『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』フランス大会まで1年。ラグビー日本代表が秋シーズンへ臨む。夏シーズンは日本代表と将来日本代表に選出される可能性のある高いポテンシャルを持ったナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)の2チーム体制で強化を進めたが、今回は1チーム体制で臨むとのこと。FW28名・BK24名計52名の大所帯で合宿を敢行。オーストラリアA代表とのノンキャップ試合3連戦を経て、オールブラックスとの国立決戦、そしてイングランド、フランスとの欧州遠征を戦うのだ。9月2日の日本代表メンバー発表会見でジェイミー・ジョセフHCはこのように抱負を語った。「日本と欧州での試合を楽しみにしている。夏シーズンでは多くの新しい選手がスタートを切ってくれた。学んだことはたくさんの選手を使い準備をできた。これまでは選手層が薄かったが、このパンデミックでもし選手がいなくなっても次の選手が出てくることが非常に重要。自分たちは経験のある選手と若い選手のバランスが重要だと思っている。未来へ向けて若い選手を使っていかないといけない。これまでのように『スーパーラグビー(SR)』がなくなったことも受け、そういう観点での強化も必要になっている。今回は52人とたくさんのメンバーを選出した。何人かのキープレーヤーがケガでいないのは残念だが、その分新しい選手をしっかり使うことができる。我々はコントロールできることをコントロールし、強化を進めていきたい。今回の合宿は新しいやり方でやることになる。選手も多い人数の中でしっかり競争していかないといけない。合宿に参加する選手たちもこれだけのメンバーの中でしっかり競い合っていかないといけない。それは日本ラグビーにとって素晴らしいこと。6・7月の試合から学んだことはウルグアイとの2試合ではティア2にしっかり勝てるということを示せた。そしてティア1のフランス相手にも我々はしっかり勝てるチャンスを作れた。とくに2試合目のフランス戦は勝てる寸前までいったが、後半に失速してしまった。この試合をキーポイントにしっかり勝ち切れるよう修正していかないといけない」ジョセフHCが選出した2022年秋シーズン男子日本代表候補別府合宿参加メンバーは以下の通り。【PR】淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)42ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)23海士広大(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ)5クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)6具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)18三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)9【HO】坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)30橋本大吾(東芝ブレイブルーパス東京)3日野剛志(静岡ブルーレヴズ)5堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)5【LO】秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)1飯野晃司(東京サントリーサンゴリアス)1ヴィンピー・ファンデルヴァルト(浦安D-Rocks)20大戸裕矢(静岡ブルーレヴズ)5小瀧尚弘(コベルコ神戸スティーラーズ)11サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)2ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)4下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)0【FL】布巻峻介(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)13古川聖人(トヨタヴェルブリッツ)4ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)5リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)75【No.8】姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)22ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)4【SH】茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)16小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ)0齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)8高橋敏也(リコーブラックラムズ東京)0流大(東京サントリーサンゴリアス)27【SO】田村優(横浜キヤノンイーグルス)70中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京)0山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)4李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)3【CTB】梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)2シェーン・ゲイツ(浦安D-Rocks)4中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)2中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)30ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)28【WTB】髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)1ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)0ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)3シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)9根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)44【FB】野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ)14メイン平(リコーブラックラムズ東京)1山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)24※所属チームの後の数字は日本代表キャップ数。メンバーの入替について質問されると、ジョセフHCはこのように答えた。「今回52名選手を選考し、豪州戦の1週間前から人数を絞っていく予定。ケガ人が出てきたりするだろうし、100%のコンディションが仕上がっていない選手たちもいるだろうからしっかりモニタリングしていきたい。ただこのメンバー以外から選手を連れてくることは考えていない。リーチ、田村、姫野、中村などキープレイヤーはたくさんいることはうれしいが、LOはケガ人が多い。ワクァやヴィンピーはケガしていて3~4週間かかって復帰することになるだろう」指揮官は夏シーズンで不在だった姫野、中村、松島の復帰を歓迎した。「経験がある選手たちが戻ってきてうれしい。彼らはたくさんのテストマッチを経験している。ただ中村は首、姫野はハムストリングと決して軽いケガではなかった。しっかりモニタリングしていきたい。ただ試合は10月までないので、合宿でしっかり状況を見ながら仕上げていければと思っている」HO堀江翔太の不選出を問われると、こう返答した。「コンディション的に問題ない。今回のセレクションには入っていないということ」豪州Aとの試合は若手が経験を積むためだけの試合ではないとHCは言う。「どの選手もメンテタリティ的に出られる準備をしっかりしてもらうことが大事。自分たちの目的は勝つこと、同時に選手の成長も促さないといけない。今後3週間の選手たちのパフォーマンスを見てメンバーを決めていきたい。その後にはニュージーランド、イングランド、フランスと世界のトップとの対戦が待っている。オーストラリアとの試合は結果を出さなくていいというわけではない」ジョセフHCは夏シーズンの手応えを口にした。「坂手はキャプテンとして素晴らしい活躍をしてくれた。リーダーシップグループに3~4年入っていたが、主将として素晴らしいリーダーシップを発揮してくれた。今後も彼を主将として指名したい。彼は賢く、選手たちがどう思っているか理解している。齋藤も(東京)サントリー(サンゴリアス)では流のバックアップとして、あまりプレータイムがない中しっかり成長した姿を見せてくれている。李は21歳ながらフランスとの第1戦で急遽先発となった中、いいパフォーマンスを見せてくれた。ワーナーも若く体も大きく頭角を現している。ベン・ガンターも19歳の時に日本に来て大きく成長している。『RWC』へ向けて若い選手たちにどんどん出できてほしい」 日本代表候補は9月4日(日)~9日(金)、9月12日(月)~18日(日)に別府合宿、9月18日(日)~24日(土)、9月25日(日)~10月15日(土)、10月22日(土)~27日(木)に宮崎合宿を実施。『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)×オーストラリアA代表第1戦は10月1日(土)・秩父宮ラグビー場(東京)、第2戦は10月8日(土)・ベスト電器スタジアム(福岡)、第3戦は10月14日(金)・ヨドコウ桜スタジアム(大阪)にてキックオフ。『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ニュージーランド代表は10月29日(土)・国立競技場(東京)、『リポビタンD TOUR2022』イングランド代表×日本代表は11月12日(土)・トゥイッケナムスタジアム(イングランド・ロンドン)、フランス代表×日本代表は11月20日(日)・スタジアム・ド・トゥールーズ(フランス・トゥールーズ)にて開催。『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』のチケットは9月17日(土)一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2022年09月03日ホラーイベント「花園怪奇スタジアム」が、2022年10月1日(土)、10月2日(日)の2日間、大阪・東大阪市花園ラグビー場にて開催される。“ラグビー×ホラー”の異色のホラーイベント東大阪市花園ラグビー場を舞台に、“ラグビー×ホラー”の異色のホラーイベントが実現。花園ラグビー場全体を使用した“スタジアム周遊型”のお化け屋敷となっており、参加者は、パンフレットを片手にスタジアム内を自由に巡ることができる。選手が実際に使用しているロッカールームやバックヤードなど、普段は入れない場所に足を踏み入れられるのも魅力だ。ストーリーは、花園ラグビー場にちなんで、ラグビーをもとにした作成。スタジアムに現れる謎の黒い影と目撃される謎の女、そして、スタジアム内で行方不明になった一人の清掃員をキーパーソンに進行していく。参加者は約80分間の体験時間内で、スポットを自由に巡り、怪奇現象を体験。スポットによってはミッションや謎解きも用意されている。なお、このホラーイベント「花園怪奇スタジアム」を手掛けるのは、方南町お化け屋敷オバケンだ。ホラーイベント「花園怪奇スタジアム」ストーリー2022年10月1日(土)、10月2日(日)にかけて東大阪市花園ラグビー場でのイベント開催が決定した。その名も「花園わくわくラグビースタジアム」。あなたは偶然知ったそのイベントに興味を惹かれ、当日、花園ラグビー場へと向かう。イベントは「バックヤードツアー」や「ラグビーミュージアムツアー」など好きな体験をいくつか選んで、決まった時間の中で体験していく、という内容。開場と共にあなたはワクワクしながら一つ目のツアーへと足を進めた。しかし、現場のスタッフたちは顔をこわばらせており何か様子がおかしい。実はこのイベントには別の目的があった。スタジアムに現れる謎の黒い影と目撃される謎の女。そしてスタジアム内で行方不明になった一人の清掃員。 一体この花園ラグビー場で何が起きているのか、その時のあなたはまだ知る由もなかった……。【詳細】ホラーイベント「花園怪奇スタジアム」開催期間:2022年10月1日(土)、10月2日(日) 14:00/16:00/18:00※各80分、3公演会場:東大阪市花園ラグビー場住所:大阪府東大阪市松原南1丁目1-1定員:各公演300名まで料金:[一般大人] 前売券 3,500円(手数料別)/ 当日券 3,880円[一般小人] 前売券 2,500円(手数料別)/ 当日券 2,880円[当日リベンジ券] 大人 2,000円 / 小人 1,000円※中学生以下は小人料金。※3歳以下の入場は不可。※[当日リベンジ券]は同日に再度公演参加をする際、窓口にて購入可能。ただし、各公演定員数に達し次第販売終了。※チケットは、プレイガイド「チケットペイ」にて8月16日(火)18:00~販売開始。「花園怪奇スタジアム」特設サイトを参照。※内容は変更になる場合あり。
2022年08月19日日頃は花園近鉄ライナーズへご声援を賜り誠にありがとうございます。9月3日(土)、吉本新喜劇セカンドシアターにて開催される「ラグビー新喜劇 inセカンドシアター」に、花園近鉄ライナーズからタウファ統悦普及担当、野中翔平選手、横井隼選手、人羅奎太郎選手が出演しますのでお知らせいたします。チケットは好評発売中です。ぜひご観覧ください。日時:9月3日(土)19:00開演開催場所:吉本新喜劇セカンドシアター(イエスシアター)料金:大人3000円/高校生以下2000円(全席指定)出演:吉本興業タックルながい。、木尾モデル、なにわスワンキーズ小島ラテほか花園近鉄ライナーズタウファ統悦、野中翔平、横井隼、人羅奎太郎NTTドコモレッドハリケーンズ藤田達成、杉下暢、光井勇人、小泉将PEARLS(女子ラグビー)出演者未定 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月12日オリンピックやワールドカップ、世界選手権などでよく見る国旗。知っているつもりでも、いきなり聞かれたら???となりますよね。脳トレ感覚で楽しんでみてください。ヒント国技のスポーツとえば、ラグビー。試合前に先住民であるマオリの伝統舞踊「ハカ」を踊ることでも有名です。勇ましいこの舞踊、東京オリンピックでも注目を浴びていました。そのほかに、キウイフルーツ、羊、最近ではワインの重要も高まってきています。正解は…ニュージーランド南西太平洋に位置する国で、火山や氷河を有する 2 つの主な島があります。 首都はウェリントン。国旗の意味1902年に商船旗をもとにして作られています。 左上のユニオンジャック(イギリスの国旗のこと)は、イギリスとの歴史的な結び付きを、4つの星は南十字星を表しています。主要産業は大自然を生かした「酪農」。全粉乳やバターなどの乳製品は輸出の主要品目、国の経済を支えています。出典元:世界の国旗 あわせて読みたい🌈【ライオンの町】の意味をもつアジアの国はどこ?
2022年07月01日LiSAの新曲「一斉ノ喝采」(よみ:いっせいのかっさい)が、ABEMA・テレビ朝日『FIFA ワールドカップ カタール 2022』番組公式テーマソングに決定した。「一斉ノ喝采」は、同番組のためにLiSAが作詞を担当し書き下ろした楽曲。「意味を求めて走ってきたけれど いつもそれは足跡だった 一度きりだろう 一度きりなんだろう迷わず蹴り飛ばせよ」という歌詞からは、LiSAが走り抜けてきた歌手というフィールドに懸ける“情熱”と大会に参加する選手全員の“挑戦”が伝わって欲しいという想いが込められた一曲となっている。作曲は19歳のシンガーソングライター・竹内羽瑠が手掛けた。6月25日に放送予定の「ABEMA」×テレビ朝日の共同制作特別番組『FIFA ワールドカップ 64』では、歌詞に込めた想いや楽曲制作の裏側などをLiSA本人が語るインタビュー映像に加え、「一斉ノ喝采」の楽曲の一部が先行公開される。ABEMA・テレビ朝日『FIFA ワールドカップ カタール 2022』LiSAインタビューカット<LiSA コメント>Q1. FIFA ワールドカップについて、どのようなイメージをお持ちか。普段サッカーに身近でない方にとっても国の代表が国を挙げて戦っていくので、日本中がサッカーに熱狂すると思います。私自身、サッカーのことをいろいろと勉強している最中なのですが、熱狂的な友達が楽しむ姿を見ているとそのように感じます。Q2. 今年、日韓ワールドカップ20周年ということに重ねて、今後、LiSAさんが大切にしたいことは何でしょうか。直近10年でこれ程までの沢山の思い出や大切な曲ができ、次の10年どうやって生き抜いていこうかというのを10年経過したときに感じました。これから先10年、自分が変化していくなかで、今後も大事な曲たちを歌い続けていくことを大切な目標として頑張りたいと思います。Q3. 今回の楽曲に込める思いについて教えてください。何年後かはわからないですが、「一斉ノ喝采(いっせいのかっさい)」を制作した時、ワールドカップの選手やABEMAの皆さんが挑戦していく姿に対して、私自身が挑戦して生きていく姿に重ねながら書いていきました。また、現在までコロナ禍から抜けられていない状態にあり、いつものようにLIVEの中でお客さんが声を出せないなど、元通りになっていくのはすごく時間がかかると思っています。この数年で、大変な思いをした方も多くいらっしゃると思いますが、その中でも昨日をはみ出して乗り越えた先に、皆さんでいつかまた一斉ノ喝采ができる日が訪れることを願って作りました。まずは一番近い未来で、皆さんと一緒に声を出して喝采し合えるような日が来ることを願ってこの曲を歌いたいと思います。Q4. LIVEで一体感を目指すための工夫をしていますか。一緒にその空間を楽しめること。声だけではなく、手拍子や足踏み、ウェーブなど、皆さんが体で表現してくれることを楽曲の中に組み込みながら楽しんでいます。Q5. 「昨日をはみ出せよ」という歌詞に関連して、昨日をはみ出すために挑戦していることは何ですか?1日の終わりを「今日はいい日だ」と思えるようにしています。1日を振り返り、良かったことを見つけて、今日もいい日だったという気持ちで寝ています。また、その日に反省したことは、できるだけ次の日生かせるようにノートに書き留めています。1日1日が、あっという間に過ぎてしまうので、目の前のことばかり考えてしまうと、一秒前に自分が反省しなければいけなかったことを考える余裕がないと思います。なので、家に帰ってから今日の振り返りをすることは、皆さんもやってみると楽しいかもしれないです。新しい発見があるかもしれないです。Q6. 今回、ABEMAがFIFAワールドカップ全64試合を無料生中継することを聞いたときどう思いましたか。途中から試合を視聴した時に、今試合がどのような状況なんだろうっていうのが可視化されているのに加えて、追っかけ視聴ができるのも有難いと思いました。私もスポーツ中継を見逃したときに、この時どうなったのかということを文字で追っていきます。その際、どうゆう状況で今この点数になっているのかを把握したいのですが、視聴に間に合わない時でもこれまでの場面を想像しながら観ることができるのはすごく有難いです。あとは、推し選手が映っているカメラを観たいので、マルチカメラで、様々な視点で視聴できるのはとても嬉しいです。<楽曲情報>ABEMA・テレビ朝日『FIFA ワールドカップ カタール 2022』番組公式テーマソング「一斉ノ喝采」(よみ:いっせいのかっさい)発売日・詳細は後日発表作詞:LiSA作曲:竹内羽瑠編曲:江口亮■竹内羽瑠 コメント今回、自分の人生で初めて楽曲提供をさせて頂きました。LiSAさんという存在、そしてサッカーワールドカップという2つの大きなエネルギーの中で、圧倒的に未熟な自分がどうすれば3つ目のエネルギーになれるのか、悩み続けた中で最高の答えが出せたと思います。僕は、全てのスポーツは見る人に力を与えてくれる不思議なパワーがあると感じていて、LiSAさんにも同じものを感じました。<番組情報>「ABEMA」×テレビ朝日共同制作『FIFA ワールドカップ 64』2022年6月25日(土) 24:30~25:15放送チャンネル:ABEMA SPECIAL 2・テレビ朝日系列『FIFA ワールドカップ カタール 2022』ABEMA 特設ページ:『FIFA ワールドカップ カタール 2022』完全ガイド by ABEMA:【公式】FIFA ワールドカップ カタール 2022@ABEMA Twitter:テレビ朝日系列ではグループステージ第2戦ほか、計10試合を放送【放送日程】11月22日(火) メキシコvsポーランド1:00 キックオフ11月24日(木) ポルトガルvsガーナ1:00 キックオフ11月25日(金) オランダvsエクアドル1:00 キックオフ11月26日(土) チュニジアvsオーストラリア19:00 キックオフ11月26日(土) ポーランドvsサウジアラビア22:00 キックオフ11月27日(日) 日本vsコスタリカ19:00 キックオフ11月27日(日) ベルギーvsモロッコ22:00 キックオフ11月29日(火) エクアドルvsセネガル0:00 キックオフ12月7日(水) ベスト164:00 キックオフ12月14日(水)か15日(木) 準決勝4:00 キックオフ※キックオフ時間はすべて日本時間Netflixドキュメンタリー『LiSA Another Great Day』2022年秋 Netflixにて全世界独占配信『LiSA Another Great Day』より出演:LiSA監督:佐渡岳利詳しくはこちら:<リリース情報>カバヤ・ピュアラルグミ CMソング「シフクノトキ」配信中「シフクノトキ」配信ジャケット作詞:LiSA作曲:堀江晶太 / LiSA編曲:堀江晶太配信リンク:カバヤ・ピュアラルグミ スペシャル動画サイト:関連リンクLiSA Official Website: Official YouTube: 10周年特設サイト:
2022年06月25日株式会社ハブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:太田 剛)が運営するHUB三宮ムーンライトビル店は、コベルコ神戸スティーラーズの現役選手による、ラグビー日本代表戦のリアルタイム解説イベントを開催いたします。■イベント概要・コベルコ神戸スティーラーズの選手による試合中の内容解説・コベルコ神戸スティーラーズの選手との交流イベント(プレゼント企画等)・タイアップカクテルの販売2022年6月25日(土)日本代表 対 ウルグアイ代表13:30~入場開始14:00イベント開始(15:00KICK OFF)解説:山本 幸輝 選手、小畑 健太郎 選手2022年7月2日(土)日本代表 対 フランス代表13:30~入場開始14:00イベント開始(15:00KICK OFF)解説:井関 信介 選手、前田 剛 選手HUB三宮ムーンライトビル店 : コベルコ神戸スティーラーズ : ■株式会社ハブについてHUB・82ホームページ : 株式会社ハブホームページ : ■本件に関するお問い合わせ先株式会社ハブ 経営企画部電話:03-3526-8689FAX:03-3526-8691MAIL: ir@pub-hub.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月17日ラグビー日本代表の2022年夏シーズンがスタート。『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』へのサバイバルがいよいよ本格化するのだ。6月9日、『ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022』TONGA SAMURAI XV戦に臨むメンバーが発表。EMERGING BLOSSOMSには将来日本代表に選出される可能性のある高いポテンシャルを持ったナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)から選ばれた。チームを指揮する堀川隆延HCはNDSの考え方を次のように説明した。「まずジェイミー・ジョセフHCとコミュニケーションを取って、今一番日本代表に近い選手を先発に選ばせてもらった。次のレベルにくる選手で25人を発表させてもらった。このNDSの目的・意義はあくまで日本代表のため。今後日本代表になり得るポテンシャルを持った選手が揃っているので、トレーニング・戦術はすべて日本代表と一致させている。1週間しか時間がなかったが、日本代表が目指すラグビーをするためにプランを組んできた」EMERGING BLOSSOMSの試合登録メンバーは以下の通り。1三浦昌悟(トヨタV)、2堀越康介(東京SG)、3淺岡俊亮(トヨタV)、4ヴィンピー・ファンデルヴァルト(RH大阪)、5辻雄康(東京SG)、6シオネ・ラベマイ(BL東京)、7嶋田直人(横浜E)、8セル ホゼ(花園L)、9茂野海人(トヨタV)、10田村優(横浜E)、11根塚洸雅(S東京ベイ)、12立川理道(S東京ベイ)、13ラファエレ ティモシー(神戸S)、14竹山晃暉(埼玉WK)、15尾崎晟也(東京SG)、16中村駿太(東京SG)、17海士広大(S東京ベイ)、18津嘉山廉人(横浜E)、19秋山大地(トヨタV)、20大戸裕矢(静岡BR)、21飯野晃司(東京SG)、22テビタ・タタフ(東京SG)、23小山大輝(埼玉WK)、24メイン平(BR東京)、25テアウパ シオネ(S東京ベイ)今回のNDSのスローガンは「GLIT(グリット=やり切る力)」に定めた。「今回のグリットという言葉をスローガンに掲げているが、日本代表を目指していく、チャレンジしていく、成長していくグロースマインドを持って、一人ひとりが自分の役割をやり切ることに尽きる。日本代表のラグビーをやりながら、しっかり自分の個性を出す、それぞれが持っている能力を最大限に発揮するゲームにしてほしい」指揮官は主将、リーダー陣についてコメントした。「キャプテンは田村優、バイスキャプテンは堀越、リーダーは大戸、ラファエレ、尾崎。NDSの主将を決める際にジェイミーと話し、彼の経験値が若いメンバーに必要、彼のリーダーシップが必要だと考えて彼に託した」堀川HCはトンガに敬意を表した。「トンガと日本は昔から結びつきが強い。1985年に初めてトンガの国籍を持った選手が日本代表となってから過去27人が日本代表として活躍し、合計328キャップを日本代表にもたらしてくれた。TONGA SAMURAI XVに敬意を持って臨みたい。この1週間積み上げてきた日本代表のラグビー、大きな相手に対して我々の強みである、あらゆる局面でスピードを生かしたラグビーを展開していきたい」田村主将は日本代表ではなく、NDSでの活動になった経緯をこのように振り返った。「経緯は普通にミーティングで言われて。ジェイミーから僕に対するフィードバックは厳しいもの。ほぼ直球でフィードバックをくれるので、僕としても助かる。どこからスタートするにせよ、大きなゴールがある。このチームをスペシャルにするチャンスはあると思うので、僕は楽しみ。ストレートなフィードバックをもらって、落ち込むとかはない」まずNDSでの活動にフォーカスすると田村は言う。「2週間だけのチーム、限られた時間の中なので、まず関係性を作り上げるのが大事。新しくやっていく選手が多いので、そこをフォーカスしてやってきた。2週間このチームにフルコミットして、身体がどうなろうとこのチームで全部出し切るだけ。まずこの2試合。ケガも癒えてきて身体も動けている。遠い未来の質問にはなかなか答えられないけど、このチームはすごい速度で成長してきている。トンガに限らず、自分たちがやってきた1週間の準備をしっかり出すこと。堀さんもグリットと言っていたが、まさにその通り。自分たちのやってきたことをやり切るだけ」もちろん68キャップを誇る田村のこと、夏シーズンを2試合で終わらせるつもりはない。「そうですね、それはあります。まず次の試合みんなでがんばりたいし、その次もある。そういう風に段階を踏んでいけたらなと思っている」また、田村は立川との再会を喜んだ。「やっぱり安心感がある。ハルとはだいぶん前から一緒にプレーできていないが、日本でも数少ないいい12番だと思うし、一緒にラグビーやれるのはうれしい。フレッシュだし、楽しい。ハルと一緒にやれて、こういう気持ちになれただけでも、この合宿に参加させてもらっている意味があるかなと思う」6月9日にはケガから代表に復帰したLOファンデルヴァルトとともに、LO辻、FL飯野、No.8ホゼ、WTBメインのノンキャップメンバーがオンライン取材に対応、意気込みを語った。ファンデルヴァルト「選ばれてうれしい。この後のウルグアイ戦、フランス戦もぜひプレーしたい。(日本代表ではなくNDSだが)すごく楽しみでエキサイティングな気持ち。新しい若い選手とプレーすることで新たな学びがあり、新たな自信が植え付けられている」辻「先発に選んでいただきうれしいし、チャンスだと思う。そこでいいパフォーマンスすることだけを考えている。海外のチームを倒すのは自分にとってチャンス。リスクもあるが、まず自分自身との戦いに勝って、相手にも勝ちたい。LOは外国人選手が多く選ばれるのは難しいと考えたが、自分にできることは自分の実力を上げることだけ。自信があるというより、とにかくやってみるという感じ。まずLOで一番になって試合に出る、そこで負けたくないというプライドがある。もちろんフランス大会に出たいし、遠征メンバーに選ばれたいという思いがあるので、目の前の与えられた役割を100%で臨み、チャンスを生かしてきたい」飯野「今回を追加招集でNDSに呼んでもらい、自分としてはチャンスだと思っている。自分の役割を果たして、上の代表に行きたい。サントリーと違う部分があるので、新しい部分を吸収できるのは楽しい。強い選手、速い選手、新しい選手がいる中、コミュニケーションを取ってコネクトしていくのが自分の特徴。今回の試合はみんな勝利することを考えている。役割をしっかり果たし、その中で自分の良さを出していければ」ホゼ「セブンズのプレーを楽しんでいたが、次のステージへ行きたいと考えるようになり、今季から15人制にチャレンジした。15人制は私にとって大きな学び。こんなに早く代表に呼ばれるとは思わなかった。トンガ戦のスタメンに選ばれたことをうれしく思う。まずトンガ戦に集中し、次のウルグアイ戦につなげていきたい。自分らしいプレー、楽しみながらフィジカリティを生かし、ハードワークしボールを前へ運びたい」メイン「昔からテレビで見ていた選手と一緒にやれるのはうれしい。すごくレベルが高くて僕自身毎日チャレンジしている。今週しっかりチャレンジして、そこで課題を見つけられればと思っている。WTBも初めてなので、すごくチャレンジ。主にFBをやってきて、WTBをコントロールしていたので戸惑いはない。どこでも大丈夫。WTBに入っている時、優さんが自分の役割を説明してくれるのでやりやすい。毎回アドバイスをくれる。自分も緊張して頭から離れる時もしっかり伝えてくれる」一方、TONGA SAMURAI XVを率いるラトゥ ウィリアム志南利監督は「チーム編成にあたっては、かなり悩みました。そんな中で、クボタスピアーズのバツベイ・シオネをキャプテンとして、ベテランと若手を組み合わせたチームができました。ほとんどの選手たちは高校、大学から長く日本で暮らして、日本のチームで頑張っている選手です。いわば、日本に育ててもらった選手たちです。将来日本代表にもなれる実力をもった選手たちもたくさんいます。トンガの選手一人ひとりは『トンガ王国の復興のために力になりたい、そしてお世話になった日本に恩返したい』、そういう熱いハートをもってチャリティマッチに出場します。当日の試合はトンガ王国でもテレビ中継されます。トンガ王国には復興に向かう勇気を与え、日本の皆様には恩返しの気持ちをお伝えできるよう、全力でプレーします。どうか最後までお楽しみください」とコメント。TONGA SAMURAI XVの試合登録メンバーは次の通り。1中島イシレリ(S東京)、2アルファネスタ・マヒナ(花園L)、3シラ・プアフィシ(花園L)、4タラウ・ファカタヴァ(BR東京)、5エセイ・ハアンガナ(埼玉WK)、6ヴィリアミ・アフ・カイポウリ(三重H)、7バツベイ シオネ(S東京ベイ)、8ナエアタ ルイ(RH大阪)、9岡新之助タフォキタウ(スクラムヒューマンパワー)、10レメキ ロマノラヴァ(GR東葛)、11トロケ マイケル(宗像B)、12パエア ミフィポセチ(RH大阪)、13タウモエぺアウ・シリベヌシ(S愛知)、14ラトゥ クルーガー(相模原DB)、15ラリー・スルンガ(RH大阪)、16シオネ・ハラシリ(横浜E)、17シオネ・マウ(大阪体育大学)、18ラタ・タンギマナ(花園L)、19アシペリ・モアラ(S東京ベイ)、20ツポウ テビタ(花園L)、21人羅奎太郎(花園L)、22ハヴィリ リッチー(横浜E)、23トニシオ・バイフ(RH大阪)、24マノア・ラトゥ(埼玉WK)、25リエキナ・カウフシ(花園L)『ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022』EMERGING BLOSSOMS×TONGA SAMURAI XVは6月11日(土)・秩父宮ラグビー場でキックオフ。NDSのメンバーは翌週18日(土)には日本代表として秩父宮で『リポビタンDチャレンジカップ2022』ウルグアイ戦に臨む。ウルグアイとの第2ラウンド以降は宮崎合宿に参加している日本代表がテストマッチに参戦する。6月25日(土)・ミクニワールドスタジアム北九州でのウルグアイ戦、7月2日(土)・豊田スタジアム、9日(土)・国立競技場での『リポビタンDチャレンジカップ2022』フランス戦がラインナップ。TONGA SAMURAI XV戦、ウルグアイ戦のチケットは発売中。フランス戦のチケットは6月11日(土)午前10時一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022のチケット情報リポビタンDチャレンジカップ2022のチケット情報
2022年06月10日株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ(東京都港区、代表取締役:大竹 健)は、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(東京都港区、会長:森 重隆)からラグビー日本代表の商品化権を預かるライセンス事務局との契約に基づき、ラグビー日本代表の商品化の窓口を担っています。この度、ライセンシーである株式会社サイバーネット(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:遠藤 晃司)が、「ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021」「ラグビー日本代表ステンレスクリップ プレイヤーズ2021」「ラグビー日本代表 プレイヤーズ下敷き」を発売致します。2021年内に行われた日本代表戦のプレイシーンから、ラグビーの魅力を表現した商品となっております。ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021(イメージ1)ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021(イメージ2)ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021(イメージ3)<ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021>価格 :1,800円+税 (税込み1,980円)サイズ :組み立て前:H150×W130mm組み立て後:H130×W120mm以内ラグビー日本代表 ステンレスクリップ プレイヤーズ2021(イメージ)<ラグビー日本代表 ステンレスクリップ プレイヤーズ2021>価格 :273円+税 (税込み300円)サイズ:H39×W19mm※集めて楽しいシークレットグッズとなります。※少し大きめで紙以外のトートバックやキャップ等に付けてもお楽しみ頂けます。ご注意:クリップの先端が尖っておりますのでご使用時には十分ご注意下さい。ラグビー日本代表プレイヤーズ下敷き(イメージ)<ラグビー日本代表プレイヤーズ下敷き>価格 :636円+税 (税込み700円)サイズ:H297×W210mm販売予定場所■日本ラグビーフットボール協会 公式オンラインショップ ■渋谷モディ (7階 イベントスペース) ■キャップ・ラガーズ ■nagalabo sport(ナガラボ スポーツ)※株式会社サイバーネット運営ECサイト ※販売開始につきましては、各所準備ができ次第順次開始となります。<関連URL>■日本ラグビーフットボール協会公式サイト ■日本ラグビーフットボール協会 公式オンラインショップ ●ご掲載に関してのお願い掲載の際は下記クレジット表記をお願い致します。掲載原稿の確認をさせて頂けますようお願い致します。(C)JRFU 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月06日2022年6月2日、ラグビーチーム『埼玉ワイルドナイツ』所属の稲垣啓太さんが、Instagramを更新。同年1月に結婚した妻でモデルの新井貴子さんが、32歳の誕生日を祝福してくれたことを写真付きで報告しました。仲むつまじい姿に「素敵」の声も凛々しい表情を崩さないことから『笑わない男』とも呼ばれている稲垣さん。しかし、写真には心なしか優しい表情にも見える稲垣さんが写っていました。 この投稿をInstagramで見る keita inagaki(@gaki.keita)がシェアした投稿 仲むつまじいツーショットに、稲垣さんの知人や友人から祝福の声が寄せられたほか、「素敵な2人」「幸せそう」とうらやむ声も多数寄せられました。・お誕生日おめでとうございます!表情が柔らかくなってきましたね。・美男美女で、目の保養です。・なんて優しい顔。幸せオーラが伝わってくる。2022年度のラグビー日本代表候補選手にも選ばれている稲垣さん。6月3日から始まる代表合宿を前に、パワーをチャージできたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年06月03日ワールドカップイヤーの2022年、サッカーを通して世界の国々の歴史や文化を学んでみませんか?そのきっかけとなるのが、『親子で学ぶサッカー世界図鑑 』シリーズです。子どもたちが大好きなサッカーに日々触れている中で出てくる「なぜ?」を調べてみると、実はそこからさまざまな"学び"を得ることができます。今回は2月に発行された『親子で学ぶサッカー世界図鑑 イングランド編』から、「サッカーの起源」について抜粋して紹介します。最初は「危険な祭り」だった?サッカーの母国イングランドの歴史から紐解く「紳士のスポーツ」としてのサッカーの起源■ユニオンジャックの秘密「サッカーの母国」と言われるイングランドは、実は"イギリスという国のなかにあるもう一つの国"です。イギリスの正式な国名は『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』。長くて難しい名前だけど「連合王国」がキーワード。一番大きく、イギリスの首都ロンドンがある『イングランド』、その上にある『スコットランド』と西の『ウェールズ』、そして隣の島国アイルランドの北部『北アイルランド』の4つの国が一緒になって連合王国を構成しています。『連合王国』なので、国旗も連合デザインです。イングランド、スコットランド、北アイルランドの旗を合わせると、イギリスの国旗「ユニオンジャック」が浮かび上がってきます。ウェールズの国旗だけ組み合わされていないのは、最初のユニオンジャックができた1606年のずっと前、13世紀には、もうウェールズはイングランドの一部とみなされていたから。旗の歴史に国の歴史あり、ですね。大好きなサッカーを通じて世界を学ぼう!大人も子どもも楽しめるサッカー図鑑>>■FIFAよりも4協会のほうが歴史が長い!イングランドでサッカー協会が設立され、現代サッカーのルールが定められたのは1863年のこと。その後1873年にスコットランド、1876年にウェールズ、北アイルランドが1880年にサッカー協会を設立しました。ときを同じくして、産業革命の流れに乗ってサッカーが世界中に広まっていき、1904年に世界のサッカーをとりまとめる国際サッカー連盟(FIFA)ができましたが、前述のようにイギリスの4協会のほうが設立はずっと早かったのです。FIFAに加盟できるのは1国1協会が原則ですが、イギリスの4協会にはすでに立派な歴史があったこと、そしてサッカー発祥の国であることから、特別に1国4協会でのFIFA加入が認められました。だから、いまでもワールドカップには「イギリス代表」ではなくそれぞれの代表チームが参加できるのです。
2022年05月13日『ラグビーワールドカップ(RWC)』2019年大会ホスト国が、2023年大会ホスト国を迎え撃つ。日本代表がウルグアイ代表との2連戦を経て、欧州6か国対抗戦『シックスネーションズ2022』全勝優勝を飾り、本大会へ向けて視界良好なフランス代表との2連戦を実施する。コロナ禍で強化が思うように進まない日本代表がV候補の一角を相手にどれだけ戦えるか。本番まで1年半を切った5月9日、ラグビー日本代表候補が発表された。FW36人・BK2名計63名の2022年度日本代表候補選手は次の通り。【PR】淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)北川賢吾(クボタスピア船橋・東京ベイ)木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ)津嘉山廉人(横浜キヤノンイーグルス)クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)森川由起乙(東京サントリーサンゴリアス)【HO】坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)中村駿太(東京サントリーサンゴリアス)橋本大吾(東芝ブレイブルーパス東京)堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)【LO】秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)大戸裕矢(静岡ブルーレヴズ)ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)サウマキ アマナキ(横浜キヤノンイーグルス)辻雄康(東京サントリーサンゴリアス)ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)長谷川崚太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)【FL】ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)嶋田直人(横浜キヤノンイーグルス)下川甲嗣(東芝ブレイブルーパス東京)セル ジョセ(花園近鉄ライナーズ)古川聖人(トヨタヴェルブリッツ)山本浩輝(東芝ブレイブルーパス東京)ピーター・ラブスカフニ(クボタスピア船橋・東京ベイ)リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)【No.8】テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)德永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)ファウルア・マキシ(クボタスピア船橋・東京ベイ)【SH】小川高廣(東芝ブレイブルーパス東京)齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)中嶋大希(コベルコ神戸スティーラーズ)流大(東京サントリーサンゴリアス)【SO】田村優(横浜キヤノンイーグルス)中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京)山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)【CTB】梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)シェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニンズアークス東京ベイ浦安)立川理道(クボタスピア船橋・東京ベイ)テアウパ シオネ(クボタスピア船橋・東京ベイ)ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【WTB】髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)竹山晃暉(埼玉パナソニックワイルドナイツ)ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)アタアタ・モエアキオラ(コベルコ神戸スティーラーズ)山下楽平(コベルコ神戸スティーラーズ)【FB】尾崎晟也(東京サントリーサンゴリアス)野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ)山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)メンバーを選出したジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは次のようにコメント。「『RWC2023』フランス大会まであと 1 年余り。新しいシーズンの幕開けを迎え、充実したテストマッチシリーズに向けて、日本代表候補を発表できることをうれしく思う。このたび再び日本のファンの前で、全国のスタジアムにてプレーできることは、とてもエキサイティングなこと。今回のメンバー選考では経験、潜在能力その他の適切なバランスを見極めるとともに、我々のプレースタイルを補完する能力と姿勢を持ち、かつ我々のスタイルを進化させる可能性を持つ選手を探した。シニアプレーヤーは、経験豊富なチームのバックボーンとして重要な役割を担っているが、同時に若いプレーヤーを指導し、導く役割も担っている。新しい選手にはステップアップして自分の力を発揮し、チームに新たな一面をもたらす機会を得ることを期待している。2023 年の『RWC』を見据え、世界の強豪を相手にラグビーにさらに磨きをかけ、どのチームにも挑戦できるような最高のポジションに身を置くことが、私たちのセレクションのすべて。なお今回、庭井祐輔、具智元、小瀧尚弘、ジェームス・ムーア、福井翔大、松田力也、小倉順平、中村亮土、松島幸太朗、セミシ・マシレワはコンディション都合により選考対象外となった」発表会見には藤井雄一郎男子15人制日本代表ナショナルチームディレクター(NTD)がオンラインで出席。「大事なポジションにケガ人も数名出たりして、チャレンジなテストマッチになる。『RWC』でも起こり得る自体。初キャップの選手もいるが、これをいいチャンスだととらえてアピールしてほしい」と期待を寄せた。久しぶりの代表選出となったHO堀江、SO山沢、CTB立川についてはこのように選出理由を明かした。「(堀江について)彼は別格。スーパー特別扱い。ジェイミーも気にしていたし、『リーグワン』のプレーを見ても文句なしで選ばれる活躍をしている。中村がシーズン通してコンディションがよくなくて、次のテストマッチ、『RWC』には間に合ってほしい。立川には経験がある。彼自身にも『RWC』を狙ってほしいし、若い選手に経験を伝えてほしいという両面がある。中村がいないことも含めて彼を選んだ。上からの順番で山沢が一番近いところにいた。今までも決して彼がよくなかったわけではなくて、ほかの選手がよかったということ」藤井NTDはノンキャップのメンバーはプレッシャー下でどれだけのパフォーマンスを継続して見せられるかに注目している。「下川はクレバーな選手、将来性もある。辻もタフ。テストマッチでどれだけやれるか見てみたい。中尾や李、根塚、竹山とかもハイプレッシャーの中でどれだけできるか見てみたい。(根塚、竹山について)日本人らしいスピードがある。あとはハイボールやディフェンス。常に安定して出せるかどうかだと思う」ケガで選出を見送ったFB松島については想定内だと口にした。「ずっとプレーしている時間が長く、休ませようとしていた中でのケガだったので想定内。想定外のケガした選手もいるし、今後も起こり得ること。どけだけの選手が使えるかというテストでもある」とくにテストしたいポジションにHO、SOを挙げた。「SOとHO。堀江以外のHOを見たい。どれぐらいできるか見たい。(田村、松田の次のSOを探しているという問いに)そうですね」藤井NTDは日本代表とナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)のメンバー編成にこう説明した。「NDSという名前だと若手というイメージが持たれると思うが、次の『RWC』を狙うメンバーということもあるが、コンディションを見てみたい選手、(当落上の)ギリギリの選手もいる。トンガ戦はNDS、次のウルグアイ戦が(NDSと代表の)半々、2回目のウルグアイ戦がフル代表と思っている。2回目のウルグアイの前にNDSのメンバーで韓国代表とやれればと今調整しているところ」一部選手を除いた日本代表候補は5月14日(土)・15日(日)に大分県でのテスティングキャンプ、23日(月)~27日(金)にスキルコンディショニングキャンプを実施し、6月3日(金)~30日(木)・宮崎県での日本代表合宿と6月3日~27日(月)・大分県でのNDS合宿に分かれる。日本代表合宿は7月3日(日)~9日(土)・東京都でも実施。6月11日(土)・秩父宮ラグビー場での『ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022』EMERGING BLOSSOMS×TONGA SAMURAI XV、6月18日(土)・秩父宮ラグビー場、6月25日(土)・ミクニワールドスタジアム北九州での『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ウルグアイ代表、7月2日(土)・豊田スタジアム、9日(土)・国立競技場での『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×フランス代表がラインナップ。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ウルグアイ代表のチケット情報 『リポビタンDチャレンジカップ2022』チケット情報()
2022年05月10日開幕3日前に残念なニュースが飛び込んできた。『FIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022』予選の出場をベラルーシが辞退。新型コロナウイルス感染症の陽性者・体調不良者が多数発生し、来日を断念したのだ。これにより日本、カナダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ベラルーシで争うはずだった上位3位までの本戦出場の権利はFIBAでの協議により決定することとなった。ベラルーシの不出場は残念だが、『W杯』予選は実施される。日本は『アジアカップ』5連覇を達成した若手と『東京2020オリンピック』銀メダルを獲得したベテランが、恩塚亨HCのもとついに融合を果たすのだ。1月17日からは強化合宿をスタート。まずメンバーを見てみたい。【AKATSUKI FIVE日本代表候補選手】髙田真希(PF/デンソーアイリス)渡嘉敷来夢(C/ENEOSサンフラワーズ)近藤楓(SG・SF/デンソーアイリス)町田瑠唯(PG/富士通レッドウェーブ)宮澤夕貴(SF・PF/富士通レッドウェーブ)谷村里佳(PF/日立ハイテククーガーズ)本橋菜子(PG/東京羽田ヴィッキーズ)三好南穂(SG・SF/トヨタ自動車アンテロープス)藤岡麻菜美(PG/シャンソン化粧品シャンソンVマジック)林咲希(SG・SF/ENEOSサンフラワーズ)馬瓜エブリン(SG・SF/トヨタ自動車アンテロープス)宮崎早織(PG/ENEOSサンフラワーズ)中田珠未(PF/ENEOSサンフラワーズ)吉田舞衣(SG・SF/シャンソン化粧品シャンソンVマジック)赤穂ひまわり(SG・SF/デンソーアイリス)馬瓜ステファニー(SF・PF/トヨタ自動車アンテロープス)オコエ桃仁花(PF/富士通レッドウェーブ)山本麻衣(PG/トヨタ自動車アンテロープス)東藤なな子(SG・SF/トヨタ紡織サンシャインラビッツ)1月24日には恩塚亨HCがオンライン取材に対応。指揮官は「『アジアカップ』メンバーと『五輪』メンバーの融合がひとつのテーマ。世界一のアジリティを生かせるよう原則のインスタールとワクワクのマインドセットを入れている」と合宿のテーマを語った。恩塚HCは若い林に主将の大役を託し、副将には高田を指名した。「『東京五輪』のメダリストたちから引き継ぎたいところは役割と任務遂行能力、その力を存分に発揮してくれることを期待している。私たちの目指すチーム像はポジティブな思考でい続けるチーム。『アジアカップ』を導いてくれた林選手の存在が大きかったので、今回もお願いした。もうひとつ、『東京五輪』メダリストとの素晴らしいケミストリーを期待し、高田選手にお願いした。キャプテンを経験したことで副キャプテンとして支える経験に生きると思うので、キャプテンを林選手、副キャプテンを高田選手にお願いした」『東京五輪』はケガに泣いたスペシャリスト渡嘉敷への期待も大きい。「アジリティを生かして戦うのは変わらない。渡嘉敷選手のスピードを生かすのか、高さを生かすのか、その都度考えている。高さの幅が広がった。ポストプレー、リバウンドのところで貢献に期待できる。あとメンタル面でも素晴らしいリーダーシップを発揮してくれている」世界一のアジリティについてはこう補足した。「これまでも日本代表はスピードで勝負してきたが、もう一段階高めたいし、幅を広げたい。物理的なスピードだけではなく、適応能力を発揮し続けることで先手を取って高さを克服していきたい。それにはメンタル的な要素も含まれる。次から次へいいオフェンスを展開し、ディフェンスがついていけない状態にすること。3ポイントだけ、レイアップだけではなく、判断のスピードを磨いて、期待値の高いシュートを選択し続けることを強みにしたい」1月25日~2月2日には選手たちがメディア対応に登場。日本代表候補たちは以下のように意気込みを口にした。林「お姉さん方が来て、『質の高いバスケができているのかな』『私自身も楽しくできているのかな』と思っている。若い選手も短いながらも恩塚コーチのもとでやれているので、自信を持ってアグレッシブにできていると思う。3Pだけではなく、ドライブ、パス、レイアップ、ジャンプシュートも練習している。(『東京五輪』決勝)アメリカ戦で3Pしかなくて、その3Pを止められて悔しかったので、3P以外も見せていきたい。1クール目は不安が多かったが、高田さんと話す時間もあり、相談したら『キキらしくやればいいよ』と言われて、開き直れた」高田「オフェンスもディフェンスも原則がある中、ほとんどフリーで動くことがあるので、個々のスキルを求められている。若い選手はすごいスキルを持っているし、自分は合わせるプレーが好きなので、みんなが1対1で強気で攻めている姿勢を頼もしく思う。恩塚HCになって初めての合宿なので、覚えていかないといけないことが多い。まず落とし込んで、身体に沁み込ませているところ。副キャプテンとしてというより年齢が上でいろんなことを経験してきているので、役割に関係なくチームに貢献していきたい。年上の選手がいる中、林選手がキャプテンに選ばれてやり辛さもあると思うので、コミュニケーションを取っていきたいし、気を使わせないようにチームをサポートしていければいいかなと思っている」宮崎「やっと恩塚さんのバスケットに慣れてきたと思う。今回は新しい選手も数名いるので、その選手たちといいコミュニケーションを取りながら、合宿をがんばっている。新しいメンバーとも教え合うことができ、本当にいいコミュニケーションが取れている。ライバルが増えたが、そこはポジティブに考えて、いろんな選手のいいところを見て学んで、それを習得できたらいいなと思う」渡嘉敷「トム(・ホーバス)さんとはスタイルが違うので、最初はそのスタイルに慣れるのに時間がかかった。今はだいぶ浸透してきて、『これから自分自身がどうなるのかな』というのが楽しみな状態。『センターがセンターらしくない動きをしているのかな』という感じ。普段より運動量は間違いなく多いし、常にカッティングやダウンスクリーンにいったり、ポジションチェンジをしたりと動いているので、そこは今までになかったこと」赤穂「(『東京五輪』は)お姉さん方についていっただけ。やりたいことをやらせてもらったし、何も考えずにやれた。『アジアカップ』は引っ張っていかないといけない立場になっていい経験をさせてもらった。恩塚さんのバスケットは私たちの方が経験していてわかっているので、お姉さん方にしっかりと伝えていきたい。恩塚さんのバスケットはチャンスを見つけたら自分でいく。チャンスを逃さずにどんどん攻める。そこは変わらない。ディフェンスリバウンドを取った後にボールプッシュができたらと思うので、そこを増やしていきたい」ステファニー「もっと得点に絡んでいけるようにしたい。ただガムシャラにやるのではなく、チームにとっていい方向になるように。海外の選手、大きい選手に対してアタックすることは3×3で学んだので、もっと出していきたい。恩塚さんのバスケットは、お互いにタイミングや思っていることが通じた時に本当にハマるという感じ」オコエ「恩塚さんのバスケットをやっていたのでスムーズに合宿に入ることができた。ベテランが入り、チームの雰囲気は良くやれている。3Pはもちろん、ドライブ、センターのディフェンス、何でもやって相手から見て嫌な選手になりたい。『五輪』で銀メダルを取れたが、同じことをしていても相手はもっと上を目指してきていると思うので、もっと質の高いバスケをしていくことが大事だと思う。(渡嘉敷は)コート内外ですごいコミュニケーションを取ってくれるのでお手本。来夢さんの守りを学んでいきたい。私が3Pを躊躇していると、『私がリバウンドを取るからどんどん打っていいよ』と心強いアドバイスをくれた」本橋「ヒザの状態が万全ではない中でも呼んでもらい素直にうれしいし、この環境でやれるのは楽しみ。すごく頭をフル回転させて、速い判断、速いバスケを展開するので、判断するのが追い付かないこともあった。でも今はちょっとずつ体現できるようになった。この女子日本代表が世界一のアジリティを目指して、ワクワクしながらバスケをしている姿を見せて、多くの人に夢を与えたいとみんなで共通認識を持って活動しているので、私もその一員としてやれたい。これまでもそうだったが、あまり先のことは見ずに、今いる環境でこのメンバーとバスケットができたらいいなと思う」『女子W杯』予選は2 月10日(木)に日本×カナダ、12日(土)はカナダ×ボスニア・ヘルツェゴビナ、13日(日)にはボスニア・ヘルツェゴビナ×日本をおおきにアリーナ舞洲にてティップオフ。チケットは残りわずか。FIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022予選のチケット情報 1フォトギャラリー髙田真希渡嘉敷来夢林咲希赤穂ひまわりオコエ桃仁花馬瓜ステファニー宮崎早織恩塚亨ヘッドコーチ
2022年02月09日2022年1月26日、ラグビー日本代表の稲垣啓太さんが、元ミス日本グランプリで現在はモデルとして活躍する新井貴子さんとの結婚を発表しました。稲垣さんは、自身をマネジメントする会社を通じて、新井さんとの連名で結婚のコメントを発表したほか、Twitterでも写真付きで結婚について報告しています。御報告稲垣啓太はモデルの新井貴子さんと結婚致しました。これからは夫婦共々応援していただけると最高に嬉しいぜ。夫となった稲垣は妻を守りながらも闘いに行きますので、今シーズン更に気合い入れた応援を皆宜しくお願い致します写真は顔をこねくり回されているだけです。 pic.twitter.com/0SZ1AWCJrw — 稲垣 啓太 Keita Inagaki (@Gaki_keita01) January 26, 2022 2019年に日本で開催されたラグビーの国際大会で、一躍注目を集めた稲垣さん。その後、ラグビー選手としてはもちろん、凛とした表情を崩さないことから『笑わない男』としてバラエティ番組などでも活躍しました。一方の新井さんは、2012年度のミス日本コンテストでグランプリを受賞し、現在はパリコレをはじめ、世界で活躍するモデルです。2人の結婚にファンからは「おめでとうございます!」「2人そろって世界で活躍するワールドワイドなカップル」と祝福の声が寄せられました。稲垣さん、新井さん、ご結婚おめでとうございます。[文・構成/grape編集部]
2022年01月26日「ラグビーのセンスとスピリットをデザインする」をコンセプトに2018年から主に関東のラグビー場で活動を続けてきたラグビーに拘りすぎるデザイン会社「株式会社Daen」は、2022年1月から始まるJAPAN RUGBY 新リーグ「LEAGUE ONE」でラグビーを盛り上げるべく、2022年1月8日の味の素スタジアム前スーパースポーツゼビオ調布東京スタジアム前店より出店開始いたします。Daenキッチンカーラグビーのセンスとスピリットを届けられるよう拵えたDaenキッチンカーに毎日身に付けることができるファッション感度の高いラグビー雑貨と、ラグビースピリットを感じることができるフードメニューを積み込み東京、埼玉、神奈川で移動販売します。ラグビー雑貨はすべてオリジナルデザインでタックルダミーBagやKOSHIMAKIなどDaenでしか買えないお洒落で機能的なものばかり。フードメニューもラグビーのポジションからイメージした15の具材で作るKushikatsu15、15のHOPが美味しい一杯のためにプレイする15HOP Beer、生産国の違う15のコーヒー豆をブレンドしたDaenブレンドコーヒーなどラグビーのセンスとスピリット溢れるオリジナルメニューを揃えています。タックルダミーBagクッションシートごと歩けるKOSHIMAKIKushikatsu1515HOP Beer他にもこれから日本の未来を担う子供たちとママさんにも興味をもってもらえるようラグビー×子育て漫画「Daen家の日常」をSNSで連載中です。最近はラグビー場だけではなく2021年2月にオープンしたDaen久我山店での営業に加え、区立公園やJR阿佐ヶ谷駅前でも出店するようになりました。また、デザイン会社の特性を生かしてラグビースクールのジャージや卒業グッズのデザインを手掛けています。Daen家の日常■会社概要株式会社Daen所在地 : 〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2-32-26代表 : 原田 洋子設立 : 2018年6月資本金 : 100万円事業内容: オリジナルラグビー雑貨の企画・販売オリジナルフード、酒類の企画・販売フードトラックの運営商業施設、ポップアップのディスプレイデザイン・その他デザイン全般URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月06日Paris Fashion Week Kid's Unit公式認定『Japan Kids Fashion Week 2022』(以下 JKFW2022)が、2022年9月6日(火)・7日(水)に横浜大さん橋ホールで開催されます。この度、総合演出制作会社が決定したことをお知らせします。「JKFW2022」1JKFW2022は、海外ラグジュアリーブランドとのステージや大手企業のイベントを多数手掛け、2019年にはラグビーワールドカップ日本開催のオープニングセレモニーをプロデュースした「レキップ・トロワ」が総合演出することとなりました。■レキップ・トロワ「レキップ・トロワ」1BVLGARI/Christian Dior/LOUIS VUITTON/FENDI など数々の有名海外ラグジュアリーブランドの企画、制作、プロデュースを手掛けています。また、Andaz Tokyo/ANA InterContinental Tokyo/TOYOTA/SONY/TASAKIなどホテルや日本を代表する企業とも仕事をしています。「レキップ・トロワ」22019年に日本で開催された、ラグビーワールドカップのオープニングセレモニーを総合プロデュース、全世界で200ヶ国40億人が視聴し、世界でも注目を浴び話題となりました。<レキップ・トロワ オフィシャルHP> ■「JKFW2022」世界への架け橋となるステージ「大さん橋ホール」1会場となるのは、2002年に海外への航路客船のターミナルとしてオープンした、横浜港大さん橋国際客船ターミナルにある「横浜大さん橋ホール」です。横浜港に面しており、水面に浮かぶ“くじらのせなか”と呼ばれており、様々なイベントやファッションショーなども行われています。「大さん橋ホール」2目前には横浜港が大きく広がる素晴らしいロケーション、船舶が行き交う世界と繋がる航路の出入口。海外で活躍するモデルを目指す子どもたちの、ショースペースにふさわしい場所を選びました。■子供たちの輝きに光を当てて「大さん橋ホール」3世界と航路で繋がった横浜の素晴らしいロケーションで、子供たちの夢のステージを作り上げていきます。海外のステージも多く手掛けたことのある「レキップ・トロワ」の華やかで心震わせる演出でどんな魅力的なステージになるのか乞うご期待です。「JKFW2022」2■『Japan Kids Fashion Week』とは「JKFW2021」1Paris Fashion Week Kid's Unit公式認定された「Japan Kids Fashion Week」は、2021年10月4日(月)5日(火)名古屋能楽堂にて新型コロナウイルス感染拡大を徹底し、日本で初開催された大規模キッズファッションイベントです。世界で活動したい子どもたちの夢を応援するイベントで、世界からも注目され数多くのメディアに取り上げられ話題となりました。■『JKFW2022』へのエントリー「JKFW2021」2<応募条件>・対象サイズ:洋服サイズ110cm~180cmが着用できるお子様・対象年齢 :満4歳~満18歳(2022年9月5日時点の年齢)※未経験者、事務所所属の方、誰でも応募できます。(但し所属事務所の了解が必要)※親子共演 or 大人コラボ企画中<募集期間(一次募集)>2021年11月1日(月)~2022年1月31日(月)※定員になり次第募集終了<開催形式>日本から世界レベルのキッズモデルを輩出するため、国際基準の指導プラン、本番ではコンテスト形式により予選・本選にてグランプリを決定。「JKFW2021」3<認定講師制度の採用>出場者には国際的な基準のレッスンカリキュラムを指導する認定講師が指導。JKFW2021の審査員を務めた結子(「World Supermodel Production 2019」世界大会グランプリ受賞)と岩田さおり(ミセスジャパン2020 準グランプリ、ミセスレジェンド2020日本代表)が特別認定講師として決定しており、今後認定講師を全国に募集。<出場者のレベル認定>出場者に対し、国際的な基準によるウォーキング、ポージングスキルを10級から1級のレベル認定試験を実施。各レベルに合わせたレッスンクラスを設け、レッスン最終日に進級テストを行い、予選出場カテゴリーを決定。<特別支援枠>文部科学省の定める「就学援助制度」認定の子供を対象に、出場費用の免除枠を設けます。<投票サイト>出場者が決定後、人気投票サイトにて投票期間を設けます。<スケジュール(予定)>11月~ 募集&選考面接(3月末までに出場者を決定) 定員になり次第募集終了。3月 出場者レベル認定試験4月~5月 事前投票6月~8月 レッスン(出場前のレベル認定試験も実施)9月 本番≪エントリーサイト≫ 「JKFW2021」4■開催概要開催名称:Japan Kids Fashion Week 2022開催日時:2022年9月6日(火)~9月7日(水)※2022年9月5日(月)衣装合わせ・撮影・リハーサル開催場所:横浜 大さん橋ホール企画/制作:Japan Kids Fashion Week運営委員会<オフィシャルHP> <オフィシャルInstagram> <オフィシャルTikTok> <オフィシャルFacebook> 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月29日納得のメンバーである。現時点のベストメンバーと言っていいだろう。ラグビー日本代表の秋のツアーは、モヤモヤが溜まる戦いを強いられている。初戦ホームでのオーストラリア戦こそ一時はあわや逆転かと思われる善戦を見せたが、ダブリンでのアイルランド戦では100キャップ目の記念試合となったSOジョニー・セクストンがキレキレのパフォーマンスを見せるとともに徹底的に日本対策を実践されて5-60の大敗。アイルランド戦から先発10人を入れ替えたポルトガル戦では、フレッシュなメンバーが苦戦。最後はFB山中亮平がインターセプト、自陣からの独走トライで38-25としたが、薄氷を踏む勝利に終わった。次の相手はスコットランドだ。『ラグビーワールドカップ(RWC)2015』でベスト8進出を阻まれ、『RWC2019』で初のベスト8入りを決めた因縁の相手は日本が10月23日・23-32で敗れたワラビーズに11月7日・15-13で勝っている。『リポビタンD TOUR2021』最終戦、そして年内最後の試合へ指揮官はどんなメンバーを送り出すのか注目された。序列を重んじて『RWC2019』出場メンバーに全幅の信頼を寄せるジェイミー・ジョセフのこと、アイルランド戦と同じ顔触れが並ぶと思われたが、そうはしなかった。ケガ人やこの1週間の準備を加味しつつ、この3試合のパフォーマンスを反映した試合登録メンバーを選出したのだ。スコットランド戦に臨む23名は以下の通り。■日本代表試合登録メンバー1クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、3ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、5ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、6リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、7ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)、9流大(東京サントリーサンゴリアス)、10松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)、12中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)、13中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)、14松島幸太朗(クレルモン・オーヴェルニュ/フランス)、15山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)、16堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)、17稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、18垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)、19ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、20テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)、21齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)、22田村優(横浜キヤノンイーグルス)、23ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)どうだろう。もしかしたらHOやSHのスタメンやLOのリザーブに本職がいないことに不安を覚えるファンもいるかもしれないが、おおむねファンの支持率の高いメンバーと言っていいのではないだろうか。11月18日、メンバー発表会見に出席したジョセフHCはメンバー構成について説明した。「ポルトガル戦からケガ人から戻ってきた。ラピース(・ラブスカフニ)が7番、ムーアがLOに戻ってきた。ほかにも流もハーフに戻り、松島も14番に入った。すごく大きなチャレンジになるが、スコットランド戦はいい試合ができると考えている」アウトサイドCTBはラファエレ ティモシーではなく、中野をチョイスした。その理由を指揮官はこう語った。「中野は若く新しい選手、ポルトガル戦ではトライも取った。先を見据え、経験を積ませるのが重要だし、問題ない。若く、未成熟な部分はあるかもしれないが、今後を見据えて起用することにした」SOのスターターには松田を選出した。「彼は前回の試合でもしっかりコントロールしてくれたので、今回も試合に出る権利がある。ポルトガル戦ではいいパフォーマンスをして、キックもしっかりと蹴ってくれて、自信をつけている。今週彼がどんな試合をするか、自分も楽しみにしている」松島はWTBに回り、山中はFBに位置する。「松島は『RWC』でもWTBで戦っている。セミシ・マシレワのケガによって、山中がFB、松島がWTBに入ることになる。ふたりとも素晴らしい選手、今週の試合を楽しみにしている」1番は稲垣ではなく、ミラーだ。ジョセフHCはこのように語った。「彼は調子がいい。試合に出る権利がある。1番のできる選手は3人いるが、彼が一番経験があり、一番コンディションがいいのでミラーを選んだ」さらに指揮官は稲垣、田村がリザーブに回った理由も明かした。「先発に選んだ選手の方がいい仕上がりだから。戦術的にふたりがリザーブに回るということではない。先発の選手に出る権利がある。田村と稲垣は後半から大きな役割を果たすべきだし、それを期待している。試合を勝ち切るには後半もいいパフォーマンスを出せないといけない」勝利のために規律が求められる。この3試合、ペナルティが多すぎた。豪州戦ではWTBレメキ ロマノ ラヴァ、アイルランド戦ではHO坂手、ポルトガル戦に至ってはFLリーチとPR中島イシレリがシンビン(10分間の一時退場)となっている。これでは金星獲得も大勝劇も望めない。ペナルティがスコッドランド戦の課題となることはジョセフHCも理解している。「ペナルティの件は選手に伝えているが、ペナルティをするなと言って実践するのは難しい話。ポルトガル代表戦では、選手ががんばりすぎてミスを犯し、そのミスを取り返そうとして……という悪循環が起きていた。リーチもイエローカードをもらったが、これはメンタリティの問題からだと認識している。アイルランドにタフな敗戦を喫し、次はポルトガル代表戦へ緊張感を持って練習してきた。そして今週はマレーフィールドで5万人の前でプレーする。基本的に自分たちのラグビーをすることが重要だ」バックローの出来も勝敗を左右するとジョセフHCは睨んでいる。「向こうのフォワード第3列はディフェンスでもブレイクダウンでもジャッカルでもいい選手が揃っている。まず自分たちの精度を上げることが大事。フィフティ・フィフティの状況でペナルティを犯さないことも重要だと選手たちには話している。ただ我々にもリーチ、ラピース、姫野と経験のある選手がいる。どういう試合になるのか楽しみ」ジョセフHCのメンバー発表会見の後には選手たちのメディア対応も実施された。スコットランド戦でベンチへ回った稲垣、スタメンに戻ってきた松島はこのように意気込みを語った。稲垣「スタートだから、ベンチだからということでやることは変わらない。しっかり自分のやるべきことにフォーカスしたい。それがチームに反映されれば結果が近付いてくるし、選手全員がやるべきことの精度を高めていきたい」松島「一人ひとりが戦術の理解をするところとスキル。試合当日風が強いという情報が入っているので、そういう中自分たちのスキルをどう生かしていくか」ペナルティの多さについても質問が飛ぶと、ふたりはこう答えた。稲垣「スコットランド戦で大事にしたいのはディシプリン。連戦連戦でペナルティが多いのでフォーカスすべきだが、そこだけを意識しすぎて萎縮したり、消極的になったりしてはいけいない。そのための準備は1週間してきたつもり。一番は判断。みんなやりたくてペナルティしているわけではない。瞬間瞬間の判断やレフリーとコミュニケーションを取って、判断していかないといけない」松島「ペナルティが多いので、レフリーに寄せたプレーをするとか。試合中に改善しないといけない点があるので、レフリーがどんなペナルティを取るのか、リーダーだけではなく、チーム全員が毎回ペナルティを気にしながらやっていくべきかなと思う」ポルトガル戦での辛勝にネガティブになる必要はないとふたりは語った。稲垣「みんなが納得いく勝利ではなかったと思う。反則も多かったし、思った通りにできなかった選手も多かったと思う。ただテストマッチに勝ったのだから喜んでいいと思う。でも反省すべきところを反省する。そもそも簡単に勝てるテストマッチはない。自分たちがそんなに上に立っていると思っていない。自分たちがやるべきことをやって結果がついてくる、最初から大勝できるほど甘くはないという話をした」松島「最後の最後までどうなるかわからない状況だった。自分たちのやりたいラグビーでしっかり勝てなかったので落ちている部分はあるが、選手もいろいろ試しているし、経験している途中なので、そこはポジティブに捉えていいかなと思う」稲垣はスクラム、松島はキックチェイスについて言及した。稲垣「豪州戦が今ツアーで一番良くないスクラムだった。原因は我々が取るべきはずのヒットを相手に取られた。先手を取られた、それがすべて。アイルランド戦では改善できた。我々がペナルティを取れたので。ポルトガル戦は置いておいて、スコットランド戦でどう消化するか。やるべきことは変わらない。やろうとしていることのクオリティを変えていけるか。時間帯、場所、シチュエーションによって、ゲームシナリオ通りのスクラムを組めるかどうかがキーになる。スクラムはゲームの転機となる。実際、スクラムでのひとつの反則で勝敗を分けたゲームを見ているし、経験している。そういうものをスコットランド戦に見せていきたい」松島「レシーブしている時はエスコートが大事になってくる。エスコートでは競りにきている相手の選手を邪魔しないといけないので、そこの精度をどんどん上げていかないといけない。自分たちが競りにいく時もしっかりボールに絡んでいく、無理ならしっかりタックルへ入っていく、そこで早い判断をするのが大事になってくる」ふたりはコロナ禍での活動期間の少なさにエクスキューズを求めなかった。稲垣「時間は言い訳にできない。コロナ禍でチームとして取れる時間は少なかったが、個人個人でやるべきことはできた。時間がなかったというのは言い訳にはならない。ほかの国は日本より試合をしているが、だからと言って我々が能力的に下になっていいわけではない」松島「ほかの国に圧倒的に試合数少ないのは仕方ない。今はいろいろ試しているところ、ピークは『RWC』に持っていくので今は完成しなくていい。ただ最低限、毎試合ベストを尽くし、ある程度のレベルの試合をしたい。しっかりパフォーマンスを出す意識をどんどん上げていきたい」また稲垣がチームメイトの1~4番について「みんな状態は良さそう。アイルランド戦で大敗を喫してしまったが、気持ち切り替えて準備してきた。選手個々の調子はいいのでは」と語れば、松島は中野について「体も強いし、ラインブレイクできる選手なので、将伍が裏へ出た時に自分たち回りの選手がどれだけもらえる位置にいるかが大事だし、サポートしていきたい。先にもらってもいいし、ぎりぎりに渡しても体が強いので、前へ出られる。どっちもやれる選手なのでそういった意味ではやりやすい」と期待を寄せた。果たして、日本代表が『RWC2019』の再現を見せるのか、それともスコットランド代表がリベンジするのか。『リポビタンD TOUR2021』スコットランド代表×日本代表は11月20日(土)・マレーフィールドスタジアム(エディンバラン)にてキックオフ。試合に模様はWOWOWにて生中継。日本テレビ(関東ローカル)にて録画放送。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年11月19日ラグビー日本代表の次戦のターゲットは明確だ。『ラグビーワールドカップ2019』での金星に続く、敵地・ダブリンでのアイルランド撃破である。10月23日、2年ぶりのとなる国内でのテストマッチではオーストラリア代表ワラビーズに23-32で敗れた。3年ぶりに先発したSO松田力也の卓越したゲームコントロールを披露し、初キャップのベン・ガンターがブレイクダウンで強さを発揮、ラファエレ ティモシー&中村亮土のCTBコンビは何度もチャンスメイクした。日本代表は全員が運動量豊富に動き続けて、豪州代表を追い詰めたのだ。だが、善戦したものの勝利には及ばなかった。14個ものペナルティが響き、悔しい敗戦となったのだ。試合後、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチが「いくつかのエリアで改善点があった。そのひとつは規律で、14回もペナルティをおかせば、南アフリカに勝利していたチームに勝てない。ミスをしたタイミングも影響した」と敗因に挙げれば、PR稲垣啓太も「勝つために準備してきて、負けたのでいいゲームではない。反則が多かった。このクラス相手に14個も反則をしていれば、こりゃあ勝てない。最低でもひと桁に抑えないと難しい」と同意した。日本はアイルランドにも悔しい敗戦を喫している。両軍は7月3日、ダブリンで対峙。SO田村優のキレキレのパフォーマンスもあり、CTBラファエレが、WTBシオサイア・フィフィタ&セミシ・マシレワが躍動。しかし、この試合もアイルランドのパワーと圧力に耐えられず、31-39で惜しいゲームを落としたのだった。必勝を期すジョセフHCは次のメンバーを選出した。■日本代表試合登録メンバー1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、3具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)、4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、5ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、6ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、7ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)、9流大(東京サントリーサンゴリアス)、10田村優(横浜キヤノンイーグルス)、11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)、12中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)、13ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)、14ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、15松島幸太朗(クレルモン・オーヴェルニュ/フランス)、16庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)、17クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、18ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、19德永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)、20テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)、21齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)、22松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、 23山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)11月4日、試合メンバーを決めた指揮官はアイルランド戦へ向けて、次のように抱負を語った。「アイルランドは FWでのプレッシャーをかけてくるだろう。特にセットプレーでスクラム、ラインアウトでプレッシャーをかけてくるはずだ。そこの優劣が勝敗のキーとなるので、チャレンジしていかなければならない。FWのパックが前線でプレッシャーをかけて対応していけば、BKはチャンスを生かしてトライを奪うことができると思っている」ジョセフHCは反則をおかさないことと守りに入ることとはイコールではないと説いた。「あれだけ多くのペナルティをおかすとワラビーズであれ、アイルランドであれ、勝つことは難しくなる。ペナルティの多さについてはチームとして話し合った。どう精度を上げ、判断を素早くし、チャレンジしてボールに絡んでいくいのか。自分たちの遂行力を修正することに相当時間をかけて準備してきたので、今週どういう試合になるのか非常に楽しみ。ただペナルティをおかしたくないからといって守りに入ってはいけないとも伝えた。チームとして精度が低くなった時に、どう修正していくのかが大事だと話した」欧州ツアーから代表へ合流した松島への期待も口にした。「彼のプレーを見ているが、本当に素晴らしい。ただ合流して4日、彼にすべてを期待しない。松島にはアタックでチャンスを生かし、Xファクターになることを期待している。彼は本当に柔軟性がある。WTB、FB、2015年にはCTBもやっている。土曜日は彼にとって本当に大きなチャレンジ。2019年からまだ3回しか試合をしていないが、いろんなポジションを試していきたい」アイルランド対策としてCTBが本職のライリーをWTBで起用する。「アイルランドとの試合はキックが多くなることが予想される。ディランはハイボールに対するスキルがある。さらにキックもランも安定感がある。経験値が高く、長い期間コンビを組んでいるラファエレと中村のコンビネーションは崩したくなかったという側面もある。(セミシ・)マシレワのケガもあり、ディランにチャンスが訪れた」司令塔には田村を先発、松田をベンチと豪州戦と入れ替えた意図をこのように説明した。「力也に関してワラビーズ戦はビッグゲームだった。久しぶりの先発だったが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。前回、優はケガをしていて先発していない。互いにプレッシャーをかけ合うことが重要。今回は優がスタートからパフォーマンスをしっかり見せて、力也が後半出てきてチームにいい影響を与えてほしい」ジョセフHCはWTBにもポジション争いを求めた。「(ロマノ)レメキ(ラヴァ)、マシレワ、フィフィタとワラビーズ戦に出た3人は素晴らしい活躍をした。レメキもいいプレーをしたが規律の部分を考えた場合、イエロ―カードとなり非常に難しい試合にしてしまった。高橋汰地もケガから復帰し別メニューだったところからがんばってポジションを取っていかないといけない」豪州戦に続き、リーチ マイケル前主将がメンバー外になった理由を問われると、こう返答した。「彼は今日もフルトレーニングに参加しているが、負傷明けということで、今回のセレクションには入っていない」ジョセフHCは接点でのパワーゲームで対抗するのではなく、日本は独自の道を進む重要性を語った。「自分たちのDNAはないし、今後もないかもしれない。ティアⅠがティアⅡに対してFWでプレッシャーをかけることが多い。自分たちは違うプレーをすることが重要だ。大きなテストマッチで勝っていくことが大事。世界中の人たちが日本ラグビーのブランドを楽しんでいる。このブランドをさらに成長させていくことが大事だ」一方、アンディ・ファレルHCは以下のメンバーで連勝を狙う。■アイルランド代表試合登録メンバー1アンドリュー・ポーター(レンスター)、2ローナン・ケレハー(レンスター)、3タイグ・ファーロング(レンスター)、4タイグ・バーン(マンスター)、5ジェームズ・ライアン(レンスター)、6ケラン・ドリス(レンスター)、7ジョシュ・ヴァンダーフリヤー(レンスター)、8ジャック・コーナン(レンスター)、9ジェイミソン・ギブソンパーク(レンスター)、10ジョニー・セクストン(レンスター)、11ジェームズ・ロウ(レンスター)、12バンディー・アキ(コナート)、13ギャリー・リングローズ(レンスター)、14アンドリュー・コンウェイ(マンスター)、15ヒューゴ・キーナン(レンスター)、16ダン・シーハン(レンスター)、17キアン・ヒーリー(レンスター)、18フィンリー・ビーラム(コナート)、19イアン・ヘンダーソン(アルスター)、20ピーター・オマーニー(マンスター)、21コナー・マレー(マンスター)、22ジョーイ・カーベリー(マンスター)、23キース・アールズ(マンスター)アイルランドのスタメンには7月の試合では不在だったPRポーターやLOバーン、NO8コーナン、CTBアキらが名を連ねた。そしてアイルランド代表の主将であり司令塔であり象徴であるセクストンは今試合が記念すべき100キャップとなる。ジョセフHCは「彼は多くの成功を収め、多くの経験をしている選手。彼と対戦できることは自分たちにとってもいい機会。100キャップはアイルランドの選手たちにとってはもちろん、我々にとって素晴らしい機会。この試合に対してエモーショナルな部分を持っているかもしれないが、今週我々がやるべきことは変わらない」とメモリアルゲームを歓迎した。果たして、日本がダブリンの地で静岡ショックを再現するのか、アイルランドが7月に続き本拠地で2連勝を飾るのか。『リポビタンD TOUR2021』アイルランド代表×日本代表は11月6日(土)・アビバスタジアム(アイルランドダブリン)にてキックオフ。試合の模様はWOWOWにて生中継、日本テレビ(関東ローカル)にて録画放送。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年11月05日太陽化学株式会社(本社:三重県四日市市、代表取締役社長:山崎 長宏、以下「太陽化学」)は、学校法人常翔学園 摂南大学(学長:荻田 喜代一、以下「摂南大学」)ラグビー部の腸内環境研究結果をうけ、森下仁丹株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:森下 雄司、以下「森下仁丹」)と共同で、摂南大学ラグビー部選手の腸内環境改善をサポートする取り組みを開始したことをお知らせいたします。摂南大学ラグビー部1. アスリートの腸内環境近年、腸内細菌がヒトの健康にさまざまな影響を与えることが明らかになりつつあり、アスリートの腸内細菌にも注目が集まっています。一部のアスリートを対象とした試験では、アスリートの腸内細菌叢は一般人に比べて多様性が高いことが示されています。また、アスリートにはエネルギー代謝や炎症抑制に関わる腸内細菌が多く存在しており、腸内細菌が持久力向上や疲労回復に関与することも示唆されています。ところが、摂南大学の井上亮教授らの研究で、学生アスリートの腸内環境が深刻な状態であることが明らかになりました。摂南大学のラグビー部選手88名の腸内環境を調べたところ、悪玉菌であるCollinsella, Enterobacter, Haemophilusなどが多い一方、善玉菌であるAkkermansiaが少ないことが明らかになりました。腸内細菌がつくる代謝物を調べると、ラグビー部選手の腸内では炎症や下痢を引き起こすコハク酸の量が多く、なかには大腸炎患者のレベルの値に達している選手もいました。また、選手の1/4では抗炎症作用や免疫調節作用がある酪酸が検出すらされませんでした。(調査詳細: 、摂南大学HPへ遷移)2. 学生アスリートへの栄養サポートの必要性このようにラグビー部選手の腸内環境に問題があるのは、アンバランスな食生活が大きく影響していると考えられます。学生アスリートは体作りを重視し、タンパク質や炭水化物を積極的に摂取する一方、野菜や果物類は軽視する傾向にあります。このため野菜や果物類に多く含まれる食物繊維や、ポリフェノールやビタミン類などの栄養素が不足しがちです。食物繊維は腸内環境の維持に必須の成分で第六の栄養素とも言われ、成人男性では1日21g以上の摂取が目標とされています。さらに、アスリートのように食事量が多い場合はそれに応じて食物繊維摂取量も増やす必要があります。しかし、トップアスリートと違い、学生アスリートは栄養管理について十分なサポートを受けることが難しい上、近年の野菜価格の上昇もあり、食事から十分な栄養素を摂取しづらいのが現状です。3. 食物繊維(グアーガム分解物)そこで、太陽化学と森下仁丹は食物繊維(グアーガム分解物)および機能性食品(健康増進に寄与する成分)で摂南大学のラグビー部選手の腸活をサポートすることにいたしました。グアーガム分解物はグァー豆からつくられる水溶性の食物繊維で、善玉菌を増やすことで腸内環境を整え、腸管バリア機能や便通などについて多くのエビデンスを持つ素材です。4. 健康管理への期待腸内環境研究に参加した1人の選手に、食事の改善に加えてグアーガム分解物および機能性食品を摂取していただいたところ、摂取前には検出できなかったビフィズス菌や酪酸菌などの善玉菌が大きく増え、コハク酸の量は1/5に減少しました。加えて、エネルギー摂取量を変えずに、体重(筋肉量)が増加、便通、そして肌の調子が整うなど、さまざまな体調の変化が見られました。食生活のバランスを整えることが基本ですが、それでも十分な摂取が難しい栄養素をサプリメントで補うことは、アスリートの健康管理に役立つことが期待される結果となりました。太陽化学と森下仁丹は、本活動を通じて、多くのアスリートの腸活をサポートしていきたいと考えています。■太陽化学株式会社概要商号 : 太陽化学株式会社代表者 : 代表取締役社長 山崎 長宏所在地 : 〒512-1111 三重県四日市市山田町800番設立 : 1948年1月事業内容: 乳化剤、安定剤、鶏卵加工品、機能性食品素材等の開発、製造。資本金 : 77億3,062万円URL : 伝統的な天然素材から、最先端技術を応用した新規素材まで様々な食材・工業用途向素材を取り扱うと共に、研究開発型企業として、無限の可能性を秘めた機能性食品素材の創造に取り組んでいます。■学校法人常翔学園 摂南大学URL: 摂南大学は、「人間力・実践力・統合力を養い、自らが課題を発見し、そして解決することができる知的専門職業人を育成する」ことを教育理念に掲げています。知的専門職業人とは、高度な専門知識を持ち、それを社会に生かすことができる人。そのために、国内外で高い評価を得ている研究者や社会の第一線での実績を持つ教員など、多彩な人材による優れた教授陣が、8学部と大学院6研究科間で相互に連携を図り、さまざまな角度から特色ある教育を行っています。2022年4月には国際学部を開設、経営学部を改編し、2023年4月には現代社会学部を設置構想中です。■森下仁丹株式会社URL : 主な事業: 医薬品、医薬部外品、医療機器ならびに食品等の製造および販売業祖 森下 博が「社会への奉仕」を信念とし、1893年の創業来、人々の健康や豊かな暮らしの一助となる製品をご提供して参りました。当時、懐中の総合保健薬(当時は赤大粒仁丹)として開発し、その後は口中清涼剤として親しまれる銀粒の「仁丹」(現在は医薬部外品 販売名:仁丹N)、その製造から着想を得て、独自に開発し事業領域を拡大しつつある「シームレスカプセル技術」と、これまでの生薬研究の蓄積と独自技術の確立・育成を通して、幅広い領域で企業活動を行なっています。ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月28日もう善戦はいらない。ホームで戦う以上目指すのは勝利である。ラグビー日本代表がオーストラリア代表に本気で勝ちにいく。『ラグビーワードカップ(RWC)2019』でベスト8に入った日本代表と『RWC』優勝2回・準優勝2回の豪州代表には歴然とした実績の差がある。世界ランキング3位のワラビーズに対して、日本は10位。直接対決の成績を振り返ってみても5戦5敗。2000年以降の対決も『RWC2007』では3-91の大敗……、2017年11月のホームゲームでも30-63の完敗を喫した。しかも、今回が秋のツアー初戦となる日本と異なり、ワラビーズは試合を重ねてきた。7月、若いメンバー中心のフランス代表には辛くも2勝1敗と勝ち越し、8・9月の『プレディスローカップ』『ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)』ではニュージーランドに3連敗と世界ランキングは7位まで後退した。ここでデイヴ・レニーHCはある決断を下す。『RWC』王者・南アフリカとの『TRC』第3戦に花園近鉄ライナーズ所属のクウェイド・クーパーを4年ぶりに代表復帰させると、先発SOに起用したのだ。ベテラン司令塔はさすがのゲームコントロールとボールさばき、そしてサヨナラPGで28-26の劇的逆転勝利を手繰り寄せたのだった。これで豪州代表は完全に覚醒した。続く『TRC』第4戦でも30-17で南アに連勝を飾ると、アルゼンチンにも連勝。『TRC』4連勝締めで2位となったのだ。WTBマリカ・コロインベテが爆発的なスピードで突破を見せれば、PRタニエラ・トゥポウとCTBサム・ケレヴィはパワフルにゲインラインを破っていく。さらにNECグリーンロケッツでプレーしたWTBアンドリュー・ケラウェイがトライを量産、『TRC』最多トライをマークした。そしてFLマイケル・フーパーは豊富な運動量でグラウンドを所狭しと動き回り、ピンチの芽を摘むジャッカルをズバリ。相変わらずの存在感を発揮している。今ワラビーズは絶好調。オーストラリア代表は自信満々で来日を果たした。3か月半のトレーニングとテストマッチでチームの完成度を高めているワラビーズに、日本代表は1か月弱の合宿で挑む。形勢は不利である。それでも選手たちは負ける気なんてさらさらない。新キャプテンに任命されたピーター・“ラピース”・ラブスカフニが「どのチームにもそれぞれのスタイル、強みがある。スプリングボクスのプレー、オールブラックスのプレー、ワラビーズのプレー。すべてのチームに特徴やスタイルがある。自分たちは自分たちの戦い方にプライドを持って戦うことが大事。それがきちんと出せれば、結果として出ると思う」と言えば、ジェイミー・ジョセフHCも「このツアーの最初のセレクション。宮崎合宿から数週間経った。オーストラリアは南アフリカ、アルゼンチンを倒してきた。選手たちはエキサイティングな気持ちだ。私たちにとってとてもチャレンジングな戦いになる」と対戦が待ち切れない様子を見せた。さらにPR稲垣啓太は「テストマッチは勝たないと意味がないと思っている。特に自国でテストマッチを行うことがどれだけかの意味があるか僕は理解しているつもりなので、勝つ姿をお見せしたい。結果が出なかったら罵ってもらった方が楽。日本代表に対して『こんな試合しやがって!』というレベルへいっていいと思う。僕らはそんなことを言わせないように結果を残すつもりで準備していくし、選手は100%結果にフォーカスすべき」とまで言い切った。ジョセフHCは豪州から勝利を奪うためにこのメンバーを送り出す。■日本代表試合登録メンバー1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、3具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)、4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、5ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、6ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、7ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)、9流大(東京サントリーサンゴリアス)、10松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)、12中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)、13ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)、14レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)、15セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)、16庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)、17クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、18ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、19リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、20テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)、21齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)、22田村優(横浜キヤノンイーグルス)、23ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)ワラビーズの印象を問われると、指揮官はこのように答えた。「毎試合毎試合力を付けている。クオリティの高いコーチ陣・選手たちが揃い、レニーHCが就任後しっかり力を付けている。だが、我々は我々の準備にフォーカスして戦いに臨みたい。オールブラックスとの3試合は難しいゲームになったが、最初のスプリングボクス戦でタイトな接戦で倒し、勢いを得たのではないか。『RWC』王者を倒したチームと戦えるのは我々も楽しみ」SH流&SO松田の先発起用について質問されると、こう返答した。「田村はチームにとって重要な選手だが、いくつか小さいケガもあり、松田に先発してもらう。松田はしっかりいい準備ができている。彼にとってとてもいい機会になるだろう。流は『RWC』でもスターディングメンバー。前回のツアーはいなかったが、彼はクオリティが高くリーダーシップもある。彼が戻ってきて、私もうれしい。流には自分の仕事をしっかりしてほしい。彼の存在がチームに好影響を与えるだろう。9番には特別な役割がある。ティアⅠに勝つには役割をしっかり遂行すること。ボールを動かし、周りの動かすことが大事になる」初キャップのガンターが先発し、前主将リーチが控えに回ったFW第3列の人選については、次のようにコメントした。「スピードのある試合をしなくてはいけない。スキルのある選手を選んだ。ラピースはハムストリングスの軽いけがをしたが、今は100%コンディションが戻ってきた。キャプテンとしてしっかり役割を果たしてくれるだろう。より良い準備ができている選手がガンター。リーチはこれまでの経験を生かして後半にインパクトを与えるというセレクションになった。最初から出る選手と後半から出る選手の役割は違う。チームにとって最良だと思い、このメンバーになった。リーチとか田村とかという経験ある選手が試合途中から出てきて、チームにインパクトを与えてくれることだろう」FBには山中亮平に代わってマシレワをチョイス。ジョセフHCはその理由をこう述べた。「山中は残念な気持ちだろう。彼はこれまでこのチームでたくさんプレーしてきたが、チームのバランスを考えた。マシレワがこの合宿でいいパフォーマンスを見せていた。マシレワはハイボールのキャッチもうまいし、どこからでもアタックできる。欧州遠征には松島(幸太朗)も合流する。そういうバランスを考慮し、このメンバーになった」ジョセフHCは若いWTBフィフィタにも期待を寄せた。「彼も素晴らしいポテンシャル、可能性を持っている選手。(ブリティシュ&アイリッシュ・)ライオンズ戦でもアイルランド戦でもエナジーがあり、スピードがあった。テストマッチを経験させればさせるほど、シオサイアはいい選手になっていくと思う」指揮官はラブスカフニのキャプテンシーにも信頼を寄せた。「リーチとはまた違うリーダーだと思う。まだ彼なりのリーダー像を模索している段階だと思う。ラピースはパフォーマンスでリードしていくタイプ。中村とともにふたりの素晴らしいリーダー陣として今後活躍してくれることだろう」一方のワラビーズはレニーHCが以下のメンバーで必勝を期す。■オーストラリア代表試合登録メンバー1ジェームズ・スリッパー、2フォラウ・ファインガア、3タニエラ・トゥポウ、4アイザック・ロッダ、5マット・フィリップ、6ロブ・レオタ、7マイケル・フーパー、8ロブ・ヴァレティニ、9ニック・ホワイト、10クウェイド・クーパー、11アンドリュー・ケラウェイ、12ハンター・パイサミ、13レン・イキタウ、14トム・ライト、15リース・ホッジ、16コナル・マキナニー、18アラン・アラアラトア、19ダーシー・スワイン、20ピート・サミュ、21テイト・マクダーモット、22ジェームズ・オコナー、23ジョーダン・ペタイア果たして日本が歴史的初勝利をマークするのか、豪州の余裕を奪えずまたもや返り討ちに遭うのか。『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表は10月23日(土)・昭和電工ドーム大分でキックオフ。チケットは残りわずか。試合の模様は日テレ系にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表チケット情報
2021年10月22日サッカーの次はラグビーだ。森保ジャパンがサッカルーズに劇的逆転勝利した11日後、ジェイミージャパンがワラビーズと対峙する。サッカーとラグビー、ふたつのフットボールの日本代表チームが時を同じくしてオーストラリア代表と激突するのだ。埼玉スタジアム2002で『FIFA ワールドカップ カタール2022』アジア最終予選が行われた10月12日、遠く離れた宮崎にて合宿を敢行していたラグビー日本代表のメディアデーが開催。FLピーター・“ラピース”・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がオンライン会見に出席し、新キャプテンに指名された心境を明かした。「全く予想していなかったので、すごく光栄で名誉な気持ちだった。この役割を引き受ける前に素晴らしい主将で素晴らしいプレイヤーで素晴らしい友人でもあるリーチ(マイケル)と色々話した。主将のオファーを聞いて、ただの主将ではなく一番の主将になりたい、いい主将になりたい、今までの日本でベストな主将になりたいと思った。チームにはいいリーダーがたくさんいるので、それをまとめあげることでいいチームができると考えている。一番重要だと思うのは自分のことではなく、チームファーストで考えること。グラウンド内はもちろんグラウンド外でも日本代表の誇りを持って行動していきたい」ラブスカフニは自身のキャプテンシーを語るとともに、選手たちにも責任を求めた。「私は瞬間瞬間で影響を与えることができる主将でありたい。時によって何もしないでただいるだけでいいかもしれないし、時によってチームを鼓舞することが必要かしれない。その瞬間瞬間で何が必要か考えていきたい。選手それぞれが自分たちの強みを持っているし、各自が持っているものをしっかり出せるよう、グループでもいいものを出せるようにしたい。私はそれぞれの選手にいい環境を与えたい。それがキャプテンの責任だし、グループの責任だと思う。もちろん一人ひとりに責任はある」主将の重責を果たすとともにいち選手として突出したパフォーマンスを見せる覚悟も口にした。「やるべきことはグラウンドで見せること。自信はある。責任感は増えたが、自分の成長を止めないことが重要。個人個人が成長し続けることでチームは成長すると思う」春の代表シリーズは2戦2敗に終わったが、今回勝ち切るために必要なことを質問されると新主将はこう答えた。「そのことを今話している。自分たちが継続して成長していくことが大事。みんなが勝ちたい、燃えるような思いを持っている。対戦する4チームにはそれぞれ違う強みを持っているが、どのチームも日本をスローダウンさせようとしてくるし、試合の中でセットピースを増やしたいだろう。私たちも相手の強みを消して、自分たちの強みを出していきたい。ボールインプレーを多くするラグビーしたい」秋のシリーズでどんな試合を見せたいか問われると、ラブスカフニはこのようにコメントした。「どのチームにもそれぞれのスタイル、強みがある。スプリングボクスのプレー、オールブラックスのプレー、ワラビーズのプレー。北半球のチームのプレー。すべてのチームに特徴やスタイルがある。自分たちの戦い方にプライドを持って戦うことが大事。それをきちんと出せれば結果は出ると思う」同日はPR垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)、WTBレメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)もメディア対応を実施された。ふたりは次のように意気込みを口にした。垣永「これまではインターナショナルレベルで戦える身体に絞り込むということをやってきた。これからはチームでフィットしていくことが大事。身体を作ってきた分、調子はいい。システムの根本は変わっていないのでしっかり自分がフィットしていく、スクラムも土台は変わっていないので(長谷川)慎さんのスクラムをしっかり組めるようにしていきたい。僕自身これがラストチャンスだと思っている。代表に入ること、『W杯』に出ることの。次の『W杯』が終わったら、自分の現役もどうなるかわからない。残り少ないのは実感しているし、最後に『W杯』に出たいし、しっかりビジョンを持って臨んでいる。『W杯』に向けて2年目の年にジャパンに入るという目標を立てて、今回それをクリアしたので、これから3・4年目でしっかりチームの信頼を得る、代表に残り続ける、しっかり『リーグワン』で結果を残すとひとつずつ結果を残して2023年を迎えられればと思っている」レメキ「前回よりも合宿の時間も長くいい準備ができている。アイルランド、スコットランドとはやっているのでサインプレーもわかるが、(母国の)オーストラリアは調子がよくて一番大事。勝てたら次の3試合につながると思う。ワラビーズは調子が上がっているし、今(世界ランキング)3位。出たい。(マリカ・)コロインベテは今世界一のWTBだと思うので、マッチアップしたい。『スーパーラグビー』のクオリティと代表のクオリティはたぶん違う。テストマッチでマッチアップしたい。豪州は勢いがあり、前へ出ると強い。8・12番を止めれば、たぶん勢いがなくなる。(サム・)ケレビはケガをしているのが、強い。8番もめちゃくちゃ強い。ゲインラインを超えるとアタックできるので、FWやモールのところで勝負してくると思う。(宗像サニックスブルースからNECグリーンロケッツ東葛へ移籍したのは)日本代表を目指すなら3部からは出られないだろうと思った。NECは昔強くて2年間1回も勝てていないが、強いチームで活躍するのは誰でもできること。NECはこれからいい選手をたくさん取るということなのでいいチャレンジができると思った。フミ(田中史朗)さんも入った。フミさんはプレイヤーとコーチのコミュニケーションがうまく取れる」10月11日に発表された日本代表メンバーは以下の通り。■日本代表メンバー37名【RP】淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)、稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)36、ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)16、垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)9、具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)15、中島イシレリ(コベルコ神戸スティーラーズ)8、クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2【HO】坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)23、庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)8、堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)3【LO】秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)、ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)10、リアキ・モリ(横浜キヤノンイーグルス)【FL】ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2、德永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)12、長谷川崚太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)10、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)70【FL/No.8】福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【No.8】テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)5、姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)18【SH】齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)2、茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)12、流大(東京サントリーサンゴリアス)24【SO】田村優(横浜キヤノンイーグルス)65、松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)25【WTB】高橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)、ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)、中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)、シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)2、レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)15【WTB/FB】セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)1【CTB】中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)26、ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)25、ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【FB】山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)19※所属チームの後の数字は代表キャップ数宮崎合宿中にアキレス腱断裂の大ケガを負ったLOヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)やNo.8アマナキ・レレイ・マフィ(横浜キヤノンイーグルス)、CTBシェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)らがメンバーから外れ、ナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS=将来日本代表に選出される可能性のある高いポテンシャルを持った人材)として参加していた淺岡、福井、中野がサバイバルに生き残った。同じくNDSとして追加招集されていた秋山はバックアップメンバーとして別府合宿まで参加する。またフランス『トップ14』のASMクレルモン・オーヴェルニュに所属するWTB/FB松島幸太朗はヨーロッパ遠征から代表に合流するとのこと。秋の代表シリーズの初戦となる日本とは対照的にオーストラリアは準備万端だ。7月、若いメンバー中心のフランス代表には辛くも2勝1敗と勝ち越したものの、8・9月の『プレディスローカップ』『ザ・ラグビーチャンピオンシップ』ではニュージーランドに3連敗。だが、ここからワラビーズが目を覚ます。『W杯』王者・南アフリカに連勝すると、続くアルゼンチンにも危なげなく連勝。『ザ・ラグビーチャンピオンシップ』2位となった。好調ワラビーズの来日メンバーは以下の通り。■オーストラリア代表来日メンバー33名【PR】アラン・アラアラトア、アンガス・ベル、ポネ・ファアマウシリ、トム・ロバートソン、ジェームズ・スリッパー、タニエラ・トゥポウ【HO】フォラウ・ファインガア、フェレティ・カイトゥウ、コナル・マキナニー【LO】マット・フィリップ、アイザック・ロッダ 、ダーシー・スウェイン【FL/No.8】マイケル・フーパー、ロブ・レオタ、ピート・サミュ 、ラクラン・スウィントン、ロブ・ヴァレティニ【SH】ジェイク・ゴードン、テイト・マクダーモット 、ニック・ホワイト【SO】クウェイド・クーパー【CTB】ララカイ・フォケティ、レン・イキタウ、サム・ケレヴィ、ハンター・パイサミ、アイザイア・ペレセ、ジョーダン・ペタイア【WTB】フィリポ・ダウングヌ、アンドリュー・ケラウェイ、マリカ・コロインベテ【UTB】リース・ホッジ、ジェームズ・オコナー、トム・ライト日本代表は10月23日(土)・昭和電工ドーム大分での『リポビタンDチャレンジカップ 2021』オーストラリア戦を経て、『リポビタンDツアー 2021』へ出発。11月6日(土)・ダブリンでのアイルランド代表戦、13日(土)・リスボンでのポルトガル代表戦、20日(土)・エディンバラでのスコットランド代表戦と欧州遠征3連戦に臨む。日本×豪州のチケットは残りわずか。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表チケット情報
2021年10月13日秋の代表シリーズへ向けて、そして『ラグビーワールドカップ2023』を見据えて、宮崎で汗を流しているラグビー日本代表。10月1日よりジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチらコーチ陣も合流。翌2日にはメディアオンライン会見に対応した。指揮官はこの合宿にきっちり身体を仕上げてきた選手たちに満足していた。「選手たちはオフシーズンの間にフィットネスだったり、個々に渡していたトレーニングプログラムをしっかりと行ってくれた。選手個々が責任感を持ってやってくれた。ただ、ここから、どんどん加速していかないといけない」ジョセフHCはキャプテン変更についても言及した。「リーダーシップに変化があったことを伝えたい。キャプテンは(ピーター・)ラピース(・ラブスカフニ)。バイスキャプテン(副将)は(中村)亮土。リーチはリーダーとしても素晴らしい。だが一度ここで彼にラグビーにフォーカスしてもらいたいと考えた。彼は2019年の『W杯』でもベストとも言えるプレーをした、だが彼も若くはない。ラピースは『W杯』でゲームキャプテンを務めている。亮土も安定感があり、サントリーでキャプテンを務め将来の日本代表の主将でやっていける選手だと思っている。ラピースは生まれながらにしてリーダーシップを持っているし、姿勢も素晴らしく、安定感もあり、英語も話せる。日本語はあまり話せないが、日本のラグビー、文化をきちんと理解している。中村選手は主将をサポートし、自身もリーダーとして成長してきているので、ふたりに任せようと思った」主将・ラブスカフニ&副将・中村の体制で2023年を目指すのか問われると、HCは否定した。「このツアーだけ。また再評価して考えていきたい。リーチが主将を長くやってきたが慣れが出てきた。ここで違う声、変化を加えることは必要だと思っている」新主将に任命されたラブスカフニは次のように喜びのコメントを寄せた。「本当に名誉で光栄な気持ち。このチームは特別なチーム。 私とここにいる仲間たちの心の中は、桜のジャージーを着て自分たちのベストを出し、日本を代表することに向け、熱い気持ちでいっぱいです。私たちの行動から、チームのビジョンや価値をみなさんにお見せできればと思う。また家族や友人、最終的には日本のみなさんに誇りに思っていただけるようにがんばりたい。私たちはこれからの試合、挑戦に向けてとても興奮しているし、楽しみな気持ちでいっぱいです」ジョセフHCは春の代表シリーズの2試合ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦、アイルランド戦の数字に満足していた。「合宿に来てまず選手たちに伝えたのは、スタッツの部分。2試合の平均したボールポゼッション、テリトリー、ゲインライン、ラグビーの勝敗に必要なスタッツをティアⅠチームと比較して説明した。結果はさほど変わらなかった。自分たちの方が高い部分もあったし、劣っていた面もあった。ここから自分たちがティアⅠに近付くためにやらなければいけない部分がある。そこで新しいチームのスタンダードを作っていかなければならない。2019年の『W杯』でもフィットネスやスピードは高いレベルでできた。特にボールインタイムについてはティア1より長い時間をマークしていた。ボールをしっかり動かすことができれば、我々の方がフィットネスがあるので試合に勝つことができる。『W杯』の時は36~38分のボールインタイムだが、他チームは32分くらいだった。現在ではティアⅠも38分くらいになってきているので、自分たちももっと伸ばしていかないといけない」今回の宮崎合宿のテーマついてはこう語った。「(7月の)アイルランド戦はバランスを欠いた部分があった。『W杯』では私たちが素晴らしいスキル、スピードでプレーしたが、今回はアイルランドがブレイクダウンで優位だった。自分たちはプレーしすぎてペナルティをし、相手にキックでタッチに出されて自陣に入られしまった。自陣22mに入れないようにしていきたい。ペナルティを犯さない、規律を守るということを改善していかないといけない」新戦力のリアキ・モリ、ディラン・ライリー、ジョネ・ナイカブラの評価を求められると、このようにコメントした。「3人とも素晴らしいラグビー選手。リアキはサンウルブズの経験があり、ブルーズでも活躍していた。彼はまずケガをしないで、ハングリーにいくことが重要。現在はとてもいいコンディションでしっかりプレーしてくれている。ディランは物静かだが、パナソニックの試合を見ると自信を持ってプレーをしている。ラファエレのケガで彼や中野(将伍)や(シェーン・)ゲイツにもチャンスが来るだろう。ここで力を発揮してほしい。ジョネは東芝でのパフォーマンスが素晴らしかった。まずジャパンのシステムをしっかり理解することが前提。どの選手にも言えることだが、疲れた状態、ハードな状況でどれだけ自分のやるべきことを理解してやっていくのか、そこを見ていきたい」また指揮官は19歳のワーナー・ディアンズへの期待も口にした。「本当に彼は今見てみたい選手であったし、1日目から目を見張るパフォーマンスだった。フィットネステストの結果もよく、200cm、123kgという身体もあり、日本語も堪能。完璧な選手だ。フィジカルももっと成長すると思う。まだ若く経験はないので、2023年についてはまだわからない。今回ヴィンピーがケガをしたように何が起こるかわからないが、彼の将来を楽しみにしているし、興奮している」同日には選手を代表して稲垣啓太もメディア対応を行った。指揮官と同様に稲垣もチームメイトたちの仕上がりに手応えを感じていた。「チームのスタンダードが高くなったことを今日1日の練習で実感した。その理由は初日にしてはゲームに対して理解度は高かったし、初めて参加した選手も含めて『相当準備してきたな』という感覚があった。出だしとしては、いいスタートが切れたのではないかなと思う。より質の高い練習が1日目からできたという印象がある」豊富な運動量を誇るプロップ(PR)は日本代表のスタンダードを高めるために、独自のスタイルを構築する重要性を説いた。「周りが我々のラグビーを見てどう思うかがキーになるんじゃないですかね。『ティアⅠのスタンダードとは?』と言われて漠然としたイメージがある。漠然としていていいが、我々のラグビーを見て『これくらいのスタンダードにいかないと日本代表になれないんだ』『日本代表を見習いたい』というような一種の憧れを持ってもらえるような、独自のスタンダードを作っていきたい。日本代表のラグビーは世界的に見ても面白いと思う。日本代表の得点能力は世界的に見ても高い方だと思う。データ上もボールタッチ、パスの回数は世界で一番多い。それはボールが動くということ。そこで『日本代表をマネしたい』と思ってもらったら、ファンにとっても我々にとっても素晴らしいこと。他の国が日本代表を参考にしたら日本代表のスタンダードが上がったということ」一家言持つスクラムの課題について質問されると、稲垣はこのように答えた。「マイボールスクラムでは100%ボールを獲得できている。相手ボールに対しておそらく3つ4つペナルティを重ね、多い時アイルランド戦では5個くらいあったのでは。課題としては相手ボールのスクラムにどう対処していくか。2019年から『相手ボールにプレッシャーをかけてペナルティを奪いたい』と一貫して言い続けている。相手にプレッシャーをかけようとして我々がペナルティを取られたことが欧州遠征では多かった。これからどうしていくべきか。模索している途中」ペナルティを犯さないためにディティールにこだわる。「スクラムで一番大事な部分は大きく分けてふたつあると思うんですよ。組む前の準備と組んでからの方向性。今、最初にやらないといけないのは組む前の準備。相手とバインドした時に相手に体重をあずけられてしまって我々のアドバンテージが失い、ペナルティを60~70%の確率で取られた。いわゆる準備が足りない。いろんな要素があるが、バインドするときロック(LO)フランカー(FL)のヒザを上げるタイミングが遅かったりして重心を下げられてしまう。そういう細かいところを口酸っぱく言っているところ。距離が遠くなったら、バックファイブの足の位置をちょっと詰めさせる。要するにヒットした瞬間、ヒザが伸び切らないということです。そのため、バックファイブの足の位置をふだんより一歩詰めておくということが大事」細部を詰めて目指すのは世界一のスクラムである。「我々にとって世界一のスクラムとは何なのか。我々のアタックしたい形に100%フィットした、100%コミットしたスクラムが世界一だと思う。スクラムからアタックのバリエーションが増える、ペナルティが奪えるという日本独自のスタンダードを作り上げる必要がある。そういった時初めて世界一と言える。相手ボールにどう対処してプレッシャーをかけてペナルティを奪えるかによって、世界一に近付くかどうかが変わってくる。(道のりは)半分くらいですかね、半分くらいよりはもう少しいっていると思うけど」秋のシリーズの初戦・オーストラリアは『W杯』王者・南アフリカに連勝するなど復調しているが、稲垣は「勝ちないと意味がない」とキッパリ。「テストマッチは勝たないと意味がないと思っているので。特に自国でテストマッチを行うことがどれだけかの意味があるか僕は理解しているつもりなので、勝つ姿をお見せしたいと思っている。そのために今宮崎でその準備をしているし、準備したことがフィールドで100%発揮できれば結果を残せることも今まで証明してきた」また稲垣は結果が伴わなければ罵ってもらって構わないと続けた。「選手としては結果を残すことにフォーカスしなければならない。2019年になぜあれだけ多くの方が応援してくれたのかというと、勝ち続けたから。勝たなければ、やっぱり何も評価してもらえない。勝つことでみんなから認められる。だからこそ勝つために準備して、準備して、準備して、そして結果が出なかったら罵ってもらった方が楽。日本代表に対して『こんな試合しやがって!』というレベルへいっていいと思う。僕らはそんなことを言わせないように結果を残すつもりで準備していくし、選手は100%結果にフォーカスすべきだと思う」稲垣は選手だけではなく、ファンにもステップアップを求めているのだ。「我々もステップアップしないといけないし、ファンのみなさんもステップアップすべき時が来ていると思う。ファンのみなさんも目が肥えてきた。結果が出ていない時に「勝てなかったけど、いい試合だったね」で終わらせてはいけない。選手は誰も喜んでいない。選手は勝たないといけないと思っているし、そういう時はファンも厳しい声を出すべきだと思う。だから選手とファンと一緒に日本代表を強くしていければ、最高だと思う」日本代表は10月23日(土)・昭和電工ドーム大分にて『リポビタンDチャレンジカップ 2021』オーストラリア戦、11月6日(土)・ダブリンでのアイルランド代表戦、13日(土)・リスボンでのポルトガル代表戦、20日(土)・エディンバラでのスコットランド代表戦に臨む。日本×豪州のチケットは10月9日(土)午前10時より一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表チケット情報
2021年10月04日ホームでオーストラリア代表を迎え撃ち、アイルランド、スコットランドらを相手取る欧州3連戦へ突入する。ラグビー日本代表の秋の強化シリーズの全容が見えてきた。9月15日にポルトガル戦、17日にホームでのワラビーズ戦、9月21日には2021年度秋の男子日本代表候補選手が発表された。『リポビタンD チャレンジカップ2021』『ラグビー日本代表 リポビタンD TOUR2021』を戦う日本代表候補メンバー39名とともにナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS=将来日本代表に選出される可能性の高いポテンシャルを持った人材)5名が決定したのだ。メディアブリーフィングには藤井雄一郎ラグビー日本代表ナショナルチームディレクターが出席、このようにコメントした。「来週から合宿が始まる。選手たちにはすでに個別のメニューを配っている。来週集まって、ワラビーズ戦の準備をしていく。新しく選んだ選手、復帰した選手がいるが、若い世代の試合もなかったので、NDSとして若い選手を呼んでいきたい。次の世代を担う選手も呼びたいということで、多めに選手を呼んでいる。コロナの影響で当初よりも準備期間は少なくなったが、欧州遠征へ向けて強化していきたい」■日本代表候補メンバー39名【RP】稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)、具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)、中島イシレリ(コベルコ神戸スティーラーズ)、クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、森川由起乙(東京サントリーサンゴリアス)【HO】坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)、堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)【LO】ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪ドコモレッドハリケーンズ大阪)、ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、リアキ・モリ(横浜キヤノンイーグルス)【FL】小澤直輝(東京サントリーサンゴリアス)、ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、德永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)、長谷川崚太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)【No.8】テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)、アマナキ・レレイ・マフィ(横浜キヤノンイーグルス)、姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)【SH】荒井康植(横浜キヤノンイーグルス)、齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)、茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)、流大(東京サントリーサンゴリアス)【SO】田村優(横浜キヤノンイーグルス)、松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【WTB】髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)、ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)、シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)、レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)【WTB/FB】セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)【CTB】シェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)、ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)、ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【FB】山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)■NDS5名【PR】淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)【HO】武井日向(リコーブラックラムズ東京)【LO/FL】ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)【FL/No.8】福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【WTB】中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)メンバーを選出したジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、以下のコメントを寄せた。「今秋のツアーに向けたブレイブ・ブロッサムズのトレーニングスコッドを発表できることを大変うれしく思う。メンバーはこの夏の間、トレーニングプログラムを行い、宮崎と別府でベストなコンディションに持っていけるよう、非常に良く準備をしてくれた。夏のツアーを経験したことで、今後の試合に向けてチーム内には大きな期待と興奮が広がっている。今回のチームは、若さと経験がしっかりと組み合わされており、グループ全体に強さと深さがある。何人かの若い選手は初めてチームに合流となる。我々はこのグループには可能性があり、今後の日本のラグビー界で一緒に活動していきたいと考えている。これらの選手から最終メンバーに選ばれることも十分にあり得る。これからの試合では、ホームとアウェイの両方で、非常に厳しい相手と戦うことになる。世界の強豪チームとコンスタントに対戦することは、 2023 年のフランス大会に向けて必要な準備となるだろう」メディアブリーフィングで今ツアーの目標について問われると、藤井チームディレクターはこのように返答した。「もちろん勝利を優先して考えているが、中身が大事。どんな相手でも変わらないパフォーマンスを見せられるのか。久々の南半球のチーム、自分たちがどの位置にいるのかを測っていきたい。今回テストマッチができない中、貴重な4試合になる。プレッシャーのかかる中でどれぐらいのパフォーマンスをできるかを見極める場であり、国際舞台なのでしっかり勝つことを目標にしている。どういうオプションやスキルが重要かコーチ陣が見る場にもなる。アタックやディフェンス、モールで取られないとか。こういう形で守りたい、しっかりボールキープができた、しっかりチャンスを作れたかという中身を見ていきたい」『ワールドカップ2023』へ向けてのシミュレーションの場にするかについて、こう答えた。「アウェイで勝たないといけない。アウェイでどれだけ自分たちの力を出せるのか。アウェイで起きるイレギュラーな出来事にどれだけ対応できるか。『W杯』うんぬんよりも、目の前の試合を代表のプライドで勝つことが大事」ティアI勢だけではなく、ポルトガル戦をマッチメイクした意図について、藤井チームディレクターはこう明かした。「狙い撃ちしたわけではなく、スペインやフレンチバーバリアンズとか選択肢もあったが、最終的にポルトガル戦しかなかった。アイルランド戦、スコットランド戦はベストメンバーで勝ちにいくことになるが、すべての選手にテストマッチを経験させる意味で、ひとつ落ちた相手と組みたかった。そういう相手と試合を組めたのは良かった」新しい選手への期待については、次のようにコメントした。「若い選手を見てみたいということで、前回のトップリーグで活躍した選手を呼んでいる。次の世代をうまくポジションを含めて入れ替えていかないといけない。もちろん彼らも次の『W杯』に出る可能性はあると思う。どれぐらいのエネルギーがあるのかを見てみたい」さらにワーナー、福井について言及した。「ワーナーはサイズが大きい選手。福井選手はトップリーグにも出ている。ふたりとも将来的に代表に絡んでくる選手。早めに呼んでいろいろ経験してほしい。ワーナーは試合に出ていないが、あのサイズは日本代表の中でもいないので」代表復帰したSH流、復帰していないHO堀江翔太について質問が飛ぶと、藤井チームディレクターは次のように説明した。「『W杯』直後にトップリーグがあり、体調管理やモチベーションが大変なこともあり、冷却期間が必要だった選手もいる。常にコミュニケーションを取っていたので、その中で復帰してくる選手もいるし、このタイミングではない選手もいる。これから徐々に戻ってくるのでは」SOが『W杯2019』経験者のふたりだけとの指摘には、こう返した。「ポジションチェンジとかも考えている。コーチの中では何名か考えている」日本代表候補とNDSの44名は9月29日(月)~10月16日(土)の宮崎合宿を経て、改めて日本代表メンバーを発表。10月16日(土)~27日(水)の別府合宿を実施し、23日(土)・昭和電工ドーム大分にて『リポビタンDチャレンジカップ 2021』豪州代表戦を開催。豪州戦後は『ラグビー日本代表 リポビタンD TOUR2021』へ出発。11月6日(土)・ダブリンでのアイルランド代表戦、13日(土)・リスボンでのポルトガル代表戦、20日(土)・エディンバラでのスコットランド代表戦がラインナップ。フランス1部リーグ『トップ14』で戦うASMクレルモン・オーヴェルニュ所属の松島幸太朗は欧州遠征から合流予定だという。日本×豪州のチケットは10月9日(土)午前10時より一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年09月22日ラグビー元日本代表の斉藤祐也さんが、自身のYouTubeチャンネルで、現役時代にあったケガを振り返りました。斉藤祐也が現役時代にしていた壮絶なケガケガをしないために、斉藤さんは、「身体づくりや栄養摂取、転ばないよう身体をコントロールすることが大事」といいます。斉藤さんは現役時代、頻繁に鼻を骨折していたそうです。最初に鼻をケガした、当時の状況を振り返りました。ボールを持って倒れこんで、ボールを(味方に)出す時に、相手のヒザが『ドン!』とぶつかった時に鼻が『く』の字に曲がってしまう。格闘技でもよくありますけど、ラグビー選手もよく鼻をぶつけて骨折する選手がいます。ラグビー元日本代表 斉藤祐也のラグビーチャンネルーより引用通常は真っ直ぐな骨であるはずの鼻が、ぐにゃりと曲がる…考えただけで痛そうですよね。斉藤さんは続けて、パスをして無防備だった状態で、相手選手にタックルを受けた時も振り返りました。立ち上がるんですけど、鼻を触ってみると、鼻がない状態、ぺっちゃんこだったんですね。ハーフタイム(試合前半と後半の間の休憩時間)だったと思うんですけど、監督に「鼻がない」と話をしたら、「全然大丈夫だ!」ということで。その試合は、最後まで出ることになりました。ラグビー元日本代表 斉藤祐也のラグビーチャンネルーより引用この時、鼻は陥没骨折していたとのこと。シーズン中の試合でしたが、全試合が終わった後、斉藤さんは鼻の手術を受けました。へこんだ鼻を持ち上げ、針金で支えて完治を待つ、というものです。その状態で、骨折前から決まっていた海外留学に行った斉藤さん。手術から2か月が経過し、「現地にいたトレーナーに針金を抜いてもらった」と振り返りました。斉藤さんは、鼻が曲がったり、へこんだりするなど、想像を絶する痛みと闘いながら、試合に臨んでいたようです。当時のエピソードを知り、多くの人が反応しました。・鼻のケガのお話は終始かなり痛そうで…。鼻がない感覚が考えられませんね。・お話を聞くだけで、身体中の穴という穴が全て縮こまってしまいました…。・どれほどの痛みなのか…。栄養を取ったり、身体のバランスを整えたりすることが大事なんでしょうね。ラグビー選手のプレーは激しく、観客を魅了させますが、その裏ではケガとの戦いもあったのです。そう考えると、ラグビーへの見方もいささか変わってくることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年08月12日“静岡ショック”をダブリンで再現する! ラグビー日本代表が敵地でアイルランド代表に挑む。2019年9月28日・エコパスタジアムでの対戦から早くも2年近くが経とうとしている。それでも、『ラグビーワールドカップ(RWC)2015』で日本が南アフリカを撃破した“ブライトンの奇跡”に続く、世界のラグビー史に残るジャイアントキリング“静岡ショック”を明確に記憶しているファンも多いことだろう。世界ランキング1位で『RWC2019』へ乗り込んできたアイルランドに序盤から2トライを奪われても、日本は慌てなかった。スタンドオフ(SO)田村優のペナルティゴール(PG)で3点ずつ加点し、後半勝負に備える。58分には途中出場したウイング(WTB)福岡堅樹が大仕事をやってのけた。ゴールポスト前の密集から出たボールを中村亮土、ラファエレ ティモシーの両センター(CTB)がスピーディに回し、最後は福岡が一瞬で加速でインゴールを陥れた。16-12と日本が逆転した5分後、アイルランドが近場をしつこく攻める得意のFW戦からトライを狙うも、フランカー(FL)姫野和樹がジャッカルをズバリ、ピンチを脱した。その後、田村のPGで加点、福岡のインターセプトからの独走トライは決まらなかったが19-12。最後は自陣深くでボールを獲得したアイルランドがボーナスポイント1を得るためにボールを蹴り出したのだった。エコパの奇跡から1年9か月、『RWC2019』のメンバーを軸にする日本代表が、ブリティッシュ&アイリックス・ライオンズへ主力を送り出しながらも選手層の厚さを見せ付けるアイルランドと対峙する。両軍の試合登録メンバーは以下の通り。【日本代表】1稲垣啓太(パナソニック)、2坂手淳史(パナソニック)、3具智元(Honda)、4ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)、5ジェームス・ムーア(宗像サニックス)、6リーチ マイケル(東芝)、7ピーター・ラブスカフニ(クボタ)、8姫野和樹(トヨタ自動車)、9齋藤直人(サントリー)、10田村優(キヤノン)、11シオサイア・フィフィタ(近鉄)、12中村亮土(サントリー)、13ラファエレ ティモシー(神戸製鋼)、14セミシ・マシレワ(近鉄)、15松島幸太朗(クレルモン/フランス)、16堀越康介(サントリー)、17クレイグ・ミラー(パナソニック)、18ヴァル アサエリ愛(パナソニック)、19ジャック・コーネルセン(パナソニック)、20テビタ・タタフ(サントリー)、21茂野海人(トヨタ自動車)、22 松田力也(パナソニック)、23シェーン・ゲイツ(NTTコム)【アイルランド代表】1デイヴ・キルコイン、2ロナン・ケレハー、3フィンレイ・ビーラム、4アルタン・ディラン、5ジェームズ・ライアン、6ピーター・オマホニー、7ジョシュ・バンダーフリアー、8ケーラン・ドリス、9ジェイミソン・ギブソンパーク、10ジョーイ・カーベリー、11ジェーコブ・ストックデール、12スチュアート・マクロスキー、13クリス・ファレル、14ジョーダン・ラーマー 、15ヒューゴ・キーナン、16ロブ・ハーリング、17エド・バーン、18ジョン・ライアン、19ライアン・ベアード、20ギャビン・クームズ、21クレイグ・ケイシー、22ビリー・バーンズ、23シェーン・デイリーエコパでの屈辱を知る8人とともに将来有望な若手を並べるアイルランドをジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(HC)は「ホームで85%の勝率を誇るアイルランド対戦できるのは我々にとって大きなチャレンジ。スタートからアタックしてくるだろう。新しい選手もアピールをしたいだろうし、新しいコーチ陣もいる。主力がライオンズに選出されていないとかは関係ない。アイルランドは経験豊富なチーム。そしてダブリンではどのチームにも勝っている、オールブラックスにも勝っている。アイルランドには450キャップ以上持っている素晴らしい選手が揃っている。今回彼らも勝ちたいと向かってくることだろう」と警戒する。アタックを担当するトニー・ブラウンとスクラムを鍛える長谷川慎の両アシスタントコーチ(AC)も指揮官の意見に同意する。ブラウンAC「ダブリンで勝つことはタフなこと。本当に簡単ではない。アイルランドもケガ人が出たりしているので、そこは自分たちのチャンスとして試合を進めなければならない。アイルランドはディフェンス面で成長しているし、キッキングゲームも成長している。ディフェンスは本当に強いのでそこは警戒していきたい」長谷川AC「アイルランドという相手を考えると自分たちは仇になる。ホームで簡単に勝てる相手ではない。ライオンズ戦のレビューがそのままアイルランド戦のプレビューになるとは思えないので、しっかり細かいところまで落とし込んでしっかり勝っていきたい。(スクラムは)全選手の組み方、何をターゲットにしているか、全選手が理解できている。それをいかに本番でできるか」齋藤直人(c)JRFUジョセフHCはスクラムハーフ(SH)齋藤の先発起用について言及した。「直人はライオンズ戦で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。彼のエナジー、判断をすごく評価している。先発でプレッシャーはかかるとも思うが、彼のポテンシャルを見てみたい。彼にとってもすごく大きな試合になるだろう。ただ彼に特別なことをやってもらおうとは考えてない。直人には9番としてしっかり自分の仕事をしてもらいたい。パスやキックやラン、しっかりやってほしいと考えている。若い選手だが、彼はライオンズ戦でも経験の浅さは見せなかった」さらに指揮官は田村とのコンビにも期待を寄せた。「田村はライオンズ戦でいい活躍をしてくれた。オフロードやそこからのタックルも見せくれた。1試合で400回くらいボールにタッチする試合をする中で10番としていい結果を出してくれた。田村は齋藤とトレーニングでも9・10番のいいコンビネーションを見せてくれている」ジョセフHCは代表デビューとなるWTBマシレワ、CTBゲイツについてもコメントした。「マシレワは経験があるが、別府合宿でケガをしリカバリーしていた。彼のスキルセットは素晴らしい、キッキングゲームになると予想しているが、彼のハイボールへの技術は素晴らしい。プレッシャー下でのプレーを見てみたい。またゲイツについてはリザーブを(FWとBKの比率を)6-2から5-3に戻したので、トップリーグでは素晴らしいパフォを見せているが、プレッシャー下でどれだけやれるか見てみたい」松島のフルバック(FB)起用について問われると、HCはこう答えた。「山中(亮平)はライオンズ戦でも素晴らしいプレー、一貫性のあるプレーを見せてくれた。山中もがっかりしたことだろう。松島は合流してから時間が少ないので、フランスやサントリーでもプレーしていた15番でプレーしてもらうことにした。マツはハイボールのキャッチもうまいし、アサイアとのコンビネーション、マシレワを含めた3人のコンビネーションを見てみたいと思いこのメンバーにした」今回の英国遠征で初キャップが期待されたFLベン・ガンターがメンバーに選ばれなかった点を指摘されると、ジョセフHCは持論を展開した。「自分として答えはシンプルだ。ガンターは姫野、リーチ、(アマナキ・レレイ・)マフィと同じポジションだということ。彼らよりもいいプレーをしなければならない。これはトップリーグではなくテストマッチだ。ジャージが用意されているわけではない。彼らは日本代表で活躍していく選手、彼(ガンター)が入るとキャプテンが変わることになる。でも彼は若い。今後チャンスはあるだろう。ライオンズ戦はすごいプレッシャー下で行われたが、タタフはそんな中いいパフォーマンスを見せてくれた。試合に出ている選手を評価しているのであって、試合に出ていない選手を評価していないわけではない」ブラウンACの言葉はもっと直接的だ。秋シリーズに代表入りを目指す選手たちにこのようなエールを送った。「しっかりスタンダードを上げてほしい。2023年に向けて10倍以上上げなければならない。テストマッチはレベルが高くなる。しっかりフィットネスを上げなけなければならない、コリジョン、コンタクトをインターナショナルレベルにしっかり上げなければならない。トップリーグとは違う」ライオンズ戦でのアタックやスクラムの改善点について、両ACは指摘した。ブラウンAC「スキルベースの遂行力が大事。チャンスを作れてはいたが、仕留めることはできなかった。スキルの部分、個々の遂行力を高めていかないといけない。ライオンズがプレッシャーをすごくかけてきたので、遂行できなかった。テストマッチはチャンスを作った時に取り切る遂行力が必要」長谷川AC「今回からゲームシナリオをターゲットにした。(ライオンズ戦では)ターゲットにしているところはある程度できたが、ちょっと意識が低かったところは見逃されず、突いてこられた。あとは後半きつくなった時間帯にどれだけがんばれるかは伸び代になると思う。今までは自分たちのスクラムに相手に合わさせることが多かったが、これからは誰と組むのか、どこで組むのか、誰に裁かせるのかに対応できるよう、相手に合わせられ、見せ方もわかっているというスマートでハイブリットなスクラムを目指したい」ジョセフHCもアイルランド戦の勝利を誓った。「テストマッチは勝たないといけない。ライオンズ戦での改善点もある。前回の試合ではソフトモーメント、しっかりオーガナイズできない時間帯があった。ただ前回は準備期間が少ない時間での試合。ポジショニングをしっかりオーガナイズして臨むことはできると考えている。ライオンズ戦でも4・5回チャンスがあったが、自分たちのスキルミス、判断ミスでトライに至らなかった。相手のトライも自分たちのミスからトライを与えてしまった。そこをしっかり修正できるか。アイルランド戦はハードでフィジカルな試合になると予想されている。自分たちはしっかり経験のある選手を使う必要があると考えている」『ラグビー日本代表リポビタンDツアー2021』日本代表×アイルランド代表は7月3日(土)・アイルランド・ダブリンのアビバスタジアムにてキックオフ。試合の模様はBS日テレにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年07月03日2019年10月20日以来のゲームである。日本代表が『ラグビーワールドカップ(RWC)2019』準々決勝・南アフリカ戦以来の試合に臨む。1年8か月ぶりとなるサンウルブズとのゲームへ、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは以下のメンバーを送り出した。【日本代表(JAPAN XV)】1稲垣啓太(パナソニック)、2坂手淳史(パナソニック)、3ヴァル アサエリ愛(パナソニック)、4ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)、5ジェームス・ムーア(宗像サニックス)、6リーチ マイケル(東芝)、7小澤直輝(サントリー)、8アマナキ・レレイ・マフィ(キヤノン)、9茂野海人(トヨタ自動車)、10田村優(キヤノン)、11ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ)、12中村亮土(サントリー)、13ラファエレ ティモシー(神戸製鋼)、14レメキ ロマノ ラヴァ(宗像サニックス)、15山中亮平(神戸製鋼)、16堀越康介(サントリー)、17クレイグ・ミラー(パナソニック)、18垣永真之介(サントリー)、19ジャック・コーネルセン(パナソニック)、20テビタ・タタフ(サントリー)、21ピーター・ラブスカフニ(クボタ)、22齋藤 直人(サントリー)、23松田力也(パナソニック)、24シェーン・ゲイツ(NTTコム)、25シオサイア・フィフィタ(近鉄)先発15名中13名が『RWC2019』組となった理由について、ジョセフHCはこのように説明した。「我々にとって最初の試合、ある程度ゲームを理解しているメンバーということで『RWC2019』に出場した選手たちに試合に出る権利があると思い選んだ。これから世界で戦うためにどこまでできるのか見てみたい気持ちもある」そんな中スタメンに割って入ったフランカー(FL)小澤、ウイング(WTB)ファンデンヒーファーの評価を聞かれると、指揮官はこう答えた。「小澤はこれまでも代表に呼んだこともあるし実際にコーチングもしたが、ケガでチームに入ることはできなかった。彼は安定感があり、キャリーが素晴らしい、これからステップアップすることが大事。ファンデンヒーファーは強いWTB、英国遠征から松島(幸太朗)も合流するが、その前に彼に先発としてチャンスを与えた。フィフィタ、(サンウルブズへ回った)高橋らエキサイティングな選手を見られるのをうれしく思う」今回の対戦相手であるサンウルブズには日本代表選手たちもメンバーに入っている。一見すると紅白戦のように思われがちだが、ジョセフHCは否定した。「この試合は難しい。相手には素晴らしいコーチ、選手が揃っているが、プレッシャーがない。我々はプレッシャーの中でコントロールしてプレーすることが大事になる。(サンウルブズ・大久保直弥HCとのゲームプランの共有は)そういった話は一切していない。選手を選考して出しただけ。我々としてはとにかくタフなゲームをしたい。たとえケガがあったしてもタフなゲームがしたい」サンウルブズ戦のテーマについて質問が飛ぶと、ジョセフHCはこのように返答した。「基本的にライオンズ戦の準備、まず試合の入りを冷静にコントロールしなくてならない。『トップリーグ』と明らかにフィジカリティが違う相手と戦うための準備もしなければならない。またプレッシャーがなく自由にやってくるサンウルブズを相手にパンチを放つこと。次の試合ではこの3つをやっていきたい」ジョセフHCはリーチのリーダーシップを改めて称えた。「新しい選手たちは今回の合宿でサプライズもあっただろう。『トップリーグ』とは異なるインテンシティやフィジカリティを経験した。そんな中リーチらリーダー陣が積極的に新たな選手たちの成長の手助けをしてくれた。強度の高い練習、フィジカルのところは選手にとってチャレンジだっただろうが、それを乗り越えてくれた。あとはしっかり前へ向いていくだけ、選手たちが持っているものをすべて出し切ることが大事」日本代表の相手という重責を担うサンウルブズの試合登録メンバーは次の通り。【サンウルブズ】1森川由起乙(サントリー)、2庭井祐輔(キヤノン)、3北川賢吾(クボタ)、4長谷川崚太(パナソニック)、5ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機)、6リアキ・モリ(日野)、7エドワード・カーク(キヤノン)、 8ベン・ガンター(パナソニック)、9荒井康植(キヤノン)、10山沢拓也(パナソニック)、11尾﨑晟也(サントリー)、12梶村祐介(サントリー)、13ディラン・ライリー(パナソニック)、14髙橋汰地(トヨタ自動車)、15野口竜司(パナソニック)、16彦坂圭克(トヨタ自動車)、17三浦昌悟(トヨタ自動車)、18淺岡俊亮(トヨタ自動車)、19秋山大地(トヨタ自動車)、20布巻峻介(パナソニック)、21中嶋大希(NEC)、22前田土芽(NTTコム)、23鹿尾貫太(ヤマハ発動機)、24竹山晃暉(パナソニック)6月10日、メンバー発表会見に臨んだ大久保HCは「一昨日からジャパン組が合流してきて、日曜日(6月6日)からいるメンバーがどう戦うか彼らがチームを引っ張ってくれている。いわゆる寄せ集めではなく、非常に気力も充実して、いい準備ができている」と手応えを口にした。大久保HCは日本代表の引き立て役に終わるつもりはないと言い切る。「このレベルの選手はモチベーションがどうこうというレベルの選手ではない。スピードやスキルも大事だが、適応力が大事。“あれができない”“これができない”ではこの先生き残ってはいけない。選手たちがチームとして覚悟を決めて準備している姿はコーチとして見て取れている。ジャパンの引き立て役になろうとここにやって来た選手はいない。勝負で勝とうという気概を持って臨んでくれている」具体的にどう日本代表に挑むのかという質問には、こう返答した。「今週24人で戦うが、速さやテンポ、どこからでもアタックを仕掛けるところなどジャパンに似たところはある。そもそもサンウルブズは海外遠征へ行っても練習できるのはせいぜい1・2日。その辺の瞬発力・対応力は選手たちが発信してくれている。コーチとして細かいところまで作り込むのではなく、コーチが大枠を作って、選手たちがコミュニケーションを取って作り上げていくのがサンウルブズのスタイル。今は毎日自信を積み上げているところ」今回の試合のテーマについて、大久保HCはサンウルブズのスローガンを挙げた。「キープハンティング。サンウルブズ最後の年のスローガンであるが、『RWC』後に次の『RWC』へ向けて、次の代表の座を掴みにいくのがサンウルブズの存在意義。ポジションは選手たちが自ら掴みにいくもの。今回センター(CTB)の梶村が中村へどんなプレーするのか、10番の山沢もそう。若い選手たちがどう挑むのか。もちろん勝ち負けにこだわらないと意味がない、そこの真剣勝負を見たいし、楽しみにしている」大久保HCはキャプテンにミスターサンウルブズこそカークを指名。6月7日のメディア対応へ出席したFLは熱い思いを口にした。「二度とサンウルブズでプレーすると思っていなかったので、とてもうれしい。日本に最初に来てサンウルブズとサインした。再びサンウルブズで試合できることをうれしく思う。最初のミーティングでジャパンのライオンズ戦の準備のための試合ということは理解したが、サンウルブズのジャージを着ることは大事。この5年のサンウルブズの歴史をぶつけようと話した。まず自分自身がいいパフォーマンスを出す。最初にサンウルブズでプレーした頃のようなプレーを見せたい。過去の試合を見てみんなでサンウルブズを理解してエキサイティングなラグビーをしたい。みなさんが知っているサンウルブズのエキサイティングなラグビー、ボールを動かすラグビーをしたい。1週間しか準備期間がないが、準備期間がないのがサンウルブズのカルチャー」カークは今回のサンウルブズ参戦のため、帰国を先延ばしにした。「9か月もの間家族に会ってなかったのでいち早く会いたかった。でもせっかくこのようなチャンスがあるのなら日本に残ろうと決めた。日本へ来るチャンスをもらったサンウルブズへの恩返しもある。ファンへも恩返しをしたい。4週間サンウルブズのために日本にとどまるのは難しい判断ではなかった」6月7・9・10日とメディア対応は実施され、サンウルブズの面々は次のように意気込みを語った。布巻「モチベーションはシンプルに日本代表と試合できる。声をかけていただいた喜びもある。結果的に自分への色んな選択肢を増やす、色んな可能性が広がるゲーム。でも最初はシンプルに楽しそう。(日本代表への思いは)もちろんこの試合に出ないとそのチャンスはないので、プレーを見てもらうためにこの試合に出ないとという思いはある」野口「ここに来たからには『トップリーグ』のどこのチーム所属とかではなく、サンウルブズとして試合までに学んで、試合で実行しようと。(『RWC2019』で)外されたのは自分に足りないものがあるということ。ディフェンスの安定感が足りないと思い昨季からやってきたが、代表のメンバーを見てアタックの能力とか詰めたい。(山中とのマッチアップは)神戸戦でもやっているので、もう一度戦えるのは楽しみ。(沢木スペシャルのアタックは)あるんじゃないですか。僕らとしては自信を持ってアタックできるものがあるので、楽しみにしている」山沢「メンバー的には若い選手が多かったり、代表メンバーの方から合流して来たり、準備期間も1週間だったり、今までのサンウルブズとそんなに違いはないのかなと思う。自分の中では割り切っている。サンウルブズとして試合を楽しむことにフォーカスしている。(短い時間でのアタックの組み立てについて)詰め切れないところあるが、そこが味になると言うか、個の強みを生かすことによって面白いことになる」梶村「今季チームであんまり試合に出られなかったので、自分を成長させる機会と思っている。代表は意識していない。今回のジャパンの両CTBは『RWC』を経験しているし、中村さんは同じチーム、そういう意味で楽しみ。亮土さんを狙うわけではないが、サンウルブズとして戦いたい。山沢さんと一緒にやるのは高校3年以来、スピードあるディラン・ライリーがいるので、かなり面白いラインになるのではと思っている」秋山「素直にうれしく思う。自分自身チャンスだと思うのでしっかりプレーしたい。自分の武器は80分間泥臭いプレーをやり続けることなので、それを出し続けたい。相手が『RWC2019』でベスト8になったチームなので、サンウルブズとしても、自分としてもどれだけやれるか楽しみ」『リポビタンDチャレンジカップ2021』日本代表×サンウルブズは6月12日(土)・エコパスタジアムにてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はBS日テレにて生中継。日本代表はサンウルブズ戦後に英国遠征『ラグビー日本代表リポビタンDツアー2021』へ出発。6月26日(土)・エディンバラ(スコットランド)にてブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦、7月3日(土)・ダブリン(アイルランド)にてアイルランド代表戦を行う。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)チケット情報
2021年06月11日日本代表×ライオンズ。ラグビーファンにとって、まさに夢のカードだ。ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとは4年に一度、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドを代表する選手で編成される英国オールスターチームのこと。100年以上の歴史を誇るこのドリームチームは基本的に北半球では試合を行わず、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカを4年ごとに順次遠征している。日本ラグビーにとって今回初めてのドリームマッチが実現するのだ。日本代表×サンウルブズもある意味ドリームカードである。サンウルブズとは2016年から5年間『スーパーラグビー(SR)』に参戦した日本のチームのこと。『ラグビーW杯(RWC)2019』へ向けて日本代表の強化の目玉として編成されたチームである。NZ、豪州、南アの強豪クラブとアルゼンチンのジャガーズに揉まれた日本代表選手たちはインターナショナルレベルのラグビーとタフな移動を連戦で感じ、逞しく成長していったのだ。日本代表の強化に多大な貢献をしたサンウルブズだが、ラストの2020シーズンは新型コロナウイルスの影響で途中で打ち切りとなり、消化不良のまま2020年8月8日・秩父宮ラグビー場での『ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズメモリアルセレモニー』で歴史に幕を閉じたのだった。そのサンウルブズが再び日本代表のために立ち上がる。対戦相手の来日が困難なコロナ禍において、サンウルブズが一日限りの復活を果たし、日本代表に腕試しの場を提供するのだ。5月30日のメンバー発表メディアブリーフィングにて、藤井雄一郎ディレクターが今回の経緯を説明した。「国内で試合をするのがなかなか難しい状況だが、何とかライオンズ戦の前に試合をしたいということで、国内の最強チームのサンウルブズを再結成してもらった。一番のセレクションポリシーは最も強いチームで挑むということ。強い相手となると候補はトップリーグ選抜かサンウルブズしかいない」藤井ディレクターは日本代表からサンウルブズへ回るメンバーもいると語る。「代表全員を試合をした上で遠征へ連れていきたいということと、もっとも強度の高いチームとやりたいということ。代表が強度の高い練習をしているので、代表からサンウルブズへメンバーを回した方が強度の高い試合になるだろうと。大久保(直弥)コーチ、沢木(敬介)コーチに指揮してもらって、6月8日(火)から完全にふたつに分かれて準備を行う。日本代表の試合メンバー23名以外からサンウルブズへ回すのではなく、通常のサブをサンウルブズへ回す考え。リザーブだとどうしても出場が短くなるので、基本的にゲーム時間を多く作りたいという考え」日本代表メンバーは以下の通り。【PR】稲垣啓太(パナソニック)/ヴァル アサエリ愛(パナソニック)/垣永真之介(サントリー)/具智元(Honda)/クレイグ・ミラー(パナソニック)/森川由起乙(サントリー)【HO】坂手淳史(パナソニック)/堀越康介(サントリー)/彦坂圭克(トヨタ自動車)/ 庭井祐輔(キヤノン)【LO】マーク・アボット(宗像サニックス)/ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)/ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機)/ジェームス・ムーア(宗像サニックス)【FL】小澤直輝(サントリー)/ベン・ガンター(パナソニック)/ジャック・コーネルセン(パナソニック)/ピーター・“ラピース”・ラブスカフニ(クボタ)/リーチ マイケル(東芝)/長谷川崚太(パナソニック)【NO8】テビタ・タタフ(サントリー)/アマナキ・レレイ・マフィ(キヤノン)/姫野和樹(ハイランダーズ/トヨタ自動車)【SH】荒井康植(キヤノン)/齋藤直人(サントリー)/茂野海人(トヨタ自動車)【SO】田村優(キヤノン)/松田力也(パナソニック)【WTB】シオサイア・フィフィタ(近鉄)/レメキ ロマノ ラヴァ(宗像サニックス)/セミシ・マシレワ(近鉄)/高橋汰地(トヨタ自動車)【WTB/FB】ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ)/松島幸太朗(クレルモン)【CTB】シェーン・ゲイツ(NTTコム)/中村亮土(サントリー)/ラファエレ ティモシー(神戸製鋼)【FB】山中亮平(神戸製鋼)※姫野、松島は欧州遠征から参加。サンウルブズのメンバーは次の通り。【PR】北川賢吾(クボタ)/三浦昌悟(トヨタ自動車)【LO】秋山大地(トヨタ自動車)【FL】エドワーク・カーク(キヤノン)/布巻峻介(パナソニック)【SH】中嶋大希(NEC)【SO】前田土芽(NTTコム)/山沢拓也(パナソニック)【WTB】ホセア・サウマキ(キヤノン)【CTB】梶村祐介(サントリー)/ディラン・ライリー(パナソニック)【FB】尾﨑晟也(サントリー)/野口竜司(パナソニック)(写真左より)沢木敬介コーチングコーディネーター、大久保直弥ヘッドコーチ(C)JSRA photo by H.Nagaokaサンウルブズのラストシーズンを率いた大久保HCはこのように意気込みを語った。「私も沢木も再びサンウルブズで仕事できることを光栄に思う。もともと地球3周半するようなチーム、準備期間が短く、タフな環境でやっているのがサンウルブズ。初めてやる選手もいるが、そういうアイデンティティを持って試合に臨みたい」キャプテンにはカークを指名した。「カークをキャプテンにしたのは彼がミスターサンウルブズなので。若手たちに戦う姿勢などを引き出してくれるのを期待している」対日本代表に秘策があるか問われると、こう返答した。「相当練習しているようなので、ライオンズが牙を剥く前に我々に狼らしい牙の剥き方ある。意表を突くではないが、いくつか策を考えている。ジェイミー(・ジョセフHC)とブラウニー(トニー・ブラウンAC)が指揮する日本代表になかなか勝てる秘策はないが、1週間覚悟を積み上げていけばいい試合ができるのでは」指揮官はファンに熱戦を約束した。「最後のシーズンがああいう形で終わったので、静岡でサンウルブズのジャージを着てサンウルブズとして戦えるのはうれしく思う。亮土、姫野、坂手もサンウルブズでインターナショナルの強度で戦える自信を得て代表へ定着していった。サンウルブズの選手にはインターナショナルレベルでやれる自信を得てもらいたい。ファンに楽しんでもらえるゲームをしなければならない」また大久保HCはメンバーのモチベーションも心配してはいなかった。「僕らがモチベートしなくても、選手たちにはこの試合で活躍すればインターナショナルの扉が開く。キープハンティング80というスローガンのもとチャレンジし続ける、トライを狙い続ける、ボールを奪い続けることを80分間追い続けるよう選手に求めたい」一方、日本代表選手たちのモチベーションは言うまでもない。選手たちは『RWC2019』後初めての合宿へ集合。選手たちは5月24日から順次オンライン取材機会に出席し、コメントを発した。「『RWC2019』が終わってブランクが空いてここからのスタート、言い訳せずにやっていくことが大事。僕らはティアⅠのチームとして行動していくが大事。若い選手が入って来て、スタンダードをがっかりさせない、見本になるように意識している。一番フォーカスしないといけないのがトランジション、攻守の切り替えで世界一を目指さないといけない。立ち上がるスピードも世界一を目指さないといけない。タイトな試合の勝ち方、どうやって勝つかをチームに落とし込むことが大事。まずはそこをフォーカスしたい。『トップリーグ』のスタンダード、ティアⅡのスタンダード、ティアⅠのスタンダードは明らかに違う。リーダー陣がひとつのことにフォーカスすることが大事」(リーチ)「(『RWC2019』での代表引退を口にしていたが)コロナでいろんな人が大変な思いをしている人が多かったが、僕にとってはラグビーから離れる時間も多く、それでまたそういう思いが湧いてきた。その中でジェイミーからチャンスをもらえて、自分の気持ちが整理できた。心が充実した状態で『トップリーグ』に臨めたのが大きい。そんなに先のことは見られないので、このツアー、この合宿をがんばる。日本代表でコミットして持っているものを100%チームに還元したい」(田村)「ティアⅠの高いスタンダードを持とう、もっと成長しないといけない、常に成長にしないと後退していく。小さいことをしっかりすることによって前へ進んでいくと自分は考えている」(ラブスカフニ)「ジェイミーとはコミュケーションを取った。内容は言えない。このきつい合宿をがんばりたい。監督が僕のことを信じてくれてありがたい。このチャンスをしっかりつかみたい。モチベーションはたくさんある。第一は家族、第二は日本のファン。どんなきつい練習であってもそう思って臨む。ステップバイステップでこの合宿だけにフォーカスしたい」(マフィ)「世界一のスクラム目指す。前回、世界一のスクラムの南アフリカにコントロールされて負けたので、そこを超えないといけない。目的はプレッシャーをかけること。マイボールでも相手ボールでも、ライオンズ、アイルランド、イングランドはセットピースでペナルティを狙って来る。そういう中こっちでプレッシャーをかけてコントロールしなければならない」(稲垣)「次の2023年へ向けてもっともっと成長しないといけない。追う立場、追われる立場は関係なく、10番として試合に出るため一日一日過ごしていくことが大事。優さんの経験値や落ち着きは自分も高めていかないといけない。『トップリーグ』で10番でたくさん出られたのはブラス、優さんとコミュニケーションを取って高めていきたい」(松田)「2019年にかけた思いが強かったが、現役を続ける以上高いレベルでラグビーしたいと思っていた。日本代表のみんな、ジェイミー、ブラウニーと一緒にラグビーするのは楽しい。リーチも優も同期が多いので最年長という感じはない。そこは意識せずにがんばっていきたい。同期が多いので引っ張っていきたい」(山中)5月29日にはジョセフHCがメディアブリーフィングで意気込みを口にした。「(1年半ぶりに選手と対面し)すごくワクワクしている。その反面ナーバスな気持ち。マイナスなことではなく、大きな試合が2試合ある。不安もあるが、明日7時に練習を始めれば、不安は消えるだろう。一番キーになるのは選手が主体性を持って主体的に動くこと。コーチが言ってやるのではない。ただコーチは選手と同じ絵を見ないといけない。このチームは彼らのチームなんだ、自分たちのチームなんだという気持ちを持つことが大事。我々はなぜ『RWC2019』で成功したのかを考えないといけない。我々コーチがコーチとして仕事がないくらい選手が主体性を持っていくことが理想」『リポビタンDチャレンジカップ2021』日本代表×サンウルブズは6月12日(土)・エコパスタジアムにてキックオフ。チケットは本日6月2日午後6時より一般発売。日本代表はサンウルブズ戦後に英国遠征『ラグビー日本代表リポビタンDツアー2021』を実施。6月26日(土)・エディンバラ(スコットランド)にてブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦、7月3日(土)・ダブリン(アイルランド)にてアイルランド代表戦と対戦する。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)チケット情報
2021年06月02日最後の『トップリーグ』ファイナル、そして2年ぶりの『日本選手権』決勝にふさわしい激闘となった。あまたの名勝負を繰り広げてきたパナソニック ワイルドナイツとサントリーサンゴリアスが新たな好ゲームを披露した。5月23日・秩父宮ラグビー場で主導権を握ったのはパナソニックだった。大舞台でセンター(CTB)ディラン・ライリーがいきなり大仕事をやってのけた。ニュージーランド代表88キャップのスタンド(SO)ボーデン・バレットのパスをインターセプト。独走トライをマークする。14・25分とSO松田力也がPGを決めると、30分にはアイコンタクトをかわした松田から左大外のウイング(WTB)福岡堅樹へパス一閃。今季限りの現役引退を発表している快足WTBがトイメンの中鶴隆彰をハンドオフでいなし、バレットのタックルを受けながらインゴールへ。その後、松田が難しい角度のGを決めて20-0とした。まさかのワンサイドゲームの様相を呈した決勝だが、サントリーはこのまま黙ってはいなかった。35分にゴールライン手前でスクラムハーフ(SH)流のパス出しが乱れるも、CTB中村亮土主将がリカバー。ショートパントを自らキャッチし、逆襲のトライ。後半早々に途中出場のCTB梶村祐介がゲインラインを切り大きく距離を稼ぎ、連続攻撃。最後、インゴール寸前でラックからボールがこぼれるも流が反応、中鶴がボールを拾いインゴールに飛び込み12-23。55分にパナソニックFW陣が近場を攻めて4分前にピッチへ入ったプロップ(PR)ヴァル アサエリ愛が一本返すと、70分にはナンバーエイト(NO8)ショーン・マクマーンがキックで突破し、ロック(LO)ハリー・ホッキングスへつなぎ、パスを受けたSH齋藤直人がフィニッシュ。78分にも連続アタックからフルバック(FB)尾崎晟也がトライ、バレットのGも決まり、26-31。残り1分、ラストプレーでの大逆転に望みをつなぐも、サントリーの猛攻もここまで。パナソニックの4季ぶり5度目の優勝で『トップリーグ』18年間の歴史は幕を閉じた。試合後、ロビー・ディーンズ監督は「(パナソニックの監督に就任した)2014年と比較して格段にレベルアップした。ラグビーの要素すべてでレベルが上がっている。アウトサイドでのブレイクダウンの攻防は大きな要素。今日、バレットがクリーンブレイクできなかったのはトップリーグのレベルの高さの証明と言える。日本ラグビーはこれからも強くなるだろう」と肌で感じた進歩を口にした。また指揮官は福岡を「最後を飾るにふさわしいゲーム。彼の才能は類い稀」、39歳のLOヒーナン ダニエルを「ワイルドナイツの心臓として活躍し、今日も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。彼は引退しない選手、彼は前へ進み続ける選手」、松田&山沢拓也のSOコンビを「うちの若い10番を誇りに思う。トップリーグの歴史でも若い10番ふたりがタイトルを手にしたのは初めてでは。日本のラグビーにとっても素晴らしいこと。ふたりの10番は次の『ラグビーワールドカップ(RWC)』で活躍できる力は十分ある。今日のパフォーマンスを見ればわかるだろう」と称えた。『ジャパンラグビー トップリーグ2021』プレーオフトーナメント決勝兼『第58回 日本ラグビーフットボール選手権大会』決勝の翌日、年間表彰式が行われた。『トップリーグ2021』個人賞は以下の通り。【トップリーグMVP】福岡堅樹(パナソニック)初受賞【新人賞】竹山晃暉(パナソニック)/金秀隆(クボタ)【最多トライゲッター】テビタ・リー(サントリー)/マロ・ツイタマ(ヤマハ発動機)10トライ/初受賞【得点王】ボーデン・バレット(サントリー)128得点(6トライ/37G/8PG)/初受賞【ベストキッカー】田村優(キヤノン)キック成功率(G:21回中19回成功/PG:3回中2回成功)87.0%/初受賞【ベストフィフティーン】PR1 稲垣啓太(パナソニック) 7季連続7回目HO マルコム・マークス(クボタ) 初受賞PR3 垣永真之介(サントリー)初受賞LO ブロディ・レタリック(神戸製鋼)初受賞LO ルアン・ボタ(クボタ)初受賞FL ベン・ガンター(パナソニック) 初受賞FL ピーター・”ラピース”・ラブスカフニ(クボタ) 初受賞NO8 クワッガ・スミス ヤマハ発動機ジュビロ2季連続2回目SH TJ・ペレナラ(NTTドコモ)初受賞SO ボーデン・バレット(サントリー)初受賞WTB 福岡堅樹(パナソニック)3季連続3回目WTB テビタ・リー(サントリー)初受賞CTB ディラン・ライリー(パナソニック) 初受賞CTB マイケル・リトル(三菱重工) 初受賞FB ウィリー・ルルー(トヨタ自動車) 初受賞MVPとベストフィフティーンのダブル受賞となった福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)(C)JRFU主な受賞者たちはこのように喜びを表した。「引退する最後の年にこれ以上ない栄誉をいただき、本当に光栄に思う。ラグビーを引退すると決めていたことが、自分が成長できたひとつの要因。終わりが決まっていたからこそがんばれた。(引退の)実感はそこまでない。ただ朝起きて試合の痛みがたくさん出たが、『急いで治す必要もないんだな』と感じた。これまでずっと応援していただき、本当にありがとうございました。最後の年に惜しまれながら引退することできて感謝しています。これからは違った道をいきていきますが、僕以上に素晴らしい選手はどんどん出てくるので、今後のラグビー界をよろしくお願いします」(パナソニック・福岡)「ケガで決勝に戻れなかったが、チームが優勝できてうれしく思う。と同時にメンバーがトロフィーを掲げている姿を見て正直悔しさもあり、涙も流れた。チームの優勝はもちろんうれしいが、あそこに立ちたい、もっともっとチームに貢献したいと思った」(パナソニック・竹山)「自分がまさか新人賞に選ばれると思わなかったので、うれしい。チームが調子いい中で自分はたまたま選んでもらったのかなと思う」(クボタ・金)「本当に悔しい思いがあふれている。シーズン途中まで一生懸命プレーしたが、昨日ファイナルでプレーできなかった悔しさある。もっと強くなって、もっと速くなって、来年チャレンジしたい」(サントリー・リー)「サントリーが10番でプレーする機会を与えてくれ、ありがたかった。自分でコールしてアタックするのが好きなので10番でのプレーを楽しんだ。自分が日本に来て学んだことはたくさんある。ニュージーランドから選手が来ると、休暇で来ているという見方をされるが、そんなことはない。トップリーグの上位6~8チームは、『スーパーラグビー(SR)』のスタンダードがある。クボタ戦、パナソニック戦ではすごくレベルの高い経験ができた」(サントリー・バレット)「大変光栄。あまり賞にはこだわらない方だが、自分の取り組みがこういう賞で正しかったと認識できるので。今後も自分を律して、さらにレベルアップしていければ」(パナソニック・稲垣)「昨日は悔しかったが、シーズンを通して考えると自信を持ったシーズンだった。サントリー内の競争に勝つことに必死で、この賞も代表も正直そこまで意識がいかなかった」(サントリー・垣永)「夢が叶った心境。これまで勝てなかった相手、長い時間をかけてサントリーに勝てたのはうれしく、夢が叶った。日本代表でうまくいけば、リーチと一緒にプレーできる。これも夢が叶う。横にいるだけで学ぶことができる。これ以上のメンターはいない。彼からパスを受けたい」(パナソニック・ガンター)「受賞をうれしく思う。自分ひとりの力での賞ではないので、チームメイト、コーチ陣の尽力に感謝したい。代表に再び選ばれたからには自分たちの力を最大限に出すための準備をしたい」(クボタ・ラブスカフニ)「アタッキングはそれなりにできた自負はあるが、ディフェンスは伸ばしていきたい。(他国の代表について)迷いはなかった。来日したおかげで今の自分がある」(パナソニック・ライリー)これで『トップリーグ』最後のシーズンが幕を閉じたが、ラグビーシーズンはまだまだ終わらない。6月には日本代表が『ラグビーワールドカップ(RWC)2019』以来となる活動がスタートするのだ。『トップリーグ』年間表彰式と同じ日、国内での『リポビタンDチャレンジカップ2021』、英国遠征『ラグビー日本代表リポビタンDツアー2021』に臨む36名の日本代表メンバーが発表された。【PR】稲垣啓太(パナソニック)34/ヴァル アサエリ愛(パナソニック)14/垣永真之介(サントリー)9/具智元(Honda)13/クレイグ・ミラー(パナソニック)/森川由起乙(サントリー)【HO】坂手淳史(パナソニック)21/中村駿太(サントリー)/堀越康介(サントリー)2【LO】マーク・アボット(宗像サニックス)/ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)16/ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機)16/ジェームス・ムーア(宗像サニックス)8【FL】小澤直輝(サントリー)4/ベン・ガンター(パナソニック)/ジャック・コーネルセン(パナソニック)/ピーター・“ラピース”・ラブスカフニ(クボタ)8/リーチ マイケル(東芝)68【NO8】テビタ・タタフ(サントリー)3/アマナキ・レレイ・マフィ(キヤノン)27/姫野和樹(ハイランダーズ/トヨタ自動車)17【SH】荒井康植(キヤノン)/齋藤直人(サントリー)/茂野海人(トヨタ自動車)10【SO】田村優(キヤノン)63/松田力也(パナソニック)24【WTB】江見翔太(サントリー)/シオサイア・フィフィタ(近鉄)/レメキ ロマノ ラヴァ(宗像サニックス)15/セミシ・マシレワ(近鉄)【WTB/FB】ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ)/松島幸太朗(クレルモン)39【CTB】シェーン・ゲイツ(NTTコム)/中村亮土(サントリー)24/ラファエレ ティモシー23【FB】山中亮平(神戸製鋼)18※所属の後の数字は代表キャップ。姫野、松島は欧州遠征から参加。ジェイミー・ジョセフ日本代表HCは選出理由を「今回のチャレンジは、準備期間が限られている。そのため、『トップリーグ』で仕上がりのいい選手、コンディションのいい選手、フィットネスがいい選手を選んだ。テストマッチの経験がある選手、それと同時に、フォームが仕上がっている選手。そこから準備が短いという意味では、経験のある選手が重要。また2023年の『RWC』まであと2年ある。そこへ向かって年齢の上がる選手よりも、育成が期待できるメンタリティの備わった若い選手も選んだ」と明かした。短期間でどうチームを仕上げるか問われると、指揮官はこう答えた。「準備期間が限られている。エキサイティングな10日間の合宿ではシンプルに練習しなければならない。選手たちも自分たちで準備し、自分から行動するのが大事になるし、ミーティングも増える。今回ふたつの大きな試合がある。これからインテンシティが高く、フィジカル的にも速くプレーしなくてはいけない」キャプテンに再びリーチを指名した理由を質問されると、HCはこのように返答した。「ほかの主将を考えなかったわけではないが、継続性を大事に考えた。2016年に私が最初に来た時から、リーダー陣の育成はうまくできている。現在トップリーグのチームでは田村、茂野、坂手が主将をしている。リーダー陣がコーチのように責任を持って自分たちの基準についてグラウンド内外でリードすることが大事。前回の『RWC』でも、ラピースやリーチがいいサポートをしてくれた。チーム内で競争のある環境を作るのも大事だが、リーダー陣のサポートも大事」また、ジョセフHCはノンキャップの選手に期待することを「13名の新しいメンバーはポテンシャルのところを見てみたい。外国籍の選手には経験がある。ただ代表資格がある外国人ならば代表になれるわけではない。外国人はパッションがなければならなない。全く体格やパフォーマンスが同じ外国人と日本人がいたら、日本人を選ぶ。チーム内の競争のレベルを高くする必要がある」と言及した。ラグビー日本代表は5月26日(水)より別府合宿を行う。6月12日(土)・エコパスタジアムにて『リポビタンDチャレンジカップ2021』サンウルブズ戦を開催。その後英国遠征『ラグビー日本代表リポビタンDツアー2021』にて6月26日(土)・ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦、7月3日(土)・アイルランド代表戦を実施。チケット本日5月25日から27日(木)午後11時59分まで先行抽選プレリザーブ、6月2日(水)午後6時より一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)チケット情報
2021年05月25日AIGジャパン・ホールディングス株式会社(以下、AIG ジャパン)は、全国のラグビーキッズを応援するプレゼントキャンペーン「タグラグビーキットプレゼント」を2月22日(月)より開催中です。キャンペーンフォームより応募いただいた全国のラグビーを楽しむ団体の中から抽選で合計100団体に「AIGオリジナルタグラグビーキット」をプレゼント。また、当選したタグラグビーキットを活用している動画をSNSやYouTubeに投稿していただける団体の中から抽選で、AIGジャパンがオフィシャルパートナーを務める、神戸製鋼コベルコスティーラーズの選手とのオンラインミーティングにご招待します。タグラグビーとは?タグラグビーはタックルの代わりに相手選手が腰に着けた帯状の「タグ」を取るスポーツです。文部科学省の「小学校学習指導要領 解説書」でも取り上げられ、小学校の体育授業を通じ、普及が進むことが期待されています。少年少女が一緒になって簡単かつ安全に楽しむことができ、特に学童期の子どもたちが楕円球に親しむ第一歩に適しているスポーツとされています。AIGジャパンの取り組みAIGジャパンは、2013年より日本ラグビーフットボール協会(以下、JRFU)の「ジャパンラグビー グラスルーツパートナー」として、グラスルーツ(草の根)レベルでのラグビー普及を支援しています。その取り組みの一つとして、ラグビーの魅力を子どもたちに伝え競技人口を増やすことを目的に、小学1年生〜6年生を対象としたタグラグビー教室を、2019年まで7年連続で全国各地のトップリーグの試合会場にて開催してきました。これまでの参加人数は3,200名を超えていますが、世界的な感染症の流行に伴い、昨年は当タグラグビー教室を実施することができませんでした。引き続き困難な状況は続いておりますが、前向きに頑張る全国のラグビーキッズを少しでも応援・サポートできればと本オンラインキャンペーンの実施を決定しました。「タグラグビーキットプレゼント」キャンペーン概要■応募方法:応募期間中に、ラグビースクールや小中学校、学童クラブなど、団体単位で代表者がキャンペーンページ(記事下部参照)より応募してください。■応募対象:全国のラグビースクール、および小中学校、学童クラブなど、複数人数でラグビーを楽しむ団体■応募期間:2021年2月22日(月)〜2021年3月31日(水) ■賞品:①AIGオリジナルタグラグビーキット合計100セット(1セットにはボール8個とタグ40枚が含まれます。団体の所属人数が20名以下の場合は、ハーフセットを贈呈します)②当選したタグラグビーキットを活用した動画を「#AIGタグラグビー キット」のハッシュタグとともにSNS(Twitter、Facebook、インスタグラムなど)やYouTubeに投稿してくださる団体から抽選で2団体を、神戸製鋼コベルコスティーラーズの選手とのオンラインミーティングにご招待(当選発表はプレゼント発送をもってかえさせていただきます)応募期間は3月31日ですので、ラグビーを楽しんでいる団体の方はぜひご応募をお忘れなく!【参考】※「タグラグビーキットプレゼント」キャンペーンURL
2021年03月04日ターゲットは決まった。12月14日・パリで、『ラグビーワールドカップ2023フランス大会』の組み合わせ抽選会が行われ、日本は前回準優勝のイングランド、最高位3位のアルゼンチン、オセアニア代表、アメリカ大陸第2代表と上位2枚の決勝トーナメントのキップを争うことになった。ドローイングを見届けたイングランド代表・エディー・ジョーンズヘッドコーチ、アルゼンチン代表マリオ・レデスマHCは紳士のスポーツらしく外交辞令のコメントに終始した。エディーHCが「アルゼンチンと日本は今最も成長しているチーム。おそらくここにトンガが入って来る。エキサイティングでタフなグループだ。日本と対戦すればタフな試合になる。相当な準備をしてくる相手なので、こちらも違うやり方をしなければならない。アルゼンチンはフィジカルなチーム。マリオは素晴らしい若手を育てている」と評価すれば、マリオHCも「プールDはイーブンな戦いが多くなるだろう。(同組になる可能性が高い)トンガ、アメリカかカナダのような国が『RWC』ではサプライズを起こしている。日本もそういう存在だったが、今では日本が勝っても誰も驚かない」とリスペクトの念を表した。ラグビーワールドカップ2023フランス大会の組み分け一方、『RWC2019』で時計が止まっているジェイミー・ジョセフ日本代表HCは相手どうこうよりもまず自分たちにフォーカスしたいと語った。「今年は試合ができなかった。プレーできることが大きな挑戦。ニュージーランドに勝った2チームが揃うタフなグループになった。ただまずは我々のチームをラグビーに戻すことが先決だ」世界ランキングを見るとイングランドが2位、アルゼンチンが8位、日本が10位である。ランキングが一番下の日本が今年テストマッチを開催できなかったのに対し、イングランドは『シックスネーション』3年ぶり37度目の優勝を果たすとともに、『オータムネーションズカップ』でも全勝Vをマーク。アルゼンチンも1か月前に30回目の挑戦で初めてオールブラックスに勝利する快挙を成し遂げた。地力で勝る2強がいいスタートを切ったのだ。エディーHC、マリオHCはともに自信を覗かせた。「今年の結果については非常に満足している。9勝した。我々のベストを見せられた。『シックスネーションズ』はタフな大会。挑み挑まれ、これ以上の大会はない。次の『シックスネーションズ』が楽しみだ」(エディーHC)「(ニュージーランドに1勝1敗、オーストラリアに2分の2位で)『トライネーションズ』を終えて、ハッピーだ。我々には新たな結果が出てきた」(マリオHC)(左上から時計回りで)イングランド代表エディー・ジョーンズHC、日本代表ジェイミー・ジョセフHC、アルゼンチン代表マリオ・レデスマHCドローイングから一夜明けた15日、ラグビー日本代表ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは再びオンライン会見に登場し、「まずはプール戦突破が目標。決勝トーナメントに勝ち上がってから次の目標へ移行していく。イングランド、アルゼンチンに勝てるチームを作っていかなければならない」とキッパリ。2大会連続のベスト8進出を誓った。コロナ禍での出遅れは気にしない。ジョセフHCは前だけを向いた。「2020年はラグビーのない状態。選手は十分すぎるほど休めた。我々のコントロールできないことに執着しても仕方ない。6月のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦から2023年を見据えていきたい」改めて、イングランド、アルゼンチンの分析について質問が飛ぶと、指揮官はこう答えた。「相手はセットピースが強く、体が大きく、フィジカルが強い。3年間準備する時間がある。スクラム、ラインアウトを強化していかないといけないし、ディフェンスももっともっとやっていかないといけない。相手は我々のスキを突こうとしてくる」もちろん格上相手にも気後れはない。ジョセフHCは「我々のラグビースタイルはフリーフローでスピーディでスキルフル。相手とは全く違うスタイル。向こうからしても、やりにくい相手だろう」と自信をチラリ。(写真左より)藤井雄一郎ナショナルチームディレクター、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ3年後を睨みつつ、まずはコロナ前の状況に戻すことが大事だと力説する。「今大事なのは選手をラグビーに戻すこと。1月には『トップリーグ』が始まる。6月にはライオンズ戦がある。すべてが『RWC』につながっているが、最初にやるべきことは元のフォームに戻すこと」HCは新戦力の台頭に期待する。「コロナでリセットした。新たな選手も入って来るだろう。『トップリーグ』でアピールしてきた選手を私たちはしっかり評価する。2016年に帝京大時代の姫野(和樹)を見たが、今も記憶に残っている。今の大学生たちが2023年のフランスのピッチに立っていても何ら不思議ではない」若手だけではない。ジョセフHCは経験値の高い主力たちに全幅の信頼を寄せる。「我々には堀江(翔太)、リーチ(マイケル)、姫野という経験がある選手がいる。松島(幸太朗)もフランス(クレルモン)で大活躍している。松島の活躍でほかの選手たちが海外でやれるという自信を持ってくれる。非常にポジティブなことだ」福岡堅樹と並びフェラーリと称された松島幸太朗(C)スエイシナオヨシ福岡堅樹が代表引退を表明したウィング(WTB)は人材発掘が急務である。「福岡は素晴らしい選手。本人の決断は尊重するが、残念。代表にとっては大きな損失だ。次の選手を見つけなければならない。ただ過去には大畑大介がいた。日本には定期的にトライゲッターが出てきている。次の大畑、次の福岡を探すことが自分の仕事だと思っている」WTBだけではない。大きく屈強なロック(LO)も探している。「セカンドロウのポジションも厚くしたい。昨年の『RWC』で思ったことはいくら準備万全でもケガ人は出て来る。日本の次の課題は選手層の厚み。テストマッチを戦える選手をどれだけ揃えられるか。ケガ人が出ても、ローテーションで戦えるだけの厚みを2023年までにつけていかなければならない」『RWC2023』の組み合わせ抽選の結果は以下の通り。【プールA】ニュージーランド(3位)、フランス(4位)、イタリア(14位)、アメリカ大陸第1代表、アフリカ第1代表【プールB】南アフリカ(1位)、アイルランド(5位)、スコットランド(7位)、アジア・パシフィックプレーオフ勝者、ヨーロッパ第1代表【プールC】ウェールズ(9位)、オーストラリア(6位)、フィジー(11位)、ヨーロッパ第2代表、最終予選勝者【プールD】イングランド(2位)、日本(10位)、アルゼンチン(8位)、オセアニア代表、アメリカ第2代表※カッコ内の数字は12月7日現在の世界ランキング。『RWC2023』は2023年9月8日に開幕し、10月21日の決勝まで全48試合が行われる。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2020年12月16日18年目を迎える『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』のチケットは、かつてないほど激しい争奪戦となるだろう。日本代表が悲願のベスト8進出を果たした『ラグビーワールドカップ(RWC)2019』後の『トップリーグ』は新型コロナウイルスの影響でシーズン前半での中止を余儀なくされ、来季には新リーグがスタートする。そう、今季の『トップリーグ』は最後のシーズンとなるのだ。さらに開幕戦は収容人数の50%以下の入場規制をかけて行われる。今週末一般発売となる『トップリーグ2021』ファーストステージ第1・2節のチケットは、プラチナチケットとなる条件が揃っている。マカゾレ・マピンピ(NTTドコモレッドハリケーンズ)ボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス)マイケル・フーパー(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)グラウンド上の話題も事欠かない。今季も大物選手たち大挙して来日を果たす。『RWC2019』を沸かした各国のスタープレイヤーたちがやって来るのだ。『RWC2019』チャンピオン南アフリカ代表スプリングボクスの最強&最速トライゲッターのマカゾレ・マピンピ(NTTドコモレッドハリケーンズ)にニュージーランド代表オールブラックスの10番ボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス)、先日100キャップを突破したばかりのオーストラリア代表ワラビーズの主将マイケル・フーパー(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)やヨーロッパ王者イングランド代表の大物ロック(LO)ジョージ・クルーズ(パナソニック ワイルドナイツ)、『RWC2015・2019』で日本代表の前に立ちはだかったスコットランド代表の司令塔グレイグ・レイドロー(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)などなど、スター選手は枚挙に暇がない。グレイグ・レイドロー(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス) (c)Craig Watson開幕カードもズラリと好カードが並ぶ。サントリーとともに『トップリーグ』最多優勝を誇る東芝ブレイブルーパスと進境著しいNTTコムの一戦は「スタジアムでラグビーを見たい!」と言う声に応えるべく、会場を秩父宮ラグビー場から国立競技場へ変更。リーチ マイケルとアマナキ・レレイ・マフィの日本代表サードロウ対決やレイドロー&豪州代表クリスチャン・リアリーファノのNコムハーフ団など見どころは多い。流大(サントリーサンゴリアス) (C)F.SANO関東だけではない。中部地方ではトヨタ自動車×サントリーが豊田スタジアムでラインナップされている。トヨタのフォワード(FW)第3列には豪州代表現主将フーパーとNZ代表前主将キーラン・リードが並び、最後尾には南アフリカ代表フルバック(FB)ウィリー・ルルーが控える。まさに夢のような布陣だ。対するサントリーもスタンドオフ(SO)バレットとコンビを組むのは日本代表の流大か、次期代表候補のルーキー齋藤直人か。もうひとりのスーパールーキー中野将伍が日本代表中村亮土&豪州代表サム・ケレビのセンター(CTB)争いに割って入るかも気になる。五郎丸歩(ヤマハ発動機ジュビロ) (C)F.SANO関西では初代トップリーグ王者であり、前回覇者でもある神戸製鋼コベルコスティーラーズがヤマハ発動機ジュビロをノエビアスタジアム神戸で迎え撃つ。世界最高の司令塔ダン・カーターが去ったSOには元オールブラックスのアーロン・グルーデンが入った。世界最強LOブロディ・レタリックと究極のユーティリティプレイヤーのベン・スミスというNZ代表80キャップを超える大物がFW、バックス(BK)にそれぞれ配置されている。プロップ(PR)中島イシレリやCTBラファエレ ティモシー、フルバック(FB)山中亮平など日本代表戦士も続く。一方のヤマハ発動機の最後尾には今季限りでの引退を発表した五郎丸歩がいる。山中と五郎丸の新旧日本代表FB対決は見ものだ。堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ) (C)JRFU好カードはまだある。PR稲垣啓太、HO堀江翔太、ウイング(WTB)福岡堅樹らとともにクルーズ、ウェールズ代表CTBハドレー・パークスが新加入したパナソニックは新たな本拠地・熊谷ラグビー場に登場し、NECグリーンロケッツと対峙する。南ア代表HOマルコム・マークス、豪州代表SOバーナード・フォーリー、NZ代表CTBライアン・クロッティら充実のメンバーを並べるクボタスピアーズは三菱重工相模原ダイナボアーズと江戸川区陸上競技場で対戦し、SH田中史朗&SO田村優の司令塔コンビを擁するキヤノンイーグルスは駒沢オリンピック公園総合運動場でリコーブラックラムズと激突する。花園ラグビー場での日野レッドドルフィンズ×NTTドコモならマピンピとともにハカのリーダーとして知られるTJペレナラ(NTTドコモ)のプレーが見られ、鈴鹿サッカー・ラグビー場でのHonda HEAT×宗像サニックスブルースでは古巣に挑むWTBレメキ ロマノ ラヴァ(サニックス)の勇姿がバッチリ。今季の『トップリーグ』はまさにハズレなし。どのカードもどのチームも話題が尽きない。最後の『トップリーグ』は2ステージ制およびプレーオフトーナメントによってタイトルを争う。1月16日(土)~3月6日(土)のファーストステージで16チームを2カンファレンスに分け、1回戦総当たりのリーグ戦を行い、3月26日(金)~4月25日(日)セカンドステージでは『ジャパンラグビー トップチャレンジリーグ2021』の上位4チームも加えた計20チームを4プールに分けて1回戦総当たりのプール戦を実施。セカンドステージの各プール上位2チームによるプレーオフで5月8日(土)~23日(日)に一発勝負のトーナメントを繰り広げるのだ。ファーストステージ第1・2節のチケットは12月12日(土)午前10時より一般発売。さあ、あなたはどの試合を抑える?かつてない『トップリーグ』チケット争奪戦に乗り遅れるな!文:碧山緒里摩(ぴあ)
2020年12月11日