突然、ふくらはぎや足の甲、指先にかけて激しい痛みが走るこむら返り。なぜあのような痛みが走るのでしょうか。また、自分でケアする方法はあるのでしょうか。鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、その対策ツボを教えていただきました。■口から息を吐きながらゆっくりと指圧する丸尾先生は、こむら返りの原因について、次のように説明します。「こむら返りを起こすと、筋肉が硬直し、けいれんを起こしてひきつるような感覚と激痛を覚えます。痛みは、数秒から長くても2分程度でおさまりますが、急に痛むので驚き、慌てることもあるでしょう。水泳やジョギングなどハードなスポーツを急に行った、長時間のデスクワーク後に急に立ち上がった、また、冷えているとき、寝ているときや夏の疲労時などによく起こるようで、原因は、水分不足、疲労、ビタミンやミネラル不足、冷えなどと考えられています」また、丸尾先生は、「こむら返りは、『ふくらはぎ』と『すね』につながる筋肉で起こることが多い」と言い、「これらの筋肉のツボを知っておき、痛みが起こったら焦らずに、口から息を吐きながらゆっくりと筋肉を伸ばしたり、指圧するようにしてください」と話します。ではここで、こむら返りに効くツボを教えていただきましょう。■ふくらはぎの筋肉が原因と考えられる場合のツボ1.委中(いちゅう)「委」とは、「曲がる、ゆだねる」、「中」は「中央」の意味があり、足の痛み、足のしびれ、ひざの痛み、腰の痛み、また、腰のだるさなどに効く特効ツボです。ツボの位置ひざの裏の関節の真ん中。ツボの刺激法このツボは、あまり力を入れずに、さする、なでるぐらいの指圧でよいでしょう。刺激がほしい場合は、足を伸ばし、中指でゆるくひと押し10秒~1分を数回、繰り返します。また、いすに座ってひざを両手で包み込み、中指で委中を押しながら足を前後に振ると、刺激が柔らかめに伝わります。2.承筋(しょうきん)ふくらはぎの筋肉の痛みに効くツボです。足の筋肉にたまる老廃物(むくみの原因)の蓄積を防ぎ、こむら返りのほか、むくみ予防の効果もあります。さらに、腰痛で腰からひざの裏にかけての痛みやだるさがある場合も刺激を加えましょう。ツボの位置かかととひざの後ろの間で、ふくらはぎの最も盛り上がっているところの中央。ツボの刺激法ふくらはぎのけいれんが治まってきたら、両手の親指の腹でゆっくりと、ひと押し10秒~1分を数回、もみ込むように指圧し、筋肉の緊張を解いて血流を促します。痛みがあるうちは、ここをゆっくりなでるだけでよいでしょう。■すねの筋肉が原因と考えられる場合のツボ3.足三里(あしさんり)こむら返りが起こったとき、その原因となる筋肉がどのあたりなのか分からない場合は、この足三里を指圧しましょう。足の疲労、腰痛の改善にも効く、下半身の疲労に対する万能のツボです。こむら返りが起こりやすい人は、足が疲れたらまず、このツボを刺激するようにしましょう。ツボの位置すねの骨の外側、筋肉の盛り上がりの上、少しくぼんでいるところ。親指で強く押すと違和感があるところ。ツボの刺激法ひと押し10秒~1分を数回、親指でグッと強めに指圧します。4.太衝(たいしょう)東洋医学では、「衝」という字が使われていると脈拍を感じるツボを表します。太衝はその一つで、大きな拍動に触れるところです。足の痛み、足先の冷え、泌尿器や生殖器の不調、さらにイライラなどの精神的な症状にも効果があります。ツボの位置足の親指と人さし指の間を指で足首のほうにたどり、親指の骨と人さし指の骨がくっついている部分の手前のへこんだところ。ツボの刺激法ひと押し10秒~1分を数回、人さし指や親指で指圧します。おきゅうをするのも効果的です。最後に丸尾先生は、アドバイスを加えます。「繰り返しこむら返りが起こる場合は、痛みのある場所をアイシングし、痛みを取り除いてからツボの指圧を行いましょう。また、日ごろからこれらのツボを指圧したり、おきゅうをしたりと、ケアをしておくことが大切です。血流がよくなって筋肉疲労を緩和し、こむら返りの予防になります」あの嫌な痛みにこれらのツボで対抗できるかと思うと、気分的にも楽になります。運動前後にはいつも指圧しておくなど、予防を心がけておきたいものです。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分藤井空/ユンブル)
2012年06月25日インターネット環境があれば、好きな時に好きな場所でヨガのレッスンを受けることができる、日本初のヨガレッスン動画配信サイト「Yogalog」がスタートした。ログイン後、レッスンを選び、再生ボタンを押すだけなので、使用方法はいたって簡単。ヨガがまったく初めての初心者から、ヨガマニアまで、どんな人でも楽しめる多数のレッスンメニューを取り揃えた。リラックス系ヨガからアクティブなパワーヨガまで、運動量レベルが5段階に分かれており、ヨガが初めてでも安心して利用できる。妊娠中の「マタニティヨガ」、椅子に座ったままで行う「オフィスヨガ」、古代から伝わる「本格ヨガ」の他、「シニアヨガ」、呼吸法、瞑想など多種多彩なレッスンメニューを選ぶことができる。ネット配信なので、朝・昼・晩、休み時間、休日など365日・24時間OK。ライフスタイルに合わせて、自由にレッスンが受けられる。10~90分までと、レッスン時間からメニューを選ぶこともでき、その日のスケジュールや体調、気分、目的に合わせて自由に選んで行うことも可能。自宅、オフィス、海や山などのアウトドア、旅行先など、好きな場所がプライベートヨガスタジオになる。講師は、現在活躍中のプロのインストラクターが務め、それぞれのインストラクターがレッスンメニューを独自に作成。安全にわかりやすくレッスンが受けられるように、ナレーション&映像に工夫を凝らしている。また毎月新しいレッスンビデオやコンテンツを追加していく予定だという。配信中のすべてのレッスンが月額3,000円(税込み)で受け放題で、これは通常のスタジオレッスン1回分、あるいはヨガDVD1本分とほぼ同額程度。オープン記念キャンペーンとして、6月30日までに入会すると期間中は月額1,500円(税込み)で利用できる。パソコン、スマートフォン、タブレットにも対応。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月30日今日はどうも口臭がきついような気がする、というときはありませんか。仕事で大事な会議や打ち合わせ、さらにデートの約束がある日にこれはつらい……。そこで、鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、「オフィスや電車で自分で押せる口臭予防ツボ」を教えていただきました。■唾液(だえき)を促すツボを刺激する口臭の主な原因について、丸尾先生はこう話します。「口腔(こうくう)の問題、内臓の疾患、ストレスなどさまざまな原因が考えられます。一般的に、口の中が渇く、唾液(だえき)が少なくなる、歯周病、また、東洋医学で言う『胃熱』のとき、つまり、疲れなどで胃に熱がたまっているような場合に出る口臭の場合は、次のツボを刺激してください」1.湧泉(ゆうせん)足の裏にある、「押せば命の泉湧く」で知られるツボ。刺激をすると、疲労回復、リラックス、それに、唾液(だえき)を促す効果があります。足のむくみ、全身のだるさ、ストレスがあるときにも有効です。ツボの位置:足の指を曲げたときに足の裏にできる「人」の字の中央、少しへこむところ。ツボの刺激法:いすに座り、足をもう一方の太ももに乗せ、親指で少し強めにひと押し10秒~1分ほど、刺激を加えます。オフィスなら、ゴルフボールなどを床に置いて足の裏でコロコロ転がしながら刺激するといでしょう。靴を脱ぎ、足の指をぎゅっと曲げる、伸ばすを繰り返すだけでも刺激になります。2.翳風(えいふう)「翳」は「陰」の意味があり、翳風とは、「陰になる場所にあって風を通す」ということを表します。耳たぶの後ろに位置し、歯周病、歯痛、ほおのはれ、これらが原因で起こる肩こり、首の痛みに効果があります。また、顔のけいれん、耳鳴り、難聴にも有効だと知られています。ツボの位置:耳たぶのすぐ後ろにあるくぼみ。押すと、あごや歯、耳に響く感覚があります。ツボの刺激法:人さし指や中指を使い、上下左右に向けて指圧を加える方角を変えながら、ひと押し10秒~1分ほど、いつでもどこででも何度でも、繰り返し刺激します。3.きょう車ほおと下あごに関係するツボで、口や歯、歯ぐきの痛み、ものを咬(か)みしめることができないときに効果があります。顎(がく)関節症(あごの関節周囲で痛みがある、あごのゆがみ、口が開きにくい、かみにくいなどの機能低下の症状)や、顔のむくみに効くツボとしても知られています。ツボの位置:耳たぶの下から、あごの骨に沿って下がると、えらの部分にあたります。そこから上に向かって中指の幅1本分、向かったところ。あごの力を抜くと少しくぼんでいます。ツボの刺激法:人さし指や中指でひと押し10秒~1分ほど指圧する。また、指で押しながら、口を軽く開ける、閉じるを繰り返すと刺激が増します。いつでもどこででも何度でも、繰り返し指圧してください。「疲れをとり、唾液(だえき)腺を刺激して唾液(だえき)量を促すことが重要です」と丸尾先生。ゴルフボールで足の裏を刺激しながら、耳の下やあごの部分を指圧する……これならいつでも簡単に実践できそうで、なおかつ、足や顔のむくみ対策になるのもありがたいです。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分品川緑/ユンブル)
2012年05月27日季節の変わり目や徹夜明け、二日酔い、あるいは特に原因も分からないまま、けだるさ、けん怠感を感じることがあります。鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、「けん怠感や頭をすっきりさせるツボ」について、おうかがいしました。■血流をよくして、体のだるさを解消「オフィスや通勤電車でさっとケアしたいなら、まずは頭部の血流を促すようにしましょう。これからご紹介するツボを中心に、いつでもどこででも、指圧を試みてください」(丸尾先生)1.天柱首のコリがほぐれ、血行が良くなってだるさやぼんやりとした不快感などが和らぎます。ほかにも、頭痛、肩こり、目・鼻・手の痛み、精神疲労やストレスにも効果があります。ツボの位置:後頭部の髪の生え際にある、首の後ろの2本の太い筋肉の両外側にあるくぼみ。ツボの刺激法:手で頭を後ろから包み込むようにして押します。そのまま、頭を前後にたおすと刺激を強くすることができます。2.風池(ふうち)体のだるさを和らげます。二日酔いのときは、僕は、自分でこの風池にハリをしてケアしています。すると、30分から1時間後にだるさやしんどさが軽くなります。ちなみに、風邪の予防にも効果的です。ツボの位置:後ろ髪の生え際沿い、2本の太い筋肉の両外側から左右の耳に向かい、自分の親指の幅2本分ほど離れたところにあるくぼみ。1の天柱と近い位置にあるので、セットで覚えておきましょう。ツボの刺激法:手で頭を後ろから包み込むようにして、左右のツボを親指で同時に押します。天柱、風池ともに反対側の眼球に向かって刺激しましょう。ともに、少し痛いくらいの刺激があるほうが効果があるでしょう。3.承光(しょうこう)頭の上部にあり、意識をはっきりさせてくれます。頭、体、気持ちのけだるさ、頭痛、頭重感、視力減退、目疲れ、鼻づまりのケアにも効果があります。ツボの位置:両方の眉頭(まゆがしら)から真っすぐ髪の毛の生え際へ向かい、そこから自分の親指の幅3本分ほど上がります。さらに、その地点より親指の幅1~2本分ずつ左右へ移動したところ。ツボの刺激法:両手の中指で同時にひと押し10秒~1分、指圧します。もし、左右のどちらか違和感が強いほうがあれば、そちらを長めに刺激してください。最後に丸尾先生は、こうアドバイスをします。「ツボが見つけにくい場合は、おでこから頭部の前側にかけて、いわゆる『前頭葉(ぜんとうよう)』のあたり(トップの画像参照)と、首と後頭部の境目から後頭部のでっぱったあたりまでを中心に、あれこれと指圧してください。違和感を覚えるところが自分のツボですから、そこを探し当て、重点的に指圧をするとよいでしょう」これらのツボを順番に押していると、首から全身に向かってすっきり感が広がるように感じます。ぜひ試してください。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分岩田なつき/ユンブル)
2012年03月10日食べ過ぎた後や飲み過ぎの翌日、胸やけがして集中力を欠いてしまうことはありませんか。オフィスでもケアできる方法として、鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、「胸の不快感に効果的なツボ」を教えてもらいました。■足のすねと胃は直結している「胸やけは、胃酸がのどもとまで上がってきている状態です。つまり、胃の機能を改善させる必要があります。足には胃腸の経絡(けいらく・体内の気の通り道)があり、足を刺激することも効果的です。これらのツボの刺激には、どれも、親指や中指、ツボ押し棒など押しやすいもので、ひと押し10秒~1分ほど指圧をしてください」(丸尾先生)では、ツボの紹介です。以下は丸尾先生談です。1.足三里(あしさんり)胃、腸、冷え性、足の疲れ、全身疲労、体力増強などの特効ツボです。ツボの位置:すねの骨の外側、筋肉の盛り上がりの上、少しくぼんでいるところ。親指で強く押すと違和感があるところ。2.上巨虚(じょうこきょ)・下巨虚(げこきょ)おなかが鳴るときにも指圧しましょう。ツボの位置:「足三里」から親指の幅3本分下がったところに「上巨虚」、上巨虚からさらに親指の幅3本分の下に「下巨虚」があります。3.懸枢(けんすう)胃腸の症状を整えます。また、腰痛の改善にも効くツボです。ツボの位置:背中の両方の腰骨を結んだ線と背骨の交差するところが、腰椎(ようつい)の4番目と5番目の間になります。指で背骨の突起をたどり、腰骨の1番目と2番目の間に懸枢(けんすう)があります。分からなければ、胃の後ろにあたる背骨を指でたどり、違和感がある箇所を見つけてください。4.気舎(きしゃ)ゲップを排出しやすくするツボです。しゃっくり、のどの痛み、首のこりなどにも効きます。ツボの位置:首の前側、のどぼとけの真下に胸の骨があります。その胸骨と鎖骨と境目の上。両方の人さし指で指圧します。5.巨闕(こけつ)あらゆる胃の症状に対応する胃の特効ツボです。ツボの位置:みぞおち。両手を重ねて、中指の先で指圧します。かたい部分があれば、柔らかくなるまで、優しく指圧を続けましょう。丸尾先生は、最後にこうアドバイスを加えます。「ツボの位置は人それぞれ違います。自分で少しずつ位置を変えながら指圧して、痛いところ、気持ちいいと感じるところを探し当ててください」覚えておくといざというときに役立ちそうなツボばかりです。それに、これらのツボを意識していると、食べすぎない、飲みすぎないように気を付けるということにもつながりそうです。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分岩田なつき/ユンブル)
2012年03月08日何やら頭が重い、集中できない、でも大事な会議と打ち合わせがある……。「そんなときは頭がさえるツボをひと押ししてください」と鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生。■頭のてっぺんに特効ツボあり「頭がさえない、頭重感があるときは、原因として、頭部への血流が滞っていることが考えられます。まずは、肩、首、頭への血流を促すことを考えてください」と丸尾先生は話します。1.百会(ひゃくえ)「百」には、「あらゆる」、「たくさんの」などの意味があり、「百会」とは、「体の道すじが一堂に会する場所」を表します。頭のてっぺんにあるので、その意味も分かりやすいでしょう。頭部の不快感全般のほか、めまい、立ちくらみ、乗り物酔い、二日酔い、血圧の変化、疲れ目、鼻づまり、歯茎のはれなど、多くの症状のケアに有効です。ツボの位置:耳を前に折り曲げたときにできる上端から頭のてっぺんに向かって線を伸ばします。さらに、眉間(みけん)の中心から後頭部に向けて線を伸ばし、両者が交差するところ。ツボの刺激法:頭のてっぺんからおなかあたりまで、まっすぐに体の芯をぬくようなイメージで指圧します。親指、人さし指、中指、あるいはボールペンの頭などでひと押し10秒~1分ほどを数回、刺激します。2.通天(つうてん)1の百会に通じ、百会に気を送り込むツボです。特に後頭部からうなじにかけてのこわばりをほぐし、血流を促す特効ツボでもあります。首、肩のこりが原因で頭が重いと感じる場合は、ここを重点的に刺激してください。また、鼻づまり、抜け毛などの症状にも効くことで知られています。ツボの位置:額の髪の生えぎわの中心から、親指の幅4本分ほど後ろにたどり、さらに両耳の方向へ親指の幅1本半ほど下がったところ。1の百会の両側から、少し前よりにあります。細かい場所は気にせずに、頭頂部をあれこれ触って違和感がある場所を探し当ててください。ツボの刺激法:両方の手で頭を抱え込むようにして、中指でひと押し10秒~1分ほどを数回、指圧します。こめかみを親指で同時に押すとさらに効果的でしょう。3.玉枕(ぎょくちん)「玉」は宝玉、「枕」は「枕骨」を指し、枕があたる後頭部にある宝玉のツボという意味合いです。そのとおり、後頭部にあるツボで、頭部の血行を促し、精神的ストレスによって起こる頭痛、頭重感に効きます。ツボの位置:後頭部の一番出っ張ったところから、左右に親指の幅2本分(3~4センチ)離れたところ。ツボの刺激法:親指でひと押し10秒~1分ほどを数回、指圧します。■足の裏のくぼみは、万能のツボここで、おまけとして、自宅や風呂で押すと効果的な特効&万能ツボを一つお伝えしましょう。4.湧泉(ゆうせん)名称のとおり、人がみな、生まれながらにして持っているエネルギーがわき出るツボを意味します。体の疲労感のほか、不安やストレスなど精神的な原因による頭重感、だるさ、寝つきの悪さを改善し、体調を整える特効&万能のツボです。ツボの位置:足の裏で、足の指に力を入れたときにできるくぼみ。ツボの刺激法:両手の親指やツボ押し棒などでひと押し10秒~1分ほどを数回、指圧します。仕事中ならトイレで押す、もしくは、ゴルフボールを足元に置いてこのツボを刺激するなどでも効果があります。頭をしゃきっとさせるためには、頭頂部から後頭部にかけてと、足の裏を指圧すればいいということが分かりました。なんだか理屈にかなっていて分かりやすいツボばかり。ぼーっとするときにはすぐにひと押ししましょう。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分藤井空/ユンブル)
2012年03月07日残業時、おなかが減ってキュルキュル~、帰宅後のドカ食いでまた太る……を繰り返す筆者ですが、なんとか食欲を抑えるツボはないものでしょうか。そこで、鍼灸師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、「自分でできるツボ・5つ」を教えていただきました。■おなかがすいたら耳を触るまず、丸尾先生は、食欲についてこう説明します。「よく、『やせるツボはありますか』と聞かれますが、ここを刺激すれば体重が減る、というツボはありません。体の機能はつながっていますから、『食欲が過多なとき、不足のときに、その人にとってちょうど良い状態に持っていく。体調に応じて食欲を調整する』というのが東洋医学の考え方です。例えば、『ストレスで食べ過ぎてしまう』、『残業続きで、深夜に食欲がわく』、『水分の取り過ぎでむくんでいる』など、それぞれに有効なツボが違ってきます」食欲過多の場合はその原因を追及し、崩れたバランスを整えるためにツボ刺激をうまく活用したいものです。■耳を指で押す、ひっぱる、つまむだけでOKではここで、具体的なツボを指導してもらいましょう。「オフィスでも通勤電車でも、風呂でもトイレでも、どこででも刺激ができるという点で、耳のツボ刺激をお勧めします。『食欲を抑えたい方は、すぐに耳を刺激する』と覚えておくといいでしょう。耳のツボは、最初は探しにくいと思われがちですが、『1点だけを探す』と思わず、『だいたい痛む場所』という観点で探してください」と丸尾先生。1.飢点(きてん)名称は、飢えを解消するという意味。その名のとおり、食欲を抑え、過食を調整するツボとして有名です。どのような体調のときにでも、食欲過多のバランスをとる効果があるツボです。食事の15分~20分ほど前に刺激すると、食べ過ぎを防ぐとも言われています。ツボの位置:耳の穴の前、少しふくらんだところのやや下にあるへこんだ部分。左右の耳にあります。ツボの刺激法:ひとさし指と親指でつまんだり、ひとさし指や中指で、左右のツボを30秒~3分ほど押す、軽くたたくなど、刺激します。自分の脈の速さに対応させるとより効果的です。また、ヘアピンやつまようじの先の丸い方を使い、あちこちを押してみる、あるいは、いろいろな方向から押してみるなどして、痛い箇所を探して刺激します。ただし、あまりぐいぐい押し過ぎると内出血やケガをしやすいので、注意してください。2.胃胃の働きを調整するには、耳のなかの、胃にあたる場所を刺激します。食べ過ぎ、飲み過ぎたとき、胃、腸など、消化器官が不調のときにも有効です。特に、食道につながる噴門部(ふんもんぶ)は右にあるため、右耳のツボを押さえると効果的です。ツボの位置:耳の一番外側の骨を耳たぶから指でたどっていくと、ちょうど耳の中心にたどりつきます。そのやや下あたりの、痛む箇所を探します。ツボの刺激法:ひとさし指や中指で、左右のツボを30秒~3分ほど押す、軽くたたくなど、刺激します。自分の脈の速さに対応させるとより効果的です。3.肺東洋医学で言う「肺」は、脳の視床下部につながっているとされ、自律神経系、ホルモン系などの中枢神経をコントロールする役割があります。過剰な食欲や、血糖値(血液中の糖分の割合)が高くならないと満腹感を覚えないという状態を調整します。ツボの位置:3の胃のツボの数ミリ下、耳の中の平たい部分。耳の穴の入り口の際(きわ)。ツボの刺激法:ひとさし指や中指で、左右のツボを30秒~3分ほど押す、軽くたたくなど、刺激します。自分の脈の速さに対応させるとより効果的です。また、ひとさし指や中指でいろいろな方向に押して、痛む箇所を探します。4.内分泌(ないぶんぴつ)読んで字のごとく、内側の関にあたるツボです。ここが硬い場合は、体のエネルギーの巡りをせきとめている状態。そうなると、イライラ、ヒステリー、不眠、心臓や胃の不調などの症状が現れます。よって、ここを柔らかく保つようにしましょう。ツボの位置:耳の穴のくぼみの一番下。耳の表面ではなく、くぼみの奥にあるので注意してください。ツボの刺激法:ひとさし指や中指で、左右のツボを30秒~3分ほど押す、軽くたたくなど、刺激します。自分の脈の速さに対応させるとより効果的です。また、親指とひとさし指で耳たぶをつまむようにしてもむ、さするなどもしやすい箇所です。5.陽陵泉(ようりょうせん)最後に一つ、胃酸の過剰な分泌を抑制する足のツボをご紹介。足三里(あしさんり)というよく知られているツボがありますが、ここは「胃酸が不足して消化不良のとき」に対応しますが、陽陵泉は、「胃酸過多を抑制してバランスと整える」という役割があります。ストレスで食べ過ぎる、胃が痛むときに試しましょう。ツボの位置:外くるぶしからひざに向かって、親指で上になでで行くと、ひざの下で骨にぶつかります。その下のくぼみ。ツボの刺激法:親指やツボ押し棒などで、あちこちの角度から押してみて、痛みがある箇所を探します。押す、もむ、さするなどを繰り返しましょう。最後に、丸尾先生は「耳は柔らかいので、ツボの場所にこだわらず、全体を指で、『押す』、『ひっぱる』、『つまむ』だけでも十分刺激になります」とアドバイスします。早速、つまようじの丸いほうで刺激してみると、耳のあちこちに鈍い痛みを感じる箇所を発見。「あ、ここがわたしの耳のツボなんだ」と分かりました。ぜひ、探してみてください。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分藤井空/ユンブル)
2012年02月17日二人の仲がもっと温まるヨガを。ホットヨガLAVA銀座本店、渋谷店では、「愛が深まるバレンタインペアヨガレッスン」を実施する。レッスンは銀座本店では2012年2月3日20:45からと、2月14日19:00から。渋谷店では2012年2月4日19:00からと2月11日19:00から各60分のレッスン。カップルや夫婦などでの参加を募っている「愛が深まるバレンタインペアヨガレッスン」は、パートナーと言葉を使わない、表情、呼吸や心での交流を深めることを目的としている。お姫様抱っこを見せてください。「愛が深まるバレンタインペアヨガレッスン」の参加費は一人1,000円としているが、受付でお姫様抱っこを披露すると、パートナーが無料になる。愛を深めるヨガレッスンならではのキャンペーンだ。レッスンには同姓異性問わないペアで参加する。LAVAマンスリー会員の人は参加費が無料。ペアの両方がLAVAマンスリー会員の場合は、お姫様抱っこをすると、燃料ドリンクがプレゼントされる。元の記事を読む
2012年01月18日筆者が通う鍼灸整骨院で、「20代の患者さんにこのごろよく聞かれるのは、『腹が立つ気分、怒りをしずめるツボはありますか?』ということです」という話を聞きました。そこで、鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、「怒り、イライラを抑えるツボとストレッチ」について、おうかがいしました。■腹が立つ、イライラするときは、全身がこわばっている丸尾先生は、怒りやイライラを感じるときの体の状態を、こう説明します。「腹が立ったり、イライラしているときは、体のあちこちの関節が緊張で硬くなっていることがあります。ですから、意識的に、手首や足首、肩関節を回す、首筋を伸ばす、股(こ)関節をゆるめるなど、屈伸運動のような軽い運動をするとよいでしょう。心の硬さと体の硬さは直結しますので、体の硬いところをほぐして心に働きかけるわけです」ではここで、具体的なツボとストレッチ法を紹介していただきましょう。1.心兪(しんゆ)と厥陰兪(けついんゆ)を刺激するストレッチ心兪(しんゆ)は、カッとなりやすい、イライラする、ヒステリー、心身症などに対応し、ストレス、精神的ショックなどを和らげるツボです。厥陰兪(けついんゆ)の「厥」とは、血液循環が悪い状態を表します。ストレスが体の内にこもり、体が冷えるときに刺激しましょう。ツボの位置:心兪(しんゆ)は第5胸椎(きょうつい)の外側、厥陰兪(けついんゆ)は第4胸椎(きょうつい)の外側です。ともに、けんこう骨の内側で、背骨をはさんで左右に2つずつあります。ツボの刺激法:自分では手が届かず、うつぶせになって人に背中を押してもらう位置にありますが、この2つを同時に刺激する、自分でできるストレッチがあります。両手を背中に回して、手を組みます。組んだ手を体から引き離すようにし、左右のけんこう骨をくっ付けるようにして背中を刺激しましょう。上半身のこわばりがゆるんでいきます。2.腎兪(じんゆ)を刺激するストレッチ東洋医学では、「腎の臓」に邪気が集まると病気になると言いますが、腎兪は腎臓や泌尿器系、また、呼吸器、神経系、婦人科系、の病気から、不眠症、立ちくらみ、腰痛……などさまざまな症状に対応します。ここを刺激、ストレッチをすることで、全身の筋肉がゆるみ、体が柔和になります。ツボの位置:左右の腎臓の上部、背骨の両脇、左右に2つ。ツボの刺激法:軽くこぶしを握って、腎臓のあたりに手を当てます。そのまま、背中を後ろへ反りましょう。いすに座ったままでも、立ってでも行えます。3.神門(しんもん)「神」は心を、「門」は出入り口を表すと言われ、心臓に異常があればここに違和感が生じます。怒り、ヒステリー、イライラ、心身症、不眠症、動悸(どうき)、胸が痛むときは、すぐにこのツボを押してください。高ぶった感情をしずめます。ツボの位置:手のひら側、手首の関節部の小指寄りの端にあるくぼんだ部分。ツボの刺激法:反対の手の指でくぼみを軽く抑え、グーパーか、または手首を前後にぱたぱたと振ることを繰り返します。4.内関(ないかん)読んで字のごとく、内側の関にあたるツボです。ここが硬い場合は、体のエネルギーの巡りをせきとめている状態。そうなると、イライラ、ヒステリー、不眠、心臓や胃の不調などの症状が現れます。よって、ここを柔らかく保つようにしましょう。ツボの位置:手のひらを上にした前腕の中心線上。手首から指の幅2本分ほどひじの方向へ離れたところ。ツボの刺激法:反対の手の親指で、ツボを指圧する。この付近をもみほぐしても効果があります。5.照海(しょうかい)ツボの名称は、「体に異常があるとき、明らかに邪気が集まる場所」という意味です。小さなことに腹が立つ場合や、特に、女性のイライラ、怒り、月経不順や月経にともなう精神不安や不快な症状に効きます。ツボの位置:内くるぶしの下にある大きなくぼみ。見つけやすいツボです。ツボの刺激法:指で指圧するほか、デスクワーク中や通勤電車では、反対の足の親指で刺激するとよいでしょう。ツボの刺激の仕方について丸尾先生は、次のように説明します。「あまり強く押し過ぎず、自分が『効いているな』と思う程度の強さで、一つのツボにつき30秒ほど、5~10回指圧をします。また、さする、もみほぐす、なども繰り返してください。ストレッチは、『伸びているな』と自覚する感覚を大事にして、いつでも何度でも行うようにしましょう」最後にこうアドバイスを加えます。「カッとなった、むかついた、キーッと感情が高ぶったとき、すぐさまこれらのツボを刺激したり、ストレッチを行ったりしてください。一瞬で、気分が変わるようになります」最近「イライラする」という方は、ぜひお試しください。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分藤井空/ユンブル)【関連リンク】【コラム】鍼灸(しんきゅう)師に聞く。オフィスで目疲れ解消ツボ・ベスト5【コラム】怒り、疲れ、不安を癒やすツボとは?【コラム】ツボ押してスッキリ!自分で簡単にできる足裏マッサージ
2012年01月12日