『男はつらいよ』や『学校』シリーズの山田洋次監督の最新作『東京家族』の完成披露試写会が12月12日(水)に、東京・有楽町の丸の内ピカデリーにて都内で行われた。この日のイベントには、先日、文化勲章を受章した山田監督を始め、主演を務めた橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優たち本作で共に暮らした“家族”が勢揃いした。『東京家族』は2013年1月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:東京家族 2013年1月19日より全国にて公開© 2013「東京家族」製作委員会
2012年12月12日映画『グッモーエビアン!』主演の麻生久美子と大泉洋が12月3日(月)、都内で開催された本作の学生限定試写会の舞台挨拶に登壇。2人は高校生たちの悩みや質問に答えた。まるで友達のような関係のアキとハツキの母子家庭に、かつてアキと共にバンドを組んでおり、海外を放浪していたという怪しい男・ヤグが転がり込んできたことから巻き起こる騒動をユーモラスに描き出す。壇上に登場した2人は、高校生たちの熱烈な声援に驚いた様子。麻生さんは制服姿の高校生たちを見て「かわいい!テンションが上がります」と上機嫌だったが、大泉さんは「誤解を恐れずに言いますと、僕は学生という生き物が好きじゃないです。怖いです…」と大胆告白。それでも客席からは「洋ちゃん!」などと歓声が上がり、大泉さんは苦笑交じりに手を振って応えていた。最初の相談は高校2年生の女の子の「将来が見えず不安」というもの。大泉さんは「16歳?それで(将来が)見えるはずないですよ。僕はその頃、将来のことなんて考えようともせず、夢も希望も持ってなかった。やりたいことはそのうち見つかるから焦ることない」と諭す。さらに2浪の末に希望の東京の大学に進学できなかったことを「僕にとって人生で唯一の挫折」と明かしたが、そこで演劇研究会に入ったからこそ現在の俳優活動があるとも。「その経験があるから、どんな最悪な出来事も必要なことだと思える」と語った。「幼稚園のときからアイドル歌手になるのが夢だった」という麻生さんは、「タレント募集」という求人広告に応募し芸能事務所に所属するも「歌手はやっていない事務所だった(苦笑)」と残念なエピソードを披露しつつ、それがきっかけで女優の道を歩むことになったことを明かした。「最近、『夢がない』という人が多いようですが、それでもいいと思います。流れに身を任せてみるのも一つの方法です」と説いた。続いては「2人にとって家族とはどんな存在か?」という質問。大泉さんは「僕は昔から全然遊ばないし、飲みに行ったりもしない。ウチが好きなんです。だから仕事が終わって早く家に帰って(妻と子供と)一緒にいられればそれでいい。僕が携帯なら家族は充電器」と粋な表現で歓声を浴びた。麻生さんは妊娠4か月のときに本作の撮影に臨み、撮影後に出産した。「私はネガティブな面があるので、家族に癒してもらって元気になれるところがあります。いまは子供が生まれて家族丸ごと私が守りたいっていう気持ちです」と出産後の心境の変化も明かし、力強い“母”の一面を覗かせた。最後に、麻生さんは改めて学生たちに向け「私自身は正直、学生時代は苦しかったです。いまそう思っている人もいるかもしれませんが、大人になると楽しいことがたくさんあります。いま考えると世界は広いんだな、自由で楽しいなと思います」と未来への“希望”を語りかける。大泉さんも「冗談のように思っていること、できるわけないと思っていることをやってみたらいいかもしれません。大事な人を見つけていい家族を作ってください」と“学生嫌い”を公言しつつも、若者たちにしっかりとメッセージを託し、会場は熱い拍手に包まれた。『グッモーエビアン!』は12月15日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:グッモーエビアン! 2012年12月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会
2012年12月03日演劇を映像で見せるという新たな試みで話題の“ゲキ×シネ”最新作『髑髏城の七人』の完成披露試写会が26日(月)に開催され、小栗旬、森山未來、早乙女太一、小池栄子、勝地涼が舞台あいさつに登壇した。その他の画像「劇団☆新感線」が90年から7年に1回上演してきた人気演目を若手キャストを迎えて2011年に再演した本作。かつて信長に魅せられ、配下としてその野望に身をゆだねた3人の男たちが、秀吉による天下統一を目前に再びあいまみえる。1日に2公演の日を含む計69公演を共にしたキャスト陣が久々に揃ったこの日。公演期間中にもみんなで酒を飲んだりすることもあったようで、小栗は「(上演後に)みんなでアイシングする時間があって、ひざや肩にアイスを着けたまま乾杯してました」と振り返った。ちなみにそんな時でも、「太一は早く帰っていた。いのうえ(ひでのり/演出)さんが楽屋に降りてくる前に帰っていた」と森山がニヤニヤと証言。小池が「(みんなと一緒に)いたくないんじゃなくて家に帰りたいんだよね?」と優しくフォローを入れると、早乙女は「帰りたいんです」と苦笑交じりにうなずいていた。若い俳優陣が集結したことで本作およびキャスト陣は“ワカドクロ”と呼ばれていたそうだが、若いとはいえ前日の酒が翌日にしっかり残ることもあったよう。小池が「旬くんは顔がむくんで『誰?』っていう日もあったよね?」と暴露。小栗は「1回、アンパンマンみたいになってた日がありました」と自嘲気味に明かした。森山は早乙女に口移しで毒を飲ませるという男同士のキスシーンと見まがうような官能的なシーンがあるが、「後日、太一とご飯食べたときに『ぶっちゃけ、おれの口移しどうだった?』って聞いたら『マジで酒臭くて嫌だった』って言われた」とショック(?)を告白。早乙女は「本当に酒臭いんですよ」と思い出すのも辛そうに明かし会場は笑いに包まれた。また勝地は公演中、体を気遣って「赤マムシにスッポン、ユンケル…」と片っ端から精力剤を試していたそうだが「真っ先に声が枯れてたよね?」(小池)、「太ってた(笑)」(森山)、「腕がパンパンだった」(小栗)と次々とダメ出しを食らい、挙句にかつて『髑髏城の七人』で主役をはった古田新太から届いた映像メッセージでは、ひとりだけ名前を読んでもらえないなど散々なイジられっぷりで客席の笑いを誘っていた。『髑髏城の七人』2013年1月12日(土)より全国ロードショー
2012年11月27日昨年4月よりテレビ東京にて放送されたテレビドラマを映画化した『鈴木先生』完成披露試写会が11月26日(月)に都内劇場にて行われ、長谷川博己、臼田あさ美、土屋太鳳、風間俊介、富田靖子、原作者の武富健治、河合勇人監督が舞台挨拶を行った。2013年1月の公開に先駆けてのこの日のお披露目試写に、長谷川さんは「映画化できて、本当に嬉しい!」と初主演映画の感激を露わにしていた。本作は、2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した武富さんのコミックを原作に、真面目な人間が抱える苦悩をテーマに、平凡な中学教師である鈴木先生が、教育現場の常識を打ち破り、独自の教育理論“鈴木メソッド”を駆使して理想のクラスを作り上げようと奮闘する姿を描く。黒縁眼鏡とループタイがトレードマークの悩める国語教師・鈴木先生役を熱演した長谷川さんは、満員の客席に目をやり「こうして来ていただいて感無量です」と笑顔で挨拶。この日もトレードマークの黒縁メガネを掛け、「この格好も久しぶり。映画化できて、みなさんに観ていただける日をすごく待っていました」と感激をあらわにしていた。長谷川さんは、鈴木京香さんとの共演映画『セカンドバージン』で注目され、ドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ)の父親役で大ブレイク、さらに2013年にはNHK大河ドラマ「八重の桜」で八重の夫役を務めることも決定している。ドラマに続いてメガホンを撮った河合監督も「映画化するにあたって、ドラマ以上のものを作ろうとキャスト、スタッフ一丸となって臨んだ。ストーリーはドラマの続きだけれど、確実にパワーアップしている」と力を込めた。監督が何十テイクも撮ったというこだわりのシーンは、鈴木先生の妻を演じた臼田さんが妊婦でありながらも暴走するシーン。臼田さんも「妊婦なのに相変わらず暴走しているんです」とアピール。ぜひともこのシーンは劇場で確認したいものだ。学生服姿で登場した土屋さんは、ドラマ終了後の撮影現場で「ドラマの後しばらくたっていて、リアルにみんな成長期なので会って驚きました。お互い負けたくないので切磋琢磨できました」とふり返り、「みんなドラマからすごく成長しているのでそんな部分を見て欲しい」と伝えた。劇場版で出演を果たした風間さんは「ドラマのファンだったので仕事というより、最初は撮影現場に入る権利をもらったみたいだった」とふり返り、「撮影現場に馴染むというよりは、“異物”として混入できたという思いで撮影に臨んだ」とコメントした。この日、ドラマ「鈴木先生」は新春の特番として放送が決定していることを監督が発表され、大盛況のうちに幕を閉じた。映画『鈴木先生』は2013年1月12日(土)より角川シネマ新宿ほかにて公開。■関連作品:鈴木先生 2013年1月12日より全国にて公開© 武富健治/双葉社 © 映画「鈴木先生」製作委員会
2012年11月26日赤堀雅秋が自ら書き下ろした戯曲を映画化した初監督作『その夜の侍』の完成披露試写会が11月7日(水)、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で開催された。赤堀監督、主演を務める堺雅人を始め、山田孝之、新井浩文、田口トモロヲ、綾野剛、谷村美月が舞台挨拶を行った。最愛の妻の命を奪った犯人に復讐を果たすため、狂気と日常の狭間を漂いながら生きる男の姿を描いた本作。堺さんと山田さんは本作でファン待望の初共演が実現したが、「向こう3年くらい、顔は合わせたくない。それほど濃密な関係が築けました」(堺さん)、「堺さんがあまりに怖くて、しばらくTVに堺さんが出てくると…」(山田さん)と単なる共演を超えた、特殊な“絆”で結ばれている様子。堺さんは「言葉にしづらいけど、大好きな作品。ご覧になるみなさんの人生に深く深く突き刺さることを祈ります」と真摯にアピールしていた。小さな鉄工所を営む中村健一(堺さん)は、5年前にひき逃げ事件で妻・久子を亡くして以来、虚無感に囚われた生活を送っていた。一方、ひき逃げ犯・木島(山田さん)は刑期を終えて出所するが、しばらくすると“何か”をカウントダウンする匿名の脅迫状が届く。そして久子の命日の夜、遂に2人は対峙することに…。新井さんにとっては、本作がなんと今年10本目(!)となる出演作で「10本中ベスト3に入る自信作です。でも、うちが面白いと思う映画は一般受けしないから…、『これ、つまんねえかな』くらいの気持ちで観てください」と少々自虐的なPR。綾野さんは挨拶冒頭から「緊張で汗が止まりません…」と言葉を振り絞ると、その後舞台挨拶を中座。「すみません、貧血でした」と報告し、舞台挨拶に復帰するひと幕もあったが「決して面白くない映画で、分かりやすい感動もありませんが、愚かで実直な人間の姿を描いた作品に参加できて良かった」と誇らしげな表情だった。『その夜の侍』は11月17日(土)より全国にて公開。■関連作品:その夜の侍 2012年11月17日より全国にて公開© 2012「その夜の侍」製作委員会
2012年11月07日韓国ドラマ「お願い、キャプテン」に出演する主演のチ・ジニと共演のイ・チョニが来日し、11月1日(木)、都内で開催されたプレミア試写会の舞台挨拶に登壇。作品の見どころや撮影秘話を明かしてくれた。航空業界を舞台に、新米女性パイロットと完全主義者のパイロットの切ない恋を中心に彼らを取り巻く人々の葛藤やドラマを描き出す。「宮廷女官チャングムの誓い」や「トンイ」で知られるジニにとって1年ぶりのドラマ出演となった本作。天才パイロットのユンソン役のオファーについて「あのカッコイイ制服を着てみたかったし、男の子なら一度は飛行機や機長に憧れるものだと思います。いつかこういう役をやってみたかったという思いもあり、すぐに『やります』と返事をしました」とふり返る。一方、管制官のドンスを演じたチョニは「これまで管制官という仕事がドラマなどで紹介されたことはなく、僕自身、どんな仕事なのか分かっていませんでした。それで実際の管制官の方に会って見学させていただいたんですが、知ってみるとすごく重要な仕事でした。この仕事をドラマで紹介できたら、そしてあのプロフェッショナルな姿を演じてみたいと思ってこの仕事を引き受けました」と明かした。準備にあたっては、2人ともコクピットや管制塔で飛び交う複雑な専門用語や凄まじい数のスイッチに頭を悩ませた様子。実際にシミュレーションでトレーニングを積んだジニは、着地に失敗して「いまので350人が死んじゃったよ」と伝えられたこともあったとか…。チョニも「いつも専門用語を口ずさんでいた」という。撮影は韓国国内での大規模なロケに加え、ロンドン、オーストラリア、日本でも行われた。オーストラリアの撮影では、ジニ自身もプロのパイロットと同乗し、小型プロペラ機の操縦に挑戦したそうで「プロの方から『ちょっとやってみるか?』と言われて30分ほど、操縦桿を握りました」と嬉しそうに語った。だが、チョニの方はほとんど管制塔を出ることがなかったようで国外ロケもなし。「飛行機のセットすら見ておらず、ジニさんとの共演シーンもほとんどが寒々しい家の前ばかり。飛行機のセットに行けなかったことだけが心残りです」と苦笑いを浮かべていた。ファンから花束を受け取ると、ジニは「いつも変わらず、来日のために温かく迎えていただき『ありがたい』を通り越して、『すごいな』という思いです」と満面の笑み。プライベートでは来日経験があるものの、プロモーションでは初めての来日となったチョニは「マンガで覚えた」という「スゲー!」という日本語を披露しファンを沸かせていた。ドラマ「お願い、キャプテン」は11月7日(水)より発売。「お願い、キャプテン<ノーカット完全版>コレクター・ボックス1」(6枚組)「お願い、キャプテン<ノーカット完全版>コレクター・ボックス2」(6枚組)価格:各16,800円(税込)発売日:11月7日(水)発売元/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ公式サイト:© SBS © Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.■関連作品:お願い、キャプテン [海外TVドラマ]© SBS © 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2012年11月01日俳優の伊藤英明が10月30日(火)、都内で行われた主演最新作『悪の教典』の女子高生限定試写会に、メガホンをとった三池崇史監督と共に出席し、上映後の舞台挨拶に立った。伊藤さんが高いIQと冷静な行動力を併せ持つ殺人鬼・蓮実を演じることで話題の本作。舞台挨拶は映画さながら、放課後のホームルームスタイルで行われ、伊藤さんは「今日は殺さないから大丈夫だよ」と爽やかな(?)第一声。女子高生からは「学生時代の思い出を教えて!」、「ファーストキスはいつ?」といった質問や、「頭をなでなでしてほしい」、「ハグしてほしい」などの無茶ぶりも飛び出したが、当の伊藤さんは「オレもう37歳だけど、まだまだイケるなあ」と自身のモテっぷりにご満悦だった。貴志祐介のベストセラー小説を実写化したサイコサスペンス。生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、絶大な人気を誇る高校教師でありながら、自身の目的のためなら殺人も厭わない狂気に満ちた男が繰り広げる凶行の数々を息詰まるタッチで描く。鮮烈なバイオレンス描写や残虐な描写から「R-15」指定を受けており、伊藤さんも「さっきまで、後ろでみんなの様子を見ていたんだけど、途中で退席した女の子、大丈夫でした?」と心配そう。そして「オレが悪いんじゃないの。悪いのは監督(笑)」と批判の矛先を三池監督に向けるも、三池監督から「伊藤さんの“素”はあんな感じだよ。だから今回は演じるのが、楽だったはず。普段の方が演じているし、だから『海猿』ができるんだよ」と返り討ちに遭っていた。三池監督が発した“海猿”に反応したのか、伊藤さんは「そういえば『海猿』が二度とできないってニュースに出ていたけど…」と表情を曇らせる場面も。それでも、客席から「今回のハスミンと仙崎(『海猿』の主人公・仙崎大輔)、どちらが演じやすかったですか?」と質問されると、「どっちも楽しいよ。今回は心労で“じんましん”ができるくらい大変だったけど。だからオレはやっぱり仙崎大輔かな」と女子高生もメロメロのキラースマイルを披露していた。『悪の教典』は11月10日(土)より全国にて公開。「悪の教典-序章-」『悪の教典』特集■関連作品:悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会
2012年10月30日映画『あらしのよるに ひみつのともだち/シアターセレクション~出会い編~』のトークショー付き試写会が26日に横浜のワーナー・マイカル・シネマズみなとみらいで行われ、NPO法人「日本心理療法士協会」理事長の中居成子氏と人気子役の本田望結が登壇した。その他の写真本作は、今年の4月から9月にかけてテレビアニメーションとして放映された『あらしのよるに…』を再編集した劇場版第1弾。優しくて狩りの苦手なオオカミのガブと、好奇心旺盛な子ヤギのメイが出会い、“喰うもの”と“喰われるもの”の立場を超え、友情を育んでゆく姿を描く。上映後のトークショーに登壇した本田は作品について「出会いっていうのはすごく幸せ。望結も初めて東京に来たときは不安だったけど、たくさんの友達が出来て、今では宝物!」と笑顔を見せ、「メイ役をやりたい! ガブに食べられるかもしれないのに、それでも一緒にいたいと思うメイちゃんのほうが、ガブのことを想う気持ちが大きいと思う。ガブのことが大好きっていう気持ちを一生懸命表現したい!」と目を輝かせた。また、トークショーでは中居氏が、劇中に登場するオオカミとヤギを、男女や人種、個性、文化として捉え、同質性を重んじる日本文化が我々にもたらす問題や、『ハリーポッター』や『指輪物語』などの児童文学に多い“ひみつ”が与える影響力、劇中のセリフに隠された人間の欲求などについて解説。中居氏は「子どもたちは、生活の中で葛藤している気持ちを、映画を通して疑似体験していく。この作品は異質性を受け入れる土台づくりが出来る作品。異質性を認められたとき、いじめ問題も少なくなるのではないか」と語った。本作は児童文学を基にした作品だが、すべての世代に共通する問題も描いており、公開後は幅広い層の観客から共感を集めることが予想される。『あらしのよるに ひみつのともだち/シアターセレクション~出会い編~』11月10日より全国公開取材・文・写真:塚野清香
2012年10月29日死を決意した天才バイオリニストの“忘れられない恋”を描いた映画『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』の試写会が行われ、本作のテーマに絡めたアンケートを行った結果、多くの観客から主人公に共感するという声が寄せられた。その他の写真本作は、大切なバイオリンを失ったことで死を決意した男が、最期の8日間で自らの人生や叶わなかった恋を振り返る姿が描かれているが、「今も忘れられない恋があるか?」という質問に約8割の観客が“忘れられない恋がある”と回答。続いて、「あなたにとっての“叶わなかった恋”とは?」の問いに対しては、「自分の一部」「今の自分を支えているもののひとつ」「永遠に輝きを失わないもの」「人生の贈り物」「青春」「一生楽しめる宝物」など、多くの人が“よい思い出”として今も大切に思っていることがわかった。また、現在パートナーがいる観客に「“一緒にはなれなかったけれど、きっと一生好きで忘れられない人”のような、今の相手への愛とは違った別の淡い気持ちは、今心の中に存在しますか?」という質問に、約半数が“YES”と答えるという驚きの結果も。現在のパートナーと忘れられない人への今の気持ちの割合に対しては、現在の相手には70~99%、忘れられない人には1~30%という回答で、かつての相手に対して少なからず気持ちが存在していることがわかった。本作の主人公も、妻がいながら、昔の恋の相手を忘れられずにいる姿が描かれているが、「映画を鑑賞した後に一番心に強く浮かんだ人は?」という問いに対しては、昔の恋の相手と現在のパートナーの回答が半々にわかれる結果となった。アンケートではさまざまな意見が寄せられたが、自身の“恋の思い出”と重ね合わせて鑑賞してみてはどうだろうか。『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』11月10日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町他全国ロードショー
2012年10月19日11月3日(土)から公開されるドキュメンタリー映画『JAPAN IN A DAY ジャパン イン ア デイ』が、オンライン上で各都道府県の観客を集めてオンライン上で試写会を行うことを発表した。その他の写真本作は、東日本大震災から1年後の2012年3月11日の日常の映像を幅広く募集し、日本をはじめとする12か国から寄せられた約8000件にものぼる映像を編集し、かけがえのない1日を描き出すドキュメンタリー。巨匠リドリー・スコットが製作総指揮を務めた作品で、今週末に開幕する第25回東京国際映画祭の特別オープニング作品に決定している。このほど行われる試写会は、映画が描く“日本をつなぐ”というメッセージから誕生した企画で、会場を使った通常の試写会ではなく、オンラインを使用することで全国から参加者を募り、試写会を通じて全国とつながろうという試みだ。試写会は特設ページから参加者を24日(水)まで募り、100人を“各県代表”として選出。26日(金)の12時から24時間、特設ページで本編をひと足早く観賞できる。『JAPAN IN A DAY ジャパン イン ア デイ』11月3日(土) TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開
2012年10月17日妻夫木聡主演の映画『黄金を抱いて翔べ』が11月3(土)から公開されるのを前に、15日に東京・有楽町にある丸の内ピカデリーで完成披露試写会が行われ、主演の妻夫木と、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行、井筒和幸監督が登壇した。その他の画像本作は、高村薫の同名小説を原作に、銀行から240億円の金塊を強奪しようとする6人の男たちの姿を描いたクライム・ミステリー。当日は、舞台あいさつ前に映画館の入っている有楽町マリオンの1Fエントランスでレッドカーペットセレモニーを実施。世界最大を誇る金塊(底面225×455mm、上面160×380mm、高さ170mm、重さ12.7kg:レプリカ)が飾られたセットに妻夫木、浅野、桐谷、溝端、チャンミン、西田敏行が登場すると、集まった約1000人のファンから歓声が沸き起こった。また、本編上映前の舞台あいさつでは、井筒監督が「最初に(本を)読んだときに、これは映画になると思ったんだけどね、そのときは力量が足りないから出来ないと思った。今も足りないんだけどね(笑)。他の人が撮りに来るのをなんとか阻止しようと思って、今に至ってしまったわけ。今回すばらしいプロデューサーに恵まれて、こんな大きな劇場で自分の映画がかかるなんて…。腰が揺れてしまうわ!」と井筒節で映画化の経緯をコメント。妻夫木も「毎日が刺激的だった。細かく演技指導をしてくださって、映画って簡単に作れるものではないと改めて実感しました。期待した以上に新しいものが生まれたと思います」と自信を持って本作をPR。本作の撮影のときに東方神起のライブもあったというチャンミンは「ライブは明るくて輝いている自分を見てもらえるから自信になるけど、演技のほうはモモという陰のあるしずかなキャラクターなので内面をどう演じればよいか心配でした。でも日本語で話すのも頑張りましたし、後悔はない」と力強く語り、多くのファンから熱い歓声を集めていた。『黄金を抱いて翔べ』11月3日(土)全国ロードショー
2012年10月16日ベン・アフレックが監督・主演を務める映画『アルゴ』の特別試写会が12日に行われ、ゲーム『メタルギア・ソリッド』シリーズを手がける小島秀夫がトークショーに登壇した。その他の写真本作は、1979年のイラン革命の際に実際に起こった、CIAによる人質救出作戦の全貌を映画化した作品。CIA局員のトニー(アフレック)は、過激派によるアメリカ大使館襲撃から逃れてカナダ大使宅に身を潜めた職員6人を国外に脱出させようと“ニセの映画製作”計画を考案。6人を映画クルーに変装させ、作戦を決行する姿を描く。小島は、著書『僕の体の70%は映画でできている―小島秀夫を創った映画群』を執筆するなど、映画通としても知られている存在で、トークショーでは本作が今年観た映画の中でダントツの1位だと評価。『ゴーン・ベイビー・ゴーン』『ザ・タウン』に続き、本作でも監督を務めるアフレックに対しても、「アフレックは『俺は世界中のもの凄いデキる監督と仕事をしてきた』と言ってたけれど、そんな人に勝てるわけがない(笑)。クリント・イーストウッドも凄い人だけど、彼は多分その上にもいける人。ぜひ友だちになりたい」と絶賛した。そんな小島が手がけるゲーム『メタルギア・ソリッド』シリーズは、スネークと呼ばれる主人公を操作し、敵に見つからないように隠れながら敵地へ潜入するというもので、累計販売本数3240万本、今年で生誕25周年を迎える人気作だ。スネークと本作の主人公・トニーの立場はどこか共通する部分が多いのだが、小島自身も以前、ワシントンD.C.にある国際スパイ博物館を訪れたことがあるそうで、トークショーでは映画『アルゴ』が基にした事件の写真を見学する小島の様子がスクリーンに映し出された。劇中では、人質がイランを脱出するために変装をしたり、全く違う人物になりすますためにトニーから指導を受けるシーンが登場するが小島は、「映画製作がカモフラージュになるなんてアホな作戦、フィクションでは考えつかないですよ。でも、映画製作と特殊メイクが人を救った。それを描いたアフレックは本当にうまい」と言い、「こんなにワクワクする映画はないと思う。自信を持ってオススメできます。僕の身体の20%はアフレックになりつつありますけどね(笑)」と、会場の笑いをとっていた。『アルゴ』10月26日(金)丸の内ピカデリーほか全国公開
2012年10月16日山田洋次監督の最新作『東京家族』の特別試写会が4日(木)に京都四條南座で行われ、舞台あいさつに山田監督が登壇した。その他の写真本作は、1953年の小津安二郎監督作『東京物語』へオマージュを捧げた作品で、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優らをキャストに迎え、現代の家族の絆を描く。京都四條南座では、8月18日より山田監督の監督生活50周年を記念したイベントが連日行われており、『男はつらいよ』シリーズや『幸福の黄色いハンカチ』など全80作品を上映。イベント期間中の4日(木)に行なわれた『東京家族』の特別試写会には、3年ぶりの山田監督作を心待ちにしていた約500人の観客が集まり、山田監督が舞台あいさつを行った。山田監督は、「今日は、皆様がどういう風にこの映画を感じるか、判決を待つ被告のような気持ちでおります」とコメントし、さらに先日、世界の映画監督が投票で決める映画史上最も優れた作品に、本作のベースである小津監督の『東京物語』が選ばれたことについて、「2位の『市民ケーン』を抜いて1位になったと、世界中で話題になりました。時を越え、国を越えても、家族というものはやっかいなもんだという悩みを、世界中の人が共有できる、そういうところが評価されたのでしょうか」と話した。『東京家族』2013年1月19日(土)全国ロードショー
2012年10月05日映画『ツナグ』の特別試写会が9月25日(火)に都内で行われ、上映前の舞台挨拶に松坂桃李、樹木希林、さらに主題歌を担当したJUJUが登壇。生で主題歌「ありがとう」を熱唱した。直木賞作家・辻村深月の同名小説を映画化した本作。死者と生者を一度だけ再会させることができる“ツナグ”という務めを負った青年が、思いを残したまま別れることになった人々の再会に立ち会う中で成長していくさまを描く。松坂さんは樹木さんの印象を尋ねられ「安心と興奮を与えてくれる人。お会いする前は緊張していたし厳しい人だと聞いてたんですが、すごく優しく包み込んでくださいました」と感謝の思いを語る。さらに「一緒にプロモーションを回る中で、『そんなところで?』というすごいところで『ツナグ』の宣伝をしてくれるんです」と感服した様子だった。樹木さんは「松坂くんの祖母を演じました。役でもそうですが、ここにも付き添いというか、おじゃま虫として付いて来ました」とイタズラっぽい笑みを浮かべるが、この日も次々と思うがままの放言を連発!松坂さんが「いつも現場に食べ物を持ってきてくれるんです」と樹木さんの優しい一面を明かすと、樹木さんは「うちで余ってたからね」と語り、「映画に出演しているよりも、プロモーションの方が3倍くらいある気がする」と愚痴をこぼして会場の笑いを誘う。JUJUさんが登場する間際に司会者からJUJUさんのことを知っていたかと問われると、モゴモゴと口ごもりつつ「似ているような感じですよね。“JUJU樹林(じゅりん)”って言うんですか?」とトボケて、さらに松坂さんに「JUJUさんは独身なの?」と質問。松坂さんが「どうですかね?」と困惑した表情で答えるのも構わず、「何か生まれるといいわね。(この映画が縁で)繋がれば」と“ツナグ”にちなんで“孫”の松坂さんとJUJUさんの交際を希望し、2人を繋ぐキューピット役に立候補!?客席の女性ファンからは「えー?」っとブーイング気味の声が聞こえてきたが、「大丈夫よ」と鷹揚に答え、再び会場は笑いに包まれた。ピアノ伴奏に乗せたJUJUさんの「ありがとう」の熱唱に会場は酔いしれたが、JUJUさんは出番直前での樹木さんの一連の発言にかなり動揺したよう。「『JUJU樹林です』って出てきた方がいいかな?と思いました(笑)。松坂さんとのお話も舞台袖で聞きながら『繋がらないです!』って言ってたんですが、客席から『えー?』という声も聞こえてきてどうしようかと思いました」と苦笑いを浮かべて語った。最後まで“希林節”は衰えることなく、JUJUさんの歌う「ありがとう」の歌詞にちなみ、出会えてありがとうと言える人は?という問いに、樹木さんは期待通り(?)「40年近く別居している夫(内田裕也)に出会えてありがとうと言いたい」と答え、客席からは笑いと大きな拍手が沸き起こった。『ツナグ』は10月6日(土)より公開。「ありがとう」は10月10日(水)リリース。■関連作品:ツナグ 2012年10月6日より全国東宝系にて公開© 2012 「ツナグ」製作委員会
2012年09月25日敬老の日を前にした16日、3Dアニメーション映画『ロラックスおじさんの秘密の種』のファミリー上映会が千葉県の市原ぞうの国で開催された。本作の日本語吹替え版に出演している人気子役のしずくちゃんを“人と自然をつなぐ特別ナビゲーター”に迎え、ゾウやラクダ、カピバラなど動物たちも一緒に3Dで作品を鑑賞するという史上初の試みが行われた。その他の写真ロラックスおじさんとは、本作に登場する森を守護する木の代弁者。全てがプラスチックとニセモノでできた街で、少年・テッドが在りし日の森やロラックスおじさんを知る男・ワンスラーから託された最後の種を芽生えさせるべく奮闘する。自然と人間の共生や世代をつなぐという本作のテーマにちなんで、この日は小さな子供からその両親、祖父母まで幅広い層の人々が招待され、しずくちゃんと共に映画を楽しんだ。また、人間に加えて、この動物園の名物でもあるゾウ、キリン、ポニー、ウサギ、カピバラ、カメなど多くの動物たちも招待され、しずくちゃんが会場入り口で動物たちをお出迎え。係員さながらに動物たちから招待状を受け取った。イベントの前にはキリンと一緒にご飯を食べたというしずくちゃん。感想を聞かれると「ベロ長かった!ニンジンとキュウリ食べてた」と元気な声で報告。さらに集まった人々や動物たちにむかって「来てくれてありがとう」と満面の笑みで挨拶し喝采を浴びた。ゾウのために巨大な3Dメガネも用意されたほか、ラクダやポニーも専用の3Dメガネを着用。50人もの招待客と一緒に飛び出る映像を楽しんだ。しずくちゃんも大興奮で「楽しかった!」と語り、10月6日(土)の公開を前に「映画見てね!」としっかりアピールしていた。『ロラックスおじさんの秘密の種』10月6日(土)TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー
2012年09月18日岩井俊二監督の最新作で全編英語で外国人キャストを中心に製作された『ヴァンパイア』が、9月15日(土)についに日本で公開。東京・渋谷のシネマライズで行われた舞台挨拶に岩井監督と日本から本作に参加した蒼井優が出席した。自殺願望を抱える少女たちと彼女たちの血を欲する高校教師の姿を描いた本作。岩井監督にとっては『花とアリス』以来、8年ぶりの長編劇映画であり、蒼井さんと共に舞台挨拶に臨むのも同作以来。岩井監督は「気がつけば8年のブランクがあり、自分の中では休んでたわけではなく、駆け抜けていたんですがお待たせしました」と映画の公開を待ちわびたファンを前に挨拶。昨年、発生した東日本大震災に触れ「被災地(宮城県)の出身ということもあり、去年は『自分にやれることをやろう』という思いでこの映画の公開を後ろ倒しにしました。やっとここまで来れたという思いです」と感慨深げに語った。蒼井さんは、人生初のベリーショートのヘアスタイルを初めて公の場で披露。本作への出演は「大河ドラマの撮影の最中で2泊しかできず、楽しいだけではなく眠かったんですが(笑)、いまだに夢だったのではないかと思います。映画が公開になると言われても実感のない、幸せな時間でした」と笑みを浮かべる。2人の関係の始まりは、蒼井さんの映画デビュー作『リリイ・シュシュのすべて』まで遡る。この10年ほどの間での互いの変化について尋ねると、岩井監督は「いろんな成長はしてるんでしょうけど、魂のど真ん中付近は変わらない子だな、と会うたびに感じます」と語る。一方、蒼井さんは岩井監督について「変態度に拍車がかかった」と語り、この新作についても「かなり変態な映画になってます」とユーモアたっぷりにアピールした。これに対し岩井監督は「蒼井さんとは不思議な縁がある」と言い、「僕の作る映画の変態な部分に食いついてくる」と蒼井さんも同様に変態であると指摘する。蒼井さんはすでに今後、映画化予定の岩井監督の手がける新作の脚本に目を通したそうだが「これもかなり変態で面白かったですよ」とすかさず反撃。壇上で互いに“変態”のレッテルをなすりつけ合い笑いを誘っていた。蒼井さんは久々の岩井作品出演について改めて「“監督”岩井俊二さんを見られたのが泣けるぐらい嬉しかった。早く長編映画を観たいと思ってたので、まさかその場に自分がいられるとは思わず、本当に嬉しかったです」と感激を口にする。さらに「こういう作品は作りづらいという現状があります。これが失敗でもしようものなら、これからさらに作りづらくなってしまいます。さらなる変態映画のためにみなさんのお力をお貸しください!」と呼びかけた。同世代の上戸彩が昨日、「EXILE」のHIROとの結婚を発表したこともあり、去り際には報道陣から交際中の俳優・鈴木浩介との結婚について質問が飛んだが、蒼井さんは「うふふ」と笑みを浮かべて劇場を後にした。『ヴァンパイア』はシネマライズほか全国にて公開中。■関連作品:ヴァンパイア 2012年9月15日よりシネマライズほか全国にて公開© 2011 Rockwell Eyes, Inc. All Rights Reserved.
2012年09月16日堺雅人が主演する映画『鍵泥棒のメソッド』が15日(土)から公開されるのを前に、内田けんじ監督のティーチイン付き試写会が開催され、10~50代と幅広い年齢層が参加。撮影の裏話などが語られた。その他の写真本作は、貧乏役者・桜井(堺)が、転倒して記憶を失った伝説の殺し屋・コンドウ(香川照之)になりすましたことで、ある事件に巻き込まれていく姿を描いた作品。上映後のティーチインで、「登場人物3人のキャラが濃く、文字にもあらわれていたが、本人たちの字なのか」という質問に内田監督は、「桜井だけ、堺さん自身が書きましたね。ものすごく汚い字で一発OKだったんですよ。香川(照之)さんと広末(涼子)さんの字は書道家の方に書いていただきました。実際、広末さんの字はきれいで、メモ帳もとても細かく方なので、そのまま使わせてもらえばよかったな」と撮影での裏話を披露。また、内田監督の脚本がおもしろくて好きという参加者が「普段、どんなときにアイデアが浮かぶのか」と聞くと、「日ごろ、ノートを持って歩いてるんです。一度、持って行かずに定食屋さんに入ったら、座った瞬間にアイデアが浮かんで。水をもらった瞬間に、(テーブルにあった)アンケート用紙に一気に書き始めたら、店員さんが驚いてましたよ」と、脚本のアイデアが浮かぶ時について明かした。ティーチイン後に行なわれたアンケートでは、「堺さんの演技がすばらしく、表情豊かで引き込まれた。香川さんも、はまり役で大変よかった!」「細かい部分まで面白い。誰もが全てを納得して生きているわけではないけれど、自分の出来る範囲で一生懸命やって、それを受け入れて精一杯楽しんで生きていくことが大切だと良くわかった」「終始笑いっぱなし。堺さん、香川さん、広末さんが演じる3人の過去も未来も気になるストーリーでした」など、アツいコメントが続々と寄せられ、盛り上がりを見せたイベントとなったようだ。『鍵泥棒のメソッド』9月15日(土)よりシネクイント他 全国ロードショー
2012年09月14日サム・ワーシントンやミア・ワシコウスカが出演するモンスター・パニック映画『マンイーター』のブルーレイ&DVDが発売&レンタル開始となった4日にモニター試写会が実施され、会場に集まった観客から好評を集めた。その他の写真本作は、『ピラニア3D』の製作総指揮陣が製作を、ホラーファンから高評価を集めた『ウルフクリーク猟奇殺人谷』の新鋭監督グレッグ・マクリーンがメガホンを執り、若者たちが、人喰いワニと想像を絶する死闘を繰り広げる様を描いたパニック映画。試写会には、「モンスター・パニック作品が好き」「『ピラニア3D』製作総指揮陣が製作した作品だから観たかった」という10~50代の観客が参加。作品上映後に行なわれたアンケートでは、「よくあるモンスター映画かと思ったが、ワニの登場や動きに工夫があり、先が読めなかった」「CGとは思えないワニの存在感に圧倒された」「このワニには出会いたくない! と思わせるだけの迫力があり、最後まで飽きずに楽しめた」など、映画の“真の主役”とも言うべき、人喰いワニに関するコメントが多く寄せられたほか、「心理描写もしっかりと描かれていてストーリーもおもしろい」「これまでにないサム・ワーシントンの一面が楽しめた」「無名の俳優の起用が思わぬ効果をあげていた」などの声も聞かれた。本作はTOHOシネマズ日劇などで公開され、大きな反響をよんだが、セル版のブルーレイ&DVDには本編だけでなく、メイキング映像やミニドキュメンタリー集、“伝説の人喰いワニ”に関する秘蔵映像などが60分以上も収録されており、映画館で観た観客もさらに深く映画を楽しめるアイテムになっている。『マンイーター』ブルーレイ&DVD、発売&レンタル中アンレイテッド・バージョン:ブルーレイ4935円(税込)DVD3990円(税込)発売元・販売元:ポニーキャニオン
2012年09月11日11月1日(木)から日本公開されるホラーシリーズの最新作『パラノーマル・アクティビティ4』が“世界最速”試写会の権利をかけた“『パラノーマル・アクティビティ4』観たイイネ!キャンペーン”を世界規模で実施している。その他の写真『パラノーマル・アクティビティ』は、部屋に仕掛けた監視カメラに記録された超常現象(パラノーマル・アクティビティ)をモチーフにしたホラー作品。第4弾となる本作では、第1作目より謎に包まれていた“ケイティはなぜ姿を消したのか?”に迫る内容になるという。今回の“観たイイネ!キャンペーン”は、世界各国で特設サイトを開設し、そこで本作の最速試写を希望するクリックを募集。クリック数の上位25都市で世界最速試写会が行われるというもの。本作は公開までその全貌が謎に包まれており、日本でも多くのファンが最速試写の権利を得るべく特設サイトを訪れることが予想される。また、キャンペーン開始にあわせて映画の最新画像も公開された。新画像は電灯を消した部屋でモニタのようなものをじっと覗き込んでいる女性と、それを背後から見つめている幼児らしき姿をとらえたもの。資料によるとこの写真の女性が『パラノーマル・アクティビティ4』の主人公アリスのようだが、ドア付近に立つ幼児については一切の記述がない。この幼児は一体、誰なのか? 主人公アリスはどのような恐怖を味わうのか? 謎のすべてを世界で最も早く知る手段は、キャンペーンサイトで上位25都市に入るしかないようだ。『パラノーマル・アクティビティ4』11月1日(木・映画ファーストデー)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開
2012年09月06日今年5月に第1子を出産した麻生久美子が出産後、初めて公の場に登場。9月5日(水)に都内で開催された映画『グッモーエビアン!』の完成披露試写会の舞台挨拶に共演の大泉洋、三吉彩花、山本透監督と共に登壇し元気な姿を見せた。映画は吉川トリコの同名小説が原作。元パンクロッカーの母・アキとしっかり者の中学生のハツキの母娘2人暮らしのアパートにアキのかつての同棲相手でバンド仲間のヤグが転がり込んでくる。気ままな大人2人にイラつくハツキだったが、自らの進路について決断したのをきっかけに彼らの真意や過去を知ることになり…。大きな拍手で迎えられた麻生さんは「撮影中はご迷惑をおかけしまして…(苦笑)」と恐縮気味。本作では17歳の若さで娘を産み育ててきた未婚の母を演じているが、「母親役は以前にも一度、経験はありますがお腹の中に赤ちゃんがいて、これまでとは違う思いで撮影に臨みました。妊娠中に撮影したのはこの作品だけなので格別の思いがあります」と感慨深げに語った。元パンクロッカーということでギターを演奏するシーンもあるが「苦労しました…」とふり返り、「体調が悪いときもあり『もっと上手にできたんじゃないか?』という後悔もあります」とも。それでも映画の中で描かれる“家族”については「普通の家庭とは違う、ちょっと変わった家族像だけど、いろんな形があっていいと思えます。自分の家族、周りの人たちに『いてくれてありがとう』という感謝の気持ちが改めて芽生えました」と語り、作品と自身の生活が相互に影響を与えたことを明かした。一方、大泉さんは「ロックの血が流れていないので、ムード歌謡の歌手に変更してほしかった」と苦笑。「歌うシーンでは(衣裳の)チェーンや金具が足にあたって青あざができました。黙って静かに歌ってればいいのに!」と不満を露わにし笑いを誘っていた。だが脚本の完成から撮影まで数年を要し、ついに完成に至った本作への思い入れは誰よりも強いようで「台本が面白くて、どうしても演じたかった役なので、時間がかかっても実現して良かった。自然と涙こぼれる作品です」と自信をのぞかせた。麻生さんは共演陣に気を遣わせまいと、妊娠中であることを告げずに撮影に臨んでおり、大泉さんはクランクアップ後に麻生さんの妊娠を知ったそう。麻生さんの撮影現場での“体調不良”について、大泉さんは「内心、どんな体調管理してるんだ?病弱なのかな?と思ってました。鈍感ですみません!」と自らの不明を恥じていた。監督はそんな撮影の日々をふり返りつつ「苦労はなかったです」とニッコリ。「逆にクランクアップが近づくと、どんどん家族になっていく3人の姿を『もっと撮影したい』という思いに駆られました」と3人が醸し出す空気感を絶賛した。『グッモーエビアン!』は12月15日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:グッモーエビアン! 2012年12月、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会
2012年09月05日フランスで昨年の興収ナンバーワンに輝いた映画『最強のふたり』のオンライン試写会が、28日(火)に映画配給会社ギャガが運営する動画配信サービス“GAGAシアター”で実施されることが決定した。その他の写真本作は、車椅子での生活をおくる大富豪のフィリップと、彼を介護するために雇われた黒人青年ドリスが、ときに衝突しながらも深い友情を育んでいく様を実話をモデルに描いたヒューマンドラマ。フランスだけでなく、欧州各国や米国でもヒットを記録し、すでにハリウッドでのリメイク版製作も決定している。“GAGAシアター”は、PCやスマートフォンで映画を自由に楽しむことができる動画配信サービスで、オンライン試写会は、ギャガの「全国どこの地域の映画ファンにも優良な作品を届けたい」という願いから実現した。オンライン試写会に参加はPCかスマートフォンが必要で、試写会応募ページから会員登録(無料)を行い、応募ユーザーから抽選で200人が、28日(火)0時から23時59分の間に、国内からのアクセス限定で映画を観賞できる。応募は26日(日)まで受け付け中。今回の試写会は、居住地や時間の都合などで試写会になかなか参加できない映画ファンにとって、劇場公開前にいち早く話題作を観られる貴重な機会となる。『最強のふたり』9月1日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
2012年08月22日大人気漫画の実写版として注目を集める『るろうに剣心』の完成披露試写会が15日に都内で行われ、主演の佐藤健をはじめ、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、田中偉登、江口洋介、香川照之、大友啓史監督ら主要メンバーが勢揃いした。さらにスペシャルゲストとしてロンドンオリンピックのフェンシング男子のフルーレ団体戦で銀メダルに輝いた太田雄貴選手が来場し“剣士”の立場から本作を絶賛した。その他の写真本作は、幕末に“人斬り抜刀斎”の異名をとり、新時代のために刀を振るった緋村剣心が、明治を迎えて過去の罪を胸に抱え、逆刃の刀を手に放浪を続けながら、大切な者たちを守るために戦う姿を描く。この日、会場に足を運び、真っ赤なポンポンと歓声で佐藤らを迎えた観客は約4千人。その数を聞いた佐藤は「マジすか?」と絶句。武井と蒼井の女優陣も会場の熱気に圧倒された様子で「こんな光景は見たことがないです。鳥肌が立ちます」と武井が言えば、蒼井も「こんなたくさんの人に興奮していただける作品の一部でいられることを誇りに思います」と感激した面持ちだった。大人気漫画の主人公を演じるプレッシャーについてたずねられた佐藤は「ヒットした漫画ということはもちろんですが、僕自身が大好きな漫画、キャラクターだったので自分の中でハードルが高かったです。自分で納得できる剣心に近づけるように努力しました」と自信をのぞかせ、佐藤と共に激しいアクションに挑んだ吉川も「日本映画の枠を超えていると思います」と語り、江口も「スケールを楽しんでほしい」と胸を張った。大友監督はキャスト陣の奮闘を絶賛。「不可能を可能にする素晴らしい俳優陣のおかげでできました」と感慨深げに話していた。太田選手は実際にオリンピックで使用したフルーレ(剣)を携えて登場。元々、原作の大ファンということで、映画の中での佐藤の剣さばきについて「観る前はファンとして、中途半端にやってほしくなかったけど、中途半端どころか剣心を上回るのではないかという動きで素晴らしかった」と太鼓判を押し、佐藤は満面の笑みを浮かべて太田選手から拝借したフルーレを振りかざし「青木さんが今回(元格闘家の)須藤元気さんと対戦してるので僕もぜひ!」と本作の続編での太田選手との対決を熱望した。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー※8月22日(水)、23日(木)、24日(金) 先行上映取材・文・写真:黒豆直樹
2012年08月15日9月7日(金)より公開されるデンゼル・ワシントン主演映画『デンジャラス・ラン』のモニター試写会が実施され、上映後のアンケート結果が発表された。その他の写真本作は、CIAを裏切った元“伝説のスパイ”トビン・フロストと、彼を護送することになった新米CIA局員マットの逃亡劇を描いたサスペンス・アクション。マットは、何者かに命を狙われるフロストを守りとおさなければならない、だがそのフロスト自身に寝首をかかれるかもしれない、という難しい立場に追いやられてしまうのだが、観客は彼の視点で激しいカーチェイスなどのアクションやスリリングな物語を味わうことになる。今回の試写会は上映まで作品名が伏せられる“スニーク・プレビュー”として行われたため、10代から50代の観客たちは何の映画の試写会なのかを知らないまま参加したのだが、上映後のアンケート調査では、「とても面白い」「面白い」という感想が全体の91%を占めるという結果に。特に前述のようなストーリーゆえか「緊張感が最初から最後まで途切れない」「スピード感がたまらない」「手に汗握った」などスリルに関する声が多く寄せられ、「ハラハラドキドキしたか」という質問には93%が「はい」と回答した。一方、俳優陣の演技についても多くのコメントが寄せられた。本作の大きな見どころのひとつといえるのがいわゆる“悪役”に扮したデンゼル・ワシントンの演技だが、それについては「かっこいいデンゼルが帰ってきた」「デンゼルの演技には凄みを感じた」「デンゼルだけにただの悪役に止まらない深みがある」「“デンゼルの映画にハズレなし”を痛感」など、さすがの名優ぶりを感じさせる結果に。また、それに負けない高評価を集めたのが、マットを演じた若手注目株ライアン・レイノルズで、「巻き込まれっぷりがリアル」「名優との競演で演技力もアクションもどんどん成長している」「彼の最高作では」といった声が。すでに映画ファンにはおなじみの存在となっているレイノルズだが、本作を機に日本での認知度がさらに上がりそうだ。全米公開時には7週連続で興収ランキングのトップ10入りを果たし、批評家からも好評を得ていた本作。今回の試写会での高い評価は、そんな下馬評を立証する結果になったようだ。『デンジャラス・ラン』9月7日(金)より、TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー
2012年08月10日映画『ハイザイ~神さまの言うとおり~』の完成披露試写会が8月9日(木)に都内で行われ、主演の落合モトキを始め深水元基、スネオヘアーが舞台挨拶を行なった。1週間にわたる沖縄ロケで撮影された本作。若いヤクザと彼に人違いでさらわれた30代の女性、旅行で沖縄を訪れたカップル、コックリさんで余命10年と宣告された女子高生など赤の他人であるはずの男女の運命が絶妙に絡まり合っていく様が描かれる。スネオヘアーさんは、この日は欠席となった妻のともさかりえさんと『アブラクサスの祭』に続いての共演。先日、2人が式を挙げたことが報じられたが改めて司会者から「おめでとうございます」と祝福されると、「ありがとうございます」と少し照れくさそうに返した。劇中で2人が絡むシーンはないが「奥さんのともさかさんの撮影が終わるのを待って、ご飯に行くのが日課でした」と沖縄滞在中もラブラブだったよう?だが演技についてともさかさんからの指導は「なかった」とのことで、「いつもだいたい仕事の話はしないし、自分が仕事をしている姿を見せないんです。『鶴の恩返し』みたい」と明かした。深水さんは「(ともさかさんが)スネオヘアーさんと控室で一緒にいるのを見守ってました」とニッコリ。一方、ほぼ全てのシーンでともさかさんと一緒だった落合さんは「旦那さんを前にして言うのもおこがましいですが、車の中での密室シーンは申し訳ないですが“あうん”の呼吸が出てしまいました。うまく引っ張ってもらったと思います」とスネオヘアーさんに宣戦布告(?)し、会場を沸かせていた。この日は、スネオヘアーさんによるアコースティックライヴも行われた。「全然アコースティックと合わない」という理由で、本作のために書き下ろした主題歌「ユニバース」は冒頭の一部を軽く紹介するにとどまったが、計3曲を熱唱。劇中でヤクザの組長と子分という関係を演じた落合さんから「親分、さすがっすね!」と声をかけられると、「僕、音楽が仕事ですから」と語り、「それより映画の話をしましょう!」と最後まで照れっぱなしだった。『ハイザイ~神さまの言うとおり~』は9月1日(土)よりキネカ大森ほか全国にて公開。■関連作品:ハイザイ ~神さまの言うとおり~ 2012年9月1日よりキネカ大森ほか全国にて公開© 2012「ハイザイ~神さまの言うとおり~」製作委員会
2012年08月09日映画『桐島、部活やめるってよ』の公開を記念して、映画に出演している橋本愛が7月29日(日)に行われた試写会で舞台挨拶に登壇。劇中、橋本さん演じるかすみが部活のバドミントンに打ち込んでいることから、この日は現役の中高生が招待され、それぞれの部活ユニフォーム姿で映画を鑑賞した。朝井リョウのデビュー小説を映画化。高校の人気者・桐島のバレー部退部のうわさを巡り、その友人や恋人、クラスメイトたちが奔走する姿を描く。橋本さんは、プライベートでも中学時代に仕事のかたわらバドミントン部の活動に打ち込んでいたという。その点でバドミントンのシーンはやりやすかったのでは?と思いきや、「1年以上のブランクがあって、全然運動してなかったので取り戻すのが大変でした。不完全燃焼で悔いが残ってます」と苦笑い。今回演じたかすみは、目立つ女子のグループにいるものの、何かと衝突を避けながら人間関係を築いていくタイプの女の子。実はそんな彼女も一番の親友にも言えないある秘密を抱えているのだが…。橋本さんは「共感できるところはたくさんありました。人間関係に怯えてビクビクしながら、亀裂が入るのを避けて、周りを深く見て人と接するところなど似てるところが多かったです」と述懐。それでも「共感、理解できるところを表現するのは難しかったですよ」とふり返る。完成した映画については「何て言うか…すごかったです」と“衝撃”を明かす。撮影現場で自身の演技をモニターでチェックすることができなかったそうで、「どういう映像になっているのか分からなかったんです。『まったく新しい青春映画を撮ってる』と聞いてて、『どこが?』と思ってました(笑)。出来上がりを観て、なるほどと呆然としました」と出演した当人ですら驚くような仕上がりになっていると自信をのぞかせていた。会場にはバドミントンだけでなく、ラグビー、さらには書道部や美術部といった文化系の部活も含め、様々な部に所属する中高生が集結。橋本さんは『こんなワケの分からないノリに付き合っていただいて、ありがとうございます!」と恐縮気味に語り笑いを誘っていた。『桐島、部活やめるってよ』は8月11日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:アナザーAnother 2012年8月4日より全国東宝系にて公開© 2012 映画『Another アナザー』製作委員会桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社
2012年07月30日橋本愛主演の映画『アナザー Another』の特別試写会が学生200人を招待して7月25日(水)に都内で開催され、上映後にサプライズで行われた舞台挨拶に主題歌「楽園」を歌う加藤ミリヤと古澤健監督が登壇。加藤さんは生歌を披露した。これまでアニメ化、漫画化されてきた綾辻行人の人気小説「Another」(角川文庫刊)を実写化。ある地方都市の学校を舞台にひとりの美少女にまつわる“タブー”が破られたことにより、次々と起こる奇妙な事件の謎が描かれる。加藤さんは主題歌のオファーを受けて映画を鑑賞したそうだが、「ホラー映画で面白いと思ったのは初めてでした。いろんな仕掛けがあり、瞬きするのが惜しいくらい。最初から最後まで楽しみました」と大絶賛。改めて「映画で自分の曲を使ってもらえるなんて、こんなに嬉しいことはないです」と喜びを語った。古澤監督は以前の監督作『オトシモノ』でも加藤さんに楽曲を依頼しているが、「主人公たちの背中を押してくれるような感じにしてほしくて加藤さんの名前を挙げたんですが、プロデューサーから『受けてもらえた』と聞いて嬉しかったです」と笑顔で語った。「もう始まっているかもしれない」という映画のコピーが詞の中にも取り入れられているが、「主人公の2人が寄り添い、心がどんどん近づいていくのが印象的でした。この2人の心の動いた距離を表現できればと思った」と詞に込めた思いを語る。ホラー映画らしからぬアップテンポの曲調になっているが、「映画を観て興奮しつつもすっきりしたので、それを持続してもらえるようなアッパーなビート感のある曲にしました。ノリながら『どこか行こうか』と思えるような曲が浮かんできました」と明かす。また謎の美少女・鳴(めい)を演じた橋本愛について加藤さんは「注目していた女優さん」と語り、「(役柄が)彼女そのものという感じがした」と称賛の言葉を贈った。監督も「あれぐらいの年頃の子というのは日々変わっていく。撮影時は16歳だったけど、役と一緒に成長していくのを感じた。魅力的です」とうなずいた。体育館での上映および舞台挨拶ということで、立っているだけで汗がしたたり落ちてくるような暑さだったが、加藤さんは主題歌「楽園」を熱唱。普段のステージとはまた違った感覚があったようで、「懐かしい気持ちになりました」と笑顔を見せていた。『アナザー Another』は8月4日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:アナザーAnother 2012年8月4日より全国東宝系にて公開© 2012 映画『Another アナザー』製作委員会
2012年07月25日『映画 ひみつのアッコちゃん』の完成披露試写会が7月24日(火)、都内で開催され主演の綾瀬はるか、岡田将生、川村泰祐監督が舞台挨拶に登壇した。過去3度にわたってアニメ化されてきた赤塚不二夫の国民的漫画を、現代風にアレンジして実写化。魔法のコンパクトで心は10歳のまま、22歳の女性に変身したアッコちゃんがOLとして大活躍する。綾瀬さんと岡田さんは夏らしく涼やかな浴衣姿で登場。心は10歳のアッコちゃんを演じるにあたり、綾瀬さんは「10歳の頃、どうだったかを思い出そうとしても思い出せなくて、(10歳のアッコちゃん役の)吉田里琴ちゃんとお話しして『こういうとき、どうリアクションするの?』とか教わりながらやりました」と明かす。アッコちゃんは化粧会社のOLになるが、綾瀬さん自身、10歳のときは「お化粧のことなんてまだ興味がなかった」と告白。「アッコちゃんはおませさん。女子力高いですね」と感心した様子だった。岡田さんは、アッコちゃんの“白馬の王子様”とも言えるエリートサラリーマン・早瀬尚人を演じるが、心は10歳のアッコちゃんを相手に丁寧にしゃべらないといけないシーンが多く、「セリフが多かったです」と苦笑い。サラリーマン役も「ネクタイがきつくて大変だなと思いました。僕には絶対になれないですね」と音を上げていた。2人の共演は一昨年撮影が行われた『プリンセス トヨトミ』以来。岡田さんは自らの演技について「背伸びしながら演じてるところがありました。演じながら『ムリしちゃってるな、おれ』と思ってました(苦笑)」とふり返る。綾瀬さんは、そんな岡田さんの背伸び具合について「気づいてました。でも遠くから見守ってました」と余裕の表情で語り笑いを誘った。そんな2人に監督は「日本広しと言えども、アッコちゃんを演じられるのは綾瀬さんだけだし、尚人を演じられるのも岡田くんだけ」と称賛を送った。また、もしも魔法のコンパクトで変身できるなら?という質問に、岡田さんは「歴史が好きなので」ともっともらしい前置きを挟みつつ「源頼朝になりたい」と出演中のNHK大河ドラマ「平清盛」で演じている頼朝への変身を希望。すかさず綾瀬さんは、自身が主演を務める来年の大河ドラマ「八重の桜」を念頭に、「八重さんになりたいですね。そろそろ撮影に入るので(笑)」とすでに新作のことで頭がいっぱいの様子?さらに綾瀬さんは「それ以外では恐竜になりたいです。空が飛べて首が長いのがいいです」といきなり人間以外の変身願望を吐露。監督に「鳥じゃダメなの?」と聞かれると、「ダメです。質感的に恐竜じゃないと」と妙なこだわりを見せ、会場は笑いに包まれた。『映画 ひみつのアッコちゃん』は9月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:映画 ひみつのアッコちゃん 2012年9月1日より全国にて公開© 赤塚不二夫/2012「映画 ひみつのアッコちゃん」製作委員会
2012年07月24日韓国の俳優、カン・ジファンが7月20日、東京・渋谷公会堂で主演映画『チャ刑事』の試写会&舞台挨拶(5都市10公演)の最終公演を行った。カン・ジファンの試写会&舞台挨拶の写真同作は、今年の5月に韓国で公開されたばかりのカン・ジファンの最新作。今回の試写会&舞台挨拶は、名古屋、大阪、福岡、横浜、東京で開催され、カン・ジファンは全公演で観客全員とハイタッチを行った。最終公演では約1000人とのハイタッチ後に舞台挨拶に登壇。これまでの公演を振り返り、「すべての都市が印象に残っています。ハイタッチをしてみなさんの顔を見ることができましたから。ひとりひとり(とのハイタッチ)は短い時間でしたが、みなさんと目を合わせられたことが嬉しかったです」と1週間にわたるプロモーション活動の印象を語った。劇中でカン・ジファンは、メタボ体型で身なりに全く関心はないが、捜査にかける熱意は誰にも負けないという刑事、チャ・チョルスを演じた。物語は、チャ刑事が、ひょんなことから「ファッションモデルとなってランウェイで潜入捜査をしろ」という特命を受けて奮闘する姿を描くアクションコメディだ。普段は完璧な紳士役が多く、スーツ姿でキメているカン・ジファンの変貌振りが韓国公開と同時に話題となった。「体重の管理が本当に大変でした。まず15kg太って、さらに15kg痩せたんですが、それが100日間の撮影期間中でした。最初は体を作るのが大変で、ファンの心配をしている場合じゃなかったのですが、K-POPのアイドルや素敵な俳優さんたちを見て、『これは大変、ファンが離れるんじゃないか』と思って痩せることができました」とジョークを交えてダイエット体験を語り、「もし(作品の)パート2があっても絶対に、絶対に、やりません!!」と笑いを誘った。好きなシーンについては「全部」と即答したが、中でも「台本にないアドリブのシーンがたくさんあります。特に犯人の取調べをするシーンは僕のアイデアです。楽しみにしてください」と期待をあおり、「最初は太っていて汚いチャ刑事が、最後はモデルになってランウェイを歩くところです。ぜひ、最初と最後を比較して見てください」と自身の変身ぶりを見どころに挙げた。全国公開は未定だが、「今年は僕のデビュー10周年。特別な年にみなさんにお会いすることができました。この映画は『とにかくみなさんに楽しく笑ってほしい』それだけを考えて作りましたので、どうぞ何も考えずに大笑いしてください」とアピールし、「正式に公開されるまで一生懸命プロモーションします!」と決意を語った。
2012年07月23日ディズニー/ピクサーの最新作『メリダとおそろしの森』が21日(土) から日本公開される前に、本作のモニター試写会が行われ、実際に作品を観賞した観客の声が寄せられた。その他の写真本作は、弓と乗馬が好きなおてんばな王女メリダが、太古から続く森の魔法を目覚めさせてしまい、森の魔法によってクマに姿を変えられてしまった母親エリノアを救うため、仲間の力を借りながら森の魔法を解いていこうとする姿を描く。モニター試写会は、本作の2D字幕版を上映し、上映後に観客からアンケート用紙を回収する方法で実施。本作は、ピクサー史上初の女性の主人公で、母娘のドラマが描かれるなど、これまでのピクサー作品にはなかった要素の多い作品だが、参加者の88.1%が「作品の内容に感動した」と回答。「ストーリーとビジュアルのマッチングは歴代ピクサー映画で一番かも」「最初は自由を求める若いメリダに共感できるが、後半から親の子を見守るエリノア目線になる。見事なストーリーテリングに脱帽した」「ハラハラさせておいて最後でしっかり泣かせる」などの声も寄せられた。これまでも、玩具やロボット、妻子持ちの中年男、妻に先立たれた老人など、これまでアニメーション映画が主人公にしてこなかったキャラクターを物語の中心に据え、観客の共感と感動を呼び起こしてきたピクサー作品だけあり、本作のアンケート調査でも年齢・性別などで評価に“死角”がまったく見当たらないのが大きな特徴だ。中でも母エリノアの心情描写は、子どもと一緒に映画を観賞した親世代の観客のハートを直撃したようで「親は子供のためにどんなことでも力になって助けてくれるということを、子供に分かってもらえるような映画」「子が親を、親が子を理解するのに最適な作品」「映画を観て、子どものことを改めて考えたし、同時に母に電話したくもなった」などの声が集まった。ちなみに当日は、短編の『月と少年』のみが併映として上映されたが、こちらも圧倒的な評価を集めており、『メリダ…』だけでなく、同時上映される2本の短編も公開後に口コミで人気を集めることになりそうだ。『メリダとおそろしの森』※同時上映『ニセものバズがやって来た』『月と少年』7月21日(土) 2D/3Dロードショー
2012年07月20日映画『おおかみこどもの雨と雪』の試写会が7月16日(月・祝)に都内で開催され、上映後の舞台挨拶に声優を担当した宮崎あおい、音楽の高木正勝、主題歌を歌うアン・サリー、細田守監督が登壇。アンさんによる主題歌「おかあさんの唄」の生歌に、宮崎さんが感動のあまり涙ぐむ一幕もあった。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田監督の最新作で、おおかみおとこの彼との間に2人の子供を授かるも、彼を失ってしまった花(宮崎さん)が、母として奮闘する姿を温かく描き出す。高木さんのピアノ伴奏に合わせてアンさんは「おかあさんの唄」を透き通るような歌声で熱唱。歌い終わると会場は静寂の後に大きな拍手に包まれた。宮崎さんと細田監督は舞台袖で聴いていたが、マイクを握った宮崎さんは「すいません、泣いてしまって…。いろんなことが愛おしいなと思いながら聴かせていただきました」と涙声で感動を語った。監督は「イメージの詞を書いて、たたき台として高木さんに送ったら、すぐ翌日くらいに曲ができてビックリしました」と述懐。高木さんは「徹夜をしてて朝の5時か6時くらいにメールが届いたんですが、そのまま(曲が)出てきました」と語り、「花になったり花を見守る立場になって書きました。お母さんになった友達の家でピアノで弾いたら、終わったときにみんなが泣いてるという不思議な曲です」と明かした。アンさんは最初に映画を観たときのことを「自分が歌っているのを忘れて映画に感動して涙を流して、最後に自分の歌声が聞こえてきて我に返りました」とふり返る。観客の前で披露するのはこの日が初めてだったが、「歌詞を噛みしめて、感動しながら歌いました」と静かな笑みを浮かべた。「直接、魂に届く曲が必要だった」という監督は、アンさんの起用について「世界中のお母さんを代表する歌声はどなただろう?と高木さんと考えたとき、アンさんにお願いしようと一瞬で決まりました」と明かした。宮崎さんは「歌を聴いていて思ったんですが、お母さんというのは子供の危険や悲しみを察知するアンテナですよね。母親になると当たり前のように子育てをしますが、それってすごいことであり大変なこと。毎日が忘れちゃいけない奇跡のようなものなんだなと思います」とアンさんの歌声を聴いて、母の存在に思いを巡らせたようだった。『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年07月17日