コンサート&トーク|知られざる未開の道はなを永遠に黙して永く永く無限に続く。新らしい女には新らしい女の道がある。新らしい女は多くの人々の行止まつた処より更に進んで新らしい道を先導者として行く。新らしい道は何処から何処に到る道なのか分らない。従つて未知に伴ふ危険と恐怖がある。知られざる未開の道はなを永遠に黙して永く永く無限に続く。(伊藤野枝「新らしき女の道」『青鞜第三巻第一号附録』より)今年没後100年を迎える伊藤野枝(1895 - 1923)を題材とした薩摩琵琶のための新曲発表と、同時代の女性音楽家による作品の演奏を通して、音楽におけるフェミニズム実践について再考するためのコンサートです。開催日時2023年12月10日(日)17:30開場/18:00開演■作曲家:フランチェスカ・レロイからDRESS読者へのメッセージ琵琶を使った古典のレパートリーは、一般的に『平家物語』や『源氏物語』からの戦闘シーン、または武士や有名な戦士の物語であることが多いです。つまり、それらは主に男性に関するものということになります。私は、女性にまつわるテーマが琵琶の物語に含まれていたら、女性の歴史や女性の先駆者に光を当てる興味深いやり方になるかもしれないと考え始めました。伊藤野枝はあまり多くの人に知られていないようですが、彼女の言葉を音楽にのせることで、これまで知られていなかった彼女の魅力について新たに注目を集めることになるのではないかと思っています。また、この新しい作品を日本の女性作曲家の作品と並べて演奏することで、すべての作曲家が男性であるというイメージを否定し、これらの先駆的な女性作曲家により多くの認知をもたらすことを願っています。プログラム/出演/会場▼プログラムフランチェスカ・レロイ:伊藤野枝:永く永く無限に続く道幸田延:ヴァイオリン・ソナタ第1番 変ホ長調外山道子:日本民謡による組曲〈子守歌〉〈追分〉〈籾引歌〉吉田隆子:お百度詣▼出演企画・作曲:フランチェスカ・レロイ薩摩琵琶:久保田晶子ヴァイオリン:吉田薫子ピアノ:前田朱音[トークゲスト]飯田祐子(名古屋大学)、女性作曲家会議(jwcm)▼会場自由学園明日館 講堂〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-31-3・池袋駅メトロポリタン口より徒歩5分・目白駅より徒歩7分※専用駐車場はございません。近隣コインパーキングをご利用ください。▼スタッフリサーチ:女性作曲家会議(jwcm)宣伝美術:こまつざきあみ制作:平野みなの主催:Sound & Word Network助成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成 ]、グレイトブリテン・ササカワ財団チケット情報【チケット[税込・前売当日同料金]】一般:3000円学生:2000円※未就学児入場不可※車いすで観劇をご希望の方は、Sound & Word Networkまでお問い合わせください(お問い合わせ)「Sound & Word Network」(制作:平野)メール:itonoe2023@gmail.comX:@itonoe231210Instagram:@itonoe231210
2023年12月10日NHKドラマ『風よ あらしよ』を映画化した『風よ あらしよ 劇場版』が2024年2月9日(金)より全国順次公開される。主演は吉高由里子。女性解放運動家・伊藤野枝とは?今から100年前、自由を求めて闘った一人の女性・伊藤野枝。平塚らいてうの「元始、女性は太陽であった」という言葉に感銘を受け、男尊女卑の風潮が色濃かった時代に、筆一本の力で、結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立てた女性だ。NHKの特集ドラマを映画化2022年にNHKBS4K・8Kで放送された『風よ あらしよ』は、村山由佳の評伝小説を原作に、女性解放運動家・伊藤野枝の生涯を描いた特集ドラマ。今回は、『風よ あらしよ 劇場版』として全国の劇場で順次公開される。主演は吉高由里子主演は、翻訳者・村岡花子の波乱万丈の人生を描いたNHK連続テレビ小説「花子とアン」で主演を演じ切った吉高由里子。さらに、松下奈緒、稲垣吾郎、永山瑛太が出演する。伊藤野枝…吉高由里子福岡の片田舎で育った女性。平塚らいてうの「元始、女性は太陽であった」という言葉に感銘を受け、バイタリティ溢れる情熱で「青鞜社」に参加する。ジェンダー格差や貧困などの社会矛盾に異議を申し立てていく。平塚らいてう…松下奈緒女性文芸誌『青鞜』を刊行した婦人運動家、評論家。辻潤…稲垣吾郎野枝の第一の夫。ダダイスト。野枝の文才を見出す。大杉栄…永山瑛太野枝の後のパートナーとなる無政府主義者。『風よ あらしよ 劇場版』あらすじ「女は、家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、夫が死んだあとは子に従う」事が正しく美しいとされた大正時代。男尊女卑の風潮が色濃い世の中に反旗を翻し、喝采した女性たちは社会に異を唱え始めた。物語の主人公は、福岡の片田舎で育った伊藤野枝。貧しい家を支えるための結婚を蹴り上京する。平塚らいてうの言葉に感銘を受け手紙を送ったところ、青鞜社に入ることに。青鞜社は当初、詩歌が中心の女流文学集団であったが、やがて伊藤野枝が中心になり婦人解放運動に発展していく。野枝の文才を見出した第一の夫、辻潤との別れ、生涯のパートナーとなる無政府主義の大杉栄との出会い、波乱万丈の人生をさらに開花させようとした矢先に関東大震災が起こる。そして混乱のさなか、理不尽な暴力が彼女を襲うこととなる……。【作品詳細】『風よ あらしよ 劇場版』公開日:2024年2月9日(金)~全国順次公開出演:吉高由里子、永山瑛太、松下奈緒、美波、玉置玲央、山田真歩、朝加真由美、山下容莉枝、渡辺哲、栗田桃子、高畑こと美、金井勇太、芹澤興人、前原滉、池津祥子、音尾琢真、石橋蓮司、稲垣吾郎原作:村山由佳『風よ あらしよ』(集英社文庫刊)演出:柳川強脚本:矢島弘一©風よ あらしよ 2024
2023年11月02日青木野枝と山口藍の二人展『山と空』が、6月4日(土)から6月21日(火)まで銀座 蔦屋書店(東京都中央区GINZA SIX6F)の店内中央イベントスペースGINZA ATRIUMにて開催される。本展では、アーティスト・青木野枝と山口藍がこれまで約20年にわたり、版画工房 エディション・ワークスにて制作してきた版画作品をメインに、オリジナルの立体・平面作品を展示。青木野枝は、大気や水蒸気などをモチーフに、鉄を素材としてつなぎ合わせる彫刻作品が知られている。青木の彫刻と版画は、いずれも見る者を作品の一部に取り込むような独自の世界観を構築しているのが特徴となっている。山口藍は、江戸時代の文化や風俗を表現したシリーズ「とうげのお茶や」で、遊女として暮らす少女たちの姿を描いてきた作家。「作家の世界観を作る上で版画とオリジナル作品は互いに補い合うもの」と考え、キャンバスや磁器などのオリジナル作品と並行して、数多くの版画作品を制作してきた。リトグラフ、銅版画、木版画、デジタルプリントと、様々な技法で制作された作品は、それぞれの技法の持ち味を存分に発揮し、版画の持つ魅力を観るものに伝えていく。本展のタイトル『山と空』には、 版画工房 エディション・ワークス代表で、両作家のプリンター(刷り師)を一貫して務めてきた加山智章氏の思いが込められている。<版画工房 エディション・ワークス 代表加山智章 コメント>なにげなく一つの景色として眺める『山と空』。しかしその二つは地球表面の起伏と、宇宙へつながる大空間という全く違う要素を一つの景色として見ていると言えます。そしてそれらは水や空気の存在によって密接につながり、循環を作り上げています。違った要素をより強くつなぎ合わせるのは、そこで生まれた生き物の活動。版画工房 エディション・ワークスにて長年版画制作をする青木野枝と山口藍は、全く違う特徴を持つといってもよい両作家ですが、ともに自然の中に身を置き、万象の循環や時の流れに多くのことを感じて表現していることでは共通しています。この展覧会がふたりの表現をつなぎ、新たな景色が生まれることを望み『山と空』と題しました。本展では版画作品と共にそれぞれの立体や平面作品を展示することで版画制作がどのように作家活動全体のなかで循環しているかも感じていただけると思います。【プロフィール】青木野枝(Noe Aoki)1958年、東京都生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。80年代の活動当初から鉄という素材に魅了され、工業用の鉄板をパーツに溶断し、溶接して組み上げるシンプルな作業を繰り返すことで完成する作品を制作。それらは素材本来の硬質感や重量感、さらには彫刻=塊という概念からも解放され、作品の置かれた空間を劇的に変化させる。展示空間や作品の置かれる場を注意深く観察し、広くそこに存在するもの、さらには見るものさえをも作品の一部として取り込み、インスタレーションとも一線を画した独自の世界を構築する。近年は石鹸、石膏、ガラスなど異素材の作品も発表。1997年より版画を継続して出版。シリーズは20にも及ぶ。また、子供との鉄のワークショップも各地で積極的に開催し、作品を置く場所や人との交流をライフワークの一つとしている。主なコレクション先に東京国立近代美術館、国立国際美術館、豊田市美術館、愛知県美術館、文化庁がある。毎日芸術賞、中原悌二郎賞受賞、2021年には芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。山口藍(Ai Yamaguchi)1977年、東京都生まれ。女子美術大学芸術学部工芸科織専攻で学ぶ。98年にアメリカ・ロサンゼルスのグループ展でデビュー。2003年に開催されたロサンゼルス個展にて、化粧品ブランドのシュウ ウエムラがスポンサーになったのをきっかけに、ブランド初のアーティストとのパッケージコラボレーションを2年間担当。国内にとどまらず、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどにも活躍の場を広げている。活動初期より主に、パネルを毛布や綿布で包んだ独自の支持体「ふとんキャンバス」や、和紙、貝殻、陶板などを支持体に用い、江戸時代の文化や風俗を下敷きに創作した「とうげのお茶や」で遊女として暮らす少女たちを描いてきた。書や琳派の作品、着物の紋様など日本の文化を独自に解釈し、またそこに現代の感性を取り入れながら、繊細かつしなやかな描線によって、自身が理想とする美や、愛らしくも艶やかな少女像をつくり出している。版画工房 エディション・ワークス1984年に設立。銅版、木版、リトグラフ、シルクスクリーン、デジタルプリントなど、伝統技法からデジタル技術まで幅広い技術を用い、国内外多数のアーティストの版画を手掛ける日本有数の版画工房。代表は加山智章。【販売について】銀座 蔦屋書店店頭・アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて、6月4日(土)より販売いたします。※店頭は6月4日(土)11:00より販売開始※オンラインストアは6月4日(土)12時より販売開始※オンライン上での販売は、一部作品のみの取り扱いとなります。OIL by 美術手帖: 【展示詳細】青木野枝+山口藍 二人展『山と空』期間:2022年6月4日(土)~6月21日(火)各日11:00~20:00 ※会期最終日のみ、18:00閉場会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)入場:無料主催:銀座 蔦屋書店協力:版画工房 エディション・ワークス/ANOMALY/Mizuma Art Galleryお問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp特集ページ:
2022年05月31日鉄や石膏など重い素材を用いて軽やかな作品を制作する彫刻家、青木野枝の個展『青木野枝霧と鉄と山と』が、府中市美術館にて12月14日(土)に開幕。2020年3月1日(日)まで開催されている。青木野枝は、1958年東京都生まれの彫刻家。鉄や石膏という固く重い素材を用いながら、大気や水蒸気をモティーフに、万物がうつろいゆくなかの生命の尊さを軽やかに表現するアーティストだ。近年はガラスや石膏など新たな素材にも挑戦。越後妻有アートトリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭などに参加するほか、長崎県美術館や鹿児島県霧島アートの森などで個展を多数開催してきた。作品のほとんどが展示場所に合わせて作られるため、展示が終わると解体される。青木は「つくって、置き、崩す」を繰り返し、その営みの中に自らの彫刻があると考え、実践しきた。同展では、府中市美術館の空間に合わせて構想された、鉄とガラスの新作を発表。加えて、石膏を用いた「原型質」シリーズや、最初期の丸鋼で造形した彫刻なども展示される。会期中はアーティスト・トークや、同世代アーティストたちとの鼎談・座談会など関連イベントも開催。東京では約20年ぶりとなる大規模個展で、動き続ける青木野枝の彫刻の今を体感したい。【開催情報】『青木野枝霧と鉄と山と』12月14日(土)〜2020年3月1日(日)まで府中市美術館にて開催【関連リンク】 府中市美術館()《天蓋Ⅰ》2016年ギャラリー・ハシモトでの展示撮影:山本糾courtesy of ANOMALY《原形質/2015》2015年ギャラリー・ハシモトでの展示撮影:山本糾courtesy of ANOMALY《原形質/2015》2015年ギャラリー・ハシモトでの展示撮影:山本糾courtesy of ANOMALY
2019年12月14日いつ見てもヘルシーな美女に接近。内側からあふれるみずみずしいツヤ感は、何をどう食べたらゲットできる?モデル・有村実樹さんに普段の食生活を教えてもらいました。プロ級の美容知識がインスタで話題!もともと食べるのが大好き!20代の頃は、コーラやジャンクフードも含め、腹十二分目までよく食べていました(笑)。そんな食生活に変化が生まれたのは、30歳になってすぐの頃。太りやすくなったり、ぐっすり眠ったはずなのに朝から疲れていたり、代謝の低下を感じ始めたのがきっかけです。当初は“加齢や忙しさのせいかな?”と思っていましたが、太らないための対策として腹八分目を心がけるように。すると、あごの周りにできやすかった白ニキビがほとんど消え、子供の頃から弱くて壊しやすかったお腹の調子が良くなり、さらには疲れにくくなったり…etc。20代よりも体が軽くて元気に過ごせるようになったんです!そんな経験から私のプチ不調の主な原因は“内臓負担”ということがわかり、体に負担をかけない食生活へ自然とシフトチェンジ。具体的には、炭水化物や揚げ物を控えめにし、野菜や肉、魚からビタミンやタンパク質を意識的に摂るようにしています。胃腸とよく相談し、お腹がすいていなければ1食抜くこともあります。「ツラくない…?」と聞かれることもありますが、私の場合はそのほうが、体がラクに過ごせるので好んで続けています。あと、効果テキメンで簡単に続けられるのが、1日1.5lを目安に常温の水を毎日飲むこと。始めてから私は、むくみやだるさを感じにくくなり、肌のツヤや透明感が高まりました。ポイントは、お茶やジュースではなく“常温の水”を“少しずつ飲む”こと。冷えた飲み物を一度にたくさん摂ると、内臓に負担がかかり、体の中で水分がスムーズに巡りにくくなります。“喉が渇いたな”と思った時は、すでに体は脱水状態。これからの季節は特に危険なので、健康のためにも常温の水をこまめに飲むようにしてくださいね。美味しくてマルチなしょうがペーストを常備。『ヴェーダヴィ』のジンジャーペーストは、しょうがたっぷりで冷え対策に。ドリンクやヨーグルトに混ぜるほか、お料理の隠し味としてもよく使っています。食事や入浴のお供はこだわりの天然炭酸水。おすすめは、ミネラルはもちろん、天然の重炭酸イオンが豊富な「ナベグラヴィ」。硬水なのに常温で飲んでもクセがなく、どんなお食事とも好相性です。ノンシュガーのドライフルーツが好き。お気に入りは、砂糖でコーティングされていないドライパイナップル。硬いのできちんと咀嚼するうちに少量でも口さみしさがなくなり、食べすぎを防げます。ありむら・みき1986年2月26日生まれ、栃木県出身。つるピカ肌と抜群のスタイルで活躍。NHKカルチャーにて美容講座「幸せ美人になる方法」の講師も担当する。ノースリーブカットソー¥11,000サイドプリーツストライプスカート¥19,000(共にドロワット・ロートレアモン TEL:03・5360・2231)イヤリング¥3,750バングル¥18,473(共にアビステ TEL:03・3401・7124)※『anan』2019年6月5日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・北橋野枝ヘア&メイク・冬樹真一(Sui)取材、文・北川真澄(by anan編集部)
2019年06月02日