日本舞踊とクラシック音楽という異ジャンルの芸術の融合を図る企画「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」が、12月7日(金)に東京文化会館で行われる。東京文化会館舞台芸術創造事業「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」の公演情報花柳流四世家元・花柳壽輔を演出に迎え、バレエの名作『レ・シルフィード』『ロミオとジュリエット』『ペトルーシュカ』『牧神の午後』『ボレロ』を日本舞踊として創作。新演出・新振付で上演する。京舞井上流五世家元・井上八千代、吾妻流六代目家元・吾妻徳彌などを日本舞踊界を代表する面々が集うほか、狂言和泉流の野村萬斎も参加する。演出を担当する花柳壽輔は、オーケストラと日本舞踊の競演という試みについて「まず最初に浮かんだのは『牧神の午後』でした。ニジンスキーが何故こういう作品をつくったのか元々興味はもっていました。彼のもうひとつの代表作『薔薇の精』が跳躍を要するのに比べ、『牧神の午後』はすり足を多用し、日本舞踊や能、京舞と共通点も感じられます。そこで、井上先生にご協力頂こうと考え、何とか口説きました」と語る。また井上八千代は「最初に『牧神の午後』のお話を頂いたとき、ほんまに私で大丈夫かなと思いました。でも、ドビュッシーの曲を聞き、水や森や風のそよぎを感じながら想像を膨らませていくうちに、楽しんでやってみたいなと。今回は『京舞の技法でニンフを舞ってみてほしい』と仰って頂いたのだと受け止めています。オーケストラの音に包まれて、大自然の中にいるように自由に舞ってみたいです」と抱負を語る。この『牧神の午後』のほか、吾妻徳彌と女性群舞20名による『レ・シルフィード』、『ロミオトジュリエット』はバレエ・ガラでおなじみの「バルコニー・シーン」を歌舞伎風に、人形振り形式による『ペトルーシュカ』、そして野村萬斎と紋付袴姿の男性群舞40名による『ボレロ』と、様々なスタイルの日本舞踊がオーケストラと競演を繰り広げる。音楽・美術も花柳壽輔が選んだ実力派が集結。指揮は「ぜひ若手を」との花柳壽輔の切望で、近年バレエ公演を多数指揮する大井剛史を抜擢。舞台美術は『ロミオとジュリエット』は朝倉摂、『ペトルーシュカ』は画家の金子國義、『牧神の午後』は千住博が担当。舞台美術の重鎮から世界で活躍する画家まで多彩な面々の手による舞台にも注目したい。東京文化会館舞台芸術創造事業「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」は、12月7日(金)に東京文化会館にて開催。チケットの一般発売は、7月28日(土)10時より開始となる。
2012年07月27日キャラメルボックス『トリツカレ男』の製作発表が1月23日、都内で行われ、主演の畑中智行、客演の星野真里、金子貴俊、脚本・演出の成井豊が登壇した。「トリツカレ男」のチケット情報いしいしんじの小説を原作にしたこの舞台は、2007年に初演し、劇団内でも高い人気を誇る。何かに凝りだすと寝食を忘れてしまう主演のジュゼッペ役は畑中が続投。彼を陰日向になって助ける友達のネズミ・トト役には金子、またジュゼッペが恋する外国から来た無口な少女・ペチカ役に星野が扮し、新たなキャスティングで挑む。レストランのウェイターであるジュゼッペ(畑中)はオペラ、探偵、昆虫採集、外国語と様々なものに熱中し、ついには三段跳びに手を出し、世界新記録を樹立してしまう。そんな彼になかなか上達しがたい恋という難題が降ってきた。外国からやってきて、ジュゼッペの国の言葉を話せない美しい少女・ペチカは、心の中に多くの哀しみを抱えていて……。稽古を始めて1週間という短期間ながら、既に現場の盛り上げ役となっているという金子はネズミ役を演じることについて訊かれ、「昔、“オカマウス”というオカマのマウスの役をやったことがあります」と答え、早速会場を笑わせる。成井との縁は、成井が脚本・演出を担当した2010年の明治座公演『つばき、時跳び』に出演し、次回作もやろうと声をかけられたことと話し、「新しい金子貴俊を見せられたら。この舞台は勝負の作品」と意気込む。一方、星野は「現場の雰囲気は、自分のことで精一杯なので、金子さんにお任せして」と謙遜しながらも、「姉が早稲田の演劇サークルに入っていまして、その直属の先輩方が作られたキャラメルボックスに出演ということで、私以上に姉が興奮しております。家族の期待にも応えられるよう、精一杯努力したい」と、劇団との意外なつながりも披露した。前回から続投となる畑中は、常に一緒にいるトト役が金子に変わったことについて訊かれ、「トトがお兄さん肌、ジュゼッペが叱られながら導かれる構図は変わらないと思いますが、初演のトトを演じた岡田達也は劇団の先輩で、プライベートの関係性がそのまま舞台に出た。今回は金子さんとは年がひとつ違いで、仲の良い同学年の兄弟のようなイメージで舞台に乗るのでは。初演よりもやかましくなるかも」と、早くも金子とのマッチングを楽しんでいるようだった。作・演出の成井はホームグラウンドのサンシャイン劇場から赤坂ACTシアターへ初進出すること、初演との演出の違いについて訊かれ、「劇場の高さ、深さ、(サンシャイン劇場より)客席2倍であることを考慮すると、今までと同じことをしたら半分のお客さんにしか伝わらないものになってしまう。演出も新たに一から考え直さなくてはいけない」と語り、稽古での試行錯誤の一端がうかがえた。東京公演は2月16日(木)から29日(水)まで、同劇場にて。その後3月10日(土)・11日(日)の愛知・名鉄ホール、3月15日(木)から20日(火・祝)までは大阪・サンケイホールブリーゼにて上演する。チケットはいずれも発売中。
2012年01月24日昨年『こだまでしょうか』がACジャパンのCMで取り上げられ、流行語大賞にもノミネートされるなど、大きな注目を集めた詩人・金子みすゞ。その作品とクラシックの名曲を組み合わせるコンサート「金子みすゞ 詩の世界」が、5月に東京で開催される。「金子みすゞ詩の世界」の公演情報明治36年生まれ・山口県出身の金子みすゞは、大正末期から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人。26歳で亡くなるまでに書かれた詩は500編以上。自然とともに生き、小さないのちを慈しむような作風が特徴だ。そんな人の心に素直に呼びかる金子みすゞの詩に、ベートーヴェンやシューマン、ブラームスの音楽を組み合わせるコンサートが「金子みすゞ 詩の世界」。声に出して語ることで音楽として響く金子みすゞの詩と、クラシックの名曲が呼応するひととき。詩の朗読は中井美穂、演奏は長谷川陽子(チェロ)、仲道祐子(ピアノ)が担当する。「金子みすゞ 詩の世界」は、5月15日(火)に東京オペラシティで開催。チケットの一般発売は、1月21日(土)10時より。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行先着プリセールを1月20日(金)23時まで受付。●金子みすゞ詩の世界【日時】5月15日(火) 13:30開演【会場】東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル(東京都)【出演】チェロ:長谷川陽子ピアノ:仲道祐子朗読:中井美穂
2012年01月16日12月30日(金)に開幕する『第90回 全国高校サッカー選手権大会』の組み合わせ抽選会が11月21日、都内で行われ、開幕戦は國學院久我山(東京A)対東海大五(福岡)に決まった。全国高校サッカー選手権大会のチケット情報國學院久我山の右高主将は「ベスト8を越えられるように自分たちのサッカーを信じて戦いたい」と意欲を語った。この他、昨年度優勝校の滝川第二を退け、初めて兵庫県代表の座をつかんだ市立西宮が山梨学院大付(山梨)と2回戦で対戦。青森山田(青森)は、2回戦で土佐(高知)と激突する。また、開会式での選手宣誓は奈良育英(奈良)の山田主将に決定。山田は「高校サッカーでパワーを与えられるように頑張りたいです」と話した。なお、出場48校は27日(日)に決勝を控える静岡大会終了後に出そろう。チケットは11月22日(火)より一般発売開始。
2011年11月22日キャラメルボックスが2012年一作目として、『トリツカレ男』を再演する。さらに初の赤坂ACTシアターでの上演、ゲストとして星野真里、金子貴俊が出演することも発表された。『トリツカレ男』のチケット情報『トリツカレ男』は、いしいしんじ原作の小説で、キャラメルボックスの2007年初演以来、人気の高い作品で待望の再演となる。物語は、レストランのウェイター・ジュゼッペは何かを好きになると、寝食を忘れて没頭してしまう。オペラ、探偵、昆虫採集、外国語…。仲間からは“トリツカレ男”と呼ばれている。そんな彼がある日、恋をした。相手は外国から来た無口な少女・ペチカ。彼女は胸の中にたくさんの哀しみを抱えていた。ジュゼッペは、持てる技のすべてを駆使して、ペチカを幸せにしようとするが…。公演は、2012年2月16日(木)から29日(水)まで東京・赤坂ACTシアター、3月10日(土)・3月11日(日)に愛知・名鉄ホール、3月15日(木)から20日(火・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケットは東京・愛知公演、12月25日(日) 10:00、大阪公演、1月15日(日) 10:00より発売。
2011年11月21日映画『花のあと』が3月13日(土)に公開を迎え、初の時代劇出演となった主演の北川景子がしだれ桜の柄の美しい着物で舞台挨拶に登場!共演の宮尾俊太郎、甲本雅裕、國村隼、中西健二監督らと共に公開を迎えた喜びを語った。北川さんが登場すると、その美しさに会場中が思わず息を呑んだ。「(着物を着ると)撮影期間中のことが思い出されます。こうしてみんなで揃って着物で出席できて嬉しいです」と笑顔の北川さん。初日を迎えた気持ちを「1年半前に時代劇のためのいろいろな稽古を始め、それからずっと今日という日を待ち望んでいました」と語った。北川さん扮する以登(いと)の許婚である才助を演じた甲本さんは「1年前のこの時期に撮影していたときの、満開の桜を思い出します。映画は今日、“開花”しましたが、これからみなさんの力で“満開”になったら嬉しい」と呼びかけた。温かく、優しく以登を見守る才助を演じたことで好感度がアップしたのでは?という司会者の言葉に甲本さんは照れながら「才助は人間味にあふれた男の理想像。人間誰しも表の顔と裏の顔を持っていますが、才助は裏の顔が見えれば見えるほど魅力的に映る。僕の裏の顔は、とてもお見せできないほど醜いので(苦笑)、自分を見せないことを心がけました」と謙虚な…というか自虐気味のコメント。バレエの世界から初めて映画に参加した宮尾さんは「ゼロからのスタートでしたが、監督、スタッフ、共演者のみなさんに助けられ、演じることができました。日本の、日本人の美しさが伝わればと思います」と語った。そして翌日がホワイトデーということで、男性陣を代表して國村さんが北川さんにプレゼントを手渡した。桜をあしらったスイーツのプレゼントに北川さんは大喜び!だが、國村さんが「バレンタインに特に何ももらっていないんですが…」と語ると「すみません…」と苦笑を浮かべ、会場は笑いに包まれた。『花のあと』は全国にて公開中。■関連作品:花のあと 2010年3月13日より全国にて公開© 2010「花のあと」製作委員会■関連記事:北川景子、桜シャンパン少々で頬ピンク色『花のあと』完成披露来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!北川景子、うわさのバレエダンサー宮尾俊太郎に剣で圧勝?『花のあと』完成会見北川景子主演の時代劇の主題歌に一青窈が決定!藤沢周平作品は3度目北川景子が藤沢周平原作『花のあと』で時代劇初挑戦!女剣士役で殺陣も自らこなす
2010年03月13日女性から絶大な人気を誇る江國香織の同名小説を中谷美紀×大森南朋という組み合わせで映画化し注目を集める『スイートリトルライズ』の予告編がこのほど初めて公開された。一見、理想的な家庭を築いているかのようで、心のすれ違いを感じている一組の夫婦。それぞれに家の外に心惹かれる相手を持ち、家の中では嘘と秘密を重ねつつも、互いへの愛の深さを確認し合う姿が生々しく描かれる。映画の製作が決定した当初から、江國作品独特の言葉遣いが、生身の俳優によってどのようなトーンでどのように表現されるのか?と注目を集めていたが、今回解禁となった予告編では、妻・瑠璃子(中谷さん)の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」などのセリフが登場している。小林十市が演じる不思議な青年、池脇千鶴扮する大学の後輩に、瑠璃子と聡(大森さん)がそれぞれ惹かれていく様子もしっかりと描かれているので、こちらもぜひチェック!ちなみに原作者の江國さんは、映像化された本作について「書いたことではなく書きたかったことを、視覚化されて愕然とした、というのが正直なところです。一体どうしてこんなことができたのかわかりません。小さな、美しい映画」と独特の表現で称賛している。原作者を“愕然と”させるとは、一体どのような作品に仕上がっているのか?『スイートリトルライズ』は2010年3月、シネマライズほかにて公開。こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月、シネマライズにて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中谷美紀、官能&ドッキリ表現「肌の上をなめくじが這うような作品」「変態監督?」大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つスガシカオが江國香織×中谷美紀×大森南朋『スイートリトルライズ』の主題歌を担当!『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年12月19日江國香織の人気小説を中谷美紀×大森南朋という、この世代を代表する実力派俳優2人を主演に迎えて映画化した『スイートリトルライズ』の主題歌が、スガシカオの書き下ろし曲「雨上がりの朝に」に決定した。原作小説は、2004年に刊行され、透明感あふれる文体の中に強烈な“孤独”と“恐怖”を散りばめた名作として江國ファンの間でも人気の高い作品。結婚生活3年目を迎えた夫婦が、それぞれに家庭以外の場で恋をし、小さな嘘を積み重ねつつも寄り添って共に生きていくさまが綴られる。スガシカオさんにとっては、『DEATH NOTE デスノート』に挿入歌として提供した「真夏の夜のユメ」以来、3年ぶりとなる映画とのタイアップ。今回の「雨あがりの朝に」は、スガシカオさん自身が映画を観た上で書き下ろした。映画化に際し、原作の中の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」といった女性の心に強く響く、江國さん独特のセリフが映画でどのように再現されるのか?といった声が多数聞かれたが、スガシカオさんによる、軽やかさの中にもどこか切なさを含んだ詞とメロディは、江國作品に通じるものが。スガシカオさんはこの主題歌について「大人になってもうまくいかないことは多くて、自分が思っていた“大人”とはずい分違うなぁ…なんて思ったりして…。そんなことを映画を見ながら感じて出来上がった曲です」と説明。中谷さんは「横断歩道で信号待ちをしながら『君に会いにいくよ』と、思わず口ずさみたくなるような素敵な曲ですね」と曲を聴いての感想を寄せている。美しく切ない大人の恋愛映画のラストにスガシカオさんの艶やかな歌声が響き渡る!『スイートリトルライズ』は2010年春、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つ『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年11月13日美しくも切ない恋愛模様を独特の表現で切り取り、圧倒的な人気を誇る江國香織。竹野内豊とケリー・チャン共演の『冷静と情熱の間』、岡田准一と黒木瞳による『東京タワー』を始め、これまで多くの作品が映画化されてきたが、このたび、江國作品の中からまたひとつ新たな恋愛映画が誕生!小さな優しい嘘を重ねながらも共に歩んでいく夫婦の姿を描いた「スイートリトルライズ」(幻冬舎)が中谷美紀と大森南朋主演で映画化されることが決まった。物語はテディベア作家の瑠璃子とIT会社に勤務する聡の夫婦を軸に展開。傍からは幸せそうに見える瑠璃子と聡だが、実は家の中でも携帯電話でやり取りし、3年間セックスレスで心のすれ違いが続いていた。そんな2人それぞれに、新たに心惹かれる相手が現れ…。中谷さん扮する瑠璃子が恋に落ちるのは、個展で出会い、瑠璃子の作ったテディベアを欲しがる青年・春夫。一方の大森さん演じる聡が心惹かれるのは、同窓会で久々に再会した大学時代の後輩のしほ、という具合に、共に年下の相手と恋に落ちるというところも物語のポイント。この年下の恋人たちを誰が演じることになるのかも気になるところ。池脇千鶴主演の『ストロベリーショートケイクス』などを手がけた矢崎仁司がメガホンを握る。「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」など女性読者の心に強く響く、江國ワールドの独特のセリフが、映画でどのように再現されるのかも楽しみだ。2人の心の距離を埋めるように積み重ねられていく優しい嘘がもたらすのは――?『スイートリトルライズ』は2010年公開予定。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会
2009年06月10日