睡眠不足は、もはや国民病。いろいろな情報も見聞きするようになっています。でも、「睡眠不足を何とか解消したいのはやまやまだけど、普段そんなに時間もないし……」と思っている方に、誰にでも簡単にできる方法をご紹介します。睡眠には欠かせないメラトニン。でもその分泌をうながすには……人の身体には、もともと約24時間周期の体内時計(ボディクロック)が備わっています。そして、時間ごとに分泌されるホルモンなどによってもリズムを刻んでいます。睡眠に深くかかわっているメラトニンもその一つ。「眠れないな~」と思うときには、何とかがんばってメラトニンを分泌するようにできればいいのですが、そう都合よくいかないのも事実。メラトニンの分泌量を増やすためには、日中の光の浴び方や運動など、これまでのいろいろなことを調整しなければならないかもしれません。忙しい毎日を送る人にとって、「それは無理!」と感じることもあるでしょう。でも、誰にでもできる簡単な方法もあるんです!睡眠をうながすコツは体温!私たちの身体は、体温が急激に低くなることで眠くなることがわかっています。ですから、このメカニズムを応用すれば、スムーズに眠れるようになるというわけです。一日中メラトニン作りにせっせと費やせるわけではない人にとっては、至って簡単な方法です。では、この方法。どうすればいいのでしょうか?まずは、体温を上げるようにしてみましょう。寝る3時間くらい前に、できるだけ熱いものを食べると、体温を上げるのに効果的です。また、2時間前くらいには、軽い運動をしましょう。このとき、息が上がってしまうほどの激しい運動は避けます。寝る前の準備には、お風呂が最適ここまででも、だいぶ体温を上げることができたでしょう。でも、快眠したいなら、これもぜひやっておきたいもの。それは、湯船につかることです。寝る1時間前くらいには、お風呂に入って身体を温めましょう。入浴の際は38~40度のお湯に10~20分ゆっくりつかるのが大切です。また、首もとや目もとも温めましょう。そうすることで、日中は交感神経優位だった自律神経が副交感神経優位に切り替わりやすくなります。ここまでで、「普段やっていることとそう変わらない!」と思われたでしょうか?そうだとしたら、あと少し工夫することで快眠できるかもしれませんね。寝る3時間前から体温を上げるという簡単なこの方法。ぜひ今日から始めてみてくださいね!Photo by Ella Mullins
2014年12月06日睡眠不足は集中力や記憶力の低下だけではなく、不安やイライラが増して短気になるという。忙しい毎日、「十分な睡眠を取るように」と言われても難しいだろうが、睡眠の質を高めるためにできることはある。The Next Webの「生産性アップのための睡眠術(原題:The best sleeping habits to enhance your productivity)」がいくつかのポイントを伝えている。○カフェインとうまく付き合うカフェインを夜に摂取することは体にとって良くないという話は割と一般的な話だと思う。だが、朝起きてすぐのコーヒーも実は体にとって良くないことだという。米メリーランド州ベセスダにある米国軍保険科学大学の調査によると、カフェインを摂取する際に最適な時間は午前9時半~午前11時半の2時間だという。朝食時にコーヒーを飲む習慣があるのであれば、水やフレッシュジュースに変えてみてはいかがだろうか。夕食後のコーヒーや就寝前のコーヒーは避けたい。就寝前6時間以内にカフェインを摂取した場合、睡眠の質に影響が出るとのことだ。○夕食は2時間前に夜食はもちろんのこと、夕食でも気をつけるべきことはある。夜食と共通するかもしれないが、夕食の時間は就寝2時間前がデッドラインだという。食べる物としては、食べ慣れないスパイスが効いた料理を夕食に食べると消化問題を起こし、睡眠に影響するという。アルコールも控えた方がよいとのこと。睡眠に良いホルモンとされる「メラトニン」を摂取するために、さくらんぼや白米、トウモロコシ、バナナなどを取り入れた料理を食べるよう心がけてはいかがだろうか。○睡眠環境を整えるベッドはマットレスの固さ、布団れば適度に乾燥した清潔な布団を気を付ければ快適な睡眠……とそれだけでダメだ。"光"も体内時計を狂わせるという。遮光カーテンなどで外の光をシャットアウトし、PCやスマートフォンなどもオフに。騒音も影響するため、音楽を聞きながら眠る習慣があるのであれば、ボリュームを落としてリラックスできる曲を選ぼう。夜寝る前のFacebookやTwitter、メールは避けた方が良い。端末が電磁波を発するだけでなく、ソーシャルや新しい情報は興奮を高めてしまう。本を読んだり音楽を聴くなどして、興奮から遠ざけて眠りに入ろう。○習慣付けが重要に成人の理想的な睡眠時間は7~8時間。これを確保できればベストだ。一方で、週末の"寝だめ"はあまり良くない。一定の時間帯に就寝して、7~8時間後に起きるという習慣を持つことで、体に対して余計なストレスを減らせるという。○昼寝のススメ昼寝は20分程度が効率アップに繋がる。一部の企業では実際に昼寝を許可しており、Googleなどは昼寝専用のスペースを設けているそうだ。1時間の昼寝が脳を活発にするといわれているが、10分寝るだけでも違うとのこと。会社が許可するなら、試してみてはいかがだろうか?
2014年12月06日最近よくADHDという言葉を聞くようになりました。ADHDに関する本も多く出ているようです。そこで今回は、ADHDと睡眠、また睡眠障害の関係に迫ってみたいと思います。これらの間には相関性などは存在するのでしょうか?ADHDと睡眠障害の関係ADHD=注意欠陥・多動性障害と睡眠障害に関連はあるのでしょうか。それを解き明かすために、まずはADHDというものがどのような障害なのか、解説してみたいと思います。ADHDは主に以下の5つの障害・併存症から成り立っていると言われています。その5つとは、(1)多動、(2)衝動性、(3)不注意、(4)実行機能障害、(5)併存症です。それぞれについてみていきましょう。(1)多動移動性多動と非移動性多動の2つがあります。前者は勝手に動き回ったりするもの、後者は座っていても手遊びやじっとしていられない状態を指します。衝動性、不注意、併存症(2)衝動性思いつきで行動してしまったり、衝動を抑えることができない状態です。具体的には、最後まで人の話を聞けない、自分の順番ではないのに勝手に話しはじめるなどの行動があげられます。(3)不注意関心が高いものに対して限定的に集中して行動する状態です。不注意が優位のADHDの場合、他人とのトラブルが少ないため、ADHDと気づかれないことも多いようです。(4)併存症ADHDは併存症を伴うことが多いと言われています。併存しやすいと言われているのは、睡眠障害や不安障害、チック障害や情緒障害などです。また、学習障害も2~5割で認められると言われます。子どものいびきにも注意が必要(5)実行機能障害十分な睡眠をとっていても、昼間に眠くなる、あくびを頻繁にしてしまうということがあると言われています。特に興味のないことをやっているときに眠りこんでしまうことがあるという報告もあるそうです。以上が5つの障害・併存症です。一説によると、やはりADHDと睡眠障害の関係は色濃く、いびきをかく子どものうち3人に1人はADHDの疑いがあるとも考えられています。保護者の方で、お子さんがよくいびきをかく場合や、学校で授業中に居眠りをしているなどの注意を受ける場合は一度お医者さんに相談してみるとよいかもしれません。Photo by Leo Hidalgo
2014年12月04日アメリカのハーバード大学の調査では、入院中の騒音レベルが上がるほど、入院患者の睡眠障害が増すことや、話し声や交通騒音よりも医療機器の電子音のほうが睡眠を妨害することが分かっています。日本の調査では、トイレの扉や引き出しの開閉音などの突発音は騒音レベルが高く、入院患者にとって不快感を強く感じる音だそうです。これらの騒音は入院患者の睡眠妨害になり、治療に悪影響を与えることから、周囲の人々の気配りが大事だといわれています。入院中の騒音が、入院患者の睡眠障害をもたらしているアメリカのハーバード大学が若い男女12人に実施した調査では、院内での騒音である「廊下を移動する台車」「製氷機の音」「廊下の話し声」「点滴静注のアラーム」「電話の呼び出し音」、また院外騒音である、車などの「交通騒音」や「ヘリコプターの通貨音」などを睡眠中に聞かせると、睡眠障害も増大したそうです。入院患者の睡眠不足は治療に悪影響を及ぼすために大きな問題になっており、特に高齢の患者にとっては、さらに睡眠が妨げられやすいのだといわれています。入院患者が騒音で睡眠を妨げられるとどうなる?高知大学が行った調査のレポート「入院生活の中での騒音」では、院内騒音が入院患者にとってどのような影響をもたらしているかが示されています。院内での不快な音といえば、エアコンの音やドアの開閉音、足音、人の動く音などが挙がっているようです。これらの騒音によって、眠れないという患者が最も多く、次いで途中で目覚めてしまう、イライラするといった影響をもたらしているそうです。実際、入院患者によって、ワゴン車に油を差すことやエアコンの音を低くすること、他人のことを考えて気配りをすることなどが提案事項として挙がっているようでした。看護師や医療スタッフの配慮も必要一方、山梨大学の調査では「トイレの流水音」や「トイレのドアの開閉音」、「PHSの呼び出し音」の騒音レベルが高いことが分かっています。そして、これらの騒音に対して、看護師や医療スタッフがドアや引き出し、カーテンの開閉時に音を出さないように配慮する対策を実施した結果、かなり騒音レベルが下がったという結果も出ています。このことから、音を出さないように配慮するだけでも、入院患者の睡眠を妨げない対策になることが分かります。医療従事者だけでなく、私たち一般人が入院のお見舞いなどに訪れる際には、音にはよく気を付けて行動したいところです。Photo by MIKI Yoshihito
2014年12月02日昼に居眠りをしていて上司に怒られたということはありませんか? でもその睡眠方法、あながち間違いではないかもしれません。マイクロスリープ(マイクロ睡眠)というものをご存知でしょうか? 今回は、居眠りの効果を検証すべく、マイクロ睡眠の活用法に迫ります。どのような効果があるのでしょうか?マイクロ睡眠とは?マイクロ睡眠は、微小睡眠とも呼ばれるもので、ほんのちょっと眠るといった状態を指すのだとか。一度にまとめて長い時間眠るのではなく、小刻みにマイクロ睡眠をとることで、じつはかなりの疲労回復効果があると言われています。そもそも、睡眠時間は長くとればとるほどよい、というものではないのだそうです。さらに、深い睡眠で、脳の疲労回復効果のあるノンレム睡眠が長すぎても、レム睡眠が多くて目覚めやすい睡眠もよくないと考えられています。すぐに実践できるマイクロ睡眠とは?「そんなに疲労回復効果が抜群のマイクロ睡眠は、どうやったら上手にとることができるの?」という声が聞こえてきそうですが、難しいことは何もありません。「居眠り」をすればいいのです。ランチ後に少しだけ自分のデスクで、電車の中で、車の中で、などどこでもちょっとの居眠りならすることができますよね。居眠りのポイントは、「日中に眠くなった時間に眠る」こと。ただし、寝すぎには要注意。この一番眠いときに10~15分眠ることで、夜の睡眠の約1時間にも相当すると考えられているそうです。体が欲しているときに少しだけ眠りの時間を与えてあげることがポイントなのです。1日の時間をじゅうぶんに活用するにはこのマイクロスリープを効果的に活用し、1日をフル稼働している方もいるそうです。たとえば、ランチ後に居眠りし、仕事を終えた夕方にも仮眠をとることで夜もスッキリした頭で活動できるので、昼と夜をじゅうぶんに楽しめるのだとか。最近、仕事の効率が上がらないとお悩みの方は、マイクロ睡眠を試してみてはいかがでしょうか。photo by Math Puente
2014年11月29日人は寝ている間もコップ1杯分の汗をかいているといいます。それが毎日の睡眠にどのような影響を与えているのでしょうか? 今回は睡眠と汗の関係に迫ります。しっかり知識を得て、快眠ライフを手にいれましょう!睡眠中にかく汗の量は?私たちは一晩の睡眠中にどのくらいの量の汗をかいているか、ご存知ですか? その量、なんと約300ml。とくに夏場などは、汗の量がさらに増え、疲労蓄積の原因になることもあるのだそうです。寝ている間に300mlも体から水分が出ていっている――すると、朝はどうなっているでしょうか? そうです、私たちは毎朝、脱水状態で目を覚ましている、ということです。具体的には、細胞や血液の水分が不足した状態になっているため、血液がドロドロになり、尿も濃くなります。睡眠中はただ寝ているだけと思いきや、夜から朝にかけて、体はこんなにも変化しているんです。起床時にはコップ1杯の水をそこで大切になるのが「朝起きたら、コップ1杯の水を飲む」こと。目覚めたときに水分を補給し、体の機能を正常に戻す必要があります。朝、水分を摂取しないと、血液が固まりやすくなったり、老廃物の排泄がうまくいかなかったりするので注意しましょう。また、ジョギングや散歩が趣味という方も多いかと思いますが、食事前に行う場合は、やはり水分を摂取することを心掛けたほうがよいのだそうです。とくに高脂血症や心臓病などの持病がある方は出かける前には必ず水を飲んだほうがよいと言われています。私たちにとって本当に欠かせない存在、水分。こまめな摂取を意識するようにしましょう!不眠と汗にも密接な関係がある不眠にも、じつは汗が密接に関わっています。読者の方のなかに、汗をかきにくい体質で、なおかつ睡眠に悩みを抱えているという方はいませんか? それにはちゃんとした理由があります。私たちは夜に体温が下がることで眠気を感じ、ぐっすり眠れるそうです。体温を下げるためには自ら発熱し、汗をかく必要があります。しかし、汗をかきにくい体質の方は寝汗をかかず、体温が高い状態のままのため熟睡しづらいと言われています。効果的と言われているのが、汗腺を鍛えること。有酸素運動や汗腺トレーニングをすることで、汗腺の働きを活発にすると眠りの質も高くなるそうです。不眠に悩む方はぜひトライしてみてくださいね!photo by Gabriele Diwald
2014年11月26日睡眠中は唾液量が少ないため、どうしても口の中が臭くなってしまいがちです。睡眠中の口臭予防として、睡眠前にしっかりとケアをしておけば、朝もすっきりと起きられます。今回は、口臭ケアについてご紹介します。口が臭い?朝すっきり起きられない朝起きると、自分でもわかるくらい口が臭いことはありませんか?特に、ニンニクの入った料理を食べた翌日は、口臭が気になりますよね。また、自分では気づかないうちに口臭を発していることもあるので、ケアは欠かせません。最近では、様々なタイプのブレスケア商品が発売されています。ブレスケア商品に頼る前に、まずしっかり歯磨きをしましょう。夜にきちんと歯磨きするかしないかで、翌朝のお口の中は変わってきます。また、歯磨き粉が重要です。実際に、朝目覚めたときの口臭を予防することを考えて作られた歯磨き粉が人気です。睡眠中の口の中には、ウイルスがたくさんどうして、朝になると口臭がひどくなっているのでしょう?睡眠中、人間は唾液の量が少なくなるため、口の中にすみついているバクテリアが繁殖してしまいます。バクテリアが臭いの原因である硫黄化合物を作り出し、口臭が生まれるのです。硫黄化合物と反応させ、臭いを消すために必要なのが、シクロデキストリンです。 ですので、シクロデキストリンが含まれている歯磨き粉は口臭予防ができると考えられます。いままで歯磨き粉までこだわっていなかった方も、睡眠中の口臭ケアを意識し、少しお値段が高くてもしっかりと口臭予防ができて汚れも取れる歯磨き粉を選んでみてはいかがでしょうか?睡眠不足が原因で口が臭くなる睡眠中、口の中で起こっているバクテリアの繁殖だけが口臭の原因とは限りません。睡眠不足や体調不良の際に、口臭が気になったことはありませんか?口臭は、健康のバロメーターにもなるのです。ストレスを多く感じているときにも口臭に変化が出る傾向があります。自分で口臭の変化に気づくためにも、日頃から口臭ケアを行って口の中を綺麗に保っておく必要があります。このように、睡眠と口臭には深い関係があり、すっきり目覚めるためにも口臭ケアは欠かせません。これを機会に、口臭ケアに力を入れてみてはいかがでしょうか?Photo by gabriela talarico
2014年11月26日寝言がひどいと言われたり、毎晩夢にうなされたり……そんな状態が続いていたら要注意です。レム睡眠時の病気とも考えられ、最近そのような症状を感じる人が増えているそうです。今回はレム睡眠時の行動に焦点を当ててご紹介します。レム睡眠時の異常行動とは?睡眠中に大声を上げて足をバタバタさせたり、突然起き上がって飛び出して行ったり、夢と現実を混合させてしまったり……睡眠中におかしな行動を取るようでしたら、レム睡眠行動障害の可能性があります。自分では気づかないこともありますので、一人暮らしの方は特に注意しなければなりません。ただ夢にうなされているだけの可能性もありますが、症状が続くようでしたら、この病気を疑ってみましょう。レム睡眠行動障害とはレム睡眠行動障害は、レム睡眠時に見ている夢と現実を混合して、現実でも同じ行動をとってしまうというものです。脳幹に何らかの異常があるため、夢のコントロールが効かずにこういった症状がでてしまうのです。60歳以上の高齢者に起こりやすいと言われ、認知症の一種とも考えられています。飲酒量が多い方、ストレスが多い方も注意が必要です。また、睡眠薬の副作用でも起こる可能性があります。思い当たるふしがある場合は、病院など専門機関に相談することをおすすめします。いびきにも要注意睡眠時の落とし穴レム睡眠行動障害をはじめ、自分自身ではなかなか気づけない睡眠時の病気があります。その1つが睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に気道が閉鎖されることで生じる病気です。睡眠時に呼吸ができなくなり、そのまま死に至る可能性もあります。いびきは睡眠時無呼吸症候群の前兆と言われています。常にいびきがあり、他の人に指摘されるほどの騒音である場合は要注意です。肥満や多量飲酒が原因で、いびきがひどくなる傾向もあるようですが、いびきを軽視してはいけません。睡眠時は自分では気づけないことが多いため、家族の協力が必要になります。自分の睡眠状態だけでなく、家族の睡眠状態も問題ないかどうか、この機会に確認してみてはいかがでしょうか?
2014年11月25日人によって適度な睡眠時間は異なります。でも、忙しい人ほど、できるだけ短時間で効率よく質の高い睡眠を手に入れたいもの。そのための方法はあるのでしょうか?今回は1冊の本からそのヒントを探ってみたいと思います。圧縮睡眠とはなにか?多忙を極める現代のビジネスマンの悩みの1つ――それは睡眠時間ではないでしょうか。たとえば2時間の睡眠で8時間分の睡眠をとることができたらもっと効率的に働けて、家族との時間も過ごせるのに……。そんな心の声が聞こえてきそうな世の中です。今回は、悩み多きビジネスマンの方たちに少しでも助けになればと思い「圧縮睡眠」という方法をご紹介したいと思います。圧縮睡眠? なにそれ? と眉唾もののように思われるかもしれませんが、これはちゃんと『できる人の活性脳の作り方』という書籍の中に記載されている方法です。どのようなものか、詳しく解説していきます。睡眠の深さを決めるものこの本では、圧縮睡眠=すぐに寝付き、眠りも深く、起床時にパッと目が覚められるものと定義しています。また、睡眠量=睡眠時間×睡眠の深さととらえ、「睡眠の深さ」(つまり睡眠を濃密に圧縮する)を追求することで、睡眠時間が短くても最小限の時間で質の高い睡眠を手に入れることができるというわけです。それはどうやったら手に入れられるのでしょうか? この本では、2つのことが大切だと訴えています。1.疲労を回復するために正しい呼吸ができる、正しい姿勢で睡眠をとること2.体と脳、両方にとって最高の休息となる環境を整えること睡眠密度を高める2つの条件また、睡眠密度を高めるためにも2つの条件があるそうです。1.日中は、脳と体を十分に活動させ、就寝時になったら休息モードに切り替えること(メリハリをつけること)2.内臓を酷使してはならない。理想は栄養価の高いものを少し食べること。就寝前の食事は禁物日中に外で運動をしたり、読書をするなど、頭と体を使うことで夜には入眠がスムーズになるという自然の流れを利用するそうです。運動は、エレベーターではなく階段を使う、一駅分歩くなど、気軽にできることでよいのだとか。みなさんも早速今日からトライしてみてはいかがでしょうか?参考文献『できる人の活性脳の作り方』藤本憲幸著 主婦の友社Photo by Jinx!
2014年11月24日あなたの脳、疲れていませんか?脳の疲れをとるには、質の高い睡眠が必要です。質の高い睡眠の条件は、眠っている間に睡眠ホルモンといわれる「メラトニン」がしっかりと分泌されることです。今回は、この眠っている間のメラトニン分泌を増やすための方法を紹介します。疲れているのは体ではなく脳!現代で問題になっているのは、肉体的な疲れよりも、ストレスによる脳の疲れだといわれています。現在のワークスタイルで多いのはデスクワークなので、肉体的な疲れはさほど気にならないはず。もしかすると神経が疲れるという方もいるかもしれません。それも脳の疲れを示しているのです。脳が疲れると、まず寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりと、不眠を引き起こすといわれています。脳の疲れをしっかりとる睡眠とは?では、脳の疲れをとるためにはどうすればいいのでしょうか?ただ単に睡眠時間を長くとればいいというわけではありません。大事なのは睡眠の中身。つまり、「質の高い睡眠」をとればいいわけです。質の高い睡眠をとるためには、睡眠の質を高める「メラトニン」というホルモンを十分に分泌させる必要があります。このメラトニン分泌に欠かせないのが、昼間、セロトニン神経を活性化することです。セロトニン神経とは、脳を目覚めさせる作用や、心を安定させる作用などがある神経のことで、一言でいえば活性化されると元気になるもの。このセロトニンをしっかりと活性化させることが、脳の疲れをとってくれるメラトニンを活発に分泌させることにつながるといわれているのです。メラトニンを増やすために昼間行っておくべきこと脳の疲れをとる眠りのためには、昼間にセロトニン神経を活性化させることが大事。具体的には、まず朝一番で太陽の光を浴びること、そして「リズム運動」がいいといわれています。リズム運動とは、規則的に体を動かす運動のことで、ダンスや体操、ウォーキングがあります。軽快な音楽を聴きながらウォーキングをすると、歩行だけでなく呼吸までリズミカルになってきて、セロトニン神経の活性化にいいといわれています。セロトニン神経を活性化させてメラトニンをたっぷり分泌させて、ぐっすりと心地いい眠りを手に入れれば、脳の疲れはすっかりとれることでしょう。Photo by Avenue G
2014年11月23日睡眠に関する資格がいくつあるのか詳しくはわかりませんが、まわりに睡眠に詳しくてアドバイスをしてくれる人がいたら助かることは間違いなさそうですね。あなたのまわりにもじつは睡眠改善指導者の資格ホルダーがいるかもしれませんよ。睡眠改善指導者とは?睡眠改善指導者は、れっきとした認定資格です。睡眠改善指導者を認定している団体とは「一般社団法人 日本睡眠改善協議会」です。初めてこの名前を聞いたという方もたくさんいると思いますが、5年前の2009年から「睡眠の改善」を目的に設立された非営利団体です。「睡眠の改善」と言っても、どのような活動をしている団体なのか気になりますよね。活動内容の紹介日本睡眠改善協議会の主な活動内容としては、次の3つが記載されています。1.最新かつ正しい睡眠に関連する知識や話題の定常的な発信2.正しい睡眠環境や生活習慣についてアドバイスできる知識を有する「睡眠改善指導者」の育成3.「睡眠改善指導者」有資格者のスキル・知識レベルの維持・向上を図るために必要な情報交換の場の提供睡眠改善指導者の育成と、その知識の提供をメインに活動されているということですね。睡眠改善指導者という資格がどのようなものなのか、ますます気になりますよね。さらに調べを進めていくと、ありました。「睡眠改善指導者行動倫理規定」なるものが。睡眠のことを真剣に考える「睡眠改善指導者行動倫理規定」は27の項目から成り立っています。その項目の一例としては「4.睡眠改善指導者は、品性、知識、能力、倫理観を備えるとともに、常に自己の研鑚に努めること」、「14.睡眠改善指導者は、虚偽、誤解を招くような行為等により自分自身や業務についての情報提供や宣伝をしてはならない」などと、かなり厳粛に規定が定められているようです。自分も睡眠改善指導者になりたい! と思った方は日本睡眠改善協議会のホームページをご覧になってみてください。講習会を受講して、さらに認定試験に合格することが条件のようです。睡眠について真剣に考える人が1人でも増えれば、日本が不眠大国と呼ばれることもなくなるかもしれませんね!Photo by NEC Corporation of America
2014年11月16日質の良い睡眠が身体を痩せ体質に変えていきます。今回は、良い睡眠を促す食事と生活習慣をご紹介します。■質の良い睡眠は昼間の食事と生活習慣がポイントメラトニン(睡眠ホルモン)の量は、日中分泌されるセロトニン(元気・幸せホルモン)の量で決まります。つまり、日中どれだけセロトニンを分泌出来たかどうかが、夜の睡眠の質を左右するのです。■セロトニンの分泌を増やすポイント1.早寝早起き規則正しい生活習慣がセロトニンの分泌を促します。2.太陽光朝目覚めたらすぐにカーテンを開いて太陽光を浴びましょう。セロトニン分泌のスイッチが入ります。3.リズム運動スクワットや階段の昇り降りなど、一定のリズムを刻む反復運動を5分以上継続することがポイントです。4.よく噛む咀嚼もリズム運動の一つです。簡単に実践できる方法として、ガムを噛むのもよいと思います。5.グルーミング(触れ合い、癒しあい)親子や恋人同士のスキンシップ、友人等とのおしゃべり、マッサージ、髪を撫でる、などの触れ合いがグルーミングです。スキンシップや人との触れ合いが、セロトニンの活性化とストレス耐性の向上につながるといわれています。6.トリプトファンセロトニンを作り出すために必要な材料の一つがトリプトファンと言う物質です。トリプトファンは、体内では生成することができない必須アミノ酸ですから、食事で体内に取り込む必要があります。7.継続セロトニンを増やすために、規則正しい生活習慣やバランスの良い食生活を長期間継続して行うことが大切です。 セロトニンは急には増えません。「セロトニンの活性には3ヶ月ほどの継続が必要」と言われています。■トリプトファンを多く含む食品トリプトファンの含有量(食品100g当たり)バナナ 10mg豆乳 53mg牛乳 42mgヨーグルト 47mgアーモンド 201mg肉類 150~250mg赤身魚 200~250mg糸引納豆 242mgたらこ 291mg白米 89mgそば 192mg一般的な摂取量の目安は、成人で体重1kg当たり2mg程度 = 体重が50kgの場合100mg程度が必要量です。牛乳200cc一本100gのステーキ一枚分。それ程難しい数字ではありませんね。■質の良い睡眠が痩せ体質をつくる理由質の良い睡眠により、ダイエット効果の高い「成長ホルモン」の分泌が増えます。成長ホルモンは、身体の組織の修復・再生を行い、脂肪や糖質代謝等を促す、大事なホルモンです。成長ホルモンは身体の代謝機能と大きく関係しているのです。トリプトファンを多く含む食品を食べ、活動的に動く。↓セロトニンの分泌が増える。↓メラトニン(睡眠ホルモン)が増えてよく眠れる。↓成長ホルモンが増える。↓痩せ体質に変わる。このような流れで、質の良い睡眠は痩せ体質へとつながっていきます。■セロトニンのもう一つの効果セロトニンは幸せホルモンとも言われていて、心の平安を保つ効果があり、暴飲暴食を防ぎます。また、代謝機能も向上します。■最後によく眠り、スキンシップをとることで痩せ体質に変わっていきます。こんなに簡単で楽な方法はありませんね。今日はスマホを枕に置かずに、早寝早起きをしてみませんか?朝の目覚めが違うはずです。(林田玲子/ハウコレ)
2014年11月15日「あ~あ」とか、「いやだなぁ」とか、一言ボソッと寝言を言う人っていますよね?でも、一言で収まらず、やたらと長い寝言を言う人、まわりにいませんか?もし、そのような人がいたら要注意。それはれっきとした病気の可能性があります。まずは睡眠状態をチェック!まず、下記に当てはまるものをチェックしてください。□睡眠中に笑ったり、ストーリー性のある寝言を言っていることがあると、まわりの人から指摘されたことがある。□睡眠中に字を書くような動きをしたり、手足を振ったり、布団に座って話し出すことがあると言われたことがある。□モノを投げる夢を見て目を覚ましたら、現実でもモノを投げていて、部屋にある家具などを破損してしまったことがある。□夢を見て、隣で寝ている人の首を絞めてしまったことがある。□突然、起き上がり、歩き出したことがある。以上です。いかがでしたでしょうか?レム睡眠行動障害の可能性が?これらは睡眠中に見る夢と連動して起こる異常行動で、「レム睡眠行動障害」と呼ばれています。初めてこの名前を聞く方もたくさんいると思うので、この病気について詳しく解説したいと思います。通常の睡眠では、レム睡眠=浅い睡眠とノンレム睡眠=深い睡眠が、一晩で交互に繰り返されると言われています。この2つの睡眠のうち、夢を見るのはレム睡眠の時だけです。このレム睡眠時に限り、睡眠時随伴症(睡眠中に生じる望ましくない行動)を起こしてしまうことを「レム睡眠行動障害」と呼ぶのだそうです。最近では、50歳以上の男性によく発症する睡眠障害として注目を集めています。診断基準と治療方法レム睡眠行動障害かどうかの診断は、一般的に次の基準で行われています。1.筋肉の抑制を伴わないレム睡眠がある。2.次のどちらかの1項目が該当する。・怪我をするほどの睡眠中の激しい行動。・睡眠ポリグラフ検査中にレム睡眠時異常行動がみられる。3.レム睡眠時にてんかん性の脳活動がみられない。4.他の病名では説明することのできない睡眠障害である。治療方法は、薬物療法と非薬物療法の2つが存在します。非薬物療法は睡眠環境の改善や、家族関係の見直し、ストレス解除、飲酒制限などが行われているそうです。もしも、まわりに睡眠中に異常行動をとる人がいたら、すぐにお医者さんに相談しましょうね!Photo by Adrien Leguay
2014年11月14日睡眠障害にはさまざまなタイプがあるため、それだけ多種多様な悩みが存在すると言えます。認知症との併発もまさにその1つかもしれません。今回は、認知症と睡眠障害の関係、またその対応について考えてみたいと思います。認知症と睡眠障害の関係認知症と睡眠障害には深い関連性があると言われています。それはデータにも表れていて、じつに認知症患者の約7割が何らかの睡眠障害に悩んでいるというものです。認知症患者の睡眠障害(夜間頻尿や昼夜逆転)は介護をする側の負担を激増させるので、介護破綻につながる可能性があると考えられています。今後、日本は高齢化社会へ突入していき、在宅介護がますます増えていくことが予想されるので、これは他人事ではない深刻な問題と言えるかもしれません。とは言っても、なかなか専門知識のない一般人には睡眠障害の対処法はわからないものです。何か良い方法はないのでしょうか?自宅でできるケア独立行政法人国立長寿医療研究センターは、すぐにできるケアとして次のような項目をあげています。・楽しめる活動やレクリエーションを活用する・つねに規則正しい就寝・起床時刻を保つ・有酸素運動を取り入れる(16時前が理想)・ベッド上で読書やテレビを見るなどの生活をしない・就寝3時間前は、食事・カフェイン摂取・喫煙をやめる・眠れない場合は一度起きて、眠くなってから再度ベッドに入る・温めた牛乳やバナナなどの軽食を摂る・日中は、なるべく日光を浴びるようにする・昼寝を制限する(寝すぎない)どれもやろうと思えば、すぐにできそうなものばかりですよね。カフェインの効果的な使い方上記の項目にあるカフェインは摂取の方法によっては、昼寝後の覚醒レベルを高めるなどの効果があります。具体的には、お茶やコーヒーなどカフェインの入ったものを飲むと30分後ぐらいを目安にカフェインの血中濃度が上がるため、覚醒しやすくなるのだそうです。つまり、夜眠る前にカフェイン入りの飲料を摂取してしまうと目が覚めてしまって逆効果ですが、昼寝などパッと短時間寝て、パッと起きるようなときには効果的に活用できる、ということですね。まずは、いろいろと上の項目を試してみて、自分に合った方法を探ってみるというのがよいかもしれません。ただし、それでも改善されない場合は、お医者さんに相談するようにしましょう。Photo by vic xia
2014年11月13日心地良い睡眠をとるには睡眠全波といわれるα波をいかにすばやく導くことができるかがポイント。そのためにはメラトニンという睡眠物質が必要になりますが、このメラトニンを活発にするためには、ビタミンCを一緒に摂取するとより効果的です。ビタミンCをたっぷりと含んだ食材はたくさんありますが、今回はキウイフルーツをご紹介します!キウイには睡眠成分もたっぷり!近年の研究によると、健常者を対象にキウイフルーツを4週間摂取させたところ、睡眠効率が増加し、不眠症改善にも効果を発揮したと報告されています。キウイは果物にめずらしく、ビタミンのほかカルシウムやマグネシウムといったミネラルも豊富。イライラや不安といった情緒の安定やストレス抑制効果もあり、また、セロトニンと呼ばれる睡眠成分も豊富なため、私たちの眠りを質の高いものにかえるパワフルな果物と言えそうですね。キウイであなたも冬美人にキウイにもいろいろな品種があり、どんなキウイをどんなふうに食べればいいのでしょうか。その品種は大きく分けてゼスプリのグリーンキウイとゴールドキウイが有名ですが、ビタミンCはゴールドの方が1.5倍ほど多く含みます。ビタミンCはストレスを軽減し、美肌効果も抜群。しみやそばかすを抑制、またコラーゲンを強化するのにも不可欠です。一方、キウイのタンパク質分解酵素は肉や魚のタンパク質を分解して柔らかくし、消化吸収をよくする働きがありますが、こちらのパワーはグリーンキウイの方に軍配があがりそうです。この働きにより、血糖値の急激な上昇を抑えたり、便秘の解消と予防も期待できます。ゴールドキウイは日本人向けに開発された品種で、酸味が少なく食べやすいのも特徴。お好みに合わせて、体調や用途に合わせていろんな品種のキウイを選んでみるのもいいでしょう。面倒くさがりやさんも大丈夫。キウイの簡単スムージーはいかが?キウイは皮にハリがあり、皮の色が薄茶色できれいなもの、熟しきっていない少し硬めのものを選ぶのがポイント。硬いときは、常温でしばらく置いて熟すのを待ってからいただくといいでしょう。そのままでもおいしいキウイですが、今回は簡単スムージーをご紹介します。皮をむいて小さく切ったキウイとバナナや季節の果物、秋であれば梨と組み合わせても相性抜群。牛乳や豆乳と一緒にミキサーに入れるだけで出来上がり。お風呂上りに一杯で疲労回復、朝ごはん代わりに一杯で目覚めすっきり。ちなみに国産のキウイの旬は11月上旬ごろと言われていますから、旬のフルーツをたっぷり取り入れて元気で美しく過ごしましょう。Photo by Kyle McDonald
2014年11月12日睡眠に関する研究は日々新たな発見が生まれ、昨日の常識は今日の非常識になる、なんてこともあります。だからこそ、最新の情報は常にチェックして、正しい睡眠スタイルを自分で確立していくことが大切です。睡眠周期は90分ではない?レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)を交互に繰り返して朝を迎える――定説と考えられていた、これまでの睡眠の常識に異を唱える研究結果が発表されました。それは「睡眠周期は平均すると100分±30~40分」というもの。つまり90分ではない、という新たな説です。これを発表したのは、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針2014」の作成にも携わっている日本大学医学部教授の内山真医師。これまではレム睡眠のときに起きるとスッキリ目覚められると言われてきましたが、内山医師によると「体調によっても睡眠の質は異なるため、睡眠周期から起床時間を決めるのは難しい」のだそうです。夫婦の寝室問題とは?さらに今回の「健康づくりのための睡眠指針2014」で初めて明記されたものがあります。それは「高齢になると、男性は早寝早起きになりやすいが、女性にはその傾向がみられにくい」というもの。男女によってこんなにも違いがあるんですね。一見すると、「へー、面白い発見だな」で終わってしまいそうなことですが、じつは深刻な問題に発展するケースもあるのだそうです。それは「夫婦の寝室問題」。早寝早起きの夫に合わせようと、妻が無理を続け、いずれ不眠や睡眠障害に悩まされるということが実際に起きているのだとか。これは難しい問題ですよね。認知症や生活習慣病のリスクも最近の研究では、睡眠不足は認知症のリスク、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることがわかっているのだそうです。また、以前は横になって休んでいるだけでも体も脳も休まる、と言われてきましたが、これも間違いであることが判明していて、しっかり眠らないと体も脳も休まらないと言われています。パートナーや子どもがいると、すべて自分のペースでは生活できないのでなかなか難しいところですが、睡眠をしっかり確保することが健康維持、病気の予防にもなる、ということですね。Photo by planetchopstick
2014年11月12日5人に1人、または3人に1人が睡眠に関する悩みを抱えていると言われている不眠大国・日本ですが、国内では睡眠に関する研究が日夜続けられています。将来的に、不眠に悩む人がいなくなるといいですね!レム睡眠とノンレム睡眠を調節するもの2014年5月に名古屋大学が1枚のプレスリリースを発信しました。その内容は「睡眠に関する新たな発見」に関するものでした。具体的な内容を噛み砕いてまとめると、「名古屋大学環境医学研究所は研究により、レム睡眠、ノンレム睡眠を調節する新たな神経回路を発見した」というもの。“新たな神経回路”とは一体、どのようなものなのでしょうか?とても気になりますよね。プレスリリースを見ながら、順を追って、その存在を解明していきたいと思います。今回のポイントになるのは、エネルギー代謝や摂食行動に関連するMCH神経(メラニン凝集ホルモン神経細胞)というもののようです。MCH神経とはなにか?これまでMCH神経はエネルギー代謝や摂食行動だけでなく、睡眠にも関わっているのではないかと考えられていたものの、正確な生理的役割については研究者の間で意見が割れていたのだそうです。そこで、今回MCH神経は「睡眠に関わっているのかどうか」という観点で、名古屋大学はマウスを用いた実験を行いました。その内容は、光を使ってMCH神経だけの活動を操作する技術と、慢性的にMCH神経だけを脱落させる技術を駆使し、「MCH神経だけの作用」を浮き彫りにする、という実験方法。とても難しい実験だということはわかりますが、とにかく渦中のMCH神経と睡眠の関連性を明確にする、ということのようです。新たな睡眠薬の開発にも期待実験結果は次のようなものだったそうです。1.MCH神経の活動を活性化したところ、レム睡眠が増えた。2.MCH神経だけを脱落させたマウスでは、ノンレム睡眠時間が減少するということが判明した。つまり、これまで睡眠に関わっているかどうか研究者の間でも意見の分かれていたMCH神経は、睡眠に深く関連していることが判明した、ということですね。この実験結果から、ノンレム睡眠とレム睡眠を調節する動作原理などの理解にもつながると考えられているため、新たな睡眠薬の開発などにも有用なデータなのだそうです。Photo by GirlInLimbo
2014年11月11日ここ最近、体調が悪いなぁという方。もしかしたら、睡眠が短い日が続いているのではありませんか?今回は、睡眠と風邪の関係に迫りたいと思います。この2つにはどのような関係があるのでしょうか?風邪と睡眠の関係とは?いつもより睡眠時間が短いと、体調を崩したり、風邪をひいてしまったりすることってありますよね。これは体力の回復する時間だけが要因なのか、それとも睡眠時間と風邪の間には、明確な関連性というものがあるのでしょうか?アメリカで行われたある実験があります。(1)一定期間の睡眠の質を毎日チェックする、(2)風邪のウイルスを鼻に注入する。これら2つを行い、数日後に実際に風邪を引いたか検査する、というものです。結果は、風邪を引いたのは被験者の4割で、1日の睡眠が7時間を下回ると風邪を引く確率が高まるというものでした。実験が証明している同時に、睡眠時間だけでなく、睡眠の質も下がると風邪を引く確率が高い、ということも判明したのだそうです。その原因として考えられるのは、睡眠の質と量が満たされないことで病原体から身体を守る力が弱まってしまうという可能性。実際に、徹夜をした後などは病原体を排除する細胞が減少するという実験結果もあるそうです。それだけでなく、体内で大変な事態が起きていることを伝える物質が増えると考えられているのだとか。本当に睡眠は健康な生活を送るうえで欠かせないものだということが、これらの実験からよくわかりますね。睡眠には回復効果がある!ちなみに、このように抗体が弱くなるというのは睡眠時間の減少だけでなく、環境の変化や体内時計の乱れでも起こると言われています。たとえば、慣れない海外旅行や昼夜のシフト勤務などがその代表的なものです。最近の研究によると、睡眠時間が短いと炎症に関する物質が増加し、長くすると減少するなど睡眠には大きな回復効果があることもわかっているそうです。やはり、疲れているときや調子の悪いときほど、睡眠時間をしっかりとることが大切なのかもしれませんね。Photo by Mislav Marohnić
2014年11月10日睡眠に関する本は、本屋さんにいってもコーナーがあるほどたくさん出版されています。それぞれの本で紹介されている睡眠方法は正しいのでしょうか?今回は、睡眠に関する本についてご紹介します。睡眠に関する本の中でも、正しいものとそうでないものがあるようです。全てを鵜呑みにしてはいけないということをお伝えします。本屋さんに睡眠方法に関するコーナーが近年、睡眠に関する本が多くでています。本屋さんに睡眠方法に関するコーナーが作られているところもあります。Amazonの書籍ジャンルにも「睡眠」というものがあり、睡眠方法を求めている人が多くいることがうかがえます。睡眠方法の本だけでなく快眠グッズの売れ行きも良いそうで、睡眠バブルといっても過言ではありません。様々な睡眠方法に関する本が溢れていますが、本だからといって全てを信じてもよいものでしょうか?中には、間違った知識で書かれていたり、都市伝説レベルの話が展開されていたりするようです。読者は、全て信じるのではなく、一意見として読み進めたほうがいいと考えられます。睡眠方法は個人差があるもの全ての睡眠方法が、全ての人に当てはまるわけではありません。例えば、「朝は光を浴びましょう。睡眠リズムをリセットすることができます」などはよく言われていますね。これは一般論としては正しいです。朝に光を浴びることで体内のリズムは調整されます。しかし、不眠傾向がある中高年では逆効果になることもあるのです。むしろ、夕方過ぎに光を浴びるのが良いと言われています。また、「快眠のためには、○○を食べるとよいでしょう」などと言われているのも、かなりの量を摂取する場合もあり、他の部分で体に悪影響を与える可能性もあるのです。4時間睡眠がいいの?8時間睡眠がいいの?近年4時間睡眠に関する本が多くでてきています。今までは、8時間睡眠が良いと言われてきましたが、半分も少ない4時間睡眠が推奨されるのはおかしなことだと感じてしまうかもしれません。これに関しては、現在も研究が進められている途中です。「短時間睡眠のほうがいい」「長時間睡眠は時間の無駄だ」という主張もあるようですが、科学的根拠はないようですので、何が正しい知識で、どれを信じるべきかは自分で判断しなければなりませんね。睡眠は、健康に関係している大きな要素なので、しっかりと向き合っていきましょう。Photo by Steph
2014年11月05日「受験生」になるときというのは、小学生、中学生、高校生、大学生はもちろん、社会人にも訪れます。毎日、勉強時間を確保しながら、どれくらいの睡眠をとればいいのでしょうか。しかし、受験生といってもそれぞれ年齢が異なるために、一概には何時間がいいとはいえません。そこで、年齢別に最適な睡眠時間の目安を見てみましょう。睡眠は勉強の効率を大きく左右する!受験生の睡眠時間は、勉強時間と同じくらい大事だといわれています。勉強の効率にも響いてくるものだからです。徹夜で勉強しても、次の日勉強に集中できないなど、悪影響が出た経験をしたことのある方は多いことでしょう。しかし、受験前は一番おろそかにされやすい睡眠。1時間睡眠を削れば1時間勉強に当てられる。そんな切羽詰まった状況ですが、睡眠を最低限とって勉強をはかどらせることが勝利への近道といえそうです。では、小学生、中学生、高校生それぞれの受験期の最適な睡眠時間はどれほどなのかを考えてみましょう。そして、社会人が資格試験などをする場合、どれくらいの睡眠が必要なのかもあわせて見てみましょう。受験生の最適な睡眠時間って?中学受験を控える小学生は、まだまだ成長途上にあるので、6時間以上の睡眠が必要だといわれています。ベストは7時間半睡眠。そして高校受験をする中学3年生は、平日は6時間、土日は7時間半睡眠にしてバランスを取るのがいいといわれています。大学生や社会人の場合、平日は4時間半の睡眠になってしまうのであれば、土日は6時間~7時間半程度の睡眠がいいといわれています。ちなみに厚生労働省が出した睡眠指針によれば、10代前半までは8時間以上の睡眠が平均であるのに対して、25歳になると約7時間、45歳になると約6.5時間と減っていくそうです。特に10代の小・中学生には、例え受験期であっても、夜更かしはさせないようにしましょう。賢く眠って、合格を勝ち取ろう!小学生や中学生の受験生のお子さんのいる方は、睡眠時間には気を付けるように指導しましょう。平日はどうしても塾や宿題などが重なり、子どもたちも忙しいため、6時間程度の睡眠になることもあるかもしれません。そんなときは、土日に1~2時間程度多く眠るよう指導してみてください。高校受験をする中学生であれば、体もかなり大人に近づいてきているので、9時間以上眠る必要はないといわれています。どうしても眠いときだけ眠らせて、毎日の生活リズムを崩さないように見守るのも欠かさずに。やはり小・中学生は、なかなか自分では睡眠管理ができないものです。大人がそっとサポートしてあげましょう。Photo by Erin Vermeulen
2014年11月03日睡眠時間は人によって違います。短くて平気な人もいれば、しっかりととらないと1日過ごせない、という人もいるでしょう。睡眠時間の個人差はなぜ生まれるのでしょうか?今回は、睡眠時間の個人差についてご紹介します。睡眠時間は長い方?短い方?あなたは、睡眠時間は長い方ですか?短い方ですか?しっかり寝ないと1日もたないし、徹夜なんて無理という方もいれば、徹夜は日常茶飯事で睡眠時間をあまりとらないという方もいるでしょう。しかし、いくら睡眠時間が短くても大丈夫、徹夜は日課であると言ったって限界はあります。毎日徹夜をしてください、と言ってもそれは不可能です。短時間睡眠の人は、日中に寝てしまったり、どこかで睡眠をとっているのです。人間には人それぞれに適正睡眠時間があり、睡眠不足には限界があるのです。適正な睡眠時間とは?適正な睡眠時間は大きく3つの要因で決まると言われています。1つ目は、体質で決まっている必要な睡眠量です。生まれながらにしての体質で、これは、自分ではコントロールできない部分です。2つ目は生活習慣です。これは改善できるものですが、すぐに変えられるものでもなく、小さい頃からの習慣が元になって決まってくるものです。3つ目は、睡眠不足に耐える力だと言われています。これは、徹夜が強いられるような環境下にいないとなかなか鍛えられるものではありません。これに季節要素や年齢などが影響して、その人にとっての適正睡眠時間が決まると言われています。睡眠時間の限界は伸ばすべきなのか?学生時代などは、よく徹夜をしていたという方も多いのではないでしょうか。しかし、そういった過去の行いも影響して、今の適正睡眠時間があるのです。無理をして睡眠時間の限界を伸ばす必要は全くありません。近年、短時間睡眠のコツなどの書籍がベストセラーになっていますが、人によって適正睡眠時間があるのです。人によって、適正睡眠時間は4時間以下から10時間以上まであるのです。睡眠時間は活動時間に関わるものである。そこから考えると、食べる量やエネルギー消費などにも関わる問題になってきます。無理せず、自分にあった睡眠をとるように心がけましょう。Photo by Marcus
2014年11月03日睡眠をたくさんとれば身長が伸びる!と言われて育った人も多いのではないでしょうか?しかし、実際のところ、睡眠と身長に直接的な関係はないようです。このように、思い込みで間違った知識を持ち続けていませんか?今回は、眠りの新常識について紹介します。睡眠時間と身長に直接的な関係はない「夜遅くまで起きていると、身長が伸びなくなるから早く寝なさい」と小さい頃言われたりした経験はありませんか?また、「身長が小さいのは、小さい頃に夜更かしばかりしていたから」と言ったりもしますね。このように、睡眠と身長に関して様々なことが言われており、これを信じている人も多いと思います。しかし、最近の科学研究の結果から、身長と睡眠には科学的な関係はなく、子供の身長は親の身長に関係することが多いことがわかっています。このように科学的根拠がないのにもかかわらず、睡眠について誤解をしてしまっていることも多いようです。1日8時間睡眠をとればいいわけではない一般に、睡眠時間は8時間、と言われたりします。これも、8時間という時間に十分な科学的根拠はないそうです。ですが、睡眠時間を通常より短くした場合、日を重ねるごとに作業のミスが増えていったという事例もあります。特に、4時間睡眠を2週間繰り返したところで、ミスが極端に増え、作業効率が落ちたそうです。睡眠時間は個人によって適切な時間が違っていますが、自分の適正睡眠時間より短い睡眠が続くと、集中力の低下など生活に悪影響が出てくるようです。一般的な数字にこだわるのではなく、自分にあった睡眠時間を元に考えた方が良いでしょう。寝だめは睡眠リズムを壊す自分の適切な睡眠時間がどれくらいか考えるときは、土日の睡眠量に着目するとよいと言われています。平日に寝不足が続いていると、週末の睡眠時間は平日の睡眠時間に比べて長くなる傾向があるそうです。平日も週末も変わらない場合は、平日もしっかりと睡眠がとれていると考えられます。平日が睡眠不足ぎみの方は、週末に寝だめすることで睡眠不足を解消しようとする傾向があります。これは、効果は期待できますが、昼間に日光を浴びなくなるため、体内リズムが崩れやすくなってしまいます。睡眠と身長に直接的な関係はないように、睡眠に関する誤った知識が世の中には溢れています。正しい知識をもとに何が正しいかを見極めていきましょう。Photo by sean dreilinger
2014年11月02日お子さんがなかなか寝付かなくて困っている、また、寝てもすぐ起きてしまうという悩みを抱えているお母さんも多いでしょう。それでは、お母さんも睡眠時間を取ることができません。そんな方に朗報があります!バナナが子どもの睡眠によいというのです。子どもがなかなか眠らない……英国人のマリアンは、3歳の子どものアーロンが夜になかなか寝付けないことに悩んでいました。たとえ寝たとしても、すぐに起きてしまうということの繰り返しでした。オレンジ色の灯りからリラックスできる音楽まで色々試しましたが、どれも効果はなかったそうです。バナナを半本食べさせたら熟睡!思い余ったマリアンは、チルドレンズ・スリープ・チャリティーに相談に行きます。そこで、創始者であるヴィッキー・ドーソン氏にバナナを半分食べさせるように助言を受けました。助言に従い、就寝前にバナナを半本食べさせたところ、何とアーロンはぐっすり眠ったというのです!その日からアーロンは就寝前にバナナを半本食べ、毎日11時間眠れるようになりました。まだまだ解明できてないバナナの睡眠効果リーズナブルで身近なバナナにこんな効果があるなんて驚きです!バナナがなぜ睡眠に効くかは、まだはっきりしていません。サンドラ・ドルトンースミス博士は、バナナはカリウムとマグネシウムを豊富に含むため、それが過度に緊張した筋肉をリラックスさせるのではないかと指摘しています。また、バナナには1本あたり10mgと少量ながら、トリプトファンという必須アミノ酸が含まれています。トリプトファンは心のバランスを整えるセロトニンの原物質になり、さらにセロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの物質材料になります。トリプトファンが不足すると、不眠症などの睡眠障害やうつ病を引き起こす可能性があります。もしかしたら、トリプトファンが含まれていることもバナナの睡眠効果の相乗作用に繋がったのかもしれません。バナナのほか、エネルギーをゆっくりリリースする全粒粉パン、ピーナッツバターも、就寝前に摂取するとよいのではないかと言われています。ただし、ベッドに入る直前に摂取すると、胃が重くなってかえって眠れなくなる可能性もあるので、就寝2時間前に食べると良いでしょう。Photo by Adam Sacco
2014年11月01日風邪でもないのに、喉の調子が悪い。睡眠中に咳をして眠りが浅かったり、朝は声がガラガラだったり……。そんなふうにお悩みの方は意外に多いようです。なぜ、睡眠中に咳をしたり喉の痛みを感じたりすることがあるのでしょうか。睡眠と喉の健康の意外な関係に迫ります!睡眠中の咳や寝起きの喉の痛みにはこんな原因があった!睡眠中の咳や喉の痛みにはいくつかの原因がありますが、最も多いのが乾燥からくるものです。冬の時期はもちろん、寝苦しい夏場もクーラーなどの影響で知らない間に喉が乾燥してしまうのです。喉が乾燥すると風邪も引きやすくなるため、慢性的に風邪を引いているような喉の痛みやダルさを感じるようになるでしょう。また、口呼吸をしながら眠ってしまっている可能性もあります。眠っている時に口を全開にして口呼吸をしている人が多いですが、それを鼻呼吸に切り替えるだけで悩み解決へ一歩前進するかもしれませんよ。寝ている間もしっかり確認!口呼吸チェック「私、もしかして口呼吸なのかな!?」と思っても寝ている間のことは本人にはわかりませんよね。実は昼間も口呼吸をしている人は、就寝時も口で呼吸している可能性大!そこで、口呼吸をしているかを簡単に判定してみましょう。【真実を知ろう!口呼吸チェック】□起床時、喉がヒリヒリと張り付くような感じがする□自分のイビキで目が覚めることがある□鼻を意思通りに動かせない□音をたてて食事をしてしまう□集中している時に口を開けている癖がある□唇が常に乾燥している6項目のうち3項目以上該当していた場合、主に口呼吸を行っている可能性があります。口呼吸は細菌やウイルスをそのまま吸い込むので病気にかかりやすかったり、就寝時のイビキや無呼吸などを誘発したりします。まずは起きている日中に鼻呼吸を心がけ、口呼吸から卒業してくださいね。今夜からできる!マスクを活用した喉ガラガラ防止策明日にはこの喉の不調を取り除きたい! そんな方には、就寝時のマスクの着用をオススメします。とはいえ、マスクを着けていると苦しい感じがして寝付けない……という声も。そんな方に、朗報です!現在は就寝時用のマスクが発売されています。肌ざわりが良いメッシュ生地、耳にかけるゴム部分もアジャスター付きで長時間着けていても痛みが生じにくくなっています。息を吸い込むと、フィルタで空気を温めるので喉に負担をかけないという効果のものもあります。まずは自分の喉の不調がどこにあるか、きちんとチェックしてみてくださいね。喉や呼吸器の病気の場合はお医者さんに相談しましょう。Photo by ashley rose
2014年10月30日東京都文京区本郷にある睡眠ケアショップ『ねむりの樹』では、アロマ、リラクゼーション音楽のCDに加え、科学的に、医療的に睡眠を改善する商品を多く扱っています。睡眠ケアショップ『ねむりの樹』は、医療機器を扱うパシフィックメディコ株式会社が、2011年4月に千代田区麹町に開業、2011年11月に医療の街である本郷に移転開業しました。ショップ一押しの最先端睡眠グッズをいくつかご紹介致します。写真は、『ねむりの樹』店長の荒木純子さん光を耳から脳へ届けて、体内時計リセット!?音楽プレーヤーのようなイヤホンがついたこちらの商品「ヴァルケー2」。イヤホンから流れてくるのは、音ではなくて、なんと光です!光を耳から脳に届けて、体内時計を調節してくれるとのことです。朝起きて1時間以内に使用し、9分後に自動的に電源がオフになるとのこと。ヒトの脳には24時間より長い周期の体内時計が存在します。毎朝、外光を浴びることで周期のズレを矯正して24時間にリセットしています。「ヴァルケー2」は、太陽光の代わりに、LEDの光を耳から耳道を通じて脳に照射して、眠りを促すホルモンであるメラトニンを消失させ、目覚めの良くし、また日中の活動と関連するセロトニンの分泌を促します。よって、朝はすっきりと目覚めることができるようになり、夜は眠りにつきやすくなります。指につけるだけで、ストレス度が分かる!?次にご紹介するのは「アイリラックス」という商品です。指先に着けるだけで、ストレス度を測ってくれるそうです。日常的にストレスにさらされていると、交感神経が優位になってしまい、なかなか眠りにつくことが困難になります。心拍変動数が不規則になり、呼吸も浅くなります。そんなときに、「アイリラックス」を着けて、表示されるガイドに従って、深呼吸をします。すると呼吸が深くなり、心拍が整ってきて、副交感神経が優位になり、リラックスでき、そして安眠できるそうです。荒木純子店長曰く、「指先に着けるストレスの消しゴムのような機器」とのことです。握るだけでストレス解消!最後にご紹介するのは、「パルスエッグ」という商品です。手のひらにすっぽりと収まる楕円形の球体で、コードレスです。握ると、低周波治療器のようなピリピリという電気刺激が手のひらに伝わってきます。「パルスエッグ」は、交感神経が優位になる周波数の電気刺激でやる気モードに導いたり、副交感神経が優位になる電気刺激でリラックスモードに導いたりしてくれます。握るというのがカギで、手のひらと脳は密接な関係にありますので、刺激が脳に伝わりやすいそうです。また、握る行動は睡眠障害の認知行動療法でも応用されている方法で、睡眠を誘うのに効果的かもしれません。ピリピリとした刺激が、とても心地よいです。『ねむりの樹』では、その他に、睡眠時無呼吸症候群を解消するCPAP(シーパップ)なども販売しています。睡眠に悩みを抱えている方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。『ねむりの樹』東京都文京区本郷2-26-11-1F営業日月曜~金曜、第四土曜(ただし祝日は休み)営業時間月曜~金曜 10:30~19:00第四土曜 10:30~17:00HP: by karin and the camera
2014年10月30日夜中の尿意でトイレに行って目が覚めてしまうことって本当にイヤですよね。せっかく気持ちよく寝ていたのに、なんだか損した気分になることも。今回は、睡眠中にトイレへ行く時間帯にはルールがあるというお話をご紹介します。睡眠中に尿意を感じる時間って?みなさん、寝ていて尿意を感じて起きることってありますよね。それにはじつは「あるルール」があるということをご存知でしたか?それは「尿意を感じて起きるのはレム睡眠時のみ」ということ。突然、そんなことを言われても「?」という方もたくさんいると思うので、レム睡眠・ノンレム睡眠について簡単に説明したいと思います。私たちの睡眠には周期というものがあります。浅い睡眠=レム睡眠と深い睡眠=ノンレム睡眠を交互に繰り返しているのです。就寝してからだんだんと眠りが深くなっていき、だいたい就寝1時間後に深さのピークを迎えると言われています。そこから徐々に浅くなっていき就寝2時間後には最も浅いレム睡眠を迎えます。睡眠には周期がある最も深いレム睡眠を迎えた後は、約90分の周期でレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返し、朝を迎えるというわけです。レム睡眠は浅い睡眠なので、このときに物音がしたり、身体を揺すられたりすると目を覚ましやすくなります。トイレも同様で、尿意を感じて目が覚めるのは、浅い睡眠=レム睡眠のときに限られる、というわけです。役割分担というか、すみわけがなされていて面白いですよね。ちなみに深い睡眠=ノンレム睡眠の最中に強制的に起こされたりすると強い疲労感に襲われてしまいます。90分周期で計算して起きるようにするとパッと気持ちよく目覚められるかもしれませんね!いびきと歯ぎしりの改善方法最後に、睡眠の悩みで多いと言われている「いびき」と「歯ぎしり」を軽減させるための方法をご紹介したいと思います。・いびき簡単にできる方法は、横向きで寝ることです。上向き(仰向け)で寝るといびきをかきやすくなります。また、お酒を飲んだときや疲れているときもかきやすいと言われています。注意してみましょう。・歯ぎしりもしかすると歯のかみ合わせに問題があるのかもしれません。一度、歯医者さんに相談してもよいかもしれません。ほかには、ストレスや緊張が原因になるとも言われています。運動をしたり、お風呂に入るなどリラックス方法を生活に取り入れてみましょう。Photo by aflutter
2014年10月26日睡眠時間を削って深夜までネットをしているネット依存の人が年々増えているそうです。今回は、その現状と対策法をご紹介します。ネット依存の恐怖を知って、慢性睡眠不足にならないように一人一人の意識を変えていきましょう。「ネット依存」5年前の1.5倍にまで増加厚生労働省研究班が2013年に行った「インターネット依存」に関する調査で「ネット依存」が5年前の1.5倍にまで増加していることがわかりました。数字で見ると、421万人だそうです。スマホが普及したことで、誰とでもいつでも連絡がとれるようになったり、ネット上のコンテンツが充実していくことで、気付いたら何時間もインターネットをしていたり。インターネットの普及はメリットも多いものの、身体を壊しかねない恐ろしいデメリットがあるのです。これは、慢性睡眠不足を引き起こす原因にもなります。まずは、自分自身の生活を見返してみましょう。「ネット依存」で増える慢性睡眠不足な人々「ネット依存」とは、ただネットを使いすぎるということだけでなく、それが原因で健康や暮らしに影響が出る状態のことを言います。ネット依存という意識がない人でも、気がつくと思っていたより長時間ネットをしてしまっていたり、睡眠時間を削ってまでネットに没頭してしまったことがあったり、ネット依存予備軍に当てはまる人は多くいます。特に20~30代の男女に、ネット依存傾向にある人が目立つようです。健康や暮らしに影響はないから、といって軽視するのではなく、自分に大きく関わってくる問題だと考えるべきでしょう。特に、気付かぬところで睡眠時間を削ってしまっている可能性もあります。慢性睡眠不足の実態とは慢性睡眠不足は、なかなか気付きにくいものです。徐々に睡眠不足感が減っていき、睡眠をとらなくてもなんとかやっていけてしまう状態になってしまう可能性があります。しかし、慢性睡眠不足によって、体や心などに悪影響を与えているのは間違いありません。時間を区切ってネットをやるのは問題ありませんが、長時間没頭しすぎるのはデメリットが多すぎます。インターネットのコンテンツの充実により、今後もネット依存が増えることが考えられます。自分自身や身近な人がそうなる前に、自分自身で環境を変えていきましょう。特に慢性睡眠不足だという自覚がある人は要注意です。Photo by Federico Morando
2014年10月26日ライフメディアはこのほど、「睡眠」に関する調査の結果を公表した。同調査は、全国の10代から60代の男女を対象に、3日から8日にかけて、同社が運営する「ライフメディア」にてインターネットリサーチを実施。1200件の有効回答を得た。○理想の睡眠できてますか?「1日の平均睡眠時間」を尋ねたところ、「5~6時間未満」と「6~7時間未満」が35%でほぼ同率だった。「1日の理想睡眠時間」を尋ねたところ、「7~8時間未満」が46%でもっとも多い結果となった。「最近の睡眠の満足度」について尋ねたところ、「大変満足している」、「まあ満足している」と答えた人が35%、「あまり満足していない」、「全く満足していない」と答えた人は42%という結果となった。睡眠に対して不満に感じている人の方がやや多くなった。「睡眠に対する不満」を尋ねたところ、「疲れが取れない(33%)」、「ぐっすり眠れない(27%)」が上位になった。「不満はない」人は21%だった。「朝の起き方」を尋ねたところ、「自然に目覚める」が52%でもっとも多い結果になった。「目を覚ますためにすること」を尋ねたところ、「トイレに行く(46%)」「顔を洗う(40%)」が上位になった。
2014年10月24日ここのところ、よく睡眠中に鼻血がでるなぁ。そんな人はいませんか?もしかするとそれは、睡眠障害の一つである睡眠時無呼吸症候群かもしれません。自分で勝手な判断をせずに、お医者さんに相談しましょう。睡眠中の鼻血は何のサイン?睡眠中にタラーッと鼻から血が……。そんな経験はありませんか?この睡眠中の鼻血。頻繁に起こるようだと睡眠障害を疑ったほうがよいかもしれません。鼻血で睡眠障害?! と思われるかもしれませんが、その病名は「睡眠時無呼吸症候群」。これは夜間、睡眠中に突然、呼吸が止まってしまう病気です。この病気は肥満体質の人が、気道が狭くなってなるものなどと誤解を受けていますが、痩せている人も、また老若男女にかかわらずかかる恐れがあります。鼻血の応急処置の方法睡眠時無呼吸症候群の検査や治療方法をご説明する前に、夜中に大量の鼻血が出た場合の応急処置方法について解説します。真っ赤な血を見るとパニックになってしまう方もいるかと思いますが、まずは落ち着いて鼻血は飲みこまずにティッシュなどに吐き出すようにしましょう。鼻血が出た側の穴を確認し、ティッシュなどを入れて栓をして、両方の小鼻をつまみます。鼻の付け根の部分を冷やすとよいとも言われています。座った状態で顔を下に向けるか、横になって顔を横または下に向けるような体位をとるようにしましょう。この状態を10分程度、キープすればだいたい鼻血はとまります。睡眠時無呼吸症候群の疑いがある人は……さて、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるとわかったら、どうしたらよいのでしょうか。まず、絶対に放っておいてはいけません。心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなる可能性があるからです。病院へ行けば、自宅で検査をすることができる専用の器具を貸し出してくれるところもあります。自宅の簡単な検査で可能性ありとわかると、病院で1泊して、精密検査を受けることになります。治療は重症度によってさまざまですが、CPAP(シーパップ)療法が用いられることもあります。これは呼吸が止まらないようになる専用の装置をつけて眠るというもの。思わぬ病気につながることもある睡眠時無呼吸症候群。怪しいと思ったら早めにお医者さんに相談するようにしましょう。Photo by Ben Wells
2014年10月21日5人に1人が睡眠に対して何らかの悩みを抱えるという不眠大国・日本。睡眠に関する悩みは自分だけのものと思ってしまいどうしても一人で抱え込みがちですが、同じ悩みを抱えている人は、案外周りにもいるものです。睡眠障害ってなに?睡眠障害とは大まかに言えば、「入眠・睡眠に何らかの異常をのある状態」を指すとされています。睡眠障害国際分類 (ICSD)が1990年に発表した資料によると、睡眠障害は下記の4タイプに分けられています。(1)睡眠異常睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシー、睡眠相後退症候群、不眠症など、睡眠自体に異常をもたらすもの。(2)睡眠時随伴症周期性四肢運動、睡眠麻痺、夜驚症、夜尿症など、睡眠中にみられる異常な行動。(3)内科・精神科的睡眠障害うつ病や精神病、不安障害などに伴って起こる不眠や過眠。(4)その他長時間睡眠者や短時間睡眠者など、未だに分類が明確にされていないもの。4つのタイプがある睡眠障害の症状はそれぞれ異なると言われています。よく風邪などと勘違いされることがある不眠症は、睡眠環境の変化やストレスによって引き起こされることがあります。過眠症はまとまって多くの時間を寝てしまうだけでなく、昼間も強烈な眠気にたびたび襲われたり、就寝中はいびきや無呼吸状態を伴うこともあるとされています。睡眠中の異常行動は、寝ぼけて独り言を言ったり、無意識のまま起き上がって歩きまわるほか、突然、大声を出したり、暴れまわることもあると言われています。このように「睡眠障害」と一言でいっても、その症状にはさまざまなものがあるのです。睡眠障害相談はどうすればいい?このような症状に当てはまる、もしくは家族や友人に思い当たるという方で、誰にも相談できずに悩みを抱え込んでしまっている方はいませんか?現在は電話での相談室を設けているクリニックなどもありますので、一人で抱え込まずに相談してみましょう。治療の方法はさまざまですが、まずはその原因を探るために精神的ストレスや悩みなどをカウンセリングにより聞き取り、睡眠習慣の見直しの提案からスタートすることが多いようです。ほかにも睡眠導入剤による睡眠の改善、運動療法、食事療法などさまざまなものがあります。もしかしたら睡眠障害かも、と思った方は気軽に相談してみてはいかがでしょうか?Photo by MeganLynnW
2014年10月18日