楢島さち氏の同名BL漫画(リブレ「月刊マガジンビーボーイ」連載中)を、奥野壮と豊田裕大のダブル主演で実写ドラマ化した『コスメティック・プレイラバー』(全8話)が、8月5日深夜よりフジテレビで放送開始&FODにて独占先行配信開始となる。本作は、仕事熱心なメンズ美容部員の間宮棗(まみや・なつめ)と、生意気クールな後輩の佐橋斗真(さはし・とうま)、正反対の性格で初めは悪印象だった2人が、仕事でペアを組むうちに互いを認め支え合い、成長しながら甘い恋に落ちていく王道のラブストーリー。『仮面ライダージオウ』で最後の平成ライダーに抜てきされ、ドラマ『下剋上球児』や今夏のフジテレビ金9ドラマ『ビリオン×スクール』にも出演する奥野が“受け”の先輩・棗。「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして活動し、映画『銀河鉄道の父』や舞台『ハムレット』などの話題作にも出演する豊田が、“攻め”の後輩・佐橋を演じる。そのほか、カリスマメイクアップアーティスト役に曽野舜太(M!LK)、2人の間に割って入ってくるミステリアスな佐橋の兄役に『仮面ライダージオウ』で奥野と共演した押田岳、棗や佐橋の後輩役に『オオカミちゃんには騙されない』の米村知希、棗が美容部員を目指すきかっけとなった憧れの元美容部員役に『仮面ライダー電王』の中村優一らが出演する。監督は、ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』の進藤丈広、脚本は『うる星やつら』(2022年版)やドラマ『不幸くんはキスするしかない!』の金杉弘子が務める。主演の2人が出演するメッセージ動画では、「僕が演じる仕事熱心で何事にも一生懸命、だけど少しおせっかいな所もある先輩美容部員の間宮棗と」(奥野)、「僕が演じる何でもそつなく出来てしまうからこそ、仕事にあまり本気になれない後輩美容部員の佐橋斗真がぶつかりながらも美容部員として成長し、次第にお互いになくてはならない存在になっていく物語です」(豊田)と、リレー式に役柄とストーリーを紹介。さらに、「正反対の2人がひかれてあっていく様子はもちろん、男性美容部員やメイクアップアーティストのお仕事ドラマとしても見どころ満載です!」と奥野がアピール。最後は、「ドラマ『コスメティック・プレイラバー』をぜひ、お楽しみに~」と、手を振って締めくくっている。あわせて、攻めの佐橋が受けの棗へ顎クイする第2弾キービジュアルも解禁。不敵な笑みを浮かべる佐橋と戸惑いの表情を見せる棗。原作キャラクターの「W王子」の設定を裏切らない再現度の高さだ。■放送・配信情報フジテレビ:毎週月曜深2:55~3:55※2話ずつ放送、放送終了後、Tverにて1週間見逃し配信FOD:毎週月曜2話ずつ独占先行配信※放送・配信の時間は予定のため、予告なく変更する場合あり。
2024年07月16日映画『アイミタガイ』が、2024年11月1日(金)より全国で公開される。主演は黒木華。監督は草野翔吾。中條ていの小説「アイミタガイ」を実写映画化「アイミタガイ」は、2013年に出版された中條ていによる小説。それぞれに悩みを抱えた見知らぬ人間同士が、ささいなきっかけを機に巡り合い、やがて“人々が助け合う心=相身互い”を通じて日々を変える大きな輪を生み出していく群像劇を描いた短編連作集だ。2014年には、斎藤緑雨文化賞長編小説賞を受賞している。主演は黒木華、中村蒼・藤間爽子が共演主人公・梓を演じるのは2021年には『浅田家!』で3度目の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。『キリエのうた』、『ヴィレッジ』など話題作への出演が続く黒木華。梓の恋人・澄人を演じるのは、『沈黙の艦隊』や、2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華之夢噺~」等、話題作への出演が続く中村蒼。梓の親友・叶海は、ドラマ「マイファミリー」の役どころで一躍話題となり、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」、「ちむどんどん」、「ブギウギ」と次々に朝ドラに出演し注目を集める藤間爽子が演じる。監督は草野翔吾、『台風家族』市井昌秀らが脚本を担当メガホンをとるのは、『彼女が好きなものは』やドラマ「こっち向いてよ向井くん」の草野翔吾。小説「アイミタガイ」を原作に、『台風家族』で監督を務めた市井昌秀が脚本の骨組みを製作。『ツレがうつになりまして。』の故・佐々部清が生前に温めていた本企画を、草野翔吾が受け継いだ。映画『アイミタガイ』登場人物紹介梓(黒木華)親友であった叶海を失い、返事が返ってこないと分かりつつも叶海にメッセージを送り続ける女性。ウェディングプランナーとして働く。交際相手の澄人との結婚に踏み切れずにいる。叶海(藤間爽子)梓の良き理解者だった親友。不慮の交通事故で命を落とす。澄人(中村蒼)梓の恋人。朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)叶海の両親。梓と同じように、叶海を亡くしたあと立ち止まってしまっている。連鎖していく温かな出会いを映し出した特報映像一足先に公開された特報映像では、登場人物たちのあたたかな触れ合いが連鎖して繋がっていく様子が映し出されている。叶海との突然の別れ。叶海を失い悲しみに暮れる梓だが、恋人の澄人や、梓と同じように立ち止まってしまった叶海の両親など、周りには温かな出会いが溢れていた。そして梓の祖母が“相身互い”について優しく語りかける。最後に、笑顔を浮かべながら涙を拭う梓のもとに届いた想いとはー。映画『アイミタガイ』あらすじウェディングプランナーとして働く梓のもとに、ある日突然届いたのは、親友の叶海が命を落としたという知らせだった。交際相手の澄人との結婚に踏み出せず、生前の叶海と交わしていたトーク画面に、梓は変わらずメッセージを送り続ける。同じ頃、叶海の両親の朋子と優作は、とある児童養護施設から娘宛てのカードを受け取っていた。遺品のスマホには、溜まっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知が。一方、梓は中学時代の記憶をふいに思い出す。大事なときに背中を押してくれたのはいつも叶海だった。梓は思わず送る。「叶海がいないと前に進めないよ」。その瞬間、読まれるはずのない送信済みのメッセージに一斉に既読がついて……。詳細映画『アイミタガイ』公開日:2024年11月1日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー監督:草野翔吾脚本:市井昌秀、佐々部清、草野翔吾出演:黒木華、中村蒼、藤間爽子、安藤玉恵、近藤華、白鳥玉季、吉岡睦雄、松本利夫(EXILE)、升毅、西田尚美、田口トモロヲ、風吹ジュン、草笛光子原作:中條てい「アイミタガイ」(幻冬舎文庫)© 2024『アイミタガイ』製作委員会
2024年06月30日幸田もも子の漫画「あたしの!」が実写映画化され、2024年11月8日(金)より全国公開。渡邉美穂とINIの木村柾哉がW主演を務める。幸田ももこの少女漫画を実写映画化『あたしの!』映画『あたしの!』は、これまで『ヒロイン失格』や『センセイ君主』が映画化された、幸田もも子の同名漫画を原作とした作品。自分の気持ちに嘘がつけない高校生の主人公・関川あこ子が、留年により同学年になった先輩・御共直己(みともなおみ)にまっすぐ恋する姿を描いたラブコメディとなっている。渡邉美穂&INI 木村柾哉がW主演主人公・あこ子を演じるのは、日向坂46の元メンバーである渡邉美穂。卒業後は、ドラマ「SHUT UP」や「あなたの恋人、強奪します。」などに出演し、役者として活躍している。また、もう1人の主人公で、誰もが憧れる学校イチの王子様・直己は、グローバルボーイズグループ・INIのリーダーである木村柾哉が演じる。渡邉と木村はともに映画初出演にしてW主演を務める。映画『あたしの!』登場人物紹介関川あこ子…渡邉美穂明るくて嘘がつけない性格。小学3年生からの親友・充希と同じ高校に通う。学校イチの超人気者・直己に一目惚れしたあこ子は、ド直球なアプローチを開始する。御共直己…木村柾哉学校イチの人気を誇る、あこ子の1つ年上の先輩。まさかの留年により、あこ子と同学年になる。あこ子からの告白を「彼女つくる気ないから」という理由で断るが、それには理由が……。谷口充希…齊藤なぎさあこ子の小学生からの大親友。直己のことは好きではないと言うが、怪しい動きを見せる。成田葵央…山中柔太朗直己の親友。あこ子の相談相手となり、直己が彼女を作らない理由を教える。映画『あたしの!』主題歌はINIの新曲「Break of Dawn」映画『あたしの!』の主題歌は、⽊村柾哉が所属するINIの新曲「Break of Dawn」。映画のため、特別に書き下ろされ、“夜明け”という意味を持つこの楽曲は、何度フラれても大好きな人に真っ直ぐ突き進む、あこ子の感情にぴったりの主題歌となっている。横堀光範が長編映画初監督監督は、マカロニえんぴつの「なんでもないよ、」や、乃木坂46の「君に叱られた」、Vaundyの「走馬灯」など、数多くのミュージックビデオやテレビCMのほか、2022年にはドラマ「夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~」を手掛けた横堀光範。長編映画初監督となる『あたしの!』では、監督に加えて撮影・編集も務めている。脚本は、映画『恋わずらいのエリー』や『春待つ僕ら』、ドラマ「あなたがしてくれなくても」などで知られるおかざきさとこが担当する。挿入歌はチョーキューメイ「シナモン」映画『あたしの!』の挿入歌は、次世代バンド・チョーキューメイのバラードソング「シナモン」。透明感のある歌声で、あこ子のピュアな恋模様を描く物語の世界観を彩る。映画『あたしの!』あらすじ真っすぐで素直過ぎる性格で、思ったことは即行動、自分にも他人にも嘘がつけないあこ子。あこ子の隣には、小学3年生からの親友・充希がいつもいた。新学期、初登校の日、全女子の学校に行く原動力・学校イチの超人気者・直己が、まさかの留年により2人と同学年に降臨!直己に一目ぼれしたあこ子は、ド直球なアプローチを開始する。充希は「カッコイイと思うけど恋愛って感じじゃない」と、直己を好きではないと断言するものの、充希の怪しい動きを察知するあこ子。先手必勝!と、直己に告白したあこ子は、「彼女つくる気ないから」とあっけなくフラれてしまう。落ち込むあこ子だが、直己の親友・成田から直己が彼女を作らない理由を聞き、彼を好きでい続けることを決意。一方で、充希も直己に近づきはじめて……。【作品詳細】映画『あたしの!』公開日:2024年11月8日(金)出演:渡邉美穂、木村柾哉、齊藤なぎさ、小田惟真、笠井悠聖、藤田ニコル、山中柔太朗監督:横堀光範脚本︓おかざきさとこ音楽︓遠藤浩二原作︓幸田もも子「あたしの!」(集英社マーガレットコミックス DIGITAL刊)
2024年06月24日映画『本心』が、2024年11月8日(金)より公開。主演は池松壮亮、監督は石井裕也が務める。AIで母を蘇らせた男を描く平野啓一郎の小説『本心』実写映画化映画『本心』は、これまで『マチネの終わりに』や『ある男』が映画化された、平野啓一郎の同名小説を実写化した作品。テクノロジーが発達した2040年の日本を舞台に、“自由死”を選んだ母をAIで蘇らせた男の物語を描き出す。主演・池松壮亮×監督・石井裕也“9作目のタッグ”主演を務めるのは、『ぼくのお日さま』や『シン・仮面ライダー』など、ジャンルを問わずに幅広い活躍を見せる池松壮亮。監督および脚本は、『月』や『愛にイナズマ』などを手掛ける石井裕也が担当する。これまでに池松は、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』や『アジアの天使』など映画やドラマを合わせた多数の石井作品に出演。映画『本心』は、9作目のタッグとなる。映画『本心』登場人物紹介石川朔也…池松壮亮遠く離れた依頼主の指示通りに動く「リアル・アバター」として働く青年。何も告げずに“自由死”を選んでいた母の本心を知るため、最新AIを搭載したヴァーチャル・フィギュア(VF)技術を利用して仮想空間に母を蘇らせる。石川秋子…田中裕子朔也に黙って“自由死”を選んだ母。死後、ヴァーチャル・フィギュアとして復活する。三好彩花…三吉彩花朔也の母が生前親しかった友人。過去のトラウマから他人に触れられない。岸谷…水上恒司朔也の過去を知る幼なじみ。世話焼きな性格で、何かと朔也を気にかけている。イフィー…仲野太賀世界的に有名なアバターデザイナー。ある出来事を機に、最初は朔也、その後三好にも興味を抱く。若松…田中泯リアル・アバターの仕事を始めた朔也の依頼人。最期の願いを朔也に託す。野崎将人…妻夫木聡ヴァーチャル・フィギュアの開発を行う技術者。朔也の依頼を受け、母のヴァーチャル・フィギュアを制作する。中尾…綾野剛野崎によって生み出されたヴァーチャル・フィギュア。朔也にヴァーチャル・フィギュアの「心」について語る。映画『本心』あらすじ工場で働く朔也は、仕事中、同居する母から電話が入り「帰ったら大切な話をしたい」と告げられる。帰宅を急ぐ朔也は、途中に豪雨で氾濫する川べりに母が立っているのを目撃。助けようと飛び込むも重傷を負い、1年もの間、昏睡状態に陥ってしまう。目が覚めたとき母は亡くなっていて、生前“自由死”選択していたと聞かされる。また、ロボット化の波で勤務先は閉鎖。朔也は、唯一の家族を失くし、激変した世界に戸惑いながらも幼なじみの岸谷の紹介で「リアル・アバター」の仕事を始める。そんななか、仮想空間上に任意の“人間”を作る「ヴァーチャル・フィギュア(VF)」という技術を知った朔也は、開発者の野崎に母の制作を依頼。「母は何を伝えたかったのか?どうして死を望んでいたのか?」、その答えを探るべく、母の親友だったという三好に接触。台風被害で避難所生活中の三好に手を差し伸べた朔也は、三好とヴァーチャル・フィギュアの母との奇妙な共同生活を送ることに。朔也が知ることになる、母の本心とは。三好だけが知る母の秘密とは。その先に浮かび上がるのは、時代が進んでも完全には理解できない人の心の本質そのものだった。【作品詳細】映画『本心』公開日:2024年11月8日(金)監督・脚本:石井裕也出演:池松壮亮、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、田中泯、綾野剛、妻夫木聡、田中裕子、原作:平野啓一郎「本心」(文春文庫 / コルク)音楽:Inyoung Park 河野丈洋
2024年06月24日ドラマシリーズと映画で実写化する「【推しの子】」の配信&公開日が決定。特報映像とティザービジュアルも到着した。本作は、コミックス累計発行部数1,750万部突破の人気作品を、Amazonと東映による共同プロジェクトとして実写映像化。ドラマシリーズをPrime Videoにて11月28日(木)21時より配信開始後、その続きとなる映画が12月20日(金)より全国公開される。今作初映像となる特報は、無数のサイリウムに囲まれたステージに立つ、伝説的アイドルグループ「初代B小町」のライブシーンからスタート。グループの中でもひと際存在感を放つ、“完璧で究極のアイドル”アイ(齋藤飛鳥)に目を奪われるのも束の間、カチンコの音で世界は一変。芸能界を生き抜くアクア(櫻井海音)、ルビー(齊藤なぎさ)、かな(原菜乃華)、MEMちょ(あの)、あかね(茅島みずき)が登場する。映像のラストでは、アイが刺される衝撃展開が。予測不能の挑戦的なストーリーとハイクオリティな映像を予感させる。また、日々目まぐるしく変化し、嘘と本音、真実と虚構が入り混じるSNSの世界観が表現された、原作の名シーンを彷彿とさせる写真を散りばめたティザービジュアルも完成した。なお、人気アーティストのMVを手掛けた映像演出家・スミス、『真夏の夢』『明け方の若者たち』の松本花奈という、映像の美しさにおいても高く評価を得ている2人が監督を務め、脚本は「ゆるキャン△」シリーズ、「マイ・セカンド・アオハル」の北川亜矢子が担当する。ドラマシリーズ「【推しの子】」は11月28日(木)21時~Prime Videoにて世界独占配信開始(全8話)。映画『【推しの子】』は12月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【推しの子】 2024年12月20日より全国にて公開©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 ©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会
2024年06月20日シリーズ累計1,200万部を突破している大人気コミックの、10年後の物語を実写映画化した『からかい上手の高木さん』(公開中)。高木さん(永野芽郁)はパリへ転校した後、東京の大学で美術を学び教育実習生に、彼女に何かとからかわれる男の子・西片(高橋文哉)は地元で体育の先生に。映画では、20代になった2人の恋の行方を描いている。映画の撮影は、原作の完結(2023年10月)より前に始まっていたという。恋愛映画の旗手として名高い今泉力哉監督は「一種のパラレルな世界」と頭に起きつつ、「キャラクターはズレないように」と気をつけていたと語る。○実写映画の2人は、まだ恋愛の一番手前にいる――原作から10年後を舞台にした物語が描かれます。高木さんと西片、2人の現在をどう考えていきましたか?原作にはない時間ですが、原作のスピンオフにあたる『からかい上手の(元)高木さん』という、2人が結婚して子どもがいるコミックがあります。その辺のことも頭に置きつつ、映画では、原作やアニメ版とはまた少し異なる一種のパラレルな世界を考えていきました。というのも、映画の撮影は原作の完結(2023年10月)より前に始まっていたんです。原作では最後、中学生時代に「好き」と伝えますが、映画を作っているときには、そういった展開は知りませんでした。ただキャラクターはズレないようにと、そのことはきちんと気を付けて作っていきました。――原作にも登場する「花火大会」のモチーフが、映画に組み込まれました。花火大会は大切なモチーフになると思っていました。プロデューサーや脚本家チームもそこにはこだわっていましたね。でも実写版では映画の物語がはじまる時点で、2人は「好き」と伝え合っていない。同級生たちは付き合っては別れたり、結婚したりしていて、原作にはない映画版のキャラクターである教え子の中学生も、自分の気持ちを伝えている。そういったみんなが、高木さんと西片より先輩として存在している。高木さんと西片は恋愛の状態が1番手前にあって、みんなの恋愛関係に影響を受けるという構成にしました。ただ、受け身ではありつつも「西片が花火に誘う」という能動的な行動は原作でも大切な場面だと思って、取り入れました。――監督はもともと恋人同士も「片思いが7割だ」とお話されてきました。初期に言ってましたね。お恥ずかしい。――高木さんと西片は恋人にもなっていませんし、西片にいたっては「好き」の感情そのものがまだ分かっていない状態のまま10年経っています。監督にとっても新鮮で面白いと感じる関係でしたか?中学生からの10年後を描くとなったときに、通常だとその間に他の誰かと恋愛しているなど、物語に新たな第三者を置きがちです。でもこの作品では3人目を置くのはやめようという話になりました。原作者(山本崇一朗氏)や出版社サイドも唯一「それはやめてほしい」と言っていましたし、自分でもこの原作で第三者を置くということに興味はなかった。原作ファンも「この2人のどちらかが、他の人を好きになる可能性ってある?」と考えると思ったし。その条件下で、どう2人の気持ちが変わっていくのかを考えていきました。“第三者を置かない”という、ベタな作劇にならないこの設定を、僕自身が楽しんでできたところはありますね。あと「好きな気持ちや恋愛が分からない」といった人物像については今まで何度も扱ってきたテーマですし、他の人を好きにならずに10年間一途でいるという関係も、この原作と島の空気ならそれほどファンタジーにならない気がして。現実世界にも全然いますからね、そういう純粋で一途な人は。■今泉力哉監督1981年2月1日生まれ、福島県出身。2010年『たまの映画』で長編映画監督デビュー。13年『サッドティー』が第26回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に出品される。19年『愛がなんだ』がロングランヒットとなり一躍人気監督に。新時代の恋愛映画の名手として支持される。近年の主な監督作に『あの頃。』『街の上で』(21年)、『窓辺にて』(22年)、『ちひろさん』『アンダーカレント』(23年)など。人気コミックを実写化した『からかい上手の高木さん』では、原作と同じ中学生時代の物語を監督したドラマ版が放送され、続けて主演・永野芽郁、共演・高橋文哉により10年後の物語が展開する映画版が公開中。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら(C)2024映画『からかい上手の高木さん』製作委員会(C)山本崇一朗/小学館
2024年06月11日実写映画『はたらく細胞』のキャストがついに発表。永野芽郁が赤血球役、佐藤健が白血球役でW主演を務めることが分かった。本作は、細胞を擬人化し、その斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ清水茜の同名漫画の実写化。原作は、現在まで数々のスピンオフ作品が発表され続けており、シリーズ累計発行部数1,000万部を超えるメガヒットを記録している。連続テレビ小説「半分、青い。」での共演も話題を呼んだ2人。永野さんが演じる赤血球は、立派な赤血球になることを目指し、体内の各器官に酸素を届けるため奮闘するキュートな主人公。佐藤さんが演じる白血球(好中球)は、赤血球と共に体内を守るもう一人の主人公で、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する細胞だ。武闘派な白血球は、劇中で華麗なアクションも披露する。そんな2人のキャラクタービジュアルも到着。赤い髪と帽子がトレードマークの赤血球と、顔も髪も真っ白な白血球。赤血球の背景には酸素が入った段ボール、白血球の背景にはウイルスを駆除するためのナイフがそれぞれ配された。さらに超特報では、37兆個の細胞たちが働く人間の体の中、広大な体内ワンダーランドの世界が展開。希望に満ち溢れる赤血球と、侵入した細菌を瞬く間に駆除していくクールな白血球の姿が見られる。そして、体内に未曽有の危機、くしゃみ1号ロケットが発射され、赤血球のとまどいの叫びが響き渡る。『はたらく細胞』は12月公開予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:はたらく細胞 2024年12月、全国にて公開予定©清水茜/講談社©2024映画「はたらく細胞」製作委員会
2024年06月11日人気の児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」が実写映画化。主演に天海祐希を迎え、映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』として2024年12月13日(金)に公開される。人気児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」が実写映画化廣嶋玲子作、jyajya絵による「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズは、幸運な人だけが辿り着ける不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々を描く人気の児童小説。2013年に刊行がスタートし、2020年からはテレビアニメ化・アニメ映画化。さらに2023年には舞台化に加えて、任天堂Switchでのゲームソフト化にも至った。国内だけでなく世界でも愛されており、その人気はとどまることなく、小説は累計発行部数580万部を突破している。年齢不詳の女店主“紅子”役に天海祐希老若男女、誰しもが「もし、こんな駄菓子があったなら…」と夢見る駄菓子が並ぶ“銭天堂”。そこで店主を務めるのは、年齢不詳の怪しい女“紅子(べにこ)”だ。色とりどりのガラス玉のかんざしで結いあげた真っ白い髪に、真っ赤な口紅、そして古銭柄の赤紫色の着物を着ている。彼女は、福引用の抽選器をまわして出た硬貨1枚と引き換えに、悩みを持つ客の願いを察して望みの駄菓子を売っている。実写映画化にあたり、主役の紅子役には天海祐希を起用。教師、弁護士、刑事、医師、探偵、看護師など、これまで様々な役柄を演じてきた天海が、3時間以上に及ぶ特殊メイクによって、見た目も中身も完璧な紅子へと変身を遂げた。公開されたポスターでは、本物の猛獣のように動き出すビスケットが入った「猛獣ビスケット」や、人魚のように泳げるようになるグミ「型ぬき人魚グミ」といった「ふしぎ駄菓子」が並んだ店を背景に、紅子の飼い猫であり、客を銭天堂に導くこともある賢い黒猫“墨丸(すみまる)を抱いて、微笑み佇んでいる。「リング」シリーズの中田秀夫監督×吉田玲子脚本メガホンをとるのは、1998年公開の『リング』の大ヒット以降、『スマホを落としただけなのに』、『嘘喰い』などのヒット作を手掛けてきた中田秀夫。脚本は、““大人が不覚にも涙する”アニメ映画として話題を呼んだ『映画すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』、同名人気アニメを映画化した『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』などの吉田玲子が務める。【作品情報】映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』公開日:2024年12月13日(金)出演:天海祐希原作:「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ 廣嶋玲子・作/jyajya・絵(偕成社刊)監督:中田秀夫脚本:吉田玲子制作プロダクション:KADOKAWA製作:映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」製作委員会配給:東宝
2024年06月09日「ヒロイン失格」「センセイ君主」幸田もも子原作の人気漫画を、「日向坂46」出身の渡邉美穂と「INI」のリーダー・木村柾哉のW主演で実写映画化した『あたしの!』が秋に劇場公開。渡邉さん、木村さんからオフィシャルコメント映像が到着した。正直で嘘がつけず思ったことはすぐに伝えてしまう、ド直球で生きてきた関川あこ子(せきかわ・あここ)と、心の奥を見せられない、あこ子の小学生からの大親友・谷口充希(たにぐち・みつき)。高2の新学期初日、学校イチの人気を誇る1つ年上の先輩・御共直己(みとも・なおみ)がまさかの留年により2人の同学年に。即ひと目ぼれしたあこ子と、好きではないと言いながら怪しい動きをする充希。これは、負けられない恋の戦いの始まりなのか…!?嘘がつけず、自分の気持ちにまっすぐ突き進む主人公・あこ子を演じるのは、の元メンバーで「日向坂46」卒業後はドラマ「SHUT UP」、「あなたの恋人、強奪します。」に出演し俳優として活躍をしている渡邉美穂。そして、もう1人の主人公で誰もが憧れる直己を演じるのは、サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」を通じて結成されたグローバルボーイズグループ「INI」のリーダー・木村柾哉。2人は映画初出演にしてW主演で初共演となる。キャスト・監督・原作者よりコメント渡邉さんは「出演のオファーをいただき、初めての映画で初主演という大きなチャレンジにとても緊張しプレッシャーも感じていました」とオファー時の心境を明かし、同じく木村さんも「最初お話をいただいたときは、初めての映画への挑戦でもあるので、嬉しいと同時に不安も大きかった」と2人とも当初は不安が大きかったとコメント。しかし、撮影が始まると「キャスト・監督・スタッフの皆様が『みんなで頑張っていこう』と現場をとても明るくしていただき、背負い込みすぎず、でも一生懸命に撮影に臨むことができました」と渡邉さん。「あこ子やみんなが成長する姿も見届けていただけたら」と期待を込めて語る。木村さんも「監督がリモートでも本読みをしてくださり、撮影では人見知りの僕をキャストやスタッフの皆さんが盛り上げてくださって、クランクアップの時には達成感で感極まってしまいました」と、撮影が充実したものだったことをふり返りつつ、「見終わった後は絶対に好きになってもらえる映画になっていると思います」と自信をのぞかせた。原作者である幸田もも子は、何度も撮影現場に足を運び、キャスト・スタッフとの交流を重ねており、映画化について「原作を読んでくれた方も、読んでない方も間違いなく楽しめる映画だと思います!」とコメント。W主演の2人については、「美穂ちゃんの演じるあこ子は清々しく誰もが応援したくなっちゃうようなあこ子でした。恋に必死なあこ子に、時には笑い、終盤では涙止まりませんでした。あこ子と充希がバッチバチに取り合う直己くんは画面直視できないくらいパーフェクトなかっこよさでとっても素敵でした!」と太鼓判を押している。そしてW主演の2人からも絶大な信頼を得る本作の監督は、マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」や乃木坂46「君に叱られた」、Vaundy「走馬灯」など多くのMV、TVCMを手掛け、22年にはドラマ「夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~」(TX)を監督した横堀光範。長編映画初監督となる本作では監督に加え、撮影、編集も務めた。昨年行われた撮影では自身がカメラマンも担うことで、役者の一瞬の表情や繊細な感情を丁寧に切り取り、恋愛物語に加えて、等身大の“青春”もエモーショナルに描写。横堀監督は「人を好きになって、ぶつかって、分かり合えたその先にある『成長』と『喜び』を、あこ子を通してみなさまの心に響く映画になることを願っています」と語り、「今までの少女漫画原作映画とは一味違う映画にしたい、そんな思いを最高にフレッシュな役者陣、スタッフ陣と共にできたことをとても嬉しく思っています」と語っている。脚本は、映画『恋わずらいのエリー』、ドラマ「あなたがしてくれなくても」「瓜を破る~一線を越えた、その先には」「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」などを手掛ける、おかざきさとこ。傷つきやすく繊細な世代でもあるキャラクターたちの心情を、ポップなセリフで紡ぎ、スピード感がありながらも共感を覚える物語を作りあげた。あこ子の大親友であり最大の恋のライバル<充希>、さらにあこ子の相談相手となるクール男子・直己の親友<成田>のキャストも含めた、今後の続報にも注目だ。『あたしの!』は2024年秋、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:あたしの! 2024年秋、公開予定©幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会
2024年06月06日廣嶋玲子が作、jyajyaが絵を担当し、累計発行部数が850万部を突破している児童小説『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が、実写映画として12月13日(金) に公開されることが決定。併せて主演を天海祐希が務めることが発表された。本作では、幸運な人だけが辿り着ける不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末が描かれる。天海は、福引用の抽選器をまわして出た硬貨1枚と引き換えに、悩みを持つお客様が望むお菓子を売っている年齢不詳の怪しい女店主・紅子を演じる。オファーをもらった際は驚いたと同時にとてもワクワクしたとのことで、「本当に素敵な世界観で、学ぶべきこともたくさん詰まっている作品になっていますので、お子さんは勿論の事、大人の方にも楽しんで頂けると思っています」と新たな挑戦への期待を語っている。メガホンをとるのは、『リング』『スマホを落としただけなのに』『事故物件 恐い間取り』『嘘喰い』などで知られる中田秀夫監督。天海の紅子姿について、中田は「天海さんが演じる紅子は、そんな欲望を持ってしまった人間たちを“人生のレフリー役”として、優しくもキリリとした視線で見つめます。天海祐希にしか演じられない、唯一無二の紅子に乞うご期待です!」とコメントしている。脚本は『若おかみは小学生!』『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』『きみの色』など幅広いジャンルで活躍する吉田玲子が手がける。また、本作のティザー映像が公開された。「銭天堂」へ続く路地へ迷い込んだひとりの男の子の姿から、子どもたちの素朴だけど切実な願いに合った、とっておきの「ふしぎ駄菓子」が登場する。奇妙な手招きからも感じるただならぬ雰囲気にドキドキする一方、一度は訪れてみたいワクワクする世界観に惹きこまれていくような内容となっている。最後には、「幸せになるか、不幸になるかはお客様次第……!?」と意味ありげににっこり微笑む紅子の姿が収められている。■天海祐希 コメント紅子役をやらさせて頂きます、天海祐希です。紅子役をオファー頂いた時、「私で良いのだろうか」と、少々驚きましたが……。とてもワクワクしてしまいました。原作は世界で人気があり、アニメーションにもなっている作品ですので、ファンの皆様の紅子像を壊さない様、演じる事を心掛けました。今回、撮影の度に特殊メイクや準備などに3時間近くかけ、紅子になっていったのですが、とても楽しかった!中田監督の情熱やバイタリティに引っ張って頂き、とても熱のある素敵な現場でした。中田監督といつかご一緒させて頂けたらと願っていたので、凄く嬉しかったです。本当に素敵な世界観で、学ぶべきこともたくさん詰まっている作品になっていますので、お子さんは勿論の事、大人の方にも楽しんで頂けると思っています。ぜひ、楽しみにして頂きたいです。■中田秀夫監督 コメント「銭天堂を映画化したらぜひ見たい!」と私自身の家族からの熱望が本作の契機でした。子どもたちだって、誰にも言えない願いを心に秘めています。それが人を出し抜いたり、身近な誰かを不幸にさせるものであっても、人の欲は一旦膨らみ始めると収拾がつかなくなりもします。天海さんが演じる紅子は、そんな欲望を持ってしまった人間たちを「人生のレフリー役」として、優しくもキリリとした視線で見つめます。天海祐希にしか演じられない、唯一無二の紅子に乞うご期待です!■廣嶋玲子(作)コメント2024年1月、幸運にも映画の撮影現場を見学することができました。多くの人たちがひとつのものを作りあげようとする独特の気迫、圧巻のセットに、ただただ感動しました。なにより、天海さんの紅子に圧倒されました。妖艶で、ミステリアスな雰囲気をまとった紅子そのもの。その演技に引きこまれ、ゾクゾクしました。いったい、どのような映画になるか、本当に完成が待ち遠しいです。そして、映画に携わった方々全員に、心から感謝いたします。■jyajya(絵)コメント実写化のお話をいただき、とてもうれしかったです。撮影現場にお邪魔する機会があり、そこには本から飛び出たような銭天堂の世界が広がっていました。店内にならぶ沢山の駄菓子に目を奪われ、天海さんが演じる紅子さんからは、本の中の紅子さんが放つような堂々たるオーラを感じました。完成を楽しみにしています!映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』ティザー映像<作品情報>『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』12月13日(金) 公開公式サイト:映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」製作委員会
2024年06月06日実写映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の主演を天海祐希が務めることが明らかに。ティザービジュアルとティザー映像も公開された。TVアニメ化、アニメ映画化、舞台化、ゲーム化、西武園ゆうえんちコラボなど、様々なメディアミックスが反響を呼んでいる児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ。老若男女、幸運な人だけが辿り着ける、不思議な駄菓子屋「銭天堂」を舞台に、願いが叶うふしぎ駄菓子を買った人々の顛末が描かれる。アジア諸国を皮切りに翻訳出版され、いまや全世界中から愛され、累計発行部数850万部を突破人気の小説が、この冬、実写映画化。主演の天海さんが演じるのはもちろん、銭天堂の店主・紅子。何でも願いを叶えてくれる不思議な駄菓子を売る紅子は、結いあげた真っ白い髪に、真っ赤な口紅、古銭柄の赤紫色の着物が特徴。店に訪れる客の願いを察し、望みの駄菓子を勧めるキャラクターだ。3時間以上かけて特殊メイクを施し、完璧な紅子へ変身を遂げた。天海さんは「原作は世界で人気があり、アニメーションにもなっている作品ですので、ファンの皆様の紅子像を壊さない様、演じる事を心掛けました」と話し、「本当に素敵な世界観で、学ぶべきこともたくさん詰まっている作品になっていますので、お子さんは勿論の事、大人の方にも楽しんで頂けると思っています。ぜひ、楽しみにして頂きたいです」とメッセージを寄せている。昨年12月の東宝ラインアップ発表会で、映画化が発表となったものの、その全貌はベールに包まれたままだった本作。そんな中今回、興味をかきたてられるふしぎ駄菓子が並んだ店で、飼い猫・墨丸を抱いて立つ紅子が微笑むビジュアルが到着。また映像では、「銭天堂」へ続く路地へ迷い込んだ男の子の姿から、子どもたちの素朴だけど切実な願いに合った、とっておきのふしぎ駄菓子が登場。ラストには、意味深に微笑む紅子が観られる。なお、監督は 『リング』『スマホを落としただけなのに』シリーズの中田秀夫、脚本は、『若おかみは小学生!』『きみの色』の吉田玲子が務める。『映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」』は12月13日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月06日高橋文哉主演で、「クロサギ」「正直不動産」の作者・夏原武のデビュー作「伝説の頭(ヘッド) 翔」を実写ドラマ化。カリスマヤンキーといじめられっ子が入れ替わるヤンキー青春ドラマで初の一人二役に挑む。本作は、多くの実写化漫画の原案で知られる夏原武の原作デビュー作として、2003年~2005年に「週刊少年マガジン」(講談社刊)にて連載され人気を博した作品の初実写化。1,000人を超えるヤンキーたちを従える不良チーム「グランドクロス」を束ねる伝説の頭・伊集院翔。かたや、クラスでもまったく存在感がなく、スクールカースト最下層の山田達人。この2人が偶然に出会い、容姿がソックリだったためにある日、人生を交換することに!?いじめられるだけの人生から、不良たちがこぞって頭を下げるリーダー・翔としての人生を歩むことになった達人…。まさに、周囲にバレたら一巻の終わりの、究極のミッション・インポッシブルドラマ。果たして達人は、“ニセモノ”だとバレずに、喧嘩三昧のヤンキーとしてのタフな毎日を過ごすことはできるのか!?■高橋文哉が一人二役に挑み、“最強と最弱”を演じ分ける伝説の頭・伊集院翔と万年パシリ・山田達人という一人二役には、いま最も勢いのある人気俳優・高橋文哉が挑む。「仮面ライダーゼロワン」(2019年)以来のテレビ朝日連続ドラマ主演となる高橋さん。近年は「フェルマーの料理」などの話題のドラマから、『からかい上手の高木さん』(5月31日公開)、『ブルーピリオド』(8月9日公開)、『あの人が消えた』(9月20日公開)などの注目の映画にも出演。そんな高橋さんは本作への主演が決まった際の心境を「驚きました(笑)」と言いながらも、「すごく嬉しかったです。8つ上に兄がいるのですが、兄が原作の大ファンで漫画を全巻持っていたので、その影響で僕も読んだことがありました。ですので、誰よりも先に、兄に主演が決まったことを報告して、喜びを分かち合いました」と語る。高橋文哉初の一人二役、初のヤンキー役、初のコメディ作品と、高橋さんにとって初めて尽くしとなった今作だが、「僕のこれまでとは違った一面を見ていただけるよう頑張ります」と意気込む。かねてから本格的なヤンキー作品への出演を熱望していただけあり、髪を金髪に染め上げて伝説の男・翔を演じることは、夢がかなった結果に。「髪の毛も金髪にし、短ラン・太いズボンの学生服を着れば、自分が強くなったような気になります!」とコメント。そんな翔と人生を入れ替えることになる、いじめられっ子のアイドルオタク・達人については「監督から『“バレたら死ぬ”と思って達人を演じてほしい』という言葉をいただき、それがすごく腑に落ちて、演じるのがより楽しみになりました」とコメント。翔と相反する達人のビジュアルは、近日解禁される。さらに、「仮面ライダーゼロワン」のころは「当時は右も左もわからなかった」と回想する高橋さん。「そんな中で、初主演を務め、本当に0から1を作っていただいた…まさしく俳優・高橋文哉の『ゼロワン』を作っていただいたという恩を感じています。こうして、テレビ朝日さんの連続ドラマに主演として帰ってこられて、少し恩返しできているのかな?という気持ちがあります」と並々ならぬ思いで今作に向き合っていることを明かしている。■「まるで違う感動と喜び」原作者・夏原武は実写ドラマ化に歓喜原作の夏原氏は「思い入れの深い作品でもあり、今回ドラマ化されることには、他作品のメディア化とはまるで違う感動と喜びがあります」と、デビュー作の実写化に感慨深い様子。「一番楽しみにしているのは、間違いなく私です」と期待を寄せてコメント。原作の漫画を担当した刃森尊も「放映されるのが、とっても楽しみです。テレビの前に正座して待機しています」とオンエアを心待ちにしている様子。脚本は、「プロミス・シンデレラ」「波よ聞いてくれ」などで知られる古家和尚が担当。監督には、住田崇(「架空OL日記」「波よ聞いてくれ」)、近藤啓介(「直ちゃんは小学五年生」「婚活探偵」)、植田尚(「特命係長 只野仁」「まだ結婚できない男」)といった猛者たちが名を連ねる。ヤンキードラマに“入れ替わり”という特殊な設定で、他作品とはまた違ったエンターテインメントに仕上がりそうだ。「伝説の頭(ヘッド) 翔」は7月、毎週金曜23時15分~テレビ朝日系にて放送(※一部地域を除く)。(シネマカフェ編集部)
2024年05月29日ディズニーのアニメ映画『モアナと伝説の海』が実写化されることが発表されてから、約1年が経った。アニメ版でマウイの声を担当し、実写版でも同役を演じるドウェイン・ジョンソンが、実写版の進捗状況についてインスタグラムで報告。今秋、製作がスタートすることを明らかにした。なお、ドウェインは本作で自身の製作会社を通じてプロデューサーも務めている。2日前、インスタグラムにアニメ版で歌った「俺のおかげさ(You’re Welcome)」の再録音を行っている動画を投稿したドウェインは、「才能豊かなプロのアーティストや映画製作者たちとのクールな一日!」とご機嫌だった。昨日は、『モアナ』のチームにサプライズで誕生日を祝ってもらった瞬間の動画もアップ。ある部屋に入ってきたドウェインが、ボーカル・スーパーバイザーのアレックス・ラカモイレのピアノ演奏と共に、「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」を歌うチームメンバーたちに温かく迎えられるというもの。本作のメガホンを取るトミー・ケイル監督の姿もあった。感動したドウェインは「本当にありがとう。みんな大好きだ」と感謝を述べ、終始満面の笑みを浮かべていた。実写版『モアナと伝説の海』は2026年公開予定。(賀来比呂美)■関連作品:モアナと伝説の海 2017年3月10日より全国にて公開© 2016 Disney. All Rights Reserved.
2024年05月28日映画『宝島』が2025年に公開。原作は真藤順丈による直木賞小説『宝島』で、大友啓史が監督を務め実写映画化する。『宝島』とは?真藤順丈による小説『宝島』は、2018年下半期を対象にした第160回直木賞に選出された作品。舞台となるのは沖縄。まだ沖縄がアメリカだった戦後、全てを失った中で、米軍から物資を盗み住民らに分け与える「戦果アギヤー」という若者たちがいた。オン、グスク、ヤマコ、レイらメンバーはいつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る。その中心人物オンが「予定外の戦果」を手に入れ、突然消息を絶つ...…という本格ミステリーから始まる。混沌とした時代を駆け抜ける若者”戦果アギヤー”『宝島』は、混沌とした時代を全力で駆け抜けた若者たち‟戦果アギヤー“の姿、グスク、ヤマコ、レイと別々の道に進んでいった若者たちの物語を青春、恋愛、冒険とジャンルミックスに、そして史実も配置しながら繋いでいく。圧倒的熱量と壮大なスケールで描く、エンタテインメント作品に仕上がっている。『宝島』登場人物「戦果アギヤー」のメンバーであるグスク、ヤマコ、レイは想いを胸に、憧れの存在オンの失踪の謎を追う。グスク...妻夫木聡警察官。一縷の望みにしがみつきつつ、英雄オンの痕跡を追う。ヤマコ...広瀬すず小学校の教師。恋人オンの帰りを信じて待ち続ける。オンがいなくなり、喪失感を抱えながらも、人に愛情を与えたくましい生きる。レイ...窪田正孝オンの弟。ヤクザになった。消えた兄の影を追い続ける。オン...永山瑛太‟戦果アギヤー“のリーダー的な存在。全てを懸けて臨んだ米軍基地への襲撃の夜、「予定外の戦果」を手に入れ、突然消息を絶つ。20年の歳月を経て明らかになる、オンの衝撃の真実とは?主要キャラクターに妻夫木聡、広瀬すずら主人公グスク役は、沖縄を舞台にした『涙そうそう』でも主演を務めた妻夫木聡、オンの帰りを信じるヤマコ役は広瀬すず、弟レイ役は『るろうに剣心』、『東京喰種 トーキョーグール』の窪田正孝、オン役は永山瑛太がそれぞれ演じる。妻夫木聡(グスク役)コメント「沖縄には、未だ続いている問題がたくさんあります。みんなの言葉にならない声を芝居に変えて伝えていくことが、この作品に導かれた僕の使命。この『宝島』をただの映画で終わらせたくありません。人の心を突き動かすことは容易ではありませんが、今を生きる私たちがどうあるべきか、どう生きていくのか、一緒に考えていきたいです」広瀬すず(ヤマコ役)コメント「大友監督が、この作品では太陽でいてほしいと仰ってくださったのがストレートに自分に届き、ヤマコはみんなの希望になっていいんだと、全力で演じたいと思いました」窪田正孝(レイ役)コメント「脚本の壮大さに驚き、とてつもない大作になると確信した一方、戦争という暴力で蝕まれた琉球の魂の癒やしに、『宝島』が少しでも繋がっていくことを深く願っています」永山瑛太(オン役)コメント「大友監督の作品への大きな愛と覚悟を傍で強く感じています。そして妻夫木聡さん、広瀬すずさん、窪田正孝さん、という絶対的に信頼できる役者さんと共に、戦後の沖縄で、彼らが未来をしっかりと見据えて力強く生きた証を作品の中で残せるよう、身も心も大友組に捧げたいと思いました」真藤順丈(原作者)コメント「作り手として羨望や嫉妬をおぼえるほどのとめどない現場の熱が、おなじ地平の、おなじ方向へと向かっている。この作品ならきっと、沖縄人たちが死に物狂いで獲得してきたもの、払われた犠牲、暗闇の奥から差しだしてくれている祈りの手を、映画という形でつかみ返してくれるはずです」監督は大友啓史 - 戦後沖縄の20年と真正面から向き合う監督は『るろうに剣心』シリーズや、沖縄が舞台の連続テレビ小説「ちゅらさん」などを手掛けてきた大友啓史。大友は『宝島』について、「私たちが記憶の底で、遺伝子の隅々まで忘れてはいけない物語が確実に存在する。戦後の沖縄を舞台に描かれる「宝島」は、まさにそんな類の物語」「諦めるな、何が何でも生きろと、全ての人に問いかけているかのような作品」と語る。作品詳細映画『宝島」公開日:2025年原作:真藤順丈「宝島」(講談社文庫)監督:大友啓史出演:妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太配給:東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2024年05月25日真藤順丈による小説『宝島』が実写映画化されることが決定し、併せて、ティザービジュアルと特報が公開された。『宝島』は、戦後沖縄を舞台に史実に記されない真実を描き、第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞を受賞し三冠に輝いた作品。真藤は7年間という期間をかけ、「この小説で世界を変えるつもりで書いた」とコメントしている。監督を務めるのは、『るろうに剣心』シリーズで知られる大友啓史。大友はNHKに在籍中、連続テレビ小説『ちゅらさん』で沖縄を撮影してきたが、原作に惚れこみ映像化を熱望した今作で、戦後沖縄の20年と真正面から向き合った。「時代はいつしか平成から令和に変わったけれど、それでも私たちが記憶の底で、遺伝子の隅々まで忘れてはいけない物語が確実に存在する。戦後の沖縄を舞台に描かれる『宝島』は、まさにそんな類の物語だ。蛮勇にも近いこの冒険に集まってくれた俳優・スタッフたちと力を合わせ、多くの人に希望と勇気を感じていただけるような、そんな作品を粘り強く作りあげたい」と大友は覚悟を語る。沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。その中心にいるのは、いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のオン、グスク、ヤマコ、レイ。その中でも、英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオンだった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは「予定外の戦果」を手に入れ、突然消息を絶つ。残された3人はやがて、警察官、小学校の先生、ヤクザになり、それぞれの想いを胸にオンの失踪の謎を追うが──。警察官になり、英雄オンの痕跡を追う親友グスク役には妻夫木聡。本作の主演を務めるにあたり、「再びコザを舞台にしたこの作品でグスクを演じることに運命を感じています。沖縄には、未だ続いている問題がたくさんあります。みんなの言葉にならない声を芝居に変えて伝えていくことが、この作品に導かれた僕の使命だと思っています。映画という枠を超えてひとつになれる、この映画にはその力があると信じています。最後まで覚悟を持ってみんなで突き進んで行きたいと思います」と熱い想いを込める。小学校の教師になり、恋人オンの帰りを信じて待ち続けるヤマコ役には広瀬すず。大きな喪失感を抱えながらも、人に愛情を与え逞しく生きる役どころに「監督が『この作品では太陽でいてほしい』と仰ってくださったのがストレートに自分に届き、ヤマコはみんなの希望になっていいんだと、全力で演じたいと思いました。エネルギーを吸い取られるほどのチームの熱量は、映画にそのまま映るような気がしていて、私自身も既に完成が楽しみです」と決意と期待を覗かせる。そして、消えた兄の影を追い求め、ヤクザになる弟レイ役は窪田正孝が演じる。2012年『るろうに剣心』以来12年ぶりとなる大友組に「情熱の絶えない大友監督が描く『宝島』は、どんな情景、感情の色彩をしているのか、現地で体感できることが楽しみです。共演者も熟練された実力者の方ばかりなので氣を引き締め精進し、現場で生まれる芝居、その変容を楽しみながら、『宝島』の一部になれたらと思っています」と意気込みを語る。島中が憧れ慕う英雄オン役には永山瑛太がキャスティングされ、「妻夫木聡さん、広瀬すずさん、窪田正孝さん、という絶対的に信頼できる役者さんと共に、戦後の沖縄で、彼らが未来をしっかりと見据えて力強く生きた証を作品の中で残せるよう、身も心も大友組に捧げたいと思いました」と決意を語る。また、本作はハリウッドに拠点を置くLUKA Productions Internationalが製作に参加しており、企画プロデューサーの五十嵐真志は「素晴らしい原作に出会い、大友監督と一緒に是非映画化したいと、時間をかけて準備をしてきました。当時アメリカの統治下だった戦後の沖縄を描く、スケールの大きな作品のため、アメリカとの共同製作という体勢で臨みます」と海外展開も視野に語る。今年2月に沖縄でクランクインした本作は、豪華キャスト&スタッフの圧倒的熱量をのせ、約2カ月間に及ぶ沖縄での撮影を終了。現在は、関東や和歌山県などでクライマックスシーンの撮影に入っており、来月6月にクランクアップ予定。公開は2025年となる。<キャスト・スタッフ コメント全文>■妻夫木聡(グスク役)この作品のために長い間準備をしてきました。コロナで延期もあり、途中もう無理かもしれないと思う時もありましたが、まさに『宝島』の主人公たちと同じように一縷の望みにしがみついて、監督、スタッフ、キャストと共にようやくここまで来ました。満を持して、今撮影に挑めていることに、この上ない幸福感を毎日噛み締めております。映画 『涙そうそう』でも、このコザという街が舞台でした。あの素晴らしい出会いから18年、再びコザを舞台にしたこの作品でグスクを演じることに運命を感じています。沖縄には、未だ続いている問題がたくさんあります。みんなの言葉にならない声を芝居に変えて伝えていくことが、この作品に導かれた僕の使命だと思っています。僕はこの『宝島』をただの映画で終わらせたくありません。人の心を突き動かすことは容易ではありませんが、今を生きる私たちがどうあるべきか、どう生きていくのか、一緒に考えていきたい。映画という枠を超えてひとつになれる、この映画にはその力があると信じています。最後まで覚悟を持ってみんなで突き進んで行きたいと思います。■広瀬すず(ヤマコ役)脚本を初めて読んだとき、こりゃ大変だぞと思いました。スケールが大きく、言葉の掛け合いや感情のぶつかり合いなど、現場でどんな空気が生まれるのか楽しみでした。またクランクインの前に監督が「この作品では太陽でいてほしい」と仰ってくださったのがストレートに自分に届き、ヤマコはみんなの希望になっていいんだと、全力で演じたいと思いました。まだ撮影の半ばですが、これまで、監督が本当にわかりやすく興奮されてる姿をたくさん見て、元気を貰えています。段取りから監督・キャストが話し合って作り上げていくシーンたちはとても濃厚で、地方に長くいた事もあって、みんな家族のような温かさと、信頼が生まれている現場です。お芝居に没頭できるような環境を作ってくださってとても居心地がいいです。エネルギーを吸い取られるほどのチームの熱量は、映画にそのまま映るような気がしていて、私自身も既に完成が楽しみです。まだまだ撮影はありますが、身を引き締めて向き合いたいなと思います。■窪田正孝(レイ役)アメリカの統治により全てが支配下となった沖縄で、英雄と呼ばれた偉大な男を兄にもつ弟、レイを演じます。脚本の壮大さに驚き、とてつもない大作になると確信した一方、戦争という暴力で蝕まれた琉球の魂の癒やしに、この映画が少しでも繋がっていくことを深く願っています。情熱の絶えない大友監督が描く『宝島』は、どんな情景、感情の色彩をしているのか、現地で体感できることが楽しみです。共演者も熟練された実力者の方ばかりなので氣を引き締め精進し、現場で生まれる芝居、その変容を楽しみながら、『宝島』の一部になれたらと思っています。■永山瑛太(オン役)大友監督の作品への大きな愛と覚悟を傍で強く感じています。そして妻夫木聡さん、広瀬すずさん、窪田正孝さん、という絶対的に信頼できる役者さんと共に、戦後の沖縄で、彼らが未来をしっかりと見据えて力強く生きた証を作品の中で残せるよう、身も心も大友組に捧げたいと思いました。昨今の生きづらさみたいなものや、どこにぶつけたらいいか分からない熱量のようなものを、この『宝島』のオンを通して全身全霊で出し切りたいと思います。■大友啓史(監督)「諦めるな、何が何でも生きろ」と、全ての人の背中に向けて、そう問いかけているかのような。原作を初めて読んだ時に浴びた熱量の渦、その火照りが未だ冷めずにいる。映像化を志して既に数年。準備を続ける中でコロナ禍に襲われ、何度も立ち止まり。その都度僕は、原作から受け止めたメッセージを自分に言い聞かせ、それを胸の奥で噛み締めながら前に進んできた。「諦めるな、生きろ」と。時代はいつしか平成から令和に変わったけれど、それでも私たちが記憶の底で、遺伝子の隅々まで忘れてはいけない物語が確実に存在する。戦後の沖縄を舞台に描かれる『宝島』は、まさにそんな類の物語だ。蛮勇にも近いこの冒険に集まってくれた俳優・スタッフたちと力を合わせ、多くの人に希望と勇気を感じていただけるような、そんな作品を粘り強く作りあげたい。そして、グスク、レイ、ヤマコ、オン等劇中の魅力的な登場人物たちと共に、熱気あふれるあの時代を最後まで全力で駆け抜けたい、そう思います。■真藤順丈(原作者)あらゆる近現代の物語は〝沖縄〟に通じる──そう信じてコザのセンター通りでほぼ路上生活を送りながら構想を固めていたころは、本作を映像化しようという蛮勇がこの国の映画界に残っているとは思ってもみなかった。たくさんのご厚意にあずかって、沖縄のロケやスタジオ撮影を訪ねる機会に恵まれたが、そこでさらに確信を深めることができた。大友啓史監督を始めとする傑れたスタッフや俳優陣が立ち働く現場には、戦後日本の〝青春時代〟ともいえる『宝島』の時代が現前していた。現場の袖には当時の資料写真が配され、美術や装飾によって風景は時間をさかのぼり、照明がほの暗い世相の陰と陽をさばき、モブのひとりにまで注がれる演出のはざまを自在にカメラの目が抜けていく。ぶっちゃけ作り手として羨望や嫉妬をおぼえるほどの(この現場でぼくが『宝島』を撮りたいとすら願った。S・キングの『シャイニング』になりそうだから止めておくけど)とめどない現場の熱が、おなじ地平の、おなじ方向へと向かっている。この作品ならきっと、沖縄人たちが死に物狂いで獲得してきたもの、払われた犠牲、暗闇の奥から差しだしてくれている祈りの手を、映画という形でつかみ返してくれるはずだ。なおかつ、凋落するエンタメ産業にひとつの革新的な〝解〟をも示してくれるだろう。以上、原作者のひいき目抜きには語れませんけどね、これはとんでもないところまで到達する邦画になる。ひとりの映画ファンとして上映館で「あきさみよう!」とわななくような昂揚と歓喜をおぼえる日を心待ちにしています。『宝島』特報<作品情報>『宝島』2025年公開公式サイト:「宝島」製作委員会
2024年05月22日妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太らを迎え、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が戦後沖縄を舞台にした小説「宝島」をアメリカとの共同製作で実写映画化、超特報が解禁された。原作は、戦後沖縄を舞台に、史実に記されない真実を描ききった真藤順丈による同名傑作小説。真藤氏は7年間という期間をかけ、「この小説で世界を変えるつもりで書いた」と熱く語る。平和な時代を生きる私たちに、“生きている感情を取り戻せ!”と訴えかけるような圧倒的熱量で描かれた本作は、第160回直木賞に審査委員から満場一致で選ばれ、さらに第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞を受賞、栄えある三冠に輝いた。実写映画化の監督を務めるのは、『るろうに剣心』シリーズや『レジェンド&バタフライ』など、時代劇からアクション、SF、ドラマ、ミステリーやファンタジーまで、常に新たな挑戦をし続ける大友啓史。大友監督はNHKに在籍中、連続テレビ小説「ちゅらさん」で沖縄を撮影したが、原作に惚れこみ映像化を熱望した今作で、戦後沖縄の20年と真正面から向き合うことになる。「時代はいつしか平成から令和に変わったけれど、それでも私たちが記憶の底で、遺伝子の隅々まで忘れてはいけない物語が確実に存在する。戦後の沖縄を舞台に描かれる『宝島』は、まさにそんな類の物語だ。蛮勇にも近いこの冒険に集まってくれた俳優・スタッフたちと力を合わせ、多くの人に希望と勇気を感じていただけるような、そんな作品を粘り強く作りあげたい」と大友監督は覚悟を語る。妻夫木聡が主演広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太ら日本映画界を牽引する豪華俳優陣が集結全てが失われた戦後沖縄。混沌とした時代を全力で駆け抜けた“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちの姿を、圧倒的熱量と壮大なスケールで描く、超弩級エンターテインメントとなる本作。沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える、“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。その中心にいるのは、いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼なじみのオン、グスク、ヤマコ、レイ。その中でも英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオンだった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは「予定外の戦果」を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人はやがて警察官、小学校の先生、ヤクザになり、それぞれの想いを胸に、憧れの存在オンの失踪の謎を追うが――。警察官になり、英雄オンの痕跡を追う親友グスク役には妻夫木聡。本作の主演を務めるにあたり、「(映画『涙そうそう』以来)再びコザを舞台にしたこの作品でグスクを演じることに運命を感じています。沖縄には、未だ続いている問題がたくさんあります。みんなの言葉にならない声を芝居に変えて伝えていくことが、この作品に導かれた僕の使命だと思っています。映画という枠を超えて一つになれる、この映画にはその力があると信じています。最後まで覚悟を持ってみんなで突き進んで行きたいと思います」と熱い想いを込める。小学校の教師になり、恋人オンの帰りを信じて待ち続けるヤマコ役には広瀬すず。大きな喪失感を抱えながらも、人に愛情を与え逞しく生きる役どころに「監督が『この作品では太陽でいてほしい』と仰ってくださったのがストレートに自分に届き、ヤマコはみんなの希望になっていいんだと、全力で演じたいと思いました。エネルギーを吸い取られるほどのチームの熱量は、映画にそのまま映るような気がしていて、私自身も既に完成が楽しみです」と決意と期待を覗かせた。そして消えた兄の影を追い求め、ヤクザになる弟レイ役は窪田正孝が演じる。2012年『るろうに剣心』以来12年ぶりとなる大友組に、「情熱の絶えない大友監督が描く『宝島』は、どんな情景、感情の色彩をしているのか、現地で体感できることが楽しみです。共演者も熟練された実力者の方ばかりなので氣を引き締め精進し、現場で生まれる芝居、その変容を楽しみながら、『宝島』の一部になれたらと思っています」と意気込みを語る。そして20年の歳月を経て明かされる、オンの衝撃の真実…。島中が憧れ慕う英雄オン役には永山瑛太がキャスティングされた。「妻夫木聡さん、広瀬すずさん、窪田正孝さん、という絶対的に信頼できる役者さんと共に、戦後の沖縄で、彼らが未来をしっかりと見据えて力強く生きた証を作品の中で残せるよう、身も心も大友組に捧げたいと思いました」と決意を語る。また本作は、ハリウッドに拠点を置く「LUKA Productions International」も製作に参加しており、企画プロデューサーの五十嵐真志は「素晴らしい原作に出会い、大友監督と一緒に是非映画化したいと、時間をかけて準備をしてきました。当時アメリカの統治下だった戦後の沖縄を描く、スケールの大きな作品のため、アメリカとの共同製作という体勢で臨みます」と海外展開も視野に語る。原作者の真藤氏は、「本作を映像化しようという蛮勇がこの国の映画界に残っているとは思ってもみなかった」と語り、「とめどない現場の熱が、おなじ地平の、おなじ方向へと向かっている。この作品ならきっと、沖縄人たちが死に物狂いで獲得してきたもの、払われた犠牲、暗闇の奥から差しだしてくれている祈りの手を、映画という形でつかみ返してくれるはず」と期待を寄せる。今年2月に沖縄でクランクインした本作は、約2か月間に及ぶ沖縄での撮影を終了。現在は関東や和歌山県などで大規模なクライマックスシーンの撮影に入っており、来月6月にクランクアップを予定。2025年に公開される。コメント全文◆妻夫木聡(グスク役)◆この作品のために長い間準備をしてきました。コロナで延期もあり、途中もう無理かもしれないと思う時もありましたが、まさに『宝島』の主人公たちと同じように一縷の望みにしがみついて、監督、スタッフ、キャストと共にようやくここまで来ました。満を持して、今撮影に挑めていることに、この上ない幸福感を毎日噛み締めております。映画『涙そうそう』でも、このコザという街が舞台でした。あの素晴らしい出会いから18年、再びコザを舞台にしたこの作品でグスクを演じることに運命を感じています。沖縄には、未だ続いている問題がたくさんあります。みんなの言葉にならない声を芝居に変えて伝えていくことが、この作品に導かれた僕の使命だと思っています。僕はこの『宝島』をただの映画で終わらせたくありません。人の心を突き動かすことは容易ではありませんが、今を生きる私たちがどうあるべきか、どう生きていくのか、一緒に考えていきたい。映画という枠を超えて一つになれる、この映画にはその力があると信じています。最後まで覚悟を持ってみんなで突き進んで行きたいと思います。◆広瀬すず(ヤマコ役)◆脚本を初めて読んだとき、こりゃ大変だぞと思いました。スケールが大きく、言葉の掛け合いや感情のぶつかり合いなど、現場でどんな空気が生まれるのか楽しみでした。またクランクインの前に監督が「この作品では太陽でいてほしい」と仰ってくださったのがストレートに自分に届き、ヤマコはみんなの希望になっていいんだと、全力で演じたいと思いました。まだ撮影の半ばですが、これまで、監督が本当にわかりやすく興奮されてる姿をたくさん見て、元気を貰えています。段取りから監督・キャストが話し合って作り上げていくシーン達はとても濃厚で、地方に長くいた事もあって、みんな家族のような温かさと、信頼が生まれている現場です。お芝居に没頭できるような環境を作ってくださってとても居心地がいいです。エネルギーを吸い取られるほどのチームの熱量は、映画にそのまま映るような気がしていて、私自身も既に完成が楽しみです。まだまだ撮影はありますが、身を引き締めて向き合いたいなと思います。◆窪田正孝(レイ役)◆アメリカの統治により全てが支配下となった沖縄で、英雄と呼ばれた偉大な男を兄にもつ弟、レイを演じます。脚本の壮大さに驚き、とてつもない大作になると確信した一方、戦争という暴力で蝕まれた琉球の魂の癒やしに、この映画が少しでも繋がっていくことを深く願っています。情熱の絶えない大友監督が描く『宝島』は、どんな情景、感情の色彩をしているのか、現地で体感できることが楽しみです。共演者も熟練された実力者の方ばかりなので氣を引き締め精進し、現場で生まれる芝居、その変容を楽しみながら、『宝島』の一部になれたらと思っています。◆永山瑛太(オン役)◆大友監督の作品への大きな愛と覚悟を傍で強く感じています。そして妻夫木聡さん、広瀬すずさん、窪田正孝さん、という絶対的に信頼できる役者さんと共に、戦後の沖縄で、彼らが未来をしっかりと見据えて力強く生きた証を作品の中で残せるよう、身も心も大友組に捧げたいと思いました。昨今の生きづらさみたいなものや、どこにぶつけたらいいか分からない熱量のようなものを、この『宝島』のオンを通して全身全霊で出し切りたいと思います。◆大友啓史(監督)◆「諦めるな、何が何でも生きろ」と、全ての人の背中に向けて、そう問いかけているかのような。原作を初めて読んだ時に浴びた熱量の渦、その火照りが未だ冷めずにいる。映像化を志して既に数年。準備を続ける中でコロナ禍に襲われ、何度も立ち止まり。その都度僕は、原作から受け止めたメッセージを自分に言い聞かせ、それを胸の奥で噛み締めながら前に進んできた。「諦めるな、生きろ」と。時代はいつしか平成から令和に変わったけれど、それでも私たちが記憶の底で、遺伝子の隅々まで忘れてはいけない物語が確実に存在する。戦後の沖縄を舞台に描かれる「宝島」は、まさにそんな類の物語だ。蛮勇にも近いこの冒険に集まってくれた俳優・スタッフたちと力を合わせ、多くの人に希望と勇気を感じていただけるような、そんな作品を粘り強く作りあげたい。そして、グスク、レイ、ヤマコ、オン等劇中の魅力的な登場人物たちと共に、熱気あふれるあの時代を最後まで全力で駆け抜けたい、そう思います。◆真藤順丈(原作者)◆あらゆる近現代の物語は“沖縄”に通じる――そう信じてコザのセンター通りでほぼ路上生活を送りながら構想を固めていたころは、本作を映像化しようという蛮勇がこの国の映画界に残っているとは思ってもみなかった。たくさんのご厚意にあずかって、沖縄のロケやスタジオ撮影を訪ねる機会に恵まれたが、そこでさらに確信を深めることができた。大友啓史監督を始めとする傑すぐれたスタッフや俳優陣が立ち働く現場には、戦後日本の“青春時代”ともいえる『宝島』の時代が現前していた。現場の袖には当時の資料写真が配され、美術や装飾によって風景は時間をさかのぼり、照明がほの暗い世相の陰と陽をさばき、モブの一人にまで注がれる演出のはざまを自在にカメラの目が抜けていく。ぶっちゃけ作り手として羨望や嫉妬をおぼえるほどの(この現場でぼくが『宝島』を撮りたいとすら願った。S・キングの『シャイニング』になりそうだから止めておくけど)とめどない現場の熱が、おなじ地平の、おなじ方向へと向かっている。この作品ならきっと、沖縄人たちが死に物狂いで獲得してきたもの、払われた犠牲、暗闇の奥から差しだしてくれている祈りの手を、映画という形でつかみ返してくれるはずだ。なおかつ、凋落するエンタメ産業にひとつの革新的な“解”をも示してくれるだろう。以上、原作者のひいき目抜きには語れませんけどね、これはとんでもないところまで到達する邦画になる。一人の映画ファンとして上映館で「あきさみよう!」とわななくような昂揚と歓喜をおぼえる日を心待ちにしています。『宝島』は2025年、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:宝島(2025) 2025年公開予定©2025「宝島」製作委員会
2024年05月22日映画『お嬢と番犬くん』が2025年春に公開。福本莉子とジェシー(SixTONES)がW主演を務める。極道×青春ラブコメディ『お嬢と番犬くん』実写映画化映画『お嬢と番犬くん』は、2018年12月より『別冊フレンド』にて連載されアニメ化もされた、はつはる原作の同名漫画を実写化した作品だ。ヒロインは極道一家の孫娘・瀬名垣一咲(せながきいさく)。平凡な青春を夢見る一咲の高校入学と同時に、若頭の宇藤啓弥が年齢を詐称して同じ高校に入学し、一咲を守るため奮闘する姿を描いた“極道×青春”の異色なラブコメディとなっている。福本莉子&ジェシーのw主演主人公・瀬名垣一咲を演じるのは、福本莉子。ヒロインを務めた『今夜、世界からこの恋が消えても』や『思い、思われ、ふり、ふられ』といった恋愛映画や、『ディア・ファミリー』など数々の映画作品に出演している。一方、瀬名垣組の若頭・宇藤啓弥に扮するのは、男性アイドルグループ・SixTONESのメンバーでもあるジェシー。映画『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室』やドラマ『新空港占拠』など、役者としても活躍を見せる。主人公・瀬名垣一咲…福本莉子高校1年生。瀬名垣組の組長の孫であることを隠し「フツーに友達を作ってフツーに恋をする」を目標に高校へ入学するが、世話役かつ瀬名垣組若頭の啓弥に翻弄される。主人公・宇藤啓弥…ジェシー瀬名垣組の若頭。一咲の“番犬”として、高校生になりすまし裏口入学。悪い男や危険から一咲を守るためなら手段を選ばない。映画『お嬢と番犬くん』あらすじ幼い頃に両親を亡くし、瀬名垣組組長である祖父に引き取られ育った瀬名垣一咲は、“極道一家の孫”という立場から孤立し、友達ができなかったトラウマを持つ。そんな一咲は、高校入学を機に「今度こそヤクザの孫であることを隠して、普通の友達を作り恋をする!」と決意。ところが、瀬名垣組の若頭で、一咲の世話役でもある宇藤啓弥が年齢を詐称して同じ高校に裏口入学!過保護すぎる啓弥は、一咲の“番犬”としてボディガードをすると宣言。一咲はそんな啓弥に慌てふためきつつも、憧れの高校生活を守ろうと、自分と啓弥の出自を隠して奔走する。一咲はフツーの青春を送ることができるのか!?【作品詳細】映画『お嬢と番犬くん』公開日:2025年春監督:小林啓一脚本:政池洋佑出演:福本莉子、ジェシー© 2025「お嬢と番犬くん」製作委員会
2024年05月19日中村光のギャグ漫画「聖☆おにいさん」が、松山ケンイチ×染谷将太主演で初の実写映画化が決定。『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』として、年の瀬に地球上最も有名な神様仏様がスクリーンへ降臨する。広い宇宙の数あるひとつ、燦然と輝く命の星、地球。世紀末を無事乗り越えた神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダは、日本の四季折々を感じながら下界で密やかにバカンスを楽しんでいた。東京・立川にある風呂なし6畳一間のアパートをシェアし、ふたり暮らし。アイスを分け合ったり、近所の商店街で福引きを楽しんだり、お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成したり。ゆるーい日常を過ごす2人の元にある日、招かれざる客が訪れ、衝撃の事実が伝えられる。やがてそれは、世界の命運を左右する<神×仏×天使×悪魔>が入り乱れる予測不可能な“聖戦”へと繋がっていく――。<神の子イエス>と<仏の悟りを開いたブッダ>が東京・立川の風呂なし6畳一間アパートでふたり暮らしをしながら、下界でバカンスを満喫している日常を描く、原作累計発行部数1,700万部を超える「聖☆おにいさん」。今回は、ゆるい日常を描くショートストーリーとは異なる、劇場映画化のために中村さんが描いた原作エピソード、「聖☆おにいさん」史上初となる壮大な長編シリーズ「スクリーンへの長い途(みち)」の完全実写化。長髪、髭、茨の冠がトレードマークで、下界でのバカンスを奔放に楽しむイエスをコミカルに演じる松山さんは、「今回は部屋から出て色々やります!そして色々な魅力的なキャラクターが登場します!染谷君演じるブッダ(マジブッダ)と僕が演じるイエス(ジョニーデップ似)が下界でバカンスの筈が天上界の神々の思惑に巻き込まれ、壮大なプロジェクトが始動します。彼らが生きていた時代と現代では文明が全く違い、ジェネレーションギャップに臨機応変に対応していく様子は観客の皆さまを必ず笑顔にしていくでしょう!」と今作についてアピール。螺髪、白毫、長い耳たぶがトレードマーク、お金を気にするブッダ役の染谷さんは「スクリーンで繰り広げられる、ゆる~いイエスとブッダの会話。だと思ったら、それだけじゃないのです!映画化用に中村光先生が原作を書いて下さり大スケールでお届けする今作!(イエスとブッダのバカンス感は何も変わっておりません)そして、これは嘘でしょ?ってプロデューサーに言ってしまったほどの豪華キャスト!こんなに有り難さとご利益しかない映画は御座いません」とコメントしている。また、イエスとブッダが仲睦まじく顔を寄せ合っているスーパーティーザービジュアルと、特徴的なポージングを取るイエス&ブッダそれぞれの1ショットビジュアルも公開された。監督は、『銀魂』「今日から俺は!!」シリーズの福田雄一。「巨大ロボットが出てきたり、アクションシーンもあったりで、大人だけではなく、子どもも楽しめる作品になっていると思います。ぜひご家族で観に来ていただきたいです!」と呼びかけた。さらに今回、すでにクランクアップした松山さん、染谷さん、福田監督による特別座談会の映像も到着。作品とお互いへの愛を語っている。『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』は12月20日(金)より全国東宝系にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月09日ベストセラーコミックス『夏目アラタの結婚』が実写映画化。2024年9月6日(金)に公開される。主演は柳楽優弥、監督は堤幸彦が務める。“死刑囚にプロポーズ”からはじまる衝撃の獄中サスペンス漫画、実写映画化原作の漫画『夏目アラタの結婚』は、『医龍-Team Medical Dragon-』など、緻密な人間描写で多岐にわたるテーマを表現してきた乃木坂太郎によるコミックスだ。連続殺人犯の死刑囚にプロポーズすることから始まる“獄中サスペンス”を描く衝撃のストーリーが読者たちの注目を集め、累計発行部数240万部に達するベストセラーに。児童相談所職員の主人公・アラタと死刑囚・真珠が繰り広げる頭脳戦や、二転三転していくストーリー、真珠の“怖かわいい”魅力が読者を惹きつけている。監督は堤幸彦そんな『夏目アラタの結婚』が、待望の映画化。映画『十二人の死にたい子どもたち』をはじめ『イニシエーション・ラブ』、「TRICK」シリーズ、「SPEC」シリーズなどを手掛けてきた堤幸彦が監督を務める。スタイリッシュな映像美とキャラクター描写で熱狂的なファンを生み出してきた堤幸彦が“獄中サスペンス”をどのように描くのか、期待が高まる。劇中では、真珠の弁護士である宮前光一や、アラタが務める児童相談所の先輩の桃山香らが、事件を巡り真珠の言動に翻弄されていく様子が描かれる。アラタのみならず、周囲の人間を巻き込んでいく事件の驚愕の真相、そして真珠に狂わされていく人間たちの姿にも注目だ。柳楽優弥が死刑囚に結婚を申し込む主人公に、ヒロインは黒島結菜主人公の夏目アラタ役を演じるのは、『誰も知らない』や『ガンニバル』、『ゆとりですがなにか インターナショナル』など数々の作品に出演してきた柳楽優弥。物語のカギを握るヒロイン・品川真珠役は、NHK朝ドラ「ちむどんどん」や『十二人の死にたい子どもたち』にも出演した黒島結菜が演じる。主人公・夏目アラタ…柳楽優弥元ヤンキーで児童相談所の職員。日本中を震撼させた連続殺人事件の遺族から相談を受け、死刑囚に会いに行く。消えた遺体を探し出し、事件の真相を探るため、「俺と結婚しようぜ」と真珠に獄中結婚を申し込むが、真珠から翻弄され続けることに。品川真珠(しながわしんじゅ)…黒島結菜“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯であり、22歳の死刑囚。狂気と底知れない恐怖でアラタを翻弄する。笑う時に見える“ガタガタの歯並び”が特徴。なお、黒島結菜は真珠を演じるにあたり、スタッフと共にこの特徴的な歯並びを再現している。宮前光一…中川大志品川真珠の弁護士。二転三転する真珠の供述に愚弄されながらも、真珠の無実を信じ続けている。真珠の中にあるブラックボックスの闇を晴らしてほしいと、アラタに協力を求める。桃山香…丸山礼アラタの先輩の児童相談所職員。アラタの様子を心配しつつ、自身も真珠と接することで翻弄され、次第に心酔していく。大高利郎…立川志らくアラタの行動を注視する児童相談所の所長。桜井健…福士誠治真珠を追い詰める検事。井出茂雄…今野浩喜面会室でのやり取りを見張る刑務官。神波昌治…市村正親控訴審の裁判長。真珠の本心を疑いながら裁判を見守る。主題歌はオリヴィア・ロドリゴ「ヴァンパイア」映画『夏目アラタの結婚』の主題歌は、オリヴィア・ロドリゴが歌う「ヴァンパイア」。第64回グラミー賞で最優秀新人賞を獲得した21歳のアーティスト、オリヴィア・ロドリゴの代表的な楽曲が、死刑囚との獄中結婚からはじまる危ない駆け引きを描く物語を彩る。映画『夏目アラタの結婚』あらすじ“品川ピエロ”の異名で知られ、日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人・品川真珠。死刑囚として収監されている22歳の真珠のもとを訪れた、元ヤンキーで児童相談所の職員である夏目アラタは、突如“獄中結婚”を申し出る。その目的は、真珠に好かれ、消えた遺体を探し出すことだった。毎日1回20分の駆け引きに翻弄されるアラタは、やがて真珠のある言葉に耳を疑う。「ボク、誰も殺してないんだ。」【詳細】映画『夏目アラタの結婚』公開日:2024年9月6日(金)原作:乃木坂太郎『夏目アラタの結婚』(小学館ビッグコミックスペリオール刊)監督:堤幸彦出演:柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼、立川志らく、福士誠治、今野浩喜、平岡祐太、藤間爽子、佐藤二朗、市村正親
2024年04月22日Netflixは直木賞作家・今村翔吾の小説「イクサガミ」シリーズの実写化を発表。この度、主演・プロデューサー・アクションプランナーを担当した岡田准一と藤井道人監督、そして原作者・今村翔吾氏のクロストークが公開された。主演のみならず、初のプロデューサーとして本作に挑む岡田さん。岡田さん自らが「監督は彼以外考えられなかった」と語る藤井監督、そして本作の生みの親である原作者・今村氏が、かつてない挑戦への熱い想いを語り合った。企画の成り立ち――Netflixの高橋信一さんから、岡田准一さんにプロデューサー&主演オファーが届いたのが始まりだったと伺いました。岡田:高橋さんにお声がけいただいたとき、ちょうど僕は役者のキャリアの中で時代劇を軸に据えるパートに入っていて「日本、そして世界でもヒットする時代劇をどう作るか」を考えていました。時代劇にはアクションや人間ドラマ、社会性ほかエンターテインメント要素が豊富にあるため、もっとうまくできるのではと僕個人は感じています。今村先生の小説は時代モノの核を大切にしながらも攻めていくエンタメ性があり、いまの人々も楽しめる作りになっているのが好きで読ませていただいていたため、(映像化に対して)非常に興味を持ちました。そして、自分がプロデューサーとして入るうえで「日本でも世界でも売れる時代劇を若い世代で作る」を目標に掲げました。では、誰に撮っていただくか。僕は藤井道人監督以外は考えられませんでした。『最後まで行く』でご一緒した際、芝居を大切にしながらエンタメ性を追求する素晴らしい才能に感銘を受けたのです。正直、「藤井監督が受けてくれなかったら僕は降ります」という想いでアタックしました。藤井:とても光栄です。僕はこれまで、好き好んで時代劇を観てきた人間ではありません。ただ、自分たちが生きていくうえで絶対に避けては通れないのが“時代”ですし、岡田さんがいてくれるなら面白いものができるのではないかと思い、まず今村さんの原作小説を読ませていただいて「こんなに面白い本があるのか!」と衝撃を受けました。30代が多い僕のチームが本作に携わるのはめちゃくちゃ試練だと思いましたが、この年齢でこんな勝負をできるのはものすごく恵まれていると自覚して、お受けさせていただきました。今村:実は僕も「世界に通用する時代小説」をコンセプトに『イクサガミ』を書いていました。「日本の若い世代、ひいては世界に受け入れられるような、エンタメに振り切った時代小説を書く!」という想いで始めたんです。いまだから言うわけではないのですが、編集者さんと「Netflixさんしか映像化は無理だから、どうか届いてほしい」と話していたので、オファーをいただいた際にはとにかく嬉しかったです。しかも主演が岡田准一さん!執筆中に主人公・愁二郎に岡田さんのイメージを重ねていたので、二重に驚きました。脚本作り/目指すビジョン――原作を読んでいても「どう映像化するんだ!?」と感じましたが、脚本作りはどのように進められたのでしょう。藤井:まず岡田さんと「日本、そしてその先にどう届けるか」を話し合いました。日本人が持っている心や様式美がアクションやエンターテインメントに交じり合うことでその目標が達成できるのではないかと結論付け、日本人としての誇りを大事にして脚本を作ろう、と決めました。その後に今村先生にお話を伺ったのですが、「小説と映像で想いが一緒であれば問題ない。藤井監督たちが思う『イクサガミ』を届けて下さい」という優しい言葉をいただけて、安心して「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながらも自由に書かせていただきました。今村:僕からすると「原作ではこうですがこう変更して大丈夫ですか?」と最大限配慮して下さって、真摯に向き合って下さっているのが伝わってきたので、何の心配もありませんでした。小説を書いた身としても「ここは映像では違う風に表現した方が届きやすいだろうな」と思っていましたし、その見せ方については藤井監督や岡田さんのチームを信じていました。脚本も読ませていただきましたが、率直にすごくよくできていると感じました。小説と変えている部分も、映像ならではの視覚的にハラハラさせる演出が加わっていて面白かったです。岡田:何回本打ち(脚本の打ち合わせ)を行っただろうか……というくらい改稿を重ねましたが、藤井さんが最後に綺麗に直してくれて、どんどんキャラクターに心が通っていきました。海外も視野に入れている以上、キャラクターの作り方もこだわった部分の一つです。日本の時代モノで難しいのは、侍を描くにあたって主従関係が付随することにより「お殿様の部下である武士たちは個性を消す」になってしまいがちなことです。つまり、キャラ立ちを優先しすぎると世界観を破壊しかねないため、どう組み立てていくか。アクションプランナーとしても、原作に最大の敬意を払いながら「今村さんが描こうとしていること」を見失わず、そのうえで映像としての方法論を見つけていくのには頭を悩ませました。――複数のエピソードからなるドラマシリーズですから、そのぶん労力もかかったかと思います。藤井:岡田さんはプロデューサーとして全国各地のロケハンに同行してくださって、ロケ地を一緒に決めて「じゃあここでこういったアクションをしよう」と話すことができました。そのアクションにしても、岡田さんが全部に的確なコンセプトを付けて下さるんです。「ここは混乱を生む場所、ここでは“狩り”をテーマにしよう」といった風に。そうすると目的が明確になってくるんです。シーンやキャラクターに応じたコンセプトを設けて下さるから俳優も演じやすいでしょうし、あの岡田さんがやって下さるからこそ脚本に強度が生まれたのだと感じます。岡田:それを映画3本分のボリュームでやらなければならないわけです。脚本だけでものすごい分量ですし、登場人物も多いなか、それぞれの見せ場もちゃんと拾っていきたいので、アクションプランナーの仕事は脚本段階から始まっていて、各シーンで「こういうことをしたい」ということを提案し、OKが出たものを入れ込んでいただく形をとりました。藤井監督は本質を見失わない強さを持っていて、映像で嘘をつかず、誤魔化さないのが魅力だと感じています。衣装も約300人分以上用意したり、スタッフ含め全員が「いいものを作ろう」という気概で妥協なく、本当に攻める姿勢で臨んでいます。藤井:映像的には、僕たちはいつも通り「感情を撮る」を重視しています。この中で起こっていることはいまの社会にも当てはめられるでしょうし、友情や絆といった守るべきもの・時代の流れの中で失われてしまったものは普遍だと捉えています。「いま自分が心動くものを撮る」を念頭に置きながら、エンターテインメントとして面白いかを研究して作っています。自分は時代劇を勉強してきた人間ではありませんから、専門性という意味では不安があります。でも時代劇に影響を受けつつ、その枠にとどまらない自由度を有したエンターテインメント作品を目指していければ、僕にも面白いものが作れるのではないかと。その考えは、今村先生が「イクサガミ」シリーズで時代小説を開拓してくださったことにも通じるのではないかと個人的には考えています。そして、僕の隣には時代劇の継承者である岡田さんがいてくれる。今村先生と岡田さんという無敵の両翼があるので、僕は自分とチームが信じる”いい仕事”に徹そうと思っています。期待と意気込み――今村先生が楽しみにされているシーンや、注目ポイントはございますか?今村:こんなことを言って無理させたくはないのですが、やっぱり岡田さんのアクションを一刻も早く観てみたいです。「どんな感じになるんだろう」と僕が一番楽しみにしています!岡田:ありがとうございます。いま撮影が始まって3日目(取材日時点)ですが、「チャレンジするってこういうことだよな」と大変さと充実感を味わっています。そもそも出演者だけで292人以上いますから出演者としてもプロデューサー、アクションプランナーとしてもてんてこ舞いではありますが、これまでの「時代モノはこうあるべきだ」という常識を覆すような「攻めるぞ!」という熱量を感じる現場になっています。まずは日本の皆さんに「こんなに凄いものを作れるんだ!」と認めていただけるようなものをしっかり創り上げて、そこから「これを世界に届けようぜ!」と思ってもらえるように邁進したいです。この作品は、僕の身体が無事だったらとんでもない作品になります。藤井:唯一無二の環境を作っていただいているぶん、責任感は伴います。出演者が300人近くいるということは、スタッフも同じだけの人数が関わっているということ。総勢600人以上が現場にいて、それぞれの家族やファンの方にもこの作品が枝葉のように広がっていくと考えると、作品を背負わないといけない感覚も強まります。だからこそ、僕たちは観たことのないものをしっかり届けないといけません。最高のストーリーとキャスト・スタッフ、映像――その全てをアップデートして「日本、そして世界に届く」作品を生み出すことが、今回僕がチャレンジしたいと思った理由でもあります。(取材・文:SYO)Netflixシリーズ「イクサガミ」はNetflixにて世界独占配信予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年04月19日韓国を舞台に描くシリーズ「寄生獣 -ザ・グレイ-」を手掛けたヨン・サンホ監督と、「幽☆遊☆白書」の実写化を実現させた月川翔監督の対談映像がNetflix公式YouTubeにて公開された。岩明均の「寄生獣」(講談社刊)をベースに、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督が実写化した「寄生獣 -ザ・グレイ-」は、4月5日より配信が開始されると、3日間で630万views(※)を記録し、Netflixの週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で1位を獲得。日本を含む世界68か国でTOP10入りを果たした。社会から孤立した女性チョン・スインが主人公で、パラサイトとの共存を描いており、菅田将暉演じる“泉新一”のまさかのサプライズ登場も大きな話題となった。一方、1990年から4年間、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された冨樫義博による伝説的大ヒット漫画を、北村匠海(浦飯幽助)、志尊淳(蔵馬)、本郷奏多(飛影)、上杉柊平(桑原和真)、滝藤賢一(戸愚呂兄)、稲垣吾郎(左京)、綾野剛(戸愚呂弟)らを迎え、かつてないスケールで実写化した「幽☆遊☆白書」。日米グローバルワンチームの制作体制を敷き、細部にまでこだわり抜かれたかつてない映像体験が、配信開始直後から世界中に大きな衝撃を与えていた。両監督は原作のテーマを尊重しつつ、独自の解釈を加えた実写化に挑戦。今回公開された映像では、世界中の観客を対象にしたNetflixでの作品配信は、両監督にとって大きな経験となったことを明かしている。「寄生獣 −ザ・グレイ−」を作り上げる上で、ヨン監督は、「映像化したいという僕の話が、原作者の岩明均さんにも伝わったんですが、思いがけず岩明さんが『新感染』のファンで“そういうことでしたら どうぞ”とお返事を頂いたんです。僕がやりたいストーリーラインを伝えたところ、面白がっていただけて、本格的に動きだしました」と、制作の経緯を明かした。さらに、「物語の内容は別物になってはいますが、大切にしたのは原作が描いているテーマを今回の作品にどう落とし込むか。泉新一とミギーとは異なる共存方法が必要で、悩んだ末に、チョン・スインとハイジは一方が眠っていないともう一方が覚醒できないようにしたんです」と、原作のテーマを引き継ぐことを大事にしながらも、本作ならではの変化を加えたことも告白。本作では、パラサイトの“乗っ取り”により人間の頭や腕が触手と化すなど、VFXを使った撮影や、巨大なオープンセットでワイヤーを使った大規模なアクションシーンが満載。ヨン監督は、「撮影で一番難しかったのは、寄生獣の触手が撮影の時は見えないので、ワイヤーで乗り切る状況が全話通して続くんです。『幽☆遊☆白書』でも、戸愚呂兄などは触手や変身がありますが、それがどんなに大変な作業なのかよく分かります」とVFXを駆使したアクションシーンの撮影での苦悩を共感し合う場面も。月川監督も、“人間界・霊界・魔界という種族の異なる者たちが共存できるのか?”といった実写化のテーマを見出し、物語を紡いでいったと解説。一時はテーマを意識しすぎて話が重くなったそうだが、「子どもの時に読んでたのは、もっと痛快なバトルアクションだったよなと思ったので、とにかくお客さんを楽しませることに舵を切って最後は作っていきましたね」と、“自身の原体験”に回帰したことを告白。作品を鑑賞したヨン監督も「アクションなど、少年マンガが持っているよさが多く入っていてマンガを読んだ時に感じたワクワク感をドラマシリーズでも味わうことができました」と称賛した。さらに月川監督は「“クオリティのために必要なリソースはすべて割きます”と、プロデューサーが仰って下さったのと、今まで経験したことないような規模と時間を与えてもらって、それはもう最高の体験でした。あとは世界中の人に見てもらえるというのも、僕にとっては大きな経験になりました」とふり返り、ヨン監督も「"Netflixとの仕事の魅力は全世界の観客を相手にできる点ですね」と語り、大きな共感を見せた。Netflixシリーズ「寄生獣 -ザ・グレイ-」、「幽☆遊☆白書」は独占配信中。(※views=作品の総視聴時間を作品の総尺で割った値)(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年04月17日小説家・辻村深月氏の小説を実写化した映画『傲慢と善良』(9月27日公開)が公開されることが12日、明らかになった。○■映画『傲慢と善良』9月27日に公開原作は2019年に単行本が発売され、第7回ブクログ大賞を受賞。現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が描かれ、20代、30代を中心に多くの共感を呼んだことから話題が広がり、2023年最も売れた小説( ※ジュンク堂書店池袋本店調べ 2023年売上、文芸/文庫新書ジャンル)となった。発行部数は90万部を突破し、話題は広がり続けている。SNSの感想では「人生で一番刺さった」「明日からの生き方が変わるかも……」「どんどん引き込まれて最後は感動した」「男女で感想がわかれそう!」「まさに私のことだ」など、読者に大きな衝撃を与えつつも男女で感想が違うことで、より広がっているという。主人公の架と真実はマッチングアプリで出会い婚約したが、真実が突然失踪してしまう。架が彼女を探すうち、知りたくなかった過去と嘘が明かされていく。そして最後にたどり着く“一生に一度の選択”を描く恋愛ミステリとなっている。今回公開されたビジュアルには、「婚約者が、突然消えた――。真実なんて、何ひとつ見えてなかった――」のコピーとともに、架と真実らしき人物が窓辺から夜の街を眺める姿が映し出されている。キャストの顔はぼんやりとしており、誰が演じるかは今後発表される。○■辻村深月 コメント『傲慢と善良』を書いて数年、今も届く読者の皆さんの感想の声の切実さ、多様さに驚いています。それはおそらく、この小説の誰か・何かに皆さんが「自分」を見てくれているからなのでしょう。映画化を通じ、より多く深く、皆さんの心に刺さるものがあることを願っています。(C)2024「傲慢と善良」製作委員会
2024年04月12日映画『恋を知らない僕たちは』が、2024年8月23日(金)に全国公開。主演は、なにわ男子の大西流星が務める。水野美波の少女漫画「恋を知らない僕たちは」実写映画化映画『恋を知らない僕たちは』は、「虹色デイズ」や「アオハル荘へようこそ」などを手掛けた水野美波の人気少女コミックを実写化した作品。恋愛と友情に揺れる主人公・相原英二や、その親友、幼馴染など、“本気の恋”に向き合う6人の高校生たちを等身大で描き出したラブストーリーとなっている。なにわ男子の大西流星が恋に向き合う高校生に主演を務めるのは、アイドルグループ・なにわ男子のメンバーとして活躍し、ドラマ「紅さすライフ」や映画『この子は邪悪』『わたしの幸せな結婚』など、俳優としても活躍する大西流星。共演には窪塚愛流や齊藤なぎさ、莉子、HiHi Jetsの猪狩蒼弥、志田彩良といった旬の若手俳優たちが名を連ねている。映画『恋を知らない僕たちは』登場人物紹介主人公・相原英二…大西流星(なにわ男子)幼馴染の泉に想いを寄せていたが、親友の直彦が泉と付き合うことに。恋よりも友情を優先して、泉に「好き」を伝えられない。別所直彦…窪塚愛流英二の親友。泉と付き合っており、彼女想いのナチュラルなモテ男子。藤村小春…齊藤なぎさ直彦に想いを寄せ、恋に恋する恋愛迷子系女子。上条タカヒロ(タカ先輩)…小宮璃央小春の初めての彼氏。⾃由奔放に⼩春を振り回す。汐崎泉…莉子英二の幼馴染。天真爛漫なポジティブ女子。瀬波太一…猪狩蒼弥(HiHi Jets)英二の親友で、一途な恋心を抱く熱いバンドマン。池澤瑞穂…志田彩良「恋」を知りたい真面目な文学女子。英二に想いを寄せる。監督は酒井麻衣監督を務めるのは『劇場版 美しい彼〜eternal〜』や『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』など、みずみずしい映像表現に定評のある酒井麻衣。高校生たちのリアルな恋模様を繊細に描き、時に胸キュン全開の青春映画に仕上げている。なにわ男子の書き下ろし楽曲「コイスルヒカリ」が主題歌に主題歌は、なにわ男子の書き下ろし楽曲「コイスルヒカリ」。想いが重なったり交錯したりと、6人の絡み合う恋を描いた本作とリンクする“恋のもどかしさ”を綴った歌詞を、夏らしい疾走感あふれる爽やかなメロディーとともに歌い上げる。“胸キュンシーン”の連続から目が離せない本予告編一足先に公開された予告編では、なにわ男子「コイスルヒカリ」の楽曲と共に、ドキドキが止まらない胸キュンシーンの数々が映し出されている。英二が走り抜けるバイクから小春を守る急接近シーンをはじめ、図書室での瑞穂との“棚ドン”シーン、そして直彦と付き合っている泉が英二を気にするようなシーンなど、目が離せない展開が続く。さらに泉を想い続ける直彦の姿や、ギターを手に熱唱する太一のライブシーンなども…!それぞれの恋の矢印がどう向かっていくのか、6人の恋の行方に期待が高まる。映画『恋を知らない僕たちは』あらすじ中学2年、親友同士の英二と直彦の学校に、英二の幼馴染・泉が転校してくる。英二は幼い頃から泉への想いを胸に秘めていたが、言葉にできずにいるうちに直彦が泉へ告白し、ふたりは付き合うことになる。同じ高校に進学した3人は、小春、太一、瑞穂と出会い、それぞれの恋が動き出す。【作品詳細】映画『恋を知らない僕たちは』公開日:2024年8月23日(金)監督:酒井麻衣脚本:大北はるか出演:大西流星、窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥、志田彩良、小宮璃央原作:水野美波 「恋を知らない僕たちは」(集英社マーガレットコミックス刊)
2024年04月07日山口つばさの人気漫画を実写化した映画『ブルーピリオド』が、2024年8月9日(金)に全国公開。主演は眞栄田郷敦が務める。漫画『ブルーピリオド』実写映画化映画『ブルーピリオド』は、山口つばさの同名漫画を実写映画化した作品。からっぽだった高校生が1枚の絵をきっかけに美術の世界へ挑み、国内最難関とも言われる東京藝術大学を目指して奮闘するストーリーだ。美術の経験も才能もない素人が、天才的な画力を持つライバルや答えのないアートという壁に苦悩しながらも、情熱だけを武器に、努力で困難を乗り越えていく姿を描き出している。主演・眞栄田郷敦/共演・高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより美術の世界に心を奪われ、奮闘する主人公・矢口八虎に扮するのは、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』や『ゴールデンカムイ』などに出演する眞栄田郷敦。そのほか、八虎が美術部に入るきっかけを作った同級生・鮎川龍二を高橋文哉、驚異的な画力を持つライバルの高橋世田介を板垣李光人、八虎を支える美術部の先輩を桜田ひよりが務める。半年以上に及ぶ絵画練習、劇中にはキャストが描いた作品もキャスト陣は撮影前に半年以上もの時間をかけて絵画練習を行い、絵を描く所作や動きを体得した。劇中に登場する絵画の一部には、実際にキャストが描いたものが採用されているのも見どころのひとつだ。映画『ブルーピリオド』登場人物紹介主人公・矢口八虎…眞栄田郷敦周囲の人望も厚く成績優秀だが、空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じている高校生。高校の仲間と毎日のように夜遊びをしつつ、真面目に学校へ通う。朝の渋谷の景色を絵に描いたことをきっかけに、美術の道へ興味を抱く。鮎川龍…高橋文哉通称ユカちゃん。八虎が美術部に入るきっかけを作った同級生。女性的な容姿や服装を好む。自分の“好き”に自信を持っているようで、心の内では葛藤し続けている。高橋世田介…板垣李光人八虎が通う美術予備校で出会った最大のライバル。未経験ながら驚異的な画力を持つ天才高校生。森まる…桜田ひより八虎の美術部の先輩。八虎が苦難にぶち当たるたびに乗り越えるきっかけを与えてくれる。佐伯先生…薬師丸ひろ子八虎の挑戦を支える高校の美術教師。大葉先生…江口のりこ八虎が通う美術予備校の教師。監督・萩原健太郎、脚本・吉田玲子監督は、石田スイの漫画を実写化した映画『東京喰種 トーキョーグール』や、新田真剣佑と北村匠海がW主演を務めた映画『サヨナラまでの30分』などを手掛けた萩原健太郎。脚本は、アニメ『ブルーピリオド』のほか、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や浅野いにお原作のアニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を担当した吉田玲子が務める。音楽は、キングコング・西野亮廣の絵本をアニメ化した『映画 えんとつ町のプペル』でアニー賞最優秀音楽賞にノミネートされた経験を持つ Yaffleこと小島裕規が務める。映画『ブルーピリオド』あらすじソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎は、苦手な美術の授業で出された課題「私の好きな風景」に困っていた。悩んだ末に八虎は、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみると、その時、絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした。美術に興味を持ちはじめ、どんどんのめりこんでいく八虎は、やがて国内最難関の美術大学へ受験を決意。しかし、その道には才能あふれるライバル達や、正解のない「アート」という大きな壁が立ちはだかる。経験も才能も無い八虎は、“自分だけの色”で描くことができるのか…。【作品詳細】映画『ブルーピリオド』公開日:2024年8月9日(金)監督:萩原健太郎脚本:吉田玲子出演者:眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより音楽:小島裕規“Yaffle”原作:山口つばさ『ブルーピリオド』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
2024年04月05日山口つばさによる漫画『ブルーピリオド』の実写映画化が決定。主演に眞栄田郷敦を迎え、8月9日(金) に公開されることが発表となった。『ブルーピリオド』は、からっぽだった高校生が1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑み、国内最難関の美術大学を目指して奮闘していく物語。映画では、周囲の人望も厚く成績優秀だが、空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じている主人公・矢口八虎役を眞栄田が演じるほか、八虎が美術部に入るきっかけを作った人物で、自分の“好き”について葛藤する女性的な容姿の同級生・ユカちゃんこと鮎川龍二役で高橋文哉、八虎の最大のライバルで、驚異的な画力を持つ天才高校生・高橋世田介役で板垣李光人、八虎が苦難に直面するたびに乗り越えるきっかけを与えてくれる美術部の先輩・森まる役で桜田ひよりが出演する。メガホンをとったのは、『サヨナラまでの30分』『東京喰種 トーキョーグール』で知られる萩原健太郎。萩原監督が“本物であること”にこだわったため、練習用に描かれたものも含めると本編に登場する絵画は合計401枚にものぼり、300枚以上がこの映画のために描き下ろされた。また、各キャスト陣は撮影前に半年以上の時間をかけて絵画練習を行い、絵を描く所作や動きを体得。さらに、劇中に登場する絵画の一部は実際にキャストが描いたものが採用されている。脚本は、アニメ版『ブルーピリオド』を手がけ、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や現在公開中の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』で知られる吉田玲子、音楽は、『映画 えんとつ町のプペル』でアニー賞最優秀音楽賞にノミネートされた経験を持つYaffleが務めた。併せて公開となった特報映像では、八虎の「今までずっと生きてる実感が持てなかった。あの絵を描くまでは――」というモノローグとともに、一見楽しそうに友人と戯れながらもどこか物足りなさを感じ、流される日々を過ごす彼の姿が映し出される。そして、渋谷の街に浮かび上がる印象的なカットから一転、1枚の絵との出会いのシーンと「俺の心臓は今、動き出したみたいだ」というセリフをきっかけに、超難関の美術大学・東京藝術大学を目指して奮闘する彼の挑戦が描かれている。■眞栄田郷敦 コメント楽しいけどなんか浅い毎日。地に足がついてないような、自分を俯瞰で見てるような。苦しい時間は遅く感じて、楽しい時間は早く感じる。八虎と共に歩んでるような感覚になれる映画だと思います。「好きなことに人生の一番大きなウェイトを置く、これって普通のことじゃないでしょうか」という台詞の美しさ。その裏にある怖さやしんどさ、変わっていく自分や環境、それに伴う人間関係。そんなことを感じてもらいながら、今、自分の将来のことを考えてる人も、もう考えるのを辞めてしまった人も、自分の好きなことは何なのか、自分にとっての幸せは何なのか、改めて少し考えてみるきっかけになれば嬉しいです。そして、今もう既に戦ってる人は、この映画を見て少しでも希望を持ってもらって、これからも戦い続けてもらえればと思います。■高橋文哉 コメントブルーピリオドという作品は存じ上げていましたが、作品を見た事はなく、お話を頂いて原作を読ませていただきました。作品全体にももちろんですが、鮎川龍二という人物に惹き込まれましたし、この人物を僕が演じる事が出来るのか不安を感じました。でも、同時にドキドキとワクワクが止まりませんでした。こんなにも素敵なキャラクターでこの作品の圧倒的な魅力にもなる、ユカちゃんを任せていただける事を本当に光栄に思いました。やるからには鮎川龍二の魅力を忠実にできる限り膨らませられる様に全身全霊でこの役に挑みました。役作りでいうと、日本画の練習などもしましたが、身体的にも自分とユカちゃんに僕自身が境界線を感じない位まで追い込みました。大変なこともありましたが、本当に楽しかったです。そんな鮎川龍二を皆さんにも是非見て頂けたら嬉しく思います。僕がやれることやるべきことやりたいことをユカちゃんや八虎のようにこの作品に詰め込んでおります。皆様、是非劇場へ。■板垣李光人 コメント今回このお話をいただき、趣味程度ではありますがインプットとしてもアウトプットの手段としてもアートを嗜む身としては一層身に入るものがありました。また原作においても、元々アートをテーマとしたストイックな作品として存じ上げておりましたし、高橋世田介というキャラクターにも共感する部分が多かったため、とても運命を感じております。"好き"を追い求めることは決して逃げや楽なことではないのだと、その道中には何度も傷付き幾重にも重なる壁が待っているということ。そしてその先には広い海が全ての人を待っていることを教えてくれる作品になっていると思います。夢を追う人も、その傍で支えている人も、いろいろな方に観ていただきたいです。■桜田ひより コメントまずは、萩原監督とまた一緒に作品を作れる喜びと期待感を感じ、同時に八虎の人生を変えるきっかけを作った森まる先輩という、物語のキーとなる役を演じられるワクワクも感じました。自分は今まで絵の世界に触れる機会があまりなかったので、練習期間は毎回学ぶことだらけでした。中々体験できることではなかったので、本当に貴重な経験をさせていただきました。学校の穏やかさから、張り詰めた緊張感が漂う予備校まで、見どころ満載の映画になっているので、皆さん楽しみにしていてください。■山口つばさ(原作)コメント(完成した映画を観て)自分が漫画として書いていた時には見えてなかった景色や役者さんが演じるキャラクターの表情、言葉を発するまでの“間”の感覚など漫画ではできなかったことがたくさん表現され、各シーンで作り物ではないリアリティを感じられた、映画『ブルーピリオド』に率直に感銘を受けました。そしてキャストの皆さんは多くの時間をかけ絵画練習をされ、私が初めて現場でその様子を見た時には皆さんの所作が絵描きのそれになっていて、ただただ驚きました。中でも眞栄田さんにお会いした際には「同級生の矢口くん」に会ったような、気まずさすらも感じてしまうほどでした。企画の段階からこの作品をどう映画にするのか?ご自身のビジョンを明確に持ち、常に観客に向かって映画を届けようと考えていた萩原監督にお任せすることができて、本当に良かったです。人が何かを始めようとするときの熱量を皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。■萩原健太郎監督 コメント山口つばさ先生が作り上げた『ブルーピリオド』という完成された作品を実写映画化する上で最も大切にしたこと、それは原作の中心にもある問い『芸術は才能なのか?』に映画として挑むことでした。才能がないのに好きな事に挑戦するのは無駄なことなのか?情熱が才能を凌駕する武器になり得るのか?これは八虎のように自分が進む道を模索している世代だけでなく、何かに情熱を注ぐことに夢中で挑戦する全ての世代が楽しめる映画です。ご期待ください。映画『ブルーピリオド』特報映像<作品情報>映画『ブルーピリオド』8月9日(金) 公開公式サイト:山口つばさ/講談社 (C)2024映画「ブルーピリオド」製作委員会
2024年04月03日累計発行部数700万の人気コミック「ブルーピリオド」(作:山口つばさ)が実写映画化される。主演は眞栄田郷敦が務める。特報映像とビジュアルが解禁され、公開日は8月9日(金)に決定した。ソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎は、苦手な美術の授業の課題「私の好きな風景」に困っていた。悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた。その時、絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を持ちはじめ、どんどんのめりこんでいく。そして、国内最難関の美術大学への受験を決意するのだが…。立ちはだかる才能あふれるライバルたち。正解のない「アート」という大きな壁。経験も才能も持ってない自分はどう戦う!?苦悩と挫折の果てに、八虎は【自分だけの色】で描くことができるのか…。「TSUTAYA コミック大賞」「このマンガがすごい!」など国内の主要漫画賞にノミネートされ「マンガ大賞2020」を受賞するなど国内外で絶賛され、累計発行部数は700万部を超える大人気傑作漫画「ブルーピリオド」(作:山口つばさ)。からっぽだった高校生が1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑み、国内最難関の美術大学を目指して奮闘していく物語だ。眞栄田郷敦主人公で、周囲の人望も厚く成績優秀だが、空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じている高校生・矢口八虎を演じるのは、今クールでも月9ドラマへの出演が決定している、若手実力派の眞栄田郷敦。本作の撮影前には半年以上の月日をかけて絵画練習に臨み、情熱を武器に無謀な目標に邁進する八虎役を自身の全てを賭けて見事に演じ切る。高橋文哉そして、八虎が美術部に入るきっかけを作った人物で、自分の「好き」について葛藤する八虎の同級生ユカちゃんこと鮎川龍二役に高橋文哉。板垣李光人八虎の最大のライバルで、驚異的な画力を持つ天才高校生の高橋世田介役を板垣李光人、八虎が苦難にぶち当たるたびに乗り越えるきっかけを与えてくれる存在で美術部先輩の森まるを桜田ひよりと、いま最も勢いに乗る若手の人気・実力を兼ね備えたキャスト陣が個性的なキャラクター達を演じる。桜田ひより本作のメガホンを取るのは、『サヨナラまでの30分』『東京喰種 トーキョーグール』で知られる萩原健太郎監督。美術の面白さを斬新な演出で魅せつつ、決して煌びやかなだけではない青春時代の挑戦をリアリティある描写で描き、まるでそこにキャラクターたちが存在するかのような没入感のある映像作品を生み出した。萩原監督は本作で<本物であること>にこだわり、練習用に描かれたものも含めると本編に登場する絵画は合計401枚にものぼり、300枚以上がこの映画のために描き下ろされた。また、登場するキャスト陣は撮影前に時に半年以上の時間をかけて絵画練習を行い、絵を描く所作や動きを体得。さらに、劇中に登場する絵画の一部は実際にキャストが描いたものが採用されている。脚本には、アニメ「ブルーピリオド」を手掛け、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や現在公開中の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の吉田玲子。数々のアニメ作品を手掛けてきた彼女が、本作でも原作の魅力を映画として昇華させ、観客の胸を熱くする挑戦の物語を作り上げた。音楽には、『キャラクター』『ナラタージュ』をはじめとした作品のサウンドトラックを手掛け、『映画 えんとつ町のプペル』でアニー賞最優秀音楽賞にノミネートされた経験を持つYaffle。本作ではシーンに合わせてボーカル入りの楽曲を新たに書き下ろすなど従来の制作の枠組みを超えた取り組みで、音楽が作品に一層の厚みとリアリティをもたらしている。解禁となった特報映像は、眞栄田さん演じる八虎の「今までずっと生きてる実感が持てなかった。あの絵を描くまでは―」というモノローグと共に、一見楽しそうに友人と戯れながら、どこか物足りなさを感じながら流される日々を過ごす彼の姿と共に幕を明ける。そして渋谷の街に浮かびあがる印象的なカットから一転、1枚の絵との出会いのシーンと「俺の心臓は今、動き出したみたいだ」というセリフをきっかけに、超難関の美術大学・東京藝術大学を目指して奮闘する彼の挑戦が描かれていく、物語のはじまりの期待感に満ちた特報映像に仕上がった。併せて解禁になったビジュアルは、八虎、龍二、世田介、森まる4人のキャラクタービジュアル。アクリル板越しに実際に絵の具を使って絵を描く様子を接写で撮影した写真を使用し、キャンバスに見立てたレイアウトにそれぞれのキャラクターカラーをデザイン、自分だけの色を見つける<挑戦の物語>という本作のテーマを表現し、「情熱は、武器だ。」の力強いコピーと各キャストの真剣な眼差しが印象的なビジュアルとなっている。そして、本作公開発表を記念して、出演キャストの4人が登場するライブ配信の実施が決定。本日2日(火)22時から、映画『ブルーピリオド』公式インスタグラム、ならびにワーナー公式TikTokとYouTubeにて配信される。配信開始までの間に募集する視聴者からの質問にキャスト自ら答えていく企画や、本作の撮影時のエピソードなどを語るという。配信中には、豪華賞品が当たるプレゼント企画も用意。詳細は映画公式Xならびに公式インスタグラムをチェックしてほしい。さらに、東京で実施され好評を博したブルーピリオド展が、4月12日(金)より大阪南港ATCギャラリーにて「ブルーピリオド展 in 大阪」として開催。ここでは原作漫画の原画などが展示されるほか、「映画『ブルーピリオド』の作り方」と題して、眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人の劇中での衣装や、それぞれのキャストが撮影前に絵画練習を行って描いた絵画が展示される。■眞栄田郷敦(矢口八虎役)コメント楽しいけどなんか浅い毎日。地に足がついてないような、自分を俯瞰で見てるような。苦しい時間は遅く感じて、楽しい時間は早く感じる。八虎と共に歩んでるような感覚になれる映画だと思います。「好きなことに人生の一番大きなウェイトを置く、これって普通のことじゃないでしょうか」という台詞の美しさ。その裏にある怖さやしんどさ、変わっていく自分や環境、それに伴う人間関係。そんなことを感じてもらいながら、今、自分の将来のことを考えてる人も、もう考えるのを辞めてしまった人も、自分の好きなことは何なのか、自分にとっての幸せは何なのか、改めて少し考えてみるきっかけになれば嬉しいです。そして、今もう既に戦ってる人は、この映画を見て少しでも希望を持ってもらって、これからも戦い続けてもらえればと思います。■高橋文哉(ユカちゃん<鮎川龍二>役)コメントブルーピリオドという作品は存じ上げていましたが、作品を見た事はなく、お話を頂いて原作を読ませていただきました。作品全体にももちろんですが、鮎川龍二という人物に惹き込まれましたし、この人物を僕が演じる事が出来るのか不安を感じました。でも、同時にドキドキとワクワクが止まりませんでした。こんなにも素敵なキャラクターでこの作品の圧倒的な魅力にもなる、ユカちゃんを任せていただける事を本当に光栄に思いました。やるからには鮎川龍二の魅力を忠実にできる限り膨らませられる様に全身全霊でこの役に挑みました。役作りでいうと、日本画の練習などもしましたが、身体的にも自分とユカちゃんに僕自身が境界線を感じない位まで追い込みました。大変なこともありましたが、本当に楽しかったです。そんな鮎川龍二を皆さんにも是非見て頂けたら嬉しく思います。僕がやれる事やるべき事やりたい事をユカちゃんや八虎のようにこの作品に詰め込んでおります。皆様、是非劇場へ。■板垣李光人(高橋世田介役)コメント今回このお話をいただき、趣味程度ではありますがインプットとしてもアウトプットの手段としてもアートを嗜む身としてはいっそう身に入るものがありました。また原作においても、元々アートをテーマとしたストイックな作品として存じ上げておりましたし、高橋世田介というキャラクターにも共感する部分が多かったため、とても運命を感じております。"好き"を追い求めることは決して逃げや楽なことではないのだと、その道中には何度も傷付き幾重にも重なる壁が待っているということ。そしてその先には広い海が全ての人を待っていることを教えてくれる作品になっていると思います。夢を追う人も、その傍で支えている人も、いろいろな方に観ていただきたいです。■桜田ひより(森まる役)コメントまずは、萩原監督とまた一緒に作品を作れる喜びと期待感を感じ、同時に八虎の人生を変えるきっかけを作った森まる先輩という、物語のキーとなる役を演じられるワクワクも感じました。自分は今まで絵の世界に触れる機会があまりなかったので、練習期間は毎回学ぶことだらけでした。中々体験できることではなかったので、本当に貴重な経験をさせていただきました。学校の穏やかさから、張り詰めた緊張感が漂う予備校まで、見どころ満載の映画になっているので、皆さん楽しみにしていてください■山口つばさ(原作)コメント(完成した映画を観て)自分が漫画として書いていた時には見えてなかった景色や役者さんが演じるキャラクターの表情、言葉を発するまでの”間”の感覚など漫画ではできなかったことがたくさん表現され、各シーンで作り物ではないリアリティを感じられた、映画『ブルーピリオド』に率直に感銘を受けました。そしてキャストの皆さんは多くの時間をかけ絵画練習をされ、私が初めて現場でその様子を見た時には皆さんの所作が絵描きのそれになっていて、ただただ驚きました。中でも眞栄田さんにお会いした際には「同級生の矢口くん」に会ったような、気まずさすらも感じてしまうほどでした。企画の段階からこの作品をどう映画にするのか?ご自身のビジョンを明確に持ち、常に観客に向かって映画を届けようと考えていた萩原監督にお任せすることができて、本当に良かったです。人が何かを始めようとするときの熱量を皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。■萩原健太郎(監督)コメント山口つばさ先生が作り上げた『ブルーピリオド』という完成された作品を実写映画化する上で最も大切にしたこと、それは原作の中心にもある問い『芸術は才能なのか?』に映画として挑むことでした。才能がないのに好きな事に挑戦するのは無駄なことなのか?情熱が才能を凌駕する武器になり得るのか?これは八虎のように自分が進む道を模索している世代だけでなく、何かに情熱を注ぐことに夢中で挑戦する全ての世代が楽しめる映画です。ご期待ください。『ブルーピリオド』は8月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブルーピリオド 2024年8月9日より全国にて公開©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会
2024年04月02日ホラー漫画『サユリ』が実写映画化。2024年8月23日(金)に全国で公開される。ホラー漫画の“最恐傑作”『サユリ』実写映画化『ハイスコアガール』『ミスミソウ』といった作品を手掛けてきた押切蓮介によるホラー漫画『サユリ』は、とある家族が夢のマイホームへと引っ越した途端、次々と不可解な現象に襲われる様を描いた作品。累計20万部を突破し、“最恐傑作”とも呼ばれている。また、原作者の押切にとって、自身の作品の中でも「一番好き」と語るほど思い入れのある作品だ。「こんな邦画ホラーがあればいいのに」と考えながら描き上げた漫画となっており、今回満を持しての実写映画化となる。「霊に負けに負ける負け戦映画はもうこりごりだと思う人には是非観てほしい!」とのことだ。神木家で起こる怪奇現象、息つく間もない恐怖映画『サユリ』で描かれるのは、神木家にまつわる息つく間もない恐怖。劇中には、部屋のテレビが付き画面のノイズと共にどこからか女性の笑い声が響き渡るという怪奇現象をはじめ、家の中で起こる不可解な様子が随所に登場。扉の向こうからゆっくりと伸びてくる手、黒く長い髪の毛、そして少女の不気味な声の正体とは?主人公・則雄が“家”を怪しむ様子に、嫌な予感が掻き立てられる。映画『サユリ』登場人物紹介主人公・則雄(南出凌嘉):中学3年生。神木家の長男。住田(近藤華):則雄と同じ学校の同級生。神木家を近くで見守るキーパーソン。「気をつけて」と則雄にアドバイスする。春枝(根岸季衣):認知症で家族の介護が必要な祖母。しかし家族のピンチを前に…。昭雄(梶原善):神木家の父親。正子(占部房子):家族を明るく支える母親。径子(森田想):則雄の姉であり弟思いの長女。俊(猪股怜生):兄の則雄を慕う次男。最初に家に違和感を感じる。章造(きたろう):神木家の引っ越しをきっかけに同居することになった祖父。監督は『貞子 VS 伽耶子』などの白石晃士監督は白石晃士。『貞子 VS 伽耶子』や『不能犯』などを手掛け、幽霊、呪い、オカルト、モキュメンタリーなど、様々なジャンルのホラー作品を多く手掛けてきた映画監督だ。原作の『サユリ』を一読した際から映画化を心に決め、5年の歳月を経て映画化へとこぎつけたという。恐怖に襲われる一家、しかしそんな中まさかのばあちゃんが…一足先に公開された予告編では、則雄たち神木家が笑顔で新居に足を踏み入れる光景が映し出される。しかし、則雄の弟・俊だけが違和感を抱き、家に怖さを感じていた。やがて少女の笑い声と「この家にはー”何か”がいる」というナレーションと共に、家族は次々と恐怖体験に見舞われる。そんな中、絶望する則雄の前に「すっかり目が覚めてしもうたわい」と力強力強く話すばあちゃんが現れ…。映画『サユリ』あらすじある日、夢の一戸建てマイホームに引っ越してきた神木家。家族7人の幸せな時間も束の間。一人ずつ死んでいく家族、どこかから聞こえる奇怪な笑い声。この家には“何か”がいる。次々と重なる恐怖体験の根源は、この家に棲みつく少女の霊“サユリ”だった…。絶望する則雄の前に現れたのは、まさかの認知症が進んでいるはずの“ばあちゃん”?!。「いいか。ワシら二人でさっきのアレを、地獄送りにしてやるんじゃ!復讐じゃ!!」 こうして、残された則雄とばあちゃんによる壮絶な復讐劇が始まる!【作品詳細】映画『サユリ』公開時期:2024年8月23日(金)監督:白石晃士出演:南出凌嘉、梶原善、占部房子、森田想、猪股怜生、きたろう、根岸季衣、近藤華原作:押切蓮介『サユリ 完全版』(幻冬舎コミックス刊)配給:ショウゲート
2024年03月31日山田風太郎による小説『八犬伝上・下』(角川文庫刊)を原作とした実写映画『八犬伝』が、2024年10月に公開されることが決定した。『八犬伝』は、里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く《虚》パートと、180話におよぶ物語を、悩み苦しみながら28年もの歳月をかけて書き上げた作家・滝沢馬琴の創作の真髄、そこで生まれた奇跡の実話を描いた《実》パートがシンクロする壮大なエンターテイメント作品。失明しながらも『八犬伝』の物語を書き上げた主人公・滝沢馬琴役を役所広司が演じるほか、馬琴を見守り続ける親友の絵師・葛飾北斎役を内野聖陽、《虚》パートで八犬士の運命を握る伏姫役を土屋太鳳、馬琴の息子・宗伯役で磯村勇斗、宗伯の妻・お路役で黒木華、馬琴の妻・お百役で寺島しのぶが出演する。監督は『ピンポン』や『鋼の錬金術師』シリーズの曽利文彦監督が務める。本作について役所は「読本作家 滝沢馬琴の几帳面な生活と彼が生み出す絢爛豪華な活劇。果たして馬琴にとってどちらが《虚》で、どちらが《実》なのか?映画館でお楽しみ下さい」とコメント。内野も「馬琴が北斎との友情の中で育て上げた『八犬伝』。家族を抱え、ままならない現実に悶えながらも華やかで正義感に満ちた作品を描いていく様は本当に見応え十分です!」とアピールしている。《虚》パートに登場する土屋は「現代の技術があってこそ実現できる“伝説のリアル感”が、《虚》パートの大きな魅力ではないかと思います」と語り、磯村も「《実》パートと《虚》パートそれぞれの物語がクロスしていく描き方は必見です」とその魅力を述べた。黒木も「“現実”と“物語”を行き来する今作を、是非楽しんでもらえると嬉しいです」と言い、寺島は「『八犬伝』のスペクタキュラーな《虚》の世界と私たちの《実》のパートがどうリンクしていくのか、楽しみにしていて下さい」と期待を込めた。最後に曽利監督は「虚実入り乱れる大胆な構成と、『八犬伝』ファンの皆さんは現在の最新映像技術で蘇る新しい『八犬伝』の姿を、そして漫画やアニメが大好きな皆さんはその原点の姿をお楽しみください!」と全世代に向けた作品であることをアピールした。■役所広司 コメント28年掛けて書き上げた『南総里見八犬伝』。成し遂げられたのは、親友、葛飾北斎と家族たちの献身的な支えがあった。読本作家 滝沢馬琴の几帳面な生活と彼が生み出す絢爛豪華な活劇。果たして馬琴にとってどちらが《虚》で、どちらが《実》なのか?映画館でお楽しみ下さい。■内野聖陽 コメント北斎は晩年、多くの物語から触発され絵を描き、そして馬琴は、北斎の絵に触発され、筆を走らせた。ジャンルの違う芸術家同士が、インスピレーションを与え合っていたなんて素晴らしいことです。馬琴が創作活動で悶え苦しむほど、《虚》の世界の八犬士たちの華やかでケレンのある世界が輝きを増す。それは、まるで『鬼滅の刃』の世界。北斎はそんな馬琴を面白がりながらも一番の理解者として愛情深く見つめ、時には喧嘩も罵り合いもする存在。そんなふたりの関係は人間らしくて、オモシロく、お互いにとってなくてはならない存在であったことが感じられます。馬琴が北斎との友情の中で育て上げた『八犬伝』。家族を抱え、ままならない現実に悶えながらも、華やかで正義感に満ちた作品を描いていく様は本当に見応え十分です!劇場の大きなスクリーンで、この迫力ある世界を楽しんで頂けたらと思います!■土屋太鳳 コメント伏姫は、子どもの頃からの憧れの存在。その魅力は語り尽くせないけれど、私が思う一番の魅力は、包容力です。一見“自己犠牲”に見えながら、実は誰よりも能動的に物語を牽引し、守るべきものを守り通す。憧れます。現代の技術があってこそ実現できる「伝説のリアル感」が、《虚》パートの大きな魅力ではないかと思います。夢中で本を読んでいると、頭の中に物語の世界が縦横無尽に広がりますが、その感覚と同じ興奮を覚えました。とても新鮮だと感じる一方で、不思議な現実味があるように感じました。人には「起きている時」と「眠っている時」がありますが、その両方を意識が行き来しながら生活している感覚に、少し似ているのかもしれません。伏姫が取り組んだ使命は、現代においても、大切な課題だと思います。見失ってはいけないものを、人は簡単に見失ってしまう。なぜなのか、そして、どうすれば取り戻せるのか……伏姫の祈りを、どうか受け取って下さい。■磯村勇斗 コメント宗伯は父・馬琴に確固たる忠誠心と敬意を持った息子です。今回、そんな息子役で役所さんと初めて共演させていただき、父・馬琴として、俳優として、大きな背中を近くで見ることができ、とても実りある撮影時間を過ごすことができました。「八犬伝」をご存知の方もそうではない方も楽しめる作品で、《実》パートと《虚》パートそれぞれの物語がクロスしていく描き方は必見です。ぜひ劇場でご覧頂けたら嬉しいです。■黒木華 コメントお路は“表に出さない強さ”を秘めた女性だと思います。何があっても静かに耐えて感情を出さなかったお路が皆の想いを受け、「この物語は絶対に残さねばならない」と馬琴と共に「八犬伝」を完成させようとしていく姿には強い意志を感じました。多くの作品を拝見させていただき、いつかご一緒したいと願っていた役所さんとの共演は光栄でした。馬琴の悔しさや、目が見えなくなっていく過程のお芝居も圧巻でした。“現実”と“物語”を行き来する今作を、是非楽しんでもらえると嬉しいです。■寺島しのぶ コメントお百は役所さん演じる馬琴に、ひたすら怒鳴りつけて気持ちをぶつける役で台詞も早く巻くしたてないといけなかったので苦労しましたが、久々の共演となる同期生の内野くんもいたので安心してお芝居ができました。「八犬伝」のスペクタキュラーな《虚》の世界と私たちの《実》のパートがどうリンクしていくのか、楽しみにしていて下さい。■曽利文彦監督 コメント「日本が世界に誇る役所広司さんに馬琴を演じてもらいたい!」すべてはこの想いからスタートしました。「そして北斎は、これまた日本を代表する俳優の内野聖陽さんに!」 このおふたりの夢の共演が叶ったときの監督としての喜びは、言葉にできるものではありません。『八犬伝』は、その作品と生きざまにおいて“正義”を貫いた一人の作家の物語です。複雑多様化した現代社会を頑張って生き抜いているからこそ、このシンプルな“正義”が深く心に突き刺さります。虚実入り乱れる大胆な構成と、「八犬伝」ファンの皆さんは現在の最新映像技術で蘇る新しい『八犬伝』の姿を、そして日本の漫画やアニメが大好きな皆さんはその原点の物語をぜひ楽しんでください!<作品情報>映画『八犬伝』2024年10月公開公式サイト:『八犬伝』FILM PARTNERS.
2024年03月15日『別冊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載中の奥嶋ひろまさ氏によるマンガ『ババンババンバンバンパイア』が、2025年に実写映画化・TVアニメ化されることが29日、同時決定した。○■原作者 奥嶋ひろまさ氏「未だに信じられません」同作は、銭湯で住み込みのアルバイトとして働く450歳のバンパイア・森蘭丸が、究極の味わいである「18歳童貞の血」を求め、銭湯のひとり息子である李仁の成長と純潔をそばで見守る日々を描いた“バンパイア・ラブコメ”。昨年12月の単行本6巻発売時に「メディア化決定」の発表があり、ファンの間で続報に注目が集まっているなか、4年に1度の“ニンニクの日(2月29日)”に実写映画化とTVアニメ化が発表された。実写映画化は松竹とテレビ朝日の共同制作により2025年に全国公開、TVアニメはテレビ朝日系にて2025年放送予定となっている。また、あわせて原作者の奥嶋氏の描き下ろしイラストも公開。銭湯を背景に獲物を狙うかのような目つきで手を差し伸べる蘭丸と、その後ろにはワクワク感いっぱいの表情を浮かべる李仁が描かれており、「動く蘭ちゃん達を実写とアニメで観れるなんて今から楽しみです!」というメッセージも寄せられている。コメントは以下の通り。○■奥嶋ひろまさ氏まさかまさかのアニメ化&実写映画化でございます。未だに信じられません。しかし面白いものにしようと尽力してくださってる全てのアニメ、実写映画の関係者皆さんを100%信じて支持しております。どうか楽しんで作って下さい! 読者の皆様、私と一緒に漫画、アニメ、実写映画、どれが一番面白いか曇りなき眼で全部観てみましょう! 私も負けないよう頑張ります!【編集部MEMO】『ババンババンバンバンパイア』は、『別冊少年チャンピオン』2021年11月号から連載開始した奥嶋ひろまさ氏によるコミック作品。老舗銭湯で住み込みバイトをする森蘭丸は、450歳の吸血鬼。究極の味わいである「18歳童貞の血」を求め、銭湯のひとり息子・李仁の童貞を守り続けているが、思春期を迎えた李仁が同じクラスの女の子に一目ぼれ。蘭丸の決死の童貞喪失阻止作戦が幕を開ける。(C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022
2024年02月29日「別冊少年チャンピオン」にて連載中の奥嶋ひろまさ氏による大人気コミック『ババンババンバンバンパイア』の実写映画化とTVアニメ化が、4年に1度の“ニンニクの日”(2月29日)となる本日発表された。本作は、450歳のバンパイアである主人公・森蘭丸と純真無垢な童貞の少年・李仁を描いた“バンパイア・ラブコメ”。ぶっ飛んだ設定と一度読んだら抜け出せない中毒性のある世界観、愛すべきクセ強キャラクターたち、彼らが織りなすカオスなストーリー展開に虜になるファンが続出、マンガ通の麒麟・川島明氏も絶賛するなど話題を集めている。銭湯で住み込みバイトとして働く森蘭丸は、究極の味わいである「18歳童貞の血」を求め、銭湯のひとり息子である李仁(15歳)の成長と純潔をそばで見守る日々だったが、ある日李仁がクラスメイトの女子にひと目ぼれ。恋が成就してしまえば、童貞喪失の危機……。突如訪れた絶体絶命のピンチに、「恋をさせてはなるものか‼」と蘭丸による決死の“童貞喪失阻止大作戦”が幕を開ける―。昨年12月の単行本6巻発売時に「メディア化決定」との発表があり、ファンの間では続報に注目が集まっていた中、満を持しての発表となった。実写映画化は松竹とテレビ朝日の共同制作により、2025年に松竹配給で全国公開、TVアニメはテレビ朝日系にて2025年放送予定だ。このダブルメディア化にあたり、原作・奥嶋ひろまさ氏からは「未だに信じられません。しかし面白いものにしようと尽力してくださってる全てのアニメ、実写映画の関係者皆さんを100%信じて支持しております。どうか楽しんで作ってください‼読者の皆様、私と一緒に漫画、アニメ、実写映画、どれが一番面白いか曇りなき眼で全部観てみましょう‼」と熱いコメントとともに、豪華描き下ろしイラストも到着。イラストでは、銭湯を背景に獲物を狙うかのような目つきで手を差し伸べる蘭丸と、その後ろにはワクワク感いっぱいの表情を浮かべる李仁が描かれ「動く蘭ちゃん達を実写とアニメで観れるなんて今から楽しみです!」とのメッセージも添えられている。【奥嶋ひろまさ氏コメント全文】まさかまさかのアニメ化&実写映画化でございます。未だに信じられません。しかし面白いものにしようと尽力してくださってる全てのアニメ、実写映画の関係者皆さんを100%信じて支持しております。どうか楽しんで作って下さい‼︎読者の皆様、私と一緒に漫画、アニメ、実写映画、どれが一番面白いか曇りなき眼で全部観てみましょう‼︎私も負けないよう頑張ります‼︎映画『ババンババンバンバンパイア』原作:奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア』(秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載)公開:2025年配給:松竹TVアニメ『ババンババンバンバンパイア』原作:奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア』(秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載)放送年:2025年放送局:テレビ朝日系(C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022
2024年02月29日