dishはこのほど、糖質ゼロのラーメンスープ「RAMEN SOUP ZERO」(6個入り480円・税込)を発売した。同社では、本格的な味にこだわった低糖質麺「デリカーボ」を販売している。今回発売したのは、さらに健康的においしく低糖質ラーメンを食べてもらえるよう工夫した「糖質ゼロのラーメンスープ」。麺の糖質も気になるが、ラーメンのスープを全部飲み干すのも体に悪そうという声が多く寄せられたことから、開発したという。同社によると、スープから糖質を除くと「味が薄い」「物足りない」「おいしくない」となるケースが多いとのこと。そこで、糖質がなくても旨味を感じられるように工夫を重ね、かつおエキスや動物系エキスなどを使用したコクと旨味が感じられる糖質ゼロのスープを完成させた。味は「醤油味スープ」「塩味スープ」の2種類。通販サイト「糖質麺 デリカーボ」で販売している。
2017年01月31日“糖質オフ”の商品が人気を集め、ANGIE世代のみなさんも取り入れている方が多いのでは?そこで、通常の小麦粉よりも糖質をカットできることで注目されている、大豆粉を使ったマフィンをご紹介します。砂糖を、カロリーゼロで血糖値もあげない人工甘味料に変えることで、ダイエット中でも罪悪感なく食べられますよ。レシピ【くるみとココアの大豆粉マフィン】大豆粉初体験の方でも食べやすいようにココアを入れているのがポイント。くるみの香ばしさを味のアクセントにしています。【材料】(直径5cmマフィンカップ4個分)卵・・・2個人工甘味料(ゼロカロリータイプを使用)・・・大さじ4牛乳・・・90ccサラダ油・・・10ccA大豆粉・・・90gAココア(砂糖不使用のもの)・・・小さじ4Aベーキングパウダー・・・小さじ1くるみ・・・25g【作り方】1.オーブンを170度に予熱しておきます。2.ボウルに卵を割り入れて泡立て器でよく混ぜます。その後、人工甘味料→牛乳・サラダ油→Aの順に加え、その都度よく混ぜます。Aはザルなどでふるいにかけて入れてくださいね。3.マフィンカップの8分目まで入れて、くるみを半分に割って生地の上に2粒ずつのせます。5.170度のオーブンに入れ、約20分焼き、楊枝をさして何もつかなければ完成です。牛乳を豆乳に変えてもOK。くるみ以外にも、ココナッツやアーモンドなどでもおすすめです。“ダイエット疲れ”の解消に、ぜひ作ってみてくださいね。参考:『食品別糖質量ハンドブック』洋泉社/江部康二、『dancyuダイエットお正月もクリスマスも我慢しない。』プレジデント社/山田悟(トップ画像・レシピ制作:Taki Sayuri)
2017年01月29日俳優の坂口健太郎が、松本潤主演の映画『ナラタージュ』(10月公開)に出演することが20日、わかった。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。坂口は泉に想いを寄せ、一度は恋人になる大学生・小野玲二を演じる。葉山を忘れられない泉の姿に苦悩し、嫉妬する役どころとなる。坂口は「初めて本を読ませていただいた時、小野君は繊細な男の子で、どこか壊れてしまいそうな、少しづつ歪んでいく感情を表現する事が難しそうな役だと感じました」と役の印象について語った。さらに坂口は「切なく、悲しい気持ちに感情移入してみてくださる方もいるかと思います」と観客の心境を慮り、「楽しみにしていてください」とメッセージを贈った。メガホンをとった行定勲監督は、長年にわたり同作の映画化を熱望してきた。坂口について「普段はポーカーフェイスの彼が突然、笑み破顔する顔は誰もが心を奪われ小野の役にぴったりだと思った」と、キャスティングの経緯を説明。「ある意味、敵役のような存在ながら恋に苦悩する彼の表情に切なさが何度もこみ上げる瞬間がありました」と撮影時の様子を振り返り、「未来が楽しみな俳優に出会えました」と称賛した。
2017年01月20日人気アイドルグループ『嵐』のメンバー・松本潤さん(33)との交際が『週刊文春』によって報じられた、セクシー女優の葵つかささん(26)。交際報道後、サイン会を中止するなど活動を休止。Twitterの更新もお休みしていましたが、1月16日に投稿を再開。『今日から活動スタートします!昨年は色々と心配掛けてごめんなさい。でも、こんな私を応援してくれて、本当に本当にありがとう。今年もよろしくお願いします!』と活動を再開することをツイートしました。その後も変わらぬ様子でTwitterを更新。心配していたファンを喜ばせています。しかし、嵐ファンはさすがにこれを良く思っていないようで、ネット上では葵さんに対して批判の声が多数あがっています。●「面の皮の厚さにびっくり」「松潤にも引く」とネットは再び炎上活動を再開した葵さんに対しネット上では、『面の皮の厚さにびっくりした』『「こんな私を応援してくれて、本当に本当にありがとう」って、大スターにでもなったつもり?』『売名おつかれさまです』『どうせまた炎上するだけなんだからずっと休んでればいいのに』『売名成功?よかったね』『活動再開したってわざわざツイートしなくてもいいんだけど…』『売名成功でこれからも露出していくつもりみたいだね』『ジャニヲタ敵に回しても平然としていられるなんてすごい』『このたくましさはすごいと思う』など、批判的なコメントが多く、またもや炎上しているようです。一方、葵さんの活動再開で再び松本さんへの批判の声も高まっています。『松潤のゲスさも暴露された感じ』『松潤の株はかなり下がった』『テレビでは一切報じられてないけど、松潤のイメージダウンは免れない』『本当にこんなのと付き合ってたの?松潤にも引くわー』『こんな女を選んだ松潤にはほんとガッカリ』『人様のお通夜でナンパしたっって、松潤のほうが悪いと思うけど…』『松潤のバカさがバレちゃったね。ファンかわいそう』など、松本さんに落胆する人も少なくないようです。二人の交際が真剣なものだったのか、それとも遊びだったのか真相は謎ですが、嵐ファンにとっては衝撃的すぎる報道だったことに間違いはありません。葵さんとの交際報道によって大きくイメージダウンした感のある松本さん。今後、そのイメージを回復していくことはできるのでしょうか。●文/ぶるーす(芸能ライター)
2017年01月18日人気パティシエが手がけるロカボスイーツパティスリー「モンサンクレール」から1月5日、糖質を大幅に抑えたスイーツ『低糖質テリーヌショコラ』が発売された。「モンサンクレール」のオーナーシェフは、パティシエ・ショコラティエの辻口博啓氏。数々の洋菓子世界大会で優勝した経験を持つ、日本を代表する菓子職人だ。リッチな味わいは唯一無二今回彼が手がけたのは、チョコレートをたっぷり使用した生地を蒸し焼きにする人気のケーキ『テリーヌショコラ』の新商品。主材料に糖質コントロールチョコレート「ショコラユニバース」を使用することで、しっとりとなめらかな食感と濃厚な味わいはそのままに、糖質を63%もカットしたロカボ(ゆるやかな糖質制限)スイーツだ。低糖質で最高においしいスイーツは、ダイエット中のお腹や心を、じんわり幸せに満たしてくれる。年末年始の食べ過ぎで、ダイエットを始めたばかりのあなたにこそオススメ。価格は1本2,000円(税込)。1月20日までの間、スーパースイーツ楽天市場店にて先行販売されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社スーパースイーツプレスリリース
2017年01月07日低糖質食専門店とパティシエ船越哲也がコラボ!J-Inter株式会社が運営する、大阪西区の低糖質食専門店「ロカボキッチン 然-zen-」は、地元洋菓子店「イル・リーヴル」のパティシエ船越哲也と共同で開発した“低糖質でも美味しい”と人気のケーキ『ロカボキッチン 然 -zen- ロールケーキ』を、2016年12月20日(火)よりネットでも販売開始した。低糖質食専門店 「ロカボキッチン 然-zen-」は、糖質が高いものは一切置かず、ウリ科、葉物野菜、きのこ類を中心に天然由来の食材にこだわっている店だ。糖質カットのための手間は一切惜しまず、さまざまな調理法を駆使した“うま味”を実現している。また、洋菓子店「イル・リーヴル」の船越哲也は、プリンスホテルやロイヤルパインズホテルなどの有名ホテルで修業を重ねたパティシエ。旬の素材を用いた季節感溢れるケーキは、地元客を中心に愛され続けている。食物繊維と天然甘味料「ステビア」で低糖質を実現『ロカボキッチン 然 -zen- ロールケーキ』には、水溶性食物繊維の一種で消化しにくいと言われる「難消化性デキストリン」をたっぷり使用しているため、小腸での糖や脂肪の吸収を抑制し、食後の血糖値や血中中性脂肪値の上昇をおだやかにする効果がある。また、砂糖の代わりとして、南アメリカ原産のキク科ステビア属多年草から抽出される天然甘味料「ステビア抽出物」を使用。ステビアは砂糖の450倍の甘味があり、ゼロカロリーであることから、カロリーを大幅に抑えることができる。販売価格は3,200円(税別)。内容量は約350gで、100gあたりの糖質は約6.7g(エリスリトール、マルチトールを除く)だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※J-Inter株式会社プレスリリース(ValuePress!)
2016年12月22日機能性表示食品に認定日本製粉株式会社が消費者庁に届け出していた「潤つやセラミド」が、機能性表示食品として受理された。同社はこれを受け、肌の乾燥が気になる人や肌の保湿を高めたい人に向けて2017年2月「潤つやセラミド」を発売する予定としている。「潤つやセラミド」は、1日の摂取目安量である2粒に米由来グルコセシルセラミドを1.8mg含み、オリーブオイルとαリノレン酸を多く含むアマニオイルを配合した飲みやすいソフトカプセル。独自の抽出技術により高濃度に精製米由来グルコセシルセラミドとは米から抽出される植物性セラミドの一つ。角層の細胞間脂質の約5割を占めるセラミドは、肌のバリア機能を維持と向上に関係が深いことが知られている。同社の米由来グルコセシルセラミドは、独自の抽出技術により高濃度に精製されている。同社が健康な成人男女30人を3グループに分けて行った試験では、米由来グルコセシルセラミドが入っていないカプセルを飲んだグループの角層水分量が変化しなかったのに対し、0.6mg及び1.2mg入ったカプセルを飲んだグループの角層水分量は増加を示した。特に1.2mg入りカプセルを飲んだグループでは、経皮水分蒸散量の抑制が見られた。角層水分量が増加し経皮水分蒸散量が減少することで、肌は保湿されキメの整った状態となる。(画像はプレスリリースより)【参考】※日本製粉株式会社プレスリリース
2016年12月08日糖質少なめスイーツミニストップ株式会社が2016年11月8日(火)~2016年11月15日(火)にわたって全国のミニストップで糖質を10g以下に抑えたスイーツを発売する。これまでにもミニストップでは定期的に、健康食材として人気の食材が使用された商品を発売している。例えばブラン(小麦ふすま)や全粒粉使用のパン、十六穀米やモチ玄米を使用したおにぎりなどといった様々な商品が発売された。近年、健康志向が「カロリーコントロール」から「糖質コントロール」へと変わっていっていることから、1個あたりの糖質量を10g以下に抑えたスイーツを開発した。一目でわかるダイエット中などで糖質を気にしていてもスイーツが楽しめるよう、おいしさにもこだわって作られている。見てすぐにわかるように1個あたりの糖質量が商品パッケージなどに表記されている。「~おいしく糖質コントロール~」シリーズは全部で4種類となっており、それぞれ地域、種類によって発売日が異なる。珈琲ティラミスは1個あたり糖質量6.0g、税込200円。ベリーレアチーズは1個あたり糖質量7.3g、税込200円。チーズケーキは1個あたり糖質量6.2g、税込150円。チョコケーキは1個あたり糖質量7.1g、税込150円。値段もお手頃なのに糖質少なめのスイーツが楽しめるので発売されたらすぐに人気商品となりそうだ。(画像はプレスリリースより)【参考】※ミニストップ株式会社プレスリリース
2016年11月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「経済波及効果」です。***「広島東洋カープ優勝による経済波及効果が331億円」だとか、映画『君の名は。』のヒットで聖地に多くの人が訪れ「モデルとなった飛騨市への経済波及効果が100億円を超える予想」など、経済波及効果という言葉をよく耳にしますね。これは、何かものごとが起きることにより商品が売れ、生産者や直接の関係者の所得が増える。周辺の関連業界への好影響、さらにその人たちの消費が伸びることで、無関係の産業でも利益を生む、二次的波及までを含めた予測を指します。総務省のホームページには、経済波及効果を算出する「産業連関表」が掲載されています。この産業連関表は1936年、アメリカの経済学者のレオンチェフ博士が最初に発表。第二次世界大戦後のアメリカの経済を予測し、高い精度を示したことから、活用されるようになりました。日本の産業連関表は1951年に、当時の通商産業省によって作成されました。経済波及効果があったと報じられれば、人々の投資意欲や消費意欲を高めますよね。そうやって景気を良い方に向かわせるのはよいことなのですが、国が経済波及効果という言葉を持ち出したときには、少し懐疑的になったほうがよいかもしれません。なぜなら、推し進めたい政策を通すための説得材料として、都合のいい情報だけを流している場合もあるからです。日本銀行の算出によると、2020年までの東京五輪開催の経済効果は、訪日観光者数が約3300万人に達し、1人当たりの消費額も増加、建設投資総額は10兆円に。実質GDP成長率も'18年まで毎年0.2~0.3ポイント押し上げると予想されています。しかし、あくまで試算ですから、そこまで楽観視してよいかはわかりません。TPPに関しても、政府は日本が参加すれば、貿易が盛んになり生産性が上がり、賃金も雇用も増え、貯蓄や投資にお金が回り…と、良い循環が生まれると言っています。しかし、良い面だけでなく、農林水産省のホームページでは、農林水産物の生産減少額が1300億~2100億円と予想されています。このマイナスの経済効果の報道は、あまり聞こえてこないんですね。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年11月9日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年11月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「アフリカ開発会議」です。***8月に第6回アフリカ開発会議(TICAD)がケニアで開かれました。アフリカの開発支援のために、日本が世界に呼びかけて1993年に始まった会議で、5年に一度開催され、今年初めてアフリカで行われました。アフリカは人類発祥の地といわれ、ナイル文明など、豊かな文化や歴史があります。ところが19世紀に欧州諸国が肥沃な土地を奪い合うようになり、アフリカを勝手に分割統治、植民地にしてしまいました。その後、アフリカ諸国は独立しはじめますが、欧州各国によって決められた国境は、先住民族の文化や生活を無視した線引き。その問題は現在の内戦や民族紛争にもつながっています。また、アフリカはほかにも、食糧不足や干ばつ、感染症、教育を受けられない子どもたちなど、多くの問題を抱えていますね。近年のボコ・ハラムやアルカイダなど、テロ組織の暗躍も、根底にあるのは貧困や教育問題。経済を好転させることで解消される問題は多い。今年のTICADではテロとの戦いと国際協調が訴えられ、安倍総理は日本から3兆円の支援をすることを約束しました。これに対して、中国は「国連の常任理事国入りをしたい日本が、アフリカ諸国を味方につけようとTICADを政治利用している」と批判しました。近年、中国は、アフリカに携帯電話を普及させ、携帯電話による送金システムを輸出するなど、ものすごい勢いでアフリカに進出してきているんですね。水道も電気も通ってない地域で、携帯電話だけは使われているという異様な光景も。ほかにも道路や港を作る支援をし、代わりにレア・メタルの採掘権を得ようとしています。発展途上のアフリカには、たくさんのビジネスチャンスが眠っています。日本も開発支援だけでなく、民間企業がもっとアフリカと密接につながるといいのですが、距離的な問題もあり少々及び腰です。それでも、日本で消費されるバニラビーンズやカカオ豆、蚊取り線香に使われる除虫菊はアフリカ産がほとんどなんですよ。今後、アフリカと日本は、ますます結びつきが深くなっていくことでしょう。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年11月2日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年10月30日ミニストップのパンに新シリーズ関東地区および静岡県の一部ミニストップにて、10月25日から糖質量を表記した“おいしく糖質コントロール”パンシリーズを発売する。今回発売となるのは、大豆粉や小麦粉の中でも糖質量の低い全粒粉などを配合し、糖質を抑えた手軽な食事パンと、おやつとしても人気の惣菜パン。毎日食べてもあきない「いつものおいしさ」を追求した、安心できる味わいだ。パッケージには1個あたりの糖質量が表記され、一目で糖質量を把握することができる。おいしく手軽に糖質をコントロールできる、“健康”を強く意識したシリーズだ。全粒粉&大豆粉パンってこんなにおいしいの?!ラインナップは、もっちりした生地が特長のロールパン「国産小麦のブランロール4個入」(税込120円/1個あたり糖質量16.4g)や食べ応えのあるウインナーをトッピングした「ウインナーパン」(税込118円/1個あたり糖質量22.9g)、黒ごまとくるみを練りこんで焼き上げた「黒ごまくるみパン2個入」(税込108円/1個あたり糖質量13.4g)など。仕事の帰りやちょっとした用事のついでなど、ふらっと立ち寄れるコンビニにある「健康応援パン」。小腹を満たすなら、こんなパンを選ぶべし。(画像はプレスリリースより)【参考】※ミニストップ株式会社プレスリリース
2016年10月27日ミニストップは10月25日、関東地区および静岡県の一部ミニストップで糖質コントロールパンを発売した。今回発売したのは、大豆粉や小麦粉の中でも糖質量の低い全粒粉などを配合し、糖質を抑える工夫をした食事パンと惣菜パン。糖質は25g(ご飯150g分)以下に抑えた。一目で糖質量を把握できるように、商品パッケージや販促物に1個当たりの糖質量を表記する。「国産小麦のブランロール4個入」(120円)は、国産小麦の全粒粉と小麦粉で作ったもっちりした生地が特長のロールパン。1個あたりの糖質量は16.4g。「ハム&たまご」(118円)は、全粒粉を使用した生地に、ハムとタマゴフィリングを包み、シュレッドチーズをトッピングして焼き上げた。糖質量は23.1g。「ウインナーパン」(118円)は、全粒粉を使用した生地に食べ応えのあるウインナーをトッピングした。糖質量は22.9g。「黒ごまくるみパン2個入」(108円)は、大豆粉を使用した生地に黒ごまとくるみを練りこんで焼き上げた食事パン。1個あたりの糖質量は13.4g。なお、「おいしく糖質コントロール」パンシリーズは、関東地区で先行導入後、全国のミニストップに拡大していく予定とのこと。※価格はすべて税込
2016年10月26日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「消費者物価指数」です***「消費者物価指数(CPI)」とは、全国の消費者が購入する商品やサービスの価格の変動を時系列で測るもので、5年に一度、基準年を定めて、それと比較して算出します。毎月、総務省統計局が発表しており、景気が良いかどうかの判断基準になるので、「経済の体温計」ともいわれています。消費者物価指数を見て、政府は経済政策や年金の改定などを行うのです。日本経済の最大課題は、デフレからの脱却ですよね。デフレとは、物の値段(物価)が下がると、企業の収益も下がることになるので、企業は賃金を上げられない。なので、懐の冷えた消費者は物を買うのを控えるという状態。物が売れないので企業はさらに商品を安くする…という連鎖が起きます。これがデフレスパイラルです。改善策として、政府は金融緩和を行います。日本銀行が市場にお金を多く流して、相対的に円の価値が下がる状態に誘導するのです。市場に円があふれれば、自然と円安になります。希少価値のものは値段が高くなるけれど、世の中にたくさんあるものは安くなる、というのと同じ原理ですね。日本の主要産業は輸出産業なので、円安になれば企業は儲かります。トヨタなどの輸出企業は利益を増やし、「景気は良くなった」「アベノミクスは成功した」ともいわれますが、多くの一般市民にはあまり良くなった実感がありません。そこで実態を知るのに有効なのが「消費者物価指数」です。消費者物価指数が下がっているということは、市民が前よりも物を買わなくなった(買えなくなった)ということ。2015年の基準年に対して、今年は総合的に消費者物価指数が毎月下がり続けています。これは、一部の企業が好調でも利益が社員に還元されていない(賃金が上がっていない)ということ。非正規雇用者にはもっと回ってきていませんね。政府はこの状態を認識しており、企業に対して賃金を上げるように働きかけ、消費税増税も先送りにしました。消費者物価指数が上がれば、本当に景気が良くなっているという証拠です。毎月ニュースで発表される消費者物価指数を見ながら、自分の体感景気とぜひ比べてみてください。◇ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年10月19日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年10月18日話題の低糖質、スイーツにも!ローカーボベジスイーツ専門店「パティスリー ポタジエ」は、カボチャをたっぷり使ったハロウィンスイーツ『低糖質カボチャとアサイーのハロウィンロール』を期間限定で販売する。専属の管理栄養士の下、栄養価を計算して手作りされる「パティスリー ポタジエ」のスイーツ。カロリーを制限するのではなく、低糖質にすることで血糖値が急激に上がるのを防ぐ「ローカーボベジスイーツ」作りに努めている。意外!カボチャとアサイーの組み合わせハロウィンシーズン限定で販売されるのは、やはり「カボチャ」を意識したメニューだ。スーパーフルーツ・アサイーやバナナクリームと合わせ、生クリームと一緒にココア生地で包み込んだ『低糖質カボチャとアサイーのハロウィンロール』は、キュートなオバケがデコレーションされたデザインも人気。1カットあたりの糖質は10g以下に抑えられているが、甘みはしっかりあっておいしさは折り紙付き。ハロウィンパーティーの主役として、テーブルを盛り上げてくれるだろう。そのほか、【赤パプリカのガレット】や【カボチャとピーナッツバターのサブレ】、【トマトとブラックココアのパウンドケーキ】など、低糖質で作られたスイーツを詰め合わせにした『ハロウィン限定焼菓子5種入』も発売される。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ECホールディングスプレスリリース
2016年10月02日カルビーは9月23日、「フルグラ」ブランドから、『フルグラ 糖質25%オフ』(価格はオープン。想定価格は1,000円前後・税込)をQVCジャパンにて数量限定・先行テスト発売した。同商品は、グラノーラ生地に大豆たんぱくを使用することで、従来の「フルグラ」から糖質25%オフを実現したグラノーラ。1食(50g)あたりの糖質量を18gに抑えた。トッピングには、くるみやアーモンドのナッツ類を使用し、甘さ控えめながらも香ばしく、毎日飽きずに続けて食べることのできるおいしさを実現したという。たんぱく質や食物繊維も多く含んでおり、牛乳200mlをかけた場合は1食(50g)あたりたんぱく質を15.5g、食物繊維を7.3g摂取できる。なお、18~69歳の女性1日あたりのたんぱく質の推定平均必要量は40g、食物繊維の目標量は18g(厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より)。同商品の発売は2017年1月16日を予定しているが、今回はそれに先立ち、TVを中心としたマルチメディア通販企業のQVCジャパンにてテスト販売する。次回の番組放送日時は10月15日の6:30~7:00。
2016年09月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ドーピング」です。***リオ五輪の開催前、ロシアの国家ぐるみのドーピング隠蔽行為が発覚し、問題になりました。世界にドーピングの衝撃が走ったのは、1988年のソウルオリンピック。100m走で、ベン・ジョンソンがカール・ルイスに勝ち、人類初9・8秒台を切るタイムを叩き出しました。ところが、ドーピング検査で陽性になり、ジョンソン選手の金メダルは剥奪されてしまいました。ほかにも陽性の選手が後を絶たず、これをきっかけに1991年にジョンソンの祖国、カナダでアンチ・ドーピングの機関が誕生。1999年には世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が設立されたのです。ドーピングは必ずしも、選手が故意にしているとは限りません。たまたま飲んだ薬の中に禁止成分が入っていて、引っかかるケースも。テニスのマリア・シャラポワ選手が2年間の出場停止処分になりましたが「禁止薬物とは知らなかった」と提訴しています。禁止成分は随時更新されますから、ドーピングを避けるには、選手だけでなく、チームやコーチ、医師や薬剤師も正しい知識が必要。WADAやJADA(日本アンチ・ドーピング機構)はそれぞれの立場での注意を促しています。ドーピングは、製薬会社のビジネスとも密接な関わりがあると指摘する声もあります。合法的に運動能力が上がる薬となれば、ビッグビジネスになりますよね。最近はWADAと大手製薬会社が情報を共有してドーピングを未然に防ごうとしていますが、これも諸刃の剣。規制をすり抜ける新薬が開発され、後にその成分が規制されるというイタチごっこにもなってしまいます。今回のリオ五輪で、IOC(国際オリンピック委員会)が、ロシアの参加を全面禁止にしなかったことに対して、処分が甘いという意見もありました。しかし、五輪は平和の祭典。開催期間は休戦し、人種や国境を超えて皆が参加すること、五輪を続けることに意義があります。大国ロシアが抜けてしまったら、その秩序が崩れてしまう可能性も。そもそも、スポーツとは何を競い合うものなのか?原点に立ち戻り、清い戦いを見せてほしいですね。フェアな戦いこそが感動を与えてくれます。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年9月21日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年09月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「東京都知事」です。***新しい東京都知事が、初の女性知事・小池百合子さんに決まりましたね。東京がどれほどの大都市なのか、数字の面から見てみましょう。2016年度の東京都の年間予算は、13兆6560億円。日本の国家予算総額が96兆7218億円ですから、比較しても相当な額というのがわかります。また、この東京の予算額は、スウェーデンの国家予算に匹敵する(!)規模です。GDP(国内総生産)では、東京都は2015年度見込みで92兆9000億円=約1兆1326億ドルです。世界のGDP順位を見ると、1位はアメリカ約18兆ドル。2位中国、3位日本が4兆ドル台。数字上では東京は12位に匹敵し、スペインやメキシコのGDPより勝っているのです。都市別に見ると、2014年の1位は東京。2位NY、3位ロサンゼルスと続きます。東京は経済的には、国レベルといってもいい大きさなんですね。日本の総理大臣は議会が選びますが、都知事は直接民主制によって、私たちが直接選べます。つまり、東京都知事は東京という一つの国の大統領のようなもの。また、東京には、日本の全人口の約1割が集中。大企業の本社や外国企業の5割は東京にあり、日本の税収のうちの約4割は東京から集められています。これだけの人とお金が動いている少なくないんです。たとえば、石原慎太郎さんが都知事だったとき、東京の空気の浄化のために、ディーゼル車の走行を規制しました。これにより、自動車メーカーは、世界一基準の厳しい排気ガス規制に対応できるクリーンな自動車を開発。日本の技術力を上げるきっかけになりました。石原都知事はほかにも、日本史を都立高校の必須科目にしたり、横田基地の返還要請をし、航空管制の一部を返してもらうなど独自の政策を実行していきました。近年は任期が短くて、実績を残す機会は減っていますが、都知事は日本全体にも少なからぬ影響を与える存在ということに変わりはありません。予算が膨らむ東京五輪問題や土壌汚染を抱える築地市場移転問題など、小池流改革手腕でバッサリ切り込んでいってほしいなと期待しています。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年9月7日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年09月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「イギリスのEU離脱」です。***6月にイギリスは、EU離脱の是非を問う国民投票を行い、離脱派が勝利。残留派のリーダーだったキャメロン首相は辞任し、テリーザ・メイが首相になりました。投票結果は残留派48%、離脱派52%の僅差。EU離脱の選択は、世界に衝撃を与えましたが、実はイギリス国内でも「まさか本当に離脱になるとは!」と驚きの結果だったのです。離脱に傾いた大きな理由は、難民問題。離脱派の元ロンドン市長ボリス・ジョンソンは、「難民が流れ込んだせいで国内の失業率が上がり、テロの脅威にさらされている。EUを離脱し、イギリスは主権を取り戻すべきだ」と主張しました。EU(欧州連合)とは一つの大きな国のようなものです。第一次、第二次世界大戦で大きな犠牲を払ったヨーロッパは、資源争いによる敵対をやめ、まとまる必要に迫られました。EUを立ち上げ、資源を分かち合い、関税を取り払って、人・もの・お金が自由に行き来できるようにしました。ヨーロッパ全体で協力し合うことで、安全保障と大きな経済成長を得たのです。しかし、EU加盟の恩恵は国ごとに差があります。イギリスやフランスは借金の多い国々を助ける役回りになり、経済的負担は少なくありません。また、EU内には法律があるので、国内で勝手に物事を決められない不自由さも出てきました。ジョンソンが「主権を取り戻す」と言ったのはそういう理由です。ジョンソンは有力な次期首相候補でしたが、離脱が決まると立候補を取り下げてしまいました。他にも、国民投票後に現場を退いた離脱派の政治家もいました。つまり、覇権争いのために、離脱の主張をしていた議員が少なからずいたということ。それだけ、国民の不満は募っており、支持を得るには格好のテーマだったのです。首相のなり手はなかなか見つからず、残留派だったメイが名乗りをあげます。メイ首相は22人の閣僚のうち7人に、ジョンソンを含む離脱派の閣僚を据えました。離脱のニュースの後、ポンドは下落、円高ドル高の流れに。世界経済にも影響を及ぼしています。イギリスがEUを離れ、どんな政策で問題解決していくのか世界が注目しています。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年8月31日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年08月30日よく耳にする糖質制限ダイエット。なんとなく知っていても、ちゃんとしたやり方は知らない・・・という人も多いのでは?体に無理なくやせられるという糖質制限ダイエットの基本をマスターして、健康でスリムな体を手に入れましょう。■■「糖質制限ダイエット」とは?糖質というのは炭水化物のこと。「糖質制限ダイエット」とは、米や麺類、パンなど、炭水化物の多い食べ物を制限するダイエット法です。糖質をおさえる代わりに肉や野菜などはしっかり食べることができ、食事制限の必要はありません。糖質は他にも、じゃがいもなどのイモ類やケーキなど小麦粉を使ったお菓子、砂糖、和菓子などにも多く含まれています。糖質が体内に入ると、血糖値が上昇してインスリンというホルモンが多く分泌されます。インスリンは糖質と結びつくと脂肪になるため、糖質の量を制限すれば、血糖値の上昇をおさえることができて、脂肪がつきにくくなるというわけです。■■基本のやり方糖質制限ダイエットの基本は簡単です。3食きちんと食べることと、糖質の量を減らすこと、糖質を減らしてもそのほかのおかずはしっかりと食べること。この3つをしっかり守りましょう!1回に食べる糖質の量は50g以下におさえ、炭水化物以外の栄養はしっかりとるのがポイントです。理想は20g以下とも言われていますが、始めは無理のない範囲で始めるのが長続きする秘訣。もっと早くやせようと思っておかずを減らしたり食事を抜いたり、糖質をまったくとらないというのはNGです。糖質は、ケーキやパンなどにも含まれています。つい甘いものを食べたくなってしまう・・・という人は、ちょっとがんばってがまんしましょう。■■メリット糖質制限ダイエットのメリットは、苦しい食事制限をする必要がないこと。肉や野菜など食事の量は減らさないので栄養をしっかり取れて、健康を維持しながらダイエットできます。カロリー計算などをする必要もないので、面倒なことが苦手な人にもぴったり。空腹も感じにくく、比較的楽にダイエットできます。無理しないのでリバウンドする恐れも少ないという、優れたダイエット法なのです。■■注意点糖質制限ダイエットは、糖質をまったくとらないダイエットではありません。糖質は脳に必要な栄養素。また、筋肉や内臓など体のすべてを動かすために欠かせないエネルギー源です。そのため、糖質を必要以上に制限したり完全にOFFにしてしまうと、体がエネルギーが不足してしまいます。脳の働きが落ちて、集中力が低下したり、うつ状態になってしまうことも・・・。筋肉量も減少し、内臓の働きも悪くなります。■糖質制限ダイエットを成功させるには?ダイエットではどれもそうですが、糖質制限ダイエットでも無理は禁物。ごはん好きや甘いもの好きには少し辛いかもしれません。基本をきちんとおさえてダイエットしてみてください。(K.S/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年08月29日高嶌は8月下旬、寝装品ブランド「Dr.Smith(ドクター・スミス)」より、寝ながら素肌と髪を保湿する枕「潤肌枕 ULUHADA」(2万2,000円・税別)のモニター販売を楽天市場および同社公式サイトにて開始する。正式販売は9月上旬を予定している。同商品は、肌や髪の潤いを守る「保水炭」を配合した枕。保水炭は、備長炭の2倍もの水分を蓄えることができ、湿度の高いときには余分な湿度を吸収し、湿度の低いときには溜(た)めた水分を放出する働きがあるという。人が深い眠りになり、かつ肌や髪に最適な湿度50%に保つとのこと。素材には低反発ウレタンフォームを使用。その柔らかさはウレタンフォームに押した指の指紋を写し取ることができるほどだという。広い面積で包み込む安定感は、入眠の障害となる首や肩の余分な力みを減らすことができるとのこと。また、髪への圧力と摩擦をおさえるため、睡眠中の髪のダメージを防ぐ効果もあるという。付属のフィッティングシートは、人体に合わせた4パーツでの高さ調節が可能となっている。枕の高さをフィットさせることで、体のゆがみや力みがなくなるため、入眠がはやくなるという。
2016年08月16日『緩やかな糖質制限 ロカボで食べるとやせていく』(山田悟著、幻冬舎)は、無理なく自然にやせられるダイエットとして話題を呼んでいるロカボの実践書。著者は、北里研究所病院の糖尿病センター長。『ロカボバイブル』『糖質制限の真実』などのヒット作も持つ、ロカボの第一人者です。ロカボが普通の糖質制限と異なるのは、“穏やかな”糖質制限であること。「一食あたりの糖質量を20~40グラムに抑え、それとは別に間食として1日10グラムまでのスイーツも食べ、1日の糖質摂取量をトータルで70~130グラムにしましょう」というような考え方なのだそうです。■糖質の数字をある程度は意識すべきまず、現在の日本人が平均的に摂っている糖質は、一食あたり平均90~100グラム、1日では270~300グラム程度。しかしロカボ食だと、普通の食事の半分弱になるまで、糖質を抑えるという感覚になるといいます。そこでロカボを行うときは、この数字をある程度は意識すべき。とはいえ毎食、厳密に数値を守らなければいけないというわけではないとも著者は説明します。多少オーバーしたとしても、それでダイエットが台なしになるということではないのです。■糖質の摂取量に下限を決めるべし!ちなみにロカボが普通の糖質制限と違うのは、糖質の摂取量に下限を決めていること。糖質を完全に抜いてしまうのではなく、毎食、ある程度は食べてほしいというのです。ここが、“穏やかな”という表現の裏づけかもしれません。逆によくないのが、下限を決めない極端な糖質制限を行ってしまうこと。そうした場合、血糖値こそ低くなるものの、飢餓状態に入ったと認識した体が安全弁的な機能を働かせ、ケトン体という物質をつくり出すようになるというのです。ケトン体は脳のエネルギー源になるものですが、つくられることによって、血管に障害が起きる可能性もあるといいますから注意が必要。極端な糖質制限推奨派のなかには、「胎児はケトン体を主たるエネルギー源にしているのだから、問題ない」と主張する人もいるのだとか。しかし発育の悪い胎児と普通の胎児とを比較した先行研究によると、発育の悪い子は血糖値が低く、ケトン体が高いということがわかるのだそうです。そもそも、ケトン体を産生する食事の際、どんなことに注意すべきかは、「国際ケトン食研究グループ」から医療従事者に勧告されているもの。にもかかわらず、一般の人が医療従事者のモニタリングを受けることなくそうした治療を受けるのは、控えるべきだと著者は主張します。■おいしく楽しく食べて健康になれる極端な糖質制限を行うことには、他にもデメリットが。食べられるものの幅が狭くなってしまい、食事の楽しみが減ってしまうというのです。単純なことではありますが、これはたしかに大きな問題であると考えるべきでしょう。しかしロカボの定義に従えば、食べられるものの幅はぐんと広くなるといいます。なにしろ、ロカボの定義をわかりやすい表現に置き換えたとしたら、「おいしく楽しく食べて健康になれる食事法」ということになるというのですから。いくら健康になるといっても、食べるものを我慢してばかりでは人生がつまらないものになってしまいます。しかもそれ以前に、続けること自体が困難になってしまうはず。■ごはんやパンは半分~3分の1だけ先ほどロカボの定義について、「一食あたりの糖質量を20~40グラムに抑えて食べる」とご説明しました。ざっくりいうと、ごはんを通常の盛りの半分、あるいは3分の1程度にしたうえで、おかずをおなかいっぱい食べれば、それだけでロカボの基準値内の食事になるというわけです。パンにしても同じで、食パンであろうとロールパンであろうと、全部食べるのではなく、半分~3分の1だけ食べるようにするということ。お米やパンを半分しか食べられないと、すぐにおなかが空いてしまうのではないかと心配になるかもしれませんが、その心配もないと著者。ロカボの食事では、お米やパンを半分~3分の1に減らしたら、それで終わりにするのではなく、他のものでおなかをいっぱいにすべきだから。サラダでも肉でも魚でも、なんでもしっかり食べて大丈夫で、たんぱく質や油の量を気にする必要もないそうです。パンにはバターをたっぷり塗っても問題なし。それどころか、塊のまま、パンの上に乗せるような意識で食べてもかまわないというのですから驚きです。■ロカボなら健康的にやせていける!いわばロカボの食事法は、これまでの食事からなにかを完全に抜いたり、食事全体の量を減らしたりするものではないということ。食事とおかずのバランスを変え、お米やパンの量を減らしたぶん、おかずの量を増やして食べましょうという考え方であるわけです。しかもロカボでは、基本的に食べられないものはなし。だから食事の楽しみが削られることもなく、健康的にやせていくことができるというのです。*無駄なものを減らし、食べたいもので補うというロカボの考え方は、非常に現実的。本書に目を通してみれば、その有効性を実感できるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※山田悟(2016)『緩やかな糖質制限 ロカボで食べるとやせていく』幻冬舎
2016年08月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「核なき社会」です。***みなさんは、8月6日、9日が何の日かわかりますか?71年前のこの日、世界で初めて、原子爆弾が投下されました。8月6日は広島に、9日は長崎に。一瞬にして街は焼け焦げ、その年の12月までに広島では約14万人、長崎では約7万人の方が亡くなりました。数年後に白血病やガンを発症したり、子供に原爆症が出るケースもあり、総被害は数知れません。日本は原爆の恐ろしさを知る、唯一の被爆国なんです。現在、核保有国はアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルの9か国。これほど恐ろしい兵器を、なぜ皆持ちたがるのか?悲しいことですが、核を保有することで、敵対する国同士の抑止力になっている、というのも現実なんです。とはいえ、核兵器がこのまま増え続けたら、地球規模の危機に晒されます。2009年、オバマ大統領はプラハで、核保有国として初めて「核なき社会を目指そう」と国際社会に訴えかけました。その後、アメリカ・ロシア間では核軍縮の合意が取れ、処分後もテロリストに核兵器が渡らないよう、注意を払っています。一昨年、国連総会で「核兵器使用禁止条約」がオーストリアから提案されました。化学兵器や生物兵器は国際条約で、使用したら戦争犯罪として裁かれることになっています。それに核兵器も加えようという提案。賛成125か国、反対50か国、棄権7か国で可決されましたが、実は日本はこのとき棄権しました。日本は自国では核兵器を持ちませんが、同盟を結ぶアメリカに、中国や北朝鮮の脅威から守ってもらっている立場。その手前、賛成することができなかったと言われています。今年5月、アメリカの現職の大統領としては初めて、オバマ大統領が被爆地の広島を訪れ、平和を訴えましたね。これが実現したのも、毎年、原爆記念日に世界に向けて平和のメッセージを発信し、核保有国の首脳に手紙を送り続けた広島市の不断の努力の賜物です。原爆の惨劇を伝えられるのは、世界で日本だけです。戦争体験者が次々いなくなる今後、二度と悲劇が起こらないよう、8月6日、9日のことを私たちは忘れてはいけないと思います。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年8月10日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年08月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ふるさと納税」です。***ふるさと納税とは、好きな自治体に寄付をする制度です。寄付をすると、その額から2000円を引いた額が、所得税と住民税から控除されます。日本は東京が中心となり、大都市ばかりに人もお金も集まってしまっています。地方にお金が回るようにと、ふるさと納税制度は2008年に公布されました。寄付した人には地方の特産品などのお礼の品が送られます。理念は素晴らしいのですが、年々、自治体ごとの寄付金獲得競争が加速、返礼品がエスカレートして豪華になってきてしまいました。自治体の方でも返礼品が重荷になったり、返礼で受け取った金券を転売する寄付者が出てくるなど、本末転倒な事例も。公布から8年たち、そろそろ制度の見直しが必要なのかもしれません。また、ふるさと納税を使って、高額所得者が高額の寄付をし、寄付額がほとんど還付される、節税対策に使われていることを問題視する人もいます。いわば、日本のタックスヘイブンです。ただ、都市と地方の格差は広がる一方。地方は財源を得るのが本当に大変です。ですから、たとえタックスヘイブンになったとしても、地方にお金が回るのは良いことなんじゃないかと思います。最近では被災地にふるさと納税する人も増えていますね。熊本への寄付金も増えて、復興に役立っています。問題は、寄付をする側の姿勢ですね。ただの節税対策や、返礼品目当てのショッピングモールになってしまうのは残念。集まった寄付金の使い道は各自治体で公開していますので、寄付をしたら、ぜひチェックしてください。また、一度その土地に足を運んで、実際に見てきてほしいですね。都市部はどうしても消費が中心。地方が生産を支えています。農業、林業、水産業の「生産者を守る」という意識で地方を応援していきたいですね。実際に生産の現場の大変さを知ると、無駄な消費をしなくなります。日本はレストランでもコンビニでもたくさん食品を捨てていて、食品ロスが多いんです。過剰な消費から生まれる社会問題は少なくありません。生産と消費、都市と地方のいいバランスを目指していきたいですね。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年7月20日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年07月17日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「参議院選挙」です。***皆さんは「三権分立」を覚えていますか?法律は立法権を持つ国会で作られ、法律に基づいて政治を行う内閣は行政権を、法律に基づいて裁判する司法権は裁判所にあります。これらは暴走しないように互いに監視し合う、ということになっていますが、実際は行政府と立法府が一本化しているよう。内閣が望む法案が、成熟した討議のなされないまま、数の論理で決まることが多い印象があります。国会答弁の数は与党が1割、野党が9割と割合が決まっていますから、これには反論する野党側の責任も少なくありません。大統領と上院下院が対等に、緊張感を持って存在し、常に意見を戦い合わせているアメリカとは大きく違いますね。日本の場合、総理大臣や各大臣は、立法府(国会)で議席を多く取った党内から選ばれます。また、「党議拘束」といって、党員は政党の方針に従わねばならないという規則があります。自分が所属する政党と違う意見に票を入れると、体制に逆らったと罰せられたり、党の公認を得られなくなったり、除名処分になることも。そのため、全体が数の多い与党の意見に流れることが構造的に起きてしまうんですね。国会には衆議院と参議院があって、衆議院で可決された法案を、参議院で再討議します。参議院は衆議院のように途中で解散することなく、任期は6年。半期ごとに半分の議員が選挙で選ばれます。衆議院とは別の角度からじっくり法案に取り組むことが求められています。しかし、党議拘束は参議院にもかかりますから、残念ながら、衆議院との役割の違いがあまり見えてきません。選挙前には国民が喜ぶような聞こえの良い法案が掲げられたり、結局、「選挙に勝つための政治になっていないか?」という疑問も拭えず、国民の政治離れが進んでしまいました。7月10日は参議院議員通常選挙の投票日です。代表演説やマニフェストをチェックして、ぜひ政策の中身で政治家を選んでください。日本は、お上の決定に民が従う歴史が長かったものですから、政治を政治家にまかせる慣習が染みついています。でも今、当事者意識を持って、政治家に働きかける積極性が求められているんです。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年7月13日号より。
2016年07月11日ドリームエクスチェンジはこのほど、「北浜スイーツショップ FOCE(フォーチェ)」と「focetta(フォチェッタ)」において、『超低糖質ひんやりレアチーズ(4号サイズ/12センチ)』(1,900円・税込)を発売した。同商品は、6月に発売した低糖質生チョコレートに次ぐ低糖質スイーツの第2弾。砂糖は使わず、自然由来の甘味料を使用して、糖質は1食(ホールケーキ8等分)あたり0.9gに抑えた。4号サイズのホールケーキを丸ごと食べても、糖質量は茶わん1杯分のごはんの半分以下だという。素材には、専属の管理栄養士と医師の指導のもと、北海道産クリームチーズとカマンベール、酸味のきいたフロマージュブランを使用した。配合バランスにこだわることで、濃厚な味わいのレアチーズケーキが完成したという。さくさくとしたタルト生地には大豆粉のほかに、クルミと信州産高野豆腐を使用している。同商品は公式オンラインショップ、楽天市場、Yahoo!ショッピング、DeNAショッピングでも販売している。
2016年07月06日こんにちは、ライターの齋藤惠です。みなさんは『希少糖(レアシュガー)』をご存じですか?“自然の糖”として大変貴重なものらしいのですが、私たちがいつも食べている糖類と何が違うのでしょうか。また、どのような効能があり、食べ方があるのでしょうか。今回は、意外と知られていない“希少糖”についてお話ししていきます。●希少糖は次世代の甘味料!?一般社団法人『希少糖普及協会』によると、希少糖とは自然界にその存在量がすくない“単糖”および、その誘導体と定義されています。難しい言葉で説明されていますが、具体的にはガムなどに含まれていることで有名な『キシリトール』などが希少糖の一種です。他にも、『エリスリトール』や『D-プシコース』という種類もあります。自然界に大量に存在している“ブドウ糖”や“果糖”にはないさまざまな効能があるとされ、次世代の甘味料や食品添加物 として近年注目を集めています。●食べても太らない!? 希少糖の驚くべき効能希少糖には、今までの糖類にはなかったたくさんの効能があります。・食後血糖値の上昇を抑える・内臓脂肪の蓄積を抑える・動脈硬化の抑制・抗う蝕性(虫歯になりにくい)・寿命延長作用・抗酸化作用・虚血障害保護作用・抗骨粗鬆症・抗癌作用・植物生育調節作用・植物病虫害耐性増強作用などたくさんの効能があります。また、抗肥満作用があることからメタボ対策としても期待されています 。そのため、希少糖の大量生産が可能になり、市場で手に入るようになってからは“太らない砂糖” として広まり、健康意識の高い人を中心に需要が高まっています。●希少糖は普通の砂糖代わりに使える高い健康効果を持つ希少糖は、普段の料理やお菓子作りで砂糖に代わって使うことができます。積極的に希少糖の効能を取り入れましょう。ケーキ作りに希少糖を使えば柔らかいスポンジを作ることができますが、和菓子などの生菓子に使うと保存性が高まります。さらに、ヨーグルトに入れると酸味が緩和され、まろやかさや粘りが増すことが分かっています。現在では従来の砂糖や果糖の代わりに希少糖を使って製造されている商品もあり、ダイエット効果の期待できる食品 として販売されています。コンビニやスーパーでどうしてもお菓子が食べたくなってしまったときは、“希少糖入り”と表記されているものを選ぶと、罪悪感なく食べることができそうですね。----------いかがでしたか?同じ糖を取るのであれば、肥満の原因になる砂糖より健康効果の高い希少糖を選びたいですね。希少糖は今後ますます私たちの生活にとって身近な存在になっていくことでしょう。もはや“糖=太るもの”というイメージは古いのかもしれません。【参考リンク】・希少糖とは | 一般社団法人 希少糖普及協会()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年06月27日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「待機児童」です。***条件を満たし、入所申請をしているにもかかわらず、保育所に入れない「待機児童」の数は2015年4月の段階で約4万5000人。キャンセル待ちの多さに諦めて、最初から申請していない家庭もあるので、潜在的な待機児童数を含めるとその数はもっと多くなるでしょう。待機児童問題は、保育所の数を増やすだけでは解決にはなりません。というのも、保育士さんの数が足りないんですね。保育士の資格を持ちながら現場を離れた「潜在保育士」の数は全国で約80万人。離職した大きな理由は、賃金の低さと言われています。保育士の賃金は、35歳平均で月額21.9万円。全産業の平均は33.3万円ですから、かなり下回っています。安倍総理は4月に一億総活躍社会の一環として、保育士の賃金を2%、月額約6000円アップを宣言。潜在保育士をなんとか呼び戻そうと対策を立てています。保育所が足りないのは、近隣の反対により建てられないというケースもあります。「子供の声がうるさい」といったクレームも聞きますが、それだけではなく、道が狭くて、子供の送り迎えの車や自転車が来ると住民の移動ができないという切実な理由も。街づくりやインフラ面から抜本的に変えなければいけません。また、保育所開設の規制緩和も必要でしょうね。企業内に保育施設がもっと開設できれば助かりますよね。待機児童問題は、すぐには解決しないでしょう。これから就職や転職を考えている方は、育児休業のあるなしだけでなく、バリエーションをチェックしてみてください。1年フルに休めなくても、時短で働ける時期を長く取れる方がありがたい場合もあります。今から約100年前に母性保護論争が起きました。女性解放運動家の平塚らいてうは「子供を産み育てることは国のためでもあるから、国が保護するべき」と主張。対して歌人の与謝野晶子は「女性は男性にも国にもよりかかるべきじゃない。自立して稼ぎなさい」と意見しました。子育てのお金は、国か個人、どちらが出すべきなのか。子供は誰のものなのか?100年前の論争の答えはまだ出ていないんです。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年6月22日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年06月19日19日に最終回を迎えるTBS系ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(毎週日曜21:00~)の公式ツイッターで、主演を務める嵐・松本潤の人柄が伝わるエピソードが明かされ、話題を呼んでいる。公式ツイッターでは、「今日の潤様」と題して、頻繁に松本の撮影現場での様子を紹介。この日は、「明日撮影するクライマックスシーンの台詞について、どうするのがベストか、この1週間ずっとやり取りを重ねているのですが、先ほど『はい、これ』と一枚の紙を渡された。これまでやり取りして、手書きでたくさん書き込んだ台本を、PCで全部打ち直して台本形式にしたものだった」というエピソードを明かした。続けて、「『いろいろ考えて書き直したんだけど、手書きのものを見せるのも失礼かなと思って』とのこと」と説明。「誰よりも忙しく、誰よりも寝ていないのに、スタッフに対してさえこの気遣いをしてしまう、気遣いができるところが、松本潤である所以なんだなと、改めて思いました」とつづり、「うちの座長は素敵な人です」とたたえた。この投稿に、「さすが潤様」「やっぱり潤様ステキすぎ!!」「潤くんの人柄がにじみ出る素敵なエピソード」「涙が止まりません」「感動で涙が溢れます」「座長素敵すぎます…涙出てきた…」とファンは感動。また、「座長とスタッフさんがたくさん考えて作った最終回、すっごい楽しみです!!」「そんな考え抜いた最終回は正座してみないと!!」「どんなラストになるかワクワクしてます」と最終回への期待の声や、「ぜひセカンドシーズンを!」という声も寄せられている。(C)TBS
2016年06月15日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する、雑誌『anan』で連載中の「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「タックスヘイブン」についてです。***タックスヘイブンとは日本語で「租税回避地」。税金を免除、またはとても低い税率にして、海外資本を獲得している国や地域のことを指します。ヨーロッパの小国、モナコ公国やサンマリノ共和国、カリブ海の英領ヴァージン諸島やケイマン諸島などが有名です。それらの国や地域が税率を下げるのは、もともと産業や鉱物資源がなく、税金をとる先がないからなんですね。海外企業を誘致できれば、雇用が生まれ、富裕層が集まれば消費が活発になり、その地域の利益につながります。企業にとってみれば、世界に展開するのに、本拠地をタックスヘイブンに登記し、収益を集約できれば、国によって税率が異なることを気にせず、円滑に取引が進められます。必ずしも誰しもが税金逃れのために使っているわけではないんです。ただ、麻薬や人身売買、テロ、政治家の汚職などのマネーロンダリング(資金洗浄。口座を転々とさせて、資金の出所を不明確にする)の温床になりやすいのも事実。北朝鮮やロシアなど、欧米諸国から経済制裁を受けている国のお金のやり取りに使われているともいわれています。4月に「パナマ文書」がニュースになりました。パナマの法律事務所から、タックスヘイブンを利用する企業の、過去40年分の膨大なデータが流出。それによると、約21万の企業の関係者リストのなかに、プーチンや習近平、アイスランドの首相など、国の要人も含まれていました。文書はドイツの新聞社と国際調査報道ジャーナリスト連合に送られ、現在詳しく調べている最中ですが、リストのデータベースは誰でも見られるよう5月にネット上で公開されました。タックスヘイブンに集められた企業の税逃れ額は、約500兆円あるとか。それらが国税として支払われれば、社会保障に使えますよね。日本では早い時期からタックスヘイブン対策税制を設け、法人税率20%以下の国に登記している会社は、国税庁に届け出ることになっており、国内の子会社から、相応の税がとられています。世界の格差問題につながるテーマ。今後、各国がどう対策をとるのか、要注目です。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年6月15日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年06月14日●食事代わりにお菓子を食べてはいけない理由近年、食事から糖質量を減らすことでやせる「糖質制限ダイエット」が話題だ。同ダイエットは、大幅減量を達成した成功者がいる一方で、体への悪影響を危惧する声もしばしば聞かれる。そういった背景も踏まえ、スローカロリー研究会はこのほど、マスコミセミナー「糖質とダイエット ~糖質を正しく摂取するには~」を開催した。○糖質を上手に摂取するという選択スローカロリー研究会は、糖質をオフするのではなく、小腸での消化吸収がゆっくりと行われるように摂取する「スローカロリー」の考え方を提唱する。同研究会は2015年2月に発足して以降、このスローカロリーの有用性について調査・研究を進めるとともに、情報の蓄積・発信を行ってきた。そして、健康づくりのための食生活を指導する医療・保健指導従事者をはじめ、一般生活者に向けての知識の普及に寄与することを活動目的として掲げている。同研究会理事長を務める、結核予防会理事・総合健診推進センター長の宮崎滋氏は「糖質は、私たちが生きていくための大切なエネルギー源。思考力や活動量を落とさないためにも摂取は重要です」と語る。また、日本文化を象徴する和食には米・砂糖が欠かせないこと、加工特性や保存性といった便利さは現代人にマッチしていることにも触れながら、「エネルギー量や栄養バランスを意識しながら糖質を上手に摂取していく方法が重要になります」と述べた。○「お菓子が食事代わり」は危険続いて、武庫川女子大学 国際健康開発研究所講師の森真理氏が「スローカロリーの考え方と若者の食生活の実態について」と題して講演を行った。森氏は、日本の女子中高生の血糖値が高めであることに言及。その原因が「若年層の食習慣」にあるとし、問題点として、食事代わりに菓子を食べたり、菓子パンやジュース、菓子などを間食で頻繁に摂(と)ったりする習慣を指摘した。これでは1日の中で血糖値が何度も急上昇・急降下を繰り返し、血糖値が高めに推移してしまうという。○血糖値はなぜ高くなる?ここで、食後に血糖値が上がる仕組みを整理しておこう。食事をすると胃で消化され、腸でブドウ糖に分解されて腸から吸収される。吸収されたブドウ糖は肝臓へ送られ、血液中に流れ込み全身へ。そうして上がった血糖値を調整するために、すい臓からインスリンが分泌。その働きによって血液中のブドウ糖は筋肉細胞や脳細胞などに取り込まれ、エネルギーとして使えるようになるとともに、血糖値も正常値まで下がることになる。「規則正しい食習慣をしている人は、血糖値も安定しています」と森氏。一方で、血糖値が高い人もいる。その原因は、長期にわたる糖質の摂りすぎによって、糖質を上手く細胞に取り込めなくなることだという。炭水化物や甘い物を食べ過ぎると、急激に上がった血糖値を調整しようとして大量のインスリンが分泌される。それを繰り返すうちにブドウ糖を細胞に取り込みづらくなり、血糖値が高いままになってしまうというのだ。このようなインスリンの過剰分泌は、内臓肥満や高血圧、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病のリスクを上げることがわかっている。では具体的には、どのような食生活を送ればいいのだろうか。●糖質の正しい「選び方」と「食べ順」を知ろう○糖質の「種類」と「量」に注意そのポイントは、糖質の「種類(質)」や「量」にある。というのも、糖質の種類や量によって血糖値の上がり方が異なるため、インスリンの分泌量も変わるからだ。森氏はその一例として「白米」を挙げる。白米のご飯を2膳に増やした場合、1膳よりも食後血糖値は高くなり、インスリンの分泌量も増える。一方で白米と同じ糖質量の玄米を白米と比較すると、白米に比べて玄米は食物繊維を多く含むため、食後血糖値の急上昇を抑えることができる。血糖値の変動は、固体か液体かによっても変わる。白米と同じ糖質量のジュースを白米と比較すると、液体であるジュースの方が糖の吸収が早く、食後血糖値の上昇も激しい。さらにインスリンが急激に出ることで低血糖になるため、すぐに空腹感が生じるという。なお糖尿病の栄養指導では、「食べる順番」も重要視されている。例えば、最初に白米を食べるよりも、食物繊維を多く含む汁物から食べる方が食後血糖値の上昇はゆるやかに。つまり、同じカロリーでも食べる順番を変えることで糖の吸収に差が出るということだ。○糖質を「スロー」に「オン」同研究会では、スローカロリーの考えを取り入れた実践方法のことを「糖質スローオン」と表現する。そのポイントは次のとおり。■単純炭水化物より複合炭水化物を選ぶジュースなどの液体(単純炭水化物)よりも、米などの固体(複合炭水化物)を選び、しっかり噛(か)んで食べる。■糖質単体ではなく、脂質やたんぱく質と組み合わせる白米や麺のみの単品ではなく、主食・副菜・主菜をバランスよくそろえ、糖質を脂質やたんぱく質と一緒に摂る。■食事では、まず食物繊維から食べる食物繊維から先に摂ることが血糖値の急上昇を防ぐため、野菜を先に食べる(「ベジタブルファースト」という考え方)。■糖質の吸収をゆるやかにする食品と一緒に摂るヨーグルトや乳製品、酢などの糖質の吸収をゆるやかにする食品と糖質を一緒に摂ることで、血糖値の急上昇・急降下を抑えられる。■空腹時の糖質摂取は、スローカロリーの食品を選ぶ空腹時に糖質を摂る場合は、カスピ海ヨーグルトやパラチノース(砂糖から酵素転換をして作られる糖)といった糖質の吸収をゆるやかにする食品を選んで食べる。■食後に運動をする食後にウォーキングなどの有酸素運動を行うと、血糖値が下がるといわれている。森氏は、「糖尿病リスクの高い日本やアジアの人にとって、『糖質スローオン』を実践することは、糖尿病や生活習慣病の予防として有効です。あらゆる食事の場面で実践できるような食環境を実現することが理想的でしょう」とまとめた。世間では「糖質制限ダイエット」とひとくくりにされがちだが、実践する前に、提唱する人によって方法が異なる点や、自分の体質や生活に合っているかという点も十分考慮しなければならない。その中で「スローカロリー」「糖質スローオン」という考え方は、糖尿病や生活習慣病を防ぐために有効な食事法と言えるだろう。またダイエットの観点から見ても、上手に糖質と付き合っていくことは、思わぬ健康リスクやストレスを引き起こすことなく、理想の体形をキープできる方法なのではないだろうか。
2016年06月07日