俳優の阿部進之介、志尊淳、柴咲コウ、映画監督の紀里谷和明、三島有紀子、山田佳奈ら、9名の監督が短編映画をオムニバス形式で描くプロジェクトの第2弾『MIRRORLIAR FILMS Season2』。この度、公開日が2022年2月18日(金)に決定、メインビジュアルとメイキングを収めた特報映像が解禁となった。“変化”をテーマに、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど総勢36名が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開していく本作。Season2の特報には、各作品の印象的なショットのほか、今回初監督となった阿部さん、志尊さん、柴咲さんの貴重な演出風景も収められ、阿部さんの「楽しみにしてください」というコメントで締めくくられている。また、エンドロール・特報共に、音楽はSeason1に引き続き、Asahiこと内田朝陽、tahこと山田孝之からなるユニット「quu」が手がけている。9作品は、15分以内という限られた時間の中で、現代社会の問題を提起する作品、人と人とのつながりの尊さを描いた作品、自身の思い出の場所を記録した作品、初期衝動に迫った作品など、監督それぞれのメッセージが色濃く刻まれた個性豊かなものばかりとなっている。上映作品※監督名五十音順/上映順ではありません▼誰もがもつ“変身願望”をポップに描くファンタジーAzumi Hasegawa監督作品『Denture Adventure』ニューヨーク在住のAzumi Hasegawa監督が、誰もがもつ“変身願望”をポップに描くファンタジー。夫を亡くし孤独な日々を送るミセス・ワン。ある日、ビーチで不思議な金歯に魅せられたワンは自分の歯にはめてみる。すると翌朝、彼女は25歳に若返っていた!▼年齢や国籍を越えた交流を描くロードムービー阿部進之介監督作品『point』日本を旅する外国人青年"ジョシュア"。車に乗った老年の男"山岸"。2人は、それぞれの目的地を目指していた。言葉が通じない2人が出逢った時、心が動き出す。年齢や国籍の垣根を超え、言葉がなくても通じ合えることの大切さを問う1作。▼愛する者を失った男の物語紀里谷和明監督作品『The Little Star』電車の中、パンダの着ぐるみを着た血まみれの男。悲しみ、後悔、怒り、贖罪の感情が複雑に絡み合う主人公を山田孝之、その妻を松本まりかが演じる。▼家族で作った!痛快ゾンビエンターテインメント駒谷揚監督作品『King & Queen』2020年のステイホーム期間中に家族総動員で撮りあげた初期衝動あふれる作品。夫の殺害を企む妻。殺害方法に悩む彼女の元に、とんでもないニュースが飛び込んでくる。世界各地でゾンビが大量発生したというのだ!▼志尊淳が無縁社会のもたらす孤独に向き合った意欲作志尊 淳監督作品『愛を、撒き散らせ』若手実力派俳優・志尊淳が描く、無縁社会に生きながらも“つながり”を求めてもがく人々の物語。主人公は、さまざまな悩みを抱える人たちの孤独に寄り添い続ける女性。ある夜、一本の電話をきっかけに、彼女は自らの過去とも向き合うことになる…。▼貧困や孤立……柴咲コウが初監督作で見つめた現代社会柴咲コウ監督作品『巫.KANNAGI』4年前に父親を亡くした少女さなは、母親と慎ましくも幸せに暮らしていたが、ある日、2人の前に突然“メッセンジャー”が現れる。なぜ彼女は現れたのか…。貧困や孤立など現代社会に潜む闇が徐々に映し出されていく。▼ヨーロッパ企画W主演のハートフルコメディ柴田有麿監督作品『適度なふたり』価値観の違い、そして夫婦とは何かを、ヨーロッパ企画の永野宗典、藤谷理子共演でユーモラスに描いたハートフルコメディ。今まで遠距離で暮らしていた新婚夫婦。初めての共同生活に期待が膨らんでいたが…。▼思い出の店を舞台に綴る冒険的かつ私小説的な一篇三島有紀子監督作品『インペリアル大阪堂島出入橋』監督自身の思い出の店である大阪・堂島の洋食レストランの閉店をきっかけに、在りし日の店を”記録“として残そうとした私小説的な一篇。佐藤浩市扮する、35年間店と共に歴史を積み重ねてきたシェフが再び希望を見いだす一夜を、圧巻の長回しで魅せる。▼ややこしくも愛おしい、母とひとり息子の心の旅路山田佳奈監督作品『煌々 go on a picnic』ひとり息子と母親との脆くも強い絆を描いたロードムービー。結婚式を控えた息子とぬいぐるみを肌身離さず持つ母親。彼らは本栖湖までドライブに出かけるが、いつものように喧嘩が始まってしまい…。やがて母親の秘めた真実が明らかとなる。『MIRRORLIAR FILMS Season2』は2022年2月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MIRRORLIAR FILMS Season2 2022年公開予定
2021年12月22日田中圭と中谷美紀がW主演、日本初の女性総理とその夫・ファーストジェントルマンの誕生を描く映画『総理の夫』舞台挨拶イベントが行われ、田中さん、中谷さんに加えて、原作者・原田マハがパリから生中継で参加した。まず、観客席を見て「前回の舞台挨拶は50%の客席でしたが、それでも大変な時に来ていただいて有り難かったのですが、久しぶりに100%の客席を見るとすごいですね、いっぱいいて嬉しい!ってなりますね」と田中さん。そして中谷さんも「感慨深いですね。緊急事態宣言明けに早々に劇場に足を運んで下さいまして、本当にありがとうございます。公開できるかどうかも心配していたので、なおのこと、満場のお客様とお目にかかれるのは幸せです」と挨拶した。映画の公開後の反響に関して、田中さんは「僕は試写会で観て後半ずっと泣きっぱなしだった」と明かし、田中さん演じる主人公・日和について中谷さんは「理想の夫じゃないかなと思います。実際そのようなお声もたくさんいただきました。みなさんいかがですか?」と観客に投げかける。観客は大きな拍手で反応し、それに思わず田中さんは「素が出ちゃいましたね!」と言うと、すかさず中谷さんが「え?聞こえなかった!」とツッコむひと幕もあり、会場は和やかな雰囲気に包まれた。「私の妄想がリアルに?」原田マハ、中谷美紀の“凛子”を大絶賛そこに、原作者である原田マハもパリからリモートで参加、東京とパリ2都市を繋いでの舞台挨拶となった。この物語の原点を原田さんは「10年近く経ち、世の中の状況も変わったと思うのですが、当時は今よりさらに女性の立場が注目されにくかったんですね。日本のリーダーは女性が少ないと懸念していまして、日本のトップである総理大臣が女性だったらどうだろうと思うところから着想しました」と明かす。「そこで、“総理の夫”というタイトルが先に落ちてきまして、その“夫”の立場から書いてみたらどうかと思い、痛快な政治エンタテインメントにできたらいいなというところが始まりでした。その前に『本日は、お日柄もよく』という作品を書いていまして、選挙についても勉強していたので、それを活かして、書きました」と話し、田中さんが演じた日和というキャラクターに関しては「小説自体の設定“女性の総理大臣とそれを支える夫”というところが残念ながら当時はファンタジーだとも感じられたので、思い切ってキャラクターもファンタジーにしようと思い、多少現実離れした人なのだけれども、社会をより良くしようとする凛子を支える心優しい人に仕上げたかったんですよね」と語る。「田中さんの優しいところ、お茶目なところ、巻き込まれてしまっているところが、私の思い描いていた日和に近く、非常に感動深く見ることができました」と絶賛を贈った。そんな原田さんに、田中さんがまた「嬉しいです。素が出たのかな、と思っております」と言う流れに、中谷さんは「えっ?」とツッコみ、会場はまたしても笑いに包まれた。具体的には日和のどんなところに共感するかと尋ねられると、「凛子さんを支えることに対しての疑問が全くないんですよね」と言い、「そう自然にさせてくれる凛子さんは素敵ですね。呼吸をするように、支え合いのバランスが変わっていく夫婦だなと思います。ひとつの理想のパートナーとしての在り方なんだなと思いました」と田中さんは熱弁。また、中谷さんが演じた凛子に関して、原田さんは「自分の理想を全部描いたので、凛子はかっこいい女性ですね。ハンサムな人で、颯爽としていて、凛としていて、どんなことにも屈しない、未来を見据えてリーダーシップを持った人であってほしい。とは言え、独りよがりではなくて、周りを思いやり、周囲に気を配れる、そんな女性がリーダーとして現れてくれたらどんなに素晴らしいだろうと思っていました」と言う。「実は頭の中で完全に中谷さんを妄想していたので、中谷さんにこの役を演じていただけることになって、“私の妄想がリアルになるの!?”と、とても嬉しかったです」と続けると、中谷さんも「大変おこがましいことでして、宣伝用のリップサービスかなとずっと思っていたのです…ありがたいことです。素が出ちゃったかな?(笑)」と、先程の田中さんのボケを受け継ぎつつ、嬉しそうな表情を見せた。「自然と凛子になれて、自然と涙が出てくる」田中圭の夫へも称賛また、本作を通し、“中谷沼にハマった”人たちがいることに関して中谷さんは「やはり、原田マハさんが描かれた凛子の姿が、清々しい女性で、私利私欲ではなく、この国の未来を思っていらっしゃって。凛子はたまたま女性だった、たまたま理想を実現したいと思い、そのために必要なポストが総理大臣であった、というセリフがしっくりきて、女性が生きやすい社会になってくれたら、そして全ての方が幸せになってくれたらいいなという想いで演じました」と感謝の気持ちを表しながら撮影をふり返った。さらに、「ファンの方々はご存知かもしれませんが、田中圭さんが、とても空気の読める方で、コメディパートもとってもお上手なのですが、ただ、この作品はただのコメディではないので、夫婦愛であるとか、国民の命と新しい命を天秤にかけるシーンもありますが、そんな時にそういう雰囲気を自然と作ってくださるので、私が努力をしなくても、自然と凛子になれて、自然と涙が出てくる、とっても楽だったんですね。そういう共演者に恵まれるのはありがたいことですね。いい本があって、いいスタッフがいて、いい共演者がいると無理をしなくても自然と役にさせてくださるんだなということを改めて思いました」と共演した田中さんを絶賛、田中さんも笑顔を見せた。原作と映画の楽しみ方に関して原田さんは、「原作を先に読まれた方は、これが映像になるところを観たくなると思いますし、映画を先に観ていただいた方もキャストの方の熱演に引き込まれて原作も読みたくなると思います。原作と映画はラストが異なりますが、中心に据えているテーマがぶれていなくて、それが今回の映画でもキャッチフレーズで使われている“未来をあきらめない”という言葉に集約されていると思います。これは原作も映画も通底していることだと思いますので、この素晴らしいカップルの結末をこの後是非見ていただければと思います」と改めて語った。最後には、中谷さんが「いまはエンターテイメントに多様性がありますし、映画館に訪れなくても楽しむ方法がある中、貴重なお時間を割いて、劇場にお越しいただきありがとうございます。こうした皆様の支援が、新たな映画を作り続けるための支援となります。今後もこうして映画館で映画を見ていただければ、そして素敵な原作も読んでいただければと思います」と感謝も込めながらコメントした。『総理の夫』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:総理の夫 2021年9月23日より全国にて公開©2021「総理の夫」製作委員会
2021年10月05日映画『総理の夫』(9月23日公開)の公開初日舞台挨拶が23日に都内で行われ、田中圭、中谷美紀、貫地谷しほり、工藤阿須加、松井愛莉、河合勇人監督が登場した。同作は原田マハ氏による『総理の夫 First Gentleman』(実業之日本社文庫)の実写化作。42歳で史上最年少にして史上初の女性総理となった凛子(中谷美紀)の夫で鳥類学者の相馬日和(田中圭)は、史上初のファーストジェントルマンとして担ぎ上げられてしまい、「政界」という未知なる世界で奮闘する。政治を舞台にした作品にかけ「オシャレ大臣」は誰か、というトークテーマでは、貫地谷が中谷演じる凛子を絶賛し「大階段を降りてくるところがもうすさまじく美しくて『写真撮ってください』と言って、写真を撮ってもらいました。家族に速攻で送らせていただいて、すごく喜んでました」と振り返る。中谷は「照明さんが『"神々しく、美しく"って台本に書いてあるからな。しょうがないから照明いっぱい当ててやったよ』って。相当ご苦労されたようです。皆さんのおかげです」と謙遜するも、田中は 「すごかったよね」、貫地谷は「あんなクラシカルな格好似合う人います!?」と興奮する。工藤も同じシーンについて「僕も思わず『うわ、きれい……』って漏れちゃいました。本当に皆言ってたんですよ、『うわ……』って」と明かす。母親が中谷ファンだということで「家に帰って母親にすぐ電話して『あんなきれいな人いる!?』と言っちゃいました。その日は工藤家、盛り上がりました」と様子を表し、松井も「本当にいつ見てもお美しくて、この人について行きたいって思います」と語った。同作で身につけた衣装について、中谷は「やはり日本だとご高齢の方々が票を持ってらっしゃるので、その方々に対して訴求できる清潔感のある衣装で、それでも改革をしていきたいという凛子の思いを込めて、コンサバティブになりすぎないように」心がけたという。「スタイリストさんと監督さんと相談して、大事に大事に丁寧に作っていただきました」と感謝した。
2021年09月23日今年すでに出演映画3作(『哀愁しんでれら』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』)が公開され、ドラマでも映画でも、目にしないときがないほど引っ張りだこの田中圭と、ドラマ『JIN-仁-』、大河ドラマ『軍師官兵衛』、映画『嫌われ松子の一生』など、多くの代表作を持つ中谷美紀がW主演を務める、映画『総理の夫』が9月23日より公開される。原作は、原田マハ氏のベストセラー小説『総理の夫 First Gentleman』。妻が日本初の女性総理大臣となり、いつの間にやら自身もファーストジェントルマンになってしまう鳥類学者・日和を田中が、日本を変えるべくしなやかに立ち上がる政治家・凛子を中谷が演じ、夫婦の愛と絆を試す問題に直面していく。本作で夫婦役を演じ、カメラの外でも会話をする機会が多かったという2人に、互いの印象や、日和と凛子と似た部分があるかどうか、また田中と中谷が、自身の結婚から受けた影響や、日本における女性の社会進出へ思うことを直撃した。○■理解に一瞬間があったタイトルについて——『総理の夫』というタイトルを聞いて、最初に何を思いましたか?田中:僕は全然ピンと来なくて、自分のことだとも思っていなかった。「何役だろう」と思っていました(笑)。脚本を読んでいくうちに、「総理の夫ってそういうことか。あ、僕のこと?」みたいな感じでした。中谷:ははは。田中:脚本を読んでいくと、日和がなにもしない主人公で、そこがすごく好きだと感じました。主人公って、何かを解決したり、人の気持ちを揺さぶったり、何かやらかしたりと、普通はいろいろなことをするんですけど、日和は、まあ、何にもしないんです。そういうキャラクターが中心にいるって、あまりない形なので、すごく面白そうだと思いましたし、凛子はもちろんのこと、他のキャラクターがすごく立っていたことにも惹かれました。実際にお芝居を一緒にさせてもらっても、みなさん面白かったですし、できあがった映像を観たら、現場で感じた以上にみなさんキャラが立って輝いていました。中谷:私は最初、男性の総理大臣の夫が男性なのかなと思いました。それも圭くんにはぴったりの役柄ですけど。田中:(笑)中谷:この1年くらいでだいぶ変わってきてはいますが、私が脚本をいただいた時点では、今ほどジェンダー平等という考えが日本に出てきていなかったので、タイトルの「総理」が女性だと知って、「そんなことがあったらいいよね、でも絶対に無理だよね」とある種のファンタジーとして、少し意地悪な視点で脚本を読み始めました。けれど、理想の社会を作ろうと、自分では絶対にできないことを凛子がやろうとしてくれていたので、凛子の夢に乗って演じたいなと思いました。○■日和と田中圭は全然違う、凛子は中谷美紀にぴったり——久々の共演です。以前の印象と、今回夫婦役を演じてみての印象を教えてください。田中:現場での居方だったり、お芝居に対する取り組み方だったり、すごく真面目というか、ストイックというか、真剣に取り組む方だというイメージは、前作でも、これまでの作品を観させていただいていても持っていました。そのイメージは変わることなく、さすがだと思いました。そこに加えて、今回はカメラが回っていないところでもお話しさせていただく機会が多かったんです。正直僕は、最初、若干ビビっているところがあったんです。中谷:ええ!? そうなの?田中:なんですけど、今までの中谷さんのイメージが壊れることなく、それプラスすごくフレンドリーで気さくで、意外と天然なことを言っている姿を傍で見て、おまけをいっぱい教えてもらえた感じだったので、すごく楽しかったです。中谷:私は、前回共演させていただいたときも、自分が求められていることを的確にキャッチしてお返しするという、エゴで何かを捻じ曲げようとしない方だという印象を持っていました。今回、それがより強く感じられて、楽しいシーンは本当に楽しく演じてくださいますし、心のひだを大切に演じるシーンではそういった雰囲気を作ってくださる。ご一緒していてとても楽でした。なにか、愛を乞う人ではないんですよね。自分の実力を証明しようとしたり、注目を得ようとする人ではない。それはたぶん、ご自身が積み上げてきたものへの確固たる自信があって、証明する必要がないというか。だからフラットでいらっしゃるんだなと感じます。田中:そうなんですかねぇ。照れますね(笑)中谷:すごく柔軟な方だという印象です。監督とも戦ったりしないだろうなと。それは監督の求めているものを的確に見極められることと、最終的に編集するのは監督だということをきちんと分かってらっしゃるからだろうと。田中:そこまで考えてはいないですけど(笑)。そういう風に見えますか? じゃあ、そうなのかな(笑)——日和と似ている部分もあるのでしょうか?中谷:日和とは全然違うと思います。田中:そうですね。日和要素は、僕にはないです。日和には「凛子のために」という思考が第一にありますが、僕にはそういうのはないです。結婚したてのときも、「家庭のために、これからよりお仕事を頑張れますね」みたいに言われたりしてましたが、家族のために頑張る気なんてさらさらないです。中谷:そうなんだ! じゃあ、好きだからやっていることがたまたま上手く行っている感じなの?田中:そうです。自分が自分のために頑張ったことが、結果的に家族のためになればいいなとは思いますが。だから日和が凛子のために引っ越しをするとか、凛子のために自分が大好きな鳥の仕事の出張に行けなくなるとか、自分だったら絶対に文句を言います。「なんでだよ!」って(笑)中谷:あはは! 奥さんが急に田舎暮らしがしたいと言い出したら?田中:「行ってこい、行ってこい。田舎に城を買ってやる!」と言って、自分は行きません(笑)——(笑)。中谷さんと凛子についてはどうでしょうか。田中:僕はぴったり! だと思いました。それこそ映画を観てくださった方たちのほとんどがそう思うと思うのですが、それと同じです。だけど、カメラの外ではふとしたときに「おやおや、ちょっとおかしな発言してる」みたいな抜けたことを言ったりするので。中谷:え~、どんなことだろう。田中:大したことじゃないんですけど。でも中谷さんでもちょっと抜けたところもあるんだなと思って、それが嬉しかったんです。○■自身の結婚は仕事や生き方に影響を与えた?——本作はひと組の夫婦の物語で、結婚が仕事へも影響を与えています。おふたりは、結婚したことで、仕事や生き方に影響があったと感じることはありますか?田中:たくさんあります。僕は自分の父の記憶がないんです。だから理想の父親とか、父とはこうあるべきといったものがもともとない。自分に家族ができて、父親になったときも、どういう風にしていいんだろうというところから始まっています。それを日々少しずつ教えてもらっているし、結婚している人の感覚が分かったり、血縁についても、こういうのがそうなのかと感じたり。なにか不思議で。当たり前に一緒に暮らしていることが。結婚したことによって、考え方とか、視野は広くなったと思います。中谷:私はなにかあるかなぁ。結婚の紙きれ自体にはそんなに重きを置いていないんです。我が家は夫婦別姓ですし、結婚指輪もありませんし、結婚式もしていない。そもそも結婚への憧れも、実感も人よりなかったんです。ただコロナ禍によって、婚姻関係になければ国境をまたげない状況に遭遇したことで、結婚したことには本当に意味があったのだなと感じました。結婚していなければ家に帰れない状態でしたから。視野が広がったかどうかは、結婚してからということではなく、夫と出会えたことが大きいです。人生は楽しむためにあるもので、仕事のために人生が犠牲になってはならないという考え方を教えてもらいました。——夫婦の物語とは別に、女性の社会進出も本作のテーマです。その点はどう感じていますか? 中谷さんは日本を外側から見られる環境にもありますが。田中:僕らが仕事をしている世界って、女性がたくさん働いていて、現場によっては女性のほうが多かったり、プロデューサーが女性だったりすることがあるので。だから女性の社会進出に対して、僕は特別な感情をそんなに持っていないんです。ただ、一般的には、今は古い体制からの変革期というか、変わっている最中なのかなとは思います。芸能の世界においてはそれがちょっと早かったのかなと。中谷:ただ、私たちの仕事場で、俳優はまた別として、スタッフの方々で子どもを育てながらある程度の立場にいる方を考えてみると、正直なところ、映画のカメラマン、照明さんなどは少ないですね。助手さんとして頑張ってきてチーフになったかと思うと、出産でいなくなって、そのまま姿を見なくなってしまう。両立は難しかったのかなと感じるケースが多い印象です。ヨーロッパでは、日本よりはるかに女性がまた同じ職場に復帰することが可能になっています。それから男性が日曜日の公園でベビーカーに赤ちゃんを乗せている姿も多く見ます。日本でも増えてきているのかもしれませんが、日本に住む女性たちの話を聞いていると、やはり違いを感じます。ヨーロッパでは女性が意見を言うことを認める土壌があり、それを認めないと逆にマズイ雰囲気なので。そこは日本とは違うかもしれません。——終盤で、余貴美子さん演じる日和のお母さんが、日和と凛子の夫婦を見て、ある感想を漏らしますが、「まさに!」と日本の問題を突いた言葉です。2人:そうですね。田中:『総理の夫』を観て、確かに今は女性総理というのは、まだまだ先のことかもしれないとも思いますが、僕は、いつかはこうなるだろうなと思うし、男とか女とか、別に考えなくなるときも来るんじゃないかな、女性の社会進出とかって言ってること自体がそのうちなくなるんじゃないかなと。要はやる人はやるわけだから。男でも女でも。楽観的かもしれませんが、僕はそう考えています。■田中圭1984年7月10日生まれ、東京都出身。2000年から活動を開始し、03年のドラマ『WATER BOYS』で注目を集める。08年に映画『凍える鏡』で初主演。翌年の4月には連続ドラマ『子育てプレイ』と単発ドラマ『ホームレス中学生2』でテレビドラマ主演を果たした。16年から放送されたドラマ『おっさんずラブ』シリーズの主演にて絶大な人気を博し、シーズン2と映画版でも主演を務めた。その後もドラマ『あなたの番です』(19年)をはじめ、さまざまな役柄で映画、ドラマに引っ張りだこの人気俳優。公開待機作に『そして、バトンは渡された』(10月29日公開)、『あなたの番です 劇場版』(12月10日公開)がある。スタイリスト:伊里瑞稀、ヘアメイク:花村枝美(MARVEE)/EMI HANAMURA(marvee)■中谷美紀1976年1月12日生まれ、東京都出身。1993年に女優デビュー。98年~99年の映画『リング』シリーズで話題を集め、99年に『ケイゾク』でドラマ初主演を務める。06年『嫌われ松子の一生』にて第30回 日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞に輝く。舞台では11年に『猟銃』で初舞台を踏み、1人3役に挑んで紀伊國屋演劇賞 個人賞を受賞した。ドラマ『JIN-仁-』(09年〜11年)、大河ドラマ『軍師官兵衛』(14年)、映画『自虐の詩』(07年)、『ゼロの焦点』(09年)、『阪急電車〜片道15分の奇跡〜』(11年)ほか代表作多数。1年の約半分をオーストリアで暮らしている。著書『オーストリア滞在記』が幻冬舎文庫より発売中。インスタグラムアカウント@mikinakatanioffiziellスタイリスト:岡部美穂/MIHO OKABE、ヘアメイク:下田英里/ERI SHIMODA、衣装協力=ドレス:バイ マレーネ ビルガー(エスアンドティ)/イヤリング:ヴァンドームブティック(ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店)/ブレスレット:ハム(エスケーパーズオンライン)/パンプス:スタイリスト私物
2021年09月22日田中圭と中谷美紀が夫婦を演じると聞いて、どんな関係の夫婦かとワクワクする人が多いだろう。しかも、その夫婦が「日本初の女性総理大臣(妻)とその夫」と聞けば、いったい何が起こるのか? と想像を膨らませずにはいられない。原田マハによる同名小説を映画化した『総理の夫』が公開を迎える。田中が演じるのは、妻が日本初の女性総理に選出されたことで、思いもよらぬ騒動に巻き込まれていく主人公・相馬日和。中谷は、日和を深く愛し、信頼すると同時に、強い信念で日本を引っ張っていく女性リーダー・相馬凛子を演じている。久々の共演を果たしたふたりに話を聞いた。――タイトルから非常にインパクトが強いですが、最初にこのタイトルを聞いた時、さらに脚本を読んで抱いた印象、感想などを教えてください。田中:『総理の夫』と聞いて全然ピンとこなくて、自分の(演じる役の)ことだとも思っていなく「俺、何役だろう?」って思っていたんです。脚本を読んで「あぁ! “総理の夫”ってそういうことか!ていうか、僕!?」って気づくくらい、最初はピンときていませんでした。脚本を読んで最初に「おぉっ!」と思ったのが、日和が本当に何もしない主人公なんです。僕はそこがすごく好きでした。なかなかないんですよ、そういう主人公って。普通は何かを解決したり、人の気持ちを揺さぶったり、何かやらかしたりするものだけど、(日和は)何もしない(笑)。そういうのが中心にいて、周りでみんなが動くって、あんまりない形で、「面白そう!」って思ったし、凛子をはじめ、周りのみんなのキャラクターがすごく立っていて。実際、お芝居を一緒にさせていただいてもすごく面白かったし、映像で観たら現場にいた時以上にみなさんがすごく立ってて、よかったなぁって思いました。中谷:タイトルは単純に考えたのは「男性の総理大臣の夫が男性」ということなのかな? と。それも圭くんにピッタリだなと思いましたけれど。(脚本を読んで)ある意味、ファンタジーといいますか、この1年くらいで少し機運が変わってきていますが、脚本をいただいた時点では「どう考えても無理だろう」と。ジェンダー平等という意識がそこまで浸透していなかったので、ファンタジーというか「そんなことあったらいいよね?でも絶対に無理だよね」という意識で読んでいましたが、「働く女性が子供を産み、育てやすい社会をつくる」という、自分では絶対にできないことを凛子が実現しようとしてくれるので、凛子の夢に乗って演じたいなと思いました。『総理の夫』――久々の共演ですが以前、共演された際の印象について、また今回、夫婦役で再共演されてみての印象の変化などがあれば教えてください。田中:女優としての中谷さんは、現場での佇まいだったり、お芝居に対する取り組み方だったりに関して、すごく真面目に取り組まれるというのは、以前の現場でも見せていただいていたし、そこは全然変わらず「さすがだな」というのはありました。ただ、今回はカメラが回っていないところでもお話させていただく機会が多かったんです。基本的には、その(前の現場で抱いた印象のままの)中谷さんなんです。上品で、何かしたら怒られるんじゃないかな? と…言葉は難しいけど若干ビビっていたんですが(笑)、思っていた以上に――といっても、これまでの中谷さんのイメージが壊れることなく――フレンドリーで気さくで、意外と天然なことを言っていたりという“おまけ”の中谷さんの姿を教えてもらえたので、すごく楽しかったです。中谷:前回もとても空気を読んで、ご自分が求められていることを的確にキャッチして、求められていることをお返しするという…。何と言うのでしょう? “余計なことをしない”と言うと語弊があるかもしれませんが、エゴで何かを捻じ曲げようとしない方という印象でした。今回もそれはより強く感じられて、シーンによって、ものすごく気持ちの切り替えをしてくださって、楽しいシーンはとても楽しい空気を作ってくださるし、心のひだを大切に演じるシーンではそういった雰囲気を作ってくださって、ご一緒していてとても楽だったんですね。これもまた誤解が生じる表現かもしれませんが(苦笑)、“人畜無害”といいますか、本当の人畜無害ではないのですが、“気配を消せる”というのか、“愛を乞う人ではない”というのか…何かを証明したり、自分の実力を示して注目を得ようとする方ではないんですよね。ご自身の中で確固たる積み上げてきたものがあるので、そんなに証明する必要がないんでしょうね、とてもフラットな方だと思いました。田中:そうなんですか(笑)?中谷:どうなんですか?すごく柔軟な方だなと思いました。無用なケンカもしないんだろうなぁと。田中:しないですね。中谷:監督と戦ったりもしないんだろうなと。それは恐らく、監督が求めていらっしゃるもの、ある意味、各々の監督の器といったものまで的確に見極めていらっしゃるからなんだろうなと。どんなに議論をしても、どんなに捻じ曲げても、監督のキャパシティー以上のものは作れないじゃないですか。最終的に神の視点をもって編集するのは監督なのだということをわかってらっしゃる方だなと。田中:そこまで考えてないです(笑)。でもそういうふうに見えますか?中谷:きっとそうなのだろうなと。田中:じゃあそうなんでしょうね。――それって作品の中の日和と近いのかなと…。中谷:いえ、日和とは全然違います! 全く違いますよね?田中:そうですね。日和要素は全くないです、僕の中に。――田中さんと日和の間の決定的な違いとは…?田中:まず日和は「凛子のために」というのがあるじゃないですか? 僕、そもそもなくて(笑)!中谷:ははは。田中:何て言えばいいんですかね? 結婚したばかりの頃とか「家族のために」とか「お仕事、また頑張れますね?」とよく言われたんですが、そもそも「家族のために頑張る」気なんてさらさらないですという。中谷:あ、そうなんだ?好きだから励んでいたことがたまたまうまくいった感じ?田中:そうですね。自分が自分のために頑張ったことが結果的に家族のためになればいいなとは思っていますし、自分が頑張りたくないから、それで家族が食べていけなくなっても困るじゃないですか? 「家族にご飯を食べさせないといけないから仕事する」何て感覚は一切ないですね。中谷:なるほど。田中:凛子のために引っ越すとか、凛子のために出張に行けないとか、俺だったら絶対に文句を言いますね。「なんでだよ!」って(笑)。中谷:奥さんが急に「田舎暮らしいがいい」と言い出したら…。田中:「行ってこい! 行ってこい!」って言いますね。「田舎に城買ってやるぜ!」って(笑)。中谷:すごい! 城ですって(笑)。スケールが違いますね。田中:そう言って送り出しつつ、自分は行かないという感じですね(笑)。――中谷さんから見て「日和と田中さんは全然違う」というのは…?中谷:「人畜無害」と言いましたが、本当の人畜無害ではないですので。本当に人畜無害だったら、いまのポジションにはいないでしょうし、野心もあるし、やりたいこと、夢もあるのでしょうけど、それをあまりひけらかしたりはしない方ですよね。日和くんは鳥さえ観察していれば幸せなので、恐らく「目標」や「野心」がないと思うんです。――日和のほうは本当の意味で人畜無害だと(笑)?中谷:はい(笑)。だから全く違うんですよね。田中:確かにそうですね。鳥さえ観察していれば幸せですね(笑)。中谷:高級レストランでおいしいものを食べたいなどという思いもなくて、原作では、お弁当は、実家にいた頃は、運動会でも高級料亭の幕の内弁当が出てきて、結婚後も凛子はお弁当を作っことは一度もなくて、(映画の中で)るい(松井愛莉)に作ってもらったのが初めての手作りのお弁当だったと。「久しぶり」ってセリフを言ってるけど、実は言ってみただけで、本当は手作りのお弁当は初めてだったと。――河合勇人監督から、この映画をどういう作品にしたいなどといった話は?田中:コメディ要素を大事にというか「楽しい映画にしたい」というのは衣装合わせで言われましたね。コメディは監督自身が好きだと思いますが、とはいえ過剰なことはしないんですよ、演出も。すごくバランスがいいなというのは思いました。中谷:凛子の総理大臣像については、肩肘張るのではなく、マスキュリンにするのでもなく、柔らかくしましょうと意見が一致していました。基本的には、私たちを自由に泳がせつつ、でも手綱はしっかりと握っていらして、編集でいかようにもできるという自信がおありだったんじゃないかと思います。きっと監督の中で、物語の流れや緩急がある程度計算されていて、その枠にさえハマっていればあとは自由にしていいと。それは器の大きさと自信の表れですよね。田中:監督の演出について、一個だけ思い出しました! 終盤の凛子の会見のシーンで、僕が家を飛び出すじゃないですか。あの道がすごくデコボコで。走ったら、足元を見ないとグキッといくんじゃないかってくらい。それで「監督、これ下を見てもいいですか?」って聞いたら「下は見ないで!」って。「え? 全力?」(田中)「全力!」(監督)って(苦笑)。「下を見ないで全力か……、よっしゃぁ!」って思いました(笑)。――日和と凛子のなんとも“いい感じ”の夫婦の雰囲気は自然と現場で生まれたのでしょうか??中谷:でもその“いい感じ”の雰囲気を作りたいというのは監督のこだわりで、後半、凛子が総理大臣になってから、ふたりの関係にすれ違いやすきま風が生じるので、その前の部分をとても良い雰囲気にしたいというのは大事にされていましたよね。――特にコミュニケーションを意識した部分などは?田中:変に「しゃべらなきゃ!」と意識してしゃべっているというわけでもないですし、自然とですね。いままではガッツリとご一緒させていただいたわけでもなかったですし、今回は夫婦役というこの作品での関係もあったと思いますが、そうやって一緒にお話をさせていただく機会がたくさんあったということですね。中谷:別にずっとしゃべっていたというわけでもないですしね。――カメラが回ってないところでも“夫婦”の空気を出そうと意識するわけでもなく?中谷:「本番」と言われたらそういう空気を出せばいいだけのことですので。仕事ですからね。それなりに長くこの仕事をやってきましたものね(笑)?田中:そうですね(笑)。中谷:ずっと一緒にいなくとも、そういう空気を瞬時に作るように様々な現場で鍛えていただきました(笑)。――田中さんは、中谷さんが凛子を演じるということについてはどのように感じられましたか?田中:僕はやっぱり「ぴったりだな」と。おそらく映画を観てくださる方のほとんどが「中谷さん、ぴったりだな」と思うじゃないですか? そういう感じなんですけど、でもふとした時に「おいおい、この人ちょっと、おかしな発言してるぞ…」みたいな…。中谷:え? 何? どういう発言(笑)?田中:いやいや、たいしたことじゃないですよ(笑)。ただ、たまに抜けたところを見せてくれて、それが嬉しかったり、こんなこと考えたりもしているんだなぁ…というのは楽しかったですね。――中谷さんは、演じられる前から、周囲にそこまで「ぴったりだ」と見られていて、逆にプレッシャーなどはなかったですか?中谷:こういう作品って、それこそファンタジーですよね。もちろん、どうしたら(観客に)信じていただけるか? というすり合わせは監督とさせていただきましたし、例えば「ヒステリックに叫んでもいまの日本では総理大臣になれないのではないか」といった話は丁寧に重ねましたが、一方で、そもそもそう見えるように本も書かれているわけですし、衣装や照明なども含めて、みなさんのおかげでそう見えるように神輿をかついでいただけているので、そこに乗っていれば、無理に変なことしなくてもいいだろうと。威厳や存在感は出そうとすると失われていくものだなと思うので、変に気負ってもしかたがないなと思っていました。あとはバランスですよね。田中圭さんが日和の“何もしない”キャラクター…本当は何もしていないわけではなく、陰ながら凛子を支えてくれているんですけど、そこに徹してくださっていたからこそ、凛子の総理大臣としての存在感が出てくるはずだと信じていたので、ひとりで作るものではなくて、そこはみなさんに委ねていました。――女性総理大臣を演じる上で、スピーチや佇まいなど、どなたかモデルにした人物などはいましたか?中谷:ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相、ドイツのメルケル首相、EUのウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長など女性リーダーは海外にはたくさんいらっしゃいますし、特に参考にさせてもらったのはアンガーマネジメントでしたね。不当な扱いを受けても直情的に反応するのではなく、常に冷静に感情をコントロールしているからこそ周囲の人たちが付いてくるのでしょうし、だからこそ時に本当に(強い気持ちを)見せないといけない時に、その発言が際立つんだと思います。例えばメルケルさんも一度、議会で声を張って、コロナ禍における政策の実現について激しくおっしゃったことがありましたし、ニュージーランドでもテロがあったとき、アーダーンさんが「イスラム教徒に対する迫害は、我々の問題である」とおっしゃったことがありました。凛子もヒステリックに声高に何かを叫ぶのではなく常に柔らかく言うことを心がけていました。――先ほど、田中さんが日和と近いか否かという話がありましたが、田中さんは作品ごとにいつも全く異なるタイプの役柄を演じられていて、同一人物が演じていると思えないような驚きを観る者に与えてくれます。とはいえ、見た目をガラっと変えるという感じではないですが、いつもどのように役作りをされているんでしょうか?田中:おっしゃるように見た目はそんなに変えたことなくて、変えたいんですが、その機会がなかなかないままにやってきたのが正直なところで。そもそも、あんまり役作りをしないというか、「役作りって何?」という感じで。当然、台本は読みますし、頭の中で「これはこうなって…」と組み立てたりはするんですけど、でも“役作り”って何なのかがいまだにわかっていなくて、結局、想像でしかないじゃないか? と思ってるんですよね。見た目の部分で思い切り太ったり、痩せたりとか、実在の人物であればその人について調べて…ということはできるとは思いますが…。それこそ医者をやるといっても、役作りで患者さんを切ることなんてできないし、犯罪者だってそうですよね?そういう意味で、僕ひとりでやれる役作りなんてたかが知れてるなと思っているので、そこまで「これが僕の役作りです!」みたいなことは、一切していないんです。――それで毎回、役ごとに切り替えられるところがすごいですが…。田中:逆に周りのみんながどんな感じでやっているのかわからないし…そういっても、そこまでみんな、してないでしょ(笑)?って。――今回、こうして政治をテーマにした作品に出演されて、改めて感じた「政治に期待すること」などがあればお願いします。田中:コミュニティの規模として「夫婦」のことであれば夫婦で決めればいいし、「クラス」の問題であればクラス内で話し合って決めること。「会社」であれば、社長や取締役が何かを決定したり、そういう小さな規模のコミュニティであれば、物事をガラッと変えることも可能だと思うんです。でもそれが大きくなればなるほど大変になっていくし、それが「国」となると、やはり舵取りをしていくのは政治家の役目ですよね。それは大変なことだと思うけど、「面白い」トップの人たちが政治の世界にも現れてくれたらいいなとは思います。中谷:難しいですよね…。凛子のような政治家がいてくれたらいいなと思いますけれど。田中:それは最高ですよ。中谷:私たちではできないことを凛子がやってくれているのでね。ポピュリズムにはしらずに増税も断行したり、いまの自分の立場を守るためではなく、国民の未来を守るために動いてくれる政治家、リーダーがいてくれたらいいなと思いますけれど…。民間から登用したほうがいいのかな? とも思わなくもないですけれどね…(苦笑)。コスト意識もあって視野も広いイノベーター――「名声やお金のため」ではなく志のために政治を司ってくださる方に任せるほうがいいのかなと。そういう意味では、やはり経済的な基盤も重要かもしれません。田中:難しいところですね(苦笑)。中谷:ただ、経済的ゆとりがあることが良いかというと、原作の中でも日和が日記に「“うらやましい”が“妬み”になってはいけない」という意味のことを書いてましたし…。日本人の感情として“平等”を求める部分も強いので、そのあたりも難しいですよね。ぴあのアプリ(無料)をダウンロードすれば、アプリ読者限定写真が見られます!ダウンロードは こちら(dpia-app://contentAll?contentId=8f965a8e-00e0-4b10-b8dd-1deb8c5597d1&contentTypeId=2) から『総理の夫』9月23日(木・祝)全国ロードショー(C)2021「総理の夫」製作委員会取材・文:黒豆直樹撮影:伊藤彰紀(aosora)、AKINORI ITO(aosora)田中圭スタイリスト:伊里瑞稀ヘアメイク:花村枝美(MARVEE)中谷美紀スタイリスト:岡部美穂ヘアメイク:下田英里衣装協力=ドレス/バイ マレーネ ビルガー(エスアンドティ)イヤリング/ヴァンドームブティック(ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店)ブレスレット/ハム(エスケーパーズオンライン)パンプス/スタイリスト私物エスアンドティ 03-4530-3240ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店 03-3351-3521 エスケーパーズオンライン 03-5464-9945
2021年09月21日俳優の田中圭と中谷美紀がW主演を務める、映画『総理の夫』(9月23日公開)の主題歌と本予告映像が15日、公開された。同作は原田マハ氏による『総理の夫 First Gentleman』(実業之日本社文庫)の実写化作。42歳で史上最年少にして史上初の女性総理となった凛子(中谷美紀)の夫で鳥類学者の相馬日和(田中圭)は、史上初のファーストジェントルマンとして担ぎ上げられてしまい、「政界」という未知なる世界で奮闘する。主題歌を務めるのは、世代を問わず支持を得ているmiwa。本作のために「アイヲトウ」を書き下ろし、力強い楽曲と真っ直ぐなメッセージで映画の世界観を表現した。タイトルは、中谷演じる凛子の「信を問う、をやってみようと思うの」という台詞からインスピレーションを受けており、中谷も「隠喩として曲のタイトルに用いて素敵だなと思います。明日に向けての希望を与えてくれる、女性にとって心強い応援歌」とコメントしている。この度、主題歌「アイヲトウ」が彩る予告編も解禁された。突然、“総理の夫”となった田中圭演じる日和の人生が激変する様子が冒頭で明らかに。マスコミ対策、追っかけ、監視と“巻き込まれた夫”の姿がコミカルに描かれる。さらに総理である凛子が妊娠したことで、状況は一変。「すごいよ〜! 凛子!」と喜ぶ日和だが国民のさらなる大注目を浴び、2人を取り巻くキャラクターたちもクセだらけとなっている。○miwa コメント「初めて日本に誕生する女性総理」。芯の強い女性を描いている作品だと思いましたので、その主題歌を担当させて頂けるのは嬉しく、光栄でした。作品を拝見して、いくつか曲を書いたのですが、「今までのmiwaの楽曲にない、新境地へ挑戦して欲しい」と(プロデューサーから)言って頂いたこともあり、最終的に書いた数曲の中でも力強いタイプの楽曲となりました。「アイヲトウ」というタイトルは、「私、初めて“信を問う”をやってみようと思う」という(中谷美紀演じる)凛子さんの劇中のセリフにインスピレーションを受けました。凛子さんの芯の強さ、真っ直ぐなところは、同じ女性として、勇気をもらうシーンが沢山あります。人としての生き方や生きる道、“選択する勇気”を感じられる作品でありながら、それ以上に夫婦の愛や信頼、絆に重きがある作品だなとも思います。「アイヲトウ」も自分で選択した強い女性をイメージした楽曲ですが、その選択ができるのは、大切な人がいるから、というメッセージも込められているので、そこも感じていただけたらなと思います。○田中圭 コメント(『総理の夫』の)完成作を試写で観させて頂いた時、登場人物みなに感情移入をして後半1時間ずっと泣いていました。それは悲しい涙ではなく、最後は力強い終わり方でした。本編が終わり、感情的にどう落ち着ければよいのかを思っていたところにこの主題歌が流れ、心が落ち着く、浄化されていく、より前向きになれるように気持ちを上げてくれました。○中谷美紀 コメント映画では解散総選挙で「信を問う」という言葉を使っていたのですが、それを汲み取り、隠喩として曲のタイトルに用いてくださったのがすごく素敵だなと思います。今のようなとても厳しい時代でも、明日に向けての希望を与えてくれる曲をmiwaさんが書いて下さり、私たち女性にとって心強い応援歌です。(C)2021「総理の夫」製作委員会
2021年07月15日田中圭と中谷美紀が日本初の女性総理とその夫・ファーストジェントルマンとしてW主演する映画『総理の夫』。この度、本作の主題歌が、劇中の台詞がきっかけになったmiwaの「アイヲトウ」に決定、本予告映像が解禁となった。主題歌を務めるのは、「ヒカリへ」が大ヒットし一躍名を馳せ、さらには自身のイメージを覆す楽曲「リブート」でも話題となり、世代を問わず支持を得ているmiwa。今回は本作のために、力強い楽曲と真っ直ぐなメッセージで映画の世界観を表現した「アイヲトウ」を書き下ろした。主題歌が完成するまでのエピソードを聞いた“総理の夫”鳥類学者・日和役の田中さんは、完成した映画本編を観て「登場人物みなに感情移入をして後半1時間ずっと泣いていました」と言い、さらにエンドロールを締めくくるこの楽曲で、「心が浄化され、前向きになれる」と大絶賛。「アイヲトウ」というタイトルは、中谷さん演じる日本初の女性総理大臣・凛子の「信を問う、をやってみようと思うの」という台詞からインスピレーションを受けており、中谷さんも「隠喩として曲のタイトルに用いて素敵だなと思います」とコメント、「明日に向けての希望を与えてくれる、女性にとって心強い応援歌」と語っている。そして、「芯の強い女性を描いている作品だと思いましたので、その主題歌を担当させて頂けるのは嬉しく、光栄でした」と語るmiwaさん。「作品を拝見して、いくつか曲を書いたのですが、『今までのmiwaの楽曲にない、新境地へ挑戦して欲しい』と(プロデューサーから)言って頂いたこともあり、最終的に書いた数曲の中でも力強いタイプの楽曲となりました」と明かす。さらに「凛子さんの芯の強さ、真っ直ぐなところは、同じ女性として、勇気をもらうシーンが沢山あります」と言い、「自分で選択した強い女性をイメージした楽曲ですが、その選択ができるのは、大切な人がいるから、というメッセージも込められている」と語った。総理の妊娠も発覚!迫る総選挙!予告編映像そんな主題歌「アイヲトウ」が彩る予告編では、突然、“総理の夫”となった田中さん演じる日和の人生が激変する様子が冒頭で明らかに。マスコミ対策、追っかけ、監視と“巻き込まれた夫”の姿がコミカルに描かれる。その上、総理である凛子が妊娠したことで状況は一変!「すごいよ~!凛子!」と喜ぶ日和だが、国民のさらなる大注目を浴びることになり、何やら2人を取り巻くキャラクターたちもひと癖もふと癖もありそうで、さらに期待が高まる映像となっている。『総理の夫』は9月23日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:総理の夫 2021年9月23日より全国にて公開©2021「総理の夫」製作委員会
2021年07月15日6月中旬の東京。恵比寿にある商業施設から出てきたのは、鮮やかなピンクのドレスが目をひく中谷美紀(45)。撮影が終わったあとのようだ。周囲のスタッフと目を合わせて挨拶をする中谷の様子は、遠目に見ても丁寧で感じがいい。現場には、田中圭(36)の姿も。「中谷さんと田中さんは9月公開の映画『総理の夫』でW主演を務めます。昨秋クランクアップしていますから、その日は宣伝のための撮影でしょう」(芸能関係者)秋公開作の宣伝活動が始まっているとはやや早い気もするが……。「中谷さんが日本にいるうちに、ということなのでは。彼女はオーストリアと日本の二重生活中ですからね」(前出・芸能関係者)’18年11月に8歳年上のドイツ人ヴィオラ奏者、ティロ・フェヒナー氏との結婚を発表した中谷。「彼が’16年にコンサートで来日した際に、飲食店でたまたま近くに居合わせたのが、出会いです。一人で食事していた中谷さんの携帯電話が鳴ってしまい、数人で食事していた彼のグループに謝ったことから会話が始まったそうです」(スポーツ紙記者)映画のような出会いから間もなくして交際を開始し、のち結婚。この4年ほど、中谷は1年の半分ほどをオーストリアで過ごして、仕事があるときには日本に帰る、という生活スタイルをとっている。ただ、この国際結婚夫婦もコロナ禍に直撃されてーー。■「夫はツアー中止で失業状態に…」《夫は予定されていたツアーが次々中止となり、失業状態》(『婦人公論』2月24日号)そう中谷自身が話している。「夫のフェヒナー氏は世界三大オーケストラに数えられるウィーンフィルの奏者として世界を飛び回る身。平時は忙しい人です。ただコロナ禍で昨年3月から6月までは公演がすべてストップ。その後も通常どおりには公演できていない状態です」(前出・芸能関係者)そんな状況を受けてか、中谷には心境の変化があったようでーー。「今年5月にインスタグラムを始めたんです」(前出・芸能関係者)公式サイトで中谷は、これまでSNS発信をしなかった理由を次のようにつづっている。《たったひとりの静かな時間を確保するために、お休みの日を誰かに知られてしまうことを何よりも恐れていました》(6月2日付)守ってきた“自分ひとりの時間”を捨てSNSを解禁したことを、前出の芸能関係者はこう見る。「海外生活ということもあり、私生活を見せることに抵抗がなくなっているのかもしれません。2月にはオーストリアでの田舎暮らしをまとめた著作も出版しています。それに夫の仕事が減ったことで、“私が仕事を頑張らなくちゃ”と気を引き締めた部分もあったのでは。中谷家は“夫婦のお財布は別”だそうですが、いざというときは支え合っていくでしょうから」映画『総理の夫』は中谷演じる史上初の女性総理とその夫の物語。凛として“出稼ぎ”に励む、中谷のたくましさにぴったりだーー。
2021年07月09日田中圭と中谷美紀がW主演で、日本初の女性内閣総理大臣とその夫・ファーストジェントルマンを演じる映画『総理の夫』。この度、“あの世界的名画”を下敷きにして描かれた革命ビジュアルが解禁された。このイラストビジュアルは、これまでに音楽雑誌「ミュージックマガジン」の表紙を長年に渡って手掛け、パリコレで「YOHJI YAMAMOTO」とコラボレーションし話題を集めるなど、広告・装幀、CDジャケットなど国内外で活躍するイラストレーター・サイトウユウスケ氏によるもの。フランス7月革命を題材にウジェーヌ・ドラクロワが描いた「民衆を導く自由の女神」を下敷きにしている。中谷さん演じる総理大臣・凛子が自身の所属する直進党の旗を掲げ、民衆を導く傍ら、田中さん演じるその夫・日和も必死な表情で相棒のインコと一緒に寄り添っている。「未来をあきらめない!」という劇中でもキーとなるフレーズが、日本に“革命”の風が吹くことを期待させる。さらには、日和と凛子の周りの人々にも注目すると、日和の顔や「そ~りん」と描かれたファンメイドのうちわを持った民衆、そしてカメラを手に横たわるパパラッチまでも!このビジュアルは本作のチラシにも採用、4月23日(金)より随時、全国の劇場(一部を除く)にて設置されていく予定という。『総理の夫』は9月23日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:総理の夫 2021年9月23日より全国にて公開©2021「総理の夫」製作委員会
2021年04月15日俳優の田中圭と中谷美紀がW主演を務める、映画『総理の夫』(9月23日公開)のイラストビジュアルが15日、公開された。同作は原田マハ氏による『総理の夫 First Gentleman』(実業之日本社文庫)の実写化作。42歳で史上最年少にして史上初の女性総理となった凛子(中谷美紀)の夫で鳥類学者の相馬日和(田中圭)は、史上初のファーストジェントルマンとして担ぎ上げられてしまい、「政界」という未知なる世界で奮闘する。このイラストビジュアルは、これまでに音楽雑誌「ミュージックマガジン」の表紙を長年に渡って手掛け、パリコレでYOHJI YAMAMOTOとコラボレーションし話題を集めるなど、広告・装幀、CDジャケットなど国内外で活躍するイラストレーター・サイトウユウスケ氏によるもの。ウジェーヌ・ドラクロワがフランス7月革命を題材に描いたとされる「民衆を導く自由の女神」を下敷きにして描いたイラストとなっており、総理大臣=凛子が自身の所属する直進党の旗を掲げ神々しく民衆を導く傍ら、夫=日和も必死な表情で相棒のインコと一緒に寄り添っている。「未来をあきらめない!」という劇中でもキーとなるフレーズが、日本に“革命”の風が吹くことを期待させる。さらには、日和と凛子の周りの人々にも注目すると、日和の顔や「そ〜りん」と描かれたファンメイドなうちわを持った民衆、そしてカメラを手に横たわるパパラッチまでも描かれており、細部まで楽しめる様になっている。このビジュアルは、本作のチラシでも使用されており、23日より随時、全国の劇場(一部を除く)にて設置されていく予定だ。
2021年04月15日敵は己にあり。韓国代表に3-0で完勝したSAMURAI BLUEが『FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選』モンゴル戦に臨む。日本代表はここまで『アジア2次予選』4試合を終えて全勝、勝点12でグループF首位なのはもちろん、相手に1点たりとも許していない。対するモンゴルは1勝5敗で5位とグループ最下位に沈む。前回のホーム戦は2019年10月10日・埼玉スタジアム2002に消化。日本がボール保持率72%、シュート数41本、被シュート数0本と圧倒的な内容で6-0の大勝をマークした。韓国代表を寄せ付けなかった日本代表がモンゴル代表に苦戦するとは考えにくい。しかも試合が新型コロナウイルスの感染状況によりモンゴルでの開催が困難となり、無観客とは言えホームで行われるのであればなおさらだ。森保監督は格下と戦う際、モチベーションの源がどこにあるかが重要だと説いた。「対戦相手によって、自分たちのモチベーションを与えられるのではなく、我々はどういう目的・意義で戦っているか再確認して向かっていかないといけない。韓国戦は親善試合だが、モンゴル戦はW杯出場、その先の目標に向かって2次予選突破という目標の途中にある試合。我々が目標とすることを達成するには常に個人のレベルアップとチームのレベルアップが必要。それは対戦相手にレベルアップしてもらうことではない。自分たちがもっと強くなる、もっとうまくなるためには自分たちで高い志を持ってやることが重要。今コロナ禍や自然災害で困っている方々のために励ましのエールになるような試合をしたい。もう一度応援してくれている人々のために何をしなくてはならないかをという目的を確認して試合に臨みたい」また指揮官は今回のモンゴル戦ならではの難しさも口にした。「第1戦は6-0という結果を踏まえると格下相手と思われるかもしれないが、ここは絶対に勝たないといけない相手。勝って当たり前と思われるチームとの対戦ほど難しいことはない。自然とモチベーションが高まる韓国戦の後の難しさもある」韓国戦からある程度メンバーを入れ替えるのか問われると、森保監督はこう答えた。「大きく変えようとは今のところは思っていない。韓国戦で成果と課題を得て、どうやってレベルアップしていくか突き詰めていきたい。変えるポイントはコーチ陣と話し合っている。前回の結果を踏まえるとメンバーを大幅に変えて、選手たちを使っていきたいと思うが、軸をしっかり持って公式戦を勝ち抜いていくことを考えたい」システム変更についてはこう述べた。「基本的には韓国戦でやった形でスタートしたい。試合の中で変えた方がいいと思えば3バックに変えるかもしれない。じつはそこ迷っていると言うか。3バックをやるのもありかなと思っているし、選手をどう使えばいいか、いろいろな考えが巡り巡っている。前回は6-0で勝ったが、選手たちが試合の中で個々のやり方を100%発揮する、チームとしてもしっかり機能できるようにお互いが意思統一しながら戦う、選手たちが戦うインテンシティを相手に合わせるのではなく、内向きのモチベーションをもって、選手たちがピッチ上で戦ってくれた結果が6-0につながったと思う。今回も選手たちが内向きのモチベーションを発揮してくれることを望んでいる。そして応援してもらっている方々に、『じゃあ私も、じゃあ俺も明日からがんばろう』と思ってもらえるような試合にしたい」森保一監督(C)JFA監督と同様に選手たちにも油断はない。韓国戦の手応えを得た選手たちはモンゴル戦へ向けて気を引き染めた。「(トップ下か左サイドのどちらのポジションがやりやすいかとの質問に)どっちでもプレーできるが、トップ下が一番プレーしやすい。でもチームでも左でも右でもプレーしているし、どこでもチームに貢献したい。(遠藤航&守田英正のボランチについて)頼もしかった。航くんはボールを奪って攻撃をビルドアップしてくれる。守田もボールをさばきながら攻撃参加を積極的にやってくれた。ふたりの特徴が攻守で重要な存在になっていたと感じた。(鎌田大地とのコンビについて)僕はどっちかと言えば中でプレーしたいタイプなので、大地と被らないようにしたいと話していたし、互いにポジション気にしながらプレーした。割とうまくいった部分はあるかなと手応えを感じた。特に大地のポジションのところはこっちがカウンターする時、そこのスペースをうまく使って、ゴールにつながった部分はあった」(南野拓実)「(韓国戦での負傷について)今はもう大丈夫、休んだおかげで大丈夫。今はしっかり準備ができている。(引いて守る相手への攻撃について)日本が常にボールを支配してプレーできると思うので、前の選手が早く1点取ることによって楽に試合できると思う。早くゴールを取りたい。スペースがなくても近い距離でプレーできる選手ばかりなので、そんなに心配していない。(トップ下のプレーについて)トップ下は自分に合っているポジション、ゴールとかアシストは出続けるために必要。ただ自分が絶対という感じにはならない、パスしてチャンスになるならパスをするし、チームが勝てるようにやることが一番大事。トップ下ではなくても、自分のできることは最大限やる。そこまでの気負いはない。うまく回りの選手を使えて、うまく使われる側にもなれるというのが将来的な特徴になってくると思う。僕自身はもうひとつ下のポジションをしたいので、自分が将来的に上のクラブでやるために必要なことにトライしている。守備も運動量も必要だし、現代フットボールでは中盤はすべてできないといけない。ほかのトップ下と違って、そこまで多くゴール取る選手ではない。周りをうまく使って、ラストパスも出せる、そこまでゴールにこだわりすぎていないのも特徴」(鎌田大地)「(韓国戦の評価)ほかの選手とコミュニケーションが取れない中、チームとして高いパフォーマンスができたのは自信になったし、何よりも3-0で勝ててよかった。(柴崎岳について)岳くんには素晴らしいものがいろいろある。守備の部分では負けていないと思うが、攻撃のセンスや一本のパスで刺すというのはまだまだ僕に足りていない。勝ち負けはわからないが、岳君に負けないように攻撃の部分はもっともっと伸ばしていかないといけない。(遠藤について)僕と考えが似ている。守備では奪いに行くタイミングとか似ている。航くんに少し後ろを見てもらって、僕が前へ行くのはお互い共有できている。ビルドアップでも距離が離れたり近すぎることもなく、お互いの距離がすごくよかった。思い切って飛び出した時もカバーに入ってくれるので、不安がない。(モンゴル戦へ向けて)相手のレベル云々ではなく、親善試合ではなく、公式戦。やるサッカーが変わるわけではないが、結果へのこだわり、プレッシャーを楽しむことが必要。韓国戦でやったプレーをベースにして、僕のところでファールが多かったり、低いところで奪われたりすることがあったので、そこを修正していかないといけない」(守田英正)「(守田について)もともといい選手だし、前に代表でやった時から知っているし、守備でしっかり潰せるし、ボール動かすところ似ている。韓国戦ではお互いにいい距離感でプレーできたと思うし、攻守の面でもお互いのポジションを見ながら立ち位置を変えてやることができた。どっちがやりやすいとかはなく、岳でも守田でもフィーリングは悪くなかった。(モンゴル戦に向けて)今回のメンバーを見ても自分の年齢も上になったので、チームを引っ張っていく存在にならないとという認識はある。もう、結果がすべて。予選は勝ち進んで、本大会で結果を残すことにフォーカスしないといけない。明日、相手によって変わらずに、韓国戦と同じようにやれるのか。相手は気にせずに、どうすれば自分たちのパフォーマンスを高く出せるか意識していきたい」(遠藤)モンゴル戦に臨む日本代表メンバーは以下の通り。【GK】1西川周作(浦和)、12権田修一(清水)、23前川黛也(神戸)【DF】22吉田麻也(サンプドリア / イタリア)、19佐々木翔(広島)、2松原健(横浜FM)、13山根視来(川崎F)、4畠中槙之輔(横浜FM)、20中谷進之介(名古屋)、3小川諒也(F東京)、16冨安健洋(ボローニャ / イタリア)【MF】8稲垣祥(名古屋)、7江坂任(柏)、6遠藤航(シュツットガルト / ドイツ)、14伊東純也(ヘンク / ベルギー)、10南野拓実(サウサンプトン / イングランド)、11古橋亨梧(神戸)、5守田英正(サンタ・クララ / ポルトガル)、17脇坂泰斗(川崎F)、21川辺駿(広島)、9鎌田大地(フランクフルト / ドイツ)【FW】15大迫勇也(ブレーメン / ドイツ)、18浅野拓磨(パルチザン / セルビア)『FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選』日本代表×モンゴル代表は3月30日(火)にはフクダ電子アリーナにてキックオフ。仕様の模様はフジテレビ系列にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年03月30日SAMURAI BLUEが日本のピッチに1年4か月ぶりに立つ。国際Aマッチとしては2011年8月以来となる日韓戦が本日キックオフを迎えるのだ。十年一昔と言うが、日韓戦の雰囲気もかなり変わって来た。3月24日、オンラインでの前日会見に臨んだ森保一監督は韓国を「お互いを高め合えるライバル、そしてアジアを引っ張っていく仲間」と評すとともに、現役時代の日韓戦を「私はコンプレックスや特別な気持ちを持たずに戦えた」と振り返った。さらに「まず試合をするにあたって勝利を目指すための準備をしたい。相手が韓国だから勝利を目指すのではなく、日本代表として活動する以上勝利を目指す。勝利という結果をサポーターに届け喜んでもらえるように、笑顔になってもらいたい。今日コンディションを確認し、明日ベストメンバーを送り出したい」とコメントした。森保一監督 (c)JFA指揮官は韓国代表のイメージについて、次のように口にした。「ダイナミックに激しく厳しくアグレッシブに戦うのがベース。攻撃ではGKからビルドアップしてチャンスを作る。守備では前線からプレッシャーをかける時、オーガナイズして制限をかけてボールを奪い、組織的に戦うというところが今の監督になってチームとして成熟してきている」では、ダイナミックでアグレッシブな韓国に対して日本はどう戦うのか。「韓国がダイナミックかつアグレッシブに戦うチームなら、日本はダイナミックかつ組織的に戦えるチーム。我々としては球際を激しく厳しく戦う。スタートから勇敢にアグレッシブに戦う姿勢が大事だと思っている。局面での攻防はかなり激しくなると思うが、個々の局面で上回ってほしい。それに攻撃でのサポートと守備でのカバー、個の能力を最大限に発揮しながら、組織的に戦いたい」選手の大半は韓国代表に特別な感情を持っていない。「日韓戦のイメージはあまりない。(2013年7月『EAFF 東アジアカップ』では出場していないので)あまり覚えていない。韓国は強いチーム、激しく来るので面白い試合になるんじゃないかなと思う」(大迫勇也)「僕自身、特別な気持ちはない。ただ周りから言われる。相手どうこうではなく、全力でやるためにいい準備をするだけ」(浅野拓磨)「僕の中でも日本のライバルと言えば、韓国というイメージが小さい頃からある。でも世代代表でもやったことがないので」(鎌田大地)「正直そこまで意識していない。久しぶりの代表活動で、少しメンバーが代わった中、どういうサッカーができるか。また自分自身成長した姿を見せないといけないと思っている。対韓国と言うより自分たちにフォーカスしている」(遠藤航)「なかなかないチャンス。逆に貴重。自分たちの立ち位置がわかる試合」(西川周作)もう少し熱を帯びたコメントを発した選手もいる。「色々な意味で注目度の高い一戦だと思うし、どういう状況であれ日韓戦は非常に重要だと理解している。A代表では初、アンダー世代とは全然重みが違うと思うので、内容よりも結果が大事な試合だと理解している」(南野拓実)「日本でやれるのでしっかり勝ちたい。(2017年12月の)『E-1』の時に(1-4で)負けたのが印象に残っている。リベンジしたい気持ちはある」(伊東純也)吉田麻也 (c)JFAそんな中、キャプテンであり、フィールドプレイヤー最年長でもある吉田麻也のコメントは他の選手とは一線を画していた。吉田は「日本代表で戦う以上、最も大切な試合だと思う。どの試合も代表戦は大事だが、それだけ韓国代表と戦うことは大切なことで、絶対に勝たなければいけない試合。僕だけではなくて韓国代表もそう思っているはず」とキッパリ。さらに「10年ぶりということで、当時は僕や権田(修一)選手が一番若かった。練習からいかにこの対戦が日本代表にとって大切なものか伝えていかなければいけないし、何よりプレーで示していきたい。個人的には『ロンドン五輪』(3位決定戦で0-2)で負けた時は本当に悔しかった。2度と韓国に負けたくないと思った。(前回の日韓戦の)札幌でのゲームは(2得点した)香川(真司)選手に勝たしてもらったようなもの。この10年韓国とやるのを楽しみにしてきた」と続けた。日韓戦の重要性を若い選手たちに説く必要性を吉田は語った。「正直、長く韓国戦をやっていなかったし、僕もバチバチに予選で戦っていない。僕らが日韓戦がいかに重要か伝えられたギリギリの世代。10年空いてしまい、そこを伝えられていないことに若干の危惧がある。まずひとつは負けられない、絶対に勝たなければいけない試合だということ。今の時代にそぐわないかもしれないが、昔は『足が折れても』とか『身体が壊れてもぶつかっていかなければいけない』『勝たなければいけない』という表現をよくしていた。だから、僕よりも下の世代にそういう表現で伝えるのが合っているのかはわからないが、キャリアの中で一番大事になる試合というのは意識してほしい」選手たちの韓国戦のとらえ方はそれぞれだが、今回のコロナ禍での代表活動に対する感謝の念を同じだった。監督、選手たちは異口同音に「このような大変な状況でサッカーができることを感謝し、勝利を届けたい」と誓った。韓国戦、モンゴル戦に臨む日本代表メンバーは以下の通り。【GK】1西川周作(浦和)、12権田修一(清水)、23前川黛也(神戸)※【DF】22吉田麻也(サンプドリア / イタリア)、19佐々木翔(広島)、2松原健(横浜FM)、13山根視来(川崎F)※、4畠中槙之輔(横浜FM)、20中谷進之介(名古屋)※、3小川諒也(F東京)※、16冨安健洋(ボローニャ / イタリア)【MF】8稲垣祥(名古屋)※、7江坂任(柏)※、6遠藤航(シュツットガルト / ドイツ)、14伊東純也(ヘンク / ベルギー)、10南野拓実(サウサンプトン / イングランド)、11古橋亨梧(神戸)、5守田英正(サンタ・クララ / ポルトガル)、17脇坂泰斗(川崎F)※、21川辺駿(広島)※、9鎌田大地(フランクフルト / ドイツ)【FW】15大迫勇也(ブレーメン / ドイツ)、18浅野拓磨(パルチザン / セルビア)※=日本代表初選出、名前の前の数字は背番号。来日した韓国代表のメンバーは以下の通り。【GK】キム・スンギュ(柏)、キム・ジンヒョン(C大阪)、チョ・ヒョヌ(蔚山現代)【DF】キム・ヨングォン(G大阪)、キム・ヨンビン(江原)、キム・テファン(蔚山現代)、パク・チュホ(水原)、パク・ジス(水原)、ウォン・ドゥジェ(蔚山現代)、ユン・ジョンギュ(ソウル)、ホン・チョル(蔚山現代)【MF】ナ・サンホ(ソウル)、ナム・テヒ(アル・サッド / カタール)、ユン・ビッカラム(蔚山現代)、イ・ガンイン(バレンシア / スペイン)、イ・ドンジュン(蔚山現代)、チョン・ウヨン(アル・サッド / カタール)、チョン・ウヨン(フライブルク / ドイツ)、ファン・ヒチャン(RBライプツィヒ / ドイツ)、イ・ジンヒョン(大田)、キム・インソン(蔚山現代)【FW】イ・ジョンヒョプ(慶南)、チョ・ヨンウク(ソウル)、チョ・ジェイワン(江原)『国際親善試合』日本代表×韓国代表は3月25日(木)・日産スタジアムにてキックオフ。3月30日(火)にはフクダ電子アリーナにて『FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選』日本代表×モンゴル代表を開催。日韓戦の模様は日本テレビ系列、モンゴル戦はフジテレビ系列にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年03月25日俳優の田中圭と中谷美紀がW主演を務める、映画『総理の夫』(9月23日公開)の追加キャスト、ビジュアル、速報映像が23日、公開された。同作は原田マハ氏による『総理の夫 First Gentleman』(実業之日本社文庫)の実写化作。42歳で史上最年少にして史上初の女性総理となった凛子(中谷美紀)の夫で鳥類学者の相馬日和(田中圭)は、史上初のファーストジェントルマンとして担ぎ上げられてしまい、「政界」という未知なる世界で奮闘する。公開日は9月23日に決定し、追加キャストも発表。ファーストジェントルマンとなった日和(田中圭)付きの広報を担当することとなるシングルマザーの「ドS内閣広報担当」富士宮あやかを貫地谷しほり、凛子(中谷美紀)の秘書として活躍する「イケメン総理秘書」島崎虎山を工藤阿須加、日和が働く鳥類研究所で働く「隠れ美人のミーハー鳥類研究員」伊藤るいを松井愛莉が演じる。鳥類研究所のトップである「ゴマすり鳥類研究所所長」徳田実を木下ほうか、「あやしい巨漢フリーライター」阿部久志を米本学仁、「ポーカーフェイス官房長官」小津智祐を嶋田久作がそれぞれ演じ、日和と凛子の周りで起こる数々の出来事に関わることに。さらには、片岡愛之助が「総理の夫の兄でキザな勘違いCEO」相馬多和を、余貴美子が「総理の夫の母で財界の超大物」相馬崇子を、岸部一徳が「腹黒な政界のドン」原久郎を演じ、ベテラン俳優陣が「田中圭&中谷美紀内閣」の脇を固める。この豪華な面々に加え、日和と凛子、そして「総理の夫のアイボー」インコまで登場するキャラクタービジュアル、そして凛子が国会に立つ速報映像も公開された。○田中圭 コメント日和は巻き込まれ型の主人公で、皆様が生きてくれたキャラクターに振り回されてばかりです。だからこそ皆様のお芝居をキチンと受けとる事に専念しましたし、受けていて心地良く、おっかなくて、でもやっぱり面白くて。毎日大変でした。日和は全員から責められるという稀有な存在ですので、出演者皆様のお芝居を沢山感じる事ができたのも幸せでした。癖がすごい皆様、最高でした。是非劇場で、日和の気持ちになって振り回されて欲しいです。○中谷美紀 コメント岸部一徳さんをはじめとする憧れの先輩たちの、柔軟かつゆとりあるお芝居に 支えられて安心感を覚え、初めて共演させていただいた貫地谷しほりさんの緻密 かつ繊細なお芝居に心震わされ、松井愛莉さんや工藤阿須加さんといったお若い 役者さんたちの実直なお芝居から刺激を受けた幸せな日々でした。○貫地谷しほり コメント田中さんとの共演は久々だったのですが気付いたら隠し撮りされたり、変わらない圭くんがそこにいて、圭くんの明るいオーラで現場が和やかに進んでいきました。そして凄い設定にも関わらず思わず納得してしまう中谷さんの総理としての存在感に圧倒されました。楽しい夏になりました。○工藤阿須加 コメントお二人が出演されている作品を昔から観ていたので、今回共演させて頂き、いつか一緒に芝居をしたい! という願いが叶いました。撮影初日に中谷さんから「秘書の雰囲気を醸しだしてるね!」と声を掛けて頂き嬉しかったですし、役との向かい方や佇まいを近くで見せていただいたこと、田中さんはひとつひとつのお芝居の切り替えの速さ、柔軟性、毎回変化される表情を近くで見せて頂いたこと、お二人との時間は沢山勉強させて頂きましたし、素敵な時間を過ごすことができました。○松井愛莉 コメント田中圭さんは初めましてだったのですが、とても気さくに話しかけていただきました!周りを明るくしてくれる太陽みたいな方でした。中谷美紀さんは一度共演させていただいたことがあるので、またご一緒できてとても嬉しかったです!合間で色んなお話ができて、私の演じる役をおもしろいねと笑ってくださいました!いつもご丁寧で美しく、優しい方でした!そんな素敵なお二人とご一緒できて、光栄です。とても濃い時間を過ごすことができました。(C)2021「総理の夫」製作委員会
2021年03月23日国内のピッチに日本代表が帰って来る。A代表が韓国との国際親善試合を経て、『FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選』モンゴル戦に臨み、五輪代表がU-24アルゼンチン代表と2連戦を行うのだ。3月18日に反町康治技術委員長と森保一監督が日本代表メンバー発表オンライン会見に登壇、翌19日に反町委員長と横内昭展代行監督がU-24日本代表メンバー発表オンライン会見に出席し、抱負を語った。「コロナ禍の難しい状況の中で国際試合をすることになった。この期間、最善の準備をして、ぜひともいい2試合にしたい」(反町委員長)「3月に試合をさせてもらうことに感謝している。コロナ禍で代表戦をさせてもらう意義を感じながら試合をしなければならない。目の前の一戦一戦に最善を尽くすというこれまでの形を続けたい。韓国戦で応援してくれるみなさんに勝利を届けたい。また試合が終わってからみなさんに笑顔になってもらうことをイメージしながら戦いたい。魂を込めて戦えるように準備したい」(森保監督)「『東京五輪』へ向けての準備は当然、我々はその後のことも含めて活動している。日本代表を強くするその一点に尽きる」(反町委員長)「久しぶりの活動、国際試合になると1年以上空いている。コロナ禍で親善試合を組んでもらい感謝の念を伝えたい。国内組、海外組を合わさったメンバーで強豪と戦える貴重な機会。こういう難しい状況で試合ができる感謝とプレーできる喜びを選手たちには感じてほしい。試合をすることにいろいろ意見があるかと思うが、サッカーで少しでも元気や勇気を与えられればと思っている」(横内代行監督)韓国戦、モンゴル戦に臨む日本代表メンバーは以下の通り。【GK】権田修一(清水)、西川周作(浦和)、前川黛也(神戸)※【DF】吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、松原健(横浜FM)、山根視来(川崎F)※、畠中槙之輔(横浜FM)、中谷進之介(名古屋)※、小川諒也(F東京)※、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)【MF】江坂任(柏)※、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、原川力(C大阪)※、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、古橋亨梧(神戸)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、川辺駿(広島)※、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、坂元達裕(C大阪)※【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(パルチザン/セルビア)※=日本代表初選出森保一監督 (c)JFAクラブとの交渉で招集できなかったメンバーについて問われると、反町委員長はこのように返答した。「ここで名前を挙げることはできないが、ケガやコロナの関係で招集を見送った選手が何人かいることは間違いない。同じ国でもクラブによって対応が違うので、最後まで調整と言うか、決めていくことが難しかった。我々としてはその中でベストなメンバーを選出した」U-24代表との兼ね合いについて質問が飛ぶと、森保監督はこう答えた。「反町技術委員長がいつも言うワンチームツーカテゴリーでひとつのラージグループを意識して2試合に臨みたい。A代表はベストチームを作る部分と、U-24の選手たちには基本的にアルゼンチン戦に回ってもらう。東京五輪世代では冨安がひとり入っているが、彼はずっと代表のコアメンバーとしてスタメンで出られるだけのプレーを見せてくれている。ほかの選手でもA代表でスタメンでプレーできる選手もいるが、絶対的なスタメンでなければ、U-24で世界的強豪の素晴らしい相手とプレーする時間が長い方が個の成長につながると思うし、五輪に向けた強化になると思う。またその先のA代表の強化につながる」初招集の選手の評価を尋ねられると、指揮官は次のようにコメントした。「ほかの選手に申し訳ないので個々の選手については控えたい。ただ初招集が8人、また私が監督になってから10人の初招集がいて、チームの半数くらいが初招集になっている。なぜ彼らを招集したかと言うと、それはJリーグで彼らが存在感を見せて、チームの中で輝きを持つプレーをしてくれたので、彼らの力を借りてチーム編成をしたいと選ばせてもらった。一人ひとりがスペシャルな特長、武器を持っている。個々で局面を打開できる、そして所属チームでも見せているように組織の中のいち選手としても連係・連動できるということで選んでいる」U-24アルゼンチン代表戦に臨むU-24日本代表メンバーは以下の通り。【GK】大迫敬介(広島)、沖悠哉(鹿島)、谷晃生(湘南)【DF】板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、渡辺剛(F東京)、町田浩樹(鹿島)、原輝綺(清水)、古賀太陽(柏)、瀬古歩夢(C大阪)、菅原由勢(AZ/オランダ)、中野伸哉(鳥栖U-18)【MF】中山雄太(ズウォレ/オランダ)、相馬勇紀(名古屋)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、三笘薫(川崎F)、田中駿汰(札幌)、旗手怜央(川崎F)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、田中碧(川崎F)、渡辺皓太(横浜FM)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)【FW】食野亮太郎(リオ・アヴェ/ポルトガル)、田川亨介(F東京)横内昭展代行監督/figcaption>強豪のアルゼンチンと対戦できる意義について聞かれると、横内代行監督は「南米予選を見ているが、さらにグレードアップしたメンバーが来そう。攻守に隙のない、いいチームだと感じる。技術はみんな高く、クリエイティブな選手がフィフティー・フィフティーのボールを泥臭く取りに行くタフさも兼ね備えたチーム。そういった相手に球際のトライなどでどれくらいできるのか。激しさに対して日本の技術でどう剥がせるのかなどを試していきたい」と語った。A代表の常連である堂安、久しぶりに選出された三笘、17歳の中野の評価を求められると、監督代行は以下のように答えた。「A代表に絡んだ選手は堂安だけではないが、強豪アルゼンチンと2試合やれるという点で、森保監督とも協議してこちらでやってもらおうということで選ばせてもらった。(三笘は) 昨季、シーズン通して川崎の戦力として高いパフォーマンスを見せている。このチームの立ち上げ当時から見ている選手、もう一段階成長している。Jでプレーして一段と力強さが増した。力で抑えつけられて消えてしまうことが最初はあったが、今は力で来られても引きはがせるタフさが出てきた。(中野は) 昨年からJリーグに出ていた。今季は好調の鳥栖のDFラインの一角を担い、アシストも決め、非常に目立っている。このメンバーに入ってこられるひとりとだと感じ選出した」さらに今回招集を見送った前田大然についても「非常に活躍していてゴールも取り、いい選手であることは間違いない。ただ今朝いろいろな情報を集めてベストメンバーを組んでいるということ。それ以上は控えたい」と言及した。改めてアルゼンチンとの戦いに向けて、反町委員長が「五輪は4か月後に始まる。その大会でメダル獲得に動き出さなければならない。そのための第一歩。昨年は海外で4試合できたが、今年は日本の地でエネルギーを出していかないといけない。ピッチ上からポジティブなエネルギーを出していきたい」と意気込めば、横内代行監督も「世界のトップトップと対戦できるので選手たちもかなりのモチベーションでやってくれると思う。ただサッカーはそんなに甘くはない。相手も本気モード。僕がどうこう言うより、選手がそこで勝ちたいと思うか。有名選手と対峙した時に負けたくないという気持ちが芽生え、意地を見せてくれれば」と期待を寄せた。3月25日(木)・日産スタジアムで『国際親善試合』日本代表×韓国代表、26日(金)・東京スタジアムにて『SAISON CARD CUP 2021』U-24日本代表×U-24アルゼンチン代表、29日(月)・北九州スタジアムにて『SAISON CARD CUP 2021』U-24日本代表×U-24アルゼンチン代表、30日(火)・フクダ電子アリーナにて『FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選』日本代表×モンゴル代表がキックオフ。日韓戦、東京スタジアムでのU-24アルゼンチン代表戦のチケットは3月20日(土・祝)午前10時より一般発売。北九州スタジアムでのU-24アルゼンチン代表戦のチケットは発売中。モンゴル戦は無観客試合として実施。『SAISON CARD CUP 2021』U-24日本代表×U-24アルゼンチン代表のチケット情報日産スタジアム『国際親善試合』日本代表×韓国代表のチケット情報
2021年03月20日俳優の田中圭と中谷美紀が、映画『総理の夫』(来秋公開)でW主演を務めることが22日、明らかになった。同作は原田マハ『総理の夫 First Gentleman』(実業之日本社文庫)の実写化作。42歳で史上最年少にして史上初の女性総理となった凛子(中谷美紀)の夫で鳥類学者の相馬日和(田中圭)は、史上初のファーストジェントルマンとして担ぎ上げられてしまい、「政界」という未知なる世界で奮闘する。主人公である「総理の夫」役の田中は、総理となった妻の部下から監視され、メディアに追いかけ回され、日本中から熱視線を浴び、最愛の妻と溺愛の鳥たちと過ごす時間もままならない毎日が大騒動の夫を演じる。もうひとりの主人公で「史上初の女性総理」を演じる中谷は、5年ぶり、結婚後初の主演映画に。愛する夫に支えられながら、国の未来のため、全国民の幸せのために信念を燃やす容姿端麗、頭脳明晰、完全無欠な日本のニューリーダー役となる。メガホンを取るのは河合勇人監督で、取材に裏づけされた政界の確固たる世界観の中でユーモラスに物語を描いていく。9月にクランクインし、すでに撮了を迎えた同作は、2021年秋の全国公開を予定している。○田中圭 コメント皆様初めまして、こんにちは!!日本初のファーストジェントルマンになりました相馬日和です。何もしない主人公といいますか、巻き込まれ型の最たるものです。最愛の妻が総理になったことで生活が激変し、突然変わる人間関係や、立場。ただの鳥オタクだった僕が、政治という慣れない分野へ参入。そこで生まれる様々な珍事件や人間ドラマを、中谷美紀さん演じるカッコよくて美しい自慢の凛子と二人三脚で頑張りました。個性豊かな癖の強い登場人物達に翻弄され、心温まるストーリーに胸打たれました。笑って泣けて、見てくださった皆様に元気になっていただけるヒューマンコメディです。河合監督とは初めましてでしたが、とても優しかったです。常に麦わら帽子をかぶっていらっしゃいました。スタッフは日本映画を代表するような皆様で、毎日が刺激的でした。日本の未来を明るく輝かせるために一生懸命選挙カーにも乗りました。皆さんに愛される映画になったと思いますので、公開を楽しみにしていてください!劇場でお会いできるのを楽しみにしております!!○中谷美紀 コメント世界各国にて女性首相が誕生する一方で、この日本で女性総理が誕生する日が訪れるのは、はるか遠い未来のようにも思えます。恐らく原作者の原田マハさんが、現状への悲観と、万が一訪れるかもしれない未来へのかすかな希望をこめて書かれた物語の中で、田中圭さんがコミカルかつ愛らしく演じて下さった夫日和とともに、日本初の女性総理、相馬凛子として生きることが叶いました。例え夢物語だとしても、ひとりの女性が、身体的、精神的、社会的ジェンダーに囚われることなくリーダーシップを発揮し、国民に奉仕する姿を、時に笑い、時に涙しながら演じた日々はとても幸せでした。女性総理とその夫の物語ではありますが、これは全ての働く女性と、そのパートナーの生き方についての物語です。気負わず、楽しんでご覧いただける作品になっていると思いますのでぜひ劇場にてご覧下さいませ。○河合勇人監督 コメントようやく世の中に活気が戻って来た今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?コロナの影響が続くなか、まだまだ大変な思いをしていらっしゃる方も多いと思います。そんな中、少しでも多くの方に元気を届けられたらという思いで映画『総理の夫』をお届けします。本作品は、シリアスな政治社会ドラマというよりは妻がたまたま日本の総理になってしまった男が、様々なトラブルに巻き込まれるラブコメディであり、夫婦が絆を取り戻すヒューマンドラマです。主人公演じる田中圭さんは初めてご一緒するのですが、全く気負うことなく自然体で演じてくださり、まるであてがきされたのではないかと思うくらいです。日本初のファーストジェントルマンという役柄にこの上ない魅力を与えてくれました。対する、日本初の女性総理を演じてくれた中谷美紀さんとは20年振りの再会。相変わらずお美しいのは言うまでもなく、スタッフはじめ各方面にきめ細かな気配りをしてくださるなど、日本初の女性総理は、かくやと思わせる素敵な方でした。そして原田マハさんの原作からは、さまざまなイメージが掻き立てられ、湧き出るアイデアを抑えるのが大変でした。映画『総理の夫』が日本に、いや世界に、元気とともに笑顔と活力を与える作品になれば、監督としてこんなに嬉しい事はありません。みなさん、映画『総理の夫』をどうぞよろしくお願いいたします。○原作:原田マハ コメントなぜ日本の総理は当たり前のように男性なのか? それをフィクションで覆してみたかった。凜子は私の理想そのもので、彼女を支える夫・日和は何があっても妻を信じ、陰ながら守り抜く。本作は政界を舞台にした、信じ合い支え合う夫婦愛の物語である。日和役の田中圭さんはお茶目でまっすぐな役柄にぴったり。凛子役の中谷美紀さんは書きながらイメージしていたのでとても嬉しい。このカップルが日本を変える、封切りの日が待ち遠しい。(C)2021「総理の夫」製作委員会
2020年10月22日田中圭と中谷美紀をW主演に迎え、原田マハの20万部超えのベストセラー小説「総理の夫 First Gentleman」を映画化、2021年秋に公開されることになった。42歳、史上最年少にして史上初の女性総理が誕生する。鳥類学者であるその夫は、総理となった妻を微力ながら支えようとするものの、史上初のファーストジェントルマンとして自らも担ぎ上げられてしまい、順風満帆であった夫婦生活は結婚10年目にしてまさかの激変。彼らが「政界」という未知過ぎる世界で奮闘する様を描いていく。田中圭「一生懸命選挙カーにも乗りました」主人公の「総理の夫」で、鳥類学者の相馬日和には、数々の話題作品に出演し、いまもっとも大忙しの俳優・田中圭。総理となった妻の部下から監視され、メディアに追いかけ回され、日本中から熱視線を浴び…最愛の妻と溺愛の鳥たちと過ごす時間もままならない毎日が大騒動のトホホな夫を演じる。田中さんは今回の主人公に「巻き込まれ型の最たるものです。最愛の妻が総理になったことで生活が激変し、突然変わる人間関係や、立場。ただの鳥オタクだった僕が、政治という慣れない分野へ参入。そこで生まれる様々な珍事件や人間ドラマを、中谷美紀さん演じるカッコよくて美しい自慢の凛子と二人三脚で頑張りました」と語る。「笑って泣けて、見てくださった皆様に元気になっていただけるヒューマンコメディです。河合監督とは初めましてでしたが、とても優しかった」とふり返り、「スタッフは日本映画を代表するような皆様で、毎日が刺激的でした。日本の未来を明るく輝かせるために一生懸命選挙カーにも乗りました」と“役作り”をふり返っている。中谷美紀「全ての働く女性と、そのパートナーの生き方についての物語」もうひとりの主人公「史上初の女性総理」には、主演映画としては5年ぶり、さらに結婚後初の映画主演ともなる中谷美紀。この国の未来のため、全国民の幸せのために信念を燃やす容姿端麗、頭脳明晰、完全無欠な日本のニューリーダーをカリスマ性を纏って演じる。「世界各国にて女性首相が誕生する一方で、この日本で女性総理が誕生する日が訪れるのは、はるか遠い未来のようにも思えます」と中谷さん。「恐らく原作者の原田マハさんが、現状への悲観と、万が一訪れるかもしれない未来へのかすかな希望をこめて書かれた物語の中で、田中圭さんがコミカルかつ愛らしく演じて下さった夫 日和とともに、日本初の女性総理、相馬凛子として生きることが叶いました」とコメント。「例え夢物語だとしても、ひとりの女性が、身体的、精神的、社会的ジェンダーに囚われることなくリーダーシップを発揮し、国民に奉仕する姿を、時に笑い、時に涙しながら演じた日々はとても幸せでした」と手応えを語り、「女性総理とその夫の物語ではありますが、これは全ての働く女性と、そのパートナーの生き方についての物語です」とアピールする。河合監督「日本初の女性総理は、かくやと思わせる素敵な方」そんなふたりを軸に、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』など、登場人物たちの強いキャラクター像を引き出す演出に定評のある河合勇人監督が、取材に裏づけされた政界の確固たる世界観の中でユーモラスに物語を描いていく。「主人公演じる田中圭さんは初めてご一緒するのですが、全く気負うことなく自然体で演じてくださり、まるであてがきされたのではないかと思うくらいです」と監督。「日本初のファーストジェントルマンという役柄にこの上ない魅力を与えてくれました」と太鼓判を押す。「対する、日本初の女性総理を演じてくれた中谷美紀さんとは20年振りの再会。相変わらずお美しいのは言うまでもなく、スタッフはじめ各方面にきめ細かな気配りをしてくださるなど、日本初の女性総理は、かくやと思わせる素敵な方でした。そして原田マハさんの原作からは、さまざまなイメージが掻き立てられ、湧き出るアイデアを抑えるのが大変でした」と明かす。原作・原田マハ「このカップルが日本を変える」「なぜ日本の総理は当たり前のように男性なのか?それをフィクションで覆してみたかった」と原田さん。「凛子は私の理想そのもので、彼女を支える夫・日和は何があっても妻を信じ、陰ながら守り抜く。本作は政界を舞台にした、信じ合い支え合う夫婦愛の物語である。日和役の田中圭さんはお茶目でまっすぐな役柄にぴったり。凛子役の中谷美紀さんは書きながらイメージしていたのでとても嬉しい。このカップルが日本を変える、封切りの日が待ち遠しい」と期待のコメントを寄せている。『総理の夫』は2021年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月22日12月11日(金)に公開される映画『新解釈・三國志』に小栗旬、磯村勇斗、阿部進之介の3名が出演することが発表された。西暦約200年の中国・後漢の時代を舞台に、魏・呉・蜀の3国が中国の統一を目指して戦っていた史実をまとめた書物『三國志』。コンテンツを通して親しまれてきたこの歴史エンタテインメントを、『今日から俺は!!』やTVドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ、映画『銀魂』シリーズなど、コメディ界屈指のヒットメイカーとして知られる福田雄一監督がオリジナル脚本で実写映画化した。本作の主演を務めるのは、福田監督と初タッグを組む大泉洋。シリアスからコメディまで幅広い役柄をこなし、圧倒的な存在感を放つ大泉が「蜀」の武将・劉備を演じる。本作は、『三國志』に合わせて毎月3日に新キャストを公開しており、4月に【チーム蜀】の孔明をムロツヨシ、関羽を橋本さとし、張飛を高橋努、5月には【チーム暴】の黄巾を山田孝之、呂布を城田優、董卓を佐藤二朗、6月には【チーム呉】の周瑜を賀来賢人、孫権を岡田健史、黄蓋を矢本悠馬、魯粛を半海一晃、7月には【チーム妻】の、黄夫人を橋本環奈、小喬を山本美月、8月に【チーム舞】の趙雲を岩田剛典、貂蝉を渡辺直美が演じることが明かされた。新キャストの発表と共に特報映像も公開され、毎回高い注目を集めている。そして、本日9月3日に小栗旬、磯村勇斗、阿部進之介が【チーム魏】として本作に参戦することが発表された。小栗は後に魏の王となる野心家で、「革命のジョーカー」と称される曹操役に任命。知力と政治力を持ち、逆らう者には容赦なしの統率力で、大国・魏の礎を築き上げていく。大ヒット公開中の福田監督作品『今日から俺は!! 劇場版』にも出演する磯村は、曹操の覇業を支え、若くして「王佐の才」と称された名軍師・荀イク役。さらに、武勇に優れた隻眼の将軍・夏侯惇を実力派俳優の阿部が演じる。メイキング映像では、曹操演じる小栗が、福田監督と談笑する場面や、本編撮影で勇ましさと笑いを融合した曹操の姿、そしてその隣で見守り支える荀イクと夏侯惇の姿を公開。次々と豪華キャスト陣が明らかとなり、期待が高まっている中、なんと来月の10月3日にも新キャストが発表されるという。一体どんなキャストが出演するのか、『新解釈・三國志』の続報から目が離せない。●小栗旬コメント福田作品に参加するにあたっては、毎回地獄です。錚々たるおもしろい面々の中に入り、“おもしろ”に理解の乏しい私が、一体何ができるというのでしょうか。いつも腹痛との闘いです。できれば出たくないです。という恐怖の日々を過ごし、終わって家に帰って絶望と向き合わなければなりません。それが私の福田組です、...。ジャストミート!!!!!●磯村勇斗コメント福田組への参加は「今日から俺は‼︎」に続き、2作目になります。前作ではシリアスな役だったので、次はコメディー役に挑戦したいと監督にお伝えしていたので、今回のお話が来た時は、遂に面白い事ができる!とワクワクしていました。が、台本を読んだら、曹操に仕える真面目な軍師・荀彧でした。まだまだコメディーへの道は遠いようです。しかし、再び福田組に参加させて頂けた事、小栗旬さん演じる曹操の下でお芝居をご一緒させて頂けた事は何より楽しかったです。是非劇場で笑顔になって頂けたらと思います。●阿部進之介コメントいやー、コメディ作品はほとんど出演してきてないから本当に自信ない。福田監督が笑ってなかった気がする。いやそれじゃダメか。笑ってたのか。笑ってたからオッケー出てたのか。いやあんまり覚えてないな。どうだったかな?後で小栗旬に確認しときます。小栗旬に確認できない皆様は是非劇場で確認してみて下さい。そして面白かった人だけ教えて下さい。明日を生きる糧にします。人助けだと思って劇場に行って下さい。よろしくお願いします。新解釈メイキング映像「チーム魏」『新解釈・三國志』12月11日(金)全国東宝系にて公開
2020年09月03日福田雄一監督のオリジナル脚本で描かれる大泉洋主演『新解釈・三國志』に小栗旬、磯村勇斗、阿部進之介が参加。小栗さんは「魏」の曹操を演じる。いまからおよそ1800年前の中国を舞台に、「魏」「呉」「蜀」の3国が中国の覇権を巡り群雄割拠していた史実をまとめた「三國志」を新解釈で描く本作。大泉さんが「蜀」の劉備を演じる。知力、政治力、そして逆らう者には容赦なしの驚異的な統率力を持って、大国「魏」の礎を築き上げたとされる曹操を演じるのは、大ヒット作品『銀魂』シリーズなどで福田監督から厚い信頼を寄せられる、実力派俳優・小栗旬。野心家としても知られる曹操は、「蜀」と「呉」を巻き込み群雄割拠の覇権争いに革命を起こせるのか!?カリスマ性に溢れた小栗さんの曹操に期待が高まる。「福田作品に参加するにあたっては、毎回地獄」と語る小栗さん。「錚々たるおもしろい面々の中に入り、“おもしろ”に理解の乏しい私が、一体何ができるというのでしょうか。いつも腹痛との闘いです。できれば出たくないです。という恐怖の日々を過ごし、終わって家に帰って絶望と向き合わなければなりません。それが私の福田組です」とコメント。さらに、曹操の覇業を支えた名軍師であり、数々の助言、献策を行い、若くして「王佐の才」と称された荀いくを演じるは、大ヒット公開中の福田監督作品『今日から俺は!! 劇場版』にも出演し、確かな演技力と存在感で活躍の場を広げ続ける磯村勇斗。「次はコメディー役に挑戦したいと監督にお伝えしていたので、今回のお話が来た時は、遂に面白い事ができる!とワクワクしていました」と言う磯村さん。だが、「台本を読んだら、曹操に仕える真面目な軍師・荀いくでした。まだまだコメディーへの道は遠いようです。しかし、再び福田組に参加させて頂けた事、小栗旬さん演じる曹操の下でお芝居をご一緒させて頂けた事は何より楽しかったです」と語る。そして、武勇に優れた隻眼将軍・夏侯惇を演じるのは、コメディからシリアス、さらにはハードボイルドものまで幅広い役柄を演じる実力派俳優・阿部進之介。曹操に最も近い存在として冷静沈着に、曹操の信頼に応え、曹操の築き上げる“魏”の覇道を支える。「いやー、コメディ作品はほとんど出演してきてないから本当に自信ない。福田監督が笑ってなかった気がする」と阿部さん。「笑ってたからオッケー出てたのか。いやあんまり覚えてないな。どうだったかな?後で小栗旬に確認しときます。小栗旬に確認できない皆様は是非劇場で確認してみて下さい」とコメント。今回解禁された「チーム魏」のメイキング映像では、曹操を演じる小栗さんが、福田監督と談笑する場面が映し出されるほか、本編撮影の様子では、勇ましさと笑いを融合したまさに新解釈の曹操を演じる姿や、曹操の様子を隣で見守り支える荀いくと夏侯惇の姿が映し出されている。『新解釈・三國志』は12月11日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:新解釈・三國志 2020年12月11日より全国東宝系にて公開Ⓒ2020「新解釈・三國志」製作委員会
2020年09月03日女優の中谷美紀が4日、東京・表参道ヒルズで開催されたNetflixオリジナルシリーズ『Followers』のワールドプレミアに登場。ワンショルダーの黒ドレスで美しいデコルテや背中を披露した。写真家で映画監督の蜷川実花氏による完全オリジナルドラマとなる同作は、SNS社会において直接的、間接的に影響し合っている人々を、現在の“TOKYOのリアル”を交えながら描いた作品。主人公の人気写真家・奈良リミ役を中谷美紀、女優を夢見て上京し、挫折を味わいながらも成長していく百田なつめ役を池田エライザが演じた。中谷は、演じたリミについて「蜷川実花さんご本人をモデルにした役柄なんですけど、実花さんの写真を拝見すると、被写体に対するほとばしる愛情を感じ、実花さんにしか撮れない写真を撮っている。実花さんらしさというか、被写体に対する熱い思いを大切に撮らせていただきました」と説明。「なつめに対しても、『本当にかわいいな、きれいだな』と思いながら、ほとばしる情熱を一瞬たりとも逃したくないなと思って、カメラをエライザさんに向けました」と池田を見つめながら語った。また、劇中に登場する「仕事と僕どっちが大事?」というセリフにちなんで、同じように仕事と恋愛を天秤にかけられたらどう答えるか聞かれると、中谷は「私は両方です。欲張りなので」と答えた。そして、「現代は多用な女性の生き方があると思います。そのようなさまざまな女性の生き方を肯定する作品です。堂々と胸を張って生きていいんだというメッセージが込められています」と述べ、「成功した大人たち、そしてなかなか自分の道を見いだせずに苦しんでいる若者たちの姿は、きっと誰かしらには共感していただけると思います」と作品の魅力を伝えた。『Followers』(全9話)はNetflixにて、2月27日より世界190カ国へ独占配信。ワールドプレミアには、中谷のほか、池田エライザ、夏木マリ、板谷由夏、コムアイ、上杉柊平、金子ノブアキ、ゆうたろう、蜷川実花監督も登壇した。
2020年02月04日女優の中谷美紀、池田エライザが4日、東京・表参道ヒルズで開催されたNetflixオリジナルシリーズ『Followers』のワールドプレミアに、夏木マリ、板谷由夏、コムアイ、上杉柊平、金子ノブアキ、ゆうたろう、蜷川実花監督とともに登場した。写真家で映画監督の蜷川実花氏による完全オリジナルドラマとなる同作は、SNS社会において直接的、間接的に影響し合っている人々を、現在の“TOKYOのリアル”を交えながら描いた作品。主人公の人気写真家・奈良リミ役を中谷美紀、女優を夢見て上京し、挫折を味わいながらも成長していく百田なつめ役を池田エライザが演じた。中谷は、演じたリミについて「蜷川実花さんご本人をモデルにした役柄なんですけど、実花さんの写真を拝見すると、被写体に対するほとばしる愛情を感じ、実花さんにしか撮れない写真を撮っている。実花さんらしさというか、被写体に対する熱い思いを大切に撮らせていただきました」と説明。「なつめに対しても、『本当にかわいいな、きれいだな』と思いながら、ほとばしる情熱を一瞬たりとも逃したくないなと思って、カメラをエライザさんに向けました」と池田を見つめながら語った。池田は「なつめはある種、私がなりたかった、なりたくてもなれなかった女の子。私だったら、あんなに憤ったときにストレートに言葉を言えない。『これがおかしい』、『私はこれが嫌だ』と思った時に、なつめはすぐに言えるんだけど、私は言葉を選んじゃったり、器用にやっちゃうところがある」と演じたなつめと自身の違いを述べ、「武器がないからこそ丸腰でラスボスに向かっていくようなタフさは、若い魅力だったりもする。そのタフさにすごい影響は常に受け続けていましたね」と明かした。さらに池田は「蜷川実花監督らしい煌びやかさもあるんですけど、蜷川実花が人間を本気で撮ったらこうなるっていうのが見られる作品。人間と人間のぶつかり合い、落ちるところまで落ちたり、その美しさがすごくリアルに、みなさんの心に突き刺さるように、私たちも恥を捨てて演じていますので、ぜひ期待してください」と力を込めた。『Followers』(全9話)はNetflixにて、2月27日より世界190カ国へ独占配信。
2020年02月04日Netflixオリジナルシリーズ「FOLLOWERS」ワールドプレミアが2月4日(火)に都内にて行われ、主演の中谷美紀、共演の池田エライザら出演陣と蜷川実花監督が、劇中さながら、ゴージャスなドレスやジュエリーを身に纏い華やかにレッドカーペットを歩いた。「仕事と僕、どっちが大事?」に中谷美紀「両方」劇中、「仕事と僕、どっちが大事?」と聞かれるシーンがあるそうで、自分ならどう答えるかと聞かれた中谷さん&夏木マリ&板谷由夏&金子ノブアキの大人チーム。夏木さんと板谷さんが声をそろえて「仕事!」と答える中、金子さんが「すみません!僕、おじけづきました(笑)」とおどおどしてみせ、笑いを誘う。中谷さんはと言うと、「私、両方です。欲張りなので」ときっぱりと言い切った後、夏木さんのほうに向きなおり「旦那様、素敵じゃないですか、両方じゃないんですか?」と誘うも、「やっぱり自分中心です(笑)」と夏木さんに返された中谷さんだった。コムアイ、普段飲んでいる場所でロケ!?一方、池田さんのほか、コムアイ、上杉柊平、金子ノブアキ、ゆうたろうの若者チームは、東京の最新スポットでロケが多く行われたという。同世代での撮影の感想を聞かれ、コムアイは「毎日楽しかった!場所はロケ地に行かないとわからなかったので、前の晩飲んでいた場所で撮影もあった」と、リアルと物語がフュージョンするような瞬間があったと明かす。懐かしそうに「海もよかったよね」と盛り上がった池田さんは、「エモーショナルなシーンが道端とか外だったりする。若者って外が似合うんだなって思いました、奔放さとか無邪気さを象徴してくれる場所かも」と思いを馳せていた。「FOLLOWERS」はTOKYOで生きる人々の“今”を映し出したオリジナル作品。仕事は順調だが、子どもを持つという夢を叶えられていない人気写真家のリミ(中谷さん)が、撮影現場で女優志望のなつめ(池田さん)と出会い、互いに刺激を受け、運命を一変していく物語。中谷美紀&池田エライザがメッセージ「恥を捨てて演じました」蜷川監督が手掛けた初のシリーズとあって、並々ならぬ気合いで挑んだ様子のキャスト陣。池田さんは、「蜷川実花監督らしいきらびやかさもあるんですけど、人間を本気で撮ったらこうなるっていうのが見られる作品。私たちも恥を捨てて演じました。ぜひ期待してください」とメッセージを届ける。中谷さんも、「個人がご自身の生き方を胸を張って生きていい、というメッセージが込められています。若者チームは傷ついて苦しんでボロボロになっていますが、大人たちは傷つきながらも明るく前向きに生きている作品です。共感していただけると思います」と熱い言葉に変えていた。「FOLLOWERS」はNetflixにて2月27日(木)より、世界190か国独占配信。(cinamacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年02月04日中谷美紀と池田エライザによるNetflixオリジナルシリーズ「FOLLOWERS」(フォロワーズ)。この度、蜷川実花監督が豪華キャストとともに描くティザー予告編と、蜷川監督撮り下ろしのキーアートが解禁となった。今回解禁されたティザー予告編は、宝石箱のように煌びやかなものたちが詰め込まれ、万華鏡のように変化する街=TOKYOを舞台に、人気写真家のリミ(中谷美紀)と女優志望のなつめ(池田エライザ)、それぞれの人生の転換点となる運命の出会いを中心に描き、まさにTOKYOの魅力が詰まったものに。女優として芽が出ず、くすぶっているなつめは、「何者かにならないとダメなのかな?」と夢もあきらめがちな日々を送っていたある日、CM撮影で人気女優のスタンドイン(立ち位置確認の代役)に入ることになる。スタッフの横柄な指示に腹を立て、指示とは全く違う行動に出る。カメラマンとして参加していたリミは、なつめが怒りに震え、涙を浮かべカメラを睨みつける様子を撮影。「なんか、昔の私みたいだなぁって。全世界に怒ってた頃の私と同じ目だ」とかつての自分と重ね、自身のインスタにその写真をポスト。「リミのインスタに、なっつの写真がポストされてるの!」友人・サニー(コムアイ)から知らされた突然のビッグニュースに、驚くなつめ。リミが抱える数万人のフォロワーを中心に瞬く間に拡散され、“百田なつめ”の名前が、驚くほどのスピードで一人歩きを始める。第一線を走り、煌びやかなエンターテインメントの世界に生きるリミ、一方で、人生のスポットライトを浴びることができず悶々とした日々を送るなつめという対照的な世界で生きている人間が、ある1枚の写真とSNSへの投稿を機に運命を交錯させていく本映像。リミとなつめ、それぞれが本作のテーマでもある「自分らしい幸せの形」を探しながら、SNSを通して、2人の女性の物語、そしてセンセーショナルな展開へと運命の歯車が進んでいくのを予感させるティザー映像となった。また、本作をイメージしたまばゆいライトに照らされる中で、カメラを見つめるリミとなつめが寄り添うキーアートが解禁となった。このキーアートは蜷川監督自身が本作を撮影中に撮り下ろした1枚。蜷川実花監督しか描くことのできない、唯一無二の華やかな世界観が見事に集約されたものとなっている。Netflixオリジナルシリーズ「FOLLOWERS」は2月27日(木)より世界190か国で独占配信。(text:cinemacafe.net)
2020年01月10日蜷川実花監督がTOKYOのリアルライフを描くNetflixオリジナルシリーズ「FOLLOWERS」。この度、中谷美紀演じる主人公の母親役で八代亜紀が出演することが明らかに。蜷川監督撮り下ろしの親子2ショット写真も初解禁された。人気写真家のリミ(中谷美紀)は、仕事は順調だが、「子どもを持つ」という夢を叶えられないまま持ち続けていた。ある日、リミは撮影現場で女優志望のなつめ(池田エライザ)と出会い、粗削りで、自分を貫こうとする彼女の姿に若いころの自分を思い出し、思わずシャッターを切る。そして、リミがその写真をインスタに投稿したことで、なつめの運命は一変していく。一方、リミもなつめとの出会いに刺激を受け、行動を起こす――。蜷川監督による完全オリジナルの新作ドラマとなる今作は、仕事に恋に友情に、悩みながらも突き進む女性たちの生き様を描く物語。今回出演が明らかになった八代さんが演じるのは、主人公リミ(中谷さん)の天真爛漫な母・ヨーコ。韓流アイドルの追っかけに韓国に行くなど、アグレッシブなキャラクターだ。娘を心配し、自己流のサポートもする優しい母親だが、リミの影響を受け自身も母親という枠に囚われることなく、若々しく変化していく。蜷川監督は、以前八代さんと会った際に「なんて明るいオーラの方なんだろう、こんな可愛いらしい方に会ったことがないなぁ」と思ったそうで、「出会う人みんなを笑顔にさせる、とてつもないポジティブパワーがとても印象的だった」とふり返る。そして、「『ヨーコ役は八代さんがいい!』と一度思いついたらどうしても八代さんにやっていただきたく、熱烈にオファーしました。実現できて本当に嬉しいです」と今回のオファーについて明かしている。Netflixオリジナルシリーズ「FOLLOWERS」は2020年2月27日(木)Netflixにて全世界190か国へ独占配信(全9話)。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年12月19日アーティスト中谷ミチコの個展「白昼のマスク / 夜を固める」が、9月1日まで東京・代官山のアートフロントギャラリーにて開催されている。中谷ミチコは1981年生まれ、2005年多摩美術大学美術学部彫刻科卒業。その後ドイツ・ドレスデンへの留学を経て、現在は三重県を拠点に活動を行う。現在、三重県立美術館 柳原義達記念館では大規模な個展「その小さな宇宙に立つ人」(7月6日から9月29日まで)も開催中だ。そんな中谷ミチコの代表作は、凹状に彫り沈めた石膏に透明樹脂を流し込む手法による半立体のレリーフ作品。中谷ミチコ「川の向こう、舟を呼ぶ声」大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018(部分)Photo Hayato Wakabayashi初期のドイツ留学中に生まれたこの作風は、慣れない異国の地で孤独と向き合い描きためたドローイングからスタートしている。従来の彫刻が物質的で強い存在感を放つはっきりとした印象であるのとは異なり、まるで「そこにあるのに、ない」ような「絵のようなピュアなイメージを保つ彫刻」を生み出す。今回の「白昼のマスク / 夜を固める」展では、“存在の在りかと不在性をより深く問う”という新しい試みによる等身大のマスクのレリーフと、黒い透明樹脂の立方体の新作シリーズを発表。新作《夜を固める 1》2019Photo Matsubara Yutakaまた、作家の原点ともいえるドローイングも展示される。【イベント情報】中谷ミチコ : 白昼のマスク / 夜を固める会場:アートフロントギャラリー住所:東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟会期:8月9日~9月1日時間:10:00~19:00休廊日:月・火曜日(8月12〜15日は夏季休廊)
2019年08月13日蜷川実花監督のNetflixオリジナルドラマ「Followers」に、中谷美紀が初の金髪姿で主演に挑むことが分かった。さらに、池田エライザの出演も明らかになり、本作へ意気込みを語るコメントと蜷川監督撮り下ろしショットも到着した。本作は、写真家で映画監督の蜷川監督完全オリジナルの新作ドラマ。描くのは、様々なライフスタイルの女性たち。SNS社会において直接的、あるいは間接的に影響し合っている人々を、現在のTOKYOのリアルを交えながら映し出す。中谷美紀が人気写真家役「新たなドラマが生まれる予感」『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、ドラマや舞台でも活躍する実力派女優の中谷さん。文化や芸術への深い造詣、高い語学力と、まさに世界へ発信する“新しいTOKYOライフ”の主人公そのもの。本作で演じるのは、押しも押されぬ人気写真家・奈良リミ。「新たなドラマが生まれる予感がしています」と台本を読んだ印象を語る中谷さんは、「撮らずにはいられないという衝動を抱えたアーティストとして、屹立した存在であるリミを演じるにあたっては、蜷川監督の芸術性と大衆性を見事に融合させた作品の数々からインスピレーションをいただきたいと思います」と意気込み。また、蜷川監督については「若かりし頃に、写真家としての蜷川実花さんと何度もご一緒させていただきましたが、作品から想像する毒々しさとは裏腹に、柔らかくお話しのしやすい方です。情熱を胸に秘めつつ、あくまでも人当たりは良く、それでいて欲しい画を貪欲に撮るような方なのではないでしょう」と印象を語り、共演の池田さんについても「なつめの魂の叫びが垣間見える瞬間を池田エライザさんがどのように演じるのか、その刹那を見逃さずに心のフィルムに焼き付けたいと思います」とコメントしている。池田エライザ、女優の卵を体当たりで演じるモデルで女優、そして先日は映画監督デビューも発表され、更なる躍進が期待される池田さん。『リング』シリーズ最新作『貞子』で新ヒロインに抜擢され、公開が待たれる池田さんだが、今回演じるのは、女優を夢見て上京し、挫折を味わいながらも成長していく百田なつめ役。本作については「今を生きる全ての人に送る物語だと思いました。この本の、強く生きたい。でもやっぱり心は痛い。人間だもん。という人間臭さがたまらなく好きです」と台本を読んだ感想を明かし、演じる役柄について「なつめと共鳴する瞬間は心地がいいです。ただ、なつめは私ではないので、混ざってしまわぬよう、これは私?これはなつめ?…と自問自答の日々です。似た世界で生きる女の子を演じることがこんなに難しいことなのだと知って、よりやりがいが倍増しました」とコメント。主演の中谷さんについては「初めてお会いした時に『リミが現れた』と錯覚し、圧倒的な存在になすすべを無くし身が硬直したのを覚えています!」と衣装合わせでの衝撃の出会いを明かした。そして「リミとの出会いをキッカケになつめの日常が猛スピードで変化していく中で、リミの思惑など知らず、ただなつめはなつめとして足掻いていく様を演じていきたいです」と本作への意気込みを語っている。蜷川実花監督コメント今の東京の空気感をしっかりと捕まえられるドラマにしたいなと思っています。役の扮装をしたお二人を撮影し、これは観たことのないすごいドラマができるのではとわくわくしました。長い間あたためてきた企画なので、実現できて本当にうれしいです。Netflixオリジナルドラマシリーズ「Followers」は2020年初頭、Netflixにて全世界190か国へ独占配信。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年03月19日長年付き合った彼と結婚せずに別れ、その後出会った相手とすんなり結婚…なんて話、よく耳にしますよね。昨年11月に結婚を発表した中谷美紀さんも、そんな「永すぎた春」を乗り越えて結婚を実現した女性の1人でしょう。今回は、「永すぎた春」を乗り越えて結婚を実現した女性のホロスコープを分析!その恋愛・結婚観やホロスコープに表れる占星学的な特徴を、占いサイト『前世からの約束』の監修者である占い師・波木星龍先生に解説していただきました。■長年付き合って破局する2人…「永すぎた春」というのは「長期間の結婚を意識した交際期間」を指すのですが、その「長期間」の解釈は、人によってまちまちです。通常は、結婚を意識しながら5年以上経過していれば「永すぎた春」に当たると捉えるのが一般的でしょう。現代は「恋愛の形」もさまざま。ですが、いつの時代も「結婚」という形が周囲から見てわかりやすい“到達点”であることは確かでしょう。そこに至らず、最終的に破局する2人には、運命学的に“結婚するまでの縁”がなかったか、それとも“結婚の運気”に至っていなかったか、どちらかのケースが多いものです。結婚するまでの「縁」というのは、ホロスコープでは“絶対的なもの”はありません。ただ十分に“結婚可能”な組合せと、明らかに“結婚には至らない”組合せとがあるだけです。また、“結婚可能”な組合せであれば、結婚しやすいのかと言うと、そうとも言えません。先天的な「結婚運」が良くない人の場合、“結婚にふさわしい運気”がやってこないと、すんなり結婚できないのです。先天的に「結婚運」が良い人は、多少その時期が“結婚の運気”から外れていても結婚は可能です。したがって、誰もが一律にいかないところが「結婚」というものなのです。■「永すぎた春」を乗り越え結婚した女性の共通点以上の視点を踏まえて、これまで「永すぎた春」を経験している女性たちのホロスコープを多数分析し、共通点を探ってみました。その結果、次のような事実を導き出すことができました。★出生図において「結婚」に関わりが深い金星に対し、土星が強力にアスペクトしている人たちは、スムーズに「結婚」に辿り着くことが難しく、何らかの事情から途中で「待った」が掛かる場合が多い。★出生図で金星に対し海王星との0度、180度、150度などのアスペクトがある場合、恋愛から同棲・婚約までは進んでも、その後が長く、なかなか正式な入籍・結婚という手続きにまで至らないケースが多い。★月と天王星とが0度、90度、150度などハードなアスペクトを持っている場合、本人に「結婚」という概念が乏しく、いつの間にか“事実婚”のような状態が続いてしまいやすい。★個々のホロスコープにおいて共通アスペクト(同じ惑星同士が作っているアスペクト)はたくさんあるが、互いの主要な惑星同士のアスペクトが見当たらない場合、「相性」は良いのだが「縁」が乏しいので、交際は継続していってもなかなか結婚へと進展しない。★出生図において先天的な「結婚運」そのものが良くない場合、よほど運気的に“結婚にふさわしい時期”がやってこないとスムーズな「結婚」に辿り着けない。それではこの辺で、「永すぎた春」を乗り越えて、新しい愛に巡り合い、「結婚」へと辿り着いた女性に登場していただきましょう。ホロスコープを見ながら解説していきます。■ヴィオラ奏者と国際結婚へ◎中谷美紀さんの場合1976年1月12日生まれ今回ご紹介するのは女優・中谷美紀さんのホロスコープです。20代で渡部篤郎さんとの不倫恋愛が報じられ、その後、一時的に別れますが、相手が離婚した後に再会して、長期の半同棲へと至ります。別れていた期間も含め15年ほど続いた関係も最後には破局。それから新たな出逢いを経て2018年11月に「結婚」を公表しました。出逢いから2年余りで中谷さんと結婚したのはドイツ人ヴィオラ奏者ティロ・フェヒナーさんです。◎結婚に邪魔が入りやすいアスペクト彼女のホロスコープでは、太陽と月とが120度です。これは彼女がもともとは“公私ともに世間に受け入れられる生き方”を望んでいることを表しています。プライベートをひた隠しにする“生き方”は、本人の意志に反するのです。そういう意味からいえば、不倫恋愛は彼女の本意ではなかったのでしょう。不倫する未婚女性の多くは、“離婚して自分と結婚してくれること”を条件に、既婚男性との交際を本格化していきます。しかし相手は、離婚はしても「結婚」の約束は守らないことが多いもの。彼女の場合も似たようなパターンだったと思われます。彼女の出生図において、結婚に最も関係が深い金星は海王星と0度で一体化し、火星と180度、そして土星と135度のアスペクトを持ちます。金星が海王星と0度で一体化するのは、結婚の“口約束”をしながら、実際にはなかなか「正式な入籍・結婚」まで辿り着けない女性に多いものです。しかも、彼女の場合、金星は土星と135度。これは「結婚」に何らかの“障害”が待ち受けている形で、すんなり結婚まで辿り着くことは稀です。誰かが反対するとか、誰かが妨害するとか、問題が生じることが多いでしょう。◎男女間の溝が生まれやすい特徴とは…さらに、もう一つ、彼女には“弱点”があります。それは金星と火星とが180度で向かい合っていること。このような人は「男」と「女」の“根本的な違い”で悩みやすいのです。例えば不倫関係にある男女の場合、離婚したことで約束を果たしたと考える男性側と、入籍しなければ“約束は果たされない”と考える女性側とで、徐々に“男女間の溝”が生まれていくということも考えられます。中谷さんが結婚を決めた相手は、外国人音楽家で“世界を飛び回る” ヴィオラ奏者。今回も、実質的には半同棲のような結婚生活です。けれども、彼女は“世間に受け入れられる生き方”として、この「結婚」を選んだのでしょう。そしてこのとき、トランジットの惑星は、冥王星が出生時の太陽に0度一体化、さらに海王星も天王星も出生時の金星にアスペクトし、“結婚の時期”としてふさわしい理想的な運気にあったのです。波木星龍(なみきせいりゅう)公式サイト:鑑定暦30年以上、延べ5万人以上の鑑定実績をもつ本格占い師。古今東西のあらゆる占術に精通している。対面鑑定のほかに「正統占い教室」という占い教室を主宰し、数多くの有名占い師を生み出している。『占星学秘密教本』(魔女の家BOOKS)、『江戸JAPAN極秘手相術』、『神占開運暦』、『この占いがすごい!―神聖開運占術大全〈2017年版〉』(八幡書店)など著書・監修書籍も多数。★鑑定所「波木星龍」波木星龍による本格鑑定を受けられる鑑定所です。あなたの悩める「人生&運命」と真摯に向き合い、各種の占術を通じ“最良の選択肢"をアドバイスいたします。住所:札幌市中央区南1条東7丁目2-2 ラピスアクアシティー大通1205※札幌地下鉄東西線「バスセンター前」駅10番出口から徒歩3分。▼鑑定のご予約はこちら電話:011-231-3344メール:namiki.s@jcom.home.ne.jp
2019年01月18日中谷美紀(42)が、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のドイツ人ビオラ奏者であるティロ・フェヒナー(50)との結婚を11月27日に発表した。毛筆書きの達筆な文書を送り、結婚を報告した中谷。各スポーツ紙によると「一昨年に数々の偶然が重なりました。出会った私達は芸術を愛し、自然を親しみ、旅を楽しむ心を分かち合うことで、きずなを育てて参りました」と2人の歩みを説明したという。大物独身女優がついに結婚—。しかしTwitterでは“意外なところ”に注目が集まっていた。《中谷美紀ドイツ人と国際結婚とか リアル野風じゃん》《結婚報告のご本人の直筆達筆すぎてわろた、野風さんかな?》《リアル野風だー!!と思った人は私だけじゃないよね?!!久しぶりにJIN読み直すでありんす》実はドラマ「JIN」(TBS系)で中谷が演じた花魁「野風」も国際結婚しているのだ!そのためドラマファンは「まるでJINだ」と“奇跡の合致”を喜んでいる。また今回の結婚は、ヴィオラ奏者たちに希望を与えたようだ。《これで認知度が高まりもう「大きいバイオリン」と言われなくて済むと》《僕もヴィオラ奏者だからたぶん女優と結婚するんだろうな……》《ヴィオラは冷遇されることも多いが極めることで中谷美紀と結婚もできるということで、これからヴィオラを始める方はぜひモチベーションの1つとして欲しい》奇跡と希望を見せてくれた中谷の結婚。幸多きことを祈りたい。
2018年11月27日女優の中谷美紀(42)が「ウィーン国立歌劇場管弦楽団」などでビオラ奏者を務めるドイツ出身のティロ・フェヒナー氏(50)と結婚していたことを11月27日、一部スポーツ紙が報じた。記事によると、結婚の時期は非公表。中谷は幸せいっぱいの2ショット写真と、直筆の手紙で結婚を報告した。手紙には「互いの文化に敬意を払いつつ、共に齢を重ねて参りたいと存じますの」とつづったが、注目されたのはその驚くべき達筆ぶり。ネット上では〈美しすぎる〉、〈字までお美しい〉、〈品の良さがにじみ出ている〉など称賛が巻き起こった。さらにフジテレビ系情報番組「とくダネ!」に出演した山崎夕貴アナウンサー(31)は自身が書道十段であることを明かし、「私の教養レベルではこれは読めない。ちょっと読むのに時間がかかるほど達筆です」と驚愕していた。「中谷さんは知る人ぞ知る達筆ぶりでした。というのもこのパソコン社会の中、関係者や取材した記者がお礼状を送ると、中谷さんは必ず自筆で返信してくれるそうです。あまりの達筆ぶりで返事を返すのが恥ずかしくなるそうですが、それでも勇気を振り絞って返信するとまたまた返信が届いて文通のような状態になるそうです。中谷さんは手書きでこそ気持ちが伝わるという考えのようで、今回も直筆での発表になったようです」(芸能記者)女優としては一流の中谷だが、どうやら「書家」としても一流と呼んでいいレベル。今後は何かの題字執筆など、達筆ぶりを生かした仕事のオファーも舞い込みそうだ。
2018年11月27日女優の中谷美紀(42)が27日、公式サイトを通じて、ドイツ出身のヴィオラ奏者ティロ・フェヒナー氏との結婚を報告した。中谷は「突然ですが、このたび結婚の運びとなりましたこと、ご報告させていただきます」と報告。お相手について「ドイツ出身の音楽家ティロ・フェヒナーさんで、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、そしてウィーンフィルハーモニー管弦楽団、さらには管弦楽アンサンブルPHILHARMONIXにて、ヴァイオリンより少しだけ大きく、チェロよりはずいぶんと小ぶりなヴィオラという楽器を奏でています」と紹介した。続けて、「日本とオーストリア、異なる国で暮らす私たちは、話せば長くなるような不思議な偶然が重なって、2016年の秋に出逢い、信頼関係を育んで参りました。共に山歩きをする時などは、常にこちらのペース配分に配慮し、自らの楽しみや利益よりも、人の幸せを優先する彼の人柄に惹かれました」と馴れ初めを説明。「ヴァイオリンをはじめとする様々な楽器の音に真摯に耳を傾け、自らの音を主張するのではなく、調和を大切にして来たヴィオラ奏者だからこそ、私のような自由を愛する人間をも手なずけることができるのでしょう」とつづった。そして、今後について「これより拠点はオーストリアになりますが、語るべき物語を携えた誰かを演じる日々と、何者でもない自分に戻る日の緩急をつけて、これまで通り大切にお仕事をさせていただきますので、変わらぬご愛顧をいただけましたら大変ありがたく存じます」と伝え、さらに、「オーストラリアへ送ることのできる荷物には限りがあり、お礼のご挨拶に馳せ参じることも叶いませぬゆえ、お祝いなどのお心遣いは謹んでご遠慮申し上げます。最後になりますが、皆様のますますのご健勝を心よりお祈りいたしております」と呼びかけた。
2018年11月27日茨城県の水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、“霧のアーティスト”と呼ばれる彫刻家・中谷芙二子の個展「霧の抵抗 中谷芙二子」を、10月27日から2019年1月20日まで開催する。《ロンドン・フォグ》 霧パフォーマンス, #03779, 2017(参考図版) BMW Tate Live Exhibition: Ten Days Six Nights(テート・モダン/ロンドン)展示風景より コラボレーション:田中泯(ダンス)、高谷史郎(照明)、坂本龍一(音楽)撮影:越田乃梨子雪の研究と自然を題材とした随筆で知られる中谷宇吉郎の娘として生まれ、70年の大阪万博ペプシ館では芸術家と科学者の協働をすすめた「E.A.T.(芸術と技術の実験)」に加わり、代表作となる霧の彫刻を制作した中谷芙二子。アート&テクノロジー、芸術と科学の融合など、今、流行語のように広がるこれらの世界を、中谷は半世紀に亘って当事者として見つめてきた。本展では、彼女の活動を「霧の抵抗」と呼び、霧の彫刻とビデオを通して、時代の潮流に対して霧のごとく抵抗してきた中谷の活動のドキュメントを、当時の時代精神とともに紹介する。本展では、屋外と屋内にそれぞれ「霧の彫刻」を展示。一つは、石川県加賀市の中谷宇吉郎 雪の科学館の建築を手がけるなど、長年の盟友である磯崎新が設計した水戸芸術館広場の噴水を舞台に繰り広げられる霧のパフォーマンス。そしてもう一つは、屋内で映像を投影する実験的な霧のインスタレーション。陰と陽のように対照的な二つの霧の彫刻は、自然とメディア、二つのエコロジーをめぐる本展をシンボリックに表現する。屋外の霧作品の噴霧時間については、ホームページで確認できる。また屋外の作品は、17時から恒久展示のライトアップが点灯する。《ユートピア Q & A 1981》1971 (企画:E.A.T.) 東京ターミナル会場風景よりE.A.T.東京メンバー(左から):小林はくどう、中谷芙二子、森岡侑士撮影:深沢正次エンジニアとアーティストによる共同プロジェクトを支援する「E.A.T.」が手掛けた大阪万博ペプシ館で、中谷は人工霧の研究開発を担当し、最初の「霧の彫刻」を制作した。以来中谷は、2017年までに、80を越える霧作品を世界各地で発表してきた。本展では、最初の霧発生装置が実現するまでの協働プロセスや会場での設置風景とともに、その後に続く50年の霧作品の展開を資料展示し、独自の環境作品へと向かった思考と実験のプロセス、技術界に与えた影響、そしてさまざまなジャンルのアーティストとのコラボレーションへと開かれていった模様を紹介する。また、中谷が中心となり、最も精力的に動いたE.A.T.東京の記録も紹介。1971年にストックホルム国立近代美術館の「ユートピア&ヴィジョンズ 1871-1981」展のためにE.A.T. が企画した「ユートピア Q&A1981」のアーカイブを展示。ストックホルム、ニューヨーク、アーメダバード、東京の世界4都市を通信機器テレックスでつなぎ、10年後の未来を市民が互いに語り合い、質問と回答を交わしあうプロジェクトが行われた。これはインターネットが普及するずっと前に、他国の見知らぬ市民同士がやりとりした画期的な活動で、当時のトピックをめぐる熱い議論は現代の視点から見てもハッとさせられる。《オパール・ループ/雲 》フォグスクリーン・インスタレーション、#74490、2002(参考図版)「E.A.T.─芸術と技術の実験」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])展示風景より、コラボレーション:トリシャ・ブラウン(コレオグラフィ)撮影:西川浩史60年代後半に登場した雑誌「ホール・アース・カタログ」が、消費社会から自立した生き方を示し、DIYカルチャーが広まりを見せるアメリカ。同時代に、同様の精神性を持ち、マスメディアに対抗する個人のためのメディアとして、ビデオによるコミュニケーションを勧める実践の書「ゲリラ・テレビジョン」がビデオ活動家のバイブルとして広がった。「ゲリラ・テレビジョン」を翻訳した中谷と、日本の同時代の作家もこうした考えに触発されてビデオ活動を展開。人々がテレビに釘付けになったマスメディアの時代にカウンターとして取り組んだビデオ作品を紹介する。80年には、中谷はビデオギャラリー SCANを東京の原宿にオープン。日本最初のビデオギャラリーとして、SCANは、国内外のビデオ作品のショーイング、若手による新作の公募、女性アーティストの紹介、アンダーグラウンドのミュージック・シーンのビデオレポートなどに加え、海外のビデオフェスティバルで日本作品を積極的に紹介。青山スパイラルで3回の「国際ビデオ・テレビ・フェスティバル」を主催するほか、多岐にわたる活動を担ってきた。十数年にわたり、ビデオを通した交流の拠点として、のちの映像文化に影響を与えたビデオギャラリー SCANの活動を辿る。《老人の知恵―文化のDNA》1973「コンピュータ・アート’73」展(銀座ソニービル)展示風景より、コラボレーション:小林はくどう、森岡侑士(E.A.T.東京)関連イベントとして、11月10日と11日の14時半からは、これまでも共演をしてきたダンサー・田中泯を迎え、「霧の彫刻×場踊り 大気と身体のオドリ」と題し、作品が展示される広場で公演を無料で開催。また、中谷芙二子をめぐるトークセッションとして、2019年1月6日の14時からは、映像作家の萩原朔美とメディアアーティストの藤幡正樹による「ビデオギャラリー SCAN をめぐって」が、1月13日の16時からは、造形作家の岡﨑乾二郎による「岡﨑乾二郎による中谷芙二子の『霧の抵抗』」が開催される。また、展覧会担当キュレーターが本展を解説付きで案内するギャラリーツアーを12月2日の14時から開催する他、教育プログラムとして、市民ボランティアCACギャラリートーカーとともに展覧会を鑑賞する「ウィークエンド・ギャラリートーク」、水戸市内の小・中学生を対象にした鑑賞ツアー「あーとバス2018」、縫いのアーティスト・柵瀨茉莉子が講師となり、布に植物を縫いつけ、お子さんの身長と同じ長さの糸で運針をする「ぬいぬいワークショップ 子どもの成長を記憶する作品づくり」も開催する。【展覧会情報】霧の抵抗 中谷芙二子(Resistance of Fog Fujiko Nakaya)会期:10月27日~2019年1月20日会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー、広場住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8時間:9:30~18:00(入場は17:30まで)料金:一般900円、前売・団体(20名以上)700円、高校生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名無料 ※学生証、年齢のわかる身分証明書必須、毎月第一金曜日(11月2日、12月7日、1月4日)の学生とシニアための特別割引デー「First Friday」は、学生証をお持ちの方と65歳~69歳の方は100円休館日:月曜日、年末年始 (12月27日~2019年1月3日)、12月25日、1月15日 ※12月24日、1月14日は開館
2018年10月04日