ジョージ・クルーニーやブラッド・ピット、マッド・デイモンなど錚々たるメンバーの出演で話題を呼んだ『オーシャンズ』シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督が、活動休止を考えているようだ。これまでも監督業から身を引きたいと公言していたソダーバーグ監督だが、今回は、来年1月を目処にハリウッドでの仕事を休止したいと語っているという。「休止をここ5年間くらい計画していたんだ。だから今回日取りを決めて、それが潮時だと思うんだ。来年の1月にはおさらばするよ」。さらにソダーバーグ監督は、もし監督の座に復帰した場合には、テレビの仕事にシフトするかもしれないと明かした。「自分で課した休止の後、もし復帰して何かやるなら、恐らく映画ではなくてテレビの方にシフトするかもしれないね」。今週末6月29日には、チャニング・テイタムとマシュー・マコノヒー共演で男性ストリッパーの世界を描いた最新作『Magic Mike』(原題)の全米公開を控えるほか、9月28日(金)にはアメリカ総合格闘技界の女王ジーナ・カラーノと豪華キャストを結集させたスパイ・アクション『エージェント・マロリー』が日本でも公開されるソダーバーグ監督。さらに、『トラフィック』に出演したキャサリン・ゼタ=ジョーンズと再タッグを組む『The Bitter Pill』(原題)も控えている。■関連作品:エージェント・マロリー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2011 Five Continents Imports, LLC. All rights reserved
2012年06月28日ユニバーサル映画100周年を記念してブルーレイ化が決定したスティーヴン・スピルバーグ監督の傑作『ジョーズ』の特別映像がこのほど公開され、最新のデジタル技術を駆使して公開当時の画質が甦らせるための地道な修復作業の過程が紹介されている。『ジョーズ』の特別映像『ジョーズ』は、1975年のアメリカ映画。平和な観光地アミティに凶暴な人喰いサメが出現し、警察署長のブロディ、海洋学者のフーバー、サメ狩り達人のクイントが、人喰いサメを相手に壮絶な戦いを繰り広げるパニック・アクション。全世界で大ヒットを記録し、アカデミー賞3部門を受賞。スピルバーグ監督の名を広く映画ファンに知らしめた傑作だ。本作の撮影は35ミリフィルムで行われたため、オリジナルのネガは時間の経過とともに劣化。作業するごとに傷がつき、静電気などの影響で変色してきた。修復スタッフは本作を完璧な状態でソフト化するため、全世界で保管されている『ジョーズ』のプリントの状態を調査。特殊な溶液によって傷を修復し、1フレームずつデジタルスキャンした後に、そのすべてのカットで傷やゴミを取り除き、色を劇場公開時の様子に復元していく。映画は1秒間に24コマで撮影されており、『ジョーズ』の上映時間は約124分(約7440秒)。想像するだけで膨大な作業だ。サウンドトラックも同様で、公開時はモノラルだった音声をすべてデジタル化した上で、セリフの音、効果音、ジョン・ウィリアムズが作曲した音楽のバランスをとりながら7.1チャンネルに再構成した(ブルーレイにはオリジナルの雰囲気を楽しめるモノラル音声と、5.1チャンネルの日本語吹替版も収録されている)。とは言え、フィルム撮影の色味やテイストに強いこだわりのあるスピルバーグ監督が監修を務めただけあり、本作の修復作業は“オリジナル版”を最大限に尊重して行われたようで、修復された『ジョーズ』が再び35ミリフィルムに焼かれて保管庫に収められたことからも、スタッフたちが過剰な修正や改悪を行わず、1975年の『ジョーズ』を現代に甦らせるべく作業したことが伝わってくる。このほど公開された特別映像は、今回の修復作業に関わったスタッフとスピルバーグ監督の証言、修復作業の現場をおさめた8分超の貴重な映像で、『ジョーズ』ファンだけでなく、すべての映画ファン必見の内容に仕上がっている。ブルーレイ『ジョーズ』コレクターズ・エディション8月22日(水) 発売5040円(税込)発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
2012年06月18日世界的なモダン・ホラー作家、スティーヴン・キングのホラー小説「IT」がこのほど再映画化されることになった。同作は1990年にも前・後編で約3時間のテレビ映画化がなされ、殺人道化師・ペニーワイズをティム・カリーが演じたが、今回新たに『ジェーン・エア』のキャリー・ジョージ・フクナガ監督が同作の再リメイクを計画しているという。フクナガ監督は1990年のオリジナル版と同様、前・後編2本の劇場用映画として製作を進めているという。本作は幼少期の弱小男女のグループが成長して再会した後、子供を次々と狙った殺人鬼に立ち向かうというストーリー。今回、フクナガ監督が子供時代と成人後の2部構成で映画を前・後編に分けるかどうかはまだ不明である。さらに同作の公開予定日も、製作を手がけるワーナー・ブラザースからはまだ公表されていない。■関連作品:ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011.
2012年06月11日スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』が2日から日本公開されている。アメリカ映画界を代表する映画作家のひとりで、つねに複数の脚本や企画が舞い込んでいるであろうスピルバーグ監督は、なぜこの物語を映画化したのだろうか? 監督の最新コメントが届いた。その他の写真『戦火の馬』は、1982年に英国で発表された児童文学を原作に、第一次大戦下の過酷な状況の中で生き抜く“奇跡の馬”ジョーイと、彼を愛する少年アルバートら人間との絆を壮大なスケールで描いた作品。スピルバーグ監督がこの物語に出会ったのは、『タンタンの冒険』の製作中のこと。朋友のプロデューサー、キャサリーン・ケネディに原作本を紹介された時も監督は「正直に言えば、自分が『戦火の馬』を監督するなんて思ってもみなかった」と振り返る。しかし、ロンドンで舞台版『戦火の馬』を観て、監督の考えは一変する。「ロンドンの舞台を観に行ったら、僕はハートを鷲づかみにされた。あまりにも強烈な体験で、映画を作らざるを得なくなったんだ。この感覚は言葉ではとうてい表現できないものだ。僕自身、この現象をうまく表現することができない」と語るスピルバーグ監督は、このようなことは「めったにない」という。しかし、本作を映画化するにはとても高い障害を越えなければならなかった。それは“馬”だ。舞台版では複数のパフォーマーが精巧な巨大パペットを動かして馬を表現したが、映画版では本物の馬が演技をする。しかし、監督が「彼らは脚本に興味がないし、一緒に散歩に出かけて心を通わせれば、仕事がスムーズに行くというわけでもない」と笑うとおり、馬は人間の要求を完全に聞き入れてはくれない。「馬が現場でじっとしていてくれることを望むんだけど、いつでも従ってくれるわけではない。でも、気分が乗ると、馬たちは圧倒的な存在感を発揮するばかりか、脚本にはなかった細かなニュアンスを付け加えてくれる。この映画ではCGで作った馬は3ショットしか登場していない。映画に登場する98パーセントの馬は本物だよ。CGで処理したのも、馬を怪我させるリスクがあった場面だけだ」。スピルバーグ監督は、物語を描く方法を知り尽くした才人だ。彼が他の監督と比較して驚異的なまでに早く撮影を終えるのも、頭の中に明確なイメージがあるからだろう。しかし、本作では監督のイメージどおりには決して動かない、と同時に監督のイメージ以上の演技を見せる“馬”が出演したことで、これまでのスピルバーグ作品にはなかった演技やドラマ、そして人間と馬の絆が生まれる瞬間が描かれている。『戦火の馬』公開中
2012年03月08日イギリスの作家マイケル・モーパーゴの同名小説を基に、戦火に引き裂かれてしまう少年と馬の友情の行方をドラマチックに描いた『戦火の馬』。監督を務めたスティーブン・スピルバーグに、映画完成までの道のりを聞いた。●この物語をどうやって映画として描こうと考えられましたか?あの小説(もちろん舞台版を見た時にもインスピレーションを受けていますが)から私が真っ先に採用したのは、とても厳しく容赦のない地主によって苦境に立たされている家族が、この農場を続けるためには時間が足りないというアイデアでした。酔いどれ状態の父親は農場を救おうと農耕機を引かせるための馬を買います。しかし、彼が買ったジョーイという名のウォームブラッド(アラブ馬とポニーの交配種)は農耕機を引ける状態ではなかった。あの種はそういう作業には向いていないのです。こういう肉体労働をするタイプの種類ではなかったのです。しかし若い息子のアルバートはこの馬に強い信念を持っており、ジョーイと深い友情の絆を築きます。そして共に力をあわせて、少なくともこの農場を救おうと、石だらけで不毛の土地を耕します。第一次世界大戦でこの馬が役畜として従軍するため戦争に送りだされて離れ離れになる頃には、相乗作用と本物の感情のこもった共同関係が彼らの間に築かれていました。だからこそ観客はその時点で、いつか必ず再会する運命の日がやってくるだろうと確信できるのです。そして少年と馬にその運命の日が訪れる。そこがこの映画のちょっとした魔力のようなものになっています。●アンサンブル・キャストは、どのような形で進めたのですか?『戦火の馬』は少年と馬の物語だけではありません。『戦火の馬』は、数多くいる様々な人々を描いた物語なのです。私がこれまで手がけた中で、もっとも満足のいくアンサンブル・キャストの1つとなりました。アンサンブルとは言いながらも、同じシーンで絡むことは実際にはほとんどありません。しかし全員が一緒だという印象は残るのです。あれほど多くの役者たちが、一緒に演じる機会がほとんどなかったにもかかわらず、全身全霊を投げうって取り組んでくれたことを誇りに思っています。●フランスの農場におけるエミリーと彼女のおじいちゃんのシーンの重要性について教えてください。舞台版ではフランスの農場シーンに大きな時間を割いています。私は舞台版ほどの時間は割きたくないと思っていましたが、同時に、ジョーイとトップソーンが海外で多くの経験をする様子を描くことは必要です。それは当時実際に起こっていた事実でもありますからね。私はフランスの農場を戦争からの逃避地と考えています。ちょっと小休止して、戦場からはほど近い場所であっても、観客も馬たちも一息つけるような場所ですね。また、あの少女がジョーイと結ぶ友情は、アルバートとジョーイの関係にとても似ています。ジョーイは、彼を心から世話してくれるこの小さな少女を通してアルバートを思い出しているようです。作品情報『戦火の馬』配給:ウォルト ディズニー スタジオ ジャパン大ヒット公開中!(C)DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2012年03月07日スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』が2日(金)から日本公開になる前に、本作に出演したジェレミー・アーヴィンが自身が演じた役や、スピルバーグ監督の魅力について語った特別映像が公開された。『戦火の馬』特別映像『戦火の馬』は、1982年に英国で発表された児童文学を原作に、第一次大戦下の過酷な状況の中で生き抜く“奇跡の馬”ジョーイと、彼を愛する少年アルバートら人間との絆を壮大なスケールで描いた作品。ジェレミー・アーヴィンは、これまでドラマや舞台の端役で活動を続けてきたが、本作で馬のジョーイと心を通わせる少年アルバート役を射止めた新鋭だ。このほど公開された特別映像でアーヴィンは「彼ら(馬と少年)の間に生まれるあたかも兄弟のような強く深い絆は誰も共感できると思う」といい、アルバートの「並はずれた純真さには惹かれずにはいられない」と語る。またアーヴィンは、スピルバーグ監督について「自由に演技をさせてくれた上で、それを彼のビジョンに当てはめ形作っていく。演じる側にとてつもない自由を与えつつ、僕らの演技をストーリーに組み込んでいくんだから本当にスゴい」とコメントしている。スピルバーグ監督はこれまでも、リチャード・ドレイファスやトム・ハンクス、ハリソン・フォードら名優を起用する一方で、子役や新人俳優、さらには映画作家など演技経験の少ない出演者の魅力を引き出してきただけに、アーヴィンが本作でどんな演技を見せてくれるのか気になるところだ。『戦火の馬』3月2日(金)全国ロードショー
2012年02月29日ハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』の公開を直前に控え、2月28日(火)に都内でジャパン・プレミアが開催され、ジャーナリストの鳥越俊太郎と女優の矢沢心が舞台挨拶に登壇した。第一次世界大戦中のイギリスとフランスを舞台に、悲劇に見舞われながらも希望を信じて生き抜く人間たちの姿を、一頭の美しい馬・ジョーイと少年・アルバートの絆を通して描く感動作。鳥越さん、そして妊娠発表後初めての公の場となる矢沢さんが登場すると客席からは温かい拍手が沸き起こった。本作を既に鑑賞している鳥越さんは「馬を主人公にした映画は珍しいが、それをちゃんと馬の目線を通した人間ドラマに仕上げたスピルバーグは素晴らしい。また、緑の原野や馬のジョーイが疾走するシーンなどの映像美が圧倒的で素晴らしかった」と深い感銘を受けた様子。さらに「3.11の震災や経済など、いまの日本には閉塞感が漂ってる。矢沢さんにとってはお子さんが希望だよね?この映画にはそういう『希望』がテーマにある。『希望を持って、前を向く』、この大切さが身にしみる映画です」と映画に込められたメッセージを代弁した。一方、矢沢さんは夫で元キックボクシング選手の魔裟斗さんとの間に授かった新たな命と共に本作を楽しんだといい、「映画の冒頭で子馬が産まれて、母馬に育てられるシーンで感情移入してしまいました。私が感動したシーンでは、お腹の子供がパンチやキックをしてました(笑)。親子で共感していたと思います」と親子の“絆”について語った。そんな矢沢さんのお子さんの存在が気になる鳥越さんは、ジャーナリストの血が騒いだのか「女の子?男の子?」と矢沢さんに直撃!矢沢さんが女の子だと明かすと「やっぱり女の子がいいよ!私がガンの手術後に目が覚めたとき、私の手を握っていてくれたのは長女と次女だったもんね。やっぱり女の子がいいよ!」と一気に父親の顔に戻り、会場を和ませた。『戦火の馬』は3月2日(金)より全国にて公開。■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:スピルバーグ監督も圧倒された雄大な自然に酔いしれる『戦火の馬』本編映像が到着!スピルバーグ待望の新作!『戦火の馬』ジャパン・プレミア試写会に5組10名様ご招待人間以上にバトル過熱化?巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち【ハリウッドより愛をこめて】“笑い”でオスカー助演俳優部門を席巻する、注目の2人スピルバーグに発掘された新星『戦火の馬』ジェレミー・アーヴァインが語る馬との“絆”
2012年02月29日2月27日に発表される第84回アカデミー賞で作品賞ノミネートを果たしたスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『戦火の馬』。公開に先駆けて、少年と一頭の馬が雄大な草原を駆け抜ける美しき本編のワンシーンがどこよりも早くシネマカフェに到着した。1982年にイギリスで出版された原作小説は、その後舞台化もされ、トニー賞5部門を獲得し人々から愛され続ける物語。第一次大戦中のイギリスを舞台に、1頭の美しい馬・ジョーイと過酷な日々を強く生き抜く少年・アルバート(ジェレミー・アーヴィン)のかけがえのない絆を軸に、感動のヒューマンドラマが描き出される。これまで『ジュラシック・パーク』や『プライベート・ライアン』など壮大なスケールの作品を数多く手がけてきたスピルバーグ監督でさえ圧倒されたという雄大な草原が広がる、イングランド南部の素晴らしい景色も本作の大きな見どころの一つ。こちらの映像では、馬のジョーイにまたがった少年・アルバートがその豊かな大自然の中を軽やかに駆け抜ける姿が映し出される。土地の権力者の息子が走らせる車と競い合う姿が描かれるが、草原を駆けるアルバートの楽しげな表情は、ただただジョーイと共に走ることに喜びを感じているといった様子。アルバート役のジェレミー・アーヴィンは、短期間で馬を乗りこなすために相当の苦労があったことが想像されるが、その苦労を経て、人馬一体となった確かな絆を感じさせる名シーンに仕上がっている。まるで絵本の挿絵のように美しく切り取られたワンシーンを、こちらの映像でぜひ堪能してみて。『戦火の馬』は3月2日(金)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:スピルバーグ待望の新作!『戦火の馬』ジャパン・プレミア試写会に5組10名様ご招待人間以上にバトル過熱化?巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち【ハリウッドより愛をこめて】“笑い”でオスカー助演俳優部門を席巻する、注目の2人スピルバーグに発掘された新星『戦火の馬』ジェレミー・アーヴァインが語る馬との“絆”いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?
2012年02月17日巨匠スティーヴン・スピルバーグ渾身の一作として贈る、馬の目線を通して愛と別れ、人間のドラマを知る感動作『戦火の馬』。昨日発表された本年度のアカデミー賞作品賞にも見事候補入りを果たした本作だが、この超大作でスピルバーグに見出され、華々しい映画デビューを飾ったのが、いま注目の新星ジェレミー・アーヴァイン。馬と一体となり、力強いメッセージを体現した彼が本作を通して感じたものとは?作品の魅力と共に、本作の立役者である馬との共演について語ってくれた。1982年にイギリスで出版された同名小説の舞台版に感銘を受けたスピルバーグが、その感動からわずか7か月で映画の撮影に踏み切ったという、自他共に認める“運命的な出会い”から生まれた本作。彼の心を捉えた“馬の視点”から描かれるストーリーに対して、ジェレミーは今回どうアプローチしたのか?「この映画は、登場人物を単に描いているのではなく、あの馬が彼らに与えた影響について描いているんだ。(馬の)ジョーイは(ジェレミー扮する)アルバートの友達であり、兄弟みたいな関係さ。アルバートはジョーイに感情移入して、身をもってこの馬の気持ちや情感を感じ取っているけれど、おそらく父親とはそうすることができないんだ。この馬には何でも話せるし、それによってある意味、絆が深まっていく。僕はそういう風にアプローチしたんだ」。イギリスの農村で暮らすアルバートと馬のジョーイの出会いから、数奇な運命の物語が幕を開ける。ジョーイはアルバートに全身全霊を注ぎ、それに応えるようにジョーイはアルバートを見つめる。かけがえのない絆で結ばれた彼らの姿が観る者の胸を打つが、ジェレミー自身、撮影を通していかにして絆を深めていったのか?「面白いことに、僕はあまり動物好きではないし、馬についても特に何も知らなかった。でもこの映画で馬と一緒に仕事をするようになって、馬がとても人間的だということに気づいたんだ。ほかの動物とは違うんだよ。どこか人と通じ合うところがあるんだ。数週間一緒に過ごしてみると、もうその馬を心から慕うようになっているんだ。一週間くらいでそうなるね」。本作では、わずかな危険なシーン以外CGは使われず、ほぼ実写で馬の姿が撮影されているが、まさに人間的な表情の豊かさには驚かされるばかりだ。「馬たちは素晴らしいし、それぞれまったく違う性格をしている。1頭の馬に乗れるようになったからって、別の馬も乗りこなせるわけじゃないんだ。その馬を乗りこなすには少なくとも2~3日かけて乗り方を覚えないといけない。みんなそれぞれ違うし、馬に信頼してもらう必要があるからね。そこが重要なんだ。馬はどんな人間が自分に乗っているのかちゃんと心得ている。乗馬初体験の人だとしたら、馬にはその人が馬に乗ったことがないとちゃんと分かるんだ。まるで人間を相手にするように馬と通い合わなければ、絶対に思ったように動いてくれないよ。あと、馬がそのときやりたがらないことは、絶対に強制してはいけないんだ」。アルバートとジョーイの関係を「兄弟のような、親友のような存在」と語るジェレミー。戦争という苛酷な時代に生まれた彼らが強い絆で結ばれたのには、アルバートが置かれていた環境が大きく関係しているという。「アルバートは両親との問題から逃げてジョーイと仲良くなったんだと思う。父親はとてもヘビーな酒飲みで、アルバートはある年齢に達すると自分の父親について母から聞かされていること以外の側面に気づきはじめる。誰でも子供の頃は親が間違いを犯すはずないと思っているけれど、自分が大人になりはじめると、親だってほかの誰とも同じ普通の人間で、人間なりの問題を抱えていることに気がつくものだよね。そういう世代の子供たちの多くは、何か夢中になれる別のことを見出して、両親の問題を見ないで済むようにしているんじゃないかな。アルバートにとって、それがジョーイという馬だった。それでも、彼はまだ子供だから、ジョーイは兄弟のような、親友のような存在になっていったんだ」。これまで『シンドラーのリスト』、『プライベート・ライアン』と戦争を題材にした名作を送り出してきたスピルバーグ監督だが、それとは一線を画す本作の魅力について、ジェレミーは「典型的な戦争映画でないことは、観てすぐに分かるよ」と断言する。「これは兵士たちが機関銃を持って走り回ったり、敵をせん滅させたりすることを描いた映画ではない。あくまでも登場人物たちを中心に展開され、その人物たちはあの馬に影響を受けて心を通わせた様々な人々なんだ。この物語があらゆる世代の人々の心を捉えるのは、これが“少年と馬”の関係を描いたものだからじゃないかな。人間と馬の関係は何世紀も前にさかのぼるものだし、ある意味DNAに書き込まれているとさえ言えると思うんだ。何百年もの間、人間は馬の力に頼ってきたし、馬をまるで人間のように扱っていたんだ。愛犬とかペットとの関係について語る人はたくさんいるけれど、馬についてはそれとは1つレベルが違うんじゃないかな。だからこそ、この物語が多くの人々の心を捉えるんだよ」。現在21歳。本作以降も、何度も映画化されてきたチャールズ・ディケンズの「大いなる遺産」をマイク・ニューウェル監督が映画化した『Great Expectations』、さらにコリン・ファースと共演する『The Railway Man』など、今後の活躍が期待されるジェレミー。まずはその純粋な心を感じさせる澄みきった瞳、そして懸命に生きるひたむきな姿を目に焼きつけてほしい。■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?ウィリアム王子&キャサリン妃、結婚後初の映画プレミアでスピルバーグと初対面!J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表“希望”への想いを込めてスピルバーグ最新作『戦火の馬』予告編&ポスター公開スピルバーグ「希望は必ず見つかる」とエール!『戦火の馬』ワールド・プレミア開催
2012年01月25日数々の名作を生み出し、英国王室から叙勲もされているマイケル・モーパーゴの同名小説を、30年の年月を経て映画として生まれ変わらせたスティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』。本作のロンドン ロイヤル・プレミアが1月8日(現地時間)、レスタースクエアにて開催され、結婚後初の映画プレミア公式出席となるウィリアム王子とキャサリン妃が登場した。第一次世界大戦を舞台に、悲劇に見舞われながらも希望を信じて生き抜く人間たちの姿を、ジョーイという一頭の美しい馬との出会いと別れを通して描く感動作。2月末に控える本年度アカデミー賞の有力候補として大きな注目を集めている。同プレミアは、ウィリアム王子とハリー王子が運営する慈善団体のチャリティイベントとして開催。欧州メディアを中心に約300人ものマスコミが集まり、沿道は500名を超えるファンで埋め尽くされる中、まずレッドカーペットに姿を現したのはスピルバーグ監督、ジェレミー・アーヴァイン、トム・ヒドルストン、ベネディクト・カンバーバッチらキャスト、そして本作の主人公、馬のジョーイ。続いて、ウィリアム王子とキャサリン妃が到着するとファンの歓声は最高潮に。小雨が降る中、王子がキャサリン妃に傘をさしかけ、2人は仲良く1つの傘でゆっくりとレッドカーペットを歩いた。翌日9日には30歳の誕生日を迎えたキャサリン妃、この日はレースが美しいアリス・バイ・テンパリーの黒のドレスでシックでセクシーな装い。劇場に入ると、2人はスピルバーグ監督らスタッフやキャストと丁寧に言葉を交わした。スピルバーグ監督は「エリザベス女王とチャールズ皇太子、故・ダイアナ妃夫妻を迎えたロイヤル・プレミアに出席した経験はあるけれど、ケンブリッジ公爵夫妻にお会いするのは初めてなんだ。英国王室の新世代を象徴する2人が今日こうしてプレミアに来てくれたことをすごく嬉しく思っている」と王子夫妻に会えた喜びを語り、「この映画はいわゆる“戦争モノ”ではなく、“絆”というテーマを中心に、動物が人々を結びつけ、人間の善の部分を引き出す存在になり得る、ということを描いている。戦争映画ではあまり描かれることのない、そういった叙情的テーマを描いたつもりだ」とアピールした。また、本作で見出された新星、ジェレミー・アーヴァインは「僕の姿を王室の方たちにスクリーンで観てもらえるだなんて、信じられない気分だ。本当にエキサイティングだね。イギリスの普遍的な文化の一部として多くの国民に愛されるこの物語の映画化に参加できたのは、とても光栄なことだと思っています」と興奮交じりのコメント。一方、王国演劇学校出身の注目株、トム・ヒドルストンは「残酷な戦争に巻き込まれながらも果敢に生き抜くジョーイという奇跡の馬は、敵味方関係なく出会った全ての人々に勇気と優しさを運んでくれる。人に優しくあれ、という素晴らしいメッセージをもった作品だ。日本のみなさん、この映画をぜひ楽しんで下さい」と作品について熱くアピールした。30年もの間イギリスで愛されてきた原作小説は、5年前に舞台劇としてロンドンのロイヤル・シアターにて上演され数々の演劇賞に輝いたが、実はエリザベス女王もエジンバラ公と共に何度かお忍びで劇場を訪れるほどのファンの一人。今回、その物語がウィリアム王子とキャサリン妃に受け継がれる形となった。『戦火の馬』は3月2日(金)より全国にて公開。■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表“希望”への想いを込めてスピルバーグ最新作『戦火の馬』予告編&ポスター公開スピルバーグ「希望は必ず見つかる」とエール!『戦火の馬』ワールド・プレミア開催【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?巨匠スピルバーグ×ドリームワークスアカデミー賞有力作『戦火の馬』特報が解禁
2012年01月10日3月に公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』のロイヤルプレミアが現地時間8日にロンドンで行われ、スピルバーグ監督、主演のジェレミー・アーヴィンらだけでなく、英国王室ウィリアム王子、キャサリン妃も参加した。ロイヤルプレミアに出席したウィリアム王子、キャサリン妃の写真『戦火の馬』は、1982年に英国で発表された児童文学を原作に、第一次大戦下の過酷な状況の中で生き抜く“奇跡の馬”ジョーイと、彼を愛する少年アルバートら人間との絆を壮大なスケールで描いた作品。新鋭ジェレミー・アーヴィンが主演を務めるほか、エミリー・ワトソンらが出演する。ウィリアム王子とハリー王子が運営する慈善団体のチャリティイベントとして企画された本プレミア。会場になったレスタースクエアには多くのファンや約300人の報道陣がつめかけ、スピルバーグ監督、アーヴィンらは本作の“真の主役”である馬のジョーイと登場。さらに小雨の降る中、キャサリン妃に傘で守りながらウィリアム王子が姿を見せると会場から大きな歓声があがった。スピルバーグ監督は「エリザベス女王とチャールズ皇太子、故・ダイアナ妃夫妻を迎えたロイヤル・プレミアに出席した経験はあるけれど、ケンブリッジ公爵夫妻にお会いするのは初めてなんだ。英国王室の新世代を象徴するふたりが今日こうしてプレミアに来てくれて、すごくうれしく思っている」と語り、「この映画は『プライベート・ライアン』やTVシリーズ『バンド・オブ・ブラザーズ』のような、いわゆる“戦争モノ”ではなく、“絆”というテーマを中心に、動物が人々を結びつけ、人間の善の部分を引き出す存在になり得る、ということを描いている。戦争映画ではあまり描かれることのない、そういった叙情的テーマを描いたつもりだ」と解説。アーヴィンは「僕の姿を王室の方たちにスクリーンで観てもらえるだなんて、信じられない気分だ。本当にエキサイティングだね。イギリスの普遍的な文化の一部として多くの国民に愛されるこの物語の映画化に参加できたのは、とても光栄なことだと思っています」とコメントした。本作はスピルバーグ監督が初めて第一次世界大戦を扱った作品でありながら、“奇跡の馬”を軸に展開される重厚な人間ドラマに仕上がっており、英国だけでなく多くの国で「本年度のオスカー有力候補」という声があがっている。『戦火の馬』3月2日(金)全国ロードショー
2012年01月09日スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、『ナイトミュージアム』のショーン・レヴィ監督と組んだアクション・ドラマ『リアル・スティール』。こちらの主演をつとめるヒュー・ジャックマン(『X-メン』シリーズ)のインタビューをお届けする。(c)KaoriSuzuki●ショーン・レヴィ監督について「驚異的」だね。彼とは真の友人同士になれたけれど、この世界でそういうことはめったにないんだ。僕が本心から友達だと思える人の数は、おそらく片手で数えられる程度さ。彼はまるで神のようにどこにでも遍在するね。何が起こっているのかをプロデューサー的な視線からすべて把握しきっているよ。たとえば僕が俳優としての疑問や問題を抱いて彼のもとに行くと、彼はすでにその問題を把握している。僕は「どうしてそんなことまで考える時間があるんだろう?」と不思議でしょうがなかったね。全員について考え、全員からベストなものを引き出しているんだ。とても寛大で、しかもハードに仕事をこなす。彼はこの作品を別の次元に高めて、ハートに満ちた映画に仕上げている。彼についての賞賛ならいくらでも出てくるよ。実際のはなし、彼と組んだこの仕事が終わって寂しいんだ。ああいう人材は希少だからね。あそこまで有能に仕事をこなし、しかもあそこまで良いヤツっていうのは、なかなかいるもんじゃないよ。●ボクシング経験があるということですが、あのシュガー・レイ・レナードを相手にリングに立ってみていかがでしたか?面白かった。僕らが一緒になった初日には、メイキングの撮影クルーが来ていたんだ。元世界チャンピオンの彼が僕とスパーリングをして軽くボディをうつ・・・すごく痛かったよ! カメラがあったから、色々とサービスしてくれたんだね。彼は偉大な男さ、かなりの時間を一緒に過ごしたけれど、心から好感が持てた。●彼と多くの時間を共にした体験から何を学ぶことができましたか?セコンドについて彼が教えてくれたことには驚かされたよ。この映画で僕が演じるのはセコンドなんだ。ボクサーではなくね。ロボットたちを所有してコントロールして、勝ち進ませるのが仕事なんだから、つまりはセコンドさ。シュガー・レイ・レナードは夢中で僕に教えてくれた。ボクシングにおけるセコンドの重要性を僕がまったく理解できていないと言われたよ。相手はロボットかもしれないけれど、とにかくセコンドは彼らにとって堅固な支えであること、力の源であることが大切なんだ。シュガー・レイは試合の2~3週間前になると必ずアンジェロ・ダンディを雇っていた。なぜならアンジェロは試合中、シュガー・レイにどう語りかけるべきかをしっかりと心得ていたからなんだ。それを知らないセコンドは最悪だとシュガー・レイは言っていた。つまり僕はセコンドとして、ボクサーを鼓舞する瞬間、黙って見守る瞬間、言うべきことを語りかける瞬間を心得ている必要があったんだ。それはトレーニングで培われる精神的な準備ということだね。ボクサーとセコンドの絆はどんなことがあっても崩れてはいけない。そういうことについて僕はあまり考えていなかったんだ。だからとても助かった。彼はまた、ボクシングをすることで払わなければならない犠牲についてもオープンに教えてくれたよ。単なる肉体的な犠牲だけでなく私的な犠牲についてね。優れた世界チャンピオンになるという目標は簡単に達成できるものではない。その目標に向かう道のりの中で犠牲にしなければならないことはたくさんあるんだね。試合から6週間も離れると自分ひとりになりたくなるらしいんだ。あらゆるもの、あらゆる人たちを追いやってね。それをやられた方はもちろん傷つくことになる。●俳優として、このキャラクター、チャーリー・ケントンの人間性のどういった側面に惹かれましたか?自分にとってこの世は不公平にできていると考えるようになった人物を演じることに深い興味を持ったんだ。様々な部分で自分自身に失望して、自分のことを徹底的に卑下している。自分なんか何をやっても負け犬だと感じている彼が、今、もっとも嫌悪している世界で生計を立てている。屈辱を味わい失望した世界でね。ある時点から彼は自分を取り巻く世界に対して無反応になっていたんだ。彼の心の葛藤は演じ甲斐のあるパワフルなものだと思う。あらゆる意味で行き詰まりを感じている今の状況から抜け出ようとあえいでいるんだ。でも実は、自分を取り戻せるチャンスを得たということが一番パワフルなんだ。チャンスを得て彼は怯えるのさ。なぜなら、今では失うことの辛さを知っているからね。もしも失敗したら、その後どうやって生きていけばいいんだと考えてしまうんだ。(c)KaoriSuzuki●負け犬であるチャーリーに第2のチャンスが訪れるわけですが、第2のチャンスということをどのようにとらえて演じましたか?僕はチャーリーとは違った形だけれど、彼以上に負けるということを知っているよ。他人のためだけでなく自分自身のためにも成功したいという想いが強いからね。そういう部分を関連付けて演じたんだ。第2のチャンスの方が最初のチャンスよりもずっと恐ろしく感じるということを心から理解しているからね。失うものが大きい可能性があっても、僕は自分を鼓舞して「やる」と言うようにしている。それは恐怖心に負けたくないからなんだ・・・恐怖心に負けることの方が恐怖心そのものよりもずっと後味が悪いことを知っているから、僕はチャレンジする。だけど失敗したときに何を失うことになるのかも理解しているよ。チャーリーにとって、それは息子とロボットだった。よくよく見れば、みんな一度は見捨てられた者たちばかりさ。このストーリーの最も素晴らしいところは、チャーリーが自分自身を取り戻そうと挑戦することに心から恐れを感じるという部分だと思うんだ。映画の出だしでチャーリーは人生なんて最悪なものだ、うまくなんかいくものかと自分自身をあきらめている。世間を恨んでいるんだ。周囲のあらゆる人々に怒りを覚えている。周囲に当たって、自身を責めないようにしていたのさ。でも、自分を変えられるのは自分だけだということ、それが出来なければ人生はもっと苦しいものになるということに気づいてゆく。僕自身の人生がチャーリーほど失敗の連続だったとは言えないけど、失敗することへの恐怖心は身を持って知っているよ。●人生では安全な道を選ぶべきだと思いますか?いや、仕事では安全な道を選ばないように心掛けている。ちょうど僕はワンマンショーをやったところだけれど、それもかなり恐いものだった。舞台で1人歌って踊る僕だけのショーだからね。でも良い気持ちだったよ。確かにあのときより今の方がずっとホッとして気持ちいいけれどね。これまでで一番恐かったのはオーストラリア対ニュージーランドのラグビーの試合前に、生まれて初めて10万人の観衆の前で歌ったことかな。たったの1曲、国家を歌うだけで、もしも観衆からブーイングを受けて仕事がなくなってしまったらどうしようなんて考えて、前夜にパニックになってしまった。あれ以上の恐怖感は味わったことがないな。アカデミー賞でさえ、あれと比べたらそれほど恐くはなかった。経験をつめばつむだけ、恐怖心も減っていくものだと信じているんだ。いざやってみると自分で想像していたほど大変なことでもないということに気づくからね。そういう意味では、アカデミー賞の司会よりも、高校時代の試験の方がずっと恐ろしかったような気がするな。あの当時はその試験ですべてが決まってしまう、失敗したらおしまいだ、もうチャンスなんてないだろうと思い込んでいたからね。やはり経験があればあるだけ恐怖心はなくなるんだよ。(c)KaoriSuzuki●ご自身の人生において、勝つことと尊敬されること、どちらをより大切にしていますか?かなりの負けず嫌いだから、勝つにこしたことない。でも僕にとって一番大切なのは「試しにやってみること」なんだ。「試しにやってみる」とか「とりあえず、やってみよう」というのはオーストラリアではよく使う言い回しだよ。オーストラリアの人たちは、「本当の後悔はやらなかったことに対する後悔だけ、たとえ失敗しても、やってみたことに対して最終的に後悔なんかしないものだ」という信念を持っているんだ。だから、とにかくやってみる。自分にしても他人にしても、試しにやってみようという精神を僕は尊敬しているんだ。よかれ悪しかれ、うまくいくかどうか分からなくても、とにかくトライしてみる。そうやって突き詰めて考えれば、尊敬されることの方が、うまくいくかどうか、勝つか負けるかということよりも、大切だということになるね。作品情報『リアル・スティール』監督:ショーン・レヴィ出演:ヒュー・ジャックマン、ダコタ・ゴヨ、エヴァンジェリン・リリー、アンソニー・マッキー、ケヴィン・デュランド、カール・ユーン、オルガ・フォンダ大ヒット公開中!配給:ウォルト ディズニー スタジオ(C)DreamWorks II Distribution Co. LLC All Rights Reserved.
2011年12月29日「ぴあ」調査による12月9日、10日公開の映画・満足度ランキングは、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮×ヒュー・ジャックマン主演で贈るSFアクション『リアル・スティール』がトップに輝いた。2位にライダー生誕40周年記念のラストを飾る『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』が、3位にウクレレ誕生の歴史とその魅力に迫るドキュメンタリー『マイティ・ウクレレ』が入った。その他の写真1位の『リアル・スティール』は、ロボット格闘技が人気の近未来を舞台に、旧式ロボットで格闘技に挑戦する親子の絆を描いた作品。出口調査では「人間とロボットが今までにない新しい形で連動する設定で引き込まれた」「日本を意識している部分があって、アナログとデジタルが交錯するという設定がおもしろい」「ヒュー・ジャックマンの演技には深みがあり、子役ダコタ・ゴヨは目に表情があって上手い」「対戦シーンだけでなく、人間ドラマもしっかりとしている。未来のロボット版『ロッキー』のよう」などの声があがり、男性を中心に、カップルや家族連れなどからも高い満足度を獲得した。2位の『仮面ライダー…』は、フォーズ、オーゼ、そして歴代ライダーたちの激闘を描いたシリーズ最新作。アンケート調査では「アクションにこだわっている一方で、ストーリーもしっかりとしていてバランスがいい」「切ない恋愛模様があり、ライダーなでしこは、歴代の中でもトップの可愛さ」「すべてに大満足。坂本浩一監督は、新世代の『仮面ライダー』を作り出した」「自分の初恋を思い出して切なくなる場面があった。泣ける脚本で、大人も子どもも楽しめる」など、シリーズも観続けてきたファンも高評価をくだした。(本ランキングは、2011年12月9日(金)、10日(土)に公開された新作映画7本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2011年12月12日来年3月に公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』の予告編映像がこのほど公開された。予告編はこちら『戦火の馬』は、1982年に英国で発表された児童文学を原作に、第一次大戦下の過酷な状況の中で生き抜く“奇跡の馬”ジョーイと、彼を愛する少年アルバートら人間との絆を壮大なスケールで描いた作品。新鋭ジェレミー・アーヴィンが主演を務めるほか、エミリー・ワトソンらが出演する。このほど公開された予告編は、少年アルバートが一頭の美しい馬と出会う場面に始まり、“ジョーイ”と名付けられたその馬とアルバートが絆を深めていく場面を経て、軍馬として徴用されたジョーイの過酷な運命が重厚な映像で描かれている。映像では随所でジョーイが自らの意思で動き、言葉は話せないながらも人間たちに何かを伝えようとする場面が登場。これまでの愛馬物語は人間側のみが一方的に馬に愛情を注ぐ物語が多かったが、本作ではスピルバーグ監督が“奇跡の馬”を媒介に様々な人々が出会い、想像もしえなかった“希望のドラマ”が生まれる瞬間を描いているようだ。また、本作はデジタル技術の使用を極限まで抑えて製作されているのが特徴で、本物の馬が疾走する躍動感や、美しい欧州の山々、黄金色に輝く太陽光など“CGでは再現できない自然の美”を短い予告編の中にも発見することができる。今月末の全米公開前に早くも映画賞にノミネートされるなど、本年度の賞レースの最有力候補と称されている本作は、来年3月2日(金)に日本公開される。『戦火の馬』2012年3月2日(金)全国ロードショー
2011年12月12日先週末より公開を迎え好評を博している『リアル・スティール』の製作を手がけた巨匠スティーブン・スピルバーグの監督最新作にして早くもオスカー最有力候補として注目を集める感動作『戦火の馬』の予告編がシネマカフェに到着した。1982年にイギリスで出版されブロードウェイで舞台化もされた同名小説を原作に、第一次世界大戦時下のイギリスを舞台に、ある一頭の美しい馬と悲劇に打ちのめされながらも希望を失わずに生きる人々の姿を描き出す。スピルバーグというとSF大作映画の名手というイメージが先行する人もいるだろうが、『シンドラーのリスト』(’93)や『プライベート・ライアン』(’98)といった戦争を題材にした社会派ドラマを数多く手がけてきているひとり。そんな彼が今回スクリーンに映しだすのは、戦時下の壮絶な時代を生きる美しい馬とひとりの青年の出会いから別れを軸にした壮大な物語。こちらの予告編映像では、スピルバーグとこれまでも数多くのタッグを組んできた撮影監督ヤヌス・カミンスキーが切り取り、スピルバーグもこだわった美しく広大な草原が画面いっぱいに広がり、“戦火の馬”となる運命を背負ったジョーイと青年・アルバート(ジェレミー・アーヴィン)の出会いのシーンが映し出される。だが、やがて戦争によって2人の絆は引き裂かれていき…。不況や災害、さらに終わらぬ戦争により苦しむいまの状況の中で、世界中の人々に希望を伝えたいという思いで製作された本作。予告編と共にお披露目となったポスターには「前を向いて、走り続けるんだ…」というメッセージが刻まれている。先日のワールド・プレミアでもスピルバーグが語っていた「行く先に希望が待っていると信じて頑張って下さい!」という日本へのエールもそこから感じ取ることができる。まずは予告編映像に映る、本作の厳しくも幻想的な世界観を体験してみて。『戦火の馬』は2012年3月2日(金)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:リアル・スティール 2011年12月9日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© DreamWorks II Distribution Co. LLC戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ヒュー・ジャックマン、自身の公演でチャリティを敢行。3週間で85万ドル超を集める12歳にして名優、ダコタ・ゴヨ『リアル・スティール』で見つけた新たな夢成長する“ダメ親父”に多数の女性が胸キュン!『リアル・スティール』試写会レポートスピルバーグ「希望は必ず見つかる」とエール!『戦火の馬』ワールド・プレミア開催宮迫博之&ゴリ、久々の競演で“息子自慢”バトル勃発?
2011年12月12日スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を、ヒュー・ジャックマンが主演を務める感動作『リアル・スティール』が9日(金)から日本公開される前に、ショーン・レヴィ監督が来日し、インタビューに応じた。その他の写真本作の舞台は、高性能なロボットが人間の代わりに格闘技をしている近未来。元ボクサーで人生を見失っていた主人公のチャーリーは、突然あらわれた息子と、彼が発見した旧式ロボットATOMと共にロボット格闘技に参戦する中で、自らの人生と息子との絆を取り戻していく。人間ではなく機械が拳闘をする世界…と聞くとSFアクションを連想するが、本作は人生を見失っていた親子が主人公の感動作だ。「本当に脚本にはこだわった」というレヴィ監督は、ロボット格闘戦、親子のドラマなど様々な要素が入った本作の中で、“本当の勝利”とは何かを考えたという。「勝利にもいろいろあります。この映画で描かれる勝利は、“試合に勝つ”ことではなくて、“人と人が絆を深める”ことです。もちろん格闘戦はエキサイティングに描きました。でも僕は“親子の絆”を一番大事にしたかった。多くの大予算の大作は単なるスペクタクル“だけ”ですよね。だから僕はそこに“ハート”を込めたかったんです」。だからこそ、本作ではCGよりも俳優の演技が重視された。「ヒュー(・ジャックマン)と(息子役の)ダコタ・ゴヨは演技力もあるし、何よりもまるでそこにいるような“リアル感”が出せる俳優です。キャスティングではふたりの化学反応を見ることに時間を費やしました。何百人もの子役に会って、最後に残ったのは4人。そこで、彼らとヒューで読み合わせしたのですが、ダコタと演技を始めた瞬間に『彼だ!』とわかりましたね」。そして本作のもうひとりの主役が、旧式ロボットのATOMだ。彼はとてもシンプルなデザインで表情も変わらない。しかし、映画が進んでいくにつれて彼は苦しんでいたり、微笑んでいるように見える。「製作総指揮のスピルバーグやロバート・ゼメキスにATOMのデザインを見せた時、彼らに『表情はないの?』と言われたけど、僕は『観客がATOMの顔に感情を投影してくれるはずだ』と思っていたんです。ATOMが苦しんだり、笑ったりするとき、それは観客の心が彼の顔に投影されているんだと思います。だから、とても大規模な撮影中でも常に“人の感情”を重視しました」。本作に登場するATOMは劇中でどんな表情を見せるのか? ぜひ“あなたの感情”を通して確認してほしい。『リアル・スティール』12月9日(金) 全国ロードショー
2011年12月08日スティーヴン・スピルバーグの監督最新作『戦火の馬』のワールド・プレミアが現地時間4日にニューヨークで行われ、レッドカーペットに登場した監督が日本へメッセージを送った。その他の写真本作は、1982年に英国で発表されたマイケル・モーパーゴの同名小説を原作に、第一次世界大戦で引き裂かれた少年アルバートと愛馬ジョーイとの絆を壮大なスケールで描いた感動作。新鋭ジェレミー・アーヴィンが主演を務めるほか、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリスら演技派が脇を固める。今月25日の全米公開を前に、リンカーン・センター内の歴史あるオペラハウス、エイブリー・フィッシャー・ホールで行われたワールド・プレミアには、全世界から300名以上のマスコミ、35台のカメラ、さらに1000名以上の観客が集結。2012年のアカデミー賞有力候補と目される作品だけにその注目度は高く、レッドカーペットは華やかな雰囲気に包まれた。ちなみに実際に受賞を果たすと、スピルバーグにとっては2度目の作品賞受賞、3度目の監督賞受賞となる。本作で“希望”をテーマに描いたスピルバーグ監督は、今の日本に対し「どんな状況に置かれていようと、それを信じて見つけようとする心さえあれば、希望は必ず見つかるもの。行く先に希望が待っていると信じて頑張って下さい!」とエールを送り、原作者のモーパーゴも「厳しい体験を耐えた後に訪れる希望をテーマにしたこの物語は、様々な愛を描いた作品でもあります。少年と馬がお互いへの愛情を支えに過酷な境遇を生き抜く姿にはきっと共感してもらえると思います」と話した。『戦火の馬』2012年3月2日(金)全国ロードショー
2011年12月06日来年のアカデミー賞最有力候補として大きな注目を集めているスティーブン・スピルバーグの監督最新作『戦火の馬』のワールド・プレミアが、12月25日の全米公開を控え、12月4日(現地時間)にニューヨークにて開催され、スピルバーグ監督を始め、主役を射止めた新星ジェレミー・アーヴァインらキャスト・スタッフが一堂に会した。1982年にイギリスで出版された小説を原作に、本年度のトニー賞で5部門を獲得しロングランを続ける同名舞台を映画化した本作。第一次大戦中のイギリスを舞台に、死と隣り合わせの苛酷な日々の中で生きる少年・アルバートと1頭の美しい馬・ジョーイのかけがえのない絆と、切なくも美しいドラマが描かれる。記念すべきワールド・プレミアが行われたのは、同舞台を上演中の、2,000人以上を収容するビビアン・ビューモント・シアターがあるリンカーン・センター内のエイブリー・フィッシャー・ホール。全長200メートルに及ぶレッドカーペットには、35台のTVカメラ、100人のスチールマンを含む全世界から集まった300名以上のマスコミ、さらに寒波にも関わらず1,000人以上の観客が詰めかけ、大変な賑わいを見せた。アメリカでも珍しい、長大で全天候型の屋根付きのこのレッドカーペットが突如、カルチャーの街・ニューヨークに出現し、多くの観光客の注目も集めていた。2度目のアカデミー作品賞と3度目の監督賞の受賞を期待されるスピルバーグ監督。本作で描く“希望”のメッセージと共に、深い悲しみを経験した今の日本に対して「どんな状況に置かれていようと、それを信じて見つけようとする心さえあれば、希望は必ず見つかるもの。行く先に希望が待っていると信じて、頑張って下さい!」とエールを送ってくれた。また、原作者のマイケル・モーパーゴ氏も本作について「厳しい体験を耐えた後に訪れる希望をテーマにしたこの物語は、様々な愛を描いた作品でもある」と語り、「少年と馬がお互いへの愛情を支えに過酷な境遇を生き抜く姿には、きっと共感してもらえると思います」と自信をもって本作を贈り出した。「すごく緊張してる!2年間の努力がようやく形になって、ワクワクしている」と興奮を隠し切れないのは、映画初出演にして本作で主役級の大役を射止めたジェレミー・アーヴァイン。「19歳だった僕が、いまでは21歳…すごく実のある2年間だった」と充実した表情を見せた。さらに、その端整なルックスと抜群の演技力で知られ、本作では英国陸軍の大尉を演じたトム・ヒドルストンも「スピルバーグ監督は僕の子供の頃からのアイドル。その監督の映画で、しかも感動的なストーリーと息を呑むような美しい映像で綴るこの素晴らしい映画に出演できて、本当に嬉しく思っている」と喜びを語った。『戦火の馬』は2012年3月2日(金)より全国にて公開。(Photo:梨子田まゆみ)■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?巨匠スピルバーグ×ドリームワークスアカデミー賞有力作『戦火の馬』特報が解禁
2011年12月06日スティーブン・スピルバーグが10年以上の構想を経て完成させた感動のヒューマンドラマ『リアル・スティール』のジャパン・プレミアが11月29日(火)、東京・六本木ヒルズアリーナで開催され、来日中の天才子役ダコタ・ゴヨとショーン・レヴィ監督、そして日本語吹き替えを担当した女優の天海祐希が出席した。ロボットが人間に取って代わり、格闘技のリングに上がる世界を舞台に、時代遅れとなったボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)が、長年離ればなれに暮らしていた息子のマックス(ダコタ)と再会。旧式の格闘ロボット“アトム”との出会いを機に、運命を変える戦いに臨む姿を感動的に描く。現在12歳のダコタは、あのスピルバーグをして「奇跡の少年」と言わしめた天才子役。この日は壇上で堂々と挨拶し、記者からの質疑にもそつなく対応する一方で、レッドカーペット上の写真撮影ポイントをうっかりスルーしてしまうお茶目な一面も披露してくれた。「日本に来ることができて、本当にうれしいよ。日本は地震や津波があって、とても大変だったと思う。この映画は、たとえ悪い時期であっても一生懸命に努力し夢に向かっていけば、きっといい日が来るということを描いているんだ」と見どころを語った。「この特別な少年がいなければ、作品は決して成功しなかった。誠実であり、実に子供らしい存在」とダコタの魅力を語るのはレヴィ監督。「タイトル(『リアル・スティール』)は、ロボットの素材である鋼鉄を表すのはもちろん、父と子のまるで鋼鉄のように強い絆を表現しているんだ」と作品の“熱さ”そのままに熱っぽいアピールだ。そんな2人とL.A.で開催された本作のワールド・プレミア(10月開催)以来の再会を果たした天海さんは「前回はアウェーでしたが、今回はホーム。どーんと構えてお迎えしているつもり」と余裕の表情。ところが、ダコタが「『beautiful』は日本語で何て言うの?キレイ?天海さんは(日本語で)キレイ」と再会した感想を語ると、途端に恥ずかしそうな表情に。「まるで母親の気持ちですよ」ともらし、「一人の俳優として素晴らしいし、実際会ってみるとシャイで聡明な美少年」とメロメロになっていた。天海さんは今回、本作の日本語吹き替えに初挑戦。主人公を優しく見守る女性・ベイリー役を演じているが、「素晴らしい作品なので、少しでも力になれれば。人との強い絆がたくさん描かれた作品。男性向けの作品に思われるかもしれないけど、女性が観れば、男性のことがよく理解できるはず」と女性ならではのおすすめポイントを教えてくれた。『リアル・スティール』は12月9日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。『リアル・スティール』独占試写会レポート■関連作品:リアル・スティール 2011年12月9日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© DreamWorks II Distribution Co. LLC■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第21回)あなたの理想のコンビ俳優は?堀内葉子がおすすめ『リアル・スティール』の楽しみ方「カレと一緒に観たい映画!」天海祐希インタビュー女性が憧れる女性の「理想の女性」とは?父子の絆に感涙必至!『リアル・スティール』レビュアー限定試写会に50組100名様ご招待全米堂々の1位で初登場『リアル・スティール』予告編映像が到着!
2011年11月29日この冬随一の話題作として注目されている『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』。本作の監督スティーヴン・スピルバーグが依頼したことで出演が決まった英国人俳優のサイモン・ペッグとニック・フロストが、“タンタン”の魅力や撮影のエピソードを語った。見分けるにはヒゲに注目!日本では『ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!』や、劇場未公開ながら映画ファンの間で話題を呼んだ『ショーン・オブ・ザ・デッド』(どちらもエドガー・ライト監督作)などで知られるペッグとフロスト。彼らは本作でデュボン&デュポンというインターポールきっての敏腕(?)刑事に扮しているが、スピルバーグ監督がコンビを演じられるふたり組みの役者を探していたことから、彼らに白羽の矢が立ったという。フロストいわく「最悪の刑事だ」というデュボンとデュポン。双子のように見えるが赤の他人同士であるこの刑事ふたりを「彼らはローレル&ハーディ(アメリカを代表する喜劇役者)やチャップリンのような、サイレント映画のスターたちの伝統を受け継いだキャラクターだ」とペッグは語る。また主人公タンタンのトレードマークともいえる髪形については「レポーターとしてのプロ根性は人一倍だし、タンタンの最大の武器は大胆さだね。あの髪型にしても、常に上を目指そうとする向上心の表れだと思う。絶対にくじけない不屈の精神の持ち主なんだ」とユニークな見方をしている。さらにふたりは巨匠スピルバーグを「スティーヴンは役者寄りの監督」と表現。「撮影現場での彼がこまめな演技指導なども含め、俳優と密に関わる実践型の監督だったのには驚いた。僕たちの演技に満足な時は素直に褒めてくれるし、ある時なんてカットがかかったあと、演技が最高だったってご満悦でダンスまで披露してくれたんだ!」(ペッグ)と明かす。ペッグとフロストは実は12月23日(金)公開の『宇宙人ポール』でも共演しているのだが、ここにはなんとスピルバーグもカメオ出演を果たしており、そんなところからも親密さがうかがえる。ペッグやフロスト、そして彼らの盟友エドガー・ライトを『タンタン』の脚本に起用するなど若い才能にもくまなく目を向けるところが、スピルバーグの巨匠たる由縁なのかもしれない。『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』12月1日(木)TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー!
2011年11月25日アカデミー賞監督のスティーヴン・ソダーバーグが3年ぶりに来日し11月10日(木)、記者会見を行い、最新作『コンテイジョン』の見どころを語った。突如発生し、爆発的に感染拡大する新型ウイルスに全人類が立ち向かうパニック大作。「極限の状況下で、人間はどう行動するべきか。パニックを起こすだけでは何も解決しない。答えを提示するだけの作品ではないので、ぜひ自分自身で考えてほしい」とアピールした。接触感染で広がり数日で命を落とすほどの新種ウイルスが発見され、瞬く間にアメリカや日本にも感染は拡大。アメリカ疫病予防センターと世界保健機構は調査とワクチン開発を急ぐが、彼らの本当の敵はウイルスではなく、パニックに陥る人間の心理だった…。ソダーバーグ監督は、自身がアカデミー賞監督賞を獲得した傑作『トラフィック』(’00)を例に挙げ、「麻薬の問題は避けようと思えば避けられるが、ウイルスはそうはいかない。目に見えないし、説得することもできないからね。つまり誰もが関係あるテーマで、映画の主題としても現実的でいいと思った」とふり返る。マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレットら超豪華なキャストが奏でる、緊迫のアンサンブルも大きな見どころ。「情報量も多いし、早いスピードで展開する作品だから、ロープみたいに観客をつなぎ止めるものが必要だった。それがスターの見せてくれる演技力なんだ」とソダーバーグ監督。「意外に思うかもしれないけど」と前置きし、「私は俳優が大好きなんだ。彼らの仕事は自分をさらけ出すことだし、時には自分の弱みも見せなければいけない。だから、自分の作品に出てもらうなら、『ここなら安全で、きっといい経験ができる』と思ってほしいし、私も俳優の努力に敬意を表したい」と語った。以前、監督業からの引退も報じられたが、その後にソダーバーグ監督本人が否定。会見でも「人生は模索の連続だし、映画監督として問題提起し続けたい。答えが揃った映画なんてつまらないと思うし、そもそも完璧な答えなんてないからね」と、さらなる映画製作に意欲を燃やしていた。『コンテイジョン』は11月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:コンテイジョン 2011年11月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:マット・デイモン、満を持して長編映画監督デビューが決定!ロンドンオリンピックに先駆け、この秋の映画は英国男子がアツイ?マット・デイモン×ジュード・ロウ共演『コンテイジョン』試写会に15組30名様ご招待
2011年11月10日スティーヴン・スピルバーグ監督初の3D作品『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』の公開を記念して、全国51ヵ所のTOHOシネマズで総勢約16,000人が一斉に映画を鑑賞する超拡大試写会が行われ、さらにその上映後3時間にわたってツイート大会が開催されることが決定した。その他の写真本イベントは、10日(木)に行なわれるTOHOシネマズの超拡大試写会で作品を鑑賞した約16,000人の観客が、上映後に感想をTwitterで発信するというもので、公式アカウント(@TINTIN_MovieJP)をフォローしたうえで、ハッシュタグ「#タンタンみた」を付けてツイートする。上映終了後の20時20分頃から180分限定で実施され、観終わった直後の興奮や感想をリアルタイムで共有できる、前代未聞の試みとなる。原作の大ファンだというスピルバーグ監督が、構想に30年をかけ映画化を実現させた最新作とあって、公開を心待ちにしている多くの映画ファンにとっても、評判や口コミを事前にチェックできる注目の機会となりそうだ。全世界で2億冊以上を売り上げているベルギー生まれの同名人気コミックシリーズを原作にした3D映画『タンタンの冒険…』は、少年記者タンタンと相棒の愛犬スノーウィが、17世紀に洋上で姿を消した帆船“ユニコーン号”に隠された財宝をめぐって大冒険を繰り広げるフルデジタル3D映画。Twitterイベント11月10日(木)20時20分頃から23時20分頃まで(180分限定)『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』12月1日(木)TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー!
2011年11月09日12月1日(木)より公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』。スピルバーグ初の3D作品として話題の本作と、人気女性ファッション誌CanCam(キャンキャン)がコラボレーションしたイベントが、11月6日(日)にベルギー王国大使館で行われた。その他の写真『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』は、ベルギーの作家エルジェによる世界的人気コミックが原作。30年前から映画化を構想していたというスピルバーグは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンをプロデューサーに迎え、俳優の表情や動きを取り込むパフォーマンスキャプチャーという映像技術を駆使しながら、自身初となる3D映画として映画化を実現した。一方、多くの人気モデルを輩出してきた女性ファッション誌CanCamも、来年2012年で創刊30周年。名前の響きが似ていることだけでなく、お互いの“30周年”という点も共通することから、今回のコラボが実現した。イベントが行われたのは、タンタンの母国であるベルギー大使館。ドレスアップした読者60名が、CanCamモデルによるトークショーに参加した。最初は、ベルギーで行われたワールドプレミアに参加した専属モデル、平山三春がベルギーの街の魅力やプレミアの様子をレポート。その後、シークレットゲストとしてCanCamを卒業した押切もえと蛯原友里、現役専属モデルを務める安座間美優、舞川あいくの4人が黒いドレス姿で登場すると会場に大きなざわめきが。5人は「タンタンはルイ・ヴィトンとコラボしていてさすが!」(押切)、「勇気がもらえて心にしみる作品。思わず声が出ちゃうほどスリリングだった」(蛯原)、「初めて3Dで映画を観たけど、得した気分」(舞川)、「スピルバーグの『ジュラシック・パーク』と同じようなワクワク感」(平山)、「ホントの人間なんじゃないかと思うくらい映像が素晴らしい」(安座間)などと、本作や登場キャラクターの魅力について語り合った。また、イベント後の報道陣の取材では、「心温まる映画が好き」という蛯原が「最近温まったことは?」と聞かれ「ずっとあったまってます」と苦笑。一昨年結婚していることから、さらに「タンタンのような子供が欲しいか」と聞かれると、「好奇心旺盛な子供が欲しいですね」と答えていた。『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』12月1日(木)全国ロードショー
2011年11月07日スティーヴン・スピルバーグの最新作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』のワールド・プレミアが、10月22日(土)(現地時間)に、タンタンの生まれ故郷であるベルギー・ブリュッセルで行われた。その他の写真『タンタンの冒険…』は、全世界で2億5000万部発行されているベルギー生まれの同名人気コミックが原作。最新の3D技術によって映画化された本作では、世界中を飛び回るタンタン少年と、彼の相棒で勇敢な白い犬・スノーウィが、帆船の模型“ユニコーン号”の秘密を巡って大冒険を繰り広げる。ベルギーでは史上初となるワールド・プレミアということもあり、市内には数えきれないほどのタンタン・ポスターが貼られ、多くのファンが集合した。当日は、スピルバーグとタンタン役を演じたジェイミー・ベルが参加するだけでなく、なんとベルギー王室のアストリッド王女らも登場。さすが本場というだけあって、大歓声のムードの中、国を挙げて映画化を祝った1日となった。30年をかけて映画化を実現させたスピルバーグは、「タンタンの発祥地であるベルギーで最初に映画を披露できて誇りを感じている」と満足げ。タンタンとの出会いのきっかけについては、「『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の制作が出会い。電話で映画化の話をした時、(原作者の)エルジェも『レイダース…』が大好きだと言ってくれた。きっとこの作品を観たら気に入ってくれると思う」と語った。その後、スピルバーグ一行はブリュッセルとパリを結ぶ鉄道“タリス”のタンタン特別列車に乗り、そのまま同日夜にパリでのプレミアに出席。さらには、翌日23日には場所をロンドンに移し、サッカリン役のダニエル・クレイグ、デュポン・デュポン役のサイモン・ペグとニック・フロスト、脚本家のエドガー・ライトらも加えてイベントに参加した。まさに、世界を旅するタンタンにふさわしい、世界3大都市でのワールド・プレミア。ヨーロッパでの公開に次いで、日本では12月1日(木)に全国公開する。『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』12月1日(木)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
2011年10月25日“映画界の巨匠”スティーブン・スピルバーグ監督と、“映画界の申し子”J.J.エイブラムスが初タッグを組んだことで注目を集め、今夏日本でも幅広い層からの支持を得て大ヒットを記録したSF感動作『SUPER 8/スーパーエイト』。早くも12月2日(金)にDVD&ブルーレイがリリースされることを記念して、このほどスピルバーグ監督のインタビュー映像が到着した。ノスタルジー漂う70年代末のアメリカを舞台に、8ミリ映画を撮影していた少年たちが経験する“未知との出会い”を描いた本作。この少年たちが夢中になっていたものこそが、スピルバーグとJ.J.両者にとって映画作りの原点であり、本作で二人を結びつけるきっかけとなった。仲間たちと一緒に映画を撮っていたという共通した幼き頃の思い出は、世代を超えて互いにシンパシーを与え、こうして一本の映画を生み出した。「この道30年の映画監督並みだよ。最高の作り手の一人だね」とJ.J.の類稀なる才能を手放しで絶賛するスピルバーグ監督が語る彼の魅力はこうだ。「今の子供たちの考えに彼は敏感に反応するし、彼は自身の子供と同じくらい発想が若い」。本作では、自身の育った子供時代と、時代を超えた子供たちのエネルギーを集約させ「懐かしくもどこか現代的な作品を作り上げることができた」と満足した表情で語る。また、自身とJ.J.と同じように将来、映画づくりを目指す若者に対してもメッセージを贈る。巨匠の唯一のアドバイスとは、まず「手近なところから行動を起こすこと」。映像ツールの進化やネットの普及などにより手軽に映像を表現できるようになった現代の事情に対する理解と、幼少期から絶やすことのない彼の映画に対する飽くなき情熱が、彼の言葉からは感じ取ることができるはず。本作のDVD&ブルーレイリリースを記念して、『SUPER 8/スーパーエイト』の公式サイトでは、発売「8」週間前より毎週カウントダウン形式で、キャンペーンや収録予定の特別コンテンツの公開など最新情報が解禁となる。ぜひ、こちらもチェックしてみては。『SUPER8/スーパーエイト』DVD&ブルーレイは12月2日(金)より発売。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY「SUPER8/スーパーエイトブルーレイ&DVDセット」(2枚組)価格:4,935円(税込)「SUPER8/スーパーエイト」DVD価格:4,179円(税込)発売・販売元:パラマウント ジャパン発売日:12月2日(金)※レンタルブルーレイ、DVD同時開始『SUPER 8/スーパーエイト』8週連続プロジェクト© 2011 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.TM, (R) & Copyright © 2011 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.■関連作品:SUPER 8/スーパーエイト 2011年6月24日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:映画監督を夢見た少年達の想いが交錯『モールス』&『SUPER8』に見るノスタルジー『スーパーエイト』はデートムービー?甘酸っぱい恋の特別動画が到着!『カーズ2』全米初登場1位!初日興収はディズニー/ピクサー史上第2位!全ての人間を“冒険させる”『SUPER 8』ショルダーバッグを2名様プレゼントエル・ファニング インタビュー切ない恋心に演じながら胸キュン!
2011年10月20日ハリウッド随一のヒットメイカー、スティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキス製作指揮で贈る感動巨編『リアル・スティール』のワールドプレミアが10月2日(現地時間)、ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオにて行われ、主演のヒュー・ジャックマンを始め、豪華メンバーがレッドカーペットに集結した。日本からは、本作の日本語吹き替え版でヒロイン・ベイリー役を務めた天海祐希が特別招待を受け参加!ハリウッド実写映画の声優に初挑戦した天海さんは、ベイリー役のエヴァンジェリン・リリーと対面し、お互いを称え合う一幕も。人間同士ではなくロボット格闘技が主流となった世界を舞台に、人生に挫折した男の再起を賭けたドラマと、父と息子の絆を描いたヒューマン・ドラマ。世界中から250人のメディアが集結する中、劇中で激しいバトルを繰り広げる“ATOM”を始め4体のロボットが登場し会場を沸かせた。そして、ヒュー・ジャックマンらがレッドカーペットに姿を現すと、駆けつけた2,500人ものファンは大熱狂に包まれた。本作で、夢に破れた元ボクサーの父親を演じたヒューは、実生活でも2人の子供をもつ良き父親だが、本作について「国境も年齢も超えて、世界中の全ての人たちが観て楽しめる映画だよ。自分の母、妻、2人の子供にも見せたけれど、みんなすごく楽しんでくれたよ。かっこいいロボットが登場するアクション映画としての醍醐味もさることながら、父親と息子、そこにベイリーを絡めた人間関係が、感情豊かに描かれているハートのこもった感動的なお話で、とても素晴らしい映画だよ」とアピール。さらに、日本のファンに向けて「オハヨウゴザイマス、ヒュー・ジャックマンデス。みんな『リアル・スティール』を映画館で楽しんで下さいね!」とメッセージを贈った。これに続き、ヒロイン役のエヴァンジェリンからは作品について「ほかのどの国の人たちよりも、日本の人たちが一番好きだと思います」という太鼓判も。初対面となる天海さんから「あなたの演技は素晴らしかった」と声をかけられると、「あなたは本当に美しい!きっと素晴らしいベイリーだったに違いない。必ず日本語版を観るわ」と称賛を贈った。天海さんもこの大舞台を存分に満喫した様子で「世界中のプロフェッショナルな方々が集まったイベントで楽しめました。この作品に参加しているみなさんは、どんな小さなことでも“楽しさ”に変えてしまう。そんな方々が作った『リアル・スティール』を観て、この世界に浸ってほしいです。男性だけでなく、女性にも必ず何かを感じられる映画です。本当に思わず泣いてしまいますよ」と語った。ヒュー扮する父親とロボット格闘技を通して絆を深めていく息子役を熱演したダコタ・ゴヨも熱狂に包まれたレッドカーペットを前に大興奮の様子。父親役のヒューについては「とにかく最高に素敵な人だよ。本当にラッキーだった。2人で撮影現場の近くのデトロイトの遊園地に一緒に行ってジェットコースターに乗ったりもしたよ」と笑顔でふり返りった。実は、劇中で日本語のセリフにも挑戦しているダコタくん。「僕の日本語のセリフはそんなに大変でもなかったよ、すごく短いセリフだったからね」と余裕の表情を見せたが、気になるそのセリフとは?それは観てからのお楽しみ。『リアル・スティール』は12月9日(金)より全国にて公開。■関連作品:リアル・スティール 2011年12月9日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© DreamWorks II Distribution Co. LLC■関連記事:スピルバーグ×H・ジャックマン『リアル・スティール』試写会に5組10名様ご招待
2011年10月04日12月1日(木)に日本公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督の最新作で、監督初の3D映画でもある『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』の最新ビジュアルがこのほど解禁になり、世界をまたにかける壮大な冒険に飛び出す名探偵タンタンの勇姿が公開された。その他の写真『タンタンの冒険…』は、全世界で2億冊以上を売り上げているベルギー生まれの同名人気コミックシリーズを原作にした作品。愛らしいルックスの少年記者タンタンと相棒の白いフォックステリアのスノーウィが、17世紀に洋上で姿を消した船“ユニコーン号”の隠された財宝をめぐって大冒険を繰り広げる姿を描く。このほど公開された最新ビジュアルは、“インターナショナル版最新ポスタービジュアル”と命名されたもので、サイドカー付きの二輪車で荒野をかけるタンタン少年と相棒スノーウィの姿が大きくデザインされ、その背後には物語の鍵を握る“ユニコーン号”や、タンタンと行動を共にする大酒のみのハドック船長も登場。タイトルロゴ下部にはスピルバーグ作品初となる“IN 3D”の文字がデザインされている。スピルバーグ監督は原作の大ファンで、コミックのイメージを損なわないように実写することに力を注いだと以前よりコメントしており、先日パリで行われた記者会見でも「本の中のキャラクターの心は、映画の中のキャラクターの心と一緒なんだ。タンタンは粘り強く、若い探検家であり、レポーターであるという基本的なところは変わらないし、本を読むたびに僕は彼の未解明の謎を解くことにかけての情熱に感動を覚えたよ」と振り返り、「タンタンがいつも何もないところから、大酒のみのハドック船長のような想像もできないパートナーたちと素晴らしい関係を築いていくことを賞賛していたんだ。彼ら二人の関係は影と光の関係で、タンタンはとても正確であるのに対し、ハドック船長はつまづきながら一緒に全ての問題を解決していくんだ。原作本と同様に映画の中でもね」とコメント。原作への深い愛情を表明するのと同時に、原作のテイストを残したままの映像化に自信を見せているようだ。『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』12月1日(木)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
2011年08月10日監督、プロデューサーとして世界に名をとどろかせるスティーブン・スピルバーグの最新作『戦火の馬』の特報が解禁となった。アクションやサスペンス、SF作品と幅広いジャンルの映画、ドラマを手がけてきたスピルバーグだが今作ではドリームワークスとタッグを組み監督作品としては、『プライベート・ライアン』(’98)以来となる戦争映画に挑戦する。原作は1982年に発表されたイギリスの児童文学「War Horse」。第一次世界大戦の真っ只中、戦地に軍馬として送り込まれた愛馬ジョーイに再会するため、激戦下のフランスへと旅立つ少年アルバート。かけがえのない絆を軸に、感動のヒューマンドラマが展開される。今回到着した特報でまず目を奪われるのが圧倒的な映像美。荒野を駆けぬける馬、戦場、過酷な時代に翻弄されながら生きる主人公たち――。重厚感あふれる音楽が相まってじんわり感動が伝わってくる映像に仕上がっている。また、馬の目から見た戦争の愚かさや悲惨さを映すという、いままでの戦争映画にはなかった要素が取り込まれた本作。もうひとりの主役、馬のジョーイの演技もこの映像で堪能できる。原作は2007年には舞台化もされており、英国演劇界の最高賞にあたるトニー賞5部門に輝いてるが、早くも本作もアカデミー賞にノミネートに期待がかかっている。これまで数多くのヒット作を世に送りだしてきたスピルバーグの新たな代表作になる予感も。この世界観を一足早くチェックしてみてはいかが?『戦火の馬』は2012年3月、全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:戦火の馬 2012年3月、全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2011年07月29日スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが送り出してきた大ヒット作『アルマゲドン』、『トランスフォーマー』の監督として知られるヒットメイカー、マイケル・ベイ製作で注目を集めているアクション超大作『アイ・アム・ナンバー4』。本作の主演を務める超新星、アレックス・ペティファーを始め、ヒロインを演じるディアナ・アグロンやD.J.カルーソ監督のインタビュー&メイキング映像がシネマカフェに到着した。特殊な力を持って生まれたがゆえに何者かから命を狙われ、町から町へと転々とした生活を送る主人公、ジョン・スミス(アレックス)。その力の影響で孤独な人生を歩んできた彼の心を癒したのは、高校で出会ったサラ(ディアナ)だった。しかし、そんなある日、ジョンの力が覚醒してしまい…。今回届いた映像の冒頭では、カルーソ監督がいきなり本作の秘密を暴露!そして、主人公のジョンを演じるアレックスは「ジョンのパワーの覚醒は、サラへの感情と関係している」と演じる上でジョンの役柄をどのように理解していたのかを静かに明かしてくれている。一方で、ヒロインのサラを演じたディアナは「素晴らしい体験だった」と撮影をふり返り、クランクアップ後も興奮冷めやらぬといった様子が伝わってくる。マイケル・ベイが製作を務めていることはもちろん、追われ続ける謎の男“ナンバー4”を演じるアレックスを始め、人気海外TVドラマ「glee/グリー踊る♪合唱部!?」のクイン役で脚光を浴びた美少女・ディアナや、『魔法使いの弟子』のテリーサ・パーマーといった、ハリウッドスター候補生たちが集結しているのにも注目したい本作。もしかすると“青田買い”作品の一つになるかも…。『アイ・アム・ナンバー4』は7月8日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY© Startraks/AFLO■関連作品:アイ・アム・ナンバー4 2011年7月8日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© DreamWorks II Distribution Co., LLC. ÊAll Rights Reserved.■関連記事:楽しんご、2度目の紛失財布には30万入っていた!運命を照らし出せ『アイ・アム・ナンバー4』フラッシュライトを5名様プレゼントマイケル・ベイが仕掛ける『アイ・アム・ナンバー4』試写会に10組20名様をご招待シネマカフェ的海外ドラマvol.182いま熱い!米ドラマ界の若手スターたち
2011年07月07日スティーヴン・スピルバーグとJ.J.エイブラムスという、当代きってのヒットメーカーがタッグを組んだ話題作『SUPER 8/スーパーエイト』のロサンゼルス・プレミアが6月8日(現地時間)に開催。スピルバーグにJ.J.、主演のジョエル・コートニー、ヒロイン役のエル・ファニングらに加え、サプライズゲストとしてトム・クルーズも来場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。“21世紀版『E.T.』”ともうわさされる本作。1979年の夏、14歳の少年ジョーは、友人たちと映画作りをしていたが、あるシーンの撮影の現場で偶然にも大規模な列車事故が発生する。その積荷には軍が極秘で移送しようとしていたあるものが…。そこから街では奇妙な事件が続発。現場に残されたフィルムの箱から、軍は現場に何者かがいたことを知り、大捜索を開始するが…。J.J.は映画が完成にこぎつけ、満足そうな笑顔。期待される映画の内容について「この映画には、秘密やサプライズはないんだ。ラブストーリーでもあるし、家族を描いた映画でもある。少し怖いシーンもあるけれど、ハートに響く映画なんだ。僕にとっては、ハートに響くかどうかが映画作りの鍵なんだよ」と説明。1970年代に思春期を迎え、映画作りに熱狂する少年の姿からは、J.J.自身の少年時代も垣間見えてくるが「(映画は)僕にとってある意味自伝でもある。昔の自分のように、映画撮影に夢中な子供達がスーパー8(※8ミリカメラ)で撮影をするところから始まるからね。もちろん、こんな怖い体験はしなかったけどね(笑)」と明かす。さらに、スピルバーグとの仕事については「アンブリン・エンターテインメント(※スピルバーグが設立した映画製作会社。ロゴは『E.T.』のエリオットとE.T.が月をバックに自転車で飛行しているシルエット)と映画を作ることができたことは、(過去のスピルバーグ作品と)兄弟になったような気持ちになれてとても嬉しいよ」と笑みを浮かべて喜びを語った。主人公のジョーを演じたジョエルは「監督から電話で映画の出演の話をされたとき、飛び上がって喜んだんだ。アドレナリンが出っ放し。ずっと彼のファンだったからとても嬉しかったし、光栄に思ったよ。監督にはリアルに演じることが大切だと言われたんだ。『どんな役でもリアルに、現実味を帯びた演技をしなければいけない』というのが監督のモットーなんだよ」と初主演映画の撮影をふり返った。そして、ヒロインのアリスを演じたエルがドレス姿で登場すると、集まった報道陣からも思わずため息がもれた。「このドレスはヴィンテージで、映画の舞台が1970年代なので、あえてこのドレスを着てきたのよ」とニッコリ。「姉のダコタも、12歳のときに『宇宙戦争』(スピルバーグ監督)に出演していたの。彼女は、私もスピルバーグと一緒に仕事して、同じ経験ができることを喜んでくれたわ。ダコタはこの映画の脚本を読んでいないから、この映画を観てきっとびっくりするわね(笑)。スティーヴン・スピルバーグと一緒に仕事ができた経験も素晴らしかったわ。彼が私の目の前に立っているなんて、信じられなかったわ」と喜びを語った。そしてサプライズでトムがレッドカーペットに姿を現すと会場からはどよめきが!エルの姉のダコタも出演したスピルバーグ監督作『宇宙戦争』、J.J.の監督作『M:i:?』の両作品に主演しており、2人の巨匠にとって最もなじみの深い人物であることは確かだが、ハリウッドきっての大スターがわざわざ駆けつけるところに、この作品への注目の高さがうかがえる。会場ではトムとエルが談笑する姿も見られた。ジョエルからは、日本のファンに向けて「日本のみなさんこんにちは。『SUPER 8/スーパーエイト』観てね。君が思っている映画ではない、意外な発見があるよ!」との思わせぶりなメッセージも!『SUPER 8/スーパーエイト』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:SUPER 8/スーパーエイト 2011年6月24日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:情報規制!?2人の天才が贈る『スーパーエイト』試写会に25組50名様ご招待J.J.エイブラムスがネット会見で一瞬映る謎の生物に言及「いっぱい出てくるよ!」
2011年06月10日