aya ogawaさんの手のひらサイズのフラワーベースがアンジェ本店のみ再入荷しています。ころころとした小さなフラワーベースが人気のaya ogawaさん。その小さなフラワーベースを作り始めたのは、お子さんがいるご友人のために作ってプレゼントしてあげたのがきっかけだったんだそう。小さな子どもはよく葉っぱや野花を摘んで持ち帰ってくることがあるもの。子どもたちにとって大事なものをきちんと生けられるものとして、aya ogawaさんの小さなフラワーベース作りが始まったのだそうです。手のひらサイズだからこそ、暮らしの中のあらゆるシーンで大活躍してくれるフラワーベースたち。その多様な使い方の中から、今日はaya ogawaさんに教えてもらった使い方をご紹介しますね。■様々なシーンで活躍。暮らしの傍らにちょこんと置きたい、手のひらサイズのフラワーベース手のひらサイズのフラワーベースの作り手さんでもあるaya ogawaさんから教わったのは、こんな暮らしのワンシーン。小さなフラワーベースがきっと活躍してくれるはず。<小さなブーケをそのままポン>お花屋さんのレジ前などによくある、500円程度の小さなフラワーブーケ。自分でお花を選ぶのはちょっと迷っちゃうなという時や、大げさでなくていいから少ない予算でそれなりの雰囲気を楽しみたいという時に嬉しいブーケですよね。 「えんぴつ型大トルコ釉」 は、そんな小さなブーケもそのままポンと入れられるサイズ感。お花のある暮らしをもっと気軽に、そして身近にしてくれますよ。そしてそんな手軽さはきっと贈り物にもなりえるはず。小さなブーケとこんな小さなフラワーベースをセットにして、大切な方へのギフトにいかがですか?<終わりかけの花束も最後まで>終わりかけの大きな花束、どうしてますか?枯れてしまったもの、もう少し頑張れそうなもの・・・とお花の成長過程もそれぞれ。また、水切りしているうちにどんどん短くなってしまって、最後はコップに入れるしかないなんてことも。そんな時にも手のひらサイズのフラワーベースが大活躍します。元気なお花や葉だけを抜き取って生けてあげれば、節目や大切な方々からいただいた花束を最後まで愉しむことができますよ。<よく使うハーブをキッチンに>パスタにバジルを散らしたり、お肉の下味にローズマリーを使ったり、キッチンで何かとよく使うハーブたち。冷蔵庫に入れておくのもいいけれど、うっかり存在を忘れていた!なんてことも。手のひらサイズのフラワーベースに生ければ、キッチンのスペースをとらずに思いついた時にすぐ使えるのが良いところ。窓からの陽ざしを受けて、地面から生えている時のように健やかな状態でいてくれますよ。aya ogawaさんから教えてもらった、小さなフラワーベースのとっておきの使い方はいかがでしたか?暮らしの様々なシーンで大活躍してくれそうな、手のひらサイズのフラワーベース。ぜひ作り手さんの温かみを帯びたこんなフラワーベースで、春の暮らしに彩りを加えてみませんか?【ご紹介したアイテム】 ⇒ ayaogawaフラワーベースえんぴつ型大トルコ釉/小川綾 2,160円(税込)⇒ ayaogawaフラワーベースえんぴつ型小白鳳釉/小川綾 1,620円(税込)⇒ ayaogawaフラワーベースしずく鎬型チタンマット釉/小川綾 1,944円(税込)
2018年02月21日うっとりするようなチョコやチョコを使ったスイーツ。それらを生み出すのはショコラティエの方々。今年のバレンタインシーズンは、どんなスイーツが登場するのでしょうか。チョコ事情に詳しい『甘党スタイル』編集長のヒキノトオルさんが、2018年注目のチョコとそれを作るショコラティエさんの元を探訪。新作チョコへのこだわりやチョコを生み出すプロセスや仕事論に迫ります。■パティシエ エス コヤマ小山進シェフに聞く世界に誇る日本人ショコラティエ、「パティシエ エス コヤマ」の小山進シェフが創り出すボンボンショコラ。2017年11月、フランスのショコラ愛好家C.C.C.による品評会において、7年連続となる最高位を獲得した新作ショコラが、「SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 2017」です。No.1HARU ~赤と緑が交差するとき(苺&ふきのとう)〜No.2神の木~クロモジ~No.3プラリネ柚子~エスペレットピーマンの刺激と共に~No.4サンマルティン~終わりなきカカオ探求の旅~「今年のテーマは、“DISCOVERY(発見)”。この1年で新発見・再発見した素材とカカオの融合から生まれたボンボンショコラです」と小山シェフ。苺とふきのとうを合わせた「HARU」、ペルー産カカオ・チャンチャマイヨと神の木と呼ばれるクロモジを合わせた「神の木」、エスペレットピーマンと柚子を合わせたプラリネの「YUZU」、ペルーのサンマルティンで見つけたカカオを使ったショコラ・ノワール「サンマルティン」の4種のセット。「HARU」で使用しているふきのとうは、小山シェフのお店がある兵庫県三田近郊のつぼみのままのふきのとうを厳選して使用。「ちょっと野性味のある青い風味をショコラの中から感じ取ってもらえれば」と小山シェフ。確かに、注意深く食べると小山シェフの言う「青い風味」を感じ取ることができます。でも、繊細なので、気づかないで食べてしまう人もいるかもしれず、「本当は全国のお客さまのところへ行ってショコラの説明をしたい気持ち。でもそれは難しいので、リーフレットを作って説明をしています」。なるほど、リーフレットを読むことで、よりショコラの味わいを理解して食べることができるわけですね。ぜひしっかり読んでから食べましょう。「サンマルティン」で使用しているペルー産カカオについては、実際に産地へ行って気に入ったカカオをクーベルチュールにして形にしたもの。これは小山シェフの探究心そのものです。「カカオの産地に行って勉強したい、新たなものを吸収したいという”カカオ探求” ”素材探求”。当たり前のものでも、知れば知るほどまた違う形でチョコレートになったりもします。『サンマルティン』で使用しているクーベルチュールは、この新たに発見したカカオをどうしても使いたいという思いから創りました」小山シェフの素材の使い方や探求は、ショコラティエの枠では収まらない、料理人でありアーティストである、柔軟でクリエイティブな感性が生み出す新しいスタイル。それを食べる私たちは、どこでも味わったことがないような新しい感覚を味わうことができる、これはまさに私たちにとっても新たな「発見」ではないでしょうか。「自分が見てきた景色や感じてきたこと、味わってきたことをチョコレートで表現しようと思っていて、ありがたいことに、さまざまな人々との出会いの積み重ねによって、そういった創作ができるようになった。僕のチョコレートを食べてくださった方が、チョコレートを通じて自分なりの何かを発見してもらえるような表現を目指していきたい」そんな小山シェフの思いを噛み締めて、チョコレートを味わってみては。商品情報「SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 2017」1箱(4個入)1728円(税込)小山シェフが持っているのは「THE BEST SUSUMU KOYAMA PREMIUM CREATION 2016-2017」(1箱8個入り 3672円・税込)2016年、2017年の「SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY」をセットにしたベストアルバム。オリジナルブックレット付き!店舗情報パティシエ エス コヤマ〒669-1324兵庫県三田市ゆりのき台5丁目32-1TEL:079-564-3192URL:定休日:水曜日・不定休Text/ヒキノトオル甘党スタイル編集長。甘党男子。
2018年02月07日うっとりするようなチョコやチョコを使ったスイーツ。それらを生み出すのはショコラティエの方々。今年のバレンタインシーズンは、どんなスイーツが登場するのでしょうか。チョコ事情に詳しい『甘党スタイル』編集長のヒキノトオルさんが、2018年注目のチョコとそれを作るショコラティエさんの元を探訪。新作チョコへのこだわりやチョコを生み出すプロセスや仕事論に迫ります。■ケンズカフェ東京氏家健治シェフに聞くガトーショコラの最高峰といえば、「ケンズカフェ東京」の「特撰ガトーショコラ」です。常に人気のため入手困難。最近ではファミリーマートでも、ケンズカフェ東京監修のスイーツが販売されていて、その名前をご存知の方も多いかもしれません。ケンズカフェ東京の特撰ガトーショコラに使われているのは、イタリアの高級チョコレートメーカー「ドモーリ」のクーベルチュール(チョコレート原料)。これは、世界で唯一、ケンズカフェ東京のガトーショコラのためだけに調合されたオリジナルのクーベルチュールです。だから他店でこの味は出せないわけですね。「小麦粉を使わず、チョコレートと卵、バター、砂糖だけで作るシンプルな構成だからこそ、このクーベルチュールのクオリティーが重要なんです」と氏家健治シェフ。ギュッと凝縮され、口どけはなめらか、超濃厚なケンズカフェのガトーショコラは、一度食べたら忘れられない衝撃のクオリティー。一体どうやってここまで辿り着いたのでしょうか。■イタリアンで出していたデザートが、入手困難な一品になるまで「もともとイタリアンのお店をやっていて、そこでデザートとしてお出ししていたのがガトーショコラでした。そのうちお客さんから、お土産用にできないかとお願いされるようになって。当時はテイクアウトをしていなかったので、ご要望のお客様には紙袋に入れて、お土産用としてお渡ししていました。だんだんご要望が増えていったので、それならば、ガトーショコラで勝負してみようと。レストランを閉めて、ガトーショコラ1本でいこうと決めました。儲けたいとか、楽したいとかではなくて、美味しいものを作れば1品でも展開できる、と背中で示したいなと。背中で示すには圧倒的な数、売り上げだろうと。その目標があったから、十数年がんばってこられました。最初は赤字でしたが、毎日毎日作っていても飽きないというか、やりがいがありました」氏家シェフの想いはお客さんにも伝わり、そして圧倒的に美味しかったことから、口コミでも広まっていき、今や予約が殺到するガトーショコラになりました。そしてすごいのは、それが何年も続いているということ。一過性のブームで終わらず、長い間お客さんに支持されているのは、本物の美味しさを提供しているから。残念ながら2月下旬まで予約は受け付けていないそうですが、どうしても食べたいという方は、松屋銀座B1F「銘家逸品」、東武百貨店池袋店B1F「全国銘菓撰」へどうぞ。数量限定ですが、毎日販売しています。商品情報特撰ガトーショコラ3000円(税込)店舗情報ケンズカフェ東京東京都新宿区新宿1-23-3 御苑コーポビアネーズ1F/ヒキノトオル甘党スタイル編集長。甘党男子。
2018年02月04日うっとりするようなチョコやチョコを使ったスイーツ。それらを生み出すのはショコラティエの方々。今年のバレンタインシーズンは、どんなスイーツが登場するのでしょうか。チョコ事情に詳しい『甘党スタイル』編集長のヒキノトオルさんが、2018年注目のチョコとそれを作るショコラティエさんの元を探訪。新作チョコへのこだわりやチョコを生み出すプロセスや仕事論に迫ります。■パティスリー&カフェ デリーモ江口和明シェフに聞く「ショコラティエが創るパティスリー」をコンセプトに、江口和明シェフが展開している「パティスリー&カフェ デリーモ」。チョコレートを使用したケーキやパンケーキ、パフェをメイン商品としている同店は、これまであえてボンボンショコラは手がけてこなかったのですが、2018年は満を持してボンボンショコラが登場しました。面白いアイデアを思いつくまで、ボンボンショコラはやりたくなかった、と語る江口シェフ。「僕は誰もやっていない、チャレンジしていない未知な部分に突っ込んでいく勇気を大事にしています。自分が納得するもの――それがより困難な道でも、達成するのがプロの仕事だと思うんです」そんな江口シェフが今年ついに登場させたボンボンショコラ。テーマは「ケーキのようなチョコレート」です。「ショートケーキやレアチーズケーキ、ザッハトルテなど、ケーキの味わいをイメージしたショコラを全10種類用意しています。見た目にもこだわり、ワクワクするようなチョコレートを目指しました」■「デュオピスターシュ」をイメージしたチョコはとくに自信作特にデリーモで人気のケーキ「デュオピスターシュ」をイメージしたチョコレートは自信作。「デュオピスターシュは、ピスタチオペースト&ホワイトチョコのガナッシュ層、グリオットチェリー&ポートワインの層の2層構造になっています。この半球型のショコラを2層にするのは技術的にも難しく、とても手間と時間がかかるのですが、こだわって作りました」デリーモのケーキ「デュオピスターシュ」を食べたことがある人なら、ひとくち食べればわかるあの味をショコラで表現。ケーキとショコラの食べ比べを楽しんでも良いかもしれません。このようなユニークなチョコレートを、江口シェフはどのようにして生み出しているのか。「レシピを頭の中で組み上げ、それを現実に形にする作業をしています。脳内でしっかり組み上げないと現実で再現できないので、“頭の中でイメージする力”は高いほうだと思います」なるほど、頭の中で完成されてるからこそ、できあがるチョコレートもブレがなく、伝わりやすい味なんですね。自他共に認める「チョコの変態」江口シェフの今後の作品にも期待です。商品情報パフェール ボンボン4粒入り:1500円ミルフィーユ/ルージュ/レアチーズケーキ/ショコラフランボワーズ6粒入り:2100円ショートケーキ /ルージュ/デュオピスターシュ(アルコール1.8%)/オペラ/レアチーズケーキ/ザッハトルテ(アルコール2%)10粒入り:3240円ショートケーキ /デュオピスターシュ(アルコール1.8%)/ルージュ/オペラ/ショコラフランボワーズ/モンブラン/レアチーズケーキ/ザッハトルテ(アルコール2%)/ミルフィーユ/抹茶フォンダン※いずれも税込店舗情報パティスリー&ショコラバー デリーモ 目白店東京都豊島区目白2-39-1 トラッド目白1Fパティスリー&カフェ デリーモ 渋谷ヒカリエ ShinQs店東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ ShinQs B2F/ヒキノトオル甘党スタイル編集長。甘党男子。
2018年02月02日いよいよ今年も残りわずか。何かと忙しい年末は、時間のあるときや休日に、料理を作り置きしておくと便利です。そこで簡単にできる作り置きの主食レシピを5つご紹介。ネコの手も借りたいくらい忙しい日でも、作り置きレシピがあれば安心ですね。どのレシピも一品でお腹を満たすことができますよ。■スタミナ満点! 焼き肉のタレでスタミナ焼うどん出典: E・レシピ 忘年会などが続くとサクっと食べられる麺類が恋しくなります。そんなときにこのレシピを作り置きしておけば大活躍してくれるでしょう。ニンニクやショウガなど香味野菜の香りで食欲増進が期待でき、スタミナがつく焼うどんです。このレシピのポイントは焼肉のタレを手作りすること。少し手間がかかりますが、一度、焼肉のタレを作っておけば、炒め物や炊き込みご飯などにも使えて便利です。また、焼うどんは2〜3日後に食べるのなら、粗熱を取り、タッパーなどにラップを敷いて、その上に焼うどんをのせて包み、蓋をしてから冷凍庫で保存すればオッケーです。■絶品! 何度も食べたくなる、作り置き鶏そぼろ出典: E・レシピ 子どもから大人まで大好きな鶏そぼろも、作り置きすることができます。鶏そぼろ丼にするだけではなく、レタスで巻いて食べたり、汁なしうどんにかけても美味しいです。このレシピをより美味しくする秘訣は、鶏ひき肉をボウルに入れ、たっぷり水を加え、優しく水洗いしてから、ザルにあげ水気をきること。この一手間で、ふんわりとした仕上がりに。鶏そぼろは、完全に冷めてから、保存容器に入れ冷蔵庫で保存しましょう。2~3日以内に使わない場合は、小分けにして冷凍保存してくださいね。解凍し、温めた鶏そぼろをご飯にのせるだけで美味しい主食の完成です。■甜麺醤が効いている、美味しいジャージャー麺出典: E・レシピ 甘辛いタレが絡んだジャージャー麺は、ボリュームもあり、一品で満足できる料理です。作り方は簡単で、15分で作ることができます。お好みでラー油をかけていただくのもいいでしょう。このジャージャー麺に使用する肉みそを多めに作っておき、茹でたもやしにかけたり、野菜炒めに加えるのもおすすめ。肉みそは、冷蔵保存ならタッパーに入れて、1週間は保存できます。冷凍保存であれば、ジップロックなどに小分けにして入れて、1か月は保存可能です。甜麺醤が効いて甘辛い肉みそは、ご飯にかけても美味しくいただけますよ。■野菜たっぷりでヘルシーな豆腐のラザニア出典: E・レシピ 高カロリーなイメージのあるラザニアですが、このレシピなら、野菜たっぷりの2色のソースと豆腐で、とってもヘルシー。ラザニアシートの代わりに豆腐を使います。具だくさんのホワイトソース、ミートソースをそれぞれ作り置きすることもできますが、ラザニアを作ってから、冷凍保存することも可能。時間のあるときにラザニアを作り、冷凍しておけば、忙しい日のランチや夕食に活躍してくれるでしょう。年末はクリスマスや忘年会などで暴飲暴食してしまうことも。そんなときにこちらのレシピを食べれば、ダイエットにもなりそうですね。■ニンニクの香りが食欲をそそる、ミートソースと粒マスタードのペンネ出典: E・レシピ ニンニクの香りとマスタードの酸味がたまらないペンネです。材料のマッシュルームは、エリンギやシメジに代えても美味しくいただけます。仕上げに粉チーズやバジルを散らしてもいいでしょう。このレシピのミートソースを多めに作り、冷凍しておくと何かと便利です。パスタやペンネのソースとしてはもちろんのこと、オムライスやドリア、麻婆豆腐などにも使えます。またこのペンネが完成してから冷凍保存する場合は、ペンネにソースに絡めてから、なるべく空気に触れないように、ラップをしたり、タッパーに入れて保存しましょう。ボリュームのある主食レシピを作り置きしておけば、買い物に行く手間が省けたり、料理を作る時間を大幅に短縮できます。気になるレシピがあったら、ぜひお試しくださいね。
2017年12月23日手間のかかりそうなおもてなし料理も、作りおきを利用すれば手軽にできそう。フードコーディネーターの冷水希三子さんに、作りおきを使ったアジアなごちそうのレシピを聞きました。月に数回は自宅に友人を招いて食事会をするという冷水希三子さん。「大人数の集まりで品数を多く作るときには、作りおきを仕込んでおくと便利。当日慌てなくて済むし、食事会を共に楽しめるんです」そんな冷水さんが今回教えてくれたのは、中華ベースのアジアなごちそう。八角が香る一品や、ピリリと唐辛子をきかせたもの、カレー味だったり、隠し味に和だしを使っていたり…と、一皿一皿にさまざまな味のバリエーションが。もちろん、牡蠣や大根、れんこんなど旬の素材もちりばめて、冷水さんらしく季節感もしっかり楽しめる8品に。「野菜を使った軽めの前菜から、メインのスペアリブと大根の煮込みまで、今回作ったメニューは少し寝かせることで味がなじんでより旨味が増すものばかり。前日、あるいは当日朝から作りおきするのに最適です。スパイスがきいていて、冷めてもおいしいのでホームパーティなどおもてなしの席にもぴったり。そして、取り皿の中で料理やソースのいろんな味が混ざっても、不思議とまとまるのもアジア料理ならではの魅力だと思うんです」冷水さんのレシピをご紹介します。牛すね肉の香りしょうゆ漬け番茶で臭みと脂を抜いた牛すね肉に、八角やシナモン、花椒などの中華らしいスパイスのきいたたれが染み込んだ前菜。お酒が進みます。材料/4人分<作りおき>牛すね肉…400g、番茶の葉…大さじ2、水…300ml、濃い口しょうゆ…85ml、酒…35ml、砂糖…45g、赤唐辛子(種を取る)…1本、シナモンスティック…1本、八角… 1個、粒花椒…小さじ1、生姜スライス…10枚、長ねぎ(ななめ薄切り)…10cm分<仕上げ>ラディッシュ…適量作り方(1)鍋に牛すね肉とたっぷりの水(分量外)を入れ、強火にかけ沸騰したら一度茹でこぼす。(2)きれいに洗った鍋にすね肉とひたひたの水(分量外)と番茶の葉を入れる。沸騰したら弱めの中火で約30分煮て、すね肉を取り出してきれいに拭く。(3)別の鍋に水300ml、濃い口しょうゆ、酒、砂糖、赤唐辛子、シナモンスティック、八角、粒花椒、生姜スライス、長ねぎを入れて沸かす。砂糖が溶けたら火からおろし、2のすね肉を漬け込む。【作りおき完了】(4)【当日仕上げ】すね肉を食べやすい厚さにスライスし、薄切りにしたラディッシュを添える。スペアリブと大根の塩煮込みシンプルであっさりとした味わいの温かいメイン料理。ごま油+塩や腐乳ソースなど、数種類のたれを用意して、お好みのものをつけてどうぞ。材料/4人分<作りおき>豚スペアリブ…400g、大根…1/2本、水…1L昆布…10cm角1枚、粒花椒…小さじ1、八角…2個、生姜スライス… 10 枚、長ねぎの青い部分…適量、酒…50ml、塩…小さじ1/2作り方(1)スペアリブは熱湯で霜降りにする。(2)大根は大きめの一口大の乱切りにする。鍋に水、昆布、粒花椒、八角、生姜スライスと大根を一緒に入れ火にかけ、沸騰したら蓋をして弱火で30分煮る。(3)(2) に(1) のスペアリブと酒、長ねぎ、塩を加え、軽く蓋をずらしてさらに1時間ほど煮る。長ねぎを取り除く。【作りおき完了】(4)【当日仕上げ】温めなおして、食卓へ。ひやみず・きみこ料理家、フードコーディネーターとして雑誌、書籍などで幅広く活躍中。著書に『スープとパン』(グラフィック社)など。※『anan』2017年12月13日号より。写真・津留崎徹花文・野尻和代
2017年12月10日東京・中目黒にて2日間限定で行いましたPOP UP SHOP「angersの小さなうつわ市」が終了いたしました。2回目となる私たちの「angersの小さなうつわ市」にお越しいただきましたたくさんのお客さまに、心より御礼申し上げます。お天気にも恵まれた2日間。皆さまに楽しんでいただきたくて「あれもこれもお見せしたい!」とついつい欲張ってしまった今回の「angersの小さなうつわ市」でしたが、ゆるり中目黒さんぽとともにたくさんのお客さまに喜んでいただけたなら私たちもとても嬉しく思います。■ 「angersの小さなうつわ市お正月の縁起もの」お正月の縁起ものとともに、全国の作家さんや窯元さんのうつわを集めた「angersの小さなうつわ市」。1日目も2日目も、開店前から大変多くのお客さまにお並びいただきました。店内はたくさんのお客さまでいっぱい!安福由美子さんのうつわや阿部春弥さんのうつわなど、開店から5分経たずになくなってしまった作家さんのうつわたちも出るほど。あまりの盛況ぶりに私たちもびっくりし、予定にはなかったのですが追加可能なうつわたちを緊急で取り寄せるほどでした。来年の干支「戌」のおみくじは「angersの小さなうつわ市」でも人気だった商品。WEBでもご購入いただけますよ。入口や中央のテーブルには、インスタグラマーさんたちのコーディネートを再現したスペースも。多くの数をご用意できなかったことを心苦しく思いますが、作家さんのうつわは手作りのもの。ひゅるりと線が踊っていたり、ぽってりシルエットになっていたり、ひとつひとつに宿るその個性を見つけて愉しんでいただけたら嬉しいです。両日ともお越しくださったお客さまや、朝わざわざ金沢から新幹線でお越しくださったというお客さま。「次回は関西でもぜひやってください!」とおっしゃってくださったお客さまや、会期中何度も覗きに来て自分へのお土産にとうつわを選んでいた外国人のお客さま。おひとりおひとりのお顔を思い出す度に、私たちの心もなんだかじんわりと温かくなります。お正月だけといわず、毎日の生活の中でどんどん使ってくださいね。「angersの小さなうつわ市」で見つけたうつわたちが、皆さまの暮らしに小さな幸せをもたらすものでありますように。今後とも、アンジェをどうぞ宜しくお願い致します。■アンケートにご協力をお願いいたします!この度は、お忙しい中「angersの小さなうつわ市」へご来店いただきまして誠にありがとうございました。今後の運営改善に向けてアンケート回答のご協力をお願いいたします。(アンケートは全5問です)読み込んでいます...=アンジェスタッフ一同= 暮らしのはなし 食のはなし アンジェのはなし 器のはなし 作り手さんのはなし
2017年11月27日angersの小さなうつわ市。いよいよ明日11/25(土)から2日間限定で始まります。ついつい前のめりでお客さまにご紹介したいアイテムをたくさん持ってまいりましたので、23時になっても搬入のめど立たず。(笑)うっかり鍵を入れたままレジを閉めたりなんかして、皆大わらわです。明日も皆で早朝からお店に入り、もう少し環境を整えます。たくさんのお客さまに楽しんでいただけますように。今週末は東京・中目黒「angersの小さなうつわ市」でお会いできることを楽しみにしています!=文・写真:宮城=【予習リスト作りました♪】 「予習リスト」 には他にもたくさんのうつわもいっぱいです。ぜひこちらで予習して 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 に遊びにいらしてくださいね。 食のはなし 作り手さんのはなし アンジェのはなし
2017年11月25日アンジェ web shopが東京・中目黒にて11/25(土)11/26(日)と開催する、2日間限定POP UP SHOP 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 。毎年恒例の人気企画「お正月特集」と連動して、全国各地の人気作家さんや窯元から豆皿などのうつわや縁起ものたちを集めました。POP UP SHOPでは、アンジェでも人気の石川の窯元・九谷青窯の作家さん達のうつわが入荷します。徳永遊心さんや高原真由美さん、高祥吾さんといった人気の作家さんたちのものから、九谷青窯に入ったばかりの若手作家さんのものまで。WEBではまだ見ることのできないうつわもありますので、ぜひ「angersの小さなうつわ市」まで遊びにいらしてくださいね。■ 徳永遊心さんの色絵菊の片口も入荷する毎に売り切れてしまう徳永遊心さんのうつわたちも入荷予定です。写真の片口のほか、色絵みかんの飯椀やそば猪口、色絵椿のそば猪口も。徳永さんの描く色絵はこれからの季節にぴったりのモチーフ。数が少ないのでお早めにどうぞ。■ PICK UP!九谷青窯の新しい作家さんたちのうつわもご紹介石川の人気の窯元・九谷青窯さん。実力のある若手作家さんがどんどん入って、これからもますます楽しみな窯元さんです。「angersの小さなうつわ市」では、期待の新しい作家さんたちのうつわをご紹介します。<横井佳乃(よこいよしの)さん>大学卒業した後に陶芸教室で講師をされていたという横井佳乃さん。その後京都で釉薬の勉強をし、今年4月に九谷青窯に入られたとおっしゃいます。今は様々な手法を試せるのが楽しくて、ついつい手間を惜しまず手を入れ過ぎてしまうこともあるんだそう。そんな横井さんのものすごい作品が九谷青窯さんの事務所に並んでいましたよ。九谷青窯横井佳乃色絵菱形松葉マグカップ九谷青窯横井佳乃色絵葉っぱ色々5寸皿九谷青窯横井佳乃色絵葉っぱ色々7寸皿九谷青窯横井佳乃色絵菱形松葉マグカップ<堀畑蘭(ほりはたらん)さん>九谷焼の学校を卒業されて、九谷青窯が初めての職場だとおっしゃる堀畑蘭さん。独特の感性をお持ちで、正直こちらですべてのうつわをお見せできないのが悔しいくらい!その感性に身をまかせて面白い絵を描かれる作家さんです。九谷青窯堀畑蘭色絵野菊茶碗奥:九谷青窯堀畑蘭色絵泰山木の花4寸浅鉢手前:九谷青窯堀畑蘭色絵泰山木の花5寸皿■ 作家さんたちの豆皿もいろいろ高原真由美さん、高祥吾さんなど、様々な作家さんたちの豆皿も並びます。中には、わざわざ図案からおこしてもらったものも!豆皿は、新しい年の食卓はもちろんのこと、普段の食卓でも大活躍します。小さな色絵皿に盛り付けるだけで、買ってきたお惣菜や昨夜の残り物なんかもなんだか温かな気持ちでいただけますよ。「angersの小さなうつわ市」まであと少し。11/25(土)11/26(日)は、東京・中目黒まで、ぜひ遊びにいらしてくださいね。=文・写真:宮城=【予習リスト作りました♪】 「予習リスト」 には他にもたくさんのうつわもいっぱいです。ぜひこちらで予習して 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 に遊びにいらしてくださいね。 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし
2017年11月22日アンジェ web shopが東京・中目黒にて11/25(土)11/26(日)と開催する、2日間限定POP UP SHOP 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 。毎年恒例の人気企画「お正月特集」と連動して、全国各地の人気作家さんや窯元から豆皿などのうつわや縁起ものたちを集めました。今日は、人をお招きすることも多い年末年始にちょこんとお花を飾っておもてなしのしつらえが完成する、杉原万理江さんのフラワーベースのご紹介です。POP UP SHOP「angersの小さなうつわ市」限定商品となる杉原万理江さんのフラワーベース。数が少ないので、気になる方は店頭までお早めにどうぞ。■松本のクラフトフェアで松本クラフトフェアでの1枚。ぽってりフラワーベースたちがいくつも並ぶこの光景が、なんだか愛らしくてパチリ。金沢の陶芸作家・杉原万理江(すぎはらまりえ)さんにお会いしたのは、ぶらりとプライベートで訪れた長野・松本のクラフトフェア。以前からお名前やその作品については知っていたものの、なかなかご連絡する術もなかった矢先での出会いだったんです。しかもクラフトフェアに入ってすぐのところにテントを構えていらっしゃって、人混みの隙間から優しい色を帯びたぽってりシルエットのフラワーベースたちが仲良く並んでいる様子が見えた時はちょっぴり感動。普段は気になっていた作家さんにお会いできてもお声がけができずにテントの前でオロオロしがちな私も、ついつい前のめりでご本人にお声がけしたことを覚えています。それから半年。「angersの小さなうつわ市」でようやく皆さまにご紹介できる時がきました。■杉原万理江さんのフラワーベースがある風景優しい釉薬の揺らぎをのせた、トトロのようなぽってりシルエット。お腹をまあるく描く曲線が口の部分できゅんっと小さくなっている杉原万理江さんのフラワーベースは、お花を一輪二輪生けるのはもちろんのこと、そのままポンと置くだけで空間がなんだか和みます。穏やかな曲線を持つ杉原さんのフラワーベースにはどこか品があり、お部屋が洗練された印象に。ひとつでもいいけれど、大きさ違いや色違いで2つくらい置くと動きが出て面白い空間に仕上がりますよ。また、生花はもちろんのこと、ドライフラワーもよく似合うフラワーベースです。数に限りがある、POP UP SHOP「angersの小さなうつわ市」限定商品・杉原万理江さんのフラワーベース。年末年始のお部屋のしつらえに、ぜひこんなとっておきのフラワーベースでお花を生けてみてくださいね。=文・宮城写真:中島・宮城=【予習リスト作りました♪】 「予習リスト」 には他にもたくさんのうつわもいっぱいです。ぜひこちらで予習して 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 に遊びにいらしてくださいね。 暮らしのはなし 作り手さんのはなし 器のはなし
2017年11月20日子どもたちが摘んできたシロツメクサを生けたり。裏庭で育ったハーブを摘んでキッチンに置いたり。「お疲れさま」と自分で自分に選んだお花をぽつんと一輪生けてみたり。毎日の暮らしの中のそんなちょっとした物語が良く似合う、aya ogawa(あやおがわ)さんの小さな小さなフラワーベース。「あきいろ作家市」でも人気だったその小さなフラワーベースが、 「angersの小さなうつわ市」 で再入荷します。「angersの小さなうつわ市」では新作のフラワーベースも。11/25(土)11/26(日)はぜひ東京・中目黒までいらしてくださいね。aya ogawaさんのフラワーベースは同じものでも、ひとつひとつが異なります。ちょっぴりくすっとしちゃうようなずんぐりむっくりフォルムだったり、なんだかそっと佇んでいる小鳥みたいだったり。店頭で実際に手を取って、ほっこり選んでいただけたら嬉しいです。■「angersの小さなうつわ市」限定aya ogawaさんの新作フラワーベースたち年末を目安に今後アトリエを大阪から東京に移すとおっしゃるaya ogawaさん。そんなお忙しい中に作っていただいた新作フラワーベースが今回の 「angersの小さなうつわ市」 に登場します。左から・白鳳釉鉄縁・トット型マットグレー・しずく型サクラ釉・トット型トルコ釉ブルーこちらの4種類の新作フラワーベースたちは数がとっても少なめ。そしてWEBでの展開も今のところ未定です。気になる方はお早めに店頭まで遊びにいらしてくださいね。■特典:aya ogawaさんのポストカード差し上げます。「angersの小さなうつわ市」でaya ogawaさんのフラワーベースをお買い上げいただいた方には、aya ogawaさんのポストカードを差し上げます。何でもない葉っぱや小道で摘んだお花たちを生けて、ちょこちょこ並んだaya ogawaさんのフラワーベースたち。ポストカードの中のそんな小さな幸せのワンシーンを、このポストカードと一緒にぜひご自宅にも作ってみてくださいね。※ポストカードはなくなり次第、終了とさせていただきます。 「angersの小さなうつわ市」 まであと少し。11/25(土)11/26(日)は、東京・中目黒でお会いできることを楽しみにしております!=文・写真:宮城= 暮らしのはなし 作り手さんのはなし 器のはなし 【予習リスト作りました♪】 「予習リスト」 には他にもたくさんのうつわもいっぱいです。ぜひこちらで予習して 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 に遊びにいらしてくださいね。
2017年11月17日アンジェ web shopが東京・中目黒にて11/25(土)11/26(日)と開催する、2日間限定POP UP SHOP 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 。毎年恒例の人気企画「お正月特集」と連動して、全国各地の人気作家さんや窯元から豆皿などのうつわや縁起ものたちを集めました。コラムでは開催まで数回に渡って、作家さんたちのうつわをPICK UP!今日は、まるで何年何十年と歳月を重ねたかのような表情を持つ安福由美子さんのうつわについてご紹介します。■瞬く間になくなってしまったうつわ達も佇まいにどこか品の漂う安福さんのうつわたち。時を重ねた金属のような表情を持つそのうつわたちは、ひとさらひとさらがとても力強いのに、料理を引き立てるたおやかさも持ち合わせます。東京・中目黒で11/25(土)11/26(日)と行われる2日間限定POP UP SHOP「angersの小さなうつわ市」では、先日のあきいろ作家市で瞬く間になくなってしまった「長八角皿」や、人気のあった「稜花皿」、そしてPOP UP SHOP限定のうつわたちも少量入荷します。すぐ売り切れてしまうことも考えられますので気になる方はお早めにどうぞ。※安福由美子さんのうつわは、おひとり様2枚までとなりますことをあらかじめご了承ください。<インスタグラマー・yuko_casaさんの食卓にも>安福さんのうつわはインスタグラマーさんたちにも人気。いつもの朝ごはんまで上品に仕上げてくれますよ。<インスタグラマー・t_ammyさんのある日のテーブルで>品が漂ううつわにはちょこちょことのせるだけでハレの日ごはんが完成します。■「angersの小さなうつわ市」限定のうつわたち今回の「angersの小さなうつわ市」では、POP UP SHOP限定となる「長八角小皿」「八角小皿」も入荷します。・長八角小皿 約7cm×約14cm ¥1800・八角小皿 約11cm×約11cm ¥2000お正月らしい凛とした空気をもたらしてくれる小さなうつわたちは、お正月の食卓の取り皿にもぴったり。ぜひこんなうつわで、新たな年を始められてはいかがでしょうか。安福由美子さんについてはこちらからもどうぞ!・ 「食卓に品が生まれる、安福由美子さんのうつわたち」 【予習リスト作りました♪】 「予習リスト」 には安福由美子さんのうつわもいっぱい。ぜひこちらで予習して 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 に遊びにいらしてくださいね。=文・写真:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし
2017年11月14日アンジェ web shopが東京・中目黒にて11/25(土)11/26(日)と開催する、2日間限定POP UP SHOP 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 。毎年恒例の人気企画「お正月特集」と連動して、全国各地の人気作家さんや窯元から豆皿などのうつわや縁起ものたちを集めました。コラムでは開催まで数回に渡って、作家さんをPICK UP!今日は金沢の陶芸家・赤地径(あかじけい)さんのお話です。■ ゆるり色絵の筆が踊る赤地径さんのうつわに会いに金沢の工房へ愛らしさを残しながら、雅に華咲く椿の花に牡丹の花。今回のPOP UP SHOPでもご紹介させていただく赤地径さんのうつわには、ゆるり色絵の筆が踊ります。まるで赤地さんのはなうたが聴こえるようなそんなうつわたちに魅せられて、金沢にある赤地さんの工房までお邪魔してきました。今日はその時の様子を今年の2月のコラムからご紹介しますね。<うつわに映る、赤地径さんという人>金沢駅からタクシーを少し走らせた、海からの風を感じる場所にある赤地さんの工房。そこには陶芸家であるお父さまのうつわと、赤地さんのうつわが所狭しと並んでいます。奥さまの映里さんと赤地さんのやり取りが楽しくて。ほっこり心温まる時間です。「うつわを始めるのに、立派な動機なんてなかったんです。」そう申し訳なさそうにおっしゃる赤地さん。21歳の頃にお父さまのすすめで九谷焼技術研修所へ通うようになり、やっているうちに面白くなったんだとおっしゃいます。その後、多治見の意匠研究所へ通い陶芸を学んでいるうちに奥さまの映里(えり)さんと出会うことに。映里さん「彼は、意匠研究所にふら〜っと来て、ふら〜っといなくなっちゃったんです。でもね、そのうつわはひょろひょろっと描いているけど、何か面白くて。変な気負いがなくて肩の力抜けまくり。でも、人に愛されるうつわで。才能あるなーって当時から思っていました。」そのすぐそばで、まるで初耳かのように「え?そうだったの??」と少しはにかみながらご自身のことを聞いている赤地さん。おふたりの掛け合いに思わずくすりとしちゃう、そんな赤地さんの工房です。<ついつい顔がほころぶ手仕事の色絵皿>金沢に生まれたことを縁とし、昔ながらの九谷の土を用いて、赤・黄・緑・紫・紺青といった九谷の伝統的な五彩の絵の具で絵付けをすることを大切にされている赤地さん。そのうつわにも、古くからある日本の縁起物の模様や形が多くみられます。型の上にのせて叩いた土の余分な部分を、「弓」と呼ばれる道具で削っていきます。土の表面には片栗粉がまぶしてあるから、するっと型から外せます。「見てると手が震えちゃう。」なんてつぶやきながら、大胆に筆を躍らせて描かれていく九谷五彩の牡丹。右上から反時計回りに、型、型で形作った下焼き前の素地、下焼き後、絵付け後、完成形。大胆な筆運びは、土の柔らかさを残すようにロクロをひいて軽いタッチで描くお父さまから受け継いだもの。「なかなか真似できない」というお父さまのそのタッチを思い描きながら、肩の力をゆるめて、ただひたすらに自分が面白いと思えるものを追い求めている赤地さんです。【予習リスト作りました♪】 「予習リスト」 には赤地径さんのうつわもいっぱい。ぜひこちらで予習して 「angersの小さなうつわ市= お正月の縁起もの =」 に遊びにいらしてくださいね。=文・写真:宮城= 食のはなし アンジェのはなし 器のはなし 作り手さんのはなし
2017年11月06日わさわさっと床から天井まで山積みになった、様々な形の木材サンプルたち。まるで宝物がぎっしりと詰まったようなその小さな小部屋に入った瞬間、バイヤー平山と私はついつい「わぁ!」と声をもらしてしまいました。ここは、輪島塗と呼ばれる漆器が有名な石川県輪島市で、漆器のベースを作る木地屋として約60年も続く「四十沢木材工芸(あいざわもくざいこうげい)」さん。刳りもの(くりもの)、曲物(まげもの)など、様々な技術を用いてしっかりとした基礎となる木地を製造できる生地屋さんとして知られています。また、手仕事も大切にしながら大型の木材乾燥器を開発したり工作機械を導入し、その品質を安定させることができるのも強みとしている生地屋さんです。その四十沢木材工芸さんの小部屋に並ぶ様々なサンプルを見て私たち2人は大騒ぎ。あんなの作りたい!こんなの作りたい!と次々にアイデアが浮かんできます。■そして、能登から届いたさくらの木のお盆その四十沢木材工芸さんでお願いした、さくらの木のナチュラルな風合いを生かしたお盆が届きました。サイズ違いで2タイプある木瓜型のお盆。穏やかなラインとさくらの木の風合いが優し気で、おもてなしの際も大げさになり過ぎないのがポイントです。<6寸サイズでできる、小さなプレート使い> 「四十沢木材工芸桜の木木瓜お盆6寸」 には、ひとり分のカップとうつわをのせてそのままサーブ。夜にはグラスとおつまみでおひとりさまプレートが出来上がります。フラワーベースをちょこんとのせたり、アクセサリーや鍵を置いたりと空間作りのアイテムにもなりますよ。<8寸サイズはおもてなしのお盆使いで> 「四十沢木材工芸桜の木木瓜お盆8寸」 は、少し小さめのお盆として。2-3人分の小さなうつわがのるこのサイズは、おもてなしのシーンで品よく活躍しますよ。さくらの木のナチュラルな風合いのお盆は、使用していくうちに毛羽立ったり、表面が白くなってきてしまうことも。その際は、どのご家庭にもあるようなサラダオイルを布に付けて塗って下さいね。オリーブオイルはベタつきがちなので、サラッとしたサラダオイルがおすすめです。どちらのサイズも数が少なめ。気になる方はどうぞお早めに。=写真・中島・宮城文・宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 【ご紹介したアイテム】 ⇒ 四十沢木材工芸桜の木木瓜お盆6寸 4,644円(税込)⇒ 四十沢木材工芸桜の木木瓜お盆8寸 6,264円(税込)
2017年10月16日何年もの歳月を経てきたかのような、その表情が魅力の安福由美子(やすふくゆみこ)さんのうつわたち。趣味で毎週日曜日に陶芸レッスンに通っている私が、おこがましくも、いつかこんな風に作れたらいいのになぁと毎日うっとり眺めているうつわです。今日はアンジェの「あきいろ作家市」から、岐阜県岐阜市で作陶をされている安福由美子さんについてご紹介します。安福さんのうつわは、すぐに売切になってしまった商品も。残りの商品ももう数が少ないので、気になっている方はどうぞお早めに。■安福由美子さんのことお子さんが大きくなったタイミングで、趣味だった陶芸を更に学ぶために京都造形芸術大学の通信のコースをとったという安福さん。試験の日にお子さまが熱を出したりと、卒業までに5年かかったとおっしゃいます。その後はうつわ作りを続けながら、岐阜駅の近くでカフェを営むことに。ご自身のうつわを使って料理をお出しするそのカフェはたくさんのお客さまに支えられていたそうですが、両立が難しくなったため作陶に専念することにされたのだそうです。上:庭に面した安福さんの作業場に流れるのは静かな時間。下:アートピースも多い安福さんの作業場で。上:安福さんが15年ほど前に作ったという絵付けの茶器。正倉院展でインスピレーションを受けたという鳥のモチーフは、ある程度の形を描いて後からかき落としたもの。下:愛猫の足跡に錆釉をのせた、まるで小石のようなオブジェ。半熟卵がのったキーマカレーに、彩り野菜のサラダに、ピクルス。まるで安福さんのカフェに訪れたかのような気分。インスタグラムなどでもたくさんのお料理上手やコーディネート上手のファンの方に支えられている安福さんですが、カフェを営んでいたこともあってご本人もとってもおもてなし上手。安福さんのご自宅にお邪魔した際には、ご自身のうつわでお手製ランチをご馳走になりましたよ。■お手入れについてようやくたどり着いたその錆色は、安福さんが苦労を重ねてたどり着いたもの。釉のかけ方や濃度や温度の差など、ちょっとしたことで大きく異なってきてしまうそう。佇まいにどこか品のある安福さんのうつわたち。時を重ねた金属のような表情を持つそのうつわたちはひとさらひとさらがとても力強いのに、のせた料理をよく引き立てます。その使いやすさの秘密はこんなところにも。安福さん「本来とてもシミがつきやすいうつわなんですが、私の方で目止めの加工を行っているんです。無害の樹脂系のもので行っているので、シミになりづらいはず。さらに、使う前にさっと水に通していただければうつわへの負担がもっと少なくなりますよ。経年変化はどうしてもあるので、うつわの成長をゆっくりと愉しんでいただければと思います。」上:稜花の形に模った土の板を、石膏型にのせてカーブをつける稜花皿。下:安福さんの作業場にはたくさんの石膏型が。女性であり、母であり。使い手でもある安福由美子さんがつくる、錆色のうつわたち。ひとさらあるだけで食卓に品が生まれる、そんな力の強い手仕事のうつわです。=文・写真:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし 【あきいろ作家市はこちらからどうぞ】
2017年09月30日今日から「アンジェのあきいろ作家市」第2弾がスタートします。実りの秋の食卓に似合う、人気作家さんのうつわを集めた「アンジェのあきいろ作家市」。第2弾は下記の4名の作家さんたちのうつわをご紹介します。・阿部春弥(あべはるや)さん・石田裕哉(いしだひろや)さん・葛西国太郎(かさいくにたろう)さん・安福由美子(やすふくゆみこ)さん一度売り切れてしまうとなかなか手に入らないものが多いので、気になるものは早めにチェックしてみてくださいね。■ 阿部春弥さんの柔らかなうつわにはいつもの和食をのせて和食が映える、阿部さんのうつわたち。繊細で冷たい感じさえする磁器も多い中で、阿部さんが生み出す磁器のうつわは潔さを持ちつつもどこか優しげなうつわです。「温かみのある、柔らかなものを作っていきたいんです。僕が作っているものは、日常使いのものですから。」いつものおうちごはんを大らかに受け止めてくれる阿部春弥さんのうつわたちは数が少なめ。気になる方はお早めにどうぞ。■ 静かに花咲く石田裕哉さんの花のうつわたち引き算が難しく装飾のやめ時が見つからないこともあると苦笑いをしていた石田さんに今回作っていただいたのは、静かに咲く花のうつわたち。作ったうつわを自宅で使いながら、料理を盛った時の柄ゆきからそのサイズ感までをご自身の目で確認する作業を大切にする、石田さんの丁寧な手仕事です。■ 葛西国太郎さんの色絵豆皿で、食卓に華やぎをアンジェでも人気のHANI(ハニ)の葛西国太郎さんのうつわも再入荷。「使うと陽気に、そして楽しくなるような、気さくなうつわを作りたいと思っています。そして、それをどんどん使って沢山ごはんを食べてほしいです。」テーブルに並べるだけでダイニングが明るくなるような葛西さんの色絵豆皿は、いくつも揃えたくなる愛らしさです。■ まるで時を重ねたような、安福由美子さんのうつわ何年もの歳月を重ねてようやく生まれるような、そんな質感を纏っているのは安福由美子さんのうつわたち。存在感がある力強いそのうつわたちは、不思議とどんな料理も受け入れる懐の深さも持ち合わせます。「ここぞ」という時に出したい、ひとさらです。「アンジェのあきいろ作家市」には、作り手の「今」を閉じ込めた作家もののうつわたちが集まっています。お気に入りのうつわを見つけて、いつもとちょっぴり異なる食卓での時間を楽しんでみてくださいね。=文:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし 【あきいろ作家市はこちらからどうぞ】
2017年09月29日阿部春弥さんは、凛としていながらもどこか柔らかな、日常使いのうつわを作られる作家さん。今日は、9月21日(木)と29日(金)と2週間に分けて公開されるアンジェの「あきいろ作家市」から、長野・上田で作陶をされている阿部春弥さんについてご紹介します。29日に公開される阿部さんのうつわは、現在1年半待ちなんだとか。数も少なめですのでどうぞお楽しみに!■ 阿部春弥さんのこと実は、今回で2回目のお声がけとなる阿部春弥さん。1回目はお忙しいことが理由でご参加いただけなかったのですが、その際に「こりずにまたご連絡させてください!」と引き下がり、本当にこりずにまたお願いをしたという私たち。(阿部さん、しつこくてゴメンナサイ。笑)2回目となる今回、こうして皆さんに阿部さんのうつわをご紹介できることが本当に嬉しくてたまらないのです。ロクロでひいたうつわを型にのせて。九州から取り寄せている磁器土は肌が白く焼きあがるから、釉薬がきれいにのるんだそう。牡丹豆皿の石膏型を外せば、ほら、この通り。型うちをした後、素焼きを待つうつわたち。ご自身のことを作業員だという阿部さん。お気に入りのご自身のうつわや好きな工程もないんだとおっしゃいます。期待していた言葉とはまったくかけ離れた阿部さんのそのお言葉に、私たちもなんだか苦笑い(笑)でも、その言葉には阿部さんの哲学が詰まっているような気がしたんです。阿部さん「モノにも工程にも思い入れは入れ過ぎないようにしているんです。お気に入りがあるとすれば、お気に入りでないものがあるということになる。それをお客さまにお売りするわけにはいきませんから。考えてしまえば数も作れないですし、ね。」デザインを決める型があり、ロクロでひく時も型より大きく作ればよく、日々のその手仕事を「ここどうやろうかなと悩まずにすむ仕事」と阿部さんはおっしゃいます。悩まずにすむように組み立てたのはあくまでも阿部さんによるもので、さんざん悩んだ経験がないことにはきっと取れない選択肢。阿部さんのうつわに映りこむ「潔さ」は、こんなところからきているような気がしています。■ 大らかな色を帯びた、日常使いのうつわルリ、淡ルリ、黄磁、白磁と、端正な形にのせた4色の深く味わいのある釉薬たち。今は調和の取れた4色のうつわを作られる阿部さんにも、白磁しか作らない時代があったそう。阿部さん「もともと備前にいたこともあって、形を作りこむことが好きだったんです。だから色にこだわる必要がなかったんですよね。でもある時、お付き合いのあるお店の方に「作りませんか?」と言われてこのルリを作りました。もともと白だけのところに新しい色を差し込むということに自分で納得し、作りたい色が見えるまでに3年かかりましたし、その方の言っていた色とは異なるものになっちゃいましたけど。黄磁は、日本食を作られる方から黄色は料理映えするんだけど黄色い和食器が少ないということを聞いて作ってみたんです。これも1年かかりました。」ずらりと並んだ石膏型。こういうものが欲しいと構想が固まってから作り出すのでそれほど時間はかからないと阿部さんはおっしゃいます。中には備前の焼き締めの古いお皿の模様を模したものも。作業場にはお子さまが描いた朗らかな絵が。デザートには奥さまお手製の梅の甘露煮。しのぎの豆皿でいただきます。料理が映える、阿部さんのうつわたち。繊細で冷たい感じさえする磁器も多い中で、阿部さんが生み出す磁器のうつわは潔さを持ちつつもどこか優しげ。阿部さん「温かみのある、柔らかなものを作っていきたいんです。僕が作っているものは、日常使いのものですから。」いつものおうちごはんを大らかに受け止めてくれる阿部春弥さんのうつわたち。ぜひご自宅の食卓に並べてみませんか?=写真・文:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし 【あきいろ作家市はこちらからどうぞ】
2017年09月25日今日から始まった「アンジェのあきいろ作家市」。実りの秋の食卓に良く似合う、人気作家さんのうつわやカトラリー、そして季節の花をそっと生けたいフラワーベースを集めました。今日と29日(金)と2週間に分けて公開される「アンジェのあきいろ作家市」は、全国各地から総勢10名もの作家さんたちにご参加いただくイベントです。中にはオーダーして1年半待ちという作家さんも!一度売り切れてしまうとなかなか手に入らないものが多いので、気になるものは早めにチェックしてみてくださいね。■あきいろ作家市第一弾作家さんラインナップ<NEW! icura筒井則行(つついのりゆき)さん>「特別なものとしてではなく、普段使いのものとして使ってほしい。」そう語る筒井則行さんの、木のテーブルウェア。長いカッティングボードは、写真のような使い方はもちろんのこと、何種類かのおつまみやお菓子を乗せて置くだけで食卓のアクセントとなるアイテムですよ。<NEW! 豊田雅代(とよだまさよ)さん>手で描かれたイッチン模様をずっと眺めていたくなるような豊田雅代さんのうつわたち。突然遊びに来たお友達に、袋に入ったままのカントリーマアムをのせてご自身のうつわを出すこともあるという豊田さん。いつものお菓子もとっておきのおもてなしになる、そんなうつわです。<NEW! 宮田竜司(みやたりゅうじ)さん>使っていて馴染むようなうつわもいいけれど、使いながらも程よい緊張感を持てるうつわもまたいいもの。何をのせても2割増しで品よく目に映る宮田竜司さんのうつわは、背伸び気分で付き合えるうつわです。<松尾直樹(まつおなおき)さん>「うつわは使うもの。主役は料理だということを忘れずにいたい。」そうおっしゃる松尾直樹さんのうつわは、食卓を特別なものにしてくれるうつわ。少し残る西洋アンティークの面影は、洋のメニューをより美味しそうに引き立ててくれます。<古谷浩一(ふるたにひろかず)さん>化粧土の下からのぞく土の温もりと、作り手の使い手への想いと。そんなものがしみじみと温かい古谷さんの手仕事のうつわには、どこか親しみやすさを感じます。季節のフルーツやお菓子をのせて、今日も目で味わいたいひと皿に。<NEW! aya ogawa(あやおがわ)さん>手のひらにおさまるaya ogawaさんの小さな小さなフラワーベースたちは、ちょっとした瞬間、ちょっとした場所に、小さな幸せをもたらしてくれる存在。子どもたちが摘んできたシロツメクサを生けたり、自分で自分に選んだお花を週末ぽつんと生けてみたり。暮らしの中に幸せの風景が増える、そんなフラワーベースです。きっとお気に入りのうつわが見つかる、アンジェのあきいろ作家市。季節の変わり目に、いつもの食卓もこんなうつわたちで衣替えをしてみませんか?=文・写真:宮城= 食のはなし 暮らしのはなし 作り手さんのはなし 器のはなし 【あきいろ作家市はこちらから】 ・あきいろ作家市
2017年09月21日温かな飴色と藍色のぽってりとしたそのうつわからは、彼女のけたけたと笑う楽しそうな声が聞こえそう。9月21日(木)と29日(金)と2週間に分けて公開される、アンジェの「あきいろ作家市」。全国各地から総勢10名もの作家さんたちにご参加いただくこのイベントから、今日は栃木県・益子町で活動される作家さん、豊田雅代(とよだまさよ)さんについてご紹介しますね。■ 豊田雅代さんについて茶目っ気たっぷりにくしゃっと笑う、豊田雅代さん。2016年の春の陶器市で撮ったこの写真は、まるで豊田さんのお人柄がジワッとにじみ出るよう。見ればこちらの顔までついついほころんでしまうような、今でも大好きな1枚です。実はその頃からずっとお声がけをしていた豊田さん。ご出産などのタイミングも重なって、今回ようやくアンジェのあきいろ作家市にご参加いただくことに。まだまだ暑い8月のある日に、栃木県は益子町にある豊田さんの作業場までお邪魔してお話を伺ってきました。豊田さん「私は一度ほかの仕事を経験していますが、生まれも育ちももともと益子なんです。まわりにも焼きもの屋さんの子が多かった。上京する時には友達の家に呼び出され、そのご両親が作ったうつわが並べられた庭で「好きなものを持って行け。」と言われたこともあるんですよ。聞けば銀座などでも個展をされるご両親。「東京でどこから来たと聞かれたら、こういう町から来たって言うんだよ」と教わりました。そんなことがベースにありながらいろんなことが重なって、益子に戻って焼きものの仕事がしたいと思うようになったんです。」様々な経験を重ねられた後、益子町で2012年に独立された豊田さん。今は、ケーキなどにあしらうペーパーレースなどをモチーフに、クリームでデコレーションするように模様を描く「イッチン」という手法を使ってうつわを制作されています。粘土を水で溶いて、水ガラスでとろみをつけた「泥漿(でいしょう)」を使って模様を描くイッチンの技法。水で溶いただけではドロドロ過ぎ、水ガラスを入れればサラサラとして描くにちょうど良い具合となるのだそう。素焼き前に行うイッチンの作業。模様を描く道具は、チューブの硬さがちょうど良い、100円ショップで見つけてきたお気に入り。フリーハンドで描くのは、ツタ模様。そのインスピレーションはケーキのレースペーパーだったり、お菓子の袋だったり、アイシングクッキーの本だったり。日常の何気ないことからヒントを得ているとおっしゃいます。そんな豊田さんの作業机にふと目を落とすと「1枚1枚はがして食べちゃう」の文字。ラジオを聴きながら作業をするのが好きだという豊田さんが、懸賞に必要なキーワードを慌てて手元にあったボールペンでメモしたものなんだとか。なんとこの後バームクーヘンが当たったそうですよ♪「ラジオを聴くのが大好きで、ラジオが聴きたくて作業をするようなものなんです〜」とはにかむ豊田さん。大好きな星野源さんのサイン入りメモパッドが当たったり、深夜2時に大宮エリーさんと話してサイン本も当たったとおっしゃるツワモノです。最近お母さまになられたばかりの豊田さん。豊田さん「ゆくゆくは子どもが使うプレートなんかも作れたら。今はまだちょっとそんな余裕はないんですが、想像だけは楽しんでいます。」お母さまになられたことでうつわに踊るその無邪気なイッチン模様の表情がどう変化していくのか、これからもとっても楽しみな作家さんです。=文・写真:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし
2017年09月20日家族の朝ごはんの風景によく似合う、icuraを主宰される筒井則行(つついのりゆき)さんの木のテーブルウェアたち。炉の必要なガラスや窯の必要な焼きものと比べて、筒井さんが当初「自分の手で完結できるもの」として始めた木を扱うそのものづくりは、なんだかご本人にとっても思わぬ方向に(笑)9月21日(木)と29日(金)と2週間に分けて公開されるアンジェの「あきいろ作家市」から、今日は、icuraを主宰される筒井則行さんについてご紹介しますね。■icura 筒井則行さんのこと活動名の「icura」は、初期の頃の作品であるLED照明「イクラライト」から。かわいくて、覚えやすいお名前です。岐阜の大学で土木を勉強されたという、icuraの筒井則行さん。大学で勉強する対象であった橋やダムは工期が長くスケールが大き過ぎて、小さな対象であるインテリアにどんどん興味が移っていったとおっしゃいます。その後、伝統工芸品などを扱う東京のインテリアショップで働くようになった筒井さん。筒井さん「仕事で伝統工芸品を扱う傍ら、普段の暮らしの中で使えるもう少し身近なものを自分の手で作りたいと思ったんです。でもガラスを作るには炉がいるし、焼きものを作るには窯がいる。木なら自分の手で完結すると思ったんですよね。」水に濡らして彫りやすくなった桜の木。木のプレート「ほりほり」は、やすりもかけられない、彫りの技術が試されるもの。上は彫る前の状態で、下は彫った後。キレイに揃った彫りよりも、ランダムな彫りが好きとおっしゃる筒井さん。技術が上達すればするほど揃いがちになってしまう彫りも、キレイに整い過ぎないように意識しているんだとか。こちらはスプーンの彫り風景。マスクや眼鏡をする必要のないこの工程は、流れるラジオの音が心地よい、筒井さんのお気に入りの時間。木目が1本1本異なるから特に難しいという彫りの作業。スピードも求められる工程です。最後は丁寧にやすりをかけて。やすりの土台として使うのはマウスパッド。筒井さんの創意工夫がここでもキラリ。お皿などを取ったあとの切れ端などから削り出すというスプーン。左の木のブロックから、重さもまるで異なる右の最終形へ。こうしてみるとますます愛着がわいてしまいます。どう作るのか分からないまま真夜中の公園で見よう見まねで金づちややすりを使って作品を作るところから始まったという筒井さんのものづくりは、大きな作業場をリノベーションしたり、お手製エレベーターを取り付けたり、木材小屋を作ったりとなんだか今ではものすごいスケールに。筒井さん「木工でのものづくりは簡単に始められましたが、結局のところ、ちゃんとやりだすといろいろ必要で(笑)この作業場ももともとの壁をぶち抜いてそれぞれの工程に応じて部屋を仕切りなおしたり、削る木を抑えるようなちょっとした道具も自分たちで作ったり、誰が使っても分かるように収納まで組み立てたり。外に木材を保管する小屋も建てたんですが、おととしにはそこに自分たちで木材を詰め込めるようにフォークリフトも買って、免許も取ったんですよ。」温かな気持ちになるような木のテーブルウェアを制作しながら、ゆるっとこんなスケールのことまでやってしまう筒井さんです。作業場内の筒井さんお手製エレベーターに乗っちゃいました!在庫を上階から降ろすために作っちゃったんだとか。朗らかでいて、本当にスゴい方なんです。木材を保管する小屋ももちろん手作り。といっても、この小屋はほんの一角。働く皆さんのネームプレートも木で手作りされたもの。それぞれの作業部屋にはこんな可愛い手作り時計もありましたよ。「特別なものとしてではなく、普段使いのものとして使ってほしい。」そう語る筒井さんの、木のテーブルウェア。木のぬくもりが丸ごと伝わる、筒井さんの手仕事です。=文・写真:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし
2017年09月18日宮田竜司(みやたりゅうじ)さんのうつわと再会したのは、今年5月の益子の陶器市。陶器市エリアの端っこでバスを降りて、いつもとは異なるルートでまわってみようと思った時でした。思えば2016年の秋の陶器市でも見たことのあるうつわ。その時は私にとってどこか遠く感じたそのうつわが、5月のその時には「ちょうどいいかも」と思えたんです。うつわとの出会いにも、きっとある気がする「タイミング」。9月21日(木)と29日(金)と2週間に分けて公開されるアンジェの「あきいろ作家市」から、今日は、少し背伸びをして使いたい宮田竜司さんのうつわについてご紹介しますね。■宮田竜司さんのこと宮田竜司さんは気さくなお兄さん。もともともの作りが好きだったというものの、焼きものを選んだきっかけはお父さまだったといいます。焼きもの好きなお父さまは、著名な作家さんを追いかけて東京から埼玉へ引越しをしてしまうほど。そんなお父さまのそばで様々な焼きものを見ながら育った宮田さんも、様々な産地をまわり最終的に今の拠点、栃木県益子町に拠点を構えたのだそうです。大きなお庭のある宮田さんのご自宅兼作業場。お庭にはご自身で作られた香炉が。「年上の方に遊んでもらっていて・・・」茶道をたしなんでいるという宮田さん。ご自宅の本棚にはたくさんの茶道の本も。本棚の上にはアボカドの種。芽はきちんと出るそうですよ。しとしとと雨が降る中お邪魔したのは、大きなお庭のある宮田さんのご自宅兼作業場。豊かな自然環境の中に建つ宮田さんの作業場で、今回お願いしたうつわの制作風景を見せていただきました。どこか凛とした雰囲気を持つ宮田さんの作業場。その理由は竜の絵かも?お名前からとった竜の絵は、上はお客さまからいただいたもので、下はなんとご本人が描いたもの。地元の原料を使うようにしているという宮田さん。作り出すうつわたちの土には益子の陶土をベースに磁器土を混ぜたものを使い、釉薬は益子の伝統釉である「並白(なみじろ)※白に見えるもの」「灰釉※緑色に見えるもの」「飴釉※こげ茶に見えるもの」を使っているといいます。宮田さんが作るうつわにどこか品が纏うのは、宮田さんが仕上げに緊張感を持たせたくて手で作業を行うようにしているから。宮田さん「もちろんロクロをまわした後に型にはめて成形することもしますが、特にこの花の形のうつわは型にはめて削るようなやり方では均一になって面白くなくなってしまうんです。形に勢いがつくので、どんなうつわも最後はなるべく手で仕上げてうつわに緊張感を持たせるようにしているんですよ。」ロクロで成形した後に、赤い筆で花びらとなる「あたり」をつけて。型にはめて削るのではなく、フリーハンドで花びらを形作る宮田さん。その道具は陶芸用のものではなく、自分で作ることも多いのだとか。使っていて馴染むようなうつわもいいけれど、使いながらも程よい緊張感を持てるうつわもまたいいもの。そのタイミングが来た時に、まるでパートナーを選ぶような感覚で手に取りたい、背伸び気分で付き合える宮田竜司さんのうつわです。=文・写真:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし
2017年09月16日子どもたちが摘んできたシロツメクサを生けたり。裏庭で育ったハーブを摘んでキッチンに置いたり。「お疲れさま」と自分で自分に選んだお花をぽつんと一輪生けてみたり。aya ogawa(あやおがわ)さんが作る小さな小さなフラワーベースには、ほっこりと幸せな、小さな物語が良く似合います。9月21日(木)と29日(金)と2週間に分けて公開される、アンジェの「あきいろ作家市」。全国各地から総勢10名もの作家さんたちにご参加いただくこのイベントから、今日はaya ogawaさんについてご紹介しますね。■aya ogawaさんの、小さな小さなフラワーベースたちオフィスに届いたaya ogawaさんからの小さな小包。「生けて愉しんでくださいね」とサンプルのうつわたちと一緒にひょっこりと現れた紅花などの可愛らしいドライフラワーたちに、思わず顔がほころんでしまったのを覚えています。aya ogawaさんは、大阪を拠点にして小さな小さなフラワーベースを中心に制作される作家さん。aya ogawaさん「小さな花器を作り始めたのは、小さな子どもがいる友人に小さなフラワーベースを作ってプレゼントしてあげたのがきっかけだったんです。小さな子どもはよく葉っぱや野花を摘んで持ち帰ってくることがあるでしょう?そういう子どもたちにとって大事なものを、とりあえずのものじゃない何かにきちんと生けられたらいいなと思って。」インスタグラムで知ったデンマークの陶芸家さんが行う現地でのワークショップに参加したりしながら、独自でブレンドした土と釉薬とのかけ合わせを楽しんで作陶されているaya ogawaさん。暮らしの中の遊び心が丸ごと形になったような、aya ogawaさんの小さな小さなフラワーベースです。ロクロが好きというaya ogawaさん。そのフラワーベースたちもひとつひとつ、その小さな手でロクロを回して作られています。ロクロで成形した後に、こうして彫りを施していくしずく縞型。aya ogawaさんの手仕事がひとつひとつ形になっていく瞬間です。いくつも並ぶ小さなフラワーベースたち。ひとつひとつに個性が宿ります。ある程度の大きさのフラワーベースになるとどう生けていいか分からないという方にも、きっと気軽に生けていただけるaya ogawaさんのフラワーベース。aya ogawaさんのインスタグラムには、ご自身でも小さなフラワーベースたちに葉っぱやお花を生けて楽しんでいる様子が散りばめられています。aya ogawaさん「こうして自分で作って並べて思うのは、いろんなものがあっていいということ。ひとつひとつにいろんな表現や個性があって、集まればなんだかまとまったひとつの形のようになる。まるでお友達同士のようなものですよね。いくつも並べたり、3つ並べて1つだけにお花を生けたり、フラワーベースはバラバラのものだけどお花は同じものを生けて統一したり・・・と上手に生けるテクニックはいろいろあるけれど、その時手に入るお花や葉っぱで思い思いに楽しんでいただけたら嬉しいです。」実はプライベートでPOPUPSHOPにもお越しいただいたaya ogawaさん。茶目っ気があって朗らかで。フラワーベースたちから受け取る印象そのままの方でした。aya ogawaさんのインスタグラムには上手に生けるためのTipsがいっぱい!こちらはいろんな個性あるフラワーベースたちに、ピンクのトルコキキョウを生けている様子。簡単なテクニックで空間がドラマティックに仕上がります。手のひらにおさまるaya ogawaさんの小さな小さなフラワーベースたちは、ちょっとした瞬間、ちょっとした場所に、小さな幸せをもたらしてくれる存在。暮らしの中に幸せの風景が増えますようにと、小さな願いが込められたフラワーベースです。=写真・aya ogawaさんご提供・宮城文・宮城= 暮らしのはなし 作り手さんのはなし 器のはなし
2017年09月14日ウーマンエキサイトのスペシャルサポーター「ママリーダーズ」のメンバー、エキサイト公式プラチナブロガーのsatomiさんを紹介します。■satomiさんsatomi プロフィール専業主婦。夫と息子、娘、愛犬との4人+1匹暮らし。2013年、息子(第一子)を出産。2015年、息子が1歳7ヶ月の時に娘(第二子)を出産。専業主婦として育児に日々奮闘する中、娘の出産を機に、突然の思いつきでパンやスイーツ作りを趣味として始める。同時にInstagramもスタートし、パンやスイーツの工程写真や完成写真、家族との日常を面白おかしく綴ったブログ「アルフの粉修行」を開設。2017年3月、プラチナブロガーコンテストにてエキサイト賞を受賞。同年4月より、エキサイト公式プラチナブロガーとして活動中。ブログ名のアルフは愛犬(チワワ)の名前。子育ての慌ただしさから、半ば現実逃避として0から独学で始めたパンやスイーツ作りだったが、今は大切な自分時間に。パン・スイーツ作りのほか、ピアノもたしなむ。生年月日 : 1983年3月15日子ども : 息子(2013.9)、娘(2015.5)居住地 : 東京都Blog: アルフの粉修行 Instagram: @alf0315 Twitter: @alf0315 座右の銘 : 一日一笑【参加企画】
2017年09月08日日々の体調管理は乃木坂46メンバーにとって、最重要課題。そんなメンバーから、体コンシャスな伊藤万理華さんと樋口日奈さんが、噂のヘルシーフード“ブリスボール”作りにトライしてみました!罪悪感ゼロの嬉しいおやつ!“ブリスボール”作りに挑戦。砂糖なし、添加物なし、そしてグルテンフリー!オーストラリア生まれの〈ブリスボール〉は、ナッツやドライフルーツを砕いて混ぜ合わせ、それを丸めたスイーツ。ヘルシーなおやつとして、日本でも注目度が上昇中。ブリスボールのショップ『FOOD JEWELRY』のオーナー・坪井玲奈さんによると、「ブリスの意味は“至福”。体に良い素材、豊富な食物繊維、1粒で食べごたえ満点。ナッツの良質な油が摂れるので、美容的にも良し。幸せがたっぷり味わえる、まさに至福のボールです」今回は『FOOD JEWELRY』で販売中のキットを利用。樋口さんはレーズン、ココナッツ、アーモンドをフードプロセッサーにかけ、細かくなったら丸めます。伊藤さんはくるみ、オートミール、ココナッツファイン、カカオニブと、生のバナナを混ぜ合わせて丸める。プロセスはそれだけ。10分もかからずに完成。いとう まりか1996年生まれ、神奈川県出身。1期生。グループきってのアート好きで、『月刊MdN』で連載を持つ。映画『あさひなぐ』では野上えり役で大活躍。ひぐち ひな1998年生まれ、東京都出身。1期生。特技はダンスとトランペット。アニメ『無責任ギャラクシー☆タイラー』で声優にも挑戦。愛称は「ひなちま」。写真左から、伊藤さん/エプロン¥11,000(ESILIINA by ricca+cocca/cocca TEL:03・3463・7681)VネックTシャツ¥7,000(フィルメランジェ TEL:03・6447・1107 )樋口さん/エプロン¥11,000(ESILIINA by ricca+cocca/cocca)ポケットTシャツ¥7,500(フィルメランジェ)つぼい・れいな日本初のブリスボール専門店『FOOD JEWELRY』のオーナー。麹町のショップには様々なブリスボールが。※『anan』2017年8月30日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・白男川清美ヘア&メイク・河嶋 希(io)撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2017年08月26日「アンジェのSOBA-CHOCO市」開催中!モダンなデザインのものから、可愛らしい色絵もの、古くから愛されている民芸のものまで。見ていて楽しいラインナップのそば猪口が揃っています。今日はその中から、人気のそば猪口の一部をご紹介します。昔ながらの窯元のそば猪口に、人気作家さんのそば猪口。今欲しい「そば猪口」はどれですか?■昔ながらの窯ものに、人気作家さんのもの。今欲しい「そば猪口」って?<すぐに完売しちゃうかも。九谷青窯、徳永遊心さんの色絵のそば猪口>うつわの上でたわわに実ったみかんと満開の椿が印象的なのは、九谷青窯の人気作家さん、徳永遊心さんのもの。日本の豊かな自然を讃えるような明るい色絵が、とても華やかなそば猪口です。<九谷青窯、高原真由美さんの花散るそば猪口>爽やかな風に揺られて花びら踊るのは、こちらも九谷青窯、高原真由美さんのそば猪口。どこか親しげな高原さんのそば猪口は、毎日の食卓でどんどん使いたくなる存在です。<美濃の人気の窯元さん「SAKUZAN」の小さなそば猪口>美濃焼の人気の窯元SAKUZANから届いたのは、いくつも並べて使いたくなる小ぶりなそば猪口たち。使いやすいニュアンスカラーが魅力です。<凛とした佇まい熊本の石田裕哉さんのそば猪口>縁取りが丸く花びらのように見えるのは、熊本の作家さん、石田裕哉さんのそば猪口。こっくり色で可憐な形のそば猪口は、日本の食卓によく似合います。お蕎麦のつゆを入れるのはもちろんのこと、朝のヨーグルトカップにしたり、湯呑みにして一息ついたり、終わりそうな丈の短いお花を生けたり。現代の作家さんや窯元さんの手によってつくられた「そば猪口」は、私たちの生活にも馴染みやすいもの。ぜひあなただけのお気に入りを、「アンジェのSOBA-CHOCO市」で見つけてみてくださいね。=文・宮城=食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし 【アンジェのSOBA-CHOCO市はこちらからどうぞ!】
2017年08月07日「anan」2061号7/12発売「簡単ごちそう&うれしい作りおき。」特集、表紙は小堀紀代美さんのオーブン料理。今回の表紙撮影の様子を紹介します。anan編集部豪華スタッフによる、息ぴったりのチームワーク。涼しげな青いストライプのクロスの上に並べられた、赤、黄、緑、色とりどりの夏野菜のグリル。見るからにうま味がぎゅっと凝縮されていて、今にもお腹が鳴りそうです。こちらのオーブン料理を作って下さったのは、人気料理家の小堀紀代美さん。そして、スタイリングは、そのライフスタイルも大きな支持を集める、伊藤まさこさん。さらに、お写真を撮ってくださったのは、80年代から90年代に日本の料理写真の礎を築いた、写真家の長嶺輝明さん。何とも豪華なこのチーム。実現したのは、実は、皆さんがもともとご友人同士というご縁から。よくお食事をご一緒される仲ということで、当日も、まるで食事会に招いていただいたようなリラックスした雰囲気で、テンポよく撮影が進んでいきました。長嶺さんと伊藤さんの、息の合った軽やかな連携プレーは見ていて惚れ惚れするほどです。それでいて、出来上がる写真は、あたたかさと恰好良さをあわせ持ったような、力強いもの。まだまだ新人の私は、大先輩の素晴らしい仕事に、ただただ感動するばかりでした。最後は、小堀さんがおいしく焼き上げてくださった料理の数々を囲んで、試食会とあいなったのですが、皆さんとても気さくで、ますます尊敬の念が深まるばかり。学ぶことの多い、濃密な1日となりました。(YK)
2017年07月11日梅雨に入り、気温が高く湿度も上がってくると心配なのは食中毒です。特にお弁当作りには一層気を遣います。子どものお弁当だけではなく大人の分もしっかり対策したい食中毒。どんなことに気を付ければ良いのか知っておきましょう。対策の基本は、細菌を付けず増やさないこと作ってから食べるまでに時間があるお弁当は、作る際にいかに細菌を付けず、そして増やさないようにするかが大切です。ポイントをおさえておきましょう。・中までしっかり加熱食中毒を引き起こす細菌の多くは熱に弱く、75度以上の加熱を1分以上続けることで死滅します。きんぴらや薄切り肉のしょうが焼きは、しっかり火が通せるのでオススメです。卵焼きは中が半熟になってしまうので避けたいですが、薄焼き卵を作ってからロール状に巻けばしっかりと火が通ります。・調理後には十分冷ましてから弁当箱に詰める細菌は水分を好みます。食材が温かいままでふたをすると水蒸気が発生しふたや内部に水滴がついてしまいます。加熱したものは十分に冷ましてから弁当箱に詰めましょう。冷めにくいご飯は、皿やバットに取り分け広げておくと短時間で温度を下げることができます。同様に、水分のあるものは十分水気を切りましょう。汁気が他の食材に移るようなものは、小分けのカップなどを使って移ることを防ぎます。揚げ物や炒め物は水分の出にくいおかずであり、油を使っているのでエネルギーが高く夏バテ対策としてもオススメです。・味付けを濃い目にする塩にも殺菌作用があるので、味が濃く塩分が多めの食材を選ぶとよいでしょう。ただし塩分の摂りすぎにならないように、適度な塩分量を心がけましょう。弁当箱にも対策を食材に気を遣っても、弁当箱が衛生的ではなければ意味がありません。弁当箱にはどんな対策をしたらよいでしょうか。まずは洗った後。熱湯や漂白剤で消毒し、よく乾かしてからしまいます。しまう場所は、細菌が好む風通りの悪い場所やシンク下などの水場近くを避けましょう。使う前には、酢を少量染み込ませたキッチンペーパーで中を拭くと殺菌効果があります。他にもこんな対策を酢や香辛料を使うと食材が傷みにくくなります。ショウガやワサビ、唐辛子を取り入れましょう。ご飯を炊く時に小さじ1杯の酢(ご飯3合に対し)をプラスするだけで、細菌が繁殖しづらくなります。酢の抗菌作用がお米をコーティングしてくれるのです。味にも匂いにも支障がない程度なので、ツンとした匂いが嫌いな方でも問題ありません。お弁当だけではなく、夏場の普段の炊飯にもオススメです。おにぎりは手の菌がつくのでオススメしませんが、作る場合には作り方に気を付けましょう。塩をしっかり利かせ、ラップを使って握ります。ラップのまま持ち運ぶ場合には、冷ましてから新しいラップで包みなおし、海苔は食べる直前に巻けるように分けておきましょう。具材は甘酢・ショウガ・梅干し・大葉などがオススメです。細かく刻んで混ぜ込むと食べやすくなります。持ち運ぶ際は保冷剤や保冷バックを利用するのがいいですね。最近は、凍ったまま入れておけば自然解凍できる冷凍食品が多く出ています。解凍して冷ます手間が省ける上に、持ち運ぶ際の保冷効果がありますので上手に活用しましょう。ただし、自分で作ったおかずを凍らせてそのまま持たせることは厳禁です。冷凍食品は特殊な技術で解凍しても水気が出ないように作られています。自分で作ったものを冷凍すると解凍した際に水気が出て細菌が繁殖する恐れがありますので真似しないようにしましょう。食中毒と聞くと過度に怯えてしまうかもしれませんが、冷ます・手を触れないなどを徹底し細菌の性質を正しく知ることで防げます。ナーバスにならず、美味しいお弁当を楽しく作りましょう。
2017年06月22日アンジェの「夏の豆皿市」が始まりました。初夏の素麺ランチには薬味をのせた豆皿たちを並べたり、吹き抜ける風が心地よい夕暮れには豆皿にのせたおつまみたちをビールのお供にしたり。いつもの食卓がなんだかとっておきのものになる、そんな魔法をかけてくれる豆皿たちをたくさん集めました。お花の形をしたものや、縁起もの。スタイリッシュなものに、可愛らしい絵柄を施したもの。アンジェの「夏の豆皿市」には、使って、眺めて、ついつい嬉しくなってしまう豆皿がいっぱいですよ。ぜひ覗いてみてくださいね。■入手困難な人気作家さんのうつわも!作家さんたちの小さな小さなうつわの世界今回の「夏の豆皿市」では、普段なかなか手に入らない人気作家さんたちの手のひらサイズのうつわたちも入荷しています。<su-nao homeさん>金属のような質感の肌に揺らぐ土の温もり。端正でいてどこか温かなsu-nao homeさんの豆皿は、こうして薬味をのせるだけで食卓が洗練された印象に仕上がります。su-nao homeを主宰される松本圭嗣(まつもとけいじ)さんが目指すのは「生活の道具作り」。自らご家族のためにキッチンに立つという松本さんが考える、「使いやすさ」にこだわったひとさらです。<石田裕哉さん>こっくりとした色味の釉薬に映るのは、古い古いうつわたちの面影。石田裕哉さんの作る豆皿たちは、インスピレーションを受けたというみん平焼(みんぺいやき)のその温かな色味を帯びて私たちの食卓にもそっとしなやかに馴染みます。「食卓の主役である料理を引き立て、他のうつわとも調和するように。」ご自身のうつわを自宅で使いながら、料理を盛った時の柄ゆきからそのサイズ感までを丁寧に確認する作業を大切にされていらっしゃる、そんな石田さんの控えめでありながら懐の深いうつわです。<松尾直樹さん>ギャーとインスタグラムで投稿されるたびに「私たちがオーダーしたうつわに何か起きたのかしらん」とハラハラしてしまうのは松尾直樹さん。ちょっぴりお茶目な松尾さんの、そのユーモアを小さな花弁にのせて。テーブルに花が咲く、そんな朗らかな印象の小さな輪花鉢も登場しました。主役は料理だということを忘れずにうつわ作りを行いたいとおっしゃる松尾さん。ぜひ思い思いに常備菜や小さなデザートなどを置いて、家族で囲む食卓を愉しんでいただきたいうつわです。夏の食卓に、手のひらサイズの小粋なうつわ。人気作家さんたちのうつわはいつもすぐに売り切れてしまうので、気になる方はお早めにどうぞ!=写真:中島・宮城文:宮城=食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし 【夏の豆皿市はこちらから】
2017年05月31日日本各地からうつわの作家さんが集まった、アンジェの陶器市が始まっています。普段店頭では知ることのできない作り手のお人柄や想いといった「うつわの向こう側」を知ることで、まるで体温を帯びたかのように温もりを感じるうつわたち。自然と湧く特別な愛着に、心もほっこりと温まります。今日は、アンジェの陶器市にご参加いただいた作家さんたちの毎日の暮らしをご紹介。作家さんたちの暮らしの中に溶け込むうつわたちには、なんだか知っているあの人へ対するような親しみを覚えます。■古谷浩一(ふるたにひろかず)さん:古谷さんのバレンタインデー「バレンタインのチョコ!やっぱり貰えると嬉しいものですね」そんなエピソードとともにインスタグラムにUPされた冒頭の写真は、信楽にある古谷製陶所の古谷浩一さんのもの。りんご皿に乗っているのは手作りチョコレート?砕いたナッツがざっくりと入ったチョコレートバーの後ろに見え隠れする小さな赤いハートがなんとも微笑ましい1枚です。■su-nao home(スナオホーム)さん:Today’s Specialは、特製中華プレートsu-nao homeさんの大き目のリム皿に乗っているのは、チャーハンに、揚げたての春巻きに、冷蔵庫の常備菜たち。キッチンに立つのが好きなsu-nao homeの松本さんの手にかかれば、今夜のメニューもお手のもの。おかずがちょこちょこ乗ったボリュームたっぷりワンプレートは、松本家の今夜のご馳走です。■赤地径(あかじけい)さん:仕事の合間にひと休み・・・張り詰めた空気の作業場で、毎日進められているうつわ作り。午後のおやつの時間にはふっとこめかみも緩まって、ついつい笑顔がこぼれます。そんなある日の赤地さんのおやつは、ワッフルとブラックのコーヒーで。美味しいおやつでひと休みをすると、午後の筆運びがちょっと違います。■松尾直樹(まつおなおき)さん:お誕生日は奥さま手作りケーキでいちごのケーキは、お誕生日の松尾さんのために奥さまが作った特製ケーキ。松尾さんがロウソクの火を消す前に先にお子さまにふっと消されちゃったのも、お誕生日の楽しい思い出。そんな楽しい思い出のケーキが残っていたから、今日はひと切れ、仕事の合間のおやつにして。作り手である作家さんたちの、うつわのある暮らし。それぞれのうつわに、それぞれの物語を乗せて、何気ないシーンがとっておきに思えるそんなひと皿です。=写真:作家さんご提供文・宮城=暮らしのはなし 作り手さんのはなし 【アンジェの陶器市はこちらから。お散歩気分でどうぞいらっしゃいませ。】
2017年02月24日ストレートヘアの女性なら、誰もが憧れる「天使の輪」。潤いのある髪であることが必要ですが、いつも使っているドライヤーの温風と冷風の機能を繰り返すことで、サラサラの髪を作る事ができるって、知っていましたか?温風と冷風の切り替えのちょっとしたタイミングを逃さないよう、ポイントをご紹介します。ドライヤーの機能髪を乾かす時に使うのは温風機能のみで、冷風機能は暑い夏に少し使うくらい、という女性も多いのではないでしょうか?これ、実はとてももったいない使い方なんです。自宅にあるドライヤーでも、地肌から、特に髪の毛先までサラサラになれるのが、温風と冷風を繰り返す使い方!冷風機能が付いている人はぜひ実行してみてください。熱くなる前に冷やす!それでは、具体的な方法をご説明します。始めは温風で髪を乾かして、9割くらい乾いたところで、冷風を髪に当てて熱を冷やしましょう。濡れて水分を含んでいたり、熱を持った髪は、キューティクルが開いている状態です。キューティクルが開いたままだと、髪の内部の水分や栄養が逃げてしまい、髪はダメージを受けたままに。冷風をあててあげることで、開いたキューティクルをキュッと引き締めることができるのです。さらに、冷風をあてる時には髪の上から下に向かって、手ぐし等で梳かすようにしてあげるのがコツ。キューティクルは下に向かってうろこ状に開いているので、上から乾かすことで綺麗に閉じてくれ、それが髪のツヤにつながります。最後の仕上げに冷風をあててやることで、一気に髪がサラサラに!また、頭皮も温風で熱くなってしまうと乾燥を招いてしまうので、最後に冷風をあてることで乾燥を防ぎ、毛穴を閉める事ができますよ。ポイントは髪が熱くなる前に冷ますこと。そして最後は絶対に冷風で終わることの2つです。また、ブローで髪をセットした時は、最後に冷風で髪を冷やすと長持ちする効果もあります。もちろん、普段からのヘアケアを念入りにすることが一番ですが、簡単にサラサラの髪になれる方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
2016年12月02日