作家・角田光代の小説「八日目の蟬」(中央公論新社刊)が映画化され、井上真央が不倫相手の子供を身籠る主人公を演じることが発表され、永作博美が共演することも明らかになった。小泉今日子主演で映画化された「空中庭園」(文春文庫刊)や芥川賞を受賞した「対岸の彼女」(文春文庫刊)をはじめ、人間の内面を繊細に描写し、高い支持を集める角田さん。本作の原作小説は角田さんにとって初めての新聞連載小説であり、2007年に単行本化され、第2回中央公論文芸賞を受賞した。不倫相手の赤ん坊を誘拐し、逮捕されるまで4年間、赤ん坊と共に逃げ続けた希和子と、その誘拐犯に育てられ、家庭に戻されたのちも自分の居場所を見つけられないまま成長し、やがて不倫相手の子供を身籠る恵理菜。この2人の女性の生き方を通して命や愛、そして母性とは何かを問いかけ大きな反響を呼び、19万部を売り上げるヒット作となった。今回の映画では、恵理菜の物語に主軸が置かれ、数奇な運命を背負った主人公が、かつて自分を誘拐した女との思い出の地を巡る旅を通して自身の人生を肯定し、成長していく姿が描き出される。この恵理菜を演じるのが井上さん。『花より男子』シリーズをはじめ、悩みつつも元気いっぱいの役どころを演じることが多かった彼女だが、今回の複雑な内面と過去を抱え、おまけに不倫相手の子供をお腹に宿した妊婦という難しい役どころで新境地を開く!井上さんは「育児放棄や虐待など、いたたまれないニュースが増えている中、悲しくも深い、親子の愛情を描いたこの作品に参加できることになり、とても深い意義を感じています。これまでに演じたことのない役柄は新たな挑戦なので、役と真摯に向き合い、いい作品が作れるよう頑張ってまいります」と意気込みを語る。そして自分の子供を持てなかったという鬱屈した思いから不倫相手の赤ん坊を奪い、その思いを反映させるかのように赤ん坊に愛情を注ぐ希和子を演じるのは永作さん。「どうしたらこの役になれるのか、まだ分かりません。いまはただ、なすがまま、役に翻弄されたいと思います。とても難しい内容ですが、だからこそ自分がどう変化するのか楽しみでもあります」とのコメントを寄せてくれた。監督を務めるのは、『ラブファイト』、『孤高のメス』の成島出。「初めて原作を読んだ時、心が震えたのを昨日のことのように覚えています。愛人の赤ん坊を誘拐し、逃亡した女。その女を母と慕い、4歳まで育ってしまった少女が21歳になって感じるこの世界は、安直なハッピーエンドではない美しい光に満ちていました。彼女たちと一緒に逃避行をし、旅に出よう。本を閉じた瞬間に私は、映画化権を出版社に問い合わせていました。この秋、その願いが最高のキャストと共に叶うことになりました。すばらしい女優陣の新たな宝物を、スクリーンでお見せできると信じています」と作品にかける熱意、意気込みを語ってくれた。ちなみに本作は今年の春、NHKで連続ドラマとして映画より一足先に映像化されているが、このTVドラマ版では希和子の逃亡劇を主軸に描かれており、希和子を檀れいが、恵理菜を北乃きいが演じた。映画版には井上さんと永作さんのほかに、小池栄子、森口瑤子、劇団ひとり、田中哲司、風吹ジュンらが出演する。果たしてどのような世界が描かれるのか?すでに9月23日(木)より撮影は開始されており、都内および小豆島での撮影を経て10月末にクランクアップの予定。蟬は通常、地上に出て7日間しか生きられないと言われるが、8日目を迎えた蟬が見る世界とは――?『八日目の蟬』は2011年公開予定。■関連作品:八日目の蟬 2011年、公開
2010年10月01日ジャニーズJr.の森本慎太郎を主演に迎え、日本版「フランダースの犬」として注目を浴びるクリスマスムービー『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』の完成披露試写会が11月24日(火)に開催され、森本くんを始め、共演の桑島真里乃、檀れい、マイコ、松岡錠司監督による舞台挨拶が行われた。開演前に行われた報道陣向けの会見で、森本くんは撮影について「寒かったことしか覚えていないです…」と少し苦笑い。しかし、同年代で同じく映画初出演となる桑島さんの存在は大きかったようで「学校の放課後のようでした」と笑顔でふり返った。撮影中、過酷だったあるシーンについては「初めてだったので『映画の現場ってこういうものなのか』という気持ちでした。監督は鬼のように何度も『行け!』って(笑)。さすが何十年もやってる監督だなと思いました」と思い出を明かした。マイコさんはそんな森本くんについて「(森本くん演じる)草太の真っ直ぐさは、慎太郎くんの真っ直ぐさであり、教えられることが多かった」と称賛。照れる森本くんにクリスマスの予定とサンタへのお願いを尋ねると「まだ決まってないんですが(撮影のように)雪山に行って、スノーボードがやりたいです。(プレゼントも)まだ決めてないんですが、いま一番ほしいものは…(ニンテンドー)DSのソフトです」と子供らしい一面も。続いて行われた舞台挨拶は、森本くん率いる平均年齢10.5歳というジャニーズ史上最年少のユニット「スノープリンス合唱団」による主題歌「スノープリンス」の合唱で幕を開けた。客席からはあちこちから「かわいい!」という歓声が。満員の客席を前に森本くんは「撮影が去年の12月だったんですが、1年が経つのが早いです。緊張してます」とはにかみながら挨拶。桑島さんは「こんなに素晴らしい映画に出られて感謝しています。こんなに大きなスクリーンに出るのは恥ずかしいけど、素晴らしい映画になっています」とこちらも少し緊張気味に語った。檀さんは、映画では初めて母親役に挑んだが、この日もまさに母親のような温かい目で2人を見守りながら「この2人がいたから出来た映画だと思います。2人の淡い恋模様やお互いを想う気持ちを見てると、自分が初めて恋をして、初めて男の子を意識したときのようなフワッとした温かい気持ちが甦ってきました」と優しい口調で語った。監督も「非常に過酷な自然の中で頑張ってくれて、僕を支えてくれました」と若い2人を絶賛した。最後に森本くんは、客席に向けて「この映画はクリスマスにぴったりだと思います。感動するし、一人で観るとちょっと心細いので、大切な人やご家族と一緒に観てください。みなさん、ハンカチ持ってますか?絶対に準備しておいてください!」と力強く呼びかけ、大きな拍手と声援を浴びていた。『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』は12月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:スノープリンス 禁じられた恋のメロディ 2009年12月、公開
2009年11月24日「以前と比べると経費削減のせいか、こだわってるなと思えるCMが減った」(22歳/自動車関連/営業)という意見を筆頭に、「最近のテレビCMは、どちらかというとつまらない」と答えた20代男性は、258人中58%。一方残りの42%は、「見たいと思うCMがあり、以前のような番組の休憩時間ではない」(23歳/建築/営業事務)という意見を筆頭に、最近のテレビCMを支持しました。そんな20代男性たちから今最も関心を集めているCMを発信している企業は、やはりあそこでした……。Q、あなたの好きなCMを流している企業は?1位ソフトバンク19%2位サントリー7%3位日本コカ・コーラ5%4位ロッテ4%5位大塚製薬・大塚ベバレジ3%■ソフトバンクのCMが好きな理由・ホワイトプラン「お父さん犬が何とも可愛らしい」(25歳/アパレル/販売)・ホワイトプラン「ストーリー性があり続きを見たいと感じるから」(23歳/精密機器/営業)・ホワイトプラン「上戸彩が出ているから」(28歳/IT/エンジニア)・ホワイトプラン「大滝秀治の驚きようがいい」(22歳/マスコミ/営業)■サントリーのCMが好きな理由・伊右衛門「構成も雰囲気も音楽も、世界観として日本的な感じで綺麗です」(25歳/ソフトウェア/SE)・プロテインウォーター「出演者たちのインパクトが強い。ほのぼのした音楽なので頭に残りやすい」(29歳/団体/企画開発)・金麦「檀れいのナチュラルな演技にひかれてついつい買ってしまう」(25歳/医療/営業)・BOSS「トミー・リー・ジョーンズが好きだから」(25歳/IT/SE)■コカコーラのCMが好きな理由・ファンタ「奇抜でくだらなくて意味がないところ」(25歳/自動車関連/研究開発)・アクエリアス「石川遼のファンだから」(27歳/小売/営業)■ロッテのCMが好きな理由・フィッツ「CMで流れている『フィッツダンス』は面白いし、あのメロディも脳裏に焼きつけられるため」(29歳/食品/エンジニア)・フィッツ「意味のわからない歌詞とテンポが耳に良く残り、聞き心地がいい」(25歳/紙パルプ/営業)■大塚製薬・大塚ベバレジのCMが好きな理由・オロナミンC「元気が出る」(26歳/自動車関連/営業)・MATCH「南明奈とピーコの絡みが面白い」(28歳/小売/販売)■その他、この会社のCMが好き・カルピス/カルピス「ヒロインの表情がよい」(25歳/運輸/研究開発)・アップル/iPod「いつも斬新な映像と音楽で楽しませてくれるから」(29歳/その他/営業)・au/携帯電話「嵐のメンバーが出ているから。特に大野君のCMが面白い」(22歳/委託給食/専門職)・ソニー/ブラビア「矢沢永吉さんがカッコイイ」(22歳/IT/プログラマー)・NTTドコモ/携帯電話サービス「多様な需要に対応したサービス、料金プラン、製品ラインナップなどを、微笑ましいストーリーを通して伝えている」(25歳/電気/設計)・キリン/ストロングセブン「伊藤英明の濃い顔と背景の夜景が、味の濃いビールをうまく表現していて飲みたくなる」(21歳/通信/営業)完全版(画像などあり)を見る
2009年08月04日