トヨタ自動車(トヨタ)は9月30日、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)専用周波数(760MHz)による運転支援システムITS Connectを近日国内で販売する車種に搭載し、2015年内に3車種まで展開すると発表した。同システムは、車両に搭載された通信装置、または交差点・信号機に設置された通信装置を使用することで、車に搭載したセンサーでは捉えきれない見通し外の車や人の存在、信号の情報を、道路と車または車同士が直接通信することで取得し、ドライバーに知らせるというもの。同社は、ITS Connect搭載車種を順次拡大していくことで、国内の事故総件数の約4割を占める交差点周辺で発生する自己の低減に貢献していくとしている。
2015年09月30日トヨタ自動車は30日、ITS専用周波数(760MHz)による路車間・車車間通信を活用した運転支援システム「ITS Connect」を近日国内で発売する車種に世界初搭載し、2015年内に3車種まで展開すると発表した。同システムは、クルマに搭載したセンサーでは捉えきれない見通し外のクルマや人の存在、信号の情報を、道路とクルマ、あるいはクルマ同士が直接通信することで取得し、ドライバーに知らせることで安全運転を支援する。具体的は機能には、路車間通信システムを利用する「右折時注意喚起」「赤信号注意喚起」「信号待ち発進準備案内」、車車間通信システムを利用する「通信利用型レーダークルーズコントロール」「緊急車両存在通知」がある。トヨタは、ITS Connectの搭載車種を順次拡大することで、国内の事故総件数のうち、約4割を占める、交差点周辺で発生する事故の低減に貢献していく。将来的には、車両制御技術などと連携し、すべての人が安全、スムース、自由に移動できる社会の実現を目指す。同システムの早期導入を目指し、トヨタは、関係省庁や民間企業と積極的に連携を図り、開発を進めてきた。具体的には、2013年にITS GREEN SAFETY官民実証実験に参画し、システムの社会的効果と受容性を検証。さらに、2014年10月に設置されたITS Connect推進協議会への参画を通じ、円滑な導入と本格普及に向けた環境整備に取り組んできた。
2015年09月30日無線LANが利用できる周波数帯として、2.4GHz帯と5GHz帯がある。最新の無線LANルータの多くが両方に対応しているが、2つの周波数のメリットとデメリットをご存じだろうか。How-To Geekの記事「What’s the Difference Between 2.4GHz and 5GHz Wi-Fi?)」を参考に、2つの周波数の違いを整理してみたい。無線LANを効率よく使うために、2つの周波数の違いを確認されてはいかがだろう。2.4GHz帯は古くから利用されているだけに、混雑していると言われる周波数帯だ。スマートフォンやノートPCのWi-Fiだけではなく、Bluetoothも利用している。また、コードレス電話、ガレージを開けるリモコンなどの機器でも使われているし、電子レンジも利用する帯域だ。一方の5GHz帯は、無線の世界では2.4GHz帯より新しい帯域だ。そのため、混雑していないので電波干渉が起きにくいと言われる。つまり、無線通信が安定するというメリットにつながる。こうしたことから、ノートPCなど伝送するデータの大きい無線通信に適しているとされる。だが、デメリットがないわけではない。2.4GHzと比べると、壁などの障害物に弱いとされる。一般的に屋外は障害物が多く、5GHz帯が屋内向けと言われるのはそのためだ。電波は周波数が低いと回り込みやすいという特性(回折性)があるため、5GHzと2.4GHzを比べると後者のほうが一般的に障害物の多い環境でも電波が届きやすいと言うわけだ。これらの特性を踏まえて、2つの周波数帯を上手に使い分けたい。まずは、無線LANルータとノートPCやタブレットなどの端末が2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しているのかをチェックしよう。規格で見ると、一連の無線LAN規格の「IEEE 802.11」のうち802.11a、802.11ac、802.11nは5GHz帯が利用できる。一方802.11b/gなどは2.4GHz帯しか利用できない。多くの場合、これらのうち複数に対応することで、2.4GHz帯と5GHz帯の両方を利用できる。ノートPC、タブレット、スマートフォンなど、データのやり取りが多いものは5GHz帯を優先して利用し、2.4GHz帯はデータ量が少ない機器用に残すというのを基本としたい。特に、マンションなどの集合住宅では各家庭が無線LANルータを導入した結果、2.4GHz帯が非常に混雑していることが考えられる。一方で、家が比較的大きくて無線LANルータからデバイスがある部屋まで障害物が多い場合は、2.4GHzのほうがよいかもしれない。きちんと確認したい場合は、電波状況を確認できるツール「inSSIDer」の利用がオススメだ。周囲で飛んでいる電波について2.4GHz帯と5GHz帯、およびそれぞれのチャネル(周波数の幅)で利用状況がわかり、実際の混み具合をチェックできる。inSSIDerは19.99ドルの有料ソフトで、開発元のMetageekのWebサイトより購入できる。2.4GHz帯しか利用できない場合、最適なチャネルを利用することで性能を最大化しよう。802.11bでは1~14までの14チャネル(チャネル幅は22MHz)、802.11gでは1~13までの13チャネル(チャネル幅は20MHz)を利用できる。各チャネルは5MHzずつ離れており、電波干渉を考慮すると1、6、11あるいは2、7、12などのように5チャンネル以上の間隔を空けて割り当てるのがよいと言われている。無線LANルータの中には、最適なチャネルを自動的に利用してくれる(オートチャネル)ものもあり、機能を有効にしておくとよいだろう。チャネルが変わるだけで、通信性能が改善する場合もあるので、ルーターの設定画面にアクセスして試してみたい。
2015年08月13日“まいんちゃん”の愛称で親しまれる福原遥が、「研音」への所属が決定。それに伴い、8月1日(土)2日(日)「音夏祭~研音ガールズイベント~」へ出演することが明らかになった。1998年生まれの福原さんは、小学1年生から子役として活動し、2009年から2013年まで放送された子ども向け料理番組「クッキンアイドル!アイ!マイ!まいん!」(NHK)で同世代から親の世代まで幅広い人気を博した。2012年には、ファッション誌「ピチレモン」の第20回ピチモオーディションで約9,000人の中からグランプリを受賞し、以来同誌の専属モデルとして活動している。今回の決定に関して福原さんは「16歳をくぎりにもっともっと新しいことに挑戦し、自分を磨いて演技や歌様々なことを勉強し、今学べる事に感謝して誠心誠意努力してまいります。いままで応援してくださった方の期待に応えられるように、そして、これを機に知ってくださった方にも応援して頂けるように頑張ります!新・福原遥を楽しみにしていてください!」と意気込みのコメントを寄せている。「研音」への所属に伴い急遽出演が決定した「音夏祭~研音ガールズイベント~」は、「Seventeen」専属モデルであり7月20日(月・祝)スタートの月9ドラマ「恋仲」(フジテレビ)に出演する大友花恋や、先日最終回を迎えた日本テレビ系連続ドラマ「ワイルド・ヒーローズ」に出演した桜田ひより、7月19日(日)スタートのTBS系連続ドラマ「ナポレオンの村」に出演の水谷果穂らが出演する、オリジナルソングやダンス、お芝居、握手会などさまざまな企画が行われるイベント。スペシャルMCとして志田未来の参加も決定している。(text:cinemacafe.net)
2015年07月10日InterFMは6月29日、周波数とステーション名の変更を発表した。6月30日18時より、新しい周波数である89.7MHzでの放送を開始する。これに伴い、10月1日からステーション名を「InterFM897」(インターエフエム・ハチキュウナナ)へと変更する。InterFMの周波数は従来76.1MHzだったが、6月24日に首都圏での放送周波数変更が総務省より認可された。それを受けて、89.7MHzに周波数を変更する。この変更により、電波状況が改善され、よりクリアな放送を届けられるとしている。放送エリアは東京都23区および横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市を含む首都圏エリア。放送出力は10kWでコールサインはJODW-FMとなる。なお、現在の76.1MHzでの放送は10月31日をもって終了の予定だ。ステーション名は「InterFM897」へ変更になるが、新放送局でも音楽を主役とする「THE REAL MUSIC STATION」というステーションコンセプトを踏襲。ジャンル・年代・国籍を問わない音楽のセレクトで、より多くのリスナーに愛される放送局を目指すとしている。なお、ステーション名の変更に伴い、ステーションロゴを公募する。応募の詳細については、InterFMのオフィシャルサイトにて発表の予定だ。
2015年06月29日エルナーは5月28日、車載レーダーなどで活用されるミリ波向け高周波回路基板として開発を進めてきたテフロン材料を基材に使用した「テフロン2層基板」ならびに「テフロン複合基板」の施策受注を2015年8月より受け付けると発表した。テフロン複合基板は、高周波特性に優れた基材「テフロン」と一般基材とを複合積層することで、高周波回路基板で求められる損失の低減化と、ミリ波向け高周波回路基板の低コスト化、小型化を両立しようというものとなっている。なお同社では、今後、さらに多彩な高周波基材と組み合わせることで、多様な層構成に対応出来るようラインアップの拡充を図っていく計画としている。
2015年05月28日太陽誘電は5月27日、高周波中高耐圧積層セラミックコンデンサ「QVS212(2.0x1.25x0.85mm)、「QVS17」(1.6x0.8x0.7mm)を商品化すると発表した。同製品は高い信頼性が求められる基地局通信装置などに搭載され、無線通信機器の高周波回路におけるイピーダンスマッチング用途での使用を想定している。材料技術や製造プロセスの高度化により、同形状で業界トップクラスのQ値となる定格電圧250Vを実現した。各サイズ54アイテムが揃えられており、2015年5月より両サイズ合わせて月産1000万個体制で量産を開始する。サンプル価格は「QVS212」が30円、「QVS107」が20円となっている。
2015年05月27日東京工業大学(東工大)は、高周波(RF)無線給電型の超低電力無線機で、多値変調による無線信号伝送技術を開発したと発表した。同成果は、同大 フロンティア研究機構の益一哉教授、精密工学研究所の伊藤浩之准教授、ソリューション研究機構の石原昇特任教授らによるもの。詳細は、2月22日から米国サンフランシスコで開催されている「国際固体素子回路会議ISSCC 2015(IEEE International Solid-State Circuits Conference 2015)」にて発表される。従来、ミリワット未満の低消費電力では周波数利用効率に優れる直交位相振幅変調といった多値変調の実現が困難だったが、今回、RFID技術をベースとした「直交バックスキャッタリング回路技術」という新技術を駆使して実現したという。最小配線半ピッチ65nmのシリコンCMOSプロセスで無線機を試作し、市販の無線機の1/10未満の113μWという極めて小さな消費電力で32QAMの信号伝送に成功した。また、この無線機をRF無線給電により生成した電源で動作させたとしている。研究グループでは、同技術が今後のワイヤレスセンサネットワークの大容量化・低価格化・端末小型化につながるものであるとコメントしている。
2015年02月24日Infineon Technologiesは、50Hz~20kHzの低スイッチング周波数に特化して最適化された低飽和電圧(VCE(sat))のIGBT「L5」ファミリを発表した。同ファミリは、無停電電源(UPS)の他、太陽光発電システムや溶接システム向けのインバータなどのアプリケーションでの使用が想定されている。薄ウェハ技術「TRENCHSTOP 5」をベースとしており、キャリア分布のさらなる最適化により、導通損失がより削減されている。また、VCE(sat)のTyp.値は25℃で1.05Vと、高水準の効率化を実現しており、従来の「TRENCHSTOP IGBT」の代わりに同ファミリを使用した場合、NPC 1トポロジでは最大0.1%の効率化が、NPC 2トポロジでは最大0.3%の効率化が得られる。これに加え、VCE(sat)は正の温度係数を持っており、高効率性が維持されるとともに、並列接続は簡単で、周波数が20kHz未満のIGBTスイッチングの業界標準となる。そして、「TRENCHSTOP 5」の技術基盤は、低導通損失をもたらすだけでなく、総スイッチング損失も25℃で1.6mJまで抑えられる。これらにより、低スイッチング周波数アプリケーションのシステムで、効率と信頼性が向上し、小型化が実現するという。なお、同ファミリは業界標準の3ピンTO-247パッケージ製品が第1弾として発表される。さらに、広範囲な効率化の要求されるアプリケーションを対象に、4ピンTO-247ケルビンエミッタパッケージも提供される。標準的な3ピンTO-247と4ピンTO-247のスイッチング損失を比較すると、20%低減できる。このため、「L5」と4ピンTO-247パッケージを組み合わせることで、最高水準の低導通損失と低スイッチング損失が得られることになるという。また、シングルIGBTとしての提供と、同社の超高速シリコンダイオードの「Rapid 1」と「Rapid 2」との同梱の形式により、30Aと75Aの電流クラスで提供される。そして、4ピンTO-247ケルビンエミッタパッケージ版は、75Aの電流クラスで提供される。
2015年02月17日パナソニックは2月16日、低周波治療器「おうちリフレ EW-NA65」と「ポケットリフレ EW-NA25」を発表した。いずれも発売は5月1日で、価格はオープン。推定市場価格はおうちリフレが17,000円前後、ポケットリフレが8,000円前後(価格はすべて税別)。○おうちリフレ低周波治療器とは、微弱な電流(低周波)を人体に通すことで筋肉をマッサージする家庭用医療機器。おうちリフレは、従来機種「EW-NA63」に比べて2倍になった密着ワイドパッドを採用し、首や肩、腰など全身に使用できる。肩コリ専用コースとして「首・肩」「肩ソフト」「肩甲骨」、全身コースとして「こし」「うであし」「あしうら」の計6コースを搭載。刺激のレベルは10段階で調整可能だ。さらに、約41℃まで上昇する温感ヒーターでじんわりと温めながら、パッドを貼った部分のコリをほぐす。サイズはW120×D120×H50mm、ACアダプタとパッドを除いた重量は280g。家庭用コンセントに接続して使用する。約15分が経過すると自動で電源がオフになるタイマー機能を持つ。カラーはビビッドピンクとシャンパンゴールド。○ポケットリフレポケットリフレは、持ち歩けるコンパクトなサイズの低周波治療器。フタの裏にフェイクミラーを設けるなど、コスメ製品を意識したデザインで、サイズはW120×D64×H22mmとなっている。自動コースとして「くびかた」「こし」「うであし」、お好み動作として「おし」「もみ」「たたき」の計6コースを搭載。刺激のレベルは5段階で調整可能だ。電池とパッドを除いた重量は83g。電源にはコイン形リチウム電池(CR2032)×1個を使用する。おうちリフレと同様のタイマー機能を持つ。カラーはビビッドピンクとシャンパンゴールド。
2015年02月16日UQコミュニケーションズは12日、栃木県真岡市において、WiMAX 2+の周波数帯を20MHzから40MHzに拡張した。これにより、CA(キャリアアグリゲーション)対応のWi-Fiルーターであれば下り最大220Mbpsの通信が可能となる。今後は全国で周波数帯の拡張を行っていくという。これまで同社では、利用している50MHzの帯域を、WiMAXに30MHz、WiMAX 2+に20MHz割り当てていたが、拡張されることでWiMAXが10MHz、WiMAX 2+が40MHzとなる。これにより、CA対応のWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W01」を利用すれば、下り最大220Mbps(従来は下り最大110Mbps)の高速通信が可能となる。なお、「Speed Wi-Fi NEXT W01」で220Mbpsの通信を利用するには、3月末に予定しているファームウェアのバージョンアップが必要だ。従来のWiMAX 2+対応ルーターについても、110Mbps通信が可能なWiMAX 2+周波数帯が2つになることで、通信状況に応じて最適な周波数帯を選択できるとしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月13日UQコミュニケーションズは12日、かねてより告知していたWiMAX 2+の周波数帯域の拡張を、栃木県真岡市から開始したと発表した。この拡張は、順次全国に展開していく。これまでUQでは、利用している50MHzの帯域を、WiMAXに30MHz、WiMAX 2+に20MHz割り当てていたが、今回の拡張で前者が10MHz、後者が40MHzとなる。これにより、キャリアアグリゲーション技術対応のWi-Fiルータやスマートフォンにおいては、WiMAX 2+の下り速度が、従来の最大110Mbpsから理論値で最大220Mbpsとなる。同技術に非対応のルータやスマートフォンにおいても、通信状態に応じて最適な周波数帯を選択できるようになり、快適な通信環境が得られるとしている。
2015年02月12日Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは1月21日、周波数レンジが20Hz~3.6GHzのMXE EMIレシーバ「N9038A」を発表した。EMC(Electro Magnetic Compatibility:電磁環境適合性)コンプライアンステストには、EMI(Electro Magnetic Interference:エミッション/電磁障害)とEMS(Electro Magnetic Susceptibility:イミュニティ/電磁感受性)があり、すべての電気・電子機器に必須のテストで、世界中のさまざまな機関によって規制されている。3.6GHzレンジでの適用例には、車/車載用、産業用、科学用、医療用、民生用、IoT(Internet of Things)などの製品が挙げられる。同製品は、EMIテスト専用にデザインされ、国際規格のCISPR 16-1-1、および米国の軍用規格であるMIL-STD-461に適合している。今回のリリースにより、MXEの周波数レンジオプションとして、20Hz~3.6、8.4、26.5、44GHzの4つから周波数を選択できるという。また、MXEのプラットフォームはアップグレードが可能なため、測定器を最新の状態に保つことができる。さらに、CPU、メモリ、ディスクドライブ、I/Oポートの機能拡張も可能な他、機能や測定アプリケーションはライセンスキーのアップグレードで簡単に追加できる。なお、販売予定価格は699万9174円(税抜き)から。すでに販売を開始している。
2015年01月22日日本モレックスは1月6日、民生電子機器、データ/テレコム、マイクロ波/無線高周波など、高周波デバイスの製造において卓越したノイズ低減性能を発揮するEMI(電磁干渉)吸収テープおよびシート「HOZOX」を発表した。同製品は、独自の2層構造によるノイズ吸収技術を採用することで、MHzからGHz帯の広い周波数帯で優れたEMIノイズ抑制効果を発揮するEMI吸収テープおよびシート製品である。磁性フィラーを含有した磁性層によって低周波の電磁気エネルギーを吸収するだけでなく、樹脂に導電フィラーを含有した導電層によって高周波の電磁気エネルギーも吸収できる点が大きな特徴となっている。また、非常に肉薄でダイカットに対応可能な優れた加工性を持ち、2種類のテープ形状およびA4サイズシート形状で供給可能となっている。さらに、片面が粘着層により絶縁されているため、デジタルやアナログICなどの低電力能動部品に直接設置することができる。加えて、吸収した電磁波を熱変換するが、熱量は最小限にとどまるためデバイス自体には温度上昇などの影響を及ぼさない。この他、鉛フリーでRoHS 2011/65/EUに準拠するとともに、UL 94V-0同等の難燃性能を有している。
2015年01月06日Texas Instruments(TI)は12月11日、高周波(13.56MHz)センサトランスポンダ製品ファミリ「RF430FRL15xH」を発表した。同ファミリは、ISO 15693標準規格に準拠したNFCインタフェースに、プログラマブルの超低消費電力マイコン、不揮発FRAM、A/Dコンバータ(ADC)、SPI/I2Cインタフェースを統合している。また、デュアルインタフェースを備える他、民生用ウェアラブル製品、産業用、医療用製品やアセットトラッキングなどの幅広いアプリケーション向けに、バッテリレスの完全受動型もしくは、電池寿命を延長するセミアクティブモードでの使用に最適化されている。さらに、不揮発FRAMを搭載し、SRAMの動作速度、柔軟性と耐久性と同時に、フラッシュの高い安定性と信頼性、業界最小の消費電力と、事実上、無制限の書き込みサイクルを提供する。これにより、センサデータを素早く記憶する他、トランスポンダやセンサの設定を簡素化し、あらゆるアプリケーションのニーズに適合する製品を開発できるという。そして、同製品を使ってアナログまたはデジタルの各インタフェース、データロギング機能や、NFC対応リーダへのデータ伝送などに対応する製品を設計できる。これらのアプリケーションでセンサノードとして動作するとともに、NFC対応デバイスがデータをクラウドへ伝送する場合には、IoT対応ソリューションも提供する。例えば、医療用やフィットネスのアプリケーションでは、温度、補水状態などを計測するための、使い捨てのパッチに使用可能。患者はバイタルデータを安全にモニタし、医療提供者と共有することが可能になる。その際、同デバイスは、データのモニタとローカルストレージ(FRAM)へのロギングを行い、その後、NFC対応のタブレットやスマートフォンにデータを伝送する。さらに、産業用市場向けに維持管理不要で、密閉されたガルバニック絶縁センサシステムの設計を実現する。これらのセンサはRFフィールドによって電源供給を受け、NFCを経由してワイヤレスでデータを収集し、ロギングする。この他、フードトラッキングなどの定温制御が必要な輸送アプリケーションでは、同製品を使って温度データをモニタ、ロギングすることで、高統合でサイズを最適化し、数個のセンサを内蔵した使いやすいデータロガーの設計を実現できる。そして、流通チャネル全体を通じて、このロガーをNFC対応のデバイスやリーダに接続できる。なお、「RF430FRL152H」は供給中で、少量の注文はTI Storeから、量産の注文はTIの販売特約店から受付中。価格は1000個受注時で2.50ドル。また、同ファミリのうち、SPI/I2Cなしの「RF430FRL153H」やシグマ-デルタADCなしの「RF430FRL154H」なども供給中。
2014年12月12日JR東海は東海道新幹線の4カ所の周波数変換変電所(FC)のうち2カ所の周波数変換装置について、最新のパワーエレクトロニクス技術を活用した静止形に入れ替えると発表した。周波数変換変電所(FC)は、東海道新幹線の富士川以東の交流50Hz地域において、電力会社から受電した交流50Hzの電気を新幹線走行に必要な交流60Hzに変換するための設備。現在は大井・綱島・西相模・沼津の4カ所に設置されている。FCに設置される周波数変換装置には静止形のほか、モーターと発電機を組み合わせた回転形があり、大井FCと沼津FCに静止形各1台、綱島FCに静止形1台と回転形3台、西相模FCに回転形3台の計9台が置かれている。今回は綱島FCと西相模FCの回転形1台ずつを静止型に入れ替える。静止形は回転による損失がないことからエネルギー効率に優れ、電力使用量も約2%削減できるという。定期点検時に機器を解体する必要もなくなるため、定期点検にともなう停止期間も短縮され、安定輸送の向上にもつながるとのこと。ただし、回転形と静止形の組み合わせによって一時的な大電流をバランスよく分担する必要があるため、すべてを静止型に入れ替えることはせず、回転形4台は引き続き使用する。入替え工事は、綱島FCで今年度から2019年度にかけて、西相模FCで2015年度から2021年度にかけて行う予定。工事費は約134億円。
2014年12月02日JR東海は11月27日、東海道新幹線の周波数変換装置を回転形から静止形に交換することで、省力化とメンテナンスの効率化を進めていくと発表した。富士川以東の交流50Hz地域では、電力会社から受電した交流50Hzの電気を新幹線走行に必要な交流60Hzの電気に変換するため、大井・綱島・西相模・沼津の周波数変換変電所に9台の周波数変換装置が設置されている。現在、静止形の周波数変換装置は大井変電所、綱島変電所、沼津変電所に1台ずつ設置されているが、今回、綱島と西相模の回転形の装置を静止形に交換する。静止形は、回転による損失がないことからエネルギー効率にすぐれ、電力使用量を約2%削減できる見込みだという。また、定期点検時に機器を解体する必要がなくなるため、定期点検に伴う停止期間が短縮される。なお、回転形と静止形を組み合わせて、一時的な大電流をバランスよく分担する必要があるため、回転形4台は引き続き利用される。
2014年11月28日IDTは10月28日、低い挿入損失、高アイソレーション特性、高線形性を兼ね備えた無線周波数(RF)スイッチ「F2912」を発表した。同製品は、300KHz~8GHzの周波数範囲全体で性能を犠牲にすることなく、広帯域幅を実現している他、0.4dBと低挿入損失で、アイソレーション性能を損なうことなく低い経路損失を提供する。また、周波数2GHz時に60dBの高アイソレーションで、隣接するRFポート経路間の信号漏れを低減している。さらに、+64dBmの高OIP3により相互変調歪を低減するのに加え、30dBmのP1dBで1Wの圧縮点を実現、様々なアプリケーション向けに堅牢な動作を保証する。そして、一般的なFPGAやマイコンの論理レベルと一致する、3.3Vと1.8Vの制御論理を有する。この他、動作温度範囲は-55~125℃で、過酷な温度環境でも高い信頼性を維持できる。これらにより、2G/3G/4G基地局、マイクロ波のバックホールとフロントホール、試験機器、CATVのヘッドエンド、WiMAX無線機、ワイヤレスシステム、一般的なスイッチング用途に最適であるとコメントしている。
2014年10月29日Analog Devices(ADI)は10月16日、ポイントtoポイントワイヤレスバックホール機器において、マイクロ波周波数を必要とするテレコムシステムメーカー向けに2.8GSPS デュアル16ビットD/Aコンバータ(DAC)「AD9136」と11ビットデュアルDAC「AD9135」を発表した。「AD9135/6」は、競合デバイスより最大で70%も高い信号帯域幅を実現する。さらに、日々増大する高速モバイル音声やデータ転送への需要に対応するため、無線通信事業者が採用し始めているEバンド(71~76GHzおよび81~86GHz)周波数をサポートしている。また、最高サンプルレートは2.8GSPSであり、ナイキスト周波数までのマルチキャリア信号の生成が可能になる。具体的には、フレキシブルな8レーンの10.6Gbps JESD204Bインタフェースで、DAC当たり、最高2.12GSPSまでの複素数データの入力データレートをサポートする他、-80dBcよりも優れたスプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)を実現している。また、ノイズ性能も-163dBm/Hzと優れており、ワイドバンド信号の高品質な合成が可能である。このようなスピードとノイズ性能の組み合わせは、より高速でかつ、よりクリーンなデータ転送を可能にする。これにより、無線通信事業者はポイントtoポイントマイクロ波リピータの間隔を大きく広げることができ、インフラコストを低減できるという。この他、フル動作条件下で消費電力が1.4Wと低いだけでなく、低ノイズのPLLを集積している。これにより、高性能なソースクロックが不要になり、部材費を低減し、さらにシステム設計を簡素化できるようになる。加えて、インターポレーションファクタ1、2、4、および8を選択可能な集積インターポレーションフィルタも内蔵している。なお、パッケージは両品種とも88ピンLFCSP。価格は「AD9136BCPZ」が60ドル、「AD9135BCPZ」が51ドル。すでに出荷を開始している。
2014年10月17日(画像はプレスリリースより)自然音を聞いて、心の不調を改善世界文化社から、自然の音を聞き副交感神経の働きを高め、心の不調を改善するCD付きの本「森のセラピー音で薬いらず!病気知らず!」が2014年8月23日に発売されました。現代人は、長引く不況や、長時間の労働による過労、人間関係、経済的な問題でストレスとは無縁でいられなくなってきています。ストレスを抱えると、精神が不安定になり免疫力が落ち、病気にもかかりやすくなってしまい、「不眠」や「うつ」、「イライラ」など、心や体に気になる症状が現れると、薬に頼ってしまう人が多いのが現状です。この本は、薬を使わず、食養や量子医学、解毒療法によって精神疾患の治療に取り組んでいる医師、内海 氏によって監修され、内海氏は「自然を身近に感じ生命力を高める一つの方法が、五感を刺激すること」と言い、「五感を研ぎ澄ませ、自然を身近にして生活することは、森の自然音を活用することが有効」だと提案しています。人気の癒やしスポットの自然音を収録この本には、「屋久島」「白神産地」「奥入瀬」などの人気の癒やしスポットで収録した自然音が収録されたCDが付いていて、自然音を聞きながらできる、ストレッチやツボ、呼吸法や内海式デトックスが本の中で紹介されています。「森のセラピー音」を聞きながらイメージして、ストレスに負けないメンタルを手に入れてみませんか?「森のセラピー音で薬いらず!病気いらず!」は、定価1,300円(税抜き)で、販売されています。【参考】・株式会社 世界文化社プレスリリース/PRTIMES
2014年08月28日理化学研究所(理研)は4月25日、脳波の1種である「高周波ガンマ波」が脳の海馬-「嗅内皮質」間で同期することが、動物が空間的な「ワーキングメモリ(作業記憶)」を正しく読み出し、実行するために重要な役割を果たしていることを発見したと発表した。成果は、理研 脳科学総合研究センター RIKEN-MIT神経回路遺伝学研究センター利根川進研究室の山本純研究員、同・ジャンヒャップ・スー研究員、同・竹内大吾研究員、同・利根川進センター長らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、日本時間4月25日付けで米科学雑誌「Cell」オンライン版に掲載され、印刷版5月8日号にも掲載される。ヒトの脳は、日々の生活において、さまざまな事柄を目的に応じて一時的に覚え、その記憶が必要となった時に呼び出して実行に移す能力を備えており、それがワーキングメモリと呼ばれる機能だ。例えば、通行人に聞いた道順にそって目的地にたどり着く、あるいは電話帳から一時的に番号を覚えてそれをダイヤルする、といった日々の課題に欠かせない能力である(一般的には短期記憶と同義語的に使われることもあるが、厳密には異なる)。しかし、こんな誰でも当たり前に日常的に使用している機能ですら、実はその脳内メカニズムはまだ解明されていない。記憶を司る部位である海馬周辺の神経回路が空間的なワーキングメモリに不可欠であることはこれまでの研究によって示されているが、どのようなメカニズムで記憶が保持され、必要な時に呼び出されているのか詳細はわかっていなかったのである。さらにワーキングメモリを実行する時に、ヒトは起こした行動が正しいか間違っているかをモニターし、必要があれば行動を修正する能力を持つ。そうした行動はこれまで「気付」や「意識」、さらには心理学用語の「メタ認知」などで説明が試みられてきた(メタ認知とは「認知の認知」ともいわれ、自己の認知活動(記憶、思考、情動、知覚など)を客観的にとらえ評価して制御すること)。こうしたメタ認知の能力に関する記述はギリシャの哲学者アリストテレスの時代まで遡るが、本格的に脳機能として議論され始めたのは1970年代のことで、それから約40年の月日が経過しているが、その神経科学的なメカニズムについての研究は、これまたあまり進んでいない。その原因の1つとされているのが、意識やメタ認知に関する能力はヒト特有の機能と考えられているからだ。つまり、実験モデル動物のマウスなどの小動物では、この能力に関する決定的な証拠がまだ示されておらず、マウスなどを用いた実験ができないからである。ワーキングメモリを含む高次の脳機能は、これまで特にガンマ波と呼ばれる30~100Hzの脳波パターンとの関連が示唆されてきた。しかし、ガンマ波領域はほかの脳波領域に比べて周波数帯域の定義があいまいで、これもまた詳しい機能が知られていない脳波領域だという。ところが近年、ガンマ波領域に高域・低域の2種類の帯域が存在することがラットを使った実験で示され、多くの研究者がその機能分担について議論するようになってきた。研究チームは、記憶中枢としての海馬-嗅内皮質間の電気生理的な神経活動を調べる目的で研究を進めていたが、その過程で偶然、マウスが「おっと、これは間違い!(Oops!)」というように自己の間違いを修正するような行動を取ることを確認。そこでこの現象に着目して詳細な解析に取り組むことにしたというわけだ。なお、嗅内皮質は海馬の情報の入出力部位に位置しており、大脳皮質の一部で側頭葉の内側下部に位置する。また今回の研究では、大脳皮質嗅内野の第III層から直接海馬CA1領域に投射する繊維が着目されており、CA1領域にとって古典的な複数のシナプスを介した投射(すなわち大脳皮質嗅内野第II層→歯状回→第3アンモン角→第1アンモン角→大脳皮質嗅内野第V層)とは対照的な入力だ(今回の遺伝子改変や光遺伝学手法で操作されたのはこの直接投射回路)。研究チームは、最新の電気生理学的手法および光遺伝学的手法を、脳の特定の神経回路だけをブロックした遺伝子改変マウスへ適用して、空間的ワーキングメモリを呼び出す時に海馬と嗅内皮質間での情報処理がどのように行われるかを調べたのである。マウスのような小動物モデルでは、T型迷路を用いた空間ワーキングメモリ課題によって、ワーキングメモリの評価が行われる(画像1)。この課題では、マウスはまずT字型の迷路の分岐したどちらか一方だけのアームに置かれたエサをもらうサンプル試行が行われる(画像1左)。その後、サンプル試行でエサの置かれたアームとは反対側のアームにエサが置かれてテスト試行が行われる(画像1右)。このようなサンプル試行とテスト試行を組み合わせた課題が何回も繰り返される。マウスは初めの内、テスト試行中にその前のサンプル試行でエサをもらったアームを探そうとして不正解する。しかし、学習が進むとその反対側のアームにエサがあるというルールを理解し、正解するようになる。つまり、テスト試行中、マウスはサンプル試行で訪れたアームを一時的に記憶し、その記憶をもとに反対側のアームを選ぶ作業を実行しなければエサにありつけない。野生型のマウスでは、T型迷路を用いた空間ワーキングメモリ課題において、迷路の分岐にさしかかる直前に、海馬-嗅内皮質間における「局所電場電位」の内、高周波ガンマ領域における「位相同期性」(画像2)が著しく高くなることが発見された(画像3)。局所電場電位とは、深部脳内に挿入された電極の周辺から計測する集合電位。電極の種類や脳内の部位にもよるとされるが、電極の数100μm近傍のシナプス後電流の空間的総和を反映しているという。また振動現象は「振幅」と「位相」の独立した成分に分けて議論されるが、位相同期性は2点間の位相差を観測し、その位相がどの程度そろっているのかを解析する手法である。この同期性はテスト試行において高く、さらにテスト試行で正解した場合に顕著である一方、不正解の場合にはほとんど確認されなかったという。また、この神経回路がブロックされた遺伝子改変マウスではT型迷路でのパフォーマンスが悪いことが示されていたが、このマウスにおける高周波ガンマ波の活動は非常に低いことが確認された。このことから、高周波ガンマ領域における位相同期性は空間記憶を正しく呼び出すことに関与すると考えられるとする。低周波ガンマ領域やシータ領域の脳波については、こうした変化は見られなかった。なおシータ波は、動物が動き出すと主に海馬や大脳皮質嗅内野で6~12Hzの顕著な定在波として出現し、ガンマ波とシータ波は位相的に密接に結合することが示されている。またT型迷路の分岐点において、マウスが一瞬不正解を選んだ直後にその間違いに気付き行き先を修正する、いわゆるお手つきのようなケース(おっと、これは間違い!ケース:oops case)も注目された。その解析が行われた結果、海馬-嗅内皮質間の高周波ガンマ波の位相同期性が高くなるのは正解した時のように迷路の分岐の直前ではなく、分岐を通り過ぎた後の間違いを訂正する直前に観測され、時間的にも空間的にもシフトしていることが確認されたのである(画像4)。画像4が自己訂正試行中の神経活動のグラフだ。テスト試行で、マウスが自分の間違いに気付き、進行方向を変更して最終的に正解したようなケースである。T型迷路の分岐を過ぎて、間違ったアームに侵入し、「おっと、これは間違い」と気付いた時に高域ガンマ波の位相同期性が高くなっている(赤い矢頭で示されている部分だ)。T分岐で高域ガンマ波の位相同期性が高くなる正解試行の例と比べると、位相同期性の高くなる時間と場所がシフトしていることがわかる。さらに、海馬-嗅内皮質間の高周波ガンマ波の位相同期性が空間的ワーキングメモリの正しい呼び出しのために必要であるのかどうかをより直接的に調べるために、「光遺伝学的手法」を用いて嗅内皮質第三層から海馬CA1領域への入力の神経活動を、T迷路の分岐の直前の期間に特異的に抑制するという方法も取られた。すると、マウスの記憶テストの正解率が著しく低下すると共に、海馬-嗅内皮間の高周波ガンマ波の位相同期性が低下することが判明したのである。光遺伝学的手法とは、ウイルスによる導入や遺伝子操作によって光に反応するイオンチャネルやポンプを人工的に神経細胞に発現させ、光で神経活動を制御する手法のことをいう。今回の研究では「eArchT」という過分極を引き起こす抑制性の「プロトンポンプ(水素イオンチャネル)」が「投射繊維」に限定的に発現させられており、そこにレーザー光を照射することで入力繊維の活動を高時間分解能で抑制するという方法が用いられている。以上の結果から、海馬-嗅内皮質間における高周波ガンマ波の位相同期性が記憶の意識的な呼び出しにおいて重要な役割を果たすことがわかったというわけだ。また、お手つきして自己修正をする時に見られた位相同期が修正直前に時空間的にシフトする現象は、単なるマウスの「オペラント学習」などでは説明がつかず、マウスのような小動物にも意識あるいはメタ認知といった能力が存在することを示していると考えられるという。なおオペラント学習とは、1つの行動を取った結果により、その行動を取る頻度が変化するような学習。例えば、マウスがレバーを押すとエサがもらえることを自発的に覚えるような学習のことだ。今回の研究では、マウスの遺伝子改変技術、覚醒下の行動解析、複数領野の多点同時記録技術そして最新の光遺伝学技術を融合させた世界最先端といえる技術を用いて、今まで実験的に検証が困難であった、意識やメタ認知といった現象の脳内メカニズムの解明を試み、非常に興味深い実験結果が得られたとした。今後は、高周波ガンマ波の位相同期性が海馬-嗅内皮質間以外の、ワーキングメモリに関与する領野にも共通して見られる現象なのか、その検証が待たれるという。今回の研究では、主に海馬と嗅内皮質における神経細胞集団のガンマ波領域の電気的振動現象と集合的神経活動を中心に解析が行われた。今後は、さらに踏み込んで単一細胞レベルの電気的活動を調べる必要があると、続ける。また、ガンマ波が観測される時に、シータ波が基本波として観測されることが報告されていることから、それらの周波数帯域との結合性が、脳の高次機能に果たしている役割を調べることも、重要な課題の1つになるとした。ワーキングメモリは、日常会話をスムーズに行うなどといった、ヒトの生活の中の高次精神機能に直結しており、その研究はヒトの精神活動のメカニズムを解明するという大きな課題の1つだとする。また、アルツハイマー病を初めとする認知症やADHDなどの発達障害においても、ワーキングメモリの障害が指摘されているところだ。遺伝子改変マウスや光遺伝学的手法に電気生理学的手法を組み合わせた方法で神経活動のダイナミクスを解き明かしていくことは、疾患における記憶障害のメカニズム解明につながると期待できるとしている。
2014年04月25日人間に聞こえる音は、一般的に20~20,000Hz(ヘルツ)と言われている。Hzは1秒間に振動する回数(=周波数)を意味し、小さい値は低い音を、大きい値は高音をあらわす。88鍵のピアノが27.5~4,186Hzだから、人間は広い可聴範囲を持っていることがお分かりいただけるだろう。ある日突然、人間の可聴範囲が広がったらどうなるか?今まで聞こえなかった音も聞こえるなら何かと便利に思えたが、残念ながら答えは否だ。落ち着かないどころか、具合が悪くなる人も多発しそうだ。■超音波で犯罪多発?超音波とは20,000Hzよりも高く人間には聞こえない音波を指す。振動で水を霧状にする加湿器、距離や物体の有無を測定する魚群探知機、体内の様子を調べるエコー検査などは、超音波を利用した機器である。人間の都合で「超」と名づけられているだけで、20,000Hz以上の音が聞こえる動物も少なくない。測定方法や品種によって諸説あるが、イヌは40,000~60,000Hz、ネコは60,000~65,000Hz、ネズミは90,000Hz前後まで聞こえるという。この可聴範囲の差を利用した害虫/害獣撃退器も存在する。20,000Hz超の音を発し、人間には影響せずに動物を追い払う仕組みだ。ショッキングなネーミングだが「若者撃退装置」も存在する。超音波ではなくモスキート音と呼ばれる18,000Hz前後の音を使った装置だ。人間は年をとるにつれ高音が聞き取りにくくなるのを利用し、若者だけに不快感を与える目的で作られている。防犯用として公園に設置されたものの、効果が得られないどころか、かえって見物客やイタズラが増え、あえなく運用中止に至ったのも記憶に新しい。さて、超音波が聞こえるようになったらどうなるか?労働安全衛生法では、超音波は「健康障害を防止するために必要な措置を講じなければならない」対象として明記されている。また、電磁波や超音波を悪用した犯罪を訴えるための特定非営利活動法人も存在するぐらいだから、人体への悪影響は疑う余地もない。もっとも、これは限定された環境での話で、日常生活では今まで聞こえなかった家電のノイズや作動音が問題になる。聞こえる/聞こえないにかかわらず発せられていた音であれば、すぐに健康を害することはないだろうが、余計な雑音に囲まれてイライラしながら過ごすのは避けられない。自然界ではコウモリが有名だが、アワノメイガ(蛾)のオスも微弱ながら超音波を発するそうだ。キャンプ場では蛾がうるさくて眠れない、なんてオチになりそうだ。■低周波音は百害あって一利なし低い音を表す低周波は、100Hz以下を低周波音、可聴範囲を下回る20Hz以下は超低周波音に分類される。環境省の資料によると、工場の作業機械をはじめ、ディーゼルエンジンやジェットエンジン、橋やトンネルまでもが発生源となるという。低周波音は人体に強く悪影響を及ぼし、症状によって4つに分類されている。(1)心理的苦情…いらいら、圧迫感(2)生理的苦情…頭痛、耳なり、吐き気(3)睡眠影響…眠りの妨げ(4)物的苦情…家具や建具の振動、置物の移動家具が揺れるぐらいだから、そう簡単には防げない。しかも低音になるほど聞こえにくくなるため、うるさいと感じた時にはすでに大きなエネルギーを受けていることになる。聞こえない音でこれだけ悩まされているのだから、はっきり聞こえるようになったら苦情レベルでは済まされない。もはや正気ではいられないだろう。■まとめ低周波音による苦情は、残念ながら昭和の時代よりも増加している。科学の進歩が、対策よりも原因を増やしているのも皮肉な話だ。そう考えると、超音波/低周波音が聞こえないのは「聞かぬが花」なのか、それとも必要ないのか、疑問が残る。いずれにせよ、文明の発達とともにそれらが増えるのであれば、危険を察知できるように人間の可聴範囲は広がっていくのかもしれない。(関口寿/ガリレオワークス)
2012年08月26日「音姫」機能を携帯お手洗いで気になるのが音。女性ならそれをスマートにカムフラージュしてくれる「音」機能をよく利用しているだろう。これは、1988年にTOTOが開発した「音姫」により、爆発的に普及したが、整備されていないお手洗いもないとはいえない。そんなときにも、あの「音」が使えたらな…と思う女性陣も少なくないだろう。そうした方におすすめなのがトイレ音消去アプリだ。様々なアプリがリリースされており、これを活用することで、「音姫」を携帯しているかのごとく、好きな時に利用でき、スマートにトイレを済ませられる。(Google Play プレビューより参考画像)なかでも人気の「音小町」数ある同種アプリのなかでも「音小町」というAndroidアプリが最近、女性ライターなどのあいだでも話題となり、人気を高めている。蓄音器のイラストをタッチすると、流水音が再生される仕組みで、音のリアルさ、デザイン、ネーミングなどの面で、高い評価を得ているようだ。どんなときもスマートにふるまえてこそ美しい女性というもの。水を二度流しするのは環境上も望ましくないので、音が気になるなら、こうしたアプリを活用するのがいいだろう。「音姫」があったら…と感じたことがあるなら、一度アプリをチェックしてみては。元の記事を読む
2012年07月13日住友スリーエム株式会社は4月1日より、3Mダイノックフィルムのシリーズとして、小さな声でも会話を聞き取りやすくする「3Mダイノック吸音フィルムG」の販売を開始すると5日発表した。同製品の施工により500~4,000ヘルツ前後の反響音や残響音が吸音され、室内の音環境が改善される。とりわけ1,000ヘルツ前後の吸音効果に優れている。同製品は約0.45mm径の微細な穴を設けた「3Mダイノックフィルム」とガラスクロスで構成される。アルミフレームに同製品を巻きつけて壁に貼る「パネル工法」を用いて設置されるが、この工法を用いて空気層を作ることで一層の吸音効果が出る。柄は496種類と豊富。これに対し現行の「3Mダイノック吸音フィルムF」の柄は12種類。デザイン面での制約はほぼ無くなったと言える。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月06日あの音は想像するだけで寒気が走る毎日生活していると実にいろいろな音が聞こえてきますが、快適に感じる音、不快に感じる音は人それぞれ違うのでしょうか。それとも皆、同じ音が好きだったり嫌だったりして、共通点があるものなのでしょうか。そこで、苦手な音について、女性629名に理由とともに聞いてみました。>>男性編も見るQ.苦手な音を教えてください(複数回答)1位黒板にツメを立てる音57.7%2位ガラスをひっかく音49.3%3位食べ物をくちゃくちゃ食べる音45.0%4位耳元で蚊が飛んでいる音33.7%5位金属類が擦れ合う音28.8%■黒板にツメを立てる音……・「想像しただけで、叫びたくなるぐらい気持ち悪い」(28歳/学校・教育関連/専門職)・「実際に自分が黒板をひっかいている、爪の不快な感覚を思い浮かべてしまう」(31歳/そのほか/販売職・サービス系)・「実際に聞くとなんともないが、想像するのは耐えられない」(25歳/電機/事務系専門職)・「想像しただけで鳥肌が立つ」(26歳/建設・土木/事務系専門職)・「頭にき~んとくる。想像するのも嫌な音」(24歳/そのほか)■ガラスをひっかく音……・「どれもあまり得意でないが、ガラスをひっかく音は寒気がするので大嫌い」(28歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)・「小さいころ、うっかりガラスをひっかいてしまって、トラウマ」(25歳/建設・土木/事務系専門職)・「想像しただけで寒気がする」(28歳/金融・証券/専門職)■食べ物をくちゃくちゃ食べる音……・「どうしても許せない。なぜ音が出るのかが不思議」(24歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・「食べ物をくちゃくちゃと食べる音は、その姿を想像できてしまうので気持ち悪い」(28歳/金融・証券/専門職)・「食べ物を食べるときは口を閉じて食べるのが普通。食べ物をくちゃくちゃと食べる音ほど不快な音はありません」(23歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)■耳元で蚊が飛んでいる音……・「布団の中で聞いたら最後、顔を刺されることを想像し、奴を倒すまで眠れない」(29歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「夏、夜寝るときに蚊が飛んでいる音がすると眠れなくなる。蚊の音を聞くといらいらする」(25歳/情報・IT/技術職)・「寝ているときに音がすると必ず起きてしまう。その時にはたいてい刺されているから嫌」(28歳/医薬品・化粧品/営業職)■金属類が擦れ合う音……・「電車に乗っているとたまに金属がすれ合う音が聞こえてきて、それが気になって眠りたくても眠れない」(30歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「子供のころから嫌いな音でしたが、今も一番ビクっと反応してしまう不快な音」(31歳/情報・IT/クリエイティブ職)・「歯がむずむずする感じがして本当に苦手」(23歳/商社・卸/営業職)総評できれば聞きたくない音はたくさんあるようで、半数近くの人から支持を集めた音が、「黒板にツメを立てる音」、「ガラスをひっかく音」、「食べ物をくちゃくちゃ食べる音」と3項目ありました。「黒板にツメを立てる音」「ガラスをひっかく音」は、「想像するだけで寒気が走る」というコメントが多数。理由うんぬんというよりも、生理的に受け付けない音なのでしょう。「食べ物をくちゃくちゃ食べる音」は、「その音を出しながら食べている姿も嫌だ」という人がいました。音を出している人の人格まで疑ってしまう音といえそうです。4位「耳元で蚊が飛んでいる音」は、夏の夜に悩まされる音の一つ。「この音がして起きると、かゆくて眠れなくなった」という体験談も寄せられました。1~5位を見ると、不快に感じる音は同じで、その理由も似たようなものばかりです。周りにも嫌な思いをさせないためにも、これらの音は出したくありませんね。調査時期:2011年11月9日~11月20日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性629名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】小学校時代にブルーになりがちだったこと【ランキング女性編】小学生の夏休みで嫌な思い出【ランキング女性編】嫌いな男性のしぐさ・クセ完全版(画像などあり)を見る
2012年01月07日高音で鳴り響くあの音に身の毛がよだつ人の耳には無意気のうちにもいろいろな音が届いています。人の歩く靴音やパソコンのキーをたたく音など人の気配を感じるもの、鳥のさえずりや川のせせらぎなど心を癒やしてくれる音もあります。その一歩で、不快にさせられる嫌な音も……。そこで、できれば聞きたくない苦手な音を男性371名にリサーチしてみました。>>女性編も見るQ.苦手な音を教えてください(複数回答)1位ガラスをひっかく音48.8%2位黒板にツメを立てる音42.3%3位食べ物をくちゃくちゃ食べる音22.4%4位耳元で蚊が飛んでいる音20.8%5位金属類が擦れ合う音15.9%■ガラスをひっかく音……・「小学校のときに、掃除中にガラスをひっかいてしまい、その音が今でも思い出せるくらい嫌い」(28歳/生保・損保/事務系専門職)・「全身の身の毛がよだつ感じがするから。この世の音とは思えない」(31歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・「耳をふさいでも鳥肌が立つ」(29歳/医療・福祉/専門職)・「この音を聞くと歯が痛くなる感じがする」(28歳/情報・IT/事務系専門職)・「鳥肌が立って嫌な気分になる」(23歳/食品・飲料/販売職・サービス系)■黒板にツメを立てる音……・「小学校のころに初めて聞いたとき、発狂しそうになった」(27歳/情報・IT/技術職)・「ツメから全身へ不協和音が伝わって身震いしたくなる」(27歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「考えただけでも寒気がする」(33歳/情報・IT/技術職)■食べ物をくちゃくちゃ食べる音……・「生理的に受け付けない」(35歳/通信/技術職)・「外食とかで気になる」(25歳/情報・IT/技術職)・「見た目も悪い。いいことがない」(25歳/医療・福祉/技術職)■耳元で蚊が飛んでいる音……・「音が嫌なだけでなく血を吸われてかゆいから」(37歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「耳元でとばれると、背筋に悪寒が走るから」(25歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「一度でも耳元に来られると寝られなくなる」(27歳/食品・飲料/技術職)■金属類が擦れ合う音……・「自分はどんな音も平気だが、これだけは物心ついたときから鳥肌が立つ」(27歳/ソフトウェアIT/技術職)・「鳥肌が立つような嫌悪感のある音だから」(26歳/そのほか/技術職)・「きーんとするような音は悪寒を感じる」(24歳/金融・証券/専門職)総評最も聞きたくない音は「ガラスをひっかく音」でした。小差で2位の「黒板にツメを立てる音」と、この二つの音は似ていますよね。文字にはなんとも表しにくい「キーッ」という高音の不協和音は、「思い浮かべるだけでも嫌」というコメントのオンパレードでした。3位は「食べ物をくちゃくちゃ食べる音」。レストランでたまたま近くにこんな人がいたら、落ち着いてご飯も食べられませんよね。心掛け次第で防げる音ですので、マナーの観点からもぜひ口を閉じて食べてほしいものです。4位は「耳元で蚊が飛んでいる音」。夏の夜、寝ているときに聞くと、途端に目がさえてきそうです。しかも、刺されるとかゆくなるという実害もあるため、「これを聞くと倒すまで眠れない」というコメントにもありました。5位は「金属類が擦れ合う音」は、1位、2位と同様、「聞くと鳥肌が立つ音」とのコメントが多数。ランキングを見ると、共通しているのは「高音」。低音よりも圧倒的に苦手な人が多い音といえそうです。調査時期:2011年11月9日~11月20日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性371名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】小学校時代にブルーになりがちだったこと【ランキング男性編】小学生の夏休みで嫌な思い出【ランキング男性編】嫌いな男性のしぐさ・クセ完全版(画像などあり)を見る
2012年01月07日パナソニックは、オフィスや旅先にも手軽に携帯できるコンパクトサイズの低周波治療器「ネックリフレ」と「ポケットリフレ」を11月1日より発売する。「ネックリフレ」は、<おまかせ><おし><もみ><たたき>の4つの首専用自動コースを搭載し、低周波の刺激で首のコリをしっかりとほぐす。また、従来品と比較して本体を軽量化、加えてストラップを採用したことで、首に掛けられ、仕事や家事をしながらアクセサリー感覚で使える。「ポケットリフレ」は、<首・肩><腰><腕・脚>の部位別自動コースと<おし><もみ><たたき>の3つのお好み動作を搭載し、全身の疲れた部位を心地よくほぐす。また、コンパクトな本体にパッドとコードが収納でき、旅先などにも化粧ポーチに入れて手軽にコスメ感覚で持ち運べる。詳しい情報はパナソニックのホームページにて。お問い合わせ先:お客様ご相談センターフリーダイヤル 0120-878-365(受付9時~20時) プレスリリース提供元: 日経プレスリリース
2011年10月04日