そこは、人間の欲望を駆り立てる島――。桐野夏生の人気小説を木村多江、窪塚洋介、福士誠治、木村了ら豪華キャストで映画化した『東京島』の約4分間の特別映像が到着した。結婚20周年の旅の途中で嵐に遭い、夫と共に無人島に辿り着いた主婦・清子が、新たに島に流れ着いた若い男たちの“社会”の中で、たった一人の女として女王のように君臨し、生き抜いていくさまを描いたサバイバル・エンターテイメント。想像だにしなかった無人島での生活に当初、戸惑いの表情を見せていた清子。だが、極限状態における夫の“無能ぶり”に気づき、漂着した若い男たちの間を渡り歩き…と状況や立場が変わってていく過程で、彼女の顔つきにたくましさやしたたかさ、そして妖しさが浮かんでくる様子が、この特別映像から見てとれる。窪塚さん演じる変わり者のワタナベに、くじ引きによって清子の新しい夫となった、福士さん扮するGMなど、それぞれの男たちの思惑、清子との関係性もポイント。そして新たに流れ着いた中国人たち――。謎と欲望がうごめくこの島は地獄か?それとも楽園か?この映像の最後に清子が目をぎらつかせながら口にする「何がハッピーエンドかは、自分で決めるわ」という言葉の意味するところは?まずはこの4分の特別映像で、映画の世界観を堪能すべし!『東京島』は今夏、全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:東京島 2010年夏、全国にて公開© 2010東京島フィルムパートナーズ■関連記事:窪塚洋介、質疑で珍回答「パッと思いつかないんでメールします」40代主婦・木村多江、無人島で22人の男たちに囲まれ…桐野夏生「東京島」映画化!
2010年04月16日映画『東京島』(篠崎誠監督)の完成報告会見が4月7日(水)、東京・銀座のエルメス銀座店で行われ、主演の木村多江、共演の窪塚洋介らが出席。“孤島”ロケのエピソードを語った。人気作家、桐野夏生の同名小説を原作に、孤島に漂着した平凡な主婦・清子(木村さん)が、島で唯一の女性となりながら夫の死後も若者23人の中で生き抜く姿を通じ、女性の根本的な強さを描くサバイバルストーリー。昨年10月に行われた沖縄と鹿児島・沖永良部島、徳之島での約2週間のロケをふり返り、木村さんは「岩場を歩いたり撮影現場に行くまでが大変で、毎日こむら返りになりました」と苦笑いしつつ「でも、いままでにないタフさを経験し、新しい自分に出会えた」と充実の笑顔。清子役に「これまで、みなさんのイメージもそうだと思いますがネガティブな役が多かったので、なぜ私?と思いましたが、島に行ったら私も生きるために本性をむき出しにすると思う」と共感を寄せた。窪塚さんは、若者23人のうちただ1人、清子に敵対心を抱く変わり者のワタナベ役。ロケ中は「車を借りて島を周り、コーディネーターができるくらいになった。ビーチが本当にきれいで人が来ないし楽園のようだった」とオフを満喫した様子。旅に必要なアイテムを聞く質問には「パッと思いつかないんで、(思いついたら)メールします」と持ち前の率直な物言い。共演の福士誠治から「そういう答え、アリなんだ?」と妙に感心されていた。旅にちなみ「初めて海外旅行に行ったとき、友達に騙されて『印鑑を絶対持っていけ』と言われて持っていったけど、いつ使うんだろう?と思い続け、結局使わなかった」と失敗談も披露。会場の笑いを誘った。会見では、本作がフランスの高級ブランド「エルメス」のシルクスカーフ「エルメス・カレ」とコラボレーションすることが発表された。エルメスと日本映画のコラボは初の試み。カレは劇中、清子ら登場人物が様々な使い方をすることで“活躍”する。この日、木村さんらはエルメスのスカーフを身につけて登場した。カレの東京島スペシャルカラーが同日から銀座店で、翌8日(木)から全国のエルメスショップで発売。『東京島』は今夏、全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:東京島 2010年夏、全国にて公開© 2010東京島フィルムパートナーズ■関連記事:40代主婦・木村多江、無人島で22人の男たちに囲まれ…桐野夏生「東京島」映画化!
2010年04月07日