注文住宅の良さはやはり一点ものであるということです。そのなかで内部建具・家具が職人さんのつくる造作であるか、既製品であるかは全体の仕上がり感に大きく影響します。せっかく家を建てるのだから造作家具・建具にしたいという方は多いでしょう。でも家づくりの予算には上限があります。良いものはそれなりのお値段がします。今回は、既製品で統一する場合、また造作と既製品を併用した場合など、どのようにそれらのバランスを調整すればいいかというヒントをお伝えできればと思います。■ 空間を白にすると、既製品でも比較的合わせやすい!例えば、住宅内部の空間を白で統一したいとしましょう。天井や壁は、白い塗装やビニルクロスで仕上げられることになるでしょう。このようなとき、建具や家具に関しては、白い既製品にしてもそんなに違和感を感じることなく合わせられることが多いです。その例を写真で挙げてみましょう。ご覧のように、全体のバランスとしてはそんなに違和感を感じないと思います。特にこちらのお宅の場合はアクセントとして濃い色の木製階段を採用しているので、建具の存在がより空間になじんでいるように見えるかと思います。■ 木と木目調は合わせにくい!次は木の風合いを持つ空間にしたいとしましょう。最近ではだいぶ木目調柄の既製品も種類やバリエーションが豊富になり、選択の幅が広がってきました。しかしながら、やはり自然な風合いにはならないので、木そのものと比較すると違和感を感じやすいです。どのように使い分けるかは気をつけなくてはいけません。次は木の風合いを持つ空間にしたいとしましょう。最近ではだいぶ木目調柄の既製品も種類やバリエーションが豊富になり、選択の幅が広がってきました。しかしながら、やはり自然な風合いとはならないので、木そのものと比較すると違和感を感じやすいです。どのように使い分けるかは気をつけなくてはいけません。リビングなどのメインの空間は造作とし、廊下からアクセスする個室やトイレ、納戸などは既製品とするという方法もありです。異なる素材を並べられると、つい同じ視線で見比べてしまうものです。ここではそういうことを避け、使う素材を空間できちんと完結させるような使い方として提案しています。こうするとあまり気にならなくなるものです。saki / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?これらのヒントは私たち設計者が持つ引き出しのほんの一部です。今回は、どちらがいいということを述べるために書いたわけではありません。状況に応じて多くのアイデアと考え方を持っているということは、住まいを創造する選択肢が増えるということにもなるのです。これらのヒントから、よりよい家づくりに発展させていただけると幸いです。
2019年04月10日建具専門ネットストア「戸戸(こと)」には、創り手のこだわりが伝わる個性的なインテリア・アイテムがたくさんそろっています。今回はドライバー1本で取り付けができる「木のつまみ」をご紹介します。引き出しや建具のつまみを取り換えるだけのプチDIYに、ぜひチャレンジしてみてください!■ 無垢材ならではの手触りが楽しめる「木のつまみ」つまみは毎日手で触れるところですから、実は手触りがとても大切なんです。例えば金属のつまみだったら、冬場はひやりと冷たい感覚がしますが、木のつまみはオールシーズンいつ触れてもやさしい温かみが返ってきます。建具専門ネットストア「戸戸(こと)」の「木のつまみ」は、タモ、ウォルナット(現在は在庫切れ)、チェリーの3種類。すっきりとしたスマートなデザインで、飾らない美しさを備えています。タモ材は通常販売しているものですが、チェリーは数量限定品です。チェリーはほんのり赤みを帯びて、木目のグラデーションが楽しめます。高級木材を使用しているので、見た目の印象が良く、手触りにも違いがでますよ。■ 注目の木工作家が手作業で仕上げた作品木のつまみの製作者は、注目の木工作家・西本良太さん。素材と向き合い、丁寧に手作業で一つ一つの作品を仕上げていきます。木のつまみも、大きな無垢材から切り出して作っています。木目の味わいを大切にしながら時間をかけて表面を磨いていき、最後にヤスリ掛けを行ってようやく完成。職人が心をこめて作った木のつまみは、シンプルながら唯一無二の風格が伴います。■ 木のつまみでインテリアに統一感をそれぞれに購入した家具を部屋に並べると、表情がバラバラで雑然とした印象になってしまいがち。そんなとき、棚や机の引き出し、吊り戸棚、戸など、部屋のつまみをすべて同じつまみに替えると、部屋に統一感が出せます。インテリアをきれいにまとめるには、“引き算”が大事とよく言われますが、木のつまみはシンプルで潔く、引き算コーディネートにもぴったりです。取り付けはドライバーを使ってネジで留めるだけなので、DIYに慣れていない人でも簡単にできますよ。丸タイプ、角タイプ、縦長タイプと形にもバリエーションがあり、場所によって使い分けるのも良さそうです。建具専門ネットストア「戸戸(こと)」■木のつまみ■価格:特大サイズ¥2,376/個、大サイズ¥1,620/個、ミニサイズ¥1,188~/個、■素材:タモ無垢材、ウォルナット無垢材、チェリー無垢材、蜜蝋ワックス仕上げ■用途:開き戸、引き戸、折れ戸、家具扉、各種つまみ
2018年11月13日以前にも何度か書きましたが、うちのような築古マンションのリノベーションでは「古い設備をいかに新しいインテリアと調和させるか」が課題になります。今年工事した部屋でも古い設備を活用するようこころがけましたが、とくに重視したのは、仕方なく残すというよりは、なるべく「積極的に古さを活かせる方法」を考えようということでした。今回は、古いマンションの魅力を少しでも活かせる工夫をご紹介します。■ トイレのタイルを塗装して雰囲気を一新まずは、リノベ前の写真から。便器の古さもさることながら、壁面の白タイルと床の水色タイルの組み合わせが、「ザ・昭和」的古くささを感じさせます。目地にたまった汚れも残念。これまでの工事では、ドアの位置も変え、床も壁も新しい壁を造作して塗装していました。申し分なくきれいになるのですが、間取りを変えることもあり、それなりの費用がかかるのが困ったところ。ならば、今回は便器のみを新しく交換し、間取りそのままで既存のタイルもうまく活かしてみようと試みました。残すのは壁の正方形のタイル。ポイントは塗装です。「タイルに塗装なんてできるの?」と思われるかたもいると思います。ひと昔前なら、タイルには塗装がのらないと考えられていました。現在では、下地の素材と塗料を密着させる技術の開発が進み、タイルへの塗装も可能になったそうです。塗装後のタイルは、こんな感じ。目地の汚れなども見えなくなり、ツヤのない落ち着いた質感になりました。注意したいのが、通常の塗装などにくらべると、若干強度は劣るということ。塗装がはがれてしまえば、下地が見えてしまうので、要注意です。今回は白タイルを白で塗装したので、多少の傷なら目立たないと思いますが、床のように頻繁に摩擦が加わる箇所のタイル塗装はやめておいたほうがいいでしょう。ということで、床にはDIYで青と黒のミックスタイルを新たに貼りました。塗装も済んで完成した写真がこちら。ガラリと雰囲気が変わって、おしゃれになりました。■ 下地のブロックを現しにしてインテリアのアクセントにいつものリノベならトイレのドアがつくはずの箇所には、既存のブロック壁の風合いを活かした空間を作りました。この壁は今回のリノベーション工事の目玉のひとつ。うちの物件では、いたるところにブロックが建材として用いられています。昔はそのうえから左官をほどこしたり、木材を貼ったりして隠していました。この壁も木目調の化粧板が貼られ、かつては棚として使われていました。でも、今はブロックをむきだしにするのが、インテリアのアクセントになる時代。今回は、工事業者さんと解体時に打ち合わせして、この壁を残してもらうことにしました。とはいえ、解体してみると、配線を埋めた跡なども目立ち、想像以上に荒々しい状態。「塗装するだけで大丈夫か?」と一抹の不安がよぎったりもしましたが、最終的に塗装が施されると、むしろ「おとなしすぎたかな」と思うくらい、部屋になじむ壁に仕上がりました。ブロック壁は、露出配管や工業系の照明との組み合わせに最適。フックや折りたたみ棚なども取り付けて、壁のレイアウトを考えるのは楽しい作業でした。中古マンションを購入してリノベーションする方にはぜひトライしていただきたいです。■ 小物だけで建具の印象はガラリと変わる交換しようとすると費用がかかる代表が建具です。トイレのドアにシューズボックス、クローゼットに間仕切り引き戸と、ぜんぶ替えようとすれば目が飛び出るような見積もりが上がってきます。そこで、既存の建具をアレンジして、雰囲気を変えることが重要になってきます。まず、トイレのドア。ドアノブなども含めて昔のままですが、塗装をしなおしてサインプレートを付けました。アイアンのプレートは、以前買ったものの、使わないでストックしていたもの。今回の部屋では、ところどころにアクセントとしてブラックを用いているので、うまくハマるかと期待して設置しました。クローゼットも状態が良好だったので、そのまま残しましたが、取っ手のデザインが部屋の雰囲気と合わなかったので交換することに。この日記ではおなじみのtoolboxで見つけた取っ手に付け替えました。ざらっとした質感の黒の取っ手で、ぐっと雰囲気が大人っぽくなりました。ちなみに、新規の建具もあえてメーカー製は避け、toolboxで手配したものを採用。小物ひとつで建具の雰囲気は変わりますね。DIYのハードルも低いので、自分でトライするのもアリです。■ 欄間窓+ボルト穴で天井まわりも既存の設備を活用「積極的に古さを活かす」という意味で成功だったのが、間仕切り引き戸の上に設置されていた「欄間窓」。よく団地などにも設置されている、築古マンションではおなじみの建具です。うちの欄間窓には「型板ガラス」と呼ばれる凹凸のあるガラスが入っており、視線はゆるやかにさえぎりつつ、隣室の明かりをほんのり感じさせてくれます。もともとは予算の関係で残していた設備なのですが、入居者や内見にいらした方々からは評判がよく、それ以来、積極的に残すようになりました。その欄間窓に隣接する天井は、もともと設置されていた天井を撤去し、躯体あらわしに。古い配管なども隠さず塗装だけを施しました。元の天井を吊るしていたフックがねじこまれたいたボルト穴を埋めずに残し、「アイボルト」と呼ばれる円形のフックを設置。これで天井の使い勝手が劇的に変わります。ペンダント照明の位置を変えたり、グリーンやモビールを吊るしたり、ハンモックを吊るしたり、とさまざまな使い方が可能です。天井を解体する際には、ぜひこのボルト穴を残すことをオススメします。■ 古い照明や配電盤は劣化による漏電に注意要注意なのが、電気関係の設備です。玄関に設置されていたボール型の照明は、レトロな雰囲気が気に入ったので、当初は残す方向で検討していました。ところが、電気屋さんが照明を取り外してみると、中のコードは経年の劣化でかなり傷んでいました。「これはいつ壊れて漏電してもおかしくないよ」と言われては、あきらめるしかありません。結局、toolboxのショールームで見つけたフロストガラスのレトロな雰囲気の照明を導入することにしました。築50年ともなれば、思いがけない設備の劣化があって当然。予想できる危険はなるべく避けようということで、配電盤も交換しました。「古さを活かす」のは魅力的ですが、インフラ関係にはご注意いただきたいと思います。
2018年10月17日引き出しのつまみの取り換えは、簡単にできるプチDIYとして大人気。ドライバーを使ってねじをしめるだけで、作業時間も数分しかかからず、思い立ったらすぐできます。オシャレなつまみに取り換えるだけで、がらっと洗練された雰囲気に生まれ変わるので、「やってみて良かった!」の声が多いDIYです。建具専門ネットストア「戸戸(こと)」からこの秋、デザイン性に優れた「陶器のつまみ」が新登場。シンプルで高級感ある質感が楽しめると早くも話題になっています!■ そもそも「戸戸(こと)」って?「戸戸」と書いて「こと」と読む、ちょっと個性的なお店の名前。なんだか由来が気になりませんか?「戸」とは家のこと。“それぞれの家をデザインする”という意味が込められています。戸戸のサイトには「Stories(よむ)」と「Order(かう)」の大きな2本柱があり、商品の購入はもちろんのこと、読んで楽しめるコンテンツも充実しています。「Stories(よむ)」ページを見ると、商品の使い方のアイデアや、DIYのコツなどが紹介されており、建具を扱うにあたって気になることや知りたいことを知ることができます。建具は1ミリ単位のオーダーに合わせて制作も可能。新築やリノベーションの建具の相談・注文も受け付けているそうですよ。■ 美しい釉薬の表情が楽しめる、陶器のつまみ10月1日より新発売となったのは、「3RD CERAMICS」制作の「陶器のつまみ」です。「3RD CERAMICS」は“第3の陶芸”のあり方を日々模索しながら活動する陶芸クリエイター集団。素材や製法にこだわったオリジナル製品を数多く生みだしています。陶器のつまみは、くぼませた天面に釉薬が溜まった器のような形をしています。カラーは2種類。ホワイトはガラス釉、ダークグレーは白濁釉を使用し、美しく品のあるたたずまいがとってもステキですね。釉薬の色の出方が表情となり、独特の味わいをもたらしています。引き出しのつまみだけでなく、別売りの金具を組み合わせると、フックとしても利用することができます。シンプルなのに確かな存在感がある、陶器のつまみ。プチDIYで簡単に取り付けられて、部屋の良いアクセントになりますよ!建具専門ネットストア「戸戸(こと)」■陶器のつまみ■素材陶器・⽩濁釉(ダークグレー)、ガラス釉(ホワイト)■価格2,650円(税込)■引掛けフック用金物350円(税込)
2018年10月12日自宅を新築したりリノベーションしたりする際、建具にこだわりたいと思う方もいらっしゃるでしょう。今回は、僕が住む部屋にアンティークの建具を施主支給して導入したときのことを、予算や段取りの具体的なポイントをおさえながら、詳しくお話ししてみたいと思います。※【なんでも大家日記@世田谷】過去の記事を読む■ アンティーク建具とメーカー製のドアは何がちがうの?PHOTO NAOKI / PIXTA(ピクスタ)うちのマンションは賃貸ですので、建具はメーカー製のフラッシュドアを入れるのが基本です。フラッシュドアとは、木枠にボードを貼り付けて木目調のシートを貼りつけたドアのこと。軽くて開けやすい利便性に加え、ドア枠も含めて販売されるため業者も設置工事がしやすいのが特長です。質感についても、かつては木目調のシートは「いかにも偽物」といった安っぽさがありましたが、現在ではそれも改善されています。例えば、一昨年、リクシルから発売された「ヴィンティア」シリーズの「オーク」などは、かなり本物っぽさを感じさせる製品に仕上がっています。先日、ショールームで実物を見て、そのクオリティに驚きました。ですが、すぐ近くでじっくり見たときの質感や実際に触れたときの触り心地などは、やはり別物といわざるをえません。部屋をリノベーションするにあたって「ふだんの賃貸の部屋とは何かちがったことをやってみたい」と考えていたこともあり、キッチンとリビングを仕切る引き戸に本物の木材のドアを入れようと思いつきました。とはいえ、気になるのは予算のこと。通常、メーカー製のフラッシュドア2枚を入れた場合、工事費はこんな感じです。引戸2枚で6万5000円、設置に2万5000円、あわせて9万円。この金額がひとつの基準になりそうです。同じ金額でとはいいませんが、あまりに予算が超過してしまっては難しいでしょう。悩んでいてもしかたないので、まずは探してみることにしました。■ アンティーク建具の導入は工事業者との連携が大事そんななかで出会ったのが「古福庵」というアンティークの和家具や建具を専門に扱うお店でした。価格が比較的安価な建具を取り扱っていることもありましたが、修繕をしっかり施した製品を提供していることが決め手でした。アンティーク建具を探すだけなら、それこそネットオークションや古道具屋などを利用したほうが安価な掘り出し物が見つかるかもしれません。しかし、きちんと使える状態で届くのかという不安もありますし、工事までの取り置きに対応してもらえない可能性も高いです。その点、専門店の商品はしっかりリストアとメンテナンスがされており、商品の長期保管も請け負ってもらえるので安心です。みなさんも、アンティークの商品を購入する際には、このあたりの条件をきちんと確認しておくといいと思います。在庫一覧をいろいろと調べていると、気になる引き戸が見つかりました。植物をモチーフにしたガラスの柄がいい感じです。きれいに年輪の出ている木目も気に入りました。価格も1枚あたり3万円(税抜き)。これなら、フラッシュドアと価格も大差ありません。すぐにでも注文したい気持ちをおさえ、工事担当のKさんに相談しました。建具を施主支給したいことは前から伝えてはいましたが、やはり商品の詳細な情報を知らせて設置の可否とざっくりした費用を確認しなければなりません。こちらが相談後に送った実際のメール。口頭でのサイズ確認は言い間違いや聞き間違いなどの恐れもありますので、必ずメールで確認を取りましょう。Kさんによれば、サイズ的にも問題はなく設置費用も1~2万円のプラスでおさまるとのこと。これくらいのプラス料金で自分好みの建具が入れられるなら問題ありません。早速、注文手続きを済ませ、晴れて購入と相成りました。あとは工事時期まで取り置いてもらい、現場に配送してもらうだけ。工事業者さんときちんと連絡を取り合ってスケジュールを確認しておけば、意外に手間はかかりません。■ アンティークならではの特徴をきちんと理解しておく実際に工事が終わって撮影した画像がこちら。よく見ると、もともとあった枠に対して、高さを調整するために木材が足されています。一方、足元には金属レールが設置されています。アンティークの建具は、これらの調整を専門の業者がおこなって初めて、きちんと動くようになります。工事業者にきちんと相談することはもちろん、デメリットについても聞いておくことが大事です。工事前にKさんに言われたのは、「開け閉めのときにガラガラと音が出ます」ということ。僕は築50年の家屋に住んでいたこともあるので当たり前のことだと思いましたが、今まで新築の家にしか住んだことのない方は、古い建具ならではの特徴をきちんと理解した上で注文したほうがいいと思います。現在の部屋はこんな感じです。やはりフラッシュドアには出せない独特の存在感がありますね。お客さんにも好評でおおむね満足していますが、後悔している点もあります。建具と枠に色のギャップが……これは建具と既存の枠をアップで撮った写真ですが、色合いに大きなギャップができてしまいました。夜、室内の照明の下では気にならないのですが、日光が差し込むお昼の時間帯には、赤茶系の建具に対して、木部を塗装したペンキの色が濃い紫のように見えてしまい、アンバランスに感じられてしまいます。カラーバランスにもっと気をつかって色を選ぶべきだったと後悔しています。アンティーク建具の支給をお考えの方は、周辺部分とうまくなじむように注意するといいと思います。■ フラッシュドアとアンティーク建具、気になる価格差は?最後に、気になる予算についておさらいしておきましょう。まず、ドア本体の価格がこちら。ここに設置費用を加え、メーカー製のフラッシュドアを入れたときの価格とくらべてみると……上:メーカー製のフラッシュドア/下:今回のアンティーク建具差額はおよそ1万円。思ったより安かったという印象です。あくまでうちが依頼した業者の出した価格なので、工事業者や工事内容によって異なる場合があるのは言うまでもありません。とくに引き戸ではなく開き戸を検討している方は注意が必要です。現在、とある物件で開き戸のアンティークドアを検討している最中なのですが、お店や工事業者さんの話によると、開き戸の調整と設置には高度な技術がいるそうです。加えて、アンティークの開き戸はノブやハンドルがない状態での販売が多く、別に購入して取り付ける作業も必要とのこと。これらを考えると、工事費もかなり高くなってしまう可能性が高いので、開き戸の施主支給を検討している方はご注意ください。※【なんでも大家日記@世田谷】過去の記事を読む
2018年05月29日株式会社LIXILは、トステムブランドから販売している内装建材「ウッディーライン」シリーズに、自然の風を室内に行き渡らせる「通風建具(ルーバードア/引戸)」を新たにラインアップ。6月から全国で発売する。同社によれば、秒速1mの風で体感温度が1℃下がり、自然の風を上手に採りこむことで、部屋全体の温度が約2分で下がるという。同製品は、障子の部分を開閉できる、羽根状のルーバーを採用。ドアや引戸を閉めた状態でも、ルーバーだけを開けることで、風の通り道を確保し、涼しく快適に過ごすことができる。ルーバーの羽根部分にはアルミを採用。なめらかな形状で掃除がしやすく、閉じたときのそりやたわみを防止する。これにより、経年劣化を防ぎ、耐久性を向上させた。プライバシーにも配慮し、ルーバーは上中下、3つのゾーン別に調節することができる。ルーバーの角度を変えることで、入ってくる光の量の調整も可能だ。さらに、ルーバー部分の動きを固定する「チャイルドロック機能」を搭載。ルーバー間に指を入れて引戸を開け閉めした際の指はさみ事故などを起こりにくくしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月04日