旅行会社のJTBが2月12日から3月31日まで“フランスキャンペーン”を実施する。首都圏のJTB店舗で4~10月出発の「ルックJTBフランス旅行」の成約者を対象にプレゼントを進呈する。同キャンペーンは「ルックJTBフランス旅行」の全コースが対象。成約者のうち先着3,000組に女優の寺島しのぶさんがお勧めするフランス生まれの紅茶「ニナス」が贈られる。また、本日、2月12日には品川プリンスホテルで「ルックJTBフランスセミナー」を開催。漫画『ベルサイユのばら』の作者・池田理代子さんとルックJTBのベテラン添乗員によるトークショーをはじめ、現地の旬な観光情報や、フランス旅行の楽しみ方などを紹介する。キャンペーンの実施にあたり、今回、JTBトラベルゲート新宿本店 海外旅行担当の中嶋泉さんと、フランス観光開発機構でプロモーション・営業担当を務める金田レイラさんに、フランス旅行の魅力について話を訊いた。――「ルックJTBフランス旅行」の中でのオススメプランを教えてください。中嶋:目玉の1つは 「街歩きと人気グルメを楽しむボンジュール・パリ8日間」に含まれる“ベルサイユ宮殿特別見学”です。『ベルサイユのばら』の舞台となる豪華絢爛な内装と美しい庭園で知られる宮殿ですが、通常は一般公開されていないマリー・アントワネットのプライベートルームを学芸員さんのガイドで見学することができます。既にベルサイユ宮殿に行かれたことのある方にも価値のある内容だと思います。そしてもう1つの目玉が「モンサンミッシェル地区とベルサイユに泊まる美しき北フランスとパリの休日7日間」に含まれる、モンサンミッシェル修道院の開館前貸切見学です。フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島と修道院として世界遺産にも登録されたフランスを代表する観光名所の1つですが、こちらを開館前に1時間貸切でご案内し、他の観光客がいない中でゆっくりと観光や記念撮影を楽しんでいただけます。金田:このモンサンミッシェルは、満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には陸橋が現れ、陸と繋がる“トンボロ現象”と呼ばれる現象が有名です。満潮に向かう時には今度は、引いた潮が猛烈な速度で押し寄せるので、かつては多くの巡礼者が命を落としたことでも知られています。そこで、1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、潮の干満に関係なく島へと渡れるようになったのですが、これにより潮流が堰き止められ、100年間で2メートルもの砂が堆積してしまい、島の間際まで潮が押し寄せることが無くなりつつありました。そこでかつての姿を取り戻そうと2009年にこの地続きの道路が取り壊され、潮の流れを邪魔しない橋をかける工事が始まり、2014年に新たな橋が完成しました。今年の夏の終わりには130余年ぶりに中世の時代と同じ姿の島の状態となるので、見どころです。――そのほか、海外旅行担当者や観光開発機構の方として、フランス旅行の魅力やオススメはありますか?中嶋:フランスはどこの地方に行くかで見る景色がまったく変わってきますので、訪れる人のいろんな目的を叶えてくれる旅先だと思います。例えばフランスと言うとやはり美食の国というイメージがあるかと思いますが、私たちが日本でイメージするような高級フレンチとは違って、カジュアルに簡単に入れるステキなレストランがたくさんあります。それから、パンはどこで食べても本当においしいですね。金田:フランスという国はその地方地方に根付いた食事があり、安くてもきちんと国の伝統や食材を守っていて奥が深いんです。――フランスの地方都市でのオススメやオススメのコースはありますか?中嶋:やはり南仏方面でしょうか。中でも南仏プロバンス地方に“鷲の巣村”という異名を持つ小高い岩山の上にあるエズという小さな村があるのですが、ここから見下ろす地中海の眺めは絶景と言われ、多くのガイドブックでも紹介されています。JTBでは写真が撮られたのと同じ時間帯、同じ場所にお客様をお連れして写真と同じ絶景を体験していただけるようにスケジュールを組んだコースもあります。それから、フランス北西にあるカニジーという街があるのですが、ここにある古城を全館貸切で滞在するコースもオススメですね。金田:個人的にオススメなのは、南西フランスですね。このあたりには“フランス人が最も好きな村”というフランス人による人気投票で2012年に1位に輝いた、サン・シル・ラポピーをはじめ、二重の城壁を持つヨーロッパ最大級の城塞都市として世界遺産にも登録されているカルカソンヌや、深い渓谷に佇む中世の街並みを残した小さな村々が点在しています。しかしフランスの特に地方は公共機関があまり発達していないため、個人旅行ではなかなか訪れるのが難しいです。バスで効率よく巡ることができる旅行会社のツアーを利用するのはオススメですね。――ありがとうございました。緯度で言うと日本ではちょうど北海道あたりの位置にあるフランス。気候的には4月から10月がちょうどベストシーズンにあたる。JTBの海外旅行担当の中嶋さんやフランス観光開発機構の金田さんが語るように、首都パリ以外の地方都市にも美しい景色や食、文化、芸術など魅力が満載の国だ。まだ訪れたことがないという人から“フランス通”の人まで、次の旅行先の候補地として検討してみてはいかがだろうか。
2015年02月12日フランス出身のハウス/エレクトロ・デュオ「ダフト・パンク」はロボットのヘルメットで素顔を隠す個性的なスタイルで知られ、ダンス音楽シーンの第一線を走るアーティストとして世界的に人気を博している。そんな「ダフト・パンク」および90年代台頭した音楽ジャンル“フレンチ・ハウス”をフィーチャーした映画『EDEN』(原題)の予告編が到着したと「billboard」が報じた。監督は『あの夏の子供たち』でカンヌ国際映画祭のある視点部門で審査員特別賞を受賞したフランス映画界の新鋭ミア・ハンセン=ラヴだ。ポールという名のDJが孤独、借金、依存症に苦しみながらも音楽シーンに貢献した20年を描く。90年代にDJとしてジャンルを先導した監督の兄スヴェン・ハンセン=ラヴの人生を基にしているという。キャストには日本でも公開となった『フランシス・ハ』で自由奔放な主人公を演じた新進気鋭の女優グレタ・ガーウィグや、『愛について、ある土曜日の面会室』のポーリン・エチエンヌなどが出演している。「ダフト・パンク」は映画の重要なシーンで自分たちの音楽が使用されることを早い段階から承諾し、サポートする意を示していたという。監督ミア・ハンセン=ラヴは、「彼らが映画の中に登場するとすれば、ストーリーの中にも登場したがっていた。メディア用に作りあげられたロボットではなく人間としてね。それが実現したとしたら私たちにとっては完ぺきだったわ。私としては、(人間になったからといって)彼らのパワーや謎めいたところが霞むことはないと思うわ」と語っている。「ダフト・パンク」本人が映画に出てくることはないが、度々2人を演じる役が出てくるという。『Eden』は最近トロント国際映画祭で上映されたばかりで、様々な買い手会社からオファーを受けているところだという。(text:cinemacafe.net)
2015年02月03日国が違えば、子育ての方法もかなり違います。私自身も以前、インドのおばあちゃんが生後3ヵ月のお孫さんの足首を片手で持ち、さかさまにしてベビーマッサージをするという姿を見て、驚がくしたことがあります。これはなかなかハードな例ですが、世界の国々には、さまざまな思想や価値観のもと、たくさんの育児の仕方があります。今回は、「フランスの子育て法」を紹介します。フランス人が子育てにおいて重視しているのは、小さいうちから「忍耐」と「社会性」を学ばせることだそう。一体どのような子育て法なのでしょうか。■フランスでは、夜泣きをする子どもがいない!?日本のママが抱える子育ての悩みとして、常に上位にくるのは「夜泣きがひどい」「なかなか寝ない」の2つ。ですから、「フランスでは夜泣きをする子どもがいない」と聞いて、驚くママは多いのではないのでしょうか?赤ちゃんが夜泣きをした時、日本ではまず、泣いている赤ちゃんを抱き上げて、赤ちゃんが何を要求して泣いているのかを考え、赤ちゃんが要求しているであろうおっぱいをあげたり、おむつを替えたりすることを行います。しかし、フランスではまったく違います。泣いている赤ちゃんを抱き上げることなく、5~10分間ほど、そのまま観察します。これは、「赤ちゃんには2時間という睡眠サイクルがあり、今はその睡眠サイクルをつなげる学習をしている最中。数分で泣き止むようであれば、睡眠サイクルがうまくつながらないことが夜泣きの原因。それを親が、お腹を空かせている、おむつが濡れていると先回りして抱き上げると、赤ちゃんの睡眠サイクルをつなげる練習を邪魔してしまう」という考え方によるもの。抱き上げて泣き止ませることよりも「赤ちゃんが上手に眠る術を身につけようとしているのを、邪魔せず見守ることが親の愛情」と考えているのです。そのせいか、フランスでは生後2~3ヵ月経つと、一晩中ぐっすり眠る子が多いのだとか。■フランスの子どもは間食をせず、食事を完食する子が多い!?日本のファミリーレストランでは、子どもが食べることに飽きて走り回ったり、駄々をこねたりしている光景をよく見かけます。しかし、フランスではこうした光景はほとんど見られないそう。さらに、間食をしないので、食事の時間にしっかりお腹が空いていて、好き嫌いなく完食する子がほとんどだそうです。これはフランスの親が、子どもが小さいうちから「食べることを楽しむこと」を一番に教えるからです。「子どもに生まれつき好き嫌いはない。食べ物の味や風味を楽しむことを学ばせよう」という考えのもと、調理法を変えたり、ユーモアを交えたりして、子どもが食べられるようになるまでさまざまな工夫をするそうです。また、保育園(託児所)や幼稚園でも、レストランで提供されるような食事が出されます。そして、園児にもきちんと料理の説明をし、「完食しなくてもいいけれど、すべての食事をテイスティング(味見)して、味や香りを楽しみなさい」と教えているそうです。決して、「栄養があるから!」と無理に食べさせはしないのです。■子どもへの叱り方も日本とは違う!?日本では、「子どもは親の所有物」のように扱われてしまうケースがありますが、フランスでは生まれた時から子どもに対し、「小さなおとな」として接しています。ですから、子どもを叱る時も、家庭や社会の枠組みの観点から叱ることが多いそうです。たとえば、子どもがお友達の行動を気に入らなくて叩いた場合、「痛いでしょ」「嫌な気持ちになるからダメでしょ」という言い方ではなく、「あなたには○○くんを叩く権利はない」という叱り方をします。買い物時、会計が済んだ後に、勝手に子どもが商品を持ってきてしまった場合は、どんなにスーパーが広くても、どんなにその子が小さくても自分で戻しに行かせるそうです。そのほかにも、子どもがやってはいけないことの境界線がはっきりしていて、その境界線の中では子どもは何をしてもいいけれど、境界線を越えた時、親は子どもを躊躇(ちゅうちょ)なく厳しく叱ります。そうすることで子どもに、社会生活の中でいかに自分をコントロールするかを徹底して教えているのです。なるべく子どものうちにたくさんのことを経験させてから、ルールを身につけさせようという考えの米国、日本、中国とは違い、子育てにおいてはなによりもまず、社会性が優先されるようです。【参考文献:『Bringing Up Bebe(「赤ちゃん」を育てるということ)』Pamela Druckerman・著(Penguin Books)】ご紹介した内容には、共感できる部分もできない部分もあると思いますが、ママ自身がいいなぁ! と感じた部分は、今後の子育ての参考にしてみるのもよいのではないでしょうか。子育てに完璧なレシピや考え方はありません。さまざまな事例を参考に、ぜひあなただけの子育て法を作っていってください。
2014年11月19日この秋、フランスの新星女優レア・セドゥを主演に迎えて、「美女と野獣」が実写映画化される。この物語は、これまでも様々な形で描かれてきた。今回はそのルーツをご紹介したい。本作の基となるのは、1740年にG・ド・ヴィルヌーヴ(ヴィルヌーヴ夫人)によって書かれた小説。あらすじは、次のようなものだ。3人の娘を持つ商人が、末娘のためにバラを摘もうとある庭に忍び込むと、庭の主である野獣が現れ、豪邸で商人を歓待するが、商人は欲を出したため監禁され身代わりに娘を要求される。末娘は身代わりとして野獣のもとに赴き、野獣は娘に求婚するものの、その恐ろしい姿もあって拒否される。末娘の一時帰郷の申し出に、野獣は嘆きながらも許可を与え日限を告げるが、それを過ぎると野獣は死ぬという。2人の姉は里帰りした末娘から豪邸での生活を聞き、嫉妬して妹を引き止め、日限に間に合わないよう仕向けるが、末娘はなんとか瀕死の野獣に再会し、その求婚に応え、野獣は本来の姿に戻る。「美女と野獣」と聞いて想像する物語とは少し違っているはずだ。現在、広く知られているのは、1991年にディズニーがアニメーション映画として描いたものだろう。これはヴィルヌーヴ夫人の小説を短縮して、1756年に出版された、J・L・ド・ボーモン(ボーモン夫人)版の物語だ。昔のおとぎ話に見られる、シニカルな教訓めいたストーリーを孕んでいるあたりが大きな違いだ。しかし、この“欲や業”といった要素こそが美しい愛とのコントラストを生み出し、より物語を切なくも豊かなものにしている。昔ながらの映画ファンならば、フランスの詩人であり映画監督として活躍したジャン・コクトーの実写化作品(’46)を思い浮かべるかもしれない。彼が原作としたのは、ボーモン夫人版だが、コントラストと言うならば、ジョゼット・デイが演じたベルの圧倒的な美しさと、悍ましい野獣の対比は一種の美を生み出していた。その後のディズニー版を始め、1991年にはアメリカで、2009年にはオーストラリアで、と映画作品だけでも4本の作品が作られ、時代を越えて語られ続けているマスターピースといえる物語だろう。この秋に公開される本作の監督を務めたクリストフ・ガンズは、今回の実写映画化についてこんなコメントを寄せている。「おとぎ話の素晴らしところは、いつどこで語っても素晴らしいところ。誰もが子どもの時に聞いて普遍でありながら、常に新しい発見がある。70年前のコクトー版は何度も観て参考にしているし、好きな作品だ。コクトーがとても素晴らしいものを作り上げているからこそ、そこに挑みつつ彼が描かなかった野獣が獣になってしまった理由の方に焦点をあてたかった」。さらに、原作の、そして本作のタイトル「La Belle et La Bete」について面白い見方を明かしてくれた。「『美女と野獣』という意味にもとらえられるが、意味の取り方によっては、野獣が美しく(気高く)、ベル=美女が獣的(官能的)、というとらえ方もできる。両方の意味を兼ね備えているから面白いんだ。それを本編にも反映したかった」。そんな思いを込めて練られたストーリーはというと、「原作をベースにしつつ、野獣の過去のエピソードなどは私の創作なんだ。ただ、原作の根底にもギリシャ神話があって、ディアナ(最高神であるゼウスとレトの娘で太陽の神・アポロンの双子の妹/狩りの女神であり、月の女神)のエピソードを参考にして考えたものだ」とより幻想的なものになっていることを期待させる。一方で、フランスで人気の日本のアニメーション、特にジブリ作品からも影響を受けているよう。「宮崎監督作品はほぼ全て観ているよ。彼の作品で初めて観たのは、『ナウシカ』か『ルパン』だったかな。彼の作品は、自然信仰を掘り下げているところが好きなんだ。インタビューを受けて気付かされたんだけど、今回の映画での“光の使い方”などは、ナウシカの影響を受けている部分はあるかもしれないね」。果たして、どんな作品に仕上がっているのか?「美女と野獣」の歴史にまた新たな傑作として刻まれそうだ。『美女と野獣』は11月1日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月13日フランスのグルメを一堂にそろえる「フランス展」が4月16日から伊勢丹新宿店本館6階催物場で開催される。21日15時まで。今回はフランス北東部のアルザス地方にフォーカスし、同地方のスイーツや伝統料理を紹介する。今回注目なのは、日本初輸入のスイーツ「メゾン・アダム」のこうのとりの卵型チョコレート(1,900円/限定600点限り)。アルザスのシンボルといわれる“こうのとり”の卵をかたどったプラリネチョコレートをキャンディコーティングしたものだ。「ビスキュイ・アルザシアン」のこうのとりの卵型チョコレート(3,400円/限定800点限り)は会期初日で完売したという。会場内にはイートインコーナーを設置。チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」でも活躍するパティシエ浅見欣則のパフェは、三つの味(いちご系、ショコラ&キャラメル系、ショコラ&マンゴー系、各1,280円/各日80点限り)で初登場。浅見は昨年フランスより帰国し、アルザスの魅力をショコラで表現している。会期中は本人が来場し、できたてのパフェを提供する。フォアグラの名産地として知られるアルザス・ストラスブール創業「フェイエル」のフォアグラを使用したガレット(2,000円)、バゲットを添えてワインと一緒に楽しめるムースフォアグラ(2,800円)もイートインで堪能できる。テイクアウトコーナーのアルザス伝統料理にも注目したい。アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理として知られるキッシュ。「ル・プティ・トノー(Le Petit Tonneau)」の生クリームと卵を使って焼きあげたキッシュロレーヌ(600円)や、サーモンとほうれん草のキッシュ(600円)も販売される。ナチュラルチーズ専門店「チーズオンザテーブル(Cheese on the table)」は、アルザス山中にある谷・マンステルが原産のチーズ・マンステール(1,600円)や、フルーツやナッツと相性がいいとされるシュプレーム(1,700円)を販売。マンステールは7世紀に修道士が作り始め、ゆでたジャガイモに合わせるのがアルザス流だという。
2014年04月14日本年度のフランス映画祭をオープニング作品として飾った、フランス映画界の旗手フランソワ・オゾン監督の最新作『危険なプロット』が、今秋10月より公開される。このほど、本作の最新ポスターと日本版予告編が解禁となった。作家になる夢を諦めた高校の国語教師・ジェルマンは、凡庸な作文添削にうんざりしながら毎日を送っていた。ある日、生徒・クロードが書いた作文に心を奪われる。クラスメイトとその家族を細かく描写したものだったが、彼の才能を感じ取り、小説の書き方を個人指導していく。才能を開花させたクロードは、クラスメイトの家の中を覗き見、美しい母親を観察して次々と“新作”を提出してくる。次第に、クロードの紡ぎ出す物語に心を絡め取られたジェルマンは、続きを求めて歯車を狂わせていき、クロードの文章はますますエスカレートを始めていく…。本作は、文学を愛する教師と文才に恵まれた生徒との、緊張感漂うやりとりを描いた、知的サスペンス。オゾン監督の最高傑作との呼び声も高く、現在フランスで120万人動員の大ヒットを記録している。今回公開となった予告編では、「読者は王だ。飽きさせてはいかん。」と、教師・ジェルマンが持論を展開する“個人授業”の一端と、「傑作を書くための条件は、刺激的な設定、よめない展開、そして意外な結末」と手ほどきを受けた生徒・クロードが、より刺激的な作品を書くために入り浸っている同級生一家への観察が、徐々にエスカレートしていく様子が描かれている。本作のキーマンとなる才能に恵まれた生徒役には、新鋭エルンスト・ウンハウワーが大抜擢。美しく、ミステリアスで、スクリーンから投げられる激しい眼力を持った彼は、フランスでの大ヒットの一因とも言わしめた。また、ポスター・ビジュアルでも、不敵な笑みをたたえてその美しさを放ち、注目を集めている。果たして、個人授業から次第に心理戦へと変わっていく『危険なプロット』は、どんな思いがけない結末を私たちに見せてくれるのだろうか。『危険なプロット』は10月、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。※『危険なプロット』の予告編はcinemacafe.net記事ページよりご覧いただけます。(松雪範子(cinema名義))■関連作品:危険なプロット 2013年10月、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開(C) 2012 Mandarin Cinéma-Mars Films-France 2 Cinéma-Foz
2013年08月14日フランス映画にどんなイメージをお持ちだろうか?昨年のアカデミー賞を賑わせた『アーティスト』?世界中で大ヒットを記録した『最強のふたり』?はたまた、オシャレ女子たちを虜にした『アメリ』?軽やかな作風の中に一味効いた独特のエッセンス、さらに魅惑の街並みと美意識が作り出す映像美。そんな魅力がたっぷり詰まったフランス映画、中でも女性監督たちが自身の実体験から作り上げた日本初公開となる3作品を特集上映する「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」が今月30日(土)から6週間限定で開催される。そこで、シネマカフェではこの女子にこそ観てほしいフランス映画3作品を、「初恋」、「ファッション」、「妊娠・結婚」と3回にわたってご紹介。第2回目は、フレンチ・ポップな色々とりどりの70代「ファッション」が楽しめる、『スカイラブ』をピックアップ!『スカイラブ』は、1970年代のブルターニュ地方を舞台にした大家族の姿を描いた物語。監督を務めたのは、イーサン・ホーク主演の『ビフォア・サンセット』やレオス・カラックス監督の『汚れた血』で注目を浴びた女優、ジュリー・デルピー。なんとこのちょっとおかしな家族たちの物語は、デルピー監督自身の子どもの頃の体験を基にしたものなのだとか。主人公はアベルティーヌ、その母親・アンナ役として出演いている。そしてそれを囲む親戚たちのキャラは全員個性豊かで、ドラマティックは展開はなくても、みんなのユーモアにあふれた会話を聞いているだけで、観ているこちらまで家族の一員になった気分にさせてくれる。そして、なんといっても本作に登場するこの家族たちのレトロ・ファッションには思わず目と心を奪われるはず!女性たちはカラフルなワンピースにスカート、日本だと地味になりがちな男性陣もオレンジのシャツや白のショートパンツなど攻め気味のスタイル。さらに、ビーチのシーンでは大人も子供も男も女もみんな大胆な柄物の水着を怯むことなく披露してくれる。そのほかにも、70代の歌謡曲やクラブミュージックに、一瞬戸惑うほどの驚きのディスコ・ダンスが披露されたり、さらに会話の端々には5月革命などフランス独特のカルチャーがいたるところに散りばめられている。何とも陽気で、何だかキマっている彼らと一緒にあなたも70年代のフランスにタイムスリップしてみては?『スカイラブ』は、3月30日(土)より開催の特集上映「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」(@渋谷シアター・イメージフォーラム)にて6週間限定上映。(text:cinemacafe.net)
2013年03月16日エールフランス航空(本社 フランス・パリ)はこのほど、アレクサンドル・ド・ジュニアック代表取締役社長兼CEOが初来日し、記者会見を行った。エールフランスは今年、日本就航60周年を迎えた。この記念の年に同社は日本路線の拡大とサービスの強化を表明。来年4月3日に同社グループのKLMオランダ航空が福岡 - アムステルダム線を週3便のスケジュールで開設する。また、2014年3月に予定されている羽田空港の国際線発着枠の拡大時に、自社運航での羽田 - パリ線の就航を目指すと発表した。「現在はボーイング777型機の使用を予定しているが、羽田空港の環境が整えばエアバスA380を就航させる」(ジュニアック氏)。日本路線は震災からの復興もあり、2012年は9月までで成田線が87%、関空線が84%と高いロードファクター(座席利用率)を達成。座席供給量を30%増やしたところ、需要も30%増えた」。フランスへの旅行者が多いという。エールフランスは総2階建てのエアバスA380を日本路線に使用しているうちの1社。「ラ・プリミエール」(ファーストクラス)、「アフェール」(ビジネスクラス)、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスを設置している。広々としたキャビンにはムードライティングを採用。日本路線は他路線に比べプレミアムエコノミーの人気が高い。シートのピッチ(前後間隔)も幅もエコノミーより20%余裕を持たせ、ビジネスクラスを彷彿とさせる幅広い革製のアームレストを採用。疲れを軽減し、リラックス度を高める人間工学に基づいたシェル型シートが特徴だ。また、2012年夏にはパリのシャルル・ド・ゴール空港に世界で最も広いビジネスラウンジをオープン。成田空港のラウンジの改装も終了間近だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月14日フランス映画ながら、日本での観客動員数が36万人を突破する大ヒットを記録している『最強のふたり』。先日、本作の監督を務めたオリヴィエ・ナカシュとエリック・トレダノが自身のtwitterを通して、2013年度のアカデミー賞外国語映画賞のフランス代表として本作が選出されたことを明らかにした。事故で車いす生活になった大富豪と彼の世話をすることになった黒人青年。生まれも育ちも全く異なる2人が衝突しながらも互いを受け入れ、友情を築いていく姿を描く。本国・フランスでは3人に1人が観たと言われ、各国の大統領なども関心を寄せる社会現象を巻き起こした本作。昨年の東京国際映画祭でサクラグランプリを受賞するなど、公開を前に日本でも大きな注目を集めていたが、公開を迎えてからもその勢いは衰えることなく、公開3週目に入っても全国興行収入ランキングでに3週連続TOP10入りを果たすなど、口コミでその良作ぶりは広まり続けている。さらに、北米でも本年度外国語映画No.1の動員数を誇り、世界各国で開催される映画祭ではすでに数多くの賞を総なめにしてきた『最強のふたり』。今年のアカデミー賞で作品賞ほか5部門を制したフランス映画『アーティスト』の再来を予感させる本作の快進撃に、再び世界が注目している。オスカーのノミネート作品発表は2013年1月10日(現地時間)、昨年に続くフランス映画旋風からまだまだ目が離せない。『最強のふたり』はTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開中。■関連作品:最強のふたり 2012年9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORPアーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm
2012年09月21日「ぴあ」調査による9月1日公開の映画・満足度ランキングは、フランスで昨年の興収ナンバーワンに輝いた『最強のふたり』がトップに輝いた。2位に“レゲエの神様”ボブ・マーリーのドキュメンタリー映画『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』が、3位に赤塚不二夫原作の人気漫画を綾瀬はるか主演で実写化した『映画 ひみつのアッコちゃん』が入った。その他の写真1位の『最強のふたり』は、年齢も生活環境も異なるふたりの男性が出会い、深い友情を育んでいく姿を描いた人間ドラマ。観客からは「ふたりの掛け合いにお腹を抱えてげらげら笑い、爽快感を味わえた」「ときには先のことばかり考えずに動いてみるのもいい。明日から頑張ろうと思った」「キャストふたりの演技が素晴らしい。前向きに生きる力が伝わってきた」「新しい発見があり、障がい者との接し方を改めて考えさせられた」「この作品の魅力は、感動と笑いに包まれながら話が進んでいく点」「ふたりの信頼関係には、それぞれの人間性が表れていて、外見や人種の違いをこえたハートを感じることができた」などの声があがり、幅広い世代から高い満足度を獲得。公開初日は、満席の回が続出する注目度で、口コミによるさらなる動員増が期待できそうだ。2位の『ボブ・マーリー…』は、家族や友人、バンド・メンバーによる貴重なインタビューなどでボブ・マーリーの素顔に迫った記録映画。出口調査では「本人の映像を観ながら、時系列で彼の人生をたどれたので、曲の背景を知ることができてもっと好きになった」「厳しい人生の中で平和を願って歌い続ける姿は素晴らしいしカッコイイ」「レゲエの紹介にとどまらず、戦争や人間の根源に関わるテーマを、音楽を通じて紐解いていくので考えさせられた」「レゲエを知らない人でも展開に引き込まれていくのでオススメ」などのコメントが寄せられた。(本ランキングは、2012年9月1日(土)に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年09月03日フランスで大ヒットを記録した映画『最強のふたり』の特別試写会が、27日に名古屋で開催され、“笑う介護士”として知られる袖山卓也氏が、日本の介護の現状を通して本作を語った。その他の写真『最強のふたり』は、事故で全身麻痺となり車椅子生活を送る富豪フィリップと、介護者面接にやってきた黒人青年ドリスが出会い、ときに反発し合いながらも深い友情を育み、やがて“最強の友”となるまでを描いたヒューマンドラマ。袖山氏は、民間のデイサービスセンターを開設し施設長を務めるなど介護の現場で経験を積み、「有限会社笑う介護士」を設立。既成概念にとらわれず障がいを持つ人々に接する活動が話題を呼んでいる。今月だけでも劇場で7、8本の映画を観たという映画好きでもある袖山氏は、本作を「介護や医療の映画で“これはいいな”と思ったのは久しぶり」とコメント。劇中では初めて介護に携わるドリスの姿がユーモラスに描かれていくが、介護には「愛が絶対に必要。しかし愛情だけでは介護は続かない。繊細な配慮と技術。それは被介護者の安全のためになくてはならないもの」と説明。「だからドリスの介護は本来めちゃくちゃなんですよね」と、介護士ならではの視点でコメントすると、会場からも笑い声があがった。最後に、袖山氏は「この作品の笑いの中に、悲しみや笑顔など、いろんな感情が揺さぶられた思うが、その中で当たり前に生きてることのありがたみに、今日、気づいてもらえると、この映画を観た意味があるのではないか」と語った。『最強のふたり』9月1日(土)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
2012年08月29日実在する全身麻痺の大富豪とその介護人の友情を描き、本国フランスで2011年興行収入1位を記録した映画『最強のふたり』の、笑えるシーンを抜粋した特別動画がこのほど到着した。『最強のふたり』特別動画『最強のふたり』は、パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪のフィリップと、彼を介護するスラム出身の黒人青年ドリスが織り成す友情を描く人間ドラマ。生活環境も価値観も相反するふたりが出会い、衝突しながらも徐々に友情を育んでいくさまを、笑いと涙を交えて描写し、これまでハンディキャップを題材にした映画『アイ・アム・サム』や『フォレスト・ガンプ 一期一会』など、感動作のイメージを覆した本作。特別動画では、フィリップとドリスの微笑ましいやりとりのシーンを抜粋し紹介している。中でも、ドリスがフィリップにご飯を食べさせるシーンで、ドリスが秘書のお尻に気を取られながらフィリップの頬や目に食べ物を運んでしまうさまは笑いがこぼれるひと幕だ。各国で外国映画としての興行収入をぬりかえ、ハリウッドでリメイクも決定し注目を集める本作。日本では9月1日(土)より公開される。『最強のふたり』9月1日(土)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2012年08月10日全長約70cm!特大サイズの「お魚フランスパン」を特別販売する『フランスフェア ~フランスはマルシェの国~』を開催する、フランス・パリ16区発祥のベーカリーショップ「マリー・カトリーヌ」(大阪府守口市などに9店舗展開)。開催期間は、7月5日(木)~7月18日(水)まで。「グランドポワソン」全長約70cm重さ2.7kg/¥126/100g(カット販売のみ)フランスのマルシェ(市場)でのお買い物の楽しさをベーカリーで表現したら?そんな想いから、期間中定番商品のフランスパンをお魚の形に変身させ、うろこの形までリアルに再現した、特大サイズの特別商品「グランドポワソン」が登場。一匹(?)まるごとなんて持って帰れない!なんてあなたも大丈夫、この「お魚フランスパン」はカット販売のみとなっている。この他にも、フランスではお馴染みの食材をふんだんに使用した新作パンが多数そろっており、フランスの日常の光景がみられるマルシェの賑わいを楽しむことができる。お問い合わせ:マリー・カトリーヌ 公式サイト
2012年07月04日7月14日(土)はフランス革命記念日。こちらを記念してベーカリー「ドンク」では、近年国際的なパンの大会で入賞するなど高い技術を評価されている日本人パン職人と、伝統的なフランスパンのおいしさにスポットを当てた「フランスフェア ~伝えたいフランスの味、日本人ブーランジェの味~」を開催。フェアでは、バゲットやクロワッサンなどフランスのパンを多く取り揃えるほか、日本人パン職人たちが伝統パンにアレンジを加えた新作パン8点(うち2点は販売店舗により取り扱いが異なります。詳細は各店舗にお問い合わせください)を全国のドンクのお店で販売。▼ごまと亜麻の実のバゲット白ゴマ、黒ゴマ、亜麻の実の入った風味豊かなフランスパン。(考案:岡田重雄 1994年クープ・デュ・モンド3位入賞)▼コンテチーズのカンパーニュフランスのフランシュ・コンテ地方のチーズを使ったフランスパン。コンテチーズはアルプスに近いジュラ山脈一帯で、職人が手作りしているハードタイプの熟成チーズ。(考案:佐藤広樹 1996年クープ・デュ・モンド4位入賞)▼パン・レジェール・オランジェ ~オレンジ風味のふんわりパン~レジェールとはフランス語で「軽い」という意味。外はサクッ、中はふんわりとしたオレンジが香る一品だ。(考案:菊谷尚宏 2002年クープ・デュ・モンド日本代表チームとして総合優勝)▼カレンズとクリームチーズのパン・オ・セーグルフランス産クリームチーズをカレンズ入りのパンで包み焼き上げたライ麦パン。(考案:西川正見 2010年クープ・デュ・モンド個人戦において日本代表として出場)「コンテチーズ」など、普段なかなか日本のパン屋ではお目にかかれない、フランスで愛されている食材を積極的に取り入れた、職人のオリジナルパンの登場にご期待を。お問い合わせ:ドンク 公式サイト フランスフェア~伝えたいフランスの味、日本人ブーランジェの味~開催期間:6月29日(金)~7月16日(月・祝)開催店舗:全国のドンク127店舗
2012年06月29日リゾート感あふれるお台場で南フランスのプロヴァンスを体感しよう。ホテル日航東京では、2012年7月20日(金)から7月22日(日)までの期間、南フランスのプロヴァンス体験ができるプランを開催。●3日間限定でレストラン・スパ・宿泊で満喫する南フランスのプロヴァンス体験夏のプロヴァンスを連想させるひまわりが施されたレインボータワービュールームに宿泊できるこのプラン。本場フランス・マルセイユより招いたリヨネル・レヴィシェフにより、ブイヤベースなどの本格地中海料理とプロヴァンスワインを愉しむディナーコースのほか、スパではラベンダーをベースにした贅沢なトリートメントで、まるで南フランスのプロヴァンス地方にいるかのようなひとときを過ごすことができる。あわせて、コンチネンタルレストラン「テラス オン・ザ・ベイ」と「SPA然 TOKYO」では8月31日(金)まで、それぞれプロヴァンスにちなんだプランを展開しているので、宿泊のタイミングを逃した人はこちらを体験してみては。お問い合わせ: ホテル日航東京公式サイト
2012年06月24日再ブームの兆し!「フランス映画」&「映画好きが見る映画」に再び注目!色彩豊かでコミカルな映像から始まる、あのセドリック・クラピッシュ監督が長編10作目という節目に、満を持して挑んだ渾身の意欲作『フランス、幸せのメソッド』のDVD化を記念して、監督自身のインタビューをお届けする。Photo by Dave Kotinsky/Getty Images●この作品を作ったきっかけは?この作品を作ったきっかけは、現在の世界情勢にある。基本的には時事問題に関する映画をつくることはあまり良くないと考えていたので、実は初めはちょっと怖かったんだよ。一般的に物語を描く時には、社会学というよりも詩的な要素に注力するもの。だけど、今回はなぜだか分からないが、何か社会的なことにフォーカスする必要があると思ったんだ。今すごい速さで移り変わっているこの社会情勢についてね。●もっと具体的には何にフォーカスしようとしていたのですか?今、人類は大きな分岐点に立っていると感じて、それを表現すべきだと思った。19世紀末のフランスで産業革命が起こったのと同様に、21世紀の今、産業社会から、グローバリゼーション、デジタル革命へと変化していっている。暴力的に変化しているこの世界では、もはや産業というものが価値を持っていない。肝心なことは、流れと運動のみ。例えば、「バーチャル」な世界は「リアル」よりも価値を持っている。この作品の脚本を書いている時、「金持ちと貧乏」の対比ではなく、むしろ「バーチャルとリアル」の対比を描こうとしたんだ。●この映画のテーマについてロイック・デュリーの曲に、こういう歌詞があるんだ。「世界がどこに行くかはあなた次第…」。私はこの言葉を信じている。たとえ世界が問題ばかりでも、私たちはそれを受け止める必要性は必ずしもない。私は(不正に対する)反抗精神とレジスタンスを信じている。たとえ、理想的で幼稚な考えだと批判されても、私は「フランスの味方」でありたいと思っている。作品情報『『フランス、幸せのメソッド』TSUTAYAだけでDVDレンタル開始:2012年6月15日(金)DVD発売:2012年8月2日(木)発売元 :カルチュア・パブリッシャーズ(セル・レンタル)販売元 :カルチュア・パブリッシャーズ(レンタル)/ハピネット(セル)(c)2010 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURES - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA - Tous Droits Reserves
2012年06月15日国内未公開の良質のフランス映画が集結する、年に一回のフランス映画祭。今年で開催20周年を迎える「20th アニバーサリー フランス映画祭」が6月21日(木)より都内にて開催される。どれを観たらいいか迷ってしまう、そんな方にぜひチェックしてほしいのが今回届いた、本映画祭のために作られた予告編映像。それぞれの作品で描かれる様々な“愛”が散りばめられた映像をチェック!今年は夫婦関係や出産など女性にとって普遍的なテーマを軸にした作品を始め、全身不随の大富豪と図らずして彼の介護役となった黒人青年の友情を描いた『最強のふたり』や、遊び人の色男コンビの珍道中を描いた『プレイヤー』など、様々な愛と友情が詰まった作品が集結する。こちらの予告編では、濃厚なキスシーンなど各作品から抜粋された色とりどりの“愛”や“悦び”の瞬間が凝縮!『ニュー・シネマ・パラダイス』のかの有名シーンを彷彿とさせる数々の感動の瞬間が観る者の興奮を高めてくれる。また、このアニバーサリーイヤーを記念して、今年「☆祝! 20thアニバーサリー 20歳ペア割引」と題して、ペアで来場した方でどちらかが20歳の場合、2人で2,000円で映画を鑑賞できるキャンペーンも実施される(一部作品除く)。ぜひこちらもチェックしてみて。「20th アニバーサリー フランス映画祭」は6月21日(木)~24日(日)の期間で開催。20th アニバーサリー フランス映画祭日程:6月21日(木)~6月24日(日)会場:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F)、TOHOシネマズ 日劇<レイトショーのみ>(有楽町マリオン9F)映画祭公式サイト:※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:プレイヤー 2012年6月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開最強のふたり 2012年9月よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP
2012年06月05日今年で記念すべき20周年を迎えるフランス映画祭が6月21日(木)より4日間にわたり開催される。本映画祭で、今月16日(現地時間)に開幕する第65回カンヌ国際映画祭にも出品される日本未公開のアニメーション『アーネストとセレスティーヌ』がいちはやく上映されることが決定。さらに、『アデル/ファラオと復活の秘薬』のルイーズ・ブルワゴンら総勢約20名の豪華アーティストの来日が発表された。昨年フランスで国内興行成績1位の大ヒットを記録した『最強のふたり』がオープニングを飾り、本年度アカデミー賞最多5部門を獲得した『アーティスト』の主演ジャン・デュジャルダンとミシェル・アザナヴィシウス監督が再びタッグを組んだ『プレイヤー』が上映されるなど、旬のフランス映画に出会えるのが本映画祭の魅力。このたび特別追加作品として上映決定したのが、ベルギーの絵本作家・故ガブリエル・バンサン氏の人気シリーズ絵本「くまのアーネストおじさん」(BL出版刊)を原作としたアニメーション『アーネストとセレスティーヌ』。くまのおじさんとねずみの女の子の微笑ましい共同生活を通して、愛の深さや他人に尽くす喜び、気取らない生活の魅力を描く。本作をもって、今年のプログラムは長編11作品、短編6作品の計12プログラムに決定した。そして気になるのが、毎年恒例の来日アーティスト。過去最多の来日人数となる今回も、フランスの“今”を象徴するアップライジングなスターたちが映画祭を美しく彩ってくれる。中でも注目したいのが、本映画祭の“顔”となる女性3人組“Les Filles du cinema francais(フランス映画の女たち)”だ。キュートなルックスからは想像もつかないほど異端な行動やファッションが話題となり、一流ファション誌の表紙を総なめにしたリュック・ベッソン監督の秘蔵っ子、ルイーズ・ブルワゴン(『A Happy Event(仮題)』主演)、『7 ans』などの映画で女性が持つダークサイドをその独特の世界観で見事に演じた女優であり、フランス女流監督としていま最も注目されているヴァレリー・ドン ゼッリ(『わたしたちの宣戦布告』監督・出演)、そしてヴェネチア映画祭で大絶賛され、フランスで最も権威のある批評家賞「ルイ・デリュック賞」を受賞した期待の新人女流監督レア・フェネール(『愛について、ある土曜日の面会室』監督)の3人である。彼女たちは映画祭期間中の各種イベントにも出演する予定。女性がシーンを背負うという時代性を象徴するこの個性豊かな「フランス映画の女たち」が、同じく女性であるユニフランス・フィルムズ代表のレジーヌ・アチョンドと共に、本年度の映画祭を華やかに盛り上げてくれそう。20th アニバーサリー フランス映画祭日程:6月21日(木)~6月24日(日)会場:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F)、TOHOシネマズ 日劇<レイトショーのみ>(有楽町マリオン9F)映画祭公式サイト:主要来日アーティスト一覧・『わたしたちの宣戦布告』(監督・主演:ヴァレリー・ドンゼッリ/主演:ジェレミー・エルカイム)・『美が私たちの決断をいっそう強めたのだろう/足立正生』(監督:フィリップ・グランドリュー)・『最強のふたり』(監督:エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ)・『リヴィッド』(監督:ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロ)・『そして友よ、静かに死ね』(出演:ディミトリー・ストロージュ)・『ミステリー・オブ・リスボン』(英題/出演:メルヴィル・プポー)・『スリープレスナイト』(仮題/監督:フレデリック・ジャルダン/主演:トメル・シスレー)・『愛について、ある土曜日の面会室』(監督:レア・フェネール)・『A Happy Event』(仮題/主演:ルイーズ・ブルゴワン)■関連作品:ミステリーズ・オブ・リスボン (英題)プレイヤー 2012年6月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開最強のふたり 2012年9月よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP■関連記事:ジャン・デュジャルダンのセクシーボイスに胸きゅん!『プレイヤー』最新映像が到着“旬”のフランスが盛りだくさん!20周年「フランス映画祭」ラインナップ発表今最もホットな彼の“声”が聞ける!『アーティスト』監督&主演コンビ最新作公開祝20周年!フランス映画祭、6月開催決定オープニング作品は『最強のふたり』
2012年05月11日今年で記念すべき20周年を迎えるフランス映画祭が6月21日(木)より4日間にわたり開催される。このたびその上映ラインナップが決定。長編作品から短編作品まで、いま最も旬なフランス映画が日本に上陸する!長編10作品と短編6作品で構成される本年度の上映プログラム。昨年フランスで国内興行成績1位の大ヒットを記録した『最強のふたり』がオープニングを飾るほか、本年度アカデミー賞最多5部門を獲得したサイレント&モノクロ映画『アーティスト』の主演ジャン・デュジャルダンとミシェル・アザナヴィシウス監督が再びタッグを組んだことで注目を集めるコメディ『プレイヤー』など、まさにいま“旬”な作品が集結。ゲストとして、『最強のふたり』で監督を務めたエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュが来日することも決定した。さらに、日本での公開作は少ないものの隠れた巨匠として世界に多くのファンを持つ、故ラウル・ルイス監督の遺作となった267分にも及ぶ超大作『ミステリー・オブ・リスボン』(英題)など、日本の劇場ではなかなかお目にかかれない作品も。本作は、メルヴィル・プポー(『ぼくを葬る』)や『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で一躍注目を集めた新星レア・セドゥなどフランスを代表する若手個性派俳優と巨匠のコラボレーションを楽しむことができる快作。そのほかにも、出産や夫婦関係など女性にとって最も気になるテーマを扱ったトレンドドラマ『Happy Event』(仮題)や『わたしたちの宣戦布告』、スリリングでハードボイルドなアクション作品にフレンチ・ホラーと多様なジャンルにわたる新作作品、さらに日本の映画監督・足立正生をフィーチャーしたアート・ドキュメンタリーなど、子供から大人まで楽しめる、20周年を飾るに相応しいラインナップとなっている。あなたが気になる作品はどれ?20th アニバーサリー フランス映画祭日程:6月21日(木)~6月24日(日)会場:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F)、TOHOシネマズ 日劇<レイトショーのみ>(有楽町マリオン9F)映画祭公式サイト:上映作品一覧<長編作品>・『わたしたちの宣戦布告』( 監督:ヴァレリー・ドンゼッリ)・『プレイヤー』( 監督:ミシェル・アザナヴィシウス、フレッド・カヴァイエほか)・『美が私たちの決断をいっそう強めたのだろう/足立正生』(監督:フィリップ・グランドリュー)・『最強のふたり』(監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ)・『リヴィッド』(監督:ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロ)・『そして友よ、静かに死ね』( 監督:オリヴィエ・マルシャル)・『ミステリー・オブ・リスボン (英題)』(監督:ラウル・ルイス)・『スリープレスナイト (仮題)』( 監督:フレデリック・ジャルダン)・『Silent Voices (仮題)』( 監督:レア・フェネール)・『Happy Event (仮題)』(監督:レミ・ブザンソン)<短編作品>・『ビンぞこメガネ』(監督:ジャン=クロードロゼック)・『宇宙からの巨大怪物の襲撃』(監督:ギョーム・リュー)・『冬のカエル』(監督:スロニー・ソウ)・『踏切警手』(監督:ユーゴ・フラセット)・『人間運送』( 監督:アンタレス・バシス)・『近日公開』(監督:ファブリス・マルカ)■関連作品:最強のふたり 2012年9月よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORPプレイヤー 2012年6月、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開ミステリーズ・オブ・リスボン (英題)■関連記事:今最もホットな彼の“声”が聞ける!『アーティスト』監督&主演コンビ最新作公開祝20周年!フランス映画祭、6月開催決定オープニング作品は『最強のふたり』
2012年04月20日メリーチョコレートが「ビジュ ド シェルブール モワルーズ」を母の日に向けて発売する。さわやかなレモンヨーグルト風味のゼリーを新たに開発して、既存アイテムの12種類のフルーツゼリーとの組み合わせとなっている。フランス映画「シェルブールの雨傘」のワンシーンに発想を得て作られた、粒タイプのフルーツゼリー「ビジュ ド シェルブール」は、女性にうれしいコラーゲン入りで、美しく輝くパールカラーに彩られた宝石のようなゼリー。母の日のプレゼントにも最適だ。お問い合わせ:メリーチョコレートカムパニー tel.03-3763-0361 公式サイト
2012年04月20日1993年よりスタートし、毎年数多くの最新フランス映画を紹介してきたフランス映画祭。今年で記念すべき第20回目を迎える本映画祭が6月21日(木)より有楽町朝日ホールにて開催されることが決定した。さらに、オープニング作品として昨年の東京国際映画祭でサクラグランプリを受賞した『最強のふたり』が上映されることが決まった。ここでしか観れない未公開作から注目の話題作まで、選りすぐりのフランス映画の上映、さらに来日キャストやスタッフたちによるイベントが長きにわたり映画ファンに愛されてきた本映画祭。記念すべき20回目のオープニングを飾る『最強のふたり』は、感動の実話を基に、車いす生活を送る富豪と彼の介護のためにやってきた黒人青年の間に芽生える友情をユーモアたっぷりに描いた注目作。フランス本国では1,900万人を超える動員を記録し、国民の3人に1人が劇場に足を運ぶ社会現象を巻き起こしており、国境を超えてお隣り韓国でも公開2週間で100万人の動員突破という大ヒットを記録している。日本では9月に公開を控えているが、前述の受賞という太鼓判もあり本映画祭での反響も期待されるところ。映画祭の開催に先立ち、ユニフランス・フィルムズ代表のレジーヌ・アチョンド氏からは「第20回目のフランス映画祭を日本で開催できることを大変嬉しく思います。この20年は、映画や夢や感動にあふれていました。フランス映画祭が日本のみなさまとの出会いを果たしてから20年、フランス映画はいつもみなさまの情熱や愛ある歓迎に感嘆し、感動に満ちて日本を旅立つのです」と喜びのメッセージ。フランス映画の“今”を代表する監督や俳優、女優たちに代わって「20年続く奇跡的な出会いを果たしにやってきます」と宣言している。アニバーサリー・イヤーをどんな作品、人々が彩ることになるのか?今後のラインナップ発表を楽しみに待ちたい。20th アニバーサリー フランス映画祭日程:6月21日(木)~6月24日(日)会場:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F)、TOHOシネマズ 日劇<レイトショーのみ>(有楽町マリオン9F)映画祭公式サイト:■関連作品:最強のふたり 2012年9月よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP
2012年04月06日フランス観光開発機構による「感動大国、フランス。」と銘打ったキャンペーンの記者発表会が3月21日(水)、都内で開催され、俳優の竹中直人と写真家・映画監督の蜷川実花がフランス観光親善大使に就任した。現在、フランスを訪れる観光客は年間約7,800万人でそのうち日本人観光客は60万人と、フランスにおける外国人観光客の重要な位置を占めている。こうした事実を踏まえ、フランス観光開発機構はエールフランス航空を始めとするパートナーと共にフランス観光キャンペーンを展開。親善大使は旅行先としてのフランスのPR活動を行う。クリスチャン・マセ駐日フランス大使より「日仏両国の懸け橋になっていただきたい」という言葉と共に任命状を受け取った2人。プライベートで20回以上フランスを訪れているという蜷川さんは「写真などを通じてフランスの良さを伝えられたらと思いますし、フランスのみなさんにも日本について伝えたい」と意欲を語る。「まさか自分が親善大使になるなんて想像していなかったのでびっくり(笑)!」と語る竹中さんだが、敬愛するレオス・カラックス監督や、フランスで活躍し、竹中さん自身もドラマで演じたこともある藤田嗣治画伯の名を挙げ、大使就任の喜びを語った。これまでのフランス体験をふり返り、蜷川さんは「女性なら誰でもそうでしょうが、やっぱりパリが好き!何回行っても発見があるし、自分の年齢によっても見えてくるものが違うので幾つになっても行きたい街ですね」と語る。仕事でパリを撮ったこともあるが「パリ自体が美し過ぎて、それだけで完璧なので撮るのが難しい。写真家泣かせの街です」とも。すでに何度も足を運んでいるだけに自分なりの楽しみ方も確立しているようで「公園をグルグル回ることが多いですね。あとは『今日は美術館』とか決めて、贅沢な過ごし方を楽しんだりしてます」と明かした。一方の竹中さんは「カラックスが大好きなので(映画『ポンヌフの恋人』の舞台である)ポンヌフは必ず行っちゃいますね…そう言ってる自分に照れますが(笑)。あとはモディリアーニも好きなのでモンパルナスに行くと興奮します!」と語るなど、やはり芸術家たちの足跡が気になるよう。ちなみに、竹中さんは自身の監督デビュー作『無能の人』が第13回ナント三大陸映画祭において審査員特別賞およびナント市賞を受賞しているが、このとき竹中さん自身はナントを訪れることができなかったそうで「プロデューサーが行ったんですが、とても良いところだと聞いてるのでぜひ行ってみたい」と希望を明かした。蜷川さんは「モン・サン=ミシェルに行ったことがないので行ってみたい。まだまだ行ったことがないところは多いし、いろんなところに行きたい」と意欲を燃やしていた。■関連作品:長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会■関連記事:竹中直人“ネコ役”続投に安堵「小栗くんに変わると思っていた」ネコ好きもイヌ好きも虜にしてしまう!?“長ぐつをはいたネコ”プスのネコたる魅力アントニオ・バンデラス、ブダペストの空港でスリ被害に遭うプス&キティ、情熱のネコダンス!『長ぐつをはいたネコ』ダンスバトルのゆくえは…?下着姿で佇むエリカ様、掟破りの過激さ!『ヘルタースケルター』特報映像が解禁
2012年03月21日今年で設立25年目を迎えた映画製作・配給会社シグロの作品を一挙に紹介する特集上映が、パリの由緒ある劇場“シネマテーク・フランセーズ”にて現地時間11月2日(水)より開催されている。インディーズ映画会社と映画プロデューサーに焦点を当てた本特集では、シネマテーク・フランセーズによって選定された『老人と海』、『ぐるりのこと。』、『ニセ札』、『ハッシュ!』などドキュメンタリーから劇映画を含む23作品が上映され、あまり観る機会のない日本映画が観られることから、現地では好評を得ているという。フランス映画の象徴である“ヌーヴェル・ヴァーグ”の巨匠、フランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダールたちも通いつめた映画の殿堂、シネマテーク・フランセーズで日本映画の特集が組まれることは異例であり、「(シグロ代表の)山上徹二郎が取り上げるのは、従来の映画から見放されている社会的カテゴリー・階級だ」という理由から、今回スポットが当たった。山上氏は「フランスではもともと日本映画に対する関心は高いが、特集上映が組まれたことに大変驚いている。この特集上映を“2011年の日本からの問いかけ”として受け取ってもらえたら、これに代わる喜びはない」と話している。また、出品作『酔いがさめたら、家に帰ろう。』で主演を務めた浅野忠信や永作博美からは「この作品は紆余曲折がありながら撮影・完成したとても感慨深い作品なので、フランスの方々に観ていただくのは大変うれしいです」と喜びのコメントが届いており、同じく出品作『松ヶ根乱射事件』の山下敦弘監督も「監督である僕自身が丸裸にされた…、というのがシグロと一緒に映画を作った時の印象。これからも人間を、または社会を丸裸にする映画を作り続けてください」と祝福のコメントを寄せている。本特集は現地時間で今月23日(水)まで開催される予定。
2011年11月08日6月23日(木)、「フランス映画祭2011」が都内で開幕。オープニングに先駆けて、今年の映画祭の団長であり、最新作『アーサー3』(仮題)を携えて来日したリュック・ベッソン監督が会見に臨んだ。日本未公開のフランス映画をいち早く日本の映画ファンに伝える映画祭として、長年にわたって親しまれてきた同映画祭。今年は東日本大震災の影響もあって、開催を危ぶむ声もあったが、「こういう状況だからこそ、映画を楽しんでほしい」(レジーヌ・アッチョンド/主催「ユニフランス」代表)という思いもあって開幕。同席したアッチョンド代表は「日本はフランス映画にとって最も重要な市場のひとつ」と語り、さらに「今年は思い切り笑っていただくためにコメディを数多く用意しました」とアピールした。ベッソン監督は「30年来の付き合いのある日本の友人たちに変わらない私の気持ちを表したく、来日いたしました」と喜びを語り、「苦しいときの友人こそが真の友という格言もあります」と続けた。監督はまた、震災に際しての日本人のメンタリティを称賛。「このひどい災害に際し、日本人の落ち着きと威厳は世界に感銘を与えました。もしフランスで同じことが起きたら、人々は怒りでトマトを投げ合ったりしていたのではないかと思います」と語った。今年のオープニング作である『アーサー3』(仮題)に関しては「12歳以上の人が観るのは禁止されている作品です。観るには子供の許可を取るようにしてください。大人が見ても楽しめるので、許可が下りるといいですが…」とユーモアたっぷりにアピール。さらに「アーサーのテーマもエコロジー。地球を引き継いでいく子供たちに正しいメッセージを送ることが大切ですが、自分の子を諭しても聞いてもらえなくて、アーサーに託して言ってもらっているわけです」と加え、10年をかけて作り上げた3部作の完結に感慨深げ。また「日本語吹き替え版のマルタザール役の声優は素晴らしい」と過去2作で声優を務めたGACKTを称賛する一幕も。この後、来日したゲストも出席し、オープニングセレモニーが開催され多くの人々がベッソン監督をはじめ、来日を果たした俳優、監督陣に拍手を送った。「フランス映画祭2011」は、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇で開催中。「フランス映画祭」公式サイト■関連作品:アーサー3 (仮題)© 2010 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - APIPOULAI PROD- AVALANCHEPRODUCTIONS Images et Effets 3D - BUF■関連記事:団長リュック・ベッソンも来日「フランス映画祭2011」鑑賞券をプレゼントベッソン監督がフランス映画祭団長で来日決定!V・パラディ&デュリス作品も上映
2011年06月23日6月23日(木)より開催されるフランス映画祭の映画祭団長がリュック・ベッソンに決定!フランス人アーティストたちを引き連れて来日することも発表され、原作・脚本・監督を手がける人気の『アーサー』シリーズの第3弾となる『アーサー3』(仮題)も同映画祭で上映されることが明らかになった。1993年に始まり、今年で19回目を迎えるフランス映画祭。日本初公開となる作品が上映され、毎年多くのゲストが来場し日仏の掛け橋の役目を担ってきた。近年ではカトリーヌ・ドヌーヴ(’07)、ソフィー・マルソー(’08)、ジュリエット・ビノシュ(’09)、ジェーン・バーキン(’10)と大物女優が団長を務めてきたが、今年はフランスの娯楽映画を牽引するベッソン監督がその任に就くことに。東日本大震災および、その後の原発問題でハリウッド、ヨーロッパを問わず、プロモーションなどで来日を控える動きが強まっていたが、フランスが世界に誇る大監督が来日!オープニング作品としてベッソン監督が実写と3DCGアニメーションを組み合わせて製作した、『アーサーとミニモイの不思議な国』、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』に続くフレディ・ハイモア主演の『アーサー』シリーズ第3弾となる『アーサー3』(仮題)が上映される。ベッソン監督以外にはオタール・イオセリアーニ、ジャン=ポール・ジョー、レベッカ・ズロトヴスキ、ファブリス・ゴベールなどが来日する予定となっており、長編作品12作品と短編6作品が上映される。注目はヴァネッサ・パラディとロマン・デュリス共演の『ハートブレイカー』。凄腕の別れさせ屋・アレックスは、結婚式を控えるあるカップルの花嫁の父親の依頼を受けて2人を分かれさせるべく式場となるモナコへ。だが、ターゲットの花嫁は難攻不落の完璧なレディ!アレックスは彼女のボディガードとして仕事の遂行をうかがうが…。ジョニーのパートナーであるヴァネッサと、日本でも大人気のデュリスが繰り広げる、スリリングな恋の駆け引きの行方は――?ほかにもジェラール・ドパルデュー、イザベル・アジャー二が出演するロードムービー『マムート』など話題作がズラリ。アニメや短編作品の上映に加え、今年は東日本大震災の復興支援としてオリジナルTシャツを制作するという取り組みも。フランス映画祭2011は6月23日(木)から26 日(日)の日程で東京・有楽町朝日ホールおよびTOHOシネマズ 日劇にて開催。公式サイト:■関連作品:ゲンスブールと女たち 2011年5月21日よりBunkamuraル・シネマ、新宿バルト9ほかにて公開© 2010 ONE WORLD FILMS-STUDIO37-UNIVERSAL PICTURES INTERNATIONAL FRANCE - FRANCE 2 CINEMA - LILOU FILMS - XILAM FILMSアーサー3 (仮題)© 2010 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - APIPOULAI PROD- AVALANCHEPRODUCTIONS Images et Effets 3D - BUFアーサーとミニモイの不思議な国 2007年9月22日より丸の内プラゼールほか松竹・東急系にて公開©2006 EUROPACORP - AVALANCHE PRODUCTIONS - APIPOULAI PRODアーサーと魔王マルタザールの逆襲 2010年4月29日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP–TF1 FILMS PRODUCTION–APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSImages et Effets 3D–BUF photos:Daniel Smith © 2009 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONS■関連記事:バーキンにブリジット・バルドー、ヴァネッサ…ゲンスブールに魅せられた女たちの想い数々の美女を虜にした伝説の男『ゲンスブールと女たち』試写会に10組20名様ご招待GACKTがアニメ版「SUPERNATURAL」のボイスキャストに!“選ばれた子供”演じるデ・ニーロやビノシュらが、石打ち死刑宣告を受けたイラン女性釈放を訴える書簡に署名IMALUインタビュー身長2ミリになったら「人の生活を覗き見してみたい(笑)」
2011年05月23日『カルネ』、『カノン』などで国際的に評価を集めながらも、その過激な作風で“フランス映画界の異端児”との異名をとるギャスパー・ノエ監督。時間を逆戻りさせるという驚異の演出で紡ぐ衝撃の問題作『アレックス』から7年――。待望の新作『エンター・ザ・ボイド』がようやく日本に到着しました。あてもなくTOKYOにやってきて、日々ドラッグに溺れるオスカーと、彼を頼りにやって来た妹リンダを軸に語られる、不思議な輪廻転生の物語。シネマカフェでは、今年3月に行われたフランス映画祭のために来日していたノエ監督を直撃。新作について話を聞きました。7年前、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のために『アレックス』を持ってノエ監督が来日したとき、映画祭スタッフだった私は、彼のお世話をしたことが。奔放な発言と、気さくな人柄が魅力という印象のノエ監督でしたが、久々にお会いする監督は、いったいどうなっているのでしょうか。まず尋ねたのは、ファンにとっての最大の関心事。これほどまでに新作発表まで時間がかかった理由でした。「実はファイナンスなんだ。『アレックス』を撮る前、すでにこの脚本は出来上がっていたんだ。でも、有名な俳優が登場する予定もなかったし、『アレックス』に比べ不安要素が多かった。東京で撮影するとなると、クリアしなければならない問題も多いしね。出資者も、予算内で仕上がるのか不安だったようだ。様々な演出のためにお金の必要なプロジェクトだったせいもあるんだ。東京で撮影するのが第一希望だったんだよ。でも、一度訪れたことのある香港でも、いい映画が撮れると思っていたんだ。あと、ラスベガスにも興味があった。カラフルな街だからね。でも、あそこはマフィアの街だから、行きたくなかったんだ(笑)。とにかく、雑多な部分もあって、色の多い街で撮りたかった。多くの人が、なぜ東京かと尋ねたけど、このビジュアル、このエネルギーが欲しかったからなんだ。ただ、街と物語とがリンクしているわけじゃない。『ロスト・イン・トランスレーション』は、日本の文化を映し出したり、アメリカと日本の文化の違いを表したりしていたけれど、この作品はそういった作品じゃない。この映画を撮るのに、もっともふさわしい舞台だったということなんだ」。東京というロケ地にも、作品の出来にも大満足だという監督。「新しい体験を観客に提供するという大きな目標が達成できたと思う」と、とても嬉しそうに笑います。「『アバター』公開の後になってしまったけれど、新しい映像体験という意味では同じだろうね。『アバター』では3Dグラスをかけなければならないけれど、この作品では眼鏡をかけずに物語の世界に入っていける。僕の場合は、3D技術なしで、イメージ(映像)とサウンドだけで、それをやったんだ。いわばトリップ感覚というものだ。143分間を劇場で過ごして、“うわー、トリップしちゃった”と思ってもらえたら嬉しい。そう、ドラッグなしで体験できる飛ぶ感覚を味わってほしいね」。彼が言う“トリップ”感覚は、様々な映像技術を使い分けることで実現しています。例えば、フォーカスの合っていない映像を映し出しながら、観客に“自分がめまいを起こしているのか”と錯覚させていくというように。冒頭のタイトルクレジットで、すでにノエ監督の“視覚への悪戯”は始まっています。つまりわずか最初の数分で、彼の術中にはまってしまうという感じ。「冒頭のタイトル部分は、実は最後に制作したんだ。この映画の冒頭にふさわしいタイトルロールをと思って、インパクトの強いものにした。この作品はまるでジェットコースターのようなんだ。それも、最初からドーンとスピードを上げていくもの。そういうタイプの絶叫マシーンが個人的に好きだからね。きちんと座って、シートベルトを締めていないと振り落とされるよ!」いたずらっぽく笑う監督ですが、実はテーマはかなり神秘的。本作での最大のテーマは、リンカーネーション=輪廻転生なのです。「18歳のとき、輪廻転生や死後の世界に興味を持って、様々な本を読んだんだ。宗教的なバックグラウンドがなかったからかもしれないね。そのときは、仏教、キリスト教など、どんな宗教に関する深い知識はなかったんだ。そこで出会ったのが『死者の書』。死者の魂が肉体を離れてから冥府の国に入るまでの過程を描いたもので本当に気に入ったんだ。その話を完全に信じたというよりも、魅了された。とてもポエティックな本だから。ここに描かれた世界観は、人に勇気を与えると思う。正直に誠実に生きるという勇気をね。例えば、カルマの話なんかも興味深い。業は、死んでも失われることがなく、輪廻転生によって代々受け継がれる。現世での行いが、次にどんな姿に生まれ変わるかにも影響するという考えも面白い。僕は、どんな人間、どんな動物に生まれ変わりたいかと聞かれたら、またギャスパー・ノエに生まれたい!って言うね(笑)。そんな考えが、この映画にも反映されている。生命のループだ。だから、最後の最後を注意深く観てもらいたいんだ」。いつも彼の作品を観ていて思うのは、グロテスクな表現やタブーなどを躊躇せず取り込んでいく大胆さと不敵さ。でも、そこにある本意は作品を知れば分かります。それは、彼なりに人生の神秘や美しさ、尊さを強調するためのひとつの手法なのだということが。今回も、輪廻転生、生命誕生など、人生の神秘や美しさを強調するために、グロテスクな演出が随所でなされています。時折、驚かされすぎたり、目を覆いたくなったりするものもあるけれど…。「グロテスクな表現や、インパクトのある突飛と思われる表現でも、それが滑稽なものになってしまったら、僕のポリシーに反するんだ。本作では、男性性器や女性性器も映し出されるけれど、それが笑いの種になってしまってはいけない。ドキュメンタリーを見るときのように、凄いものを見たという感覚になってもらわなければ。『2001年宇宙の旅』を観て映画の虜になったジェームズ・キャメロンが、後に『アビス』を撮ったように、僕もこの作品を撮る際は『2001年宇宙の旅』を心の中に置いていたんだ。もしかすると、これまで観てきたあらゆる映画が、念頭にあったのかもしれないな。それらが僕の中で咀嚼、消化され、今回の作品に注ぎ込まれているのかもしれない。プラス、僕の観たいものがね。例えば、最後に流れるセックスシーンこそ、僕が映画で観たいもの。今回はついに撮ったぞという感じだね」。彼が言っている“あれ”とは、ラブホテルの各部屋を、鳥瞰図で映し出すという演出。確かに、これまで観たことのない映像です。「スタジオにラブホテルを作って、クレーン撮影したんだ。CGも使って、様々な効果を出した。面白かったよ」。ベッドシーンでCGとは、さすがはギャスパー。でも、過激な異端児と言われるだけに、拒絶も多いのでは?「実のところ、敵は多いよ。でも、敵が僕を強くしてくれるんだ。新作がリリースされると、批評が出るよね。良い評価は凄く嬉しいけど、実は悪い評価も同じぐらい楽しく読ませてもらっている。ある人が、ものすごく僕の作品を嫌って、あまりに嫌いすぎたんで、僕のところに文句を言いに来たんだ。でも、話をしているうちに、結局その人は僕のファンになっちゃった(笑)。こんな経験も1度や2度じゃない。強いってわけじゃないんだ。そんな状況も楽しむことができるというだけ。少なくとも、観た人に影響を与えているんだから、それは光栄なことだね。もちろん、進んで嫌われている訳じゃないし、気に入ってもらえれば嬉しいけど、もし嫌われてしまったのなら、その状況を楽しむしかない。“あなたの新作、大嫌いでした”と言われたとき、“ありがとう本当にありがとう”って答えるんだ。“分かっています、ああいう映画が嫌いな人がいることは”ってね。すると相手は“うーん、でも実はそんなに嫌いでもないかな”とか言い出したりする。“君はクールだって分かっているんだよ”とか。そうなれば、更に“ありがとう”だね。この世にはあまりにも多くの人がいるんだから、好みはそれぞれだよ」。自分が進む道をまっすぐに見据えて、敵までも巻き込んで、映画作りを楽しんでしまうギャスパー・ノエ監督。もしかすると過激な演出は、ここまで自分らしい表現をしても、分かってくれる人がいるはずだという観客への信頼なのかもしれません。「僕は映像を使って楽しみたいだけ。映画から、どんな反応がもたらされて、どんな変化が人々に起きるのかを見るのが楽しみなんだ。もちろん、僕が好む映像スタイルは、一般の観客には時としてやり過ぎだと感じられることは分かっているんだけれど、これが僕のやり方だから仕方がないんだ」。ギャスパーが仕掛ける、新しい挑発『エンター・ザ・ボイド』。あなたは、どう受け止めるでしょうか。(text:June Makiguchi)■関連作品:エンター・ザ・ボイド 2010年5月15日よりシネマスクエアとうきゅうほかにて公開■関連記事:【シネマモード】映画祭ならではの豪華な顔ぶれ。アウディ主催のパーティへジェーン・バーキン仏語は「セルジュの腕の中で学んだ」フランス映画祭開幕ギャスパー・ノエのTOKYOを舞台にした衝撃作『エンター・ザ・ボイド』予告編初公開
2010年05月21日「フランス映画祭2010」が3月18日(木)、東京・六本木ヒルズで開幕し、同所で行われたオープニング・セレモニーで来日代表団の団長、ジェーン・バーキンら15人が華やかにレッドカーペットを歩き、舞台挨拶を行った。先立って行われた記者会見に出席したジェーンは、「桜の時期だと聞いていたので、凄く楽しみにして来ました。日本には10〜15回も訪れているのに、いまだに桜を見ることが出来ていません。今回も難しそうなので、お花見にまた日本に戻ってきたい」と親日ぶりをアピール。日本の映画の印象について「『東京物語』など昔の作品でも女性が大切に描かれていると思います。フランス、特にパリでは海外の映画の上映も多いです。北野武はとても人気があってペドロ・アルモドバルやウディ・アレンと同じくらい有名よ」と話した。英国・ロンドン出身で1968年にフランスに移り、作曲家の故セルジュ・ゲンズブールと2度目の結婚をして、デュエット曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」がヨーロッパで大ヒットするなど話題を呼んだ。流暢に話すフランス語について「イギリス出身の私は、フランス語で歌や演技をするのに苦労した。きちんと学習していなくてセルジュの腕の中で覚えたの。だから最初はスラングばっかり。イギリスではなかなか言わない“R”の発音は、40年経ってやっとキレイな発音ができるようになったわ」とふり返った。オープニング作品の『ミックマック』(原題/ジャン=ピエール・ジュネ監督)の上映前に、代表団15人が舞台挨拶。ジェーンは「日本のみなさまは、世界一素晴らしい観客。日本での人気があったからこそ、こうして団長に選ばれて来ることができました。とても光栄です」と笑顔。同作のジュネ監督は「“ミックマック”と“ビックマック”を混同しないように」と表情を変えずにフレンチジョーク(?)。同作は、悪徳企業に挑む男たちの戦いを描くハートウォーミング・コメディ。「自由に作ってあるから楽しんで」と語りかけた。代表団の1人、ギャスパー・ノエ監督だけがこの日は欠席。ジェーンは「ノエは明日来ます」と説明した。同映画祭は、ユニフランス主催で1993年から始まり、今年で18回目。2005年までは横浜、2006年からは東京や大阪などで、昨年からは東京で開催。今年はジェーンが出演した『テルマ、ルイーズとシャンタル』を含む長編14作と短編9作を上映する。『ミックマック』は夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。「フランス映画祭2010」は3月22日(月・祝)まで開催中。(text:Yoko Saito)フランス映画祭2010開催期間:3月22日(月・祝)まで開催中会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ公式サイト:■関連作品:ミックマック (原題) 2010年夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開2009 © EPITHETE FILMS –TAPIOCA FILMS –WARNER BROS. PICTURES –FRANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMAシスター・スマイルドミニクの歌 2010年初夏、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開クリスマス・ストーリー (原題) 2010年秋、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開パリ20区、僕たちのクラス 2010年6月12日より岩波ホールにて公開© Haut et Court - France 2 Cinemaエンター・ザ・ボイド 2010年5月15日よりシネマスクエアとうきゅうほかにて公開オーケストラ! 2010年4月17日よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2009 Focus Features LLC. All Rights Reservedあの夏の子供たち 2010年初夏、恵比寿ガーデンシネマにて公開■関連記事:さあ、人生を奏でよう!『オーケストラ!』試写会に10組20名様ご招待ギャスパー・ノエのTOKYOを舞台にした衝撃作『エンター・ザ・ボイド』予告編初公開フランスのオスカー、セザール賞が発表。ヴァンサン・カッセル亡父に捧げる主演男優賞
2010年03月19日フランス映画のヌーヴェルヴァーグを代表する監督、エリック・ロメールが11日、パリ市内の病院で亡くなった。享年89。死因は明らかにされていないが、1週間ほど前から体調を崩し、入院していた。教師生活を経て、映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ」に寄稿するようになり、1957年から63年まで編集長も務めた。その間、59年に『獅子座』で映画監督デビューを飾る。「六つの教訓話」、「喜劇と格言」、「四季の物語」と銘打った連作のシリーズも多い。『O侯爵夫人』(’75)でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ、『海辺のポーリーヌ』(’83)でベルリン国際映画祭監督賞、『緑の光線』(’85)でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞するなど、国際映画祭での評価も高い。フランス国内ではロメールゆかりの人々からのコメントが寄せられている。『海辺のポーリーヌ』、『木と市長と文化会館/または七つの偶然』に出演した女優のアリエル・ドンバルはラジオ番組で、亡くなる2日前の「土曜日にサルペトリエールの病院で彼と会いました。意識を取り戻していて、筆談で話したわ。『外は雪よ。元気を取り戻したら病院を出ましょう』と書くと、彼は『もしもその元気があるなら…って、それくらいの元気はいまもあるよ』と書いたの。素晴らしい文言だと思う。『ずっとあなたのことが好き』と書いたら、彼は『ありがとう』と書いてくれたわ」と語った。同じく『海辺のポーリーヌ』に出演し、いまやいぶし銀の名優となったパスカル・グレゴリーは「精神的な父親のような存在だった。何よりもまず、自由な人だった。彼にしか成し得ないユニークな映画作りの冒険をした人だ」とコメント。80歳を超えても果敢に映画作りに取り組み、誰も見たことのないような独自な世界観を作り続けたロメール。昨年日本公開された2007年製作の『我が至上の愛〜アストレとセラドン〜』が最後の長編作品となった。(text:Yuki Tominaga)写真は『我が至上の愛〜アストレとセラドン〜』製作時のもの。© Everett Collection/AFLO■関連作品:我が至上の愛〜アストレとセラドン〜 2009年1月17日より銀座テアトルシネマほか全国にて順次公開© Rezo Productions / C.E.R.■関連記事:ファッション小噺vol.99ローマ時代の官能ファッションを『我が至上の愛』で
2010年01月13日