岩手県内の市町村が、手作りコマーシャルでふるさとを紹介する「ふるさとCM大賞 in IWATE」(岩手朝日テレビ主催)の2012年度の大賞に、久慈市の作品が選ばれた。この「ふるさとCM大賞 in IWATE」は、岩手県内の市町村の広報担当者らが制作した、15秒の「ふるさとのCMビデオ」のコンテスト。地元自治体の担当者が企画・制作・撮影・出演などのすべてを行い、制作したCM作品をオンエアするという、「手づくりのふるさとPRコマーシャル」の祭典。2002年にスタートした地域振興キャンペーンだ。今年の参加市町村は県内の33市町村。その中から大賞を受賞したのが久慈市の作品。昨年は東日本大震災で中止になったが、同市は2008年から2010年まで大賞を連続受賞している同コンテストの常連だ。今年の久慈市の作品は、「宝・くじ」。地域の観光名所は久慈の「宝」。それをおみくじのクジにかけ、ハズレのない「アタリくじ」だけ、という内容に仕上げた。大賞には副賞として、ふるさとCMを年間365回放送できる権利が授与される。今後、久慈市の「宝・くじ」は岩手朝日テレビでのオンエアが予定されているが、CMオンエアを前に久慈市の受賞作品を久慈市公式ホームページで公開中だ。なお、同コンテストは、12月29日(土)16:30から岩手朝日テレビの「ふるさとCM大賞inIWATE」という番組で放送される予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月17日岩手県西和賀町で「雪王国に参戦せよ!」と題して「ほっとゆだ2013北日本雪合戦大会」が開催される。開催日時は2013年1月26日(土)、27日(日)。会場は西和賀町立湯田小学校グラウンドの特設コート。荒天でも決行の予定。主催は岩手県和賀郡西和賀町およびIBC岩手放送。大会は、日本雪合戦連盟の競技規則、岩手県雪合戦連盟の本大会特別規則等で行われる。内容は、2チームに分かれて戦い、敵陣に配置されたフラッグを奪取するか、敵チームのプレイヤーすべてに雪玉を当てて全滅させれば勝利。もし制限時間内に勝敗が付かなかった場合はその時点で残っている人数が多いチームが勝利。なお、同数の場合は引き分けとなる。競技種目は監督1名、選手9名で構成された「一般の部」、プレイヤーに女性が3名以上参加していることが条件となる「ミックスの部」に加え、今回からプレイヤーが女性のみの「レディースの部」が新設された。競技方法は、予選リーグで選抜されたチームとシードチームで準決勝リーグを行い、 準決勝リーグの上位チームで決勝トーナメントを行う方式で実施される。参加料金は1チーム10,000円。内訳はルールブック1冊とチーム必須規則講習会1名分の受講料を含む。なお、講習会参加者1名追加につき1,000円の追加料金が必要。申し込み方法は申込書と参加料を現金書留で大会事務局に送付する。2013年1月9日(水)必着。大会スケジュールは下記の通り 1日目・予選リーグ1月26日(土) 8:00受付終了・監督会議8:20開会式9:10試合開始 2日目・準決勝リーグ・決勝トーナメント1月27日(日) 8:00受付終了・監督会議8:40試合開始16:00閉会式 大会の詳細はIBC岩手放送ホームページを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月14日山ぶどう博覧会実行委員会は11月9日、岩手県久慈市で、有名ソムリエの田崎真也氏を招き「全国山ぶどうサミット」を開催する。同イベントは、9月下旬から11月上旬まで開催中の「山ぶどう博覧会」の一環として行われるもの。博覧会は、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県沿岸部の野田村と久慈市をメイン会場として、岩手県が国内生産第1位を誇る山ぶどう「輝房(きぼう)」の魅力を伝えるために開催されている。11月9日開催の「全国山ぶどうサミット」は、県内の山ぶどう生産者はもちろん、全国から加工業者やレストランシェフなど関係者が集い、パネルディスカッションや全国の山ぶどうワイン・料理を供する交流会。当日は有名ソムリエの田崎真也氏の講演会も行われる。「日本における地産地消のあり方」と題した田崎真也氏の講演は、14時~17時、会場は、岩手県久慈市文化会館アンバーホール(岩手県久慈市川崎町17-1)で、定員300名。参加費は無料。交流会は、17時30分~19時、ロイヤルパークカワサキ(岩手県久慈市長内町27-27-1)にて。参加費は4,000円で、定員は200名。イベントの詳細は、公式ホームページまで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月29日JR東日本はこのほど、岩手県営運動公園内の交通公園に展示保存されている蒸気機関車C58 239号機を復元し、同機牽引の列車「SL銀河鉄道(仮称)」を運転すると発表した。同列車は2013年度冬以降の運行を計画しており、釜石線を中心に、東北エリアで土休日などに年間80日程度の運行を検討しているという。JR東日本は運行の目的として、「観光面からの復興支援および地域の活性化」「鉄道の産業遺産である蒸気機関車を後世に伝えること」などを挙げている。C58 239号機は1940(昭和15)年6月に製造され、宮古機関区に転属した1943年5月以降、岩手県を中心に活躍。1970年2月28日の「山田線、さようなら」貨物列車も牽引した。1972年5月22日をもって廃車となり、翌年より岩手県営運動公園に静態保存された。客車として使用されるのはキハ141系(旧50系客車改造車)で、JR北海道の車両を購入し、改造する予定。C58 239号機の牽引だけでは走行が困難とされる釜石線の勾配区間などで、動力付のキハ141系が活躍する。客車は指定席車およびオープンスペース車からなる4両編成を予定し、コンセプトは「銀河鉄道」で、東北の文化・自然・風景も感じられる車内に。デザインを手がけるのは世界的な工業デザイナーの奥山清行氏(KEN OKUYAMA DESIGN代表)。具体的なデザインは決まり次第、告知するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月21日岩手県宮古市の浄土ヶ浜で秋の味覚まつり「浄土ヶ浜さんまフェスタ」が開催される。開催日は9月22日(土)、23日(日)の2日間。料金はサンマなど食材がセットになって1,000円。ただし、協賛宿泊施設に泊まった場合は半額の500円となる。開催場所は浄土ヶ浜レストハウス前。セットとなっている食材は宮古湾で水揚げされた新鮮なサンマやホタテ、エビ、丸干しサンマ、すり身汁、甘露煮、ウニご飯、そしてサンマの刺身だ。サンマやホタテ、エビは自分で塩焼きにして、眼前に広がる浄土ヶ浜の景色を見ながら味わえる。その中でも「サンマのすり身汁」はすり身がふっくらとしていると好評だ。その他、産直施設「ひきめの里」が提供する、かぼちゃを練り込んだひっつみ汁、「ひきめ里っこ鍋」が23日(日)、250人に無料でふるまわれる。両日ともに11:00にサンマづくしセット販売開始で幕を開け、サンマつかみ取り抽選と続く。12:00から抽選に当たった10人がサンマのつかみ取り、13:00からサンマつめ放題(先着40名、500円)が行われる。23日のイベントはシーカヤック体験試乗会(無料)が11:00と13:00の2回。歌謡ショーは11:00~12:00。12:30からはマグロ解体ショーが行われる。マグロの切り身をかけた選抜クイズが13:30から行われて閉会となる。イベントは天候により内容が変更されることがある。シーカヤック体験試乗会は雨天の場合は中止。浄土ヶ浜は、「日本快水浴場100選」、「国指定名勝」にも選ばれているほどの有数の景勝地。東日本大震災では被害を受けたが、現在がれきはきれいに取り除かれ、美しい景観を取り戻している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日いつも何気なく口にしている食べ物が一体どのように作られているのか。その製造過程をのぞき、作りたてのおいしさに出会える工場見学が今、大ブームだ。そして東北・岩手といえば、全国的に有名な食品メーカーの主要工場が数多く建っている県でもあり、工場見学を目的に訪れる人も少なくない。そこで今回は、岩手旅行のプランニングで「どこから回ろう?」と悩んでしまう方におススメする、見学大歓迎の工場を2つご紹介。他の観光地と合わせて訪れたい厳選スポットだ。岩手と言えばその広大な大地、雄大な自然に育まれた乳製品を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。中でも有名なのは、盛岡駅から車で20分程、雫石町(しずくいしちょう)にある「小岩井農場」。牛の乳搾りやポニー乗馬など、子どもにとって貴重な経験ができる場としても人気の観光地だ。その「小岩井農場」からさらに奥へと5分程走ると、この度ご紹介する「小岩井乳業 小岩井工場」が見えてくる。この工場では「小岩井農場」で育てた牛の乳を使って牛乳やバターなどの製品を製造しており、見学料はもちろん無料。冬期および毎週水曜日の休みを除き、10時から15時までの間、自由に見学することができる。工場見学の前にぜひお試しいただきたいことがある。それはカメラで周囲の自然を撮影することだ。雫石エリアはもともと空の青、森の緑がまぶしい山林地域だが、本工場は宮沢賢治の物語にも登場する「狼森(おいがもり)」を臨む最高のロケーションに位置する。木々の生い茂る大自然の中にある駐車場に着いた時点で、早くも「来てよかった」と感じるはずだ。この美しさをぜひ写真に収めて持ち帰っていただきたい。また、工場の外観も絶好の被写体。赤い屋根がいかにも酪農工場らしく、ここが日本であることを忘れそうになるほど、のびのびとした気分が味わえる。納得がいくまで写真を撮ったら、早速エントランスへ。ここでは自分のペースでゆっくり見学するスタイルをとっているため、記名のみですぐに入ることができる。レンガ造りの階段を上ったら、広いホールを抜けて製造ラインを見学する。残念ながら、製造ラインは撮影禁止。マナーはしっかり守りたい。その分、乳製品の製造過程について詳しく説明されたパネルを熟読しよう。通路の反対側ではこの日一番のお目当て、牛乳のパック詰め過程やバターの製造・充?(じゅうてん)行程をガラス越しに見ることができる。より深く学びたい方は、通路に設置されたテレビで流れているVTRをチェック。案内スタッフがいないことに物足りなさを感じるかもしれないが、あっさり見るだけでいいという方も、機械の動作一つひとつをじっくり見たいという方も、好きな時間配分で見学できるのが「小岩井工場」のいいところなのだ。ただし、本工場で見学できるのは全行程の一部のみ。1本の見学用通路を往復するだけになってしまうため、どんなにゆっくり見学しても30分程で満足できるコースでもある。いつも飲んでいる牛乳がどうやって作られているのか勉強したら、先ほどのホールに戻って出来たて牛乳を試飲しよう。普段から小岩井製品を愛飲している人こそ、その味の違いに驚くのではないだろうか。よく冷やされた牛乳はとにかく甘く風味豊か。ますます小岩井ブランドのファンになってしまいそうなほど、大満足のおいしさを感じるはずだ。また、このホールでは小岩井乳業製品も販売。チーズやクッキー、バターあめなど、新鮮な牛乳を使った商品がめじろ押しだ。お土産として外せないのは、”小岩井農場限定品”のクッキー。農場たまごとオートミールを使った「とうきび畑」や、小岩井バターとたまごにパルメザンチーズを加えた「きこりのお気に入り」など、食べ応え十分の本格派がラインアップ。朝食やワインのお供にと、自宅用として大量に購入する人も多いそう。チーズなどの要冷蔵製品については、スタッフの方によく相談してからお買い求めを。●information 小岩井乳業 小岩井工場 費用無料 見学時間10:00~15:00 休日毎週水曜日、11月上旬~4月下旬 予約不要 住所岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1 交通 東北自動車道盛岡 I.Cより国道46号を秋田方面へ約12km→車で約15分 JR盛岡駅前10番乗場より「小岩井農場まきば園行き」「網張温泉行き」→バスで約35分岩手を代表する有名工場2つ目は、大迫町(おおはさままち)にある「エーデルワイン」へ。早池峰山(はやちねさん)の麓、恵まれた肥沃(ひよく)な大地でたわわに実ったぶどうを高品質ワインへと醸成する工場で、岩手県産ぶどう100%のみというこだわりぶり。2012年で創業50周年を迎え、「良いワインは良いブドウから」をモットーに、岩手県人らしく実直なワイン作りを貫いている。そもそも「エーデルワイン」を知らない方も多いかもしれないが、国産ワインコンクールでは毎年のように銅賞、銀賞を受賞しており、ワイン専門誌などのメディアでも度々取り上げられている“知る人ぞ知る”ブランドなのだ。駐車場に着き、清浄な空気を胸いっぱいに吸い込んだら、早速ビン詰め・醸造・樽熟庫を備えた工場へ。ワインの本場、ヨーロッパを思わせるような洗練されたデザインのエントランスを抜け、階段を上る。2階に着くとすぐ「エーデルワイン」のこだわりやワインの歴史について書かれたパネルが目に入ってくる。また、年代を追うごとに変化していく形状のビンや、様々なデザインのコルクなど、色とりどりの実物も展示。ワインと聞けば思い浮かぶ木製樽が積まれた貯蔵庫、巨大な発酵タンクが並ぶ醸造棟など、工場見学の醍醐味をたっぷり堪能することができる。こちらは年末年始を除き、毎日10時から15時まで無料で見学可能。全てのコースを回る目安は30~40分程だろう。また事前に予約していればスタッフの方が工場内を案内してくれるので、せっかくだからちゃんと知りたいという方はぜひご利用を。ぶどうからワインに変わっていく過程を知り、ますますワインへの思いが深くなったところで、お待ちかねの試飲タイム。工場に隣接された総合案内所兼ショップ「ワインシャトー大迫」に移動し、そのおいしさを堪能しよう。このショップには受賞経験を持つ自慢の「エーデルワイン」がずらりと並ぶ。中でも人気の高い10本程のワインを自由に試飲できるのだ。入店の際には、入り口に準備された試飲用カップを取ることをお忘れなく。後は誰に気兼ねすることもなく、気になる銘柄をどんどんテイスティングしていただきたい。ドライバーや子ども、アルコールが苦手という方には、春から秋までの期間限定、ワインを使ったソフトクリームがオススメ。アルコール分を飛ばしているため安心だ。旅の締めくくりにはお土産選びといこう。通常の銘柄からワインシャトー限定商品、コルク抜きやグラスなどのグッズ、ワインによく合う地元産チーズまで幅広く扱っているため、かなり時間を要してしまうはず。女性へのお土産には梅やりんごなど、地場の果実を使用した甘口リキュールはいかがだろう。岩手県産ぶどうを使用した本格ジュースなら、お年寄りや子どもがいる家庭にも喜ばれそうだ。通の方には2,000本もの厳選銘柄が貯蔵されたワインセラーからチョイス。ワイン好きを思わず笑顔にする逸品に出会えるはずだ。また「エーデルワイン」工場周辺には、拭きガラスやステンドグラス作りを体験できる「森のくに」、濃厚なソフトクリーム、保存料無添加の飲むヨーグルトなどが味わえる「ミルク工房」があるので、大迫を訪れた際にはぜひ足を伸ばしてみよう。●information エーデルワイン工場 費用無料 見学時間10:00~15:00 休日年末年始(12月31日~1月3日) 予約不要(10人以上の場合は電話予約が必要) 住所岩手県花巻市大迫町大迫10-18-3 交通【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日北海道に次いで面積が広い岩手県には、観光客があまり知らないB級グルメが数多く隠れているのをご存じだろうか?「北上コロッケ」「遠野ジンギスカン」などは全国的にも有名だが、今回はメディアでもあまり紹介されていない隠れたB級グルメについて、盛岡エリアのタクシー運転手に緊急取材。ラーメン好きなら一度は訪れたいラーメン店、ボリューム満点の老舗食堂、そして昔ながらのコッペパン屋などなど。地元を知り尽くしたドライバーが薦めるメニューの中でも、特に人気の高かった究極グルメをこっそりご紹介しよう。まずは食堂編。一つ目は盛岡市本宮、ちょうど盛岡市アイスアリーナの斜め向かいに位置する「とんかつ熊さん」。店名の通りメーンはとんかつなのだが、ここの目玉は驚く程のボリュームを誇る「カツカレー」だ。とんかつ屋のカツカレーと聞けば、専門店ならではの豚肉の厚みや衣のサクサク感が想像され、口の中には涎(よだれ)がたまる。では驚く程というボリュームとはどういうことだろうか?これは実際にこの目で見なければと早速店舗へ向かうことにする。いかにも大衆食堂といった広い店内には、定番の「とんかつ定食」や「カニクリームコロッケ定食」を求めて訪れた地元の方がぎっしり。人気ナンバー2の「カツカレー」(1,000円)をオーダーし、待つこと約10分。出てきた皿の大きさにまず驚いた。幅30cmはあろうかという横長の皿に、茶わん4杯分程のご飯がこんもりと盛られ、カレーは皿からあふれんばかりにかけられている。ランチ気分で食べるというよりも、フードファイターのつもりで食べるのが礼儀といったボリュームだ。確かにお得感満載なのだが、問題なのは味のほう。いくら超大盛りでも、おいしくなければ意味がない。せっかくのメニューが冷めてしまうので、まずは一口食べてみた。カレー自体は割と甘めで食べやすい。これなら辛いものが苦手な人や子どもでも無理なく食べられる。しかし、特筆すべきはマイルドな辛さではない。ルーとの相性バッチリな特大のカツなのだ。サクサクな衣に肉汁が滴りそうな厚いロースが包まれており、その柔らかさもバツグンなのだ。昼時に1,000円という値段を考えるとやや高く感じるかもしれないが、このおいしさでこの量ならば迷わず選びたいメニューだろう。またお店の方に伺ったところ、「とんかつ熊さん」近くには県立美術館等の施設もあり、このエリアだけでも十分観光が楽しめるそうだ。●information店名:とんかつ熊さん 住所:岩手県盛岡市字松幅25-8営業時間:11:00~22:00定休日:1月1日~3日 ついで彼らオススメのもうひとつの食堂は、上盛岡駅近くにある「かまだ食堂」だ。多くのドライバーが行きつけの店として選ぶ隠れた名店で、昼時には店舗近くに何台ものタクシーが止まっているとか。とりわけタクシー運転手の人気を集める理由は、注文から料理が出るまでの時間が短く、昔ながらの食堂メニューが豊富なこと。気になるオススメは?と聞くと、「焼肉定食ですね」とまずはボリューム感のあるメニュー名が出た。ということは焼肉がおいしくて評判なのか、と思い調査を続行。ところがドライバーたちの意見は、この店を選びこそすれど、おのおののオススメは十人十色なのだ。ラーメン、かけそば、いなりうどんなど、同じ意見を持つものこそいても、何が一番おいしいのかということに関しては意見が割れる。ただ、どのドライバーからも、安い・早い・うまい、の共通意見が出たことは確か。気になるメニューのラインアップだが、450円から食べられるというのはとてもリーズナブルと言えそうだ。しかも、どの料理も昔ながらの飾らない味が魅力と言える。B級グルメという言葉のルーツとも呼べる店だろう。●information店名:かまだ食堂住所:岩手県盛岡市本町通3-5-26営業時間:11:30~20:30定休日:日曜日 さて、がっつり系の紹介をしたので、ここからは女性や子どもにも大人気のB級グルメといきたい。まずは岩手県民ならば誰もが知っているという「福田パン」のコッペパンだ。コッペパンと聞けば、コンビニやスーパーで市販されているもの、小学校などの給食で食べたものを想像されると思うが、ここのパンはサイズも中身もレベルが違う。長さはもとよりその幅、厚さには、初めて見た人が必ず驚く程。一人で食べるもよし、家族で分けて味比べをするもよし。この楽しみ方の豊富さも、老若男女問わず愛される理由なのだろう。そして何より大事な”中身 ”についてだが、あんバター、ピーナツ、ミルク、チョコバナナ、スイートポテトなど、ラインアップがとにかく豊富。岩手県内のスーパーなどでも購入することができるが、長田町にある本店では自分の好きな組み合わせを告げると、目の前で作ってくれる実演販売を行っているのでぜひチェックを。また、本店オリジナルとして「コンビーフ」や「カレー」、果ては「れんこんしめじ」「豚しょうがやき」などを挟めた総菜パンを販売。パンにそんな具材を?と思われるかもしれないが、これが意外と後引く味なのだ。パン自体がしっかりとした食感をもっているため、中身だけが浮くということもない。今回は取材したタクシー運転手の方のオススメ「ポテトサラダ」を購入してみたが、じゃがいもの食感とクリーミーな口当たりに大満足。これは定期的に通いたくなる味だと実感した。値段は具材によって多少上下するが、135円から250円程度。1949年の創業当時から変わらないというボリューム、バターやクリームなどを惜しみなく塗ってくれる気前のよさを考えれば、本当に良心的な金額だ。ただし、「福田パン」は固くなるのが早いため、遠方へのお土産には向かないのが難点と言えば難点。長田町本店にはイートインコーナーもあるため、できれば作り立てをその場で食べていただきたい。●information店名:福田パン住所:岩手県盛岡市長田町12-11 営業時間:7:00~17:00定休日:なし では、いよいよB級グルメの本命、タクシー運転手オススメのラーメン店をご紹介しよう。それは岩手県内に8店舗を展開する「柳家」だ。ここの名物「キムチ納豆ラーメン」(880円)こそ、地元民にこよなく愛されるソウルフードなのだとか。キムチがきいた真っ赤なスープにこんもりと盛られたもやし、そしててっぺんに落とされた生卵。見た目から食欲をそそるラーメンだが、スープを一口飲むとそのダシの深みに誰もが納得するはず。納豆というクセのある食材を使用していることから、好き嫌いが分かれやすいのではと心配してしまうところ。しかし、納豆特有の臭みはほとんど感じられず、代わりにコクを引き出してまろやかな味に仕上げているのだ。これならリピーター続出という話にも納得。この他、東安庭店の月替わりメニュー「カレーラーメン」や、フェザン店の夏季限定メニュー「冷たいキムチ納豆」など、店舗ごとに特色あるメニューを考案しているというのも面白さの一つ。ちなみに取材した運転手さんのオススメは、唯一カフェっぽい店内の「みたけ店」だそう。ゆったりと食べてみたい人はここから攻めるのもいいかもしれない。●information店名:柳家住所:岩手県盛岡市大通2-2-15営業時間:10:30~16:00 定休日:なし ここまでは比較的ディープなグルメ情報をお届けしてきたが、岩手には全国的に有名なB級グルメ「三大麺」も存在する。「冷麺」「じゃじゃ麺」「わんこそば」がそれだ。中でも「じゃじゃ麺」は地元の学校給食にも出される程愛されている料理で、最近テレビCMで女優が食べたことにより人気が爆発。CMが撮影された「白龍」本店には、多くの観光客が詰めかけているという。「じゃじゃ麺」とは、湯でたての平打ちうどんにきゅうり、ねぎ、じゃじゃ味噌という特製肉味噌を乗せたシンプル麺料理。「白龍」では自分好みで酢やしょうが、にんにく、ラー油などを加えて食べる面白さも味わえる(中:500円)。麺を食べ終えたら、皿をカウンターに出して「チータン」と一言。熱々の特製スープが入った皿が返ってくるので、自分で生卵を落としたら卵スープに早変わり。最後の一滴まで楽しむことができるのだ。ここでのポイントは、皿にどれだけ肉味噌が残っていたかでスープの濃淡が変化すること。ぜひ自分の好みの味を目指して調整してみてほしい。ほかにも、観光客に「おいしい蕎麦屋は?」と問われた際に必ず答えるという「東屋」、通が認める老舗「直利庵」など、まだまだ隠れた名店、B級グルメが存在する岩手県。観光旅行の際にはぜひタクシーに乗って、地元ならではのとっておき情報を聞き出してみてはいかがだろうか。●information店名:白龍住所:岩手県盛岡市内丸5-1営業時間:11:30~21:00定休日:日曜日【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日旅先選びに迷った時は、地元の方のオススメに従うのが得策。岩手県民が愛する地こそ、本当に美しい岩手の原風景が味わえるベストスポットのはずだからだ。そこで今回、盛岡駅前にて緊急アンケート「好きな絶景スポット」を実施。中でも人気だった厳選スポットをベスト5としてご紹介する。栄えある第一位は、日本三大鍾乳洞に数えられ、国の天然記念物にも指定されている「龍泉洞」。現在分かっている長さだけで3,100m以上、全容に至ってはなんと5,000m以上に達するとまで推定される巨大な鍾乳洞だ。洞内ではこんこんと湧き出る清水が数カ所にわたって地底湖をつくり、第3地底湖は水深98m、未公開の第4地底湖に至っては120mと日本一の深さを記録。その透明度は世界有数の高さを誇り、イタリアの名所”青の洞窟”を思わせるような、澄みきった深い青が疲れた心と目を癒やしてくれる。また、天井からツララのように垂れ下がる鍾乳石、地底から突き上げるように成長した無数の石筍(せきじゅん)の間に設置された見学コースを進んで行くと、夏場でも肌寒いほど冷えた空気に包まれる。これは洞窟自体が洞内の温度を一年中ほぼ一定に保っているためで、真夏に訪れる観光客が多い理由の一つとなっている。洞窟入り口近くに備えられた水飲み場では、「龍泉洞の水」を飲むこともでき、暑さの厳しい日には行列ができるほどだとか。自然の驚異をわれわれに教えてくれる「龍泉洞」。岩手県民が選んだ一番の絶景スポットは、一瞬で幻想的な世界へと誘ってくれる神秘の洞窟だった。●information名称:龍泉洞住所:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1-1交通:盛岡駅前バス乗り場1番線「龍泉洞前行」、龍泉洞前下車 気になる第2位は、砂鉄川が長い年月をかけ石灰岩を浸食しながらつくりあげた渓谷「猊鼻渓」。大正14年に国の史跡名勝天然記念物となり、岩手県第一号の名勝指定地として歴史を刻んできた。日本百景の一つでもある「猊鼻渓」は50mを超える断崖が両岸にそびえ、約2kmに渡る静かな流れを舟下りで楽しむ観光スポット。手こぎ舟では船頭が「げいび追分」を歌い、季節ごとに咲き乱れる花々をゆったりと鑑賞できる。中でも地元の方が強く薦める季節は春。鮮やかな藤の花が断崖を紫に染め、まぶしいほどの新緑と垂れ下がる花房の競演に思わず感嘆の声が漏れるほどだとか。12月から2月にかけての冬期は風流なこたつ舟で運航。名物の木流し鍋を食べながら、雪景色の渓流を眺めるという本物のぜいたくを味わえる。ちなみにこの鍋、豚肉と鶏肉のほかに、うさぎの肉も使った郷土料理。昔、周辺のきこりが食べたことから名づけられたという。地元の方に聞くと、三好ケ丘の対岸にある湧き水も大事なチェックポイントだそう。どんな干ばつの際にも枯れたことがないという清水で「少飛泉(しょうひせん)」と呼ばれ、舟下りの船頭さんたちからは「一杯飲めば3年若返る」と言われているとか。さらにこの三好ケ丘奥の猊鼻岩近くでは「うん玉」が販売されており、それぞれ「福」「緑」「寿」「愛」「願」「運」「忠」と書かれた玉に願いを込め、川の対岸にある巨岩の穴に向けて投げるのが男女問わず人気のパワースポットになっている。●information名称:猊鼻渓住所:岩手県一関市東山町長坂字町467交通:JR一ノ関駅乗り換えJR大船渡線・猊鼻渓駅下車徒歩5分第3位は、国の名勝天然記念物に指定されている「厳美渓」。須川岳の栗駒山(くりこまやま)から流れる磐井(いわい)川の中流にあり、自然の力が生み出した様々な形状の岩を鑑賞できる日本百景の一つだ。両側の荒々しい岩肌は須川岳の火山活動により形成されたといわれ、川床には小石が水流によってつくり上げた無数の甌穴(おうけつ)を持ち、美しさだけではなく非常に珍しい渓谷である。その美しさは、伊達政宗が「松島と厳美がわが領地の二大景勝地なり」と周囲に自慢したほどとか。近くに茶室を建て、桜を植えるなどしてこの地を愛したといわれている。散策を終え休憩所へ行くと、目に入るのは渓流の対岸まで張られたロープとそれに下がる籠。代金を入れ木づちを鳴らすと、この籠がするすると引っ張られて対岸へ昇っていき、だんごとお茶を乗せ返ってくる。これが岩手県民イチオシの厳美渓名物「郭公だんご」だ。味はあん団子、ごま団子、みたらし団子の3種類。散策で疲れた骨休めにちょうどいい。お茶が一滴もこぼれずに降りてくる熟練の技もここならではの必見ポイント、ぜひ一度ご覧あれ。●information名称:厳美渓住所:岩手県一関市厳美町字滝の上地内交通:一ノ関駅西口前バス乗り場7番線厳美渓線にて「厳美渓」下車羊やポニーなどの動物とふれ合える小岩井農場から、「一本桜」が4位にランクイン。もともと桜の名所でもある小岩井農場だが、その広大な牧草地の中に1本そびえる大きな桜の木こそ、岩手の春を象徴する県民イチオシのスポット。堂々と枝を広げるエドヒガンは推定樹齢約100年の巨木で、残雪の岩手山を背景に眺める景色はまさに絶景。訪れた人に生命の息吹と力強さを感じさせてくれる「一本桜」、春に岩手を訪れる予定の方は必ず旅行コースに組み込んでいただきたい。●information名称:小岩井農場住所:岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1交通:盛岡駅前バス乗り場10番線「小岩井農場まきば園行き」または「網張温泉行き」、小岩井農場まきば園下車 岩手県民が選んだ絶景スポット第5位は、東北三大城跡の一つとしても知られる盛岡城跡・岩手公園。北上川、雫石川、中津川を自然の壕に利用し、かつては不来方城(こずかたじょう)と呼ばれていた平城だ。春は咲き誇る桜を愛(め)で、夏は生い茂る緑の木陰で涼み、秋には燃えるような紅葉のじゅうたんを踏みしめ、冬は真白い雪に覆われた石垣を眺めながら散策。盛岡の四季を五感で堪能できる名所だ。また川に面したエリアには南部鉄器製のベンチや街路灯が設置され、歴史の街・盛岡らしい風景を拝むことができる。●information名称:岩手公園住所:岩手県盛岡市内丸1-37交通:盛岡駅前バス乗り場6番線「盛岡バスセンター行」、内丸下車。またはでんでんむし号・盛岡城跡公園前下車。盛岡駅から徒歩15分 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日旅先選びに迷った時は、地元の方のオススメに従うのが得策。岩手県民が愛する地こそ、本当に美しい岩手の原風景が味わえるベストスポットのはずだからだ。そこで今回、盛岡駅前にて緊急アンケート「好きな絶景スポット」を実施。中でも人気だった厳選スポットをベスト5としてご紹介する。栄えある第一位は、日本三大鍾乳洞に数えられ、国の天然記念物にも指定されている「龍泉洞」。現在分かっている長さだけで3,100m以上、全容に至ってはなんと5,000m以上に達するとまで推定される巨大な鍾乳洞だ。洞内ではこんこんと湧き出る清水が数カ所にわたって地底湖をつくり、第3地底湖は水深98m、未公開の第4地底湖に至っては120mと日本一の深さを記録。その透明度は世界有数の高さを誇り、イタリアの名所”青の洞窟”を思わせるような、澄みきった深い青が疲れた心と目を癒やしてくれる。また、天井からツララのように垂れ下がる鍾乳石、地底から突き上げるように成長した無数の石筍(せきじゅん)の間に設置された見学コースを進んで行くと、夏場でも肌寒いほど冷えた空気に包まれる。これは洞窟自体が洞内の温度を一年中ほぼ一定に保っているためで、真夏に訪れる観光客が多い理由の一つとなっている。洞窟入り口近くに備えられた水飲み場では、「龍泉洞の水」を飲むこともでき、暑さの厳しい日には行列ができるほどだとか。自然の驚異をわれわれに教えてくれる「龍泉洞」。岩手県民が選んだ一番の絶景スポットは、一瞬で幻想的な世界へと誘ってくれる神秘の洞窟だった。●information名称:龍泉洞住所:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1-1交通:盛岡駅前バス乗り場1番線「龍泉洞前行」、龍泉洞前下車 気になる第2位は、砂鉄川が長い年月をかけ石灰岩を浸食しながらつくりあげた渓谷「猊鼻渓」。大正14年に国の史跡名勝天然記念物となり、岩手県第一号の名勝指定地として歴史を刻んできた。日本百景の一つでもある「猊鼻渓」は50mを超える断崖が両岸にそびえ、約2kmに渡る静かな流れを舟下りで楽しむ観光スポット。手こぎ舟では船頭が「げいび追分」を歌い、季節ごとに咲き乱れる花々をゆったりと鑑賞できる。中でも地元の方が強く薦める季節は春。鮮やかな藤の花が断崖を紫に染め、まぶしいほどの新緑と垂れ下がる花房の競演に思わず感嘆の声が漏れるほどだとか。12月から2月にかけての冬期は風流なこたつ舟で運航。名物の木流し鍋を食べながら、雪景色の渓流を眺めるという本物のぜいたくを味わえる。ちなみにこの鍋、豚肉と鶏肉のほかに、うさぎの肉も使った郷土料理。昔、周辺のきこりが食べたことから名づけられたという。地元の方に聞くと、三好ケ丘の対岸にある湧き水も大事なチェックポイントだそう。どんな干ばつの際にも枯れたことがないという清水で「少飛泉(しょうひせん)」と呼ばれ、舟下りの船頭さんたちからは「一杯飲めば3年若返る」と言われているとか。さらにこの三好ケ丘奥の猊鼻岩近くでは「うん玉」が販売されており、それぞれ「福」「緑」「寿」「愛」「願」「運」「忠」と書かれた玉に願いを込め、川の対岸にある巨岩の穴に向けて投げるのが男女問わず人気のパワースポットになっている。●information名称:猊鼻渓住所:岩手県一関市東山町長坂字町467交通:JR一ノ関駅乗り換えJR大船渡線・猊鼻渓駅下車徒歩5分第3位は、国の名勝天然記念物に指定されている「厳美渓」。須川岳の栗駒山(くりこまやま)から流れる磐井(いわい)川の中流にあり、自然の力が生み出した様々な形状の岩を鑑賞できる日本百景の一つだ。両側の荒々しい岩肌は須川岳の火山活動により形成されたといわれ、川床には小石が水流によってつくり上げた無数の甌穴(おうけつ)を持ち、美しさだけではなく非常に珍しい渓谷である。その美しさは、伊達政宗が「松島と厳美がわが領地の二大景勝地なり」と周囲に自慢したほどとか。近くに茶室を建て、桜を植えるなどしてこの地を愛したといわれている。散策を終え休憩所へ行くと、目に入るのは渓流の対岸まで張られたロープとそれに下がる籠。代金を入れ木づちを鳴らすと、この籠がするすると引っ張られて対岸へ昇っていき、だんごとお茶を乗せ返ってくる。これが岩手県民イチオシの厳美渓名物「郭公だんご」だ。味はあん団子、ごま団子、みたらし団子の3種類。散策で疲れた骨休めにちょうどいい。お茶が一滴もこぼれずに降りてくる熟練の技もここならではの必見ポイント、ぜひ一度ご覧あれ。●information名称:厳美渓住所:岩手県一関市厳美町字滝の上地内交通:一ノ関駅西口前バス乗り場7番線厳美渓線にて「厳美渓」下車羊やポニーなどの動物とふれ合える小岩井農場から、「一本桜」が4位にランクイン。もともと桜の名所でもある小岩井農場だが、その広大な牧草地の中に1本そびえる大きな桜の木こそ、岩手の春を象徴する県民イチオシのスポット。堂々と枝を広げるエドヒガンは推定樹齢約100年の巨木で、残雪の岩手山を背景に眺める景色はまさに絶景。訪れた人に生命の息吹と力強さを感じさせてくれる「一本桜」、春に岩手を訪れる予定の方は必ず旅行コースに組み込んでいただきたい。●information名称:小岩井農場住所:岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1交通:盛岡駅前バス乗り場10番線「小岩井農場まきば園行き」または「網張温泉行き」、小岩井農場まきば園下車 岩手県民が選んだ絶景スポット第5位は、東北三大城跡の一つとしても知られる盛岡城跡・岩手公園。北上川、雫石川、中津川を自然の壕に利用し、かつては不来方城(こずかたじょう)と呼ばれていた平城だ。春は咲き誇る桜を愛(め)で、夏は生い茂る緑の木陰で涼み、秋には燃えるような紅葉のじゅうたんを踏みしめ、冬は真白い雪に覆われた石垣を眺めながら散策。盛岡の四季を五感で堪能できる名所だ。また川に面したエリアには南部鉄器製のベンチや街路灯が設置され、歴史の街・盛岡らしい風景を拝むことができる。●information名称:岩手公園住所:岩手県盛岡市内丸1-37交通:盛岡駅前バス乗り場6番線「盛岡バスセンター行」、内丸下車。またはでんでんむし号・盛岡城跡公園前下車。盛岡駅から徒歩15分 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月17日北海道に次いで面積が広い岩手県には、観光客があまり知らないB級グルメが数多く隠れているのをご存じだろうか?「北上コロッケ」「遠野ジンギスカン」などは全国的にも有名だが、今回はメディアでもあまり紹介されていない隠れたB級グルメについて、盛岡エリアのタクシー運転手に緊急取材。ラーメン好きなら一度は訪れたいラーメン店、ボリューム満点の老舗食堂、そして昔ながらのコッペパン屋などなど。地元を知り尽くしたドライバーが薦めるメニューの中でも、特に人気の高かった究極グルメをこっそりご紹介しよう。まずは食堂編。一つ目は盛岡市本宮、ちょうど盛岡市アイスアリーナの斜め向かいに位置する「とんかつ熊さん」。店名の通りメーンはとんかつなのだが、ここの目玉は驚く程のボリュームを誇る「カツカレー」だ。とんかつ屋のカツカレーと聞けば、専門店ならではの豚肉の厚みや衣のサクサク感が想像され、口の中には涎(よだれ)がたまる。では驚く程というボリュームとはどういうことだろうか?これは実際にこの目で見なければと早速店舗へ向かうことにする。いかにも大衆食堂といった広い店内には、定番の「とんかつ定食」や「カニクリームコロッケ定食」を求めて訪れた地元の方がぎっしり。人気ナンバー2の「カツカレー」(1,000円)をオーダーし、待つこと約10分。出てきた皿の大きさにまず驚いた。幅30cmはあろうかという横長の皿に、茶わん4杯分程のご飯がこんもりと盛られ、カレーは皿からあふれんばかりにかけられている。ランチ気分で食べるというよりも、フードファイターのつもりで食べるのが礼儀といったボリュームだ。確かにお得感満載なのだが、問題なのは味のほう。いくら超大盛りでも、おいしくなければ意味がない。せっかくのメニューが冷めてしまうので、まずは一口食べてみた。カレー自体は割と甘めで食べやすい。これなら辛いものが苦手な人や子どもでも無理なく食べられる。しかし、特筆すべきはマイルドな辛さではない。ルーとの相性バッチリな特大のカツなのだ。サクサクな衣に肉汁が滴りそうな厚いロースが包まれており、その柔らかさもバツグンなのだ。昼時に1,000円という値段を考えるとやや高く感じるかもしれないが、このおいしさでこの量ならば迷わず選びたいメニューだろう。またお店の方に伺ったところ、「とんかつ熊さん」近くには県立美術館等の施設もあり、このエリアだけでも十分観光が楽しめるそうだ。●information店名:とんかつ熊さん 住所:岩手県盛岡市字松幅25-8営業時間:11:00~22:00定休日:1月1日~3日 ついで彼らオススメのもうひとつの食堂は、上盛岡駅近くにある「かまだ食堂」だ。多くのドライバーが行きつけの店として選ぶ隠れた名店で、昼時には店舗近くに何台ものタクシーが止まっているとか。とりわけタクシー運転手の人気を集める理由は、注文から料理が出るまでの時間が短く、昔ながらの食堂メニューが豊富なこと。気になるオススメは?と聞くと、「焼肉定食ですね」とまずはボリューム感のあるメニュー名が出た。ということは焼肉がおいしくて評判なのか、と思い調査を続行。ところがドライバーたちの意見は、この店を選びこそすれど、おのおののオススメは十人十色なのだ。ラーメン、かけそば、いなりうどんなど、同じ意見を持つものこそいても、何が一番おいしいのかということに関しては意見が割れる。ただ、どのドライバーからも、安い・早い・うまい、の共通意見が出たことは確か。気になるメニューのラインアップだが、450円から食べられるというのはとてもリーズナブルと言えそうだ。しかも、どの料理も昔ながらの飾らない味が魅力と言える。B級グルメという言葉のルーツとも呼べる店だろう。●information店名:かまだ食堂住所:岩手県盛岡市本町通3-5-26営業時間:11:30~20:30定休日:日曜日 さて、がっつり系の紹介をしたので、ここからは女性や子どもにも大人気のB級グルメといきたい。まずは岩手県民ならば誰もが知っているという「福田パン」のコッペパンだ。コッペパンと聞けば、コンビニやスーパーで市販されているもの、小学校などの給食で食べたものを想像されると思うが、ここのパンはサイズも中身もレベルが違う。長さはもとよりその幅、厚さには、初めて見た人が必ず驚く程。一人で食べるもよし、家族で分けて味比べをするもよし。この楽しみ方の豊富さも、老若男女問わず愛される理由なのだろう。そして何より大事な”中身 ”についてだが、あんバター、ピーナツ、ミルク、チョコバナナ、スイートポテトなど、ラインアップがとにかく豊富。岩手県内のスーパーなどでも購入することができるが、長田町にある本店では自分の好きな組み合わせを告げると、目の前で作ってくれる実演販売を行っているのでぜひチェックを。また、本店オリジナルとして「コンビーフ」や「カレー」、果ては「れんこんしめじ」「豚しょうがやき」などを挟めた総菜パンを販売。パンにそんな具材を?と思われるかもしれないが、これが意外と後引く味なのだ。パン自体がしっかりとした食感をもっているため、中身だけが浮くということもない。今回は取材したタクシー運転手の方のオススメ「ポテトサラダ」を購入してみたが、じゃがいもの食感とクリーミーな口当たりに大満足。これは定期的に通いたくなる味だと実感した。値段は具材によって多少上下するが、135円から250円程度。1949年の創業当時から変わらないというボリューム、バターやクリームなどを惜しみなく塗ってくれる気前のよさを考えれば、本当に良心的な金額だ。ただし、「福田パン」は固くなるのが早いため、遠方へのお土産には向かないのが難点と言えば難点。長田町本店にはイートインコーナーもあるため、できれば作り立てをその場で食べていただきたい。●information店名:福田パン住所:岩手県盛岡市長田町12-11 営業時間:7:00~17:00定休日:なし では、いよいよB級グルメの本命、タクシー運転手オススメのラーメン店をご紹介しよう。それは岩手県内に8店舗を展開する「柳家」だ。ここの名物「キムチ納豆ラーメン」(880円)こそ、地元民にこよなく愛されるソウルフードなのだとか。キムチがきいた真っ赤なスープにこんもりと盛られたもやし、そしててっぺんに落とされた生卵。見た目から食欲をそそるラーメンだが、スープを一口飲むとそのダシの深みに誰もが納得するはず。納豆というクセのある食材を使用していることから、好き嫌いが分かれやすいのではと心配してしまうところ。しかし、納豆特有の臭みはほとんど感じられず、代わりにコクを引き出してまろやかな味に仕上げているのだ。これならリピーター続出という話にも納得。この他、東安庭店の月替わりメニュー「カレーラーメン」や、フェザン店の夏季限定メニュー「冷たいキムチ納豆」など、店舗ごとに特色あるメニューを考案しているというのも面白さの一つ。ちなみに取材した運転手さんのオススメは、唯一カフェっぽい店内の「みたけ店」だそう。ゆったりと食べてみたい人はここから攻めるのもいいかもしれない。●information店名:柳家住所:岩手県盛岡市大通2-2-15営業時間:10:30~16:00 定休日:なし ここまでは比較的ディープなグルメ情報をお届けしてきたが、岩手には全国的に有名なB級グルメ「三大麺」も存在する。「冷麺」「じゃじゃ麺」「わんこそば」がそれだ。中でも「じゃじゃ麺」は地元の学校給食にも出される程愛されている料理で、最近テレビCMで女優が食べたことにより人気が爆発。CMが撮影された「白龍」本店には、多くの観光客が詰めかけているという。「じゃじゃ麺」とは、湯でたての平打ちうどんにきゅうり、ねぎ、じゃじゃ味噌という特製肉味噌を乗せたシンプル麺料理。「白龍」では自分好みで酢やしょうが、にんにく、ラー油などを加えて食べる面白さも味わえる(中:500円)。麺を食べ終えたら、皿をカウンターに出して「チータン」と一言。熱々の特製スープが入った皿が返ってくるので、自分で生卵を落としたら卵スープに早変わり。最後の一滴まで楽しむことができるのだ。ここでのポイントは、皿にどれだけ肉味噌が残っていたかでスープの濃淡が変化すること。ぜひ自分の好みの味を目指して調整してみてほしい。ほかにも、観光客に「おいしい蕎麦屋は?」と問われた際に必ず答えるという「東屋」、通が認める老舗「直利庵」など、まだまだ隠れた名店、B級グルメが存在する岩手県。観光旅行の際にはぜひタクシーに乗って、地元ならではのとっておき情報を聞き出してみてはいかがだろうか。●information店名:白龍住所:岩手県盛岡市内丸5-1営業時間:11:30~21:00定休日:日曜日【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月16日いつも何気なく口にしている食べ物が一体どのように作られているのか。その製造過程をのぞき、作りたてのおいしさに出会える工場見学が今、大ブームだ。そして東北・岩手といえば、全国的に有名な食品メーカーの主要工場が数多く建っている県でもあり、工場見学を目的に訪れる人も少なくない。そこで今回は、岩手旅行のプランニングで「どこから回ろう?」と悩んでしまう方におススメする、見学大歓迎の工場を2つご紹介。他の観光地と合わせて訪れたい厳選スポットだ。岩手と言えばその広大な大地、雄大な自然に育まれた乳製品を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。中でも有名なのは、盛岡駅から車で20分程、雫石町(しずくいしちょう)にある「小岩井農場」。牛の乳搾りやポニー乗馬など、子どもにとって貴重な経験ができる場としても人気の観光地だ。その「小岩井農場」からさらに奥へと5分程走ると、この度ご紹介する「小岩井乳業 小岩井工場」が見えてくる。この工場では「小岩井農場」で育てた牛の乳を使って牛乳やバターなどの製品を製造しており、見学料はもちろん無料。冬期および毎週水曜日の休みを除き、10時から15時までの間、自由に見学することができる。工場見学の前にぜひお試しいただきたいことがある。それはカメラで周囲の自然を撮影することだ。雫石エリアはもともと空の青、森の緑がまぶしい山林地域だが、本工場は宮沢賢治の物語にも登場する「狼森(おいがもり)」を臨む最高のロケーションに位置する。木々の生い茂る大自然の中にある駐車場に着いた時点で、早くも「来てよかった」と感じるはずだ。この美しさをぜひ写真に収めて持ち帰っていただきたい。また、工場の外観も絶好の被写体。赤い屋根がいかにも酪農工場らしく、ここが日本であることを忘れそうになるほど、のびのびとした気分が味わえる。納得がいくまで写真を撮ったら、早速エントランスへ。ここでは自分のペースでゆっくり見学するスタイルをとっているため、記名のみですぐに入ることができる。レンガ造りの階段を上ったら、広いホールを抜けて製造ラインを見学する。残念ながら、製造ラインは撮影禁止。マナーはしっかり守りたい。その分、乳製品の製造過程について詳しく説明されたパネルを熟読しよう。通路の反対側ではこの日一番のお目当て、牛乳のパック詰め過程やバターの製造・充?(じゅうてん)行程をガラス越しに見ることができる。より深く学びたい方は、通路に設置されたテレビで流れているVTRをチェック。案内スタッフがいないことに物足りなさを感じるかもしれないが、あっさり見るだけでいいという方も、機械の動作一つひとつをじっくり見たいという方も、好きな時間配分で見学できるのが「小岩井工場」のいいところなのだ。ただし、本工場で見学できるのは全行程の一部のみ。1本の見学用通路を往復するだけになってしまうため、どんなにゆっくり見学しても30分程で満足できるコースでもある。いつも飲んでいる牛乳がどうやって作られているのか勉強したら、先ほどのホールに戻って出来たて牛乳を試飲しよう。普段から小岩井製品を愛飲している人こそ、その味の違いに驚くのではないだろうか。よく冷やされた牛乳はとにかく甘く風味豊か。ますます小岩井ブランドのファンになってしまいそうなほど、大満足のおいしさを感じるはずだ。また、このホールでは小岩井乳業製品も販売。チーズやクッキー、バターあめなど、新鮮な牛乳を使った商品がめじろ押しだ。お土産として外せないのは、”小岩井農場限定品”のクッキー。農場たまごとオートミールを使った「とうきび畑」や、小岩井バターとたまごにパルメザンチーズを加えた「きこりのお気に入り」など、食べ応え十分の本格派がラインアップ。朝食やワインのお供にと、自宅用として大量に購入する人も多いそう。チーズなどの要冷蔵製品については、スタッフの方によく相談してからお買い求めを。●information 小岩井乳業 小岩井工場 費用無料 見学時間10:00~15:00 休日毎週水曜日、11月上旬~4月下旬 予約不要 住所岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1 交通 東北自動車道盛岡 I.Cより国道46号を秋田方面へ約12km→車で約15分 JR盛岡駅前10番乗場より「小岩井農場まきば園行き」「網張温泉行き」→バスで約35分岩手を代表する有名工場2つ目は、大迫町(おおはさままち)にある「エーデルワイン」へ。早池峰山(はやちねさん)の麓、恵まれた肥沃(ひよく)な大地でたわわに実ったぶどうを高品質ワインへと醸成する工場で、岩手県産ぶどう100%のみというこだわりぶり。2012年で創業50周年を迎え、「良いワインは良いブドウから」をモットーに、岩手県人らしく実直なワイン作りを貫いている。そもそも「エーデルワイン」を知らない方も多いかもしれないが、国産ワインコンクールでは毎年のように銅賞、銀賞を受賞しており、ワイン専門誌などのメディアでも度々取り上げられている“知る人ぞ知る”ブランドなのだ。駐車場に着き、清浄な空気を胸いっぱいに吸い込んだら、早速ビン詰め・醸造・樽熟庫を備えた工場へ。ワインの本場、ヨーロッパを思わせるような洗練されたデザインのエントランスを抜け、階段を上る。2階に着くとすぐ「エーデルワイン」のこだわりやワインの歴史について書かれたパネルが目に入ってくる。また、年代を追うごとに変化していく形状のビンや、様々なデザインのコルクなど、色とりどりの実物も展示。ワインと聞けば思い浮かぶ木製樽が積まれた貯蔵庫、巨大な発酵タンクが並ぶ醸造棟など、工場見学の醍醐味をたっぷり堪能することができる。こちらは年末年始を除き、毎日10時から15時まで無料で見学可能。全てのコースを回る目安は30~40分程だろう。また事前に予約していればスタッフの方が工場内を案内してくれるので、せっかくだからちゃんと知りたいという方はぜひご利用を。ぶどうからワインに変わっていく過程を知り、ますますワインへの思いが深くなったところで、お待ちかねの試飲タイム。工場に隣接された総合案内所兼ショップ「ワインシャトー大迫」に移動し、そのおいしさを堪能しよう。このショップには受賞経験を持つ自慢の「エーデルワイン」がずらりと並ぶ。中でも人気の高い10本程のワインを自由に試飲できるのだ。入店の際には、入り口に準備された試飲用カップを取ることをお忘れなく。後は誰に気兼ねすることもなく、気になる銘柄をどんどんテイスティングしていただきたい。ドライバーや子ども、アルコールが苦手という方には、春から秋までの期間限定、ワインを使ったソフトクリームがオススメ。アルコール分を飛ばしているため安心だ。旅の締めくくりにはお土産選びといこう。通常の銘柄からワインシャトー限定商品、コルク抜きやグラスなどのグッズ、ワインによく合う地元産チーズまで幅広く扱っているため、かなり時間を要してしまうはず。女性へのお土産には梅やりんごなど、地場の果実を使用した甘口リキュールはいかがだろう。岩手県産ぶどうを使用した本格ジュースなら、お年寄りや子どもがいる家庭にも喜ばれそうだ。通の方には2,000本もの厳選銘柄が貯蔵されたワインセラーからチョイス。ワイン好きを思わず笑顔にする逸品に出会えるはずだ。また「エーデルワイン」工場周辺には、拭きガラスやステンドグラス作りを体験できる「森のくに」、濃厚なソフトクリーム、保存料無添加の飲むヨーグルトなどが味わえる「ミルク工房」があるので、大迫を訪れた際にはぜひ足を伸ばしてみよう。●information エーデルワイン工場 費用無料 見学時間10:00~15:00 休日年末年始(12月31日~1月3日) 予約不要(10人以上の場合は電話予約が必要) 住所岩手県花巻市大迫町大迫10-18-3 交通【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月16日三井住友海上プライマリー生命は13日、岩手銀行において円建終身移行特約付通貨選択利率更改型終身保険『しあわせ、ずっと』の販売を開始した。「しあわせ、ずっと」とは、日本円よりも比較的高い利率で運用できる「外貨建て運用」の終身保険に、円建てで運用資産を自動確保する「円建て資産自動確保」機能を組み合わせた終身保険で、2012年2月時点の同社の調べによると業界初とのこと。この組み合わせにより、目標値を設定することで外貨建て運用の最大の不安要素である「為替の変動」のタイミングを捉えて、期待した円建て資産を確保し、終身保険の目的である「資産を確実に遺す」ことが可能となるという。また、円建終身へ移行し、かつ契約日から3年経過以後であれば、「年金移行特約」を付加することで契約の全てを将来の死亡保障に変えて、年金で受け取ることも可能。顧客の資産を運用(ふやす)し、相続(のこす)だけではなく、年金として自分のために使うニーズにも応えることができる商品としている。同商品は告知なしで入れる終身保険なので、健康状態に不安のある人や年齢的に終身保険は難しいと考えている人、さらに申込金額を100万円からとすることで広い世代の人でも申し込みができるようになっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月14日岩手県宮古市で浄土ヶ浜サマーフェルティバルが開催される。震災で中断されていたが、がれきの撤去も終えて再スタートだ。岩手県宮古市の浄土ヶ浜サマーフェスティバルの開催日時は8月5日(日)10:00から。昨年は東日本大震災の影響で中断したが、今年は7月21日の浄土ヶ浜海開きに伴い復活を遂げ、2年ぶりに開催される。イベントのメイン会場となる浄土ヶ浜レストハウスは震災により被害を受けていたが改修工事を経て完成、営業を再開した。イベント内容は10:00から子ども浴衣コンテスト、11:15からみやさと奏ステージ、12:00からMDSダンスステージ、12:30から金澤未咲ステージと続き、12:30からビーチサンダル飛ばし大会、13:00から餅まき、13:15から小田代直子ステージ、14:00から爆笑ジャンボ竹竿スイカ割大会が行われる。また、シーカヤックの試乗会もあり、無料で体験できる。時間は10:00から12:00、13:00から15:00の2回。さらに10:00から15:00までレストハウス芝生前で「浮き輪を投げて商品をゲット」が開催。体験型イベントも盛りだくさんだ。浄土ヶ浜の入江を利用した海水浴場は、陸中海岸国立公園に含まれており、環境庁認定の「日本快水浴場100選」、岩手県指定名勝の第一号、今年1月には国指定名勝にも指定されている有数の景勝地だ。東日本大震災の被害も、現在はがれきの撤去も終わり、景観を取り戻している。また、浄土ヶ浜の前に広がる宮古湾は幕末における「宮古湾海戦」の舞台となった場所としても知られる。明治2年3月、宮古湾に停泊していた新政府軍の艦隊に、新選組で知られる土方歳三らに率いられた旧幕府軍の艦隊が接舷、乗り移って攻撃をしかけるが失敗に終わった場所である。失敗だったとはいえ、その時攻撃を受けた新政府軍の若手砲術士官だった東郷平八郎は、土方らの戦いを後年まで忘れず、日本海海戦の指揮に生かしたと言われている。アクセス JR宮古駅から奥浄土ヶ浜行バスで20分、バス停奥浄土ヶ浜下車すぐ JR宮古駅から車で約10分、浄土ヶ浜第1~3駐車場から徒歩10~15分 東北自動車道盛岡南ICから車で120分、浄土ヶ浜第1~3駐車場から徒歩10~15分 当日は浄土ヶ浜第一駐車場から無料のシャトルバスが15分間隔で運行される 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月03日岩手県雫石町の小岩井農場「まきば園」は、8月19日(日)まで、「まきばの夏休み」と題して、同園を思い切り楽しめるさまざまなイベントを開催する。120年にわたり農林畜産業を守り続けてきた小岩井農場が、一般に開放している観光牧場が「まきば園」だ。乳製品の生産現場をガイドと一緒にバスでめぐるツアーや、子どもが遊べる遊具やアスレチックが充実し、大人も子どもも一日中楽しめる人気の観光スポットだ。そんな「まきば園」の夏ならではのイベント、アトラクションを体験できるのが「まきばの夏休み」だ。●トラクターバス「100年杉コース」特別運行 散策イベント開催時を除いて通常非公開の「100年杉林道」をトラクターバスが8月19日(日)まで特別に運行する。一世紀も前に植林され、小岩井農場を見守り続けてきた100年杉。途中でトラクターバスを降り、酪農と並び小岩井農場を支えてきた林業について、ガイドが紹介する。出発時間は、(1)10時00分(2)11時00分(3)13時00分(4)14時00分(5)15時00分(所要時間は約40分)。料金は大人800円、子供200円(未就学児は大人の方同伴要)●トラクターパレード 小岩井農場の牧草地などで大活躍しているトラクターが「まきば園」に集合。先導車は1930年代に活躍し、昨年に走行できるまでに復元された「ファモールレギュラー」。重機マニアはもちろん働く車好き必見のパレード。開催日時は8月14日(火)~16日(木)11時00分~。●ひまわり迷路 例年8月上旬に見ごろになるひまわり。小岩井農場資料館西側に1ヘクタール弱のひまわり迷路が登場する。●夏の木工教室 小岩井農場の木材を使った木工教室。小岩井農場資料館内で8月19日(日)まで毎日開催。●IAT岩手朝日テレビ主催「ゴエティーキャラバン」 農場資料館西側イベント会場に、IAT(岩手朝日テレビ)の人気キャラクター「ゴエティー」が登場するイベント。ゴエティーのぬいぐるみやストラップがもらえる「じゃんけん大会」や、ゴエティーと一緒に写真が撮れる撮影会などが催される。開催日時は8月4日(土)10時00分~15時00分。参加無料。●スターウォッチング 天の川や夏の星座、土星などを大型望遠鏡で観察。8月1日(水)~11日(土)まで開催(晴天時のみ)。受付時間は18時30分~20時30分、開催時間は19時00分~21時00分。料金は大人500円、小学生300円。なお、12日(日)は特別版「ペルセウス座流星群観察会」となり、開催時間を22時00分まで1時間延長。この日にピークを迎える流星群などの大型望遠鏡での観察が予定されている。なお、「まきばの夏休み」期間中、収穫体験「まきばで野菜を収穫してみよう!」も開催される。まきば園に隣接した畑で、じゃがいもを収穫できる。参加費は1人、1カゴ500円だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月01日雑穀の啓発、研究などを行っている日本雑穀協会は、岩手県オリジナル品種である「半もちひえ」のブレンド雑穀3種を発売。同商品は、JAいわて花巻の関連会社であるプロ農夢花巻と、雑穀のスペシャリストである雑穀アドバイザーおよび雑穀クリエイターとのコラボレーション企画により生まれた。今回は、赤米などを含む「食べやすい雑穀ごはん~小粒プラス~(参考価格515円)」、アマランサスなどを含む「花咲かじいさん(参考価格585円)」、ハトムギなどを含む「わたしキ・レ・イの美かた(参考価格625円)」の3つがラインアップされた。また、同商品を取り扱う店舗も募集中。取引や商品に関する問い合わせは、製造・開発元のプロ農夢花巻が対応するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月24日オリエントコーポレーションは、学校法人岩手医科大学と提携し、同法人が運営する岩手医科大学および岩手医科大学医療専門学校の新入学生または、在学する学生の保護者(学費負担者)を対象にした、授業料の分割払いサービス『ドクター奨学プラン』『学費サポートプラン』の取扱いを開始した。「学費サポートプラン」は、入学金や授業料などの学納金をオリコが保護者にかわり学校に立て替え、保護者よりオリコに毎月分割で返済する。リボルビング方式を採用しているため、必要な際の追加借入も一つの契約の中で簡単に行える仕組みとなっていて、負担感を軽減した無理のない返済計画での契約を可能にしている。対象となる費用は入学金や授業料などの学費等納入金。利用可能金額は10万円以上500万円以内(利用累計額)。薬学部は10万円以上700万円以内。返済方法は(1)通常返済、(2)ステップアップ返済(ドクター奨学プランZは除く)、(3)親子リレー返済。「利用申込書」、「合格通知書の写し」、「納付額記載書類写し」を添えて申し込む。申し込みを受付けてから、半日程度で採否結果がわかる。「ドクター奨学プラン」は、一般的に高額とされる医学部・歯学部などの入学金や授業料の支払いに対応するために、利用限度額を2000万円に設定したクレジット商品。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月04日2012年3月に「被災地を広報で応援し、復興支援の一助を担う」ことを目的に発足した復興支援PRプロジェクトは、今夏、被災3県の各地の夏祭りが2年ぶりに開催されることを受け、再開される各地の夏祭り情報を発表した。福島・宮城・岩手の被災3県においては、2011年3月に発生した東日本大震災の影響で昨年は中止する夏祭りが相次いだ。しかし2012年の夏は各地で夏祭りが再開予定。直接的な地元への経済効果はもちろんのこと、県外からの訪問は地元にとって大きな励みになるなど、復興への大きな力になることが期待されている。8月4日・5日に福島県いわき市で開催。いわき花火大会のプレイベントとして1986年から始まった参加型の海のイベント「おなはま海遊祭」では、海上でキッズボートやジェットスキーなどの無料体験乗船、ジェットスキーのアクロバットショー、陸上ではステージショーや物産展など、海上・陸上それぞれにてイベントを実施。また4日夜には、音楽と花火のコラボレーションを特徴とする東北屈指の花火大会「いわき花火大会」が開催される。8月3日・4日に岩手県大船渡市で開催。海上七夕船上での歌謡ステージ、特設ステージでの郷土芸能披露などに加え、大船渡湾内の船上から打ち上げられる迫力ある花火大会が人気のイベントとなっている。8月11日・12日に宮城県気仙沼市で開催。航海の安全と大漁を祝う気仙沼地方最大のまつりと知られ、初日は気仙沼湾で花火大会や、きらびやかな台船などが海を回る「海上うんづら」、2日目はメーン会場での街頭パレード、気仙沼の踊り「はまらいんや踊り」が予定されている。今年はメーン会場をやや内陸の田中前大通りに移して開催される予定だ。
2012年06月26日3月22日、国立大学法人岩手大学(岩手県盛岡市)にて、ペット専用移動診療車「ワンにゃん号」の寄贈式典と、同車両の見学会が開催された。2011年3月11日に発生した東日本大震災により被災した小動物の救済を行なっていた岩手大学の活動を知ったマースジャパンリミテッドならびに同社のグループ会社であるニュートロジャパン合同会社が、被災動物の救済活動を支援するため「ワンにゃん号」の資金提供を申し出た。寄贈式典では、「ワンにゃん号」のレプリカキー贈呈ならびに感謝状贈呈が行われた。また、岩手大学農学部附属動物病院の佐藤れえ子病院長から、東日本大震災における小動物の移動診療活動が報告。それによると、東日本大震災では、特に津波による被害が甚大で、その地域に暮らす住民への人的被害はもちろん、飼われていたペットの多くも被災した。その数は数千頭にものぼると見られているが、その実態は未だ把握できていないとのこと。岩手大学では被災動物の救援活動に乗り出すため、農学部が使用していた大型の産業動物用車両に獣医や物資を積み込み、大船渡市と陸前高田市で診療活動を行った。中には、重症のペットもいたため、医療施設の整っている盛岡市に搬送し手術等の治療を行い、飼い主の元へと返した事例もあった。藤井克己学長は、「沿岸地域の被災地では、数多くのペットが被災した。また、動物病院も津波による被害を受けケガや病気のペットの診療ができないなどの情報が、被災直後から伝わってきた。そのため、大学が保有する『モーモー号』と名付けた家畜などの産業動物用の巡回診療車両を、急遽『わんにゃんレスキュー号』に改称し移動診療活動を行った。今回、マースジャパン様ならびにニュートロジャパン様のご支援により、日本初となる高度な診療機器を備えたペット専用の移動診療車をご寄贈いただいたが、これからが息の長い活動となる。頑張っていきたい」と式典で語った。一方、ペディグリー、カルカンなどのブランド名で知られるペットフードを輸入・販売するマースジャパンの森澤篤社長は、「私たちは東日本大震災直後から、会社として被災地を支援したいと思い、緊急的に義援金とペットフードなどを被災地へと提供させていただいた。その後も継続的に支援活動を行いたいとの思いから、私たちの販売するペットフード全商品から1円を支援金として積み立てる寄付金支援プロジェクトを展開。2011年5月1日から約6カ月間で、全国のペットオーナーの方から1億円のご支援をいただくことができた。そのような中、インターネット上で岩手大学さんが行なっている被災動物救援活動を知り、この支援金を役立ててもらえないかと申し出た。私たちの会社の理念は、ベター・ワールド・フォー・ペッツ。このたびの東日本大震災で被災した地域の一日も早い復興を祈念するとともに、よりよいペットたちの環境づくりにこれからもお手伝いしていきたい」と語った。マイクロバスを改造したペット専用移動診療車「ワンにゃん号」は、レントゲン装置や超音波画像診断装置、血液分析機器、吸入麻酔機などの最新の診断・医療機器が装備され、災害時におけるペットのあらゆる症例にも対応する。式典の後に行われた見学会では、モデル犬を使ってのエコー実演が行われ、見学者の注目を集めていた。今後、岩手大学では、被災地の拠点病院ならびに岩手県獣医師会、動物愛度団体、被災地支援ボランティア団体などと連携し、「動物何でも相談会」の開催や、被災地における獣医学セミナーおよび市民公開セミナーの開催を予定している。また、全国で発生する災害時には、被災地へ「ワンにゃん号」を派遣する活動も展開していくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月28日