ユネスコのクラフト創造都市に認定された石川県金沢市では10月13日から17年2月25日まで、工芸の魅力を発見・発信する大型フェスティバル「金沢21世紀工芸祭」が初開催される。藩政期以来、芸術文化が発展してきた石川県金沢市。同イベントでは、これまで市内で個別に開催されていた工芸イベントを集結し、金沢の工芸と街の魅力をより強く、幅広くアピールしていく。期間中は、ワークショップや展示イベントなどを市内各所で実施。そのうち茶の湯文化が根付く金沢ならではのイベント「金沢みらい茶会」では、“トラディショナル”と“コンテンポラリー”の2大テーマで茶会を実施し、それぞれの席主が思い思いの解釈でおもてなしの場を創造。「趣膳食彩」では、金沢の街を深く知るディレクター陣が、工芸作家や料理、空間を独自の感性でコーディネートしたプレミアムな世界観を五感で味わうことができる。その他、作家やギャラリストとの交流もできる市内3エリアで行う展示イベント「工芸回廊」、ギャラリーやアートスペースが連携する展示イベント「金沢アートスペースリンク」、子どもから大人まで幅広い層が参加できるワークショップを行う「金沢みらい工芸部」などの企画が実施される予定だ。【イベント情報】「金沢21世紀工芸祭」会場:石川県金沢市中心部会期:10月13日~17年2月25日
2016年07月26日俳優・袴田吉彦が、3日から5日まで石川で行われたイベント「第65回金沢百万石まつり」のメインとなる「百万石行列」に、前田利家に扮して参加した。百万石行列は、加賀藩初代藩主・前田利家が金沢城に入城した様子を再現したもの。利家役は、第33回から俳優陣を起用してきた。今年の演者に決まった際に袴田は、「僕でいいのかな」と思いもあったが「利家公の様な有名な武将を演じられる機会は役者人生の中でなかなかないと思うので、とてもうれしく、興奮しました」と歓喜。自身も戦国時代好きで、豊臣秀吉がお気に入りの武将だ。利家は、織田信長の没後、柴田勝家から秀吉についた豊臣政権の五大老の一人。金色のよろいをまとった袴田は記者会見で、「身が引き締まる思いです。自分なりの利家を演じたい」と意気込みを話した。映画出演をきっかけに、本格的に乗馬を経験している袴田。馬に乗るのは数年ぶりだったが、接し方は手慣れた様子を見せ、2時間ほどの行列の間も互いの呼吸は合っていた。終了後には、「金沢の皆さん、見に来てくださった皆さんの熱気が伝わってきた」と感慨を口にした。見物に来た30代男性も、「袴田さんは甲冑(かっちゅう)姿がとにかく似合っていて、声がいいから叫んだ時の迫力が本当にすごかった」と興奮気味に評していた。
2016年06月07日数千匹の金魚が泳ぐ水中アートの展覧会「アートアクアリウム展」が、2016年7月6日(水)より、大阪・堂島リバーフォーラムを皮切りに、東京・日本橋三井ホール、金沢・金沢21世紀美術館の全国3カ所で順次開催される。期間はそれぞれ、7月6日(水)から9月5日(月)、7月8日(金)から9月25日(日)、9月16日(金)から10月14日(金)まで。東京・大阪会場で展示される金魚は各約8千匹と、これまでに1会場で展示してきた金魚の数では最大数となり、3会場で合計約2万匹の金魚が舞い踊る。そんなパワーアップした「アートアクアリウム展」の東京会場をレポート。新作を含めた数々の作品の中から、特に注目の4つを紹介する。■超・花魁 <新作>メインフロアでまず目に飛び込んでくるのが、10周年の目玉新作として登場する、代表作「花魁」の進化版「超・花魁」。「花魁」の水量の約3倍以上にもなる至上最大の作品だ。高さ2.5mの巨大な金魚鉢と、その周囲を囲む14の水槽が艶やかな照明と音楽に彩られる。何百匹もの艶めく金魚が、優雅に泳ぎ回る姿に目を離せなくなるだろう。■ロータスリウム夏の季語でもある「蓮」をモチーフとした約4mの高さの水槽。中央の花には大きな金魚たちが優雅に泳ぎ、その周りの水槽には、可愛らしい小さな金魚たちが。美しく儚いと言われる「蓮」と金魚が作り出す、可憐で優美な世界観を感じられる。■リフレクトリウム凹レンズ、凸レンズ、二重レンズなど、様々な見え方のレンズが水槽に取り付けられた作品。今回は、2016年7月16日(土)より公開となる映画『ファインディング・ドリー』との特別なタッグが実現し、ドリーとニモのモデルである、ナンヨウハギとカクレクマノミが水槽を泳ぎ回る。覗くレンズによって、拡大されて見えたり、ゆがんで見えたり、角度によって魚の様々な姿を楽しむことができる。■手毬リウム日本に古くからある遊具の一つ、手毬をモチーフにした球体の作品。中を泳ぐ金魚が、まるで色とりどりの手毬の模様のように目に映る。伝統工芸である、三重県・伊賀組紐とのコラボレーション作品だ。なお、大阪会場では“宇宙”をテーマにした空間を披露する。東京・日本橋開催以外では初登場となる「インフィニトリアム」や、大阪初登場となる「華魚繚乱」は必見だ。一方、秋に開催する金沢は水中アート展覧会として初めて公立美術館開催となり、10周年特別コラボレーションとして、画家・俳優の片岡鶴太郎との特別作品も展示される。【開催概要】■日本橋会場『アートアクアリウム誕生10周年記念祭 ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム2016 〜江戸・金魚の涼〜&ナイトアクアリウム』開催期間:2016年7月8日(金)〜2016年9月25日(日)開催時間:11:00〜23:30(最終入場 23:00) アートアクアリウム(11:00〜19:00)/ナイトアクアリウム(19:00〜23:30)会場:日本橋三井ホール住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町1 5F(エントランス4F)入場料:当日料金 大人 1,000円、子供(小学生以下) 600円、3歳以下 無料※価格は全て税込み。※小学生以下保護者要同伴。問い合わせ先:TEL 03-3270-2590 (7/7〜9/25 10:30〜20:00)■大阪会場<終了>『アートアクアリウム誕生10周年記念 アートアクアリウム展 〜大阪・金魚の艶〜&ナイトアクアリウム』開催期間:2016年7月6日(水)〜2016年9月5日(月)開催時間:日曜日〜金曜日 11:00〜21:00(最終入場 20:30)会場:堂島リバーフォーラム住所:大阪府大阪市福島区福島 1-1-17 ほたるまち入場料:当日料金 一般(中学生以上)1,000 円、こども(4才〜小学生) 600円、3 歳以下 無料※価格は全て税込み。問い合わせ先:ハローダイヤル 050-5542-8600 (6/1〜9/5、8:00〜22:00)■金沢会場『アートアクアリウム誕生 10 周年記念祭 アートアクアリウム展〜金沢・金魚の密〜』開催期間:2016年9月16日(金)から10月14日(金)開催時間:日曜日〜木曜日 10:00〜18:00(最終入場 17:30)金曜日、土曜日 10:00〜20:00 (最終入場 19:30)会場:金沢21世紀美術館住所:石川県金沢市広坂1-2-1 市民ギャラリーA入場料:当日料金 大人 1,200円、子供(小学生以下) 600円、3 歳以下 無料※価格は全て税込み。問い合わせ先:TEL 076-269-8826
2016年06月04日箔の美を凝縮した扇子「金沢箔扇子」が、箔一より登場。2016年6月1日(水)より、全国の百貨店や和装雑貨店、箔一各直営店舗にて発売される。箔一は、金沢箔を身近に感じられる商品や建築、サービスを提供する石川・金沢のブランド。地域への思いや、品質へのこだわりなどをベースに、高い技術で美しいアイテムを生産している。「金沢箔扇子」は、箔の美しさを最大限に引き出した新しい扇子。“扇面”“扇骨”“組み立て”まで職人の手作りにこだわり、特に扇面の開発に1年を費やすなど、徹底的に本物を作り上げた。用いた技法は、古来の歌集や、短冊、屏風絵などに用いられた和紙の装飾や日本画の技法を応用したもの。昔ながらの技法を伝承しつつ、箔をモダンにアレンジした新しい挑戦は、箔の自然に割れる表情や、薄さ、柔らかさなどの特性を活かし、一点一点表情が異なる扇子を生み出した。金沢箔の種類としては、“本金箔”はもちろん、箔一オリジナルの“古代箔”や、“色彩箔”など。装飾品であった屏風絵や歌集の美しさを持ち歩き、使用することで、味わいを増すアイテムだ。【詳細】金沢箔扇子価格:12,500円+税アイテムラインナップ:・箔美月夜(本金箔)、森深、有明(本金箔)、古代箔 パール、古代箔 緑、おぼろ シルバー、おぼろ 青・ちらし美天の川、銀河・ちぎり美春風(本金箔)、秋風(本金箔)、刷毛目(本金箔)サイズ:W25×D220×H10mm販売店舗:全国の百貨店、和装雑貨店、箔一各直営店舗、オンラインショップ
2016年06月03日東急ハンズが、石川県金沢市の香林坊東急スクエアに「東急ハンズ金沢店(仮称)」をオープンする。なお、北陸エリアでは初の出店となり、開業日は2016年秋を予定。東急ハンズは、全国的に展開している総合専門小売業。「ここは、ヒント・マーケット。」をブランドスローガンに、「一人ひとりのライフスタイル実現」の手助けとして、ハウスウェア、ヘルス&ビューティ、ステーショナリーなど多様なジャンルを網羅する。店内では、商品の楽しさや便利さを伝えるスタッフの実演販売「ヒント・ショー」や、参加型の手づくりイベントなどを開催。東急ハンズならではの、驚きや発見のあるヒントを提供していく。【詳細】東急ハンズ金沢店(仮称)開業日:2016年秋住所:石川県金沢市香林坊2-1-1 香林坊東急スクエア内アクセス:北陸鉄道バス・西日本ジェイアールバス「香林坊」バス停下車より徒歩1分店舗面積:約1,800平方メートル※取り扱い商品カテゴリー、アイテム数は未定。
2016年04月21日ヴィヴィアンタム(VIVIENNE TAM)が石川県・金沢の伝統工芸である「加賀繍」とコラボレーションしたトップス「チャイナカラートップス」を、3月18日に全国のヴィヴィアンタムショップとオフィシャルサイトで発売する。「チャイナカラートップス」(3万4,000円)は、ヴィヴィアンタムと11年に立ち上がった石川県・金沢の工房「加賀繍IMAI」のコラボレーションによるもの。チャイナカラーのトップスの襟元に、ヴィヴィアンタムをイメージしたドラゴンやピオニーが、色鮮やかな絹糸や金糸で熟練の職人技によって丁寧に描き出された。
2016年03月14日アイ・オー・データ機器は5日、金沢の伝統工芸「金沢箔」とコラボレーションしたポータブルHDD「HDP-40TH1GL」(1GB)とUSBメモリ「U3-40TH8G」(8GB)を発表した。価格はオープンで、店頭予想価格(税別)は前者が12,800円、後者が5,000円。各1,000個限定で2月上旬から発売する。今回の限定モデルは、アイ・オー・データ機器が創業40周年を迎えたことを記念したもの。伝統的な金箔製造業として著名なカタニ産業(本社:石川県金沢市)とコラボレーションし、伝統工芸の「金沢箔」をひとつひとつ箔貼り職人の手で丁寧に仕上げた。世界に誇る伝統の技が織りなす、奥ゆかしくも繊細で上質な美しさが楽しめるとしている。ポータブルHDD「HDP-40TH1GL」の容量は1GBで、インタフェースはUSB 3.0に対応。本体サイズは約75×D112×14mm、重量は約320g。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.7~10.11となっている。USBメモリの「U3-40TH8G」もUSB 3.0に対応し、容量は8GBだ。USB AコネクタとmicroUSBコネクタの両方を備え、スライド方式で切り替えつつ、PCでもスマートフォン/タブレットでも使える。また、Android 4.0以降用のファイル管理アプリ「I-O Explorer」を無償で配布している。本体サイズは約W20×D67×H9mm、重量は約11g。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.7~10.11、およびAndroid 4.0~6.0.1(USBホスト機能を持つ端末のみ)。
2016年02月05日タイムマシンは11月1日に、石川県金沢市のTSUTAYA 金沢店で「ポタフェス2015 Limited in 金沢」を開催する。ポタフェス2015 Limited in 金沢では、最新のイヤホンやヘッドホン、カスタムインイヤモニターなど約50点の試聴機を展開。カスタムインイヤモニター用の耳型も採取できる。また、米1964 EARSのインイヤモニター「ADEL」を国内初公開。こちらも試聴可能となっている。主催者のタイムマシンは、ポータブルーディオショップ「e☆イヤホン」を運営している企業だ。
2015年10月30日蓮の花の形をした建物が印象的な「ArtScience Museum at Marina Bay Sands(アートサイエンス・ミュージアム)」は、国際巡回展示が観賞できるシンガポール初の博物館。期間限定で開催される興味深い展示は、常にチェックしておきたい。金曜日には、ファミリー向けのお得なサービスも。マリーナ・ベイを特徴づける個性的な建物マリーナ・ベイ・サンズの併設施設として2011年にオープンしたアートサイエンス・ミュージアム。「芸術科学」をテーマとする博物館としては、世界初と言われている。蓮の花の形が斬新なこの博物館は、建築家モシェ・サフディ氏の設計。マリーナ・ベイ・サンズの会長がこの形を「シンガポールの歓迎をする手」と称賛したように、そのユニークな建築物はシンガポールのアイコンの一つとなっている。10本の「指」の先には天窓が設けられ、壁面をランダムに照らす。この屋根からは、雨水が中央のアトリウムを通って35メートル下のプールに滴り落ちる仕組み。雨水は構内で再利用されており、環境に配慮した建築物としても有名。国際巡回展示を観賞できる場所このミュージアムはアート、デザイン、メディア、建築、テクノロジーをテーマとし、大小合わせて21ものギャラリーにて、最先端の展示を観賞することができる。常設展「ArtScience : A Journey Through Creativity」では、Curiosity(好奇心)、Inspiration(インスピレーション)、Expression(表現)の3つの展示スペースを通し、創造のプロセスへの旅を表現。アーティストの作品を生む原動力、どのようにスキルを身に付け、創り出し、それによって私たちの世界がどう変わるかを考える機会を与えられる。ここでは、常設展に加え、世界的に有名なコレクションの国際巡回展示を開催できるのが最大の特徴。過去には、「タイタニック:アーティファクト エキシビション」「ハリーポッター展」「ダリ:Mind of Genius」など、シンガポールで最も人気の高い展覧会が催されてきた。毎週家族にお得なイベントも毎週金曜日は、子供が無料になる「ファミリーフライデー」を開催。大人のチケット1枚購入につき、12歳未満の子供が4名まで無料で入場できる。また、毎月一回、木曜日には、通常営業の後に「ArtScienceレイト」を開催。通常展示が終わる19時から22時まで、この夜限りの最先端パフォーマンスを目撃しよう。バーもオープンし、アートに浸る大人の夜を過ごすことができる。・詳しいスケジュールと内容はこちらArtScience Museum(アートサイエンス・ミュージアム)・住所:6 Bayfront Ave, Singapore 018974・営業時間:10:00-19:00(最終入館は18:00)・電話:+65 6688 8888・入場料金:展示内容により異なる詳しくはこちら・アクセス方法:マリーナ・ベイ・サンズのベイサイド。ショッピングモールの目の前。MRTベイフロント駅より徒歩10分。©All Photos to Singapore Tourism Board
2015年09月27日白亜の壁が眩しいビクトリア様式の建造物が目を引く美術館「The Arts House(アート・ハウス)」は、シンガポールのアートシーンを語るのに欠かせない場所。国内最古の政府機関が入っていたこの建物は、2003年に美術館として生まれ変わった。併設のレストランやカフェもユニークなので合わせてチェックしよう。役割を変えながら歴史を刻むアート・ハウス1826年にスコットランドの商人ジョン・マックスウェルの個人邸宅であったアート・ハウス。現在でも白く美しく輝くコロニアル調の建物は、後に巨大ホーカーセンター「ラオ・パ・サ」の建築に携わったGeorge Coleman(ジョージ・コールマン)によってデザインされたもの。その後Court House(裁判所)として、1954年から1999年までは国会議事堂として利用され、2003年に現在のアート・ハウスに姿を変えた。邸宅であった時代の名残を思わせるインテリアや、議場の跡地を利用したコンサートホールは、アート・ハウスの歴史的意味を感じさせる。シンガポールのアートシーンを牽引するアートイベントの数々アート・ハウスでは、常設展示に加え、ショートフィルムの上映や、演奏会、ワークショップなど、芸術的なイベントが随時行われている。建物内の部屋やスペースは、アート団体や企業などのイベント向けに有償で貸し出され、更にはウェディングパーティーの会場として利用されることも。シンガポールの国の歴史や建築様式の変遷を学べると同時に、芸術を発信するクリエイティブな場所として国民に重宝されている。※最新のイベント情報はこちら。併設のカフェでアートを感じるアート・ハウスには、5つの個性的な飲食店が併設。本屋とカフェが融合した「earshot café(イヤーショット・カフェ)」は、ゆっくりとコーヒーを飲みながらアートに浸れる絶好の空間。ランチセットのハンバーガーが人気。本格ベトナム料理が楽しめる「Viet Lang」や、生バンドが楽しめるバー「barber shop by timbre」など、魅力的な飲食店ばかり。アート・ハウスは観光スポットで有名な「ラッフルズ卿上陸地点」のすぐ近く。観光の合間にふらっと訪れて、歴史的建築と最先端アートにゆっくりと触れてみてはいかがだろうか。©All photos to Singapore Tourism BoardThe Arts House・住所:1 Old Parliament Lane, Singapore 179429・営業時間:10:00-22:00※BOX OFFICE(チケット売り場)は10:00-20:00。日曜休み。チケット購入が必要なイベント開始の1時間前にオープンする。オンライン購入はこちら・電話:(+65) 6332 6900 / (+65) 6332 6919(BOX OFFICE)・入場料金:チケット購入が必要なイベント以外は無料・アクセス方法:MRT City Hall(シティ・ホール)駅から徒歩5分。
2015年09月17日金沢動物園映像祭「ひかるどうぶつえん」実行委員会は、夜の動物園でメディアアートを展示する催し「ひかるどうぶつえん 2015」を開催する。会期は8月29日・30日、開催時間は日没前後(18:45ごろ)~20:15まで(入園は19:30まで/雨天の実施有無は動物園へ要問い合わせ)。会場は横浜市立金沢動物園園内。入園料のみで観覧可能で、大人500円、中人・高校生300円、小・中学生300円、小学生未満無料(毎週土曜日は高校生以下無料)。「ひかるどうぶつえん」は、今回で2回目の開催となる、夏の夜の金沢動物園を舞台としたアートイベント。総勢18名の若手作家による、動物園という場とコラボレーションしたメディアアートが展示される。例えば、実際の動物展示場を活用した作品や、触れて楽しむことのできるメディアアートなどが展示されるほか、このイベントのための特別パフォーマンスの上演、アニメーション作品の野外上映がいたるところで行われるなど、様々な形態による作品が2日間にわたって展開される。なお、出展作家は莇貴彦、阿部舜、池亜佐美、井上亜美、上平晃代、大柿鈴子、川口恵里、木村優作、黑田菜月、佐藤美代、中田彩郁、仲本拡史、平野彩花、平本瑞季、円香、村本咲、吉開菜央ほか、となっている(五十音順、敬称略)。
2015年08月17日今年、10周年を迎えた金沢21世紀美術館が、「ザ・コンテンポラリー 1 われらの時代:ポスト工業化社会の美術」を8月30日まで開催。同展は、金沢21世紀美術館の開館から10年を迎えたことを機に企画された、“美術の今”を問い直す展覧会シリーズ「ザ・コンテンポラリー」の一環となるものだ。3つの展覧会のうち第1弾となる同展では、現代の日本にフォーカス。工業を中心とする社会からサービス業や情報産業へ軸足を移し、少子高齢化や孤独死の増加といった社会問題から関係性を創ろうとする試みが強まる一方、SNSなどの個人メディアが発達と進化を遂げている現在の日本の姿を“ポスト工業化社会”という言葉で表現し、こうした時代に生きる10人の作家たちの作品を紹介する。参加する作家は、テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会に強い関心を持ち、社会問題を軽快なポップミュージックで表現するスタイルで新しい人間像を提示するスプツニ子!を始め、個体がたえまなく流動的に変化していく様を立体作品で表現する金氏徹平、大久保あり、宇川直宏、小金沢健人、泉太郎、三瀬夏之介、束芋、八木良太など。日本を始めとした世界21カ国が共同運用する史上最大規模の高性能電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」を用いたアート作品も登場する。【イベント情報】「ザ・コンテンポラリー 1 われらの時代:ポスト工業化社会の美術」会場:金沢21世紀美術館住所:石川県金沢市広坂1-2-1会期:4月25日~8月30日時間:10:00~18:00(金曜、土曜は20:00まで)料金:一般 1,000円、大学生 800円。小中高生 400円、65歳以上800円休館日:月曜日(8月17日は開館)
2015年08月06日© Bangkok Art and Culture Centre気軽にタイのアートシーン最先端に触れるなら「バンコク・アート&カルチャー・センター(BACC)」へ。ここは2008年、13年の構想を経てオープンしたアートスポット。真っ白な外観と、らせん状の内部がニューヨークのグッゲンハイム美術館を思わせる特長的な建物。館内にはタイのコンテンポラリーアートがインタラクティブな形で展示されている。ギャラリースペースに加えてショップ、ライブラリー、カフェも併設。美術企画展のほか、音楽や詩、演劇パフォーマンス、映画や文学に関するセミナー、キッズ向けワークショップも行われ、タイのアート好きが集まる。© Bangkok Art and Culture Centre館内は2つのエリアに分かれていて、企画展が開催されるメインギャラリーは上層階の7階、8階、9階に位置。1階には250席のイベントホールと、一休みにぴったりなおしゃれなカフェ「Gallery Drip Coffee」。広くはないが、バリスタが一杯ずつ丁寧にいれてくれ、美術鑑賞の合間はもちろん、近隣でショッピングに訪れた観光客の涼み処としても人気。2階に市民ギャラリーとショップ、3階にもまたショップがあり、4階、5階にはスタジオやミーティングルーム等がある。複数あるショップにはタイをモチーフにしたものや若手作家が手掛けたグッズもあるので、ユニークなお土産が見つかるかも!© TRIPPING!エスカレーターでメインギャラリーまで上ると、象徴的ならせん状のギャラリーと吹き抜けが眼下に広がり、定番のフォトスポットでパシャリ。ぶらり訪れてみるのも良いが、展示の内容は幅広いので、情報を事前にチェックしておくのも良い。さらに地下のアートライブラリーでは、アート関連本や企画展のプログラムを閲覧することが可能。ファミリーには嬉しいキッズコーナーもある。© TRIPPING!マーブンクローン・センター(MBK)、サイアム・ディスカバリー・センター、サイアムスクエアのある交差点の一角にあり、BTSナショナルスタジアム駅直結、サイアム駅CENからも徒歩約5分とアクセスも便利。入館無料なので、ちょっと時間が空いたら気軽に立ち寄ってみて。© Bangkok Art and Culture Centreバンコク・アート&カルチャー・センター(Bangkok Art and Culture Centre (BACC))・住所:939 Rama1 Road, Wangmai, Pathumwan, Bangkok 10330・利用時間:10:00~21:00(月休)・利用料金:無料
2015年07月30日北陸新幹線の開通により、グッと行きやすくなった金沢。夏の旅行先として候補に挙げている人も多いのでは? そこで今回は子連れで金沢に行く時のポイントをまとめてみました。子どもに優しい北陸新幹線東京ー金沢間・最速2時間28分の北陸新幹線。奇数車両ごとにベビーベッド付きの洋式トイレがあったり、授乳や子どもがぐずった時などに使える多目的室(7号車)があったりと、かなり便利。また、座席がゆったりしているので、子どもを膝に乗せても楽に座れます。お薦めはベビーカーをたたんで置ける各車両の一番前と一番後ろの座席です。金沢といえば兼六園金沢の定番スポット兼六園は砂利道が多く、ベビーカーでの移動が大変なので、抱っこひもを持っていくか、歩けるお子さんであれば徒歩で回るのがお薦め。疲れたら美味しいお茶とお菓子がいただける時雨亭で一休み。茶室から見える庭園の景色も美しく、親子でゆっくりとした時を楽しめます。子どもも遊べる金沢21世紀美術館金沢21世紀美術館のお薦めは、子どもが見て触って楽しめるアート作品がある無料の交流ゾーン。3色のガラスの中を走り回れるオブジェや、下の階にいる人が水の中にいるように見えるプールなど、楽しい仕掛けがいっぱい。休日には子ども向けの工作イベントなども開催されています。レンタルベビーカーのデザインもアーティスティックで可愛いです。おみやげを買うならここ!金沢のみやげ物店は食器などを扱っている小さなお店が多く、子連れで入りにくいのが難点。そんな時は有名店のおみやげをまとめて買うことができる駅ビル「 あんと 」がお薦め。ここには無料の遊び場「金沢駅こどもらんど」があるので、パパに子どもを遊ばせてもらって、その間にじっくり買い物を楽しむというやり方も。また、お昼時に大混雑する近江町市場には、託児室「近江町いちば館ちびっこ広場」があります。一足伸ばして能登半島へもし時間があるようであれば、能登半島ドライブもお薦め。車で波打ち際を走ることができる「千里浜ドライブウェイ」や、かわいいヤギと触れ合える「別所岳サービスエリア」、洞窟(どうくつ)風呂や釣りが楽しめる旅館「百楽荘」、絵本のような景色が楽しめる「禄剛埼灯台」など、子どもに嬉しいスポットが満載です。実際に行ってみると意外に子連れに優しい能登・金沢。夏の思い出作りにぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
2015年06月18日京都府・左京区の京都精華大学ギャラリーフロールは、金沢21世紀美術館のキュレーターとして数々の展覧会を手がけた吉岡恵美子の企画による「知らない都市―INSIDE OUT」を開催する。会期は7月4日~8月2日。開場時間は11:00~18:00(8月1日と2日は10:00~16:00)。入場無料。同展は、展覧会タイトルにもある「inside out(「裏返しに、くまなく」を意味する副詞)」をキーワードとし、5組の作家たちの作品を通して、私たちの記憶や意識、他者との繋がり、場との関係性について再考を試みるもの。都市における空間・想像・リアリティの新たな可能性について、アート、生活工芸、建築、身体表現など、多様な文脈と表現手段で発信を続ける作家の作品やプロジェクトを紹介する。参加作家は伊藤 存、contact Gonzo、志賀理江子、dot architects、中村裕太の5組となっている。また、同展は、金沢21世紀美術館のキュレーターとして数々の展覧会を手がけた芸術学部教員の吉岡恵美子の企画によって開催される。吉岡氏の担当科目「現代アートプロジェクト演習4」では、現代アートのキュレーション(展覧会を企画し、実施すること)を実践的に学んでおり、2014年度後期は授業成果として、学生の企画による展覧会「知らない都市 distant neighborhood」を市内2ヵ所のギャラリーで開催した。その第2章として構想された同展では、本学卒業生2名がメンバーとして在籍する3組の作家を新たに加え、本学ギャラリーフロールの展示スペースにおいて領域横断的な展示とライブなプログラムでの新展開を図るという。なお、5組の作家全員が本展にあわせた新作を発表予定。学生たちは関連プログラムの運営に携わっており、展覧会をつくる過程を現場で学ぶということだ。また、関連プログラムとして、オープニング・イベントが開催される。内容は、出品作家によるギャラリートークやcontact Gonzoによるパフォーマンス、レセプションなど。開催日時は7月4日16:00~。そのほか、出品作家であるdot architectsによるトーク(7月19日10:00~12:30)、中村裕太による「タイルホコラツーリズム―信仰を観光する」町歩きツアー(7月19日10:00~12:30)が開催される。申込方法などの詳細はギャラリーフロールWebページにて。
2015年06月17日楽天は6月2日、金沢市の地域経済のさらなる活性化のため、インターネットを活用した連携協力に係る協定を締結したと発表した。この協定では、楽天と金沢市が連携して、インターネットを活用した金沢市内の事業者の販路拡大や地場産品の販売促進など、楽天が提供するさまざまなサービスによる連携協力を行う。金沢市の地元企業、事業主を支援し、地域経済の活性化、地元産業の振興、さらには地域社会の発展に寄与することを目的としている。金沢市は北陸新幹線が開通した後、北陸地域の観光やビジネスの中核拠点として注目が高まっており、同地域における経済のさらなる発展を目指して、2015年3月に金沢支社を開設した楽天と官民一体となって取り組みを推進していく。協定により、女性支援、起業家育成、商店街活性化などに関する各種ECセミナーの開催、金沢かがやきブランド認定商品などの紹介や販売の検討、市内の宿泊施設や旅行者の同行についてのセミナー開催などが予定されている。
2015年06月04日六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの饗宴「六本木アートナイト2015」が、4月25日(土)10時~26日(日)18時まで開催中だ。2013 年、2014 年に続きアーティスティックディレクターを務める日比野克彦氏、新設されたメディアアートディレクターを務める株式会社ライゾマティクス代表取締役の齋藤精一氏が担い、『ハルはアケボノ ひかルつながルさんかすル』をテーマに展開。メインプログラムには、齋藤氏主導でLEDを実装した光る大型トラックによる《アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号》を実施するほか、参加者が加わってはじめて成立するアートとして、スマホを活用した参加・体験型プログラムも盛り込まれる。本イベントのアーティスティックディレクターの日比野氏によるワークショップは、26日(日)朝から昼にかけてテレビ朝日umuで実施される。日比野克彦と一緒に朝食をとり、語らいながら、集った各々が、昨晩見た夢を思い出す。子どもから大人までどんな方でも参加できる。参加料は、500円。最後には、みんなの絵を写真に撮ってひとつの映像につなぎあわせる。どんなアートができあがるのか楽しみだ。また今回、初の試みとして作品ガイドツアー「六本木アートナイトをもっと楽しむツアー」が開催されることとなった。ただし一般的なガイドツアーとは異なり、ACOPという独自のアート鑑賞法を踏まえ、平野智紀によって事前トレーニングを積んだボランティアガイドが案内するというユニークな内容。そこに集まった参加者との対話を通して、展示作品や六本木の街の魅力が紐解かれる。それは偶然か必然か、これもまたサイトスペシフィックなひとつのアートの形かも?アート作品のみならず、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスに至る、さまざまなクリエイティビティとアートが広がる一夜限りのアートナイト。街中で展開される非日常との出合いを、あなたは今年どんな風に体験する?(text:Miwa Ogata)
2015年04月26日六本木アートナイト実行委員会は4月25日~26日、「六本木アートナイト2015」を東京都・六本木周辺で開催する。「六本木アートナイト」は、"生活の中でアートを楽しむ"という新しいライフスタイルの提案と、東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的とした一夜限りのアートイベントで、2009年から実施している。6回目となる今回は、「ハルはアケボノ ひかルつながルさんかすル」をテーマに、メディアアートに焦点を当てた内容で展開する。メインプログラムでは、アートプロジェクト「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」を展開。メディアアートディレクターの齋藤精一氏主導で、LEDの実装を施した大型トラック「ハル号」「アケボノ号」が登場し、参加者とのコミュニケーションを創出するとともにパフォーマンスを繰り広げる。「ハル号」は、人格を持った働く車という設定で、常に東京・六本木に関するデータを収集する。「提灯アレイ・ディスプレイ」を搭載し、収集したデータをビジュライズするという。"フレンドリーな性格"で、気軽に写真撮影にも応じるとのこと。「アケボノ号」は巨大なミラーボールを搭載したアートトラック。六本木ヒルズアリーナを基地とするが、国立新美術館や東京ミッドタウンにも出没する。また、同イベントでは毎年、六本木の街なかの店舗やストリート、公園などに作品を展示している。今年は、第15回文化庁メディア芸術祭アート部門にて新人賞を受賞したドローイングマシン「SENSELESS DRAWING BOT」や、多数の巨大な花がゆっくりと稼働する機械彫刻作品「Bloom」が登場する。街なかで行うパフォーマンスとしては、アートトラックと10組のダンスアーティストによる「ダンス・トラック・プロジェクト」や、完全無音のダンスを披露する「サイレントダンスプログラム」、スイッチを押すと"何か"が起こる「六本木アートナイトスイッチ」、移動型ステージショー「ズンマチャンゴのかけら箱」を予定している。そのほかにも、アートな夜の楽しみ方を提案する「ハルはアケボノカフェ」や、テクノロジー・アートのカンファレンス「六本木ダークナイト」、ストローやゼムクリップ、写真を使ったワークショップのほか、外部企業や施設による同時開催プログラムも実施する。開催日時は4月25日10時~4月26日18時で、メインとなるインスタレーションやイベントが集積する時間帯は4月25日の18時22分(日没)~4月26日の4時56分(日の出)となる。なお、各イベントの開催時間は内容によって異なる。開催場所は、六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペースとなる。
2015年04月22日MathWorksは4月15日、金沢工業大学がMATLABおよびSimulinkのキャンパスライセンスを導入したと発表した。これにより、同大学全ての学生と教職員が研究室や授業などで学校のコンピューターや学生が所有するコンピューターからMATLAB/Simulinkを含む50製品を使用することができるようになる。今回のライセンス導入によってデータ解析、信号・画像処理・通信、制御系設計・物理モデリング、自動コード生成ツールなどのMathWorks製品が学生の個人用PCから利用可能となったことで、全学の共通基盤として活用することが可能となった。金沢工業大学は「先端の研究分野や産業界に幅広く支持されているMathWorks 製品の活用により、学生が産業界で活躍できるエンジニアとなるためのキャリア形成に有益となることを期待しています」とコメントしている。
2015年04月15日東日本旅客鉄道(JR東)はこのほど、北陸新幹線・長野駅-金沢駅間開業を記念した特設サイト「眺め -北陸新幹線-」で、北陸新幹線の運転台からの車窓動画を正式公開した。動画の公開区間は、高崎から終点金沢までの各区間。区間によっては駅弁や観光名所も紹介しており、高崎~安中榛名ではだるま弁当、軽井沢~佐久平では峠の釜飯、長野~飯山では信州善光寺 門前弁当、飯山~上越妙高では飯山線観光列車「おいこっと」、新高岡~金沢では兼六園やひがし茶屋街、金沢21世紀美術館などが紹介されている。
2015年04月01日石川県金沢市で毎年開催される、メディアアートとクリエイターのための祭典「eAT KANAZAWA」(以下、eAT)は、IT黎明期の1997年から金沢市が主催し、行政が主体となってクリエイティブの情報発信を行うユニークな長寿イベントだ。本稿では、その模様に密着したレポートをお届けする。○「3Dプリンタ」をめぐるものづくりの今先日紹介したセッション「ジェネレーション ~ eATが発掘する新しい才能」に続き行われたのは、「クラフト~eATから生まれた工芸の可能性」。モデレーターにはクリエイターの宮田人司氏、パネリストには金沢で起業した「雪花」の上町達也氏(3Dデザイナー・シェフ)と柳井友一(3Dデザイナー・陶芸家)の若手2名、3Dプリンター業界の第一人者である原雄司氏(ケイズデザインラボ)、DMM .make AKIBAの創立者のひとりであるベンチャーキャピタリストの小笠原治氏(株式会社nomad)を迎えた。このセッションの共通キーワードは「3Dプリンタ」だ。上町氏はもともとニコンのミラーレス一眼レフシリーズのデザインを、柳井氏はJVCケンウッドでヘッドホンのデザインを担当してきたキャリアを持つ、いわば「プロのインダストリアルリアルデザイナー」たち。そんな彼らが、華々しいキャリアを離れてまで実現したかったものは「食と工芸」だと語る。「食器はまだまだデザインできる領域が大きい」と語る柳井氏の作品は、国際陶磁器コンペティションでここ数年入賞を続けるなどすでに一定の評価を得ている。陶芸の意匠としての素晴らしさを持ちながら、工業的なアプローチも忘れない氏の作品は、その形状からは想像しにくいがスタッカブル(積み重ねられる)であることを実現している。いわゆる手焼きの一点ものではなく、料亭などでも「しまう」所作を考えて設計されている。これを実現しているのが3Dプリンタの存在だ。CADで図面を起こし、形状を作り上げていきながら、3Dプリンタでサンプルを作って実際にテストする。そうやって何度も試行錯誤を繰り返したうえで、サンプルから実際に陶器にするための「型」を起こす。焼き物は火入れを行うと実際には10~20%縮んでしまうため、その収差を考えて設計するといったノウハウも氏ならではだが、出来上がった作品はどれも緻密に計算されているものの、そのデザインは手作りの温かみのあるものだ。彼のパートナーである上町氏のアプローチも非常にユニークだ。氏も3Dデザイナーでありながら、食へのこだわりから金沢でハヤシライス専門店を営むシェフでもある。柳井氏の作品のひとつである「スノーヒル」もそんな中から生まれたアプローチ。皿に丘状の傾斜を設けることで、皿に残りやすい汁や米といったものを「最後の1粒まで」すくえるように工夫した。プロトタイピングに3Dプリンタが頻繁に用いられるだけでなく、時には最終的なプロダクションにもそのまま3Dプリンタを使い、コーティングに漆や金箔などの金沢ならではの工芸を組み合わせることによって、新しい価値を模索している。こういった多角的な視点を持つ氏のデザイン能力は内外の評価が高く、名古屋のデザイナーTOSHI氏の正48面体アート作品「protcol(プロトコル)」やJUDY AND MARYのギタリスト・TAKUYA氏のギターを3Dプリントでリモデルするなど数多くのオファーがあるという。また最新のプロジェクトでは、アマダナやJINS!のデザインを手がけることで知られる鄭秀和氏のデザイン補佐を行っており、東南アジア向けのスマートフォンデザインや、すみだ水族館のペンギンプールのリニューアルを担当するなど、まさに今が旬のデザイナーだ。そして、この2人をバックで支えているのが小笠原氏とDMM社。同社は石川県内に国内最大級の3Dプリンタ工場を持っており、雪花の作品もここを経由して作られるものも多い。「DMMの3Dプリント事業参入で相場も非常に下がった」と非常に喜ぶ雪花のふたりだが、一方で小笠原氏も「実験的なパーツ発注ではなく、食器という実用的なプロダクトの発注がこんな高いレベルで来てくれるのは非常に嬉しい」とのこと。彼らとのやりとりはお互いに良い方向に作用しているようで、1カ月半足らずでプロトタイピングからプロダクトアウトまで仕上げてほしいとのクライアントの要望に応えられるのも、3Dプリントのおかげと話す。「単にうちのスタッフが徹夜して頑張っただけ」と小笠原氏は苦笑するが、小ロット生産を短期間で成し遂げられるのは3Dプリンタだからこそであり、雪花のふたりが氏の想定以上に速いペースで「3Dプリンタの実用性を急速に高めている」と評価している。○3Dプリントの潮流の行く先はさて、3Dプリントは、どこまで広がっていくのだろうか。原雄司氏はまず、素材よる進化を指摘した。従来はABSやPLAなどのいわゆるプラスチック系のフィラメント(材料)が主流だったが、カーボンやウッドチップなど新しい素材も急速に増えつつある。「銃器を作ることもそろそろ現実的になりますね」と原氏は冗談っぽく切り出すが、鉄や鋳物といった金属タイプのフィラメントも出てきている。次々に登場する新素材だが、これらの背景には「失われた技術を補完する」側面も強いという。具体的なジャンルとして、氏は古美術や建築物を挙げた。風化によって損傷が進み補修に手をつけられない物から、そもそも長い歴史の中で技術的継承が失われているものもあるとのこと。こういったものを3Dスキャナで丁寧にデジタルデータ化し、3Dプリンタで複製可能な環境を提供する。「文化遺産の複製、という点では周りからの反対も多いのですが」と氏は前置きしながらも、岡山県など積極的に複製へと着手している自治体もある。実は、近年文化財は盗難や観光客による破損行為などが深刻な問題となっており、これを解決する手段としての3Dプリンタが有力視されているそうだ。オリジナルは保管し、レプリカを展示することでリスクを回避できるほか、視覚障害者などが文化財に「直接触って」体験するなどの新しいサービスを提供することも可能になっている。こういったアプローチは日本に限った話ではない。毎年1月にラスベガスで行われるCES(コンシューマ・エレクトロニック・ショウ)でも数多くのアプローチが見られる。3Dプリンタによるプロトタイピングが安価に実現できるようになった現在、大企業よりも個人に近いベンチャー系のほうがフットワークも軽く、新しいイノベーションを次々に生み出している。そんな中で日本の企業も「元気なところが多い」と小笠原氏は指摘する。事実、氏の経営する企業のひとつであるCerevoも「Top Tech of CES 2015 award」のSports & Fitness部門を受賞したのを筆頭に、複数の日本企業がCES関連のアワードを受賞するなど「モノづくり大国ニッポン」の存在感は高まりを感じるものがあるという。原氏も「3Dプリンタのフィラメントにも砂糖を使った食品関連のプリントがでてきましたが、造形がドクロや昆虫などセンスのないものがほとんどです。こういった分野も日本の和菓子職人のセンスで十分に戦えるのではないかと思っています」と評するが、日本の「工芸」がモノづくりにかける影響の大きさは計り知れないことをあらためて知る機会となった。(氷川りそな)
2015年03月30日3月14日より、東京から日帰り金沢旅行がもっと気軽にできるようになる。その旅をアシストしてくれるのが北陸新幹線だ。東京から金沢までは最短2時間28分。北陸というと"海の幸"というイメージがあるだろうが、もちろんそれだけではない。そこで今回、「金沢に行くんだけど、何があるんだろう」という人にもすぐに参考にしてもらえる、石川・金沢観光レポートをまとめてみた。石川県金沢市民の台所「近江町市場」で地元民が通う絶品グルメとは?石川県金沢市を代表する観光スポット「近江町市場」。170もの店が軒を連ねる市場は「金沢市民の台所」としても知られており、地元民はそれぞれ、行きつけの店をもっているそうだ。舌の肥えた金沢人イチオシのグルメはなんなのか、調査してみることにした。北陸新幹線の各駅で手に入れたい駅弁を吟味したらこの5つになった!今も昔も変わらない鉄道の楽しみといえば、やっぱり駅弁。北陸新幹線の停車駅にも、見逃してはもったいないほどバラエティー豊かな駅弁が豊富にそろっている。開業に先駆けて期間限定の駅弁もすでに発売されているが、今回は北陸新幹線に乗るなら必食の駅弁を紹介しよう。旬を狙い撃ち! 北陸新幹線に乗って北陸グルメ巡りをしよう!!北陸新幹線のニュースを見ながら、「ちょっと北陸に行ってみようかな」と考えている人もいるのでは? そこでぜひ堪能してもらいたいのが北陸グルメである。日本海の中央部に位置する北陸は、独特の地形の恩恵もあって食材の宝庫となっている。北陸新幹線に乗って温泉へ! 日帰りも楽しめる極上の湯めぐり旅をしよう3月14日の北陸新幹線開業によって、首都圏から長野はもとより、富山や金沢にもアクセスしやすくなる。そんな北陸新幹線の沿線には魅力的なスポットがいろいろあるが、中でも外せないのが温泉だ。石川県金沢は全国有数のカレー激戦区!地元民が愛するカレー3選金沢市は全国屈指のカレールー消費市。市内には「金沢カレー」から本格インドカレー店まで個性豊かなお店が点在し、地元の素材をふんだんに使った金沢人好みのカレーが提供されている。そんな中でも、カレー好きな金沢人に熱く支持されているカレーを紹介しよう。石川県金沢市の老舗洋食屋には、一風変わったカツ丼たちが存在する!?加賀藩の城下町として栄えた金沢は、魚介や和菓子以外にも、実はおいしい洋食屋も多いことはあまり知られてないかもしれない。しかも老舗洋食屋には、金沢の文化や風土を反映した一風変わったカツ丼が存在するという。金沢の洋食屋のカツ丼とは一体どんなものなのか探ってみた。口コミで評判の石川県「能登丼」、料理長たちに聞いたら本当に凄かった!日本海に突き出た能登半島、その更に先端部分の奥能登地区(石川県珠洲(すず)市、輪島市、能登町、穴水町)。この風光明媚(ふうこうめいび)な観光地で、突如として大量のオリジナル丼メニューが増殖中だという。その名も「能登丼」。さて、その正体は一体いかなるものか?まるでお好み焼き! 石川では卵かけご飯がとんでもない姿になっている南部に位置する白山市鶴来の新グルメ「つるぎTKGY(ティーケージーワイ)」が話題だ。「TKGY」とは一体何のことかと思いきや、「たまごかけごはんやき」の略。みんなが大好きな卵かけご飯を焼いて作る一品だそう。想像するだけでおいしそうなこの味を紹介していこう。癒やし系の店主は子豚ちゃん! それが石川の豚肉料理居酒屋ってホント?看板猫や看板犬がいる店は数あれど、看板ブタがいる店はそうない。しかも、そのブタが店長を務めているとしたらちょっと驚きではないだろうか? しかしコレが実際に存在するのだ。それがもう、とびきり人懐っこくてキュートなミニブタ!! これは話題にならないわけがないだろう。石川県で作る「頭脳粉」の「頭脳パン」で本当に頭が良くなるの?皆さんは、頭がよくなると言われているパン「頭脳パン」をご存じだろうか。これは石川県金沢市にある製粉会社・金沢製粉製造の「頭脳粉(ずのうこ)」を原料としたパンで、県内のパン屋さんやスーパーでは定番商品だ。一体どんなパンなのか、気になる頭脳パンについて探ってみた。兵庫発祥・イトメンの「チャンポンめん」、なぜ石川で愛されている?石川県の家庭に必ずと言っていいほど常備してある即席麺がある。それは、兵庫県にある麺類製造会社 イトメンの「チャンポンめん」だ。現在、名古屋・北陸以西を中心に販売されているが、なぜか石川県で高い人気を誇っているんだとか。その謎に迫ってみた。お好み焼きや恐竜も!石川県など北陸のハンバーガーが個性的すぎるっ!!町おこしの一環として、近年各地で続々と登場しているのがご当地バーガーだ。北陸エリアでも、地元の素材をぞんぶんに生かした個性派バーガーが誕生している。今回そんなご当地バーガーの中でも、とりわけユニークな品々を紹介しよう。石川ではなぜ、オムライスが焼肉や寿司屋でも提供されているの?石川県宝達志水町(ほうだつしみずちょう)では、2011年から「オムライスの郷プロジェクト」が始動した。能登半島の付け根の小さな町で、なぜオムライスなのか?その理由は、今から約80年前の大阪での出来事、そして、地元の方たちのオムライスに対する熱い思いにあるという。一度入ったら二度と出られない!? 金沢の「忍者寺」ってどんな寺?石川県金沢市には、一度入ったら二度と出られないお寺があるという。その名前は「忍者寺(妙立寺/みょうりゅうじ)」。なんと忍者もビックリの複雑な構造とカラクリ満載の楽しいお寺らしい。しかし、加賀百万石の歴史漂う城下町・金沢になぜ忍者寺なるものがあるのだろうか?宇宙人も出現? UFOの街・石川県羽咋市の夢とロマンとグルメスポット日本海に突き出した能登半島の入り口にある石川県羽咋(はくい)市。ここは、古くから「UFOのまち」と呼ばれる興味深いエリアだ。「UFOなんか信じない」という人もいるかもしれない。しかし、羽咋市に来たらきっと、夢とロマン広がる宇宙の世界に引き込まれてしまうはずだ。金沢で聖地巡礼! アニメ「花咲くいろは」で沸く湯涌温泉をめぐる石川県金沢市の郊外にある「湯涌(ゆわく)温泉」。今この山あいの静かな温泉街に多くの人が詰めかけている。その理由は、アニメ「花咲くいろは」の舞台のモデルになっているからだ。今回は「花咲くいろは」に登場する景色とともに、湯涌温泉の魅力を紹介しよう。閲覧注意! 石川県の「ハニベ岩窟院」で体験できる地獄と仏の世界って?日本各地には、淡路島にある「秘宝館」を始めとした不思議スポットが存在する。石川県小松市にある「ハニベ巌窟院」も、ちょっと怖気づいてしまう不思議な世界が広がっているという。そう、外観からしてアナザーワールドなのだ。石川の七不思議? 住所に「イロハ」「甲乙丙」「子丑寅」と謎の地名が石川県の住所には「○市イ38-4」「○町甲898-3」など、他の地域ではあまり見られない「イロハ」の片仮名や「甲乙丙(こうおつへい)」などの漢字がついていることがある。なぜこのような不思議な表記がされるようになったのか。石川県の興味深い住所について調べてみた。アイス支出額全国1位の金沢、アイス好きの実態と驚きのアイスを調査!石川県金沢市は、アイスクリームの1世帯あたりの年間支出額が全国1位(総務省の家計調査)。冬は雪が積もり寒さ厳しい北陸の地で、なぜこんなにもアイスを購入しているのだろう。そして、一体どんなアイスを食べているのか。金沢人のアイス好きの実態と人気のアイスを調べてみた。
2015年03月14日JR北陸本線経由で運行された特急「はくたか」「北越」が13日に最終運行日を迎え、金沢駅にてラストラン・ありがとうイベントが開催された。特急「はくたか」はJR西日本・北越急行所有の681系・683系を使用し、おもに越後湯沢~金沢間で運行された。特急「北越」は金沢~新潟間を結び、全列車485系で運用される唯一の特急列車となっていた。ラストラン・ありがとうイベントは、特急「はくたか25号」「北越9号」の金沢駅発車と、特急「北越10号」「はくたか26号」の金沢駅到着に合わせて実施された。金沢駅18時54分発の特急「北越9号」のセレモニーでは、金沢駅長が「北越は昭和45年、大阪~新潟間を結ぶ特急列車として登場しました。昭和53年に金沢~新潟間の輸送を担う列車となり、今日まで運行されてきました」と同列車を説明。「風雪の厳しい日本海側を懸命に走り続けてきました。多くの皆様に最後の北越を見送っていただき、たいへんうれしく思います」と挨拶した。特急「はくたか」の最終列車となる越後湯沢発金沢行「はくたか26号」は0時すぎに金沢駅に到着。深夜にもかかわらず多くの鉄道ファンに迎えられ、「ありがとう!」「ご苦労様」などの声も聞かれた。「はくたか」の列車名は14日から、北陸新幹線東京~金沢間の列車へと受け継がれる。
2015年03月14日ただいま、金沢!株式会社ディーフィットが展開している和コスメブランド「まかないこすめ」。同ブランドは現在、東京・神楽坂を拠点にしているが、元々は金沢発祥のブランドである。今回、北陸新幹線・金沢駅開業に合わせて3月14日に金沢市に初の直営店舗をオープン。大人かわいい金沢美人になれる店同店舗のコンセプトは「大人かわいい金沢美人になれる店」である。伝統を守りながらも革新的である、金沢らしさを詰め込んだ独自の世界観が楽しい店舗に仕上がっている。石川県は日本海側に位置し、雨や雪が多い。「弁当忘れても傘忘れるな」という格言が根付くほどである。湿度の高い雪国であるため、美肌づくりに適した風土であると昔から言われている。金澤限定版絶妙レシピのハンドクリーム金沢伝統工芸、加賀手まり。金沢では娘が嫁ぐ際に、手縫いのまりを魔除けに持たせる習慣がある。同ブランドの大人気商品である「絶妙レシピのハンドクリーム」の金澤限定版は加賀手まりをイメージした幾何学模様のパッケージ。品のいい柔らかな香りは加賀百万石を想わせる。金箔製造の過程で灰汁に手を浸していた女性の肌が滑らかで美しかったことから生まれたハンドクリーム。自然成分を絶妙な割合で配合しており、石油系界面活性剤・合成酸化防止剤・合成防腐剤・合成着色料・合成香料等一切使用していない。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社ディーフィットプレスリリース(PR TIMES)・まかないこすめ
2015年03月12日4月25日から26日にかけて、六本木の街を舞台にしたアートフェスティバル「六本木アートナイト2015」が開催される。メインプロジェクト「アートトラックプロジェクト」は、ライゾマティクスの斎藤精一が手掛けたもの。このうち、“ハル号”は東京ミッドタウン・キャノピー・スクエアに常駐する。“もしも都市が生きていたら一体何を話すのか”というテーマを元に、東京の様々なデーターを集約し、そのリアルタイムな状況を提灯ディスプレイに表示。更に、来場者がスマートフォンで文字やパターンを入力すると、その情報がトラックに表示されるというインタラクティブな作品を完成させた。一方、巨大なミラーボールが搭載された“アケボノ号”は、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンを回遊。六本木ヒルズアリーナに設置された巨大ジャングルジムを基点に、ライトを使ったライブパフォーマンスやダンスを行う。その他にも「街なかインスタレーション」として、六本木の街なかにある店舗や公園、道路などに作品が設置される。菅野創、山口崇洋は文化庁メディア芸術祭アート部門で新人賞を受賞したドローイングマシーン「SENSELESS DRAWING BOT」を展示。一方、山岡潤一はコンピューターグラフィックによる幾何学形状の描画を物理的に再現した「Morphing Cube」を出展する。その他、非日常的な一夜を作ることを目標する「街なかパフォーマンス」も開催される。アートトラックの荷台スペースを特設ステージとした「ダンス・トラック・プロジェクト」や、公園で行われるサイレントダンス「サイレントダンスプログラム」、スイッチを押すことによって上演される3から30秒の演劇「ズンマチャンゴのかけら箱」などが実演される。更に「街なかミーティング」では参加者体験型のアートプログラムを展開。「第三回六本木夜楽会」ではアーティストや作家などが、街の飲食店で台本なしのトークセッションを繰り広げる。一方、日比野克彦が企画するワークショップ「昨日みた夢は何ですか?」では、日比野克彦と参加者が一緒に朝食をとりながら、昨晩見た夢を絵に描いていく。【イベント情報】六本木アートナイト会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21デザインサイト(DESIGN SIGHT)、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース日時:2015年4月25日10時から26日18時まで入場料:無料(一部を除く)
2015年03月11日六本木アートナイト実行委員会は、4月25日~26日に開催される「六本木アートナイト2015」のメインビジュアルと主要プログラムを決定したと発表した。六本木の街を舞台とした"ひと晩限り"のアートの祭典「六本木アートナイト 2015」。今回発表されたメインビジュアルと主要プログラムは、アーティスティックディレクター・日比野克彦氏、および今年から新設されたメディアアートディレクターを務めるライゾマティクス・齋藤精一氏と協議して決定したものだという。開催テーマ「ハルはアケボノひかルつながルさんかすル」を象徴するメインプログラムとして、LEDをで光る大型トラックによる「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」を齋藤氏主導で制作。各トラックは巨大なミラーボールと提灯アレイが搭載。さまざまなデータがビジュアライズされ、その周辺では音楽ライブや観客参加型のイベントが繰り広げられる。また、街なかの店舗や公園などに作品を点在させる「街なかインスタレーション」に関して、今年はメディアアートを取り入れた多様なインスタレーション作品を設置。ダムタイプ各所でパフォーマンスを行う「街なかパフォーマンス」も実施する。インスタレーションおよびパフォーマンスには、今回から設けられた公募枠「オープン・コール・プロジェクト」で採用したプログラムも含まれている。そのほか、各界の著名人と一般参加者が同じテーブルを囲む少人数クロストーク「第三回 六本木夜楽会」などの参加者が加わってはじめて成立するアートプログラム「街なかミーティング」に加え、各美術館(六本木ヒルズ、森ビル、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館)における企画展の夜間公開や関連トークイベントなど、非常に多数の催しが一挙に展開される予定だ。
2015年03月11日金沢大学は3月5日、アルギニンバソプレシン(AVP)という神経ペプチドを産生する神経細胞が体内時計の機能に重要な役割を果たし、概日リズムの周期や活動時間の長さを決定すると発表した。同成果は金沢大学医薬保健研究域医学系の三枝理博 准教授、同 櫻井武 教授と北海道大学、理化学研究所の研究グループによるもので、3月4日の米科学誌「Neuron」のオンライン版に掲載された。ヒトを含む哺乳動物のさまざまな身体機能は約24時間周期リズム(概日リズム)を刻んでおり、視床下部の一部である視交叉上核に存在する体内時計により制御されている。同研究グループは、視交叉上核を構成する約2万個の神経細胞の中から、最も多いとされる(約40%)AVPを生み出す神経細胞に目を付け、AVPだけで細胞時計を破壊した変異マウスを作成し、実験を行った。その結果、常に光を遮断した環境でマウスを飼育し、ケージ内を自発的に動き回る行動の概日リズムを解析すると、正常なマウスは24時間弱の周期を示すのに対し、変異マウスは周期が約1時間長くなっていた。1日の活動時間と休息時間を比べると、変異マウスは正常マウスに比べて活動時間が約5時間長くなった。また、明暗サイクルを8時間早めて時差を起こすと、変異マウスは正常マウスに比べ約5日早く新たな環境に対し行動リズムが順応し、体内時計の機能が弱まっていると考えられた。この変異マウスの視交叉上核を調べると、神経細胞間コミュニケーションに重要な遺伝子の中で、AVP産生神経細胞が激減していたほか、各AVP産生神経細胞が刻む概日リズムが弱く不安定で、周期が長くなっていた。これらの結果から、AVP産生神経細胞の細胞時計がきちんと機能することで、神経細胞間コミュニケーションに重要な分子が作られネットワーク機能が高まり概日リズムが安定し、適切な周期および活動時間帯で行動するように調節されることが確認された。これまでAVP産生神経細胞は体内時計のリズムに関与していないと考えられていたが、今回それを覆す結果が得られたことで、同細胞を新しくターゲットとした体内時計を調節する技術の開発につながる可能性が期待される。
2015年03月09日バルスが運営するインテリアショップ「Francfranc(フランフラン)」は3月14日、「Francfranc 金沢店」をオープンする。○北陸新幹線開業と同日の3月14日にオープン同店は、北陸新幹線開業と同日の3月14日に、石川県金沢駅直結のショッピングモール「金沢百番街」に開店する新店舗。約150坪の店内には、春の新作から定番品まで約5,000アイテムをラインアップする。住所は、石川県金沢市木ノ新保1-1 金沢百番街「Rinto」。営業時間は、10時~20時。またオープンを記念し、金沢をイメージしたゴールドカラーのオリジナルグラフィックデザインを施した、小皿5枚セットを限定店舗にて発売する。「金沢オープン記念限定ゴールド小皿5枚セット」は、金沢店、オンラインショップのみ3月14日の先行発売。価格は、3,500円(税別)。販売店舗は、金沢店、LOUNGE by Francfranc、GINZA Francfranc、UMEDA Francfranc、NAGOYA Francfranc、大丸心斎橋店、イオンモール高崎店、ルミネ大宮店、上野マルイ店、オンラインショップで、限定500個となる。
2015年02月20日石川県金沢市の各所で、食の祭典「フードピア金沢2015」が開催される。開催日は2月1日~3月15日(催しにより開催日は異なる)。○「食談」に俳優の篠井英介氏が登場!同イベントは、食材の豊富な冬に石川の食文化とそれを育てた風土を満喫してもらうため開催しているもの。30回目を迎える今回は、北陸新幹線金沢駅開業まで会期を延長して実施される。期間中は、著名人を囲んで石川ならではの冬の味覚を愉しみ、文化を語るひと時をすごせる「食談」を開催。金沢市十間町の浅田屋にゴルフプロデューサー・ゴルフキャスターの戸張捷氏が登場するほか、金沢市橋場町の金城樓に石川県観光大使で俳優の篠井英介氏が登場し「ふるさと石川の食の豊かさ」をテーマに食談を展開する。また、金沢芸妓の稽古場である検番を会場に、お座敷文化を気軽に体験してもらう「雪見のうたげ」を開催。2月7日は「にし茶屋街」、21日は「ひがし茶屋街」、28日は「主計町茶屋街」を会場に、各々18時30分~20時30分に実施する。さらに、金沢で創業100年以上の企業が集まる「金澤老舗百年會」の経営者などを講師に迎え、よもやま話を聞きながら食事ができる「金沢老舗よもやま話」も実施。「歌は心の栄養となる」、「北陸本線で復活した明治の金沢」、「鏡花と金沢の食」、「日本の手漉き和紙が世界に認められた日」など、さまざまなテーマで講師がトークを繰り広げる。開催期間中は、市内30店舗の各飲食店が期間限定の「スペシャルメニュー」を提供。金沢市中心部の4商店街による、まちなか散策企画「ふ~どいろいろ・まちなかめぐり」や、表千家同門会、裏千家淡交会による「おもてなし大茶会」などのイベントも行われるとのこと。
2015年02月01日JR西日本は13日、金沢駅で「北陸新幹線開業100日前イベント」を開催する。ひと足早く開業前の新幹線金沢駅に入る駅舎見学会のほか、音楽コンサートなどを予定している。イベント開催時間は9時30分から19時まで。新幹線金沢駅見学会は時間制で、11時・11時30分・12時・14時30分・15時・15時30分・16時の計7回実施。9時30分から金沢駅東口もてなしドーム地下広場にて整理券を配布する。各回の定員(700名)に達し次第、その回の整理券配布は終了。見学希望者は希望の見学時間の整理券を受け取り、見学時間の15分前に集合することとなっている。見学時間は1回約20分程度で、指定された範囲内の自由見学となる。その他、金沢・小松地区のJR西日本グループ社員による鉄道やクリスマスにちなんだ曲の合唱、地元ジャズシンガーのライブ、金沢駅高架下のショッピングモール「金沢百番街Rinto」の協力によるファッションイベントなどの催しが行われる。
2014年12月09日