「ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」が、2019年10月19日(土)から2020年1月26日(日)まで、国立西洋美術館にて開催される。欧州随一の名門・ハプスブルク家の美術コレクションを紹介「ハプスブルク展」は、欧州の歴史上で随一の名門・ハプスブルク家に焦点を当てた美術展。ハプスブルク家は、広大な領地を支配下に収め、神聖ローマ皇帝を代々世襲するなど、13世紀末にオーストリアに進出して以降、オーストリア帝国が崩壊するまで、数世紀にわたってヨーロッパの表舞台で常に脚光を浴びてきた名家だ。ハプスブルク家の人々はまた、絵画や工芸品、武具などからなる豊かなコレクションを築いたことでも知られており、その主要部分はウィーン美術史美術館に収蔵されている。「ハプスブルク展」では、ウィーン美術史美術館の協力のもと、世界屈指と言われるハプスブルク家のコレクションを展示。コレクションの歴史を軸に、コレクターごと、もしくは時代ごとに、その個性や傾向を明らかにしていく。マリー・アントワネットや王女マルガリータまた、歴史を彩ったハプスブルク家の人物たちも、作品を通して紹介。政略結婚によりフランス王家に嫁ぎ、フランス革命のさなかに処刑された悲劇の王妃・マリー・アントワネットをはじめ、その母である女帝・マリア・テレジア、ハプスブルク家のスペイン系当主であったスペイン国王のフェリペ、フェリペの娘である王女マルガリータ・テレサ、稀代のコレクターとして知られる神聖ローマ皇帝・ルドルフ2世などが登場する。詳細ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史会期:2019年10月19日(土)~2020年1月26日(日)会場:国立西洋美術館住所:東京都台東区上野公園7-7【問い合わせ先】03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年04月27日展覧会「抽象世界」が、2019年5月25日(土)から8月4日(日)までの期間、大阪・国立国際美術館にて開催される。近年、抽象芸術の分野が再び注目を集めている。本展は、1980年から今日まで約40年間に渡るヨーロッパとアメリカの抽象芸術に焦点を当てた展覧会。展示するのは、絵画を中心に彫刻なども交えた作品だ。また、1980年以前に活動を開始した歴史的な美術家の作品も合わせて紹介する。展示作品は、ベルギーのファッションデザイナーであるラフ・シモンズが、ディオール 2012-13年秋冬オートクチュールコレクションや自身のコレクションなどで度々インスピレーション源にしている現代アーティスト、スターリング・ルビーや、1950年代に軍隊から退き、パリで活躍したアメリカ人画家エルズワース・ケリーらが手掛けたもの。過去にとらわれることなく、融通性や拡張性がそなわった作品の数々を、是非会場で体感してみて。【詳細】抽象世界会期:2019年5月25日(土)~8月4日(日)会場:国立国際美術館 地下3階展示室住所:大阪府大阪市北区中之島 4-2-55開館時間:10:00~17:00、金曜・土曜は20:00まで※7・8月の金曜・土曜は21:00まで※入場は閉館の 30 分前まで休館日:月曜日 ※7月15日(月・祝)は開館し、翌日休館観覧料:一般 900円(600円)、大学生 500円(250円)※()内は20名以上の団体料金※高校生以下・18歳未満無料(要証明)・心身に障がいのある人とその付添者1人無料(要証明)※本料金で、同時開催の「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ」も観覧可能※夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00以降)は一般 700円、大学生 400円【問い合わせ先】国立国際美術館TEL:06-6447-4680(代表)
2019年04月15日2020年春にグランドリニューアルオープンする京都市京セラ美術館(旧京都市美術館)の新館長に、4月1日付で建築家の青木淳が就任した。同氏は同館の再整備事業の設計段階から関わってきており、今回の基本設計者として西澤徹夫氏と名を連ねている。同氏はこれまで水戸芸術館(磯崎新アトリエ所属時代)、潟博物館、青森県立美術館など数多くの文化施設を手掛け、その知見と国際的な知名度に京都市から期待が寄せられた。全景 京都市京セラ美術館(イメージパース)青木氏は「未来に向けて現代のアーティストが活動できる器を設計する役割から、運営自体を行う館長の打診に当初は戸惑ったが、これから美術館が進むべき道、目指すべき方向性が建築設計と似通っており、任をお受けした」と就任の会見で説明した。同美術館は1933(昭和8)年に竣工した日本に現存する最古の公立美術建築。前田健二郎の設計による帝冠様式の建物は東山を借景として京都市民に愛されてきた。今回のプロジェクトは老築化に伴う耐震化などさまざまな問題に対処するために行われるもので、「白紙に戻すスクラップビルドではなく、同館が重ねてきた長い年月の像の層を引き継ぎ、そこにもう一枚のレイヤーの像を重ねることを考えた」と青木氏。ガラス・リボン具体的には西側玄関の前庭に切り込みを入れスロープを設置。エントランスを地下に移設し、流線型のガラス・リボンと命名されたシンボリックなファサードを設けることで、美術館の内と外を一体化させた。「この前庭の広場では現代美術作家の野村仁がダンボール建築の風化の展示などを行い、京都の街の中でも価値ある空間であり、広場として残したかった」と青木氏は話している。本館は歴史的な意匠を可能な限り保存し、設備をアップデート。これまで同館になかった常設展示室が南回廊1階に新設され竹内栖鳳、上村松園など京都画壇の名品を展示。南回廊2階は創建当初の意匠を残し自然光で鑑賞できる空間となる。また、70年代にクリストが包み覆った本館中央に位置する天井高16メートルの旧大陳列室は、地下1階メインエントランスロビーから大階段によってつながる中央ホールとして各フロア、回廊へのハブの役割を果たす。本館 南回廊・北回廊本館 中央ホール特に今回、現代アートの展示スペースとして「東山キューブ」が新設されたことで東西の軸線が強化された。多様化する表現形態に自由度の高い対応できるこの新館が生まれることで、これまで展示の難しかった現代美術、サブカルチャーなどのジャンルの作品やイベントを積極的に取り上げていくことが可能となった。また、この新館には屋上庭園が設けられ東山も望める。東京六本木の国際文化会館の庭園も手掛けた七代目小川治兵衛が作庭に加わった日本庭園では、音楽・光・アートなどのイベントも提供しいく方針。東山キューブこの東山キューブとともに地元の美大出身の作家の活動の場としての機能として北西のエントランス部分に「ザ・トライアングル」を新設。新進作家のためのスペースとしての活用が予定されている。ザ・トライアングル今後のスケジュールは今春にミュージアムショップ、カフェなどの事業者が決定。今年10月末に竣工し、プレイベントを開催。2020年3月21日にリニューアルオープンを予定している。Text by Tatsuya Noda
2019年04月11日外構、エクスエリアと耳にするとどんなイメージを持ちますか?門扉は当然のこととして、そこから玄関まで続くアプローチ部分もそうですし、道や隣の家とを隔てるフェンス、車を風雨から守るカーポートやあこがれのウッドデッキなどもエクステリアです。そのエクステリアを選ぶときのポイントをはじめ、具体的なリフォーム箇所や費用についてご紹介します。リフォーム業者選びのコツも説明しているのでぜひチェックしてください。エクステリアはどうやって選ぶ?エクステリアで大事なポイントは2つ。「便利さ」と「メンテナンスのしやすさ」です。時間があり体力も自信あり。さらにはお金もたくさんあるというならば問題ないのですが、お子さんがいてさらには仕事も抱えているという状況では、外構をリフォームしたままの状態で維持するのは至難の業でしょう。お金と時間をせっかくかけた外構リフォーム。門扉はおしゃれだしカーポートも近所では見かけないような格好良さ……でも、汚れや穴あきなどがあるようではいただけませんよね。メンテナンスのしやすさと便利さの視点から具体的なエクステリアリフォーム箇所をいくつか紹介します。メンテナンスを考えたエクステリアリフォーム【ウッドデッキ】たとえばウッドデッキ。天気が良ければここに椅子を出してのんびりと、というスペースですが、見てくれだけで商品を選ぶとその後のメンテナンスで苦労することになるので要注意です。ウッドデッキというくらいですから、本来は木材を使って作るのですが、春夏秋冬の気候変化に加えて雨や雪にも耐えなくてはならないので、できれば木材以外の素材(人口木)などの商品が良いと思います。各社のパンフレットをみれば「メンテナンスフリー」「お手入れ楽々」などと書いてあるのですぐに目につきます。・ささくれができない・劣化が少ない・腐食がほぼない・シロアリに食われないなどのメリットがあり、お手入れも簡単。ただ、夏場などは熱を吸収しやすいので素足で歩くときは注意が必要。でも、総合的に考えると私は強くこれをおすすめします。価格もお手頃で、3畳程度のウッドデッキであれば工事費込みでも10万円はしないでしょう。メンテナンスを考えたエクステリアリフォーム【カーポート】エクステリアの代表格といえるのがカーポート。その昔はインテリア性も低く、波を打ったプラスチック屋根が主流だった時代もありました。しかし、現代のカーポートは高い機能性はもちろんですが、そのデザイン性も極めて高いといえます。ただ、そんなおしゃれなカーポートも、3年も経つと商品によっては何とも薄汚れたものになってしまうものがあるようです。これを防ぐにはその素材選びももちろんですが、掃除がしやすいということが絶対条件。カーポートが汚れてみすぼらしくなったり、徐々に壊れていく原因の多くが「落ち葉」であることを知っていますか?カーポートは屋根に降り注いだ雨水が樋を通って下に落ちていく仕組みになっており、特に厄介なのが落ち葉が樋を詰まらしてしまうことです。ところが下から見ると、この詰まりになかなか気が付かないのが困りもの。リフォーム業者と打ち合わせするときに「落ち葉を取り除きやすいカーポートがいい」と頼むことです。失敗しないための鉄板質問ですよ。肝心の費用ですが、2台分のカーポートであれば工事費込みでも50万円程度で大丈夫でしょう。ただ、オプションとしてUVカット、積雪対応、遮熱仕様などのものがあり、その分は当然値段が高くなっていきます。便利なエクステリアリフォーム【雨よけの屋根】本来ならば玄関に通ずる場所にも屋根を付けたいのですが、見た感じが格好悪くなるケースが多いので、これには今回触れずに、ここでは勝手口と駐車場をつなぐ屋根をおすすめします。ちょっと想像してみましょう。大雨の日に車で買い物に行ったあなた。スーパーや量販店を回って両手に余るほどの商品を抱えています。ところが自宅に帰ってエンジンを止めて、ふと「玄関まで少しの距離だけどずぶ濡れになるわね。どうしようかしら?」と思うのではないでしょうか。意を決して飛び出すか、車の中に置いてある傘を何とか使って凌しのぐかの二者択一です。しかし、カーポートと勝手口までの通路が屋根でつながっていたらどうですか?「お金は余分にかかったけど、本当にこの工事をしてよかったわ!」と必ず思うと私は断言します。それに合わせて足元の飛び石もしっかりと付けましょうね。既存のカーポートと勝手口までの距離が費用を決める重要ポイントになります。また、直線ではなく、途中でカーブしたりすればその分費用が高くなりますが、3〜4mつなぐだけの場合を想定すると、その費用は10万円程度で十分だと思います。お手入れについてはカーポートと同様。屋根に降った雨水が樋を伝って下に流れる仕組みになっていますが、大敵は木の葉や落ち葉の詰まり。カーポートと同じ周期で良いので、脚立などを使って3か月に一度の頻度でチェックを。また、台風や暴風雨などがあった直後もお手入れを欠かさないでください。便利なエクステリアリフォーム【門周り】あなたが留守にしていた時に合わせたようにやって来るのが、宅配便であったり郵便屋さんであったりしますね。いまや社会問題となっている再配達問題です。門周りをリフォームするならば、宅配ボックスの設置は絶対におすすめ。ほかの予算を削ってでもこれはやってほしいリフォーム。スタイリッシュなデザインになっていますし、子育てに追われている主婦にとっては、宅配ボックスは無駄な手間を省く格好のアイテムですよ。費用は工事費込みで5万円程度です。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!リフォーム業者選びこれは難題です。私は積水ハウスで住宅営業をしていました。積水ハウスはリフォームも手広くやっていますが、会社自体は間違いなく信頼性があるといえます。しかし、積水ハウスに頼んだから滞りないというわけではなく、担当の営業マンによってその満足度は天と地の差が出るのが実際の話。ですから、リフォーム業者選びは業者自体の信頼性と、窓口になった社長や営業マンの人間性の両輪で見る必要があります。しかしながら、人間性についてはここで短く書くのは無理ですので、業者選びの一つの基準をお教えしましょう。日本は新築信仰が根強くリフォームがなかなか市場の認知を得ずにここまで来てしまいました。しかし、その時代がついに終焉を告げつつあるのが現状で、実際にも政府や経済シンクタンクの予測によると、2030年には新築着工数が激減すると明言しています。必然的にリフォームが伸びるのがほぼ確実視されているのですが、そこで問題となるのが悪質業者の存在とその排除。「そんなことを言われても知っているリフォーム業者さんなんていないわよ」と、普通はこうなるでしょう。そんなあなたの判断材料にしていただきたいのがこの表です。国土交通省住宅リフォーム事業者団体登録制度これらの団体は国交省から【この14団体のいずれかに加盟しているリフォーム会社は一定の基準をクリアーしていますよ】とお墨付きを与えられたことを意味しています。私は12番目の【住活協リフォーム】に深く関与していますが、基本はこの14団体のどこかに所属しているか?を確認してください。リフォームなどの相談ができるお知り合いがいなければ、この基準は参考になるでしょう。ただ、これに入っていないところは「ダメなのか?」と思うのは早計です。リフォーム会社の判断で「うちは入会する気ないよ」という会社もたくさんあるからです。ここは誤解しないようにお願いします。エクステリアは広範囲にわたるからこそ優先順位をつけて考えよういかがでしたでしょうか?エクステリアは室内とは違って外から見える範囲のが対象になるため、かなり広範囲です。さらに、カーポート1つとっても恐ろしいくらいの種類があります。カタログを一通り読むだけでも一苦労なので、優先順位をつけて必要な情報を効果的に拾っていきましょう。家の満足度を上げるリフォームというと、ついつい室内だけに目が行きがちですが、人間同様に中も外もシャキッとしなくてはダメですね。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。名古屋市立菊里高校卒業。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年03月28日「これぞ黄金の国・日本金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など ―」が、箱根・岡田美術館にて2019年4月6日(土)から9月29日(日)まで開催される。狩野派や琳派などの金屏風約30点が集結「これぞ黄金の国・日本金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など ―」は、屏風絵に黄金の装飾を施した金屏風を約30点集めた展覧会。展示室を埋め尽くすかの如く、金屏風が隆盛し始めた桃山時代から昭和初期にいたるまで、狩野派・長谷川派・琳派の作品を紹介する。金屏風は、日常や儀礼の際の調度品として使われる一方で、幕府や有力大名から中国・朝鮮・ヨーロッパの国王に贈られるなど、外交上の重要な役割も果たしてきた。パネルを組み合わせ、全体を1画面として構成される迫力ある図像は、見応えのある仕上がりとなっている。力強くも繊細な表現中でも、狩野派の「春秋花鳥図屏風」は、力強さと繊細さの両方を兼ね備えた作品。金箔による金色が画面の多くを占め、厚みのある雲を表現する一方で、桜の花や孔雀などをきめ細やかなタッチで描いている。また、手前からモチーフを重ねるように描くことで奥行きのある空間を構成している点もポイント。狩野派ならではの、重層的かつ力強く、優美な表現が見て取れる。金箔や銀を駆使した幻想的な世界また、橋、柳、水車などを立体的に描き、京都・宇治の趣ある風景を描いたとされる「柳橋水車図屏風」も登場。黄金に輝く橋の下に、金箔を竹刀で細かく切った“切箔”で表現された金の雲、銀で表現された波と、華やかな金と銀の組み合わせで幻想的な世界観を構築している。“金屏風”チョコも岡田美術館のアートなチョコレートシリーズから、本展に連動した金屏風モチーフのチョコレートにも注目。尾形光琳の「菊図屏風」がテーマのチョコレート『光琳・菊』には松茸や安納芋といったユニークな風味のボンボンショコラが詰め合わせられており、神坂雪佳の「燕子花図屏風」がテーマの『雪佳・燕子花』には、桜×抹茶などはなやかな味わいを揃える。見た目にも美しく、鑑賞の記念にもぴったりなチョコレートだ。詳細これぞ黄金の国・日本金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など ―会期:2019年4月6日(土)~9月29日(日)休館日:会期中休館日なし場所:岡田美術館所在地:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1開館時間:9:00~17:00(入館は 16:30まで)入館料:一般・大学生 2,800円(2,550円)、小中高生 1,800円(1,550円)※( )内は前売り料金。前売券(JTB レジャーチケット、チケットぴあ)は、主要コンビニエンスストア並びにチケットぴあにて販売。■ギャラリートーク・館長によるギャラリートーク開催日時:2019年4月18日、5月16日、6月6日・20日、7月4日・18日、8月1日・15日、9月 5日・19日 いずれも木曜日 13:30~・学芸員によるギャラリートーク開催日時:2019年4月19日~9月20日の毎週金曜日 11:00~※申し込み不要/参加費無料(要入館料)
2019年02月18日東京国立近代美術館では、2019年3月19日(火)から4月7日(日)までの期間、東京国立近代美術館本館および工芸館にて「美術館の春まつり」が開催される。桜の開花シーズンに開催される「美術館の春まつり」では、桜をはじめとする花を描いた作品の特集展示や、お花見弁当など飲食販売など、様々な催しが行われる。中でも注目は、本館にて開催される所蔵作品展「MOMAT コレクション」だ。会場内の1室には、花を描いた作品が集結する。年に一度、この時期のみ公開される桜を描いた川合玉堂の重要文化財作品「行く春」の他、しだれ桜やおおしま桜といった40種類を超える希少な桜が描かれた跡見玉枝の「桜花図巻」も展示。また、加山又造の「春秋波濤」、船田玉樹「花の夕」など、花を描いた名画全16点が並べられる。会場全体では、初の試みとして初代宮川香山の「鳩桜花図高浮彫花瓶」、木村雨山の「縮緬地友禅あおい文振袖」といった工芸作品も展示される。本館では、その他「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」「イメージコレクター・杉浦非水展」や、ガイドスタッフと参加者が対話しながら、まるで作品の謎解きをするような「所蔵品ガイド」を開催。さらに、2019年4月7日(日)の無料観覧日(所蔵作品展、杉浦非水展のみ)には、「春まつりトークラリー」も開催される。また、本館前庭には床几台によるお休み処を用意し、特製お花見弁当や桜色のスパークリングワイン、甘酒といったフードやドリンクの販売も行われる。桜の名所エリアに位置する東京国立近代美術館の花の名画と共に、春の訪れを感じてみてはいかが。【詳細】東京国立近代美術館「美術館の春まつり」期間:2019年3月19日(火)~4月7日(日)会場:東京国立近代美術館住所:本館 東京都千代田区北の丸公園3-1、工芸館 東京都千代田区北の丸公園1-1休館日:月曜日 ※ただし、3月25日(月)、4月1日(月)は開館開館時間:10:00~17:00(本館のみ金曜・土曜は20:00まで) ※入館は閉館30分前まで■本館・所蔵作品展「MOMATコレクション」会期:2019年3月19日(火)~5月26日(日)観覧料:一般 500円/大学生 250円(金曜・土曜の17:00以降は一般 300円/大学生150円)※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳を持参の方とその付添者(1人)は無料※当日に限り、本展観覧料で「イメージコレクター・杉浦非水展」も観覧可能・「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」期間:2019年3月12日(火)~5月26日(日)(1F)・「イメージコレクター・杉浦非水展」(2F ギャラリー4)期間:前期/2019年2月9日(土)~4月7日(日)、後期/4月10日(水)~5月26日(日)■工芸館・「The 備前 -土と炎から生まれる造形美-」期間:2019年2月22日(金)~5月6日(月)【問い合わせ】東京国立近代美術館 ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2019年01月20日銀座 蔦屋書店では、彫刻家・名和晃平の「Throne -Louvre Pyramid-」展を2月5日から11日まで開催する。Throne 2018 mixed media h.1040, w.480, d.330 cm photo: Nobutada OMOTE | SANDWICH© Pyramide du Louvre, arch. I. M. Pei, musée du Louvre2018年7月より、フランス・パリのルーヴル美術館ピラミッド内にて、名和晃平の大型作品『Throne』が展示されている。2017年、銀座 蔦屋書店が開業する際に、「アートと日本文化をテーマにした新しい蔦屋書店にふさわしい作品を制作いただけないか」と名和に依頼し、黄金の玉座『Throne(g/p_ boy)』が制作された。それが銀座 蔦屋書店と『Throne』の出会いとなっている。今回の「Throne -Louvre Pyramid-」展では、現在ルーヴル・ピラミッドに展示中の『Throne』の記録映像と新作エディションが披露される。同時に、名和の活動と彫刻シリーズのダイナミックな展開が、豊富な写真資料と評論のテキストと共に収録されたアートブック『METAMORPHOSIS(メタモルフォシス)』となり、2月4日、蔦屋書店オリジナル作品集として刊行。2011年以降の作品を中心に150点以上、全336ページに渡り収録されている。また、同作品集に数量限定マルチプルを加えた特装版も刊行される。【展覧会情報】Throne -Louvre Pyramid-会期:2月5日〜2月11日会場:GINZA ATRIUM(銀座 蔦屋書店イベントスペース)【書籍情報】『METAMORPHOSIS(メタモルフォシス)』出版社:光村推古書院製作:CCC アートラボ発行:2019年2月4日定価:未定
2019年01月18日日本でも子どもが楽しめるイベントを企画する美術館が増え、最近は “親子で美術館” の敷居も低くなってきました。その先駆けとも言えるのが「横浜美術館」です。オープン当時からの取り組みは、来年でなんと30年を迎えます。そのため、アートを体験した子どもが、そのときの楽しさを留めたまま成長して親になり、今度は自分の子どもと再訪しているというケースも!長く続く横浜美術館の魅力的な取り組みについてご紹介します。“子どものための施設” を意識した設計横浜美術館は、1989年11月に横浜・みなとみらいにオープンしました。石造りの堂々たる建物は、日本を代表する建築家・丹下健三氏の設計です。国内有数の規模の広さで、左右180メートルの悠々たるファサード、約20メートルの高さの吹き抜けを持つエントランスなど、内部もゆったりと贅沢に作られており、建築そのものも見応えがあります。約1万2千点の所蔵品を有する横浜美術館の理念は、「みる」「つくる」「まなぶ」。そのために、7つの展示室のほかに、2つのアトリエ、美術情報センター、レクチャーホールも併設されています。その中の「子どものアトリエ」となるスペースは設計当初から確保されており、“子どものための施設” を意識した設計は美術館としては珍しいことなのだそう。子どものアート教育への熱意を感じますね。自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でする「子どものアトリエ」は、小学校6年生(12歳)までの子どもが対象の、様々な遊びを通した造形体験を提供する場です。その運営は次のような理念のもとに行われています。日本では、明治初頭より、子どもの美術教育は学校で指導するという長い歴史が続いていますが、その目的は、義務教育全体の目的である「自立に必要な基礎的な能力の育成」にあります。子どものアトリエが行う描きつくり鑑賞する活動も、「芸術家の育成」ではなく、「自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でする」という自意識の獲得に目的があり、それを楽しい活動として提供するのが私たちの仕事です。ゆえに子どものアトリエでは、美術的な教養として、子どもたちにいろいろな作品の作り方や作家を知ることを性急に求めることはしていません。むしろ、子どもたちの意志的な問題として、見たくなるような、知りたくなるような、コンデションづくりが大切であると考えています。 生涯を通した中で美術館との関わりを考えると、子どもたちはその入り口に立ったばかりです。子どものアトリエはその入り口の案内役として、子どもたちにとって美術館が楽しくかつ親しみのある場になるように、事業運営を心掛けなければならないと考えています。(引用元:横浜美術館|子どものアトリエ 運営理念)※太字は編集部で施したアートを通した人としての成長を促す場として実績を積み重ねた約30年。一貫した活動は本当に素晴らしいものですね。「子どものアトリエ」の活動アトリエだけで約631㎡の広大なスペースの中に、プレイルーム、クラフトルーム、光と音のスタジオ、中庭を有しています。この贅沢な空間の中で毎週行われている様々な活動をご紹介しましょう。【親子のフリーゾーン】毎月3回程度の日曜日に行われている大人気プログラムです。事前申し込みが必要で、先着500名(子どもと家族含む)が定員。小学生以下の子どもは無料、保護者と中学生以上の子どもは一人100円の参加費が必要です。特に決められたプログラムはなく、「ねんどコーナー」「えのぐコーナー」「かみコーナー」があり、用意されたもので自由にどこででも好きなだけ遊ぶことができます。これだけ大人数の親子が一斉に “アートする” 光景は圧巻です!家では汚れが気になってここまで自由には遊べませんから、この開放感はきっと病みつきになるに違いありません。服装はもちろん汚れてもいい格好で。大人になっても忘れられない楽しい思い出だからでしょう、子ども時代に体験した親が自分の子どもを連れてやってくる姿も見られるそう。長年続くのも納得のイベントです。開催日程などの詳細はこちらでチェックしてみてくださいね。■子どものアトリエプログラム 親子のフリーゾーンガイド【ワークショップ】造形プログラムの一環として、年間を通して定期的に講座が開催されています。「幼稚園・保育園の年長児」「小学1・2・3年」「小学4・5・6年」の3つのグループごとに、「わくわく1日造形講座」「わくわく日曜造形講座(3回)」「わくわく1日鑑賞講座」「わくわく日曜鑑賞講座」「夏休み造形講座」「長期日曜造形講座(6回・高学年のみ)」が企画されています。各講座は事前申し込み制の有料で、複数回講座の場合は全日程の出席が必要となります。2018年度の申し込み可能な講座のみ以下にご紹介します。<幼稚園・保育園の年長児>■わくわく日曜造形講座(各3回)2019年2月3、10、17日(親子講座・親子アートクラブ)※申込締切 2019年1月8日<小学生>■わくわく1日造形講座2019年1月19日 親子講座 「音をつなげる、音をひっかく」※申込締切 2018年12月20日■わくわく日曜造形講座(各3回)2019年3月3、10、17日(紙粘土で見て作ろう)※申込締切2019年2月5日各講座定員がありますので、年間スケジュールが出たときにチェックしておいて、興味があるものは忘れないように申し込みましょう。以前の幼稚園年長児対象 “わくわく造形講座”「クリスマス飾りをつくろう」の様子を美術館のサイトで見ると、説明を熱心に聞く姿、集中して作品を作る子どもたちの姿などがアップされています。発泡スチロールでツリー本体部分を作るところまで作り方を指導し、その後の色付けや飾り付けは自由。ツリーだから緑でなければならないという概念や決まりは何もなしです。子どもたちは「サンタさんが見つけやすいようにカラフルにしたよ」「雪だるまが住むツリーだよ」など、自分の思い描くストーリーでオリジナルのツリーを作り上げました。公開されている作品はバラエティ豊か!几帳面に飾りを配置している子、レインボーカラーで彩った子、モールをぐるぐる巻きにしてなんともアートなツリーを作り上げた子などなど、見るのも楽しい作品たちです。学校の授業ではないからこそより自由に感性を発揮できる場として、何より遊びの延長でアートを身近に体験できる場として、とても魅力的な講座となっているのがわかります。【学校のためのプログラム】横浜市内の学校向けの教育プログラムにも力を入れています。個人向けの講座との大きな違いは、“教育現場で活かされる造形活動の試み” を念頭にプログラムが組まれているところです。学校と事前に打ち合わせを行ったテーマで「造形」と「鑑賞」の2つのプログラムが組まれますが、どちらも “アート作品を作る、理解する” というよりは、「造形の仕組みや素材を知ること」を通じて、アートを身近に感じ、実感を持って捉えてもらうための教育なのだそうです。子どもとアートを「親子」「子ども個人」「学校」と、それぞれ違うアプローチから捉え、実際に活動に活かされているところが素晴らしいですね。***3年一度開催される現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」(次回開催は2020年7月)など、芸術文化活動に熱心な横浜市の中心を担う横浜美術館。約30年もの長きにわたり、途絶えることなく子どもとアートをつなぐ架け橋となってきたことに感銘を受けます。横浜美術館の企画展との連携で、参加アーティストとコラボしたプログラムが組まれ、本物に触れるチャンスがあることも魅力のひとつ。親子で感性を解放しに訪れてみてはいかがでしょうか。(参考)横浜美術館|子どものアトリエ創造都市横浜|子どもと芸術文化〜Vol.1 横浜美術館の取り組み横浜トリエンナーレ公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団
2018年12月18日国内外の主要な美術館にコレクションされ、世界的に活躍する陶芸家・黒田泰蔵の美術館では初となる個展「黒田泰蔵 白磁」が、2019年1月12日から4月9日まで、静岡のヴァンジ彫刻庭園美術館にて開催される。《白磁 梅瓶》2018年© Taizo KurodaPhoto: Tadayuki Minamoto空間に溶け込むように静謐でありながら、緊張感あふれる力強さをもつ陶芸家・黒田泰蔵の白磁。1966年、20歳の若さでパリに渡り、のちの人間国宝となる陶芸家の島岡達三と運命的な出会いを果たした黒田は、カナダで陶芸を始めた。日本に帰国した後も、黒田はさまざまな技法で精力的に作陶に携わっていくが、45歳の時、「轆轤成形、うつわ、単色」という3つの条件を自身に定め、白磁のみの制作に傾注する。本展は、アメリカ・オハイオのクリーブランド美術館やニューヨークのブルックリン美術館、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など、国内外の主要な美術館にその作品がコレクションされ世界的に知られる、黒田の美術館で初となる個展。轆轤に初めて触れてから約半世紀の後に辿り着いた白磁の現在を、黒田の代名詞といえる円筒を始め、梅瓶や花入、台皿などさまざまな白磁の最新作で展観する。磁土との対話の中、個を極限まで消していくことで純化された白磁がみせる抽象の世界。轆轤の回転が生み出す柔らかで張りのあるフォルム、釉薬を用いず、焼締めの後に磨かれた表面の艶やかな陰影、宙空へと薄く挽き上げられた口縁など、その美しさの特質には枚挙にいとまがない。《白磁 花入》2018年© Taizo KurodaPhoto: Tadayuki Minamoto会期中の2月下旬頃には、展覧会カタログが刊行。美術館の展示風景や出品作品の図版だけでなく、40年近く伊豆に窯を構え制作してきた作家の貴重なアトリエ風景が収録される。また、毎週土曜日の14時15分からは、会場にて担当学芸員が展覧会概要と作品の解説を行うギャラリートークが開催。申込不要で、当日の観覧券を持って直接会場へ行けば参加できる。クレマチスの丘にあるケヤキの緑に囲まれた和食の店、日本料理テッセンの1階にある「うつわ茶房 KEYAKI」でも、「͏黒田泰蔵展」が同時開催。2019年1月12日から4月9日の会期中、ヴァンジ彫刻庭園美術館で展示される作品とは別の白磁作品が展示される。静岡の地でうつわの可能性を追求し続けてきた黒田の、究極の白磁を堪能してみては。【展覧会情報】黒田泰蔵 白磁会期:2019年1月12日〜4月9日会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘 347-1時間:1月10:00〜16:30、2・3月10:00〜17:00、4月10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)料金:1〜3月 大人1,000円(900円)、高・大学生500円(400円)、中学生以下無料4月 大人1,200 円(1,100円)、高・大学生800円(700円)、中学生以下無料※( )内は20名以上の団体割引休館日:水曜日
2018年11月27日今度の休みは、美術館というアートな空間で非日常なデートを楽しみませんか。普段とは違った彼の一面が見られるかもしれませんよ。知的でスマート、でもそれだけではない美術館デートのメリットをお伝えします。全天候型であること急な雨でデートプランの変更を迫られると焦りますね!一般的に室内での展示、鑑賞を前提としている美術館ならそんな心配は無用です。作品保護の観点からも一年を通して、気温や湿度が管理されているケースが多いので、快適な時間を過ごすことが出来ますよ。真夏は屋外との気温差で少々肌寒く感じられることもあるので、ストールやカーディガンなど一枚羽織るものを持っていると安心です。楽しみ方いろいろ美術館での過ごし方に正解はありません。基本的なマナーを守ることは大前提ですが、あまり堅苦しく考えず、目の前の作品や空間に親しんでみましょう。作品の背景を深く知りたいと思ったら、「音声ガイド」を利用するのも有効です。多くの施設で利用できるサービスなのでチェックしてみてください。デートですから、お互いの鑑賞ペースも気になるところですが、両者が納得していれば二人でまわるという事に固執する必要もありません。スマホの使用は控えるべき場面があることも想定されるので、別行動をとる場合は待ち合わせ場所を決めておくとスムーズに合流できそうですね。鑑賞タイムの後は是非ミュージアムショップものぞいてみましょう。素敵なデザイングッズや展示に合わせた限定商品が見つかるかも。お土産選びも楽しんでくださいね。彼の価値観を知るチャンスゆったりアートと向き合った後は、併設のカフェなどに移動して、感想を話し合うのもいいですね。映画や本などにも言えることですが、同じ作品をみても感じ方は人それぞれ。興味を持った点や好きだと感じた事について、逆に良いと思えなかったという意見でもいいので話題にしてみてください。好みが合えば盛り上がること間違いなし!次のデートの指針にもなりますし、彼の知的でアカデミックな一面を発見して、惚れ直すなんてこともあるかもしれません。そうでなくとも、例えば彼は自分とは違う意見に対してどんな反応を示すのか。相手を否定せず、違う価値観を認めるだけの度量の持ち主か。そんなことも分かりますよ。美術館デートはお互いの「価値観」、「感性」を知り合う良い機会となるでしょう。
2018年11月23日世界でいちばん入館者数の多い美術館はどこかご存知ですか?その通り、パリのルーブル美術館です。1日に4万人が入館することもあるそうで、年間入館者数は740万人を超えるとか。そのルーブル美術館の一角で、正確には隣接するカルーゼル・デュ・ルーブル内「SHIP’S CAT」展示会場にて、私メ、なんと、先ほど歌わせていただきました。息子とはじめたYouTube「2Gチャンネル」の撮影で、しかもECHOES時代のナンバー「アローン」をルーブルの施設内で熱唱。これは実にすごい経験じゃないですか?その展示会場だけで1日数千人が来場しています。撮影中も大勢の来場者さんで賑わっていましたが、警備員さんが一旦ドアを閉めてくれました。何せ、“アローン”ですからね、たった1人で歌ったわけです。実は今から40年ほど前、生まれて初めてパリを訪れた時にも、私は真っ先にルーブル美術館を訪れました。パリに来る人でルーブルを目指さない人がいるのかというくらい、パリ=ルーブル美術館というイメージが出来上がっていますよね。世界中から観光客が集まってくるわけですから、入館することすら一苦労です。どこもかしこも人、人、人……。美術館でゆっくりと絵画を鑑賞しましょう、というような空気ではありません。入り口という入り口に屈強な警備員さんが立っています。私はリボリ通り側から入館して地下街へとおりました。そこにはまさかのショッピングモールが。巨大なフードコートまであります。まるでハワイのアラモアナショッピングセンターみたいな感じ。ルーブルに行くにはそこを突き抜けることになります。しかも、ルーブル美術館は想像をはるかに超える広大さ!どこに何があるのかさっぱりわからない複雑な迷路、芸術のテーマパーク、一大商業施設です。ともかくすべての人々がモナ・リザを目指すわけです。ルーブルに行くというのがフランスを訪れる世界中の観光客たちの夢。そんな美術館は、世界広しといえどもここだけでしょう。そして、私がルーブルで歌った映像は9月の初旬ごろまでにアップロードさせていただきますので、ぜひ、ぜひ、2Gチャンネルでご覧ください。さて今週は、芸術の秋にぴったりな「辻家のしょうが焼き丼」をご紹介します。材料4人分:お米1.5合、塩少々、ごま油少々、昆布茶の粉末小さじ1、しょうが粉末小さじ2分の1、豚の塊肉400g(なければ薄切り肉で代用可)、玉ねぎ1個、しょうが40g、ねぎ適量。つけ汁材料:醤油大さじ1、酒大さじ2、はちみつ大さじ1、砂糖小さじ2分の1。まず、1.5合のお米を研ぎ、炊飯器に塩、ごま油、昆布茶、しょうが粉末と水適量(300㏄程度、分量外)を入れて普通炊きします。次に豚肉を食べやすいサイズのサイコロ状にカットし、1つずつラップをかけてから麺棒か肉叩き棒で叩いて平たく伸ばします。下準備した豚肉を、調味料をすべて合わせたつけ汁に30分ほどつけておきましょう。ご飯が炊きあがったら、フライパンに油(分量外)を引き、つけ汁が馴染んだ肉を焼いていきます。焦げやすくなるので、汁はできるだけ切ってからフライパンにのせてください。片面がしっかり焼けたら肉をひっくり返し、くし切りにした玉ねぎと千切りにしたしょうがも加えて両面を焼きます。最後に残ったつけ汁をさっと回しかけてひと煮立ちさせましょう。器にご飯を盛り、その上にしょうが焼きをのせ、最後に小口切りにしたねぎをトッピングすれば完成です。ご飯もしょうが風味ですから、しょうが焼きがのれば、さらに味わいが広がって抜群ですぞ。お試しください。ボナペティ!【お知らせ】この秋から、辻仁成さんによる新連載の人生相談「悩めるマダムたちへ――JINSEIのスパイス!」がスタートします。人生経験豊富な辻さんが、恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日頃の悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-8011 東京都文京区音羽1-16-6『女性自身』編集部宛)にて絶賛募集中。性別と年齢、居住地を明記の上、お送りください。※「ムスコ飯」エッセイは最終回を迎えますが、レシピのみWEB女性自身では引き続き掲載予定です。
2018年09月11日ホテルニューオータニ(東京)が、オリンピックに向けて館内施設を新装オープン。2017年から段階的に館内施設のリニューアルを行っている。オリンピック開催を見据え、生まれ変わるホテルニューオータニ1964年の東京オリンピック開催に際し、国内の宿泊施設不足を補うべく、国家要請のもと誕生したホテルニューオータニ。1,000室を超える客室数、世界初のユニットバス、全ての席から富士山を望むことのできる最大級の回転展望ラウンジ、17階建てという日本初の超高層建築など最新技術が盛り込まれ、当時は“東洋一”のホテルとの呼び声もあった。そして現在は、オープン当初より客室数も約500室増え、37店舗のレストランと33の宴会場、400年の歴史を誇る1万坪の日本庭園、ショッピングアーケードなどを備えるグランドホテルに。今回の新装オープンは、先に控えている「即位礼正殿の儀」、翌日の「内閣総理大臣夫妻主催晩餐会」をはじめとした国際的催事、2020年の東京オリンピックを見据えて実施されるものだ。日本を体感する“新江戸ルーム”「新江戸シングル(26平方メートル)」は、日本の“コト”をホテルで満喫できるようにと、ヒノキ風呂や厳撰された日本酒、江戸の文様を施したインテリア、タブレット端末や4Kテレビなどを完備する、伝統とテクノロジーを融合させた客室。2017年よりオープンしている。2018年からは、より多くの人が訪れられるようにと、「新江戸スタンダード(36平方メートル)」と「新江戸デラックス(45平方メートル)」も加えた。1日6回のフードプレゼンテーションを導入した「エグゼクティブハウス 禅」「エグゼクティブハウス 禅」は、「ホテル・イン・ホテル」をコンセプトに日本ならではのスーパーラグジュアリーホテルとして誕生し、その後10周年を記念して、2017年よりフードプレゼンテーションが導入された。1日6回となったフードプレゼンテーションでは、ホテル伝統のダブルコンソメスープや、ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)のクロワッサンなどが味わえる。日本庭園を臨む「鳳凰の間」窓一面に広がる日本庭園を望む人気のバンケット「鳳凰の間」は、近年の80名~90名規模の披露宴の増加傾向を踏まえて、3分割できるようリニューアル。ガーデンウエディング会場として最も人気の高い会場を、より多くの人が楽しめるようになった。室内のデザインは、“日本庭園との調和”をテーマに着物の帯をイメージし、ロココ調のエレガントなシャンデリアやインテリアに調和する絨毯を一新。た2018年10月、まるで抽象画の世界にいるかのようなアーティスティックな空間へと変貌を遂げた。「ビュー&ダイニング ザ スカイ」リニューアル「ビュー&ダイニング ザ スカイ(VIEW & DINING THE SKY)」は、“世界中からお越しになるお客さまに、日本が誇る富士山をお見せしたい”という創業者・大谷米太郎のおもてなしの気持ちから誕生した場所。2019年6月にリニューアルし、現代日本における「最新の食」が集うビュッフェダイニングとして生まれ変わった。店内では、鉄板焼・寿司・天ぷらをはじめとした和食、代々受け継がれてきたホテル伝統のローストビーフ、シェフの目利きが光る健康旬野菜のサラダバー、そしてニューオータニの大定番スーパースイーツシリーズなどを用意する。スイート&デラックスルーム、“日本を感じる空間”へ新装オープンスイートとデラックスルームの計90室は、より強く“日本を感じる空間”へとリニューアル。 カーペット、クロス、ファブリックには日本の伝統模様をモチーフにしたグラフィカルパターンを採用した。中には、まるで寄木細工のような模様も目にすることができる。モノトーンの色調と陰影の中に、奥ゆかしい日本らしさを表現しつつ、モダンでスタイリッシュな印象の客室へと、2019年7月、生まれ変わる。幸せの物語を紡いできた空間「芙蓉の間」が一新1964年のホテル開業時から、数々の国際会議や国賓をもてなす宴席、各界著名人の披露宴会場として、いくつもの幸せの物語を紡いできた「芙蓉の間」が、2019年8月、“江戸の森羅万象”をコンセプトにリニューアル。濃淡の墨色と和の伝統色が映えるカーペットには、江戸時代から受け継がれる歌舞伎にちなんだ流水紋、松、鶴、牡丹紋などの伝統文様が鮮やかに描かれた。化粧室やクロークも改修し、授乳室を新たに設置するなど、これまでもより快適な空間となっている。【施設概要】ホテルニューオータニ(東京)住所:東京都 千代田区紀尾井町4-1TEL:03-3234-5678
2018年09月10日ヴェネチアビエンナーレで脚光を浴び、 アジアのアートシーンを牽引する注目の作家リー・キット(李傑 / Lee Kit)が、原美術館にて個展「僕らはもっと繊細だった。」を9月16日から12月24日まで開催する。日本の美術館での個展は、リー・キットにとって今回が初。ⓒLee Kit, courtesy the artist and ShugoArts現在は台北を活動拠点にするリー・キットだが、アーティスト活動のスタートは中国への返還(1997年)を経て変貌していく故郷・香港だった。初期作品のうち、布に絵具で格子柄などを描いた絵画シリーズは、色と柄のある“抽象”絵画でもあれば、日用品としての機能をもった布(=テーブルクロスやカーテン等)という姿・形を備えた“具象”であるともいえ、絵画の概念を広げる革新的な作品群だった。そして2013年、ヴェネチアビエンナーレ香港館の屋内外に展開した自在なインスタレーションは、ウォール ストリート ジャーナル紙が「必見の展示ベスト5」に挙げるなど、国際的な注目を集めてきた。近年は、絵画やドローイング、プロジェクターの光や映像、さらには家具や日用品等を配置し、展示空間全体を淡い色調の絵画のように仕上げたインスタレーションに力を入れ、欧米アジア各地で発表を続けている。独特の歴史的背景を持って揺れ動く街・香港を出自とするリー・キットは、アートという開かれた表現を通して自身のあり方を問い、自分が今を生きる世界と向かい合おうとしている。展覧会を開催する場合、その街、その場所の空気や感情に静かに寄り添い、サイトスペシフィックな作品(=特定の場所に存在するために制作すること)を創り上げるのもリー・キットが持つ大きな特徴。近年の東京での個展(資生堂ギャラリー、シュウゴアーツ)で発表した作品も、東京の空気や人々から感じ取ったものが根底にある。したがって、元は原家の私邸であり、第二次世界大戦を乗り越え、GHQから返還された後に美術館として40年の時を経ようとしている原美術館は、リーにとってこれ以上ない時空間。リーがここで何を感じ、どのような“絵画”を描くのか、日本初の個展はリーの魅力が遺憾なく発揮される機会となる。【イベント情報】リー・キット個展「僕らはもっと繊細だった。」会期:9月16日~12月24日会場:原美術館住所:東京都品川区北品川4-7-25時間:11:00~17:00(祝日を除き水曜日は20時まで / 入館は閉館時刻30分前まで)料金:一般1,100円、大高生700円、小中生500円、原美術館メンバーは無料 ※学期中の土曜日は小中高生の入館無料 / 20名以上の団体は一人100円引休館日:月曜(祝日は開館)、9月18日、9月25日、10月9日
2018年08月07日7月14日より、横浜美術館で『モネ それからの100年』が開催中。同美術館にとっては初めてのクロード・モネ展であり、“モネの作品と現代アートを結びつける”をテーマに、クロード・モネの作品25点と、現代美術家26名66点の作品を関連づけた意欲的な展示となっている。【チケット情報はこちら】日本でも特に人気の高いモネは、3年に1度は国内での回顧展が開催されている。今回は日本初公開となるモネの絵画『バラの小道の家』『ヴィレの風景』も見ることができ、モネ好きにはたまらない。展示は全四章に分かれ、モネの作品と対比するように、現代美術家の作品が並ぶ。ジャンルは絵画に止まらず、版画、写真、映像など。そうそうたる作家の顔ぶれは、アンディ・ウォーホル、マーク・ロスコ、丸山直文、松本陽子ら多彩だ。第一章では、モネの30代前後の作品が中心。モネが色彩と筆触へのこだわりを強めていく様子が感じられる。向かいの壁には現代作家の作品を展示。向かい合うことで、150年前を生きるモネの先駆性が強調される。第二章では、モネ独特の「色調」と「光」の表現に注目。額縁の外にまで滲み出すようなモネの作品を追った。同時に、モネの空間表現や光のイリュージョンを感じさせる現代作家の作品を並べる。第三章は、モネへのオマージュ。モネの作品に影響を受けながらも、まったく異なる手法の美術作品が並ぶ。来場者たちは有名なモネの『睡蓮』などにじっくりと見入りながら、その面影を現代美術作品の中に探していく。すると、題材も時代も異なるのに、現代の作品の中にモネを見つけることができる。第四章は後期の作品が中心。前章までとは違い、ここではモネの作品と現代作家の作品が交互に並べられる。まさに100年の時を超えてモネと現代が混じり合うよう。「モネの作品を見るように現代アートを見られるように」と、展示担当者・松永真太郎氏(横浜美術館 主任学芸員)の思いが込められている。モネの代表作である睡蓮の連作をオマージュし、福田美蘭氏がうつろう夜明けのビル夜景を描いた『睡蓮の池』の前には、ひとだかりができている。その横には、横浜美術館の展示にのみ限定出品された新作『睡蓮の池 朝』。朝焼けの蜃気楼に揺れるビル群の、光と色の表現は“現代の睡蓮”と呼びたくなる。『モネ それからの100年』は9月24日(月)まで。館内ではゆっくりとモネの「光」と「色彩」の合間を歩きながら、100年の時を越えた現代美術への旅が楽しめる。文・取材・撮影:河野桃子
2018年07月30日家には住人の個性が表れるものです。住む人が違えば、家の形も千差万別。「どうしてそうなったの?」と知りたくなる不思議な形の家や、思わずくすっと笑ってしまうユーモラスな家など、実にさまざま。日刊Sumaiの過去記事から、まとめ第2弾!おもしろ外観の家を3つまとめてご紹介します!「おもしろ外観の家シリーズ」記事一覧へ■ 「変形地」を個性に昇華!13枚の壁の家こちらは13枚の真っ白な壁に、メキシコ原産の珍しい木が植えられた、個性的な建物。壁の間の窓にカーテンはなく、中を覗き込む通行人もいるそう。たしかにギャラリーや美術館と間違えそうな壮観な作りですものね。なぜこの扇状の変形地を購入したのでしょうか?それは、「四角い土地より変な形のほうがおもしろい家が建つと思い、購入したこと」がきっかけでした。玄関側から見ると、まるで板だけが並んでいるように見えてユニークな家。どうしてこんな変わったデザインの家になったのか?その理由を知ると、設計やデザインには無限の可能性があることを感じさせてくれる家なのです。記事はこちら■ 家の中でキャンプができる?最高ののびのび空間「子どもたちがのびのびと庭で遊べる家を作りたかった」そんな思いから誕生したのが、「巨大テント」のような家でした。敷地全体に屋根をかけたこの家の1階には、LDKとほぼ同じ広さの庭「アウターリビング」があります。そして、ガラスの引き戸をフルオープンにすると部屋の中と外が一体になるのです。家全体が室内なのか屋外なのか判然としない大空間は、子どもたちが伸び伸びと遊べる工夫もたくさん!子ども達が自然とアクティブに庭で元気よく遊ぶので、親もその姿を真横で見ながら安心して暮らせるのだとか。家族の絆も深まりそうですよね。さて、「巨大テントのような家」の一部をちょっと覗いてみましょう。記事はこちら■ “電車リビング”がある遊び心いっぱいの家家の敷地に駐車しているのは車……、ではなく電車!通りがかった誰もが思わず二度見してしまう、驚きの家です。なんでも、叔父が購入した電車を受け継いで、そのまま自宅の一部にしてしまったのだとか。電車は、家を駅舎に見立てセカンドリビングとして活用。細長い空間を生かして、子どもたちが走り回れるプレイルームとしても利用してます。この存在感抜群の電車の家、住み心地はどうなのでしょうか?さっそく、家の中がどうなっているのかチェック!記事はこちら
2018年07月08日「蓼科(たてしな)テディベア美術館」は、信州・白樺湖畔に位置する世界最大規模のテディベア美術館。敷地面積3,000平方メートルを持つ広大な美術館には、約11,000体のテディベアを15の国と18のテーマにわけて展示。各国の風景を背景にした館内には、まるで絵本の中に迷い込んだかのような、癒し空間が広がっている。2018年7月現在では、ギネス認定されている世界最小0.8mmの貴重なテディベアを展示。さらに近年のリニューアルによって、キリンや象など等身大サイズのぬいぐるみに触って撮影ができるフォトコーナー「蓼科の森動物園~テディベアとその仲間たち~」や、ガラスショーケースを100台ほど追加した2階ホールが新設されるなど、ますますパワーアップしたテディベアワールドが広がっている。また「蓼科テディベア美術館」では、季節ごとに楽しめるイベントを用意。2018年7月11日(水)から8月31日(金)までは、厳選作品を集めた企画展「夏の特選展2018」を開催。26名の作家による個性豊かな作品が展示されるほか、販売作品なども多く取り揃えている。さらに同期間では、2,000種類以上のテディベアグッズを販売する「テディベアプラザ」にて、サマーセールを実施。愛らしいぬいぐるみや雑貨をたっぷりと詰め込んだ「夏のお楽しみ袋」も発売される。【施設概要】施設名:白樺湖畔 蓼科テディベア美術館所在地:長野県北佐久郡立科町芦田八ヶ野1522営業時間:4月~10月 9:00~18:00(入館最終受付17:30)、11月~3月 9:30~17:00(入館最終受付16:30)休館日:11月~3月の火曜日 ※12月初旬(今期は12月3日~12月7日/予定)にメンテナンス休館ありTEL:0267-55-7755チケット料金:大人(高校生以上)1,400円、子ども(小・中学生)800円、幼児(3才以上)300円、3才未満 入館無料※障害者手帳持参の場合、本人と付き添い1名の入館料が半額■「夏の特選展2018」会期:2018年7月11日(水)~8月31日(金)■テディベアプラザ「サマーセール」会期:2018年7月11日(水)~8月31日(金)
2018年07月08日家には住人の個性が表れるものです。住む人が違えば、家の形も千差万別。「どうしてそうなったの?」と知りたくなる不思議な形の家や、思わずくすっと笑ってしまうユーモラスな家など、実にさまざま。日刊Sumaiの過去記事から、おもしろ外観の家を4つまとめてご紹介します!どうしてそうなった?【おもしろ外観の家シリーズ】はこちら■ 完成まで10年かかった格子デザインの意味とは?目に飛びこんでくるのは、美しい木組みの格子。この建物は寺院?ホテル?美術館?とたくさんのクエスチョンが頭の中に浮かびますが、実はこちら、一般家庭の二世帯住宅なんです。完成までにかかった時間は、なんと10年!このデザイン、こだわりを追求した結果かと思いきや、意外な理由が隠されていました。家を囲む、格子の意味とは一体?記事はこちら■ まるで現代アート!屋根の上の小さな家の役割家の上に、さらに小さな家が!家の上に、さらに小さな家が!一度見ると目に焼き付いて離れない、まるで現代アートのような外観の家。屋根の上に並ぶ“小さな家”は、“大きな家”の中に光を取り込むための仕掛けなのだとか。天窓だと、直射日光の強い日差しが入ってきてしまいます。そこで、天窓の替わりに“小さな家”を使うことを思いついたと言います。“小さな家”の壁に光が反射して、“大きな家”の室内には柔らかな日差しが注がれます。外からの視界も上手に遮ることができて、心地よさは抜群だそうですよ。記事はこちら■ カーブが美しい円筒形の家上から見ると、ホールケーキのように丸い!なんとも珍しい円筒形の家です。建物の周りは芝生が植えられ、やさしい雰囲気。敷地の余白部分は、車やバイクの駐車スペース、ドッグラン、花を育てる庭など、自由に活用することができます。室内の廊下は、緩やかなカーブがかかっており、独特の雰囲気です。曲線や丸などは、視覚的なリラックス効果があり、心穏やかに暮らせそうですね。記事はこちら■ 小さな家の集合体が一軒家!コテージ?旅館?と疑問がわきますが、実は、これらすべての建物をひっくるめて、一軒の住宅となります。いくつもの小さな部屋が、中庭を中心に円を描くようにつながる、不思議な形状。「毎日ワクワクできて、子どもたちが楽しく元気に成長できる家にしたかった」と施主が語るように、子どもたちが大喜びしそうな家です。中庭は外から見えないので、視線を気にせずのびのび過ごせます。サッカーをしたり、BBQをしたりと、家族が集う第2のリビングとしても機能しています。一体、一つの家の中がどうなっているのか、見てみましょう。記事はこちらその他のおもしろ外観の家シリーズはこちらからチェック!どうしてそうなった?【おもしろ外観の家シリーズ】はこちら
2018年07月01日コンラッド東京 × ルーヴル美術館展東京・汐留にある「コンラッド東京」では、東京・六本木「国立新美術館」にて「ルーヴル美術館展 肖像芸術 ー 人は人をどう表現してきたか」が開催されることを記念したスイーツブッフェが2018年6月2日(土)~9月2日(日)の土・日・祝限定で開催されています。“夏のパリ”を感じるフレンチスイーツを堪能200年以上の歴史ある美術館「ルーヴル美術館」があるフランス・パリの街は、スイーツの街としても知られています。「コンラッド東京」人気オールデイダイニング「セリーズ」では“夏のパリ”をテーマにした、繊細なフレンチスイーツを思う存分楽しめる「ルーヴル スイーツブッフェ」を開催。フランスの伝統菓子「ピティビエ」をはじめ、爽やかなレモンタルトや、カヌレ、マカロンなどのスイーツとセイボリーを堪能することができます。「ルーヴル スイーツブッフェ」詳細【開催期間】2018年6月2日(土)~9月2日(日)※土・日・祝のみ【会場】オールデイダイニング「セリーズ」【時間】15:00~17:00 ※スタート時間 15:00~、15:30~(90分制)【料金】大人 4,500円/子ども(6~12歳)2,500円 ※6歳未満無料・ソムリエセレクトのシャンパーニュ付き 5,000円ブッフェ内容【スイーツ 10種】ピティビエ/カヌレ/レモンタルト/エクレア/パッションフルーツのジュレ/ショコラフランボワーズ/フレーズ・デ・ボワのヨーグルトムース/アプリコットタルト/マカロン/ベイクドチーズケーキ【セイボリー 3種】苺ブリオッシュのオープンサンド スモークサーモンのリエット/ ライ麦パンのパリスタイル・サンドイッチ ハムとブリーチーズ/“パリジェンヌ”ポーチドエッグ・プレーンスコーン クロテッドクリームとりんごジャムを添えて・紅茶(イングリッシュブレックファースト/アールグレイ/ダージリン/カモミール) ※子どもは紅茶を1ソフトドリンクに変更可能※表示料金は、別途消費税およびサービス料15%を頂戴します。※表示の内容および料金は仕入れ状況によって予告なく変更になる場合があります。珠玉のセレクション「コンラッドアフタヌーンティー」「コンラッド東京」では、世界でも注目される一流シェフやパティシエが手掛ける絶品スイーツや各国の高級茶葉で淹れたお茶を味わうアフタヌーンティーを、各レストランにて楽しむことができます。ペストリーシェフ・岡崎正輝1979年、広島県出身。高度な技術と高い感性を持ち、国内外さまざまな製菓コンクールで権威ある賞を獲得。国際的に有名なコンクールでの優勝経験もあります。2017年7月1日、「コンラッド東京」ペストリーシェフに就任し、長年のホテルでの経験と高い技術力を活かし、アフタヌーンティーをはじめとした、館内にて販売するスイーツの監修を行っています。珠玉のセレクションを楽しんで「コンラッドアフタヌーンティー」では、季節に合わせた旬の果物を使ったスイーツブッフェやセイボリーを提供しています。「セリーズ」では、2018年5月1日~5月31日まで、春の訪れを楽しむいちごブッフェ「オトナ苺スイーツブッフェ」が開催されていました。バー&ラウンジ「トゥエンティエイト」では、2018年5月1日(火)~6月30日(土)まで「ロイヤル・アッシャー」とのコラボブッフェ「苺・ロイヤルウエディング アフタヌーンティー」が、2018年7月1日(日)~8月31日(金)までは夏にぴったりなひんやりスイーツが楽しめる「プレイウィズサマーアフタヌーンティー」が開催されます。格式高い和モダンなホテル「コンラッド東京」東京のウォーターフロントに位置する「コンラッド東京」は、東京ベイエリアと浜離宮恩賜(はまりきゅうおんし)庭園を見渡す絶景ロケーションのホテル。都内全域へのアクセスも良く、ビジネスにも最適です。フォーブス・トラベルアワード4スター、トリップアドバイザー・トラベラーズ・チョイス・アワード、トリップアドバイザー「外国人に人気の日本のホテルと旅館」第1位など、さまざまな賞を獲得しており、洗練された充実のサービスも魅力的。都内最大級の広さを誇る客室も自慢です。ホテルの格式と和モダンデザインの融合がコンセプトのホテル「コンラッド東京」で非日常を楽しんでみませんか。上質な空間で珠玉のスイーツブッフェを楽しんで企画展「ルーヴル美術館展 肖像芸術 ー 人は人をどう表現してきたか」の世界を、スイーツとセイボリーで楽しめる「ルーヴル スイーツブッフェ」で、夏のパリを体感しましょう。「コンラッド東京」では、ほかにも一流のシェフが手掛ける癒やしのスイーツを楽しむアフタヌーンティーが開催されています。都営大江戸線・ゆりかもめ線「汐留駅」から徒歩1分ほど。ホテルが贈る非日常のラグジュアリー空間で、珠玉のスイーツブッフェをぜひお楽しみください。イベント情報イベント名:ルーヴル スイーツブッフェ催行期間:2018年06月02日 〜 2018年09月02日住所:東京都港区東新橋1-9-1 コンラッド東京 オールデイダイニング「セリーズ」電話番号:03-6388-8745
2018年06月29日神戸が誇るランドマークホテル「ホテルオークラ神戸」(神戸市中央区)が、2018年6月13日(水曜日)から兵庫県立美術館「プラド美術館展」開催を記念した「プラド美術館展フェア」を実施しています。「元町」駅から徒歩10分の「ホテルオークラ神戸」は、神戸のウォーターフロントであるメリケンパークに立つランドマークホテル。神戸ポートタワーや六甲の山並みなど、客室の位置によって異なる風景を楽しむことが可能です。「三宮」駅からのシャトルバスも運行しています。チケット提示でレストランをおトクに利用可能「プラド美術館展フェア」は、「プラド美術館展」の最終日である2018年10月14日(日曜日)まで実施。会期中ホテル内の対象店舗で「プラド美術館展」のチケットもしくは半券を提示すると料金が10パーセントオフとなります。対象店舗は「レストラン エメラルド」(フランス料理)、「桃花林」(中国料理)、「カメリア」(カフェレストラン)、「山里」(和食堂)、「さざんか」(鉄板焼)、「メインバーエメラルド」の6店舗となります。「メインフロアデラックスルーム」(6階から15階)の宿泊に「プラド美術館展」のチケットと音声ガイドのレンタルをあわせた「展覧会チケット付ステイプラン」も販売されます。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社オークラニッコーホテルマネジメントのプレスリリース/PR TIMES※ホテルオークラ神戸※兵庫県立美術館
2018年06月16日体験型の展覧会「魔法の美術館:リミックス」が、長崎県美術館にて2018年7月21日(土)から9月2日(日)まで開催される。「魔法の美術館:リミックス」は、デジタルとアートが融合した作品世界を“見て、触って、参加する”ことで体感できる展覧会。子供から大人まで世代を超えて楽しめる、長崎初登場の17作品が集結し、まるで“イリュージョン”のようなアート空間を見せる。また、場内は自由に写真撮影ができる点もポイントだ。車のおもちゃをテーブル上に走らせると、車を辿るように道が表れ、風景が出来上がっていく坪倉輝明の《空想ジオラマ》は、子供の「くるまあそび」の世界を空想から可視化した作品だ。また、3DCGの立体物を構成する三角形の“頂点”に着目した《Vertexceed》では、複数の「頂点」に触れると映し出される映像が反応。“頂点”を通じて、現実空間を超えてデジタル空間へと介入する体験ができる。その他、藤本直明の《衝突と散乱》や森脇裕之の《センスピラー》など、人の動作に合わせて映像や光が変化する、幻想的で近未来的な作品が勢揃いする。【詳細】魔法の美術館:リミックス会期:2018年7月21日(土)~9月2日(日)開館時間:10:00~20:00(最終入場 19:30)休館日:7月23日(月)、8月27日(月)場所:長崎県美術館 企画展示室住所:長崎県長崎市出島町2-1観覧料:一般 1,200(1,000)円、中学・高校生 800(600)円、3歳~小学生 600(400)円※家族ペア券(一般+3歳~小学生) 1,400円(美術館の当日券売場でのみ販売)※()内は前売、15名以上の団体、障害者手帳保持者及び介護者1名までの料金※前売券の販売は7月31日(火)まで
2018年06月07日「魔法の美術館 光と遊ぶ、真夏のワンダーランド」展が、山梨県立美術館にて開催される。期間は2018年6月30日(土)から8月26日(日)まで。山梨県立美術館開館40周年記念「魔法の美術館 光と遊ぶ、真夏のワンダーランド」は、まるで魔法にかけられたように光ったり、動いたりと、映像や音が変化する体験型アートを集めた展覧会。体を動かすことで音や光を操ることができる作品や、絵本の世界に迷い込んだような幻想的な作品など、大人も子どもも直感的に楽しめる体験型アートの数々が展示される。また、場内の作品は全て撮影可能で、SNSにシェアすることもできる。坪倉輝明の《七色小道》は、人が通ると色や光が地面にあふれ、まるで七色に輝く小道を散歩しているかのような体験ができるアート作品。自分が歩くことによって生まれる色と、他の人が出す色が混ざり合うことで、"歩く"という行為が無意識のうちに互いに影響を与え合う様子を体感することができる。的場やすし、山野真吾、徳井太郎による《SplashDisplay》には、動き回る的にボールを命中させると、色鮮やかな光の粒が噴水のように舞い上がる。重田佑介+Zennyanの《よるにおもう》は、白い本を手にとって空間を歩き回ることにより、夜空を舞台に様々な星座のキャラクターが姿を現すアニメーションを楽しむことができ、まるで星空を旅しているような不思議な感覚を味わうことができる。【詳細】「魔法の美術館 光と遊ぶ、真夏のワンダーランド」会場:山梨県立美術館 特別展示室住所:山梨県甲府市貢川1-4-27会期:2018年6月30日(土)〜8月26日(日)休館日:7月2日(月)・9日(月)・17日(火)・23日(月)・30日(月)・8月6日(月)・20日(月)開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)観覧料:一般1,000円(840円)、大学生500円(420円)※( )内は20名以上の団体料金、前売料金、県内宿泊者割引料金。高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳等持参)。県内65歳以上の人は無料(健康保険証等持参)。障害者手帳持参者、およびその介護者は無料。前売券は山梨県立美術館にて 5月30日(水)〜6月29日(金)まで販売。【問合せ先】山梨県立美術館TEL:055-228-3322
2018年06月01日東京の国立新美術館では、5月30日から9月3日まで「ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか」を開催する。アントワーヌ=ジャン・グロ 《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》1796年Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Hervé Lewandowski /distributed by AMF-DNPartcom人の似姿を描く肖像は、スマートフォンの高性能カメラで意のままに自分を撮ることが当たり前となった現代社会において、いまや最も身近な芸術と言えるかもしれない。しかし一方で、肖像は最も長い歴史を持つ芸術ジャンルでもある。本展では、3000年以上も前の古代メソポタミアの彫像や古代エジプトのマスクから、19世紀ヨーロッパの絵画・彫刻まで、極めて広範にわたる時代や地域の作品を対象にしながら、肖像が担ってきた社会的役割や表現上の特質を浮き彫りにする。ルーヴル美術館の古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画の全8部門による全面協力のもと、各部門を代表する肖像の傑作およそ110点を一挙に堪能出来る、きわめて貴重な機会となる。ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ)《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》1560年頃Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom今回のみどころの一つ、16世紀ヴェネツィア派の巨匠ヴェロネーゼによる『美しきナーニ』は、ルーヴル美術館が所蔵する数々のルネサンスの肖像画のなかでも、最高傑作の一つとして名高い作品。この至宝の肖像画が、27年ぶりに来日を果たす。さらに、古代エジプトのアメンヘテプ3世、マケドニアのアレクサンドロス大王、アウグストゥス帝やカラカラ帝らのローマ皇帝、ルイ14世を始めとする歴代のフランス国王、そしてフランス王妃マリー=アントワネットなど、歴史を彩った時の権力者たちの肖像が一堂に会す。中でも大きなみどころとなるのが、フランス皇帝として名を馳せたナポレオンのコーナー。将軍時代を経て、皇帝として最高権力を手にしながらも、追放先の孤島で孤独な最期を迎えることになったナポレオンの激動の人生を、アントワーヌ=ジャン・グロの傑作『アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)』を始めとする5点の作品でたどる。ジュゼッペ・アルチンボルド《春》1573年Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Jean-Gilles Berizzi /distributed by AMF-DNPartcom本展では、俳優の高橋一生がオフィシャルサポーターに就任し「音声ガイド」のナビゲーターにも挑戦。この他、パリのフランス流紅茶専門店「マリアージュ フレール」や、「とらや」とコラボレーションしたスペシャルグッズの販売、ホテル「コンラッド東京」や「ザ・リッツ・カールトン東京」でのコラボレーションメニューの提供、六本木の東京ミッドタウン内のショップ・レストラン&バーでも関連メニューが展開されるなど様々なイベントが目白押し。早割チケットや特典付きのお得なチケットも販売。詳細は展覧会ホームページ()にて。身近でありながら、奥深い肖像芸術の魅力に迫る、史上空前の本格的な展覧会をお見逃しなく。【展覧会情報】ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか会期:5月30日~9月3日会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2時間:10:00〜18:00(6月の金・土曜は20:00まで、7〜9月の金・土曜は21:00まで)※入場は閉館時間の30分前まで料金:一般1,600円(1,400円) 大学生1,200円(1,000円) 高校生800円(600円) 中学生以下無料※( )内は前売り及び20名以上の団体料金休館日:毎週火曜日(8月14日は開館)
2018年05月17日『プーシキン美術館展―旅するフランス風景画』とは?【女子的アートナビ】vol. 108この展覧会では、ロシアを代表する美術館のひとつ、プーシキン美術館のコレクションから選び抜かれたフランスの風景画65点を紹介。モネやセザンヌ、ルソー、さらに美術史に名を遺すクロード・ロランなど17世紀から20世紀までの傑作が勢ぞろい。神話の物語や美しいパリの街並みなどの名画を見ながらフランスを旅するように楽しむことができます。スペシャルサポーターは水谷豊さん!同展のスペシャルサポーターは、俳優の水谷豊さん。音声ガイドのナビゲーターも担当された水谷さんがプレス内覧会に出席され、展覧会の見どころなどを語りました。まず、展覧会を見ての感想を問われると、「今回はテーマがフランス風景画ということで、どの絵も本当にすばらしく絵の中に引き込まれていくようで、旅しているような気分を味わえました」と回答。続いて、2つの作品についてコメントされました。クロード・モネの初来日作品《草上の昼食》、実物はいかがでしたか?水谷さん写真で見るのとは全然違いましたね。学芸員の方から知識を教えていただき絵の見方も変わったのですが、これがモネの青春時代の作品ということで、若い時から才能が花開いていたことがわかります。すばらしいです。《草上の昼食》は画家が26歳のときに描いた作品。学芸員の大橋さんのお話では、当時モネはまだたくさんのモデルを雇うことができなかったので、恋人のカミーユにいろいろな服を着せてポーズをとってもらい、いくつかスケッチを描いてから組み合わせて作品を制作したとのこと。この絵に登場する女性はすべてカミーユではないかと考えられているそうです。特にお気に入りの作品は?水谷さんいろいろありましたが、おもしろかったのはアンリ・ルソーの《馬を襲うジャガー》です。ルソーはパリにいて、植物園で熱帯植物を観察しながらジャングルに思いをはせてこの絵を描いたのですが、想像でここまで描けるのかというほどすばらしい作品です。われわれも(俳優というのは)妄想するのが仕事ですが(笑)、不思議なオーラがある作品です。ルソーは税関職員として働きながら絵を描いていた日曜画家。専門的な美術教育を受けていない彼の作品は批判されることもありましたが、ピカソやアポリネールなどからは高く評価されていました。特に南国のジャングルを描いた絵を多く残しています。最後に、水谷さんからメッセージ水谷さん名作と呼ぶのにふさわしい、たくさんの作品が東京都美術館にそろいました。訪れた人を世界の旅に連れて行ってくれる作品が集まっていると思います。僕は旅の案内人として関わらせていただき光栄です。たくさんの人にこの感動を味わっていただきたいです。ちなみに、水谷さんがナビゲーターとして出演されている音声ガイドも聞いてみたのですが、作品の背景や画家についての説明などもわかりやすく、展覧会の感動がより深くなる内容でした。そして、『相棒』ファンが喜ぶあの名セリフも入っています。ガイドは最後の最後までぜひ聞いてみてください。また、会場には作品と一緒にパリの地図なども掛けられ、どのあたりを描いた絵なのかがわかるようになっています。パリを訪れたことがある人はもちろん、行ったことがなくてもイメージすることができ、作品鑑賞がより楽しくなりますよ。フランスを旅する気分を味わえる展覧会は7月8日まで。Information会期:~7月8日(日)休室日:月曜日時間:9:30~17:30※金曜日は20時まで※入室は閉室の30分前まで会場:東京都美術館料金:一般 1600円/大学生・専門学校生1300円/高校生800円/中学生以下無料公式サイト:上野の東京都美術館で開催中の『プーシキン美術館展』に行ってきました。フランス風景画の名作が集まるこの展覧会では、俳優の水谷豊さんが音声ガイドを担当。プレス内覧会にも出席され、見どころを語ってくれました。
2018年04月28日フランスの風景画のコレクションが一堂に来日17世紀から20世紀の風景画が来日します。神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れをご紹介します。様々な情景を舞台にした風景画は、その土地のにおいや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせてくれます。クロード・モネ《草上の昼食》1866年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.なかでも、注目は初来日となるモネの『草上の昼食』。同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和しています。印象派の誕生前夜、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品です。ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。初夏の上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る美しい風景を巡る「旅」を体感できます。展示構成第1部「風景画の展開クロード・ロランからバルビゾン派まで」1章近代風景画の源流/2章自然への賛美第2部「印象は以後の風景画」3章大都市パリの風景/4章パリ近郊--身近な自然へのまなざし5章南へ—新たな光と風景/6章海を渡って/想像の世界宗教画の背景として描かれていた風景でしたが、17世紀のオランダにおいて「風景画」として独立したカテゴリーになります。フランスの画家たちも次第に関心をしめし、イタリアで目にした古代の移籍や旅先の風景を描くようになります。19世紀に入ると、身近な自然を愛したバルビゾン派の画家たちが人気になります。そして19世紀半ばからは「パリ大改造」が行われ、街並みが大きく変わりました。印象派の画家たちは生まれ語ったパリを歩き、都市の情景を数多く描きます。さらに鉄道網の発達にともない、郊外や南仏の風景を描き、さらには海を渡って、想像の世界へと広がりました。『庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰』ムーラン・ド・ラ・ギャレットはパリのモンマルトルにあったダンスホール。喧騒から少し離れた木陰で楽し気に語らう男女5人が描かれています。後ろ姿の女性はルノワールのお気に入りのモデル・ニ二。その後ろから顔をのぞかせているのは画家のモネです。ピエール=オーギュスト・ルノワール《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰》1876年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『サント・ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め』エクス・アン・プロヴァンスの近くにあったセザンヌの家の近くから見ることができた。この山はセザンヌが主題にしたモチーフのひとつで、30点以上の油絵と多数の水彩画にしています。ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》1905-06年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『マタモエ、孔雀のいる風景』1891年、ゴーガンはタヒチ島へ赴きます。タヒチ語のマタモエの意味は議論されてきましたが、ゴーガンはフランス語では「死」というタイトルをつけました。文明化されたヨーロッパ人としての自身の死を示していたと考えられています。ポール・ゴーガン《マタモエ、孔雀のいる風景》1892年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『馬を襲うジャガー』アンリ・ルソーの作品は熱帯のジャングルを舞台にしたものが多数あるが、実際に南国に行ったことはなく、パリの植物園でスケッチしたさまざまな植物を組み合わせて、幻想的な風景を作りあげました。アンリ・ルソー《馬を襲うジャガー》1910年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.展覧会概要会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)会場:東京都美術館企画展示室(東京・上野公園)休室日:月曜日※ただし、4月30(月)は開室開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)夜間開室:金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省お問い合わせ先:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)大阪会場会場:国立国際美術館(大阪・中之島)会期:2018年7月21日(土)~10月14日(日)主催:国立国際美術館、朝日新聞社、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省
2018年04月12日オメガ(OMEGA)より、豊富なデザインと進化した外観を持つ2018年最新モデルが発表された。「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター」(104万円)1993年の発売以来伝説的な支持を誇る「シーマスター ダイバー 300M」が25周年を迎えてリニューアルし、新作「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター」が登場する。いずれもケース径42mmで、精度と性能、耐磁性で瞬く間に評判となったマスター クロノメーター キャリバー8800を搭載。細部までこだわり抜いた外装デザインは、アイコニックなダイビングベゼルをセラミック製にし、ダイビングスケールは電鋳処理によって18Kゴールドの装飾を施すセラゴールド™技術、もしくは白さと耐久性向上のためにホワイトエナメルを採用した他、ダイアルにもポリッシュ仕上げのセラミックを採用し、ブラック、ブルー、PVDコーティングを施したカラーを展開。初代モデルに採用して評価の高かった、レーザー加工の波模様を復活させている点にも注目したい。旧モデルでも「シーマスター ダイバー 300M」の最も重要なディテールの一つであったヘリウムエスケープバルブは、操作性を高めるために円錐形に変化。いずれのモデルでも、クラシックなメタルブレスレットもしくはブラックかブルーの一体型ラバーストラップで展開する。「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター チタン タンタリウム」<リミテッドエディション> (139万円)「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター」に新たなラインアップとして加わった「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター チタン タンタリウム」<リミテッドエディション>は、ベゼルとブレスレット中央の結合部分にタンタリウムを使用した世界限定2,500本の特別モデル。ケース径は42mmで、最新の「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター」と同じくモデルチェンジし、円錐形のヘリウムエスケープバルブやウェーブパターン デザインのケースバック、一体型ブレスレットを採用している。同モデルのリュウズやベゼルリング、ヘリウムエスケープバルブ、ブレスレットリンク、針には、18Kセドナ™ゴールドを使用し、裏返すと、透明のケースバックにはシーマスターコレクションのアイコニックなシンボルオメガのシーホースが確認出来る。「シーマスター 1948 マスター クロノメーター」<リミテッドエディション>左 スモールセコンド モデル(71万円)、右 セントラルセコンド モデル(66万円)オメガ初のウォッチ コレクションとして1948年に発表されたシーマスターが誕生70周年を迎え、1948年の往年モデルの精神を踏襲した2種類のリミテッドエディション モデル「シーマスター 1948 マスター クロノメーター」<リミテッドエディション>が世界限定1,948本で登場。オメガが1940年代に納入した軍用時計の流れを汲むデザインとなっている同モデル。スモールセコンド モデルは、時針と分針がリーフ形で、分針のみダイアルにあわせてドーム状にカーブ。スモールセコンドを6時位置に配し、ポリッシュ&ブラッシュ加工のステンレススティールバックル付きブラウンのレザーストラップを採用した。セントラルセコンド モデルは、ホワイトスーパールミノヴァをコーティングしたドーフィン針で、分針も秒針もどちらもドーム状、ストラップはブルーグレーのレザーを採用した。ケースバックは、どちらもフラットなサファイアガラスが特徴で、特許取得済みのナイアードロック システムを採用。サファイアガラスのまわりのリングには「SEAMASTER」、「LIMITED EDITION」の文字と限定番号のレーザー刻印に加え、数多くのパイロットや水兵へのオマージュとして、サファイアガラス自体に「70th Anniversary」のロゴと、クリスクラフト社の船と英国空軍が最初に投入したジェット戦闘機であるグロスター ミーティアをレーザー刻印し、手作業でラッカー仕上げを施した。どちらのモデルにもブラウンのソフトレザー製の特製コレクター ボックスと、付け替え用ストラップとしてレザーストラップ、NATO ストラップのオリジナルカラーであるアドミラルティ グレーのNATO ストラップ、付け替え用ツールが付属する。ファインジュエリー コンステレーション バングルさらに、オメガはブランドを象徴するコンステレーション コレクションに、輝くスリムなゴールドのオープンバングル2種を追加。一つは18Kレッドゴールド製で、一方の先端に0.12カラットのダイヤモンドをセット、もう一方にはピンクオパールをあしらっている。もう一つは18Kホワイトゴールド製で、デザインは同じだが、一方には0.12カラットのダイヤモンドを、もう一方にはマザーオブパールをあしらっている。これ一本で着けるのはもちろん、重ねづけにもおすすめ。なお、「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター」は8月、「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター チタン タンタリウム」<リミテッドエディション>と「シーマスター 1948 マスター クロノメーター」<リミテッドエディション>は11月入荷予定。価格は全て予価となっている。手首まわりを華やかにするデザインと、信頼の機能が備わるオメガの新作を、ぜひチェックして。
2018年03月27日世界各地の美術館から作品を集結企画展「ルドン―秘密の花園」を開催中の「三菱一号館美術館」(東京都千代田区)内にあるミュージアムショップ「Store 1894」では、会期中ヨーロッパで見つけたこだわりのチョコレートを販売しています。2018年2月8日(木曜日)にスタートした「ルドン―秘密の花園」は、幻想的な内面世界に目を向けた特異な画業で現在も世界中の人の心を魅了するオディロン・ルドンの作品およそ90点を展示する企画展。ルドンが描いた花や植物に焦点を当てた前例のない展覧会となっており、オルセー美術館やニューヨーク近代美術館といった世界各地の美術館に収蔵されている作品を鑑賞できます。ショップのみの利用も可能「Store 1894」で販売されているチョコレートはダイアナ妃も愛したチョコレートの名店「PRESTAT(プレスタ)」のトリュフチョコ(3402円)、美しい自然に囲まれたフランス中部の小さな農家で手作りされている「CHOC’FLEUR(ショックフルール)」(756円から2592円)など。チョコレート以外にも展覧会グッズや三菱一号館美術館のオリジナルグッズを中心に、世界中から集めた上質な商品をとりそろえています。営業時間は10時から18時。美術館の鑑賞券がなくても利用可能です。企画展「ルドン―秘密の花園」ならびにチョコレートの販売は2018年5月20日(日曜日)まで。毎月第2水曜日の17時以降「アフター5女子割」で当日入館料が一律1000円となります(女性限定)。(画像はプレスリリースより)【参考】※三菱地所株式会社のプレスリリース/PR TIMES※三菱一号館美術館
2018年02月16日建築家・妹島和世が手掛けた「すみだ北斎美術館」にて、葛飾北斎と妹島和世の企画展「妹島和世 SANAA × 北斎」が10月31日から11月12日まで開催中。常に最新の画法を追求しながらも、どこか温かみのある人間を描き続けた葛飾北斎と、クールでスタイリッシュでありながら人や街をつなぐ設計を生みだす妹島和世。本展では、同美術館の模型やドローイング、現在進行中の妹島和世建築ユニット・SANAAのプロジェクトの模型や写真の展示、また『北斎漫画』のレプリカなどを公開し、江戸と現代で共に人々を惹きつけてやまない、革新的な二人を感じることができる。すみだ北斎美術館は葛飾北斎の貴重な作品の展示とともに、妹島和世の近未来的な建築も魅力。この地に生まれ、生涯のほとんどを墨田区で過ごした世界的にも有名な北斎は、まちの伝統を受け継ぐソフトなアイデンティティーであり、また地域と調和しつつも目を引く美術館の建物自体は、まちのハードな新しいアイデンティティーでもある。そんな要素を併せ持つすみだ北斎美術館は、地域の人をつなぐコミュニティーを生み、そのコミュニティーが作り出す文化が、未来を変えてゆくのだろう。【展覧会情報】妹島和世 SANAA × 北斎会期:10月31日~11月12日会場:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)料金:一般600円 高校生・大学生450円 65歳以上450円 中学生200円 障がい者200円(団体料金は一般480円 高校生・大学生360円 65歳以上360円 中学生160円 障がい者160円)休館日:毎週月曜日
2017年11月09日とことん草間ワールド! 日本を代表する新アートスポット誕生どこまでも果てしなく増殖する水玉、ビビッドなカラー…壮大な独自の芸術で世界を席巻する前衛芸術家・草間彌生。彼女の作品が結集した「草間彌生美術館」が、満を持して東京・牛込に誕生しました。開館を記念した特別展「想像は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」が、2017年10月1日(日)から2018年2月25日(日)まで開催中です。本展は最新絵画シリーズ《わが永遠の魂》を中心に、選りすぐりの代表作から最新作品までを展示した美術館のこけら落とし展。限られたスペースで安全で快適に作品を楽しむために、入場は完全予約制(1日4回入れ替え)となっています。とことん草間ワールドを体感できる本美術館は、芸術ファンはもちろん、パワーや情熱を感じたい人々にぴったりの新アートスポット。記念すべき特別展で注目したい作品の一部をご紹介します。生命賛歌を謳い続けて 《愛はとこしえ》フリーハンドで描いたドローイングを版画にした連作50点「愛はとこしえ」シリーズ。本展ではうち27点をぐるりと取り囲むように展示しました。線や水玉、紋様の反復や集積といった草間ワールドを代表するモチーフをはじめ、宇宙人のような摩訶不思議なキャラクターも登場します。作品を通してずっと「愛」について表現し続ける草間の情熱が、部屋いっぱいに溢れています。草間彌生の集大成がここに 《わが永遠の魂》2009年から制作をはじめ、今もなお新作が発表し続けられている「わが永遠の魂」シリーズ。1日1点か2日1点という驚異的な速さで制作が進む本シリーズから、選りすぐりの16点が展示されています。まるで色彩が爆発しているかのよう。アクリル絵の具で描かれた“草間ワールド”は、まさに彼女の集大成。芸術家としての飽くなき挑戦と創造の闘いを全身で感じられるはずです。いつの間にか作品の一部に… 《無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでいく》体感型インスタレーション「ミラールーム」は草間の代表的な表現方法のひとつ。無限に増殖するモチーフを体感することのできる最新作《無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでいく》が登場しました。本作はオレンジ色に瞬くかぼちゃが、闇にどこまでも広がっていく世界を表現したインスタレーション作品。鑑賞者と作品の境界線をなくしてしまうような、そこはかとないエネルギーと不思議な力が詰まった空間がありました。文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:草間彌生美術館開館記念展「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」催行期間:2017年10月01日 〜 2018年02月25日住所:東京都新宿区弁天町107電話番号:(03) 5273 1778 (開館日の11:00~17:00)
2017年10月20日草間彌生美術館が、2017年10月1日(日)に開館。草間彌生の主要作品から最新作まで紹介する美術館が誕生草間彌生美術館は、前衛芸術家・草間彌生の作品や関連資料の展示、講演会、イベントなどを通して、草間彌生の芸術や、そのメッセージを広く伝えることを目的として設立された。コレクションは、年2回の展覧会形式で紹介。過去の主要作品はもちろん、第二の黄金期と言えるほど活発な制作活動を行っている草間彌生の、完成したばかりの作品も展示される。また、随時開催されるイベントでは、館長や外部講師によるギャラリートークや、子供向けの美術館探検ツアーといったプログラムが予定されている。新宿区の閑静な住宅街に出現した美術館は、地下1階から地上5階までの6フロア。その膨大なコレクションを紹介するため、ギャラリースペースは4フロアにもわたる。そのほか、1階にはショップが、5階には資料を閲覧できるブラウジングスペースが設けられている。開館記念展覧会「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」記念すべき最初の展覧会は、「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」というタイトルで、2017年10月1日(日)から2018年2月25日(日)まで開催。最新絵画シリーズ《わが永遠の魂》を中心に、開館のために制作された最新のインスタレーション作品や、新作のかぼちゃ立体作品といった、近作が披露される。チケットは日時指定の予約・定員制なお、快適な鑑賞体験を提供するため、美術館は日時指定の予約・定員制となっている。2017年10月と11月分のチケットは完売している。12月分のチケットは、2017年10月1日(日)より発売開始となる。詳細草間彌生美術館開館日:2017年10月1日(日)住所:東京都新宿区弁天町107アクセス:地下鉄「早稲田」駅より徒歩約7分営業日:木曜・金曜・土曜・日曜日、および国民の祝日営業時間:11:00~17:00※1日4回(11:00/12:30/14:00/15:30各回入れ替え制)のチケット事前購入制 ※各回90分、定員50名。チケット:美術館公式webサイトからのオンライン事前購入制。毎月1日10:00に翌々月のチケットを発売。来館日前日の23:59まで購入可能。URL:■開館記念展概要草間彌生美術館開館記念展「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」開催期間:2017年10月1日(日)~2018年2月25日(日) ※12月25日(月)~1月17日(水)は冬季休館観覧料:一般 1,000円/小中高生 600円 ※未就学児は無料
2017年10月03日前衛芸術家として世界的にその名を知られる草間彌生の美術館(東京都新宿区弁天町107)が10月1日に開館を迎える。入館チケットは日時指定の予約・定員制、1日4回各90分入れ替えの事前購入制となっているが、人気の高さゆえ2ヶ月先まで予約がいっぱいだという。こけら落としとなる開館記念展「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」では、最新作の「わが永遠の魂」を中心に、モノクロドローイングシリーズや新作のかぼちゃ立体作品なども展示される。一般公開に先駆けて9月26日に行われたプレス内覧会では、草間彌生氏本人が会場を訪れ、「私の終生の念願であった草間彌生美術館を建て、みなさまに作品を見ていただきたいという心からの希望が達せられました。これは私の生涯における最大の感激であります。(中略)あなたたちの志によって私を鼓舞していただきたい。その強い願いをあなたたちに伝えたいと思い、この美術館を建てました。私の愛する美術館を、ぜひあなたも最大の愛をもって一生愛していただきたいと思っております」と開館への想いを語った。外苑東通り沿いに面した草間彌生美術館は、地上5階、地下1階建ての建物で、白い水玉模様があしらわれた壁が目印となっている。1階のエントランスを抜けて階段を上ると、2階の壁一面には、モノクロドローイングのシリーズ「愛はとこしえ」27点が展示され、さらに3階に上がると、2009年から現在も描き続けられている大型の絵画連作「わが永遠の魂」16点が現れる。今年描き上げられたばかりの「私の悲しみの青春の死が足音を立ててやってくるのだ」、「私の愛の億万のきらめきをあなたにあげたい」も展示され、モノクロ世界の2階から一変して、鮮やかで濃密な彩りの世界に引き込まれる。螺旋階段を上り4階へ着くと、初公開のミラールーム「無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく」が待っている。暗闇の中に浮かぶ無限のかぼちゃを見つめていると、心地よい“没入感”に浸れるだろう。「無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく」屋上には、金やピンクのタイルで飾られた立体作品「Starry Pumpkin」が展示され、新宿の街が一望できる見晴らしのよい場所で、草間作品を鑑賞することができる。階段に面したガラス窓から自然光が豊かに降り注ぐように設計された展示室や、エレベーターやトイレの中などいたるところに水玉模様があしらわれている点もポイントだ。エントランス横にあるミュージアムショップも、美術館限定のクッキーやハンカチなどが販売されているのでお見逃しなく。「Starry Pumpkin」【展覧情報】草間彌生美術館開館記念展創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき会期:10月1日~2018年2月25日会場:草間彌生美術館住所:東京都新宿区弁天町107時間:11:00~17:00(入れ替え制)休館日:月・火・水曜日(祝日は除く)、12月25日~2018年1月17日入場料:一般 税込1,000円、小中高生 税込600円、未就学児無料チケットはWEB SITE()で購入可能
2017年09月26日