内野聖陽、田中圭が初共演する舞台『幻蝶』の製作発表会見が2月9日、都内にて行われた。『ALWAYS 三丁目の夕日』『キサラギ』『ゴンゾウ 伝説の刑事』など話題作を次々と手がけている脚本家・古沢良太がオリジナル戯曲を書き下ろす注目作だ。『幻蝶』チケット情報はこちら古沢が10年以上温めていたという物語は、幻の蝶を追いかける蝶オタクのダメ男ふたりを通し、コミカルな中に現代人の孤独を濃密に描くもの。蝶の捕獲の名人であり、豪胆で自信家のイケイケ男・戸塚は内野聖陽が演じる。「古沢君とは(内野が主演した)『ゴンゾウ』というドラマでご一緒して、すごい面白い本を書く人だなと思ったら、それが向田邦子賞を獲っちゃった。その方が今回は舞台の本を書いてくれるということで非常に楽しみにしていましたら、予想を上回る本当に面白い脚本でした。古沢君に先制攻撃を受けてしまったので、役者は徹底的に遊ぶしかありません。ワクワクしています」と脚本の面白さを熱弁。そして、同じく蝶マニアだがひきこもりの青年・真一に扮するのは田中圭。「僕も、これは面白い!と、笑ったり涙流しながら脚本を読みました」と語り、「真一は幻蝶を負い続ける姿が悲しく思える男の子で、でもそれが愛しくも感じます。愛着を持って作っていきたい」と意気込んだ。出演者に絶賛された古沢は「多分いいものが書けたと思います」と控えめながら自信を覗かせ、「戸塚と真一は僕の中で10何年もいたので、やっと外に出してあげられる。しかも内野さんと田中さんという理想以上のふたりにやっていただけるので、どうだ文句ないだろう! 存分に暴れておいでと(キャラクターの)背中を押してあげたい気持ち」と話した。演出の白井晃も「僕も俳優として『ゴンゾウ』に出た時に、自分の出番が終わったあとの台本を読ませてくださいと言ったくらいに古沢さんの脚本に惹かれたんです。今回は古沢さんの描く面白い世界の中で、自分の中では最高の役者さんに演じていただける」と、こちらも自信を見せた。「一番楽しみなシーンは、田中圭を犯そうとするとするところ(笑)。そのラブシーンが素敵で可愛くていいんです。(初共演なので)どんな子だろうと思ったら、とてもイケメンでおいしそうな男の子だった」と内野から衝撃発言も。一方田中からは「内野さんをおんぶするシーンがあるので、あまり食べないでください」という要望が内野に出されていた。共演は七瀬なつみ、中別府葵、細見大輔、大谷亮介。公演は3月12日(月)に東京・シアタークリエにて開幕。4月4日(水)まで。チケットは発売中。その後4月12日(木)から15日(日)の兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールをはじめ、広島・新潟・福岡・仙台・長野でも上演される。
2012年02月10日箱根駅伝を目指す若者たちの成長と絆を描いた青春映画『風が強く吹いている』が10月31日(土)、公開初日を迎えた。初回上映後には、W主演の小出恵介と林遣都を筆頭に、川村陽介、斉藤祥太、斉藤慶太、ダンテ・カーヴァー、橋本淳、森廉、内野謙太ら寛政大学陸上部メンバー9人と大森寿美男監督が登壇し、会場に詰めかけた多くの女性ファンの歓声を浴びた。これまでのプロモーションの場では一貫して陸上部のジャージ姿で登場してきた一同だが、その姿もこの日で見納め。この日は客席後方の扉から一斉に走りながら登場した。観客の盛大な拍手と歓声に、リーダー・ハイジ役の小出さんは「胸がすごくドキドキしています」と興奮を口にした。続いて、カケル役の林さんは、「10人で走りに走りぬいた作品です。えー“風強爽男(かぜつよそうめん)”です!この“風強爽男”が全国に伝わればいいなと思います」と元気良く挨拶した。司会者から撮影での楽しかった思い出を尋ねられると「一生懸命でひたむきなメンバーに出会えたことが一番大きいです。10人の一体感が最初からあって楽しめました」と真面目に答える小出さん。逆に辛かったことを聞くと、「やっぱり走りが大変で、本当に大変でした…。大まかに言えば、1人あたり千キロということになってます(笑)」と苦労を滲ませた。その後も、一人ずつに撮影での苦労を尋ねれば、出てくるのは「走ること」の一点張り。川村さんが「走ることは嫌いです。でもこの映画のおかげでちょっと好きになりました」と本音を漏らせば、林さんは「これまで、いろんな場で『この映画で走ることが嫌いになった』と言ってきましたが、この場で撤回します。走ることは生きること!」と声を上げるや、照れくさそうに顔を赤らめた。一方、ダンテは「毎日のトレーニングが一番楽しかった。腕立て伏せ200回に腹筋500回とか」と余裕のコメント。「一番トレーニングを頑張っていたのは自分?」という司会者の言葉にも「そうね」とサラリと答え、会場を沸かせた。そんな彼らの頑張りを見守ってきた大森監督は、「カメラのないところで、一生懸命みんなが走っていい感じにくたびれているのを見て、『いまならカメラ回せるかも』と思えてくるのが嬉しかったですね」とニンマリ、キャスト陣からは「Sだな〜」との反応も。壇上でも部活動の仲間のような仲の良さを見せた一同だが、厳しいトレーニングの間では互いの筋肉チェックにも余念がなかった様子。林さんは、「“筋トレパーティ”なんか開催して、その後にみんなで宿の温泉に入って、やたら筋肉を自慢しあってました」と楽しそうにふり返った。その“パーティ”の様子を携帯カメラで撮影していたという内野さんは「マル秘映像を持ってます」と得意げ。メンバーの筋肉については、「凄すぎなのはダンテ。一番大きいのは祥太で、綺麗なのは遣都ですね。僕は何の評論家なんでしょうか?」と流暢に語り、笑いを誘っていた。最後に、「みなさんにタスキを渡しました。僕たちはやることはやりましたので、好きなようにこの映画を観てください」と呼びかける小出さん。「風が強く吹いている!」との掛け声とともに、メンバーと会場が一体となって初日スタートをきった。『風が強く吹いている』は全国にて公開中。■関連作品:風が強く吹いている 2009年10月31日より全国にて公開© 2009「風が強く吹いている」製作委員会■関連記事:鳩山来留夫、自慢の“友愛”ネタをガッツ石松に阻止され苦笑林遣都『風が強く吹いている』インタビュー初ランナーズハイ「もう止まらない!」林遣都、ベトナム一人旅は「香草との戦い…」仕込みなしのバックパック旅行ふり返る小出恵介&林遣都から独占動画メッセージが到着!【TIFFレポート】川村陽介&ダンテ・カーヴァー箱根のゴールの瞬間の顔は素?
2009年11月02日直木賞作家・三浦しをんによる人気小説を原作に、陸上未経験者が大半を占める寄せ集めの大学陸上部が、学生ランナーの夢の舞台である箱根駅伝出場を目指すというドラマを描いた青春映画『風が強く吹いている』。10月31日(土)に公開を迎える本作の完成報告記者会見が7月15日(水)に、箱根駅伝のスタートおよび最終ゴール地点である東京・大手町の一角で行われ、主演の小出恵介を始め、林遣都、中村優一、川村陽介、斉藤慶太、斉藤祥太、ダンテ・カーヴァー、橋本淳、森廉、内野謙太ら10名の寛政大学陸上部員と大森寿美男監督が出席した。故障を抱え、一度は走ることをあきらめるも再び箱根を目指すことを決意する、寛政大学陸上部の中心的存在であるハイジを演じた小出さん。撮影をふり返り「本当に寒い時期に、朝から走って、走って、走って…結構過酷でした。夏には合宿を行ったんですが、狭い部屋にみんなで雑魚寝して、一緒に風呂に入ったりご飯を食べたりして、そうした経験が結束力を強めたと思います」とチームの絆の強さを強調した。だが、練習は相当ハードだった模様で「結構、吐いてました」という。「夏に僕自身、一度体調を崩して入院したことがあったんですが、退院して歩くのもままならない内に練習がスタートしたんです。最初に代々木公園で、炎天下に5キロ走ったときは…草むらにうずくまってました」と明かした。そして、撮影を通じて「タスキを渡すという重み、素晴らしさを感じることができました」と感慨深げに語った。二浪一留で、陸上部の中では一番年上。ヘビースモーカーの“ニコチャン”に扮した川村さんは小出さんとは『ROOKIES』に続いてチームメイトを演じることに。「ニコチャンという名はニコチンから来てます。タバコを吸ってたヤツが箱根を目指す、走るってどうなんだろうとも思いましたが(苦笑)、そこに至るまでの変化の過程、ギャップを楽しんでいただけたらと思います」と語った。“あの”CMですっかり知名度を得たダンテさんは、アフリカからの国費留学生ながらも陸上未経験のムサを演じた。ちなみに、ダンテさん自身は元々短距離ランナーで、100メートルで10秒台の記録を持つスプリンターだったとか。「(撮影は)すごく楽しかったです。スタッフもキャストのみんなもすごく優しかったです。この映画を観たら、走りたくなります」とアピールした。陸上部の良心とも言うべき存在である“神童”に扮した橋本さんは、トレーニングによる変化を尋ねられ「走ったことで細い筋肉がついて、みんな、すね毛さえなければ女性モデルよりもきれいな下半身になったと思います(笑)」と自信ありげにコメント。そして、陸上部のエースであり、高校時代に事件を起こして陸上から遠ざかるまでは“天才”の名をほしいままにしていた天性のランナー、カケルを演じた林さんは「箱根駅伝に対して、失礼のないようにという思いで、本当に箱根に挑むような気持ちで臨みました」と真摯な表情で語った。実は林さんは、練習に参加していた大学の駅伝部から「映画が終わったらうちに通えば?」とオファーを受けたとか。「本当は走るのは好きではないので」と照れくさそうに語ったが、厳しい練習の最中に、いわゆる“ランナーズハイ(長時間走り続けることで気分が高揚してくる作用)”の状態に陥った体験も告白。「快感で、足が自動的に回転するような感じで、どこまでも行けそうな気になりました」とふり返った。さらに「僕はみんなと比べても体が細いんですが、そこから生まれた奇跡的な腕の筋は、自慢できるポイントです」と肉体美をアピールした。在学中に司法試験にも合格した理論派の秀才・ユキを演じた森さんは「(箱根駅伝は)日本の大事なイベントであり、それに恥じないようにみんな一丸となってがんばりました」と語った。クイズ番組が大好きな雑学王、その名も“キング”を演じた内野さんは、これまでほとんど運動経験がなかったそうだが「走ったことで、ガニ股が治りました(笑)」と意外な効果を明かした。中村さんが演じたのは“王子”。その名の通りの甘いマスクを持ちながらも、興味があるのは漫画だけというオタクで、部内では一番の運動音痴の存在。「爽快感のある映画に仕上がっています。部員たちが成長していく過程を見ていただければと思います」と語った。中村さんは撮影を通じて走りまくったことで「体調が良くなりました」とニッコリ。ちなみに、メンバーの多くが撮影が終了したいまも走ることを続けているという。双子の兄・ジョータを演じた斉藤慶太さんは「最初は長かった5キロが、『5キロってこんなものか』と思える距離になりました」と成長を実感している様子。映画では、本来弟の慶太さんが兄のジョータを、祥太さんの方が弟のジョージを演じたが、祥太さんは「兄と弟の関係が逆ですが、全く気にならなかったです。走りに関しては、みんなが自信を持って『走った』と言えます」と力強く語った。大森監督は映画について「現場は過酷で『役者はいま、吐いてます』という報告が何度もありました。走りも、演技も自然体で素晴らしく、素敵な映画になっています。その場に本当にいるような臨場感と人が走る、人とつながるというシンプルな美しさを描きました。映画の中で登場人物たちが過ごす時間、味わう感動、感じる風を映画を観た人にも体験してもらえると思います」と自信のほどをうかがわせた。『風が強く吹いている』は10月31日(土)より全国にて公開。■関連作品:風が強く吹いている 2009年秋、全国にて公開■関連記事:小出恵介、女子マネの声援求む!林遣都は快走披露『風が強く吹いている』撮影快調
2009年07月15日