「ぴあアプリ」で好評連載中の漫画『ロックちゃん』。音楽好きで知られる作者の芦沢ムネトがプロデュースする音楽イベント『Live!ロックちゃん2023』が、3月4日(土) 豊洲PITで開催される。出演する4組、くるり、ハンバート ハンバート、GLIM SPANKY、BREIMENを1組ずつ迎えてトークを繰り広げる対談シリーズ、ラストとなる第4弾は、くるりが登場。楽曲制作の裏側やライブという特殊すぎる空間について、貴重なお話だらけの対談となりました。めちゃめちゃ京都弁で「下品な笑い方しはりますねぇ」って(笑)(芦沢)芦沢最初にくるりを聴いたのは「ばらの花」で、大学生の時だったんですよ。そこからめちゃくちゃ好きになって、今もずーっと好きです。まさか自分が芸人になって、お会いするなんて思いもしなかったですね。――どのようなきっかけで会ったんですか?芦沢フェスでご挨拶させていただいたのが最初だったと思います。あと、岸田さんとは一回だけ飲んだというか、Dragon Ashの櫻井(誠)さんがやっているお店があるんですけど、そこで打上げかなんかをされてたんですよ、Dragon Ashとくるりが。でもその時、佐藤さんはいらっしゃらなくて。ファンファンさんと岸田さんで。岸田そんなこともありましたね。芦沢みんなすごい酔っ払ってて、岸田さんがずっと謎のラップをされてました(笑)。岸田すみませんでした(笑)。芦沢で、櫻井さんが気をつかってくれたというか、「おまえがくるり大好きなの知ってるぞ」って、岸田さんの横に座らせてくれたんですよ。そしたら僕、うれしくてテンション上がりすぎちゃって、ゲラゲラ笑ってたみたいなんです。その僕を見た岸田さんの第一声が、めちゃめちゃ京都弁で「下品な笑い方しはりますねぇ」って(笑)。それがズドーンと衝撃で、今も残ってます(笑)。いや、うれしいんですけどね。岸田ぜんぜん記憶にないですね(笑)。サクちゃんのお店ですか?岸田繁(くるり)芦沢そうです。岸田サクちゃん大好きで、最近はお会いしてないんですけど、その時、うっすらある記憶では、ラーメンの話ですごく盛り上がったのは覚えてるんですけどね。サクちゃん、料理も上手なので、こうやって出汁をとるといいよみたいな話をしました。けどその時に芦沢さんがいらっしゃって、そんなことを言ったとは……すみません(笑)。芦沢いえいえ。今日も何回か下品な笑いが出るかもしれないですけど(笑)。岸田私なりのリップサービスだったんだと思います(笑)。あまり業界の人とかと飲みに行ったりしないので。でもそうですね、今お話を聞いて気をつけようと思いました(笑)。芦沢いえいえ、うれしかったんで、はい。――佐藤さんとは?芦沢このあいだ、それこそ何人かと一緒に飲んだなかに佐藤さんもいらっしゃって。佐藤確か初めてお会いしてすぐに、お芝居に誘われて行かせていただいたのを覚えてます。芦沢あ、そうですよね。僕の一人芝居に来ていただきました。佐藤正直僕、お笑いもそうなんですけどお芝居を観るのって苦手で。テレビで見るのはまだあれなんですけど、やっぱり言霊が強いじゃないですか、舞台の人が発する言葉って。それを浴びるのが怖かったんですよ。でもだんだん、そういう場所に行く機会が増えていって、去年ついにルミネ(theよしもと)に行きました。芦沢あ、そうなんですね。楽しめました?芦沢ムネト佐藤楽しめました。おかげさまで。あの時に芦沢さんに誘われてなかったら、たぶん死ぬまで舞台っていうものに行ってなかったかもしれないですね。昔、土日とかになるとおばあちゃんとかが絶対に宝塚とか見てたんですけど、何かを演じてる人がいるっていうのが、ちょっと怖くて。自分と違うものを入れてる人を目の前にするっていうのがどうにも怖かったんですよ。例えば音楽の人だったら、僕の隣で岸田さんがしゃべってても歌ってても、自分の言葉だから一緒の人なんですよ。で、テレビとか映画だったら、まあ大丈夫になったんですけど、生の舞台っていうのが最近までなかなか慣れなくて。岸田トム・クルーズとかでもアカンの?佐藤いや、それは……生で演技してるとこ見ることないやろ?(笑)お笑いに学ぶことって多いなって最近思いますね(笑)(岸田)――芦沢さんは、このイベントを開催するとなって、すぐに出ていただきたい!と思ったのが、くるりだったんですよね?芦沢そりゃあもう。自分でイベントをやるなら、くるりを呼びたいというのは夢でしたから。岸田下品な歌い方しかできないですよ?全員(爆笑)芦沢このイベントをやるにあたって僕がひとつ思い描いたのが、若手のバンドとくるりを同じステージで観てみたいなって思ったんですよね。どうなんですか?最近は若いバンドと一緒にやったりすることはあるんですか?岸田昨年ね、KOTORIとかリーガルリリーとか、割とそういう機会が多かったんですよ。音博(京都音楽博覧会)っていう自分たちで主催しているフェスがあって、そこにSHISHAMOやマカロニえんぴつ、Vaundyとかに出てもらって。同じステージに立てたーやったー!ってなってました。芦沢いやいや、向こうはもっと「やったー!」ですよ。佐藤今回で言うと、BREIMENはこういう機会でもないと一緒にならないだろうなって思ったから楽しみですね。佐藤征史(くるり)岸田なんかめちゃくちゃ上手みたいですね。芦沢いやそれはだってくるりさんも、というか、くるりの曲って一体どうやってできてるのかなっていうのがすごい不思議なんですよね。やっぱ普通じゃないというか。いや、それが普通に聴こえるっていうのがすごいんですけど。まずは岸田さんスタートなんですよね?岸田そうですね、曲に関しては。ネタってどうやって書きますか?芦沢面白いボケが一個浮かんで、それをやりたいがために作る時と、あとは、こういう雰囲気は浮かんでるけど、どうしたらこの雰囲気になるかな?みたいな感じですかね。岸田似てます。曲もそういう感じです。今、3人組ですよね?芦沢そうです。岸田以前は5人でしたよね?芦沢よくご存じで。岸田例えば5人とかだったらどうするんですか?ひとりで考えるんですか?芦沢5人だったら、僕ともうひとりメインで作ってたやつがいたんですけど、5人がどう生きるかっていうのをパズルっぽく考えてましたね。本来なら2人で済むことを5人で分けなきゃいけないので、ぶっちゃけ5人目とかいらない場面もあるので、突発的に出てきて場を壊す役とかっていう感じで全員を使い切ってましたね。あとは団体だからこそ起きる変な空気みたいなものは大事にしてました。岸田バンドとかでも、こんな曲ができましたっていうデモを作って、各々さらってもらって、スタジオで微調整しながら録る。録ったものをさらにいじったりする場合もありますし。あるいは、ノーコンセプトで集まってなんかやってみようって言って、ボヨボヨと始まって、その中で音楽的なモチーフがはっきりしてないものを誰かが出した時に、みんな勘違いするというか、これはこういうことかなって勘違いしたのが面白くて、それが基になってだんだんできてくるっていうこともあるんですよね。こっちは佐藤さんに「レ」の音を弾いてほしいのに、何を勘違いしたかずっと「ラ」を弾いてるみたいなことがあったり。芦沢端から見たら失敗してるように聴こえるんだけど――。岸田いや、端から見てもそれなりに聴こえるっていうところを切り取ったら、予定調和なものでも、もうちょっと面白いものができる時があるんですよね。自分で作るものって飽きません?芦沢飽きますね。岸田だから、バンドで作る時は自分がきっかけを作るんですけど、なんかもう全然こっちが考えたことと違うことやってて腹立つ時もあるんですよ(笑)。全然話が通じないって思う時もあるんですけど、でもそれは角度を変えて見たら、これは社会一般でもこういうことあるよねって捉えると曲が生き物になるっていう感覚があるんです。バンドではそういう作り方なんです。例えば、コマーシャルの曲書いてくださいとか、僕ひとりで劇伴を作ったりとかオーケストラのために作ったりしたりする時は、一人芝居じゃないけど自分の中でそういうこと(バンドの時のような偶然)を起こすっていうことをやっている感じですね。芦沢なるほど。こっち側で言ったら、全然意図と違うボケを相方が返してきた時に、違うんだけどなんか面白いから採用してみようかっていう時はやっぱあるんで、それにちょっと近いのかなっていう気がしました。岸田そうですね。その時に予定していた自分の中でのおもろいツッコミではない、わけわからない反応してしまう時の自分探しとしては上出来じゃないですか(笑)。芦沢そうですね(笑)。お笑いだとそこで、本来伝えたかったことじゃないことになる場合が多いんですよ。まずこういうボケにしてからここに行きたいのに、そいつが変なボケを入れちゃったもんだから、またそれをこっちも面白いと思っちゃったもんだから、もう戻れなくなっちゃったっていうところに落ち入る時があるんですよ。そういう、どうしようもなくなることっていうのはないんですか?岸田ものにもよるんですけど、基本的にはスッとできて、これしかないっていうようなものが好きなんですよ、私は。必然みたいなものが。もし、ポール・マッカートニーが「イエスタデイ」を書く時に、たまたま間違ってププッと笑いながら作ってたら結構ショックを受けるじゃないですか(笑)。もう、あれはあれでしかないっていう感じだと思うんで。一方で、イメージはあるのにうまいことできないとか、あるいは、アイデアとしてしょうもなさすぎるから逆に気になるみたいなものを育てる行為っていうのも、それはそれで好きなんです。でもそれは磨かないままだと間違いとかしょぼいもんに聴こえてしまうっていう場合があって、逆に言えば磨いたらやっぱり輝く可能性を秘めてるんですよね。だから何回もやってこれは面白いですとか、これは正解ですとかきれいですよねって思わせるか、それともすごいパワーでこれはたいして面白くないかもしれないけど輝いているように見せるか、みたいなのはどっかで分かれ目があって、そのどっちかで作ろうみたいな意識はあるんですよ。僕らはどうもこねくり回しすぎるきらいがあるから、何回もやってるうちに作ってる本人がゲシュタルト崩壊を起こしたりとか、変だけど当たり前みたいになってしまってるものも多くて、そういうのってやっぱりすごい難解な作品になっちゃうんですよね。でもちょっと歪(いびつ)かもしれないけど、そこにかなり強い歌詞を入れたりとか、普通はこう行くだろうけど音程的に跳躍させたりとか、和音を工夫したりしたら、大したことなくてもボーンと行く時があるんですよ。そういうのができた時は、おっしゃ!って思うんですよね。芦沢なるほど。岸田「こーんにーちはー!」((C)錦鯉)っていうのって、ただの大きい声での挨拶じゃないですか、言ってしまえば(笑)。でも、あの顔面とか動作とか、相方さんの絶妙なツッコミがあるから必殺のギャグになって盛り上がるじゃないですか。しかもそれをど頭に置くことで。音楽もなんかそういうことに近いというか(笑)。あんなイントロ作ってみたいって思うんですよね。やっぱりくるりって売れた曲以外は、そういうのないから、お笑いに学ぶことって多いなって最近思いますね(笑)。芦沢むっちゃ面白いですね!雑味のあるものだからこそ限定されないものになるんじゃないかなと思うんですよ(佐藤)芦沢「街」とか聴くと、団地が思い浮かぶんですよ。でもそれってみんな違う情景が浮かぶと思うんですけどね。なんか、友達の家に行こうとして同じような公団の建物の中で迷子になった思い出とか、そういうのがバーっと出てくるんですよ。岸田名前のついてない幼児体験みたいなこととか、直感でわかるよね、みたいなことって言語化が難しかったりするじゃないですか。それを正確に言語化できたりストーリーテリングできたりする言論のプロってすごいなって思うんですけど、僕は音楽でそれをやりたいと思っていて。鉄棒の血みたいな味とか、自分の中に残っている生臭い記憶とか、なんでもいいんですけど、そういう名前のついていない情景を――それをもちろん具体的な言葉や誰もが認識できる共通のイメージみたいなものを使ってやる場合もあるんですけど、それよりはこの2小節、あるいは4小節の流れと次の流れをつなげて聴いたら、見たことあるようなパースが広がるっているというようなもの、それをたぶんやりたいんだろうなって思うんですよね。芦沢佐藤さんはこういう岸田さんのイメージみたいなものを事前に聞いたりするんですか?佐藤昔だと、例えば新しいドラマーさんとやる時に、この曲とは何だ、みたいなことを理解するためにそういう話はありましたけど。とは言え、レコーディングしたり曲を作ったりしている段階ではまだそこまで歌詞もなかったりしますし。今はそれこそDTMとかでシンガーソングライターさんなんかは痒いところに手が届くようなクリアなものをひとりで作れると思うんですけど、バンドってどっちかって言ったら、複数人が集まったからこそ出てくる雑味だと思うんですよね。だから、さっき芦沢さんが「街」を聴いたら団地を思い出すっておっしゃいましたけど、聴いた人によって全然違うものが思い浮かんだりするっていうのは、雑味のあるものだからこそ限定されないものになるんじゃないかなと思うんです。それでしかないっていうものにならないのがバンド感なのかなって。そういうバンドの数はたぶん今はすごく少なくなっているんでしょうけどね。岸田見てる景色や肌触りが全然違うってなったら、いやこれはこうでって話はするかもしれないです。でも、それこそ佐藤さんとはもう長く一緒にやってるし、音楽的に参照する年代とかジャンルにズレがあったらそこは徹底的にコミュニケーションを取ってやりますけど、そうじゃなくて雰囲気というか明かりの強さっていうんですかね、そこは今やあんまり誤差はないと思ってるんですよね。たぶん、見てた風景とかも近いだろうし、世代も同じだからっていうのもあるんですけど、ただ、それも別に多少違っても面白いって思う瞬間もあるんですよね。アメリカ人のメンバーと一緒にやってた時期がありましたけど、「なんでおまえこの曲でそんな大リーグ的なリズム叩くねん」みたいなことって正直あったんですよ(笑)。もちろんこっちが思ってたものと違うけど、でもそれはそれで面白いっていうか。芦沢ああ、なるほど。岸田さっきの「街」聴いたら団地っていうので言うと、曲にもよるんですけど、例えば「街」って曲を書いた時にどういうことを考えて作ってたか、あるいは――私はあんまり自分の曲を振り返って聴いたりはしないんですけど――あの曲を聴いた時にどんな感じがするかと言えば、作ってる時に見えたもんしか見えてないというのが事実だったりするんですよ。だからスタジオの壁しか見えてない。スタジオの壁に空いてるプツプツした小さい穴とかを思い出すんですよね(笑)。そこにはリアルな記憶しかないんですよ。よくこういう質問もされるんです、「『ばらの花』を作った時はどんなイメージで?」とかって。でも実際見えてるもんってギターの巻き弦とかなんですよ。それしか見えてこないんです。その代わり、鳴らした音は何かではあるから、そこは「すみません、ここまでは自己責任なんで、ここからは知りません」っていうか、もう自分の曲ではなくなっているという感覚なんです。芦沢へー。ちなみにライブで歌っている時には何かが思い浮かんでるんですか?岸田ないですね。歌っている時は、大抵「次の歌詞なんやったっけ?」とか「次のコードなんやったっけ?」とか、「あ、ちょっとズレてるやん」とか、そういうことしか考えてないですね。芦沢あ、もうその時の演奏に集中しているっていうことなんですね。岸田ライブってしんどいんですよ。苦手で。やっぱり歌を歌うから、あんな大音量でキックとかが鳴ってたら、歌取れないんですよ。それを一生懸命正しい音程で、正しいタイム感で、間違えんように歌うだけで精一杯なんです。僕の技量では。で、何らかの条件が整ったりとかして、自分の気持ち的なムードとかそういうものをたまに――1年に何回かしかないけど――打ち破ってバンと行けた時に、まったく何も考えない、みたいな状態があって、そういう時って自分の中で音と共にいるっていうような、すごくいい感じになってるんです。でもそれで後から同録聴いたら、おまえ半音くらいフラットしとるやんけ!ってなってるんですよね(笑)。――それは結果、いいライブということではないんですか?佐藤まあ、中(ステージ上)と外(フロア)では音の環境も違いますしね、そこは難しいですね。岸田だから、あんまりもうライブのことは考えないようにしてて、全力は尽くすというか、気持ちが冷めてたらそのライブはやっぱり良くないんですよ。演奏に没入して、エンジンはめっちゃ動いてますっていう状態でやるにはやるんです。昨年のツアーだったかな、名古屋かどっかで、あんまりそういうことなかったんですけど、アタマ3、4曲やってる時に、ものすごい便意が来たんですよ。芦沢(笑)。岸田これ、最後までもたないだろうなと思って。ライブの時って邪念が入ると良くないから、間違ったりとか、心のない歌を歌ってしまうんで。これはマズいと思って、(セットリストの)ブロックごとの区切りが一応あるんで、これはもう行っておこうと。このままやったら“伝説のライブ”になってしまうと。芦沢はははは!岸田「ちょっとすんません」って、「トイレ言ってくるんで、佐藤さんちょっとしゃべっといてください」って言って、さーっと捌けて、イヤモニ外して、裏に駆け込んで行ったんですよ。で、ライブ中も裏でお仕事をされている方たちがいるじゃないですか。芦沢はい。岸田ものすごい複雑な気分で、その人たちに「おつかれさまです」って言いながらトイレに行って、まあ無事に用を済ましたわけですよ。そういう緊急事態から解放された時って、ふぅーって安心するじゃないですか。そしたらライブのモードも全部なくなってしまったんですよ。うわ、これどうしようかなと。で、その瞬間思ったのは、「私はさっきまでステージでロックスターをやっていたのだ」と。――着ぐるみ脱いじゃったみたいな状態ですね。岸田そう。「でも今の私は仕事中に排便をしたおじさんにすぎない」みたいな状態になってしまって(笑)。でもとりあえず早く(ステージに)帰らなきゃ、佐藤さんもいい加減困ってるだろうなと。佐藤物販を紹介してました。芦沢素晴らしい(笑)。岸田で、とりあえずステージに戻って、なんてことないMCをしながらなんとか通常運転に持っていって次の曲をバンとやったんですけど、曲に入れないんですよ。もう全然入れなくて。みんなの演奏が、テンポがどうこうじゃなくて速すぎるというか。俺だけヤムチャみたいな感じがして。戦力外みたいな(笑)。芦沢めちゃくちゃ怖いですね。岸田それは恐怖体験でしたね。芦沢佐藤さんはそういう岸田さんの様子の変化っていうのはわかったんですか?佐藤前半おかしいっていうのは(笑)。ライブって、お笑いでもお芝居の舞台でもそうだと思うんですけど、この曲を演奏しますっていう気分でやってないから。芦沢はいはい。岸田アドレナリンだと思うんですけど、それが全部排出されてしまって、もう1回出てくるのって時間かかるじゃないですか。それがお客さんにバレたらどうしようって思ってたのがひとつと。あとは、バンドのメンバーにはすぐに伝わって、庇うような演奏もしてくれるから余計に、「ちゃうねん……ちゃうねん……」って(笑)。芦沢ツライ!佐藤僕はその時思ってたのは、マジで発熱とかだったらどうしようっていうことでした。だから「トイレ行って来る」っていうのは、体調がヤバくて下がるためにとりあえず言ったことなのかなって。岸田ただの便意(笑)。いや、すみません、こんな話になってしまって(笑)。芦沢いえいえ、めちゃくちゃ貴重なお話ですよ(笑)。――ライブっていうのがそれくらい特殊な場であるっていうことですよね。芦沢そうですよね。自分がロックスターだったんだってふと思えてしまうっていうそのギャップがすごいですよね。佐藤大きいフェスとかだったらまた話は違ってくるんですけどね。緊張もそこまでしないんですよ。でもそこを上回っている精神状態にはなっているわけですからね、ライブっていうのは。岸田だって普通、あんなにこっち向いている人たちがいっぱいいる状況で歌ったりしないじゃないですか、よくよく考えたら(笑)。そうやってお客さんにパワーをもらって演奏したり歌ったりしている状態が当たり前の中で、でもコロナでライブができなくなって、ミュージシャンたちが悲しい気持ちになっていると。もちろん我々もそういう気持ちではいたんですけど、でもその排便事件があるまで、ステージに上がることの意味というか大切さをちゃんとわかってなかったなと思いました(笑)。芦沢はははは!岸田だから普通のおじさんミュージシャンとして、「あー、こんばんは、くるりです」って通常運転のままライブをやってたと思ってたんですけど、全然違ったっていうのを自分で知ることができましたね。だから芦沢さんのイベントの時は、しっかりやりたいと思います(笑)。芦沢万が一またピンチの時は、我々にだけわかる隠語を決めておきましょう(笑)。そうしたら、あ、岸田さん、そういうことかとお客さん以外みんなに伝わるので(笑)。Text:谷岡正浩Photo:山本佳代子<ライブ情報>『ぴあ 50th Anniversary「Live!ロックちゃん 2023」』3月4日(土) 豊洲PITOPEN 16:00 / START 17:00出演:GLIM SPANKY/くるり/ハンバート ハンバート/BREIMEN【チケット料金】スタンディング:6,000円(税込)スタンディング ファミリーチケット(大人1名+小学生1名):8,000円(税込)※入場時ドリンク代必要※未就学児童入場不可※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生のお子様1名と同伴限定のチケットとなります。チケット一般発売中:オフィシャルサイト:<ツアー情報>くるり『愛の太陽EP』発売記念ライブツアー20235月12日(金) 広島・広島CLUB QUATTRO5月14日(日) 香川・高松 festhalle5月15日(月) 熊本・熊本 B.9 V15月18日(木) 長野・CLUB JUNK BOX5月19日(金) 石川・金沢 EIGHT HALL5月24日(水) 神奈川・横浜 BAYHALL6月1日(木) 京都・磔磔6月2日(金) 京都・磔磔くるり『愛の太陽EP』発売記念ホールツアー20236月30日(金) 宮城・仙台GIGS7月2日(日) 北海道・札幌道新ホール7月7日(金) 埼玉・三郷市文化会館7月17日(月・祝) 福岡・福岡国際会議場メインホール7月19日(水) 大阪・オリックス劇場7月29日(土) 愛知・名古屋市公会堂8月2日(水) 東京・昭和女子大学 人見記念講堂8月3日(木) 東京・昭和女子大学 人見記念講堂詳細はこちら:<リリース情報>くるり『愛の太陽 EP』3月1日(水) リリース●初回限定盤A(CD+Blu-ray+特典CD):6,160円(税込)予約リンク:●初回限定盤B(CD+DVD+特典CD):6,160円(税込)予約リンク:くるり『愛の太陽 EP』初回限定盤ジャケット●通常盤(CD):1,980円(税込)予約リンク:くるり『愛の太陽 EP』通常盤ジャケット【CD収録内容】※全形態共通1. 愛の太陽2. Smile3. 八月は僕の名前4. ポケットの中5. 宝探し6. 真夏日【Blu-ray / DVD収録内容】※初回限定盤のみ■くるりライブツアー2022 at Zepp Haneda, 2022.08.041. Bus To Finsbury2. bumblebee3. 青い空4. 風は野を越え5. Time6. GIANT FISH7. かごの中のジョニー8. Tokyo OP9. ロックンロール■京都音楽博覧会2022 at 京都梅小路公園, 2022.10.09・朗読 - 又吉直樹1. 真夏日2. 東京3. ハイウェイ4. 潮風のアリア5. 琥珀色の街、上海蟹の朝6. ばらの花7. everybody feels the same8. 太陽のブルース9. ブレーメン10. 奇跡11. 宿はなし【初回限定盤付属特典CD収録内容】■岸田繁 / 映画『ちひろさん』オリジナル・サウンドトラック1. ちひろさん2. オカジとちひろ3. おじさん4. 白昼の狂気5. マコトのお弁当6. オカジとちひろ Ⅱ7. 夏の日の出来事8. ちひろの回想9. 宝の地図10. 多恵と綾11. ちひろとちひろ12. 金魚13. 綾の正体14. 多恵と綾 Ⅱ15. お月見16. その後の日々17. 愛の太陽 -Alternative mix-詳細はこちら:<作品情報>Netflix映画『ちひろさん』2月23日(木・祝) Netflixで独占配信&全国の劇場で公開Netflix映画『ちひろさん』キービジュアル (C)2023 Asmik Ace, Inc.(C)安田弘之(秋田書店)2014原作:安田弘之『ちひろさん』(秋田書店「秋田レディース・コミックス・デラックス」刊)監督:今泉力哉脚本:澤井香織 今泉力哉音楽:岸田繁主題歌:くるり「愛の太陽」(VICTOR ENTERTAINMENT / SPEEDSTAR RECORDS)【出演】有村架純豊嶋花嶋田鉄太van若葉竜也佐久間由衣長澤樹市川実和子鈴木慶一根岸季衣平田満リリー・フランキー風吹ジュン公式サイト:プロフィール芦沢ムネトコントグループ「パップコーン」のリーダー。癒し系キャラクター「フテネコ」の生みの親であり、様々なアーティストから支持を受け、数多くのMVやコラボグッズを手掛けるほか、ライブやフェス等のイベントではMCを務めるなど、幅広く活躍する。くるり1996年9月頃、立命館大学(京都市北区)の音楽サークル「ロック・コミューン」にて結成。古今東西さまざまな音楽に影響されながら、旅を続けるロックバンド。ロックちゃんロックちゃんは、自分のことをなぜかオトナだと思っている4才の女の子(次女)。この連載はちょっと背伸びをした、キュートでやんちゃなロックちゃんの日常のお話です。関連リンク芦沢ムネト Twitter:くるり オフィシャルサイト:漫画連載『ロックちゃん』:
2023年02月24日「ぴあアプリ」で好評連載中の漫画『ロックちゃん』。音楽好きで知られる作者の芦沢ムネトがプロデュースする音楽イベント『Live!ロックちゃん2023』が、3月4日(土) 豊洲PITで開催される。出演する4組、くるり、ハンバート ハンバート、GLIM SPANKY、BREIMENを1組ずつ迎えてトークを繰り広げる対談シリーズ第3弾は、BREIMENが登場。とにかく止まらないトークはまさにセッション。対談中にいろんなマジックが起こってます。トラブルを楽しむというか。変だけど、むしろトラブル起きてほしいみたいなところがあって(高木)芦沢いやー、ほんとに出演していただけるとは。高木祥太(Ba&Vo)だってそのメンツに入れることってあんまりないですもん。しかも(芦沢さんからの)インスタのメッセージもよかったですよ。芦沢DMのね(笑)。高木「もらってうれしいDMランキング」のかなり上位っすよ(笑)。くるり!ってなりましたもん。――芦沢さんからラブコールを送って今回の出演が実現したわけですね。芦沢そうなんですよ。でも僕がBREIMENを知ったのは、実はめっちゃ最近なんです。高木でも、『VIVA LA ROCK 2022』のときは?芦沢その時はまだちゃんと知らなくて。配信のMCを担当していたんですけど、ちゃんとライブを観れなかったんです。サトウカツシロ(Gt)だからおまえ今日髭伸ばしてんの?高木よくわかったな。いや、その逆というか、俺普段髭ないじゃん、それで稼働がないときにどこまで髭が伸びるのか挑戦するっていうのをたまにやってて、なぜかその結果発表みたいなタイミングで芦沢さんに会うんだよ。ビバラのときもそうだし。で、今日も偶然そうだったんだよ。高木祥太(Ba&Vo)芦沢なぜか見届け人になっているんだ(笑)。高木今回の4組の中では僕らが一番若手ですよね。いけだゆうた(Key)そうだね。GLIM SPANKYは年齢がちょい上でって感じだもんね。芦沢どうしても若手というか、知ってる人は知ってるけどっていう、そういう人たちをどうしても入れたくて。知らしめたいって思ったんですよね。それで、アーティスト同士が袖で見たくなる感じがいいなと思って。いけだいいですね。芦沢その方がテンション上がるじゃないですか、やる側も。それで、BREIMENさんどうだろう、いけるかなと思ってお誘いしました。高木全然いけますよ。いけるっていうか、俺らのLINEグループにライブの出演関係のメッセージが来ても、結構みんな返信遅いんですよ。なんだかんだ一週間くらいかかるんですけど。でもこれは30分くらいで。芦沢うわ、うれしい。ライブをちゃんと観たのが去年の『SWEET LOVE SHOWER』で。えらいカッコよくて。なんていうか、みんなで一生懸命練習して演奏してるって感じじゃないんですよBREIMENって。みんなわりと気合い入れたりしてるじゃない、ステージに出る前って。でもなんか散歩みたいな感じで入ってくるよね。散歩してたらたまたまステージがあった、みたいな感じで。高木特にフェスはそういう感じかもしれないですね。ワンマンとかは演出なんかもあったりするし、最初に幕があったりすると……あ、でも幕の後ろでも俺らふらふらしてるか。いけだふざけたりしてるね。芦沢みんなしてそういう感じなんですか?Kanno so(Ds)俺、気合い入れてますよ。サトウ入っててあれだったらヤバイぞ(笑)。いけだ別に全員で円陣組むようなことはないよね。Kanno俺はやってみたいけどね。面白そうだし。芦沢面白そうっていう時点でもう方向性が間違ってるから(笑)。高木やっぱり根底にセッションがあるし、俺らってめちゃくちゃ飽き性だからライブごとにめちゃくちゃアレンジ変えるんです。ツアーなんかで飽きてきちゃったりすると、あんまり周りの音を聴かなくなると思うんですよ。芦沢ああ、もうだいたいわかってるから、自分のことだけに集中しちゃっていいやと。芦沢ムネト高木そうそう。これは俺の師匠の受け売りなんですけど、セッションって「しゃべくり007」で、いわゆるキメキメのライブって「M-1」とか「キングオブコント」なんじゃないかって。どっちがいいとか悪いとかじゃないんですけど、それで言うと俺らはワンマンのライブでも「しゃべくり」と「M-1」のあいだを狙っているというか。ジャムセッションは完全に「しゃべくり」なんですよ。決まってなくて、大きい流れだけわかってる状態で周りの音を聴いて反応していくっていう。サトウ「ダウンタウンDX」ってことだね。高木別にどっちでもいいだろ(笑)。だから俺らのライブってあいだを狙ってやってるから、始まる前に「よし!」ってやってもちょっと具合が違うっていうか。ジョージ林(Sax)わかる。空回りするよね。高木そうそう。変に気合入れると逆によくないみたいなところはあるんですよね。芦沢芸人さんにもタイプがあるもん。めっちゃネタ合わせするタイプと、あんまりネタ合わせすると飽きちゃうってタイプが。本番でボケるのが恥ずかしくなる。あのボケ全力でやってるわーって相方に思われるのが恥ずかしいっていう(笑)。BREIMENは、例えばロバートさんがネタなのかアドリブなのかゾーンに入っててわかんないっていう時の感じに似ているのかもね。高木それめっちゃわかります。そういう時ありますからね。芦沢どういうきっかけで始まるんですか?その、決まってない感じのことっていうのは。高木誰からでも始まるというか、そこにも決まりはないですね。最近面白かったのが、林さんがiPadでサンプラーを操作するんですけど、ワンマンの時にiPad(のアプリ)が落ちちゃって。「チャプター」っていう曲の中にフリーズするセクションがあるんですけど。いけだノイズの音が鳴ってるところが。高木そのフリーズセクション行く前ぐらいから林さんがちょっとキョドってて(笑)。で、いざそのフリーズのところにきた瞬間、音が何も鳴ってないんですよ。でもそれが本当に気持ち良くて。サトウ林さん〇〇してたもんね(笑)。サトウカツシロ(Gt)芦沢その音だけ聞こえたんだ(笑)。いけだなんで下にマイク立ててるんだよ(笑)。高木30秒くらいあったよね?林いやいや、体感は30秒くらいだけど、実際は10秒ちょっとだと思うよ。高木いやもっとあったよ!林さんのiPadの復帰を待つ時間を考えたら結構あったよ。芦沢それって、バーンと無音になって、みんな棒立ちなの?高木そういうトラブルがあった時って俺らはなんか入れたりとかするんですけど、その曲は世界観があったから、そこで誰も何もしなかったんですよ。誰かなんかやるかなとは思ったけど、本当に仁王立ちで、その瞬間、そういう何もないっていうゾーンに入ったんですよね。芦沢なるほど。無音という音を出してたんだね。いけだジョン・ケージだね。「4分33秒」だ。いけだゆうた(Key)サトウ宮本武蔵だね。芦沢もう例え終わってるから。ジョンで例えた後に宮本が出ちゃうとほら、ややこしいから。ジョンが困っちゃうから。高木いいっすね。いけますね、これ。芦沢え!?何が?高木ライブ出れますよ。芦沢無音の時に俺出されても困るからやめて(笑)。全員ははははは!林さっきの話に戻ると、ブーっていうブザーを鳴らして、で、次のボタンを押すと新しいセクションに行く効果音が出るんですよ。だから俺ひとりで次に繋ぐっていうセクションで、まったく音が出なくなっちゃったっていうことなんです。それで次のセクションに行くために誰かがきっかけになるのか、それとも誰も何もしないのかっていう読み合いが始まって。ジョージ林(Sax)Kannoその読み合いがめちゃくちゃ楽しかった。芦沢みんな刀の柄を握って抜くのか抜かないのかってやってる状態だ。宮本で例えちゃったよ(笑)。Kanno頭の中で全員と会話してたよね。いけだ照明は暗かったんですけど、キョロキョロするとバレちゃうので誰も見れなかったですね。芦沢最終的にどうしたの?サトウ林さんのiPadが復旧するのを待ちました。芦沢あ、復旧した。林そうですね。15、16秒くらいだと思うんですけど。芦沢さっきより増えましたね。全員わははは。林で、次のセクションに行く効果音を鳴らして、そしたらすぐにだーいけがベースラインを弾くわけですけど。いけだ僕がね。林拍で言ったら、効果音の拍が2拍くらいしかなくて。いけだ「せーの」くらいしかないんですよ。芦沢反応したんだ。すごいな。Kanno俺が一番全員を見れるポジションにいるんで、見てたんですよ。あ、みんな待ってるなって。でも祥太は、行こうか行くまいかすごく迷っているのが立ち姿でわかって。Kanno so(Ds)高木だーいけが本当は入るところを俺が行っちゃおうかなって一瞬思って。その時点で林さんのiPadが落ちたまでは想像ついてなくて、押しそびれたかなんかなのかなって。で、林さんの方を見たらアウトだなって思ったからとにかく前を向いたまま、俺から行っちゃおうかなって考えつつ、でもまあ待とうと決めて待ってたらだんだん気持ち良くなっちゃって。サトウ俺普通に林さんの方向いて笑っちゃったよ。芦沢ダメじゃん(笑)。話と違くなってきたじゃん一気に。高木今言ったのはまあ極端な例ですけど、トラブルを楽しむというか。変だけど、むしろトラブル起きてほしいみたいなところがあって。くるりと対バンしたいっていうのは目標とかとは違うけどあったよね(サトウ)芦沢じゃあ曲もセッションで作っていくってこと?高木曲はいろんなパターンで作ってて。セッションでできるパターンもあるし、この間出したアルバム『FICTION』ってやつは、俺がもうデモを作らないことにして、俺の中でメロディとかがあってもそれをあえてデモ化しないで伝えて、セッションとはまた違うんですけどね、なんだろうね、あの作り方っていうのは。芦沢事前にデモを渡してたらそれぞれ練習とかしちゃうから。高木そう、先入観が俺のデモから入っちゃうけど、それをなるべくなくした状態でやってみたいなって。そうすると、俺がイメージしてたものとみんなの解釈とのギャップができるじゃないですか、それの方がおもしろいなと思って、バンドだし。芦沢ものすごいそもそものことを聞いちゃうんだけど、なんでこのバンドって組んだんだっけ?高木その前の旧体制「無礼メン」っていうのがあって、それは俺も歌ってないし、そう(Kanno)ちゃんもいないし。その時は俺がバンドを組みたいと思ってセッションの面々を呼んで、結構コンセプチュアルな感じではあったんですよ。岡村ちゃん(岡村靖幸)のバンドバージョンみたいな感じでやってたんですけど。Y.M.O.みたいなちょっとふざけてる感じというか。とにかく俺がアマノジャクで、最初のMVは誰も楽器弾いてなくてなぜか俺がギター弾いてるみたいな。なんかMVの常識というかセオリーみたいなものってあるじゃないですか、とにかくそういうのがやりたくなくて。それを3年くらいやって、ボーカルとドラムが抜けるってなって、で、そうちゃんはもともと旧体制「無礼メン」のファンで、友達になってて、それで入ってもらって、じゃあ俺歌うかってなって、今に至るって感じですね。新体制になってからコンセプトみたいなのを全部やめて、一回思うがままみんなやってみるっていう感じでしたね。芦沢でもそれってなかなかまとまらなさそうじゃん。高木そうですね。でもまとまらない方が面白そうだって思ったんですよ。芦沢じゃあ曲作りにおいても、こういうものを作ろうっていうのはバンドとしてはないわけだ。高木細かいドラムの音とかでリファレンスを出したり、本当にざっくりなジャンル感くらいは共有したりはしますけど、例えばそれがテクノだったら、テクノに寄せていくというよりも自分たちなりに再構築していくというか。芦沢なるほどー。高木音に引っ張られるバンドと人に引っ張られるバンドがあったとしたら、俺らは人に音がついてくるというか。それぞれのパーソナリティとかを全部活かすというか。それがあったうえで、どうするっていうことかなと思っていて。芦沢最終的にこのバンドでどうなりたいとかってあるの?目指すところとか。サトウ俺はリボ払いの完済ですね。芦沢それは大事だよね。あれって魔法じゃないからね(笑)ってそういうことを聞きたいわけじゃないんだよ!高木逆にそういうことって他のバンドとかはなんて答えるんですか?目標とかって。芦沢GLIM SPANKYに昔聞いた時は「カルチャーを作りたい」って言ってて、すごいなって思いましたけどね。いけだすごい。サトウでも、くるりと対バンしたいっていうのは目標とかとは違うけどあったよね。高木あったかも。サトウだから今回お話をいただいて、俺たちくるりと対バンするんだ!ってなりましたよ。高木そういうざっくりしたものはありつつ、でもいわゆる武道館目指しましょうっていうようなものを立てちゃうと、目標に道が左右されちゃうというか、自分たちの道のりを塞がれちゃうというか。芦沢曲作りと同じだね。高木一貫してるかもしれないですね。芦沢ストレスなさそうだもんね。高木それをまったくなくすのって難しいじゃないですか。でも極力ストレスがない状態で楽しくやりたいっていうのが根底にあるので、それが目標と言えば目標なのかもしれないですね。別にそれを言葉にして話したりしたことはないですけど。みんなそう思ってるような気がする。芦沢じゃあ喧嘩もないでしょ。高木ないですね。タイミングでちゃんと話したりしますね、意外と。芦沢ちなみにどういう話し合いをするの?高木最近なんか思ってることある?みたいなことですね。やっぱ忙しくなってくるとなかなかそういう時間って取れないけど、でもそれはなんか都度都度やってるよね。その都度都度の間隔が空いて久々になると、ひとつの議題当たり4時間くらい喋りっぱなしだったりするよね。芦沢結構じゃああるんだ、モヤッとしたものが。高木いや、なんていうんだろ、いろんなトピックが出るっていうよりは、ちゃんと話し合うって感じかな。その結果4時間っていう。林人と付き合っていくと、「ん?」って思う時ってあるじゃないですか。別になんかそれをことさら追求したりせず「まあまあそうだよね」って受け流すというか。でもそういうのってちょっとずつ蓄積してて、アレルギーと一緒で許容範囲を超えたときにキレちゃうんだと思うんですよ。で、キレた時にはもうなんでそうなったかを覚えてないというか。爆発した瞬間にあったものが原因だと思ってるけど、実は原因はそこにあるんじゃなくて、もっと底の方にあるものだと俺は思っていて。だから、たまにチームで話し合う時も、「ん?」って思ったことを共有するというか。「なんであの時髭剃ってたん?」みたいなことをちゃんと表に出す、まあ膿を出しておくって感じですね。芦沢それは大事ですね。高木でもみんながみんなそうじゃないというか。それぞれ違う人間だから、林さんとかは結構溜め込む方で。林ま、そうだね。高木ほんとバラバラなんですよ。バラバラだからこそ話し合いの時間をたまに持つのが大事だなっていうことになっていった。だからルールというか、バンドをやっていく中でそうなっていったというか。いけだあの時のあれ良くなかったよね、みたいな、そういう不満をぶちまけるような会ではないよね。だから何を話したかあんまり内容も覚えてないんだけど、でもひとしきり話して、「じゃがんばろう」って言って終わるっていう感じ。芦沢最近こいつはこんなこと考えてるんだっていう様子を聞いておくっていう感じなのかな。高木そういう感じっすね。とは言え、足並みを揃えるためにやっているわけではないというか。そうしちゃうとしんどくなってくると思うし、自分がそういうタームじゃなかったらそれを強要されても無理だし。俺らが大事にしてるところはどちらかと言うと、その人の音がちゃんと出てるかどうか(高木)高木他に質問あります?芦沢やめてよ!質問なくなっちゃったインタビュアーみたいな感じにするの。この人弾切れか?みたいになってるじゃん。全員あはははは!高木いつもそうちゃんがあんまりしゃべんなくなっちゃうんですよ。バランス見て。芦沢バランス見てるんですか?Kannoあんま、しゃべりたくない。いけだそもそもじゃねーか!(笑)全員あはははは!芦沢そうちゃん、次から言っちゃダメよ、それは。苦手?しゃべるの。Kannoあ、苦手です。苦手なんですけど、上手になりたいなって気持ちはあります。芦沢どのへんが苦手なんだろう?Kanno頭の中が真っ白になるというか。緊張とかそういうのじゃなくて、何もなくなっちゃうんですよ。芦沢え、怖い話?どういうこと?高木たぶん、このバンドの会話のテンポが速すぎるんだと思うんですよ。俺も速いし、おまえ(サトウ)も速いし、だーいけも速いし、で、林さんでようやく。サトウ腰据える感じで。Kannoトルクがもう全然違うから。芦沢ゆっくりでも全然いいんですよ。ちなみに今朝は何を食べたんですか?Kannoえーっと……。芦沢それは記憶力の問題です。全員わははは。Kannoなんも食べてないです。え、食べました?芦沢パンを食べたよ。Kannoクリームパン好きです。芦沢それは全体的に?Kanno全体的にってどういう意味ですか?全員(爆笑)高木だからあるじゃん、セブンとかファミマとかコンビニ系なのかパン屋さんなのかとかさ。いけだあとは材質がね。クリームがこういうのがいいとか、外の皮の感じがとか。サトウストップ!もうついていけてない(笑)。芦沢クリームパンでこんなに速いラリーが行われるとは(笑)。高木いいっすね。めっちゃいいっすよ。番組やりたいな。いけだどこの立場なんだよ(笑)。ディレクターかよ。高木どちらかというと、いつも俺はツッコミに回るんですよ、このバンドでは。でも結構疲れてて。芦沢それはたまにある話し合いの時に言わないと。高木不満じゃないですから(笑)。でも今この感じだと芦沢さんがツッコミやってくれるから、俺も違う側にまわれて楽しいなって思って。芦沢やっぱりこの話してる感じがそのままセッション感あるよね。高木そう。だから人をそのまま音にしたいというか。それはバンドとしてというわけじゃなくてプレーヤーとしてみんな大切にしてると思うんですよ。うまい下手とかあって、俺らはよくうまいって言われますけど、でも俺らが大事にしてるところはどちらかと言うと、その人の音がちゃんと出てるかどうかって言うことの方が大事というか。芦沢そうするとやっぱ、そうくんみたいな人がいた方がいいね。いけだ確かに。高木だから人のバランスいいんですよね。Kannoじゃあここでがんばります。サトウははは。高木どうします?今回のイベントで何か一緒にやります?しゃべりでもいいですよって、これ面白いね。いけだうん。面白い。高木セッションやりましょうよ。芦田ちょっと待って、「セッション」を「セッ(⤴︎)ション(⤵︎)」ってイントネーションで言ったことないし。俺、何やったらいいの?サトウなんか小話でもしてもらう?俺らが演奏中にいきなり入って来てもらって。高木あります?すべらない話的な。いけだなんで終始上からなんだろう(笑)。芦沢大丈夫?(と言ってKannoに振る)Kannoめちゃめちゃイメージしています。芦沢ほんとに?(と言って林に振る)林バッチリイメージできてますよもう。高木入ればわかります。芦沢なんか今俺、宗教の勧誘にあってません?全員あはははは!サトウ絶対セッションした方がいいですよ。芦沢ほらその言い方がもう勧誘じゃない!いやあ、入ったらよかったわ。おまえもやった方がいいよって。高木あながち間違ってないかもですね(笑)。Text:谷岡正浩Photo:吉田圭子<ライブ情報>『ぴあ 50th Anniversary「Live!ロックちゃん 2023」』3月4日(土) 豊洲PITOPEN 16:00 / START 17:00出演:GLIM SPANKY/くるり/ハンバート ハンバート/BREIMEN【チケット料金】スタンディング:6,000円(税込)スタンディング ファミリーチケット(大人1名+小学生1名):8,000円(税込)※入場時ドリンク代必要※未就学児童入場不可※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生のお子様1名と同伴限定のチケットとなります。チケット一般発売中:オフィシャルサイト:プロフィール芦沢ムネトコントグループ「パップコーン」のリーダー。癒し系キャラクター「フテネコ」の生みの親であり、様々なアーティストから支持を受け、数多くのMVやコラボグッズを手掛けるほか、ライブやフェス等のイベントではMCを務めるなど、幅広く活躍する。BREIMEN高木祥太(Vo&Ba) サトウカツシロ(Gt) いけだゆうた(Key) ジョージ林(Sax/flute) So Kanno(Ds)の5人からなる、常軌を逸した演奏とジャンルにとらわれないスタイルで注目を浴びるオルタナティブファンクバンド。2022年5月にリリースされたポルノグラフィティ・岡野昭仁とKing Gnu・井口理のコラボナンバー「MELODY(prod. by BREIMEN)」では高木祥太(Vo&Ba)が作詞作曲を手掛け、メンバー全員が演奏・編曲を担当。同年7月に3rdアルバム『FICTION』をリリース。ロックちゃんロックちゃんは、自分のことをなぜかオトナだと思っている4才の女の子(次女)。この連載はちょっと背伸びをした、キュートでやんちゃなロックちゃんの日常のお話です。関連リンク芦沢ムネト Twitter: オフィシャルサイト:漫画連載『ロックちゃん』:
2023年02月14日「ぴあアプリ」で好評連載中の漫画『ロックちゃん』。音楽好きで知られる作者の芦沢ムネトがプロデュースする音楽イベント『Live!ロックちゃん2023』が、3月4日(土) 豊洲PITで開催される。出演する4組、くるり、ハンバート ハンバート、GLIM SPANKY、BREIMENを1組ずつ迎えてトークを繰り広げる対談シリーズ第2弾は、ハンバート ハンバートが登場。ふたりでの制作風景や歌詞のテーマについてなど、芦沢ムネトの興味の赴くままにいろいろと伺いました。聴く人、観る人の想像の余地は絶対に残したい(遊穂)――まずは、芦沢さんがハンバート ハンバートにお声がけした理由からお聞かせください。芦沢僕が今、ぴあアプリで連載している『ロックちゃん』という漫画がありまして、それがきっかけでぴあさんにお声がけいただき、音楽イベントをやりましょうということになりました。で、『Live!ロックちゃん2023』ということでタイトルに「ロック」とついてはいるんですけど、決してロックイベントということではないんです。ちっちゃいお子さんも大人もみんなが一緒に楽しめて、「なんか音楽っていいよね」っていう気持ちになってもらいたくて。そういう気持ちにさせてくれる4組に今回はお声がけさせていただきました。ハンバートさんにはかなり早い段階でアプローチして、OKもいただいて、本当にありがとうございます。良成&遊穂こちらこそありがとうございます。――お会いされたことはなかったんですか?芦沢一度だけあるんですよ。野音のライブに行かせていただいた時にご挨拶をして。良成そうですよね。覚えています。芦沢でも本当に一瞬だったので。当時確か、ソニーのヘッドフォンのweb CMに出演されてて、なんか知らないけどその感想を言った記憶があります。「あれ、見ました」みたいな。そこまで知ってるぞアピールだったのか何なのか、今振り返るとめっちゃ恥ずかしいですね(笑)。良成ご挨拶したことは覚えているんですけど、内容までは覚えてなかったです(笑)。芦沢忘れていただいて良かったです。芦沢ムネト――出演依頼を受けた時はどう思われましたか?良成単純にうれしかったですね。芦沢僕のところには、「ロックじゃないけどいいですか?」って届いてて、それがすごくハンバートっぽいなって思って。――芦沢さんがハンバート ハンバートを知ったきっかけは何だったんですか?芦沢いつ頃だったかちょっと忘れてしまったんですけど、新宿に演劇を観に行ったんですよ。二人芝居で、恋人同士の男女が一緒に暮らしていてっていうところから話がどんどん進んでいくんですけど、実は女性は死んでいたっていう話で。その劇中にかかっていたのがハンバート ハンバートの「君と暮せば」だったんです。その曲の歌詞が本当にそういう内容で、その時に「めっちゃいいな」って思ったんですよね。で、家に帰ってハンバート ハンバートのCDなかったかなって探したら、くるりのトリビュート盤『くるり鶏びゅ〜と』の中にハンバートさんがカバーした「虹」があって。「あ、そうだ!この人たちだ!」ってそこで再認識したんです。そこから改めてアルバムを買ったりしました。あの、ちょっと曲のことになっちゃうんですけど、良成さんの書く歌詞って、なんか死ぬ話が多くて。怖いっていうのではないんですけど、どこか絵本ぽいというか。あれは、どこから来てるんですか?その、死のテーマというのは。良成何なんでしょうね。なんでだと思います?遊穂好きなんだよね。良成好きって言うとまた語弊があるんだけど(笑)。遊穂でも、自分の読んできたものとか、幼少期から好んできたものが影響してるのは間違いないよね。そういう匂いというか。なんで好きなのかがわかったら新事実だよね。ハンバート ハンバート・佐野遊穂良成そうだね。たぶんそういうのが自分の琴線に触れて来るんでしょうね。芦沢そのへんはご自身で掘り下げたりはしないんですか?良成掘り下げたりはしないですね。遊穂だから大体いつも新譜のインタビューなんかで、「この曲はどういう感じで作ったんですか?」って聞かれると、口籠る(笑)。わかんないって。芦沢そうなんですね。でも良成さんが書いたものをまずは遊穂さんに見せるわけですよね?その時に遊穂さんは何を気にされたり、どんなことをチェックされたりしているんですか?遊穂ハンバート ハンバートはこうでなくちゃいけない、みたいなフレームの中に入れるためにジャッジをするわけではないんですけど、私が最初に良成の曲を聞かされた時は、映画を観ているみたいな感じで見るんですよ。芦沢へー。聴くというよりも見るんですね。遊穂そうなんです。歌詞で描かれている物語がカメラワークみたいな感じで見えてきて、ここはもうちょっと細かな絵がいるんじゃない?とか、逆にここは細かすぎるんじゃない?みたいな感じでその時に感じたことを言っていくんです。もしかしたらそれは、私の好みを押し付けているだけかもしれないんですけど。良成でも、そういう感じでうまくいくよね。芦沢へー。遊穂これはこういうことが言いたいんですっていうふうにされても嫌だし、やっぱり聴く人、観る人の想像の余地は絶対に残したいんですよね。だけど、これはあまりにもカメラの見ている範囲が狭すぎて、ここがどうなっているかもうちょっと知りたいんだけど、ずっと同じとこ撮ってますよ、みたいなのは言います。伝わってないかもよって。芦沢そうやって言われることに対して良成さんはどうなんですか?良成あんまりじっくり考えて言う感じじゃないんで、渡したものを聴いてからすぐに答えてくれるんですよ。それこそ、映画を観に行って、劇場を出てからあーだこーだ言うじゃないですか。ここが良かったよねとか、でもここはあんまりだったよね、みたいに。そのノリと一緒で、思ったことをパッと言うので、それはやっぱり一番素直な感想なのかなと。あと、僕自身も薄々ここはぼんやりしてるなと思いつつ一回聴いてもらってっていうこともありますから。ハンバート ハンバート・佐藤良成芦沢曲を通じて見えてきた人となりっていうのもありそうですね。遊穂ありますね。それで言ったら、最初にもらったデモテープの中にも死んじゃったみたいな曲はありましたから。良成ああ、そうだね。確かに入ってた。遊穂だからそこはずっと変わらないんですよね。ふたりだからなんとかなってるのかなと思います(良成)芦沢ライブの時のおふたりのMCがすっごい不思議で。おふたりが掛け合いするじゃないですか。自分がお笑いやってるからか、なんか不思議な漫才を見ているみたいな気分になるんですよね(笑)。それぞれお互いの方を見ないで前を向いたまま、「そうだね」「うんうん」みたいな感じがすごく面白いんですよ。あれはふたりで編み出した何かなんですか?良成いや、全然そんな編み出したとかはないです(笑)。お客さんが前に居るから前を向いて喋ろうかなとかそれくらいのことで。芦沢その時に初めて聞く話でも、そうなるんですね。良成そうですね。実はMCの内容を決めてやってみたことがあったんですよ。どうしても大きめのホールやフェスの会場だとお客さんとの距離も遠いですし、温度感が伝わらない時が結構あったんですよね。だから大きなところでやる時は難しいなと思って、事前にある程度ネタというか話の内容を脚本みたいにして書いてやってみたんです。でもこれが全然面白くないんですよ。書いたものを覚えて読んでも。遊穂そういうことはできないってわかりました。良成だから自然のままやった方がいいねっていうことになりました。芦沢不思議ですね。一方で音楽も言ってしまえば同じことを繰り返しやっていて、そこに違いはないんですけどね。良成そうですね。遊穂音楽を通しての方が私たちの場合はダイレクトに相手の気持ちが伝わってきますね。緊張が伝わってきたら、(相手に対して)落ち着けって気持ちになる時と、一緒になって緊張しちゃう時とかはあります。芦沢その時はどうやってコントロールするんですか?良成でもやれることは何もないんですよ。芦沢そんなバカな!(笑)。遊穂自分の心をなるべく落ち着かせるとかね。良成ちょっと歌いやすいように弾かなきゃってやってみたりするんですけど、特にその効果は現れないですね(笑)。遊穂ちゃんと伝わる時もあるんですけど。フェスとかで持ち時間が結構シビアで時間がもうないっていうような時は。良成何回もオーバーして失敗してるから、それでそろそろちゃんとしなきゃっていう気持ちが強いからね。短すぎてもお客さんの不満足感になっちゃいますし。それはお笑いでもそうですよね。芦沢そうですね。遊穂最後の曲のアウトロが妙に長いから、(全体が)短かったんだなっていうのがわかるんですよ。ずいぶんジャカジャカやってるなって。良成前に出て挨拶したりしてね。芦沢ははは。じゃあカーテンコールみたいなのが出たら、今日はちょっと想定より短くなっちゃったんだっていうことですね(笑)。遊穂あと、予定になかった曲を始めた時もあった。良成ほんとに短くて、あと1分はなんとかしたいっていう時に。芦沢もちろん打ち合わせもなしってことですよね?遊穂そうです。しかも、イントロもほとんどなくて、すぐに歌に入らなきゃいけない曲で、最初のフレーズが本当だったら2回繰り返すんですけど、それを繰り返すのか、繰り返さないのか、どっちだ?でもたぶん2回繰り返してやるほど短くはなっていないはずだから、一回やっていきなりBに行くはず、そうだよね?っていうオーラを出しながら目で知らせるっていう。芦沢結構賭けですね。遊穂でもそれがわかって、実際に合ってると、やったー!ってなる。――ふたりだからその緊張感って増すんですかね?良成そうかも。例えばドラムがいたら……でもそうか、ドラムがいたら逆にそっちに合わせなきゃいけないってなっちゃうから逆にどうにもならないかもしれないですね。そういう意味ではふたりだからなんとかなってるのかなと思います。遊穂ふたりじゃなかったら最初からそんなに冒険はしないのかもね。良成4人とかだったらね。もともとそういう前提でやっているバンドだったらいいんですけどね。グレイトフルデッドってバンドあるじゃないですか。芦沢はい。アメリカのジャムバンドの草分け的な。良成そこにいたフィル・レッシュっていうベースの人が今やっているバンドのライブ映像を見たんですけど、ヘッドセットマイクをして演奏しながら次のコードをメンバーに言っていくんですよ、その時々の思いつきで。もちろんコード進行が決まっている曲もあるんだろうけど、そんなふうなことをやっている場面があって、面白いなと思いましたね。遊穂私たちはふたりだから、さすがにそのシステムは導入しないけど(笑)。良成急な変更もふたりだからギリ対応できるしね。遊穂3人以上になるとちょっと難しいなってなっちゃうかも。良成コントにもアドリブを入れたりすることってあるんですか?芦沢入れるとしても、入れるかもしれないっていうのを事前に言います。もしくはネタを作った時点で、ここは思ったより(お客さんに)受けたら自由に言ってもいいかもっていうスペースとして共通認識をもっておくっていうふうにしますね。でもそういうことを言うと、ボケのやつがどうしても何かを言いたくなっちゃうんですよ。遊穂(笑)。良成ああ。逆にそこが縛りになっちゃうんですね。芦沢そうなんですよ。変な空気の時に言っちゃったり。そうすると笑いが内向きになるというか、なんで受けないってわかってるのに言うんだよっていう、こっち側しかわからない笑いになってあんまり良くないんですよね。遊穂最近、M-1を見るようになって思ったのは、本当に音楽でよかったねって。芦沢(笑)。こんなこと聞いていいかどうかわからないんですけど、ライブ中ってどれくらい余裕があるものなんですか?遊穂余裕なんて全然ないです。芦沢あ、そうなんですか。音楽のイメージから勝手にすごく余裕な感じでやってらっしゃるものだと思ってました。その、余裕がないっていうのは何に対して余裕がないんですか?遊穂もうやること全部に対してです。ただただ必死に取り組んでますって感じですよ、毎回。良成あなたは歌うので精一杯だし、こっちはこっちで楽器を弾いて歌って、そこにプラス、時々ニコッとしたりとかしないと、顔が怖いってあとで言われたり書かれたりするから(笑)。遊穂なんか嫌なことでもあったんですか?って(笑)芦沢おふたりはお家で練習できるんですよね?良成そうですね。そこは強みとしてあるかもしれないですね。でもやっぱり子供ができてからは案外時間がなかったりするよね。遊穂うん、そうだね。芦沢僕ももうすぐ3歳になる子供がいるのでその感じはすごくわかります。全然自分の時間がなくなりますよね。もう向こうは全力でくるんで(笑)。良成もうすぐ3歳になるお子さんがいらっしゃるんですね。『ロックちゃん』の連載がどれくらい続いているんですか?芦沢5年くらいですかね?連載をやっている途中で子供が生まれたんですけど、そうすると途中からやっぱり自分の子供の話にだんだんなるというか、影響を受けるんですよね。音楽にもそういうところってありますか?良成ありますあります。芦沢そうですよね。去年リリースされた最新アルバム『丈夫な私たち』に収録されている「君の味方」なんかはまさにそうだなって思って聴いていました。良成&遊穂ありがとうございます。芦沢そうやって考えると、わかる曲が増えてきたというか。前までは恋人のことを歌っている曲だと思っていたのが、今は子供のことを歌っているんだなって思うようになったり。感受性が変わりますね。大きいフェスとは違って出演者同士の距離感が近いイベントになると思うので楽しみにしています(良成)――くるりの『鶏びゅ〜と』で「虹」をやろうと思ったのはどうしてですか?良成あの時は、自分たちが好きな曲を選んでよかったんですよ。それで好きな曲を何曲か自分たちで試してみて、自分たち的にいい感じになりそうだなって思ったのが「虹」だったんです。遊穂うんうん。良成その前に、くるりが主催している『京都音楽博覧会』に出させていただいてたんですよね。その年(2008年)の音博でくるりバンドのサポートメンバーとして参加していて、ハンバート ハンバートとしても出演したり、そういう一夏を一緒に過ごしたっていう交流があったので、カバーするにあたっても自分たちなりに変えてもいいかなっていう感じで「虹」はやりましたね。遊穂たぶん岸田さんと好きなものとか似ている部分があると思うんですよ。芦沢良成さんと。遊穂はい。歌詞を見てたら絶対にこのふたりは共通の好きなものがあるんだなってわかる。芦沢遊穂さんの歌い方っていうのは最初から確立されていたんですか?遊穂全然確立されてませんよ。芦沢そうですか?めちゃくちゃ確立されたものがありますよ。良成おれらは全然そんなことないんですよ。芦沢もちろん僕らは完成されたものを聴いているから余計にそう思うのかもしれないんですけど、おふたりのバランスもそうですし、よくぞ出会ってくれたと思っています。最初に良成さんがハンバート ハンバートを始めた時はボーカルが遊穂さんではなかったんですよね?良成おれがメインで歌おうと思ってたんです。それで、コーラスで遊穂を誘ったんです。まだ学生の頃ですけどね。で、当時は6人でやってたんですけど、みんなでリハスタに行って合わせてみたら、遊穂の方が歌がうまいと。みんな遊穂がメインで歌う方がいいって言うので、それでじゃあ、うんわかったいいよって(笑)。遊穂そこで、「いいよ」ってなるのがね(笑)。自分でやりたくて始めたことなのに。芦沢そうですよね(笑)。普通だったらいやいやメインはおれだ、だっておれが始めたバンドなんだもんってなりますよね。良成そうか。そうですねぇ。芦沢あははは。最初の方にお聞きした、良成さんが書いた歌詞を渡して、それに対して遊穂さんが素直な感想を言っていくっていうこともそうですけど、おふたりの関係性はもうその初めてスタジオに入った時に確立されていたのかもしれませんね。良成そうかもしれません。遊穂うん、そうかな。良成まあでも、ハンバート ハンバートというもの自体は、いろんな失敗を重ねてここまで来たなっていう感じですけどね。遊穂いろんなダイエット法みたいな感じで。芦沢ははは。ロングブレスやってみたりブートキャンプやってみたりで(笑)。遊穂でもだんだんそういうのもなくなってきた、はず。自分がこういうのが好きっていう基準みたいなものがはっきりとあるから、でもそればかりになると狭くなっちゃって。自分の好きなものをどうやって形にするかっていうことを考えたら、こうかもしれない、こうかもしれないっていうふうに行くのが一番の近道なんですよね、結局は。だから、この道しかないっていうふうに思って、そうしてしまうことが遠回りというか。いろんなトライ&エラーがあって、だんだんだんだん歩いている道がはっきりしてきたっていう実感はあるんですけど、でもそれも10年後にはどうなっているかわからないし。――先にメロディがあって、その後に歌詞を書くというプロセス自体はずっと変わらないんですか?良成そこは変わらないですね。ただ、それはこうしなきゃいけないとかっていうことではなくて、詞が先に出てくる気配がまったくないんです。芦沢あ、そうなんですね。意外と言えば意外かも。――ということは、先ほどおっしゃっていた“死の匂い”みたいなものはメロディにすでに含まれているんでしょうね。遊穂そういうことなんでしょうね。良成そうですね。――では、最後にイベントについてお聞きします。くるりとは久しぶりになるんですかね?良成&遊穂そうですね。遊穂すごく楽しみです。GLIM SPANKYのふたりもね。良成この間ライブに来てくれたもんね。遊穂現場で会って会話とかできる人が私たちは数少ないので(笑)、今回は2組も知っている人たちがいるからすごくうれしいです。良成ほんとそうだよね。そもそもおれらはワンマンが多いしね。大きいフェスとは違って出演者同士の距離感が近いイベントになると思うので楽しみにしています。Text:谷岡正浩Photo:山本佳代子<ライブ情報>『ぴあ 50th Anniversary「Live!ロックちゃん 2023」』3月4日(土) 豊洲PITOPEN 16:00 / START 17:00出演:GLIM SPANKY/くるり/ハンバート ハンバート/BREIMEN【チケット料金】スタンディング:6,000円(税込)スタンディング ファミリーチケット(大人1名+小学生1名):8,000円(税込)※入場時ドリンク代必要※未就学児童入場不可※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生のお子様1名と同伴限定のチケットとなります。チケット一般発売中:オフィシャルサイト:プロフィール芦沢ムネトコントグループ「パップコーン」のリーダー。癒し系キャラクター「フテネコ」の生みの親であり、様々なアーティストから支持を受け、数多くのMVやコラボグッズを手掛けるほか、ライブやフェス等のイベントではMCを務めるなど、幅広く活躍する。ハンバート ハンバート1998年結成、佐藤良成と佐野遊穂によるデュオ。ふたりともがメインボーカルを担当し、フォーク、カントリーなどをルーツにした楽曲と、別れやコンプレックスをテーマにした独自の詞の世界は幅広い年齢層から支持を集める。ロックちゃんロックちゃんは、自分のことをなぜかオトナだと思っている4才の女の子(次女)。この連載はちょっと背伸びをした、キュートでやんちゃなロックちゃんの日常のお話です。関連リンク芦沢ムネト Twitter:ハンバート ハンバート オフィシャルサイト:漫画連載『ロックちゃん』:
2023年02月07日「ぴあアプリ」で好評連載中の漫画『ロックちゃん』。音楽好きで知られる作者の芦沢ムネトがプロデュースする音楽イベント『Live!ロックちゃん2023』が、3月4日(土) 豊洲PITで開催される。くるり、ハンバート ハンバート、GLIM SPANKY、BREIMENの強力な4組によってどんな化学反応が起こるのか!? このイベントを前に、出演する4組のアーティストと芦沢ムネトとの対談シリーズがスタート!第1回目のゲストは、GLIM SPANKY。彼らのデビュー時から交流を続ける芦沢ムネトとの止まらないトークセッションをどうぞ!ロックって激しいだけの音楽じゃなくて、僕は心意気だと思っている(芦沢)――まずは、このイベントがどのようなきっかけで生まれたのかというところから芦沢さんに伺いたいと思います。芦沢最初、ぴあさんからお声がけいただいたんです。ぴあさんの会社創立50周年の記念イヤーに芦沢さんがプロデュースするイベントをやりませんか?って。え!僕でいいんですか!?ってめちゃくちゃびっくりしました(笑)。それで、じゃあどういうイベントにしようかなというところで考えたのは、ぴあアプリで連載している漫画『ロックちゃん』は3歳の女の子が主人公なので、大人も子供も楽しめるものにしたいなということでした。若い人たちだけが盛り上がるんじゃなくて、幅広い世代の人たちが楽しめて、そこで初めての音楽体験を得られたりする場所にできたらいいなと思ったんです。芦沢ムネト――そういう想いやコンセプトに基づいて出演オファーを始めて集結したのが、すでにアナウンスされている4組というわけですね。確かに世代もジャンルもバラバラで、普通のイベントであれば揃わない4組だなという感じがします。芦沢そうですよね。ロックって激しいだけの音楽じゃなくて、僕は心意気だと思っているので、いろんな感情が感じられるようなラインナップにしたかったんですよね。だからロックではなく『ロックちゃん』っていうのがちょうどいいかなって。で、GLIM SPANKYはもう最初から絶対に出てもらうつもりで僕の中では勝手に決めていました(笑)。松尾うれしい。亀本ありがとうございます。芦沢GLIMのアルバム(『Into The Time Hole』)が出て、よく聴いてたんですよ。中でも9曲目の「形ないもの」っていう曲がすごい好きで、聴いた瞬間にメールしました。ちゃんとまだ歌詞も聴き込んでいないのに、いい!って思って。勢いに任せて送っちゃったからなんか失礼なこと書いてなかったかなって心配になっちゃったりして(笑)。松尾いえいえまったく。芦沢そのタイミングとこのイベントの話を具体的にしていくタイミングがちょうどかぶって、もうこれはGLIM SPANKYには出ていただくしかない!ってなったんです。亀本芦沢さんはいつも僕らが新曲を出すとチェックしてくれるんですよね。松尾ありがたすぎる。――最初に芦沢さんがGLIM SPANKYのおふたりに会ったのはどのようなシチュエーションだったんですか?芦沢えっとね……まず初めてGLIM SPANKYの曲を聴いたのは、当時僕が『RADIO DRAGON』(TOKYO FM)という番組をやっていて、ディレクターさんが「焦燥」(Sg/2014年)をかけたんですよ。それがめっちゃくちゃカッコ良くて、びっくりしたんです。声と音が最高で、ゆっくりかと思ったら速い!って(笑)。すごい小学生みたいな感想ですけど。それでライブを最初に観たのは、たぶんレコードメーカーさんが主催している新人のショーケースみたいなイベントだったと思うんですよね。松尾うわー、めっちゃ前だ。赤い公園、ボールズ、テスラは泣かない。と一緒に出たイベントですね(『EMI ROCKS neo』/2014年)。松尾レミ(GLIM SPANKY)芦沢それだ!亀本ゴリゴリのコンベンションライブでしたね。赤い公園はその1年前にデビューをしていたんですけど、僕らを含めた他の3組は同時にデビューしたんですよ。芦沢関係者に品定めされてるようなライブだったよね。亀本でも当時僕らは何もわからなかったから、こんなもんなのかなって思いながらやってましたね(笑)。芦沢で、その後くらいに僕が『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)という番組で“教頭先生”になるんですけど、GLIM SPANKYはもともと『SCHOOL OF LOCK!』が主催していた『閃光ライオット』(10代を対象にしたティーンエイジャー参加型ロックイベント)出身という縁もあったんですよね。『閃光ライオット』に出た時って何歳だったっけ?松尾高校3年生と大学1年生(亀本)でした。芦沢すごいですよね。で、僕が『SCHOOL OF LOCK!』をやっているときにゲストで来ていただいたりっていう感じで交流が始まりましたね。亀本デビューしてからしばらくツイキャスをやってて、僕らだけだとあまりにもグダグダになるからっていうので、芦沢さんが司会をやってくれたこともありましたよね。芦沢あったあった(笑)。ま、司会というか、楽しくおしゃべりしてただけなんだけどね。松尾『SCHOOL OF LOCK!』をやられてたっていうのもあったし、私たちも『フテネコ』好きだったし(笑)。芦沢その頃に1回だけプライベートで飲みに行ったよね?松尾行きましたね。亀本3人で?芦沢シモキタの。松尾中華料理屋。亀本あっ、中華行った!確かラジオ終わりでしたよね。松尾そうかも。芦沢全然何を話したか覚えてないけど。バンドでデビューするっていうことが決して雲を掴むようなことではないんだって思えた(松尾)――どういうイベントになりそうですか?芦沢どうしましょうかね。一応僕の役割としてはMCなんですけど、ぶっちゃけいらないんじゃないかなって思ってるんですよね。だって、ライブの合間に出てこられてもいらなくない?松尾&亀本はははは。亀本でも確かに難しいですよね。芦沢もう素敵な4組がライブをやってくれるわけじゃないですか。そこに説明なんていらないじゃないですか。それなのに出てくるわけですよ。「さてさて……」じゃないよ!って自分で自分にツッコミそうになる(笑)。松尾でも全然嫌じゃないですよ。その方が楽しい。亀本そうそう。僕らは全然いいんですけど、ただ僕がお客さんとして観ていて、くるりのライブが終わった後に、「はいどうも〜!」っていうテンションについて行けるかどうかは心配(笑)。芦沢いや、そうなのよ。松尾でも、ライブ終わった後にミュージシャンの話を聞けるっていうのはレアだからお客さんもうれしいんじゃないですかね。芦沢だからそうか、そういうふうにちょっとトークができればいいかもね。終わった後に俺だけステージに出て行って、お客さんに向かって「どうでしたか?」も何にもないよね(笑)。よかったに決まってるじゃん!ってなるもん。松尾それにしてもすごいメンツですよね。くるりもハンバート ハンバートもずっと好きだし、BREIMENもやったことがなかったのですごい楽しみですね。なんか、普通にいい音楽が聴けるイベントだなっていう感じがすごくいいですよね。芦沢そう。それをずっとやりたかった。亀本くるりもハンバート ハンバートも今までやったことありそうでなかったんですよ。芦沢あ、そうだったんだ!松尾そう。関わりはあるんですけど。芦沢だって、佐藤さん(くるり)がベースやったりしてるよね?亀本佐藤さんにめっちゃ弾いてもらってるのに、対バンはしたことなかったんです。亀本寛貴(GLIM SPANKY)芦沢えー!松尾大きなフェスで出演日が同じ、とかはありましたけどね。亀本だから僕らからしたら、今回すごくいい機会をいただいたなっていう感じでうれしいんですよ。くるりだけじゃなくて、ハンバート ハンバートもBREIMENも初めてなんで。芦沢そうだったんだ。松尾本当に私たちにとってもいいメンツだなって思うし、何よりデビュー当時から応援してくれてる芦沢さんにお声がけいただいたっていうことで個人的にはすごく特別なイベントですね。――今からGLIM SPANKYのセットリストが楽しみです。芦沢そうなんですよ。亀本「形ないもの」はやろう。この話の流れでやらないのも変だし(笑)。松尾そうだね。――出順も芦沢さんが決めるんですよね?芦沢そうなんですよね。いやぁ、楽しみ(笑)。亀本でもこの4組の感じだと、キャリアの若い順からっていう感じが普通じゃないですか。芦沢まあね。亀本そしたら最初はBREIMENになるんですけど、そうするとそこでもうわかっちゃうので、だとしたら僕らがトップでやるんじゃないかなって勝手に想像してました。先輩2組を最初に持ってくるわけにも行かないし、まあ僕らの音楽って瞬発力もあるタイプじゃない?松尾そうなの?亀本そうじゃない?松尾うん、まあいいや。亀本そう。だからそんな感じ。芦沢ふたりのこの感じがね、音楽を聴いていたらわからないんだけど、絶妙にいいんだよね(笑)。インスタライブをこのふたりでやってるとハラハラするもん(笑)。そこがすごい好き。亀本でも、バランスが崩壊することはないんですよ。松尾ギリギリね。芦沢そう。だからそれがすごい不思議なんだよね。今、組んで何年?亀本14、15年?松尾私が15歳の時に組んだので。亀本じゃあ15年か。松尾うん。人生の半分やってるわ。芦沢音楽性の部分以外で、何が居心地よかったりっていうことなんですか?亀本初めて組んだバンドがGLIM SPANKYで、学生コンテストも経験して、大学時代にライブハウスの出演を経験してメジャーデビューしてっていう感じでずっとやってきているので、それ以外を知らないんですよね。松尾そうなんだよね。亀本だから、バンドってこういうものっていうことになっちゃってるんですよね。芦沢なるほど。亀本この活動によって自分たちの音楽人生が形成されてきているんで。松尾これしかやったことないから、これが常識になっちゃってるっていう感じですね。芦沢結果、それがふたりのいいバランスになっていくんですね。亀本いいのかどうなのかはわからないんですけど成立してるっていう(笑)。――最初からふたりだったわけではないんですよね?松尾もともとは4人組でした。うちの高校は軽音部がなかったので、有志が集まったバンドだったんですよ。亀本僕は途中で入ったんですけどね。松尾私が高校1年生で、亀が2年生だった。で、亀よりもう1コ上の先輩と私と同級生の子がいてっていう4人組だったんですよ。軽音部の活動じゃなかったからこそ終わりがなかったというか。部活だったら、高校が終わったら解散っていう感じになるじゃないですか。でもそうじゃなかったから、目標も長いスパンで持てましたし、そもそもバンドをやりたくて集まってたからみんな気合いが入ってるんですよね。芦沢自分の目標を紙に書いてて、それがその通りになっていったっていう話をしてたよね?松尾そうなんですよ。その目標はメジャーデビューまでで終わってるんですけど。中学生くらいの頃に作って、とにかく、この時にこれをする、この時にはこれをするっていうのを予め書いておいて、全部実現させていこうって思ったんですよ。芦沢それができるってすごいよね。デビューより先を書かなかったのはどうして?松尾書いたことを実現していくっていうのはもちろん目標にはなるんですけど、でもそれ以上は行かないんじゃないかっていう気もして。どこか自分の限界を決めちゃうような気がして。芦沢うわ、すごいな!亀本想像できる範囲をクリアしていくっていうこともすごいことだよ?松尾そう、今考えたらね。でも努力したというよりも、好きでやってただけだから。だって、『閃光ライオット』の出場を『SCHOOL OF LOCK!』に応募して、まさかラジオから自分のバンド名が呼ばれるなんて思いもしなかったもん。亀本僕は選ばれると思ってたよ。松尾え!亀本その時大学に行ってたんですけど、たぶん呼ばれるからラジオつけとこうって友達の家で聴いてたから。松尾マジ!?私、腹筋してたら呼ばれてビビった。芦沢なんで腹筋してたの?松尾歌唱力つくかなと思って(笑)。そしたら呼ばれたからいつもの倍やったよね。芦沢やっぱこういう時に腹筋してる人が上にあがるんだな。松尾いやでもラジオで呼ばれるってあり得ないことだと思ってましたよ。私の住んでたところなんて人口が6,000人くらいしかいない村だったから。駅もないし。芦沢そんな感じのところだったんですね。松尾そうなんです。私は美術系の大学にずっと行きたいって思ってたんですけど、例えば町の人とかにそれを言うと、笑われる感じですよ。そんな人いないので。結局、高校創立以来最初の美術系大学入学者なんですよ、私(笑)。で、『閃光ライオット』に出て、『SCHOOL OF LOCK!』の校長や教頭がいて、コメントくださいとか言われるっていうことが現実に起こって、それまではそんなこと想像すらできない出来事だったんですけど、バンドでデビューするっていうことが決して雲を掴むようなことではないんだって思えたんですよね。それでGLIM SPANKYで東京に行こうって決めて、亀はその時名古屋の大学にいたんですけど辞めてもらって。芦沢辞めたんだ!それ、すごいね。さらっと「辞めてもらって」って言ったけど(笑)。親になんて言ったの?亀本最初、バンドやるために東京行くから大学辞めるわって言ったんですよ。そしたら、一応大学は出なさいって言われて。でもバイトしながら東京で音楽やるわって。それでも大学は出とけ、お金は出すからって言ってくれたんで、東京で活動ができるように大学を受け直したんですよ。それで結局そこも辞めちゃうことになったんですけどね。松尾私も中退しちゃうんですけど。ちゃんと考えた結果、大胆に速く決断するっていうのは、僕はいつもそうですね(亀本)――自分の思い描いた未来って決して夢物語じゃないんだなっていう感覚を10代のときに持てたというのが大きいですよね。松尾そうなんですよ。それが自分の人生を決定づけましたね。周りの大人たちはいろいろ言ってくるけど関係ねえって思って作ったのが、最初に出した「焦燥」って曲で、『閃光ライオット』に出たのもその曲だし、デビュー曲もそれなんです。その時の気持ちがいまだに私の中で大きいものを占めていますね。芦沢確かに、周りがどんなことを言っても関係ねえよっていう感じは、他の曲の歌詞にも出てくるよね。松尾そこが根っこになって結構たくさん書いてますね。芦沢なるほど。そこが大きなテーマになってるんですね。松尾そうです。その怒りはまだずっとありますね。芦沢だからか。GLIM SPANKYの曲って、言葉の覚悟がすごいんですよね。「お前何まわりの言うことに惑わされてんだよ」って、ストレートに言ってくれる人は今の時代にいないなって。「そうっすよね、先輩!」みたいな(笑)。ムカついてる部分をちゃんと持ってるっていうのが何よりロックですよね。松尾なんか私昔から、子供の頃の記憶もそうですし、過去の記憶がすごいこびりついてるんですよ。で、歌いながらでもそうなんですけど、そのことを思い出したり考えたりしたら、精神がその頃にタイムスリップするんですよ。その時の感情をめちゃくちゃリアルに感じることができるので、そこが力になっているんですよね。芦沢じゃあ歌いながら思い出してムカついたりするんだ?松尾しますね。今も話しててだんだんムカついてきてますもん。芦沢はははは!具体的な顔が浮かんでるでしょ。松尾浮かんでますね(笑)。でも、ムカつく奴はいたけど、先生とか友達とかがめちゃくちゃ応援してくれたんで、がんばれたんですよね。私たち生徒会もやってて、(亀本が)生徒会長で私が副会長だったんですよ。芦沢えー!嘘だぁ。いや、嘘ってことはないけど。マジで?亀本僕が卒業した後の代の副会長なんですよ。一緒にやってたわけじゃないんです。松尾カルチャーを変えたくて。それで生徒会をやってたんですよ。芦沢よく「カルチャーを変えたい」って言ってたもんね。その頃からそうだったんだ。松尾「ネオフラワーチルドレン」っていうのを始めたんですよ。町が「花いっぱい運動」っていうのをやってて。芦沢あ、ヒッピー的な感じのやつじゃなくてね。松尾そうですそうです。亀本普通にパンジー植えてました。芦沢はははは。松尾それが長年続いていて、花を植えるってことはフラワーチルドレンになればいいじゃないかっていうことでヒッピーカルチャーの危険な部分は伏せて企画書を書いたんです。そしたら好きなロックをかけられるわ、ポスターとか文化祭も全部私が作れるわ、もう最高じゃねえかって思って副会長になってやりました。芦沢その当時から始まってたんですね。GLIM SPANKYのいろいろが。松尾そうですね。今でもグッズのデザインを自分でしたりとかっていうのは、その時のことがきっかけになって続いているのかもしれないです。芦沢さっきレミちゃんが言ってた「怒りの感覚」を亀ちゃんは共有するの?隣でギターを弾きながら。亀本なんだろうな、書く言葉とか歌声とかもそうなんですけど、すべてを含めて誰とも比べられない個性を最初から持ってますし、そこは自分も含めて他にはないものなんですよね。まあだから、大学辞めてもいいかなって思えたんですよね。松尾他のボーカルを探したんですって。亀本いや、それはバンドメンバー募集みたいなことではなくて、常に生きてる中でいいボーカリストいないかなって当たり前に思うっていうことだよ。松尾だからもしかしたら名古屋にすごいボーカリストがいたら、一緒に東京には来なかったかもしれないよね。亀本それはそうだったかも。松尾だよね。芦沢亀ちゃんはさ、自分の決めたことに躊躇なくパッと行ける人だよね。亀本そうですね。芦沢普通だったら、そこでそうしようかな?とか、親のこととかいろいろ考えるわけじゃない。でも、わかったって瞬間的に言える、その感じが決して空返事じゃないのがすごい。亀本ちゃんと考えた結果、大胆に速く決断するっていうのは、僕はいつもそうですね。その代わり松尾さん全然決断できないんだよね。松尾ごめん。芦沢そうなの?松尾あーいやもう。芦沢バキッと行けないんだ。亀本ファミレスですら決められませんから。だからこっちがもうボタンを押すしかないっていう(笑)。松尾だってさっきもこの取材が始まる時、水かお茶にするか悩んだもん(笑)。芦沢曲作りの進みも遅いんですか?松尾それもそうですね。亀本制作の進み方は速くないよね。時間がかかる。松尾でもデビュー前に比べたら50倍くらいの速さでやってるんですけど、デビュー前はモナリザみたいな感じで描いても描いても完成しなくて(笑)。完成したかなと思ったら剥がれて前描いた絵が出てきてやっぱりこっちの方がいいんじゃないかなとか思ったり。芦沢あははは。松尾だからデビュー前は1年に3曲できるかどうかって感じだったんですよ。亀本うん。そんなもんだった。松尾だからこれでも今はギアを上げてる方です(笑)。芦沢じゃあテーマがあったら作りやすかったりするんだ。松尾そうですね。でも例えばタイアップでも、決められたテーマに沿いつつ、自分で表現しなければいけないこともきちんと盛り込んで、こだわりを持っていながらもちゃんと点を取りに行きたい。亀本すごいね。こんなじゃん(と言って両腕を広げてテーブルの上のものをかき集める仕草をする)。芦沢全部盛りでしたね(笑)。松尾全部盛りです。でもそんぐらい目指さんと何なん?って感じじゃん。な?亀本そうだそうだ。松尾こだわりは負けちゃいかんでしょ。亀本常に自分の価値観を疑い続けるっていうのは大事だよね。松尾それは大事。だからそこを目指してやってるんですけどね。芦沢全部盛りをね。松尾そうです。音楽的にもなんでも取り込んでいきたいと思ってるし。芦沢あ、そうそう。新しいアルバムを聴いていると、そういういろいろな要素を感じるというか。こなくそ!以外のものもある(笑)。アルバムの中に「HEY MY GIRL FRIEND!!」って曲があるじゃないですか、あれすごい好きなんですよ。あ、レミさんこういう歌うたうんだ!って。松尾あれはそうですね、チャレンジしてみました。ティーンの恋愛映画みたいなイメージで書いたんですけど、もともと野宮真貴さんに提供する楽曲の候補としてあったものなんですよ(野宮真貴の40周年記念アルバム『New Beautiful』に「CANDY MOON」を提供)。芦沢あ、そうだったんだ!松尾最初、亀がフレーズをくれたんですけど、もうそのときには野宮さんに提供する曲を作っていたので、このネタは自分たちのためにとっておこうということでアルバムの時に歌詞を書いたんですよ。だからちょっと自分とは違うテイストを盛り込んでみた、という感じですね。あえて野宮さんに提供するようなイメージでやってみたら面白いんじゃないかなと思って。芦沢なんか曲を聴きながら、ベッドの上で飛び跳ねているレミさんを勝手に想像してた(笑)。そういう怒りだけじゃない部分を感じられました。松尾いやあ、うれしいです。芦沢これはぜひ、イベントでも。亀本お!松尾やろうやろう。芦沢すみません、勝手にセットリストを決めているみたいで。亀本いえいえ。いつも悩んじゃうんで、イベントのセットリストは。ワンマンは決めやすいんですけどね。芦沢やっぱり、いろんなフェスやイベントがある中で、当然どことも似ていないものをやりたいじゃないですか。そしたら、こっち側の――やる側の熱量というか、好きな気持ちを伝えるというのは大事な要素としてあるのかなって思うんですよね。だからこそ、組み合わさらない人たちが組み合わさることができるのかなって。松尾私たちも今回は芦沢さんがやるっていうことだから、出たいって思いましたし、誰がいるとかって関係なく芦沢さんがやるので手を挙げました。亀本最初からそうだったよね。芦沢本当にうれしいです。松尾そしたらね、集まった人たちがすごくて、もう最高です。芦沢もうみんな最高なので、楽しみ。勝手な希望ですけど、誰かがライブをやってる時はみんな袖でライブを観ていてほしいですもん。松尾そういう雰囲気って最高ですよね。亀本僕はね袖では絶対観ないパターン。松尾あ、ちゃんとフロアで観たいんだ。亀本そう。芦沢場所はどこでもいいよ!袖限定で言ってないから。亀本袖で観るの苦手なんですよ。芦沢わかったから、そういう話じゃないよ(笑)。Text:谷岡正浩Photo:山本佳代子<ライブ情報>『ぴあ 50th Anniversary「Live!ロックちゃん 2023」』3月4日(土) 豊洲PITOPEN 16:00 / START 17:00出演:GLIM SPANKY/くるり/ハンバート ハンバート/BREIMEN【チケット料金】スタンディング:6,000円(税込)スタンディング ファミリーチケット(大人1名+小学生1名):8,000円(税込)※入場時ドリンク代必要※未就学児童入場不可※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生のお子様1名と同伴限定のチケットとなります。チケット一般発売中:オフィシャルサイト:プロフィール芦沢ムネトコントグループ「パップコーン」のリーダー。癒し系キャラクター「フテネコ」の生みの親であり、様々なアーティストから支持を受け、数多くのMVやコラボグッズを手掛けるほか、ライブやフェス等のイベントではMCを務めるなど、幅広く活躍する。GLIM SPANKY男女二人組ロックユニット。 ハスキーでオンリーワンな松尾の歌声と、ブルージーで情感深く鳴らす亀本のギターが特徴。ロックちゃんロックちゃんは、自分のことをなぜかオトナだと思っている4才の女の子(次女)。この連載はちょっと背伸びをした、キュートでやんちゃなロックちゃんの日常のお話です。関連リンク芦沢ムネト Twitter: SPANKY オフィシャルサイト:漫画連載『ロックちゃん』:
2023年02月02日2023年3月、声優・浪川大輔のソロライブが決定!タイトルは「SPECIAL LIVE 激アツ超絶ロックナイト!!」。ロックに特化した新しい形でのライブが開催される。これまで浪川大輔のライブでは、まるでお祭りのように、様々な楽しみ方を味わって、明日からの活力に感じられるような内容だったのに対し、今回は、タイトルそのままに、ロックに突き抜けたライブを予定。お馴染みのバンド、ノンストレスとともに、アーティストと観客が一体となって、熱く、アツく、盛り上がることができるライブとなる。日時は3月5日(日)、奇しくも1stライブを行った品川・ステラボールでの開催となり、同日昼には、トークと、アコースティックライブによる毛色の異なる[フォークアフタヌーン]も行われる。浪川大輔の新しい一面と、変わらない魅力が交差する激アツな夜、「SPECIAL LIVE 激アツ超絶ロックナイト!!」にご期待ください。StayLuck presents浪川大輔 SPECIAL LIVE 激アツ超絶ロックナイト!!公演概要■出演:ノンストレス(Vo:浪川大輔/Gt:大内慶/Gt:YOUSAY/Ba:高橋寛知/Key:パスタ/Drums:春木淳一)■会場:品川プリンス ステラボール■日時:2023年3月5日(日)[フォークアフタヌーン]13:15開場/14:00開演[激アツ超絶ロックナイト!!]17:15開場/18:00開演■HP: ■チケット:[フォークアフタヌーン]指定席4,800円[激アツ超絶ロックナイト!!]指定席7,800円※未就学児入場不可☆オフィシャル先行:2/2(木)12:00ー2/7(火)23:59>受付URL ★一般発売: 2月18日(土)10:00より主催:ステイラック/ベリーグー協力:Kiramune Project制作運営:ディスクガレージ問い合わせ:ディスクガレージ050-5533-0888(平日12:00~15:00)<浪川大輔コメント>まさかの!ソロライブを開催しちゃいます!急なご報告で申し訳ありません。そして今回はいつもと何かが違う…そうなんです。ステイラックpresents!Kiramune Project協力のもと行います!なぜ?どうして?と思う方もいらっしゃると思います。わかります。Kiramune presentsのライブはとにかくお祭りのように様々な楽しみ方を味わって頂きたいとセトリもブロック分けして、笑い、しっとり、時に激しく、踊って、そしておどけて明日からの活力になるよう元気になってもらうライブ。今回のはなんぞやと言いますと、ロックの部分に特化しちゃいます!その名も、「激アツ超絶ロックナイト‼︎」もうアホっぽいです、だがしかし盛り上がること間違いなし!今やありがたいことに全ての曲をお届けすることが難しくなりました。思いきったことをやりたいという考えをここ数年レーベルにも相談してました。快く受け入れてくれたレーベルに感謝です。さらに協力までしてくれる。この優しさを胸におもいっきり暴れてやろうかと思います。品川ステラボール。1stライブと同じ場所というのも運命的!そしてもうひとつ。普段のライブで気になっていたことがあるんです。それは、MCが下手。ソロライブでは、感謝の気持ち、声優について、あまり表に出さないような気持ちを話すようにしてきました。ただ、ヘタ。何年やってんねんと思うほどに…なので、昼の部でトークします。調子に乗っちゃってアコースティックライブもしちゃいます。決して上手ではないですが丁寧に気持ちを込めて歌わせて頂きます。ということは、2部構成。メンバーは、もちろんノンストレス!安心、安定?のメンバーなので楽しくないはずがない。あ、ノンストレスってバンドの名前です。初参戦してくれる方も一瞬でお友達になれると思います^ ^さらにもうひとつ。ライブ後、生配信なんかも画策中。やってみないとわからないこともあります。ただ、みんなで激アツで超絶で最高な1日を作り上げていきたいのでまた力を貸してくれるとありがたいです!こんな風に新たな挑戦ができるのも全てが応援してくれてる賜物。いつもありがとう。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月26日物価高の今、簡単にできる節約術って気になりますよね。家族3人で食費月2万円を実践していた、元保育士で節約マニアのYuiさんに、無理なく節約できる買い物術をお聞きしました。毎日の献立作りに悩まなくなる簡単なコツも教えてくれます!知ってると断然得する!簡単に節約できる買い物術さまざまな分野において価格の上昇が止まりません。この上昇は今年2023年は徐々に下がるようですが、あくまでも上昇率の話であり、一度高くなった物価が下がることに期待はできないと言えそうです(※1)。日本経済を牽引する大手企業、ユニクロが40%もの賃金アップを発表しました(※2)が、他企業が追随するのかどうか、特に中小企業においては微妙なところですよね。というわけで、私たちが今もっともするべきことで、かつ簡単にできることは、節約なわけです。とはいえ、ケチケチして身も心も縮こまってしまうのはイヤですよね。そこで、元保育士で節約マニアのYuiさんが、誰でも無理なくできる、節約につながる買い物術を教えてくれます。また、毎日の献立作りに悩まないコツもご紹介。無駄買いを防ぎ、ストレスのない節約術を身につけましょう。Yuiさん数年前、子どもが幼児のときは家族3人で食費月2万円を実践していました。今は家族が増え、子どもの弁当作りもあり、もう少しかかっていますが節約ポイントはずっと変わらず心がけています。お金をかけない食事作りって、はっきり言えば限りなくできてしまうけど、栄養が足りなかったら、それは食事とは言えないですよね。なので、“栄養はしっかり”を基準に、私は節約術を考えてきました。今回は、買い物編です。肉、魚は値引きになっているものを購入し冷凍する肉、魚は、スーパーの特売日や、割引シールが貼られる夕方以降の時間帯を狙って、値引き品をまとめて購入し、下処理をして冷凍します。数日間はもちろん、1か月くらい保存できますので無駄なく使えて、通常価格で買うよりもかなり節約できます。パンも安い時にまとめて購入し冷凍するおもにシンプルな食事用のパンを購入することが多いです。まとめて買ったら、焼く前の状態のピザトーストにしてから冷凍したりしますよ。子どものおやつにぴったりです。ポイントが多くつく日に買い物する同じ量を買ったとすると、ポイント数が多いほうが当然ながら得ですよね。ですから、買い物はポイントが多くつく日にする、というのは鉄則です。ポイントは貯めておき、クリスマスや年末年始、誕生日などの特別料理を作る時に使用しています。財布の紐を緩めずに高級食材を買えて、お得感がさらに高まりますよ。商品によってスーパーを使い分けるスーパーによって力を入れている商品が違うので、箱アイスだったら〇〇スーパー、野菜なら〇〇マーケットなどと店を使い分けています。わりと近距離にスーパーが複数あるので、そこまで負担には感じず、買うたびにお得感を覚えていますね。ーーこれらを続ければかなりの節約ができそうですね。では、こうして無駄なくお得に買い物できた食材をどう調理するか、献立づくりって毎日となるとなかなかの負担になりますよね。Yuiさんは、どのようにして考えているのでしょうか。Yuiさん何にも考えたくない時や疲れている時は特に、夕飯のメニューを考えるのが苦痛ですよね。その解決策として、私は日頃から手帳にメインの料理をメモっています(写真)。唐揚げ、ハンバーグ、ぶりの照り焼き…など、料理名だけを書き留めればOKです。それを見返すと、何に考えずに「そろそろこれを作るかぁ~!」というメニューが見つかるんです。あ、外食の日は、店名を書いていますね(笑)。それだけでも、何を食べたかがパッと思い浮かび、そこから連想して料理を作ることもあります。ーー以上、Yuiさんの「節約につながる買い物術と献立作りに悩まないコツ」でした。何事も続けることが大切ですが、ストレスや苦痛を伴うことは継続なんてできませんよね。こちらを参考に負担を感じることなく節約を習慣化しましょう。(C)d3sign/Getty Images文・田中亜子
2023年01月21日最近、あらゆるものの値上げが続いて、節約をしたいと思っている人も多いですよね。ただ、節約生活ってなかなか続けられない、何をしたらいいのか分からないと思ったことはありませんか?美容や健康に関心が高い女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に、オススメの節約術についてリサーチしました!1度で効果絶大の節約といえば※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。みなさんがこれまでに実践してきた数ある節約術の中から、まずは、1回するだけで節約につながった経験を教えてもらいました。「スマホの見直し。ソフトバンクから楽天モバイルに変えたら月々の料金が5,000円ほど安くなった。年間で考えると大きい」 (38歳・専門職)「あまり家から出なくなったので、ほとんどWi-Fiのあるところで生活しています。なのでギガを使わない基本プランへ変更しました」(30歳・会社員)多くの人が通信費を見直した結果、大きな節約につながっているようです。格安スマホへの乗り換えや、契約プランの見直しをして、数千円単位の節約に。なかには、7,000円も安くなったというもケースも!固定費は1度見直すと、節約効果が続けて得られるのもいいですよね。私も、今年、格安スマホに変更したのですが、月5,000円ほどの節約になりました。コロナで外出する機会が減り、データ通信量をあまり必要としなくなったことが、乗り換えのきっかけでした。コツコツの積み重ねが効く!オススメの節約術続いて、オススメの節約方法、節税法を教えてもらいました。「夕方遅い時間にスーパーへ行く。雨だとさらに安いのでまとめ買いする」(38歳・専門職)「安いスーパーや八百屋に行って、お肉や野菜をたくさん買い冷凍しておく」(30歳・会社員)スーパーでの割引やまとめ買いは、1回の節約金額は小さくても、塵も積もれば山となるので侮れませんよね。私も、スーパーに行くと予定になかったものまで買ってしまいがちなので、できるだけまとめ買いをして、スーパーに行く回数を減らすことを意識しています。そして、食材の冷凍保存をしている人も多くいました。野菜やお肉など、意外に冷凍できる食材は多いですよね。最近、納豆が冷凍できることを知って、とても驚きました。まだ実際に冷凍したことはないのですが…。他には、こんな節約術を実践している人もいました。「PayPayのキャンペーンをやってる街にいく」(32歳・会社員)「大田区に住んでるので、大田区の商品券を使う。20%分のポイントが付いてくるので2万5,000円分買って3万円使える」(38歳・専門職)最近は自治体の支援も充実していて、地域ごとに独自のクーポン発行や割引施策がありますよね。自治体の商品券を購入するために長蛇の列ができているというニュースもよく目にしました。私は、エリア限定や期間限定のサービスと聞くと、お財布の紐が緩んで、逆に使いすぎてしまうタイプです。お得なポイント活用法次に、最近の節約術としてもおなじみになってきた、電子決済やポイ活等の活用法を聞いてみました。「ポイントは基本なんでも貯める」(32歳・会社員)「楽天payを使うとさらにポイントがたまるので、スーパーやコンビニで使っています。大きな買い物は普通に買って、少ない金額の時にポイントで支払います」(30歳・会社員)「ソフトバンクに長期加入しているとPayPayのポイントがもらえるので、少しでも節約できているはず」(34歳・会社員)小さな積み重ねですが、いつのまにか大量のポイントが貯まっていたという経験ありますよね。キャッシュレス化が進み、私は最近あまり小銭を持ち歩かないので、ちょっとした金額や端数を支払うときにポイントが便利だなと感じています。また、効率よく貯めるために、クレジットカードやスマホなどさまざまなものを楽天にして、1種類のポイントを集約しているという人もいました。節約に大貢献するオススメのクーポンポイントの他にも、クーポンで割引を狙う方法もあります。オススメのクーポンや、よく使うクーポンを教えてもらいました。「マクドナルドのクーポンはよく使う。メルカリなどで店舗指定のポイント還元があるときに買う」(38歳・専門職)「ファミレスやマクドナルドのクーポン。行く時は先に調べてからクーポンのあるメニューを選ぶ」(38歳・無職)マクドナルドのクーポンを活用している人が多くいました。確かに、多くのクーポンを発行している印象があります。さまざまな店舗のクーポンのほか、LINEやメルカリなどのアプリ内で発行されるクーポンを活用している人もいました。私も、SNSや検索サイトのクーポンは普段からチェックするようにしています。来年こそは始めたいお金のこと最近は、節税や投資の新しい制度など、お金にまつわるいろいろな話題がありますよね。そこで、2023年に始めてみたいお金に関わることを聞いてみました。「制度が変わったら、NISAとiDeCoを増額する」(34歳・会社員)「つみたてNISAは今やっているので、株式投資にも挑戦してみたいなと思っています」(30歳・会社員)投資初心者でも比較的始めやすいと言われている、つみたてNISAやiDeCoに関心を持っている人が多くいました。私は、投資や税金の勉強は難しそうと思ってなかなか挑戦できずにいたのですが、数年前に「老後2,000万円問題」が話題になったタイミングで、つみたてNISAを始めました。他にも、個別株の投資や、保険の見直しなどを考えているという声があり、お金に関していろいろ学んだり、取り組んだりしてみたいというみなさんの意欲を感じました。続かなかった節約法最後に、やってみたけど続かなかった節約方法も聞いてみました。「食品の購入を週1回にすること。余らせたり、週半ばで足りない物を買うついでに他のものを買ったり、結局節約にならなかった」(34歳・会社員)「家計簿アプリ。最初は楽しく入力していたのですが、1か月も続きませんでした」(30歳・会社員)家計簿アプリは、私も挑戦したことがあるのですが、続きませんでした。1度レシートをもらい忘れたことをきっかけに、記録を怠りがちになってしまい、いつのまにか入力しなくなりました。最近は、せめて食費だけでも管理してみようかなという気持ちはあるのですが、まだ再開できていません。コツコツ続けることが大事とは分かっていても、行動にするのは難しいですね。楽しく続けられる節約法を!節約術のリサーチ、いかがでしたでしょうか。いろいろな節約方法がありましたが、挫折しないように楽しめるというのも、続けられる節約のポイントかもしれませんね。みなさんのエピソードを参考に、ぜひ自分に合った方法を探してみてください。(C)Hispanolistic/Getty Images(C)d3sign/Getty Images文・高橋あやか
2023年01月05日ティファニーは、「ティファニー ロック」コレクションの全世界での発売を記念し、ブランド アンバサダーであるBLACKPINK(ブラックピンク)のROSÉ(ロゼ)を起用した 最新キャンペーンを発表いたしました。2022年9月にアメリカでデビューを飾ったバングルに加え、リングやピアス、ペンダントが揃い、今後も様々なカラーバリエーションが展開する予定です。デザインやクラフトマンシップの新たな表現となる「ティファニー ロック」コレクションは、ティファニーの輝かしいヘリテージにオマージュを捧げています。最新のイノベーションをバングルに融合させ、エレガントで革新的な旋回式デザインを採用しています。「ティファニー ロック」の最新キャンペーンには、K-POPのスーパースターでガールズグループのBLACKPINKのROSÉを起用しています。ROSÉは光り輝くダイヤモンドを贅沢にあしらったバングルを身に纏い、デザインの汎用性や、 それぞれのデザインが放つパワフルなスタイル ステートメントを際立たせています。ティファニーのブランドアンバサダーとしてモダンな女性像を体現し続けるROSÉは、「ティファニー ロック」と呼応するエネルギーをもたらし続ける存在です。最新キャンペーンでは、ブランド史上初のジェンダーレスなジュエリーコレクションに宿る包括的なスピリットを表現しています。「ティファニー ロック」コレクションは、2023年1月より全国のティファニー ブティック、 および公式オンラインストアで順次発売されます。
2023年01月04日芦沢ムネトの漫画『ロックちゃん』をテーマにしたライブイベント「Live!ロックちゃん 2023」が、2023年3月4日(土)、東京・豊洲PITにて行われる。漫画『ロックちゃん』着想のライブイベントが開催「Live!ロックちゃん 2023」は漫画『ロックちゃん』の作者・芦沢ムネトが主催するライブイベント。音楽好きで、自身も2歳の子供がいる芦沢ムネトが、漫画の主人公である4歳の女の子“ロックちゃん”のように、自分たちにパワーを与えてくれる子供のエネルギー同様、「参加したみんなが無茶苦茶かっこいい音楽で、自由に元気になれる様なフェスになれば」と企画したものだ。出演アーティスト出演するのは、芦沢ムネトがリスペクトするアーティスト、GLIM SPANKY(グリムスパンキー)、くるり、ハンバート ハンバート、BREIMEN(ブレイメン)の4組。開催概要ぴあ 50th Annivarsary「Live!ロックちゃん2023」開催日:2023年3月4日(土)会場:東京・豊洲PIT住所:東京都江東区豊洲6-1-23チケット詳細価格:・スタンディング 6000円・スタンディングファミリーチケット(大人1名+小学生1名) 8000円※入場時ドリンク代必要。※未就学児童入場不可。※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生の子供1名と同伴限定のチケット。ご入場時に証明書の提示が必要な場合がある。子供の年齢が確認できる健康保険証・住民票などが必要。■一般発売期間:2023年2月4日(土)10:00~■ぴあアプリ先行期間:2022年12月20日(火) 20:00〜2023年1月5日(木)23:59※ぴあアプリよくばり ぴあニスト(有料会員)は1,000 円引き※チケット詳細は公式サイト(
2022年12月26日出費が重なりやすい年末。いつも以上に節約を意識する人も多いのではないでしょうか。節約を始める前に、自分が何にお金を使いがちなのか知っておくと、より効率的に出費を抑えられるかもしれません。そこで今回は、やってみたい編み物を選んで「あなたが節約すべきもの」がわかる心理テストをご紹介します。Q.あなたが編み物をするなら、次のうちどれにしますか?A:手袋B:帽子C:靴下D:マフラーあなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。この心理テストで診断できること「あなたが節約すべきもの」“編み物”は、コツコツと編み上げてひとつの作品を作り上げるもの。そのため深層心理においては、あなたの貯蓄傾向と密接だと言えます。さらに編みたいアイテムには、あなた自身がついお金を使ってしまう対象を反映。そのため、あなたが節約すべきものが分かるのです。A:「手袋」を選んだあなた……おしゃれやメイクあなたの持ち味は即断即決。何事もスピーディーに決断できるところにあるようです。そのため、自分の好みや流行にハマるものを見つけたら、すぐに飛びついて購入してしまうでしょう。特におしゃれへの感度が高いため、服やメイクなどにお金を使いがちな傾向が。出費を抑えるなら、「月に買う洋服は1着」などルールを作るのがおすすめ。毎日の支出もスマートフォンなどで管理して、常に残高を意識しながら買い物するようにしましょう。B:「帽子」を選んだあなた……友達との交際費あなたはお金を貯めることよりも、いかに使うかということに意識を向けているタイプかもしれません。親しい友人と美味しいものを食べたり飲んだりすることが、あなたの楽しみの一つなのでは?ケチケチせずにお金をドーンと使う姿勢は、周囲の人達からも好感を持たれているでしょう。でもその分、常に懐が寂しい状態になりがち。食事会や飲み会を無理に減らす必要はありませんが、安くて美味しいお店をリサーチしたり、必要以上に注文しないようにするだけでも、手元に残るお金の額は変わってくるはず。C:「靴下」を選んだあなた……セミナーや資格取得あなたはコツコツ努力して資格を取るなど、勉強家なタイプ。スキルアップのために自分磨きにいそしんで、お金を使う傾向があるようです。「自己投資」を言い訳にして、毎月クレジットカードを頼みにしていませんか?勉強に取り組むのはいいことですが、スクールや講座、習い事など高額なものもあるでしょう。まずは自力で勉強をしたり、やりたいことを絞ったりすれば、少しずつお金が貯まっていくはずです。D:「マフラー」を選んだあなた……エステや旅費あなたは安定的なお金の使い方を心得ているタイプです。自分の生活の中から不要な支出を見直すのが得意なので、基本的にお金を貯めることも苦にならないでしょう。その一方で、ここぞというときにドーンと使ってしまう一面も。たとえば高級エステや旅行に行くなど、頑張った自分へのご褒美なら、お金に糸目をつけない傾向が。高級志向なので、一度に出ていくお金が大きいと言えます。自分の身の丈に合った使い方で満足できるように意識してみて。おわりに節約のためには、お金を持ち過ぎないことが大切。頻繁に現金をおろしているという人は、毎月の収入と支出を把握した上で、決まった金額をまとめて引き出すようにしましょう。その範囲内でやりくりしながら、無理なく節約を続けてみてくださいね。©のはらりか/PIXTA(ピクスタ)文/脇田尚揮
2022年12月04日食品や電気代などの値上げラッシュで、これまで節約には縁がなかった人も「節約しなきゃ!」と意気込むものの、うまくいかず、悩んでいませんか?そんな人が陥りがちな節約に関するお悩みを、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんに解決していただきます。この手があった!節約できないお悩みの解決策立て続けに続く「今月からを円値上げします」というニュースを目にすると、憂うつな気分になりますよね。家計もお財布の中身も厳しい状況。これまで節約をほとんどしたことがなかったという人も、何かしら対策が必要になってきているかもしれません。そんな節約初心者の方が抱えがちなのが、「電気代節約のためにエアコンのスイッチをこまめに切っているのにまったく効果が出ない」「洋服の無駄遣いを減らしたいのに、気がついたらクローゼットに服がどんどん増えていく」「スマホ代をもっと安くしたいけれど、これ以上は減らせない」などのお悩み。でも、これらのお悩み、節約のプロなら簡単に解決できちゃうんです。今回は、20年以上ファイナンシャルプランナーとして家計相談を受けている飯村久美さんに、お悩みの解決策を教えていただきました。電気代・洋服代・スマホ代節約のよくある悩みとおすすめ節約術1.【よくある悩み】電気代節約のためにこまめにスイッチを切っているが効果が出ない電気代節約といえば、こまめにスイッチを切ること。これからの季節、暖房が必要ですが、電気代がかかるので使わないときはできるだけ切ろうという考えの人も多いかもしれません。でも、それほど毎月の電気代に節約効果が表れないことも…。飯村さん電気のスイッチをこまめに消して、節約できたとしてもほんのわずかな額です。エアコンはつけたり消したりするより、一日中、つけっぱなしのほうが割安な省エネタイプの製品もあります。おすすめなのは、電力会社と契約しているプランのアンペア数を下げて、基本料金を下げること。例えば、40アンペアを、30アンペアに下げるだけで、基本料金は年間3,400円ほど節約できることも。ブレーカーが落ちるのが心配なら、消費電力の高い電子レンジやドライヤーなどを同時に使わないようにしましょう。電力会社乗り換えという方法もあります。私は数年前に電力会社を切り替えたところ、年間の電気料金が1.2万円削減できました。ただし契約した電力会社が倒産する可能性や、各社で提供されているプランのうち、市場の動きによって価格が変動する「市場連動型プラン」は、電気代が大幅に値上がりする可能性もあることを踏まえておきましょう。2.【よくある悩み】洋服を無駄に買ってしまうことが多いーー洋服好きの人にとっては定番の悩み。衝動買いやいつのまにか似たような服を買っていたなんてことは日常茶飯事で、クローゼットの中はごちゃごちゃ。洋服代を節約するのに効率的な方法は…?飯村さん洋服に限ったことではありませんが、「モノを持ちすぎている人」はお金が貯まりません。自分の持ち物を把握できていないのと、何でもすぐに買ってしまうのが原因です。すでに持っているのに同じようなものを買ってしまい、無駄な支出をしてしまうのです。そしてモノが増えていくという悪循環に…。お金が貯まる人は、ある程度、自分の持ち物を把握しています。自宅のクローゼットに何が入っているか、おおよそわかるため、似たような服を買ってしまうこともありません。そこで、モノを持ちすぎていると自覚している方には、クローゼットの中身をスマホなどで写真に撮って保存しておくことをおすすめしています。買い物前に見ることで同じものや偏ったものを買うのを予防できます。写真を撮って客観的に見る習慣をつけると、不思議と無駄なものを買わなくなり、要らないものをどんどん捨てられるようにもなります。最近では、クローゼットの衣類を管理できる「XZ(クローゼット)」や「JUSCLO(ジャスクロ)」といった便利なスマホアプリもありますので、それらを利用するのも良いでしょう。3.【よくある悩み】スマホ代が高すぎる!でもこれ以上減らせないーースマホ代は家計の中でも高い割合を占めるので、できるだけ削減したいけれど、データ使用量は減らしたくないし、これ以上は無理!というのはよくある悩みです。飯村さんスマホ通信料は半額以下にもできます。通信キャリアや機種、プランを乗り換えて最適化しましょう。格安スマホや格安SIMは、利用するデータ通信量が3GB~20GBくらいであれば、通信料が1,000円~3,000円台で済むこともあります。また、意外と盲点なのが、スマホの故障や画面割れ、水濡れなどが起きたときの修理代の一部を補償するサービス料です。必ずしも契約しているキャリアの補償に加入する必要はなく、機種によっては補償料(保証料)が月額1,000円以上の高額となる場合もあるのです。けれど、加入しないわけにもいかないでしょう。節約法としては、外部のスマホの保険を利用する方法です。必要な補償だけを付けてカスタマイズできる保険もあるので、自分に合った保険に最適化するのも良いでしょう。例えばスマホ保険の「スマホケ」は、ベースプランである「故障」の補償だけで良いなら、保険料は月々100円です。もし「破損」「水濡れ」「盗難」の補償も付けたいなら、各100円で付けられます。4つすべて補償する契約でも月々400円で、年間通算最大10万円まで補償されます(オプションは免責金額あり)。ーープロの電気代、洋服代、スマホ代の節約術、いかがでしたか?「その方法ならいけるかも!」と感じるものがあったなら、ぜひ取り入れて値上げラッシュを乗り切りましょう。Information教えてくれた人…飯村 久美(いいむら・くみ)さんファイナンシャルプランナー歴20年。わかりやすく、親しみやすく、セミナーやメディア等で、マネー情報を発信している。著書に「お金の先生!できるだけ簡単にお金を増やす方法を教えてください。」(アスコム)などがある。(C)triocean/Getty Images文・椎原茜
2022年11月10日ティファニー(Tiffany & Co.)から、新作ジュエリーコレクション「ティファニー ロック(Tiffany Lock)」が登場。ユニセックスのバングルが発売される。“パドロック”着想のユニセックスバングル新作ジュエリー「ティファニー ロック」は、ティファニーが1950年代以前から重要なモチーフとして使用してきた“パドロック”を、モダンなデザインに昇華したバングル。バングルの留め具に、南京錠からインスピレーションを得た旋回式デザインを採用している。イエローゴールドやローズゴールドに輝くダイヤモンドバリエーションは、18Kイエローゴールドや18Kローズゴールド、18Kホワイトゴールドなど。ミニマルなシルエットを堪能できるメタル素材のみのモデルに加え、眩いばかりに輝くダイヤモンドをセットした煌びやかなスタイルも揃う。リングやピアス、ペンダントも「ティファニー ロック」コレクションでは、2023年1月以降、バングルの他にも、リングやピアス、ペンダントを順次展開。さまざまなカラーバリエーションを取り揃える予定だ。六本木に期間限定ストア2月1日(水)から2月14日(火)までの期間は、「ティファニー ロック」をフィーチャーした期間限定ストアが、六本木ヒルズ 大屋根プラザにオープン。コレクションの世界観を反映したバーを併設するほか、ダニエル・アーシャムとコラボレーションした限定バングル「ティファニー × アーシャム スタジオ ロック バングル」も展示する。ビジュアルにBLACKPINKのROSÉを起用なお、「ティファニー ロック」の最新キャンペーンビジュアルには、BLACKPINK(ブラックピンク)のROSÉ(ロゼ)が起用されている。【詳細】「ティファニー ロック」発売時期:2023年1月全国発売アイテム例:・フルパヴェダイヤモンド 4,895,000円・ハーフダイヤモンド 2,035,000円・ポイントダイヤモンド 1,430,000円・18Kローズゴールド・18K イエローゴールド 各990,000円・18K ホワイトゴールド 1,045,000円■「ティファニー ロック」期間限定ストア営業期間 :2月1日(水)~2月14日(火)住所:東京都港区六本木 6-10-1 大屋根プラザ イベントスペース営業時間 :日~木 11:00-20:00、金・土・祝前日 11:00-21:00休業日 :不定休【問い合わせ先】ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクTEL:0120-488-712
2022年08月18日ティファニーは、新作ジュエリーコレクション「Tiffany Lock(ティファニー ロック)」を8月に全世界で発表いたします。その個性的でモダンなデザインは、人との絆や、その絆が自分をどのように伝えるのかを大胆に表現しています。「ティファニー ロックは、過去の機能的なデザインをエレガントにアレンジしたものです。モダンでクリーンなラインと、画期的な留め金のメカニズムが特徴で、ティファニーのダイヤモンドとゴールドジュエリーの新しい柱となるでしょう。最新のアイコンを発表できることを嬉しく思います。」とティファニーのプロダクト&コミュニケーション部門のエグゼクティブ ヴァイス プレジデントであるアレクサンドル・アルノーは語ります。“ルールはない。すべての人へ”の精神で作られたバングルは、ユニセックスなデザインです。ティファニーのアーカイブから重要なモチーフであるパドロック(南京錠)のアイデアを昇華し、一体感やインクルーシビティの新しいシンボルとして変貌を遂げました。ダイヤモンドをあしらったスタイルやメタル素材だけのスタイルを展開。バングルのクラスプ(留め具)は、パドロックの機能性を想起させる革新的な旋回式デザインを採用しています。1950年代以前、ティファニーは機能的なパドロックを提供してきました。20世紀半ばには、美しさを追求し、キーリングやマネークリップ、ブローチ、ネックレスなどのあらゆるアイテムにそのモチーフを連想させるデザイン要素を取り入れるようになりました。そしてこの20年あまりの間、「リターン トゥ ティファニー」や「ティファニー ハードウェア」などのコレクションで進化を続けてきました。@tiffanyandco
2022年08月15日9月22日・23日に大阪・Zepp Namba(OSAKA)で行われるスピッツ主催のライブイベント『ロックロックこんにちは!Ver.24 〜なにわ24ぎ発見!?〜』の出演アーティストが発表された。今回アナウンスされたのはいずれも初登場となる4組。初日には結成20周年を迎えた“日本一泣けるコミックバンド”四星球と、結成10周年イヤーとして日本武道館や大阪城ホールを含む全国ツアーを成功させたマカロニえんぴつ、2日目にはともに大阪出身となるピアノロックバンドSHE’Sと、3ピースロックバンドのHump Backが出演する。なおスピッツは両日ともに登場する。チケットは、オフィシャル先行を7月31日まで受付中。<ライブ情報>ロックロックこんにちは!Ver.24 〜なにわ24ぎ発見!?〜大阪・Zepp Namba(OSAKA)9月22日(木) 開場17:00 / 開演18:00 / 終演予定21:009月23日(金・祝) 開場16:00 / 開演17:00 / 終演予定20:00『ロックロックこんにちは!Ver.24 〜なにわ24ぎ発見!?〜』ロゴ【出演アーティスト】※五十音順9月22日(木):四星球 / スピッツ / マカロニえんぴつ9月23日(金・祝):SHE’S / スピッツ / Hump Backこんにちは!ハンター:FM802 DJ 加藤真樹子 / FM802 DJ 中島ヒロト【チケット料金】1Fスタンディング:8,800円(税込・ドリンク代別・整理番号付)2F指定席:8,800円(税込・ドリンク代別)※会場が定める収容人数の緩和を受け、1Fスタンディングエリアは通常の80%以下の収容人数になります。(立ち位置指定はございません)お問い合わせ:プラムチャウダーTEL:06-6357-6969(平日12:00〜18:00)イベント特設サイト:関連リンクスピッツ OFFICIAL WEB SITE: mobile(スマートフォン専用):スピッツ 公式YouTubeチャンネル“spitzclips”:スピッツ ユニバーサルミュージックHP:スピッツ 2022年夏のLIVE情報:
2022年07月25日食品や電気代、ガス代など、身の回りのさまざまなものが値上がりしているいま、節約をより一層考えるようになった方も多いのではないでしょうか。今回はその中でも、電気代の節約方法をピックアップ。anan Beauty+で過去に配信した記事を参考に、節約上手の方たちのアイデアをまとめてご紹介します。リビング編1.短時間の外出なら冷暖房は切らない!在宅ワークが増えた今、電気代が高くなった人も多いですよね。会社によって補助が出るところもあるけれど、少しでも抑えたい電気代!ライフスタイルに関心の高い20代~30代の女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に「節約術」を徹底リサーチしてみると…、「2~3時間の外出のときは冷暖房は切らない!立ち上がりに一番エネルギーがかかるので」(38歳・専門職)「電気はこまめに消す。エアコンはこまめに消さない」(31歳・無職)「昼間は、問題ないならリビングの電気はつけずに仕事。他の部屋は使用していないなら電気は消す。今までマンションでは1万を超えたことは1度もないです。無駄についている電気は消す、これを徹底すると良いと思います」(35歳・専門職)「滅多に使わない家電のコンセントは抜いておく」(28歳・主婦)「使っていない部屋は電気を消す。夜更かしの時は照明を落として、間接照明で過ごします。リラックスできて心地よいです」(45歳・専門職)「エアコンはこまめにオン・オフしない」「使っていない部屋の電気は消す」「使用していない家電のコンセントは抜く」この3つに回答が集中。家にいるときは毎日こまめに電気の状態を気にすると、電気代節約になるので忘れずに行って!※ 文・玉絵ゆきの※ 2022年5月19日配信2.電気をLEDにするエコ活動をする団体『ecoco』のメンバーである大矢さんは、電気代節約のために照明をLEDにしているとのこと。大矢さんリフォームのタイミングで電気をLEDにしました。玄関は人感センサーにして消し忘れをしないようにしました。長寿命だから電気交換の手間がなく、うっかり触っても熱くない。紫外線がないので虫が集まりにくいらしいです。大矢さんは3年半でまだ1度も電気交換をしていないそうです。※ 文・平野絢子※ 2021年9月15日配信キッチン編3.保温機能のある家電を使わない続いては、シンプル志向で整理収納アドバイザーとして活動するのぞみさんにキッチンでの節電方法を教えてもらいました!保温機能付きの炊飯器は使用せず、圧力鍋でご飯を炊くのも電気代節約のテクニック。圧力鍋を使用する場合、加圧時間はたったの3分だけで済んでいるので、炊飯器を使用するよりも光熱費の削減が可能です。お湯を使う場合は、少量だけ沸騰させる電気ケトルを利用しています。1日に何度もお湯を使うなら長時間保温できるポットも便利ですが、お茶1杯分だけのお湯を素早く用意するなら、電気ケトルがぴったり。沸騰する際の消費電力は比較的大きいので、ケトルの目盛りを確認しながら、必要最小限だけを沸かすようにしましょう。4.コンロを効率よく使う料理をする際に、ガスコンロを効率よく使うためには、5つのポイントを心がけています。・鍋の底の水分は、しっかりと拭き取る・鍋の底から炎がはみ出さないよう、火力を調整する・コンロが熱いうちに、次の調理を進める・野菜の下茹では、電子レンジを利用する・汚れで余分な火力を使わないよう、コンロ周りをこまめに掃除する一つひとつは小さなことですが、意識すると段取りよく調理でき、時短家事にもつながります。5.冷蔵庫を壁から離して設置する『ecoco』メンバーの大矢さんは、冷蔵庫の位置や冷蔵庫の中身を調整することで、節電対策を行っているようです。冷蔵庫の設置場所が悪いと冷蔵庫自体に熱がこもってしまい、それを冷やすために余計な消費電力がかかるらしく、壁から5~10cm程度の隙間を空けて設置することで、冷蔵庫の周囲の温度を下げて効率よく冷やすことができると聞きました。また、冷蔵庫の中のものを7割以下に、逆に冷凍庫は隙間なく詰めることも省エネ・節電効果に良いそうで、実践しています。※ 文・のぞみ※ 2022年5月29日配信※ 文・平野絢子※ 2021年9月15日配信お風呂編6.ドライヤーの使用を短時間に抑えるのぞみさんは、お風呂上りにもこんなことを意識しながら節電対策を行っています。お風呂上がりに使用するドライヤーも、家族が毎日使うとなると、電気代が気になるかもしれません。ヘアケアのためにも、ドライヤーの使用を短時間に抑えるポイントは3つです。・タオルでしっかりと髪の水分を拭き取る・最初は熱風で乾かし、ある程度乾いたら冷風にする・洗面所を換気して、湿度を下げておく浴室からの湿気が洗面所に充満したままだと、髪の水分が十分に乾かず、余計に時間がかかってしまうことも。ミニ扇風機を置いて、湿気を飛ばしながらドライヤーを使うのもおすすめです。また、熱風と冷風を上手に使い分けることでドライヤーによる電力消費を抑えながら、髪へのダメージも減らせるでしょう。多くの家電に共通して効果的な節約術は、こまめにスイッチを切ることと、ホコリや汚れを溜めずに定期的にメンテナンスすることです。※ 文・のぞみ※ 2022年5月29日配信トイレ編トイレで節電する方法なんてあるのでしょうか?『ecoco』メンバーの山口さんが実践している方法はこちら。7.便座の蓋を閉める温かさもキープされるので節電にもなるし、衛生的にも良いです。1年間で約924円の節約になるそうです。(※)【参考】※ 東京ガス「ウルトラ省エネブック」8.夏は便座の保温をオフにする夏の間は便座の保温をオフにしています。コンセントを外すことにより待機電力もなくせます。便座カバーを使用するのも良いですね。※ 文・平野絢子※ 2022年3月2日配信小さな節電対策をしながら節約上手になろう!今回紹介したアイデアの中には、今日から始められるものも多くありました。「電気はこまめに消す」「便座の蓋を閉める」など小さなことでも、続けることで必ず光熱費の節約ができるはず。電気代が上がりやすい今の時期こそ、節電対策を意識してみてくださいね。©fizkes, Ratchat/shutterstock文・玉絵ゆきの、平野絢子、のぞみ 再編集・Nana
2022年07月15日フジロック会場がコンセプトキーン・ジャパン合同会社は2022年7月4日(月)、日本最大の野外ロックフェスティバル・フジロックとのコラボレーション第3弾となる水陸両用サンダルをKEEN直営店、および取り扱い各店舗にて順次発売します。同社は「自然と音楽の共生」をテーマにした持続可能な野外ロックフェスティバルFUJI ROCK FESTIVALのコンセプトに共感し、2015年よりオフィシャルサポーターとして同イベントを応援。7月4日発売される商品はフジロック会場をコンセプトに、豪雨の泥からインスパイアされたオリーブのベースカラーに会場の主要ステージカラーが浮かび上がるデザインです。長時間歩いても疲れにくい1日に平均2万歩(約10-15キロ)歩くといわれるフジロックでは、長時間歩いても疲れにくいシューズが不可欠です。フジロックとのコラボレーション第3弾で登場する『NEWPORT RETRO(ニューポート レトロ)』は、サンダルでありながら、つま先を守り、陸地を快適に歩き続けることを想定しています。同商品を、メンズ・ウィメンズで展開し、価格は14,300円税込みです。7月31日迄の間、フジロック ’22のチケットもしくはリストバンドをKEEN直営店へ持参することで、商品が10%OFFになるキャンペーンも実施しています(セール品は対象外、一部除外品あり)。(画像はプレスリリースより)【参考】※KEEN公式オンラインストア
2022年07月13日キーン(KEEN)とフジロックのコラボレーションサンダルが、2022年7月4日(月)よりキーン直営店およびび取扱い各店舗にて順次発売される。フジロック’22×キーン“豪雨の泥”着想のコラボサンダルキーンの水陸両用サンダル「ニューポート レトロ(NEWPORT RETRO)」が、野外音楽フェス「フジロックフェスティバル ’22」とコラボレーションして新登場。フジロックの会場に着想を得て、場内最大のメインステージ「グリーンステージ」、セカンドステージ「ホワイトステージ」、赤い屋根の屋内ライブステージ「レッドマーキー」など、主要ステージをドット柄で表現した。また、べースのアースカラーは、豪雨さえも“風物詩”“醍醐味”といわせるフジロックの面白さにインスパイア。豪雨の泥を想起させるオリーブを起用して、落ち着きのある佇まいに仕上げた。メンズ・ウィメンズのユニセックス仕様なので、カップルや友人と揃えて楽しむのもおすすめだ。“世界最小級のシューズストア”がフジロック会場になお、キーンは「フジロックフェスティバル ’22」の会場にてオフィシャルブースをオープン。「イエロー クリフ」エリアには、“世界最小級のシューズストア”靴の自動販売機も設置する。【詳細】フジロック’22×キーン「ニューポート レトロ」 14,300円発売日:2022年7月4日(月)順次発売取り扱い店舗:キーン直営店およびび取扱い各店舗※7月1日(金)より、フジロックオフィシャルサイト・キーン公式オンラインストアにて先行発売。サイズ:メンズ 25~28、29cm/ウィメンズ 22.5~25.5cm■10%OFFキャンペーン開催期間:2022年7月1日(金)~7月31日(日)※期間中、自身の「フジロックフェスティバル ’22」のチケット、もしくはリストバンドをキーンN直営店店頭に持参すると、購入合計金額から10%OFFのディスカウントを実施。※セール品は対象外、一部除外品あり。実施店舗:キーン ガラージ 原宿・大阪・横浜・名古屋・沖縄・さいたま・ポップアップ 湘南※営業時間は各店舗へ問い合わせ、
2022年06月30日「うっかりカギを忘れて出かけてしまい、家に入れなくなった」という経験がある人は一定数いるでしょう。ルームメイトと暮らしているベイリーさんも、アパートのドアに鍵がかかっていて、中に入れなくなってしまいました。「ドアを開けて!」猫にお願いすると?この時、ベイリーさんのルームメイトは不在でした。このような状況の時、多くの人は「ルームメイトが帰宅するのを待つしかない」と思うでしょう。ところが、彼女には、ある秘策がありました。それは、家の中にいるルームメイトの愛猫である、ブードゥーにドアを開けてもらうこと!鍵がかかったドアは、内側からハンドルを押し下げるとロックが解除する仕組みです。果たして、猫にそんなことができるのでしょうか…。@baileyrubal WHY IS HE SO SMART. His little noises #fyp #austin #atx #apartment #catsoftiktok #ut #fy #texascheck ♬ original sound - Bailey Rubal外側からドアを叩いて「頑張って!あなたならできるわ!」とブードゥーを励まし続けるベイリーさん。そしてついに、ブードゥーがロックの解除に成功したのです!この動画には250万件の『いいね』が集まり、驚きの声が上がっています。・なんて賢い猫だ!感動したよ。・ありえない!本当に猫がドアを開けたの?・正直にいって、人生でこんなに感銘を受けたことはないわ。「実際にブードゥーがドアを開けるところが見たい」という声を受けて、ベイリーさんは別の日に撮影した動画を公開しました。@baileyrubal Reply to @toofaced VOODOO REVEAL! What’s y’all’s favorite nickname? #greenscreen #fyp #cattok #austin #atx ♬ original sound - Bailey Rubalブードゥーは普段から家の中のドアを開けようとするそうですが、毎回うまくいくわけではないのだとか。彼女がブードゥーにドアを開けてもらった時は、ブードゥーがハンドルを押し下げた瞬間、ちょうどベイリーさんがドアに寄りかかっていたので、絶妙なタイミングでドアが開いたということです。もし、動画を撮っていなかったら、猫がドアを開けてくれたなんて誰も信じないかもしれません。ブードゥーの賢さには、本当に驚かされますね![文・構成/grape編集部]
2022年06月01日スピッツが東北・関東・関西エリアで定期的に開催しているイベントライヴ『ロックのほそ道』『ロックロックこんにちは!』『サンセット』が、3年ぶりに行われることが決定した。3月25日でデビュー31周年を迎え、7月には結成35周年を迎えるスピッツ。レギュラーイベントには、毎年スピッツと東北・関東・関西の担当コンサートプロモーターが純粋にライブを観たい・推したい、ブレイク前のニューフェイスからベテラン勢までのミュージシャンたちが出演。ライヴハウスやアリーナ、さらには数万人規模の野外会場で、今や主流の音楽フェスとは一線を画すお祭り的要素の高いイベントライヴにこだわり、20年以上にわたり開催されている。2019年に10周年を迎えた『ロックのほそ道』は9月7日・8日に宮城・仙台サンプラザホールで、そして24回目を迎える『ロックロックこんにちは!』は、4月に行われたオープン10周年記念イベントも記憶に新しい大阪・Zepp Namba(OSAKA)で9月22日・23日に開催される。さらに10回目を迎える『サンセット』は、場所を東京・東京ガーデンシアターに移し、『有明サンセット 2022』として9月28日・29日に行われる。各イベントの出演者やチケット料金などの詳細は追って発表される予定だ。<ライヴ情報>『ロックのほそ道』9月7日(水)・8日(木) 宮城・仙台サンプラザホール『ロックロックこんにちは!Ver.24』9月22日(木)・23日(金・祝) 大阪・Zepp Namba(OSAKA)『有明サンセット 2022』9月28日(水)・29日(木) 東京・東京ガーデンシアター関連リンクスピッツ OFFICIAL WEB SITE: mobile(スマートフォン専用):スピッツ 公式YouTubeチャンネル“spitzclips”:スピッツ ユニバーサルミュージックHP:
2022年05月27日5月29日(日)大阪・BIGCATで開催される『ツタロック DIG LIVE Vol.9-OSAKA-』のタイムテーブルが発表された。「ツタロック DIG LIVE Vol.9-OSAKA-」チケット情報出演アーティストは、ammo、Ochunism、ケプラ、ドラマストア、ねぐせ。、ハク。、pachae、ヤユヨ、ユアネスの9組。今、チェックしておきたい次世代のシーンの主役が集結する本公演、今回は初の大阪開催となる。チケットは、5月14日(土)10:00より一般発売開始。
2022年05月13日フェンディ(FENDI)の2022年春夏ウィメンズコレクションから、アイウェアライン「オーロック」の新作が登場。FFロゴの透かし細工を施した「オーロック」フェンディのアイウェアライン「オーロック」は、ジュエリー アーティスティック ディレクター デルフィナ・デレトレズがデザインするジュエリーコレクション「フェンディ オーロック」から着想を得たもの。「イタリア文明宮」のアーチのようなオーバル型に、パドロックを思わせるFFロゴを落とし込み、透かし細工として施した。アセテートフレームの新作が登場そんなアイウェアライン「オーロック」に、アセテートフレームの新作が仲間入り。シェイプは、ビンテージ感のあるオーバーサイズのスクエア型や、太めのフレームでモダンにアレンジしたキャットアイ型、ブリッジが緩やかにカーブしたレクタングラーフレームなどが揃う。【詳細】フェンディ 2022年春夏 新作サングラス「オーロック」※2022年4月中旬現在発売中。販売店舗:フェンディ直営店、公式オンラインストアアイレム例:・オーロック(スクエア) 57,200円・オーロック(キャットアイ) 57,200円・オーロック(レクタングラー) 52,800円【問い合わせ先】フェンディ ジャパンTEL:03-3514-6187
2022年04月21日結婚すると、一人の頃よりも支出の把握が難しくなります。無駄遣いを防ぐためには、2人の節約意識が重要になるでしょう。そこで今回は、パートナーに最適な節約家男子の特徴を3つご紹介します。■ 車は燃費のよいECOカー車好きな男性が多い中、燃費を意識してECOカーに乗っている人は、節約の意識が高いとみて間違いないようです。「友達のご主人が大の車好きで、燃費の悪い海外の車に乗ったり、国産の車をカスタマイズしたり。一方、私の彼はECOカーで、見た目よりも燃費を気にするタイプ。ガソリン代も結構かかるのに、車の改造費までお金かけられて本当に困ると言っていた友達を見て、ECOカーを選ぶ男性と付き合えてよかったなと実感しています。長い目で見て必要な費用がどれくらいかかるのかを考えられるのは、節約家の素質があると思いました」(28歳女性/保育士)趣味への投資をめぐって不満が溜まらないように、賢いお金の使い方ができる男性をパートナーにしたいですよね。■ クーポンを活用して出費を抑えている抵抗なくクーポンアプリを使う男性は、節約の意識が高いと言えるでしょう。「彼は節約の意識が高くて、デートでは必ずクーポンアプリを提示して出費を抑えています。対象のクーポンがなくても嫌な顔をせず気前よく払ってくれるので、クーポンを毎回提示してもケチな雰囲気を感じることもないですし、嫌な気分にもなりません」(27歳女性/美容師)クーポンの対象になっていなくても嫌な顔をしないような男性は、ケチではなく節約家。ケースバイケースでクーポンアプリをうまく活用できる男性は、よいパートナーになりそうですね。■ プチプラアイテムを使いこなしているプチプラアイテムをおしゃれに着こなせる男性は、節約の意識を持っている可能性が高いと言えるようです。「友達の彼がアパレルの店員さんみたいにおしゃれだったので、後日聞いたら『プチプラブランドばかりだよ』と返ってきて驚きました。服にお金をかけるのが嫌で、安いアイテムを着まわしているそうです。お金をかけずにおしゃれなコーデを作れる男性は、結婚しても節約の意識が高いんだろうなと感じました」(30歳女性/トリマー)プチプラアイテムメインでも、おしゃれに着こなせるのはセンスのよさのあらわれですね。ブランドにこだわらず、賢くおしゃれができる男性はパートナーに向いているかも。おしゃれの楽しみ方に注目してみることも、節約家男子と出会うきっかけとなるでしょう。■ 豊かな生活が送れるかも?節約の意識がない男性が、結婚してからも散財するというのはよくあります。お金に困らないために、パートナーが節約家かどうかを見分けることは大切です。2人の心まで豊かに過ごせるように、ケチな人ではなく節約家男子を上手にゲットしましょう。(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2022年04月08日ウィル・スミスは、27日に開催されたアカデミー賞授賞式でクリス・ロックを平手打ちしたが、そのことで告訴されることはないという。クリスがウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスが丸刈りにしていたことを揶揄、それに憤慨したウィルがステージに乱入し、ビンタをくらわしていたが、ロサンゼルス市警は、同件に関する被害届が出ていないため捜査を行う予定はないという。同警察は「ロサンゼルス市警の捜査部は、アカデミー賞中2人の個人の間で起きた事件について認識しています。その事件は一人がもう一人を平手打ちしたというものです。それに関わった個人は、警察に被害届を出していません。後日関係者が被害届の提出を希望するのであれば、ロサンゼルス市警は捜査をする準備はあります」と声明を発表した。同式典でクリスは、デミ・ムーアが1997年作『G.I.ジェーン』の中で見せた丸刈りとジェイダのヘアスタイルを比較、後に『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞したウィルは、最初は笑っていたものの、ジェイダが気分を害したことからステージに上がり、クリスをビンタした後、その場を去った。ショックを受けたクリスは「ワオ。ウィル・スミスに無茶苦茶ビンタされたよ」とコメント。観客席から「お前のバカな口から俺の妻の名前を取りのぞけ」など叫ぶウィルに対し「あれは『G.I.ジェーン』のジョークだよ」と返していた。このハプニングに関し、主催の映画芸術科学アカデミーは、「アカデミーは、どのようなかたちの暴力も許しません。私達は今夜、世界中の同業者や映画ファンから認識されるこの瞬間に値する第94回アカデミー賞受賞者を祝福できたことをうれしく思っています」とツイッターに声明を発表している。(C)BANG Media International
2022年03月29日株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(以下ビクター)が主催するロックフェスティバル『ビクターロック祭り2022』が、3月19日に幕張メッセ国際展示場9,10ホールで開催された。『ビクターロック祭り』は、「ずっとロック、これからもロック。」を合言葉にビクターエンタテインメントが2014年から始めたイベント。今回は新型コロナウイルスの影響により中止となった『ビクターロック祭り2020』から2年、前回の『ビクターロック祭り2019』からは3年ぶりの開催となった。会場には高さ5メートルに及ぶビクターのシンボル犬「ニッパー」の巨大オブジェが登場するなど、ビクターならではの趣向を凝らした演出でイベントを大いに盛り上げた。5年ぶりの出演となり、3月30日にコンセプトアルバム『アダプト』をリリースするサカナクションを筆頭に、ORANGE RANGE、キュウソネコカミ、go!go!vanillas、サンボマスター、Dragon Ash等のビクターを代表するアーティストに加え、今年度はKALMA、Mr.ふぉるてが初出演。今年で6回目となるクロージングDJのDJダイノジの出演、そしてオープニングアクトにビクターロック祭りへの出演をかけた「ワン!チャン!!」オーディションで2020年グランプリに輝いたものの開催断念となり念願の初出演となったThe Shiawaseと今年度のグランプリ輪廻の出演など、11アーティストの出演となった。また、全国565店舗を展開する「カラオケまねきねこ」のライブビューイング視聴設備のある3,000ルームでライブは生配信され、会場に駆けつけることができないファンにも会場の熱気が現地より届けられた。以下、出演アーティスト毎のオフィシャルレポートをお届けする。輪廻 ※ワン!チャン!!オーディション2022グランプリ輪廻オープニングアクト1組目は、Eggs presents「ワン!チャン!!~ビクターロック祭り2022への挑戦~」で見事グランプリを受賞し、『ビクターロック祭り2022』出場権を獲得した3ピースバンド・輪廻。双葉(Gt/Vo)がギターを奏でながら「君の記録」を歌い始めると、りぃこ(Ds)のパワフルなビートが勢いよく飛び出し、リノ(Ba)のベースラインが幕張の地を揺らす!《生まれ変わっても信じてよ君が選んだ爆音を生まれ変わっても愛してよ君のものなんだよ》というフレーズが様々なバンドのファンが集まる今日の始まりにぴったりだ。衝動に満ちたサウンドは清々しいが、細やかなハイハットワークとギターカッティングから始まる「actor」は歌に至るまでのセッションもギミック満載でこだわりが伝わってくる。なお、りぃこが着ている真っ赤なTシャツには「通過点」とプリントされていて、「輪廻はこれからもっともっと大きなステージに立っていくので、どうかこれからもよろしくお願いします!」と宣言した双葉、2人と共に演奏するリノもきっと想いは一緒だろう。ラストに披露したアッパーチューン「大人になったらさ」まで、全開の笑顔で今を謳歌する3人。ここから始まるストーリーを想像させるようなライブで存在感を示した。Text:蜂須賀ちなみセットリストM1. 君の記録M2. actorM3. 大人になったらさThe Shiawase ※ワン!チャン!!オーディション2020グランプリThe Shiawaseオープニングアクト2組目は、仲井"B.B."陸(Vo/Gt)、木村駿太(Ba/Cho)、神谷幸宏(Ds/Cho)の3人組バンド・The Shiawase。Eggs presents「ワン!チャン!! ~ビクターロック祭り2020への挑戦~」でグランプリを獲得したものの、本来出演予定だった『ビクターロック祭り2020』が中止になってしまったため、2年越しで出演を果たした。ステージに登場すると、まずは仲井が伸びやかな歌声を会場に響かせる。1曲目は「平成アロハ航路」。ブルースやファンクなどルーツミュージックへのリスペクトが詰まったサウンドは清涼感抜群で、場内が一気に常夏になった。しかしその次は「溶けないでいて」という冬の曲。南半球から北半球へワープしたような展開にツッコミを入れたくなるが、3人+サポートのキーボーディストによるきらきらしたサウンドが今度は雪景色をイメージさせた。そんな2曲でバンドの持ち味をしっかり見せたあと、「僕は昨日大学の卒業式でした!」と仲井。彼が通っていた小学校の名前をタイトルにしたラブソング「三重西小学校」は、仲井のみならず木村や神谷も一緒に歌っていくバラードで、全力の歌声に「青春」の二文字が浮かぶ。バンドの演奏を前にこの春の思い出、あるいはかつての青春に想いを馳せた観客もいたことだろう。一音一音を刻みつけるような渾身の演奏にも胸を熱くさせられた。Text:蜂須賀ちなみセットリストM1. 平成アロハ航路M2. 溶けないでいてM3. 三重西小学校キュウソネコカミキュウソネコカミ『ワンチャン2022』の輪廻と、『ワンチャン2020』のThe Shiawaseのステージが終わり、本編のトップバッターを飾ったのは、キュウソネコカミ。「ロックの祭り、できる人ー!」というヤマサキセイヤの絶叫から「ビビった」でスタートを切るが、力が入りまくっているのか、早くもイントロでギターの弦を切り、歌い始めながらサッとギターを持ち替える。間奏でヨコタシンノスケがジャンプ、そして「♪さぁみんなで手を降って」のくだりではセイヤがギターを置いて両腕を上下に振るというおなじみのアクションにオーディエンスが一斉に続くさまは、2年前まではどこのフェスでも見慣れた光景だったが、今の世の中のこの状況で目の当たりにすると、なんだかやたらと感動的に映る。「あの頃の気持ちを忘れるなー!」というセイヤの雄叫びからの「KMDT25」では、間奏でドラムが祭り囃子のビートになり、シンノスケが「今日はお祭りってきいてるんですけど!サカナクションもサンボもDragon Ashもお祭りに来てると思うんですけど!そんな感じでついてこれるんですか!?」と、オーディエンスをあおりまくる。次は、「KMDT25」と同じく、2014年のミニアルバム『チェンジザワールド』からの「スベテヨシゼンカナヤバジュモン」。そして、ライブでの鉄板曲になりすぎたあまり、キュウソの曲ではないことを誰もが忘れている「KMTR645」へ。当然アガるフロアに向けて、シンノスケが4月20日リリースのレキシのニューアルバム『レキシチ』のポスターを掲げて宣伝に務める。「あとでラインします、池田さん!」。1年前のミニアルバム『モルモットラボ』でリメイクした「シャチクズ(2020ver.)」を歌い終えたセイヤ、「アツいわ、やっぱ。1曲目の一音目で元気出るわ!」と笑顔を見せる。続いて、「ゆっくりしゃべらないと、何を言っているか、わからないですよね。ゆっくりしゃべって、伝えていこうと思います。しかし、ゆっくりしゃべること意外、伝えることがありません!」などと、すっとぼけたMCをするも、それを「この瞬間だけは奪われないように、みんなでがんばっていきましょう」と締めるあたりに、今のこの状況ならではの本音が出ている。そこからは「推しのいる生活」「The band」「ハッピーポンコツ」と、日本中のあらゆる場所でオーディエンスを熱狂させ続けてきたキラー・チューンを、三発続けて締め。「The band」の《ライブハウスはもう最高だね / ロックバンドでありたいだけ》という歌詞は、やはり2年前とは比較にならないほど切実に響いた。ラストの「ハッピーポンコツ」に入る前に「やっぱ必要やな、こういうの。ライブハウスとか、フェスとか、いろんなことがなくなっちゃって──」と、話し始めたシンノスケは、コロナ禍で「ここから行くぞ」という新人バンドが行く手を阻まれている、そういうバンドをみんな応援してください、それこそがこれからシーンを盛り上げていく大切なことやと思う──と、オーディエンスにメッセージを送った。Text:兵庫慎司セットリストM1. ビビったM2. KMDT25M3. スベテヨシゼンカナヤバジュモンM4. KMTR645M5. シャチクズ(2020ver.)M6. 推しのいる生活M7. The bandM8. ハッピーポンコツMr.ふぉるてMr.ふぉるてVeats SHIBUYAで4日間にわたって行われたイベント『ビクターロック祭り〜アタラシイチカラ〜』よりビクターが誇る若手アーティストが登場!Mr.ふぉるては、昨年12月にGetting Betterからメジャーデビューしたばかりの4ピースバンドだ。1曲目「なぁ、マイフレンド」から気合いが漲っているのが分かる演奏で、バンドのエネルギーを受け取った観客が拳を高く上げる。そんななか、「悲しみや苦しみが消化しにくい世の中ですけど、だからこそ前を向こう、頑張ろうというのはちょっと嘘臭く感じて。本当の救いになるのは、俯きながらでも気づかせてくれる大切な人や物だと思います。そんなロックをやりに来ました」と伝えたのは稲生司(Vo/Gt)。「夢なずむ」は夢を諦めない気持ちについて歌った曲で、カラフルなサウンドが彷徨いもがきながら生きる一人ひとりの人生を肯定してくれる。《ステージの上 縁の下》というフレーズが特徴的な「シリウス」はMr.ふぉるて流の人間賛歌だろう。華やかな音像の下、手拍子が起こる光景は温かくも美しく、まさにここが《愛が目に見える場所》なのだと感じさせられた。あっという間にラストを迎え、ミディアムバラード「幸せでいてくれよ」が届けられる。「まだまだ若手なんですけど、もっともっと頑張ってどんどん大きくなっていくので、これからもよろしくお願いします!」(稲生)という意気込みとともに、今目の前にいる人の笑顔を願う1曲でライブを閉じたのだった。Text:蜂須賀ちなみセットリストM1. なぁ、マイフレンドM2. 夢なずむM3. シリウスM4. 幸せでいてくれよgo!go!vanillasgo!go!vanillas3月16日(水)・17日(木) のZepp Haneda2デイズからツアーが始まったばかりのgo!go!vanillasが、その2本と次=3月24日(木)・25日(金) Zepp Nagoyaの間のこの日に、『ビクターロック祭り』に登場。ステージに現れて楽器を持つ前に、(主に牧達弥と長谷川プリティ敬祐が)しばし踊ってみせて、フロアの空気をほどく。そして、牧がギター1本で歌い出した「LIFE IS BEAUTIFUL」に、はじけるように3人の音が重なり、一斉にオーディエンスが揺れ始める──という、軽やかだが熱いオープニング。バンドの音の上を泳ぐように、牧のボーカルが朗々と響く。次は「むちゃくちゃやるから、覚悟しとってな!!1,2,1,2,3,4!!」という、プリティのカウントから、「デッドマンズチェイス」へ。プリティ→牧→間奏をはさんでジェットセイヤ→柳沢進太郎、と、4人でリードボーカルをリレーしていき、最後は全員でユニゾンになる。ジェットセイヤ、隙あらば腰を浮かし、叩きながら立ち上がる。今日に限ったことではないし、この曲に限ったことではないが。続く、アッパーな「お子さまプレート」ではフロント3人が左右にステップを踏んでみせる。その曲終わりのノイズが消えぬうちに、柳沢がリフを弾き始め、プリティが腕で「E」「M」「A」のポーズを、オーディエンスに求めてから「エマ」へ。もう4曲目、すさまじい勢いでライブが進んでいく。間奏ではフロント3人がセンターに集まり、弾きながら背中を合わせるポーズ。「楽しんでもらえてるでしょうか?春になってきましたよ!」と、ギターを置いてハンドマイクになった牧が、この日最初のMCを入れる間も、音は止まらない。ドラムのビートに乗って、話している。「そんな季節に、新曲を持って来ました!」と、3月30日リリースのニュー・シングルであり、始まったばかりのツアーのタイトルでもある「青いの。」を披露。曲に合わせてブルーの照明がステージを包む。オーディエンスがステージに向ける集中力が、グッと上がったのを肌で感じる。「ビクターは、ロック・バンドが多いからね。ロックのかっこいいところを、ここからどんどん見せていきたいと思います!」というMCから後半へ。「子供に戻りましょう、みなさん!」と、牧と柳沢でツインボーカルをとる「クライベイビー」へ。イントロで牧、ジャンプしまくりながらギター・ソロを決める。この曲でも、続く「平成ペイン」でも、フロアのあちこちから突き上げられる腕の数が、どんどん増えていく。後半、曲がブレイクして牧の歌とギターだけになるヴァースでは、ジェットセイヤ、オーディエンスに向けて、指揮者のジェスチャー。ラストは、「俺たちがこのビクターに入った時に、初めて作った、ロックンロールの魔法を、みんなにお届けして帰りたいと思います!」という言葉からの「マジック」。オーディエンスみんな、イントロからラストまで、大きなジャンプで4人に応えた。Text by 兵庫慎司セットリストM1. LIFE IS BEAUTIFULM2. デッドマンズチェイスM3. お子さまプレートM4. エマM5. 青いの。M6. クライベイビーM7. 平成ペインM8. マジックサンボマスターサンボマスター続いてはサンボマスターが登場。重いビートが象徴的なトラックに乗せて山口隆(唄とギター)がラップする「その景色を」がまず届けられた。鮮烈なシーンを経て、山口が「いいか、おめえら。悲しみで踊るんじゃねえぞ。苦しみで踊るんじゃねえぞ。じゃあ何で踊るかって、幸せになるために踊るのよ。幸せに踊りまくってまいりましょう!」と投げかける。すると、エネルギッシュなバンドサウンドとともに空気が弾け、「ヒューマニティ! 」のギターイントロに手拍子も発生。そんななか、山口は今日も曲中や曲間に言葉をたくさん詰め込み、あらんかぎり伝えようとしている。「おめえの心の花が咲けばいいなと思って、ここに歌いに来たんだ!その花の花言葉は不安じゃねえぞ。悲しみじゃねえぞ。真っ暗闇じゃねえぞ。愛と平和だ!」。そんな言葉をきっかけに鳴らされたのが「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」だ。心穏やかではいられない出来事が続く昨今だが、そのうえで「この毎日で、おめえと一緒にいるって決めたんだよ!」(山口)と叫び、ラブ&ピースを鳴らすのがサンボマスターというロックンロール。今は「愛と平和!」とシンガロングすることすらできないが、それでも確かに一つの想いがあの時共有されていた。これら3曲による走り出しのあと披露された最新曲「ボクだけのもの」も心に残る名場面だった。魂から声を出す山口の独唱に、近藤洋一(ベースとコーラス)のベースライン、木内泰史(ドラムスとコーラス)による助走のビート、そして観客の手拍子が順に加わることで迎えるドラマティックなオープニング。削ぎ落としたアプローチによって浮き彫りになった歌と言葉が、聴く人一人ひとりの心に浸透していく様。ミクロとマクロ、個人と宇宙の交信をイメージさせるようなロマンティックな演奏だった。「ちょっと早いけどよ、俺たちからの春休みの宿題はよ……次会う時まで勝手に死ぬんじゃねえぞ、この野郎!」(山口)と「輝きだして走ってく」からライブ後半へ。「できっこないを やらなくちゃ」が、様々な制限があるなかでも全国各地に音楽を届け続けるロックバンドとしての生き様、そして3年ぶりに開催された「ビクターロック祭り」の真ん中にある想いと重なったところで、いよいよ残すはあと1曲。最後は観客一人ひとりに「花束」を贈り、心の中でのコール&レスポンスで心を繋いだ。あなたの心を縛る呪いは、何回でも解きに行く。あなたには生きてほしいんだと、何回でも伝えに行く。綺麗事でも上っ面でもなく、全力を懸けてそれをやるのがサンボマスターというバンドだ。Text:蜂須賀ちなみセットリストM1. その景色をM2. ヒューマニティ!M3. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜM4. ボクだけのものM5. 輝きだして走ってくM6.できっこないを やらなくちゃM7. 花束KALMAKALMA本日の『アタラシイチカラ』2枠目、つまりニューカマー枠で出演したのが、このKALMA。2016年に札幌で結成(現在も在住)、全員2000年生まれなので、今年で22歳。2020年3月にミニアルバム『TEEN TEEN TEEN』で、ビクター / スピードスターレコーズからメジャー・デビューした。今日のステージでは「デイズ」「ねぇミスター」「これでいいんだ」の3曲を演奏。T-REXの「20th Century Boy」をSEに、赤一色のライトの中、3人がステージに登場。まず畑山悠月(Vo,G)がバンドの音に合わせて客席にでっかい第一声を放ち、「北海道から来ました、KALMAです」と自己紹介。「いい日にします。会場全部に届くように歌います!」と宣言してから、1曲目の「デイズ」に入る。このバンド史上、もっとも大規模……かどうか知らないが、少なくとも自分が観て来た中では(そこそこ何度も観ていると思う)、格段に大きなステージである。が、荒削りだしラフだが、それがそのまま魅力になっている今のKALMAの音は、この広い幕張メッセに、とてものびのびと響いている。それが伝わったからか、立ち上がって腕を振り上げているオーディエンスがあちこちにいる。このひとつ前がサンボマスター、この次がDragon Ash、その後がORANGE RANGEとサカナクション、と考えると、その中にあってこの健闘ぶりは、かなりのものだと思う。最初は高校1年の時に、この『ビクターロック祭り』に出られる『ワンチャンオーディション』に応募した。出られなかったけど、その時に観てくれたビクターの人のおかげで、今こうして本編の方に出ている。これってすごいことだと思う──という熱いMCを(他にもいいMC、いろいろあったが、すごい分量になるので割愛)、「ラスト1曲やります。出会ってくれてありがとうございます!」と締めてから、ラストの「これでいいんだ」は、歌われた。Text:兵庫慎司セットリストM1. デイズM2. ねぇミスターM3. これでいいんだDragon AshDragon AshフレッシュなKALMAからバトンを受け取ったのはDragon Ash。1997年2月にミニアルバム『The day dragged on』でビクターエンタテインメントからメジャーデビューし、今年2月でデビュー25周年を迎えた。ライブが始まる前に流れた25年間を振り返るVTR、過去のMVなどを観て懐かしさを感じていた観客もいたのではないだろうか。SEと観客の手拍子をバックにオンステージ。この日の1曲目としてKj(Vo/Gt)が歌い始めたのは「陽はまたのぼりくりかえす」。日の光を思わせるオレンジ色の照明が輝くなか、櫻井誠(Ds)が繰り出すビートに、ステージ上のメンバーも客席を満たす観客も自由に身を揺らし始めた。場内に広がるのは、希望を内包した温かなバンドサウンド。スクリーンに映るメンバーの表情も穏やかだ。一転、BOTS(DJ)のスクラッチを合図に瞬時にギアチェンジ。「Mix it Up」で轟く重厚なサウンド。多方面から照明を浴びながらhiroki(Gt)が炸裂させるソロ、そしてサポートのT$UYO$HI(Ba/The BONEZ、Pay money To my Pain)をフィーチャリングに迎えたベースラインが特に強烈な一曲「Fly Over feat.T$UYO$HI」と畳みかけていく。プリミティブなラテンのリズムと開放的なメロディが一体となった「AMBITIOUS」など、様々な要素をハイブリッドさせて生まれる独自のバンドサウンド、その説得力からはやはり25年の歴史キャリアを感じる。そんななか、「久々なんじゃない?ビクターロック祭りは。まだマスクもしなきゃいけないし、声も出せないけど、できるところまでは前進したと俺は思っている。こんなデリケートな時にスピーカーの前に集まってくれてありがとうございます」と観客に伝えるKj。心を交わす場所としてのライブ空間を連想させる曲「ダイアログ」をまっすぐ届けつつ、「Jump」では音を楽しむという原始的な感覚を呼び覚まさせ、その音でみんなを文字通り飛び跳ねさせる。「ロックフェス楽しい?」というKjの投げかけに応え、客席から上がる腕の数々。そして「コロナがなくなったらマスクとって一緒に歌おうな!」という約束が交わされた。バンドにとって神聖な場所、ライブ行う現場を歌った曲「百合の咲く場所で」を終えてMC。ここではKjが「俺たちみたいなバンドマンはこうやって観に来てくれるみなさんが拠り所だし、みなさんのおかげで大きな音で大好きなロックンロールを鳴らせています。願わくば俺たちの話ばっかじゃなくて、音楽業界の話ばっかじゃなくて、みなさんの生活を音楽で少しでも支えられていたら俺たちは今日来た意味があります」と語り、ラストの「New Era」へと繋げた。ここに全てを置いていかんとするメンバーの気概、熱量を感じさせる名演。壮大なスケールのサウンド、その輝きは私たちの未来を照らす灯だ。Text:蜂須賀ちなみセットリストM1 陽はまたのぼりくりかえすM2 Mix it UpM3 Fly Over feat. T$UYO$HIM4 AMBITIOUSM5 ダイアログM6 JumpM7 百合の咲く場所でM8 New EraORANGE RANGEORANGE RANGE2022年で25周年を迎えるDragon Ashは、その軌跡を振り返るオープニング映像がライブの前に流れたが、2021年が20周年だったORANGE RANGEも、ライブの前に20周年振り返り映像があった。後半のMCで、法被姿のRYOが、去年はコロナでお祭りっぽい活動があまりできなかった、だから今年も祭りをやる、と説明した。というのはいいが、今日のORANGE RANGEは2MCだった。HIROKIがコロナ陽性で欠席。今年最初のライブも、ここ幕張メッセだったが、その時はYOHがいなかった(1月22日のイベント『LIVE HOLIC』、YOHが体調不良で抗原検査を受けたら陰性だったが、大事を取って不参加)。代わりにお客さんたちが助けてくれた。で、今日はそのリベンジだけど、見てのとおり、HIROKIがいない。「みなさん、HIROKIの分まで歌ってください」って言いたいけど、(声が出せないので)それも言えない──と、1曲目の「チェスト」の後のMCで、RYOが説明する。で、その末に「いけますか幕張!いけますかビクターロック祭り!」と叫ぶ。この展開、普通なら、悲壮な空気になってもおかしくないのに、オーディエンス、明るく大拍手で応える。人徳というか、バンド徳というか、とにかくこのバンドの持つ、得難いキャラクターならではだろうと思う。「ビバ★ロック」で、シンガロングの代わりに腕を高々と上げさせ、「桜がちょいと開花してますね。だけどORANGE RANGE、春の曲はない!春の次の夏の曲はたっぷり持ってますよ!」とアオリを入れてから「上海ハニー」へ。「声も出せないし、制限があって大変だけど、制限があっても沖縄のダンス、カチャーシーはできるわけですよ!」の言葉で、フロアいっぱいにカチャーシーが広がる。その壮観な景色を、RYO、「すごいうまいですよ、みなさん!」と、称賛する。「SUSHI食べたい feat.ソイソース」と「イケナイ太陽」で「ワンマンかこれ?」と言いたくなるくらい、さらに場をアゲてから、RYOが言う。「いちばん悔しいのは、HIROKIなんですよ、沖縄から出れずに。だから、ちゃんとHIROKIに『後ろまで手が上がってたよ、みんな楽しんでたよ』って伝えますからね」「みんな、今、大変な時期だから、うまくいかないこととか、自分を見失いそうになることばっかだと思うけど、『ORANGE RANGEが、主メロを歌うメイン・ボーカルがいない中で、ライブやったよ』って思い出してくださいね、そういう時に。僕たちは、そういう存在になりたいので」。大きな拍手が湧く。「辞退するという道もあったけど、今日ステージに立ってよかったなと思いました。最後にもう1曲だけ、力を貸してください」と、ラストに「Ryukyu Wind」で、もう一度オーディエンスをピークまで踊らせてから、ORANGE RANGEはステージを下りた。Text:兵庫慎司セットリストM1. チェストM2. ビバ★ロックM3. 上海ハニーM4. 祭男爵M5. SUSHI 食べたい feat. ソイソースM6. イケナイ太陽M7. Ryukyu Windサカナクションサカナクション9組の熱演を経て、トリを務めたのはサカナクション。SEと青色のライティングが幻想的な世界を作るなか、山口一郎(Vo/Gt)、岩寺基晴(Gt)、草刈愛美(Ba)、岡崎英美(Key)、江島啓一(Ds)の5名が横一列に並びスタンバイしているのがシルエットから分かる。今年3月30日にコンセプトアルバム『アダプト』をリリースするサカナクション。ライブのオープニングでは、アルバムの1曲目となる「塔」から「ミュージック」へと繋げることで、ベースミュージックからバンドサウンドへの移行をグラデーション的に描いていった。冒頭のリズムで次の曲が「アイデンティティ」だと察した人が多かったのか、観客のノリがもう一段階激しくなったところで「みなさんどうも、サカナクションでーす!心の中で一緒に歌ってください!」と山口。そうして始まった待望の「アイデンティティ」に、マッシュアップアレンジを挟みながら「ルーキー」が重ねられ、つまりオールタイムベスト的な楽曲が惜しみなく披露された。全体的に低音の鳴りが深く、特に「ルーキー」はリズムを担う江島以外のメンバーも要所でタムを叩くアレンジであることも相まって、問答無用で踊りたくなる。そうして「プラトー」に辿り着いた瞬間のカタルシスたるや。冒頭の静けさとサビでの躍動、地を鳴らすドラム&ベースと光のギター&キーボードによるコントラストが聴く人を歓喜の果てへと連れていく。サカナクションが「ビクターロック祭り」に出演するのは2017年以来5年ぶり、そしてフェス自体の出演も2年ぶりとのこと。山口は「2年ぶりのフェスなので、どんな感じなのか思い出しながらやってるところがありますけど。せっかくこうして集まったんですから、思いっきり、一緒に汗をかくまで楽しく踊りましょう!」とも言っていたが、久々のフェス出演を楽しむメンバーの笑顔が印象的だったものの、いわゆるブランクのようなものは一切感じられない。むしろ「プラトー」に「陽炎」に「ショック!」など、さらなるキラーチューンを引き連れての堂々たる帰還、そして床が揺れるほどの盛り上がりようである。なお、「ショック!」では、女性リポーターがステージ上に登場し演奏中のメンバーにマイクを向けるなど、MVを模した演出も。リズムに合わせて脇をしめる通称・ショックダンスを客席でみんなが踊っていた。そんななか、間髪入れずに歪んだギターが鳴り、始まったのは「モス」で極めつけは「新宝島」。高速で上空を行き交うレーザー、特徴的なキメ&コーラス、軽快なギターカッティング、グルーヴィーなベース&ドラム、刺激的な鍵盤フレーズ……。とにかく様々な要素が場内のテンションをこれでもかと引き上げる。「ビクターの新社長を迎えての初めてのビクターロック祭りです。楽しんでいただけましたでしょうか?」(山口)とコアな情報を交えながら迎えたフィナーレ。「忘れられないの」、そして心が洗われるような「目が明く藍色」まで、音楽を全身で楽しめる喜びをただただ分かち合う、ピュアな時間が続いたのだった。Text:蜂須賀ちなみセットリストM0. 塔M1. ミュージックM2. アイデンティティM3. ルーキーM4. プラトーM5. 陽炎M6. ショック!M7. モスM8. 新宝島M9. 忘れられないのM10. 目が明く藍色DJダイノジDJダイノジトリのサカナクションの後は、「毎回出ているし毎回必ず盛り上げるけど、昔も今もきっと未来も、ビクターと何の契約もない人たち」としておなじみ、DJダイノジがクロージング・アクトを務める。……って、ちょっと待て。この会場、ご覧のように、全席指定ですよね。で、今日、当然、規制退場、ありますよね?今の今まで気がつかなかったけど、クロージングDJと全席指定と規制退場、相性が悪すぎないか?サカナクション終わったらどーっと帰っちゃって、でもそこではDJダイノジやってるから規制のアナウンスできなくて、とんでもないカオスなことになるんじゃない?あと、残った人も、イス席じゃあ踊るっていっても……って、ならない?ならなかった。大半の人が残って、最後まで自分の席で、手拍子を打ったりダンスしたりジャンプしたりして、ダイノジのDJを楽しんだのだった。びっくりした、正直。人気あるんだなあ、DJダイノジ。コロナでみんな飢えていたのかもしれない、DJダイノジ的な楽しさに。という意味ではDJダイノジ、ある意味、フェスを体現している存在なのかもしれない。それは誉めすぎ。「今日はすばらしいビクター・レーベルから出ているアーティストだけで、いきたいと思います」と大谷ノブ彦、宣言。せっかくなので何をかけたか書いておきます。今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる / Awesome City Club→きらきら武士 feat.Deyonná / レキシ→Magic Music / 木村カエラ→Crazy Crazy / 星野源→ギャグ / 星野源→ファントムヴァイブレーション / キュウソネコカミ→MONSTER DANCE / KEYTALK→クラーク博士と僕 / 四星球→KEEP ON ROCKIN’ / THE BAWDIES(ここで大地、エアギター)→ワンダーフォーゲル / くるり→Yang 2 / avengers in sci-fi→夜の踊り子 / サカナクション→ショック! / サカナクション→勝手にシンドバッド / サザンオールスターズ→SHAKE / SMAPエンドSE:歩いて帰ろう / 斉藤和義こういう選曲の中に、アヴェンズとか入れてくるあたり、いいなあと思う。おつかれさまでした。お客さんみんな、最後までめちゃくちゃ楽しそうでしたね。最高のクロージング・アクトだったのでは。なので、「レキシと木村カエラと斉藤和義は、ビクターに移籍して来る前の曲じゃないか」という揚げ足は、取らないでおきます。Text:兵庫慎司Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)<配信情報>定額制音楽配信サービスにて当日の出演アーティストのプレイリスト公開中!・ORANGE RANGE:・キュウソネコカミ:・go!go!vanillas:・サカナクション:・サンボマスター:・Dragon Ash:・KALMA:・Mr.ふぉるて:カラオケまねきねこアーカイブ配信情報はこちら:
2022年03月21日イタリア・ローマ(Rome)を代表するラグジュアリーブランド フェンディ(FENDI)は、ソフトでフェミニンな「オーロック(O’Lock)」コレクションと共に、今年のバレンタインデーを祝福します。ジュエリー アーティスティック ディレクター デルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)がデザインを手がける「オーロック」 ロゴが、ジュエリーやウォッチ、サングラスにライトモチーフとしてあしらわれ、あなたの大切な人へ想いを届けます。サングラス5万7,200円、ネックレス11万5,500円アイコニックな「FF」が、グラフィカルで気品溢れるオーバルシェイプへと進化を遂げた「オーロック」ロゴ。繊細で優美なラインがフェミニニティを称え、あなたの特別な人とのロマンスを祝う柔らかなシェイプを作り上げています。「オーロック」のゴールドメタルのイヤリング、リング、ヘアアクセサリーは、マキシからミニまで多様なサイズを取り揃えその組み合わせによって明確なファッションステートメントとなるようにデザインされています。「オーロック」ロゴが連なったインターレースのチェーンネックレスが、フェンディ ウーマンの力強い感性を反映するジュエリーラインを完璧にしています。シングルイヤリング(大)4万2,900円、(小)2万9,700円、スカーフ5万7,200円、ウォッチ41万7,450円(予定価格、3月発売予定)ウォッチの最新作となる「オーロック」のデザインは、ラグジュアリーなシェイプとエレガントなブレスレットによってウォッチをジュエリーへと格上げしています。横長のケースには「オーロック」ロゴが上品なチェーンブレスレットを形作りそのオーバルシェイプを引き立てます。スリムな縦長のスタイルは、ケース自体が「オーロック」ロゴとなり、艶やかなバングルとの組み合わせがタイムレスな華やかさを添えています。フェンディを特徴づけるフェミニンなアイウェアは、大ぶりのメタルフレームにさりげなくあしらった「オーロック」ロゴがヴィンテージ感をもたらします。さらに、「オーロック」のチェーンモチーフがプリントされたシルクスカーフもラインナップしバレンタインデーのギフトが完成します。すべて税込価格企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年02月14日フェンディ(FENDI)の「オーロック(O’Lock)」コレクションから新作ウィメンズ腕時計が登場。2022年3月に発売される予定だ。「オーロック」コレクション新作腕時計「オーロック」コレクションは、ジュエリー アーティスティック ディレクターのデルフィ ナ・デレトレズ・フェンディが手掛ける「オーロック」ロゴをデザインしたシリーズ。フェンディのアイコニックな「FF」をオーバルシェイプにアレンジしたロゴは、繊細でエレガントなラインがフェミニンなムードを演出してくれる。そんな「オーロック」コレクションから新作腕時計が登場。「オーロック」ロゴを連ねたチェーンブレスレットに横長のケースを合わせたものと、「オーロック」ロゴを落とし込んだケースにシンプルなバングルを合わせたウォッチを展開する。“ゴールドメタル”のイヤリングやヘアクリップバレンタインデーのギフトなどにぴったりな、「オーロック」コレクションの人気アイテムにも注目したい。「オーロック」ロゴのゴールドメタルが主役のアクセサリーは、イヤリング、リング、ヘアクリップなどを多様なサイズで用意。ロゴ入りサングラスまた、「オーロック」のチェーンモチーフを全体にプリントしたシルクスカーフや、大ぶりのメタルフレームにさりげなく「オーロック」ロゴをあしらったサングラスも取り揃える。【詳細】「オーロック」コレクションアイテム例:・ウォッチ 417,450円(予定価格)・ヘアクリップ 53,900円・シングルイヤリング(小) 38,500円・スカーフ 57,200円・サングラス 57,200円・ネックレス 115,500円※ウォッチは2022年3月発売予定【問い合わせ先】フェンディ ジャパンTEL:03-3514-6187
2022年02月13日「友人がクーポンを使って節約しているのを見たら、僕はえらいなあと思います。だったら僕もそう思われているに違いない。皆さんも堂々と節約しましょう」そう話すのは「カッチカチやぞ!」でおなじみのザブングル加藤さん。相方の芸能界引退で、現在はピン芸人としてバラエティ番組出演のほか俳優としても活躍している。『手取り20万円台からはじめる3,000万円貯金術大全』(宝島社)の著書もある加藤さんは、人気絶頂だった10年ほど前に、都内に約7,000万円の戸建てを購入。そのころから節約に目覚めたという。「住宅ローンを早く完済したいし、仕事がじわじわ減ってきた焦りもあって節約生活を始めました。その後いろいろありましたが、節約のおかげで今の家計は超安定です」(ザブングル加藤さん・以下同)闇営業問題、コロナショック、相方の引退を経て、節約の安心に目覚めた加藤さん。そんな彼の“ケチ生活”格言をピックアップ。【1】ダイエットは金をかけるものではない「カッチカチやぞ!」で見せる腕は筋肉モリモリ。鍛えているの?「全く鍛えていませんが、毎日10キロ歩くので、足はアスリート並みに鍛えられています。やせたい女性は、歩くといいですよ。そもそも、スポーツジムに行ったりやせるために何かを買ったり、ダイエットはお金をかけてやるものじゃなくて、歩いて交通費を浮かせたり、食べる量を減らして食費を節約したり、副収入を得ながらやるものです」加藤さんは、節約で浮いたお金を『副収入』と呼んでいる。「(歩くといいことは)健康になるしアイデアも浮かぶ、もちろん副収入も稼げる一石三鳥です。副収入は交通費だけじゃありません。僕は空のペットボトルに水道水を入れて飲んでいるので、毎日2本で300円の副収入です」【2】少しの不便は「節約のスパイス」節約生活は不便では?「たとえば電気。うちはいま30アンペアの契約です。家を買ったときは50アンペアでしたが、切り替えて月500円ほどの副収入ができました。ただ消費電力の大きなものを同時に使うとブレーカーが落ちます。これを不便だという人はいるでしょう。でもわが家では『電子レンジを使うときはエアコンを切る』のが当たり前。そうなると、何の不便も不自由も感じません」慣れるまでがたいへんでは?「どうしたら不便が解消できるか考えるのは楽しいですよ。少しの不便は、節約生活のスパイスです」【3】妻はよき節約パートナー節約生活に家族の反発は?「最初は妻も子どもも嫌がっていました。でも、慣れるものです。家計は僕が管理していますが、妻には給与明細から預金額、住宅ローンの残高などすべてを包み隠さず事細かに説明しています。保険に対する考え方なども何度も話して、徐々に洗脳して(笑)。おかげで、いまでは僕の考え方にそっくりのよき節約パートナーです」子どもたちは?「ゲームの課金がしたいとよく言いますが、『課金は“犯罪や”』くらいに教えています。エアコンがガンガン効いた快適な環境と違って、うちは『夏は暑い、冬は寒い、仕方ない』ですが、かえって丈夫に育っているのではないかと思います。僕も家族も風邪もひかず、みんな元気です」【4】ケチは「経済」の「知恵」ケチだと言われない?「言われますよ。面と向かって『ケチくさい』と言う人もいます。でも僕は、ケチとは『経済』の『知恵』だと思っています。僕は経済の知恵を駆使して、住宅ローンを早期完済し、副収入を稼いでiDeCoでガンガン貯めていますから、老後の心配もありません。ケチくさいと言う人には、『20年後に会いましょう』と返すことにしています。20年後、僕は不安のない生活をしている自信がありますが、経済の知恵がない人はどうなっているのでしょう」節約生活を続ける秘訣は?「『絶対ムダ遣いしない』ではたいへん。『ムダ遣いは基本しない』くらいのゆるめで、節約をゲーム感覚で楽しむのが一番です。それと人と比べないこと。うちの家族旅行はいつも近場ですが、交通費も浮くし、移動時間も短いから家族と遊ぶ時間が増えます。わが家なりの楽しみ方で十分満足。僕の人生、かなり楽しいです」
2022年02月09日「今年こそ、節約して貯金する!」新年にそんな目標を立てた人も多いだろう。「三日坊主で断念した」と嘆きも聞こえてきそうだ。「毎日、節約を続けるのはたいへんです。むしろ、お金のことなど考えずに暮らしたい人が、大多数ではないでしょうか」そう話すのはファイナンシャル・プランナーの西山美紀さん。とはいえ、私たちにはお金が必要だ。人生100年時代、老後には莫大なお金がかかるらしい。「老後資金は『夫婦で3,000万円』が目安です。もちろん退職金がたくさん出る方や定年以降も収入の道がある方などは少なくても大丈夫ですが、反対に、賃貸住まいの方や自営業・フリーランスなどでもらえる年金が少ない方は多めに準備したいですね」(西山さん・以下同)仮に、夫婦で受け取る年金が月22万円で、生活費などすべての支出に月27万円かかるとすると、毎月5万円の赤字だ。その分は貯蓄を取り崩して生活費を補填することになる。老後を退職後30年間と考えると、5万円×12カ月×30年=1,800万円が必要だ。さらに、ときには旅行に行きたいし、自宅をリフォームするかもしれないといった余裕資金を加えると、確かに3,000万円を確保したいところだ。■思い切った乗り換えでお金をらくに貯めようだからこそ節約を誓うのだが、忙しい日々のなかで忘れてしまい、なにより面倒で続かない。「大切なのは、毎日考えなくても自動的にお金が増える仕組みです。一度作ってしまえば、あとはほったらかしでもOKの仕組みを作りましょう」そんな夢のような仕組みとは?「なにより取り組みたいのは『乗り換え』です。今は使いやすくて割安な新しいサービスがどんどん登場しています。使い慣れたサービスを変えなくても生活に支障はありませんが、料金が割高でもったいない場合があります」乗り換えてサービスの質が悪くなることはないのだろうか。「品質はほぼそのまま、乗り換えたことさえ気づかないほど、そん色のないものが多くあります」問題は手続きだ。「手続きに手間のかかるものもありますが、簡単にスマホ1つでできるものもあります。最初だけ、乗り換え手続きを行う“今”だけ、ちょっとした面倒をクリアすれば、お得生活が待っています。それに電気代やスマホ代など毎月必要な固定費が安くなれば、節約効果はずっと先まで長く続くので、がんばる意味があります」たとえばスマホ代。月8,000円程度払っている人が月3,000円になれば、1カ月で5,000円浮き、1年で6万円お得。夫婦で乗り換えれば、1年で12万円もお得になる。「スマホや電気は使い方を大きく変えることもないので、乗り換えたことすら忘れられます。頭の片隅で『節約しなきゃ』と考える苦しさからも解放されますよ」
2022年01月26日ブラックをキーカラーに、辛口アイテムをMIXしてロックなファミリーコーデに仕上げ! チェックやレオパードなどの柄アイテムや挿し色の赤をプラスすることで、よりエッジの効いた親子リンクに。COORDINATE ITEM[ [mama] ][ コート ] ヴィンテージ・古着[ トップス・オーバーオール ] HOLIDAY/ホリデイ[ ピアス ] MAIDEN[ ネックレス ] トゥー[ バッグ ] CELINE/セリーヌ[ リング ] tiffany/ティファニー[ ブーツ ] Dr.Martens/ドクターマーチン[ [papa] ][ ジャケット・シャツ・パンツ・アクセサリー・ブーツ ] 以上5点すべてルードギャラリー[ [kids] ][ ジャケット ] 韓国子ども服[ カーディガン ] MARKEY’S/マーキーズ[ スカート ] ハンドメイド[ ヘアクリップ ] チャンクス[ ネックレス ] トゥー[ タイツ ] 西松屋[ ブーツ ] Dr.Martens/ドクターマーチンゴールドピアスは『メイデン』のアイテム。ぷっくりとしたフォルムがさりげない存在感を放つ。オーバーオール×レオパードコートの組み合わせがカジュアルになりすぎないように、品のあるバッグを投入。『ドクターマーチン』のブーツをママと揃えて仲良し度アップ。辛口アイテムを散りばめたクールな装いがおしゃれを格上げ♪
2022年01月20日家庭的な女性のイメージの一つとして、節約上手が挙げられるのではないでしょうか。しかし節約とケチは紙一重で、節約だと思っている行動も、周囲にはドン引きされている可能性もあるようです。今回は、男性に「彼女のケチすぎる言動」について聞いてみました。どこからがケチなのか、ぜひチェックしてみてくださいね。■ 安売りに必死「彼女がオムライスを作ってくれたのですが、『この卵、お1人様1点限りで安く売ってたから、並び直してもう一つ買っちゃった!変装したからバレてないはず!』と悪びれた様子もなく言ってきたんです。なんか価値観が合わないじゃと思ったし、食欲が失せましたね」(28歳男性/広告)かしこく節約しているつもりでも、ルールを破ってはいけません。さらに、悪いことをしている自覚がないのもNGです。ただケチでがめついという印象を抱かれてしまうかもしれませんよ。■ ルールをやぶる「フードコートやファストフード店で、平気で持ち込みしている子には引きますね。正直、学生でもないなって思います。『ドリンクくらい買えばいいのに』って冷めた目で見ちゃいます」(24歳男性/人材)安く買えるお店で買った方が節約にはなるかもしれませんが、それを禁止されている場所に持ち込むのはアウト。カラオケや映画館などでも同じことが言えます。一緒にいるのが恥ずかしくなると思われることも。その場所で決められたルールは守るようにしましょう。■ もらったプレゼントを売る「彼女が『友達からもらった化粧品、好みじゃないからフリマアプリで売った』と言っていてドン引きしました。なんか薄情だなと思っちゃった。俺があげたプレゼントもこっそり売られているのかな……」(26歳男性/メーカー)プレゼントをどう使うかは、受け取りての自由です。趣味が合わないものは売ってしまうという方もいるかもしれません。しかしそれをほかの人に言うと、くれた本人の耳に届く可能性も。自分があげたものも同じように売られているかもしれないと思う人もいるので、売ったとしてもほかの人には言わないようにしましょう。■ いきすぎた節約には注意!特売日に買い物したり、外食を控えたり、ポイントを貯めたりするのが節約であって、今回ご紹介したような内容はすべてただの非常識な行動です。節約を意識するのは大切なことですが、そればかりにとらわれすぎないように気を付けましょう。本物の節約上手は、節約アピール感じさせない人なのかもしれませんね。(和/ライター)(恋愛メディア・愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年12月25日