、想像すらできない。私にとってこの映画は、タイムマシンのようなものだ。このタイムマシンが突然停止したら全ての記憶が所定の位置に固定され、順番が決められ、編集され、それで終わりになる。『フェイブルマンズ』を撮り終えたとき、私は、もう二度と故郷には帰れないと悟った。だが少なくとも、この作品を共有することができたんだ」と後ろ髪を引かれる思いを吐露する反面、作品として表現できたことの意義を振り返っている。併せて、幼少期のサミーが映画監督としての才能の片鱗をみせる本編映像が公開された。妹らと遊び半分ながらもカメラを回し、映画製作に勤しむサミー。抜歯のシーンでの吐血表現をケチャップで代用、家中のトイレットペーパーを使用してミイラを表現するなど、アイデアあふれる表現で映画を撮る楽しさに気が付いていく微笑ましいシーンとなっている。映画『フェイブルマンズ』本編映像<作品情報>映画『フェイブルマンズ』公開中監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ関連リンク公式HP::
2023年03月03日スティーヴン・スピルバーグ監督・脚本で贈る初の自伝的作品『フェイブルマンズ』より特別映像が解禁。長年自身の作品の音楽を担当してきたジョン・ウィリアムズとの思い出をふり返りつつ、その大きな功績について語っている。アカデミー賞でも受賞への期待が大きく寄せられている本作。この度解禁となったのは、本作で28作目のコラボレーションとなった、偉大なる作曲家ジョン・ウィリアムズとの歴史を紐解く特別映像。半世紀にわたって名作を生み出し続ける巨匠2人から、本作の製作秘話も明かされている。「ジョンとまた組めるなんて運命に感謝だ。彼とは50年の仲で“フェイブルマンズ”はそれを記念する作品だ」と開口一番にスピルバーグが語るシーンから始まる本映像。続けて、若かりし頃の2人の貴重な写真も流れる中、先日2月8日にめでたく91歳を迎えたウィリアムズについて「彼はこの地球の宝だよ」と語り、これまでに『シンドラーのリスト』『ジョーズ』『E.T.』など過去27作品ものタッグを組んできた名コンビの絆を覗かせる。そんなウィリアムズがスピルバーグに初めてピアノで聞かせたのは恐怖を煽る特徴的なメロディが特徴の『ジョーズ』の音楽だったそうで、当時を回顧しながら、インタビュー中に実際に弾いてみせる場面も。また、ほかにも『未知との遭遇』や『E.T.』など、いまも名作として語り継がれ、多くの人たちに愛される作品の秘話についても触れており、映画ファンは見逃せない貴重な映像となっている。公私ともに関係の深いウィリアムズが生み出す唯一無二の楽曲についてスピルバーグは「ジョンは私の映画に多大なる貢献をしてくれた。彼の音楽は映像に溶け込む。シーンにぴったり合うんだ。“良作”とされる映画では音楽が映像の邪魔をしてない。逆に映像が音楽より目立つこともない、音楽と映像の調和が絶対条件だ。音楽と脚本それぞれの物語が合致する必要がある。ある意味ジョンは脚本家だ。彼が音楽的な視点からリライトした脚本を私が映像化する」と語る。続けて「『インディ・ジョーンズ』の音楽もいいが『シンドラーのリスト』はジョンの最高傑作だ。彼の音楽は国境を越える。映画音楽という枠を超え生き続ける」と半世紀近い付き合いを持つ親友に対し、最上級の賞賛を送っている。また、本作の楽曲をスピルバーグが初めて聞いたときの話として「“母と子”をテーマにした曲を弾いた時にスティーヴンが無言になった。彼はそこに立って静かに涙を流していたよ。“不意を突かれた”と言っていた。その様子を見ていて私も感動したよ」という感動的なエピソードも披露。お互いに絶大な信頼を寄せあい、半世紀に渡って人々に感動を与え続けるまさに奇跡のような2人が新たに生み出した本作、そして彼が奏でる心の琴線に触れるような豊かなメロディをぜひ堪能してほしい。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月24日映画館が閉鎖され、映画をスクリーンで観ることのできない期間があったコロナ禍。そんな状況下でスティーヴン・スピルバーグ監督や、デイミアン・チャゼル監督、インド出身のパン・ナリン監督らが次々と映画へのラブレターともいえる作品を生み出した。イギリスの演劇界で活躍し、映画『1917 命をかけた伝令』や『007 スペクター』などでも知られるサム・メンデス監督も、最新作『エンパイア・オブ・ライト』を「最も個人的な思いのこもった作品」として、自身が10代を過ごした1980年代初めを舞台に映画と映画館についての愛の物語をオリジナル脚本で作り上げた。メンデス監督がその演技に魅了され、主演に起用したオリヴィア・コールマンに、注目の新鋭マイケル・ウォード、英国の至宝コリン・ファースらが“映画館「エンパイア劇場」”に勢ぞろい。社会不安や性的抑圧、メンタルヘルス、人種差別など今日と地続きのテーマが盛り込まれている。オリヴィア・コールマンが熱演痛みを抱えた女性の人生に光を射す映画主人公は、海辺のやや寂れた「エンパイア劇場」で働くヒラリー・スモールという中年女性。過去に辛い経験をして、いまはひとり慎ましく暮らしているヒラリーの前に、サッチャー政権の厳しい不況下で夢を諦め、エンパイア劇場で働き始めた黒人の青年スティーヴン(マイケル・ウォード)が現れる。前向きに生きるスティーヴンと心を通わせながら、次第に生きる希望を見出していくヒラリーだったが、あるときから、まるで人が変わったようになってしまう。オリヴィア・コールマンは常に“史上最高の演技”を更新していく、現代を代表する“お気に入り”俳優の1人だ。孤独で哀れな女王を演じてアカデミー賞主演女優賞を受賞した『女王陛下のお気に入り』や、ノミネートされた『ファーザー』や『ロスト・ドーター』、あるいは「Fleabag フリーバッグ」のイヤミな継母、「ハートストッパー」の温かい母親役で知る人も多いだろう。そのほかアニメの声優からマーベル作品まで、近年は特に多彩なキャリアを築いている。もともとシットコム「ピープ・ショー ボクたち妄想族」や映画『ホット・ファズ俺たちスーパーポリスメン!』などコメディで活躍してきたが、その卓越した演技力からシビアな役柄を任されることも多い。メンデス監督はオリヴィアと面識はなかったそうだが、彼女がエリザベス2世を演じたNetflixシリーズの「ザ・クラウン」を見て本作の主演に当て書きしたという。「ザ・クラウン」シーズン3&4では当時のサッチャー首相(演:ジリアン・アンダーソン)との対立も描かれており、同時代を生きた女性を演じているわけだ。本作のヒラリーは、毎日エンパイア劇場でマネージャーとしての仕事を淡々とこなす、一見、物静かで繊細な女性だ。スティーヴンと知り合い、惹かれるようになってからは明るい表情を見せるものの、序盤の彼女の瞳は虚ろで光が感じられない。彼女が抱える事情につけ込んだ劇場支配人のエリスからは、性的な関係を強要されている。多くは語られないが、複雑な内面を持ち合わせているヒラリー。夫からDVを受ける女性を演じた『思秋期』(2010)もよぎる。長びく不況も遠因だろう。幾層にも重なった悲しみ、怒り、拒絶や絶望が彼女の心を蝕んできたのだと、オリヴィアに圧倒されながら腑に落ちていく。その姿には監督自身の母親が投影されているという。ただ、ヒラリーは、オリヴィアが2021年のドラマ「ランドスケーパーズ 秘密の庭」で演じた、現実から逃げるために映画の世界に生きるしかなかった女性とはまた違う。ヒラリーは映画館で、ある映画に救われる。人生には何が起きるか分からない。決して“煌めき”ばかりではないからこそ、私たちには暗闇に包まれる瞬間が、映画館が必要なのだと彼女が教えてくれるのだ。イギリスの名優たちが「エンパイア劇場」に集う『ブルース・ブラザース』から『炎のランナー』まで、「エンパイア劇場」にかかる映画からも時代を感じられる本作。映画を映画館で見ることの喜びと、感情の浄化を描く本作の舞台となったのは、イングランド南東部の海辺の町マーゲイト。“ドリームランド”という名の現存する元映画館とダンスホールというロケーションが使用されている。劇中では、全盛期を過ぎた「エンパイア劇場」は当初4つあったスクリーンが半分閉鎖されており、ゴージャスだった時代がうかがえる最上階はいまやハトたちの住処になっている。また、劇場の仕事といえば、上映前後はスナックを用意したり、掃除やゴミ捨てをしたり、売り上げを計算したりと慌ただしいが、上映が始まればちょっとした時間ができる。その時間と、かつての華やかな場所がヒラリーとスティーヴンが心と体を通わすオアシスとなった。この2人のシーンでは、メンデス監督と5度目のタッグとなり本年度アカデミー賞にノミネートされている撮影監督ロジャー・ディーキンスの手腕がいかんなく発揮された。寂れた空気感の中にも、過去の栄光に思いを馳せることができる映像はスクリーンで目にしてほしい光景ばかり。何より、スティーヴンを演じるマイケル・ウォードは、あのオリヴィアと対峙しながら眩い光を放つまさに新星だ。スティーヴンが直面する、職にあぶれたスキンヘッドの白人青年たちからの惨い差別もしっかりと描かれる。彼が苦境の白人を助けるためだけの、単なる“親切な黒人”とならぬよう努めていることも伝わってくる。さらに、オリヴィアと夫婦役を演じたことのあるコリン・ファース扮するセクハラ・パワハラ支配人のエリスはさて置き、スティーヴンに「暗闇の中の光」について話す映写技師ノーマン役(彼の映写室がまた素晴らしい)のトビー・ジョーンズ、「ザ・クラウン」シーズン4でも女王に関わる重要な役を演じていたトム・ブルックら、劇場スタッフたちの人間味と温かさも疑似家族のように2人を包み込んでいる。『エンパイア・オブ・ライト』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(上原礼子)■関連作品:エンパイア・オブ・ライト 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年02月23日3月3日(金) に全国公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』より、主人公サミーを演じるガブリエル・ラベルのオーディション秘話などが公開された。スピルバーグによる初の自伝的作品ということで、世界中から注目が集まる本作で主人公のサミー・フェイブルマンを演じるのは、オーディションで大抜擢されたバンクーバー出身の期待の新星ガブリエル・ラベル。ガブリエルは最初のオーディションを受けるにあたり、この役やスピルバーグとの関連についてほとんど何も聞かされておらず、知らされていたのは“賢くて自分のことをよくわかっているキャラクター”ということだけだったという。そんな状況の中受けた2度目のオーディションは、まさかのスピルバーグとのZoomミーティング。緊張を監督にほぐされてから、ラベルはモノローグを演じてみせた。「スティーヴンは、自分に好印象を残してほしいわけじゃない、と言ったんだ。彼が望んでいたのは、賢くて、自分をよく知り、周囲の環境にフラストレーションを感じているリアルな子どもだった。彼の姿勢や笑顔といった、取り入れたいものがいくつかあったけど、彼もぼくも、特に彼を真似しようとは決して思っていなかった」とオーディション当時の出来事を回顧するガブリエル。サミー役を演じることが決まった後、もっと役やスピルバーグが育ってきた環境について研究するため、スピルバーグの方から定期的に電話で話をしないかと提案があったとのこと。電話についてスピルバーグは「基本的にはガブリエルが、私の母や父、一緒に育った人たちについて、私をインタビューすることになったんだ。彼は自分でリサーチを行ったので、私からビデオやフィルムを渡すことはなかった。彼は、自分が立てた課題から引き出せるもので、何ができるか見つけたいと思っていたんだ。全ての通話を彼がコントロールしていたことが、とても興味深かった。私もコントロールするタイプだからね。だから彼もそうだと分かったとき、“彼はこの役をうまくやるだろう。ひょっとしたら、私よりも私のことを多少なりとも理解するようになるかもしれない”と思ったよ」と話し、ガブリエルが役作りを懸命に行う姿を見る中で、自身との共通点を感じていたと明かした。電話でのインタビュー以外にも、スピルバーグが10代の頃に実際に使っていた様々なスーパー8カメラの使い方、編集機へのフィルムの装着方法や編集方法、オープンリール式映写機の使い方などの習得に努めたガブリエルは今まで経験したことのない専門的な技術の習得に苦戦するものの、サミーに照準を合わせるにはその難しさを認め、うまくいったときの誇りを感じることが不可欠だったという。また、自身のブラウンの瞳をスピルバーグの瞳の色に合わせてカラーコンタクトでブルーグリーンに変えるなど、熱い情熱と飽くなき探求心のもと監督の期待に応えてサミーを体現した。そんなガブリエルの演技にスピルバーグはこれ以上ないほど満足していたようで、制作の最後にスタッフとキャストに向けて行われる恒例の乾杯で、「この映画のキャスティングで一番大変だったのは、私のような男をキャスティングすることだった。だがホームランを打てたと思っているよ。この子が次々とホームランを打ち始めてくれたからね」と話し、ガブリエルに大きな敬意を表した。なお、スピルバーグの期待に応えたガブリエルは、数々の映画賞にノミネートされ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ブレイクスルー演技賞などを受賞している。<作品情報>『フェイブルマンズ』3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ撮影:ヤヌス・カミンスキー関連リンク公式HP::
2023年02月17日第95回アカデミー賞にノミネートされている映画人たちが、恒例の昼食会「オスカー・ノミニーズ・ランチョン」に出席。作品賞、監督賞など7部門で候補となっている『フェイブルマンズ』のスティーヴン・スピルバーグ監督と、作品賞など6部門で候補となっている『トップガン マーヴェリック』の主演兼製作のトム・クルーズが、熱いハグを交わした。そこで、スピルバーグ監督がトムにかけた言葉が話題になっている。スピルバーグ監督は「きみは窮地のハリウッドを救った。劇場配給も救った。まじめな話、『トップガン マーヴェリック』は映画業界全体を救ったんだ」と賛辞を送り、トムは恐縮した表情を見せた。何度もの公開延期を経て2022年5月、コロナ禍で劇場公開された『トップガン マーヴェリック』は予想を超える大ヒットを記録し、スピルバーグ監督が言うように映画業界の救世主となった。トムは、コロナ禍でもあくまでも「劇場での上映」にこだわり、「配信」での公開になびくことはなかった。その結果、興行的に大成功。作品自体も高い評価を受け、数々の賞も受賞している。スピルバーグ監督とトムは、『マイノリティ・リポート』『宇宙戦争』でタッグを組んだことがある。(賀来比呂美)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月15日3月3日(金) に全国公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』より、スピルバーグほかキャスト陣のインタビューを収めた特別映像が公開された。本作は、初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年が、両親との葛藤や絆、そして様々な人との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。第80回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)、監督賞のダブル受賞を果たし、第95回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞、美術賞の主要含む7部門でノミネーションされるなど、オスカー最有力候補として注目を集めている。特別映像では、監督を務めたスピルバーグを始め、主人公・サミー・フェイブルマン役のガブリエル・ラベル、サミーの母・ミッツィを演じたミシェル・ウィリアムズ、父・バートを演じたポール・ダノ、バートの親友でフェイブルマンズ家とも親交が深いベニーおじさん役のセス・ローゲン、ミッツィのミステリアスな叔父・ボリスおじさん役のジャド・ハーシュなど豪華俳優陣と監督がキャスティング秘話や、撮影時のエピソードについて語っている。開口一番に自身の母親、リア・アドラーをモデルとした芸術を愛する才能豊かな音楽家ミッツィのキャスティングについて、スピルバーグは「母親役を決める際、数人の顔が浮かんだ。その一人がミシェル・ウィリアムズだ。彼女の雰囲気に懐かしさを覚えた」と自身の直感について語る。先日の第95回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、今回スピルバーグ組へ念願の初参加となったミシェルは自身が演じた役どころについて「センスがよくて自分をよく分かってる。ミッツィの持つエネルギーや勇気に感化された」と話し、家族や子供たちを守るためにピアニストの夢を諦めるものの、その奔放な性格や自由な感性でサミーの映画作りに強い影響を与えたミッツィについて分析。また、コンピューターデザイナーの先駆者である父親アーノルド・スピルバーグをモデルとしたバートを演じた、ハリウッドきってのカメレオン俳優ポール・ダノについてスピルバーグは「ポールはすばらしい俳優だ。役に入り込み、私の父になりきれると思った」とその演技力を絶賛。ほかにも、サミー役にオーディションで大抜擢された期待の新星ガブリエル・ラベルや、本作のキーパーソンとも言えるベニーおじさん役のセス・ローゲン、ミシェルと同じく第95回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされたボリスおじさん役のジャド・ハーシュも登場。ミシェルが「監督の指導のおかげで俳優として成長できた。常に寄り添ってくれる最高の監督よ」と語る通り、それぞれがスピルバーグへのリスペクトとともに本作への参加に喜びを溢れさせている。映画『フェイブルマンズ』特別映像<The Cast><作品情報>『フェイブルマンズ』3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ撮影:ヤヌス・カミンスキー関連リンク公式HP::
2023年02月15日スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』が3月3日(金) に全国公開される。このたび、スピルバーグ監督の最新インタビューを含む予告映像が公開となった。本作は、初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年(ガブリエル・ラベル)が、両親との葛藤や絆、そして様々な人との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。第80回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)、監督賞のダブル受賞を果たし、第95回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞、美術賞の主要含む7部門でノミネーションされるなど、オスカー最有力候補として注目を集めている。公開された映像では、本作の象徴的なシーンとともに「私の映画は主に自分の体験を映し出しています」と自身のフィルモグラフィを振り返るスピルバーグ監督の姿が。さらに「この映画はたとえ話ではなく、私の記憶なのです」と自らの原体験が最も色濃く反映された作品だと続け、「この物語を語らずに、キャリアを終えることは想像すら出来ません」と思いを明かしている。映画『フェイブルマンズ』予告編<作品情報>映画『フェイブルマンズ』3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ関連リンク公式HP::
2023年02月08日アカデミー賞作品賞ノミネートで話題のスティーヴン・スピルバーグ監督自伝的作品『フェイブルマンズ』より最新インタビュー映像を含む本予告編が解禁された。本作は、『シンドラーのリスト』でアカデミー賞作品賞・監督賞を受賞し、『プライベート・ライアン』で同賞監督賞を受賞するなど、映画史に残る名作で知られるキャリア50年の巨匠、スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作。第80回ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、監督賞のダブル受賞を果たし、第95回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞、美術賞の主要含む7部門にノミネート。オスカー最有力候補として注目が集まっている。この度解禁となった最新予告編では、スピルバーグ監督自身が本作への思いを語ったインタビュー映像が含まれる。映像では本作の象徴的なシーンとともに「私の映画は主に自分の体験を映し出しています」と監督自身のフィルモグラフィをふり返るスピルバーグ監督の姿が。さらに「この映画はたとえ話ではなく、私の記憶なのです」と本作が自らの原体験を最も色濃く反映した作品だと続け「この物語を語らずに、キャリアを終えることは想像すら出来ません」と思いを明かす。本作は初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年(ガブリエル・ラベル)が両親との葛藤や絆、そして様々な人々との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。監督自身の映画への熱い想いが込められた渾身の作品となっている。3月12日(アメリカ・ロサンゼルス※現地時間)にはアカデミー賞受賞式も控えており、公開に向けてますます期待が高まる。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月08日スティーヴン・スピルバーグが贈る初の自伝的作品『フェイブルマンズ』で衣装デザインを担当したのは、『アーティスト』と『ファントム・スレッド』でアカデミー賞を2度受賞した衣装デザイナー、マーク・ブリッジス。本作を手掛けるにあたり、スピルバーグ監督の家族アルバムに目を通し、一家の古いホームムービーを見ることから仕事に着手したと明かした。これまで『ファントム・スレッド』をはじめポール・トーマス・アンダーソンの全作品ほか、コーエン兄弟やデヴィッド・O・ラッセル、ポール・グリーングラスなど様々な名監督とタッグを組んできたマーク・ブリッジス。スピルバーグ監督とは初のコラボとなった本作の衣装デザインについて、「アイデアとしてあったのは、家族のライフストーリーを描くために独自に調査を行って、過去の出来事や個人的な情報を全て手に入れ、その断片を使うことだ。そして筋書やキャラクターに忠実になるよう、脚本上必要な場合には、芸術的な意味で自由になることだった」と語り、衣装をデザインするうえでその人自身の情報を反映させることがキーポイントとなったという。また、撮影の当初、スピルバーグ監督から伝えられた“西へ向かうフェイブルマン一家の歩みとムードの変化に合わせてカラーパレットを変えたい”という要望にも応じるよう工夫を凝らした。「50年代初頭のニュージャージーでは、マルーン(くり色)、ネイビー、フォレストグリーン、ディープブラウンといった、よりクールなトーンに決めた。それから、アリゾナではもっと明るくした。はっきりとはわからないかもしれないが、そう感じるだろう。そして一家が北カリフォルニアに移り、サミーが混乱する時期がやってくる頃には、トーンはより暗く淡い色合いになる」と緻密な表現で監督の期待に見事に応え、ベテランデザイナーとしての手腕を発揮した。主要人物以外のキャラクターの衣装デザインにも携わったブリッジスだが、やはりスクリーン上の“スピルバーグ一家”の衣装が最も重要だったとふり返る。中でも、生まれながらに勇敢で個性的なキャラクターを持つスピルバーグの母、リア・アドラーをモデルにしたミッツィ・フェイブルマン(ミシェル・ウィリアムズ)の衣装をデザインすることは、ブリッジスにとって恵まれたチャンスであると同時に大きな挑戦でもあった。「最初のミーティングでスティーヴンが述べたように、リアは驚くほど個性的で独特なセンスの持ち主だった」とブリッジスも語るように、リアのスタイルは赤い口紅、ピーターパンカラーの襟、オーバーオールといった特徴的なものだった。そんな彼女の衣装は演じるミシェルと共に輪郭を作り上げ、色彩や全体の雰囲気をさらに洗練させるなど微調整が行われた。そして、実際のリア自身はあまりジュエリーを身に着けなかったのに対し、ミッツィのアクセサリーにはスピルバーグの実妹アンから貸与されたリア本人のジュエリーが使われている。本エピソードについてブリッジスは「ミシェルにポジティブなエネルギーを与えてくれるし、演出をするスティーヴンにとってもいいアクセントになればと思った」と説明、演者や監督を思う彼の優しさと作品へのこだわりがうかがえる。さらに、スピルバーグの分身となる主人公サミーの衣装について、特に楽しかったのは幼い頃の衣装のデザインと、随所にさり気なくイースター・エッグを取り入れようと試みたことだという。「スティーヴンの家族アルバムで見つけた、彼の幼少期のルックスを再現するのは面白かったね。母親は彼にとても面白い格好をさせていて、時にはサスペンダーを付けたりしていた。それからオーバーサイズのジーンズにツートーンカラーの靴。ハワイアンシャツについては、今でも彼のお気に入りのようだね」と、当時のスピルバーグ家のルックスを本作へとうまく落とし込んだブリッジス。登場人物たちの演技はもちろん、こうしたクオリティの高い衣装の数々も本作の完成度の高さにひと役買っているのは間違いない。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年01月30日