「スターチャンネルEX」より配信が開始された「伝えたかった、アイラブユー」より、アンドロイド役を演じたジャン・レノほか、キャストと原作者によるインタビュー映像が到着した。本作は、フランスのナンバー1ベストセラー作家として知られるマルク・レヴィが自らショーランナーとして製作・出演したフレンチ・ラブコメディ。パリ、ブリュージュ、ベルリン、マドリードのヨーロッパの美しい4都市と、2005年と1989年、ふたつの時代を舞台に、人生のセカンド・チャンスをテーマにした物語が紡がれる。この度、到着したのは、アンドロイド役(ミシェル)を演じたジャン・レノやキャスト、原作者・製作総指揮でありジュリア(ミシェルの娘)の親友役を演じたマルク・レヴィのインタビュー映像。ジャン・レノが「人を笑わせるのは難しい。泣かせるよりね。人の心を打つ物語になるといいね」と本作に込めた想いを語ると、マルク・レヴィは、「ジャン・レノはミシェルそのものだ。俳優としても人間的にもぴったりだ」とジャンの演技に太鼓判を押す。ジュリア役を演じたアレクサンドラ・マリア・ララは「実の親子だという感覚を彼も私も持っていた」とジャンと非常に親しい関係性を築いたことを明かした。また、「多くの人が私たちの物語を愛するのは自分を重ねて見られるから」と本作が愛される理由を語っている。果たして父と娘の“最後の旅”の行方は…。美しいヨーロッパの映像が映し出され、ほろ苦くも心温まり楽しめるドラマとなっている。「伝えたかった、アイラブユー」<字幕版>は12月28日より毎週水曜2話ずつスターチャンネルEXにて配信開始、2023年2月7日(火)23時よりBS10スターチャンネルにて放送開始(全9話)。(text:cinemacafe.net)
2022年12月28日2023年8月より東京建物Brillia HALLにて上演されるミュージカル『スクールオブロック』の大人キャストが発表された。本作は、ジャック・ブラックが主演を務め、後にロック映画の金字塔と銘打たれた映画『スクールオブロック』のミュージカル版。2020年に日本人キャストでの日本初演が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大により全公演が中止に。このたび3年の時を経て日本人キャストで上演されることとなった。日本版の演出は劇作家・演出家の鴻上尚史が手がける。『スクールオブロック』Blu-ray 2,075円(税込)DVD 1,572円(税込)発売元 NBCユニバーサル・エンターテイメント主人公の熱血バンドマン、デューイ・フィン役には、西川貴教と柿澤勇人がWキャストで出演が決定。デューイが教師となる名門校の校長ロザリー・マリンズ役に濱田めぐみ。デューイの親友ネッド・シュニーブリー役に梶裕貴と太田基裕(Wキャスト)、ネッドの恋人パティ・ディ・マルコ役にはいだしょうこと宮澤佐江(Wキャスト)という豪華キャスト陣が集結した。なお、メインキャストとなる子供たちは、大規模なオーディションによって選ばれる。デューイ・フィン役:西川貴教(Wキャスト)撮影:HIRO KIMURAデューイ・フィン役:柿澤勇人(Wキャスト)撮影:HIRO KIMURA落ちこぼれ熱血バンドマンがひょんなことから子供たちと出会い、破天荒な教育を通して爽快かつ心に響くメッセージを伝えてくれる本作。東京公演は2023年8月から9月、池袋・東京建物 Brillia HALLにて上演、その後大阪公演を予定している。そのほか、詳細は来月1月発表される。<公演情報>ミュージカル『スクールオブロック』『スクールオブロック』ビジュアル■東京公演期間:2023年8月~9月会場:東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)※大阪公演あり音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー脚本:ジュリアン・フェロウズ歌詞:グレン・スレイター日本版演出・上演台本:鴻上尚史■キャスト西川貴教・柿澤勇人(Wキャスト)/濱田めぐみ梶 裕貴・太田基裕(Wキャスト)/はいだしょうこ※・宮澤佐江(Wキャスト)阿部 裕/神田恭兵/栗山絵美/多岐川装子/俵 和也/丹宗立峰/ダンドイ舞莉花/中西勝之/西野 誠/湊 陽奈/安福 毅(50音順)スウィング:AYAKA/森内翔大※はいだしょうこ:ロザリー・マリンズ役カバー関連リンクホリプロステージ公式公演ページ:公式HP:公式Twitter:公式Instagram:
2022年12月27日豪華キャスト共演『アムステルダム』より特別映像が解禁。キャスト、監督のインタビューとともに、撮影の舞台裏が切り取られている。本作は、『ザ・ファイター』『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』のデヴィッド・O・ラッセル監督が、豪華キャストで歴史を変えた陰謀の“裏側”を描く“ほぼ実話”の驚きのストーリー。この度、そんな本作の主人公となる親友3人組を演じるクリスチャン・ベイル、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントンがお互いの魅力を語る特別映像が解禁。解禁となった映像は、主人公3人の撮影現場の様子からスタート。まずクリスチャンが「『黙ってろ』と言おうか?」と自ら台詞を提案する様子が映し出されている。過去にも体重増減など驚異的な役作りで話題となるクリスチャンだが、本作でもその徹底したこだわりは健在。本作では戦争で怪我をした姿を再現するため、コルセットで身長を約5センチ縮めて演じている。ラッセル監督はそんなクリスチャンの徹底した役作りについて「クリスチャンの演技は魔法のようだ。声や立ち姿まで徹底して役になりきる」と絶賛。ジョンも「クリスチャンの変身は見事だ。普段の彼は姿を消してしまう」と、まるで魔法レベルで役になりきるクリスチャンの見事な演技に感銘を受けた様子だ。そしてそんなジョンもまた、話題作『TENET テネット』で主演を務めたいま大注目の俳優の一人。マーゴットはそんなジョンについて「ジョンとの撮影は本当に楽しい。彼は面白くて頭が切れて、他人に対してはとても優しいの。楽しかった」と、魅力を力説。さらにジョンが笑っているメイキング映像とともにラッセル監督も「彼が笑うと太陽が輝くようだね」とジョンの魅力を絶賛した。そしてクリスチャン、ジョンとともに親友3人組を演じるマーゴット。「色々大変で人を刺したこともある」と語るようなミステリアスな芸術家ヴァレリーを演じているが、ラッセル監督は「マーゴットが演じる役は、独立していて愛に生きる女性だ」とキャラクター像を説明。難しい役どころを見事に演じているマーゴットについてジョンは「マーゴットの役に対する取り組み方もすばらしい」と語り、「ベテラン俳優たちから学ぶ日々だ」と本作の豪華キャストたちの共演からたくさんのことを学んだと明かした。豪華アンサンブルキャストが個性的で魅力あふれるキャラクターを演じ、かつて見たことがないほどのスターによる演技合戦を楽しめる本作。ラッセル監督も「キャラクター作りは楽しかったよ。名優たちが演じてくれた」と自信をのぞかせており、映画ファンなら絶対に見逃せない作品であることが伝わる映像となっている。『アムステルダム』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アムステルダム 2022年10月28日より全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2022年10月28日2023年3月から4月にかけて東京・シアタークリエで上演されるミュージカル『RENT』の全キャストが発表された。『RENT』は、プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』をベースに舞台を20世紀末のニューヨーク、イースト・ヴィレッジに置き換え、当時の若者たちの生き様や世相を鮮烈に描いた作品。シアタークリエでは2008年にエリカ・シュミットによる演出で初演の幕を開け、2012年にはオリジナル版を手がけたマイケル・グライフによる新演出版を上演。以降も再演を重ねていたが、6回目の2020年11・12月公演は新型コロナウイルス感染症の影響により11月16日以降の公演が中止に。その悔しさを晴らすべく、このたび7回目の上演に向けて動き出すこととなった。今回アナウンスされたのは、マーク・コーエン役の花村想太、平間壮一、ロジャー・デイヴィス役の古屋敬多(Lead)、甲斐翔真、ミミ・マルケス役の遥海、八木アリサ、トム・コリンズ役の加藤潤一、SUNHEE、エンジェル・デュモット・シュナール役の百名ヒロキ、RIOSKE、モーリーン・ジョンソン役の佐竹莉奈、鈴木瑛美子、ジョアンヌ・ジェファーソン役の塚本直、ベンジャミン・“ベニー”・コフィン3世役の吉田広大、そしてチャンヘ、長谷川開、小熊綸、ロビンソン春輝、吉田華奈、Zineeの総勢20名。チケットの一般発売は12月17日10時を予定している。<公演情報>ミュージカル『RENT』2023年3月8日(水)~4月2日(日) 東京・シアタークリエミュージカル『RENT』ティザービジュアル脚本・作詞・音楽:ジョナサン・ラーソン演出:マイケル・グライフ日本版リステージ:アンディ・セニョール Jr.【出演者】マーク・コーエン:花村想太、平間壮一(Wキャスト)ロジャー・デイヴィス:古屋敬多(Lead)、甲斐翔真(Wキャスト)ミミ・マルケス:遥海、八木アリサ(Wキャスト)トム・コリンズ:加藤潤一、SUNHEE(Wキャスト)エンジェル・デュモット・シュナール:百名ヒロキ、RIOSKE(Wキャスト)モーリーン・ジョンソン:佐竹莉奈、鈴木瑛美子(Wキャスト)ジョアンヌ・ジェファーソン:塚本直ベンジャミン・“ベニー”・コフィン3世:吉田広大チャンヘ、長谷川開、小熊綸、ロビンソン春輝、吉田華奈、Zinee【チケット情報】(全席指定・税込)11,800円 / エンジェルシート:5,000円一般前売開始日:12月17日(土) 10:00お問い合わせ:東宝テレザーブTEL:03-3201-7777公式サイト:
2022年10月26日2023年3月に東京国際フォーラム ホールCにて上演されるミュージカル『ジキル&ハイド』の東京公演スケジュールとキャスト出演スケジュールが決定し、Wキャストで主演を務める石丸幹二と柿澤勇人の先行イメージビジュアルが公開された。2001年の初演より繰り返し再演を重ね、今回で8度目の上演となるミュージカル『ジキル&ハイド』。本公演では、初代の鹿賀丈史からタイトルロールを引き継ぎ、10年以上にわたって主演を務めてきた2代目の石丸幹二が有終の美を飾る。また、そのバトンを引き継ぐ3代目の柿澤勇人も出演するWキャスト体制で上演される。柿澤勇人 先行イメージビジュアル東京公演は、2023年3月11日(土) から3月28日(火) にわたって有楽町・東京国際フォーラム ホールCにて上演。その後、4月に愛知、山形、大阪公演が予定されている。チケットに関する詳細は後日発表される。<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』『ジキル&ハイド』ビジュアル【東京公演】期間:2023年3月11日(土)~3月28日(火)会場:東京国際フォーラム ホールC上演時間:約3時間(休憩あり)※4月ツアー公演あり(愛知、 山形、 大阪公演 ほか)■キャスト出演スケジュール【スタッフ】音楽:フランク・ワイルドホーン脚本・詞:レスリー・ブリカッス演出:山田和也上演台本・詞:高平哲郎【キャスト】ヘンリー・ジキル / エドワード・ハイド:石丸幹二 / 柿澤勇人(Wキャスト)ルーシー・ハリス:笹本玲奈 / 真彩希帆(Wキャスト)エマ・カルー:Dream Ami / 桜井玲香(Wキャスト)ジョン・アターソン:石井一孝 / 上川一哉(Wキャスト)サイモン・ストライド:畠中 洋執事プール:佐藤 誓ダンヴァース・カルー卿:栗原英雄宮川 浩 / 川口竜也 / 伊藤俊彦 / 松之木天辺 / 塩田朋子麻田キョウヤ / 岡 施孜 / 上條 駿 / 川島大典彩橋みゆ / 真記子 / 町屋美咲 / 松永トモカ / 三木麻衣子 / 玲実くれあ(五十音順)スウィング:川口大地 / 舩山智香子公式HP:公式Twitter:
2022年10月07日東京ディズニーリゾートから、「東京ディズニーリゾート・サーキュレーティングスマイル」の第2弾グッズが登場。キャストのコスチュームをリサイクルしたアウターとリュックサックが、2022年11月10日(木)より東京ディズニーランドの「ホームストア」と、東京ディズニーシーの「スチームボート・ミッキーズ」にて発売される。キャストのコスチュームをリサイクルした新作グッズ2022年7月に第1弾が発売された「東京ディズニーリゾート・サーキュレーティングスマイル」は、パークで回収した様々なものを活用して作られるグッズシリーズだ。その第2弾となる今回は、パークのキャストが着用するコスチュームに着目。「ブロードウェイ・ミュージックシアター」のコート、「カスバ・フードコート」のジャケット、そして「マジックランプシアター」のベストとサッシュベルトの4種類のコスチュームをリサイクルし、一部原料として使用している。キャストのネームタグを取り入れたアウター&リュックサックシンプルなデザインのアウターは、普段使いからアウトドアまで幅広く活躍してくれる一着。ミッキーシェイプになった胸ポケットのボタンや、背中の肩部分のロゴがポイントで、首元のネーム部分には、キャストのネームタグを取り入れたデザインが施されている。一方のリュックサックは、収納ケースや側面に吊せるポーチが付属する、機能性抜群のアイテム。小物や小型のカメラをまとめるのに便利な収納ケースには、アウター同様にキャストのネームタグをモチーフにしたタグがあしらわれている。商品情報「東京ディズニーリゾート・サーキュレーティングスマイル」第2弾グッズ発売日:2022年11月10日(木)展開アイテム:・アウター 39,000円・リュックサック 19,800円取扱店舗:東京ディズニーランド「ホームストア」、東京ディズニーシー「スチームボート・ミッキーズ」
2022年10月02日2023年3月8日から29日に東京・帝国劇場で上演されるミュージカル『SPY×FAMILY』のキャストが発表された。『SPY×FAMILY』は、2019年より集英社『少年ジャンプ+』で連載中の遠藤達哉によるスパイアクション&ホームコメディマンガ。「スパイ&超能力者&殺し屋が互いの秘密を抱えたまま仮初めの家族になる」というユニークな設定とスタイリッシュでキュートなキャラクターたち、シリアスとコメディが絶妙にブレンドされた世界観、巧妙なセリフ回しとアクションとギャグを織り交ぜたストーリーテリングなどにより、連載開始直後から閲覧数・コメント数・発行部数における『少年ジャンプ+』最高記録を次々と更新し、コミックスの累計発行部数は2,500万部を突破。10月1日からはTVアニメ第2クールの放送がスタートする。凄腕スパイのロイド・フォージャー(コードネーム〈黄昏〉)役は森崎ウィン、鈴木拡樹、殺し屋のヨル・フォージャー(コードネーム〈いばら姫〉)役は唯月ふうか、佐々木美玲(日向坂46)がそれぞれWキャストで担当。また姉のヨルを溺愛する、東国の秘密警察のユーリ・ブライア役は岡宮来夢、瀧澤翼(円神)、〈黄昏〉の後輩スパイ、フィオナ・フロスト(コードネーム〈夜帷〉役は山口乃々華、〈黄昏〉に協力する情報屋のフランキー・フランクリン役は木内健人、ロイドとヨルの娘・アーニャが入学を目指す名門イーデン校の教諭、ヘンリー・ヘンダーソン役は鈴木壮麻、〈鋼鉄の淑女〉の異名を持つ〈黄昏〉の上官、シルヴィア・シャーウッド役は朝夏まなとが務める。なおアーニャ役は現在子役オーデイションが実施されている。さらに、クリエイティブスタッフとして脚本・作詞・演出はG2(ミュージカル『マイ・フェア・レディ』他)、作曲・編曲・音楽監督は、かみむら周平が担当することが決定した。ミュージカル『SPY×FAMILY』は帝国劇場で上演後、2023年4月に兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール、5月に博多座で上演される。■森崎ウィン コメント遠藤達哉先生が生んだ、最高にエキサイティングでハートフルな物語に今回オリジナルミュージカル版で参加出来る事、本当に光栄です。僕自身も元々、原作もアニメも観ていたファンの1人です。ミュージカルとして新たに誕生する今作、〈黄昏〉という大役としてお声掛け頂いた事に僕自身とても驚いています。正直、原作ファンの1人として自分に務まるのかと本当に悩みました。ですが自分が大好きな『SPY×FAMILY』の世界を体験したい、オリジナルミュージカルに挑戦したい、この気持ちも自分の中で同居していました。原作にリスペクトを持ちつつ、新たなミュージカル『SPY×FAMILY』を生むべく、全身全霊を込めて演じたいと思います。エンターテインメントを通して、「子どもが泣かない世界」という〈黄昏〉の想いを叶える手助けが出来るよう努めて参ります。どうか、楽しみにお待ちくださいませ。■鈴木拡樹 コメント少年ジャンプ+で連載中の『SPY×FAMILY』に、ロイド・フォージャー役で出演させていただきます。仮初めの家族ですが、温かい家族愛溢れる作品だと思います。原作を楽しく拝見している一人として、演じることによってこの作品について深く知れるチャンスなので、今後の展開も予想しつつ楽しく舞台を公演したいです。今回はミュージカルなので、『SPY×FAMILY』ならではの世界観の曲と共にお楽しみください。■唯月ふうか コメント臨場感のあるアクションシーン、クスッとなり心がほっこりするシーンが盛り沢山で、漫画を読む手が止まりませんでした。ヨルの圧倒的オーラと、強さの中にあるピュアな一面がとても印象に残ってます。ヨルを演じられることが、大変光栄です。衣裳やヘアの細部まで再現度が非常に高く、自然と世界観に入り込み撮影することが出来ました。弟想いな優しい心と物理的な強さ、魅力的なヨルをミュージカルでしっかり表現できるよう、作品に敬意を払い、精一杯演じます。■佐々木美玲(日向坂46) コメント元々、原作とアニメも楽しませてもらっていたので、まさかヨルさんを私が演じられるなんて思ってもいませんでした。ヨルさんは普段のふわふわしてる天然な部分と誰かを守るために戦う芯の強さ、この二面性があると思うので舞台でもそんなヨルさんを楽しんで頂けたらなと思います!衣裳を着て撮影した時は、忠実に衣裳が再現されていて、わっ!ヨルさんそのままだ!って何度も鏡を見てしまいました。幅広い世代の方に愛されている『SPY×FAMILY』という作品を私も愛をもって大切に演じられたらなと思います。<公演情報>ミュージカル『SPY×FAMILY』ミュージカル『SPY×FAMILY』メインビジュアル原作:遠藤達哉(集英社『少年ジャンプ+』連載)脚本・作詞・演出:G2作曲・編曲・音楽監督:かみむら周平【出演者】ロイド・フォージャー(凄腕スパイ:コードネーム〈黄昏(たそがれ)〉:森崎ウィン / 鈴木拡樹 ※Wキャストヨル・フォージャー(殺し屋:コードネーム〈いばら姫〉):唯月ふうか / 佐々木美玲(日向坂46) ※Wキャストユーリ・ブライア(姉のヨルを溺愛する、東国の秘密警察):岡宮来夢 / 瀧澤翼(円神) ※Wキャストフィオナ・フロスト(〈黄昏〉の後輩スパイ、コードネーム〈夜帷(とばり)〉):山口乃々華フランキー・フランクリン(〈黄昏〉に協力する情報屋):木内健人ヘンリー・ヘンダーソン(アーニャが入学を目指す名門イーデン校の教諭):鈴木壮麻シルヴィア・シャーウッド(〈鋼鉄の淑女〉の異名を持つ〈黄昏〉の上官):朝夏まなとドミニクほか:楢木和也新井海人、大津裕哉、小倉優佳、鎌田誠樹、栗山絵美、桑原柊、柴田実奈、島田彩、丹宗立峰、堤梨菜、LEI’OH、般若愛実、福田えり、深掘景介、藤岡義樹、湊陽奈、宮野怜雄奈、武者真由、元榮菜摘、山野靖博、ユーリック武蔵【公演日程】■帝国劇場:2023年3月8日(水)~29日(水)チケット料金(税込)S席15,000円、A席10,000円、B席5,000円チケット一般発売日:12月24日(土)■全国ツアー公演2023年4月:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール2023年5月:博多座関連リンクミュージカル『SPY×FAMILY』公式サイト:ミュージカル『SPY×FAMILY』公式Twitter:「SPY×FAMILY」集英社公式サイト:アニメ「SPY×FAMILY」公式サイト:
2022年09月30日様々な愛の形をオムニバスで紡ぐ、心温まる7つの物語「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」より、キャストたちが本作の魅力を語る特別インタビュー映像が到着した。本作は、マッチングアプリでの出会いやセックスレス、シニアラブや国境を越えた愛など、様々な愛の形を6つの実写作品と1つのアニメーション作品という全7話で描く、1話完結型のオムニバスドラマ。エピソード4「冬眠中のボクの妻」公開された映像では、キャストたちがオリジナルの「モダンラブ」のファンだと明かしている。第2話に出演する榮倉奈々は「答えを出してくれる作品ではなく、こちらに質問を投げかけてくれて色々と考えさせてくれる、とても視聴者を信頼してくれる温かさがある作品です」と魅力を語り、第6話に出演するナオミ・スコットも「幸せな物語が短い尺の中に描かれていて、楽しさと愛おしさと感動が詰まっています」と語った。エピソード6「彼は私に最後のレッスンをとっておいた」そんなオリジナル版の魅力はそのままに、舞台を東京に移して描かれる本作。第1話に出演する水川あさみは「愛は、その重さも表現も人によって違います。第1話では、真莉自身が成長してゆく過程で、彼女が見つけてゆく愛の形が変わっていくんです」と語り、主人公の成長と共に、新たな愛の発見があることを明かす。エピソード1「息子の授乳、そしていくつかの不満」第4話に出演する成田凌は「生きてたら大変なことがたくさんあります。その中で、家に帰ってきたときにちょっとした癒しになればいいなと思いながらお芝居していました」と込めた思いを語り、成田さんと共演した夏帆は「自分の日常の中で、側にいてくれる大切な人だったり、当たり前すぎて見過ごしてしてしまうような小さな幸せも、自分の側にはこんなにたくさん素敵なことがあったんだなと気づかせてくれる作品です」と日常の小さな愛が丁寧に描かれていることを明かした。そして、第5話に出演する永作博美は「日本の良さを知ってほしいと思います」と話し、第3話に出演する伊藤蘭は「いくつになっても新しい世界を知ることで世界が広がります。臆することなくチャレンジすることで楽しい人生になるのではないでしょうか」とコメントしている。Amazon Originalドラマ「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」は10月21日(金)世界同時配信。(cinemacafe.net)
2022年09月27日「&TEAM」(エンティーム)9人それぞれにインタビューを敢行し、「&AUDITION - The Howling -」をふり返って語るインタビュー映像「&STORY」(エンストーリー)の配信が決定した。「BTS」の生みの親パン・シヒョクがスペシャルアドバイザーとして入り、HYBE LABELS JAPAN初のグローバルグループとしてデビューするため、“&”というキーワードのもと、デビュー組4人と練習生11人の多様なパフォーマンスと成長ストーリーをリアルドキュメンタリー形式で描いた番組「&AUDITION - The Howling -」。最終回を迎え、「&TEAM」としてデビューするメンバー9人(K、FUMA、NICHOLAS、EJ、YUMA、JO、HARUA、TAKI、MAKI)が決定した。今回配信が決定した「&STORY」は、彼らそれぞれにインタビューを敢行。番組をふり返り、あの時の自分は?チームは?ミッションは?など、赤裸々に語る。またグループトークでは、フリップを使って「メンバーで一番泣き虫だったのは?」「共同生活で楽しかったことは?」など、笑いもある映像となっている。「&STORY」は9月24日(土)よりHuluにて配信開始。※毎週土曜日に新エピソード追加配信(cinemacafe.net)
2022年09月15日8月5日、品川プリンスホテル ステラボールにて『ワールドトリガー the Stage』大規模侵攻編の東京公演が開幕し、舞台写真やキャストコメント、集合写真が公開された。原作は、近界民(ネイバー)と呼ばれる異世界からの侵略者と戦う組織を描いたSFアクション漫画作品。2013年から『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載を開始し、2018年からは『ジャンプSQ.』(集英社刊)へと発表の場を移して掲載されている。東京公演は8月14日(日) まで、京都公演は8月19日(金) から8月21日(日) まで京都劇場にて上演予定となっている。また、東京公演2日目となる8月6日(土)、京都公演千秋楽8月21日はライブ・アーカイブ配信を実施。12時30分公演は全景映像(定点)、17時30分公演はスイッチング映像で配信される。■空閑遊真役 植田圭輔 コメント1. 今作への意気込みをお聞かせください。第2弾をお届けすることができる、そのことがまずとても嬉しく、しかも個人的に大好きなこの大規模侵攻のエピソード。熱い物語をこの世界観でお届けできるためにしっかり準備してきました。爽快感の中にある熱をしっかりと届けたいと思います。2. ご自身が演じられるキャラクターの見どころ、演じられるうえでこだわられている点などお聞かせください。第1弾に比べ、より「本気な瞬間」がたくさんあります。遊真は可愛らしさよりも死線を潜ってきた百戦錬磨の手練れ感が、特に後半は強く出ていると思います。そこに注目していただきたいです。3. 今作で「ここを観て欲しい!」という注目シーンを教えてください。ヴィザとの戦闘シーン、そして後半の修とのやりとりです。植田圭輔を通り越して空閑遊真として魅せたいです。4, 公演を楽しみにしている、お客様へメッセージをお願いします。最強にカッコよく熱いチーム戦の魅力をお届けできると思います。結束の強さ、セオリーを覆す意外性が物語をより盛り上げます。三門市を、あなたを守れるよう精一杯フィジカライブします! どうか届きますように。■三雲修役 溝口琢矢 コメント1. 今作への意気込みをお聞かせください。大規模侵攻編ということで、派手な戦いが多くなっています。フィジカライブという名に恥じぬよう、エネルギッシュにお伝えしていきたいと思います。2. ご自身が演じられるキャラクターの見どころ、演じられるうえでこだわられている点などお聞かせください。登場人物の中では比較的弱い方かもしれませんが、それを自覚した上で突き進む頑固さと、信念の強さを大切に演じたいと思っています。3. 今作で「ここを観て欲しい!」という注目シーンを教えてください。基本的に全戦闘シーン大好きですが、特に空閑とヴィザの戦いが印象的です。トリガーの起動・解除が今回の要になりますが、舞台ならではの表現方法と、スピード感を体感していただきたいと思います!4. 公演を楽しみにしている、お客様へメッセージをお願いします。圧感抜群のアフトクラトル相手に、知恵と工夫で挑むボーダー隊員たちの戦いがまもなくはじまります。暑い夏にぴったりのアツいステージを、ぜひお楽しみください!■ハイレイン役 中村誠治郎 コメント1. 今作への意気込みをお聞かせください。『ワールドトリガー』はアニメで見させていただいたのですが、先に進むにつれてどんどんのめり込む作品で、舞台でもお客様にのめり込んで観ていただけるよう全力で努めさせていただきます。2. ご自身が演じられるキャラクターの見どころ、演じられるうえでこだわられている点などお聞かせください。見どころは戦闘シーンです。直接的な攻撃や武器を使っての戦いではなく、『ワーステ』ならではの戦いになっているので、そこが見どころだと思います。あとはハイレインとして凛としてブレないところには気をつけています。3. 今作で「ここを観て欲しい!」という注目シーンを教えてください。やはりハイレインの技(アレクトール)の映像です。自分でも楽しみでありますし、映像とうまくリンクできるようこだわりたいと思います。4. 公演を楽しみにしている、お客様へメッセージをお願いします。まだまだ油断できない状況ではありますが、どうか今年の夏の思い出になっていただけるよう全力で挑ませていただきます。生の舞台の楽しさが伝われば幸いです。いつも支えてくださって心から感謝申し上げます。■ヒュース役 阪本奨悟 コメント1. 今作への意気込みをお聞かせください。改めてこの作品に参加できたことをとても嬉しく思っています。物語を大きく動かす敵という存在として、ボーダーにとって大きな影響や変化を与えられるように頑張りたいと思っています!2. ご自身が演じられるキャラクターの見どころ、演じられるうえでこだわられている点などお聞かせください。今作のヒュースの見どころは凛とした佇まい、所作の華麗さかなと思います。それが強者としての余裕からくるものだと思っているので大切に演じています。また、物語が進むにつれて揺れ動いていく変遷も見どころかなと思います。クールなキャラクターの中でも確かに動いている感情を大切にしっかりと表現したいと思っています。3. 今作で「ここを観て欲しい!」という注目シーンを教えてください。僕としては初めてヒュースが「ランビリス」を発動するパフォーマンスシーンです。特に振付やパフォーマンスに、ヒュースのキャラクター性がよく表現されていると思うので、僕としてもかなり繊細に演じていきたいと思っています。4. 公演を楽しみにしている、お客様へメッセージをお願いします。個性豊かなキャラクター達の熱い戦い、パフォーマンス、1回では味わい尽くせないほどに濃厚なエンターテインメントだと思っています。きっと会場に来ていただいたお客様は、まさに『ワールドトリガー』の世界にいるかのような緊張感や臨場感を味わっていただけると思っています。是非、楽しみにしていてください!<公演情報>『ワールドトリガー the Stage』大規模侵攻編『ワールドトリガー the Stage』大規模侵攻編 メインビジュアル【東京公演】2022年8月5日(金)~8月14日(日) 品川プリンスホテル ステラボール【京都公演】2022年8月19日(金)~8月21日(日) 京都劇場原作:『ワールドトリガー』葦原大介(集英社『ジャンプ SQ.』連載 / ジャンプ コミックス刊)脚本・演出:中屋敷法仁音楽:GIRA MUNDO振付:天野一輝 / 野田裕貴(梅棒)/ 泰智(KoRocK)【出演】空閑遊真:植田圭輔三雲 修:溝口琢矢雨取千佳:其原有沙迅 悠一:高橋健介木崎レイジ:田鶴翔吾小南桐絵:浜浦彩乃烏丸京介:田村 心太刀川 慶:近藤頌利出水公平:飯山裕太風間蒼也:廣野凌大歌川 遼:奥野 翼菊地原士郎:田中 廉(※)緑川 駿:高橋陸人嵐山 准:小南光司木虎 藍:河内美里三輪秀次:櫻井圭登米屋陽介:鐘ヶ江 洸奈良坂 透:結城伽寿也古寺章平:佐藤志有城戸正宗:早乙女じょうじハイレイン:中村誠治郎エネドラ:丸山龍星ランバネイン:新井 將ヴィザ:根本正勝ヒュース:阪本奨悟ミラ:松葉朋実■声の出演宇佐美 栞:茜屋日海夏レプリカ・林藤 匠:鯨井康介※東京公演では宮尾 颯から出演者が変更になっております。【チケット料金】一般席:8,000円(税込 / 全席指定)プレミアムチケット:11,000円(税込 / 全席指定)※劇場にてプレミアムチケット限定特典(非売品)をプレゼントいたします。■特典キャラクタービジュアルポストカード26枚組(非売品)■一般発売(先着)2022年7月2日(土)12:00~ ※チケットに関する注意事項等は公式HPでご確認ください。公演に関する問合せ:マーベラス ユーザーサポート営業時間 10:00~17:00(土日祝日休業日を除く)※営業時間外にいただいたお問い合わせは翌営業日以降のご返信となります。【配信情報】■東京公演2022年8月6日(土) 12:30公演(全景映像)2022年8月6日(土) 17:30公演(スイッチング映像)■京都公演2022年8月21日(日) 12:30公演(全景映像)2022年8月21日(日) 17:30公演(スイッチング映像)【ライブ配信+ディレイ配信(見逃し配信付き) 】■視聴料金全景映像:各2,500円(税込)スイッチング映像:各3,700円(税込)東京2日目公演 2公演FULLセット / 京都千秋楽公演 2公演FULLセット:各5,700円(税込)■発売期間東京公演:2022年7月30日(土) 12:00~8月12日(金) 23:59まで京都公演:2022年8月14日(日) 12:00~8月27日(土) 23:59まで■配信期間ライブ配信:各公演上演開始~公演終了までディレイ配信(見逃し配信):各公演ライブ配信終了後の翌日18:00~1週間東京公演:2022年8月7日(日) 18:00~8月13日(土) 23:59まで京都公演:2022年8月22日(月) 18:00~8月28日(日) 23:59まで【アーカイブ配信】■視聴料金全景映像:各2,500円(税込)スイッチング映像:各3,700円(税込)東京2日目公演 2公演FULLセット / 京都千秋楽公演 2公演FULLセット:各5,700円(税込)■発売期間東京公演:2022年8月29日(月) 0:00~9月11日(日) 23:59京都公演:2022年9月12日(月) 0:00~9月25日(日) 23:59※発売開始と同時に配信を開始いたします。■視聴期間ご購入から1週間※ライブ配信については、各公演開始30分前からライブ配信ページに入場可能となります。※ディレイ配信(見逃し配信)とは、該当のライブ配信公演の映像を後日期間限定で視聴出来るサービスです。※詳しい視聴デバイスに関してはサービスサイトをご覧ください。配信に関するお問い合わせ:DMM サポートセンターTEL:03-6670-3911(24時間・365日受付)<リリース情報>2023年2月8日(水) リリース●Blu-ray:10,780円(税込)●DVD:9,680円(税込)【収録内容】本編映像:2022年8月21日(日) 京都大千秋楽公演を収録予定特典映像:メイキング映像(稽古場、バックステージ ほか)■封入特典:ブックレット■初回生産限定封入特典:ステッカーシート(A5サイズ / 二つ折り)■期間限定予約特典(東映ビデオオンラインショップ限定)[Blu-ray / DVD発売記念イベント参加券]開催時期:2023年前半会場:都内近郊出演:植田圭輔 / 溝口琢矢 / ほか※出演者は変更となる場合がございます。※イベントの詳細は後日公式サイトに発表予定です。[撮り下ろし集合ビジュアルブロマイド1枚](2L判サイズ / 全キャスト26名)予約期間:2022年8月4日(木) 10:00~10月3日(月) 23:59■法人別特典:ブロマイドセット(L判サイズ)※数に限りがございます。なくなり次第終了となります。※公演の最新情報は公式HPを要確認。公式HP:公式ツイッター:
2022年08月06日道枝駿佑(なにわ男子)と福本莉子がW主演を務める映画『今夜、世界からこの恋が消えても』が公開された。眠りにつくと記憶を失ってしまう実在の難病「前向性健忘」を患う真織(福本)と、そんな彼女とひょんなことから付き合うことになり、彼女を献身的に支える透(道枝)との切ない恋物語。号泣必至とも言われている本作だが、それは二人の恋がとても瑞々しく輝いて描かれていることにもよる。日々記憶が失われるという想像しがたい状況の真織を演じながらも、儚い輝きをスクリーンから存分に感じさせてくれた福本莉子に、本作から感じたことや、共演の道枝とのエピソードなどをたっぷりと語ってもらった。自分と真織とのギャップを埋めるのが難しかった――原作・脚本を読んだ時の印象を教えてください。最初に原作を読んだのですが、新幹線の中で読んでいたのに号泣してしまいました。それからも役作りのために何回か読み返すことがあったんですけど、結末がわかっていても涙してしまうくらい感動の物語でした。私が演じた真織は眠るとその日の記憶を失ってしまうという役どころで、「私がこれを演じるのか」と思うと頑張らなきゃという気持ちになりましたし、本当に素晴らしい作品だったからこそプレッシャーも感じました。『今夜、世界からこの恋が消えても』(C)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会――脚本を読んだ時点で、演じるのが難しそうだなと感じるところはありましたか。透くんから嘘の告白をされて、その翌日に真織から透くんに付き合う条件を3つ言うシーンがあるんですけど、そこは難しいなと思いました。真織が記憶障害だとわかっていなければ、「うん?」って疑問が湧くような攻めた条件なんですよね。特に最後の「私のことを本気で好きにならない」というセリフは、男の子慣れし過ぎていても嫌だし、かと言って、陰と陽で言うなら陰な方に行くのも違うなと。その中間というか、いい塩梅を探るのは難しかったです。なのでそのシーンはみんなでの本読みがあった後、クランクイン前にもう一度、監督と本読みをさせていただける機会があったので、そこでも練習しました。声のトーンやしゃべり方などを監督と相談しながら作っていきました。――この役は自分に落とし込むのが難しかったともコメントされていましたね。最終的にちゃんと落とし込めていたのかと言われると自信はないんですけど(苦笑)。真織は1日で記憶を失ってしまうので、すべてがリセットされてしまうんですね。例えば、透くんとデートをするとなっても、朝、その透くんという人物を知るところから始まる。なので毎回、彼とは初めましてなので、そこをまず意識をして演じていました。クランクインの日がデートシーンの撮影で、道枝さんとはその前に共演させていただいたことはあったんですけど、真織と透として会うのは初めてだったので、ある意味、そこが真織のベースになるんだろうなと思っていたんです。その時の初めましてなのに何とか場に慣れようとする感じが。だからその感覚を大事にしていました。ただ前半はわりとその時の感覚に素直でいれば良かったのですが、段々、現場にも慣れて、みなさんとも仲良くなるので、自分と真織とのギャップを埋めるのが難しくなっていって。撮影期間の最初の方はやりやすくて、後半にいくにつれてどんどん難しくなっていきました。――それにはどのように対処したのでしょうか。物語の中で真織は日記を書いてるので、それを読み返してみたり。あとは私自身も撮影期間中に日記を書いていたので、その日記もプラスしてお芝居のヒントや材料にしていました。真織との共通点はタフなところ――真織はどんな人だと思っていましたか。一見、記憶障害のヒロインと言うと、すごくか弱い感じなのかな?と思うんですけど、真織はすごくタフですね。その日にあったことを毎日日記に書いて、それを毎朝、早起きをして読み返して全部頭に入れて、学校にも通っている。記憶障害のことを知っているのは、泉ちゃん(古川琴音)と担任の先生と両親だけで、それ以外の人たちに対しては普通を演じている。それってすごいことだなと。常に手帳を持ち歩いていて、そこにその日にあったことを事細かに記録もしているんですけど、それも本当に根気がないとできないというか。それをしないと彼女は生きられないというのもあるんですけど、高校生という一番多感で楽しい時期に、いろんなことを制限されて生きるってすごく辛いと思うんです。さらにそんな中で透くんから告白をされて、それを受け入れるというのがまたすごい。新しい世界に飛び込んでみるチャレンジ精神のようなものがカッコいいし、彼女は強いと思います。――そんな真織との共通点はありますか。私、「そこにその予定入れる?」っていうくらい、予定を詰め込んでしまうんです(笑)。例えば、1日休みがあるとしたら、ジムに行って、マッサージに行って、美容院に行ってって。舞台の稽古中とかは、稽古の前後にジムを入れたりもしていました。自分で自分を追い込むようなところがあるので、そういう意味では私もタフなのかも知れません(笑)。――真織のように明るく見える役柄は得意ですか。得意不得意で言うなら不得意かも知れないです。日常生活ではわりとテンションが一定というか、親友としゃべっていても熟年夫婦みたいな感じで、ずっと同じトーンです(笑)。ただ真織は純粋に明るいわけではなく、辛いということを隠して過ごしていますよね。監督にも言われたのですが、敢えて明るく振る舞っていて、真織なりに演技をしているような感覚なんです。だから元気に振舞う塩梅もまた難しかったです。彼女なりに周りの人を悲しくさせないためにしているんですけど、そういう時の笑顔が、この映画の節々に出てくると思います。明るく取り繕うってどう考えても辛いじゃないですか。だから真織が辛いシーンは、私も本当に辛くなりましたし、それを隠すのは難しかったです。道枝さんが隣にいてくれるだけで心強かった――透役の道枝駿佑さんの印象もお聞きしたいのですが、共演を知ったのはどのタイミングでしたか。ドラマ(『消えた初恋』テレビ朝日系)で一緒の時に、次の映画でも一緒になるというのは聞いていて。それでドラマが終わったあと、少し開いた時に原作を読ませていただいたんですけど、「まんまやん!」ってなりました(笑)。――「ご本人が持っている優しさや誠実さがこの役にピッタリでした」というコメントも出されていましたね。皆さんに対して分け隔てなく優しいですし、現場でも常にレディーファーストなんです。スタッフさんのためにずっと扉を手で押さえてあげていたり。本当にスレてなくて心がきれいな方なんです。原作に透くんはスレてなくて優しいって書いてあったんですけど、その言葉が本当に合うと思いました。あとは見た目もすらっとしていると書いてあるのですが、すらっとしていますよね(笑)。――役への向き合い方で感じたことはありますか。まず、前に共演した役の時の雰囲気とは全然違うなと思いました。声のトーンの違いが大きいのかな? いつもより声を低くされていたので、もともと落ち着いていらっしゃるんですけど、さらに落ち着いて大人に見えました。現場では透くんにとって大事なシーンですごく頑張っている姿とかも見ていたし、本当に二人で支え合いながらできたと思いました。道枝さんが頑張っている姿を見ると、私も頑張らなきゃっていう気持ちになれましたし、いい関係でいられたと思います。――相手が道枝さんだったからこそ、演じられたと思うシーンはありましたか。花火大会のシーンは真織がそれまで隠してきた辛い思いが、溜まり切って溢れていくシーンだったんですけど、隣で道枝さんが見守ってくれていたから演じられたと思います。撮影時間も遅くなってしまっていて、時間が限られている中、あのシーンを完璧に撮るというのはプレッシャーもあったんですけど、道枝さんが隣にいてくれるだけで心強かったです。敢えて何か言葉をかけてくださったわけではないのですが、そう感じていました。たぶん、道枝さんというか、透くんがいてくれたように感じていたのだと思います。――普段の道枝さんはどんなふうに見ていますか。お姉さんみたいな感じというか。テレビとかで観ていると、「道枝さん、忙しくしているな~、頑張ってるな~」って(笑)。この作品の取材日とかで一緒になったりすると、「まだ『金田一(少年の事件簿)』撮ってるの?」「●●までです!」「そうなんだ、大変だね~」って。もう近所のおばちゃんみたいな感情です。――実年齢は福本さんの方が少し上ですからね(笑)。そうなんです。見守るような気分になってしまうんですけど、道枝さんが頑張っている姿を見ると、私も頑張らなきゃと思います。――デートシーンで印象に残っていることはありますか。先ほども言いましたけど、クランクインの日に撮っていて、セリフもなくてほぼアドリブだったんです。透くんがソフトクリームを落とす場面は、本当にあんなに豪快に落とした人を目の前で見たことはなかったので驚きました(笑)。おみくじを引くシーンは、台本では透くんは凶を引くって書いてあったんですけど、テストの時、道枝さんは中吉とか末吉とか、なんとも感想しがたいのを引いていたんですね。でも本番になったら大吉を引いて。なので、台本とは違って大吉を引いたシーンになりました。ボートに乗るシーンは、もうホントに二人で勝手に行ってこい!みたいになっていて。監督とかはすごく離れた岸に居て、一応、見えないようにボートにシーバーも乗せていたんですけど、それが全然聞こえなかったから、大声で「どうでしたか~」とかってやり取りしていました(笑)。本当にデートシーンはすごく自由でした。――真織の目線で自撮りをする場面もありましたよね。自分でも撮影していたのですが、時には監督にカメラを支えてもらいながら撮ったり、監督がカメラワークをしてくださる時もありました。スマホでの撮影はすごく新鮮でした。自分なりにこだわって撮ってもいたので、監督から「上手に撮れてたよ」と言われた時はホッとしました。自分が実際に体験して感じたことを書いておくことが役に立ちました――先ほど、撮影中に日記を書いていたとおっしゃっていましたが、普段から日記は書いているのですか。前に手書きで日記を書いていたことがあって、書き始めると止まらなくなってすごい量を書いてしまうんです。寝る前に軽い気持ちで書き始めても、手が痛くなるくらい書いてしまって、結局、続かなくて。なので今は何か残しておきたいことがあった時にだけ書いています。最近だと舞台(『お勢、断行』)の初めての本読みの日のことは残しました。もう皆さんが凄すぎて衝撃を受けて。「これは絶対に書いておかないと」と思いました。――本作の撮影中はどんなことを書いていたのですか。私目線の日記と、真織になっている時に思ったことを書いている日記と、二つ書いていました。真織目線の方は役作りのヒントとして取り入れていて、私目線の方は今回のような取材の時に、あったことを忘れてしまうので、その日の出来事を書いていました。――福本さん目線の方で、何か面白かったことは残されていましたか。あるんですけど、あまりに面白過ぎてそれを言ってしまったらキャッチー過ぎてそこが記事になってしまうから、スタッフの方から言っちゃダメって止められているんです(笑)。そのくらい面白いアクシデントが起きたんです。それはたぶん舞台挨拶とか、そういう機会に明かせるんじゃないかと思っています。――楽しみにしています(笑)。真織目線の方は具体的にどんなことを書いていたのですか。例えば、「今日は透くんと水族館に行ってきました」とか、「●●をして楽しかったです」とか。本当に映画の中で起こったことに対して感じたことを書いていました。劇中で使われている日記もあるんですけど、それは用意してくださったものなので。台本にも書いていないようなことも書かれていて、もちろんすごく参考にはなったんですけど、それは既に決まってしまっていることというか。そこにプラスして自分が実際に体験して感じたことを書いておくことで、花火大会のシーンであったりとか、後半、演じる中で役に立ちました。真織は『思い、思われ、ふり、ふられ』の由奈の引き出しから取り入れた部分も――高校生の頃の福本さんはどんな生徒でしたか。私、関西出身で女子校に通っていたんですけど、もう想像していただく感じの(笑)。ホントにみんなうるさくて、わちゃわちゃしていました。コントみたいな日常を送っていましたね。私は周りがボケ倒すので、ツッコミ担当でした(笑)。――当時のことで忘れたくない思い出はありますか。たくさんあるんですけど……私、この世界には「東宝シンデレラオーディション」でグランプリをいただいて入ることになったんですけど、オーディションを受けていることを学校のみんなに言っていなかったんです。それでグランプリになったことを、みんなはニュースで知って「えっー!」みたいな、めっちゃざわついて。しかも翌日、『めざましテレビ』の生放送に出演するために学校を休んでしまったんです。そしたら、その間にみんながいろんな妄想をしちゃったらしくて。その次の日に学校に行ったら、サプライズで“莉子おめでとう!”って黒板に書いてあって、それまでの思い出をまとめたアルバムまで作ってくれていたんです。それで「あれ? 送別会?」みたいな(笑)。後から聞いてわかったんですけど、受賞したのですぐに東京に行くことになって、学校を辞めると思われていたんです。いろいろと用意してくれたのはめちゃくちゃ嬉しかったんですけど「勝手に辞めさせないで」って(笑)。結局、その学校に高3まで通って卒業できたので良かったですね。ちょっと1回、卒業させかけられましたけど、良い思い出です。――出演作も増えてきて、これまでの作品で得た何かが今に役立っていると感じることはありますか。あります。今回の真織も、前回、三木(孝浩)監督とご一緒させていただいた映画『思い、思われ、ふり、ふられ』で演じた由奈の引き出しから取り入れた部分もあります。これは監督からも言われたんですけど、真織は由奈ほど引っ込み思案でもないし、恥ずかしがり屋でもないんですけど、何かトーンのようなものが似ていると。あの落ち着いた感じは、今回、ちょっと借りてきました。当時の感覚を少し思い出しました。――役を重ねていく度に自分の中の引き出しが増えている感覚もありますか。はい。例えば、由奈みたいに恥ずかしがり屋で自分に自信がないキャラクターに対して、それとは対照的な、突き抜けたギャルみたいな役をやると、上から下まである程度振り切った時の感覚がわかるというか。何か役を捉える時に、あそこまで振り切ってないけど元気な役とか、自分の中でレベルの調整ができるようなところはあります。――そういう意味で、今回の真織から得たものはありましたか。真織は普通を演じているので、記憶障害ではあるんですけどすごく普通なんですよね。誰とでも話せるし、社交的とまでは言えないけど、普通に男の子とも会話ができるし。嫌味がないというか、すごく真っ直ぐな女の子でもあるので、逆にここまで普通な感じの役は今まであんまりなかったと思っていて。『君青(君が落とした青空)』の実結は少し近いんですけど、ニュートラルな視点を持つ感覚は得られた気がします。――最後に、本作の見どころを教えてください。真織が透くんと出会って、自分のしたいことを見つけて、希望を持って進んでいく姿は、観ていてすごく勇気をもらえると思います。私も演じながらそういう気持ちを感じていました。あとは透くんとの恋模様もすごく繊細に描かれているので、そちらも観ていただきたいですし、映像もとてもきれいなので、ぜひ映画館で観てくださると嬉しいです。ドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)では、お互いの恋を応援し合う役柄を演じていた道枝さんと福本さんですが、今回は嘘の告白から始まった条件付きの恋人同士になります。条件付きとは言えども、初々しいデートシーンなど胸キュンシーンも満載です!真織の病、そして透のある秘密と、二人の恋に影を落とす要素もありますが、観終わったあとは涙とともに前を向いて人生を歩む力をくれるはずです。映像もとてもきれいですので、ぜひ劇場でお二人の紡いだ物語を観てみてください。ヘアメイク=伏屋陽子[ESPER]スタイリング=道端 亜未<作品情報>映画『今夜、世界からこの恋が消えても』公開中『今夜、世界からこの恋が消えても』ポスター【キャスト】道枝駿佑(なにわ男子)/ 福本莉子古川琴音 / 前田航基 / 西垣匠松本穂香野間口徹 / 野波麻帆 / 水野真紀 / 萩原聖人原作:一条岬『今夜、世界からこの恋が消えても』(メディアワークス文庫 / KADOKAWA 刊)監督:三木孝浩脚本:月川翔 / 松本花奈主題歌:「左右盲」ヨルシカ(UNIVERSAL J)音楽:亀田誠治公式HP:公式Twitter:公式Instagram:公式TikTok:
2022年07月30日東京を舞台に様々な“愛の形”を描くオムニバスドラマ「モダンラブ・東京」の新たなキャストが発表された。ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたコラムを基に、愛にまつわる様々な物語を描いたAmazon Original「モダンラブ」が、舞台を東京に移して「モダンラブ・東京」として配信。本作で描かれる7つの物語では、人の営みを紡いできた東京の街を舞台に、マッチングアプリでの出会いやセックスレス、シニアラブや国境を越えた恋など、現代ならではの多様な愛と人々の絆を描く。水川あさみ、永作博美、ユースケ・サンタマリア、ナオミ・スコット、池松壮亮に加え、今回、前田敦子、榮倉奈々、柄本佑、伊藤蘭、石橋凌、成田凌、夏帆の出演が決定。また、日本版ならではの取り組みでアニメーション作品が制作され、声優として黒木華、窪田正孝が参加し、山田尚子が監督を務めることも明らかに。第1話「息子の授乳、そしていくつかの不満」(監督・脚本:平柳敦子)では、水川さんがキャリアウーマン・真莉、前田さんが真莉のパートナーを演じ、子育てを通して変化する真莉の心の模様を映し出す。第2話「私が既婚男性と寝て学んだこと」(監督:廣木隆一、脚本:黒沢久子)では、榮倉さんが生物学の大学教員、柄本さんがフリーライターという元夫婦を演じ、マッチングアプリを通して自分にとって何が大事だったかに気づく様子を描く。第3話「最悪のデートが最高になったわけ」(監督:山下敦弘、脚本:龍居由佳里)は、伊藤さんと石橋さんが出演し、マッチングアプリを利用して出会う、シニアラブ。そして、第4話「冬眠中のボクの妻」(監督・脚本:荻上直子)では、成田さんと夏帆さんが夫婦を演じ、鬱状態となった妻の笑顔を取り戻そうと、夫が懸命に支える夫婦愛を描く。第5話「彼を信じていた13日間」(監督・脚本:黒沢清)では、永作さんとユースケさんが結婚相談所で出会い、意気投合した2人の関係が、ある秘密をきっかけに大きく変わっていく様子が描かれる。第6話「彼は私に最後のレッスンをとっておいた」(監督・脚本:平柳敦子)は、ナオミと池松さんが出演し、英語のオンライン講師とその生徒という、国境を越えた恋の物語となっている。さらに最後の第7話は、アニメーション作品「彼が奏でるふたりの調べ」(監督:山田尚子、脚本:荻上直子)。黒木さんがお人好しな性格の桜井タマミ、窪田さんがタマミの高校の同級生・梶谷凛の声を担当し、学生の頃から言いたいことが言えないタマミと、疎遠になってしまったけれど心の中で気になっていた凛との、学生時代の甘酸っぱい恋の思い出が描かれる。<キャストコメント>前田敦子海外版の『モダンラブ』がすごく好きなのでオファーをいただいた時は感動しました。『モダンラブ』にはすごく愛が詰まっているんですよね。短いそれぞれの話の中に、いろんな愛の形が綺麗に描かれていて…綺麗というのはキラキラとかではなくて、2人の愛がすごく綺麗なんです。多くの方にもこの素敵な愛を感じてもらえたらと思います。榮倉奈々美しい作品に出演できて、とても幸せに思います。元々『モダンラブ』のファンでしたが、さらには尊敬する廣木監督のチームに参加できるという事で緊張感に包まれた日々でした。人生の深みを感じる文学的な『モダンラブ』シリーズには心を豊かにしてもらったと思います。柄本佑海外版の『モダンラブ』に引けをとらない作品になっているので楽しんでもらえればと思います。本作は榮倉さんの魅力を廣木監督が十二分に拾い上げているので、榮倉さんの魅力を楽しんでください。また、作品を見て自由に様々な解釈をして、仲間と自由に『モダンラブ・東京』の話をしてほしいです。伊藤蘭年を重ねた男女がちょっと勇気を出して新しい一歩を踏み出そうとする姿は、時にぎこちなく微笑ましく、若者との対比も絶妙で笑いを誘います。心あたたまる作品に出演できて嬉しいです。2人の一喜一憂と思いがけない展開を是非見届けて下さい。石橋凌脚本を読んだ時に、単純に面白いなと思いました。元々実話をベースにしたシリーズなので、実際にあったことなんだと非常に興味深かったです。この歳になってもラブストーリーができるんだって(笑)。いくつになっても、人との出会いがあり、“人生面白いな”と思っていただけるんじゃないかと期待しています。成田凌鬱をテーマとしていますが、マイナスな事として捉えるのではなく前向きに考えられる素敵な作品です。一生懸命に生きている中で滑稽にみえる部分があったりとか、全体的に優しくて愛おしい物語として描かれていますのでご期待ください。夏帆海外版の『モダンラブ』が配信された当時、“こんな作品が日本でもできたら...“と思っていたので、東京版に参加できることがとても嬉しかったです。わたしが参加した『冬眠中のボクの妻』は一見暗く重くなりそうな題材ですが、切実さとユーモアのバランスがとても素敵な作品です。荻上監督だからこそ出せる世界観をぜひ楽しんでいただけたらと思います。黒木華久しぶりにアニメーションをやったので少し緊張しました。どんな作品でも受け取り手の気持ちが一番大事だと思うので、この作品を見てくださった人の気持ちに届き、おこがましいですけど勇気を出す一歩になれるような働きかけができていれば嬉しいなと思います。窪田正孝愛も神様も実態はないし証明もできない。でも確実に存在していて、心に繋がりや結びを与え調和してくれる。今作であなただけの愛に氣づき感じてもらえたら幸いです。Amazon Originalシリーズ「モダンラブ・東京」は10月21日(金)より配信(全7話)。(cinemacafe.net)
2022年07月27日8月23日・25日・26日に東京・東京国際フォーラム ホールAで上演されるブロードウェイミュージカル『ジャニス』より、レスリー・キーが撮影した主要キャストのビジュアルが公開された。“亡くなる1週間前の、一夜のコンサート”をコンセプトに、伝説の女性ロック・スター、ジャニス・ジョプリンの音楽人生を舞台化した本作。唯一無二の歌声でアメリカの音楽史を塗り替えた伝説の女性ロック・スター、ジャニス・ジョプリン役には、ミュージカル初主演となり、BiSHのメンバーとしても活躍するアイナ・ジ・エンドが挑む。そのほか“ジャニスに影響を与えたシンガー”のキャストとして、アレサ・フランクリン役にUA、ニーナ・シモン役に浦嶋りんこ、オデッタ&ベッシー・スミス役に藤原さくら、エタ・ジェイムス役に緑黄色社会のボーカル・長屋晴子が出演。UA、藤原さくら、長屋晴子はミュージカル初出演となる。総合プロデューサーは亀田誠治が務め、バンドメンバーのベースとしても出演する。初主演、さらには伝説的なロックシンガーを演じる意気込みについて、アイナ・ジ・エンドは「ジャニスに“あなたのやることがあなたのすべて”みたいに言われてる気がするので、精一杯やりきりたいと思います。」と語り、自身のアイドル的存在であるアレサ・フランクリンを演じることについてUAは「なんだか信じられない気持ちです。でも、運命の不思議というのか、自分の中ですごく当然のことのようにも思える部分もあります。両方の気持ちが存在してる感じで、ちょっと不思議な感覚です。」とコメント。ニーナ・シモンを演じる浦嶋りんこは共演者とのパフォーマンスについて「このキャスティングでこういう作品を2022年に日本でやるっていうのは、最初で最後なんじゃないかなっていう気がしてます、実は。」と貴重な公演であることを強調した。ベッシー・スミスとオデッタの2役を務める藤原さくらは「ずっとその当時の音楽を聴いて育ってきたので、すごく幸運な機会だなぁというか、出演させていただけるのがすごくうれしかったです。」とオファー時の心境をコメント。初のミュージカル出演でエタ・ジェイムスを演じる長屋晴子は「挑戦だなって思っています。これから起こることや経験することがすべて自分にとってプラスになってくれる気がしています。きっとこれからのバンドにも影響していくような気がしますし、新しい自分の扉を開く感じで、楽しみです。」と新たなジャンルへ飛び込む期待を語った。チケットは本日7月12日より一般発売がスタートしている。ミュージカル『ジャニス』主要キャストインタビュー■アイナ・ジ・エンド インタビュー(抜粋)ーージャニス・ジョプリンのイメージは如何でしょう?27歳で亡くなったという割に名言がすごく多くて、 自分もはっとするような言葉が多いです。生き方がかっこいいなーみたいなのを、めちゃくちゃ思います。「あなたはあなたの妥協したものになる」って、よくわからないけどいろんな意味に捉えられるじゃないですか。“自分を安売りするな”っていう意味にも聞こえるし、“あなたはあなたがしたことがすべてだから、すべてをあなたの思うようにしなさい”みたいな意味にも聞こえる。だから、まだジャニスの言葉の本心はわかってないんですけど、私は“自分を安売りするな”って受け取っています。ーージャニスとの共通点はありますか?知れば知るほどあるんですが、さみしがりやだったのかなって思っています。ドキュメンタリーとか、友達と電車で移動してツアー回っている映画を見たりすると、すごく楽しそうですけど、どっか空っぽな目をしていて……。その時間があるからこそ、歌で発散する、だからあのソウルフルな歌が歌えているのかなって思ったりして。そこはちょっと似ているのかなって。人に言葉で伝えるのでなく、そのエネルギーを歌に持っていくみたいなところはちょっと共通点なのかなって思ったりしていますね。生きがいが歌、みたいな。ーー今回の共演者とパフォーマンスする意気込みは?自分一人で夜にジャニスのことを考えていると、ぼんやりしてきちゃうんですよね。ぼんやりして体だけが熱くなっていっちゃって。不思議な感覚になっちゃうんですよね、今。たぶんそれって、自分で気づいていないだけで、もしかしたら、これをプレッシャーっていうのかなとか、思ったりしてて。でもその時にぱっと思いつくのがそのキャストの方々で。“大丈夫だ、UAさんがいる”とか。“大丈夫だ、晴ちゃんがいる”とか。なんかこう自分1人で踏ん張らなくても、すばらしいキャストの方々がいるから、気負わずみなさんで作り上げていこうって自分に言い聞かせてて。きっとジャニスってそんなに気負った性格してなさそうな気もするんで。楽しみにしておこうと思っています。ジャニスに“あなたのやることがあなたのすべて”みたいに言われてる気がするので、精一杯やりきりたいと思います。■UA インタビュー(抜粋)ーー今回「ジャニス」のオファーがきた時の感想を教えていただけますか?アレサは私のルーツと呼んでまったくおかしくない存在で、“アレサ”というワード自体にはすごく親近感があったんです。ただそれを自分が演じるっていうことは、ちょっとショック状態というか、「え?ほんとに?」って耳を疑うような感じでした。アレサもジャニスも、自分にとってはルーツの女性ですが、あくまで伝説上の存在でした。アレサは飛行機が嫌いなので日本に来なかったし、アメリカで見る機会もなかったので、生身の彼女を見たことがなくて……。ほとんどレジェンドみたいな形で存在する方なんで、ちょっとまぁ、衝撃でした。でも自分の記憶の中でなんだか運命のように思えてくる節もあって。なんともひと言で言いにくい感覚だったんですけれども。ーーUAさんとアレサ・フランクリンの出会いと、その衝撃について振り返って教えてもらえますか?学生時代を京都で過ごしたんですけれども、その当時のボーイフレンドがレコードのコレクターで、おうちに1000枚くらいあるようなところに住んでいたんです。で、お誕生日だったかな。もらったレコードが『アレサズ・ゴールド』という、とってもすてきなジャケットのアレサのベスト盤でした。で、私はそれをずーっとレコードプレイヤーで聴いていて、歌詞カードもなかったので、耳で聞き取った音をカタカナで書いて、歌ってたんですよ。それが10代の後半、学生時代の話です。ーーアレサ役を演じることについてアレサを演じるってことはまったく……想像どころか思いつくことがまるでなかったですね。だから、なんだか信じられない気持ちです。でも、運命の不思議というのか、自分の中ですごく当然のことのようにも思える部分もあります。両方の気持ちが存在してる感じで、ちょっと不思議な感覚です。ーー今回出演する意気込みを聞かせてください。今日改めて衣装とヘアメイクでアレサをオマージュしましたが、今の私のことも皆さん本当によく見つめてくださいました。ずっとお話もきいてくださって、ぎりぎりまで粘って、良くなるようにって撮らせていただきました。ああ、本当に始まるんだなあっていうか、ちょっと武者ぶるいっていうか、そんな感じです。いよいよ近づいてくるので、自分もそのことを念頭に置いて、日々の暮らしからしっかりと過ごしたいと思います。ここからあっという間にくると思うので、できる限りのイメージを持って日々取り組めたらいいなと思います。■浦嶋りんこ インタビュー(抜粋)ーーニーナ・シモンを演じる実感みたいなものがより高まった感じですか?高まりました、とっても。数年前に公開されたNetflixのニーナ・シモンのドキュメンタリーフィルムをちょうど見たところなんです。歌っているニーナだけではなくて、彼女の生い立ちとか、そういったものも含めて細かく見ることができました。ちょっと想像していたニーナ像と違ってきましたね。彼女の人としての苦悩だったりとか、歌わざるをえない感情だったりとか、そういうことがフィルムで見られたことがとてもよかったです。よりハードルは上がったんですけれども。ーー今回「ジャニス」の話が来たときの感想を教えていただけますか?なんて贅沢なステージなんだろう、と思いました。すごいキャスティングをしているっていうのも伝わってきていましたしね。オムニバスみたいなコンサートではなくて、舞台としてやるんだっていうのを聞いて、“すごいことをしようとしているのね”って思いました(笑)。アメリカだったらそれこそジャニスの浸透度も高いでしょうし、ブロードウェイで公演をずっと打てるくらい客層も幅広いと思うんですよね。何度も劇場に足を運ぶ人も多いでしょうし。それを日本で舞台化することのハードルってたぶんアメリカとは違うものがありますよね。それを思った時に、“なるほど、だからこそこのキャスティングなのか”って思いました。ーー今回のキャスティングについて?いやあ、新鮮です。ミュージカルって、本数たくさん打つのがミュージカルだとすると、これはもう規格外のお話じゃないですか。だって、本数打てないキャストでやってるわけですから。だから私は今回限りだと思い込んでいるんですよ。このキャスティングでこういう作品を2022年に日本でやるっていうのは、最初で最後なんじゃないかなっていう気がしてます、実は。ーー今回の出演する意気込みを聞かせてください。感慨深いですね。ジャンル的に言うと、たぶん自分はヒップホップとかソウルが好きなシンガーとして生きてきたつもりでいるんです。それがロックのジャニスとどうコラボするんだろうって思ってたんです。こんな形だったらあり得るんだって今回気づかせてもらいましたね。何十年も歌ってきましたが、ジャニスの曲をカバーすれば、ジャニスを歌ったみたいな気持ちになれるってことではないんです。だから今回こんな形で「ジャニス」という舞台を作り上げ外に見せていく、そのエネルギーのひとかたまりに自分がなれるんだと思ったらとってもうれしいです。■藤原さくら インタビュー(抜粋)ーー今回「ジャニス」のお話が来た時の感想を教えてください。舞台には1度出演させていただいたことがあるんですけど、それはミュージカルではなかったんです。ミュージカルってどんな感じなんだろう、出演してみたいなと思っていたところに来たお話が今回の「ジャニス」でした。自分もすごく音楽が大好きで、ずっとその当時の音楽を聴いて育ってきたので、すごく幸運な機会だなあというか、出演させていただけるのがすごくうれしかったです。ーー出演に向けて今の気持ちを教えてください。やはりこれをやるのかって思うと緊張しますね。実在するアーティストをまねする、アーティストがアーティストの役を演じるってなると、すごく難しいじゃないですか。自分の個性もあったりとか自分の歌もあったりする中で。ブロードウェイ版はその辺がうまく融合されていて感動しました。私もベッシー・スミスとオデッタと藤原さくらをうまく融合させられるといいなと思っています。ーーどんな方に見てもらいたいですか?私はすごくルーツミュージックが好きで、いろんな音楽を聴いてきたんです。昔はCDとかいっぱい買ってたんですけど、今はサブスクだったりで音楽を手軽に聴けるようになりました。サブスクにはいい面もあると思います。ジャニスやベッシー・スミスやオデッタを知った人が、すぐに聴けますからね。今回この舞台を見て、あんなすてきな音楽があるんだって知ってもらえる機会になるんじゃないかなって思ってます。私と同い年の子とかでも、私が聴いてるフォークとか知らない子が多いんです。ジャニス・ジョプリンも、私の同世代だったら知らない子は知らなかったりとか。50~60年代の音楽は聴かなくなってるのかなって。今の音楽の根底のものだと思うので、自分が好きだからみんなにも知ってもらいたいなと思っています。ーー今回出演する意気込みを聞かせてくださいジャニス・ジョプリンという、熱い気持ちを持って音楽を楽しんでいた女性がいます。この作品では、ジャニスと周りにいた人たちとの相関図が描かれます。ジャニスが憧れていた人だったり、ジャニスと一緒にライブをした人だったり、音楽を通じてジャニスと繋がったそういう仲間たちをたくさん見られる舞台になっていると思います。私も心を込めて2役演じます。がんばります!■長屋晴子(緑黄色社会)インタビュー(抜粋)ーー今回のオファーが来た時の感想を教えてください。ミュージカルとか舞台は、もともと見るのは好きで興味はあったんですけど、自分は普段バンドをしているので別の世界だと思っていたんですよ。興味はあるけど、それを言葉にするのも申し訳ないくらい違う世界なんじゃないかなって。そんな感じのところにお話をいただいたので、うれしい反面、自分につとまるのかなっていう不安がすごくありましたね。悩んだんですけど、うちのメンバーとかスタッフがすごく後押ししてくれたので、それもあって頑張ろうと思えました。ーー今回の共演者とのエピソードがあったら教えてください。主演のアイナちゃんは結構何度か顔を合わせていたんですよ。イベントとか番組とかで同じ日になることが多くて。あいさつをする程度だったんですが、実はこのお話が決まってから共演する機会があったんです。その時に、よろしくねっていう感じで深くお話をさせてもらいました。もともとテレビで見ていたりして、なんとなくこういう子なんだろうなっていうのは思っていたんですけど、それ以上に愛嬌がある感じでした。アイナちゃんからすごい話かけてきてくれたんですけれども、それがとてもうれしかったです。今はこの舞台の話をしてて、なんか今度一緒に作品見ようよとか、勉強会しようよとか、そういう話をしています。藤原さくらちゃんは、うちのメンバーがすごく仲よくて、その話をメンバーづてに聞いたりしていました。音楽のイベントで同じ日になって、お話ししたことはありますが、深いお話まではまだできてなかったんです。同世代なので今回の共演はすごくうれしいです。そもそもバンドをやっていると、女性ボーカルが数的に少なくてあまり共演する機会がなかったりするんです。でも今回はすばらしい女性ボーカルの方が1度に集まりますよね。刺激的でしかないなと思っています。いろんなものを吸収して自分の中に取り込んでいきたいなと思います。ーーどんな方に見てもらいたいですか?ブロードウェイ版を見て、どんな人が見てもきっと楽しめる作品だと思ったんです。私のようなミュージシャンや音楽好きな人、音楽をやってる人からすればもちろん勉強になることも多いし、刺激を受ける作品です。でも、全然音楽の知識がない人でも楽しめるシーンがすごくたくさんあるんですよ。なので、むしろ私は、まだジャニスや音楽の歴史を知らない人に見てほしいかもしれないですね、発見がすごくあるんじゃないかと思うんです。すばらしいアーティストがたくさん出てくるので、それを知るきっかけにもなるし、そうじゃなくても単純にすごく楽しめる作品だと思います。音楽って時代によって変わるじゃないですか。今回出てくるのはR&Bとかブルースとか、今の音楽を聴いてる人からしたら、もしかしたらちょっと耳馴染みのないような音楽かもしれない。でも逆に古いものが新しいものと思えると思うんですよね。その感覚をぜひ味わってほしいなと思います。ーー今回出演する意気込みを聞かせてください。挑戦だなって思っています。これから起こることとか経験することがすべて自分にとってプラスになってくれる気がしていています。きっとこれからのバンドにも影響していくような気がしますし、新しい自分の扉を開く感じで、楽しみです。<公演情報>ブロードウェイミュージカル『ジャニス』8月23日(火)・25日(木)・26日(金) 東京・東京国際フォーラム ホールAOPEN18:00 / START19:00【出演】ジャニス・ジョプリン:アイナ・ジ・エンドアレサ・フランクリン:UAニーナ・シモン / ブルース・シンガー / ジョプリナーズ:浦嶋りんこオデッタ/ベッシー・スミス:藤原さくらエタ・ジェイムス:長屋晴子(緑黄色社会)ブルース・ウーマン / ジョプリナーズ / ザ・シャンテルズ:MARUジョプリナーズ / ザ・シャンテルズ:多和田えみジョプリナーズ / ザ・シャンテルズ:菅谷真理恵バンド:亀田誠治(Ba)、河村"カースケ"智康(Ds)、小倉博和(Gt)、名越由貴夫(Gt)、斎藤有太(Key)、山本拓夫(Sax)、西村浩二(Tp)、半田信英(Tb)【STAFF】総合プロデューサー:亀田誠治演出:藤倉梓訳詞:森雪之丞翻訳:丸山京子振付:菅谷真理恵歌唱指導:森大輔ビジュアル撮影:レスリー・キー脚本 / オリジナル演出:ランディ・ジョンソンオリジナル振付:パトリシア・ウィルコックス【チケット料金】※全席税込価格SS席:16,000 円(前方席保証)S席:11,000円U-25席:5,000円チケット購入リンク:お問い合わせ:DISK GARAGETEL:050-5533-0888(平日12:00~15:00)公式サイト:
2022年07月12日10月6日より東京・シアタートラムにて上演される『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』のキャストが発表された。今作は、2021年に「深作組ドイツ三部作」と銘打ち、『火の顔』を始めとするドイツ戯曲を三作品上演した深作組が新たに始動した「新ドイツ三部作」の第一弾で、昨年上演された『ドン・カルロス』に続いてドイツを代表する劇作家シラーの作品。時は十五世紀、長く続く英仏百年戦争。神の声に導かれ故郷を飛び出した少女・ジャンヌは、オルレアンの町を救うため、ひとり戦場へ身を投じる。彼女の信仰心は、フランス王シャルル七世や王母イザボー、イングランドの騎士ライオネル、そして両軍の将軍と兵士たちを巻き込み、やがて火刑台上の驚くべきクライマックスへと突き進む。演出を手掛けるのは、演劇やオペラ、映像作品などで活躍の深作健太。シラーの時代から普遍的に続く〈平和〉へのメッセージをこめて、フランス・イングランド両軍の将兵を、あえて同じ俳優が演じるという演出になるとのこと。出演は、今回が初舞台にして初主演となり、声優やアーティストとしても活動する夏川椎菜が務める。そのほか映画・ドラマ・舞台など多彩な分野での活動が目覚ましい溝口琢矢、そして舞台のみならず、映像でも華やかな活躍をみせる元宝塚歌劇団雪組トップ娘役の愛原実花など素晴らしいキャストが集結した。■夏川椎菜 コメント『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク』でジャンヌを演じます、夏川椎菜です。演出の深作さんとは、朗読劇でたくさんお世話になりましたが、今回は舞台ということで私にとって新たな挑戦です。今から緊張と不安で倒れてしまいそうですが、演じるのはジャンヌですから、いつまでもウジウジしていてはいけませんね。これから始まる、私にとっては未知の舞台お稽古……ジャンヌの勇ましさを借りる気持ちで、粉骨砕身、どうにかこうにか食らいついて色々と吸収していけたらと思います。夢と挫折と愛国心の物語、どうぞお楽しみに!■深作健太 コメントこれは〈戦争〉について、皆さんと一緒に考える演劇です。ジャンヌ・ダルクは、日本でも有名なフランスの英雄ですが、たった一人、十七才の若さで戦場に飛び込み、十九才で火刑にされて散った、彼女を突き動かしていた〈神の啓示〉とは、一体なんだったのでしょうか?一人の少女の純粋な〈愛国心〉を利用し、搾取する男性原理の社会。それはとても現代的なテーマをはらんだ戯曲です。いろんな時代に、多くの名優によって演じられてきたジャンヌ役を、今回はついに初舞台・初座長という形で、夏川椎菜さんが演じます。夏川さんはこの四年間たくさんの朗読劇で御一緒してきた、僕にとって最も信頼する役者さんの一人、まさにミューズ(芸術の女神)です。15年ぶりに御一緒する溝口琢矢さんや、盟友・愛原実花さんら、深作組に御縁のある、素敵なキャストが揃いました。時代はますます混迷を深めておりますが、この記念すべき祝祭を、大切に盛り上げてゆけたらと思います。ぜひ皆様、劇場へお出かけください。<公演情報>深作組「新ドイツ三部作」『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』【東京公演】2022年10月6日(木) ~10月9日(日) シアタートラム■開演時間10月6日(木) 19:0010月7日(金) 14:00 / 19:0010月8日(土) 12:00 / 17:0010月9日(日) 12:00※開場時間は開演30分前【大阪公演】2022年10月15日(土) ~10月16日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール■開演時間10月15日(土) 13:00 / 17:3010月16日(日) 13:00※開場時間は開演30分前【チケット料金】価格:9,000円(全席指定・税込)※未就学児童のご入場はご遠慮ください。■問合せ東京公演:サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12:00~15:00)大阪公演:キョードーインフォーメーション0570-200-888(平日・土曜11:00~16:00)【出演】夏川椎菜 / 溝口琢矢 / 松田賢二 / 峰 一作 / 宮地大介 / 愛原実花【スタッフ】作:フリードリヒ・フォン・シラー翻訳:大川珠季演出:深作健太音楽・演奏:西川裕一美術・舞台監督:深瀬元喜照明:倉本泰史音響:長野朋美衣裳:伊藤正美プロデューサー:児玉奈緒子主催・企画・制作:深作組 / MAパブリッシング / Goh(東京公演)主催:サンライズプロモーション東京(大阪公演)公式WEBサイト:
2022年06月24日WOWOWにて毎週日曜午後10時より独占放送中のドラマ・シリーズ『TOKYO VICE』。本作のキャストロングインタビュー映像が、6月10日(金)20時からWOWOWオンデマンドにて配信されることが決定した。エンターテインメント・シーンの最前線で活躍するハリウッド最高のスタッフと日米のスター・キャスト陣が集結し、WOWOWとHBO Maxの日米共同制作で贈る本作。新聞記者、警察、ホストやホステス、そしてヤクザ。きらびやかな大都会の裏側で縦横無尽に広がる、90年代東京の凶暴なアンダーグラウンドで、誰が生き残り、誰が姿を消していくのか。本作は、6月12日(日)に最終回を迎え、7月31日(日)午前0時からは全8話を一挙放送する。ロングインタビューは、第1話の監督であり本作のエグゼクティブ・プロデューサーのマイケル・マン、主演のアンセル・エルゴート、渡辺謙、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久に実施。エルゴートのインタビュー映像は、YouTubeでも公開される。来日時には流暢な日本語でインタビューに答える姿が大きな話題となったエルゴートだが、インタビューではジェイクという日本の新聞社で働く青年を演じて「未知の世界に挑戦をしようとしている」という姿勢に自身を重ねたといい、東京の魅力、日本語への挑戦、そして日本での生活について感慨深く語っている。また、渡辺と共演した感想や、渡辺演じる片桐との関係などにも言及。視聴者へのメッセージでは、本作への思いに加え笠松への賞賛も送るエルゴートの姿を見ることができる。『TOKYO VICE』WOWOWで毎週日曜日午後10:00より放送中、7月31日(日)午前0時から全話一挙放送WOWOWオンデマンドにて独占配信中
2022年06月10日公開中の『フォーエバー・パージ』より特別メイキング映像が解禁。製作のジェイソン・ブラムを始め、スタッフ・キャストたちのインタビューや撮影の様子を捉えて“無限パージ”の裏側を明かしている。本作は、一年に一晩だけ殺人を含むあらゆる犯罪が合法になる“パージ”を描くシリーズ最新作。先週20日に公開を迎え、スケールアップしたアクションや、移民問題やメキシコとの国境に築かれた壁などアメリカが抱える社会問題にも切り込んだ展開に「国外への脱出劇がスリルとアクションたっぷりに描かれていて最高!」「とんでも設定だけど、どんどん真実味を帯びてくる怖さがあった」などの声も挙がっている。このたび解禁されたメイキング映像では、製作を務めたジェイソン・ブラムの「安全は消え去った」と宣言した通り、本作ではシリーズの絶対のルールであった12時間の時間制限をついに破る。“無限パージ”へと突入したことによりなんでもアリの無法地帯と化したアメリカの姿が描かれるが、本作では危険から逃れるべく目指す土地としてメキシコまで舞台を広げている。そのため、監督にはメキシコ出身のエヴェラルド・ゴウトを抜擢したとブラムは明かしており、その期待を受けたエヴェラルド監督はメキシコからの移民のアデラ(アナ・デ・ラ・レゲラ)とホアン(テノッチ・ウエルタ)を物語の中心に据え、実体験も交えながら現代アメリカが直面する問題への外からの視点を見事に取り込んでいる。また、2人はメキシコ時代のとある過去から実戦経験を持つキャラクターとして描かれており、逃避行を共にするタッカー家の1人、キャシー・タッカーを演じたキャシディ・フリーマンは「アデラとホアンはヒーロー」と称している。 そんな彼らが見せる大迫力のアクション、そしてカウボーイたちが助け合いながら進んでいく様から、製作のセバスチャン・K・ルメルシエは「究極の現代版西部劇だ」と表現する。「アクションに満ちた絶叫マシン」と語るブラムは、「絶対に劇場で見るべき映画だ」と太鼓判。本作の熱狂を感じられる、特別メイキング映像となっている。『フォーエバー・パージ』はTOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイントほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォーエバー・パージ 2022年5月20日よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 UNIVERSAL STUDIOS
2022年05月27日重力が壊れた東京で少年と少女の想いが引かれ合う、グラビティ・アクション・ラブストーリー『バブル』。この度、本作の誕生秘話をスタッフ・キャストのインタビュー、メイキング映像を交えて紐解く“Making of バブル”より、第2弾「アクション編」が公開された。本作の“重力が壊れた東京を舞台に駆け回るパルクールアクション”は、荒木哲郎監督とWITSTUDIOがこれまで積み重ねてきたアクションの魅せ方の集大成と呼べる仕上がり。企画・プロデューサーの川村元気は、数あるアクションシーンの中でも、主人公のヒビキとヒロインのウタが見せるパルクールアクションについて、“アクションの中で恋愛感情が生まれる表現”が非常にユニークだと感じたそう。そんな、本作のアクションシーン制作に参加したパルクールアーティストのZENは「ウタは動物のような自然とその動きが必要だからやっているのに対して、ヒビキはものすごく努力して動きを突き詰めてコントロールしている。そういうベクトルが違うところがすごく上手に表現されていたと思います」と絶賛している。また、ヒビキ役の志尊淳も、パルクールシーンで様々な工夫があったという。荒木監督は「志尊さんは“体を動かしたほうがよりリアルなお芝居が引き出せる”といって、跪いてみたり、マイクを下に置いてみたりといった、普段のアニメアフレコではやらないような、身体で芝居できるような環境を作ってくれました」と明かした。一方、ウタにりりあ。を抜擢した理由について、川村さんは「ウタは “人間らしさを取得していく”キャラクターなので、映画を通じてお芝居というものを習得していくドキュメンタリズムを持ち込めないかと思っていました」とりりあ。とウタのキャラクターが川村さんと荒木監督の中で合致し、オファーに至ったと語っている。さらに、荒廃した東京の街並みをバックに、ヒビキとウタの姿を極上の色彩で描いた、カラースクリプト資料の一部も公開された。『バブル』は5月13日(金)より全国にて公開。4月28日(木)よりNetflixにて全世界配信。(cinemacafe.net)■関連作品:バブル 2022年5月13日より全国にて公開©2022「バブル」製作委員会
2022年04月20日ライアン・レイノルズ主演のコメディアクション『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』より、キャストと監督がアクションシーンについて語るインタビュー映像が解禁された。本作の見どころは、ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンの凸凹コンビが織りなす見事な掛け合いはもちろん、散々な目に遭う主人公の過酷&爆笑のアクション。前作同様、ライアンが体を張って様々なスタントをこなしている。この度解禁されたインタビュー映像では、主演のライアンはじめ、サルマ・ハエック、アントニオ・バンデラス、モーガン・フリーマンが本作のアクションシーンを語る様子や、パトリック・ヒューズ監督のインタビューが収められている。前作よりパワーアップしたアクションシーンをみせる本作で、数々のド派手なシーンをこなしたサルマは「アクションは本当に楽しい。でも『とんでもないことになっちゃった』って思う日もある」と撮影をふり返るコメントをすると、続いてライアンは「映画の半分はびしょ濡れになってた。海や川、水という水全部に飛び込んだ」と語り、「たくさんスタントをやって、たくさんアザを作ったけど、全部戦利品だね。それが仕事だし楽しいよ」と自身のスタントについて笑顔を見せた。さらにギリシャの大富豪・アリストテレスを演じたアントニオは「みんなプロで素晴らしいパフォーマンスだ」とキャストを大絶賛し、モーガンも「スタントコーディネーターやバトル監督が細かく指示してくれる。だから実際に殴り合って試す必要はないんだ」とアクションチームを高く評価した。パトリック監督は「前作同様にライアンにクソ辛い試練を経験させたかった。いろんなスタントシーンを集めたのは最高だったね。一番セクシーな男の顔をどうやって崩すか」とライアンへの過激な演出の数々についてコメントし、「車に撥ねられ、ボートに轢かれ、顔を殴られ、撃たれ、刺される。あとは焼かれたり溺れたり…とにかく彼をいたぶりたかったんだよ」と衝撃発言も飛び出した。そんな監督についてライアンは「今朝もメールしたよ。楽しいヤツさ」と語り、監督との信頼関係が伺えるインタビューとなっている。また映像ではアクションシーンのメイキングも映し出されており、和気あいあいとした撮影風景が垣間見える。さらに、監督から日本公開を記念し特別コメントが到着。「コロナ禍で厳しい世の中ですが、劇場に戻ってきてくれて本当にありがとうございます!みなさんこの数年間色々大変だったと思いますが、ぜひ『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』で劇場で笑うという体験をしてもらえたらと思います」と日本公開への想いを語った。『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』は4月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード 2022年4月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.
2022年04月08日注目若手キャスト豪華共演、『ダイバージェント』のニール・バーガー監督によるSF映画『ヴォイジャー』より、キャストと監督のインタビュー映像が解禁された。『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダン、『プラネタリウム』のリリー=ローズ・デップ、『ダンケルク』で注目され、最近も『ゴヤの名画と優しい泥棒』での好演も話題のフィン・ホワイトヘッドら才能溢れる若手俳優が惑星移住ミッションに挑む若者たちを演じ、演技派俳優コリン・ファレルが子どもたちを導く指揮官役を演じる本作。宇宙船という閉ざされた環境で育てられた子どもたちを通し、人間の持つ「本能」について言及していくスリリングなSF作品だ。この度解禁されたキャスト&監督インタビュー映像では、本編映像を交えつつ、タイ・シェリダン、リリー=ローズ・デップ、コリン・ファレルのキャスト3人と、ニール・バーガー監督が、演じた役柄や作品に込めた想いを語る様子が切り取られている。コリンは「ほかにはない作品だし描き方が秀逸だ。”人間の本質とは何か”という本質的な問いを突きつけられたよ」と本作を絶賛。リリーは「映画で説明される以上の経験は何もないんだもの」と、演じる役の背景を考えるいつもの役作りが今回はできなかったと明かし、一方、タイは「役作りに関しては”ブルー”の影響下の有無で生活や振る舞いがどう変わるのかを考えたよ。現実世界や文化を何も知らないんだからね」と、作中若者たちが飲用する欲望を抑制するための薬“ブルー”と、キャラクターの関係について語っている。登場する若者たちは18歳という設定。ニール・バーガー監督は彼らは「現代的な思考は持たず、気力も何もかも排除しなくてはならない」と、純粋であるがゆえに危うい若者たちの背景について説明。そんな若者たちが「本能」に目覚めた後に迎える、衝撃の結末とは…?本編の展開が気になるインタビュー映像となっている。『ヴォイジャー』は3月25日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヴォイジャー 2022年3月25日よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開Ⓒ 2020 VOYAGERS FINANCING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年03月22日ドラマチック・アクション超大作『エターナルズ』より、MovieNEXのリリースを記念して、ボーナス・コンテンツから衣装のこだわりに関するインタビュー映像が一部公開された。プロダクションノートによると、10人の衣装は各キャラクターにつき、約6着のスーパーヒーロー・スーツが作られ、最初の一着を企画して作り上げるまでにはおよそ5か月間を要したそう。また、各メンバーのカラー・パレットは、どの時代における衣装にも一貫して使われており、例えば、コミックブックスでセルシはグリーンを着ているが、その色がスーパーヒーロー・スーツから折衷的な現代の普段着に至るまで、あらゆるジェンマ・チャンの衣装に一貫して使用されている。反抗的な側面のあるキャラクターは赤が使われており、ほかのメンバーにはその色がまったく使われていなかったり、リーダー格のアジャックやイカリスはよりブルー寄りの傾向があったり。中にはコミックスからインスピレーションを受けている色合いもあるとか。衣装デザイナーのサミー・シェルドン・ディファーは「今回の衣装は今までのどのヒーローより難しかった」とふり返っており、スタッフの「鎧というより第二の皮膚のようであること」、「宇宙っぽくあること」というリクエストを取り入れた。また、特殊衣装監修のアイヴォ・コベニーは「いくつもの層を手作業で重ねた」と制作過程を語る。また撮影開始後、しばらくは衣装が揃わないまま進行していたという本作。そんな中、ついにヒーローたち全員が衣装を身にまとったときは感動したそうで、キンゴ役のクメイル・ナンジアニは「みんなで衣装を着た時は涙目で喜んだね」と話し、セナ役のアンジェリーナ・ジョリーも「全員が揃った時はとても感動した」とコメントしている。(cinemacafe.net)■関連作品:エターナルズ 2021年11月5日より全国にて公開
2022年03月01日『SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~』が、2月2日より東京・渋谷 東急シアターオーブにて開幕。初日公演レポート、演出・キャスト陣のコメント、舞台写真が到着した。本作は、名優ジーン・ケリーとデビー・レイノルズによる名作ミュージカル映画『雨に唄えば』を元に、英国ロイヤルバレエ団の元プリンシパル、アダム・クーパーを主演に迎え、英国名門パレス・シアターで2012年に初演され大ヒットを記録したミュージカル。2020年8月に英国の名門劇場、サドラーズ・ウェルズ劇場、9月に日本の東急シアターオーブで上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりを受けて中止に。1年越しとなる2021年8月のサドラーズ・ウェルズ劇場公演を経て、ようやくの日本公演開幕となった。初演からの主演キャストで、はまり役でもあった主演のアダム・クーパーはこれが最後のドン・ロックウッド役となる。東京公演は2月13日(日)まで東急シアターオーブにて、大阪公演は2月18日(金)から2月21日(月)までオリックス劇場にて上演される。<初日公演レポート>シアターオーブで、海外カンパニーを招聘したミュージカル公演が行われるのは、2020年1~2月の『ドリームガールズ』以来。この2年間、いくつもの来日公演が延期や中止を繰り返してきただけに、客席に着いても、まだちょっと信じがたい気分だった。実際、開演直前に陽性者が確認されて公演が中止になるケースも、内外で起きている。オーバーチュアが始まり、雨が降るカーテンコールまで、幸せすぎる時間が終わり帰途に着いたいま、「やっぱりあれは夢だったのでは」と心細くなってくる。そんな奇蹟のような公演だ。客席でまず目に留まるのは、最前列から5列目までの黄色いレインウエア集団。アダム・クーパーらキャストが飛ばす水しぶきを浴びる観客のための、特製ポンチョ付きの席だ。防疫対策も兼ねた特等席で、真っ先に完売したという。本日2月2日は、1月中の公演が中止になったため図らずも初日になったもので、初日を目指してやって来る気合い万全の観客層とは異なることを予想していた。が、主人公ドン(アダム・クーパー)、相棒のコズモ(ロス・マクラーレン)、新人女優キャシー(シャーロット・グーチ)、3人による息がピッタリ合った変化に富む鮮やかなタップダンス・シーン「グッド・モーニング」が終わると、3人への拍手が止まらなくなった。あの表題曲場面を前にして、すでにショー・ストッパーの興奮。このすぐ後に雷鳴がとどろき、「いよいよくるな、14トンの雨が!」と気づかせワクワクさせる演出の流れも心憎い。雨のなか歌い踊るアダムが跳ね上げる水しぶきは、実に美しい弧を描き、まるで水芸のようだ。ただバシャバシャするのではない、計算し尽くされた水とのダンスに惚れ惚れする。このアダムのドンを見られるのも今回が最後と思うと、一抹の淋しさに襲われるけれど、そもそも、ほとんど諦めていた公演が実現した事実の方が尊い。醒めない夢の時間が明日以降も無事続くことを、心の底から願っている。(演劇ジャーナリスト伊達なつめ)●ジョナサン・チャーチ(演出)初日終演直後のコメント日本に来ることができて本当にうれしいです。まさに今公演が終わったとところです。私はこのカンパニーを大変誇らしく思っています。イギリスで隔離をし、日本で隔離をし、日本での移動にはバブル方式を組みました。身体のコンディションを維持するために、大変な努力を強いられましたが、彼らはやってくれたのです。そんな彼らも我々もこの公演の実現に尽力いただいた政府の皆さん、プロデューサーの皆さんにとてもとても感謝しています。日本で、東京で上演することは特別なことだったからです。心から感謝しています。●アダム・クーパー(ドン・ロックウッド役)初日終演直後のコメント(カーテンコールの後)本当に素敵な初日でした。初日を迎えられて、日本のお客様の前に立てて、本当にうれしく泣きたいくらいに感動しています。本当に信じられません。ここまでくるのにとても長い時間がかかりました。そして多くの経験をしながら、カンパニー全員が日本にやって来られました。日本の素晴らしいお客様の前に立つことができ、今、息を飲むほど感動しています。長い時間お待ちいただき、また会場に足を運んでいただきました日本の皆さん、本当にありがとうございます。●シャーロット・グーチ(キャシー・セルデン役)初日終演直後のコメント(カーテンコールの後)びしょ濡れです。本当に楽しい初日でした。この作品が再び公演できることが本当にうれしいし、お客様が本当に素晴らしかった。こんなにびしょ濡れになるのが楽しいと感じられる作品だったいうことをすっかり忘れていました。本当に楽しく、うれしい初日でした。ありがとうございます!■『SINGIN’IN THE RAIN〜雨に唄えば〜』日本特別公演●東京公演2月2日(水)~2月13日(日)会場:東急シアターオーブ 渋谷ヒカリエ11階●大阪公演2月18日(金)~2月21日(月)会場:オリックス劇場演出:ジョナサン・チャーチ振付:アンドリュー・ライト出演:アダム・クーパーほか主催:TBS/BS-TBS/HORIPRO/ぴあ/TOKYO FM/TSP協力:Bunkamura後援:ブリティッシュ・カウンシル企画招聘:TSP制作:TBS/TSP生演奏 / 英語上演 / 日本語字幕付公式サイト:
2022年02月03日子供が生まれると、子育てをする責任が生じます。我が子の食事管理や寝かしつけ、おむつ替えといった、あらゆることに責任が伴い、日々忙しさに追われることに。3歳の息子さんの親である、こげのまさき(@koge_diary)さんは、独身の頃に自由をおう歌していたといいます。子育てに追われる中で、こげのさんは独身の頃との違いに気付きました。子供を持つ親が共感しそうな、エピソードをご覧ください。息子3歳にしてやっと気付いたこと① pic.twitter.com/nIVTOmRaV6 — こげのまさき✌️本出た! (@koge_diary) January 19, 2022 独身の頃、ゲームや友達との遊びなど、やりたいことを好きなだけしていた、こげのさん。子供が生まれると、「○○さえ乗り切れば、1人の頃の自由が戻ってくる」との思いで、子育てに励んでいました。ですが、子供がいくつになっても親であることに変わりはありません。こげのさんは、独身の頃と同様の自由はもう戻ってこないことに気付きます。一方で、子育てでしか味わえない楽しさも感じるようになったとか。このエピソードに対し、「素敵な考え方」「めちゃくちゃ真理」と多くの人が共感しました。子育ては、決して楽しいことばかりではありません。ですが、我が子の成長を見守るのもまた、独身の頃とは異なる楽しさがあるはずです![文・構成/grape編集部]
2022年01月22日現代の東京を生き抜く29歳独身女性たちの恋、キャリア、性、友情を描くABEMA新オリジナルドラマ「30までにとうるさくて」が来年1月より放送されることが決定し、キャストのコメントが到着した。本作は、それぞれ異なった感性や価値観を持つ女性たち4人組の、女性であるがゆえに抱えるリアルな悩みや焦り、怒りをユーモラスかつ痛烈に描くオリジナルストーリー。主人公となる1人目、美山遥役を演じるのは、人気バンド「ゲスの極み乙女。」のドラマーとして活動しながら、映画『彼女』や『窮鼠はチーズの夢を見る』などでの印象的な演技が反響を呼び、女優としても注目を浴びているさとうほなみ。さとうさん演じるバリキャリ女性の遥は、5年付き合う彼氏にプロポーズされ順調に見えるが、実はセックスレス。悶々とした日々を過ごす中、とある人生を見つめ直すハプニングが起こる。2人目、三浦恭子役を演じるのは、今年3月に日本公開された映画『モンスターハンター』にてハリウッドデビューを果し、女優として活躍の幅を広げる山崎紘菜。山崎さん演じる敏腕女社長の恭子は、仕事一直線で恋愛には一切興味がないが、あることをきっかけに今後の人生、そして“子供を産む”という選択肢に向き合い始めることになる。3人目、藤沢花音役は、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」、「架空OL日記」など数々のドラマや映画に出演し、作品ごとに様々な顔を魅せる、佐藤玲。佐藤さん演じる社長秘書の花音は、年収2,000万円以上の男性との婚活に励んでいる中、上場企業の社長にナンパされ、恋の予感を感じる。4人目、佐倉詩役は、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」、映画『水曜日が消えた』などに出演する演技派女優・石橋菜津美。石橋さん演じる、フリーのクリエイターとして活躍している詩はパートナーと交際中。しかし、パートナーのある大きな仕事をきっかけに、ふたりの関係が大きく変わっていく。本作を企画・プロデュースしたのは、「恋仲」や「好きな人がいること」など数々の恋愛ドラマでヒット作品を生み出してきた藤野良太。藤野さんは、本作の見どころについて「数多くの女性たちに取材をさせていただきました。彼女たちが日常に感じている焦り、不安、葛藤を集め、出来上がったのが本作です。きっと、登場人物の誰かに、“私の物語だ”と共感していただける点があると思います」と語っている。■出演者コメント(全文)さとうほなみ・脚本を読んだ印象について脚本を読ませていただいたとき、心底リアルで素敵なお話だと思いました。そして「30までにとうるさくて」を制作されている方々からお話を伺った際に、この作品を至極大切にされているのだなと感じ心が踊りました。わたしも大切に、大切にこの作品に関わらせていただきたいと思いました。・視聴者に向けて見どころ・メッセージこのインパクトの強いタイトル、「30までにとうるさくて」ここに全部含まれているなぁと思っております。29歳の女性たちが、もがいてもがいてもがいてはしゃいで泣き散らかして笑い飛ばす。なんだかもうてんこ盛りです。ぜひご覧いただければ幸いです。山崎紘菜・出演オファーを受けた際の感想30代を目前にした現代女性の悩みや葛藤、そして性事情にまで切り込んだ新しいドラマだなと思いました。このような題材に沢山の方が関心を持ち、作品として形にして頂ける事をひとりの女性として嬉しく思いました。・脚本を読んだ印象について自分の思いや考えを細かく台詞に乗せて話す事が多く、また、ワンシーンの中での4人の会話量も豊富だったのでテンポ良く演じられたら良いなと思いました。・視聴者に向けて見どころ・メッセージ撮影を通して、日が経つほどに他の御三方と絆をしっかりと作れている感覚を現場で味わうことができました。視聴者の方々にも4人の絆を感じて頂けたらと思います。佐藤玲・出演オファーを受けた際の感想29歳問題、に焦点を当てた本作に29歳の当事者として参加させて頂ける事はとても貴重です。男女問わず、生き方が多様化していく中で、登場人物達がどこへ向かっていくのか、私も同世代の人間として興味が湧きました。・脚本を読んだ印象について登場人物達が懸命にもがきながら生きている姿が印象的でした。4人の掛け合いはリズムもテンポも良く、読んでいてどんどん引き込まれました。花音はよく喋るなぁとドキドキしました…。笑・視聴者に向けて見どころ・メッセージ一人一人に降りかかる問題は各々とても大きな壁で、中身は千差万別です。一生懸命に生きるそんな彼女たちに寄り添いながら、これからの私達の人生がもっと豊かなものになるようにどうしたらいいのか、考えるきっかけになれたら嬉しいです!石橋菜津美・出演オファーを受けた際の感想私自身も29歳なので、変化や覚悟が必要な気持ちになる事が多々あるので、その感覚をリアルに感じながら演じたいと思いました。詩という役にちゃんと寄り添って、過ごす日々がとにかく楽しみでした。・脚本を読んだ印象についてそれぞれの悩みを少しずつ取ったら、私が出来るのではないかと思うくらいどの役も共感ができました。みんな悩みを抱えていますが、ちゃんと側に誰かがいて、助けて欲しいを言い合える彼女たちは逞しくて、かわいくて応援したくなりました。女性同士の聞いてる様で聞いてなかったり、急に話が飛んだり戻ったり、すごくリアルなのでその雰囲気も楽しんで読ませて頂きました。・視聴者に向けて見どころ・メッセージなかなか後悔しない事って難しいと思いますが、少しでもこの作品を見た方の考えや視野が広がって、寄り添う作品でいれたらいいなと思いました。遥、恭子、花音、詩の4人の空気感もお楽しみ頂けたらと思います!企画・プロデュース・藤野良太コメント「韓国ドラマの話題は聞くけれど、日本のドラマの話を聞かないな」。この数年、20代女性たちと会話していて気づいたことです。「それならば、20代女性の心に届くドラマをつくろう」と思い、企画したのが本作です。そのために、数多くの女性たちに取材をさせていただきました。彼女たちが日常に感じている焦り、不安、葛藤を集め、出来上がったのが本作です。きっと、登場人物の誰かに、“私の物語だ”と共感していただける点があると思います。素晴らしいキャストとスタッフのおかげで、自信を持ってお届けできるドラマができました。お楽しみ頂けたら幸いです。「30までにとうるさくて」(全8話)は2022年1月13日(木)22時~ABEMA SPECIALチャンネルにて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2021年12月23日KJ・アパとブリット・ロバートソンが共演する、運命的な恋に落ちたふたりを描くラブストーリー『君といた108日』。この度、キャストとスタッフが本作の魅力を語るインタビュー映像が到着した。本作の監督アーウィン兄弟(ジョン・アーウィン&アンドリュー・アーウィン)は、過去にクリスチャン・ソング「I Can Only Imagine」の誕生秘話とロックバンド「MercyMe」のボーカル、バート・ミラードの半生を描く『アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌』を製作。奇跡の物語を描いてきた彼らが、今回もクリスチャンシンガーのジェレミー・キャンプの実話に基づく音楽映画を製作。しかし、「また別の音楽映画を作ることを考えていたわけではなかった」と明かす。脚本も手掛けたジョンは、「大きな意味のある感動的な物語に出会って、次の作品はこれだと決めた」と製作に乗り出した理由を語り、アンドリューは「僕たちが手掛ける映画のDNAはいつも“希望”というテーマに戻ってくる。ジェレミーとメリッサの物語はつまりは“希望”の物語なんだ」とテーマを話した。一方、ジェレミーと運命的な恋に落ちるメリッサを演じたブリットは、ジェレミーについて「彼女(メリッサ)と一緒にいたいがために彼はどんな人生でも通る覚悟がある」と言い、「そのこと自体がロマンス」と語る。また、ジェレミー役のKJ・アパは「ジェレミーとメリッサの間にある愛を見て、”あんな愛を体験してみたい”とみんなが思ってくれたら嬉しい」とコメントした。さらに、ジェレミーの両親役のゲイリー・シニーズとシャナイア・トゥエインは、「闘いが待ち受けているということを知りながらも前進する」と、決して揺らぐことのない彼の信念に勇気がもらえる物語となっていることに触れ、「恐れや疑いを克服する愛の物語」であると本作の本質的な魅力を述べている。『君といた108日』インタビュー映像『君といた108日』は12月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:君といた108日 2021年12月31日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2021 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2021年12月22日●大阪万博記念公園から民放各局の情報番組に生出演アイドルグループ・なにわ男子が11月12日、ついにデビュー日を迎えた。まずは大阪万博記念公園から東京に向けて、民放各局の朝の情報番組を“ジャック”。そして、関西空港から東京・羽田空港へ移動し、JAL格納庫でCDデビューイベントを開催した。この場所でのデビューイベントはジャニーズ初となった。なにわ男子の7人(西畑大吾、大西流星、道枝駿佑、高橋恭平、長尾謙杜、藤原丈一郎、大橋和也)は、早朝から準備を整え、夜明け前の薄暗い中、大阪万博記念公園入り。一時は雷も伴ったあいにくの雨も、だんだん小雨になった6時過ぎから順次、「太陽の塔」正面側から東京に向けて、民放各局の朝の情報番組を“ジャック”する分刻みの生中継がスタートした。ピンクの衣装に着替えた7人は、とにかく元気に現場入り。全員が「おはようございます!」「よろしくお願いします!」と現場全方位に向け、大きな声で挨拶しながらスタンバイ位置へ。5番組それぞれに、自己紹介やデビューを迎えた心境などスタジオとのやり取りがあり、記念すべきデビュー日を、自分たちの“ホーム”である大阪からスタートさせられること、大阪の象徴でもある太陽の塔前から中継できることがうれしいと語っていた。怒涛のメディア中継が終了。ここでもまた、7人はスタッフ全方位に向け「ありがとうございました!」「またよろしくお願いします!」と元気に挨拶しつつ退場。その後は、すぐに衣装(ブルー衣装)チェンジし、自分たちのオフィシャルYouTube LIVEのための収録。思い出の楽曲である「僕空~足跡のない未来~」を、「太陽の塔」を背負って堂々の歌唱し、トークパートも全て収録も終えるとバスで関西空港へ向かった。関空へ向かう車内では、基本的にコの字にしたシートに座り、YouTubeの撮影を行った。数々のお題や企画、エピソードトークを展開。およそ1時間半に及んだ収録では、終始楽しげな7人の笑い声とやり取りが続いていた。11時頃に関西空港に到着。羽田空港へ向け出発するその前に、また分刻みのスケジュール。搭乗手続きを済ませ、すぐに衣装チェンジ(再びピンク衣装に)。そして、オフィシャルスチールなど各種撮影。さらに、今回チャーターさした便名「JL5728(GO! なにわ)」「なにわ男子初心 LOVE Charter Flight」のデジタルサイネージ前で記念撮影。JALの職員に「ありがとうございました!」「最高のデビュー日になりました!」と7人で元気に挨拶した。そしてついにチャーター機に搭乗し、JALによる横断幕に見送られてチャーター機が離陸した。機長からの機内アナウンスでも「デビュー日おめでとうございます」と祝福されながら、およそ40分のフライト。そうして13時頃に羽田着。ここでも横断幕がお出迎え。滑走路に着陸した機体のタラップ上にメンバー7人が登場し、格納庫で待ち受けるメディア取材陣から大きな拍手に迎えられると、うれしそうに大きく手を振って応えた。●格納庫で「初心LOVE」披露!「めちゃめちゃうれしい」駐機している大きな機体をバックに組まれた、今回のイベントのための特設“格納庫”ステージに7人が元気よく、大きな声で「おはようございまーす!」「よろしくお願いしまーす!」と登壇。西畑の「どうもっ!」に、7人で「なにわ男子でーす! よろしくお願いしまーす!」と挨拶した。そして、西畑が「本日は、日本航空格納庫にお越しいただき、本当にありがとうございます! 本日、11月12日、なにわ男子『初心LOVE』でCDデビューさせていただけることになりました! こうして素敵なセットを組んでいただいて、ありがとうございます。そして、飛行機から登場というかっこいいことができて心がウキウキしてるんですけど。この日を迎えることができて、本当に幸せでございます」と心境を語り、「まずは、自己紹介からさせていただけたらと多います。それでは藤原くん」と自己紹介へ。藤原「はい! どうも、グループ最年長。野球大好き、藤原丈一郎です! よろしくお願いします」長尾「はい! グループ最年少! 泣き顔、笑顔、長尾こと、長尾謙杜です。よろしくお願いします」大西「勢いは西から、愛は大西から! 最近二十歳になりました、大西流星です。よろしくお願いします」西畑「なにわ男子のMC担当。メンバーも特技のクッションも回していきます! 西畑大吾でございます、よろしくお願いいたします」道枝「なにわ男子のミッチーこと、19歳! 道枝駿佑です! よろしくお願いします!」高橋「イケメンは生まれつき、誰が好き、君が好き! どうも、なにわ男子の高橋恭平です。お願いします!」大橋「どうもー! プリン食べすぎて、お尻プリンプリン! なにわ男子のリーダー、大橋和也です! よろしくお願いしまーす!」西畑は「今日でこのお尻の挨拶、5回ぐらい見てます(笑)」と笑い、「それでは、早速ですね、本日発売させていただきました『初心LOVE』を皆さんに見ていただこうと思います!」と、改めてデビュー曲を報道陣の前で披露した。その後、フォトセッションの時間を挟んで、レポーターによる仕切りで合同囲み取材が行われた(以下、囲み取材抜粋)――デビュー、おめでとうございます!7人「ありがとうございます!」――どうですか、今、デビューした実感というのは?西畑「そうですね、だいぶビビってます(苦笑)。こんな素敵なデビューイベントをさせていただけると思ってなかったので…JALさんの格納庫まで貸していただきまして。ステージも組んでいただき。ね? ソワソワするよね」道枝「落ち着かないよね」西畑「でも、めちゃめちゃうれしいです」――羽田でタラップに出てきた気分というのはいかがですか?藤原「気分的には本当に…ビートルズさんを味わってるかのように。なにわのビートルズが来たよ! って感じで、すごいテンション上がりました(笑)」――チャーター機の中ではどんな話をしてたんですか?西畑「結構、みんな写真撮ってたよね。年下組とか特に…ミッチーとかもはしゃいでたよね?」道枝「そうです、お弁当食べながら。高橋と席が隣だったんで、窓の景色を見ながら「綺麗やなぁ」って会話をしながら(笑)」――朝から大忙しでしたもんね。ちょっと眠かったって感じもあったんですか?藤原「でも、うれしかったのが…僕らが(電波ジャック)始まる前、雨降ってたんですよ。ただ! 始まったら、雨が止みまして。だんだん晴れてきて。東京来たら、晴れてる! まぁ、自分たちで言うのもあれですけど…もってますね!」(ここでレポーターから「今、くっきりと富士山も見えるんですよ」と言われ、富士山を眺めて「富士山や!」「すげーーー!」と大盛り上がりの7人)大西「チャーター機からも見えましたけど、ここ(格納庫)からも見えるんや! って」――なにわ男子が目指すものとは?長尾「世界中に、なにわからLOVEを届けます!」●「なにわ男子の第二章がスタート」 7人が意気込み語る――意気込みを一人一人聞いていっていいですか?藤原「昨日、関西ジャニーズJr.で、みんなで一緒に『関西アイランド』を披露させていただいたんですけど(Jr.として最後のステージとなった『ベストヒット歌謡祭』でのパフォーマンス)、僕たち関西ジャニーズJr.出身で。関西ジャニーズJr.のなにわ男子。これが僕は、第一章と思ってまして。これからはデビュー組に混ざって、なにわ男子の第二章が今日からスタートしますので。これから応援してくれる方々、そしてずっと応援してくださってる方々と、最高の景色をこれからも見たいなと思います」長尾「今日は飛行機で、東京まで来させていただいたんですけれども。今日は大阪から東京だったんですけど、いつかはなにわから世界にLOVEを届けていけたらなと思いますし。世界中に、なにわからLOVEを届けたいです!(メンバーから「2回言った!」と突っ込まれ)緊張してんの! 見出しに使ってください(笑)!!」大西「僕たちのモットーといえば、仲の良さもそうですけど、元気の良さがすごいねって言われることが多くて。僕たちの元気な姿を見て、たくさんの方が元気になっていただければなと思いますし。やっぱり、国民的アイドルと呼ばれるように、この令和の時代を背負えるような、アイドルになっていきたいなと思っております! 頑張ります!!」西畑「こういうご時勢でもあり、今ちょっと状況もよくなってきてると思いますけど、いつ悪くなるかっていうのがわからない中で、我々アイドルが何ができるのか? って思った時に、やっぱりファンの皆さんであったりとか、見てくださる皆さんに、プラスな感情をお届けするっていうのが一番大事なことなんじゃないかと思っておりまして。楽しんでいただいたり、幸せになっていただいたり、笑顔になっていただいたり…そういうところで、何か一つでも癒されたり、免疫力をあげていただけるような、なにわ男子でいたいなと思っております」道枝「7月28日、なにわの日に横浜アリーナでデビュー発表させていただいてから、約3カ月ちょっと経ちましたけど、今日まで来るのがあっという間でしたし、そのあっという間に感じるのは、日々のお仕事がすごく充実させてもらってるからなのかなって、いろいろ考えたんですけど。やっぱり、僕たち7人はこれからが本当のスタートなので。これから、どう言った濃い時間を過ごせるか? っていうのは僕たち次第だと思うので。濃い時間を過ごせるように、僕たち7人手を取り合って、足並み揃えて、頑張っていけたらなと思います」高橋「今日から見る景色っていうのは、やっぱり今までとは違ったものになってくるでしょうし。これから出会ういろんな経験だったり、いろんなことを、この7人で助け合って、分かち合いながら、その出来事に向き合っていけたらなって思いますし、いずれは老若男女に好かれるようなアイドル・なにわ男子っていうのが、全世界に広まっていけばいいなって思います」大橋「昨日ね、関西ジャニーズJr.のみんなと一緒にパフォーマンスして、みんながなにわ男子を送り出してくれて。だから、そこで『頑張れよ』って言ってくれた、その気持ちを忘れず、そして今日というデビューの日を忘れず、初心(うぶ)な気持ちを忘れず、皆さん、日本中、世界中、宇宙中の人が、笑顔や幸せや…そんな感じになってもらえるように! 僕たち7人精一杯手を取り合って、一列になって。その横には、スタッフさん、関係者の皆さん、ファンの皆さんと一緒に歩んで行けたらなと思いますので。これからもなにわ男子をよろしくお願いします!」その後も多くの質問に彼ららしい回答が飛び出し、笑顔とツッコミにあふれた囲み取材に。最後は、「グループの掛け声はどうする?」と振られ、リーダー・大橋が「今日から作りましょか!」と作った、「みんなで肩くんで。右足を前にするんですけども。なにわ男子ー! レッツゴー! イェー!」という“掛け声”で締め、めでたく大団円。ジャニーズ初となる格納庫でのデビューイベントが終了した。ちなみに、この掛け声には、「これ…何十年後に見るの、めっちゃ恥ずかしいなぁ」という声がメンバーから上がっていた。
2021年11月13日ロンドン発の新作舞台『ザ・ドクター』の東京公演が11月4日(木)からPARCO劇場で上演される。この度、本作より埼玉公演初日の開幕に際したスタッフ・キャストからのコメントと舞台写真が到着した。物語はエリート医師・ルースの元へ、自ら妊娠中絶処置を行ったひとりの少女が運び込まれるところから始まる。生死をさまよう少女のもとへ「彼女の両親から臨終の典礼を頼まれた」と神父が現れるが、ルースは面会謝絶を理由に彼の入室を拒否。このことで、ルースは世間から激しいバッシングを受ける―。信仰やジェンダー、階級格差、SNS問題という現代社会にはびこるテーマを取り扱いながらも、誰もが感じたことのあるような、人生の中の“生きづらさ”や“違和感”が描かれている。決して答えはひとつではないが、たくさんのヒントがそこにあるだろう。観終わったあとに、つい誰かと話し合いたくなるような作品となるはずだ。演出を手掛ける栗山民也は戯曲を一読して「最先端の医療現場ですら改善されていない構造的な歪み、歴史認識やジェンダー、人権をめぐる問題までが絡み合い、自分たちで築いてきた社会の仕組みに縛られ、喘ぐ人間の姿が生々しく浮かび上がる。新聞の一面から順に、トピックとなる記事をモンタージュしたような刺激的な作品」と感じたという。主人公・ルースを演じる大竹しのぶは、久しぶりの現代劇といっても、「ギリシャ悲劇を演じていても、シェイクスピアを演じていても、それらが現代劇ではないという感覚は、自分の中にはない」と語り、「命というものが人間にとって大きなテーマであると思います。医師はそこに携わる人。これまでいろいろな人が、いろいろな作品で医師役をやってきていると思いますが、奇をてらわずしっかりと演じたい。『人間である前に、医師だと思っています』というルースの台詞はあるけれども、やっぱり、ひとりの人間を、演じたいなと思っています」とコメント。奇しくも2019年にロンドン初演版を1列目の客席で観劇し、主演のジュリエット・スティーブンソンの演技に圧倒されたという大竹が、今回特に大切にしたいのは『リアリティの追求』。「言葉」を大切に、11人の俳優が濃密な人間ドラマを紡ぐ。現代社会のあらゆる問題点を抱えながら、とある医療機関で繰り広げられるパワーゲーム。ルースを取り巻く研究所の医師たちに、橋本さとし、橋本淳、宮崎秋人、那須凜、久保酎吉。研究所の同僚で病院の広報担当役に村川絵梨、いわく付きの保健大臣役に明星真由美。ルースのパートナーに床嶋佳子、近所に住み心をかよわせるティーンエイジャー役に天野はな。そして、事件のキーパーソンとなる神父と少女の父親の2役に益岡徹と、多方面で活躍する実力・人気を兼ね備えた俳優達が結集した。宗教問題や人種差別は、我々日本人にとっては遠く聞こえるかもしれない。だが、様々な立場や考えを持った本作の登場人物たちの誰かしらに共感し、違和感を持つことで、これまでの自分を見つめ直し、新たな自分と出会える。たった1人の医師を取り巻くあれこれは、まるで現代社会の縮図。自らのアイデンティティをめぐり、さまざまな思惑が交錯する3時間を劇場で体感してほしい。埼玉公演初日を終えてのスタッフとキャストからのコメントは以下の通り。<栗山民也>彩の国の劇場で初日を開け、今、自宅に向かっているところ。いろんな場面のいろんなセリフが、今も容赦なくこちらに向かってくる。登場人物たちの多くの問いかけが、エンドレスに繰り返される。現代という時代を輪切りにしたような言葉の戯曲と格闘したこの数週間の時間が、だがなんとも心地よい疲労感の中に少しずつ溶けていくようだ。時代と向き合うことから目を背けず、ぐっと近距離まで近づいて見ることの覚悟を、この作品から学んだように思う。なんだか、とてつもなく熱く鋭利な一つの塊に出会ったような感じ。「演劇は、時代を映す鏡である」という馴染みの一文が、また新たな声で深く響いている。<大竹しのぶ>これほどスリリングな舞台になるとは思ってもみませんでした。この緊張感がたまらなく楽しいです。劇場を出た後に、誰かと3時間ぐらいは話したくなるような芝居です。人間について、それを取り巻く社会について。あらゆることに無関心、無自覚に生きてきたことを痛感します。劇場は様々なことを教えてくれる場です。今、そこで生身の人間が言葉を交わし、その場で人生が変わってゆくのを目の当たりにすることが出来るのです。だからやっぱり演劇は面白いなと、改めて思える作品です。<橋本さとし>ついに幕が上がりました。しかし答えは出ていません。そう、この芝居には答えがないのです。あえて言うなら、一瞬一瞬に起こる事、感じる事が答えです。善も悪もなく、各々の主義主張が正義なのです。これは役者にとってかなり高いハードルで毎回がスリリングで集中力を要します。対立する役柄とは裏腹にカンパニーの結束力は日々高まっております。ぜひそんなヒリヒリとした空間で「言葉の力」を楽しんでください。<村川絵梨>2021年もいろいろありましたね。今日初日を迎えられたこと、いまこの作品を上演出来ること、本当に嬉しく思います。稽古期間中、数々の台詞に何度もハッとさせられ気付かされ、考えさせられました。今、目撃して頂きたい!そんなお芝居です。最後まで意義を持ってステージに立ち続けたいと思います。劇場でお待ちしてます!!<橋本淳>現実をそのまま映したような作品。演劇でありながら演者である私たちは、まるで日常を生きているかのようになるべく稽古を積んできました。その瞬間瞬間に起きることが、生であればあるほどきっと多くのモノが届くと信じています。現代社会が抱える目を背けたくなる問題に、真正面から切り込む本作。どうか多くの方に、届きますように。ガラスのように脆く儚い、しかし熱い時間を、丁寧に紡いでいきたいと思います。まずは開幕出来たことが、本当に幸せです。<宮崎秋人>稽古場で毎日行われた抗原検査や、定期的なPCR検査のお陰もあり、常に新型コロナウイルスに気をつける姿勢を持ちながら今日まで来ました。ホッとしています。この作品が持つ“問いかけ”。これは、是非誰かと共有してほしいなと思います。日本ではこの作品の中にある問題というのはやはり遠いモノで、それを誰かと共有して話し合うことで身近になると思います。そうして初めてこの作品を日本でやる意義があるのかなと。僕自身、この作品に勉強する機会を与えてもらって今後の世界の見方が変わっていくと思います。<那須凜>皆様のおかげで『ザ・ドクター』無事に幕が上がりました。お客様の拍手を聞いて、お芝居を生で観ていただくことの有り難み、そして何より現代の問題を鋭く突いたこの作品を今、上演出来ることの素晴らしさを改めて実感いたしました。今後いらっしゃるお客様にも、多種多様な問題に一緒に悩み考えて頂けたら嬉しいです。お客様と一緒に成長していくであろう『ザ・ドクター』どうぞお楽しみに!<天野はな>毎日必死に向き合ってきたこの作品を無事にお客様の元へお届けできる喜びで胸がいっぱいです。初日を迎えた今、『ザ・ドクター』という作品には、この時代を生きる皆様に聞いて欲しいと願う言葉がたくさん詰まっていると改めて実感しています。その言葉が届くよう、千秋楽まで日々丁寧に作り上げていきたいと思っておりますので、どうぞお楽しみに!劇場でお待ちしております。<久保酎吉>初日が開きました。ラウンドにあがるボクサーのような、高揚感と緊張で闘い、ヘロヘロになりましたが、カーテンコールの熱い拍手に包まれ、今はとにかくホッとしています。役者の闘い様、是非、体感しに劇場に来て下さい、「最後に選ぶのは、あなたです。」<明星真由美>舞台袖で共演者のシーンを見ながら、こういうお芝居を日本で上演出来る事を演劇人として喜びに思いました。終わった後、観た人達が個々の価値観を交換するまでが作品の一部であるような。あの人が許せなかった、あの人の気持ちはわかる、などなど、自分とは違う意見に出会う事が演劇の一つの意味であることを改めて思いました。この後、最後のワンステージまで、我々もまたああだこうだ交換しながら作品を進化させて行きたいと思います。<床嶋佳子>この台本を初めて読ませていただいた時のワクワク感!そしてきっとスリリングな作品になるのではないか?と思ったその予感は間違いなかったです!本日初日を終え観客の皆様の食い入るような目線、カーテンコールの温かな拍手!大竹さんをはじめキャスト全員本当に皆さん素敵です!私はこのチームに携われて本当に嬉しいです!地方公演を含め12月26日までの長丁場このチームの時間を緊張感を持って楽しみます!皆様劇場でお待ちしています!<益岡徹>昨年からの長期に渉るコロナ禍。舞台を上演できることへの感謝の念が増しています。舞台を立ち上げてお客様に見ていただく、大切なことだと改めて感じています。『ザ・ドクター』、彩の国で初日の幕を開け、PARCO 劇場へ。膨大なセリフの量、病院のモノトーンの装置、対立と喪失。美しい舞台になっていると思います。これから上演を重ね、さらにいいものになるよう、皆で力を合わせて行きたいと思っています。ぜひご覧いただきたい大切な作品です。■公演情報パルコ・プロデュース2021『ザ・ドクター』作:ロバート・アイク翻訳:小田島恒志演出:栗山民也出演:大竹しのぶ / 橋本さとし村川絵梨橋本淳宮崎秋人 那須凜天野はな久保酎吉/明星真由美床嶋佳子益岡徹<東京公演>11月4日(木)~28日(日)会場:PARCO劇場<兵庫公演>12月2日(木)~ 5日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール<豊橋公演>12月10日(金)~12日(日)会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール<松本公演>12月18日(土)・19日(日)会場:まつもと市民芸術館主ホール<北九州公演>12月25日(土)・26日(日)北九州芸術劇場大ホール※各会場当日券あり
2021年11月02日ウィリアム・シェイクスピアの政治闘争劇を、女性キャストのみで立ち上げることが話題を集めているパルコ・プロデュース2021『ジュリアス・シーザー』。高潔な魂を持つブルータスが、友人であり古代ローマの礎を築いた英雄シーザーを殺害するまでの苦悩や葛藤、そして事後の悲劇が描かれる。本作の演出を務める森新太郎と主人公ブルータスを演じる吉田羊に、稽古前の心境を尋ねた。思いの丈を叫び尽くす、吉田羊の新境地を見せたい──吉田さんは初めてシェイクスピア作品に出演されますね。吉田実はシェイクスピア自体に苦手意識があって敬遠してきたものですから、一生縁がないと思っていたんです。でも来年芸歴25周年を迎える節目のタイミングで、あちらの方からやって来てくださったということは……「原点に帰りなさい」という演劇の神様からのメッセージかな、と思って挑戦することにしました。──なぜシェイクスピアを敬遠されてきたのでしょうか?吉田これまで観客の立場で拝見してきましたが、シェイクスピア作品には俳優の鍛錬と演出家の想像力が求められると感じておりまして。役者の場合、レトリックの多い長ゼリフを朗々と発したり肉体的にも精神的にも大変そうですよね。自分にできるだろうか……と不安を覚える一方で、俳優なら一度は挑戦すべきハードルとも考えていて。シェイクスピアは、作品に選ばれて初めてトライできる感覚がずっとありました。今回のブルータス役を機に、自分を更新していきたいですね。──森さんが、主人公ブルータスに吉田さんを指名した理由は?森新太郎森羊さんのお顔がパッとひらめいたんです。これまで仕事でご一緒したことはありませんが、出演作を拝見すると、羊さんは考えていることを表に出さない人物の芝居が非常にうまい。同時に、こうした抑えた芝居が効くのは心の中にものすごく「激しいもの」を秘めているからなんだろうな、とも感じまして。これほど熱いものをお持ちの方にはシェイクスピアに出てもらわないといけない。むしろご経験がないことの方が不思議でして。吉田ふふふ(笑)。シェイクスピアの登場人物って、心の中をすべて口に出してしまう激しさがありますよね。たとえばブルータスなら「愛する仲間(シーザー)を正義のために殺さねばならぬのだ!」と決意するまで、ありとあらゆる比喩や修飾語を駆使して葛藤や苦悩を語るわけで。森そうなんですよ! 思いの丈をこれほど叫び尽くす吉田羊は見たことがない、とお客さんに新境地をお見せして驚いてもらう方がおもしろいんじゃないかな。羊さんを別のフィールドへ引っ張り出したい。そう思ってオファーさせてもらいました。さらにこれだけ叫んでも本音がわからないブルータスの底知れなさも感じさせてくれそうだな、って。衣裳から垣間見える、オールフィメールのおもしろさ──男性の登場人物が多い『ジュリアス・シーザー』を、女性だけで上演しようと考えた企画意図を教えてください。森シェイクスピア作品は「虚構性」が立った方がおもしろいと感じていまして。もともとは野外のグローブ座で上演されていて、明るい光の中で夜を表現しなければいけなかったわけですし、女性役も少年俳優が演じていました。「これはフィクションです」と現実との線引きが明確にされているからこそ、観客は想像力をフル稼働させて、自分の中で物語を構築していくおもしろさがあった。いわば、日常の約束ごとや規範から解き放たれて自由になれる時間だったんじゃないかな。そういった意味で、男性の登場人物が多くを占める『ジュリアス・シーザー』の虚構性は、女性キャストだけの上演形式でいちばん発揮できるのでは……と仮定して、オールフィメールを提案させてもらいました。吉田女性キャストだけで上演する試みにも惹かれました。一方で、大変な挑戦だと思うんです。史実も含めて有名な作品ですし、お客さんの固定観念を取り払うのは容易ではありません。でも本作は森さんが元の戯曲から取捨選択して、男女それぞれの役割を固定するようなセリフがほとんどカットされているんです。これによって性別という概念がなりを潜めて、「人間同士」の会話として響くようになった気がしますね。その先にどんな感情が見えてくるのか、ぜひ劇場でお確かめいただきたいです。吉田羊──現時点で、どんな衣裳をお考えでしょうか?森オールフィメールでよく見かけるのは、男性のフォーマルを着せてしまうパターンですよね。今回でいうなら、古代ローマの軍人が装着していたような「鎧」で男装するような。でも僕、レトリックの多いシェイクスピア作品では「言葉」を鎧にした方がいいんじゃないかと思うんですよ。吉田たしかに。おもしろいですね!森いまイメージしているのは、コンテンポラリーダンスの踊り手が身につけるような抽象的でシンプルな衣裳です。男装する女性キャストがリアルを追求すると、胸を潰したり男性の体に近づけようとするでしょう? でも今回はそれやる必要はないと思っていて。女性が本来持っている体のままでいて欲しい。吉田それ、大賛成です! 私はもともと中性的な衣裳がいいな、と思っていました。というのも人間の意識って視覚から入る情報でほとんど決まってしまうから、男装した時点でお客さんは我々を「男性」と認識しますよね。でも演じている中身は「女性」だから……違和感になってしまう気がするんです。森その考えをお聞きして、やっぱり舞台経験の豊富な羊さんにオファーしてよかったと思いました。僕とワクワクするポイントが似ているな、って。オールフィメールでシェイクスピアをやることの魅力や楽しみ方を、構想段階からわかっていらっしゃる気がする。吉田あんまりハードル上げないでくださいね(苦笑)個性派が揃ったキャスティングを堪能して──吉田さんは、ブルータスの人物像をどのように捉えていらっしゃいますか?吉田ブルータスって、私利私欲が一切ない「ミスター正義感」ですよね。でも彼の本当の魅力は、人間的な「弱さ」にあるんじゃないでしょうか。友人キャシアスらにそそのかされて最後の炎を燃え立たせるわけですけど、シーザー殺害の一大決心をするまでに、彼は逡巡を繰り返して自らを鼓舞しまくります。はたから見ると優柔不断で煮え切らない人物ですが、そのカッコ悪さこそ人間くさい。お客さんが「決心しろ、ブルータス!」と応援したくなる魅力なのかな、と思いますね。優しさゆえに自分の首を絞めて、物語が加速していく側面もありますし。──そのブルータスを、現時点でどのように演じていこうと考えていらっしゃいますか?吉田お客さんがこの作品に没入できるかどうか、ブルータスの人間的な魅力が要素のひとつになるだろうな、と思っています。政治闘争劇というと小難しいイメージがありますけど、シーザー殺害や事後の悲劇にいたる感情のアプローチにフォーカスしながら演じていきたいですね。──ブルータスを取り巻く登場人物にも多様なキャラクターが勢揃いしています。森さんはどのようにキャスティングしていかれたのでしょうか?森個性ある俳優さんばかりお選びしました。いつもキャスティングは相当こだわるんですが、今回は特に手応えがあります。まずは、シーザー腹心の部下であるアントニー役に松井玲奈さん。アントニーってブルータスたちよりやや若くて、彼らからすると理解できない側面がある新世代の人物だと思うんですよ。このジェネレーションギャップをフレッシュに演じてくれそうな松井さんにお声がけしました。吉田まさに! 初めましての松井さんとは陰影の濃いコントラスト……ブルータスとアントニーのコントラストを一緒につくれたらいいですね。『ジュリアス・シーザー』メインビジュアル:上段左から、吉田羊(主人公・ブルータス役)松井玲奈(アントニー役)、下段左から、松本紀保(キャシアス役)シルビア・グラブ(ジュリアス・シーザー役)森ブルータスの友人キャシアスには、松本紀保さん。以前ご一緒したことがあるんですが、彼女の無尽蔵のエネルギーには目を見張りました。個人的には、ブルータスとキャシアスの間に起こる終盤の諍いがおもしろいと思っているんですよね。様々な状況が複雑に絡み合った末に、ついにお互いの感情が爆発して。吉田いきなり夫婦ゲンカみたいなやり取りが始まりますよね。松本さんのキャシアスとは、かたい友情を育みたいと思っていたんですけど(笑)森当人たちは真剣に、絶叫しながら議論してるんでしょうけどね……若干コミカルにも見える(笑)。そしてタイトルロールには、シルビア・グラブさん。以前『メアリ・スチュアート』でご一緒した時に、エリザベス女王を演じてもらいました。もはや世界の覇者シリーズみたくなっていて、次はチンギス・ハーンしかないんじゃないかと思ってるんですけど(笑)吉田あはは(爆笑)森ブルータスってシーザーを憎む一方で、もしかしたらそれ以上に愛しているんですよね。最後の最後までシーザーの呪縛から逃れられなくて夢や幻の中にシーザーの姿を見るほど。そう考えると、作品タイトルが『ジュリアス・シーザー』なのも頷けるんです。その関係性も女性キャストならではというか、他人が立ち入る隙がないような精神的な結びつきを描けるんじゃないかと期待しています。吉田共演経験のあるシルビアさんが宿敵シーザーで安心感を覚えています。クレバーで優しく愛のかたまりみたいな彼女が、権力を前に揺れ動く臆病で純粋なシーザーをどう演じるのかすごく楽しみですね。シルビアさんに対する私の信頼がブルータスとシーザーの関係性にリンクして、友情の先にある「正義の暗殺」という構図を見せられたら。抑圧されている女性に勇気を与えられる演目でありたい──シェイクスピア作品でオールメールやオールフィメールの上演形式はこれまでもありましたが、森さんは今回なぜ『ジュリアス・シーザー』に着目されたのでしょうか?森僕はね、『ジュリアス・シーザー』の主役って実は「民衆」のような気がしているんです。姿こそ舞台上に現しませんが、この物語は「シーザーに王冠を被せろ」という民衆の熱狂からスタートします。ここから登場人物たちは人生を狂わされていく。ブルータスがいちばん恐れているのもシーザーの圧政というより、彼の存在に惹きつけられていく得体の知れない民衆の熱狂なんですよね。──そこから殺害を決行して、演説で民衆を味方につけようとするもアントニーにちゃぶ台返しされてしまいますよね。森そう、暴動にまで発展してね。ブルータスをはじめとする政治家たちが、民衆の間をただ右往左往しているだけに思えてなりません。で、現代に生きる我々も毎日そんな光景を見てばかりいるわけです。移り気で、無責任で、熱狂のための生贄を常に探し求めている民衆。誰かに支配されるのを嫌いながら、同時に誰かに支配されたいとも望んでいる実に厄介な存在です。そんな民衆の姿を炙り出したいと感じたのが、この『ジュリアス・シーザー』を上演したいと思った動機のひとつですね。吉田そうだったんですね。私も人間の普遍的な業や情を見せたいと思っているので、森さんがこの作品をどのようにステージングしていくのか楽しみにしています。──2021年にも通じる普遍的な時代性を感じていらっしゃるんですね。女性キャストのみで「いま」上演する意義はどのように考えていらっしゃいますか?森オールフィメールでの上演についてどう感じるか、周りの女性に聞いてみました。そうしたら、皆さん揃って目を輝かせながら「おもしろそう!」と言ってくださって。喜んでもらえそうでよかったと思う反面、これほど女性をウキウキさせる背景にあるものって何だろう、とも感じて。──森さんの中で、思い当たることがおありになるのでしょうか?森ひょっとしたら、女性が政治から遠ざけられていることの反映なんじゃないかな……と感じました。最新のジェンダーギャップ指数も、政治参画の面では最下位に近いところにランクしていますよね。依然、深刻な男女不平等が続いていると言わざるを得ません。例えば2020年までに国会議員の女性候補者を30%に引き上げると言っていたのにまったく果たされず、蓋を開けてみたら閣僚20人中2人しか女性がいませんでした。──日本の乏しい現状が、この政治劇を女性キャストのみで発表された瞬間のワクワクにつながっていると?森日ごろ抑圧されていると感じる女性が、オールフィメールのような倒錯性に惹かれることは無視できない気がしました。願わくばこの上演形式がさほど珍しいことでなく「当たり前」になるような時代になればいいな、と。日本の現状に鬱屈としている女性たちに少しでも勇気を与えられる演目でありたいと思っています。取材・文:岡山朋代撮影:川野結李歌パルコ・プロデュース2021『ジュリアス・シーザー』東京公演:2021年10月10日(日)〜10月31日(日) PARCO劇場大阪公演:2021年11月3日(水・祝)森ノ宮ピロティホール山形公演:2021年11月7日(日)やまぎん県民ホール 大ホール福島公演:2021年11月14日(日)いわき芸術文化交流館アリオス大ホール宮城公演:2021年11月17日(水)仙台銀行ホールイズミティ21大ホール富山公演:2021年11月20日(土)・21日(日)富山県民会館ホール愛知公演:2021年11月27日(土)・28日(日)東海市芸術劇場大ホールチケット情報
2021年09月29日おかざき真里が雨宮まみのエッセイを漫画にした伝説的コミックを、田中みな実主演で映画化する『ずっと独身でいるつもり?』。この度、本作に出演するキャスト9名が新たに発表された。主人公・まみが以前出版したエッセイの愛読者であり、独身である自分の生活に誇りを持ちながらも、周囲の目や元彼の存在に振り回される由紀乃を、市川実和子が演じる。役どころについては「由紀乃という役は、主人公のまみや、美穂と対照的な存在に描かれています。全然キラキラなんかしてないし義務的に、いわゆる『女子』を保っている、というか。伸び伸びと、人に見せない女の裏側を演じることができました。その空気を楽しんでもらえたら嬉しいです」とコメントしている。ギャラ飲みやパパ活など華やかな世界に生きるも、若さを失うことに怯える美穂を元「乃木坂46」松村沙友理。原作にはいないキャラクターを演じる松村さんは「観た人にとっても、今まで逃げていたことや避けていたことと向き合ったり新しい自分と出会えるきっかけになれる作品だと思います」と本作について語っている。また、結婚して子どもにも恵まれ、丁寧な暮らし系インスタグラマーとしてもてはやされるも、自分らしさを失っている生活に悩む彩佳役には徳永えり。公開を待つ視聴者へ「様々な幸せのかたちを、この作品を通して感じていただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せている。ほかにも、まみの年下の彼氏を稲葉友、彩佳の夫を松澤匠、まみがコメンテーターとして出演する配信番組のプロデューサーを山口紗弥加、同番組のMCに藤井隆、まみの伯父を橋爪淳、母を筒井真理子が演じる。さらに、本作の場面写真が初公開。恋人からバックハグをされるも浮かない表情のまみや、意味ありげに天を仰ぐ由紀乃、パパとの食事会で楽しそうに微笑む美穂、夫に明るく話しかける彩佳など、これからの展開が楽しみになるカットとなっている。▽キャストコメント市川実和子最初に台本をいただいた時、登場人物たちがもっと性格が悪かったんですね。決定稿ではもう少しマイルドになっているんですけれど、でも根本的には変わってなくて。綺麗に飾られた姿でなく、女たちの本音の部分がこの映画で描かれていくわけですが、正直わたしは、そういう剥き出しになった部分というか、陰の部分に強く惹かれていました。私が演じた由紀乃という役は、主人公のまみや、美穂と対照的な存在に描かれています。全然キラキラなんかしてないし義務的に、いわゆる「女子」を保っている、というか。伸び伸びと、人に見せない女の裏側を演じることができました。その空気を楽しんでもらえたら嬉しいです。由紀乃って、なんだかバランスが悪くて、考え方も行動もいろんなところが極端で。そんなところが演じていて面白かったです。今回、監督をはじめ、スタッフもキャストも女性が多い現場でした。今思えば、過去に一度だけ乗ったことがある女性専用車両に流れてた空気になんだか似ていたなぁと。現場の空気もとっても穏やかで。女子校ってこういう感じなのかもな、もしかしたら、その感じってスクリーンにも表れているのかもしれません。松村沙友理原作の「ずっと独身でいるつもり?」はもちろん、おかざき真里先生が描かれる世界観が大好きだったので、この作品に携われることを知ったときは嬉しく思いました。原作と映画の脚本は内容も異なっていて、私が演じる美穂は原作にはいないキャラクターです。現代が上手に表現されているなというのが一番最初の印象でした。私にとって美穂は身近とは言い難い世界の子で、どう演じていいのか悩みました。ふくだ監督とお話ししたときに、「私は美穂のことを笑ったり馬鹿にしたくない。一人の女性がどうやって生きているかをきちんと描きたい。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。撮影中もずっと「美穂を生きてほしい。」と監督の指導があり、何度も何度も挑戦させていただいて、スタッフさんにたくさんアドバイスをいただきながら今私にできることを精一杯やらせて頂きました。ふくだ監督とこの作品に出会って、私の中の何かが確実に変化しましたし、作品の中で生きている美穂もどんどん変わっていきます。観た人にとっても、今まで逃げていたことや避けていたことと向き合ったり新しい自分と出会えるきっかけになれる作品だと思います。私はいまこの時代に、この作品に出会えたことがとても幸せに感じますし、そしてこれから先もこの作品のことは忘れられないと思います。ぜひたくさんの方に観てほしいです!徳永えりとあるインタビューで、30代に突入した直後「好きなタイプは?」という質問から「結婚は考えてますか?」と具体的な質問にあからさまに変わったことに私は衝撃を受けました。どうして女性は、30代になると周囲から「結婚」の圧力をかけられるのだろう。そしてこれは、いつまで続くのだろう。初めて今作の脚本を読んだ時、そう感じたことを思い出しました。私が演じた彩佳は、きっと側からみると幸せに見えるし、本人も幸せであることを自覚しています。だけどやっぱり何かが足りなくて、寂しくて。演じる際はその何かを明確にはせず、物足りなさを抱えたままお芝居をしようと臨みました。ふくだ監督はそれを汲みとって、その中から希望を見出せるよう導いて演出してくださいました。とてもあたたかく、優しい現場でした。様々な幸せのかたちを、この作品を通して感じていただけたら嬉しいです。『ずっと独身でいるつもり?』は11月19日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ずっと独身でいるつもり? 2021年11月19日より全国にて公開© 2021日活
2021年08月30日フリーアナウンサーの田中みな実が主演を務める映画『ずっと独身でいるつもり?』(11月19日公開)の追加キャストが30日、明らかになった。同作は雨宮まみによるエッセイをおかざき真里が漫画にした人気コミックの映画化作。10年前に執筆した“女性の人生における幸せの価値を赤裸々に描いたエッセイ”が異例のヒットとなり、一躍有名作家となった本田まみ(田中)が、“自分にとっての幸せの形”を見つけだす姿を描く。追加キャストとして、今回9名が明らかに。主人公・まみが以前出版したエッセイの愛読者であり、独身である自分の生活に誇りを持ちながらも周囲からの目や元彼の存在に振り回される由紀乃役に市川実和子、ギャラ飲みやパパ活など華やかな世界に生きるも若さを失うことに怯える美穂役に、先月乃木坂46を卒業したばかりの松村沙友理、結婚し子供にも恵まれ丁寧な暮らし系インスタグラマーとしてもてはやされるも自分らしさを失っている生活に悩む彩佳役に、徳永えりが決定した。主人公まみと同じく、自分にとっての「幸せ」をさがす女性たちとして、豪華キャストが様々な年齢・境遇の女性をリアルに演じる。加えてまみの年下の彼氏役に稲葉友、彩佳の夫役に松澤匠、まみがコメンテーターとして出演する配信番組のプロデューサー役に山口紗弥加、同番組のMCに藤井隆、まみの唯一の理解者で自由人の伯父役に橋爪淳、まみを優しく心配する母役に筒井真理子と、まみと3人の女性を取り巻く人々を豪華キャストが演じる。また、初めて場面写真も解禁された。主人公まみが恋人からバックハグをされるも浮かない顔をしているショットや、意味ありげに天を仰ぐ由紀乃、パパとの食事会で楽しそうに微笑む美穂、夫に明るく話しかける彩佳など、様々な場面が満載となっている。○市川実和子 コメント最初に台本をいただいた時、登場人物たちがもっと性格が悪かったんですね。決定稿ではもう少しマイルドになっているんですけれど、でも根本的には変わってなくて。綺麗に飾られた姿でなく、女たちの本音の部分がこの映画で描かれていくわけですが、正直わたしは、そういう剥き出しになった部分というか、陰の部分に強く惹かれていました。私が演じた由紀乃という役は、主人公のまみや、美穂と対照的な存在に描かれています。全然キラキラなんかしてないし義務的に、いわゆる「女子」を保っている、というか。伸び伸びと、人に見せない女の裏側を演じることができました。その空気を楽しんでもらえたら嬉しいです。由紀乃って、なんだかバランスが悪くて、考え方も行動もいろんなところが極端で。そんなところが演じていて面白かったです。今回、監督をはじめ、スタッフもキャストも女性が多い現場でした。今思えば、過去に一度だけ乗ったことがある女性専用車両に流れてた空気になんだか似ていたなぁと。現場の空気もとっても穏やかで。女子校ってこういう感じなのかもな、もしかしたら、その感じってスクリーンにも表れているのかもしれません。○松村沙友理 コメント原作の『ずっと独身でいるつもり?』はもちろん、おかざき真里先生が描かれる世界観が大好きだったので、この作品に携われることを知ったときは嬉しく思いました。原作と映画の脚本は内容も異なっていて、私が演じる美穂は原作にはいないキャラクターです。現代が上手に表現されているなというのが一番最初の印象でした。私にとって美穂は身近とは言い難い世界の子で、どう演じていいのか悩みました。ふくだ監督とお話ししたときに、「私は美穂のことを笑ったり馬鹿にしたくない。一人の女性がどうやって生きているかをきちんと描きたい。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。撮影中もずっと「美穂を生きてほしい。」と監督の指導があり、何度も何度も挑戦させていただいて、スタッフさんにたくさんアドバイスをいただきながら今私にできることを精一杯やらせて頂きました。ふくだ監督とこの作品に出会って、私の中の何かが確実に変化しましたし、作品の中で生きている美穂もどんどん変わっていきます。観た人にとっても、今まで逃げていたことや避けていたことと向き合ったり新しい自分と出会えるきっかけになれる作品だと思います。私はいまこの時代に、この作品に出会えたことがとても幸せに感じますし、そしてこれから先もこの作品のことは忘れられないと思います。ぜひたくさんの方に観てほしいです!○徳永えり コメントとあるインタビューで、30代に突入した直後「好きなタイプは?」という質問から「結婚は考えてますか?」と具体的な質問にあからさまに変わったことに私は衝撃を受けました。どうして女性は、30代になると周囲から「結婚」の圧力をかけられるのだろう。そしてこれは、いつまで続くのだろう。初めて今作の脚本を読んだ時、そう感じたことを思い出しました。私が演じた彩佳は、きっと側からみると幸せに見えるし、本人も幸せであることを自覚しています。だけどやっぱり何かが足りなくて、寂しくて。演じる際はその何かを明確にはせず、物足りなさを抱えたままお芝居をしようと臨みました。ふくだ監督はそれを汲みとって、その中から希望を見出せるよう導いて演出してくださいました。とてもあたたかく、優しい現場でした。様々な幸せのかたちを、この作品を通して感じていただけたら嬉しいです。(C)2021日活
2021年08月30日キャストインタビュー前編: 田中哲司×松田龍平対談() で、男性の視点からその面白さを紐解いた『近松心中物語』。今度は、女性側から迫ってみたい。登場してくれるのは、忠兵衛(田中)と恋に落ちる遊女・梅川を演じる笹本玲奈と、与平衛(松田)の妻・お亀に扮する石橋静河。一目惚れの相手とともに心中へと向かう梅川、心中に憧れるお亀という、まったく違う女性を演じながら、どんなものが見えてきているのか。稽古に入ったふたりに、作品の魅力を語ってもらった。お亀は、現代の女性が見ても応援したくなるような女性(笹本)梅川は忠兵衛よりも腹が据わっているような強さを感じます(石橋)――稽古が始まっての感想を、まず聞かせてください。笹本じっくりと本読みを重ねてきたので、立ち稽古はまだ冒頭のシーンしかやっていないんです。でも、その本読みで、演出の長塚(圭史)さんが一人ひとりの人物を丁寧に説明してくださったので、全体的に徐々に深まりつつあるなと感じています。セットがけっこう抽象的でシンプルなんですが、その中でいかに心情を伝えるかっていうことが大切になってくるんだろうなと思います。石橋しかも、そのセットが傾斜になっているので、身体が慣れていくのに時間がかかるだろうなと思っているんですけど(笑)。笹本そうですね。梅川の衣裳は裾の長い引き着ですし、その傾斜舞台の上で、梅川として自然に呼吸ができるのかなっていう不安はまだあって。そこに慣れるのが今回は最優先だなと、私も思っています(笑)。石橋稽古では浴衣を着ているんですけど、私たちが普段着ているような洋服で生活をするのと、着物で生活をしているのとでは、人の考え方や感じ方も全然違うんだろうなと思ったり。一つひとつが新鮮で楽しいですね。――長塚さんの説明から感じたことも含め、笹本さんは梅川を、石橋さんはお亀を、どういう女性だと捉えておられますか。笹本長塚さんは、遊女にも位があって、梅川はわりと下のほうにいるんだとおっしゃっていたんです。だからきっと、普通の女性なんですよね。何の特別感もない普通の女性が、たまたま遊女にならざるを得なくなり、たまたま出会った忠兵衛と恋に落ちて運命が大きく変わっていく。そういう意味では、すごく人間味のある人物だなと思います。石橋お亀は裕福な家に生まれていて、そこが梅川さんや遊郭にいる女性たちと違うところなんですけど、だからこそ、エネルギーがあり余っているというか(笑)。長塚さんは、生を持て余しているからこそ一番最初に死に向かっていってしまうとおっしゃっていましたが、だから、全部の感情を、特に与平衛に対しては、好きも怒りも100%、120%ぶつけていくんだろうし。死に対しても、生きることをあきらめて死を選ぶのではなく、「美しく死にたい!」と、怖いくらいに情熱がありますし。とにかく面白い女の子だなと思っています。笹本お亀は、現代の女性が見ても応援したくなるような女性ですよね。お亀と与平衛って、常に修羅場なんですけど(笑)、江戸時代の女性とは思えないくらいお亀はバーっと自分の思ったことを言っていて、聞いていてスカッとするんです。またそれを、しーちゃん(石橋)と松田さんが演じるので本当にかわいくて!楽しそうなふたりだな、いいなと思いながら、本読みを聞いていました。梅川・忠兵衛とはあまりにもテンションが違っていて(笑)、静と動という対照的なふた組だなと思います。石橋お亀はいつもわちゃわちゃいろんなことをしゃべっていてにぎやかで、怒ったり泣いたり忙しいんですけど、梅川さんはいろんなことを内に秘めているというか、静かで奥ゆかしくて抑制されていて。そしてそれが、弱さになっていない感じがするんです。忠兵衛よりも腹が据わっているような強さを感じますし、同時に、思いやりや品も感じられて。玲奈さんが演じられると、梅川が持っているものがよく見えてくるなと思っています。笹本ただ、実は私は、梅川の生き方や考え方が、なかなか理解しづらいなと思っているんです。当時は女性が男性の後ろに一歩引いているのが当たり前で、それが美しいとされていた時代だったと思うんですけど、今は違います。梅川みたいな奥ゆかしくて健気なこと、男性に対してのみならず、とても言えないなと本当に感心してしまうんですよね(笑)。でも、遊郭でも禿や自分の仲間に対して深い思いやりがあって、貧しい家庭で育って7つのときに身を売られてしまうけれども、家族とはいい関係だったんだろうなっていうことは、一つひとつのセリフから想像できるんです。だから、忠兵衛という愛する人のことを一番に考えるという姿は、人として素敵だなというふうには思っています。観客からどんな反応がもらえるのか――貧しい梅川・忠兵衛カップルと、裕福なお亀・与平衛カップルの対比に、今の格差社会に通じるものがあるのではないかと長塚さんはおっしゃっていました。それに限らず、この作品から今の私たちにどんなものが届きそうだと、感じておられますか。笹本私は今のお客様の反応がまったく想像できなくて。40年以上前に蜷川幸雄さんが上演されていた頃は、和物の舞台も多かったと思うんですけど、最近は減ってきていますし。だから、どういう反応をいただけるのか、私自身もすごく楽しみにしているんです。ただ、ふた組のカップルの描かれ方がとてもシンプルなので、私自身はそこが面白いなと思っています。お亀・与平衛は、それこそ今の夫婦と変わらないような会話をしていますし(笑)。梅川・忠兵衛の恋も、出会って一目惚れして、そこからたった40日で運命が変わっていく面白さがありますし。近松門左衛門が書いた色々なものを組み合わせて作られた作品ですけど、中でも面白いものを集めているなと思うので、そこも楽しんでいただければと思います。石橋私が稽古をしていて思うのは、長塚さんが一人ひとりについて細かく説明してくださったこともあって、この作品のなかに本当にいろんな人の暮らしがあるなということなんです。みんなそれぞれに苦しい生活をしていて、特に遊女の人たちなんて本当に苦しい人生なんですけど、明るく生きていて、だからこそ、その裏にある苦労や悲しみがより感じられる。そんなふうに、大変だけれども生きようとするパワーが詰まっている作品だなと思うんです。だから、どの時代も、今も、いろんな人が苦しい思いをしながら一生懸命生きていると思うんですけど、そこにフックする言葉もいっぱいあって。今の人にとっても何か感じてもらえるところがあるんじゃないかと思っています。日本語の美しさ、そして不思議とマッチするスチャダラパーの音楽と江戸言葉――笹本さんがおっしゃったように、『近松心中物語』は、42年前に生まれて繰り返し上演されてきた日本の名作です。俳優としてのご自身にどんな挑戦になり、どんな意味のある作品になりそうでしょう。笹本これまでミュージカルで演じていたのは、ほとんどが外国人の役だったんです。特に私はフランス人が多かったので、フランスの文化や歴史の知識は豊富なんですけど、日本史に触れる機会がまったくなかったんです(笑)。だから、この作品で江戸時代のことを学べるのが、役者の笹本玲奈ではなく、ひとりの日本人としてすごくありがたくて、小学校1年生の新入生気分ですごく楽しいんです。役者としては、関西の言葉に初めて挑戦しています。それも昔の言葉遣いなので、本来の日本語を学び直している感じがして、役者の笹本玲奈としてもすごく勉強になっていますね。石橋日本語の美しさに触れられるのは本当に嬉しいなと私も思っています。今は、例えばネットの誹謗中傷とか、嫌な言葉があふれているからなおさらそう思うんです。それから、この舞台の前に出演させていただいた『未練の幽霊と怪物』(KAAT神奈川芸術劇場ほかにて、6月5日~7月4日上演)で能に触れたときに、日本語の成り立ちみたいなことも勉強したんですけど、日本語は文字ができるのが遅くて音が大事だったんだということを知って。長塚さんがこのお芝居はフィジカルなものなんだとおっしゃっていたことが、私の中で勝手にその音ということに結びついて、この中に出てくる昔の言葉の音が、すごく面白く感じられるんですよね。例えば、冒頭の騒ぎ唄に出てくる「のんやほほ」っていう囃子言葉もそうなんですけど、音が面白いうえに、「月が上がる」っていう意味があるらしくて、「そうなの!?」ってびっくりしちゃって(笑)。笹本私もです(笑)!石橋単純にそういうことが、俳優としてという以上に個人として楽しく面白がってやれる理由のひとつになっていますね。――今回の音楽はラップグループのスチャダラパーさんが担当されています。その言葉の面白さを味わえそうですね。笹本そうなんです。最初にデモ音源を聴かせてもらったときは、自分にこんなラップができるかなと思ったんですけど、稽古してみると、スチャダラさんの曲が妙にマッチしていてすごく楽しくて。石橋本当にびっくりするくらい、スチャダラさんの音と言葉が馴染んでいるんです。江戸時代にこんなふうに歌ってたんじゃないかと思うくらいぴったりなんですよ。笹本梅川が笑顔で楽しそうにしているのは、その歌のシーンくらいなんですけど(笑)。そこから一気にこの世界に入っていけると思うので、ぜひ楽しみにしていてください。取材・文:大内弓子撮影:外舘翔太【よくばり❣ぴあニスト限定】『近松心中物語』公演パンフレットを3名様にプレゼント!ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント【よくばり❣ぴあニスト限定】『近松心中物語』公演パンフレットを3名様にプレゼント!このプレゼントのご応募には「よくばり❣ぴあニスト」の登録が必要です。【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!(このプレゼントのご応募には「よくばり❣ぴあニスト」の登録が必要です。)『近松心中物語』キャストインタビュー【前編:忠兵衛&与兵衛】田中哲司さん、松田龍平さんインタビューはこちら公演情報KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『近松心中物語』2021年9月4日(土)~2021年9月20(月・祝)会場:KAAT神奈川芸術劇場 ホールほか、福岡、愛知、兵庫、大阪、長野公演あり
2021年08月27日