ロシア国家劇場賞受賞、サンクトペテルブルグ都立最高劇場賞に輝いた注目のバレエ団、ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエが12月22日(金)より4年ぶりの来日公演を開催。ゲストソリストとして、アレクセイ・ポポフの出演が決定した。【チケット情報はこちら】アレクセイ・ポポフは2010年にワガノワバレエアカデミーを卒業。マリインスキー・バレエを経て、2016年のシーズンからファースト・ソリストとしてバイエルン国立バレエの団員となり、世界をまたにかけ活躍している。芸術監督のアンドリアン・ファジェーエフは、今回のアレクセイ・ポポフ起用について、「彼はロシアのバレエ学校のお手本と言えます。彼はワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業し、マリインスキー・バレエに入団しました。マリインスキー・バレエで6年間ソリストを務めたのち、今はドイツ・ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場にてプリンシパルとして活躍しています。彼はクラシック・バレエの主要キャラクターを演じる事において感嘆するような才能を見せます。私は今回の彼の特別出演は、日本への来日ツアーをより素晴らしいものにしてくれると確信しています」とコメントを寄せている。来日公演は12月22日(金) 神奈川・藤沢市民会館大ホールから1月14日(日)大阪・グランキューブ大阪メインホールまで。チケットは発売中。
2017年11月16日ロシア国家劇場賞受賞、サンクトペテルブルグ都立最高劇場賞に輝いた注目のバレエ団、ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエが12月、4年ぶりに再来日を果たす。劇場の芸術監督を務めるのは、マリインスキーのプリンシパルダンサーとして人気を博したアンドリアン・ファジェーエフだ。ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエ チケット情報かつて、マリインスキー・バレエのプリンシパルとして活躍し、その麗しいスタイルとテクニックで世界を魅了したアンドリアン・ファジェーエフ。華やかな表舞台から惜しまれつつの引退をした彼が、今や歴史あるバレエ劇場のトップとして一団を率いての来日を果たす。若き芸術監督に、公演の見どころをインタビューした。上演するのは2演目。「『白鳥の湖』は世界の芸術において、最も完璧で有名な作品のひとつだと思います。昔からその音楽と振付は世界クラスの傑作とみなされ、ロシアの文化歴史上の優れた成功のひとつであると言えるでしょう。『くるみ割り人形』も同じく、ダンスの世界ではシンボル的な作品です」とファジェーエフ見どころについて「バレエの“言語”は世界共通です。伝統的な2作品に加えたわたしたちの現代的解釈は、価値観の異なるさまざまな人々に、広く受け入れていただき、評価いただきました。観客の皆さまには、有名なデザイナーが手掛けた豪華な衣装・舞台セットや努力を惜しまないダンサーの動きに感心するだけでなく、舞台上のダンサーたちの生命力、そして想像力に満ちた若い力に対し、プティパが生きた時代と同じくらい強烈に共鳴して頂きたいと思います」とアピール。バレエ団のメンバーに求めるのは向上心。「ダンサー一人ひとりが、日常のリハーサル時間以外において常に向上心を持っていること。また一方で、体の曲線美を維持し、ジョギングやジムで磨き上げる努力を惜しまず、また劇場へ観客として通ったりすることで人として成長をすること。鋭い知性と文化に対する興味は一人前のバレエダンサーにとても必要な要素なのです。これらの信条が、我々劇場の基盤を為しています」と言葉に熱を込める。「日本の人々の持つ、シンプルなものの中にある美しさを見抜く感性、そしてその感性をエレガントに表現する能力に畏怖の念を抱いています。世界は、この美しさに対する自然な受容力を持つ日本の観客のみなさまを求めているのだと感じています。だからこそ、私はいつも日本のみなさまにお会いすることをとても楽しみにしています」と日本の観客へメッセージを送った。本場ロシアの芸術をぜひ劇場で楽しみたい。≪公演日程≫12月24日(日)・1月8日(月・祝)昭和女子大学人見記念講堂 (東京都)12月27日(水)・12月28日(木)オーチャードホール (東京都)12月30日(土)大宮ソニックシティ大ホール (埼玉県)ほか全国にて公演
2017年11月07日女の子に人気の習い事のひとつがバレエ。ただ、「発表会にお金がかかりそう」「ママたちの関係が大変そう」というイメージもあるようです。先日、小学校3年生の娘の発表会が終わりましたので、母の会の活動やかかる費用など、バレエの発表会の舞台裏をご紹介いたします。衣装やヘアセット…。お母さん全員が発表会前にやらなければいけないこと今回は、発表会の2週間前に当日身につける衣装(レンタル品)を受け取りました。汚れたり切れたりしないようお母さんたちが着替えを手伝い、まずはサイズの確認。衣装をつけての動きに慣れるよう、普段の練習でも数回衣装でレッスンをします。サイズが小さすぎて着られない場合は交換になりますが、サイズが大きい場合はお母さんがお直しをします。娘は細身なので毎回“ムシ”と呼ばれるホックの受け部分を縫い付けて詰めます不器用な私が苦手なのがヘアセット。ワックスウォーター、水溶性のハードジェル、スタイリングスティック、ハードスプレー、ヘアネット、シニョンネットを駆使して乱れないようシニョンを作ります。娘は髪の量が多いのでつかみ切れず毎回大変。何度かやり直しをして、完成までに10分以上かかってしまうことも…。首を長く、頭を小さく見せるため、バレエのシニョンはなるべく潰します。後頭部に“お団子”ではなく“甘食”が張り付いているイメージが理想なのだそう発表会当日のベースメイクもお母さんの仕事。ドーランを、顔、首、肩、背中、腕〜手の甲に塗り、おしろいをはたきます。普段使っているファンデーションとは色味もテクスチャーもまったく違うドーランの扱いに、初参加のお母さんは苦戦!恐る恐る塗ってはムラになったところにドーランを足し、それがまたムラになってさらにドーランを足し…といつまでも仕上がらないので、ベテランのお母さんがお手伝いに入ります。その後で先生が舞台用のメイクアップをしてくれます。発表会を見に来てくれたおじいちゃん・おばあちゃん、お友達へのお礼やお返しも大切。私は、親戚には後日写真を、お友達にはハンカチや文具程度のミニギフトを渡しました。先生へのお礼の準備や撮影など。母の会の活動って何をするの?明確に「母の会」が組織されているバレエ教室もありますが、娘の教室は、発表会の前だけ長くいる保護者が中心となり連絡を取り合います。〈発表会前の母の会の活動〉・先生にお渡しするお礼の準備(商品券と花束。それぞれ5000円程度を家庭数でワリカン)・当日の持ち物や諸注意も経験者ママが早めに皆さんに連絡する・事前に場当たり稽古(=出演者の立ち位置や出ハケ、照明・音響など裏方の確認を行うもの。音には乗らずに場面ごとに確認をしていく)や、ゲネプロ(=リハーサル、通し稽古。衣装をつけ、本番と同じ条件で実施)がある場合は手伝いをする。具体的には、舞台袖で待機している子どものトイレや水分補給、出ハケのタイミングを教える、音出しなど〈発表会当日の母の会の活動〉・当日に場当たりやゲネプロがある場合は必要に応じてお手伝い・お教室単体の発表会の時は、先生や舞台監督、音響や照明さんなどスタッフのお弁当を買いに行く・代表者数名が撮影可となっている場合は撮影係を決めておき、撮影する・発表会後に先生にお礼を渡す・返却された衣装の汚れやほつれ、枚数などのチェック〈発表会後の母の会の活動〉・代表者が撮影をした場合、画像をクラウドにアップする、DVDにして配布するなどこうした活動を通して母同士も仲良くなりますし、子どもたちの成長を見守る仲間としての絆が強まります。発表会当日のタイムスケジュール発表会当日の流れは、その教室単体の発表会なのか、複数団体で構成される発表会なのかで異なります。今回の娘の発表会は市民会館で行われた複数団体参加のもの。待機時間が長くなりますし、ほかの団体と楽屋が一緒になるので、迷惑にならないよう気を遣いました。〈発表会当日のタイムスケジュール例〉・10時に楽屋集合・衣装に着替えて10時半からゲネプロ・参加全団体そろってのフィナーレの場当たり・12時近くに楽屋に戻り、練習用レオタードに着替えて昼食・12時半からメイク開始。終わり次第静かに待機・13時半頃、体にもドーランを塗り、おしろいをはたき、衣装をつける。以降飲食もトイレも厳禁・14時半から本番今回の発表会にかかった費用区民祭のプログラムへの参加だったので、参加費6000円(娘は1曲プラスフィナーレに出演)、衣装代送料込8940円。撮影も自由にできて写真やDVDの購入も無し。ほかは個人的に、新しいタイツ(800円)、バレエシューズ(1000円)、アンダーパンツ(820円)を購入しました。今回は格安!バレエを習うことを検討しているお母さんは、母親がどの程度お手伝いをするのか、発表会の頻度、発表会はどういう形態で行っているのか、費用はどのくらいか、確認できるとよいですね。独特のルールも多いバレエ。衣装のお直しやシニョンなど、面倒だなと思うこともありますが、場当たりやゲネプロなどは舞台ならではの貴重な経験!スポットライトを浴びて堂々と踊る娘たち、笑顔でステージから降りてくる姿、花束やプレゼントを抱えて嬉しそうな表情を見ていると習わせていてよかった、と思います。<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年10月23日2018年2月、振付家ジョン・ノイマイヤーが芸術監督を務めるハンブルク・バレエ団が日本公演を行う。2016年春、7年ぶりに実現した日本公演は独特の熱気に包まれ、ノイマイヤー作品、またこのカンパニーの根強い人気を印象づけたが、彼らの代表作を携えての今回の来日は、その興奮を再びもたらすものと期待される。ハンブルク・バレエ団 チケット情報上演作品のひとつ、『椿姫』はパリ・オペラ座バレエ団による上演でも知られ、もっとも有名なノイマイヤー作品といってもいいかもしれない。ヴェルディのオペラ『椿姫』と同じく原作はデュマ・フィス。パリの高級娼婦と純粋な青年の悲恋を描いた傑作だが、ノイマイヤー版は全編ショパンの音楽を用い、原作の世界をより細やかに表現、物語バレエの最高傑作と賞賛されている。あらためて、ノイマイヤーのもとで切磋琢磨を続けるダンサーたちの演技で観たい作品だ。もうひとつは、伝説的ダンサー、ヴァスラフ・ニジンスキー(1890~1950年)の半生を描いた『ニジンスキー』。ウクライナに生まれ、ダンサーとして才能を開花、ディアギレフのバレエ・リュスに参加し、舞踊史に輝かしい足跡を残しながら、不遇のなかで生涯を終えた彼の数奇な運命を描いたバレエだ。作中には彼が演じた傑作の役柄が次々と登場、そこに立ち現れる、美しくも切ない天才ダンサーの姿が大きな感動を呼ぶことだろう。ガラ公演〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉も見逃せない。前回の日本公演で初演され、その2日目には当日券売り場に長蛇の列ができたという、予想を遥かに超えた反響と感動が思い出される。ノイマイヤーの数々の傑作からの単なる名場面集にとどまらない、その作品世界の多彩な魅力を一夜にして体験できる、圧巻のスペクタクルである。これを踊るカンパニーのダンサーたちも、その実力は世界最高峰と評されるが、そこでの日本人団員の活躍も注目だ。2012年、ローザンヌ国際バレエコンクールで第1位入賞を果たして話題となった菅井円加は、現在このハンブルク・バレエ団でプロとして活躍、今回初めて『椿姫』への出演が決まり、ヒロインの友人プリュダンスという大役を任される。「一番好きな作品で、いつか関わりたいと思っていた」とインタビューに応えた菅井。「『ニジンスキー』にも何度か出演していますが、ラストシーンでのニジンスキーの狂気は、自分も出演していることを忘れてしまうほどの迫力」とダンサーの素晴らしさを強調、「両作品ともぜひ、キャスト違いもご覧になって、それぞれの魅力を味わっていただきたいです」と訴えている。公演は2018年2月2日(金)から2月12日(月・祝)まで、東京文化会館にて。チケットはチケットぴあにて9月29日(金)より先行発売。取材・文:加藤智子
2017年09月27日こんにちは、島本薫です。男性がチュチュやトウシューズを身につけて躍る、男だけのコメディ・バレエがあるという話、どこかで聞いたことはありませんか?聞いたことはあっても、「観た」ことはない人が多いのではないでしょうか。ううん、それはもったいない。彼らの踊りはキワモノと決めつけるにはあまりに楽しく、意外な美しさがあるものなのですから……!今回は、爆笑しながら元気と感動をもらえるバレエ、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団の魅力をお届けしましょう。■男だけのコメディ・バレエ「トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団」とは?“誰もが気軽に楽しめるバレエ”を目指し、1974年にニューヨークのオフ・オフ・ブロードウェイで産声を上げたトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団(通称トロックス)。彼らがつくりあげたのは、世界初の「コメディ・バレエ」でした。舞台に上がるのは男性だけ。入念なメイクで女性に扮し、艶やかなチュチュをまとい、トウシューズを履いてポアント(つま先立ち)で舞う男性バレリーナに、世界が目を見張り、称賛の声を送りました。そこに繰り広げられていたのは、ただの女装バレエにとどまらない、バレエへの愛とリスペクトと遊び心あふれるステージだったからです。踊りをおろそかにすることなく、笑いの要素を取り入れる。女性のつもりで踊るのではなく、男性として、自分らしく女性の役を踊る。観客を楽しませ、自分たちも存分に楽しむ。そんな彼らの評判はすぐに海を越え、国内はもとより国外でのツアーもスタート。1982年には初の日本公演が行われ、追加公演を余儀なくされるほどの大盛況に。それ以来、日本はほぼ毎年ワールドツアーに組み込まれるようになりました。2006年には名誉ある「英国批評家協会ダンス賞」最優秀賞を受賞するなど、実力も折り紙付き。2016年にはトロックスのダンサー、チェイス・ジョンジーが「英国ナショナルダンスアワード最優秀男性ダンサー賞」に輝きました。性別を超えた役で評価を受けたのは、史上初のことです。そんな彼らが、どんなおもしろマジメな舞台を届けているのかといいますと……。■爆笑しながら元気と感動をもらえるバレエステージいっぱいにずらりと並ぶ、白い衣装のバレリーナたち。これから夢の舞台が始まるのかと思いきや、舞台袖から出てきたダンサーが男性役の隣でポーズをとるダンサーに歩み寄り、「ちょいとアンタ、そこはアタシの場所よ!」と、ひと騒動かましてくれるではありませんか。さすがはトロックス、出だしからやってくれます。音楽が鳴り、いざ踊りが始まると、誰もがトウで立つ男性バレリーナの迫力に圧倒されることでしょう(どう考えても2メートル以上はあるのですから……)。なのに、意外なほどの軽やかさとバレエらしさで魅せてくれるかと思うと、わざとドタドタ舞台を踏み鳴らしてみたり、すまし顔で女性役が男性役をリフトしてみたり。舞台の片隅には決めポーズで蹴飛ばされたダンサーがいたり、「何すんのヨ!」と小競り合いが始まったりと、踊りに笑いに全力投球。さあ気を取り直して、と言わんばかりにポーズを取り直すしぐさなど、もう爆笑もの。ただすべてがバレエとしての流れとテクニックの中で鮮やかに表現され、コメディでありながらアートと言うにふさわしいのです。頼りない王子様や、筋肉ムキムキのお姫様。女性顔負けのしなやかさを見せる白鳥の姫君もいれば、美しくも笑いあふれる踊りで観る者を瀕死の状態にいざなう白鳥もいて、バレエってこんなに楽しく素晴らしいものなんだと素直に思えてくるのです。トロックスの2017年オフィシャルサポーター、美川憲一さんは、その魅力をこのように述べています。「バレエはお行儀よく鑑賞するもの、という常識をぶっ壊したのが“トロ”なのよね。でもあそこまで壊しても成り立つのはやっぱり、基礎がちゃんとできているから」「好奇心が強い方が生きていて楽しいわよ。『バレエなんて』じゃなくて、そういうモノを一回見てみようっていう刺激って、生きてく中でとっても大切なことなのよ」隅々までバレエの愛と遊び心とファンサービスのあふれるトロックスの舞台。劇場で、あなたも愛と笑いと感動をもらってみませんか。トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団 2017年日本公演9月9日(土)~10月1日(日)まで、東京・大阪・九州など日本各地で公演オフィシャルサイト:
2017年09月23日ひと昔前は、女の子の憧れの習い事だったバレエ。それが今ではグッと身近な習い事となりました。バレエが好きで、娘に習わせているママも多いのでは?そんなバレエ人気を受けてか、今年の夏休みはバレエ映画が目白押し! バレエ公演をみに行くのはとてもお金がかかるけれど、バレエ映画ならお手頃に楽しめる上に、モチベーションアップやバレエへの理解を深めることにもつながりそうです。今年の夏休みは、親子でバレエ映画に出かけませんか? バレエ大好き少年少女なら見ておきたい、バレエ映画3本をピックアップしてみました。■小さな子どもでも楽しめる、フランス発のアニメ『フェリシーと夢のトウシューズ』バレエを始めたばかりの小さな頃は、まだピンクのバレエシューズやキラキラの衣装がお目当てだったりします。しかし、華やかな世界とは裏腹に、バレエは単調で地味。まだまだ集中力もガマンも足りない時期は、先生に厳しくされただけでイヤになってしまうことも。そんな時、施設育ちの不遇の環境から、持ち前の情熱で様々な困難を乗り越え、パリ・オペラ座のバレリーナを目指すフェリシーの姿をみたらモチベーションが上がるかも。バレエの本場、パリが舞台だけあって、バレエシーンの振付は、パリ・オペラ座の芸術監督のオレリー・デュポンとエトワールのジェレミー・べランガールが担当するという徹底ぶり。日本語吹き替え版も、自身もバレエ経験者の女優・土屋太鳳、日本バレエ界を牽引する熊川哲也が声優で参加しています。▼『フェリシーと夢のトウシューズ』 2017年8月12日から新宿ピカデリー他 にて全国公開■海外留学を夢見るバレリーナには『パリ・オペラ座バレエ 夢を継ぐ者たち』そして、こちらはまさに本物のパリ・オペラ座の舞台裏を描いたドキュメンタリー。これだけ日本でバレエ人口が増えた背景には、海外で活躍する日本人ダンサーたちの存在があります。みんなが憧れてやまないパリ・オペラ座ってどんなところ? その舞台裏をのぞかせてくれるこのドキュメンタリーは、海外のバレエ団に憧れる子どもたちの胸をときめかせてくれるでしょう。日本人ハーフのバレリーナ、オニール八菜さんの美しさにもウットリ!▼『パリ・オペラ座バレエ 夢を継ぐ者たち』 Bunkamuraル・シネマ他 公開中■小学生高学年以上&アーティストタイプには『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』もう少し大きくなってバレエに本格的にハマってくると、甘い世界ではないことに気づき、思うように踊れない、コンクールの結果が出ないなど、悩みも大きくなっていきます。「才能がないのでは?」「何のために踊っているの?」とバレエの苦しみもわかり始めたそんなバレリーナの卵たちには、もがき苦しみながらダンサーとしての自分と向き合う元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルのセルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリーがオススメ。19歳の時、史上最年少でロイヤル・バレエ団のプリンシパルまで上りつめた天才バレリーナは、キャリアの頂点であっさりとその座を捨てます。一体彼に何があったのか? 彼の壮絶な心の葛藤もさることながら、その美しすぎる踊りと肢体に、子どもよりもママが夢中になりそう!?▼『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 2017年7月15日よりBunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館他 全国順次公開 ■おまけ:バレエ男子だって負けてはいない──ミュージカル『ビリー・エリオット』の日本版がついに完成!「バレエは女の子のもの」は過去の価値観。今や日本のバレエ男子の活躍にはめざましいものがあります。ついこの間行われたユース・アメリカ・グランプリでも、日本人男子が2人も一位になるという快挙を成し遂げました。バレエ男子の映画といえば、貧困に喘ぐイギリスの炭坑町に住む少年ビリーがバレエに目覚め、ロイヤル・バレエ団を目指す『リトル・ダンサー』が有名ですが、そのミュージカルの日本版がついにこの夏誕生。バレエにタップ、さらに歌までをイキイキとこなす子どもたちのエネルギーは圧巻。バレエ男子のカッコよさに釘付けになります!▼ミュージカル『ビリー・エリオット』 ■親子でバレエ映画を楽しむときの注意事項 堅苦しくない映画といえども、マナーはあります。子ども連れで映画館に行く時は、特に次の点に気をつけましょう。▼字幕:『フェリシーと夢のトウシューズ』のような子供向けのアニメは、吹き替え上映がありますが、ドキュメンタリー映画などは日本語字幕での上映になります。まだ漢字がたくさん読めないお子さんには少し厳しいかも。ダンスシーンも多いし、それでもみに行きたいという場合は、事前にお子さんに内容を少し話しておくといいでしょう。途中でお子さんはいろいろママに聞きたくなるのもわかりますが、終わってから聞くよう事前に伝えておきましょう。また、下のお子さんを連れて行く場合はなるべく端の席に座って、グズったら席を立つようにしましょう。▼服装:特にドレスコードはありませんが、芸術の映画を観に行く上に、東急文化村など大人な雰囲気の映画館での上映が多いので、普段より少しオシャレをしていくと、テンションも上がります。映画のあとは、ヨーロッパの雰囲気をそのままに、クロックムッシュやガレットや食べながら、お子さんとバレエ談義に花を咲かせるのもいいですね。なんでもそうですが、おけいこはいいものをたくさんみなければ始まりません。時間がたくさんある夏休みは、お子さんが成長できるチャンス! バレエ映画が花盛りな今年の夏休みこそ、親子ででかけてバレエへの理解をもっと深めてみては?ライター:まちとこ出版社 狩野綾子
2017年08月07日英国ロイヤル・バレエ団のスターとして活躍したタマラ・ロホが2012年より芸術監督を務め、大躍進を続けているイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)、その日本公演が間もなく開幕する。7月6日に開催された開幕記者会見には、ロホ芸術監督と、彼女のもとに集った選りすぐりのダンサー5人が登壇、16年ぶりとなる日本公演への意気込みを語った。【チケット情報はこちら】「私が芸術監督になってから、ENBはいろいろな変革を遂げてきました。新しいダンサーも迎え入れています。ぜひ、私たちの今の姿を見ていただきたい」と自信たっぷりの笑顔を見せるロホ。今回彼らが上演するのは、ENBの伝統的レパートリーの『コッペリア』と、ロホのもとで進められた画期的プロジェクトのひとつ、『海賊』だ。後者は2013年にカンパニー初演、英国のバレエ団による初の『海賊』全幕上演と注目された。現役ダンサーでもあるロホは両作品に主演。芸術監督との両立について彼女は、「私が踊ることで、カンパニーに注目していただき、ほかの素晴らしいダンサーたちを知っていただくいい機会になれば」と話す。また「自分の身体で示し、技術を、思いを継承することはとても重要なこと」とも。世界中からロホのもとに集まったダンサーたち。その個性は実に多彩だ。「ラテンならではの情熱的なダンサー」と彼女に紹介されたのは、セザール・コラレス。「『海賊』は花火みたいな作品。僕も出演しない日はチケットを買って客席で観たいくらいなんだ」とジョークをとばす。「今のENBは、タマラ自身。彼女がキャリアを通してやりたかったことを、このカンパニーで実現している」と話すのは、英国人プリンシパルのローレッタ・サマースケールズ。リード・プリンシパルの高橋絵里奈は、「ENBは私にとって家族。皆とともに母国日本で踊ることをずっと夢見ていた。嬉しい、いえそれ以上のことです」と感無量の様子だ。つい先日、ENBへの正式入団が発表されたユルギータ・ドロニナは『コッペリア』に主演。「コメディ・タッチのバレエを楽しんでいます。軽やかなバレエで、お子さんにも楽しんでいただけると思うわ」。イサック・エルナンデスはメキシコ出身。「ENBは前進あるのみ。タマラを中心に、つねにアイデンティティを表現し、皆で力を合わせ、新しいバレエの形を見出すことができるところ」と、カンパニーの特別感を強調した。「私の出身国、スペインはバレエの伝統が浅いけれど、逆に自由にいろんな伝統を取り込む機会に恵まれた。いいところをあわせて皆に伝えていきたい」と、未来を見据えるロホ。勢いに満ちた彼らの、エネルギッシュな舞台を楽しみたい。公演は7月8日(土)より、東京文化会館にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2017年07月07日バレエシューズブランド「プリティ・バレリーナ(Pretty Ballerinas)」は、2017年秋冬コレクションを2017年8月10日(木)より発売する。スペインの地中海に浮かぶメノルカ島で生まれた「プリティ・バレリーナ」は、スペインの土地の民族や建築、芸術、歴史などからのインスピレーション受け、毎シーズン新しいデザインを提案している。2017年秋冬のキーカラーは、レッドとパープル。インパクトの強い2色を部分的に使用してアクセントカラーにしたり、全面に施して刺激的なデザインを作り出したりして、シーズンテーマを楽しんだ。また、秋冬らしい素材使いもキーポイント。温かみのあるベルベット、ファー素材などをボディやデコレーションに使用している。ポインテッドトゥパンプスは、光沢あるパテントレザーを組み合わせて、異素材をコンビネーション。デザインはバリエーション豊かに揃えて。小さな星を散りばめたスター柄やレオパード模様、フラワープリントなど。またアッパー部分に、フリンジやファー、リボンをあしらったものもある。さらに、今季はバレエシューズだけでなく、プラットフォームシューズも展開。気分や装いに合わせて、様々な靴を取り入れて足元コーディネートを楽しんでみては。【アイテム詳細】プリティ・バレリーナ 2017年秋冬コレクション発売日:2016年8月10日(木)価格帯:20,000〜50,000円取り扱い店舗:プリティ・バレリーナ青山、銀座、百貨店・セレクトショップ【問い合わせ先】F.E.N.TEL:03-3498-1642
2017年07月06日先日、土屋太鳳や黒木瞳らが日本語吹き替えを担当することが発表された、バレリーナになることを夢見る少女の物語を描く『フェリシーと夢のトウシューズ』。この度、バレエ学校のカリスマ指導者の日本語吹き替えを、世界的バレエダンサー・熊川哲也が務めることが決定した。19世紀末のフランス、ブルターニュ地方の施設で暮らすフェリシーは、バレリーナになることを夢見る踊ることが大好きな少女。ある日、偉大な発明家を志している親友のヴィクターに誘われ、エッフェル塔が建設中の憧れの街パリを目指して施設を抜け出すことに…。やっとの想いで辿り着いたパリで、フェリシーはヴィクターとはぐれてしまうが、偶然にも夢にまでみたオペラ座を見つける。そこには、美しく踊るエトワールの姿があった…。元バレリーナで、いまはオペラ座の掃除婦のオデットとの出逢い、お金持ちの一人娘カミーユや数々のライバルたちの熾烈な競争。まだ、バレエを習ったことさえないフェリシーは、情熱と勇気だけを胸に、夢の舞台に立つことができるのか…!?『最強のふたり』の製作陣が初のアニメ映画に挑み、『カンフー・パンダ』『マダガスカル』などの名作アニメーションを世に出してきたアニメーター、パリ・オペラ座の芸術監督が集結し製作した、花の都パリを舞台にバレリーナになることを夢見る少女の物語を描く『フェリシーと夢のトウシューズ』。字幕版では、主人公のフェリシーの声をエル・ファニングが務めるほか、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセンらが参加することでも話題。さらに日本語吹き替え版では、主人公の少女フェリシー役を土屋さん、フェリシーにバレエを教えることとなる元バレリーナのオデット役を黒木さん、オデットの雇主でフェリシーの夢に立ちはだかる、ライバル・カミーユの母親ル・オー夫人役を夏木マリが担当。そして今回、新たにフェリシーの情熱と可能性を見い出し、厳しくも見守り続けるパリ・オペラ座バレエ学校のカリスマ指導者メラントゥ役として、熊川さんが出演することが決定。東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団し、史上最年少でソリストに昇格、プリンシパルに任命。これまで数々のバレエ団に客演で話題を呼び、英国ロイヤル・バレエ団を退団後は、「Kバレエカンパニー」を創立。バレエダンサーとしてのみならず芸術監督としても日本のバレエ界を牽引し続ける熊川さん。今回のオファーに関して熊川さんは、「声優は経験したことがなかったので興味はありましたけれど、僕の全てであるバレエという題材と、僕自身も沢山の生徒を教えていますので、フェリシーのバレエへのひたむきな情熱や、夢や希望へ向かっていく姿が心に染みました」と話し、「いちばん驚いたのがダンサーの動き。作品のクオリティの高さは感じましたが、デフォルメをしつつ、非常にしっかりしていながらも可愛らしい動きに驚きました」とプロから見ても納得のクオリティー。演じる役柄については、「根底に愛がなくてはいけないと思う。バレエに対する愛はもちろん、人間愛が必要だと思います。子どもたちは敏感なので嘘をつけないし、バレエの厳しさや現実を教えるのは自分自身も苦悩している場面があり、同じような経験をしています。この映画は、そんな中でも奮闘するフェリシーがとても可愛らしく、ほっこりして癒されました。子どもだけではなく教育に携わる人、芸術家、子どもをもつ親、すべての大人たちが共感できるシーンがあると思います」と熱い思いを語っている。『フェリシーと夢のトウシューズ』は8月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年06月16日東洋人が欧米のバレエ界で“差別的扱い”を受けることは多かっただろう。悔しい思いをしたこともあったに違いない。だが、彼女はバレエへの情熱とたゆまぬ努力で、頂点まで駆け上がってきた。その悔しさや涙を、語るはずもないだろう。彼女は主役(プリマ)なのだから。彼女は今日も英国ロイヤル・バレエ団の舞台に立ち、華麗なる跳躍で私たちを魅了する--。 15歳で日本人初のパリ・オペラ座バレエ学校留学、スイス、オランダを渡り歩き、現在、英国ロイヤル・バレエ団でファースト・ソリストを務める世界的バレエダンサー・小林ひかるさん(40)。留学当時のパリ・オペラ座バレエ学校では、生徒全員が寮生活。周りに日本人は一人もいなかった。 「踊りのレベルが高いので、みんなについていくのに必死で、ホームシックにかかっている時間なんてなかった(笑)」(小林さん) 最初は言葉もわからず、普通の授業についていくだけで大変だった。そのうえ、3年間のバレエ学校卒業後、パリ・オペラ座バレエ団に入団できるのは、1学年でわずか2人という狭き門。ライバルのバレエブーツの爪先に縫い針を仕込んで、ケガをさせた話まで聞こえてくるほど、同級生同士の足の引っ張り合いは熾烈だった。 「いじめられたか?と、よく聞かれるのですが、私は一度もないんです。そもそもバレエ団に入る枠には、非欧州人である私は、最初から入っていなかったんですね。最初から、ライバル視さえされていませんでした」(小林さん) なんと、学年終わりの進級テストは、フランス人でなければ受けられず、外国人留学生は校長が審査するという、いわば蚊帳の外扱いなのだ。バレエ学校卒業後は、1年ほど、若者だけのバレエ団に所属し、’95年、給料が出るスイスのチューリヒ・バレエ団に入団した。現在、英国ロイヤル・バレエ団一番人気のプリンシパル(最上位ダンサー)で夫のフェデリコ・ボネッリ(39)さんとは、チューリヒで出会った。 プロになった小林さんは、クラシックからモダンまで、幅広い演目に挑戦し、さらなる技術の向上と豊かな表現力を目指して、ボネッリさんとともにバレエ団を渡り歩いた。チューリヒに3年在籍し、オランダ国立バレエ団へ移り、さらに世界5大バレエ団の一つ、英国ロイヤル・バレエ団に挑戦することを決意する。 とはいえ、移籍はすんなりとはいかなかった。ボネッリさんは、プリンシパルとしてすぐに採用されたが、女性の採用枠がなかったのだ。彼女は諦めなかった。バレエ団の採用は年1回のため、今年空きがないなら来年も挑戦しようと考えていた。ところが運よくシーズンの終わりに空きが出たため、夫と一緒に移ることができた。 しかし、オランダでは、主役級の役を踊るようになっていたにもかかわらず、空きが出たのはランクが2段階も下のファースト・アーティスト。うれしかった半面、さすがに即答はできなかった。そのとき小林さん27歳。ロイヤルに入団すれば、それまで積み上げてきたキャリアを、最初からやり直すことになる。ソリストに昇格するためには、30作以上あるロイヤルの全レパートリーをすべて覚えることから始めなければならなかった。 「バレエマスターや友人に相談すると、みんな口をそろえて『このチャンスを逃してはダメ。最初はつらくても絶対、乗り切れる』と励ましてくださって。3日後には、喜んで契約すると返事をしました」(小林さん) ソリストになるまで3年かかり、’09年、ついにファースト・ソリストに昇進した。ファースト・ソリストに昇進したばかりの’09年12月、小林さんは、多くのプリンシパルを押しのけて、『眠れる森の美女』の主役オーロラ姫に抜擢された。長年、憧れてきた大役を得たと同時に、恐ろしいほどのプレッシャーがのしかかった。イギリス人は、日本人同様、含んだもの言いをして、直接、何も言ってこないが、誹謗中傷は間接的に聞こえてくる。 「悔しい思いをしたことは何度もあります」(小林さん) 出番が来たのに、舞台にたどり着けない。踊っているのに、振付がわからず、手も足も出ない。そんな悪夢を毎晩のように見た。さらに、彼女は男女カップルで踊り、愛を語り合う“パドゥドゥ”で悩んだ。 「ラブストーリーを演じる際、相手を心から愛せるかが非常に重要です。相手を本気で愛せないと、ほとばしるような演技ができませんから」(小林さん) 悩む彼女を力づけたのは、ボネッリさんの「僕はイマジネーションを使うんだ。踊る相手を、自分の愛する人に頭のなかで置き換えて、踊り続けるんだよ」という言葉だった。オーロラ姫を踊る小林さんの脳裏には、ボネッリさんの面影があったのだろうか。また、夫婦で、主役として共演することも2人の共通の夢だった。その夢は、ロイヤルの『眠れる森の美女』で、これまで3回、かなえている。
2017年06月04日ロンドンの中心部、コヴェント・ガーデンにある英国ロイヤル・オペラ・ハウスでバレエ『マイヤリング』のオーケストラ演奏が格調高く始まった。英国のロイヤル・バレエ団のシンボルカラー、クリムゾンレッドの緞帳が上がると、豪奢なウィーン・シェーンブルン宮殿のボールルームのセットが現れる。 舞踏会に出席する王侯貴族役のダンサーが2人1組で列をなし、舞台奥から蛇行しながら、華やかなパレードを見せる。その中盤で、黄金のマントを軽やかに羽織った女性ダンサーが、舞台を横切った。ファースト・ソリストの小林ひかるさん(40)だ。西欧人がほとんどのダンサーのなかで、オリエンタルな彼女の姿は、舞台から飛び出してくるかのように際立った。 彼女が演じたのは、主役3人のうちの1人、ラリッシュ伯爵夫人。オーストリア皇太子・ルドルフの元愛人の役だ。激しいパドゥドゥ(男性ダンサーと女性ダンサーが一緒に踊るデュエット)を踊るシーンで、小林さんはベッドに倒れこむルドルフの手を握り、右足で爪先立ち、左足を後ろに真っすぐ180度開いて上げ――一瞬、止まった。 その美しさに、記者は息をのむ。複雑な女心の襞をなんと巧みに表現するのだろう。「ブラバ!(女性に贈るブラボー!)」。アンコールで、緞帳のセンターから躍り出た小林さんを、感嘆を含んだ喝采が包み込む。万雷の拍手に、ロイヤル・オペラ・ハウスが揺れた。 終演後のステージドア(楽屋口)にも、大勢のファンが詰めかけていた。花束を手に、ステージドアを出てきた小林さんは、にっこりほほ笑み、ファン一人一人の目を見つめ、言葉を交わし、全員にサインをする。 「ありがたいですよね。雨の日でも雪の日でも、出待ちしてくださるんです。励まされますし、元気をもらえます」(小林さん) 実は、彼女は前日に、右足を捻挫し、その日はテーピングをして踊っていたという。舞台上の彼女は優雅で軽やかだっただけに、驚く。痛みをこらえていたようにはとても見えなかったのだ。 「私たちにとって、本番がすべてですから」(小林さん) ステージドアに面した裏通りで、スラリとしたイケメン男性が待っていた。ロイヤル・バレエ団一番人気のプリンシパル(最上位ダンサー)、フェデリコ・ボネッリさん(39)だ。小林さんの夫である。彼女がファンから解放されると、そっと近づき、2人は肩を並べて帰っていった。長身、スレンダーな美男美女。鍛えた体は、後ろ姿こそ美しい。その場に佇んでいたファンたちの間から、憧憬のため息が漏れてきた。 「昨年、日本全国で約35万8,000人がバレエを習っているという統計を昭和音大で出しました。彼女はその頂点に立っているんです」 そう語るのは、昭和音楽大学教授の小山久美さん。 「技能的に優れているだけでは、英国ロイヤルで主役を張り続けることはできません。顔が小さく、つぶらな瞳の小林さんでさえ、アジア人的な容姿はハンディキャップになる。そこを乗り越え、逆にアジア的な容姿が武器になるまでもっていけたのは、彼女が誠実にバレエと向き合い、技術を高め、精神的にも相当な強さがあるから。人間的に成熟していないと、到達できないことです」(小山さん) 英国ロイヤル・バレエ団に入団して14年。小林さんはプリンシパルに次ぐファースト・ソリストとして、ときにプリンシパルをも飛び越えて主役に抜擢され、極上のバレエを披露してきた。彼女は、これからも「諦めない」「挑戦し続ける」をモットーに、バレエの王道を歩み続ける。
2017年06月04日240年余の歴史を誇るモスクワのボリショイ・バレエが、6月2日から、広島を皮切りに東京、大津、仙台、大阪の全国5都市で、2年半ぶりの日本公演を行う。公演に先立ち、ロシア大使館で記者会見が開かれた。ボリショイ・バレエ チケット情報今年は同バレエ団の初来日から60年。また、ロシア政府が自国の文化芸術を紹介する “RUSSIAN SEASONS”の最初の開催国が日本に決まり、この公演がオープニングを飾ることになって、二重の意味で注目が集まる。プログラムは、ユーリー・グリゴローヴィチ振付の『白鳥の湖』と『ジゼル』、アレクセイ・ラトマンスキー振付、日本初演となる『パリの炎』の3作で、出演者には、世界的な舞姫スヴェトラーナ・ザハーロワをはじめ、エカテリーナ・クリサノワ、来日直前にブノワ賞受賞が決まったデニス・ロヂキンらスターダンサーに加え、将来を担う有望な若手も名を連ねる。会見に出席したマハール・ワジーエフ監督は、「ボリショイ・バレエの監督として来日するのは初めてですが、日本に来る時はいつも特別な思いがあります。今回のツアーは我々ボリショイ・バレエにとっても特別で、60年間来日し続けられたのは、日本の皆様に認めてもらえたからだと思います。これからさらに新しい歴史を紡いでいけるのではと期待しています」とにこやかに語った。「また日本に来られて嬉しいです。『パリの炎』を踊るのは初めてで、『ジゼル』も日本では初めてで責任を感じますが、同時にワクワクもしています。回を重ねるごとに気分が高揚して、素晴らしい舞台を作れるのではないでしょうか」と期待を込めるのは、プリンシパルのエフゲーニヤ・オブラスツォーワ。その2作で相手役を務めるリーディング・ソリストのイーゴリ・ツヴィルコは、「来日は2度目です。素晴らしい先輩たちの舞台に引けをとらないように、誇りを持って踊っていきたい」と力強く話す。入団1年目で抜擢されたアリョーナ・コワリョーワは、「初めて日本に来ることができ、喜びと共に責任と名誉も感じています。バレエを愛する日本のお客様の前で『ジゼル』のミルタを踊ることになり、とても緊張していますが、気持ちを込めて踊りたいです」と初々しく話した。世界最高峰のバレエを堪能できる贅沢な時間が始まる。東京公演は6月4日(日)に『ジゼル』にて開幕。6月7日(水)から12日(月)まで『白鳥の湖』。6月14日(水)・15日(木)は『パリの炎』を東京文化会館にて上演。チケット発売中。文:原田順子
2017年06月02日東京バレエ団はこの秋、〈20世紀の傑作バレエ〉と題した公演で初めてローラン・プティ(1924ー2011)の作品に取り組む。ビゼーの音楽に振付けられた傑作、『アルルの女』だ。このほど振付指導のルイジ・ボニーノらを迎えての公開リハーサルおよび記者懇親会が開催され、ボニーノはじめ、斎藤友佳理芸術監督、主演の上野水香、川島麻実子、柄本弾が公演への思いを語った。【チケット情報はこちら】懇親会冒頭から「『アルルの女』についてだね!この作品は実にディープで、受け取ることが難しいところがあるんです」と熱く語りはじめたボニーノ。婚約者がありながら、別の女性の幻影に心を奪われ、次第に正気を失っていく青年フレデリと、彼に献身的な愛を注ぐ婚約者ヴィヴェットの悲恋を描く作品だが、とくに終盤のフレデリのソロは、見る者の心をこれでもかと激しく揺さぶる。「世界じゅうで上演された、素晴らしい作品」と、愛情たっぷりだ。「35年間プティと一緒にいて、彼にすべてを学びました。最初は『コッペリア』の兵士役でしたが、始めた瞬間、恋に落ちました。ステップ、音楽性、感情、愛、ユーモア……。やりたいと思っていたまさにそのものだ、と。彼が亡くなって本当に寂しいし、こうして指導することは責任重大です」とボニーノ。稽古場では、コール・ド・バレエの指導を担うジリアン・ウィッテンガムとともに、実に緻密で、妥協のない指導を繰り広げた。初日と3日目に主演する上野は、昨年秋、モスクワでの〈クレムリン・ガラ〉でこの作品の抜粋を踊っている。パートナーは今回と同じく、イタリアの貴公子として名高いロベルト・ボッレ。この上演が今回の取り組みに繋がったと、斎藤芸術監督は話す。「求められるのは、99パーセントが“内面”。ダンサーたちには、この作品を通して変わっていってもらいたいのです」牧阿佐美バレヱ団在籍時よりいくつものプティ作品を踊ってきた上野だが、「以前客席から観たドミニク・カルフーニのヴィヴェットが本当に素敵だった。感情表現を、自分だけのものをつくっていきたい」と話す。2日目のヴィヴェット役、川島は「女性ダンサーの、感情的な意味での役割はとても大きいと感じた。どう掘り下げ、どう打ち破っていけるかが課題」という。彼女と組むのは柄本。数年前、ボニーノは彼に「『アルルの女』をやるといい」と声をかけたことがあるという。それがついに実現、「体力的にハードな作品と痛感。内側からストーリーを語れるようになりたい」と柄本も意欲的だ。〈20世紀の傑作バレエ〉公演は、9月8日、(金)から10日(土)まで、東京・東京文化会館にて。チケットは5月27日(土)午前10時より発売。取材・文:加藤智子
2017年05月25日おでかけが多くなるこれからの季節。「ヒールを脱ぎ捨てて楽チンぺたんこシューズでお出かけしたいけれど、スニーカーはカジュアルすぎて…」そう思っている方はいませんか?もしそんな風に思っていたら、女性らしいシルエットのバレエシューズ「farfalle(ファルファーレ)」がきっとそのお悩みを解決します。日本人女性の足を知り尽くした、職人さんのバレエシューズ日本の30年来の靴職人さんによって作られているバレエシューズ「farfalle」。その素材から縫製までしっかりと「Made in Japan」にこだわっています。日本人女性である私たちの足を知り尽くして作られているから、足全体にフィットして履き心地もとても軽く感じますよ。NASAが開発した技術を応用した「楽チン」高機能素材を足元に「マザータッチ」と呼ばれる中敷きは、固いアスファルトから受ける衝撃を和らげて、歩くごとにフワフワっとする履き心地。宇宙計画のためにNASAが開発した技術を応用した、衝撃吸収と荷重分散に優れた高機能素材は、お仕事やお出かけに忙しい私たちの1日の疲れをも和らげてくれますよ。スタッフもお気に入り!farfalleのある毎日楽チンでお洋服に合わせやすく、そしてコーディネートが女性らしくまとまることから、アンジェスタッフの中でも人気のシューズfarfalle。今日はアンジェスタッフたちの、そんなfarfalleのある毎日をご紹介しますね。【スタッフ苅谷(広報)の場合】シューズ: ラウンドトゥエナメルバレエシューズfarfalleブラック 普段のサイズ:22.5cm購入サイズ:36「幅は細身のバレエシューズ。でもエナメルが柔らかいので締め付け感がなく、履き心地がとっても快適なんです。」【スタッフ近郷(バイヤー)の場合】シューズ: ポインテッドトゥバレエシューズfarfalleホワイト 普段のサイズ:23.5cm購入サイズ:37「足入れをした時ちょっと窮屈に感じましたが、少し歩いていると馴染んできました。女性らしいコーディネートにも、カジュアルコーディネートにも、どんなコーディネートにも合わせやすくてお気に入りです。」【スタッフ池田(バイヤー)の場合】シューズ: ラウンドトゥエナメルバレエシューズfarfalleネイビー 普段のサイズ:23.5cm購入サイズ:37「とっても軽やかな履き心地が気に入っています。Made in Japanなのに、外国のブランドのような中敷きのデザインも好き。色違いで2足持っています。」どんな素晴らしいシューズでも、オンラインショッピングだときっとご不安なことも。そんなご不安を少しでも取り除けるように、商品ページには足の形や足囲などにも触れながらスタッフ試着コメントを掲載しています。ぜひ商品ページも覗いてみてくださいね。暖かくなってきたこの季節。「farfalle(ファルファーレ)」のバレエシューズで、足元に女性らしさを纏ってお出かけしてみませんか?
2017年05月07日古代インドの舞姫と戦士の悲恋を描く古典バレエの傑作、『ラ・バヤデール』を上演する東京バレエ団が、ゲストのダニエル・カマルゴ(オランダ国立バレエ団プリンシパル)を迎えてのリハーサルを公開。その後設けられた記者懇親会では、彼とともに、斎藤友佳理芸術監督、ヒロインを演じる上野水香、川島麻実子らが舞台への意気込みを語った。東京バレエ団 チケット情報東京バレエ団は4月上旬、ドイツのシュツットガルト州立劇場で『ラ・バヤデール』を上演し、大成功をおさめたばかり。同団の代表作のひとつとして上演のたびに評判を呼ぶ作品だが、斎藤芸術監督は「ゲネプロの幕があいた時、私はなんて無防備なことをしてしまったんだろうと、すごく後悔した」と明かす。カマルゴも在籍していた名門、シュツットガルト・バレエ団を擁し、熱心な愛好家が多い当地でクラシックの大作を上演する。それゆえのプレッシャーを乗り越えての大成功だ。「受け入れてもらえたことは、とても大きな喜び」と斎藤。貴重な体験を得て舞台にのぞむ団員たちに、初の客演となるカマルゴが加わり、よりいっそう美しく、パワフルな舞台が生み出されようとしている。ニキヤ役上野水香のパートナーとして招かれたカマルゴは、伸びやかかつダイナミックな踊りで日本でも観客の心を掴む若手スター。東京バレエ団が上演しているナタリア・マカロワ版『ラ・バヤデール』のソロル役は昨年、オランダで初めて踊り、マカロワ自身から直接指導を受けたという。「光栄なことでした。彼女はとても具体的に、スペシフィックな指導をされる方。それぞれの役の関係をとても明確に教えてくださいました」。初共演となる上野は「若くて才能があり、素晴らしいダンサー」とカマルゴを大絶賛。「私は2009年のバレエ団初演の時から、毎回違うパートナーと踊ってきました。今回もさらに違ったニキヤ、違った自分をお見せできるのではないかと思います」と話す。一方、2日目に主演する川島麻実子は、シュツットガルトでニキヤ役デビューを果たしたばかり。最終日にはガムザッティ役で出演する。「コール・ド・バレエ、ソリスト役とほぼすべての役を踊ってきました。それは私の財産。挑戦できるのはとてもありがたいことです。経験を活かしていきたい」と前向きだ。海外公演という大きな壁を乗り越えた彼らの、力に満ちた充実の舞台に期待したい。公演は6月30日(金)・7月1日(土)・2日(日)、東京文化会館にて。チケット発売中。取材・文:加藤智子
2017年04月25日一人の天才バレエ少女の、輝かしくも数奇な運命を描いた話題のフランス・グラフィックノベルの映画化『Polina, danser sa vie』(原題)が、『ポリーナ、私を踊る』の邦題で10月28日(土)より日本公開されることが決定した。ボリショイバレエ団のバレリーナを目指すロシア人の女の子ポリーナ(アナスタシア・シェフツォワ)は、厳格な恩師ボジンスキー(アレクセイ・グシ ュコフ)のもとで幼少の頃から鍛えられ、将来有望なバレリーナへと成長していく。かの有名なボリショイバレエ団への入団を目前にしたある日、コンテンポラリーダンスと出会い、全てを投げ打ってフランスのコンテンポラリーダンスカンパニー行きを決める。新天地で新たに挑戦する中、練習中に足に怪我を負い、彼女が描く夢が狂い始めていく…。ダンスを通して喜びや悲しみ、成功と挫折を味わい成長していく少女。彼女が見つけた自分らしい生き方とは――。本作は、BD書店賞、ACBD批評グランプリを受賞した、いまもなお人気の高い原作バスティアン・ヴィヴェスの「ポリーナ」を基に、よりリアリティと躍動感、そして伏線が張られたままのストーリーの空白部分に肉付けし、アーティスティックな作品へと昇華された意欲作。監督を務めるのは、ドキュメンタリーやショートフィルム、長編映画など幅広いジャンルの作品を手掛けているヴァレリー・ミュラーと、自身もバレエダンサーでありコンテンポラリーダンスのコレオグラファー(振付家)アンジュラン・プレルジョカージュが共同で担当。アンジュランはバレエ界の権威ある賞を数多く受賞し、パリ・オペラ座バレエ団をはじめ多くのバレエカンパニーへ作品を提供、1985年には自身のバレエカンパニーも設立している。そして今回、映画化にあたり主人公のポリーナを演じるのは、本作で映画デビューを飾ったアナスタシア・シェフツォワ。また、ポリーナが新しい道を模索する中で出会うコンテンポラリーダンスカンパニーの振付家を、フランスが誇る名女優ジュリエット・ビノシュ、さらにパリ・オペラ座エトワールのジェレミー・ベランガール、グザヴィエ・ドラン主演・脚本・監督作『マイ・マザー』や『胸騒ぎの恋人』にて、その美貌と存在感を放ったニールス・シュナイダーらが出演。本作でしか観ることのできない、華麗なダンスシークエンスを創り上げている。『ポリーナ、私を踊る』は10月28日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年04月23日世界の一流カンパニーとして人気を二分するパリ・オペラ座バレエ団、英国ロイヤル・バレエ団のスターたちが集い、それぞれの珠玉のレパートリー、さらには彼らがひとつの作品で共演する合同プログラムを上演するオペラ座&ロイヤル夢の共演〈バレエ・スプリーム〉が、この夏、実現する。3月上旬のパリ・オペラ座バレエ団日本公演期間中、出演者たちがプレス懇談会に出席し、公演への抱負を語った。オペラ座&ロイヤル 夢の競演 〈バレエ・スプリーム〉チケット情報公演に参加する精鋭ダンサーたちとともに現れたのは、パリ・オペラ座チームのスーパーバイザーを務めるオレリー・デュポン(パリ・オペラ座バレエ団芸術監督)。「これはとても野心的なプロジェクト。英国ロイヤル・バレエ団は素晴らしい、豊かなバレエ団で、日本のお客さんにふたつの異なった流派を見比べていただける素晴らしい機会になる」と、自身が選りすぐったダンサーたちを紹介した。パリ・オペラ座バレエ団の最高位、エトワールとして日本公演初日の主役を担ったマチアス・エイマンとミリアム・ウルド=ブラームをはじめ、昨年暮にエトワールに任命されたばかりのレオノール・ボラックとジェルマン・ルーヴェ、懇談会前夜にエトワールに任命され、会場を興奮の渦に巻き込んだユーゴ・マルシャン、デュポンが「素晴らしいショーマン」と太鼓判を押すプルミエ・ダンスールのフランソワ・アリュ。彼らが踊るのは、オペラ座自慢のレパートリーの数々だ。エイマンとウルド=ブラームがAプロで踊るのは、ヌレエフ版『白鳥の湖』第2幕のパ・ド・ドゥ。「新世代のエトワールたちと共演できることは、貴重な経験」(エイマン)、「皆さんに舞台をお見せできるのは幸せ」(ウルド=ブラーム)とふたりは話す。ボラックとルーヴェも、同『白鳥の湖』より第3幕のパ・ド・トロワをAプロで踊る。ともにエトワール任命の日に踊った作品だけに、その思いは特別のよう。「踊れることが楽しみ。ジェルマンは完璧なパートナーです」(ボラック)、「彼女は、私を物語世界へ導いてくれる頼もしいダンサー」(ルーヴェ)。アリュがBプロで踊る『レ・ブルジョワ』(コーウェンベルグ振付)は、テクニックと芝居心が求められるユニークな作品。「個性を発揮できると思います」と自信をのぞかせる。マルシャンが、Bプロの『グラン・パ・クラシック』(クゾフスキー振付)他で共演するのは、日本出身初のプルミエール・ダンスーズとして話題のオニール・八菜。「彼女とともにフランスのバレエを国際的に広めることができ、嬉しい」とコメント。「素晴らしいコラボレーションとなる」と、デュポンも新たな試みへの期待感に胸を躍らせているようだ。公演は7月26日(水)から30日(日)まで、東京・文京シビックホール 大ホールにて。チケットぴあではインターネット先行を3月30日(木)午前10時より受付。取材・文:加藤智子
2017年03月24日レペット(Repetto)から、バレンタインに向けたバレエシューズ「グルーピー(GROUPIE)」が10足限定で登場。2017年2月1日(水)より、銀座フラッグシップストアで発売される。レペットのアイコンである「バレリーナシューズ」が今回バレンタイン仕様に。トゥには真っ赤なハートモチーフがあしらわれ、ヒール部分も真っ赤に染められている。また、インソールには「SAINT VALENTIN」の文字が記された特別デザインだ。世界で100足の限定販売となり、日本では銀座の旗艦店で10足が販売される。【詳細】バレンタイン限定シューズ グルーピー<限定10足>発売日:2017年2月1日(水)価格:41,000円+税取り扱い店舗:銀座フラッグシップストアのみサイズ展開:35.0〜39.0
2017年01月30日プリティ・バレリーナ(Pretty Ballerinas)から、2017年春夏コレクションの新作バレエシューズが2017年2月9日(木)より発売される。プリティ・バレリーナのバレエシューズは、可愛くてロマンティックなデザインと脚を美しく見せる絶妙なカッティングで人気。ケイト・モス、オリヴィア・パレルモ、ミランダ・カーなども愛用している。今シーズンのテーマは「macaroon」。春の足音が聞こえてくるような、ふんわり弾む甘いカラー配色やモチーフ、シースルー素材やグリッターなど・・・フェミニンで上品シューズが多数展開される。フラミンゴや甘いマカロンカラー大人な印象のベージュスエードを使用したポインテッドトゥのシューズには、可愛らしいフラミンゴが描かれた。2匹の首でハート型になったロマンチックなデザイン。他にも、マカロンパープルや春の花々を彷彿させる鮮やかなレッド×オレンジ配色のシューズがお目見え。エッジの効いた大人グリッター全面グリッターのインパクトのあるバレエシューズは、トップにあしらわれたさりげないリボンでバランスが取れた一足。またメッシュ素材のブラックバレエには、つま先とかかとにラメが部分使いされたシックな雰囲気。他にも銀座限定商品として、つま先にスタッズがあしらわれた大人なポインテッドトゥも展開される。涼し気なシースルーバレリーナ暖かな風が吹く春夏に履きたいシースルー素材のシリーズからは、キラキラと輝くストーンが散りばめられた透け感のあるホワイトのバレエシューズや、つま先にフラワーカットを施した一足が登場。他にも、繊細なカットワークで指先が見え隠れするモデルも展開される。【概要】プリティ・バレリーナ 2017年春夏コレクション発売日:2017年2月9日(木)取り扱い店舗:プリティ・バレリーナ ギンザ、アオヤマ / 他、百貨店・セレクトショップ【問い合わせ先】F.E.N.TEL:03-3498-1642
2017年01月21日1月1日よりバレエ・ダンサーのオニール・八菜を起用した三越伊勢丹グループの企業広告が掲出される。同グループは、“基本を大切にしながら、未来へ向かっていく勇気”をテーマに、「this is japan.」を発信していく。「this is japan.」とは、三越伊勢丹グループが日本の伝統・文化・美意識の作り出す価値を再認識し、新しい価値として客に提供する取り組みを深化させ、企業メッセージとして2015年より設定したもの。品ぞろえ、おもてなしの心遣い、立ち振る舞いに、日本の四季で育まれた五感を生かした企業活動を行っている。17年のメッセージは「基本に磨かれて、信頼でかがやく。大切なことはいつも変わらない。」――このメッセージには、日々基礎を磨き上げるダンサーの能力を、信頼する監督や振付家が引き出して表現を輝かせてくれるというバレエの世界に同社が共鳴し、“自分自身を磨くこと、そして人との信頼を大切にしていこう”という想いを込めている。オニール・八菜は、1993年に東京で生まれ、3歳の頃よりバレエを始める。その後2001年にニュージーランドへ移住し、2008年にオーストラリアンバレエスクールに入学、2013年にパリ・オペラ座のシーズン契約を経て正団員に。そして2016年にはプルミエール・ダンスーズに昇格、同年5月には23歳にしてバレエ界のアカデミー賞とも言われる「ブノワ賞」を受賞した経験を持つ。広告ビジュアルでは、世界的に著名な振付家のピエール・ラコットとコラボレーションし、“未来の季節”と“二十四節季”をテーマに、未来と夢に向かって進んでいく勇気を表現したパフォーマンス姿が捉えられている。オニール・八菜は撮影時のインタビューで、「毎日の努力が未来へと通じる、と考えています。少しずつの日々の積み重ねが大切で、近道はなし!そうして到達した未来には、青空が広がり、きれいな光が差していると嬉しいですね」と話している。インタビューの様子は、三越伊勢丹のスペシャルサイト()で公開される。また、2017年2月4日の立春より同スペシャルサイトにて、オニール・八菜とピエール・ラコットが“二十四節季”をダンスで表現した、四季と「this is japan.」を象徴する舞踏が、2週間ごとに二十四節気の時候の挨拶と重ねて随時公開されていく。
2017年01月01日織田裕二主演で贈るTBSの新・日曜劇場「IQ246~華麗なる事件簿~」。この度、人気バレエ団「Kバレエカンパニー」のプリンシパルとして活躍中の“バレエ王子”こと宮尾俊太郎が、本作にレギュラー出演することが分かった。本ドラマは、やんごとなき貴族の流れを汲みながら、時の権力とは無関係に代々ありとあらゆる学問のみを探求してきた法門寺家の末裔で現89代目当主、沙羅駆が、嫡子だけに連綿と受け継がれるという“IQ246”という異能を武器に、世にはびこる難事件を鮮やかに解決する本格ミステリー。ストーリーは1話完結で描かれる。キャストには、主人公・法門寺沙羅駆役の織田さんを始め、土屋太鳳、ディーン・フジオカ、真飛聖、矢野聖人、篠井英介、寺島進、そして中谷美紀と個性豊かなキャスト陣が集結。そして今回新たに出演が明かされた、日本のバレエ界を牽引している「Kバレエカンパニー」のバレエダンサー・宮尾さんが演じるのは、警視庁捜査一課の刑事・山田次郎。ドラマの見どころは、常に暇を持て余し、自らが解くに値する謎を求める沙羅駆が、世間にはびこる難事件を鮮やかに解決へと導いていく姿であるが、そんな沙羅駆が首を突っ込んでいくことになる難事件の捜査を担当する刑事として登場するのが宮尾さんが演じる山田なのだ。山田は、灘高、東大、ハーバード大という超名門を次々首席で卒業したという経歴を持つ超インテリで、その上拳銃、柔術などにも長け、数か国語を操るという警視庁内でも一見優秀な刑事。警視庁内でその能力を見込まれているかは定かでないが、沙羅駆に出会って以来、難事件の捜査にあたる度に沙羅駆から捜査に首を突っ込まれては振り回され、その上その地味な名前をイジられたりしてプライドを踏みにじられるという役どころだ。連続ドラマのレギュラー出演は、2010年放送の「ヤマトナデシコ七変化」以来、本作で2作目となる宮尾さん。「出演オファーを頂き、とても嬉しかったです」と喜び、「映像のお仕事をしっかりとやってみたい、という気持ちがありましたし、豪華なキャストの方々からも沢山学ばせていただける機会をいただけたので、役者としての成長ができるように取り組みたい」と意気込んだ。また、今回は初の刑事役ということで、「刑事らしい所作、話し方など、普段経験したことがないので難しい部分もあると思っております。山田次郎は少し変わっているところがありますが、刑事という根本的な部分が揺らがないようにしたい」ともコメントした。今回の宮尾さん起用にあたって植田博樹プロデューサーは、「バレエ界という、ドラマとは異なるフィールドで日々戦っている宮尾さんから、新鮮で、バレエのように伸びやかな刺激をこの作品も受ける事を期待しています。気品溢れる佇まいの奥に親しみやすさを持つ宮尾さんは、この“山田次郎”の役にピッタリだと確信しております。ぜひ、お楽しみに!」と期待を寄せた。「IQ246~華麗なる事件簿~」は10月より毎週日曜日TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年09月07日『溺れるナイフ』『ピース オブ ケイク』などでおなじみのジョージ朝倉さんが、青年週刊誌で連載している『ダンス・ダンス・ダンスール』2は、クラシックバレエに情熱を傾ける男子中学生が主人公。バレエがテーマの現代版スポ根物語とは、ちょっと意外な気もするが…。「私も意外です(笑)。好きな作家さんでも、バレエマンガは読み飛ばしてしまうくらい興味がなかったので。だけど娘が習っているバレエ教室に男の子が入ってきて、この子はどういうメンタリティでバレエを始めて、この先、思春期をどう乗り越えていくんだろうってところから興味を持つようになったんです」幼い頃バレエにひかれながらも、父を亡くした潤平は、男らしくあろうとあきらめた。そんな彼がバレエと再び出合い、ピタピタのタイツ姿で舞う独特の美意識や、「女の子の習いごと」というイメージに反発しながらも、取り込まれていく。「やりたいことを見つけた人は羨ましいなって、自分の青春時代を走馬灯のように振り返って気づいたんです。オレの分まで羽ばたけ、潤平!と思いながら描いてます(笑)」本作のためにバレエを習い始めた朝倉さんは、うまく踊れないストレスで一時的に激ヤセ(!)してしまったほど。迫力あるダンスシーンも、そんな努力の賜物といえる。『溺れるナイフ』で実証済みだが、思春期の危なっかしい心のうちを描く手腕は本作でも際立っているし、男性目線なところも新鮮だ。「私のなかの中2男子を出しているだけ。潤平はお調子者だからフワッと生きてこられたけど、自分で人生を選ばなければいけない時期に差し掛かった感じを表現したいんです」いじめやスクールカーストなど、バレエ以外の部分も読み応えあり。人生をかけるべきものと出合った愛すべきおバカ中学生がどう成長していくのか、先物買いのファンのような気持ちで応援したくなるはず。◇幼い頃に出合ったバレエへの未練を隠しながら、男らしく振る舞う村尾潤平の前に、転校生の美少女と、孤高の天才少年が現れる。著者初の青年週刊誌連載。小学館各552円。◇(C)ジョージ朝倉/小学館「ビッグコミックスピリッツ」連載中。◇じょーじ・あさくらマンガ家。代表作に『恋文日和』『ピースオブ ケイク』『溺れるナイフ』『テケテケ★ランデブー』など。『溺れるナイフ』の実写映画版が11月公開予定。※『anan』2016年7月13日号より。写真・森山祐子インタビュー、文・兵藤育子
2016年07月12日左)Ella black love heart 29000円右)NICOLE suedestars 25000円スペイン発バレエシューズブランド「プリティ・バレリーナ(Pretty Ballerinas)」から、2016年秋冬の新作が登場。プリティ・バレリーナはバレエをコンセプトに、バレエシューズ、フラットシューズなどを中心に展開している。そのはき心地のよさと、脚を美しく見せる絶妙なカッティングが評判で、世界中のファッショニスタに愛されるブランドだ。今季のテーマはレトロ&クラシック。ウール、ポンポンファー、ベルベットなど異素材を組み合わせたり、鮮やかなブルー、ボルドー、深みのあるグリーンなどレトロ感のあるカラーのシューズがラインナップ。ソックスやタイツとも合わせて、女性らしいスタイルを演出したい。【概要】プリティ・バレリーナ 2016年秋冬コレクション発売日:2016年8月4日(木)価格帯:21,000〜38,000円取り扱い店舗:プリティ・バレリーナ ギンザ、アオヤマ / 他、百貨店・セレクトショップ【問い合わせ先】F.E.N.TEL:03-3498-1642
2016年06月26日ヴァレンティノ(VALENTINO)2016-17年秋冬コレクションで発表された、新作「バレエシューズ」が2016年6月より発売される。バレエやミュージックなどのアートからのエッセンスを受けた今季は、エレガントなドレスルックが目立つ。美しいドレープを効かせたもの、細やかなプリーツを配したもの、幾何学模様をあしらったものなど、多種多様なドレスたちがランウェイに彩りを添える。足元は、ウェアの優美さとは対照的とも言える、バレエシューズをマッチ。ブラックとベビーピンクをベースに、甲の部分にはストラップを添えた。ヴァレンティノのアイコンの一つ‟スタッズ”を均等に並べ、エレガンスと相反するハードさも香らせている。【アイテム詳細】ヴァレンティノ バレエシューズ 71,000円+税展開時期:2016年6月(予定)【問い合わせ先】ヴァレンティノ インフォメーションデスクTEL:03-6384-3512
2016年06月18日英国ロイヤル・バレエ団の日本公演が開幕、多くのファンが待ちわびた3年ぶりの日本公演とあって、会場は熱気に溢れ、華やいだ雰囲気に。6月16日の初日の模様をレポートする。英国ロイヤル・バレエ団 チケット情報日本公演で上演されるのは、『ロミオとジュリエット』と『ジゼル』の2作品。いずれも同団ならではの伝統を体現する、人気のレパートリーだ。特に公演日程前半に組まれた『ロミオとジュリエット』は、1965年に英国ロイヤル・バレエ団で創作、世紀のスター、マーゴ・フォンテインとルドルフ・ヌレエフが初演したことでも知られる同団の看板演目。いくつものバレエ団でレパートリー化された人気作でもあるが、この公演では、“本家”だからこその優れたれた上演に、皆が期待を寄せる。初日のジュリエットは、同団のプリンシパル、ローレン・カスバートソン。この役を得意とするという彼女だが、第1幕の登場場面から、まさに十代前半としか思えない無邪気さと可憐さで、瞬く間に客席を魅了してしまう。最大の見どころとなるバルコニーのパ・ド・ドゥは、弾けるような瑞々しさで恋の喜びを表現するフェデリコ・ボネッリのロミオとの、うっとりするような愛の語らいに、すっかり心を奪われる──。ダイナミックなリフトを多用した見応えある踊りも、身体のラインの美しさや技術の確かさより、何より、ふたりの心の動き、そのドラマが胸を打つ。“シェイクスピアの国のバレエ”のなせる技か、台詞のあるお芝居を見るように、ごく自然に、気負わずに楽しめることも、大きな魅力だ。悲劇へと突き進み、どんどんその印象が変わっていくふたりの姿に息を呑むいっぽうで、町の人々が集まる市場や厳かな舞踏会の場の迫力に、圧倒されることもしばしば。ヴェローナの町の人々を活き活きと演じる彼らの姿を前に、初演以来、この作品の魂を大切に受け継ぎ、上演してきた彼らの素晴らしき伝統を実感した。日替わりで登場する主役ダンサーたちは皆、いまが旬とも言うべき実力派ばかり。多彩な才能を擁するロイヤル・バレエ団の魅力を存分に味わいたく、連日劇場に足を運ぶファンも少なくないだろう。日程後半に上演される『ジゼル』は、細やかな演劇的アプローチが特徴的なピーター・ライト版。これも英国ならではの魅力的な作品だ。さらに、先ごろ日本人ダンサーの高田茜、平野亮一のふたりがプリンシパルに昇進するという嬉しいニュースも飛び込んできた。彼らの活躍への注目度も、自ずと高まる。公演は6月26日(日)まで東京文化会館にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2016年06月17日ロシア名門バレエ団で「白鳥の湖」に出演するなど、注目のバレエダンサーがスクリーンデビューを果たす、音楽とダンスが融合するエンタテインメント・ムービー『High Strung』が邦題『ハートビート』として、8月20日(土)より全国公開されることが決まった。誰もが夢を叶えるために訪れる街、ニューヨーク。プロのバレエダンサーになるために上京してきたルビーは、ある日、生活のために地下鉄で演奏するバイオリニストのジョニーと出会う。2人は徐々に惹かれ合っていくが、自分が思い描くようなダンスができないルビーは、同居人のジャジーと共に奨学金の資格剥奪の危機に直面する。一方、ジョニーは大切なバイオリンを盗まれてしまった上、グリーンカード詐欺に遭ってしまう。追い詰められた2人は、ヒップホップダンスチーム“スイッチ・ステップス”を誘い、お互いの夢を叶えるために“弦楽器&ダンスコンクール”に出場することになるが…。ニューヨークの街で夢を叶えるために奮闘し、成長していく2人を、ジャンルを超えた音楽とダンスが彩る、夏にぴったりなアツいエンタテインメント・ムービー。主人公のルビーには、アメリカ人で初めてロシアの名門マリインスキー・バレエに入団し、本作が女優デビューとなるキーナン・カンパ。また、彼女が出会うジョニーには、ミュージシャンとしても活躍し、イケメン英国男子の新星として注目を集めているニコラス・ガリツィン。さらに、ルビーのルームメイト、ジャジーには、英国ロイヤル・バレエ学校出身で、アリシア・ヴィキャンデル出演『エクス・マキナ』でAIロボットのひとり(?)を演じ、オスカー・アイザックとキレッキレなダンスも披露、エマ・ワトソン主演『美女と野獣』への出演も決まっている日系英国人のソノヤ・ミズノ。加えて、ロンドン、パリ、ロサンゼルス、ニューヨークから集められた、世界最高峰のダンサーたち62人が参加し、圧巻のパフォーマンスを披露する。『ハートビート』は8月20日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月13日今のセレブたちの定番エクササイズといえばやっぱりバレエ。ミランダ・カーをはじめ、ロージー・ハンティントン=ホワイトリーやジョーダン・ダンなどもバレエを取り入れた運動をしているとか。ボクシングをしているジジ・ハディッドも、最近はバレエを始めて、さらにスッキリ細くキレイになっています!セレブが火付け役となり、大人からバレエを始める人たちが続々といる中、自分も始めようかな……と考えている人もいるはず。そこで今回は、今さら聞けないけど知っておきたいバレエで痩せる理由と「太もも痩せポーズ」に迫りたいと思います。バレエをすると、なぜ痩せるの?バレエは全身運動なので、さまざまな筋肉を使います。だからダイエット効果が高いのですが、特にスマホをよく使う現代女性にオススメしたい理由は、姿勢が良くなるから!バレエは、お尻もお腹もキュッと引き締め、上から引っ張られたような感覚でまっすぐに立つことが基本。そのため、何度も繰り返すことで自然に美しい姿勢が身につきます。美しい、正しい姿勢をすれば、全身の血流が良くなり、脂肪燃焼効果がアップ。すると、日常の活動で消費するカロリーが上がり、痩せボディを手に入れることができるんです!気になる下半身は、このポーズでほっそり!?JCelesteFMさん(@sicelise)が投稿した写真 – 2015 7月 25 8:09午前 PDTPhoto by Instagramバレエやバレエエクササイズを行っている人の下半身は、適度に筋肉がついていて細い!その秘密は、かかと同士をくっつけ、つま先を外に広げたバレエの基本ポーズにあります。やってみると分かると思いますが、単純に見えてかなり難しいもの。まずはつま先を外に向けるだけでも大変ですし、そのポーズを保っていると、お尻や太ももの内側などがピリピリしてくると思います。でも、それこそがバレエの良いところ!普段使わない筋肉、特に下半身の筋肉をくまなく使うので、引き締め効果がバッチリなのです。究極の「太もも痩せポーズ」を家でやってみよう!Jourdan Dunnさん(@officialjdunn)が投稿した写真 – 2015 3月 14 8:05午前 PDTPhoto by Instagram(ジョーダン・ダン)バレエでは、かかと同士と膝同士をくっつけ、つま先を外に広げたポーズを第一ポジションと言います。そこから膝を曲げると「プリエ」、かかとを上げると「ルルベアップ」になります。第一ポジションから、ルルベアップ、さらにプリエしたポーズは「ダイアモンドポーズ」と言われ、究極の太もも痩せが叶うポーズ!さっそくやってみましょう。ダイアモンドポーズの作り方Aleenta BARREさん(@aleentabarre)が投稿した写真 – 2016 5月 18 8:56午後 PDTPhoto by Instagram1. まっすぐ立ち、膝とかかと同士をくっつけ、つま先をできるだけ外に向けます(第一ポジション)。2. かかとを上げ、つま先に体重を乗せます(ルルベアップ)。3. 膝をできるだけ深く曲げ(プリエ)、10秒キープ!4. もう一度かかとをくっつけ、ゆっくり降ろし、膝を伸ばせばOK。このポーズを一日10回ほど行ってみましょう。上半身はまっすぐ、両手もしくは片手を腰の高さほどの椅子に置いて行いましょう。注意してほしいのは、ふくらはぎばかりに集中してしまい、ふくらはぎに筋肉がついてしまうこと。あくまでも意識は太ももに向けるのがポイントです!太ももがプルプルするのは効いている証拠なので、それを実感してみてください。もしダイアモンドポーズが難しいという人は、まずは第一ポジションからプリエをするだけでもOK。その際、膝はつま先と同じ方向に向けましょう。また、膝を伸ばすとき、太ももをくっつけるように意識すると、内側の筋肉が使われて太ももの引き締めに◎。もっとチャレンジしたいなら、第一ポジションからプリエ、そこからさらに膝を深く曲げた「グラン・プリエ」に挑戦!深く膝を曲げたときはお尻が出たり、上半身が傾かないように注意。こちらも膝を伸ばすときに太ももの内側を意識しましょう。Gigi Hadidさん(@gigihadid)が投稿した写真 – 2015 11月 5 1:56午後 PSTPhoto by Instagram(ジジ・ハディッド)エクササイズなら家で簡単にできますし、本格的に始めたいなら手軽にレッスンも受けられるバレエ。自分ができる範囲で日常生活に取り入れて、痩せボディを手に入れちゃいましょう!
2016年06月03日ママたちが子どもの頃は、ほんの少し敷居が高い印象のあったクラシックバレエですが、最近は個人のバレエ教室だけでなく、さまざまな場所で学べるようになっています。どんなところでレッスンを受けられるのか、どんなクラスがあるのか、それぞれの特徴について紹介します。クラシックバレエのレッスン場所は増えている以前は先生の自宅やスタジオのバレエ教室でのレッスンがほとんどでしたが、最近はカルチャースクール、スポーツクラブ、公民館でのレッスン、幼稚園での出張レッスンなどがあります。レッスン場所として多いのは、次の3つです。・ベビークラスから上級者まで幅広いバレエ教室まずは先生の自宅やダンススタジオ、ビルなどでバレエ教室の看板を掲げているケース。先生はバレエ専門の講師がほとんどです。ベビークラスからトウシューズを履く上級者向けまで、たくさんのクラスがあります。最近ではママとベビーのクラスを開講している教室も見かけます。きちんと通うことにより、習熟度が増していき、発表会やおさらい会が行われる教室もあります。その頻度は1年~2年に1回程度。発表会にはお手伝いが必要なので、「保護者の会」や「母の会」という形で保護者同士の連携がはかられることが多いようです。・先生との出会いが期待できるカルチャースクールバレエ教室の先生やフリーの先生が出張レッスンのような形でクラスを開講しています。レッスン内容に満足したら講座修了後、先生が主宰する教室にスライドしてもよいでしょう。いきなりバレエ教室に通うのは敷居が高いと思う方にはおすすめです。カルチャースクールの規模によりますが、子ども向けの入門~初級レベルのクラスが複数の先生により開講されているところが多いようです。基本レベルのクラスでも選択肢が多いのはうれしいポイントです。・気軽に体験できるスポーツクラブスポーツクラブやジムのスタジオプラグラムとしてバレエクラスが設けられていることがあります。バレエ経験者のスポーツインストラクターが講師を務めています。クラス分けは年齢別ではなく、大人のクラスに子どもが入ってもOKというようにラフで、入門クラスからスタートするプログラムが多いようです。クラシックバレエがどのようなものか気軽に体験してみたいお子さんにはよいかもしれません。まず、体験レッスンや見学してから始めてみてはバレエのレッスンはさまざまな場所で受けることができて、それぞれ長所短所があります。そのポイントはママやお子さんによって違うでしょう。まずは体験レッスンを受けたり、レッスン風景を見学したりして、親子とも納得してから始めてみるのがよいでしょう。バレエは姿勢の美しさや柔軟性を高めるだけでなく、あいさつや礼儀を身につけることのできる習い事です。子どもが興味を持っているのなら、その背中を押してあげるのもよいのではないでしょうか。(田中かなた<フォークラス>)
2016年03月20日世界最高峰のバレエ団のひとつ、「マリインスキー・バレエ」東京公演開幕を前に11月25日(水)、取材会が開催。舞踊監督のユーリー・ファテーエフをはじめ、ウリヤーナ・ロパートキナ、ウラジーミル・シクリャローフ、キミン・キム、ザンダー・パリッシュらダンサーが出席した。マリインスキー・バレエ チケット情報ファテーエフ舞踊監督は、同バレエ団の来日の歴史が半世紀以上にもわたることに触れ「日本に来るたびに、目の肥えた聴衆のみなさんの愛情、温かさを感じています」と来日の喜びを口にする。今回、「ロミオとジュリエット」「白鳥の湖」という伝統的な作品に加え、「ジュエルズ」、そしてマリインスキーが日本で上演するのはこれが初めてとなる「愛の伝説」が上演される。過去には、ボリショイ・バレエが37年前の来日時に同作の上演を行なったことがあるが、ファテーエフ舞踊監督は「この作品はあくまでもマリインスキー劇場のために作られたものです」と強調!これまでほぼ門外不出とされてきた点について「規模が大きく、『ロミオとジュリエット』、『白鳥の湖』などよりも人数を必要とし、主役級のダンサー、それを飾るコール・ド・バレエの人数も多くなる」と説明。「今回、我々の誇りをかけて、あえてこの作品を持ってきました。ここ日本をスタートに、これから世界中でお見せできるようになれば」と意気込みを語った。ロパートキナはリハーサルの都合で冒頭のみの出席となったが「また日本に戻ってこられて嬉しいです。日本の独特の雰囲気が大好きです」と喜びを語ると共に「私にとって『愛の伝説』は最も好きな作品のひとつ。私は複数の主人公の中でも情熱的な女性を演じますが、みんなで主人公を作り上げていくところに魅力を感じています」と笑顔を見せた。シクリャローフも「日本公演は我々にとって特別なもの」とうなずく。近年、英国出身のパリッシュの人気が高まっている点について、ライバル意識を問われると「よきライバルの存在は、ダンサーがステージで成長するための糧です。その意味で素晴らしいライバルに恵まれていることを喜んでいます」と余裕の笑顔を浮かべていた。アジア人としてマリインスキー初のプリンシパル昇格を果たしたキムは、日本がマリインスキー入団後の初の海外公演を行った地でもあり「強い思い入れがあり、ステキな役を携えて戻ってこられてワクワクしています」と力強く語った。ファテーエフ舞踊監督は改めて公演を前に「絶対にがっかりさせません。日本のみなさんのための入念な準備を摘んできましたのでご期待ください」と自信をうかがわせていた。公演は12月6日(日)まで東京・文京シビックホール、東京文化会館にて。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日世界三大バレエ団の一つであり、ロシアの至宝でもあるボリショイ・バレエ団。創立から約240年もの間一度も撮影が許されなかった内部に初めてカメラが入り、誕生した禁断のドキュメンタリー『ボリショイ・バビロン華麗なるバレエの舞台裏』。ついにそのベールを脱ぎます!2013年1月、世界中を震撼させたボリショイ・バレエ団の芸術監督襲撃事件。覆面の男に襲われた元スターダンサーであり芸術監督のセルゲイ・フィーリンは、顔に硫酸をかけられ片目を失明してしまう。その凶悪な手口だけでなく、首謀者として捕まったのがなんとバレエ団のソリストであるパーヴェル・ドミトリチェンコという衝撃の展開はますます世間の関心を集めることとなった。当初は彼の恋人のダンサーが主役をもらえなかったことが原因とされていたが、フィーリン派とドミトリチェンコ派の真っ二つに分かれたバレエ団では、さまざまな陰謀説がささやかれ始めていた。最高峰バレエ団の一大スキャンダルへと発展してしまった事態を収束すべく、ロシア政府が送りこんだのは新たな総裁ウラジーミル・ウーリン。果たして、新体制でボリショイ・バレエ団は再び世界一のバレエ団としての誇りを取り戻すことはできるのか。バレエ団を支えるすべての人たちが一団となって目指す先に見えるものとは……?日本でも大きく取り上げられたこのニュースは覚えている人も多いはず。しかし、報道されていたような恋人の復讐のために起きた事件というそんな簡単なものではなく、ボリショイ・バレエ団が抱える大きな闇が引き起こした事件だといっても過言ではありません。未だ残るさまざまな疑問点やバレエ団の舞台裏について、ダンサーや劇場関係者がインタビューに答えていますが、あまりに赤裸々な内容に見ているこちらが思わずハラハラしてしまうほど。やはり美しいものには棘があり、そして影があるからこそ舞台上での光がより輝いて見えるのかもしれないとさえ感じてしまいます。バレエ好きな人はもちろん、普段はバレエをあまり見ない人というにも興味深いドキュメンタリー。世界一に君臨しつづけるボリショイ・バレエ団が、240年という長きに渡って閉ざし続けた秘密が今明らかになります。今後撮影が許可されなければ二度と内部を覗くことができないかもしれない貴重な映像の数々。ぜひ、この機会にお見逃しなく!イベントデータ:『ボリショイ・バビロン華麗なるバレエの舞台裏』公開表記:9月19日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開配給:東北新社© 2015 RED VELVET FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED
2015年09月19日