今年も恒例の全国リサイタル・ツアーに挑戦中のピアニスト外山啓介。9月1日(土)には東京オペラシティでの東京公演を控える。昨年デビュー10周年を終え、次の10年へ向けての新たな1歩を踏み出した今年。〈月の光〉で有名なドビュッシーの《ベルガマスク組曲》とシューマンの《謝肉祭》を軸に、「音が紡ぎ出す情景」をテーマにしたプログラムを組んだ。「まず《謝肉祭》を弾きたい!一方で《ベルガマスク組曲》を全曲弾いてみたい!というところから選曲を始めました」【チケット情報はコチラ】実は芸大に入って最初のレッスンに持っていったのが、《ベルガマスク組曲》の中の〈メヌエット〉だった。「幼い頃からCDを聴くのが好きで、ジャック・ルヴィエだとかウェルナー・ハースだとか、ドビュッシーをすごく聴いていた時期があったんです。独特のしゃれた和声の中に少し毒がある。子供心に、そんなところに魅力を感じていたのだと思います。今年はドビュッシー没後100年。これまであまりまとめて取り上げたことがなかったのですが、どんどん弾いていきたいです」そして、シューマンが《謝肉祭》に添えた「4つの音符による面白い情景」という副題から、「情景」というキーワードが浮かんだ。それに導かれたのが、ドビュッシーと「月の光」つながりになる、ベートーヴェンのソナタ《月光》だ。ベートーヴェンは「今後、長い時間をかけて勉強して、あらためて取り組んでいきたい」という。そしてメインとなる《謝肉祭》は、まさにさまざまな「情景」の連なりだ。「実は最近まで、自分がシューマンを弾くイメージがありませんでした。あの独特のとりとめのなさ。ある意味直観的な音楽の表情の移り変わりに根拠がないように感じて、ついていけないと思っていたんです。ところがなぜかある時期からすごく弾きたくなってきた。《謝肉祭》も、1曲ごとに題名がついているように、キャラクターの移り変わりがとても面白い作品です。でもたぶんそこに自分が入り込み過ぎてしまってはダメ。個々のキャラクターを自分の中で整理しておかなければなりません。とりとめないように聴こえるからこそ、緻密な計算が必要なのです。ただ好きなように弾いて終わってしまう危険があるのが怖いところで、シューマン、面白いけれど難しい作曲家です」つまり、子供の頃から弾きたかったドビュッシーと最近目覚めたシューマンを中心に、11年目の新しい外山啓介が聴ける充実のプログラムなのだ。「内容がたっぷりなので弾くのは大変(笑)。頑張ります。新しい出発の年ということで、東京のリサイタルも、10年続けたサントリーホールではなく、東京オペラシティにしました。デビューのきっかけになった日本音楽コンクール(2004年優勝)の会場ですが、リサイタルで弾くのは初めて。少し流れを変えて、新しいステップアップのためのいろいろな可能性を探ってみたいと思っています」公演は9月1日(土)東京・東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルにて。チケット発売中。取材・文:宮本明
2018年07月24日大山のぶ代(83)の夫・砂川啓介さん(享年80)が7月11日、尿管がんのため都内の病院で亡くなった。大山は12年に認知症を発症し、現在は老人ホームで闘病中。唯一の家族だった砂川さんに先立たれた彼女の今後が心配されるがーー。 夫妻のマネージャーを約30年務めた小林明子さんはこう語る。 「あの優しい砂川さんのことです。のぶ代さんが1人になってしまったときのために、彼女の行く末をちゃんと考え、できるだけのことはしてあげていると思います」 15年に出版した砂川さんの著書『娘になった妻、のぶ代へ大山のぶ代「認知症」介護日記』(双葉社刊)にも、“遺言状”と題した章にこう綴られている。 《僕がある日突然、倒れてポックリ逝ってしまう可能性だってゼロじゃない。万が一、そうなってしまったときのために、僕は本意ではないが、遺言状の作成に着手した。(中略)相続税のことや、僕の兄弟のことも考慮しなければならないし、何より彼女が生きていくのに困らないよう、財産の管理方法をきちんと整えなければならない》 具体的には、砂川さんはどんな“終活”をしていたのだろうか。実は亡くなる間際、砂川さんはもっとも信頼できる“ある人物”に大山の今後を託していた。 「亡き砂川さんの代わりに、今後も小林マネージャーが大山さんの身の回りの世話をされると聞いています。プロのヘルパーさんがいるホームに入居しているとはいえ、“身内”にしかできないケアはたくさんありますからね。在宅介護をしていたとき、嫌がる大山さんをお風呂に入れてあげたのも彼女です。ご夫妻のいちばんの理解者で、責任感の強い方ですよ。砂川さんは、彼女にのぶ代さんを託したんです」(砂川さんの知人) マネージャーの小林さんも、砂川さんの“遺言”を全力で守ると話す。 「砂川さんが6月に入院したとき、私に『すまない、頼むよ』と言ったんです。これからもできる限り彼女を支えていくつもりです」 自分が亡くなっても10年20年とずっと、元気で暮らせるようにーー。砂川さんは、愛する大山のために“介護設計図”を準備していたのだ。天国へ旅立った砂川さんは、これからもずっと愛妻を見守っていることだろう。
2017年07月27日大山のぶ代(83)の夫・砂川啓介さん(享年80)が7月11日、尿管がんのため都内の病院で亡くなった。夫妻のマネージャーを約30年務めた小林明子さんが、斎場で夫の遺体と対面した大山の様子をこう明かす。 「のぶ代さんは、棺で眠る砂川さんに『お父さん!』と呼びかけていました。でも数分すると棺から離れて出口に向かってスタスタと歩いて行ってしまったんです。私が『もう帰るの?』と聞くと『帰る』と言うので、その日は斎場を後にしました」 大山が認知症を発症したのは、12年のこと。以来、砂川さんは都内の自宅で大山を“老老介護”してきた。しかし16年4月に砂川さんの尿管がんが発覚。夫婦が“共倒れ”になる最悪の事態を想定し、やむなく愛妻を老人ホームに入居させることになった。 「尿管がんを患ってからは入退院を繰り返していた砂川さんですが、離れて暮らす大山さんのことをいつも気にかけていましたよ。それでも、悲しいことに大山さんの認知症は進行していきました。砂川さんの顔と名前だけは覚えていましたが、数分前のことですら、すぐに忘れてしまうのです……」(砂川さんの知人) 砂川さんの葬儀では、喪主は大山が務めるはずだった。だが、それも断念せざるを得なかったという。 「体力的にも大変ですし、精神的なことを考えるとやはり難しいと思いました。また砂川さんの棺を見たり、写真を見たりすると、のぶ代さんが動揺してしまうかもしれませんから」(前出・小林さん) 結局、通夜・告別式は大山以外の近親者で行われた。 「砂川さんはきっと『来なくても大丈夫だよ。それより自分を大切にな』と言っていたはずです。砂川さんはずっとのぶ代さんを気遣い、心配させないように尽くしてきました」(前出・小林さん) 何よりも大山のことを第一に考えてきた砂川さん。その姿勢は亡くなる直前まで変わらなかった。 「5月中旬、砂川さんは肺にたまった水を抜くため入院していたんです。入院中は呼吸が浅くなり、とても苦しそうでした。リハビリも過酷なものでしたが、大山さんのために歯を食いしばって必死に頑張っていた。6月9日に無事退院されたと聞き、ひと安心していたのですが……」(前出・砂川さんの知人) しかし退院直後、またも病魔が砂川さんを襲った。 「退院の4日後、連絡がつかないので自宅に駆けつけました。彼は意識を失った状態で倒れていたのです。緊急搬送された都内の病院で、再び入院することに。意識はすぐに戻ったのですが、今月11日に容態が急変。そのまま息を引き取りました」(前出・小林さん) 子供のいない夫婦2人だけの結婚生活は、53年目で“突然の終幕”となった。 「砂川さんが亡くなったということを、のぶ代さんはどれだけ理解しているのか……。のぶ代さんからは砂川さんの話題は全然、出てきません。そんな様子を見ながら『ああ、よかった』と思う半面、『寂しいな』とも感じています」(前出・小林さん) ふと砂川さんとの記憶が蘇った時、大山は何を思うのかーー。
2017年07月27日元プロレスラーで参議院議員のアントニオ猪木氏が3日、東京・両国国技館で行われた映画『パワーレンジャー』(7月15日公開)のジャパンプレミアに登場。吹き替え声優を務めたお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太に、おなじみのビンタで闘魂"パワー"を注入した。猪木氏は「元気ですかー!?元気あれば、何でもできる。何でもできますかね?」と弱気にあいさつ。「レッドカーペットを歩きましたがレッドカードをもらわないように。すぐ暴言を吐いてしまうので、慎重にやりたいと思います」と笑いを誘った。そして、アルファ5役の吹き替えを担当した山里にビンタでパワーを注入することに。最初は「俺、レンジャーじゃないし! やだ!」と嫌がっていた山里だが、ピンクレンジャー役の広瀬アリスから「メガネとった方がいい」とアドバイスも受け、ついに覚悟。猪木氏も「パワーレンジャーで5人分ですね。5人のパワーを1つにして」と気合いを入れてビンタを放つと、山里はよろけて床にダウン。「パワー入りすぎて脚にきてる…。パワー注入された…」とつぶやいた。日本の特撮シリーズ『スーパー戦隊』の英語版として1993年から全米で放送されているテレビシリーズ『パワーレンジャー』をハリウッドで映画化した本作。イベントにはそのほか、来日したレッドレンジャー役のデイカー・モンゴメリー、ピンクレンジャー役のナオミ・スコット、ディーン・イズラライト監督、そして、日本語吹き替えキャストの勝地涼、鈴木達央、古田新太も登場した。最後に全員で、「1、2、3、パワーレンジャー!」と叫び、会場の熱気は最高潮に。また、デイカーは山里に、「みんなを代表してビンタを受けていただいてありがとうございます」と声をかけていた。
2017年07月03日2007年のデビュー以来、多くの聴衆を魅了しているピアニスト外山啓介が8月、10年連続となるリサイタルを開く。節目にふさわしい思い入れの深い選曲となった。【チケット情報はこちら】「今回、最初に弾くことを決めたリストのバラード第2番は、高校生のころ出会った曲です。僕が通っていたのは普通高校で、将来の進路に音楽大学を選ぶ生徒も僕が初めてだったので、周囲から理解を得られなくて。それまではピアノがただただ好きで、ピアニストになることを疑っていなかったのですが、初めて無理かもしれないと悩み、練習も手につかなくなってしまい、本当に諦めかけてしまった、そんな時にこの曲を聴き、“こんな曲を弾きたい。ピアノを続けたい”と強く思ったんです。リストの初期作品と違って、バラードは派手ながらもさほど技巧に走っておらず、時を経て本当に作りたい音楽に行き着いたのではないかと感じます。去年はこの曲を美智子皇后にも聴いていただいたし、今回も多くの方にお聴かせできる。10数年前の自分に教えてあげたいですね!」リスト曲ではこのほか、「音が飛ぶし連打もあるしオクターブも続くけれど、なによりテーマが変化した時にどういうキャラクターなのか、その本質をしっかり伝えたい」という『ラ・カンパネラ』、「とくに有名な3番は起承転結があり、きれいな二重奏になったりリストらしい技巧もあったりと、よくできていると実感する」という『愛の夢』3曲を演奏する。そして、外山が今回初めて取り上げるのが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番『テンペスト』だ。「昔はベートーヴェンに苦手意識を持っていましたが、大人になって感じるのは、楽器が変わっていく時代に、音楽の素晴らしさを誰よりも伝え、ロマン派に渡した作曲家だということ。彼のソナタは年に1回でも本番に出し、死ぬまでに全曲を演奏したいと考えています。なかでも『テンペスト』は音楽の美しさが素朴に実直に表れた作品で、僕自身の音楽への思いとも重なります」リストのバラード第2番とベートーヴェンの『テンペスト』をともに「つかみどころがないようで、芯が通っている」とする外山。テンペストとは「嵐」の意だが、バラードにも「嵐のように」と指示のついた箇所があり、共通するものを感じるという。作曲家達が若いころとは違う魅力を楽譜に注ぎ始めた時期のこれらの曲が、32歳の外山の手でどのような演奏となるか、必聴だ。インタビュー中、ほかの演奏家の名前を次々に上げ、目を輝かせながらその素晴らしさや感動を説いた外山。音楽を無心に愛する者の姿が、そこには垣間見えた。おっとりとした物腰だが「ピアノを弾いている時の性格はものすごくキツいと思います。多分、それが本当の自分ですね」と笑う。「ピアノに苦しめられもするけれど、ピアノが救ってくれる。そこに真っ直ぐに向き合い、奇をてらわずシンプルにきちんと弾くピアニストになっていきたいです」■<外山啓介ピアノ・リサイタル>~ベートーヴェン&リスト~8月7日(日)サントリーホール大ホール (東京都)取材・文:高橋彩子
2016年07月22日きょう12日(20:58~23:10)にテレビ朝日系で放送される、元ボクシング世界チャンピオンのモハメド・アリ追悼特番『蘇る伝説の死闘「猪木vsアリ」』で、1976年のアントニオ猪木との世紀の一戦の模様が、15ラウンドノーカットで放送されることになった。アリと猪木は、1976年6月26日に"世紀の一戦"と言われた異種格闘技戦で対決。今回の特番では、この一戦を「音」にこだわって再検証し、最新の技術で両選手や、セコンド陣の会話や指示をクリアにすると、新事実が明らかになってきた。この対戦で、猪木はスライディングからの回し蹴りで執拗に攻撃。これにイラついたアリは「臆病者! 東京(猪木)の臆病者! 立って戦わない臆病者!」と激昂して叫んでいる。また、第7ラウンドでは、アリのセコンドが猪木に詰め寄る場面もあり、猪木のセコンドについていた"プロレスの神様"カール・ゴッチからの指示や、60人と言われるアリ軍団からの指示などを分析。そんな中で、アリの試合中の言葉から、この戦いに関して誤算があったことが明らかになる。番組ではほかにも、アリのファイトマネー・約20億円を工面した新間寿、猪木サイドのセコンドについた当時プロレスラーの坂口征二、猪木のスパーリングパートナーを務めた藤原喜明、実況を担当した当時のテレビ朝日アナウンサー・舟橋慶一が登場し、世紀の一戦の裏側を証言する。
2016年06月12日元プロレスラーのアントニオ猪木が、12日(20:58~23:10)にテレビ朝日系で放送される、元ボクシング世界チャンピオンのモハメド・アリ氏追悼特番で、40年前に行った2人の異種格闘技戦にまつわる秘話を明かす。猪木とアリ氏は、1976年6月26日に"世紀の一戦"と言われた異種格闘技戦で対決。今回の特番では、試合の中でポイントとなったラウンドを、テレビ朝日大西洋平アナウンサーの実況に合わせ、猪木本人が振り返る。猪木はこの試合の実現に向け、20億円を超えると言われたギャラ交渉や、ニューヨークで行われた記者会見など、当時の心境を告白。そして試合については「5ラウンドあれば、絶対に倒せると思っていた。上から乗っかれば、一発で終わると思っていた」「(自分の)蹴りも入り始めたので、とにかく(アリ氏の)足を止めてしまえば」と勝算があったという。今回、VTRを見直すと、猪木にとって千載一遇のKOのチャンスがあったことが発覚。また、当時の実況では、アリ氏が第10ラウンドで放ったジャブを「初めて(猪木に)当たりました!」と説明していたが、猪木はその前にアリ氏のパンチが当たっていたといい、「戦った人間にしかわからないアリのパンチの速さ、見えていなかった…」と語る。番組では、この試合以外にも、モハメド・アリ氏の波乱の人生を振り返っていく。
2016年06月10日歌手の阿部真央(24)が4日、バンドメンバーでマニピュレーターの飯塚啓介(31)と結婚したことを公式サイトで発表した。<結婚記事まとめ>あの人もこの人も!2014年結婚した芸能人一覧「阿部真央から皆様へのお知らせ」として、「この度 私阿部真央は兼ねてからお付き合いをさせて頂いているマニピュレーターの飯塚啓介さんと本日2015年1月4日に入籍させて頂きました」と直筆メッセージで報告した。「掛け替えのない大切な方を伴侶とし、これからまた新しいスタートを切って目にする物、感じる事を自分なりに表現しながら皆様の元に更にいい作品をお届け出来るように益々精進して参ります」と今後の意欲を語り、「今後とも阿部真央をどうぞ、宜しくお願い致します」とファンに呼びかけている。阿部は09年1月にアルバム『ふりぃ』でデビュー。力強い歌声とパフォーマンスで人気を集め、昨年10月には日本武道館公演を成功させた。お相手の飯塚はバンド・CORE OF SOULで2001年にデビュー。06年に解散後、12年11月には同バンドのソン・ルイとともに神田沙也加が率いるSilent Lilyのメンバーとしてシングルをリリースした。
2015年01月04日現在公開中の映画『寄生獣』「ミギークリスマス」イベントが18日、東京・渋谷のPARCO スペイン坂広場で行われ、染谷将太、橋本愛、山崎貴監督、アントニオ猪木が出席した。11月29日に公開初日を迎え、週末興行ランキングで堂々初登場1位を獲得し、観客動員数も100万人越え目前の映画『寄生獣』。その御礼イベントに、クリスマスも間近ということで、ミギーとクリスマスを合わせた"ミギークリスマス"イベントが渋谷のPARCO スペイン坂広場で行われた。サンタクロースの帽子を被って登場した主演の染谷は「さっき愛ちゃんに帽子が似合わないと爆笑されました」と明かしつつ、「僕も劇場で見に行きましたが、たくさんのお客さんが入っていて皆さんエキサイトしてくれて嬉しかったです」と大ヒットに感謝の言葉。橋本も「個人的に長さが魅力的ですよ。2時間までなくて、気軽に楽しめるんじゃないかと思うし、その分アクションシーンは日本で一番面白いぐらいすごいから100万人じゃ足りないですよ」と一般客にアピール。また、残り僅かとなったクリスマスの予定について尋ねられ、染谷が「最近寒いですから温泉に浸かりたいです!」と回答したのに対し、橋本は「チキンぐらいは食べたいと思います。ケーキはほぼ毎日食べているので、クリスマスだからというのはありません。鶏肉を食べたいです」と話していた。また、この日はイベント途中からスペシャルゲストとしてアントニオ猪木が登壇。右手にミギーの手袋をしながら、おなじみの「1、2、3、ダー!」を染谷や橋本たちと行い、行き交う人々を驚かせた。初めてアントニオ猪木に会ったという橋本は「右手に寄生してくださって感激です。本当にこんなに近くでお見受けできて光栄です」と感激しきりだった。
2014年12月19日第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンの知られざる顔を描くファンタジー・アクション『リンカーン/秘密の書』の“宣伝大統領”にアントニオ猪木が就任し、公開記念イベントが行なわれた。その他の写真白煙とともにステージに現れたアントニオ猪木は、リンカーンさながらのフロックコートにシルクハット、そして手には劇中で重要な役割を果たす斧を持った姿で登場。開口一番、「元気ですかー!」と客席に呼びかけた。就任のあいさつでは、「リンカーンと言えば奴隷解放宣言。私も、この現代でいろいろなものにとらわれてしまっている人をみんな開放していきたい」と力強くコメント。「腕っ節が強くなければいけなかった時代、実際のリンカーンは体力や気力も相当すごかったはず。本当に尊敬します。現代に生きていたらレスラーにしたい」と冗談を交えて語った。また、日本語吹替版でリンカーン夫人・メアリー役の声優を務めた相武紗季もサポートとして登場。19世紀風のゴージャスなドレスに身を包み、アントニオ猪木“宣伝大統領”の初公務に立ち会った。まず行われたのが日本に現存する実物の「奴隷解放宣言」のお披露目。貴重な歴史的文書を前に猪木は「歴史の重みを感じる」と感慨深げな表情。一方の相武も「150年前のものと思うと興奮する」と実物を前に感動した様子だった。さらには、猪木の「若者たちの悩みを“宣伝大統領”として一気に解放したい」という思いのもと、一般客から希望者を募集、“人類解放ビンタ”としておなじみの闘魂注入も行われた。イベントを終えた猪木は「斧を使った迫力のアクションが見どころの映画。それにしても大統領は大変! この汗を見てください!」とハードな公務にタジタジの様子。相武は「二面性のあるミステリアスさに惹かれた。秘密を持ち、悩み葛藤しながら信念を貫く姿がかっこいい。猪木さんとは、強さの中に優しさがあるところも似ていますね」とにこやかに語っていた。本作は製作にティム・バートン氏、監督に『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフ氏を迎えて贈るアクション・エンターテインメント。昼は大統領、夜はヴァンパイアハンターとして戦うリンカーンの活躍を描く。『リンカーン/秘密の書』11 月1日(木)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2012年10月25日「Hot Market(ホットマーケット)」を運営するウィルコーポレーションはこのほど、「アントニオ猪木認定 闘魂! プリント長袖Tシャツ」を発表した。「Hot Market」は、「普段着を楽しく! 欲しいもの、きっと見つかるお得な通販! 頑張る人を応援します!」をコンセプトに、幅広い年齢層にマッチしたベーシックカジュアルを買いやすい価格で提供するメンズ・レディースECサイト。このほど発売されるのは、アントニオ猪木氏公認「闘魂! サイン柄プリント長袖Tシャツ」「闘魂! トライバル柄プリントジャージ上下セット」の2アイテム。長袖Tシャツはブラック / ホワイトの2色で、M / Lの2サイズで展開。価格は1,980円。プリントジャージ上下セットもブラック / ホワイトの2色、M / Lの2サイズ展開で、価格は4,980円となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月27日アントニオ猪木が実年齢より上の初老の元プロレスラー役で銀幕デビュー。そう聞いて驚いたが、実際の彼が今年で67歳と知ってさらに驚いた。本人曰く「骨密度は30代後半から40代くらい」だそうだが…。老人たちが暮らす寂れた団地の用心棒の男と母親に半ば捨てられた少年の交流を描いた『ACACIA−アカシア−』。本名は明かされず、ただかつてのリングネーム“大魔神”という名で呼ばれるこの男が背負った過去や後悔、様々な思いを猪木さんはどう受け止めたのか?その思いを語ってもらった。メガホンを握った辻仁成監督は、キャスティングにあたって、猪木さんの存在を思い浮かべていたところ、その場に偶然にも猪木さんが通りかかり、初対面にもかかわらず出演を直談判したのだとか。では、猪木さんはなぜこの申し出に首をタテに振ったのか?実は、猪木さん自身、劇中の大魔神と同様にかつて、幼い娘さんを亡くすという経験をしている。「まあ、俺の経験と重なる部分はあったよ。でも正直、『なぜ?』と聞かれても言葉ではないんだよね。こういう性格なので、感性で動いて深く考えないから。まあ、一回くらい乗ってもいいかな?って(笑)」。猪木さん自身が印象的なシーンとして挙げたのが、大魔神の号泣シーン。獣のように…いや、子供のようにと言うべきか――涙を流すのだが、このシーンを自らふり返ってこう語る。「泣くのは難しい。だって“演技”で泣くことはできないから、本当の感情だから、心の中から感情を思い起こしました。じいさんの葬式、娘の死…感情をもう一度、自分の中で思い起こして…。(撮影は)一発でしたよ。あれは一回しかできないですよ」。家族の話が出たが、早くに父を亡くし「祖父が親代わりだった」と言う猪木さん。大魔神と少年の交流の中で思い出が蘇ってきたという。「じいさんとはひとつの布団で寝てましたからね。じいさん、こんな風だったのかな?って思いました。いまでもじいさんが死んだときのこと、思い出すんですよ。(ブラジルへの移住の)船が、パナマ運河を越えて赤道直下を走ってた頃、船で死んで、水葬だったんですけど、船の後をまるで付いて来るようで…。太陽が真っ赤でそれをずっと眺めてましたね」。静かな口調で語る猪木さんだが、自身、この先どんな歳のとり方をしていきたいか?と尋ねると俄然、エネルギーの満ちあふれた表情になって次々と実現すべき“夢”を説明し始めた。「いま、実現したいのは灯りをともすこと。ブラジルや中南米の電気のないところに電気をもたらして、子供たちにTVを見せたい。それからパラオでサンゴの養殖もしてるし、北朝鮮にだってもう19回も訪問してる。とにかく死ぬまで夢を追い続けたいね。良いパパにはなれないけど、子供たちに背中見せて生きたいよ」。最後にもうひとつ質問。プロレスラーを引退した猪木さんだが、劇中、再びリングに上がっている。「猪木さんをもう一度リングに上げたかった」とは辻監督の弁。映画の中とはいえ、もう一度、キャンバスを踏みしめた感想は?「本音言うと上がりたくなかったんだけどね(苦笑)。当時は膝も腰も悪かったし。いまだったらもっとすごいことできたな、と思ってます(笑)!」“生涯現役”という言葉はこの男のためにあるに違いない。■関連作品:ACACIA−アカシア− 2010年6月12日より角川シネマ新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:猪木、初主演映画で爆笑挨拶「観に来いよ!観れば分かるさ!」辻仁成&アントニオ猪木が登壇!『ACACIA』試写会に10組20名様ご招待辻仁成インタビュー「アントニオ猪木さんをもう一度、リングに上げたかった」【TIFFレポート】辻仁成が率いるバンドZAMZA登場!往年の名曲「ZOO」熱唱【TIFFレポート】辻仁成、不在のアントニオ猪木と支えになった家族への感謝を吐露
2010年06月09日映画『ACACIA−アカシア−』のプレミア試写会が5月31日(月)、東京・港区のヤクルトホールで行われ、同作で映画初主演を果たした元プロレスラーのアントニオ猪木、芥川賞作家の辻仁成監督、同作主題歌を歌う歌手の持田香織らが舞台挨拶に立った。猪木さんは両手を突き上げて登場すると、開口一番「元気ですかー!」と猪木節を炸裂。司会者から、オファーを受けたときの感想を求められると、「もうそれ何べんも聞かれて飽きちゃって…」と正直な言葉をポロリ。「いやいや真面目な挨拶もちゃんと出来ますので。さっき真面目にお願いしますってスタッフに言われちゃったので」と苦笑い。続けて突然「バカヤロー!」と叫び、「と、監督に言われないように一生懸命やりました」と満面の笑顔。観客を爆笑させた。同作は、元覆面プロレスラーの男・大魔神(猪木さん)と親の愛を知らない少年・タクロウが交流し、それぞれの過去の心の傷を癒していく姿を描く物語で、劇中の猪木さんの男泣きの“名演”が大きな見どころ。同場面について司会者から聞かれ、猪木氏は「オォーッ!」と顔を抱え込むポーズで泣き真似してみせ、観客はまた大爆笑。「あの女、どこに行ったのかなぁ、なんてことは考えていませんでしたよ。娘を亡くしたことや、じいさんとの別れを思い出しながら、本物の涙を流しました」と自身の辛い経験を活かした役作りを、ユーモアを交えて披露した。主題歌は辻監督が作詞作曲したバラード調の「アカシア」で、持田さんが同曲を初生披露。猪木さんは「初めて聴かせていただいて…しんみりしております」と心に沁み入った様子。純粋さがにじむ言葉に観客からは温かい笑いが起きた。映画のPRコメントを求められると、「観に来いよ!観れば分かるさ!」と猪木語録を絶叫。挨拶の最後は「やはりこれをやらないといけないでしょうね。先日、米国で殿堂入りしました。そのときは『ワン、ツー、スリー』でしたけど、どっちでもいいです。みなさんご唱和ください。イチ、ニ、サン、ダーッ!!」。会場は大盛り上がりだった。『ACACIA−アカシア−』は6月12日(土)より角川シネマ新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ACACIA−アカシア− 2010年6月12日より角川シネマ新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:辻仁成&アントニオ猪木が登壇!『ACACIA』試写会に10組20名様ご招待辻仁成インタビュー「アントニオ猪木さんをもう一度、リングに上げたかった」【TIFFレポート】辻仁成が率いるバンドZAMZA登場!往年の名曲「ZOO」熱唱【TIFFレポート】辻仁成、不在のアントニオ猪木と支えになった家族への感謝を吐露辻仁成が自らの思いを映した父の愛にホロリTIFFコンペ注目作!『ACACIA』
2010年06月01日監督・辻仁成×主演・アントニオ猪木という異色の組み合わせで製作され、今年の東京国際映画祭で邦画唯一のコンペティション部門出品を果たした『ACACIA』。本作の公式会見が10月22日(木) に開催され、辻監督が出席した。先日、猪木さんが手術を受けたという事実が明かされたが、当初は出席予定だった猪木さんは術後間もないため、大事をとって欠席となった。冒頭、猪木さんからの「元気ですか?元気があれば何でもできる。元気があれば映画祭にも出品できる。スタッフ、キャストが作り上げたこの作品がこうして上映されることに感謝申し上げます」というメッセージが読み上げられた。辻監督は「僕も少し前に倒れてしまいまして、チーム“ACACIA”は元気がないんですが、猪木さんの精神で頑張ります」とコメント。元々、辻監督は猪木さんの大ファンだったということで、その思い入れは相当のもの。「今日、ここにいないことは誰より本人が残念に思ってるはずです。撮影のときから相当腰が悪かったらしく、でも絶対に他人に弱味を見せないんです」と語った。また、猪木さんを主役に抜擢したことについても「いまは、(猪木さんのモノマネ芸人の)アントキの猪木とかがいますが、子供の頃に勇気をもらった猪木さんが、いまは笑いものかよ?と悔しい思いがあった。だからこの映画はアントキの猪木へのアンチテーゼでもあるんです。アントニオ猪木さんの本質が出ていれば嬉しいです」と熱く語った。辻さんは、この映画が離れて暮らす最初の妻との間に生まれた息子さんへの思いから生まれたものだと公言している。最初の家族についてのコメントは「相手の家族のこともあるので」と口をつぐんだが、報道陣からの「いまのご家族はこの映画について何かおっしゃっていますか?」という質問には「書き上げた第一稿を嫁さん(=中山美穂さん)に見せたら、次の朝、赤ペン(で指摘)を入れたものが机の上に置いてありました。『こういう言葉は相手は聞きたくないと思う』といった指摘をしてくれまして、その後もずっと赤ペンが入り続けました。『(この映画を)撮っていいよ』とかそういう言葉はなかったんですが、この赤ペンが許可のようなものだったのかな。家族のバックアップがあったからこそ、完成することが出来ました」とこの場で感謝の言葉を口にした。『ACACIA』はこの東京国際映画祭への出品を通じて劇場公開が正式に決定した模様。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ACACIA© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:【TIFFレポート】辻仁成が率いるバンドZAMZA登場!往年の名曲「ZOO」熱唱【TIFFレポート】中谷美紀、貧血で挨拶を降板広末は「任せきり」と中谷を絶賛【TIFFレポート】井上真央、岡田将生のエスコートに合格点!【TIFFレポート】矢沢永吉が人生初の舞台挨拶!30年前の自分に「生意気なヤツ」【TIFFレポート】川村陽介&ダンテ・カーヴァー箱根のゴールの瞬間の顔は素?
2009年10月23日背中を丸めて裁縫仕事にいそしむこの男は…アントニオ猪木!こちらの写真はミュージシャンにして作家、そして映画監督としても活躍する辻仁成の6年ぶりの最新作『ACACIA』の一場面。猪木さんが、70歳を過ぎた心優しき元プロレスラーを演じる本作が、10月17日(土)より開幕する第22回東京国際映画祭でコンペティション部門に出品されることが発表された。昨年の初夏に製作が発表されて以来、“辻仁成×アントニオ猪木”という異色のコラボレーションが注目を集めていた本作。狭き門をくぐり抜け、世界中から厳選されたコンペティション部門15本の中の1作に名を連ねることとなった。物語は美しい港町を舞台に、寂れた団地の用心棒を務める心優しい元プロレスラー“大魔神”と孤独な少年の交流を中心に、高齢化が進む現代社会の一面を描き出す。猪木さんに加え、石田えり、北村一輝、坂井真紀ら実力派の俳優陣が出演する。毎年、高い注目を集める東京国際映画祭。過去に日本映画が最高賞(東京 サクラ グランプリ)を受賞したのは第1回の『台風クラブ』(相米慎二監督)と第18回の『雪に願うこと』(根岸吉太郎監督)の2作品のみ。3度目の快挙なるか?東京国際映画祭は10月17日(土)から25日(日)の日程で開催。『ACACIA』の前売り鑑賞券は10月3日(土)より発売開始。第22回東京国際映画祭■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ACACIA© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:東京国際映画祭、今年の審査委員長に『バベル』イニャリトゥ監督が就任!辻仁成の最新作にアントニオ猪木主演!高齢化社会に闘魂注入!
2009年09月08日